①②の二大代表曲が収録されていることで、初心者向けアルバムとして挙げられることが多い一枚だが、結構異端作だし、マニアックじゃね?って感じがする。 前作A Day at the Racesまでの豪壮華麗路線とは真逆なシンプルサウンドを聴かせる作品だし、ダントツで不気味なジャケも印象的。 パンク③, ジョンの代表的バラード⑤(コーラス一切なし!!),ブルース⑧, ボサノバ風⑨, 大作ハードロック⑩, ジャズ風⑪などなど非常にバラエティに富んでいる。だがどことなく地味な印象を受けるんだよな~。特にB面が。ある意味一番クイーンらしくない一枚かも。 しかしクイーンに駄作無し!所謂隠れ名曲が結構多くて聴きこめば聴きこむほど楽しい一枚と言える。⑪は最強の隠れ名曲の一つ。
1979年のライブを収録。 序盤はニールのアコースティック弾き語り。淡々としてますが、哀愁味溢れ、感動的です。 そして中盤からは怒涛のギター洪水!!滅茶苦茶ヘヴィーかつ大迫力です。 ニールのヘタウマギターも大炸裂します。 ⑫CORTEZ THE KILLER、⑬CINAMON GIRL、⑭LIKE A HURRICANE、⑮HEY HEY, MY MY という最強の流れにはもうひれ伏すしかあるまい。 そしてラストは超名演の⑯TONIGHT THE NIGHT!! これはもう最高のライブ盤の一つではないでしょうか。 映像のほうも最高ですので是非(ただし、演出が悪趣味w)。
今出ているライブ盤の中では最高のものだと思います。 全曲大迫力だし、フレディの声の調子が絶好調なのもイイ!! Hot Space時代の曲を聴くことが出来るのも嬉しい。特にDisc1④Action This Day、⑥Staying Powerはスタジオ盤を聴くのが馬鹿馬鹿しくなるほどのカッコよさ。超ヘヴィです。 しかし何と言っても白眉はDisc1⑦Somebody to Love。 荘厳なコーラスで知られる名曲ですが、ライブ盤ではフレディの力強いヴォーカル一本でぐんぐん引っ張ります。演奏も実にヘヴィで最高!個人的にはクイーンのライブ最高の名演と言える一曲!この曲を聴くためだけに買っても損は無しですよ。 ライブ盤の購入を考えている人は、LIVE KILLERSじゃなくてこっちを聴いたほうが良いと思います。
99年発表。前作Earthlingとは打って変わって、ポップで和やかなムード漂う保守的な作品。90年代以降では最もポップで聴きやすい一枚。 全体を通しての完成度は正直微妙な感じもするが、個々の曲は佳曲揃い。 自らの人生を回顧するような和やかなバラード①Thursday's Child、悲しく切ないミドルテンポの大作②Something in the Air、アコースティック弾き語りのシンプルな⑤Sevenなどのメロディの美しさには溜息が出る。他にも⑦The Pretty Things Are Going to Hell、⑧New Angels of Promiseなどのヘビーロックナンバーもカッコいい! しかし何と言っても自分の中で本作品最高傑作は③Surviveだ。淡々としながらほのぼのとボウイが失恋、人生を歌う。澄んだギターの音色も美しい。楽曲に愛を感じる。この曲を聴くとどんなに辛くても頑張ろうと思える。そんな一曲である。
最近は最初の三曲ばっか評価されすぎ(当然超絶名曲だが)。 実際牧歌的で癒されるRunning to Stand Still, 凶暴なハードロックBullet the Bule Sky, エッヂのギターが美しすぎるロックナンバーIn Gods Country, 神秘そのものと言えるOne Tree Hill, 徹底的にダークなExit, 淡々と悲劇の愛を歌うMothers of the Disappeared等等…。名曲満載で流れも良いんです。捨て曲は一切無いですよ。 これを聴いたことによって俺のメタル一辺倒人生は一瞬にして終わりを遂げた。 これ聴かなかったら聴く音楽の幅狭まってただろうなぁ。 どこまでも雄大で温かいアルバム。そして神秘的。 ロックリスナーなら敬遠は許されないと思う。間違いなく超傑作。
1976年発表。 前作YOUNG AMERICANSでべったべたのソウルを展開したボウイだが、今作ではソウル的手法を用いて、ボウイ流プログレッシブ・ソウル・ロック(?)とも言える唯一無二の世界を構築している。 初っ端10分を越える①STATION TO STATIONは転調が鮮やかで、大迫力。最高のダンスナンバー(ちょっとラリってる?)②GOLDEN YEARSも滅茶苦茶カッコいい。個人的には本作で一番好きな⑤STAYはバンドアンサンブルが強烈で、最高にクール。はかない曲調の映画のカヴァー曲⑥WILD IS THE WINDではボウイの衝撃のヴォーカルが聴ける(彼のヴォーカル最高傑作)!! 全6曲だが、全く物足りなさなど感じたことがない。圧倒的な傑作と言えるだろう。 この作品こそまさに「DAVID BOWIEの傑作」と言うことが出来るのではないか。
ベルリン三部作のラスト。1979年発表。 陰鬱で虚無感漂う前二作とは違い、ポップさ全快の快作です。 ただ、個々の曲は佳曲が多いものの、全体的になんだか不完全な感じ。 異国情緒漂う②AFRICAN NIGHT FLIGHT④YASSASSIN⑤RED SAILSや、シングル曲⑥D.J.⑦LOOK BACK IN ANGER⑧BOYS KEEP SWINGINGなどがポップで楽しく、一押しです。 何はともあれ、過渡期的な作品であり、後のLET'S DANCEなんかに通ずるところがあるようにも思えます。 この時期からボウイはプロモのほうにも力を入れ始めており、⑧のPVでは彼の女装が拝めます(笑)。
初期の大傑作です。1970年発表。 全体的にとてつもなく陰鬱で、狂気的な雰囲気が漂っています。 精神病院に入院した兄のテリー氏のことが相当衝撃的だったのでしょう。 どの曲も狂気をテーマにしたようなものが多く、ハードロック的な手法を使っている点でも、異色作と言えます。 ライブの定番曲で8分を超えるハードロックナンバー①WIDTH OF A CIRCLE、ポップなメロディに狂気的なサウンドが乗り、最後に轟音ギターが炸裂する②ALL THE MADMAN、倦怠感丸出しでドラッギーな④AFTER ALL、NIRVANAもカヴァーした表題曲⑧、壮大な⑨THE SUPERMENなどなど、名曲満載。 このギリギリの精神状態が反映されたような凶悪な音は、いかなる爆音アルバムよりもヘヴィです。メタルファンにもオススメします。
NEVER LET ME DOWN~TIN MACHINEと大迷走を続けていたボウイが放った93年の復活作。 サウンドはいかにも当時はやったダンスミュージックです。 弾けるような1stシングルJUMP THEY SAYや復活を告げる鐘の音が響くTHE WEDDING、不思議な魅力のMIRACLE GOOD NIGHTなどは名曲だと思います。 ただ、アルバムとしてはまだまだ完全復活とは言えない感じ。インスト曲、カヴァー曲がやたら多いですね。 ただ、MORISSEYのカヴァー曲(!)I KNOW IT'S GONNA HAPPEN SOMEDAYはボウイの熱唱が聴けて中々素晴らしいです。
ベルリン三部作の二作目。1977年発表。 ボウイの作品の中では、THE MAN WHO SOLD THE WORLDと並んで最も鬱々としたアルバム。その上どことなく凶暴。 ロバートフリップのぶっ壊れギターとか、ヒステリックなボウイのヴォーカルは、このアルバムを彼の作品の中でも独特なものとしている。 ①BEAUTY AND THE BEAST, ②JOE THE LION, ⑤BLACKOUTのぶっ壊れっぷりは必聴。滅茶苦茶異様ですが、カッコいいです。 だけど、③HEROESとか⑩SECRET LIFE OF ARABIAみたいなポップな曲も入ってます。 B面のインスト集はLOWに劣る内容でちょっと残念(琴の音が美しい⑧のMOSS GARDENは名曲です)。 しかしながら、彼の偉大なる代表作の一つであることは間違いないでしょう。
これもやはり傑作ですね。ポップでサイケな一枚です。 個人的には捨て曲皆無です。アルバムとしてはちょっと雑多な感じかな? 代表曲Just Like Heavenも入ってるし、初心者には最適かと思われます(Wishも…)。 しかし今の人間の耳で聴いても全く古くないなCureは。 New Orderなんてだっさださなのにね(あれはあれで大好き)。