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今週のアルバム10選
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今週のアルバム10選

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801. 失恋船長 (2024-02-06 18:56:13)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉑』後編

①DARXON - Killed in Action
マントヒヒのお化けみたいなキャラがドンとブラックバックで描かれるジャケ
そのダメダメ感に中々手が出ないのだが
これが意外性の山倉といいたくなるほど裏切ってくる
いやジャケ通りの愚直なまでに小細工なしのヘヴィメタルをやっている
無駄にテクニカルなソロも飛び出すが
ジャーマンメタルだし剛直ヘヴィメタルですよね
メタル馬鹿一代なヤツです






②Hocculta - Warning Games
イタリア産のヘヴィメタルバンド
力一杯もう一杯という具合にパワフルなサウンドを披露
クラウス・マイネタイプのハイトーン系シンガー
サウンドメイクといい意味でのへなちょこ具合が素敵すぎるのだが
時折切り込んでくるツインリードなどヨーロピアンである
80年代ならではの愚直なスタイル
愛すべきサウンドである




③Running Wild - The First Years Of Piracy
初期のナンバーを当時のラインナップでリメイクしたベストアルバム
音質もプレイも良くなかったので入門編としてはピッタリでした
しかし規則正しいリズムの刻み
これがジャーマンスタイルですかね
大海原へ出向する我らがロルフ船長
ジャーマン訛りの英語ですが洋楽を何十年聴いても英語の訛りはわかりまへん
旦那さまワテはあと何十年奉公しないとあきまへんのやろか?




④MATAKOPAS - Coming Out Ahead
アルバム一枚で消えた為に幻のバンドと化したUS産正統派メタル
光沢艶めかしい鋼鉄サウンドが放つ輝き
剛毅に打ち鳴らされる手数の多いドラム
妖艶さに拍車を掛けるギター
伸びやかな歌声とボトムを支える腕に覚えのあるベース
リリース時は1987年
タイミングが悪かったなぁ


⑤Vicious Rumors- Soldiers Of The Night
ハワイのヴォーカルだったゲイリーSTピエールとヴィニー・ムーアがいた時代の1st
バンドの形態としては次からがジェフ・ソープによって本領を発揮するのだが
これはこれでありだろう
Shrapnel Records主導なんだろうがヴィニーはレコーディングのみの参加だもんね
欧州風味のあるパワフルなサウンドは今でも鮮度がある




802. うにぶ (2024-02-11 19:57:48)

2023年のベスト10枚です。

1. GALNERYUS『BETWEEN DREAD AND VALOR』
高品質のメタルでありながらJ-POP的でもあり、熱く切なく美しい名盤。めっちゃハマった。
2. HAKEN『FAUNA』
変態プログレでありつつメタル成分も残し、それでいてポップ。他にない音楽を創造した傑作。
3. BODY VOID『ATROCITY MACHINE』
胃が痛くなるほどシリアスな重音楽。KHANATEとNEUROSISを混ぜたような陰惨さです。しんどいけど癖になる。
4. IN FLAMES『FOREGONE』
独自の音楽をさらに推し進めた意欲作。ジャンル無関係に曲が良いので脱帽です。
5. BEYOND THE BLACK『BEYOND THE BLACK』
風変わりなリフに心をわしづかみにされました。まだまだメタルは面白いと思わせてくれた快作。
6. LOVEBITES『JUDGEMENT DAY』
ハイテンションでメロディが充実したメタル。真向突破する心意気に圧倒されました。
7. CYHRA『THE VERTIGO TRIGGER』
メロディの充実度、ヴァリエーションの豊富さが半端ないです。もうちょっと尖っていればこれが1位だったかも。
8. KK'S PRIEST『THE SINNER RIDES AGAIN』
中途半端なポップさがなくなりました。リッパーが無茶苦茶な力業で熱量を嵩上げしまくっています。
9. EXTREME『SIX』
音楽をまだまだ楽しんでるなーっていうのが伝わってきて嬉しくなるアルバム。
10. RONNIE ATKINS『TRINITY』
ここに来てさらにクオリティを上げてきました。これには降参です。しみじみ感じ入ります。

10枚に入れるか悩んだのは、
ANUBIS GATE、CRYPTA、DEFILED、DRAGONCORPSE、EDU FALASCHI、GODFLESH、KHANATE、MARC HUDSON、PERIPHERYの作品。どれもこれも、正直すげーと思って聴いていました。

その他、良いと思った諸作品。
陰陽座、浜田麻里、A.C.T、ALL FOR METAL、ANGRA、BABYMETAL、BUCKCHERRY、CADAVER、CRYPTOPSY、ENFORCER、EVILGLOOM、FIRST SIGNAL、FLAMES OF FIRE、FROZEN CROWN、HELLRIPPER、ICE AGE、IRON SAVIOR、IRON VOID、JESUS PIECE、KAMELOT、METALLICA、MIDNITE CITY、NERVOSA、NIGHTHAWK、OBITUARY、OVER KILL、PERFECT VIEW、SOEN、SUFFOCATION、TEN、WIG WAM、WINGER、WYTCH HAZELの'23発表作。
昨年末にもらい事故により車が全損し、一人でカーステで音楽をじっくり聴けない日々が現在も続いているため、目をつけつつ聴けずじまいな作多数に終わった'23年でした。




803. 失恋船長 (2024-02-12 13:45:02)

『俺達SHRAPNEL』①

①Keel - Thunder and Lightning
こんな典型的なL.A風ハードサウンドがシュラプネルと思う人も多いでしょうが
紛れもなくシュラプネルからリリースされた1st
ロン・キールと言えばインギーとやったSTEELERだもんね
歯切れのいいギターは壮快だ




②Racer X - Street Lethal
シュラプネルと言ったら真っ先に思い出すバンドです
スピーディーなリフ・ソロと当時としては最高峰のプレイを披露
とんでもないバカテクギタリストが登場したと話題に
BURRNではイマイチの評価だがギター小僧はこぞって大評価
今聴いても興奮させられるスピードプレイが多い
ポールがラウドネス好きというのも日本人に好かれた理由





③Tony Macalpine - Edge of Insanity
ネオクラ系のインストフルアルバム
ネオクラ=イングヴェイ
テクニックひけらかしの感情のないギターなど見当違いも甚だしい意見も散見された時代
決定打になるような素晴らしいプレイで魅了したトニー
名手ビリー・シーンにスティーブ・スミスを相手に一歩も引けを取りません
それどころか主役は自分であると雄弁に物語る
緻密な構築美溢れるフレージングの数々
センスとテクニックそして教養によって裏打ちされたプレイに隙は見当たらない
ピアノの腕も超一流の天才マルチプレイヤーの登場だった
個人的にシュラプネルと言えば今作である





④Le Mans - On The Streets
デビュー作は大味な面はあるがパワフルなアメリカンメタルをやっていた
デレク・フリーゴとジョシュ・ラモスの二人がギターを担当
上手いヤツは最初から出来るんだというのを確認出来る
若さに溢れたパンチの効いたサウンド
たまにポップ路線も顔を出すのがアメリカンだろう



⑤Wild Dogs - Wild Dogs
マスターマインド博士としても知られる
マット・マーコット率いるUS産スピードメタルの1st
ジェフ・マークのギターは派手
ド派手にならすアーミングも懐かしい
フルスピードで突っ走るアメリカンロックは実に懐かしい匂いがする




804. 失恋船長 (2024-02-19 23:07:20)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉒』前編

①KILLER - Young Blood
ヴォーカルがチェンジすると音楽性もここまで変るのか
それまでのAC/DCスタイルから
よりソリッドで堅実なスタイルのヘヴィメタルへと変貌
ACCEPTのパクリジャケ同様の路線とも言える
これはこれで素晴らしい






②Grave Digger - Witch Hunter
初期ならではのブラッケンドな禍々しさがある
オープニングナンバーがアルバムタイトルで魔女狩りという意味もあるのだろう
唐突に切り込まれるギターソロも懐かしいなぁ
その勢いはアルバム全体に漲る
実にエネルギッシュな作風だ
このバンドは売れる要素は少ないが昔の方が好きですね





③DIO - Holy Diver
今の若い人は雑誌を読まないからディオを知らない
というかSNSと相性が悪いメタルを聴かない
本を買わない=メタルに触れる機会もない
だから少子高齢社会に突入しているのだが
それは昔から想像できた話
メディアの嘘と怠慢が招いた悲劇だろう
B'zを表紙にするのだからBABYMETALが売れたときに
一緒に踊るべきだった
あれがラストチャンスだったと思う
ネモフィリア武道館では若い人は振り向かないよ
この素晴らしい声を知って欲しいねぇ
現代正統派メタルの古典ですよ





④聖飢魔II - THE END OF THE CENTURY
BURRN誌は専門誌というよりは広く浅く音楽を布教する雑誌だった
ヘヴィメタルに衝撃を受けたのはその破壊力とスピードだったのだが
同時にテクニックに圧倒された
でもBURRN読んだら人気ギタリストがメイデンの二人やJPの二人が上位にランクイン
特別な技術を持たないギタリストの人気ぶりに度肝抜かれた
本当の意味での人気投票なんだ
上手い下手は関係ないのだと新たなる思考を授かった
そのおかげで後年唄モノロックの良さを教えて貰えるのだが
日本でも最強の部類に入るツインギターコンビがジェイル大橋代官とエース清水長官だったろう
メイデンよりもJPよりもギターテクは確実に上である



⑤Magnum - Here Comes The Rain
希代のメロディメイカーだったトニー・クラーキンの死
また一つ巨星が落ちた
残念な出来事だったが最後に素晴らしいアルバムを残してくれた
最後まで衰えなかった作曲センス
新作の発売を見ることが出来なかったのは悔しかろうが
彼が産み落とした財産は後生にしっかりと受け継がれるだろう
コクのある英国ロック
伝統的なスタイルを堅守する姿勢には頭が下がる
アメリカンドリームを掴む為に吹っ飛んだバンドだが
帰還後は常に期待に応えるものだった
熟成された大人のハードサウンド
刺激だけではない癒やしを与える叙情派ロックの新作が聴けなくなるのは
本当に残念である
追悼特集とかやる雑誌が出ることを期待したい
テクノロジーの恩恵を受けボブの声に潤いが戻ったことも作品の良化に繋がっている
ダークだった前作の揺り戻しが胸に優しく響きます




805. 失恋船長 (2024-04-12 15:30:29)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉒』後編

①Marta Gabriel - Metal Queens
選曲の妙味に尽きるねぇ
女性のメタルシンガーは見た目とギャップが売りのグロウルか
パヤパヤソプラノ系ばかりが取り出されるので辟易していますが
マルタは本気のロックシンガーです
彼女の歌声を生かした情熱的なメタルソングの数々に興奮必至
好奇心をくすぐるマニアックさがたまらん







②X.Y.Z→A - Seventh Heaven
二井原実先輩がラウドネスに復帰
バンドの活動は停滞してしまったのは残念だが
細々と活動は続けているが
やはりラウドネスとでは待遇は雲泥の差だろう
個人的にはこのバンドで歌う二井原実先輩の方がらしさが出ていると思う
様式美野郎橘高文彦も美しい佇まいが目に浮かぶ
紆余曲折を経て集大成のような作風になったアルバムだった
初心者には1stとⅣそして今作をすすめますね






③ANTHEM - Eternal Warrior
アンセム流PAINKILLERで幕が開ける意欲作
坂本英三のタフな歌声と清水の煌めくギタープレイ
再結成後の躍進ぶりを裏付ける傑作でしたね





④SAXON - BATTERING RAM
このバンドも終焉の足音が聞こえてくる
メンバーも高齢だし何が起きてもおかしくない
グランジ以降のメタルと対峙する姿勢は大いに評価する
昔の匂いを発散させながら古さに埋没しないスタイルに目を見張りますね
新作も良いがこのバランスも評価出来る
スピードだけではないアグレッシブさとヘヴィネスさが絶妙だ



⑤CRIMSON GLORY - CRIMSON GLORY
商業誌から異常なほど高い評価を受けた
本当にあいつあてにならんなぁ
持ち上げすぎだが内容は素晴らしい
光沢のある艶めかしいメタルサウンドと
癖強めのパワフルなハイトーンは相性抜群
歴史に埋もれさせるのは勿体ないよ




806. 失恋船長 (2024-04-14 09:01:29)

『俺達SHRAPNEL』①後編

①Mogg/Way - Edge Of The World
権利の関係でUFOと名乗れなかったのが残念
フィル・モグの歌声に英国を感じますね
英国情緒溢れるメロディックメタルとネオクラギターの融合
新たなる形を提示した
新型UFOは地球を侵略するほどの魅力的な装備に変っていた
マイケルにも負けいないジョージ・ベラスのギタープレイ
ネオクラ風味が英国サウンドにここまでフィットするとは新しい発見ですよ
アダムスキー型なんて古いよと言ってますね



②Randy Hansen - Live
ジミヘン大好きランディ・ハンセン
そのなりきりぶりに笑みもこぼれます
初期のシェラプネルはネオクラ一辺倒では無かった




③Apocrypha - Area 54
トニー・フレディアネリのテクニカルなプレイを生かした
複雑な構成と展開にそこにねじ込まれるスラッシーさ
先を読ませないスリルはあるのだが
分かりやすくはない
突き放すような野心的サウンドは
キャッチーさとは無縁である






④Griffin - Flight of the Griffin
アクロバティックなツインギターもフィーチャーした
アメリカンパワーメタルバンド
メイデン風味もそこそこにド派手に展開してくる
スピーディーなプレイと曲調は十分スリルに満ちている
バランス的に濃いめだが
好きモノにはたまらん魅力が満載
新日でも全日でもない国際プロレスである
阿修羅原である
ラッシャー木村率いるはぐれ国際軍団である




⑤Dr. Mastermind – Dr. Mastermind
これぞスピードメタルと言うべきハイテンションなサウンド
シュラプネル系のマニアならばカート・ジェイムスのスピーディーなプレイに耳を奪われるでしょう
ドラムも強烈ですディーン・カストロノヴォって歌も上手いけど
やっぱドラマーだよなぁ
主役を喰う二人の凄腕ミュージシャン
特にカート・ジェイムスは幻のギタリストなので必聴ですよ




807. 失恋船長 (2024-04-22 09:00:49)

『勇者アクセル・ルディ・ペル』

①Wild Obsession
STEELER脱退後にリリースされたアクセル名義のアルバム第一弾
メンバーは固定されていないが方向性は見えていた
名手ヨルグ・マイケルのツーバスドラムも懐かしい響きを轟かせている
ヴォーカルはチャーリー・ハーン
彼のワイルドでヒステリックな歌声はキャッチーなナンバーに個性を添えている
最近はマンネリ気味なのでみたいな抜擢が欲しいねぇ







②Nasty Reputation
シンガーにロブ・ロックを迎え本格的にソロバンドを始動した勇者アクセル
メンバーも固定してリッチー・フリークぶりを大発揮
当時でも時代遅れの様式美メタルにガッチリを向き合う姿に感動を覚えます
DPの隠れた名曲であり名バラードをロブが見事に歌い上げていますね
スピーディーな曲でもロブの加入によりキレが倍増
もう一枚ロブで付くって欲しいねぇ






③Streets of Fire
ヴォーカルがジェフ・スコット・ソートに変更してリリースした勝負の3枚目
オープニングナンバーからキレまくりでアクセルはこの難題に見事打ち勝った
サウンドプロダクションも含め全てが前作を上回る内容
アクセルサウンドの確立と将来性が見えたアクセル節全開の一枚





④Between the Walls
ジェフ・スコット・ソート参加2枚目のアルバム
前作よりも練り上げられた楽曲とパフォーマンス力の向上
アクセルとジェフが共鳴し合う名盤へと仕上がっている
FREEのカバーもハマっていますねぇ




⑤Axel Rudi Pell - Magic
バラエティ豊かだった前作から一転
RAINBOWスタイルへと再び転換した一枚
この頃からマンネリ感は出ているのだが
ある意味清々しいくらいアクセルサウンドをやり切っている
ジェフ・スコット・ソートの歌声も素晴らしい
ロブと一枚そしてジェフとも一枚作って欲しいねぇ



⑥Axel Rudi Pell - Oceans Of Time
お約束のアクセル節から始まる定番アルバム
シンガーがジョニー・ジョエリに変わり不安はあったが
予想以上にマッチしていたが
あんなに長く歌い続けるとは思わなかった
歌詞の面も含めアクセルには良きパートナーを得たのだろう
そしてジョニーにとってはミュージシャンとしてのキャリアを
再び起動に載せるメドがつきだした意味では大きい




⑦The Masquerade Ball
ジョニーの加入は鮮度を上げたのだが楽曲の方は金太郎サウンド
なにか新しい事に挑戦して欲しいと思うのだが
ヨルグ・マイケルからマイク・テラーナにドラムがチェンジ
やや走り気味に聞こえるのはミキシングの関係だろうか?
定番と究極のマンネリズム
今作がギリギリだろう




⑧The Ballads
新曲にデモそして未発表さらにはヴァージョン違いなども放り込んだ企画モノ
やはりジェフ・スコット・ソートの歌声は素晴らしい
エモーショナルかつパワフルな歌声はどんなタイプの曲を歌いこなす
ロブがハイトーンをかますバラード
そしてデモでは元STEELERが参戦
アクセル生誕の足がかりを知る一曲でしょうね
単なる企画モノにあらず
RAINBOWのカバーも良かったよ




⑨Ghost in the Black
割とテンポの良い曲が増えた
そのおかげでメリハリが生まれ聴きやすいアルバムに仕上がる
類似点を上げたらキリが無いのだが
このマンネリズムがアクセル・ルディ・ペルなのである
久しぶりにアイデアを煮詰めてきた印象がある




⑩Diamonds Unlocked II
アクセルお得意のカバー
ならばアルバムを作ろうということで第二弾が制作されるのだから
彼を支える強固な岩盤層の多さに驚かされる
局地的な人気だろうが凄いもんだよなぁ
予想外の選曲に
これくらい思い切ってくれたら楽しいですよね
原曲知らないものもあるのでね
でもシンガーは数人呼んで欲しかったなぁ
ドラマーはボビー・ロンディネリです




808. 失恋船長 (2024-04-29 15:18:56)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉓』



①XYZ - X Y Z
ドン・ドッケンプロデュースで話題にもなった
本格派のサウンドはどにだしても恥ずかしくない
燃えたぎるロックナンバーの④など大好物だ
より個性を強めた2枚目も素晴らしい
併せて聴いて欲しいバンドだ
やはり巧者揃いというのが大きい







②Black Sabbath - TYR
様式美サバスを極めた歴史に名を残す一枚
しかしサバス的にはそこまでのインパクトは残していない
コージー・パウエルのドラムも重厚感を出すことに貢献
スタジオでは完璧な仕事をするマーティン
ジェフ・ニコルズは益々バンドを支え荘厳なる世界観の演出に貢献した
この音を聴いて軽いといったアホウに出会った時は言葉を失った
もう一度スポットライトを当てて欲しい名盤ですね






③Metal Church - Hanging in the Balance
90年代にリリースされたと言うことでグランジ/オルタナムーブメントの影響は受けている
その反面新たなる魅力を詰め込んだ意欲作であり
方向性の幅を広げただけで従来の持ち味を失ったわけでは無い
ミドルナンバーがチョイと味気ないかも知れないが
歌の上手さで全てをカバー
乾いた哀愁のメロディが耳を惹きますよ





④人間椅子 - 羅生門
ドラマーが後藤マスヒロに変更してリリースされたアルバム
このバンドらしいマニアックさとメジャー感が絶妙にブレンド
弱かったドラムが強化され妙なサブカル感が一掃された印象を受ける
今では影が薄い初期作だが忘れて欲しくない一枚だ
実現しなかったがトニー・アイオミのプロデュース事件でも有名なアルバム



⑤Slayer - Show No Mercy
彼らの記念すべきデビューアルバム
ヘヴィメタルの流儀に則り過激で野心に満ちたサウンドを披露
メイデンやJPなどの影響も強いがVENOM的な禍々しさも加味されている
スラッシュメタル四天王という言葉が嫌いだ
当時の彼らはメタリカやメガデスよりも異端扱いされていた
もっとマニアが聞く者として敬遠されていた時期がある
キワモノ扱いを受けていたが
この音を聴いてそんな非礼は許されないだろう
凶暴性という点では頭一つ抜けていた




809. 失恋船長 (2024-05-02 01:52:14)

『連休中に楽しみたい映画』



①ウィンド・リバー
ジェレミー・レナーの乾いた演技が染みる
ストーリーもビターなお話
ネイティブ・アメリカン社会の闇
派手さは無いが何度見てもグッとくる








②7番房の奇跡
お伽噺だがそれでいい
映画は全てファンタジー
だからこういう大嘘を甘受したい
泣ける猛烈に泣ける







③28週後...
イギリスのゾンビ映画
数あるゾンビ映画の中でも最高傑作の部類に入る
この映画はウイルスに冒された怪物をどう捉えるかが全て
映画では怪物だが戦場では一般人との見分けがつかない
深いテーマが裏にある
人種問題をそのまま置き換えると違う景色が見える






④翳りゆく夏
WOWOWで放送されたドラマ
WOWOWの邦画ドラマはだいたい最終回がイマイチなのだが
これは良かった
WOWOWドラマは2回見ることを進める


⑤ジェーン・ドウの解剖
クラシックな怪談のような話
でもそのベタさがいい
アメリカ産なので展開は多い




810. 失恋船長 (2024-05-08 00:02:46)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉓』



①Nick Marino - Freedom Has No Price
インギーの元でキーボード兼ヴォーカルを担当するマルチプレイヤー
今作はあのRising Force Recordsなんでネオクラ印満載です
というかインギーそのものです
でもそれだけでは終わらないのが今作の聴き所
でも何故彼がインギーに抜擢されたかは理解できますよね








②Raider - Darker Than Night
NWOBHM時期に結成されたBLACK DOGが母体のバンド
英国的な湿り気タップリのサウンド
煮え切らないメロディとヌメッとしたサウンドミックスが懐かしい
攻撃的なサウンドとそれなりのメジャー感には華やかさがある
NWOBHM中期から後期へと向かう過渡期のサウンドだろう
ちなみにNWOBHMとは80年代前半のムーブメントで音楽性を指す物ではない
だから中期とか後期なんておかしいと思う輩には理解できない話であろう
なんたってワタクシは自信満々でNWOBHM四天王の話を聞かされた脱糞しそうになった過去がある
恐るべしメディア信者
黙ってネモフィリアでも聴いていろと言いたい2000年に突入してまで
そんな事を言っているのかよである
ちなみにこのバンドのドラマーはスティーブ・グリメットの弟
このバンド解散後にCrywolfを結成してシンガーに変更したが兄ほどの実力はなかった






③Black Master Mountain - Chronus
WOLFの松本が復帰を果たした記念碑的作品
重厚なメロディックメタルとマイルドで伸びやかな歌声
素晴らしいフィーリングが存在しています
19年にフルアルバムをリリースするも続編が出ません
多くのファンが待ち望んでいるのでお願いしますよ
でも本業ありそうだから難しいのかな?
こんなに素晴らしいバンドが音楽一本で飯が喰えないのは悲劇だよ






④Blindman - ...In The Dark
ブラインドマン最強のアルバムはこれでしょうね
今でも愛聴するEP
曲数が少ないから渇望感が刺激され余計に羨望の眼差しが強まるのかも
今のシンガーはライブがイマイチ
高谷はライブでもしっかり唄えていた
メロディ愛好家ならば絶対に聴くべき一枚



⑤Suicidal Angels - Bloodbath
ヘヴィ過ぎない絶妙な音がクラシカルなスラッシュサウンドを愛する物にはたまらん
応酬由来のメロセンスと殺傷力抜群のリフワークとリズム
スピード一辺倒ではないのも芸が細かい
もっと評価されるべきアルバム




811. 失恋船長 (2024-05-09 01:22:42)

『連休中にみた映画』



①ゴジラ-1
メディアが煽るのでAmazonプライム解禁日に視聴
正直ガッカリした
オープニングからおもてたんと違うと違和感がバリバリ
そのまま最後まで完走
スケールの小さいドラマになっている
シンゴジラが面白すぎた
これは駄作
あんな三文ヒューマニズムのお涙頂戴でだれが感動するんだ







②ラブ・レター
中井貴一主演の映画
原作は浅田次郎
原作は読んだ事ないので分かりませんが
偽装結婚そして人身売買
悲しいお話でした
映画のクライマックスとなる
手紙を読むシーンに涙無しには見られません
ベタだけどオジサンはベタに弱い






③鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
これもAmazonプライム解禁日に視聴
正直ゴジラ-1よりも何倍も良かった
もっと子供に寄せた映像なのかと思ったら
思いのほかダークな展開だった
水木先生には影響を受けているので
鬼太郎誕生秘話を多くの人に知って欲しいですね




④ラフェエルとアストリッド シーズン3
NHKでも放送された女性二人が活躍するバディもの
行動力のある女性刑事ラファエルと自閉症であるが故に天才的な洞察力と記憶力を持つアストリッド
アストリッドに対する皆の理解と愛があるからこそ成立する関係
多様性を大切にしようとする姿勢は日本人には最も欠けている点でしょう
日本では制作不可能なオリジナルティに溢れたお話です





⑤アンセム 20th アニヴァーサリー・ツアー 2005
犬猿の仲と言われる柴田直人と福田洋也が同じステージたった奇跡のライブ
ちなみにこの座組は25周年でも達成されましたが
それ以降は洋也が再びアンセムに迎えられる事はなかった
なんだかめんどくさい話になっていますが
両者が和解して再び交流する日が来ることを望みますね
洋也さんが書いた曲を現行のメンバーでプレイするのも悪くない
新曲はイマイチだった
マンネリズムの極地
いまアンセムに必要なのは柴田直人に真正面から苦言を呈する人間である
インギーみたいに裸の王様になったらお終いよ




812. 失恋船長 (2024-05-14 04:05:30)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉔』



①Vinnie Vincent Invasion - All Systems Go
今のシーンにとってはヴィニー・ヴィンセントって誰であろう
華やかなL.Aメタル風味と硬派な質感を上手くミックスしたサウンド
バラードのヒットもあったが
このバンドはもっと違う面にスポットを当てるべきだろう
当時のアメリカは下手くそはメジャーデビュー出来なかった
その後の青田買い現象が問題を起こしたんだよな






②Danton - Way Of Destiny
ウドの実弟ピーターがヴォーカルと務めるジャーマンメタルバンドのデビュー作
いくら兄弟とは言え声が似過ぎである
ACCEPT、U.D.Oの精神性を引き継ぎジャーマンメタルは最高にカッコいいのだが
やはりピーターがウド過ぎるのが問題なんだろう
個人的には兄弟バンドとして楽しんでいるのだが
やはり乗り越えられなかったようだ
偏見を抜きに多くの人に聴いて欲しいバンドである







③Fisc - Too Hot For Love
フランスの正統派メタルバンドの2枚目
のちにユーロビジョンに出場して名を広めたジミー・マーティンがリードシンガーを担当
彼の歌声をメインに置きつつも
ハードさとダイナミックさを失わないメロディックなスタイルは一聴の価値あり
華やかな80年代を想起させるサウンドは温故知新として大いに楽しめる
いい意味でのメジャー感を大切にした音楽性はヒットポテンシャルを秘めていた
日本人にはTOKYO NIGHTという曲に興味も沸くだろう
コーラスではトキオナイトだが
ジミー・マーティンは最後にトーキョーナイトとシャウトを咬ましている
これは非常に希な発音であろう
英語の訛りは何十年たっても分からないが日本語はしっかり飛び込んでくるのでね





④ALL FOR METAL - Legends
15日にはValkyries in the Skyという新曲を配信する
勢いのある活動を止めてはいないが
レーベル移籍にともないどのようなスタイルになるかは興味は尽きない
親しみやすいメタルサウンドを引っ提げ
再びシーンに殴り込欲しいねぇ





⑤Outrage - Black Clouds
世界中のマニアをノックアウトした国産スラッシャーの草分け的存在
メタリカ最高メガデス最高は聞き飽きました
日本に最高のバンドがいます
世界も認めたバンドのデビュー作
完成された世界観
NWOBHMから派生した攻撃性と叙情的なメロディを研ぎ澄まし殺傷力を高めたサウンドは
今聴いても十分に通用するクオリティを有している
過小評価されすぎた




813. 失恋船長 (2024-05-22 02:49:32)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉔』後半



①杉本誘里 - LOVE YOU
80年代中期にリリースされた女性シンガーをメインにメタルをやっています
フェンスオブディフェンスのメンバー&松本孝弘
そしてプロデューサーに織田哲郎
キーボードを上手く使った本格派のメタルサウンドは
何物にも代えがたい魅力がつまっており
今の世ならばもっと高い評価を受け止められただろう
女性軽視というのがメタルの世界でも当然あった
そういう偏見を持たないマニアには強くススメたい
誰よりも速くテクニカルに弾きたいという野心に溢れた
松本孝弘のギターは最高にクール
超大金持ちになり
この先死ぬまで金に困らないの人生なのだから
この時代のマインドのアルバムを作りべき
TMGもいいが超本気のドメタルを作りべき






②RIOT - BORN IN AMERICA
レット・フォリスターと作った2枚目のアルバム
色んな権利問題があり再発も絶望的な状況のアルバム
実際に過去のカタログから配信盤も外されている
こんなに優れたアルバムなのに残念だ
哀愁のメロディと誇りっぽいハードサウンドの融合
子供だましではない本格派のサウンドだった










③ACCEPT - Staying A Life
フランスの正統派メタルバンドの2枚目
のちにユーロビジョンに出場して名を広めたジミー・マーティンがリードシンガーを担当
彼の歌声をメインに置きつつも
ハードさとダイナミックさを失わないメロディックなスタイルは一聴の価値あり
アクセプト初体験はこれ
ちなみに今作のレーザーディスクも持っていました
ひしゃげたウドの声に衝撃を受けましたね
その悪声に似合わないウルフの叙情的なギター
でも慣れてくるとこの対比が素晴らしい
アクセプトはウドあってであり
ウルフあってであるという事に気づかされる
収録曲的にもベストアルバムと言える内容
とにかく熱気に包まれた名盤だ
日本でのライブというのも誇らしい
個人的にこの作品はメタルライフにおいてターニングポイントになった





④JUNXION - PROUD
テクニカルなギターとタイトでパワフルなドラムがバンドサウンドを牽引
歌も魅力的なメロディラインを歌い上げ
時折WOLFの松本を思い起こす
ファーストアルバムとしては御の字だが
出来不出来の差はあった
今でも十分にカッコイイバンドだと思う






⑤TANK - HONOUR&BLOOD
もはや忘れ去られたバンドだ
実際若い子に聴いても知らんと言われてショックである
男の哀愁を背負った蛮カラメタルの最高峰にて傑作
アルジーのクセ強ヴォーカルも最高
二本のギターもキレキレ
ドラムも余計な事をしないのがカッコいいねぇ




814. 失恋船長 (2024-05-28 09:59:12)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉕』



①梦灵 - 公元壹贰柒玖
中国のフォークメタルバンド
パクリがあろうが何があろうがお構いなしの中国なので
細かい点は追求しない
民族楽器を使い中華圏なイメージでありアジアを想起させる
世界で売れても驚かないだろう
こういう音楽を気軽に聴けるストリーミングサービスは凄い
バンド名もアルバムタイトルも読めん





②小雨楽隊 - 宋陨星辰
オリエンタルなメロディ
そしてパヤパヤのソプラノヴォイスとグロウル
民族楽器が悠久の時を刻むフォークメタルです
お約束のフォーマットです
ドラマの挿入歌に使われても違和感なし











③Barque Of Dante - Columbus
中国産のパワーメタルバンド
欧州のパワーメタルを手本としたサウンド
本格的サウンドと伸びやかな歌声と高揚感のあるメロディ
パワーメタルが大好きな人にはたまらんでしょう
ネオクラ系のギタープレイもお約束
お約束が満載です
そこにチョイ足しチャイニーズですからね







④Sabbrabells - Dog fight EP
サブラベルズと言えばメタルサーベル
その曲が収録されたEPが一番好きですね
WATER NIGHTも大好きです
もっと売れないかぁ
オリジナルアルバム作ってくんないかなぁ
そんな夢を抱きますね
メタルサーベルが大好物なのです






⑤GAS - Reincarnation
広島のハードコアパンクス
まぁこういう風になったんですかね
情報通が言うにはレコーディング途中でバンドは解散
そんな馬鹿な話があるのかだが
初期のマインドを失った歌詞と音楽性が問題だったんだろう
でも女性シンガーのナルミさんはインパクトあったけどねぇ
魔女裁判とか強烈だったんぁ
スウィートエモーションは好かん
1982-1986も買うべきだった
バンドの本質が見えない作品




815. 失恋船長 (2024-06-05 23:02:00)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉕』



①キム・ギュンホ - THE ROCKER
最近は大衆向けのバラードばかり歌っていた印象が強いが
久しぶりにロックを歌う姿を拝めました
熟成されているが熱い喉を披露してくれた
韓国オールスターで歓迎ですね





②SODOM - M-16
スピードに特化しただけではない芸の細やかさが目を見張る
しかし視聴後の殺伐とした空気
そして極道映画を見終わったような感覚
ヒリリと焼け付く焦燥感に見舞われる
円熟だが老成していないのが凄い











③TWO FIRES - Ignition
ケヴィン・チャルファントとジョシュ・ラモスによるメロディックロックプロジェクト
その第二弾
安定のサウンドに心も癒やされますね
ベタですがベタには敵いません








④Bassaium - Be Addicted to Suffering Pain
ザ・デスメタルですね
余計な事はなし
切り刻まれるリフと地底からの叫びと呼びたくなる吐き捨てヴォイス
これでいいのです
昨今は色んな要素を取り込みすぎの装飾過多なサウンドが多いから
こういうのを所望するデス系マニアも多いでしょう






⑤Judas Priest - Invincible Shield
FIREPOWERという大駄作をリリースした罪は重いが
晩節を汚すことのないケガが少ないアルバムを出してくれたのは良かった
個人的にはこれ以上新しいアルバムを作るのは止めるべきな気がする
何故ならば今のメタルシーンは多様化がエグい
EDMのリズムを取り入れるのもラップも当たり前
JPのスタイル自体が化石である
そういう意味では高齢者向けのサウンドを高齢者が作るというジレンマを抱える
グレン・ティプトンも病に倒れたし
この辺で終止符をと思う
せっかく何度か繰り返し聴きたいと思うアルバムを作ったのだから




816. 失恋船長 (2024-06-10 16:23:36)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉕』後編



①Warlord - And the Cannons of Destruction Have Begun...
英国的様式美スタイルをひっさげデビュー
国産マイナーメタルバンドにも通ずるサウンド
世界的にもカルトメタル将軍と愛されている
最近新作を出した
Destroyerことウィリアム・J・ツァミスは無くなったが
その意思は引き継がれたぞ





②OUTRAGE - OUTRAGE
新旧の魅力を織り交ぜた決定盤と言えるアルバム
ファイナルデイあたりが好きな人はのっけから殺れたろう
国内外を問わずクラシックなスラッシュメタルを愛するマニアをノックアウトするだろう
キラーナンバーが多すぎる











③Saber Tiger - Invasion
ツインギター編成で遂にフルアルバムをリリース
久保田陽子という類い希なセンスを持ち合わせるシンガーの存在は
それまでの弱点を完全補強
優れた歌メロとテクニカルな技の応酬
テンションの高いバンドサウンドに唸る
時代は1992年
多くの正統派メタルファンを救った
廃盤になった初回限定の2枚組に収録された
バラード2曲の出来は白眉である








④Ossian - A Rock Katonái
バンドサウンドにメジャー感が加わり一段上のステージに登った印象が強まった
パワフルサウンドに流れる東欧的なもの悲しい旋律
それらをマイナー臭さで押し込めない
一皮むけた印象を与える好盤である






⑤TESTAMENT - Brotherhood of the Snake
新旧の魅力を織り交ぜた意欲作
屈強なサウンドは聴き手を強引にでも跪かせる威厳がある
聴きやすいが苛烈なる攻撃性を失わないサウンド
これは現代の古典であろう




817. 失恋船長 (2024-06-18 01:17:19)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉖』



①Mystery - Mystery
メロディックで壮快感すらあるサウンドだが
ピーター・デ・ウィントの熱の籠もった歌声がただでは済ましてくれない
90年代にひっそりとリリースされた隠れた名盤
メロディ派のマニアを救った一枚である




②CLOVEN HOOF - Heathen Cross
ヴォーカルがタイラントに変更になった
現代に蘇ったNWOBHM
リー・ペインがいる限りバンドは歩みを止めません
残された時間を存分に生かして欲しい







③SHOW-YA - SHOWDOWN
熟練の技が光る意欲作
英詩に果敢に挑んだバンドは本格的に進むべき方向性を示した
紆余曲折を経て辿り着いた境地
揺るぎなきバンドサウンドを確立した意地と気概を大きく感じる







④Hebi Katana - Hebi Katana
日本よりも世界で人気を博した国産ドゥームロックバンド
オーセンティックなクラシックロックを下地に独自のスタイルを展開
一昔前ではあり得ない状況を作り出した
メディアに取り上げられなくとも自力で掴んだ人気と成功
日本のバンドが海外に後れを取るなどありえないのですが
同じ日本人としては誇らしいですね
大味な洋楽ではない細部に拘った日本人らしい木目の細やかさに目を細めます






⑤KERRIGAN - Bloodmoon
ドイツの古典メタルバンド
いわゆるNWOTHMなんだが
もっと古い時代に軸足をおいている
High Roller Recordsだからね
まぁ安定感あるレーベルですわ




818. シン・聖なる守護神 (2024-06-18 17:45:44)

『個人的偏向によるスルメHM/HRアルバム』10曲選  ※まぁその"スルメアルバム!?"ってのにコレっつう定義なんてのは無いのですが、繰り返し聴く事によって味わいが増す作品っていうんですかね...結局は個人的な主観なんですがね

①Up From The Ashes / DON DOKKEN
>個人的に"スルメアルバム"と聞いて思い浮かぶのが本作かなぁって!?
本家DOKKENが大方の予想通りの空中分解後に、新たなメンバーを集った訳ですが、自らの名前の"DOKKEN"が名乗れないっては何とも皮肉ですが、今思えば"本家とは別モノ"って捉えられる訳で、寧ろ本作にとっては良かったのではと感じています
正に"コレをスルメと呼ばずして何をスルメと呼ぶのか!?"とも言うべき愛聴盤の一枚ですナ

②Dorosle Dzieci / TURBO
>老舗ポーランド産のまだスラッシュになる前の1stで...
小生、スラッシュ変化後で4作目の英語版である"Last Warrior"が初体験だったのですが、本作聴いた時はマジ驚きましたよ
まぁ現地語な訳で何言ってるんかなんて訳分からんのですが"何コレ!?正統派メタルで無茶苦茶カッコえぇやん"んて...
アコギからなんちゅー抒情味たっぷり漂わせる辺りは失禁モンでしたから...ね

③Riddles Questions Poetry & Outrage / LEVIATHAN
>3代目Vo.を新たに迎えたUSプログレメタルの2作目フルです
確かに場面転換が多めなのですが、一貫してメロディアスでその適度な哀愁感も魅力の1作です
前作が某専門誌レビューで中々の高得点を頂戴してたから聴いてみたんですが、その時は正直大した印象も無かったね
その後大した期待も無く本作を聴いた時は"オッ前作よりワシ好み"って感じましてね
その後も聴く毎に好きになっていくっつう...正しく本作もスルメでしたな

④Break Out / FISC
>その後はソロ活動へといくジミー・マーティンがVo.を務めたフレンチメタルの2作目で、次作と悩んだが先に聴いた本作を選出します
本作の一般的評価は知らんのだが、このメロディックな展開は実に味わい深い
音楽的には少し違うのかも知れんが、ワシは蘭産の老舗HELLOISE辺りに近いモノを感じますナ
個人的意見じゃが、"スルメ!?"はメロディックじゃなきゃアカンのですよ

⑤Screams In The Night / HELLION
>最初に触れた時には正直アン・ボレインの歌唱に拒否反応があったのだが、聴き返す毎に拒否反応が不思議と無くなっていったんですナ
ソレもコレも表舞台に出る事の無かった悲運のギタリスト...チェット・トンプソンのお陰だったんだろうと思います(特にタイトル曲のG.ソロは名演だっただろうと思います)
またキャッチーでメロディアスなナンバー③"Better Off Dead"を"お好みテープ!?"に録音して聴いて通った学生生活が懐かしく思い出されますなぁ

⑥Energy / SATROX
>最初に聴いた時のインパクトもあったんですが、やはりこのスイス産2作目である本作も聴き込むにつれより"味!?"を感じられた作品の一枚かな
何処か煽情感あるメロディが本作の最大の魅力で聴いた事の無い方には是非ともオススメしたいですよ...マジで

⑦Hard Impact / CRYSTAL BALL
>日本所属レーベルの閉鎖とかVo.交代だとか色々とあったんですがしぶとく作品をリリースし続けるこちらもスイス産ですが、本作も実に味わい深い作品でその初代Vo.の評価が低いのだが(個人的には低いとは思わないが)、そのメロディはトップ曲から冴え渡りまっせ
基本、大きなハズレ作品の無いバンドですが、その中にあって本2作目は特にシビレる出来だと思うけど...なので是非御一聴をオススメしたいねぇ

⑧Etruscan Prophecy / DARK QUARTERER
>"伊のウォーロード!?"とも言われるバンドの2作目で、前作もイイが最初に聴いた本作を選出致しヤす
正直、ルックスは悪い...特にVo.でG.でもあるギアンニ氏はデップリ体型に度のキツい眼鏡という出で立ちでしかもハゲである...見ない方が良いレベルだ
しかしそのダークでメロディアスな曲々はハマると底なし沼の如きハマりようとなる魅力のある一作
聴く度にハマっていくのが自分で分かる隠れた名盤

⑨Hungry Hearts / VICTORY
>次作が初体験で、その次に聴いたのが本作だったんかな(との記憶)
その次作はソレほどのめり込まなかったけど本作はハマったなぁ(最初はまぁまぁかなぁ何て感じだと思ったけど...)
(流石に今はソレほどは聴かなくなったが)購入当時はホントよく聴いてたけど...(①は大した曲ではなかったけど)全然飽きなかったネ
今聴いてもカッコ良いナと思うモン

⑩New World Messiah / NOCTURNAL RITES
>当時、メロ派と目されていた某専門誌編集員だったF木氏から90点越えを頂戴した前作だったのだがワシは大してハマらなかった
...だったから正直、購入したときも大きな期待はしていなかったんだよね...コレも
①はある程度の想定内って感じもしたけど...続く②はね
その振り絞るようなリンドクヴィスト氏の歌唱と煽情感と哀愁感とが合さったかのようなミッドテンポ曲でね
その激メロを最初、聴いた時は天を仰ぎ正に涙したと同時に下の方でも涙しちゃったよ(まぁ失禁っちゅー事だな)
その後でいえば...例えば④⑥⑨⑩辺りのナンバーなんて実にスルメ的味わいじゃないのかなぁって思うよ

※因みに思いついた順に併記させていただいたので順番(番号)に特段の意味はございません。



819. シン・聖なる守護神 (2024-06-23 11:48:32)

『個人的偏向による"案外とイイッスよ的"HM/HRアルバム』10作選 ※何て言うですが...見落とされがちな作品というんですかね的な...(笑)

①Rage Of Creation[2000] / ROB ROCK
>まずはコレ(苦笑)
正にそんな作品といえるのではないでしょうか?
凄い名盤とかじゃないですけど、中々の作品と思います
でもコレ聴くとインペリテリの歌メロって実はロブによるものなんだろうな...って思いますね
とにかくラスト⑫の"Forever"で涙して下さい

②Karma's A Bitch[2014] / HELLION
>5曲入りのEP.だから...ソレほど大声で言えるわけじゃないですけど
知らん間にドラムがサイモン・ライトになってたり、"アレ?、ボレインの顔ってこんなんだったっけ?(整○か!?)"とかあるんですが、モヒカンでプロレスラーの如き極太の腕の新ギターさんが結構良いのよ...コレが(笑)
特に③④辺りをオススメしたいです

③In Another Time[2019] / TANITH
>SATANのラス・ティピンズが米国で結成したという4人組で、G.のティピンズ本人がVo.も兼ねているのだが、女性Vo.(B.兼)もおりツインVo.体制となっています('23年最新作ではG.一人が抜けトリオへ変化)
国内未発売のようなのでどれ程の方が本作の事をご存じなのか分からんですが70年代懐古路線ながらこの怪しく響くメロディはかなりの威力で捨て曲なしの名盤です
(70年代懐古路線だしで)本人達が望んだ事ではないかも知れんが...わたくし的には何処かミステリアスな空気感も含めWARLORDを筆頭にHEAVY LOADやMEDIEVAL STEEL辺りが堪らなく好きだという方に是非聴いていただきたい作品です

④Dance With The Witches[2002] / STORMWITCH
>前作と前々作と『テイチク』から国内発売されたが極一部のマニアにしか響かなかったし作品そのものの出来も今二だった
そしてバンドは冬眠期間へと突入
そして冬眠から目覚めてみれば専任Key.を増員し6人体制へと変化
何故、トップをSTYXのカバーからとしたのかは知らんが、重厚さを増した本作はイイ
唯一のオリジナルメンバーとなったVo.のフチャチン振りに変化など期待出来ないが、少なくとも楽曲的な持続力は明らかに増している...

⑤Diabolic Symphony[2006] / STEEL ATTACK
>メンバーの出入りが激しく、再加入したりするのもいたりするスウェーデン産の5作目
前作から加入したロニー・ヘムリンの歌唱と共に骨太メタル路線へと軌道修正し、加入2作目となった本作でバンドの目指すメタルの頂に到達した快作
同郷2代目Vo.期TAD MOROSEと非常に近い音楽性は素晴らしく、次作も中々だったのだが...結局、ヘムリン氏はそのTAD MOROSE加入へと動きバンドは活動停止となってしまう...

⑥Chapter X[2018] / TAD MOROSE
>そのヘムリン加入後の前々作はリキみ過ぎたし、前作は悪くは無かったが的作品でしたが、加入3作目となった本作は2代目Urban Bleed期の作品に追いついたと思う出来に到達したのでは(厳密に言えば"まだ"ではあるが、納得出来る域だと思います)
因みに本作ではB.が交代しており、新たに加入したのも元STEEL ATTACKという人になっております

⑦Damned If You Do[2018] / METAL CHURCH
>③~⑥とあまりにマニアな選出になってしまったので...
(4thがあまりに素晴らしかったので)正直、5thは好きになれなかったから、発売から少し間が空いてしまったけど本作を聴いた時は少し嬉しかった
本来、名作4thの後に来るべき作品に思える(厳密に言えば4thには追いついてはいないのだがね)
PV.にもなった③を最初に聴いたときはヤケに歌メロがANTHRAXの"Be All, End All"に似てるな...なんて思ったけど続く④がカッコ良かったから許したよ(苦笑)
で、3作目や4作目が好きなオールドファンに聴いて貰いたいと思いますね

⑧The Puppet Master[2003] / KING DIAMOND
>名作の"続編"を演った前作は正直企画倒れだったと思うね
ですが同メンバーで挑んだ本作11thはその鬱憤を晴らすが如き快作に仕上がったと思いますよ
看板のツインギターも素晴らしいのだが、とにかく楽曲の出来が良いのが大きいかなと
ラ・ロックも3曲を手掛けているがドレもイイし、肝心のキングも良い仕事をしたと思う

⑨Walk Through Fire[2009] / RAVEN
>近作に比べると注目度が低かったように感じますが、若い方から"オススメは!?"と聞かれれば本作をオススメしたいっすね(最新作と前作もソレはそれで良かったですが)
分かり易くて...何と言ってもスピード曲からミッドテンポ曲とコレまでの集大成的作品になっていると思いますからね

⑩The Quest[2018] / LEAH
>カナダ出身の赤毛で童顔の女性シンガー"リア・マッケンリー嬢"のソロプロジェクト的色合いの強い3作目
出来的にも中々だった前作は製作資金を募るクラウドファンディングが極一部で話題にもなったが一般的にはスルーされたのだろうか
その前作から更なる高みへと登りつめた作品で完成度的な事だけならEPICAの諸作品やWITHIN TEMPTATION辺りとも引けをとっていないのではと思わせます
またテスタメントのエリック・ペターセン(G.)とも親交がありそのペターセン主導のブラックメタルプロジェクトのDRAGONLORD作品にも参加していたり...

※順不同



820. 失恋船長 (2024-06-24 05:47:16)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉖』後半



①Infernäl Mäjesty - None Shall Defy
伝説のカナディアンスラッシャーの1st
日本ではゴット伊藤の低評価をウケて評判は良くなかったが
生粋のスラッシャーからは絶賛の嵐
あの男はアメリカのラジオステーションでメタリカの評判が急上昇してから
矛先を変えメタリカを絶賛した前科があるので信用ならん
ワタクシのメディア嫌いは名物元編集長の偏見とその取り巻き
そして知ったかぶりの権化ゴットに尽きるのだが超狭い業界&日本人が英語がサッパリ
だから今でも通用する
恐ろしく悲しい話だがだからメタルの高齢化社会は避けられない
いずれ死にゆく文化だろう
これからは花冷えみたいなバンドが残るのだろう
オジサンにはコレで十分
緊迫感のあるイーブルなサウンド
このスリルと厳つさがたまらん




②Assassin - The Upcoming Terror
身も蓋もないスピード命なサウンド
良識のある人からは
こんな野蛮な音楽なと認められるかと
なじられるよう極悪なサウンドです
最高ですよね
ブラスト一歩手前の高速ビートも懐かしい
温故知新ですよ







③Alcatrazz – Guardian Angel
グラハムが歌う予定のメロをなぞっている印象はあるが
急場をドゥギー・ホワイトは完全にしのいでくれた
グラハムのいないアルカトラスは認められないと言われるが
前作はアルカトラス名義に拘るのならば酷い内容だった
つまらない曲の寄せ集めが誘発するグラハムの衰え
アルカトラスファンにとっては方向性を定めた今作は救いとなったろう
なぜ前作があんなにつまらなかったのかは
豪華ゲストにより企画倒れ
そんな失敗を払拭した今作は名盤と読んで差し支えないだろう
オールドスクールを愛するものとしては老害になりたくないねぇ
オープニングのGuardian Angelって求められるタイプの曲じゃないの?







④Anthem - Burning Oath
レーベルも移籍して心機一転となったが
個人的には坂本英三の限界を見たアルバムでもあった
次で森川之雄が戻ってきても驚かなかったが
このアルバムを越えるような作風になっていない
皮肉なものだ
柴田直人のソングライティング力が落ちてからの復帰
個人的には小出しではなく本気でアルバム一枚リメイクして欲しい
最新作はそれほどつまらなかった
あんなもんで終わるバンドじゃないぞ
坂本英三が悪いのではない英三とのコラボに限界が来たのだ
メタルって狭義だから同じ歌い手で方向性を絞るのには限界がある






⑤Earthshaker - Yesterday & Tomorrow
永川敏郎が正式に加入する前の曲をセルフリメイク
当然キーボードがいない時代の曲など大胆なアレンジが施されている
何度も擦っているMOREだが今作のアレンジは大好きだ
Whiskey and WomanもGamblerも好き
ドラムソロを追加したFugitiveも
1993年という正統派メタル冬の時代にシェイカーは素晴らしいアルバムを作った
WEAには感謝しているが何よりメディアからのサポートを受けられなかったのは残念だ




822. 失恋船長 (2024-07-02 03:09:52)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉗』



①Rose Rose - Emotional Disturbance
国産ダイハードなハードサウンドが売りのバンド
パンクだしハードコアだしスラッシーだし
とにかく個性むき出し刺激的なサウンドだ
捲し立てる歌も妙に人間臭くて微笑ましい
正気の沙汰とは思えない音
このスピード感を前にケツに火がつくぜ


②Warhead - Speedway
ベルギーの荒くれ暴走ロッカー
愛すべきポンコツレーベルMausoleum Recordsの中ではトップクラスのクオリティ
スピード狂にはたまらん
爆裂暴走サウンドのオンパレード
煽りまくる強靱なリズムと稲妻の如きリードプレイ
野暮ったい歌声が逆にハマるというか個性を感じさせる
NWOBHM仕込みの正統派メタルはスラッシュ一歩手前のスピードメタルです
そこが最大の魅力
もっと認知されるべき強烈な一枚








③CROSSFIRE - Sharpshooter
アルバムからこぼれた曲+ライブ音源
6曲入のコンピ作
フルアルバム2枚で消えた幻のスピードメタル番長
やはりベルギーから日本は遠いのか?
辺境地メタルなんて言われたりしたが
このボーダレスの時代にそんな感覚は通用しないだろう
スピードメタルマニアならば避けては通れないバンドだ







④Samurai - Sacred Blade
悪名高きEbony Recordsからリリースしたファースト
同じバンドが複数いるのだが彼らは英国のバンド
スタイルは完全にNWOBHM
湿り気のある英国サウンドは
マニアにとってはたまらん魅力を内包している
正式なCD化がいまだにないので認知度は絶望的だが
このメタルの様式に則ったパワフルなサウンドは確実に需要がある






⑤Heavy Load - Run With the Devil
勝負となる3枚目のアルバムで彼らは見事に打ち勝った
音楽性もビルドアップ
北欧らしいハーモニーも生かしメロディック度もUP
パワフルをキープしているのがポイント
北欧メタルの起源はEUROPEだと
寝言は寝て言え




823. シン・聖なる守護神 (2024-07-04 23:13:01)

『個人的偏向による"結構思い入れのあるEP."HM/HRアルバム』10作選 ※どちらかというと過去に聴き込んだEP.作品っていうでしょうか!?...という事で古めの作品が多くはなってしまいましたが...

①City Ad Mortis[1987] / DEFENDER(蘭)
>ツインG.体制のオランダ産5人組による5曲入り唯一作で、わたくしは'01年再発盤(ボーナス6曲)で最初に触れました(その後もボーナスに少し変化をつけ'06年、'11年にも再発済み)
ハイピッチな歌唱で歌われる正統派HMは今聴いても十分イケる作品で、その作曲能力の高さとG.ワークが素晴らしく、若い方へもアピール出来る作品では!?

②Metal Conquest[1981] / HEAVY LOAD
>3rd"邪悪の化身"を政則氏がB!誌レビューで"音よし曲よしルックスよしの三拍子を基本としている"として酷評していたというのに、その数年後には「伊藤政則セレクション」としてその3rdを含める2作品の国内発売に一役も二役も買っていたわけでして...全くアテにならんレビューをカマした"ゴッド伊藤"...自身の顔を見てから言ってくれと
で、本作...'78年1stは確かにイモ真っ只中な作品だったのだが、この3年に何があったのかは知らんがこの5曲入りは次作2ndに於ける初期北欧メタルを体現する音楽性となってるから驚き桃の木なEP.なのだ
未だ、オフィシャル再発には至っていないと思うが、ブートという手もあるので是非聴いていたいただきたい逸品

③S.t.[1987] / IMPELLITTERI
>最初は中古LPで聴いたのだが、"4曲で13分ソコソコ!?"って1曲あたり3分半ほど!?という事に少し"???"となった事を思い出す
(その後CDで時間を確認したら)その強引なまでに疾走する①なんて3分無ぇーじゃんって(2分59秒!!?...笑)
まぁ、ボネットとの1stフルこそが一番という思いに未だ変化はないのだが、その早さに拘った強引なまでのギタープレイが注目だというのは承知していたが、殆ど歌い手の事なんて考えてねぇーなという高音域を要する歌メロを寸出の所で踏ん張ってみせたロブの貢献度が何しろ素晴らしかった

④Crazy In The Night[1989] / MALICE
>純粋なEP.というよりはアルバムから洩れた曲だったりコンピ提供曲だったりする寄せ集め的4曲入りで、記載はないがVo.が本来のジェイムス・ニールだけではなく、②にポール・サブーを③にはイングヴェイのところで拾われほこねた男"マーク・ウェイツ"だりするので、その辺りを考えてもなんとなく想像出来ますナ
っつうような作品なのだが、そのタイトル曲③とやたらにタイトルを連呼する④"Death Or Glory"が好きだったりしたのです

⑤S.t.[1984] / MEDIEVAL STEEL
>そのバンド名を冠した①が全てであろう
その様式美の権化の如きアツいドラマ性を感じさせる展開は...例えば山本譲二氏に於ける"みちのく一人旅"のような存在ではないだろうか(もっと他の例えもあろうが...)
この一曲が無ければ語り継がれる事も無かったし、現在復活して新作の発表などあり得なかったはずである
そんなB級カルトメタルの名曲中の名曲で、このバンドはこの一曲だけでイイと言ってしまうのは少し乱暴か

⑥Ex. Inferis[2001] / NAGLFAR
>2ndをもの凄く気に入ったもんで5曲入り本作(国内未発)を購入
当初、未発表だった①は次作に再録収録されたりその他もリメイクやカバーだったりとどちらかというと企画盤との色合いの強い作品なのだが...その中の1st収録曲のリメイク③の素晴らしさが全ての作品(と思うワシ)
初代イェンス・ライデンの邪悪な咆哮から始まり、その邪悪で暗黒的空気感と美麗なG.ワークとが同居するブラックメタルは途中ピアノの音色から一転して感動のラストへとなだれ込んでいく...展開は圧巻以外の何物でも無い

⑦Full Moon's Eyes[1983] / OSTROGOTH
>何も同郷でレーベルメイトでもあったCROSSFIREやKILLERを格下に見るわけではないが、純粋な作品毎の完成度という事でいえばこのバンドが頭半歩抜きん出ていたのではないか
完全な後追いであるからして強気な事など言える分際ではないのだが、正直最初に本作を聴いたときは驚いた
この年にこれほどの作品を出していたバンドがベルギーなどというワッフルが真っ先に頭に浮かんでしまうような国に於いて存在していたのかという...
その後の作品(復活後も含め)に駄作が存在しないというコンポーズ力の高さがこのバンドの生命線だろう

⑧MAD[1986] / RAVEN
>NWOBHMの中で一番好きなバンド
最初は中古LPを購入した
前作"The Pack Is Back"は確かに冴えなかったが、その鬱憤を晴らすが如く発表された本作は"これぞ!!?"といえる出来で、次作"Life's A Bitch"と次々作"Nothing Exceeds~"とが快作へとなり得た布石になったであろうと好作
スピード①もイイが続く②が実によく効いている...(と思うよワシは)

⑨S.t.[1985] / RUFFIANS
>故カール・アルバードがVICIOUS RUMORS前に在籍してたバンドというと同時期のVILLAINもありデビュー作が共にEP.だったという事で悩んだのだが、最初に聴いたって事で本作を選出した(完成度という事ではVILLAIN作品の方かも知れんが...)
正直、楽曲的にはツメは甘いのだが、そこはかとなく感じるメロディが実に味わい深い
そしてラストを飾るバラード⑥"You're All I Need"の存在がとにかく大きく、この曲で締めるという美意識なども何処か日本的なモノを感じさせるのがイイ

⑩Into The Future[1986] / SATAN
>このバンド作品の中でキャッチー度という事で言えば本作が一番高いのではないだろうか
1stフルにあったマイナーメタルのアングラ臭は少し薄まったものの、BLIND FURYからの何処かカラっとした質感を受け継ぎつつ、新Vo.の声質によりアグレッシヴ味を加味させたかのような正統派HMは紛れもなく新生SATANの出発の相応しい快作だったのではないか
ただ残念だったのは次作で(一曲を除いて!?)そのキャッチーさがスッカリと抜け落ちスラッシーさが支配的になってしまったという事だったし、落胆もしたのも思い出す(再び改名するPARIAHの1stもそんな流れだったのも...ガッカリした)


※アルファベット順です(バンド名)



824. 失恋船長 (2024-07-09 03:51:03)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉗』後半



①BOWWOW - ASIAN VOLCANO
アルバムタイトルに偽り無しのインパクトの高いアルバム
日本語ロックのカッコ良さを教えてくれる名盤
小手先の技術じゃないスケールの大きさ
そのダイナミックなパフォーマンスと木目の細かさ
和音リフが苦手な人に向かないが
国籍で酔いしれるバカでもない限りロック好きにはダイレクトに響くだろう



②DED CHAPLIN - ROCK THE NATION
ノビノビと歌う二井原実先輩
ファンキーかつハードなナンバーからストレートなロックまで
バカテク集団が容赦なくぶつけてきます
凄い演奏技術だから
でも二井原実先輩の日本語歌詞がダサい
なんとかならんかったかね
もっていないバンドだよ
超絶本格的なサウンドとの乖離がハンパ無かった
そこを乗り越えたら最強のアルバムに変換される
エクストリームのようなファンクロックが流行ったからもあるが
このバンドにはその素養が備わっていた








③高濱祐輔 - PROTOTYPE
WOLFの松本が歌いギターはDANCERの泰司という編成
豪華ラインナップによる叙情派ハードサウンド
高濱祐輔は主役だが出しゃばらないのでバランスが良い
ケン・ヘンズレーみたいに歌わないのも良い
自己満足の下手くそな歌は勘弁ですからね
松本は素晴らしい歌声を披露してくれたが全面参加とは行かなかった
吉越由美と坂本英三
さらに嫁さんになる村野麗羅が参加
松本は別格だった
叙情派ハードサウンドが好きな人ならばマストである







④聖飢魔Ⅱ - LIVING LEGEND
1999年に宣言通りバンドは解散をする
結局は復活するのだがヘヴィメタルが死んだと歌うオープニングナンバーは痛快だった
自分たちに0点の烙印を刻んだ雑誌が特集するのはヘヴィメタルとはほど遠いモダンなロック
CD選びもカタログだからと歌う姿にニヤニヤとする
殺せ殺せ邪魔者はと歌うのも裏読みしたくなる
このアルバムは徹頭徹尾叙情派ハードサウンドの真骨頂とも言えるべき
しなやかで美しく破壊的なパワーを内包するロックサウンドを轟かしている
良くを言えばミックスが聴きやすいのでアレだが
彼らのファンを考えれば当然の結果だろう
当時は良く聴いたアルバムだった
今でも名盤であることに変わりは無い
NWOBHM四天王にサクソンアメリカンナイズド
ホワイトスネイクはサーペンスアルバムが最高
全部違うと思っているはワタクシだけですか?





⑤ANVIL - Forged in Fire
更なる高みに上り詰めた最高傑作
100点満点採点で50点代な訳はない
パワーと勢いだけじゃない
整合感が増し説得力も倍増
でも成功に繋がらなかったのは皮肉な結果だ
彼らが世界的な成功を収めるまで長い時間を要したが
奇跡のV字逆転劇を魅せてくれた
でも今作がある限りワタクシの中では不変である




825. シン・聖なる守護神 (2024-07-14 22:29:06)

『個人的偏向による"かなりガッカリした"HM/HRアルバム』10作選

①Deadly Relics[1998] / ARTILLERY
>デモだとかの未発表ver.などを収録した所謂コンピ盤で、関東圏を中心に展開する某有名専門店(disk UNION某)で当時①をさして、"新曲1曲収録!?"って記され売られてて..."おぉ...(と言ったかは覚えとらんが)"と思い新譜購入して帰宅後早速聴いたんだよネ
"何コレ!?、1分にも満たないイントロじゃねぇーかヨ"って...全くこれじゃ詐○じゃねぇーかと思ったネ(今聴いてもその事を思い出すゼ)
まぁガッカリってよりは腹立ったって感じダナ

②A Night At The Opera[2002] / BLIND GUARDIAN
>前作も嫌いじゃなかったから...楽しみに最初聴いた時の拒否感は相当なモノで、このバンドに対する興味が一気に失せた事を思い出す
あの胸にアツいモノが込み上げてくるようなメロディ/展開がこのバンドの最大の魅力だと思うが、①からなんなのよ...と
特段、魅力的でもないメロがダラダラと流れて、(確かにあのクワイアもあるけど)サビになっても全然高揚感がなく、続く②以降も同様で全くダメだったし少なくともオレはそう感じたネ

③Cuatro[1992] / FLOTSAM AND JETSAM
>オレはジェイソンが在籍してた1stよりも抜けた後の2ndの方が好きだったからジェイソン自体に思い入れ何てコレっぽっちもなかった
前作は確かにメタリカの4thを意識した音作りとかあったけど嫌いじゃ無かったし幾つか好きな曲もあったから"次にヤってくれれば..."何て甘い気持ちもあったよ
で、そんな思いの中コレを聴いたわけヨ...前半で"あぁ、ダメだ"ってため息付いて...だって3曲目"The Massage"何てメタリカの"Enter Sandman"のモロパクリだよ...出だしリフからサ
こりゃ駄作まっしぐらだって...一気にこのバンドの興味が失せてしまったヨ

④Slave To The Thrill[1991] / HURRICANE
>前作はもの凄く好きで今でも愛聴盤だしアメリカンハードの名盤だと思ってる
ダクが参加したって聞いて正直嫌な予感がした...インタビューを読んでも何処か心ここにあらずって感じたし、"例の一件!?"とかもあったし...
前作にあった張り詰めた緊張感がなく、ただユルい曲が続いて...まぁまぁって感じたのも⑥ぐらいじゃなかったっけ?
ソレでコレって評価されてるの?...あぁ、そう(苦笑)

⑤勝利の鋼鉄[1992] / MANOWAR
>当時、某東北まで出張してたわけ...で、国内発売日まで待てずにその出張先で輸入盤を購入してネ...宿で聴いたわけサ
ナンだヨ...①から28分半って...しかも特段心に響く展開もないし面白味もないドラムソロまで演る始末...歌メロ度外視で押し殺すように唄うアダムスの歌唱もいただけなかったよナ
本作でディマイオの作曲能力の劣化を強く感じたナ
分かり易い例で言うと...6曲目"The Power Of Thy Sword"だろう...所謂AメロからBメロに掛けては歌メロなんて存在してねぇーし...コレ(サビだけはソレらしいけど)
気に入ったのってシングルになった"Metal Warriors"だけだったモンな...オレ(次作もつまらねぇーし)
マジ期待してたから...その分、落胆も大きかった作品

⑥Pariah[2005] / NAGLFAR
>コレもヤバかったネ
前々作そして前作と名盤が続いたんだけど、邪悪な咆哮を轟かせていたイェンス・ライデンの脱退の知らせ...で、その脱退理由ってのが"デザインの勉強か何かをしたい!?"だったかなぁ
まぁ、作曲の中心はG.氏と思ってたから、"ソレほどの痛手じゃねぇーだろ"って簡単に思ってたから、最初に聴いた時はかなりガッカリした事を憶えてるヨ
だってまず、曲がつまらねぇーしあの抒情性は何処行ったんヨって(苦笑)

⑦Operation Mindcrime Ⅱ[2000] / QUEENSRYCHE
>言わずと知れたHM/HR至上にその名を轟かす名作の続編
(信用はしてないが)B!誌でもそれなりの評価だったから既にバンドの興味は失せてはいたけど...一応、買ったって感じだったと思う
まぁ1~2曲目迄はいいよ...でもなんだよ次の3曲目はヨォ
ソレとさぁ、違和感アリアリのが音だヨ...生の音って言えば聞こえは良いがこのデモのような安っぽい音作りは頂けなかった
まぁ、デガーモはいなくなってた訳で...既にバンドも"別の世界!?"に行っちゃってたから大きな期待はしていなかったけど、それにしても...って感じで止めておけば良かったのにって...汚したと思うヨ(名作の名を...サ)

⑧Turisas 2013[2013] / TURISAS
>前作3rdまでは好きだったしで本作も迷うことなく購入したのだが、聴いてみるとどうも冴えが感じられない
出だしから妙な落ち着きも気になった
基本路線に大きな変化はないと思うが、少しヒネりすぎたせいなのか幾分基本からハズレ気味なのは気にはなったし、サウンドプロダクションもこじんまりまとまり過ぎてもいたと思う
しかし結局行き着く先は楽曲の質という事だったんだろう
例えば...A.カバネンのBATTLE BEASTや後のBEAST IN BLACK等を始め"この手の!?"後発組の突き上げが激しいのも辛いトコだったかも知れない
結果、現在冬眠続行中

⑨Life Among The Ruins[1993] / VIRGIN STEELE
>5年ぶりの新作(当時)で期待はしたねぇ...でも最初聴いてイスから転げ落ちた
だって、あのヒロイックでトラマティック正統派メタルからLAメタルが如きハードロック作品に成り下がってしまっていたからサ
ソレでもイイ曲でもあったらソレなりに納得も出来たんだろうけどネ
で、海外でもウケなかったでしょ!?...次作では元に戻っちゃったから
ヤリ慣れない事はヤラない方が良いという好例

⑩Unleash The Fury[2005] / YNGWIE MALMSTEEN
>前作も大した作品じゃなかったから大きな期待はしてなかったけど、コレ最初に聴いた時はホントガッカリしたっていうかイングヴェイの作曲能力の陰りを感じたネ...ワシ
"エッ!?、今更ドゥギーなの!?"っていう人選にも???を感じたが、確かに個性など全く感じられないネ
でも問題は前述の通りで御大のコンポーズ力の低下/限界だっただろうなぁ
確かに今までだって"焼き直し!?"なんて勿論あったけど、ココまで低次元で披露されると興奮とかワクワク感なんて湧かないし、流石の御大もその能力の限界値を露呈したんじゃないのかな
結果、以降作品で"インギーでイイんじゃない!?"なんていう感覚を覚えた作品に巡り会う事はなかったから...オレはネ

※アルファベット順



826. 失恋船長 (2024-07-15 01:51:37)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉘』



①Grave Digger - The Reaper
メタルバブル全盛期にバンド名をDIGGERと変え軟弱なスタイルに傾いた彼ら
その後はHAWAIIと名乗り男らしさを取り戻すも
再び1991年に剛毅なジャーマンメタルで自らのスタイルを復権
正統派メタル冬の時代に彼らは見事にやってくれた




②Jack Starr's Burning Starr - Souls of the Innocent
HITTENのアレックス・パンサがリードヴォーカルを担当
無愛想なアメリカンパワーメタルに潤いを与える
欧州メタルとアメリカンパワーメタルの融合
重厚なサウンドなのだがミックスにイマイチ厚みがない
しかし味わい深い古典サウンドで魅了
正統派メタルマニアにはたまらんものがある








③WICKED SMILE - Night Time Riders
王道から踏み外さないが
古典に埋没しない正攻法で迫る新進気鋭のメタルバンドによるEP
新旧メタルのいいとこ取りを上手いことやっている
4曲では食い足りないと思わせるのも正解
メロディックメタルファンには朗報と言える作品だろう
しかし軟弱なスタイルではない
アリーナロックよりもガチンコメタルである
SKID ROWが順調に活動したらこうなっていたのではと思いましたね








④DAMZELL - Ready to Attack
NWOBHMからの影響も大な国産パワーメタルバンド
リリース当時は癖が強いハイトーンヴォーカルが苦手でしたが
正統派メタルに飢えた90年代中期以降は大いに助けてくれたバンドでした
アルバム2枚で消えましたが
クロウリーにサブラベルズまで復活しましたので
彼らにも期待したいですね
剛毅な国産メタルの魅力を存分に振る舞って欲しい
過去にすがる海外の大御所を聴くよりもズッと価値がある



⑤ANTHEM - HEAVY METAL ANTHEM
グラハム・ボネットがアンセムの曲を歌うという企画アルバム
グラハムがキャリアの中で最もヘヴィな曲を歌っている
アルカトラスよりもハードでヘヴィでメロディアス
歌メロの良さもありグラハムの歌声がより際立つ
そして森川之雄の凄さが改めて確認させられた一枚である
福田洋也よりもキレイでテクニカルなプレイで魅了するMr.パーフェクトなギターも素晴らしい
でも洋也の強引さや天賦の才を感じさせる煌めきも素晴らしい
単なるリメイクにあらず
個人的にはアルバムから漏れたLOVE IN VAINが好き
あれは全てオリジナルを越えた
ギターソロも完璧
本間のドラムも素晴らしい




827. 失恋船長 (2024-07-23 13:52:50)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉘』後編



①Killers - Murder One
ポール・ディアノの歴史の中でも実に正攻法で迫るメタルをやっている
T-REXのカバーにメイデンを解禁と
ファンに期待に応えたポールのカミソリシャウトは破壊力抜群
シーンへとカムバックするも次のアルバムではモダン化
一気に求心力を失いバンドは解散へと向かう




②Breeze Least - Breeze Least
様式美系の叙情派ハードサウンドの大傑作
オフィシャルな形でCD化がないので世に知られていないが
独創的なギタープレイの数々に心奪われるでしょう
ネオクラとは違うフーガロックサウンド
今聴いても色あせません
古典中の古典です









③人間椅子 - 色即是空
勢いの落ちないヘヴィネスサウンド
古典ロックを今なお脇見もせずにやり切っている
何をやっても人間椅子と思わせるだけの腕と音をもっている
数少ないバンドだ






④Saxon - Carpe Diem
レミー・キルスター亡き後は俺達が英国のハードシーンを守る
そうでもいいたげな80年代型メタルの復権
日本でしか通用しないNWOBHM四天王とかサクソンアメリカンナイズド
そんな妄言を信じる雑誌パクりの複アカ自称サクソンファン軍団の迷惑行為によって
このバンドは80~90年代に掛けて随分とワリを喰った
日本で受けた受難の時代をワタクシはイチミリも忘れません
ワシはコロコロとメディアの評価に左右されて意見を変えるヤツを絶対に許しません
人の人生をなんだと思っている
簡単に意見を覆すなである
前作の影響もあったのだろう
現代的なエキストリームパワーメタルと手を切ったのは大正解だが
若い人には逆の評価を受ける可能性はあるだろう
難しい問題だがキャリアの終焉を迎える前にカムバックした印象を与えたのは大きい
やはりビフが大病を患ったというのも影響を与えたのかも知れない





⑤LOUDNESS - THE BIRTHDAY EVE
個人的に最も聴いたアルバムの一つだろう
何百回聴いたかわからなん
歴史に残る金字塔アルバム
日本のメタル史の幕開けを飾った
ダークな英国テイストがたまらん
OPEN YOUR EYESみたいな曲を20歳そこそこの若もんが作るとはね
勢いだけじゃないセンスと構成力を見せつけた
皆が天才的な才能と個性を持っていた
奇跡の産物である




828. 失恋船長 (2024-08-07 01:07:45)

『哀メロハードポップで納涼祭』



①STRATUS - THROWING SHAPES
今は亡き私の彼は左利きなサウスポードラマー
元メイデンのクライブ・バーがドラムと担当
いい仕事をしていますが
このバンドはキーボードが肝
ソフトケイスされた叙情派サウンドですが
クライブは叩いています
バーニー・ショウそしてトロイ兄弟
今となっては超豪華なメンツだ


②TOUCH - The Complete Works I & II Disc 1\TOUCH - The Complete Works I & II
幻のセカンドアルバムもパッケージした名盤の復活作
何度聴いてもファーストのオープニングナンバー
Don't You Know What Love Isが最高にカッコいい
タイプの異なるツインヴォール
胸を締め付ける哀愁のメロディと切り込むギターソロ
コンパクトだが見せ場は十分
そしてキーボードのフレーズが飛び込んできて昇天
この一曲だけでもキラーなのだが
アルバム単位で楽しめる名盤だ
哀メロ派ならばグッとくること間違いなし






③STATETROOPER - STATETROOPER
英国的湿り気のあるサウンドに爽やかな風を運んでくるキーボード
その感触は聴きやすさを誘発するがブルース・ビスランドがパンチ力を添付
そしてジェフ・サマーズがイイ曲を書きバンドサウンドをギタリストとしてもリード
オッサン声のゲイリー・バーテンには似合わないが
彼のメロセンスが活かされているという痛し痒しな状況を打破できていないのが肝
そこが好きになれば名盤だが
あと一歩感は拭い去れないが力強さのあるメロディアスハードサウンドは今でも十分通用する





④DA VINCI - AMBITION ROCKS
2017年に復活作をリリースした北欧のバンド
本当に嬉しかったのですが続報がありません
残念ですねぇ
初期の2枚も素晴らしいので
この北欧ライクなメロディックメタルに興味を持ちましたら
是非との初期作に手を出してください





⑤Bow Wow - Guarantee
四畳半フォークみたいな昭和歌謡テイストが増量された
でも恭司の泣きのギターはオープニングから炸裂
作詞阿久悠だもんなぁ
桑名正博が作曲したりともうねぇ
昔は全く受け入れられませんでしたが
オジサンになると受け止められる器量が出ました
メインヴォーカル斉藤光浩というのもポイントなアルバム




829. 失恋船長 (2024-08-13 06:30:57)

『哀メロハードポップで納涼祭』後半



①ROBIN BECK - Do You Miss Me
紆余曲折を経て辿り着いたメロディック路線
全作がアコースティカルなスタイルに軸足を置いてたので
今作の方向性に往年のファンは歓喜したでしょうね
哀愁のハードサウンドと円熟味を増した歌声
デスモンド・チャイルドが作曲人にいるのも興味をそそるポイントでしょう



②JOE LAMONT - Secrets You Keep
シャレコキサウンドですよね
キーボードも全開
そこにハード目のギターが絡む
程よい哀愁とロックテイスト
寝苦しい夜のフラストレーションを払拭してくれる好盤
この時期は思い出したように聴きたくなりますね






③Lyin Rampant - Up And Cumin
ビフ・バイフォード似のシンガーが唄う英国式叙情派ハードサウンド
ハードポップという括りは違うのかも知れないが
NWOBHM残党組が80年代中期から後期に掛けて変遷した
ポップ化サウンドの中では上位に食い込む成功例だ
日本では絶望的に無名だが
イタリアでブレイクした実績がある
だからイタリアのレーベルから再発もされたのだろう
内容は高レベル
哀愁のメロディと適度なハードさ
湿り気のある英国的様式美スタイルはマニアならずとも惹きつけるものがある
このあたりで少々つっこまいとねつっこまいとね
まぁ典型的なお色気ジャケが損している





④Torben Schmidt - A Bit on the Side
キー・マルセロのギターもいいですよね
甘いだけじゃない90年代初頭の70年代的なスタイルの曲もクール
流石は北欧メタルマイスターのソロアルバムです
メロディ派のマニアから愛される彼ですが
世間一般の認知度は低い
やはり雑誌が取り上げないとダメなんだろう
癖のないエモーショナルな歌声は万人受けするでしょうね
そしてメロセンスに唸りますよ




⑤斉藤さおり - Love' Less
アイドルコンテストみたいなもんで優勝してデビューをした彼女
アイドルにうつつを抜かした事が無いので詳しくないのだが
可愛らしいルックスながら歌も上手くデビュー時からアメリカンなロックを歌っていた
後に麻倉晶そしてロマンティックモードとして活躍する彼女ですが
斉藤さおり名義のラストアルバムとなる今作も
叙情派ハードポップマニアにはピンとくるものがあるでしょう
彼女のような存在を受け止める芸能界はないのよね
アイドルならキャピキャピしないといけないし
本人は嫌だろうしね
難しい問題だよ




830. 失恋船長 (2024-08-21 07:54:52)

『残暑を吹っ飛ばせチョイハードなヤツで編』


①Russ Ballard - Barnet Dogs
もはやソングライターとして有名なラス・バラード
何故彼は日本で人気が出なかったのでしょうね?
ルックスが良くないからかねぇ
ラスのソロ作の中では指折りのハードな作風
だが相変わらずバラエティ豊かな曲調と
耳を捉えて離さないフック満載のメロディに魅了される
もっと認知されるべき一枚だ
勿論他のアーティストがここからも取り上げられていますよ




②Mislead Gentle - Persuasion
バンドとしてはこれからという矢先に結婚しますといってTindrumをさったTOVE嬢
90年代の終わりにシンガーとして復帰します
本当の理由は何だったんだろう?
なんて考えたりますが
彼女の超音波ハイトーンは健在
少々一本気な歌い方なんだけどハマると魅力が倍増
軽やかでチョイハードなサウンドにはフィットしている
サブスクにないようなで頼むよ
ワシはあのCDを高額で転売したいんじゃ







③Aphasia - Wings Of Fire
インディーズ時代にリリースされたフルアルバム
待望のフルアルバムだった
全作よりもバンド感が強まり強化されたアンサンブル
等身大の魅力は微笑ましい
この身の丈にあったドラマ性を有する叙情派ハードサウンド
今なお色あせることはない
上手い下手で語るのがメタルではない
普段メタルを聴かない初心者にも勧めたい親しみやすさ
やはり分かりやすいメロディとストレートに解放されるロック魂
その放出された輝きに濁りはなかった





④Gregg Rolie – Gringo
元々はHands Of Timeというタイトルでリリースされたアルバム
再発の際にタイトルが差し替えられた
彼のキャリアから想像される大衆性を完備したAORサウンド
同じくキャリアからくる豪華ゲストを迎え
実にオシャレで親しみやすいサウンドを作り上げた
なぜドイツのレーベルからリリースだったのだろう?
当然日本でもマニアにしか伝わらなかった
酷暑を乗りきる哀愁のサウンド
でも全然ハードじゃなかった…





⑤Jukebox Heroes - Jukebox Heroes
Juke Box Heroと言えばフォリナーだろうと
思い浮かんだ方にはピンとくる音楽性
全曲名曲とはいかないが方向性は支持できる
日本人好みのメロディとロックサウンド
メジャーになりきれなかった男達に興味をそそられる
マニア筋にはたまらん一品だ
勿論メロディックなロックが好きな人にも訴求する魅力が満載




831. 失恋船長 (2024-08-27 08:26:30)

『残暑を吹っ飛ばせチョイハードなヤツで編』後半


①TYGERS OF PAN TANG - BURNING IN THE SHADE
もはやジョン・デヴァリルのソロとなったアルバム
NWOBHMファイターとしての面影はありませんが
これが80年代中期からの流れなんですよね
ここまで路線変更したら逆に清々しいです
上手い唄を堪能出来る一枚
納涼です
そしてここまで変わらされたのはホラー映画並の恐怖である



②Jeff Paris - Wired Up
のちにVIXENに提供したONE NIGHT ALONEとCRYINの
オリジナルヴァージョンが収録されている事でも有名
ドラムはマット・ソーラム
ギターにマイケル・トンプソン
ベースはゲイリー・ムーンという豪華さ
プロデューサーにトニー・プラッタ
ミキシングはボブ・ロックときています
これでハズレなわけがないでしょう
唄モノロックを愛するマニアならば迷わず手を出してください
上手い唄とフックのある哀愁たっぷりの情熱的なメロディ
Van ZantのHeart to the flameをカバーしているセンスに共感したならば是非








③Wildlife - Wildlife
FMで活躍するオーバーランド兄弟とサイモン・カークが立ち上げたバンド
アルバム一枚で消えたのは残念だが
歌の上手さが際立つアメリカンサウンド
その土着的な味わいと洗練された歌声
なんとも奇妙な味わいだが
そこが最大の魅力
ポール・ロジャース風ということなのだろう
こういう飾り気のないシンプルなロックは今となっては貴重
温故知新を訪ねて楽しんで欲しい




④Strangewaysl – Strangeways
テリー・ブロック時代の方が有名ですが
この時代の彼らも極上の英国産メロディックメタルを披露
トニー・リデルの切ない歌声も十分に機能しています
英国ハードシーンの良心的なサウンドですね
売れ線ですが迎合しすぎていないのが素敵
ギターもバリバリだしね




⑤Mikael Erlandsson - The 1
It's Alright と一曲で多くのマニアを泣かせた名曲が収録された一枚
ゼロコーポレーションに偉業の一つ
そしてこれを受け止めたメディアにも感謝したい
メタルではないが哀メロハードサウンドに焦がれるマニアには一生もんだろう
今となっては過去の作品であり
世代によっては知名度はゼロだ
こういう音はジャンル不問で楽しめるはず
もう洋楽邦楽だと区別する時代は終わったと思っている




832. 失恋船長 (2024-09-03 20:17:14)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉙』



①Mark Edwards - Code of Honor
LIONなどで活躍したマーク・エドワーズのソロアルバム
ギターはビリー・リースギャングという玄人好みの実力者
それだけにテンションの高いインスト作品になっています
コージーも取り上げたDNACE WITH THE DEVILも取り上げ
賑やかにやってくれます



②Quartz- Stand Up And Fight
NWOBHMですねぇ
それ以外のなにものでもありません
NWOBHMは1980年から81年に起きた事象だから
音楽性とは関係ないと永遠の眠りについた寝言をいう輩に出会った
時の衝撃は忘れませんが
でもNWOBHM四天王を2000年以降に信じているヤツに出会った時は記憶喪失になりかけました
恐ろしいヤツが多すぎるよ
この圧倒するアングラなパワー
今聴いても色あせませんね








③Midnight Sun-Metal Machine
SFタッチの世界観を音楽性に落とし込む事に成功
ピート・サウンドベリ脱退の危機を音楽性の
リニューアルで乗りきったのは見事
メタリックだが北欧らしい甘さが全体を包み込み
聴きやすさを誘発している
離れ技をやったヨナス・レインゴールドに脱帽です









④VOLCANO - GODSPEED
オールドスクールなメタルとスラッシュメタルの融合
そこに泣きのメロディを盛り込むストロングなスタイルは
彼らのオリジナルティを一層強化
メロデスではない泣きに感情が揺さぶられる
日本語詩も違和感なし
NOVさんの歌声あってのVOLCANOだろう
この音の受け止められるシンガーはそうはいない



⑤SUBWAY - SUBWAY
地下鉄&お好みのカスタマイズが出来るお店しか
イメージがわかないバンド名が損している
ドイツ産のメロディックメタル
国内盤はベアナックルからリリース
絶対AVEXの商品にあの雑誌は厳しかったよなぁ
結構な名盤が出ているんですけどね
惜しいレーベルだったよベアナックルはさ
このアルバムはお気にいり
攻撃性を緩めないハードなサウンド
ギターオリエンテッドな作風だった
フック満載哀愁のメロディと質実剛健とした力強さに魅了される
ロマンティックなヤツもあるのよねぇ
ノリがいいのもあるのよ




833. 失恋船長 (2024-09-09 23:07:50)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉙』後編



①ANTHEM - HUNTING TIME
頭からケツまで無駄のない構成のアルバム
今聴いてもこの時代のANTHEMは頂点に達していた
メタル黄金期に世界中のコアなマニアから熱視線を送られた傑作
90年代に入り正統派メタルが壊滅した時代には
逆輸入で海外盤が国内で売られるという珍現象も起こした
時代を超越したスタンダードなサウンド
最高にカッコいい




②VOWWOW - Ⅲ
上り詰めた感のある傑作
このバンドのメタリックさと華麗なテクニック
それらをバランス良くまとめた名盤中の名盤です
山本恭司のギターソロも必殺技を織り交ぜ聴かせる聴かせる
人見の歌もワールドクラス
凄いよ
今聴いても全然古くさくない





③44 MAGNUM - STREET ROCK'N ROLLER
これぞジャパメタですね
クサイサウンドです
いい意味でのハッタリが大好きです
黄金の80年代ジャパニーズメタル
懐かしいわぁ
懐メロはいいねぇ








④RUSH -  Moving Pictures
カナダが産んだ伝説のグループ
ライブでも完全再現を目指す超絶技巧集団
その上手さと楽曲構成の多彩さに唸る
ジャンルを超越して多くのバンドに影響を与えた名盤
ベタだが全力で聴いて欲しい



⑤DREAM THEATER - THE ASTONISHING
偏差値の高いアルバム
アホには絶対に理解できないという罪深さが最大のポイント
これを中高生の鑑賞音楽と批評したアホウには驚かされる
サクソンアメリカンナイズドと同じ手口なんだよなぁ
耳で音楽を聴いていない証拠なんだよ
体制になびきメディア偏重の盗人の相手は出来ないねぇ
投資詐欺爺さんと同類なんだよなぁ




834. 失恋船長 (2024-09-16 01:24:50)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉚』



①BLIZARD - DANGER LIFE
シンガーを無名の新人水野松也に交代
プロデューサーに樋口宗孝を迎え音楽性を刷新
ドライなカナディアンスタイルの硬派なハードサウンドに生まれ変わった
今まで以上に弾きまくる松川のリードギター
リズム隊のグッと男前になり持ち前のカッコ良さを音に乗せてきた
しかしコレがラストアルバムになる
せっかく本文を取り戻したのに残念だ
あと3年早かったら今日の評価も違ったろう
国産ハードシーンを代表する一枚であろう




②OMEN - Huszonöt év
ハンガリーを代表する王道ヘヴィメタルバンド
今なお現役で活動する彼ら
現代的なテクノロジーの恩恵を受けつつ
モダンに傾倒しすぎない頃合いが丁度良い
独特の語感も癖になる
普遍的メタルを愛するマニアならば
必ずやピンとくるものがあるだろう
メディア偏重者は厳禁でお願いします





③Accept - Russian Roulette
若い人にこそ聴いて欲しい古典中の古典
小細工無用のエネルギッシュなサウンド
男性による地響きコーラスもクール









④人間椅子 -  退廃芸術展
中期の傑作と呼べる一枚であろう
後藤マスヒロのドラムは変幻自在
いい意味でバンドをコントロール
裏回しをしてくれる
だから鈴木は地を這いずり回り唸りをあげ
古くさいサウンドに拘るギターは時代を超越した姿を見せつけた
アッパーな曲が増えた今の姿もいいが
この嘘くささとパクリ具合も捨てがたい
あと絶妙なメジャー感がいい



⑤ROSE ROSE ‎– Mosh Of Ass
日本を代表するクロスオーバーサウンドの代表格
海外でも認知されておりメディアでは軽視されているのが口惜しい
今作を引き金に欧州ツアーに出られたのも実力があるから
SNSの力を借りないでだから意義が大きい
今聴いても古くささを感じさせないのは揺るぎない信念と時代に左右されない
音楽性に尽きるのだが認知度が低いんだよなぁ
こういうのフォローして欲しいよねメディアにはさ
爺さん相手に若い子の押し売りは見てられん




835. 失恋船長 (2024-09-20 16:50:27)

韓流ドラマ

①餌
久しぶりに聴いた名前、チャン・グンソク主演の刑事ドラマ。全12話の投資詐欺事件を扱うお話。
ちんけな金貸しが、金を貸している裏ゲーム屋の社長に紹介されマルチ商法の説明会に出かける。すぐにカラクリが分かり、ちんけな金貸しは借金相手の社長にキレる、しかし社長の提案は騙されたふりをして、マルチ商法の大元を騙そうと詐欺話を持ちかける。
そして、逆に騙され財産を失う事件が物語の発端。ちんけな金貸しは警察に訴えるも、90年代の韓国では詐欺を扱う部署がないらしく、刑事にとっては殺人事件の解決は査定に+されるが、詐欺は逮捕しても意味がないという、本当なら恐ろしい話だが、警察はちんけな金貸しに、こう言い放つ。騙される方が悪い。違法な投資話に乗せられる人間が悪い。これが刑事の感情であり、多くの人々の感想だ。

復讐に燃える金貸し、騙される方が悪いなら騙してやる。そして数年後、自分を騙したマルチを見つけとうとうリベンジ。そして彼はマルチの大元も味方につけ、大物政治家をも手なずけ一代詐欺組織を作り上げる。というお話。

この物語は過去と現在が交差しながら話が進み。ちょっと目を離したり、登場人物の顔を覚えていないと話に付いていけなくなる。チャングンソクもヒゲ面で、かつてのカワイイ路線では勝負していない。甘さを捨て過去に陰りのある刑事を熱演しているが、この物語は詐欺をテーマに扱っている。そして殺人よりも軽視される詐欺だが、それに巻き込まれた人物は、殺人に等しい苦しみを味わい。生きている。

詐欺も殺人事件と同様だという理解と見解。そして物語は大きな展開を見せクライマックスへと向かう。
最終回はイマイチ盛り上がりに欠けた面はあるが、全12話まずまず見ることが出来た。普段は意識してみない韓流ドラマ。
今回はたまたま見てしまったのだが、投資詐欺のカラクリ。日本でも幾度となく報道されるも一向に減らない。

子供の頃ワイドショーでみた荒っぽい詐欺。ワタクシが大人になり、流石にそういう手口は影を潜めたと思っていたが、今は逆に昭和的な手法が復活している。良く行くビルの中にあるフードコートでは、連日、詐欺を働いている若者を見る。あれは完全な投資詐欺だ。
そんなウマイ儲け話はないが、あの若者達は美男美女のコンビに言いくるめられるのだろう。

詐欺に遭う方が悪い。という感覚、騙す方が悪いのだが、このドラマでもそこがフィーチャーされているのがポイント。詐欺被害者の苦しみ。マルチは、紹介方法だから、紹介した人物が責められる。ネズミ講は今でも姿形を変え健在だ。豊田商事の残党は今でも生きている。

最後に、このドラマで語られるのは詐欺の種類だ。今やSNSを通じて人々は簡単に嘘をつく。写真の修正加工もあるいみ詐欺だ。年齢詐称に経歴詐称も同様に詐欺だと語られる。細分化すれば100種類以上の詐欺があると、物語は締めくくる。

確かに我々の身近にも詐欺はいる。複数アカウントがそうであろう。他人になりすまし投稿を繰り返す詐欺的志向。その詐欺師が投資詐欺にあうのだから世も末だ。バカを治す薬はない。詐欺に遭っても複数アカウントは止められない。この世で一番恐ろしい話である。
そしてこんなに虚しい人間は哀れであろう、しかし、同情は出来ない。詐欺は詐欺。どこまで言っても詐欺。その思考が直らない限り何度でも詐欺に遭うだろう。

ワタクシの愛すべき同僚に、底抜けなバカがいた。ガラケー時代、良くパチンコ必勝法みたいのが届いていた。彼はこういった、20万円で教えますは嘘だが、60万円の方は本当だ。そして金を払ったらしい、ホンモノのバカである。愛すべきバカである。
笑い話にもならない伝説だが、ワタクシは必ず、この話を新人達に話す。詐欺にあった事が本質では無い。なぜ、自分にそんなうまい話が飛び込んできたのか?それをおかしいと思える人間になれと。それにしてもフードコートで連日の投資詐欺。警察は何をやっているのだろう?

このドラマを見てふと、世の中の哀れみを垣間見た。




836. 失恋船長 (2024-09-23 01:09:54)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉚』後編



①HELLEN - Talon Of King
今なお伝説のグループとしてマニアから愛されている国産様式美バンド
レーベルが倒産したのでもはや再発は不可能だろう
本当に残念でならない
配信もないだろうしね
元々マスターテープがダメで再発された時はアナログ盤の板起こしだった
それでもマニアを歓喜させた強烈な一枚
愛すべき叙情派ハードサウンド
ジャンルを超越したドラマとクサメロがある




②Alcatrazz - No Parole From Rock'n'roll
彗星の如く現れたニュースター
イングヴェイ・マルムスティーンだが
その不遜な態度が一部のインタビュアーから嫌われ
テクニックのひけらかし無感情ととんでもない批評をされることになる
あのギターサウンドとテクニックを前になにを言っているんだと
全否定の全却下ですが一部の信者は乗っかりましたよね
このアルバムリリースの思い出ですが引き下がれない大人を見て笑いました
グラハムのパワーヴォイスとジミー・ウォルドーのキーボードはエレガントで
聴きやすさを演出してくれた
あのキーボードなくして初期アルカトラスサウンドは成し得なかったろう
イングヴェイも我が出過ぎでないので良かったのよ





③Onslaught - Killing Peace
極悪なスラッシュメタルが返ってきた
サイ・キーラーの復活もアグレッシブさに拍車を掛けている
単なる過去の焼き回しではない現代的なアグレッションを意識したサウンドメイク
プロデューサーの手腕も見逃せないが
元来あったスタイルを研磨して発展させた事に尽きる
強烈な声が戻ったのが大きいのだろう





④Angel Witch - Frontal Assault
世間一般的には評価の低いアルバム
個人的には専任シンガーのデイブ・タットムの湿り気のある歌声
なにより暗黒英国様式美スタイルが貫かれており
NWOBHMファイターとしての意地を猛烈に感じる
レコード会社の要望があろうと出自は変えられない
今聴いても個性的なサウンドであろう
エコーの掛ったサウンドメイクが逆に嘘くささを倍増させている
根明にはなれないバンドだよ





⑤Uriah Heep ‎– Innocent Victim
遂にここまでポップでライトな作風に変貌するとは
驚きでしたが英国バンドとしての音作りを上手く落とし込んでいる
このアルバムが爽快でありながらもパワフルな印象を強く与えるのは
ジョン・ロートンの歌声に尽きる
前任者のオヤジ声ではここまで洗練されたイメージを与えられない
なにより圧倒的な声の持つパワー
そのクリアーでありながらも他者を寄せ付けない力技にただただ唸る
ジョン・ロートンの歌声あっての名盤
現役を退く決意をしたバンドだが
若い人にも知って欲しい過去の名作だ
地味な曲もジョンが歌えばワンランク上に聞こえる
これが凄い
ちなみにこのジョン・ロートンも加入時にチョイと叩かれましたけどね
でもすぐに撤回されました
そりゃそうだろうよ
比較対象にならんのよ




837. シン・聖なる守護神 (2024-09-27 22:39:42)

『個人的偏向による"我が魁メタル塾"HM/HRアルバム』10作選 ※ワシがこの作品によってその後のHM/HR的影響を受けた作品っていうでしょうか編(本格的HM/HR道に入ったのは...'88年頃だったかなぁ...苦笑) ~第一章~

①Headless Cross[1989] / BLACK SABBATH
>当時はまだコージーが何者なのか況してやアイオミなど殆ど知らんかったと思うのだが...とある専門テレビでタイトル曲PVを見てそのカッコ良さにシビれた事を思い出す(特にコージーがカッコ良かった)
そしてコレが"様式美"ってモノなのかと言うことを知ったんだったかなぁ...と

②Transcendence[1988] / CRIMSON GLORY
>本作と巡り会ったのは...確か某FMラジオから"Lonely"が流れてきた時だっただろうか
何処かキラキラした感触とそのドラマティックな展開が堪らんかったと思う
本作に巡り会えた事がその後の我がメタル道に大きく影響を与えたと言っても過言ではない

③S.t.[1986] / FIFTH ANGEL
>本作は...学生時代まで遡るかな!?
メタ友だった同級生のI君と都内某まで中古メタルCDを漁りに行った時にそのI君が"きっとコレ、○○君が好きだと思うよ"...と薦めてくれたんじゃなかったかな
その通りで流石I君だな...と感心したと共に、薦めてくれてありがとうと今でも感謝するよ

④Over The Edge[1988] / HURRICANE
>収録曲"Shout"が某FMラジオのオープニング曲だった事もあって知ったんだと思います
その後、収録曲"We Are Strong"や"I'm On To You"も流されたんじゃなかったっけな
ハリのあるケリー・ハンセンの歌唱と硬派な正統派ハードなんだけれどもメロディアスで...
もっともっと評価されて然るべき名盤だと思うんだけど...なぁ(とワシは思う)
 
⑤Intense Defense[1988] / JOSHUA
>国内盤の対訳をされていた女史(今はイ○ラム教に改宗されHM/HR界からは去られてしまいましたナ)がDJをされていたFMラジオから収録曲"Only Yesterday"と"Tearing At My Heart"が流れてきたモノを当時テープで録音した音源をよく聴いた事を思い出す
その後、運良くすぐに国内盤(帯付)を購入出来て(今と違い結構安かったと思う)...未だ愛聴盤の一枚で、ロブが唄っている作品の中で今でも一番好きな一作

⑥Street Ready[1989] / LEATHERWOLF
>コレは何処で出会ったのか思い出せないが...その某FMラジオだったのかな?
例えば③で挙げたFIFTH ANGELに通じる部分もあるかも...ですが、②のCRIMSOM GLORY的なメロディックさもあったり...しかしこのセンチメンタルなメロディはこのバンドにしかないのかも...!?
まぁ、とにかく好きなんですワ(笑)

⑦The Human Factor[1991] / METAL CHURCH
>'91年とその他作品からすると少しばかり後の作品ではあるのが...
最初聴いたのは前作でその前作も気に入ったのだが、本作を最初聴いた時はその更なる完成度に衝撃を受けたな
確かに正統派HMでヘヴィなんだけれども全然古くさくないしキャッチーさもあってカッコ良かった
前作はやや音造りに難もあったが、本作はクリアだけどヘヴィで分離も良くハリのある音作りも良かった
また、川崎チッタで行ったライヴに最前列やや左側で参加した事を今でも良く憶えている(ハウ(Vo.)はもちろんだがデューク(B.)も凄くカッコ良かった)

⑧Steel And Starlight[1987] / SHOK PARIS
>本作は中古アナログ盤が最初だったな
頭3曲のカッコ良さにシビれた事を懐かしく思い出されるな
大柄なV.ヒックスのやや暑苦しい歌唱に批判的意見もあろうが要はツインギターなのである
とにかくそのメロディアスなツインギターのカッコ良さがハンパない

⑨To Hell With The Devil[1986] / STRYPER
>コレも最初は対訳女史の某FMラジオだっただろう
まだ、全米トップ40とかも見てたし、また好きではあったがどちらかというとボン・ジョヴィやデフレパなどはその中の一つという認識が強かったと思う
そんな中、ラジオから流れてきた分厚いコーラスの利いたポップでキャッチーな"Calling On You"は衝撃だった
そして最初聴いた時は女性が唄っているとばかり思っていたよ(笑)

⑩Marching Out[1985] / YNGWIE J. MALMSTEEN's Riging Force
>ソレなりにHM/HRにも慣れ近所のレンタルCDのHM/HR系を片っ端から借りまくった中の一枚がコレだったのだろうと記憶する
その時、イングヴェイへの認識があったのかは記憶外だが、DIOなどと共に気に入ったんじゃなかったかな...と
その時は水着ジャケの国内盤だったのだが"なんだコレ!?、音が悪りぃな"...と感じたが、この初期のダークなヨーロピアンサウンドがとても気に入ったんだと...
そのせいもあってかワシは次作より本作の方が好きなのである

※アルファベット順
取敢えずは今回はこの10作とさせていただいたが、その他作品も思い入れと影響を受けた作品は色々とあることを合せて追記させていただく



838. シン・聖なる守護神 (2024-09-29 12:10:27)

『個人的偏向による"我が魁メタル塾"HM/HRアルバム』10作選 ※ワシがこの作品によってその後のHM/HR的影響を受けた作品っていうでしょうか編(本格的HM/HR道に入ったのは...'88年頃だったかなぁ...苦笑) ~第二章~

①Holy Diver[1983] / DIO
>勿論、本格的参戦が"'88年頃"だったわけだから"完全後追い!?"である
最初に触れたのがなんだったかは記憶外なのだが、うろ覚えだと近所のレンタルCDだったかも...ナ
まぁ、ロニー自身もドラゴンや魔法/魔術など真面には思ってはいなかったと思うが...説得力と情念をもって全身で熱唱してみせた世界観は唯一無二だったから皆もメロイックサインしたのだろう
正しくもって"情念の炎"と言えるのではないか(なのでワシは次作ではなく本作を推す)

②Back For The Attack[1987] / DOKKEN
>コレもレンタルCDだったのだろうか
前作を推す向きも強いようだが、ワシは断然コレである
ドンとジョージとの緊張感がそのまま作品に投影されており、ジョージに負けまいとするドンの決死の歌唱はもっと評価されて然るべきだろう
そして何と言っても楽曲の素晴らしさこそがこのバンドの生命線だったと思う
プレイでは激しくせめぎ合いつつも、特にピルソンを加えた作曲作業におけるケミストリーは唯一無二のものだったのだろうし、ワシは本作が頂点だったと思っている

③白夜伝説[1982] / HEAVY LOAD
>最初は中古アナログ盤だ
唄われる英詩は非英語圏の訛り丸出しだし歯ぐきむき出しのヒゲ面よろしくこの小汚い姿はコレで婦女子達にウケようなどとは本人達も思っていないだろうし、恐らく売れないことも百も承知だったはず
しかしそのどうしようもなく心を揺さぶるメロと不器用ながら初期北欧メタルを体現する音楽性は未だマニアの心を話さない...ワシもそんな一人である

④A Distant Thunder[1988] / HELSTAR
>中古屋でそれらしい作品を漁っていた時の一枚だっただろうか
まぁ正直、捨て曲もあるし半数は大した曲ではないかも知れん!?...いや、もっと言ってしまうと収録曲"Winds Of War"以外は大した事ないのかも知れん(苦笑)
しかしワシ、その一曲がどうしようなく好きなのである
B級メタル上等で美しさの詰まった名曲中の名曲
この一曲のために買うのである...マニアとはそう言うモノだろう

⑤Operation Mindcrime[1988] / QUEENSRYCHE
>最早、本作に説明は要らないだろう
最初はキャプテン和田氏とゴッド伊藤氏らが出演されていた深夜帯の専門TV(『Pure Rock』)で流されたラスト曲のPVだっただろうと記憶する
大半がモノクロで展開されるPVは何やらアホなロッケンロー達とは違っていてそのシリアスに展開される様は"コイツら全然違うな"...と感じた事を思い出す
また、その超人的高音域を操ったテイト氏を聴き、"人間とはここまで高い声が出せるのか!?"と驚愕した事も同様であった
"~Ⅱ"は全くもって不要だったが、本作は未だ色あせないどころかその輝きは更に増しているのではないだろうか

⑥Rock Until You Drop[1981] / RAVEN
>ワシ...コッド伊藤がNWOBHMの事を熱く語れば語るほど心は離れていったように思う
そんな中、テイチクから発売された金帯の初CD化盤を購入したのが初RAVENだから"完全後追い!?"のワシが強気な事など言えはしないが未だ一番好きな作品である
よりメタリックになった"Life's A ~"や"Nothing Exceeds~"も大好きだし、評判宜しくない"Architect Of Fear"も好きだが(但し"Glow"は好きではない)、本作は別だ
トレードマークである元気印丸出しのそのハッチャケ具合とキャッチーさは本作が一番ではないだろうか

⑦After The Fall From Grace[1986] / SAVAGE GRACE
>いつだったか思い出せないが最初は中古アナログ盤で、'88年~'90年頃の色々とHM/HR系を漁っていた時だったと思う
所謂"疾走メロディアスHM"は少なくともかのハロウィンと同等の評価はされて然るべきだろうと思う(...が、そのハロウィンとは反対に本作を境に下降線へと向かってしまった事が大きかった)
また、タイトル曲のようなミッドテンポ曲でも聴かせるコンポーズ力の高さもポイントが高い
確かにクリス・ログーの歌唱がやり玉に挙げられるし、ガッツィーな前任マイク・スミスに唄ってほしかったとワシも思うが悲しいかなソコはB級...一つぐらいの傷はあるものである

⑧The Great Radio Controversy[1989] / TESLA
>テレビ番組『Pure Rock』内の米国Knackラジオのオンエア数か何かをランキングにしたトップ10に毎週ランクインしてて...PVを見たのが最初
例えば...前述⑤"Operation~"同様に本作も全然色あせていないし、聴く度に捨て曲無しの楽曲群の素晴らしさが増してきます
またハードさと綺麗すぎないロックらしいある種のラフさも残しつつ迫力のある音作りも素晴らしい

⑨Arabia[1989] / VENGEANCE
>学生時代、最寄り駅近くの中古屋へ通っていた時に巡り会った作品
一般には蘭産というとヴァンデンバーグの方だろうが、ワシは違った(笑)
解散表明後に発表されたイアン・パリーを迎えたオクラ音源を収録した"Fallen Heroes"も良いが、アルバム単位では圧倒的に本作で、中心だったルッカセンの作曲能力的にも本作が頂点だったのではないだろうか

⑩S.t.[1990] / VICIOUS RUMORS
>⑨同様、学生時代にジャケが気になり何気に手に取ったのが最初だったと思う
そして帰宅後に聴いて一発で気に入った...して、次作後の川崎でのライヴでは("第一章"でのMETAL CHURCH同様に)最前列の中央付近での参加だった
終版、ジェフがギターを破壊しその大きいネック部分を手にしたが、持って帰るのが大変そうだったんで隣にいた若い女性が"ほしい!?"と言うのでヤってしまったのだが、ソレを見ていたラリー・ハウが(変わりと言ってはなんだが)ドラムスティックをワシにくれた事を思い出す(笑)
ホンで、本作が青...そして次作が赤...というジャケのイメージカラーも気に入っているよ

※アルファベット順
こーして見ると英国よりも米国産の作品が多い事に気が付く...案外、ワシは米国好きなのかも知れん(苦笑)



839. 失恋船長 (2024-09-30 08:22:16)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉛』



①SABER TIGER - ELIMINATED
古豪の復活作
あえて古豪という言葉を引用した
長かったがコレで良かったと思っている
モダンさを無視する必要は無いが
やはり単純に回帰するのは時代に反する事もある
それだけに時間は掛ったが
昔気質のファンは嬉しいだろう
でも賛否があるのは良いことだ





②Moggs Motel - Moggs Motel
渋い
しかし古さに埋没しない現役感がある
古典中の古典を全力でやるカッコ良さと開き直り
この道を究めた男達による珠玉のロックサウンドである
でもフィル・モグは出来すぎだけどね




③VOLCANO - TENKA-MUSOU
3300円は高いぞ
でも元は取れたぞと思わせる名盤だ
Amazonでも割引ないじゃん
でも他のアルバム一部配信解禁したからね
これを機に多くの人に知って欲しいね
攻撃的で泣かせのメロディ満載だが
安直なメロデスではない
その純度の高いメタルスピリットと日本人的感性の融合
この折衷は最強である







④JESUS -  LE DERNIER SLOW
マイケル・シェンカーよりもマイケルしていた足立祐二
彼の訃報は国産ハードシーンにとっては大きな損失である
今作は彼のインディーズ時代にカセットテープで販売されたEP
そこに新曲や未発表曲を追加して復刻された奇跡に一枚
歴史的にも資料的にも価値がある
国産様式美メタルマニアならば要チェックである
ネオクラではない国産フーガロック
酔いしれますねぇ



⑤Leather Fury - Red, Hot, Dangerus
YouTubeで試聴できるバンドのアルバム
実はこのバンド実在しない
もっと言えば人間ではない
AIに学習させて往年の硬派なL.A風メタルをやっている
だから随所にデジャブ感がある
随所に違和感がある
それは音のバランスだ
奇妙に感じるのだが現時点でコレなのだから
10年後にはどうなっているのだろう?
既に○○の声で○○を歌うみたいな加工作品が世に出されている
あの場合の利権はどうなるのだろうか?




840. 失恋船長 (2024-10-12 13:02:50)

『旅行中のおとも』



①Journey - Escape
全米1位に輝いたゴールデンヒットアルバム
歌の上手さは圧巻だが
リズム隊が実の心地が良いグウーブを生み出す
だから聴いていられる
単なる売れ線サウンドではない
職人技が冴え渡る
鍵盤プレイも味わいがある
ギターも見せ場がある
そして歌の上手さに酔いしれる





②Krokus - Headhunter
サウンドは攻撃的なイケイケノリノリのサウンド
そこにバラードも挟みバランスが良い
ランニングタイムも短いのであっという間に完走
聴きやすいが売れ線ではないのがポイント
メタル初心者に向いているメタルアルバム
これぞメタルな基本形が収まっている
個性的だが癖が強くない歌とロックな演奏が絶妙




③A Tribute to Deep Purple From Japan - Who Do They Think We Are?
90年代と言えば一代トリビュートアルバムブーム
アメリカのCDショップからメタルアルバムが消えた
もう商品棚に並ばないんだよね
そんな事も知らんバーン大好き軍団は雑誌片手にCD選び
聖飢魔Ⅱが歌ったCD選びもカタログだからという歌詞が耳に刺さるが
あの岩盤層には馬の耳にBURNだろう
日本人による拘りの演奏
ある意味完コピ大会だがそれでいい
唯一の不満は二井原実先輩が無理にドスを聴かせた歌ったこと
あれだけはマイナス
他は流石








④Bon Jovi - Greatest Hits
まぁベストアルバムでお茶を濁しますよ
個人的には1stが一番好きなので
それだけでいいのだが一人旅じゃないのでね
忖度して多様性のあるベストでいきますよ
やはりヒット曲の多いバンドは強いね
身体が覚えています



⑤ZENO - Zenolozy II
所謂未発表曲集の第二弾
良好中はこういう忘れた名作に向き合うのも必要
イイバンドであり素晴らしいミュージシャンだが
成功はしなかった
メロディックメタルマニアならば押えて欲しい一枚だ



⑥Houston - Relaunch
バンド名のせいでグーグル検索が曖昧だとまず引っかからない
やはりバンド名は重要だなぁ
選曲がいい
余計な事をしないので集中して聴ける
唄モノロックが好きな人ならば唸るでしょうね
メロハーって言葉は大嫌いだがメロハーにオススメです



⑦ANTHEM - DOMESTIC BOOTY
清水明男初参加のフルアルバム
一旦ANTHEMの歴史に幕を閉じることになるオリジナルアルバムでもある
湾岸戦争がなければ中間英明でレコーディングする予定だった
収録曲も作風も違ったろう
それだけに中間でのアルバムを聴きたいといつも思い出させてくれる一枚
柴田の考えたギターリフがなんとも魅力的
清水のアイデアもあるのだろうが柴田ANTHEMだ
森川もワイルドでカッコイイ
歴代アルバムの中でも果敢にチャレンジしたバンドサウンド
今聴いても新鮮である



⑧EARTHSHAKER - BACK TO NEXUS
リ・レコーディング作の多いバンド
ベストアルバムも日本一多いのではと思うほど出ているが
これが決定盤だろう
MOREって何ヴァージョンあるの?ではあるのだが
そういうの全て込みでテンションの高い円熟味も冴え渡るベストだ



⑨SABER TIGER - PARAGRAPH3
選曲も含め一番通して聴いたリメイク作
とにかく下山が新たな息吹を吹き込んだ
過去の名作が本来の魅力を見せつけた傑作
日本が世界に誇れるバンドだ
バルト三国のライブを俺達は忘れないぞ
あと札幌で月1やっていたライブもいったぞ
あのときはドラマーは鈴木政行で叫さんが歌っていた
エンジェルさんも見たぞ
あのときはドラムが若い弓田で他のバンドに移るといっていた
メンバーチェンジの多いバンドだよ



⑩LOUDNESS - Early Singles
初期コロンビア時代のシングルカットされた曲を集めた企画モノ
アルバム未収録のテイクが多い
リリース当時は裏ベストとして重宝した
今でも無性に聴きたくなる曲が多い




841. 失恋船長 (2024-10-21 02:42:53)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉛』後編



①SABER TIGER - ELIMINATED
古豪の復活作を聴き続けます
コロナ渦以降ライブに行かなくなりました
せっかくサーベルタイガーが新作出したのだからねぇ
とは思うが腰が上がらん
このままライブに行くのは引退しそうですね





②凱旋マーチ - 闘魂行進曲
このEPは本当に聞いた
荒い部分もあるのだが
熱量が全てをねじ伏せる
ACCEPT風の弾丸メタルサウンドに胸熱です



③Uriah Heep - Abominog
このアルバムをリリースしていなければ
ユーライアヒープは終わっていたろう
路線変更も成功
時代に合わせたハードサウンドにはロマンがあった
今聴いてもモダンさを感じ取れる
ピーター・ゴールビーが喉を痛めて引退したのだが
彼の力強い歌声とキャッチーなハードサウンドに相性は抜群だった
後期RAINBOWを思わせる作風も時代にフィットした
That's the Way That It Isがアメリカでそこそこ売れて良かったよ







④FATE -  Reconnect 'N' Ignite
ヴォーカルってこんな歌い方でしたか?
チョット彼の歌唱スタイルの変貌に驚いていますが
音楽性は新旧の魅力を上手く詰め込んでいる
元々甘さもあったがギターは攻撃的だったし
攻めの姿勢は失われていなかった




⑤SADUS - The Shadow Inside
常に先鋭的な感性を持ち合わせているバンドだった
変態的な音楽性
そのタフネスさと複雑怪奇なメロディとリズムワーク
今作も多角的な方面から刺激を与えてくる
どうしても過去の名盤が強烈すぎて
それを越えてきてはいないが
アジるヴォーカルも含め
今の時代を生きるスタイルを研磨している
刺激的だがどこか余所行きに感じてしまうのは
ワタクシの耳が老人だからだろう




842. 失恋船長 (2024-10-28 05:57:59)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉜』



①IRON MAIDEN - IRON MAIDEN
古典中の古典
ヘヴィメタルの幕開けを記念するような一枚
チープな音質は如何ともしがたいのだが
そんな事はお構いなしのパワーが漲っている
性急なビートはハードコアパンクスから
そしてハリスが敬愛するプログレバンドからの影響も取り込み
ドラマティックな展開で魅了する
初めて聴いた時の衝撃は忘れられない
一発で気に入った
1stの面白さはデニス・ストラットンが持ち込んだハーモニーを多用した
Phantom of the Operaがあることだろう




②Joshua – Surrender
ジョシュア・ペラヒアの魅力をギュッと詰め込んだ1st
メロディの質が向上されバンドサウンドも強化
リードギターのみならず楽曲重視の姿勢を打ち出すことで
バランスが良くなりアンサンブルの向上も音楽性の質をあげている
安定感のある歌声と多彩なメロディックメタルを揃えることで
名盤へと仕上げてくれた
ジョシュア・ペラヒアとしてシーンへの攻勢を整えたが
シンガーが脱退
次のアルバムは時流に合わせ軟弱になり一気に人気が失速する



③ANTHEM - IMMORTAL
不死身のメタルサウンド
大人げないをテーマにしたドがつくメタルを
洗練された技術で作り上げた名盤
流石はANTHEMと言わしめる傑作であろう
老夫婦と言えば良いのかキスする男女のジャケットが不評だと言われるが
個人的にはアルバムタイトルに即した実にスタイリッシュなものであり
その芸術性に共感しかない
でも関係者は反対したろうなぁ
メタルバンドらしくないってか?
だから時代遅れの音楽と揶揄される








④SAMSON - Before The Storm
巨漢のシンガーニッキー・ムーアによる一発目のアルバム
ブルースはメイデンに強奪されたが
新シンガーのブルージーな味わいはバンドサウンドにフィット
英国謹製の湿り気のあるサウンドとホワイトブルースはよく似合う
堅実な歌声は地味さに拍車を掛けているが
サムソンはNWOBHMムーブメントの中では地味音楽性のバンドだったよ
覆面ドラマーという突拍子もないキャラがいたけどね
Test Of Timeのメロディックメタルも悪くない



⑤GRAND SLAM - RHYTHMIC NOISE
44Magnum時代から作曲能力が高かった吉川らが中心となり結成されたスーパーロックグループ
ドラマーはメイクアップの豊川
ギターはプレゼンスの白田
そしてシンガーはリアクションの加藤ときている
夭折した天才ギタリスト白田一秀のリードギター然とした華やかなプレイ
いいオカズと叩くドラマーとベースの組み合わせも上々
勢いとアメリカンな壮快感を織り交ぜた楽曲は
ヴィジュアル系世代にも刺さる音楽性を披露してくれた




843. 失恋船長 (2024-11-04 02:51:22)


『ヘヴィメタルが聴きたい㉜』後半



①Abstrakt Algebra - Abstrakt Algebra II
幻と化したセカンドアルバム
これが復活したときは驚きましたね
本当に嬉しい発掘ですよ
荘厳なる暗黒メタルです




②Helloise - Cosmogony
掛け値無しにカッコイイ
欧州風味の叙情的メロディは普遍的であり癖がない
そのワールドワイドな感性は抜きん出たセンスを感じる
ベタだが一枚上
今こそ再評価した80年代中期の名盤ですね



③Warlock - True As Steel
日本で爆発的な人気を掴んだハロウィーン
個人的にはどうしてもアニメ主題歌メタル風と
拘った古くさい音色が好きではなく聴いていて恥ずかしくなると言う現象が起こる
初期のダークだった頃はイイのだが
シュラガーサウンドを取り込んだ彼らは苦手
それだけにジャーマンメタルと言えばWARLOCKである
このバンドはもっと硬派でガチムチだった
キーボードも使うし中世ヨーロピアン調のメロディとメジャー感
なにより職人気質のジャーマン風味で仕上げたのがよかった








④Metal Church - The Dark
これぞUS産ヘヴィメタル
メロディックかつパワフルなサウンドはバリエーション豊か
力技で押し切るのではなく
聴かせるアルバムである
彼らの最高傑作として推す人も多い名盤であろう
浮かれるL.Aシーンとは一線を画す世界観がある




⑤Metalucifer - Heavy Metal Chainsaw
日本を代表するシケシケの四畳半NWOBHM
そのピュアなメタルスピリットはSNSの力などを借りることなく
口コミで世界中に広がり
彼らの熱狂的なファンが欧州圏のみならずアジア圏にもいるのだから驚きだ
ワタクシは情けないと思うよ
商業誌でしか紹介されないバンドを追いかけ
音楽性ではなく点数で音楽を聴いている連中をね
それは思春期までだよ
大人になったら耳も育ちます
サクソンアメリカンナイズドやNWOBHM四天王なんて
他国でいったらバカにされますからね
いい加減に自国のメタルシーンを見て欲しいねぇ
期待はできないけどね
日本人ほど他人の目を気にする人種は珍しい
上手い下手では語れない音楽性
オジサンにはたまりません




845. 失恋船長 (2024-11-11 08:21:45)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉝』



①MINDLESS SINNER - TURN ON THE POWER
NWOBHM仕込みの叙情派メタル
北欧はスウェーデンでいう事で涼やかな風を吹かせています
攻撃性と叙情味溢れるメロディと適度な疾走感
そして力強さ
80年代というメタル隆盛を極める時代だからこそ
現れたバンドでしょう
珍品ジャケットじゃなければもう少し売れたぞ




②CRYSTAL BALL - IN THE BEGINING
甘めのメロディがしなやかな北欧風味でまとめ上げている
シリアスさを前に出し媚びを売らない姿勢は買いだ
ネオクラスタイルとは一線を画すサウンドメイクも嬉しい
キーボードの軽やかな旋律と華のあるギターサウンドは
リッチー・ブラックモアからの影響も大
北欧はEUROPEなどに通ずる魅力もあり日本人好みの叙情派メタルを聴かせてくれる
しかし彼らもご多分に漏れず次作ではモダン化に走り大失速
それ以降は国内盤見送りの罰をうける
そりゃ蕎麦屋にいったのにタコライスだしたらダメよ
この繊細さが一切ないのだから
イングヴェイスタイルのギタリストはもう飽きた
でも叙情的なメタルが聴きたいが
80年代の古くさいのは苦手だという人にこそ聴いて欲しい
そしてメディアからのバイアスの掛らない若い人に知って欲しいねぇ
このバンドは様式美なんて古くさいフォーマットに括られるバンドでもないから安心出来るでしょう




③IMPELLITTERI - WAR MACHINE
日本のレコード会社にはインペリテリを売る能力はなかった
同じような作風を連発して求心力を失ったインペリテリ
90年代という暗黒時代を救う救世主になり損ねたが
レーベルが変わればこうも違うのかである
本当にこういう音を愛していないと向き合えませんよね
インペリテリの集大成と言える強力なメタルアルバム
ギターソロもコンパクトにまとめ
バンドサウンドで大勝負
無駄なく必然性が切り出されピースがガチッとハマっている
後方支援には強力すぎる破壊力のドラムがエグい









④Damian Hamada's Creatures - 魔界美術館
純粋な新作ではないのだが入手困難なダミアン浜田殿下の
過去作を正式な音源に残すアイデアは大正解
彼のコンポーザーとしての手腕には唸りますね
暗黒様式美の権化ですよ
永久凍土の中で眠りにつくデーモンたち
デビルマンの原作を思い出しますよ
ダミアン浜田殿下には是非ともあの世界観を活かしたコンセプトアルバムを作って欲しい
アニメ版じゃなく残酷な原作本の方でお願いしたい
嵐が丘や失楽園はふたたびとか顕著に良くなったわ
まぁ全部なんですけどね




⑤DIO - Break The Circle
90年にアトランタで行われたライブ
なのでギターはローワン・ロバートソンですね
音質があれんでオフィシャルブート盤なんでしょか?
配信しか出ていないので
あとタイトルが違うだけで同じ内容の作品があるから要注意です
サバスからRAINBOWまで美味しい選曲になっていますよ




846. 失恋船長 (2024-11-19 01:51:31)

『ヘヴィメタルが聴きたい㉝』後編



①Picture - DIAMOND DREAMER
荒々しいギターリフと重たいリズム
叙情的な欧州的メロディと大陸的なヘヴィグルーブ
歌い手のこのサウンドに負けていない
アルバム一枚でバンドを去ったが
スマウリック・エヴィゲルの熱の籠もったエモーショナルな歌声は実にロックしている
過小評価されたバンドだよなぁ





②THUNDERMOTHER - DEAD OR ALIVE
来年リリースされるアルバムから先行で既に4曲公開
メンバーチェンジも苦にすることなく
オーセンティックなサウンドを轟かせてくれる
ザラついたエモーショナルヴォイスがカッコイイ
シンプルな構成だから嘘がない
装飾過多な現代的なテクノロジーに頼りすぎのベテランよりも
何倍も純粋でクールだ
今からフルアルバムが楽しみである
ヴィジュアル重視な日本の音楽シーンを見ていると嘆かわしい気分を味わう
ワシは性別を超えたところで音楽を聴いている
カワイイとか関係ないよ
音のカッコ良さありきのヴィジュアルだ
ヴィジュアルがアドバンテージの世界ってどうなのよ
そういう差別的な職業は女子アナで十分
メタルの世界に持ち込まないで欲しいねぇ
ヒリつく哀愁がたまらん



③POUNDER - THUNDERFORGED
NWOBHM直系のパワフルかつスピーディーなサウンド
それでありながらも無頼になりすぎない
整合性が耳を惹く
こういう音がシーンを牽引するとは思えないが
若手がこういう音を出している事に胸が熱くなる
トリオとは思えない迫力のある生っぽいサウンドも好き










④ELIXIR - SOVEREIGN REMEDY
遅れ的なNWOBHM
彼らの幻のセカンドアルバムはデビューが遅かったが為に
世に出ることもなく埋もれてしまった
タイトルも変えられ勝手にリリースされたりと
踏んだり蹴ったりのバンドだったが
NWOBHM後期に現れたまさにNWOBHMを代表する音で勝負できるバンドだった
でもNWOBHMは事象なので後期も前期もないと言われたことがある
あれには参ったなぁ





⑤THE MAN - ULTIMATE FORMATION
ANTHEMの綴り遊びTHE MAN
こういう日本人アーティストの底力を見せつける音源は大好きだ
柴田直人さんは過去にも柴田直人グループなどやっているので
是非とも新曲でサイドプロジェクトをやって欲しい
島紀史と下山武徳の二人に磯田良雄だったと思うが
あれは本当にスーパーグループだったよ
このアルバムは選曲も良いからスカッと楽しめる
起伏があるからなぇ
でも必ず現れるんだよねぇ
発音が悪いとかぬかすヤツがね




847. 失恋船長 (2024-11-26 05:28:33)

『ヘヴィメタルが聴きた㉞』


①ANTHEM - Bound to Break
最近ベタなの聴いていないよなぁ
年末年始に向けて黄金期のサウンドを聴き
覚醒したいですね
SNSのインチキには辟易です
兵庫県の知事選挙は恐ろしいねぇ
NHKをぶっ壊す男に踊らされる高齢者
Bound to Break喰らわしたいよ





②U.D.O. - Mastercutor
アクセプトの正当な後継者はUDOだろう
時代とすりあわせながらアイデンティティを見失わない希有なバンドだった
モダン化時代も含めUDOは現代の鋼鉄神である




③Dark Angel - We Have Arrived
荒削りだが攻撃的なサウンドは
聴いていて闘争心が掻き立てられる
ミステリアスでダークな味付けもバンド名に恥じない










④Exarsis - The Brutal State
先人達からの影響も色濃く反映させたスラッシュサウンド
その小技の聴かせ方と多彩な曲作りに唸る
新人ながら完成された音を出していた
スラッシュを聴いて育った若者達のアンサー
知性と攻撃性を兼ね備えた強靱なサウンドに刺激を受ける
首を絞められたようなハイピッチなクセ強ヴォーカルもイイ





⑤Vow Wow - V
大人になって聴いてからの方がインパクトが強まった
完成されたバンドサウンドを更に推し進めた意欲作
彼らにしか出来ないドラマティックな仕様のハードサウンド
今や死語となったバカテク集団による
ハイセンスなサウンドは唯一無二の個性を放っていた
再結成したのならば是非とも新作を聴かせてくれ
ライブだけで終わりなんて寂しすぎるよ




848. 失恋船長 (2024-12-02 08:47:38)

『ヘヴィメタルが聴きた㉞』後編


①Stryper - Soldiers Under Command
子供の頃このバンドは結構馬鹿にされていた
工事現場ストライプ衣装に聖書配ってライブやってるぞだった
しかしこの音を聴かされたらぐうの音も出ない
メロディアスかつハードでダイナミックなサウンド
力強いハイトーンは艶やかな声で魅了
ドラムはイマイチだが他の演者のプレイも悪くない
イメージと噂は怖いよ
SNSで陰謀論を唱える狂人には踊らされたくないねぇ







②Vow Wow - Beat Of Metal Motion
VOWWOWと言えば3枚目のアルバムで頂点を一度迎えたろう
しかしバラエティ豊かという点では今作が一番面白く
日本語歌詞の歌があるというのも面白さに拍車を掛けているが
デビュー作で既に完成された音を打ち鳴らしていた事実に興奮する
今でも最強の国産グループだろう




③EBONY EYES - Hard Rock Renaissance
コッテコテの関西様式美メタルをやり切った今作
2枚目では藤本朗を入れて音楽性をリニューアルしたが
個人的にはこの激クサクサのツインリードにむせび泣く
ドラムの音などインディーズ故の迫力不足に癖の強い歌声に好みも分かれるが
胃もたれ必死のTHE国産様式美サウンドに年に2回は挑みます
この聞き終えた後の心地良い疲労感がたまらん
ヘヴィメタルロウリュウを喰らって汗を拭きだして欲しい




④The Dead Daisies - Holy Ground
我らがグレン・ヒューズがこの時代フロントマンとベースを弾いていました
あの特徴的なベースの音とソウルフルな歌声に痺れます
グレンがロックシンガーに専念しているのも嬉しい
古典ロックを豪快にかき鳴らすサウンドとの相性も抜群
この歌声とケン・ヘンズレーを比べるなど
リトルリーグとメジャーリーガーを比較するようなモノ
好き嫌いの議論ではない上手い下手はの聞き分けくらいできないと話にならん
詐欺にひっかかって当然だろう





⑤福村高志 - TURN THE TABLE
ババちゃんの愛称で知られるRAJASなどで活躍したドラマーの福村高志
彼の甘い歌声を活かした哀メロソングが収録されたミニアルバム
インストナンバーではドラムバトルも聴かせてくれた
4曲入だがお気に入りである
福村高志は歌もイケるドラマーだったんだなぁ




849. 失恋船長 (2024-12-09 11:22:37)

『ヘヴィメタルが聴きた㉟』


①ZODIAC - HOT LINE
こちらは京都のバンド
今は亡きMandrake Rootからリリースされた1st
従って再発は絶望的もマスターテープが存在するのかも疑問
それだけにマニアにはたまりませんが
分離の悪い音だけどドラムはパワフルだしリズム隊は歯応えがある
リードギターも良いメロディを奏でる事に余念がない
日本人臭さが懐かしさを倍増
良い意味でも悪い意味でのジャパニーズメタルだ
そこが愛して止まないポイントである
叙情派国産メタル
チョイキャッチーなのもねじ込んでいます
配信されないかなぁ
イメージと噂は怖いよ
SNSで陰謀論を唱える狂人には踊らされたくないねぇ







②Storace - Crossfire
バンドは終わってしまったが看板シンガーを担ぎ出してソロをリリースさせる
しかも期待している音を歌わせるレーベルの力に感嘆しますね
これですよ
多くのファンが待っていたのはね
先行公開された曲が多すぎてリリース時に既にアルバムを聴いた気分でしたけどね




③UNDERDOG - RABIES IN TOWN
ハモンドオルガンの音色も懐かしい
ワイルドかつメロディアスなサウンド
枠組みのしっかりした構成はRAINBOWなどの系譜に連なる音楽性だろう
今でもチョイチョイ手に取る叙情派ハードサウンドだ





④Killer - Ladykiller
悪趣味なジャケットを見せられると
どんな下品な音が飛び出すのか身構えますが
出している音はいたって健康的なハードロック
その小気味よいリズムとリフに驚かされますが
ジャケと比べたらの話なので
音だけでいけばイケイケノリノリのハードサウンドです
クロークストか思い出しますが
このバンドの同じスイスなんですよね
まぁAC/DC直系なんですけどね





⑤GASKIN - NO WAY OUT
世間一般には評判の悪い2枚目
やはり掴みが弱かったなぁ
アルバム全体では酷評されるようなモノではないと思っているが
とにかく世間からの評価は得られない一枚だ
どこを切っても英国的な音が聞こえてくる
このモヤのかかったようなサウンドも個性的である




850. 失恋船長 (2024-12-18 17:12:44)

『ヘヴィメタルが聴きた㊱』


①Accuser - Who Dominates Who?
ギュッギュッと金属がひしめき合い擦れ合うようギターサウンド
ドカーンとツッコんでくる破壊力満点のリズム
野太い方向は獣人の雄叫びの如き威圧感があり
スラッシュメタル特有の好戦的なサウンドが
シリアスな世界観の中で有機的な絡みを魅せる
テンションの高いサウンドは今聴いても十分通用する









②Blind Fury - Out of Reach
今聴けば当然古くささは否めないが
単なるNWOBHM残党組の作風を越えた古典的な響きがある
知名度だけで舐められては困る
英国式様式美メタルとも言うべき厳つさがここにはある
懐かしいだけでは終わらない野心と王道を押えた展開は
革新的な面も十分にアピール出来ている




③Vulcain - Rock 'N' Roll Secours
フランス産のモーターヘッドサウンドだ
砂埃を上げ爆走するロックンロール
そして塩っ辛い酒焼けヴォイスもレミーを彷彿とさせる
欧州のバンドなので湿り気があるのがポイント
あとはフランス産特有の軽やかさが暴走ロック残っているのも面白い
単調な面は否めないが暴走ロックスタイルが好きなマニアならば一聴の価値あり





④Znowhite - Kick 'Em When They're Down
女性シンガーの存在感ってある意味
彼女が正解なのかも知れません
どこかキュートな歌声
そのカワイイ声が凄む瞬間がなんとも言えない個性を発揮する
この荒削りなスピードサウンドと絡むことで
両者の魅力が上がっているのがポイント
大好きな音だ





⑤Raven - Architect of Fear
世間的にはかなり評価の低いアルバム
たしかにアクロバティックなスピード殺法はなりを潜めたが
90年代の幕開けを彼らなりに向き合い
新天地となるドイツでの活動を視野に知れた剛毅なサウンドは
新たなる局面に立つこととなった
今聴いても新鮮である
彼らのカタログの中では異質だが
無理はしていない




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