①Vixen - Made In Hawaii マーティー・フリードマンの歴史を語る上では外せないバンド どこかで聴いたことのあるフレーズがアイデアも散見できるが その先人達の影響力を隠さない清さもポイント 個性を磨きつつあるマーティのギターも面白い 荒削りだが他者のと違いを出そうと苦心しているが未消化だ その青臭さも込みで今作は楽しんで欲しい ハワイ在住のミュージシャンとは思えない哀愁のメロディとダークさ 初期スコーピオンズに近い音楽性だろう 女性シンガーというのも当時としては新鮮だった No Remorse Recordsからの再発盤はボートラがタップリ収録されていますので楽しさも倍増です 朝日の当たる家スピードメタルヴァージョンも良いね
②United - Destroy Metal まだゴリゴリのスラッシュをやる前の初期作 攻撃的なリズムと哀愁のツインリード クールに疾走する様は関東メタルらしい 名曲SNIPERは個人的にはこのヴァージョンなんですよね これを聴きすぎた ヤサグレパンクメタルな匂いがするのも大好きです
③X Japan – I'll Kill You たぶんこれがX初体験だったはずである 発禁確定の生首惨殺死体ジャケのおぞましさがエグい 後年あんなスターになるとは夢にもおもわなんだ ガンズと同じで売れすぎたね この時代の荒削りでお世辞にも上手いとは言えない彼らだが メタルに対する忠誠心と野心は間違いなく光り輝いていた 大昔に大ファンという奴に飯おごりで譲ったのだが 今もっていたら相当な価値になるんだろうなぁ
①ELIZA - Born To Be Wild, To Be Free 途中からアメリカンなポップ志向を打ち出したが 初期の彼らはヨーロピアンテイスト溢れる正統派のバンドだった ド派手なルックスとは裏腹な叙情派スピードメタル路線 表題曲もそうだがNever Say Dieなどスピードメタルと言っても差し支えないだろう むせび泣く哀愁のツインリード ド派手なドラムと地を這い唸りを上げるベース 素晴らしいバンドだった
②Dr. Mastermind - Dr. Mastermind スピードメタルと言って真っ先にイメージするバンドの一つ ギターは正式な音源を数えるほどしか残していないカート・ジェイムス その腕前は相当な力量なのだが知名度の低さは絶望的だ インギー直系カートのギターを前面に出した破壊力満点のさうんどは スピード狂にはたまらん魅力がある
③The Big Deal - First Bite カヴァーソングを3曲も先行公開。その出来の良さも話題に、そして期待を裏切らない作風。 二人の女性シンガーが互いを高め合い歌い上げる様も最高にキュートでカッコイイ。 ギターも巧者。なによりアレンジが決まっています。 今年はTNTのカヴァーを披露した。次のアルバムも楽しみだなぁ。
④YNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCE - War to End All Wars デモテープ以下の音質と酷評されるサウンドプロダクション このセンスのないミックスにゲンナリです たまに擁護する人に出会うが無理にも程があるぞ 好き嫌いじゃないダメなモノはダメなのである マーク・ボールズを迎え作風的には彼のパフォーマンスとネオクラ風味満点の曲は相性も抜群 出来は悪くない テンションも高くインギーも楽しそうにギターを弾いている 我慢して耳を傾ける価値は大ありである 今作が不人気と言われるのは残念で仕方がない
①EARTHSHAKER - THE STORY GOES ON デビュー35周年を祝うメモリアルな一枚 キーボードで永川敏郎が全面参加しているのも見逃せませんね 彼の参加はバンドサウンドに飛躍的な効果を見せていた 躍動感に溢れるメロディアスハードサウンド そしてドラマを演出するキーボード マーシー節も健在を昔のアイデアに埋没しない鮮度を保持しているのが素晴らしい 個人的にはそこまで好みの作風ではなかったのだが 起死回生の一撃となるインパクトは十分に感じ取れる
②BKIZARD - DANGER LIFE ヴォーカルが水野松也にチェンジそしてプロデューサーに樋口宗孝を迎え制作されたラストアルバム どこか軟弱なイメージがつきまとう彼ら ルックスの揃ったバンドだっただけに売り込みたいマネージメントと方向性が合わなかったのでしょうね 今作はそういう迷いと手を切りギターもドラムもガシガシと前に出ています どこかドライで大陸的なリズムを持ち込みカナディアンな雰囲気になったのは樋口のアドバイスだったんだろうか? ようやく男前になったんだからこの路線を突き詰めて欲しかったねぇ
②Battleaxe - Burn This Town 最新盤はジャケットが刷新されましたが最初のへなちょこヴァージョンの方がお似合いです 問答無用のNWOBHMスタイルに悶絶です ヘヴィメタルを愛するマニアにはたまらんでしょうね 小細工無用のハードサウンドに唸ります
③SABER TIGER - Invasion メンバーチェンジの多いバンドですが初の女性シンガーが久保田陽子さん 彼女の歌メロはとてもフックがあり強烈なインパクトを残しています A Shot in the Darkのような曲は久保田節のおかげで今まで以上にメリハリがありドラマが生まれていました でもサーベルに女は似合わないと非難されていた事に驚きましたね 彼女と3枚のアルバムを作っていますが今作のインパクトは凄かった 死に絶える90年代のメタルシーンにおいてサーベルは私の心のよりどころでしたよ
④SABER TIGER - Project One 実質は木下さんのソロですよね ドラムに本間さんとベースに柴田さんという道産子チーム 硬質でバキバキとしたメタルサウンドはある意味新鮮でした そこに歌入れしたのはロン・キールという以外な人選 絶対にギャラが安かったとしか思えない人選が逆に新鮮だった 借り歌は下山でリメイクもあるのだが ロンの方が思い入れが強い 木下さんのギターソロに泣いた I'll Still Be Loving Youのソロは何度聴いても泣ける