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Up From the Depths

1998年に突如リリースされたコンピ作。①はBITCHとのカップリングシングルに収録された曲。②~⑤はHellion収録のやつで、複数のレーベルから収録曲違いでリリースされたものから抜粋。ヴァージョン違いなどあるのかもしれないが比較したことがないので不明。個人的に、興味を注がれたのが⑥~⑨収録の楽曲。未聴だった1988年リリースの4曲入りEP『Postcards from the Asylum』が丸々収録されたことに尽きる。JPのカヴァーもやっているので、女ロニーと呼ばれたアン・ボイレンがハルフォードを歌うというのはマニアならずともグッときますよね。
ウェンディ・ディオの助力も得ていた時期のリリースだけにミキシングでアンジェロ・アルクリが参加、レーベルとしては随分と力の入ったEPだった。そりゃ自分のレーベルだもん気合いはいるわな。
こうして時系列に収録されることでアン嬢の成長も見て取れ、暗黒様式美サウンドの変遷も分かり、寄せ集めのコンピ作ではあるが、参加メンバーも含めバンドの本質に触れることが出来る。ある意味、裏ベスト的な意味合いもあったりと、谷間のエースが大活躍みたいなノリではあるのだが、裏街道を走るUSパワーメタルの真髄に触れることが出来るでしょう。
男性優位な社会で、女性がロックをやるのは大変です。曲云々の前に容姿を問われてしまう。下手すりゃ、それが評価の要因になるのだから恐ろしい。

失恋船長 ★★★ (2020-10-09 13:24:07)


The Witching Hour

Screams in the Nightのメンバーを戻し1999年にリリースされたEP。相変わらずアン嬢のパワフルな歌声は健在、音楽性もチェットのトリッキーかつテクニカルなギターを主軸としたパワフルサウンドを披露。4曲では物足りないと思わせるクオリティを誇示してくれました(Screams in the Nightからのデモ2曲と、こぼれた2曲なんですけどね)。
とは言いつつも2000年を目前としているのかと言いたくなる低音質な仕上がりには苦言を呈したくなりますた、チェットの癖の強いフレージングのアイデアが面白く、このバンドの可能性を感じずにはいられません。
今となっては、この音源、本当はいつのモノなんだと気になるのですが、詳しいバイオはサッパリなので割愛します(なんか昔の音源をCD化しただけな気がする)。

こういうマニア向けの商品が多いバンドだけに、イマイチ認知度を高められないのは残念だが、正統派HM/HRが好きな方は、このバンドの音源に触れて欲しいですね。

ちなみに今作でドラムを叩いているのは、最近、昔のマテリアルを小出しいて小遣い稼ぎしている、ドン・ドッケン率いるDOKKENの初期の音源で参加しているグレッグ・ペッカです。マニアならグッときますよね。

失恋船長 ★★ (2020-09-30 20:03:18)


Hellion
女性版ロニー・ジェイムス・ディオなどと呼ばれ正統派マニアから支持された女性シンガー、アン・ボイレン率いるバンドのデビューEP。オリジナルは4曲入りだが、イギリスのMusic for Nationsと契約の際には2曲追加して6曲入りとなり世に出ている。わたし自身が知っているのも6曲入りで、所持しているのはRoadrunnerから出た奴。ちなみに1986年に再発されたNew Renaissanceヴァージョンは曲目が違うので注意が必要です。
下記収録曲
Side A
1.Break the Spell
2.Don't Take No
3.Backstabber
Side B
4.Lookin' for a Good Time
5.Driving Hard
6.Up from the Depths

ストレートなメタルソングのA面とアメリカンな要素が膨らんだB面との対比も面白く、このバンドがアメリカ出身であり、最初に目を付けたのがイギリスだったというのが分かる仕様となっている。
歌い手としては、まだ粗さが残るアン嬢だが、堅実さと派手さの両面で迫るツインギターを従え、フロントマンとしての重責を見事に果たしている。

お披露目としては十分なインパクトを残した今作。このまま順調に進むかと思いきや、フルアルバムのリリースが1987年までかかり、前身のDB時代からのメンバーも去り、バンドが動いていたのが気になるところ。アメリカよりもヨーロッパ、特にイギリスではそこそこの成功を収めていたと言われるだけに、4年の空白の期間は長かったと言えよう。

このバンド、今も活動しているがフルアルバムのリリースが少なくEPやコンピ作が多い。2014年にはTo Hellion and Backなる2枚組のベストを出しているが、完全制覇とはいかないのが残念ですね。

そんなアン・ボイレン姐さんですが、実は彼女、New Renaissance Recordsのオーナーだったと知って驚きました。姐さん、ポンコツレーベルの主催者だったんですね。二足の草鞋は履けぬですよ。

失恋船長 ★★★ (2020-09-30 19:38:42)