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今週のアルバム10選
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今週のアルバム10選
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711. 失恋船長 (2020-08-21 14:43:51)

『熱狂のLIVE‼映像』

①DIO - 『SUPER ROCK '85 IN JAPAN』
1984年に行われた日本初と言われる大掛かりなロックフェス、その成功に気を良くした関係者が、翌年、DIO、ROUGH CUTT、MAMAS BOYS、EARTHSHAKER、そこにFOREIGNERにSTINGまで呼んでのフェスを開催。正直、何故STINGという思いは拭えないが(当の本人も困惑したろう)、それはこのライブを商品化したVHSで確認できるのだが、STINGの曲は権利問題もあるのだろうか?たったの一曲だけ収録、EARTHSHAKERに関してはカット、他のバンドは3曲ROUGH CUTTだけ4曲だ収録でした。会場はお台場、物凄い悪天候のなか野外で行われたロックフェスは、足元が泥でぬかるみ最悪のコンディションだったらしく、来場者の不満もたまる一方だが、もっと悪かったのがライブの進行。真ん中に登場したDIOの出番が深夜2時とかで、各バンドの出演までの小一時間は待たせる状態、そして足元は泥でぬかるみ体温は奪われる、トラウマ級のロックフェスとなったらしい。正式なDVD化は行われておらず、我が家にあるのはレンタル型落ちの中古VHS、単体で商品化されたのはDIOとFOREIGNEだけだった記憶があるのだが、真偽のほどは判りません。
今作におけるDIOのパフォーマンス力、そしてヴィヴィアンのキレたパフォーマンス、ライブかくあるべきな生々しい臨場感あふれるサウンドメイク、妙な手直しなど感じさせないリアルさがパッケージされた今作の価値は非常に高く、世界中のマニアがオフィシャルな形での製品化を待ち望んでいる貴重な一品。
Hungry For Heavenの途中でヴィヴィアンの機材にトラブル発生、ギターの音が出なくなりギターソロがカットされるも、バンドは何事もなく乗り切ったシーンもライブならでは、DIO中心のカメラワークなど、ヌルいライブ映像なのかもしれない、全然キーボードが映らない、ドラムは背中ばっかとか、あれなんですけどね。深夜とは思えない熱量の高いパフォーマンスにひれ伏します。ヴィヴィアン・キャンベルの雄姿が拝めるのも必見なんだろうけど、やはり初期3枚のラインナップには確実にマジックが存在していたことを今作は雄弁に物語っています。
本当にDVD化して欲しいなぁ。コレクターズアイテムは買わない主義なのでね。あとなんでキーボード映っていないの?気になるなぁ。



②ANTHEM 『LAST ANTHEM』
アンセムの解散ライブをパッケージした商品。長らく廃盤状態だったが、正式にDVD化が決まった幻の一品。のちに、解散時の話を聴き、柴田直人は最後まで解散ライブに参加することを渋り、全然リハーサルに現れなかったという話を聴いて驚いた。製品化にも反対して、相当めんどくさいことになっていたらしい。本人は納得していないわな。そういう背景もあるのか、今作のライブは非常にテンポが粗いというのか、猛々しい感じがする、なんか怒気が孕んでいた印象が強い。演奏が非常に突っ込んでいて、柴田直人さんの怒りが籠っていたのかなぁなんて思ったりするのですが、通販で前もって入金したのに、どういうわけは商品の発売日が未定になった時は相当焦ったことを覚えている。
ある意味、個人的にはもっともいわくつきの商品となった思い出が強い一品。

③Pokolgép 『Az utolsó merénylet』
ハンガリアンメタルの重鎮。ポコルゲップが1995年にリリースした解散ライブの模様。一度GEP名義で活動する。その後数年後に復活するのだが、詳細は分かりませんが一旦区切りをつけた印象が強い。歴代メンバーも顔を覗かせ、ライブに花を添えていた印象が強いOSSIANのパクシ・エンドレが出てきたときは驚いたもの。彼らの代表曲が詰まった熱量の高いハイパフォーマンス、正統性の強いメタルをお求めの方なら大いに楽しめるんですけどね。
東欧的、陰りのあるメロディと癖の強い語感の響きがたまらんのです。


④DORO 『25 Years in Rock... and Still Going Strong』
ドイツを代表するメタルディーヴァ。彼女の軌跡を辿るような内容のライブ。ソロ以外にもWARLOCK時代も当然フォロー、さらにはJPにスコーピオンズのカヴァーまで収録と内容の濃い楽曲を存分の楽しめる。
この記念すべき夜を祝うように多くのアーティストが参戦、彼女に敬意を払う熱のこもったパフォーマンスのおかげで有意義なものへと見事に昇華している。単なるお祭りで終わらない夢の一夜、本当に豪華な顔ぶれが揃った。

⑤V.A 『Loud∞Out Fest 2016』
Anthem、Loudness、Outrage、Lost Societyの4バンドが一堂に会した夢の一夜をパッケージしたライブ映像。柴田さんには悪いけど、Loudnessが貫禄のステージを見せてくれた。当日の森川は粗すぎた。熱量の高いステージのOutrage、若さを味方つけられたかな?Lost Societyと四者四様気合の入ったパフォーマンスを披露、ガッツリのメタルが好きな人なら大いに楽しめるでしょうね。こういう一本筋の通ったフェスが日本主催でもできることを披露して欲しい。

連休中、移動時に楽しんだライブ映像。来年はライブが開催できる環境にあって欲しい。今年は無理でしょう。




712. 失恋船長 (2020-09-05 14:18:50)

『名作劇場』


①ボーダーライン
麻薬カルテルに家族を殺された男の復讐劇。簡単に言えばそうなるのだが、そこに複雑に絡む利権と人間模様。そういう小難しい内容を下地にはなっているが見せ方が上手くテンポも良い。その為に何度見ても飽きないし、クライマックスとなるカルテル首謀者と家族との対面シーンには汗が噴き出る。麻薬汚染とは実に難しい問題だ。

②二十日鼠と人間
ゲイリー・シニーズが監督と主演を務めたヒューマンドラマ。知能は弱いが怪力男と、知性はあるが階級を持たない人間達が織りなす人間ドラマ。ジョン・マルコビッチの無邪気さに涙する。すったもんだの挙句、夢が叶い歓喜の瞬間が訪れるも、無邪気さが全てを無くしてします。なんとも悲しい物語である。

③江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間
長らくソフト化が見送られたカルト映画の決定版の一つ。そのぶっ飛んだ構成と映像のもつ破壊力に脱糞である。
リリース時は成人映画指定だったとは笑えるが、それくらい危険な内容だったという事だろう。倫理的にも、今のご時世なら完全にNGだ。いろんな意味でおおらかな昭和の時代。
改善するべきは当然だが、こういう刺激的なものを規制しすぎるのはいかがなものだろう。これ見て、おれもフリークス博士になろうとか思わないよ。


④Mark of the Devil
1970年に西ドイツで撮られた魔女狩りがテーマの残酷ムービー。邦題は『残酷!女刑罰史』今となっては、そりゃチープな映像ですよ。でもね、この血生臭さ漂う残酷描写と重苦しいテーマにげんなりさせられる。救いのない展開に、もういいよと辞めたくなる。残忍な話のヨーロピアンスプラッターになるのだろう。
昔、映画通の知人にホラー系の映画が好きだといったら、矢継ぎ早にこんなの知っているかと聴かれ、知らんと答えたら軽く馬鹿にされた。そして、彼から世にも恐ろしい映画の数々を見せてもらう経験をした。イタリアン人体破壊映画の数々に恐れ慄いた。それでも当時は、軽く馬鹿にされたのは心外だと思っているが、今ならなんとなく、その気持ちが理解できる。ワタクシだって日本のレコード会社からしっかりと流通された音源しかしらず、ライナーノーツ&雑誌のレビューだけを頼りにして生きているのに、音楽に詳しいといっている奴に出会えば、鼻もひっかけないもんな。
カルト映画を教えてくれた彼のおかげで、ある意味映画に詳しくなったが、人には進めずらい、エログロナンセンスを極めた作品を誰に勧められるのだろう?完全に変態扱いされるわ。タイトルも込みで『ゴア・ゴア・ガールズ』の事を忘れたこと無いわい。

⑤イルザ ナチ女収容所/悪魔の生体実験
世の中にエログロナンセンスブームを生み出したと言われる極悪趣味映画。女の裸も多めの残酷ムービーショーの幕開けです。こなの誰が見るんだと思わずにはいられないのだが、当時はエロ目当てで劇場に足を運んだんだろうか?
残虐なシーンは目も覆いたくなります。不思議なもので若い頃は平気だったのに、オジサンになるとリアルに痛みが伝わり見るに堪えないと感じる。本当に不思議なものだ。ストーリーはあるんだけどどうでも良いわ。


⑥ヒルズ・ハブ・アイズ
70年代に制作された『サランドラ』のリメイク。2006年のモノなので残酷描写も鮮明になっている。これを見たならオリジナルも是非見て欲しいものだ。
色んな意味で発禁ものでしょうね。原子力爆弾の実験がどうのこうので怪物人間だもの。
殺され方もエグイぞ。救いもないぞ。あんまりだぞ。

⑦黒い太陽七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌
中国制作の映画。昔はレンタルショップにも普通にあったが、発禁ものとなり手に入らないカルト映画。
所謂、731部隊が及んだ残虐非道を極めた人体実験の数々を映している。
トラウマ必至の映像の数々。許されん悪行に目を覆いたくなります。実際にここまではやっていないと言っているのだが、当時の軍部が起死回生を狙い、細菌兵器を作り出そうとしたのは海外で行われた裁判資料などもあるため、誇張はあれど認めざるおえない暗部であろう。
この黒い太陽シリーズは数本あった記憶があるぞ。

⑧『孤狼の血』
久々の本格派ヤクザ映画。キャストに気を配りVシネ感を上手く排除しているが、やはり竹ノ内豊や江口洋介はヤクザの幹部としては甘すぎる、特に竹野内豊はベビーフェイスすぎるだろう。ストーリーもあえて昭和感を出しているのだが、イマイチ詰めが甘く血生臭い映像もあるのに、どうにもヤクザ映画特有の荒涼としたニヒリズムが足りない。これが今の日本映画の限界なんだろう。松坂桃李の真実を知ったあとの乾いた笑いは印象的だった。あと日本映画は役所広司に頼り過ぎである。それでも久しぶりにど真ん中のヤクザ映画を見ることが出来て良かった。

⑨『独立機関銃隊未だ射撃中』
ほぼトーチカの中で行われる戦争映画。死守命令の残酷さ、絶望的な環境の中、力を合わせ闘う日本兵の姿に胸が痛くなります。三橋達也の頼りになる先輩感、佐藤充の味わいのあるキャラ、若い兵士が見つめるトーチカという名の密室劇、狭い空間だからこそ繰り広げられるスピーディーな展開、ダレさせない演出など今見ても十分に楽しめる。戦争映画の名作である。

⑩『犬神家の一族』
市川崑が脚本も手掛ける角川映画を代表する一本。のちに金田一ブームを生んだことでも、今作の持つ意味は大きい。かつて劇場で公開された金田一耕助は原作とは程遠いキャラで描かれていたらしいが、古いものは見たことがない。子供の頃初めてみた、金田一もこれだった。複雑に絡む人間模様、何故?見立て殺人なのかと、子供の頃は不思議だったが、一応は理由があるので納得できる。
今見ても十分刺激的で、ストーリーにも魅力を感じるのは、やはり白ゴムマスク姿のスケキヨの存在感だろう。あれを映像化した製作者の勝。

予想以上の連休をもらい見まくった映画の一部。やはり昔の映画はインパクトが強い。規制も緩めだからなおさらだ。




714. 失恋船長 (2020-11-30 21:58:44)

『麗しの女性メタルその⑨』

①Providence『伝説を語りて』
一時期KINGレコードが一手に引き受けていた国産プログレハードロックバンド。このバンドもそんな一群だったが、歌い手がのちにサーベルタイガーで活躍する久保田陽子。彼女の憂いのあるメロディを凛とした力強さと、優美な雰囲気を纏う歌声が実に魅力的に響き、このバンドの一線級のプログレバンドへと押し上げている。
どうしても日本のロックは唄が弱い、特にマニアックなプログレとなれば、繊細さとダイナミズムを併せ持つ演奏があるだけに、唄がヘボくてはついていけないものだ。
そういう意味で変化自在の声色を使い分けるストーリーテラー、久保田陽子の存在は絶大なほど存在感がある。
バックの演奏は安定している。ベースもブリブリしている、世界観を広げる鍵盤プレイ、手数の多い安定感抜群のドラマー、イマジネーションを擽るギターと、キーボードが中心なんだろうが、しっかりと作り上げているだけに、いい歌い手がいるなぁと感心した覚えがある。


②Saber Tiger『Invasion』
サーベルタイガー待望のフルアルバム。ワタクシが持っているのは2枚組。そこでボーナス扱いのシングル盤が凄かった。オリジナルの唄の弱さを完全に補完。彼女が本来あるべき切なさを完璧に表現。おもわずホロリとさせられた。完成された彼女の歌声とメロセンス、このアルバムの完成度を押し上げたのは、誰が何と言っても久保田陽子である。日本最強のツインギターコンビも生き生きとしていた。歌を大切にしていたバンドだけに、素晴らしい逸材を手に入れたと思うが、当時、ワタクシの回りではイマイチだった。理由は女性シンガーが良くないらしい、実際ライブでも歓迎ムードではない人もいて驚愕した覚えがある。マジで彼女ではあかんのか?である。
久保田時代の3枚は3rdが一番好きだが、ファーストインパクトはこれだった。リリース時期は1992年、メロディ派のワタクシは、縋りつく思いでこのアルバムを聴きまくったよ。


③Cyntia『Lady Made』
本格派のガールズメタルバンドとしてデビューした彼女たち。歌い手もメタルが好きなわけではないが、力強い歌唱スタイルで期待に応えていた。ロックシンガーしすぎていないので、一般的な感覚で受け入れられう要素も強く適任をみつけてきたなぁと思う。このグループが良かったのはルックスの良いメンバーを寄せ集めたのではない、しっかりとしたテクニックの下に成り立つ本物のロックバンドだった。
昔、スキャンダルという女性バンドを見たことがある。ロックバンドと教えてもらったが、ステージではボロボロだった。サポートに助けられ、彼女たちでは成立させられないものであった。相当昔の話であり、現在活動しているのか、知らないが楽器を持ったことがない、そんな印象が強い。ストラップの位置とかおかしい。つまり楽器をもっている様が安定していない。そんなグループってある?であった。確かに見た目は整っていたが、あのやらされている感は永遠に忘れられない。寄り道したが、このグループはそんな色物的な扱いで成立する客寄せパンダのイメージを粉々に吹っ飛ばす技量があった。それだけに、最後は中途半端な音楽性になり、活動停止になったのは残念である。でもアルバムがリリースされるたびに危うさはあったのも事実。感のイイ人なら、あのまま売れずに活動を続けれるわけがないと思いますよね。
初期の頃のハードスタイルでもう一度勝負して欲しいね。


④ZNOWHITE『Act of God』
サイクロンテンプルの前身バンドして知られるスピードメタルバンド。歌いは紅一点のニコル・リー。彼女の女性らしい側面を失わないアグレッシブな歌唱スタイルは実に魅力的であり、ガリガリゴリゴリとしたスラッシーな演奏との対比も相まって強力な個性を放っていた。引っ掛かりのあるリフと流麗なソロ、ギターも巧者。もっと認知されてもおかしくないバンドだと思う。

⑤Holy Moses『The New Machine of Liechtenstein』
女性アジテーションヴォイスの先駆けとなるサビーナ・クラッセン擁するジャーマンスラッシャー、多国籍軍となり音楽性はよりワールドワイドなスタイルへと移行。癖が強めの音楽性がアグレッションを有するメジャー化を巧みに図り、今まで以上に聴き応えのあるスタイルへと変貌。こういうモデルチェンジは大歓迎である。
今の若い人にはにわかに信じられないだろうが、当時、女性がこのような歌唱スタイルを取るとこはネタであり、笑いのタネであった。当時から、んなアホなと思いましたが、女性が唄うだけで軟弱とバカにされ、そんな偏見を吹っ飛ばす歌唱スタイルを取れば笑われる。恐ろしいほど、閉鎖的で排他的な世界があったという事を知ってもらいたいです。




715. 火薬バカ一代 (2020-12-31 01:12:40)

1『THE SYMBOL REMAINS』BLUE OYSTER CULT
2『MAGIC IS ALIVE』LIONSVILLE
3『WAITING FOR MONDAY』WAITING FOR MONDAY
4『LIONHEART』PRIDE OF LIONS
5『BEGIN AGAIN』WHEELS OF FIRE

せっかく購入したのに未だ封すら開けられていない作品が相当あるので(OUTRAGE、VOLCANO、ALCTRAZZ、STRYPER等々)、現時点でひねり出せる上位5枚。あ、MAGNUMやロブ・モラッティの新作も良かったか。
良いお年を。




716. 失恋船長 (2021-01-02 17:50:22)

『2020年BEST』

火薬先輩に便乗してワタクシも一つ参加させていただきます。

順不同

①DAMIAN HAMADA'S CREATURES『旧約魔界聖書 第I章』
11月末にリリースされたダミアン浜田陛下率いるバンドのデビュー作。可愛い声の女性シンガーにも慣れましたので、いまではノリノリで聴いています。まだ多少の違和感はあるのですがね。
③と④の流れが大好物。陛下のコンポーズ力に唸りました。


②AXEL RUDI PELL『SIGN OF THE TIMES』
オマージュ全開、様式美メタルの牙城を守る勇者、我らがアクセルの最新作。もはや伝統芸能です。
イイとか悪いとかじゃない孤高の存在となりつつあるアクセル。廃れ行く音楽性を継承する姿に涙しますね。
もうお爺ちゃんだからなぁ、後継者いるのかねぇ?寂しくなるなぁ。


③VOLCANO『GODSPEED』
大和魂を震わす叙情派メタルバンド。今回は日本的なエッセンスを強め、世間とは逆張りのスタイルで勝負。個人的にはツボで大いに楽しみました。音楽に国籍や性別を持ち込むなといっても思想ですから仕方ありませんが、このバンドは本物なんだよなぁ。


④OUTRAGE『RUN RIOT』
ここにきて更に一段上のステージへと上り詰めた印象のある最新作。柔軟な姿勢からくる意欲とたゆまぬ努力が実を結んだのでしょうが、貫禄すら漂う圧巻のパフォーマンスに魅了。大人げないパンキッシュなハードサウンドの凄み。ヒリヒリとする焦燥感漲るハイテンションサウンドに飲み込まれました。凄いなぁ。このバンドに限界はないね。


⑤SHOTINO『Make A Wish』
若井望とポール・ショーティノの二人によるロックプロジェクト。豪華ゲストも迎え話題性に頼らなくとも通用する、実に芯の通ったハードサウンドで魅了。熱量の高いハスキーヴォイスに若井望の曲が機能するの?と懐疑的でしたが、聴いてびっくりの目から鱗でしたよ。彼のコンポーズ力に驚き、ポールの柔軟さに脱帽。恐れ入りました。


⑥LIONHEART『THE REALITY OF MIRACLES』
美しいハーモニーを生かした王道メロディアスHM/HRサウンドを聴かせてくれた復活後2枚目のアルバム。オリジナル色も強まり、独自性をアピールしているが、肩ひじ張らずに楽しめる優美なメロディが中心です。まぁ類型的な奴ですけどね。それでよいのです。


⑦ANTHEM feat. Graham Bonnet『EXPLOSIVE!! -studio jam-』
9月リリースのアナウンスがあったのに、12月にずれ込んでしまった。アンセムとグラハムの両者が再び手を組んだ企画モノ。今回はジャムセッション形式という音源に驚く。森川との共演に狂喜乱舞しましたね。
日本のグラハムは本家にも負けない貫禄を歌を披露。本当に贅沢な気分を味わいました。ライブならではのグラハムの歌い回しも最高。LOST IN HOLLYWOODなんて凄かったよね。


⑧BLUE OYSTER CULT 『THE SYMBOL REMAINS』
先行公開されたPVを見まくったせいで、リリース時にはアルバム全部を聴いた気分になっていました。ああいうの複雑ですよね。今だとMSGの新作がそうである。ラルフ・シーパースとマイケルがコラボ、MSGにロブ・ハルフォードが参加みたいなもんですからね。そりゃ、先行されたら聴きまくるでしょう。
そんなこんなで、アルバム時代の印象が薄めになりましたが、ベテランの貫禄と遊び心の溢れた会心作。新しい顔もコンポーズ力を大発揮。古くて新しい素晴らしいアルバムになりました。


⑨ALDIOUS『EVOKE 2010-2020』
ヴォーカルを変えてリリースされたリメイクベスト。これは2枚出ているので合わせ技でお願いしたい作品です。
個人的にはX-JAPAN以降の国産メタルの系譜になるので、ドストライクとはいかないが、スピード重視の曲には、多くの需要があると思うし、女性云々でケチをつけられるようなヌルイバンドではない。そんな彼女たちが海外で行われるNAMMのステージを見て脱帽。海外のマニアを狂喜させていたのも納得のハイパフォーマンス。そのど真ん中にいた、新しいシンガーに魅入りましたね。素晴らしい歌い手を手に入れた彼女たち、向かうところ敵なしでしょう。純粋な最新作が楽しみです。なんたって素人が撮ったNAMMの映像が魅力的に見えるんだから、本物でしょうよ。あとサポートのギタリストの女性も素敵だったなぁ。


⑩CIRITH UNGOL『FOREVER BLACK』
US産カルトメタル番長の復活作です。何も申しますまい、マニアなら迷わずゲットせよデス。


今や音源は買う時代から定額制で楽しむ時代に移行しつつあります。数年後にCDなんて売っているのでしょうか?そんな時代を前に、ほとんどの音源が手元にないので、なんとなくで選出。若い日本のスラッシュ系も聴いたし、海外のベテランバンドも時代との折り合いをつけ、貫禄のある作品をリリース。大好物なマイナー掘り起こし作品も良かった。
でも今年は、サブスクリプションのおかげで、普段なら数年遅れで手にするような作品を、リリース時に耳に出来る環境が整ってしまい、貧乏サウンドに触れる機会が少なくなったのは、嬉しいような悲しいような。
それでもサブスクがメタルを紹介してる、バンドの9割は知らない浦島太郎オジサンなので、マイナー系を探すのに大いに役立っています。
コンプするのに苦労する東欧系など、瞬時に聴けるもんね。ロシアの皇帝アーリアのリメイク作なんて、結構聴きましたよ。
でわでわ。今年もよろしくお願いします。




717. kamiko! (2021-01-03 01:40:59)

以前は年末にベストアルバムをチョイスするシステムがあったけど、なくなったんですね。
2019年下半期に結構良作が多かったんですが、まあ、『2020年Best』ボクもチョイスしてみます。順不同。

①BROTHERS OF METAL - Emblas Saga
メタル初心者から上級者まで猛烈にオススメしたいスウェーデンのManowarタイプのパワーメタル。

②SKYFOREST - A New Dawn
森林崇拝ブラックではコレがナンバーワンだった。

③ROAD WARRIOR - MACH Ⅱ
ファイティングスピリッツ高めのハードロック。

④IVAN - Silver Screens
アヴァンギャルド・ポストドゥーム路線ではコレ。

⑤PALE DIVINE - Consequence Of Time
長らく及第点サウンドだったが、ついに完成形に。ツインヴォーカル古典ロックサウンド。

⑥LESATH - Sacred Ashes
ブラストしない雰囲気重視のブラック。

⑦GRIMIRG - From the Barren Womb of Night
フューネラルドゥーム路線では群を抜いてコレが良かった。

⑧POSSESSED STEEL ‎– Aedris
個人的にツボに入ったB級の香りがするクラシックロック。

⑨MONASTERIUM - Church of Bones
Solitude Aeturnus路線のエピックドゥーム。

⑩LESSER GLOW - Nullity
重量感とノイズが優秀なスラッジ路線はコレ。

次点:KASSAD、DARK FOREST、BELL WITCH(Stygian Bough)、CIRITH UNGOL、BOC、BENEDICTION、EVILDEAD、INVERNOIR、MESSIAH、ASSASSIN、POLTERGEIST
未レビューのものもありますが、ここに挙げたバンドは必聴盤だ!




718. 失恋船長 (2021-03-08 17:31:48)

『スラッシュメタルでヘヴィローテーション』

①Ultra-Violence『Wildcrash』
イタリアのヤングスラッシャーが2012年にリリースしたEP。こんなもんが簡単に聴ける世の中になってよかったなぁ。
勢いよく弾け飛ぶリズムとクランチーなギター、これでエエのです。
スカッといきたい時に丁度良い尺。気が付けば二度三度とループ状態です。懐かしきオールドスタイル。そこに現代的な要素も盛り込み、今の感じさせてくれる。嗜好も思考もメイドイン80年代までなワタクシにはありがたいバンドだよ。




②Desultory 『Into Eternity』
北欧はスウェーデンのメロデス系バンドの1st。泣かせのメロディよりも、ノリの良いロックンロールなエッセンスも効いており、イエテボリ勢にありがちな密度の濃さやな、人情旅一座な泣かせの要素に頼るだけではないので、息苦しくない。十分、メロディに気を拝しているのでメロデス系のマニアもイケるだろう。
なんとも形容しがたい音楽性である。デッスンロールって言えばよいのかね?


③Hatchet『Awaiting Evil』
古めかしいサウンドを引っ提げ登場したUS産スラッシャー。2009年のデビュー作だが、これが面白い。特筆すべきはギターヒーロー然としたソロに着目、そこだけ聴けばスラッシュ系とは思えない魅力もあったりと、面白いのだが、どこかで聴いたことがあるフレーズも出てきたりと気にある面もあるだろうけど、スピードとアグレッション、そして緩み無き攻撃性、それらが一体となり攻めてくる中で、流麗なソロが優美に止めを刺すという展開にグッと惹き寄せられます。



④Jurassic Jade『Hemiplegia』
吐き出される呪詛の言霊。ヒズミ嬢の叫びはいつだって忖度なしの剥き出しの言葉だ。それだけに聴き手の感性にグサリト突き刺さり、その鋭利な刃物とはトゲとなり、いつまでも留まり続ける。
心の奥深くまで浸潤した毒、それは薬にもなるだろう。強烈なグループとダイナミックなアグレッション。モダンさも味方につけ猛り狂うサウンドに、ただ圧倒されるのみ。凄いグループだ。日本人の誇りでもあろう。



⑤UNITED『Best Rare Tracks from Underground』
初期のアルバムから選曲された愛情に溢れたベスト。名曲SNIPERがこぼれたのはチョイと残念だが、今後の方向性を考えれば仕方のないことだろう。でも個人的には欲しかった奴でもある。
英国風味も感じさせる初期型のキレキレサウンド。なんだかんだ言っても最終的にはこれに手が出るもんなぁ。




719. 失恋船長 (2021-03-25 19:09:00)

『明日はどっちだスピード/スラッシュメタル』

①CASBAH『Unsung Heroes』
タイトに弾け飛ぶしなやかで硬質なリズムの暴れっぷり。羽鳥の咆哮は実に男臭く魂を焦がすものがある。キレまくる問答無用の殺人ギター、現代的なエッセンスも無視してないベテランによる会心の一撃。同じ日本人であることを誇りに思います。


②Shellshock 『Fiel Lärm』
それまで存在していたスラッシュメタルの様式、ひいてはヘヴィメタルのマナーを無視して作り上げた実験的な要素の強いアバンギャルドな一枚。当時、あまりも革新的なスタイルだったために、初期から支えていたファンを唖然とさせてしまった。ここで聴ける前衛的なスタイルのノイジーサウンドは、今の方が高い評価を受けそうだ。インダストリアル系への接近、ジャズ的なアプローチも盛り込み、一気に時代の最先端に躍り出た。
改めて聴いても先見の明のあるバンドだったんだぁなと驚かされる。今こそ見直される一枚でしょう。


③DEMENTIA『Dementia Live!』
今は無きExplosion Recordsからリリースされた4曲入りのライブ音源。ギターはUNITEDのハリー先輩。シンガーは
Howling Bullを立ち上げた小杉茂氏。ドラムは東京ヤンキースで活躍するU.D.A。そしてベースは沢田泰司という、豪華ラインナップですよ。
スピード重視の荒くれ暴走スタイルよりも、カチッとまとまった整合感に日本人らしさを感じます。
歴史的か価値を考えても貴重な一品。ここは権利の関係もありそうですがHowling Bullに一肌脱いでもらい、世に中に送り出して欲しい。売れるか売れないかでイケば売れません。今の世の中、配信ですよ。
5年後にCD文化はどうなっています?それが10年後となれば完全に廃れるでしょう。
デジタル後進国の日本では根強さは残る売でしょうが、一枚3000円前後は高すぎるでしょう。ライナーノーツが欲しければPCのセキュリティソフトのように側だけ売ればよい。そういうもんですよ。なんで先見を見越して配信盤出て欲しいなぁ。



④EXCUTER『Kill After Kill』
問答無用、泣く子も黙る激烈暴走メタル。重厚なエキスもたっぷりの注ぎ込み再び動き出したバンドに死角など見当たらなかった。時代も悪く埋もれた感はあるのだが、今なお色あせる事のない大人げない喧嘩メタルサウンドの凄みたるや、今まで以上に真剣さが伝わる名品ですね。



⑤Hallows Eve『Tales of Terror』
オープニングでは暴れていますね。そのガチムチのコンクリートサウンドにUS産ならではの厳つさを感じます。他にもメイデン愛溢れるナンバーも多数収録。一枚では正体のつかめないバンドでしたね。
勢いのあるスピード重視のナンバーは今聴いてもスカッといけますよ。メタルに対する実直なる姿勢は清々しいばかりです。




720. 失恋船長 (2021-03-25 19:24:14)

『俺の様式美』

①Ebony Eyes『Hard Rock Renaissance』
リリースは1991年、当時としても古臭いコテコテの様式美メタルを披露。インディーズ故の悲しき音質の酷さ、薄っぺらい迫力不足のサウンドに残念な気持ちを味わうが、咽かえる濃厚様式美臭を嗅がされるとフラフラと足元もおぼつき、気が付けば暖簾を潜らせるブランド力が、このバンドの出している音にはあった。
欠点を上げればきりもない。それよりも美点を見つけ楽しむ性分故に散財もするのだが、愛して止まない大好きな世界観が詰まっています。クドイくらいが丁度良いと猛烈に思わせるツインリードも、もう受け入れるしかありません。
今でも定期的に手を出しますが、これ聴いたあとの反動は大きい。やはり音質は重要だ。そしてコンパクトに纏めるアレンジも重要。感性をリセットするために猛烈な勢いでメジャーレコードリリースの商品に手を出しますよね。




②Wolf 『Some Aspects Of The Moment』
ウルフ唯一のフルアルバム。今となっては再発も絶望的な状況にあるマニアにとっては喉から手が出るほど魅力的な一枚。伸びやかでマイルドな歌声を駆使する松本龍似の確かなパフォーマンス力を頂点に、テクニカルなアンサンブルが多様な楽曲に対して的確にアプローチを行い聴き手を楽しませてくれる。
黒木のスピーディーなギターに注目を集まるが、タイトなスケジュールと思わせるレコーディング環境の中、確かな腕を披露するドラムの堀江睦男とベースの西川健の二人のプレイを忘れる事は出来ませんね。
フックのある魅力的なメロディ、日本人好みの叙情派スタイルとメジャー感を加味させた今作は、様式美マニア以外にも訴求するだけに魅力がある。



③Breeze Least『Breeze Least』
群馬県に中世ヨーロッパのお城を築城させた様式美バンド。かなり厳しい状態でのレコーディングとなっているが、彼等が目指す芸術性が大爆発。問答無用のフーガロックが眼前に繰り広げられ、ワタクシは剣を片手に甲冑に身を包み、馬を引けあの丘を越えるぞと千鳥の漫才のネタの一説を披露したくなります。アルバムを視聴後の満足感と、同時に訪れる渇望感、もっとやれたバンドだと思う。



④Saber Tiger『Rise』
1981年から活動する古参メタルバンドが1986年にリリースしたEP。後にParagraphなるコンピ作に収録されCD化もされましたが、このEPがリリースされた時は、本当に聴きまくりましたね。
下手な歌を聴いているなぁとか周りから、軽く馬鹿にされたりもしましたが、この燃え上がる情念、まさにワタクシの大好物なメタルが堪能できる一枚。今聴けば古臭いし、妙に生活感のある歌詞だったりするのだが、そういう諸々を超えて、名曲MABOROSHIは生涯愛する一曲です。パンキッシュなBraek Downも高揚感のあるJealousyも好きだったなぁ。
免疫が付けば実に味のある歌でもある。それもこれも演奏がしっかりしているから楽しめるのですがね。
でもメロディ派ではあるが、様式美系とは言えませんが、自らの型を持つバンドという事でそう押し込みます。



⑤Mell Rose『Slight Difference』
脆弱なサウンドプロダクション、猛烈な自主制作臭に勘弁してくれと思います。演奏も下手です。あらゆる面でやり直しの指示を下したいのですが、歌謡テイスト満載のヘナチョコロックを猛烈に聴きたくなります。
上手い下手や好き嫌いを超越して聴きたくなるマニアの性、ワタクシは、どんなに悪態をついても嫌いになれません。途中で、なんでもこんなもんを聴いているのだ、俺はいつ金を出して買ったんだ、幾らだった?色んな感情が渦巻く一枚。
メタル禅問答。戦え何を人生を!これを聴くと贅沢言ってられないなぁといつだって気合いを入れ直します。年に1回は通して必ず聴きます。愛すべき様式美があるからです。




721. 失恋船長 (2021-03-29 20:26:02)

『復刻熱望Mandrake Root編』



①DANTE『In the Lost Paradise』
リリース時期が1991年、そしてインディーズ止まりの為、知名度を上げ切れなかったが、多様性を孕んだ本格派のメロディアスHM/HRバンドだった。腕のあるメンバーが王道を踏まえつつも、ありがちなパターンを排除することで多角的な視点で楽しむことが出来る。昔よりも今の方が断然楽しめる。
閉鎖したMandrake Rootからのリリースの為に再発は絶望的だが、是非とも再発して欲しい一枚です。



②PRECIOUS 『To Glory We Steer』
DNATEのデモでもギターを披露した不出世の天才ギタリスト、梶山章の名前を一躍シーンに轟かせた叙情派HM/HRバンドのフルアルバム。シンガーも弱く、インディーズ然とした脆弱な音質など問題点もあるが、そんな不平不満を吹き飛ばす曲の良さと梶山のスリリングなプレイが随所に盛り込まれる聴き応えのある一枚。
これが、梶山本来のプレイではなく、やらされていたというのだから驚きです。高谷学と一瞬組んで、ここから数曲ライブで披露もしているが、リメイクも含め正式な形でリリースして欲しい一枚。



③Bad Loser『Utter Indifference』
ハードエッジに欠けた輪郭の甘い音質が損していると感じるが、南安秀の伸びやかで温かみのある歌声ときめ細やかなメロディアスハードサウンドは日本人らしい感性に彩られ、メロディ派のマニアならば心に引っ掛かる場面は多いと思います。京都のメタルシーンを支えた猛者が揃ろう叙情派ハードの煌びやかさにグッと惹き寄せられます。
今でも良く聴く一枚ですねぇ。



④Jewel 『For Heavy Metal Fans Only!』
シンガーとドラマーが交代してリリースされた2曲入りのシングル。フルアルバムよりもスケール感がUP。音楽的な成熟度も上がり次のアルバムに期待させるものがあったが、90年代を前にバンドは解散してしまった。
ギターの本間清司はヴィジュアル系で名を残すことになる。ギタリストとしての腕は確かだった。



⑤Astlla『Brain? No', No'! Know!?』
ド派手なヴィジュアルが目に焼き付いて離れません。その為に真面目な音楽性が無駄な形で機能しているように感じる。誰に聴かせたいのか見えてこないが、ここから正統派メタルに流れてくるヴィジュアル系ファンは、ほぼ皆無だろう。
それほど、質の高いサウンドを轟かせていた。なんか残念である。そして、今だからこそ、再度日の目を浴びる環境を作って欲しいと思わずにはいられない一枚。




722. 失恋船長 (2021-04-23 20:53:48)

『連休は原点回帰です』

①IRON MAIDEN『Iron Maiden』
NWOBHMなる現象を起こした起爆剤的アルバム。パンクからの影響も感じさせる攻撃性とスピード感、何より、スティーブ・ハリスの高速ベースのインパクトも大。勢い重視の楽曲の合間に、メロウなナンバーも放り込み懐の深さを滲ませているのも、このバンドが息の長いものになる要因だったと思う。彗星の如く現れシーンを牽引した伝説のバンドによるデビュー作。音質云々やプレイの質等、あらゆる、問題点を差し引いても、シーンに与えたインパクトは絶大だと思う。
後年、ハリスは、パンクなんて聴いたことないとインタビューで語るが、それまでのシンガーのタイプから、突然、ポール・ディアノに代わったのは間違いなく、パンク的な攻撃性を優先したからでしょう。
そういうのも込みで、今作は奇跡のラインナップによる音楽性だと思います。勢いのある曲も当然素晴らしいがムード満点のRemember Tomorrow、ハリスの趣味も全開なんでしょうプログレ風味はジェスロタルの影響かPhantom Of The Opera等の後世に残る名曲も多い。




②ANTHRAX 『Among The Living』
徐々にバンドの個性を確立してきた3枚目のアルバム。ソリッドでタイトなリズムセクションの豪快さと跳ね回る躍動感、展開を読ませないスラッシュ特有のスリル、その豊かな音楽性を土台に築き上げたアンスラックスサウンドは、無駄を省き自らのアイデンティティを確かなものにしてきた。後年、音楽性を拡散させてシーンの先端を走るバンドとなったが、ここで聴けるスタイルは、正統派サウンドを飲み込み昇華してきた男たちの迸るエナジーが漲っている。
偽りなきピュアメタルを研磨した先鋭的感性に彩られたスラッシュサウンドは、唯一無二の個性を手に入れた。今聴いても親しみやすい曲も多く、スラッシュメタルの入門編とも言える魅力がある。②③④の流れは何度聴いてもスカッとするねぇ。


③DIO『HOLY DIVER』
マジカルな世界に留まることなく新しい音楽性を求めたロニー・ジェイムス・ディオ。新進気鋭のギタリスト、ヴィヴィアン・キャンベルを相棒に、ロニーはよりソリッドでメタリックなサウンドを手に入れる。ヴィニー・アピスのド派手なドラミングはメタル度を加速、重く荒々しいドラムと、ヴィヴィアンの泣き叫ぶリードギターは、乾いたアメリカンロックの中で、相反する魅力を発揮、そこにロニーが魅力的なメロディラインを見つけキッチリと唄い込むことにより、独自のスタイルを築き上げる事に成功した。新たなるヘヴィメタルのアイコンとなる記念すべき一枚。これを聴かずしてメタルを語ることなど不可能でしょうと言いたくなるほど、後続に与えた影響は大きい。



④DIAMOND HEAD 『Lightning To The Nations』
メタリカがカヴァーしたことで知られる事となったNWOBHM出身のバンド。自主制作された今作が有名なのだが、実は2枚目、3枚目も違った魅力があって面白い。興味があれば、そちらもトライして欲しいのだが、ここで聴ける簡潔なスタイルではないので注意は必要でしょうね。
70年代的なアプローチを捨て、ソリッドなメタルサウンドを目指している。その新しい感性は、今聴いても十分に通用するキレがあり、憂いのある歌声と、荒れ狂うリフの嵐にグイグイと惹き寄せられる。ツインギターはリードプレイでも派手にキメ、聴き手を興奮の坩堝へと誘う。ラフなパワーを内包したアグレッシブなスピードプレイの数々にNWOBHMかくあるべきな様式を感じさせます。このバンドも後続に与えた影響は大きい。次のアルバムで方向性を変えた為に、掴みどころがないのだが、今作には間違いなくマジックが存在していた。今でもThe Princeの仕掛けの多い展開に唸る、泣かせのツインリードには、いつでも心を掴まれますよ。アホには出来ない壮大なスケールを抱かせる名曲Am I Evil?は、必聴である。


⑤THIN LIZZY 『Jailbrake』
何とも言えない哀愁のあるメロディと、男臭さを感じさせるハードな手応え、スタンダードな響きの中に込められた彼等流儀のハードサウンドは、ある種のダンディズムを漂わせ酔わせてくれる。ストレートなロックに振りかけられたアイリッシュフレーバー、その効果は絶大なものとなり、バンドの個性を光り輝かせている。名盤の多いバンドだが、バンドのカラーを考えると今作が一番、彼等の魅力を端的に感じる。このバンドにスポットライトを独り占めするギターヒーローは必要ないだろう。




723. 失恋船長 (2021-05-04 12:55:04)

『GWは読書でミステリー』


①柚月 裕子『盤上の向日葵』
佐方貞人シリーズや孤狼の血シリーズなど、映像化作品も多い売れっ子女流作家。NHKのBSでドラマ化もされた。将棋ブームをあって発売時の話題性も強かったろう。ドラマが面白いのだから、原作がつまらないわけがない。数奇な運命に彩られた天才棋士の物語。現代の砂の器と言われているらしいが、その高評価に間違いないですね。


②貫井 徳郎『愚行録』
登場人物が全員クズの嫌な気持ちになりまくるミステリー。所謂イヤミスです。ルポライターの真の目的を知った時はげんなりしましたよ。日本に実際ある階級社会。そういう背景も裏に置き、現代社会が抱える問題を鋭く描いている。現代と言っても発行された時期が2006年ですからね。本当に、嫌な気分になる話だよ。


③中山 七里『夜がどれほど暗くても』
SNSに海外留学生問題、スキャンダルを売るジャーナリズム、お腹いっぱいの社会問題を提起している物語。被害者遺族と加害者家族は交われないという、大きな問題を真っ向勝負で取り込んでいる。正義という名の暴力。恐るべしSNS。そして幸せな人間の親切は社会的な弱者にとって、それは時に憎しみを増幅させる機械になる。難しい問題だ。


④湊 かなえ『告白』
イヤミスの金字塔とも言える名作中の名作。これ読んで殺人鬼なんて生まれないし、犯罪や復讐を肯定しているわけでもありません。目を背けたくなるような、嫌な気分にさせられる人物描写と人間達。おぞましいわ。ゾッとしますよ。それでありながらもエンターテイメント性もあったりと、そりゃ映像化されるわな。あり得ないトリックや密室劇、良く事件に出くわす、婆さんに名探偵登場などとは全く別次元のエンタメです。

⑤貴志 祐介『天使の囀り』
角川ホラー小説を支えた貴志祐介の代表作の一つ。専門的な用語も飛び出すが、よほど感の鈍い人でもない限り理解できるだろう。そういう言葉選びもストーリも知的な感性をくすぐり、この事件の根幹を知りたく一気に見せてくれます。ある種のカタルシスを感じさせるラストも悪くない。映像化される作品も多いだけにエンタメ性もある。




724. 失恋船長 (2021-06-20 19:52:53)

『俺のNWOBHMその①』



①A-II-Z『The Witch of Berkeley』
デビューアルバムがライブ盤というトリッキーな形で世に出た幻のNWOBHM。今作で消えた為に知名度は低めだが2006年には高音質のリマスター盤が日本でもしっかりと発売されているので、マニアならずとも聴く機会もあったでしょう。
叩き上げのライブバンドと思えるかは微妙な空気も醸し出しているが、会場のノリも上々と言えるような臨場感が溢れており、視聴感はけしてマイナーバンドと言い切れない溢れ出る魅力がある。やはり英国的な情緒が感じられるもの良い。



②Alkatrazz 『Young Blood』
鋭角的なリフや直情的なビートも飛び出さないので、どこがNWOBHMやねんと叱られそうですが、このブルースベースの情緒あふれるサウンドは、正に英国そのもの、小気味よいビートもあるし、何よりホットなエナジーがサウンドに漲っている。堅実なサウンドメイクは十分ハードでアグレッションに耳を刺激する。ド派手に走るだけではないバンドも同じ枠組みに括れる懐の深さもNWOBHMの魅力だろう。個人的には、もろNWOBHMだと思っている。




③Dragonslayer『Dragonslayer』
かつてはSLAYERと名乗りEPもリリースしたが、バンドは新たに名前を変え活動、結局、正式なアルバムをリリースできなかったのだが、2008年にデモ音源をひとまとめにしたコンピ作をリリース。バンド名通り、ファンタジーでバトルな世界観を落とし込んだサウンドを披露。活動時期も1986年とかなので、遅れてきなNWOBHM過ぎるのだが歯切れの良いリフとパワフルかつエピカルな曲調からNWOBHMを風をビンビンに浴びております、ヘタウマな歌も正にマイナーメタルならではの味わい。このアルバムを聴くたびにワタクシをドラゴンが空を飛び、強大な獣人が闊歩する異形の世界へと誘ってくれます。



④Overdrive 『Dishonest Words』
暗く湿ったメロディが闇を切り裂き駆け抜けます。直情的なビートと鋭角的なリフワーク、そこに濡れ煎餅みたいなしんなりとしたメロディが覆いかぶさるのだからマニアにはたまりません。これぞNWOBHMな魅力に満ち溢れている。
リリースは1990年、時代錯誤も甚だしいマテリアルを自らの手で復刻させました。SATAN、ELIXIRあたりが好きな人にはたまらんでしょうね。



⑤Zenith『Death By Misadventure』
ギリシャのObscure NWOBHM Releasesなる、幻のバンドを発掘するレーベルから世に出たコンピ作。むせび泣く哀愁と攻撃的なサウンドは正にNWOBHMのイメージを具現化するもの。いかにも英国らしい煮え切らないメロディもなんとも言えない味わいを醸し出しNWOBHMと言う名の世界観を堪能できる。とはいえ彼等が活動していた時期は1984年という微妙な時代、浮かれ始める80年代中期に、この音では勝負あったであろう。個人的には愛して止まないNWOBHMスタイルである。
やっぱりフライングVを抱える奴がハゲているのと、フロントマンが山のフドウ並みにデカく、アンドレ・ザ・ジャイアント感がマイナスだったんだろう。あのメンバーショット、面白いんだよなぁ。




725. 失恋船長 (2021-07-05 16:33:29)

『俺のNWOBHMその②』



①Hollow Ground 『Warlord』
NWOBHMマニアにとってはマストなバンド。フルアルバムに漕ぎつけられず志半ばで散ったバンドではあるが、このバンドの音源を復刻させたのが我らがHigh Roller Recordsである。短期間でレコーディングされた音源はどれもが粗削りである、しかし、ここにはあの時代の空気が見事にパッケージされている。暗く湿った英国的な陰りのあるメロディ、そしてパッショネイト弾けるメタリックなサウンドは、正にNWOBHMの芽吹きを感じさせ、あのシーンのど真ん中を全速力で駆け抜けた印象を強く与える。ズンドコベロンチョリズムと鋭利なリフワークはNWOBHMと言えばな攻撃性とスピード感を煽り立てグイグイと牽引、そこに湿り気のあるメロディを歌い上げるシンガーが絡み理想的なスタイルを築いている。短命に終わり、メンバーはその後、FISTに合流するのだが、このバンドの音源が知られていないのは残念で仕方がない。こんなレア音源が定額制で聴けるなんていい時代ですよ。雑誌に紹介されることはまずないだろうが、マニアならマストな作品だと言っておきたい。


②Bashful Alley 『It's About Time』
1982年にシングルを一枚出して消えた幻のNWOBHMバンド。というかNWOBHMあるあるのシングル一枚消えでもある。
今作はそのシングルの他に貴重なデモテイクをパッケージした復刻品。High Vaultage Recordsが蘇らせたのだが、今作の最新版はさらにレアなライブまで収録の2枚組も出してくれた。なんちゅうことをしてくれたんだ!?マニア泣かせ過ぎるぞなテイクが満載の2枚組までありますのでね。ちなみに通常盤はみたことありません。
英国特有の泣かせのメロディ、ポップセンスも巧みに取り込み叙情味溢れる英国ロックがテンコ盛りの一品です。当時の隆盛を反映するようなシャープさ、これぞNWOBHMな魅力がギュッと詰まっていますよ。
本当に何故、日本の雑誌編集者はあのバンドをNWOBHM四天王などと括ったのだろう?理由は絶対にレコード会社の提案だと思いたい。それでなければ不勉強にも程があるぞ、これこそNWOBHMと呼ばれるサウンドだろう。あっ、でもNWOBHMは事象となれば話は別かな。


③Scarab 『Rolling like Thunder』
斜陽を迎えた英国のハードシーン彼等がシングルをリリースしたのは、暗い影を落とす1984年だった。世界中がアメリカン志向へと向かう中で世に放たれた遅れてきたNWOBHM。厳しい時代だったろうね。
今作は我らがHigh Roller Records2012年にリリースしたコンピ作。彼等の貴重なテイクが収まっているが、こういうバンドの音源を手に取り、奥深きNWOBHMの一端を垣間見て欲しい。NWOBHMは事象にあらず、音楽性そのものであると思っているワタクシには魔境となる深遠なる闇の世界、いまだに発掘に出くわす恐るべしジャンルだよ。
英国的愁いを含むびしゃび者に濡れまくる潮吹くナンバーは勿論、シャープに切れ込む泣きの疾走ナンバーや、男の哀愁を纏ったTANK風味のミドルナンバーまで多岐に渡って網羅、英国メタル独り占め状態です。


④Salem 『In the Beginning...』
2010年、再び動き出したNWOBHMバンドの初期音源をまとめたコンピ作。メンバーの違う別ヴァージョンも収録されていたりとマニア度の高い一品。英国的な愁いと陰りのあるメロディ、どこかいなたい空気も運びつつ英国ロック特有の情緒を振りまいている。こういうバンドに触れる度に、売れるとは思わないがメタルの奥深さを痛感する。速い曲も魅力だが、腹にズシンと響くミドルナンバーもカッコいい、ヘヴィに突進するリズムとキレのあるリフ、殺伐としたクールな空気感もNWOBHMバンドならではの魅力。画一的なサウンドと思われている節のあるNWOBHMだが、多角的な見方で楽しめる要素もある。このバンドに限らずフラットな気持ちで向き合って欲しい。泣きのツインギターが登場するたびに思わず腰が上がります。玄人好みのマニア向けバンドで終わらせるのが惜しい。


⑤Warfare 『Pure Filth』
玉石混交なNWOBHMを象徴するようなパンクメタルバンド。パンクとメタルの融合と言う説もあるNWOBHMにとっては、このバンドのユニークな出時は旗振り役のようにも感じる。VENOMからの影響も感じさせるダーティな血まみれ屠畜場ロックの魅力をタップリを味わえます。




726. めたる慶昭 (2021-08-06 19:40:05)

今世紀になってから購入した70年代アルバムセレクト10ハードロック系(プログレ含む)編
ツインバレルズバーニング ウィッシュボーンアッシュ
オカルト宣言 ブルーオイスターカルト
宇宙の子供 バークレージェイムスハーヴェスト
スリーマンアーミー スリーマンアーミー
トゥサミュエルアサン ザゴッズ
ターキー ワイルドターキー
タトゥー ロリーギャラガー
オアシス バンドコールドオー
アサイラム クレシダ
アルバート1 ナショナルヘッドバンド




727. めたる慶昭 (2021-08-06 19:46:42)

同オルタナ編
不実 スニッフ&ザティアーズ
ジアザーワン ボヴウェルチ
セカンドハネムーン デフスクール
アラジンセイン デビッドボウイ
フューチャーゲームス フリートウッドマック
キャンユーフィールイット ライトハウス
ダンスウィズミー オーリアンズ
マスウェルヒルビリーズ キンクス
幻想 プロコルハルム
電撃のロックンロール スパイダースフロムマース




728. めたる慶昭 (2021-08-14 20:49:47)

秀逸なブリティッシュロックバンドSad Cafe購入記念
音楽性近そうなバンド10組。
アクションスぺクタキュラー ライオット
リアルト リアルト
トゥパウ シークレットガーデン
ザクロケッツ ザグレイトブレインロバリー
ミステリージェッツ メイキングデンズ
デフスクール 未知への扉
スニッフ&ザティアーズ 夜の眩暈
ジェレミーデイズ サーカスヘッド
ケーンギャング 孤独の街
プラネッツ スポット




729. 失恋船長 (2021-08-16 12:37:22)

『俺のNWOBHMその③』



①Fast Kutz 『Burnin'』
1987年にEbony Recordsからリリースされたデビュー作。伝統的スタイルを継承する進化型NWOBHMとも呼べる加速度とメタリックな質感を倍増させたサウンドは、英国謹製とも呼ぶべき愁い型沸騰スタイルを保持。煮え切らないメロディと塩っ辛いオッサン声との相性も抜群の音楽性にNWOBHMマニアなら歓喜の声を上げるでしょう。この音質も込みで楽しんで貰いたい。Grim Reaper辺りが好きな人なら掴まれるでしょうねぇ。
マジな話なのですが、1987年にリリースされた今作をNWOBHMだなぁと言ったら、NWOBHMというのは事象であり音楽性を指すものではないと指摘された事がある。耳から血が出るほど驚いたが、もし日本が銃社会なら、わしゃ衝動的にとんでもないことをしでかしたかもしれない。それくらい衝撃的である。やはり、それもNWOBHM四天王同様雑誌に書いてあったのだろうか?


②Samurai 『Sacred Blade』
毎度のことながらEbony Recordsの愛のない仕事のせいで今作も大損している。平坦で分離の悪いミックスは如何ともしがたいのだが、スケールの大きいヘヴィなミドルナンバーから疾走スタイルまで、英国的な情緒を撒き散らし見事に花開かせている。ヘッドロックからエルボーを食らわしパワースラムをお見舞いするような大味な展開もNWOBHMならでは、唐突に場面展開されるたどたどしさも含め大好きなサウンドの一つである。
性急なビートと先を読ませない展開と言うは確実にスラッシュメタルに影響を与えている。そういう確認が出来るサウンドでもある。まさにNWOBHMかくあるきなスタイルであろう。NWOBHM四天王?そんな仰々しいシーンでもないし、四つに分けられるような決定的バンドもいませんよ。


③Blade Runner 『Hunted』
ホワイトタイガーと名乗っていたがEbonyと契約の際にバンド名を変更、今作をリリースするも、ろくなサポートも受けられず完全放置プレー状態だった彼等、その為に知名度は恐ろしく低いが、このアルバムのNWOBHM史に燦然と輝く一枚である。
愁いのある哀愁のメロディ、適度にハードでメロウなフレーズも織り込み、そこに大衆性を補完するキャッチネスさも加味させ抜群のバランス感覚で迫ってくる。あの銭湯の洗い場で録音されたようなミックスでなければなぁと悔やみますね。タイトだったろうなぁと思わせるレコーディング風景を見えますよ。でもそれ以上にバンドとして勢いや鮮度が、劣悪な環境を跳ね除けようとしていますよね。リリースは1984年、それもチョイと時期が悪かった。バラエティに富んだ楽曲はNWOBHMマニア以外にも訴求する魅力があっただけに、親戚でもないのだがやるせない気分になりますね



④Venom 『Black Metal』
NWOBHMと言って外せないのは、荒くれ暴走番長のこのバンド無くしては語れないでしょう。正にパンクとメタルを架け橋となるダーティーサウンドは理屈抜きに強烈なインパクトを残す。上手い下手では語れない地下室メタルの凄み、モーターヘッド直系のスピードロックにノイズが不快感を倍増、その禍々しいサウンドメイクは、正に地下メタルであり、地獄ロックと呼ぶに相応しい徹底したやり切りぶりがある。それがあの、デフォルメしまくった衣装に繋がるのだろうが、スタンダードなロック臭も瘴気に毒された魔界サウンドに変換しているのがスゴイ。NWOBHM裏番長の名前を欲しいままにした彼等の功績は知名度以上に大きい。あのバカバカしい宣材写真が損しているよなぁ。




⑤WOLF 『Edge Of The World』
バンド名をWOLFに改名してリリースされたフルアルバム。アルバムは今作を残して消えた為に幻のバンドとなってしまったが叙情派NWOBHMマニアの心にはずっと残っているバンドです。
愁いをタップリ含んだオープニングナンバーにグッときますが、初期のイメージを残す荒々しい曲もあったりと、もう少しエッジの効かせた立体的なサウンドメイクだったら今日の評価も違ったでしょう。
惜しいなぁ。ブルーバックの幻想的なジャケは綺麗で印象的だったなぁ。ちなみに今作をリリースしたのは、あのMausoleumからですよ。




730. 失恋船長 (2021-10-13 16:38:07)

『秋の夜長にカルトムービー』

①ゲロゾイド
80年代のウンコホラー映画を代表する一本、意味不明な映像が多く正直、話が繋がらない。それ以上に80年代あるあると言える原題と全く関係ない邦題ゲロゾイド、絶対に響きだけで選んだに違いない。そんなヤバいセンスが充満しているので理性のある方は手を出してはいけない。あくまでも糞見たいな映像を見て大失敗したいというサディスティックなドMな方には勧めたい。一応、スプラッタームービーなのですが、どうでも良いですよ。でもゲロゾイド大暴れは見て欲しいなぁ。子供の頃に見て面白なかった映画はやっぱり面白くない。しかし違う楽しみ方は出来る。
そして一番の恐怖は早送りをしないで視聴することである。


②ミミズバーガー
今でも都市伝説とかで言ってそうな奴がいそうだなぁ。内容は無いようというダジャレを言いたくなるようなしょーもない映画。1975年なのに80年代でもバリバリ売られていた気がする。友人が借りてきたのを見たが、センスのない奴だなぁ心の底から馬鹿にしたものです。今のご時世では企画段階でアウトでしょう。タイトル通りミミズを食すのですが、それが心底グロイです。ワタクシは虫が大嫌いなのでうねるぜとなります。ダイエットに悩む女性におすすめしますかね?


③殺人豚
タイトルだけで駄作フラグが発動しますが、予定通りのマニア向け映画。普通は巨大化した豚が人を襲って喰らうとか想像するでしょうが、実際は全然違います。そもそも豚は人を襲いません。殺人豚のタイトルは何処へやら、一応最後にどんでん返しみたいなもんはありますが、正直、どうでも良いと思います。
心が壊れた可哀そうな女の子、そしてクレイジーな養豚場の親父、美味い豚を育てるために人肉を与える。そういうお話で。そこにスラッシャーと化した女の子が絡み大暴れです。
でも実際にカナダで同様の事件がありましたね。娼婦を50人殺害、豚の餌にしたクレイジーな男です。今でも覚えているのが銃殺するのですが、拳銃の先には大人のおもちゃが装着してあった。そしてそこからは被害者のDNAが検出。実際の事件の方が映画の上を行っていますよね。恐るべしは人間。



④カニバ/パリ人肉事件38年目の真実
その昔、海外で人を喰った日本人がいました。その人に関する著書や、実際にインタビューを応える映像。たしかAV的なモノにも出ていた記憶がある不気味な小男。彼のドキュメンタリー映画。海外の製作だが、日本のインチキネットニュースサイトが関わっているので期待は出来ない。やはりヤバい人間のオーラを纏う主人公の心理に目が奪われる。そして実は弟もヤバかったことを知り衝撃を受ける。クオリティ云々ではなく一ミリも共感できない人々の姿に対する嫌悪感を味わいたい方はどうぞ。そして人間とは何かを強烈に考えさせられた。


⑤多羅尾伴内 鬼面村の惨劇
オープニングからぶっ飛んでいますよね。水車に括り付けられた女性、撮影大変だったろうなぁと心配になるのだが、そんなことは大した問題ではない。その後、写されるイメージ映像がカオスである。顔の爛れた白塗り軍団の恐ろしさ。不気味な前衛的パフォーマンスにチンプンカンプンな気分を味わい本編スタート。
小林旭扮する多羅尾伴内の意味のあるのかないのか分からない七変化、誰かに扮して事件の真相に迫る内容にぐうの音も出ない。全然重要じゃない気がする。変装しないと事件解決出来なかったか?である。忘れられないのは以外と大掛かりな装置を使い、純粋無垢な女の子を殺害するシーン。あんな首つりえぐすぎるぞ。顔立ちから想像も出来ない、あのダイレクトに映し出される死亡シーンは語り草である。
一応は因習めいた山間部で起きる権力争いなのだが、もう犯人逮捕などどうでも良いです。ラストで巻き起こるドタバタ映像に釘付けです。肖像画の額縁落ちて死んじゃダメなのよ。村人の銃撃シーンもありえないのよ。ネタばらし七変化もいらん。でも続編見たかったな。



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