1998年に突如リリースされたコンピ作。①はBITCHとのカップリングシングルに収録された曲。②~⑤はHellion収録のやつで、複数のレーベルから収録曲違いでリリースされたものから抜粋。ヴァージョン違いなどあるのかもしれないが比較したことがないので不明。個人的に、興味を注がれたのが⑥~⑨収録の楽曲。未聴だった1988年リリースの4曲入りEP『Postcards from the Asylum』が丸々収録されたことに尽きる。JPのカヴァーもやっているので、女ロニーと呼ばれたアン・ボイレンがハルフォードを歌うというのはマニアならずともグッときますよね。 ウェンディ・ディオの助力も得ていた時期のリリースだけにミキシングでアンジェロ・アルクリが参加、レーベルとしては随分と力の入ったEPだった。そりゃ自分のレーベルだもん気合いはいるわな。 こうして時系列に収録されることでアン嬢の成長も見て取れ、暗黒様式美サウンドの変遷も分かり、寄せ集めのコンピ作ではあるが、参加メンバーも含めバンドの本質に触れることが出来る。ある意味、裏ベスト的な意味合いもあったりと、谷間のエースが大活躍みたいなノリではあるのだが、裏街道を走るUSパワーメタルの真髄に触れることが出来るでしょう。 男性優位な社会で、女性がロックをやるのは大変です。曲云々の前に容姿を問われてしまう。下手すりゃ、それが評価の要因になるのだから恐ろしい。
Screams in the Nightのメンバーを戻し1999年にリリースされたEP。相変わらずアン嬢のパワフルな歌声は健在、音楽性もチェットのトリッキーかつテクニカルなギターを主軸としたパワフルサウンドを披露。4曲では物足りないと思わせるクオリティを誇示してくれました(Screams in the Nightからのデモ2曲と、こぼれた2曲なんですけどね)。 とは言いつつも2000年を目前としているのかと言いたくなる低音質な仕上がりには苦言を呈したくなりますた、チェットの癖の強いフレージングのアイデアが面白く、このバンドの可能性を感じずにはいられません。 今となっては、この音源、本当はいつのモノなんだと気になるのですが、詳しいバイオはサッパリなので割愛します(なんか昔の音源をCD化しただけな気がする)。
女性版ロニー・ジェイムス・ディオなどと呼ばれ正統派マニアから支持された女性シンガー、アン・ボイレン率いるバンドのデビューEP。オリジナルは4曲入りだが、イギリスのMusic for Nationsと契約の際には2曲追加して6曲入りとなり世に出ている。わたし自身が知っているのも6曲入りで、所持しているのはRoadrunnerから出た奴。ちなみに1986年に再発されたNew Renaissanceヴァージョンは曲目が違うので注意が必要です。 下記収録曲 Side A 1.Break the Spell 2.Don't Take No 3.Backstabber Side B 4.Lookin' for a Good Time 5.Driving Hard 6.Up from the Depths