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(Usher-to-the-ETHER)
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GRUNEWALD
2008年発表の1st。
ドローン/アンビエントもネオフォークも、地下のメタルシーンでは最近注目されているジャンルですが、このアルバムの音楽性はそれらを上手く組み合わせたような感じですね。低音のドローンに、主にアコギによる浮遊感のあるメロディを合わせたスタイルで、時折ドイツ語による普通声も入れてきます。
この手ではヘヴィさ、ダークさ、ノイジーさなどは薄い方で、派手なサウンドではないですが、アコギメロとドローン、穏やかなドラムが混ざり合い、まどろんでいるような感覚を与える音はなかなかに心地良いです。特に、人の声にも聞こえるドローンで魔素濃度を上げ、暖かさとも妖しさともつかない幻惑的なメロディで聴き手を瞑想状態に誘っていくような3曲目がお気に入り。ただ、SUNN O)))やNADJAと比べると、明らかに地味目な音なので、この手が好きでないと少し退屈に感じるかもしれません。
ちなみに、このアルバムを買った最大の理由は、メタル雑誌で高い評価を受けていたからでも、そのレビューでULVERの最新作が引き合いに出されていたからでも、レーベル(Eichenwald Industries)がブラックも取り扱っているところで似た感性が期待できそうだったからでもなく、バンド名の「グリューネヴァルト」という響きがかっこよかったから(笑)。ジャケ買いならぬ、バンド名買いです(笑)。まあ、日本語にすると「緑の木(Greenwood)」なんですけどね。
Usher-to-the-ETHER
★★
(2009-03-17 22:41:00)
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