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今週のアルバム10選
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今週のアルバム10選
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760. 失恋船長 (2023-04-10 12:24:35)

『ヘヴィメタル虎の穴Mausoleum Records10選』

①Lions Pride - Breaking Out
回転するリフワークNWOBHM直系のベルギー産メタル
塩っ辛い親父声がたまりません
聴き手を選ぶサウンドでしょうが
これがこのレーベルの魅力なんです
ライトリスナーには到底勧められませんが
NWOBHM仕込みの哀愁剛直サウンドはマニア心をくすぐりますよ



②Crossfire- See You In Hell
パンチの効いたスピードメタルで幕開け
そのまま一気呵成にツッコむと思いきや
意外と芸の細かい事をやってくる
キレのあるリフとシンプルなビート
AC/DCやクロークスなどが好きなマニアならば共感出来るでしょうね
ある意味レーベルの顔でもあるサウンドだ




③KILLER - SHOCK WAVES
ガタビシ列車が大暴走
ブレーキも壊れレールの上を火花散らして爆走中
そんな無軌道さが最大の魅力
オッサン声の断末魔シャウトもたまらん
ある意味究極のダサさが最大の魅力であり
態勢のないライトリスナーには耐えられん欠点でもあろう
英国でもアメリカでもジャーマンでもないベルギーメタル
わしゃこういうの大好物である






④Snowblind – Snowblind
劇画タッチのジャケットが損している気がする
レーベルとしては毛色の違う音楽性のように感じるが
メロディ派のマニアには知って欲しいバンドである
憂いのある爽やかなメロディ
泣きすぎない軽やかなメロセンスが実に耳を惹く
もう少し歌い手に突き抜ける魅力があれば良いのだが
絶妙なバランス感覚で魅了するバンドサウンドでした
Chasing the Dragonなんてメロディ派なら掴まれるでしょうねぇ
次のバラードも良いのよ


⑤Stormbringer - Stormbringer
ラス・バラードの曲から始まる後期RAINBOWタイプのメロディックメタルバンド
アルバム一枚で消えたので詳細は分からないが
あからさま流用も含め日本人好みのメロディックサウンドを奏でている
マニアだけが知るバンドではないな
メロディ派には広く知って貰いたいバンドである




761. 失恋船長 (2023-04-14 10:34:01)

『Spotify今日のオススメ10枚』

あまりにもドンピシャな選曲をしてきたので思わず書き込みたくなりました

①VOWWOW - CYCLONE
個人的に彼らのカタログの中では一番印象の薄いアルバム
USAがいらんなぁといつも思うのだが英国でも評価をされ渡英の足がかりを掴んだアルバム
人見の歌声は何度聴いても惚れ惚れする
山本と厚美のバトルもテンションが上がりますねぇ
もっと聞きこんでいこう




②LOUDNESS - ON THE PROWL
30周年エディションヴァージョンをすすめられました
ミックスが違うと言うことですが聞き比べないとわかりません
そんなに優れた耳をワタクシはもっておりません
新曲と言われた楽曲も実は昔からあったと知って驚きましたね
マイク・ヴェセーラが歌う事で印象も変りましたが
一番は高崎のギターの変化
こういうところに新時代の幕開けを感じる
古くさい曲をリメイクしたが確実に良くなったモノ数曲ある



③グラハム・ボネット・バンド - MY KINGDOM COM
先行シングルです
グラハムがメロディックメタルをやりに戻ってきた印象が強かった
勿論現代的なフィルターを通しての帰還
アルバム毎におもろなくなるのでアレでしたが
先行シングル&一発目のアルバムは良かった


④MADISON - BEST IN SHOW
ここでマディソンをすすめられるとグッとくるよね
甘美な北欧メロディとシャープなメタリックサウンド
絶妙なバランス感覚で魅了してくれる
このラインナップでは長続きしなかったが
今一番再結成して欲しいバンドだ
あと幻の3枚目のアルバムも聴きたい





⑤REBEL - STARGAZER
熱心にミュージシャン稼業に精を出したとは言いがたいジョン・ロートン
その為に日本での知名度は低いのだが
クリアーでパワフルな高音域を駆使する歌声は唯一無二の個性を発揮
ジャンル不問であらゆるタイプの楽曲を歌いこなします
マイナーなドイツのバンドにシンガーとして参加
若々しいジョンの歌声にグッと掴まれますね
それにバンド自体が魅力的ですよね
パワフルなドラムとイケイケのギターにキーボード
テンションの高い演奏に興奮します



⑥ANTHEM - HEAVY METAL ANTHEM
グラハム・ボネットを迎え往年の楽曲をセルフリメイク
その後本格的に再始動するのですが
今作最大の功績はグラハムにガチンコのメタルを歌わせたこと
中途半端なポップソングもグランジ・オルタナ系も無し
世界中のグラハムファンが聴くべきアルバムであろう
またこの時代の作風が聴きたいなぁ


⑦SINNER - SANTA MUERTE
知らんうちに女性シンガーをフロントマンに迎えるとは
哀愁のシナー節満載のパワフルかつメロディックなサウンドにファンならずとも心を掴まれるでしょうね
パヤパヤとフワフワファルセットで歌うゴシック系女性シンガーが大の苦手なので
こういうロックした女性シンガーの歌を聴けるのは嬉しいですね


⑧The Alex Parche Project
ヴィクトリーにヴェンジェンスそしてウド・ダークシュナイダーにテッド・ブレット等がゲスト参加
主役であるアレックスさんはドイツのメタルシーンの黎明期を支えた人物
バンドとしてはBRESLAUで活躍したのですがこちらもマイナーですよね
名前は売れていなくとも実力は確か
そのソングライティング力はゲストヴォーカルを迎えられるだけのクオリティを誇示
メロディックメタルが好きな人ならばグッと来るでしょうね
ドイツらしいパンチの効いた直線的なパワフルさも肝


⑨M.R.A.S - PROJECT DRIVER
シュラプネルの秘密兵器トニー・マカパインの鮮烈なるデビューといった印象も強いですね
参加メンバーの頭文字をとったバンド名だが
アルバムタイトルもややこしく
どっちがバンド名でアルバムなのか混同したマニアも多かったでしょう
今聴いてもスーパーロックグループと呼べる堂々としたサウンドをハイクオリティな演奏に魅了される
チョイくどめなのがシュラプネルである


⑩HEAVY METAL ARMY - HEAVY METAL ARMY
今聴いてもオープニングナンバーのカッコ良さに痺れる
もはや日本のバンドとは思えない本格的なロックである
中島優貴は早すぎたのかなぁ
あの才能を生かせるロックシーンがなかったことが残念である
世界レベルの無国籍サウンド
沖縄出身のミュージシャンが脇を固めるだけに余計にワールドワイドなセンスを感じる
若い頃よりも今聴いた方が興奮する
それもこのバンドの魅力


AIの賢さにどこか恐怖を覚えます
アレックス・パーチを選んだセンス
完全に忘れていた
なにより10枚の並びも素晴らしい
これから聴けば
またオススメがくる
一生抜け出せなくなるよね
合間に新譜の試聴だもん
ワシの音楽人生はSpotifyに支配されつつある




762. 失恋船長 (2023-04-28 21:24:59)

『ヘヴィメタルが聴きたい⑮後編』

①ANTHEM - CRIMSON & JET BLACK
アンセム待望の最新作
リリース後一応は
一日一回は再生しているのだが印象は変らない
やはりマンネリ感は拭えず古参ファンに取っては無難だった
ツッコんだ言い方をすれば失敗作である
ラウドネスの最新作は良くも悪くもニッポンのメタルであり
ダサさをカッコ良さに変換していた
聴き手を分けるがニッポンメタルと海外に胸を張れる作風でもある
アンセムはいつものアンセムだった
THEアンセムだった
もう少し裏切って欲しかったなぁ





②Saber Tiger - Paragraph 2
サーベルタイガーのデモ音源を集めたコンピ作
渡辺徹時代の音源を聴けるのは貴重だが
名曲Dead Rollも聞き逃せない一曲だ
メロディアスかつ攻撃的なメタルソングの数々
これぞサーベルな魅力とこのバンドの音楽的変遷を楽しめる貴重なコンピ作である
それにしてもメンバーチェンジの多いバンドだぁ笑




③Titan - Titan
NWOBHM直系のフランス産メタル
清いまでのスピード勝負はマニア筋にはたまらないだろう
日本では高い評価を得られなかったが
スピード狂を自負するマニアにはすすめたい一枚だ
またNWOBHMファンならば押さえて欲しい一枚である
NWOBHMは事象であり音楽性ではないとアホなことを抜かす方は出入り禁止です
サクソンアメリカンナイズドも出入り禁止でお願いします




④Mythic - Anthology
90年代の頭に短期間だけ活動したうら若き乙女3人組による
デスメタルバンドのコンピ作
デスメタルらしく咆哮していますがカワイイです
演奏だってお世辞にも上手いとは言えませんが
熱狂的なデスメタルマニアに取っては避けては通れないバンドだと言ってましたが
それはお前個人の感想だろうと教えてくれた知人にごり押しに笑ってしまいました
こんなもん聴かせるなと思うのだが
GWを前にワタクシも一かぶきしたくなりました




⑤Sanctuary - Refuge Denied
密度の濃いシリアスなサウンド
ハイトーンヴォーカルもこの手のサウンドにピッタリ
今では聴かれなくなったクイーンズライチタイプのプログレメタルです
ガチガチのプログレスラッシュなんで苦手な人もいるでしょうが
意外と聞きやすさもあったりと適度な隙間が心地よい
JEFFERSON AIRPLANEのカバーという変わり種もそういう方向性だったんだろう




763. アイザップ (2023-05-03 13:04:07)

①NIGHT RANGER「Dawn Patrol」②VIXEN「VIXEN」③TNT「Knights Of The
New Thunder」④WHITE LION「Pride」⑤GIUFFRIA「Silk&Steel」⑥BAD ENGLISH「BAD ENGLISH」⑦DAMN YANKEES「DAMN YANKEES」⑧ALDO NOVA「ALDO NOVA」⑨MERCYFUL FATE「Melissa」⑩OZZY OSBOURNE「The Ultimate Sin」 これら10枚のアルバムは、何とLPレコードで実際に聴いてきたモノが半数を占めますが勿論の如きCDを扱うレンタルビデオ屋で借りてきたモノも多いです!!その中でも①と②は同じ店でまったく同じ日に同時進行として一緒に借りてきた思い出があるワケで。



764. アイザップ (2023-05-03 14:14:28)

今の時代でも通用するアルバム····それは80年代後半のモノでも結構あるハズだと自分では思っていまして。それがこの10枚になるかと。                    ①VIXEN「VIXEN」 ②HEART「Bad Animals」 ③DEF LEPPARD「Hysteria」 ④FAIR WARNING「Rainmaker」 ⑤EXTREME「EXTREME」                   ⑥TOTO「TOTO Ⅳ」          ⑦ORIANTHI「Believe」 ⑧ENUFF ZNUFF「Peach Fuzz」 ⑨DIZZY MIZZ LIZZY「DIZZY MIZZ LIZZY」 ⑩BOSTON「BOSTON」 まず①ですが女性だけのいわば「ガールズバンド」というモノはある意味でオンナの強さを感じさせるワケでございます。③なんかだとサウンドからしても分かるように「いかにも未来!!」的なトコロがある意味カッケー!!でしょうし④みたいなモノになると希望に溢れた汚れなきポジティブなメッセージがそのまま歌になったトコロがまさに絶品!!⑤⑥あたりになるとテクニック志向····つまりテクニカル派という事でコリャもお「ものスンゲェなカッコ良さ」に溢れた有様!!ちなみに⑧⑨だとかは何と言おうビートルズのようなポップソングじゃないですか?ビートルズみたいなモンが好きならばメタルファンでなくても是非聴くべしですよ!! という事でワレたちゃが語る10枚はコチラとなります♪♪



765. 失恋船長 (2023-05-15 11:42:13)

『バブルメタルでGO!』

①Killer dwarfs - Big Deal
カナダのメロディックメタルバンドによる1988年リリースのアルバム
時代的にメタルバブルど真ん中であろう
カナダのバンドは真面目である
軽やかでメジャーな質感は確実にあるのだが
ロックな歯応えを芯に残している
やり過ぎずイキ過ぎないバブルロックの旨味を味わえるでしょう
狙いすぎのヘアメタルはチョットと思う人に聴いて欲しい




②BB STEAL - On The Edge
一頃流行ったデフレパートタイプの先頭を走るようなサウンド
1991年にアルバム一枚を残して消えたので知名度は低いだろうが
本家にも劣らないクオリティはご本人様登場のモノマネタレントを驚愕させるレベルだろう
やり過ぎだが1991年という時代が逆に良かったのだが
グランジ全盛にウケるわけはない
デフレパートみたいなロックが聴きたいと思うマニアには是非ともトライして欲しい



③Icon - Right Between the Eyes
アルバム毎に方向性が変るバンド
1stはシャープなメタルサウンドで2枚目は唄モノメロディックメタル
ともに質は高かったが今作はその合間を縫うようなスタイルになっている
豪快だがどこか哀愁のあるメロディが湿り気と光沢を与えている
狙いすぎのヘアメタル勢とはチョイと違う本格派志向
そこにグッとくるマニアも多いでしょうね
今こそ知って欲しい80年代スタイルを正攻法で踏襲するサウンドです
売れたいだけじゃないのが良いのよね




④Julliet – Julliet
狙いすぎのバンド名に美男子を揃えた典型的なヘアメタルスタイル
エニグマからの売れたいんじゃが凄すぎるのだが
以外と芯のあるハードスタイルをやっている
典型的なヘアメタルスタイルにねじ込んだロックな歯応え
外部ソングライターを機能させ枠組みをしっかりさせている
とは言え鼻につくバンド名とメンバーショット
食傷気味だよおっかさん
というのと1990年デビューはチョイとタイミングが悪かったかね
まぁPOISON系だけどねぇ
仄かな哀愁がチョイと切ないよねぇ



⑤The Works - From Out of Nowhere
芯のあるハードなロックサウンドをオシャレにまとめていますが
Y&T並の熱いエモーショナルが迸ります
洗練度を上げているのは1989年の作品だからだろう
隠せない熱量とセクシーなロックヴォイス
硬軟のバランス感覚が絶妙だ
何よりメジャー感がハンパ無い




766. 失恋船長 (2023-05-16 13:55:00)

『バブルメタルでGO!後編』

①Faster Pusstcat - Faster Pusstcat
ガンズの登場により大量発生したバットボーイズロック
日本でもその影響は大きく色々と出ましたよねぇ
そのムーブメントを思い出すと真っ先に浮かび出すのがこのバンド
L.Aメタルとは違うオーセンティックな香り
シンプルでスリージーなロックとテイミー・ダウンの個性的な歌声と
なんとも言えない胡散臭さが癖になります







②MANOWAR - Fighting the World
バブルな風はこのバンドにも吹いていたんですね
今もってもオープニングから続く頭3曲の流れに驚きますが
個人的には似合わないけど頑張っている姿に好感を持ちました
むしろ大好きなくらいです
男ドアホウ馬鹿メタルならではの生き様に感嘆あるのみ
中盤から持ち直すのでトータルでマイナスには働きません




③Loudness - Thunder in the East
我らがラウドネスが本格的に渡米して作り上げたフルアルバム
まさかここまで洗練されたアメリカンスタイルに変貌するとは
ブリティッシュなラウドネスが大好きだったので衝撃は計り知れない
しかしこのスタイルも素晴らしくカッコ良かった
日本のラウドネスから世界のラウドネスへと進んだ
今作の完成度の高さに異論を挟む物などいないだろう
歌い方の変った二井原実先輩も素晴らしい


④Craaft - Second Honeymoon
ドイツのメロディックメタルバンド
バブルメタルですよねぇ
この嫌味の無いポップセンスと欧州的なメロセンス
フロンティア系の唄モノが好きな人ならば是非とも知って欲しい
1988年作のアルバムですが今でも十分に通用します




⑤Airrace – Shaft Of Light
バブルメタルと呼ぶには1984年リリースの今作を上げるのには躊躇するのだが
理由はたった一つプロデューサーあのボー・ヒルの名前があること
このラジオフレンドリーな作風を聴けば納得でしょう
そして品質の高さに舌を巻きます
キース・マレルの嫌味の無いハイトーンはメロディックメタルと相性抜群
先を見据えたバンドでしたね
メタルバブル勃興前の作品だからバランス感覚に秀でている




767. 失恋船長 (2023-05-22 19:11:08)

『あま~いヤツで』

①SLIVER MOUNTAIN - ROSE&CHAMPAGNE
厳つさのあった前2作から一転してロマンティックなムードが支配する
メロディアスな北欧スタイルへと展開
専任シンガーの甘い歌声も音楽性にハマり欠点を解消
しかし次のアルバムには繋がらなかった
幻のライブアルバムもステージ慣れしていない為に不評を買う事となる



②ACTION - 動
歌謡テイスト満載である
紆余曲折を経て辿り着いた一つの形
このバンドの欠点はヨシロウの唄の弱さ
彼の甘い声ではハードなものに適さない
しかしそれがアクションである
日本のKISSみたいな立ち位置だろう
個人的にはKISSからの影響は強くないので激ハマりとはいかない



③Da Vinci - Da Vinci
あまいねぇ北欧系はメロディの糖度が高いのよ
もう少しカカオ増量でといいたくなるのが最大の賛辞でもあります
解散してから日本でも紹介されましたね



④44マグナム - EMOTIONAL COLOR
こんなに音楽性変る?やはりロンドン公演の傷は癒えなかったんだろうなぁ?
あの観客が一切盛り上がらないライブ映像はお蔵入するべきだったろう
オシャレでダンサンブルなオープニングナンバーは衝撃である
2曲目以降少し盛り返すが最後まで戸惑いは拭えなかった
今聴いても軽すぎで完走出来ないが
前半後半で箸休めサウンドとして楽しんで欲しい
ポールの歌声がイキイキしていたのが印象的だった
こういうの似合うよね
B'zの原型となるスタイルでもある



⑤SKAGARACK – HUNGRY FOR A GAME
あま~いサウンドは北欧系に限りますねぇ
メタルバブル吹き荒れる80年代後半
希代のメロディメイカーとして知られるトーベン・シュミットもセンスを開花
完全にメロディアスなメタルサウンドに舵を切り見事にやり切っている
糖度も高めの哀愁系北欧スタイルが好きな人で知らんのならば
すぐにでも聴いて欲しい
オープニングナンバーの出来映えにウットリするでしょう
そこで掴まれたならば最後まで存分の味わえるでしょうね




768. 失恋船長 (2023-05-25 21:04:13)

『あま~いヤツで後編』10選 



①Paul Laine - Can't Get Enuff
ロマンティックなムードに包まれていますよね
軟弱な要素を抱かせないセクシーな歌声
イケメンなルックスと相まって女子からの支持も高いシンガー
実力派であるところが素晴らしい


②Agent - Agent
あまいねぇオシャレなヤツですよね
そんでもってアーティスティックな面があるのよ
これが日本にはない要素なのよ
産業ロックと揶揄されるヤツですが
作りたくても作れないクオリティなんですよね




③Mark Spiro - In Stereo
なかなかヒットに恵まれない実力派のシンガーソングライター(死語)
甘く切ない多種多様な曲を持ち込みおもてなしです
アルバムタイトルにもそういう意味合いがあるのかな?
全方向にウケそうなクオリティを保持しています



④Rio - Borderland
洒落てますねぇラジオフレンドリーってこういうのいうだよねぇ
分厚いコーラスは高揚感があり爽やかな風を吹かせます
ベタだが良質なメロディはハードポップマニアに寄り添ってくれるでしょうね
大味に聴かせない繊細なサウンドメイクも試聴感をUP



⑤David Roberts ‎– All Dressed Up
AOR系のソフトロックを愛する者のマスターピースと呼ばれ愛される一枚
日頃ハードなモノを主食とするダイハードな猛者にはとてもじゃないが勧められんが
メロディ愛好家にはマストと言えるクオリティです
甘いねぇメロドラマ級の甘さです
その必殺の哀メロ美メロに潤されてください
キュンじゃなくてジュンだねぇ




769. 失恋船長 (2023-05-30 11:13:16)

『スラッシュメタル最前線』

①RAGING FURY - GROTESQUE MASKED KRUSHER
ザクザクと刻まれるギターリフ
スラッシュメタルはNWOBHMから影響を受け高速化したのがルーツだよなぁ
なんてことを想起しますよねぇ
今回はメロディアスさも増量
タフなダイハードサウンドは益々磨きが掛かっていた
メタリカは最高だという人に出会うが
そういう音楽を点で聴いている人が大半です
本当に好きならばそのルーツを辿るべき
じゃないと良さなんてホンの触りしか理解できないよ


②RDX - Thrash Metal Ⅲ
現在はラウドネスのドラマーとして知られる鈴木政行さんが音頭をとるプロジェクトチーム
ニガロボでも強靱なドラムを叩いていたが
彼の突破力の高いリズムプレイを生かしたサウンドは攻撃的
パワーメタル寄りのアプローチかも知れないが
タイトルに偽りなしのアグレッションを有している
もっと広く認知されて欲しい一枚だ
音楽は知名度で良し悪しが決まるモノではない




③BLOOD TSUNAMI - Thrash Metal
先人達が築いたスタイルを巧みに情報収集
アイデアをしっかりとまとめ上げ自分達のスタイルとして落とし込んでいる
この雑食感もスラッシュメタルと言いたい
こういう活きのいい若手にベテラン勢も喰われ気味だ
名前で音楽を聴いているとこういう音には一生触れる機会はないだろう



④OUTRAGE - RAGING OUT
荒涼としたメロディ
この殺伐としたクールなサウンドにハードボイルドな魅力を感じる
どこかワルっぽさを感じさせるのがポイントだ
だが聴くモノに熱い滾りを感じさせる求心力もある
ベテランだが攻めの姿勢を崩さずに看板を守る
大物だから最高だと寝言をいう輩に往復ビンタを食らわせてくれるだろう



⑤SARCOFAGO ‎– INRI
神経を逆撫でするノイジーなサウンド
背徳感マックスの危険極まりない汚らしい音像は
ブラックメタル勢に多大なる影響を与えた
また所謂コープスペイントなるものをこのバンドが最初の部類に入るだろう
南米はグラインドコアやブラッケンドなヤツが多いですよねぇ
吐き出される呪詛
金持ちバンドじゃこういう音は作れません




770. 失恋船長 (2023-06-19 10:13:00)

『スラッシュメタル最前線』後編


①Hades - Resisting Success
スラッシュメタルの魅力とは一寸先の展開を読ませないスリルにある
メタリカが出たときもそうだったが彼らは技術的に高くはなかった
このバンドの演奏のテンションも高く技巧に優れている
その辣腕ぶりが聴き手を魅了する
ハイトーン系のシンガーも多様性を感じさせる楽曲をコントロール
名前で良し悪しを決めるバカどもの耳をちぎるほど強烈だ

②Dyoxen - First Among Equals
1989年リリースの1st
このバンドの特徴はリズミカルなプレイとメタリカよろしくなスラッシュサウンドの融合
実験的な要素もあるが噛み合った時の爽快感は例えようがない
スラッシュメタルを点ではなく線で聴いているならば必ず出会うハズのバンドだ
シンガーも履き捨て系ではないのがポイント
やはりスリルに満ちたサウンドである
メタリカ最高メガデス最高は言われなくても皆分かっている

③RAZOR - Violent Restitution
このバンドの最高傑作に推すマニアも多いカナディアンスラッシャーの雄
アルバムタイトルが示すようなバイオレントな作風
首の疼きも止まらないスリリングかつスピーディな演奏とテンションはずっと高い
なぜか日本では売れないがダイハードな猛者達からは常に羨望の眼差しを向けられるバンドだ
ビックネームに満足できる永遠のライトリスナーの鼓膜を粉砕してほしい

④Heathen - The Evolution of Chaos
高い演奏技術で多くのマニアを魅了したパワーメタルよりのスラッシャー
再結成となるのだがテンションが高くブランクを感じさせないクオリティ
本当に再始動なのかと思わせる統一感とスリルのあるプレイに打ちのめされる
多くのフォロワーを持つだけに往年のスタイルに迫る帰還は大声援を受けるだろう
古典的なメタルと阿吽の呼吸から繰り出される密度の濃い演奏
これぞスラッシュだしスラッシャー以外からも評価を受けられる一枚でもある
昨今の大御所の最新作よりもずっと求心力の高い音だ

⑤RIVERGE - RAID FOR RIVERGING
耳をつんざくダーティなノイジーサウンド
咆哮する歌声とド迫力のバンドサウンドの濃厚さにノックアウト
日本人というだけで敬遠される閉鎖的な国内のメタルシーン
崇めるのは名の通った海外のビックフェイマスばかり
耳がついていない体制主義者にようはありません
鋭い刃を立てたソリッドな音像はいつでも喉元を掻き切る勢いだ




771. 失恋船長 (2023-07-03 13:24:46)

『ヘヴィメタル虎の穴Mausoleum Records10選』後編

①Underdog - Rabies in Town
前作から確実にレベルアップさせた2枚目
レーベルのお抱えアーティストとしてはトップランクのクオリティだ
これぞメタルなパワーが漲っているが小技も効かしている




②Wildfire - Brute Force and Ignorance
初期アイアンメイデンのシンガーとしても知られるポール・マリオ・デイ
彼の活動って分裂したAndy Scott's Sweetが最後だったような気がする
これほどの実力があったのに残念ですねぇ
叙情派NWOBHMの代表格のようなバンド
参加メンバーも腕利きのメンツが揃っていただけに安定感は抜群



③Warhead - The Day After
一部のスピード狂からは熱烈に支持されたバンド
如何せん脆弱なサウンドプロダクション故に迫力が伝わってこない
シャリシャリ感の強いギターの音もイマイチなんだが
それがレーベルの味でもある





④TOX - Prince of Darkness
どこか病的な配色のジャケが印象的でどんなダークサウンドが飛び込んでくるのかと思ったら
爽やかでメロディックなサウンドが飛び出す
陽気な面も感じられジャケの印象とは大幅に違うが音楽性の質は高い
ドイツ産だが英国風味も強いのが面白い



⑤OSTROGOTH - Too Hot
このレーベルは愛する方ならばドンピシャの剛直パワフルスピードサウンドにグッとくるでしょう
マイナーな存在ではあるが愛すべきメタル馬鹿サウンドである
スピード狂は勿論だが
ドがつくようなメタルが好きな人には聴いて欲しい一枚だ




772. 失恋船長 (2023-07-10 15:05:41)

『ヘヴィメタルが聴きたい⑯』

①Air Pavilion - Cutting Air Act I
ヤングギターなどでお馴染みのギタリスト米持孝秋率いるロックプロジェクト
ダグ・アルドリッチとリー・ハードがゲスト参加
ギターテクは凄いのだが米持氏の歌が弱い
良いところは沢山あるのだが
正統派なのに歌が弱い
それでも無性に聴きたくなるのはスリルのギター


②Hazzard - Hazzard
ハーマン・フランク率いるジャーマンメタルバンドの1st
これっきりで解散したのですがパワフルかつメロディックなサウンドは
実にドイツらしい剛毅で生真面目なスタイル
その筋のマニアにはたまらんものがあるでしょう
シンガーのマルコム・マクナルティはSWEETで活躍する



③Sacred Rite - The Ritual
ハワイはホノルルの正統派メタルバンド
マーティー・フリードマン(マーティーンじゃないよ)同様
全然ハワイアンの匂いがしません
ランニングするベースがバンドサウンドを牽引
オープニングナンバーのTeaserもWings of Pegasusに負けいないくらいインパクトがある





④DIO - Lock Up the Wolves
90年代を迎えるに当たりイメージもメンバーもチェンジしたディオ
成功したとは言い難いが若い人には違和感ないだろう
故きを温ねて新しきを知る
ディオの素晴らしい歌声に酔いしれて欲しい






⑤Dyoxen - First Among Equals
アルバム一枚で消えましたが
彼らが残したインパクトは小さくない
メタリカよろしくなサウンドと独自のヘヴィグルーブが一気呵成に襲いかかる
本家よりもテクニカルと言いたくなる要素も評価大
古典スラッシュが好きな人ならばマストな一枚




773. 失恋船長 (2023-07-24 13:26:29)

『ヘヴィメタルが聴きたい⑯』後編

①野獣 - From The Black WorldI
野獣とかいてのけものと読む
このダサさが70年代なんですよね
しかし出している音はクール
ジャパニーズ英国ハードロックと言える味わい
クラシックロックとして今聴いても十分楽しめる
アルバム一枚で消えたのが残念でならない


②Blood Money - Battlescarred
スピードメタルファンからは愛されるバンド
ゴット伊藤のレビューの影響を受け日本では完全に死にました
真に受ける万年ニワカリスナーって本当にタチが悪い
日本の認知度は最低でも世界中のコアなファンからは愛される
スピードメタルバンド
バカバカしい速さではなくしっかりと枠組みがあるのがいい
音質のせいで損している
エボニー関連は本当にこういうのが多い



③Fast Kutz - Burnin'
NWOBHMの後期にリリースされた一枚
瀕死の英国ハードシーン
勢いのあるハードサウンドとメロディアス具合
少々強引な展開もあるが上手く立ち回っている
これもエボニーからリリース
アルバム一枚で消えたのが残念なバンド


④LOUDNESS - Samsara Flight
初期の名曲をセルフリメイクした企画モノ
ファンが選んだベストとDVDがついたのが完全版
やはり初期の曲はイイですねぇ
関西式英国メタル
渡米後を省いて徹底したのがいい
泥臭いいんだよねぇ


⑤5X - UR 5X RU
素晴らしいフィーリングですねぇ
クラシックなハードサウンドですが
それが逆に新鮮です
ジョージ吾妻は健在だった




774. 失恋船長 (2023-08-21 10:25:53)

『しどけなくエモーション』


①Heartland - Heartland
1991年にリリースされた一枚
リリースされた当時は一般的に話題になることは無く
90年代の中頃になりメロディ派のマニアが血眼になって探したと言われる一品
爽快なメロディとエモーショナルな歌声
洗練されたサウンドと本格的な志向は実に熟練されたモノだった


②Vixen - Rev it UP
時代の流れもあっただろうヒットを要求される社会
また女性だけで運営されるバンドと男社会との軋轢
音楽以外のビジネスで苦しんだ印象が強いバンドだったが
アルバム全体の試聴感の素晴らしさは今なお色あせません
ヒットポテンシャルの高い曲がズラリと並んだ力作
こういう時期にピッタリの弾けるハードサウンドです


③Drive, She Said - Drive, She Said
今なおメロディ派の心を濡らすロックデュオ
マーク・マンゴールドとアル・フリッチュの二人によるプロジェクトは
豪華ゲストの参加も彩りを添え瑞々しいサウンドを構築している
暑さを吹き飛ばす洗練度と爽快なメロディ
嫌味にならない洒落たセンスは時代を超越した定番な魅力が満載


④Fastway - On Target
もはやデビュー当時のイメージなどイチミリも残らない英国産AOR系のハードサウンドに変貌
リー・ハートがイニシアチブを握った結果なのだが
擦り倒す楽曲が多い
頼むぜリー・ハートよ
それでも無性に聴きたくなる100%70点のアルバムである
わしゃこういうのが大好物じゃ



⑤Aviator - Aviator
一部のメロディ愛好家にしか知られていないメロディックメタルバンド
プロデューサーはニール・カーノンということで
奥行きのあるサウンドは安っぽさなど皆無
メロディとハードさ
そしてダイナミックなロックテイストを巧みに演出している
日本人好みのバンドだと思う




775. 失恋船長 (2023-08-22 14:38:56)

『しどけなくエモーション』後半


①Journey - Frontiers
歴史に名を残す名盤中の名盤
硬軟のバランスが取れた素晴らしいアルバムである
ヒットポテンシャル満載の曲の中でも異彩を放つのが
ハードで硬派なEdge of the Blade
こういう曲が収録されても無理を感じないのが凄い
最近の若い人はしらんという

WBCの影響で一般層にも知られるSeparate Ways入っているし
その流れで必殺のSend Her My Loveと来るから万全なんだけどね
この曲かっこええですよ


②Uriah Heep - Conquest
アルバム一枚で消えたジョン・スローマン
前任のジョン・ロートンが凄かったので分も悪かったわね
線は細いがスローマンは気持ちよさそうにエモーショナルな歌声を披露
その頼りなさが絶妙ですよ
ラストのバラードで歌うのは勿論ジョン・スローマン
彼の真骨頂でしたがバカは気がつきません


③Paul Shortino & JK Northrup - Back on Track
何を歌おうとも自分のカラーに変えてします男ポール・ショーティーノ
ここでは比較的灰汁の強さを抑え気味に感じるので聴きやすいでしょう
歌の上手い男だよ



④Houston - Re-Launch III
お得意のカヴァー集
有名無名に関わらず自らが愛して影響を受けたアーティスト曲を取り上げる姿勢
そこに共感しますよね
これを聴いて原曲を知るというお楽しみも二度美味しい




⑤Seirèn - Under the Blue Wav
国産メロディックメタルバンドのEP
思い出作りの一枚のような手作り感が満載で詰めの甘さが如何ともしがたい
やりたい事は分かるのだが未消化な部分が多いが
わしゃ嫌いになれないのでなる
愛すべき叙情派様式美系メタル




776. 失恋船長 (2023-08-31 09:53:32)

猛暑を吹き飛ばせ『スラッシュメタル最前線②』

①Blood Feast - kill for pleasure
ウンコたれレーベルNew Renaissance Recordsからアルバムをリリース
レーベルの中では上位に君臨するダイハードなスラッシュメタルバンドだった
吐き捨てるように歌うヴォーカルも説得力があり
この野蛮で粗暴なサウンドのフロントマンとして重責を全う
単に騒々しいだけでは無い説得力をもたらしている
スピード狂には是非とも知って欲しいバンド


②NERVOSA Downfall of Mankind
全員女性によるブラジリアンスラッシャー
イエテボリ系からの影響も取り込み
南米らしいダーティーなサウンドをかき鳴らしている
単に下品なだけではない整合感のあるサウンドも聴き所




③Sacrifice - Total Steel
ダーティーでアグレッシブ
NWOBHM仕込みの疾走感とメロディアスなパートの対比
過激な中にねじ込まれた情念と叙情味溢れるフレーズに引き込まれる
実に説得力のあるバンドだった


 
④NASTY SAVAGE - Penetration Point
よく分からないジャケットが損しているよなぁ
ハイテンションな演奏はテクニカル
先を読ませない複雑な展開を持ち込むも聴き手を置いてきぼりにすることも無く
ひたすら急勾配を繰り返し一寸先を読ましてはくれない
歌もしっかりと歌い込み楽器隊と60分一本勝負をいう様相
タフで頼もしい奴らだ




⑤Living Death - Worlds Neuroses
歌い方を変えたトト・バーグマン
拡散する音楽性に苦悩を感じますね
彼らの歴史を考えると異質なアルバムだが
実は聴きやすくまとめている
失敗作と言われるが今聴けば評価も変りそうだ
チャレンジして欲しいねぇ




777. 失恋船長 (2023-09-10 17:34:31)

猛暑を吹き飛ばせ『スラッシュメタル最前線②』後編

①TYRANT OF MARY - TYRANT OF MARY
関東のヤングスラッシャー
古典と現代的マッシブさを取り込み昇華したスタイルは
全くあざとさがなく素直に耳へと届く
身体が勝手に動き出す強靱なリズムから放たれるビート
求心力の高いサウンドは実に魅力的


②Lost Society - FAST LOUD DEATH
北欧のヤングスラッシャー
切れ味鋭いリフワークからのテクニカルなソロ
清々しいくらいに気持ちが良いですね
奇をてらわないアレンジと先人達への敬意の払い方の素晴らしさ
期待が持てますねぇ
スカッと行きたいマニアには丁度良いかと思います



③Sodom - Partisan
ソドムらしいダーティーでブラッケンドなサウンド
不穏なる空気を纏いめまぐるしく展開する様は圧巻の一言
貫禄のある姿に余裕も感じますが
風格だけで押し切らない求心力のあるサウンドも魅力

 
④CROW - 血涙
日本語詞で歌っているがアメリカ盤もリリースされている
それほど質の高い音楽性であり世界を相手に出来る実力と個性がある
日本人的泣きの情緒とハードコアパンクスな衝動的破壊力
その二つが絡み合い独特の風合いを出している
ジャニーズ問題にウクライナ紛争と
このバンドが吐き出す歌詞はグサリと刺さるはずだ
この刺激的なサウンドにジャンルを問うなど愚問





⑤Violent Force- Malevolent Assault Of Tomorrow
アルバム一枚で消えた為に知名度はイマイチだが質の高い音楽性で魅了した
ムステインタイプの歌声を聴くとあれを想像するが
ドイツのバンドなので欧州タイプの押せ押せスラッシュメタルである
問答無用のスピード勝負
オープニングナンバーから②への流れは空気がガラリと変るので反則である




778. 失恋船長 (2023-09-11 13:28:55)

秋の夜長に『ガールズメタル特捜部』

①Vanishing Point - Twilight Zone
国産様式美系メタル
女性シンガーらしい繊細なメロディを歌い上げていますが
全般的に未消化な部分もあり
自主制作盤とは言え輪郭の甘い音質もゆるさに拍車を掛けているが
マニアにはたまらんものがある
もっとお金を掛けアイデアを具現化出来れば感触は違ったハズである


②Rough - First Cut
アニー・ウィチャート嬢をフロントに置くジャーマンメタル
剛毅に打ち鳴らされるパワフルなサウンドと
80年代らしいサウンドミックスがツボ
ツインギター編成だしWARLOCKを対抗馬に上げたい
怪しげなリプロ盤しか出ていないのが残念
正式な再発があれば再考されるだろうになぁ



③Zzyzx – Runnin
ウィンディワーグナー嬢をフロントに置く
アメリカのAOR系HM/HRバンド
正式なアルバムをリリースしていないので無名だが
バランスの悪いミックスがハードさを損なっているが
メロディ派のマニアにはグッとくる場面も多い

 
④Stitch - Beyond the Devil's Deal
女性シンガーのスージー・アックスに変ってから音楽性も大幅にチェンジ
その両面を知ることが出来る2枚組
北欧メタルも探検すると奥深さに驚かされる
知られざる魔境が広がっていますねぇ






⑤Violent Force- Malevolent Assault Of Tomorrow
サンドラ・シューマッハのスケバン黒猫シャウトも懐かしい
行ってこいのスピードメタルですがちょっと軽めですよね
クラシカル調のリードギターも予定調和を壊していますね
歌の弱さをカバーするかのようなバックの演奏も頼もしい




779. 失恋船長 (2023-09-19 11:14:30)

秋の夜長に『ガールズメタル特捜部』後編

①Malteze - Count Your Blessings
パワフルな歌声を披露するのはバンドの主人公たるバーバラ・マルテーゼ
彼女のメタリックで艶やかなストロングヴォイスを中心に
ダークな正調アメリカンパワーメタルをやり切っている
売れはしかなかったがクオリティは高い
2022年にSkol Recordsから再発された時は幻のEPが追加された
マニアにとっては家宝となるお宝であろう
ギタリストの一人が日本人?なのか日系人なのか分からないが
日本名の人物がいるのでそこが音楽性に反映されているのだろうか?
気になる要素が多い



②Starless - 銀の翼
シンフォニックなキーボード
そしてハードに躍動するリズム
本格的なプログレハードサウンドは
後生に影響を及ぼしている
女性シンガー宮本桂子も堂々とした歌いっぷり
けして負けていない紅一点とはこういう事だろう




③Crystal Pride – Silverhawk
北欧の一発屋バンドのように思っていた
日本盤が出たときもShocking BlueのVenusやったりと
北欧風としてはイモ臭いなぁであったが
このEPを聴いて評価が一変
元々は北欧風ドゥームロックやっていたんだもんね
EUROPEの成功で狂った北欧シーン
そのブームに乗って変節するもなりきれなかったんだなぁ

 
④Blacksmith - Blacksmith
アタッキーなリズムとギターはあくまでも攻撃的
そこに絡む女性シンガーの歪んだハイトーンヴォイスと
懐かしいスタイルのヘヴィメタルです
後のギター以外全員変えてアルバムをリリースしますが
Strike While the Iron's Hotでは
その2作をひとまとめにしてコンピ作としてリリースもされました
裏街道を走るアングラパワーメタル系こそアメリカンメタルですよね



⑤Carrie - Secrets
Mad Maxのメンバーがいたりプロデューサーにラルフ・ヒューベルトの名前を発見出来たりと
意外性の高いバンド
全然有名ではないので詳細は不明だが気になる点が多い
地味目の曲で幕が開けるもアルバムは徐々に盛り上がる
キーボードと生かしたサウンドだが硬派なスタイルを貫いている
少々息切れしている場面もあるが女性シンガーのアンネレン・ミッデンドルフは色を添えている



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