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HMジャンル細分化の功罪
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HMジャンル細分化の功罪

解説 - HMジャンル細分化の功罪

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コメント



1. gen改めgen (2003-10-15 22:46:00)

HM/HRを聴き始めて約20年、ここ数年来気になっていることがある。
昔はヘヴィメタルといえばただ単にヘヴィメタルであって、BON JOVIだろうがSLAYERだろうが皆一様に聞いていたし、仮に、激し過ぎるorソフト過ぎるといった趣向性の違いで聴かない(聴けない)としても、同じ"メタル"の範疇の"同士"として認識し、お互いを認め合い同じ価値観を共有していた。
ところが、昨今は「メロスピ」「メロパワ」「ブラックメタル」「ゴシックメタル」…と細分化がどんどん進み、更にはある一定の細分化されたジャンルしか聴かないor興味を持たない人が随分と増えたような気がする。
ある特定のサウンドスタイルを伝えるのに細分化されたジャンル分けは大いに便利であるし、細分化は日本人気質の一面を表しているとも言える。しかし、同じメタル好きの者同士でありながら「ポップすぎてこんなのメタルじゃねぇ」「メロデスなんか嫌い」と、お互いを非難したりやたら排他的になってお互いを認めないというのは如何なものだろうか。
まぁこんな輩は昔から当然居たのであるが、昨今はその傾向がより顕著化してきたと感じる。
所詮音楽、楽しけりゃイイ訳だし、せっかく同じフィールドに生きる"メタル"なんだから耳もココロも広げるに越したことはないと思う。
幸いこのサイトに集う方々は、偏った方々では無いようだが、得意ジャンルは大いに結構、でもこのやたら細分化されていく現実に対し「HM細分化の功罪」皆さんはどうお考えになる?



2. Kamiko (2003-10-15 23:07:00)

>gen改めgenさんへ
はじめまして、Kamikoといいます。ヨロシク。
ボクの場合、コレを解決する大技は、ずばり、ジャケ買いッス。
ボクはジャンルに囚われるよりはハズレ覚悟で大枚叩くほうがイイ。まんべんなくインスピレーションでビビときたモノを買う、コレですな。
カネが無くなってきたらキモチ悪いゴアサウンドを聴いて食費を減らし、下り坂はアクセル踏まずに運転してガソリン代を浮かす。こういうケチな努力あってこそジャケ買いの技は磨かれるのであるッス!!
ちなみに、ジャンル細分化は別にイイのではなかろうかと思う。しかしゴシックとドゥームとストーナーは区分がよくわからんッス。似たようなのは再統一して欲しいトコロであるな。




3. GEORGE (2003-10-15 23:18:00)

gen改めgenさん、こんばんは。
興味深い話題ですね。
確かにおっしゃるとおりバンドがどんな音を出しているのか分かり易くなったのは便利でいいと思います。
私は雑食性なのでリスナー間で排他的になっているという実情にいまいち実感がわかないんですが、そうならば悲しいことですね。
HR/HMと一口に言ってもかなりの間口の広さがあって、それがこのジャンルの魅力でもありますしね。
好きじゃないジャンルが自分の好きなジャンルよりも人気があったらファン気質としてやっかみみたいなものがあるのは否めません。
ただ表立って非難・攻撃するのはどうかと思いますね。
だいたい他を貶めたとしても自分が良いということにはなりませんから。
あと、バンド側がジャンルにとらわれたら嫌ですね。
この道一筋!というのもいいんですけど、いろんなタイプの曲をやるバンドも出てきて欲しいです。




4. ZSE (2003-10-15 23:22:00)

今晩は。
↑と同じくジャンル細分化は別にいいと思います。てか仕方ないと思います。
ただ自分が嫌いなジャンルを頭ごなしにけなすのはいただけませんよね・・・。これはメタル限定の話ではなくメタル以外のジャンルを批判するのもよろしくないという意味です。どんなジャンルにもそれぞれのよさってのがあるはずですから・・・。



5. ZSE (2003-10-15 23:29:00)

すんません。ニアミスです。「↑」はKamikoさんのことです。
GEORGEさんの「バンド側がジャンルにとらわれたら嫌」っていうのには大賛成です。



6. gen改めgen (2003-10-15 23:43:00)

皆さん早速のレスありがとうございます。
私も時代背景として、というか流れ的に細分化は致し方ないことかなと感じています。
ただ、音で判断する前にその細分化されたジャンルが、いわば見えない壁になってリスナーを限定させてしまうorリスナー側が限定してしまう、といったことが昨今とみに増えてきたような気がして。
POISON好きがVENOMを笑いながら聴く、といった健康的な関係が細分化(その多くはマスメディア側からのくくり分け)によってなくなっていってしまうことが、色々な音楽に親しむ機会の減少につながる様におもえてならないのです。



7. nanase7 (2003-10-16 01:13:00)

>gen改めgenさん
はじめましてnanase7と申します。
POISON好きがVENOMを笑いながら聴く、といった健康的な関係が細分化(その多くはマスメディア側からのくくり分け)によってなくなっていってしまうことが、色々な音楽に親しむ機会の減少につながる様に思えてならない。
↑すごーく共感いたします。
私自身POISON~VENOMまで食べつくす雑食人間なのですが、
マスメディア側のくくり分けによって同じようなカテゴリーしか聴かない若者が
どんどん増えているような気がします。
音楽ってものは若い時(多感な時期)は凄くストレートに脳を刺激し、
その世界にのめり込むことができます。
しかし歳を重ねるごとに新しいものを受け入れる感性というものが薄れてしまうような気がします。
まるでEDにかかったおっさんの様に奮い立たないのです(笑)私だけかな?
今の状況でkamikoさんのようにジャケ買いをして、おっ!これは好きなジャンルじゃないけどいいね!
なんて思う人はなかなかいないと思います☆それはオールドファンのなせる業である!
鉄は熱いうちに打て!音楽は若いうちに聴け!ってね。
>GEORGEさん
「バンド側がジャンルにとらわれたら嫌」ってのは
ちょっと難しい問題ですな!
初めから色んなことやるバンドならいいのですが、
定番のバンドが急に違うことをした場合、7割方失敗するので^^




8. GEORGE (2003-10-16 01:59:00)

nanase7さん。
確かに難しいですね。
90年代前半~中盤の拡散期はそれで失敗したバンドが多かったですもんね。
うーん、何といえばいいのか…
最近になって細分化されたジャンルをやっている最近のバンドってちょっとレンジが狭すぎると感じたんです。
VENOMにYOUR MAMA DON'T DANCEをやれとはいいませんが(笑)、例えばメロデスバンドがストレートなデスメタルやスラッシーな曲をやったり、メロスピバンドが中期JUDAS直系の正統派をやるくらいなら許容範囲なんじゃないかと思います。
MEGADETHみたいに徐々に変化していけば幅が広がるんではないかと。(RISKは変化激しかったですが)
上手くいえませんが近接する2~3ジャンルにまたがったバンドに出てきて欲しいです。
もっと欲をいえば曲のフォーム以外で個性を持ったバンドに出てきて欲しい、もしくは既存のバンドでそこまで個性を確立してほしいなあ、なんて淡い期待を抱いております。
なんか全然まとまってませんね(汗)




9. ikt (2003-10-16 09:40:00)

個人的にはNU METALとかMODERN HEAVYNESSとよばれるものもメタルにいれてしまって
良いと思いますが、BURRNなどが露骨にそこらへんのジャンルを無視しているのも
問題だと思います。
やはりgen改めgenサンがおっしゃっている通り、興味が広がらなくなり、
間口が狭くなるのは勿体ないなあと思う次第です。



10. gen改めgen (2003-10-18 23:04:00)

〉nanase7さん
私も全く同じ気持ちです。当の私自身がLAメタル華やかし頃VENOMを最初は笑いながら聞いていたのですが、多感な若い時期に間口の広い聴き方をしたからこそ、今の自分はあらゆるジャンルに耳を向けられるようになったと、感じています。
〉kamikoさん
ジャケ買い、いい言葉ですよね〈^^〉
LP時代はそれこそジャケ&バンドロゴ、そしてレーベルのみで買ったアルバムは数知れず。当然ハズレも数知れず(苦笑)
恐らくジャケ買いしなければ、知ることの出来なかった新しい音世界というのも沢山ありました。そしてそこから遡って更にレンジを広げていきましたが、今の世の中は情報が多過ぎるために、かえって取捨選択の幅すらも事前情報によって狭めてor狭められてしまっているかもしれませんね。
〉iktさん
やはりマスメディアの責任は大きいですよね。
ただ、例えばBURRN!云々ですが、初代編集長酒井氏が退任するとき「自分の好きなHEAVYMETALという音楽のための自分が読みたくなる雑誌を目指していたが、次代の移り変わりでヘヴィだがメタルではない音楽がBURRN!にも進出し始めてきた。リスナーや読者層、価値観も急速に変化してきて自分の価値観とは合わなくなった」旨の発言がありました(うろ覚えですが)。そして後年、BURRN!では扱いきれなくなってきた、いわゆる“ヘヴィ"といわれるジャンルの受け皿としてBASTARDSが創刊されました。
でもコレも結局、細分化し過ぎたが為にBURRN!、BASTARDSでは扱いきれないといったこともあると思います。
因みに、私なんかは、モダンヘヴィ系なんかもライブ行くほど好きですけどね。
しかし、根本的にはジャンルの壁を乗り越えてまで聴きたい!と思わせるアーティストが減ってきたことというのも無視できない問題ですよね。
やはりロッカーたるもの、カッコ良くないと!
インタビューで「昼の仕事が…」とかいって、見かけやたらフツーのバンドが最近とても多く、ロッカーはクールであるべし!との信条の自分には悲しいことが多々あります・・・



11. 直孝 (2003-10-19 17:04:00)

メガデスの3rdでスラッシュ一本やりに陥ってしまった私は、恥ずかしながらその細分化(その当時は、そんなに細分化されていなかったような...)された他の、LAメタル等を「こんなのメタルじゃねー」とか「何だこのルックスは」とか絶対に認めませんでした。
しかし、アルバムの解説等を読んでいくうちに、「このバンドは、こんなところから影響を受けている」だとか、「この曲は、ブルーズぽいね」だとか、いろんな要素からそのバンドは成り立っているんだな~と思うようになり、こんなジャンルも聴いてみようとか、ルーツをたどってみようと思えるようになっていきました。
おかげで31歳になる私の音楽ジャンルは、非常に広くなりました。
ホワイトスネイクの「サーペンスアルバス」アルバムは高校生の時、友達に1000円で売ってしまったのですが、20歳代後半に買いなおし、お気に入りの1枚ですし、デフレパードの「ヒステリア」アルバムは「何だ、このアルバム。スピードナンバーないやん」。これってロック?とまで感じていたのが、夜、田舎道を1人でドライブしている時には、欠かせないアルバムになりました。
ちょっと「HMジャンルの細分化の功罪」というテーマにそぐわない意見になってしまったかも知れませんが、今は「こんなジャンルしか聴かない」。というリスナーもそのジャンルにもルーツ等があるわけですから、そういった方向に興味を持つようになると、いろんな方向に向かって行くんじゃないんですかね。
余談ですが私が今興味を持ち始めたバンドはブラックサバスです。高校生のとき友達に1stを借りて30秒で聴くのを止め、次の日に返してしまったのですが(笑)、最近、図書館でオジー在籍時の2枚組のベスト盤を借り、寝るときの子守唄になっています。かっこいいね。


12. メタルKEISHOU (2009-10-19 23:37:00)

なるほど、皆さん興味深い発言をしておられたですね。
私の場合、歴史がたつほど細分化というか、様々なサブジャンルが出来てくるのは仕方が無いというか宿命と思えます。
私も「Burrn!」のレビューでラウド系は飛ばしますし、デスメタル系もフーンでまず買いません。
でも、そう解るようにレビューされているからこそ、興味無いバンド(ジャンル)に手を出さずに済んでいるわけだし、私より若い経験値の無いファンは余計目安としてのジャンルわけは必要なのではないでしょうか。
「Burrn!」誌がニューメタルやラウド系に冷たいのは事実でしょうが、「Doll」とか「Grindcore magazine」ってそっちけいも載せてない?(良く知らんのです)
まあ、「Burrn!」うんぬんがこのサイトにチョコチョコあっても、「Doll」・「Grindcore magazine」うんぬんはこのサイトで見かけないので、大した問題じゃないってことで・・・




13. Spleen (2009-10-20 00:20:00)

>メタルKEISHOUさん
多分「Grindhouse Magazine」のことですよね? あの雑誌はハードコア、エモまで載せるものは幅広く、数少ないSkinny Puppyのインタビューが載っているという点は嬉しいのですが、記事が短くて内容が浅いのが難点です。
皆さんと意見はほぼ同じですが、ジャンル細分化は「音の方向性の漠然とした判断基準」になるのが「功」、それが聴かず嫌いの壁になるのが「罪」ですね。
どこに部類されようとも、アーティストが「そのアーティストにしか作れない音」を生み出している限り文句はない……というのが理想なんですが、どうしてもアーティストの方向性の変化には厳しい目線が付き物で……。
ちなみに、メタルのジャンル細分化は日本に限ったことじゃないです。
『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』ではサム・ダン監督が詳細なメタルジャンルの系譜を記してたし、イギリスのHMVでもメタルのrecommendedコーナーでは独自のジャンル名がついてたし、フランスのメタル関連記事でも同じく独自のジャンル名があります。
これらが果たしてリスナーの良き物差しになっているのか、壁になっているのかまでは分かりませんが。




14. KUZU (2009-10-30 22:48:00)

「分類」と言うより、音に含まれているエッセンスや印象を表す「キーワード」として捕らえるのが良いのかもしれないなと、思います。ここのサイトのキーワード見たく。
アーティストが分類するのではなく、飽くまでも聴き手や売り手が、その音を説明しようとして、その音を表すキーワードを巧みに組み合わせる事で、それがあたかも「ジャンル」に見えているのではないかなあ。で、使い方にも工夫が見えたり、例えば幾つか「キーワード」が並んでいれば、例えば先頭が一番「一杯含まれている」とか。
音に対して何もキーワードが無ければ、これはこれで不便だと思いますけどね。わざわざ、自分が苦手な種類の音楽に手を伸ばす事になるから。
音楽のジャンルが細分化されるのではなく、音楽が時代の中で呼吸して生きているので、その時代の音をどんどん吸収して行き、音が含むエッセンスが増えたり、新たな音が生まれて主成分になったり、それこそアメーバーのように核を持ちながら、多方向に生き続けていくのかなと、思いました。それはあたかも、ジャンルが微小化、多方面化しているように見えたり。中には核分裂したりとか。そして、核に拘りすぎて成長をやめてしまった音の細胞は、矮小化していって、そのまま死を迎えるのもあるかな。それなら、絶対音の成長は止まって欲しくないし、「罪」の部分は必要悪、「功」をこそ得るべく、火中の栗を拾う見たく、アーティストの皆さんには果敢に挑戦し続けてほしいと思います。
最早語りつくされているのかも知れないですが、ジャンルと言うか、音を構成する要素がどんどん増えていく事は、その音楽にとってはとても健全な事かも知れないなと思います。だからこそ、僕らみたく根強いファンが居て、音を支え、僕らの後の世代に実はしぶとく根付き、聴きつがれ、語り継がれていくんですよね。




15. 名無し (2014-07-04 10:06:34)

AMラジオの音楽番組を聴くと(TBSラジオ「カキーーーーーーーーーーーン」等)70~80年代のロックもかかりますが、そういうのを聴くと、ああ良いねポリスとか良いねREOスピードワゴン良いねマッドネス良いねニールヤング良いねデュラン・デュランってなります。HMが大好きになる以前は、普通に洋楽が好きで、HM中心に聴くようになってからも自分の感性の琴線に触れるものは、ジャンルに関係なく聞きますからね。ジャズやクラシックも良いし。
つまり、豊かな音楽ライフを送ろうよってことですぅ。


16. 殺1人3鬼 (2015-06-02 22:58:05)

ナショナルソーシャリストシンフォニックデプレッシヴブラックメタルとかいう長ったらしい名前のジャンルもいつかできるのですかね。



17. めたる慶昭 (2018-08-26 22:00:29)

⬆kuzuさんの仰る通り、評論家達が「うん?このサウンドはあの括りに入れられそうだけど、微妙に違うな?」って思ったときに、必死に捻り出した造語が新しいジャンルになったのだと思います。
よく読めば(聴く体験の積み重ねも併せて)わかってくるはず。
70年頃は、ロック、ニューロックの2つだけでした。ゼップ以降がニューロックだったと思います。




18. 名無し (2019-06-22 02:25:12)

この問題は2019年にもなると、更に細分化されている印象があります。


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