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ACCEPT - Metal Heart ★★ (2004-05-30 03:15:00)

当時はそりゃもう狂喜乱舞の出来でした。誰もが認める輸入盤Bクラスのバンドがが160%ぐらいの力で作った奇跡の名アルバムです。まず冒頭のMetal Heartからして大胆なクラシカルの導入。これがあまりにもDeep PurpleやRainbow的な方法論なのだが、しっくりまとまっていて非常にカッコいい。
80年代メタル風味のソリッドなリズム。これを指してAccept周辺のバンドはドイツの重戦車と表現されるが、このアルバムの時期はやや足取りを軽くした感じでBf190に代表される戦闘機のイメージに重なります。こいつは連合軍の戦闘機に打ち落とされまくるんだよなー。そもそも地続きの土地で少しずつ領土を広げる為に使われた程度の能力なもんで、遠くへ飛べない。Midnight Moverだと良い感じのハード面との合わせ攻撃だけど、Screaming For A Love-Biteまで行くとタイトルはあれがそれで、曲調が強烈にポップでウドの麗しき歌声が乗ります。むむむむ。Living for ToniteのリフはScorpoinsっぽいですね。このようにやや他人の借り物の多さに苦笑する。
ははは、俺も大人になっちゃたなー。
ウドがクビになった時は「ウドの声こそがAcceptなのにー」と怒りに震えたのにねー。


ALCATRAZZ - No Parole From Rock'n'Roll ★★ (2004-09-23 02:50:00)

このアルバムについてはだいぶ語り尽くされた感がありますけど・・・最初に動くイングヴェイを見たのはIsland in the SunのPV。シングルコイルを無理矢理付けたアリアのXXフライングVだったけど。TVKの番組でランディ木崎が興奮して紹介してました。当時の私は貸しレコードを借りてダビングする金にすら困っていてFMでエアチェックした2曲欠けていたニセアルバムを何度も何度も聴いたよー。
まさに水晶の如き煌きを感じさせる透明感のある粒の揃った音色(当時はディマジオFS-1使用)がまったくもって素晴らしかった。ここまでのスピードで弾く人はHR畑には確かにいませんでしたね。リッチー・ブラックモアがやるようなコキンコキンとした器用なオルタネイトピッキングを平然と2倍近いスピードで弾きこなすテクニックと、レガートなプレイでの何とも言えない色気の発散。ビブラートは音が震えてるんでなくきっちり音階を奏でているのにも。Jet to Jetの速弾きのキメ後から、トーンが太くなってキュィーンという入りでのメロディアスなフレーズの先の流麗なスィープなんか「もう勘弁して下さい」ってぐらいいい。まだ彼のプレイをどう表現していいか誰も分からずただ「速すぎるー」とか「クラシカル」としか言えなかったぐらいですから。それこそマイケル・シェンカーだってリッチー・ブラックモアだってクラシカル系と言われていてとても特別な存在だった時代なのです。
全体的にはイングヴェイの創作したアルバムの中でもとりわけPOPで聴きやすいタイプの音楽をやっています。RainbowだってMSGだってPOPなアルバムで市場を取りに行ってましたから必然です。このバンドの本来のリーダーはグラハムなわけでRainbowでは売れ線を狙った楽曲でひときわ実力を発揮した履歴があるということもあり、素養を良く考えられて選曲されております。あの力強い声は美しいメロディにこそ映えてしまうのね。イングヴェイはこのバンドのドラマーと仲が良かったと言っていたけど、この人、プレイは堅実だけど平凡な8ビートな人ですよね。シモンズ風の音色もちっとなー。
ま、世界的にはあんましパっとしなかったかも知れなかったけど、昭和30年代後半~40年代前半生まれの日本のHRファンに取っては大事な大事な心のアルバムでしょう。


ALCATRAZZ - No Parole From Rock'n'Roll - General Hospital ★★ (2003-12-01 22:41:10)

クランチなバッキングの音がたまらん。これぐらいの音色だとアルペジオの響きがいいんですわ。Alcatrazzってイングヴェイがサウンドの主導権を握っていたらしいが、Aメロはグラハム特有の音符の並びですよね。この辺の曲では意外とメンバーのインプットもあったのでは?
ま、なんといっても構築美抜群のソロ。色気抜群のペンタトニックを交えつつメロディアスに泣かせ、終わりの方でジェットコースターのようにダイナミックに下降&上昇するスピーディな連符が美しいですね。ギターでピーコするなら飽きの来ないこの曲を推します。


ANGRA - Angels Cry ★★ (2003-12-06 22:44:00)

90年代前半のメタル界という時間軸で考えると、とてつもなく優れたアルバム。これ以前の例えばドイツ産のバンドはまだ70年代から80年代の既存のHRの空気を残していて、独特の明るさやスピード感を味付けたものだったと思うのだが、ビートのはっきりした硬質なリズム隊の上にテクニカルで美しいメロディが乗っていて絶妙に彼らの出身地域の民族音楽のエッセンスすらまぶしてある音楽性は実は新鮮なものだった。高度な音楽理論にのっとった形でシンフォニックなスピードメタルを纏め上げている。クラシカルというキーワードすら引き出しの一つにすぎないという所がすごい。んで、その引き出しの1個1個の質がどれも高い。
アンドレ・マトスの個性的なボーカルも面白いし、ふんにゃりとした声のコーラスとかも独特。Evil WarningやAngels Cryなんかにみられるリズムチェンジまで含めたドラマを演出する中間パートがさらにいい。Viperの時もやってたけど、ただのジャーマンフォロワー、イングェイ風クラシカルを手本にというんじゃこの発想は出て来ないよな。個人的にはその引き出しの一つのビートが強調されいっそう音楽レベルが飛躍する次作の方が愛おしかったりもするのだけど。


ANGRA - Holy Land ★★ (2003-07-04 02:24:00)

これ一般的評価低いの??
メロスピと言われる軽めの音楽とは一線を画した、HMの硬質なサウンドの中にクラシックや民俗音楽を用いてすこぶる高度なテクニックで味付けて、なおかつ優しいメロディが散りばめられた素晴らしいアルバムです。1st同様キーボードのシンフォニックな使い方が上手い。やはりAngraのパブリックイメージはこのアルバムでしょう。
ロックの世界でのこのような音楽性の融合ってあんまし好きなのが無いんだけど、これはすんなり自分の中に入った。自分が若い頃日本のHMバンドが流行ったんだけど、こういう大胆な方法論を取れたバンドがいなかったからあくまで一時のブームで終わったんだろうねー。日本人もこれぐらい自分の国に対して誇りを持てたらいいですね。


ANGRA - Rebirth ★★ (2003-03-21 00:40:00)

トレードマークのアンドレ・マトスの声が聴けないのは残念だったけど、
「Nova Era」「Unholy Wars」のような曲はむしろファンサービスであると感じてしまうほどに「Millennium Sun」や「Heroes of the Sand」「Bleeding Heart」といった
アルバム全体を多彩にする楽曲が素晴らしい。こいつらは音楽性が深いから・・・


ANGRA - Temple of Shadows ★★ (2004-09-18 00:59:00)

うーーーーーーん。こちらでは絶賛絶賛の嵐。目立とうとか茶々を入れて物議を醸し出すために書くわけじゃないんで、勘弁してください。ANGRA新作は正直微妙な感想を持ちました。はははは。俺、オヤジにしては勇気があるなー。
これだけ類似のバンドが溢れる中、よりキャリアを重ねたバンドがここまで素晴らしい作品を出して来てるわけだから素直に喜べばいいんでしょうけど、今回のAngraは疾走タイプではRhapsodyとか原始のジャーマンパワーメタルの色が濃く、演奏自体はDream Theaterみたいなクド目のテクニカルの要素が強いんですよね。どうもそれが自分の求めているものと違うかなー。「お、ここでジャズ来るかー」とか「原住民が踊りの儀式をやってらー、ガハハ」みたいな無茶苦茶な展開をかます割に超しっくり曲調に溶け込んでて「一体こいつらはどこまで天才なんだー」ってのがそれほど出てこない。普通にプログレメタルっつーか、彼らにしてみりゃ楽勝な演奏だろうし・・・どうも入れ込みにくいなー。Heloweenの「Tune」とか「All Over the Nations」みたいな新し目の疾走曲とかも大抵このパターンでうんざりしてたんだけど、ウケがいいからって正直取ってつけたようなメロスピじゃ、HMファンの20年選手は見抜く。Angraのように誰も真似できないオリジナリティを持っているバンドにやらせるには勿体ない気がするんですよ。
結論:最高傑作ではない。
誰がなんと言おうと私の中ではこのバンドの最高傑作は2枚目のHoly Landなんですよ。実験的でも奇をてらってるわけでもなくとにかく美しさとユニークさと芸術美の詰まったアルバムで、そりゃもう墓場に持って行きたいぐらいの愛しさを未だに持ち続けてますが、メタル系ミュージシャンの常識的な能力的素養の観点での買手の期待を超えているかっつー点で比較すると、やはりあれには叶わないんだよねー。多分あのレベルの神掛ったものはもう出ないでしょう。マトスがいないせいもあるけど・・・やはり音楽的に何かを失っている。Painkillerは重く激しく凄いけど、The Sentinelには全てにおいて迫力がより薄いはずだが強烈な愛があるみたいな。
これ読んで???な感想を持った方は2枚目をもう数回聴いみてよー。
↓もまいはブラジル房!!とか書かれちゃったりして(笑)


ANTHEM - Tightrope - Night After Night ★★★ (2004-09-18 03:09:35)

この曲は哀愁疾走といった趣でとてもクるものがありますね。やはり熱烈なファンに対してはVandenbergのToo Lateからとかは言っちゃいけないことになってるのでしょうか?んなこと言ったら山口百恵や泳げタイ焼き君とかも入ってくるから、柴田氏はそれなりの野望があったんじゃないの??


BOZ SCAGGS - Boz Scaggs - We Are All Alone ★★★ (2004-01-15 01:51:54)

名曲ですね。Aメロはやや難解なコード進行でフックを作って、
サビで一気に盛り上げるタイプですね。バラードのツボを押さえまくってます。俺みたいなメタルっ子だって元はといえばジャンルを問わず洋楽ファンの世界の住人なわけで素直に素晴らしいと思う。さすがにHRではないのでギターソロがキターッ!!という途端にフェードアウトしてしまうんだな。


COZY POWELL - Over the Top ★★ (2003-10-09 01:21:00)

そりゃフィル・コリンズみたいに歌手としての方が有名であるなら別だけど、ドラマーのソロアルバムなんて普通つまらないに決まってるが、あえて3部作と呼ばせてもらってるOver the Top、Octopass、Tiltは全て突出した出来であると思う。人気HRドラマーだったコージーの輝かしい履歴に恥じない、いやむしろそれと肩を並べるような作品である。
このアルバムに関しては、バラエティに富んでいるが実験的ってほど実験的でもなく聴きやすい作りになってて、HRファンの耳に大いに馴染む。
EL&Pっぽいキーボードインストあり、ゲイリー・ムーアとジャック・ブルースのスリリングなジャム曲Killersありーの、まんまジェフ・ベックのEl Sidありーの、後にゲイリー・ムーアがカバーで名演をするThe Lonerの渋いバージョンありーの、最後はドラムソロを楽曲化したのまで入ってる贅沢な作り。ドラムサウンドも柔軟織り交ぜて生々しいものが聴ける。


DEEP PURPLE - Burn ★★ (2004-07-17 01:09:00)

Deep Purpleの秘密というか、ここがイイ!ってのの一つにギターソロのバックに流れるコード進行をあげられる。例えばHighway StarのDm→Gm→C→A。そこに例のタータタラタってのが乗っかる。Burnの場合はそれをさらに発展。Gm→D#→F→Dm→D#→Cm→Dと劇的になって、リッチーは分散アルペジオ、ジョンは教会音楽風のシークエンスを決める。ちなみにナイトレンジャーの名曲「炎の彼方」のサビ部分はF#m→D→E→C#m→D→Bm→C#。っつーかBurnを半音ずつ下げただけじゃん。道理であの曲はカッコイイわけだ。
というような部分に見られるような既存メンバーの音楽的能力のアップにブルージー+ファンキーっつー二人のボーカルまで入ったから、そりゃもうお腹いっぱいの贅沢なラインナップで録音された究極の1枚です。今でこそおじいちゃんの領域に達してる面々なのですが、30年近く前にこんなのを表現していたってだけですごい人達なわけですよ。
Lay Down, Stay Downの細かいピッキングニュアンスなんて普通のギタリストじゃまともにコピー出来ないでしょうね。Mr.BIGに入ったリッチー・コッツェンだっけか?あの人とかこの曲好きなんじゃないの??彼が上手いのはこの辺をきっちり消化したからだと思いますね。ちなみに高崎晃は「俺でもあのアルバムのいくつかの曲は難しいよー」なんてそれなりに日本人らしいことを言ってくれてました。あんなに上手いのにねー。


DEEP PURPLE - Come Taste the Band ★★ (2004-06-06 01:57:00)

大のリッチーフリークの自分もこのアルバムを心から好きと言える。さすが英国屈指のキーボードとドラムスをバックに従えてる(?)だけあって、演奏の安定度はピカイチ。トミーもかなり上手い。特にラストで畳み掛けるムーディな2曲はいつ聴いてもグッとくる。ゴッド・オブ・ヴォイス、グレン上手すぎ。聴き終わって針が上がるとしばらくボーっとしちゃうもんね。大体にしてグレンってDP在籍っていうのもウリだけど、この2曲でいまだにメシ食ってるもんなー。松崎しげるの愛のメモリーみたいなもんで聴くたびに毎回泣かせちゃうみたいな。この音楽性のどこがディープ・パープルなんだ?ってのは抜きにして。
ついでにカヴァがフラット気味のLady Luckもグレンに歌って欲しかったような・・・


DEEP PURPLE - Deep Purple in Rock ★★ (2004-07-17 00:28:00)

各メンバーの演奏のテンションが爆発している。動機は米ツアーで人気が爆発した「LED ZEPPELINに負けてたまるかー」っつーやや不純なモノだろうが、とにかくエネルギーがすごい。ディストーションでもオーバードライブでも無くファズ。はっきりいって下品極まりない音色です。それが無茶苦茶カッコイイんだよね。とにかく馬鹿デカいギターサウンドで掻き毟りまくるジミ・ヘンドリックスに強い影響を受けたリッチーのハジけ具合が最高です。ピックスクラッチがギュィーンとそりゃもうカッコいいっすよー。是非極限の大音量で再生してみて下さい。飛べます。
>「IN ROCKのB面」といえば、当時の僕らには回教徒のコーランのような存在でした。
>これは人間でなく、神々が怒り狂っている音に違いないと。
平八様。感銘を受けました。このアルバムってジョン・ロードがやや取り残されてる感じがあってリッチーの狂乱を目を点にしながら必死に追いかけてる感じがする。第一期の名残もそれなりにあるから特別なんだけど。
私はジョーのいたRainbowがタイムリーであなたより若い世代なんですけど、確かにコーランだ。名言サンクス。


DEEP PURPLE - Machine Head ★★ (2004-07-17 00:05:00)

誰も文句の言えない最盛期の「名盤」でしょう。
最近になって意識したことだけど、当時の最新のレコーディング技術を駆使しただけあってステレオ感が強く良い音で各楽器のディテールが繊細に聞こえる。ほんとに目の前で演奏しているような錯覚に陥る。リッチーのギターはサウンド的には他のアルバムに負けているような気がするけど、演奏自体はベストテイクをきっちり収録って感じ。Smoke on the Waterって良くギター入門曲みたいに言われてるけど、オルタネイトの速いとことか意外と難しい。キッチリ歌ってるフレーズだからゴマかしがきかないんですよ。ストラトに慣れたせいか効果的にアーミングを使うなど面白い演奏が随所に聴ける。またイアン・ペイスのスネアの音色はタマらんです。ロールの一箇所一箇所に聴き所満載なのでドラム小僧は必聴です。
イアン・ギランも昔はこんなに良い声をしてたのねん。


DEEP PURPLE - Nobody's Perfect ★★ (2004-06-06 00:54:00)

再結成DPの円熟味って美味だと思うのですよ。スタジオ版ではその渋さが支配的だったわけだが、このライブ版は割と派手派手。リッチーがライブ時の耳をつんざくようなトーンでかなり遊んでくれてます。Highway Starのフィードバックの所とかキてますね。Strange Kind of Womanのカケ合いも上手く決まってる。Jesus Christ Super Star~Everydayの歌詞あやふやーんとか、新曲のHard Lovin' WomanをやってるとUnder the Gunになって威風堂々とか。キメをモロに失敗してギラン爆笑!とかのおいしいネタが盛りだくさん。ジョンのソロがハイライトですね。美しいクラシカルフレーズからリトル・リチャード風のロックンロールピアノに展開する様がカッコ良すぎ。数々の名演はこんなのが弾ける能力ゆえだってことが分かった。
自分も彼らがこの頃の来日時こういうのを聴いたような気がするけど実は良く覚えてない。ジョンはケンシロウみたいにシャツをはだけるアクションを何度もしていて、リッチーの足がやたら細かった。ペイスは本気で上手かった。あとはアンコールのSpace Truckin'でデカイ風船が飛んできたんで、秘孔を突いて割ってやったこととか・・・
実際のDPのライブって会場にいると鼓膜が破れそうなくらい音量でやられちゃって、実はこんなことばっか覚えているんだよね。3日は耳鳴りしてましたよー。ということでこういうレコードで落ち着いて各人のプレイを聴けるのは非常にありがたかったのを覚えている。


DEEP PURPLE - Perfect Strangers ★★ (2004-07-16 23:35:00)

JudasのDefenders of the Faithと共に当時ヘビーローテーションで聴いていたアルバム。80年代のキラびやかな産業的サウンドとはだいぶ違うのだが、他のメンバーもWhitesnakeを通過したりして円熟した演奏をしているのがとてもカッコいいですね。LAを中心としたHMブームのさなかベテランがしっかり力を見せ付けたというアルバム。ま、モノホンはやっぱり違うねー。みんなの大好きなRainbowを解散させてしまったわけだからこれぐらいは作ってくれなきゃ困るっつーことでメロディラインもギランの当時の能力に合っているので耳馴染みは良いでしょう。再結成パープルだけが持つ独特の間みたいなモノがとても素敵です。
Knocking at Your Back Doorはリッチーが第一期DPの頃からモノにしていた奇抜なブルーズギターを堪能出来るし。Burn辺りに通ずるジャズ+クラシカルの強烈なキメの聴けるA Gypsy's Kiss。リッチーの天才的メロディ能力の本質に迫るWasted Sunsetsの色気たっぷりのソロフレーズは一聴の価値はあるでしょう。1分45秒付近のコードチェンジ部分、曲調は違うけどバビロンの城門のソロのグッと来る展開を思い出させてくれました。Perfect Strangersのプロモのギランとリッチーの握手拒否シーンは笑えます。


DEEP PURPLE - Slaves and Masters ★★ (2003-02-11 16:30:00)

私のようなBent out~がタイムリーであった世代にとって、無茶苦茶待望されたジョーとリッチーのコラボレート。「これを買え」とかそういう話では無く、興味欲から買わずにはいられなかったのが正しいところ。
Deep Purpleにジョーが加入したというより、Rainbowの続きをイメージしながらジョンやペイスのDeep Purple印の楽器演奏をバックに従えたBlackmore&Turnerの作品。
「Slave&Masters」とはなんとも自覚的でシニカルなアルバムタイトルである。
少なくとも期待を裏切る出来ではなかったし、Rainbow時代よりプロダクションが良くなっている。King of Dreamsはジョーならではのセンチメンタリズムを大いに引き出せているし、Cut Runs Deepはイントロの美しさが極上でリズムパターンもソリッドだ。Fire in the BasementはコンパクトなLazyみたいでいかにもDPな演奏を堪能出来る。
ただしリッチーのギターソロはオクターバーかましただけとか地味目なのが多いのと、やはり冒頭3曲以外が佳曲のみ並ぶ印象がマイナス点。バラードナンバーはせっかくのジョーなのだからアレンジ段階でもっと劇的に処理しても良かったのでは??私はこのメンバーでの演奏バランスが好きなので、楽曲を練りこんだ上での次・次々作を是非発表して欲しかった。ある程度用意されていたのだが未発表という話も聞く。
最近のジョーの声質の悪化に納得がいかない私はこれがBent out~、イングヴェイのアルバムに続く「ジョーが良い声で歌っている」最後の作品と思ってます。


DEEP PURPLE - The Book of Taliesyn ★★ (2004-06-06 01:37:00)

本質は後のIn Rockの音楽性に繋がるHard Roadなんだろうけど、いきなりListen, Learn, Read Onがカッチョ良い。ロッドの歌なんてほとんど語り。Pink Floydの夜明けの口笛吹きに近い音像で奏でられるヘンテコリンな曲で、リッチーのプレイがまたヘンテコリン、ウルトラセブン的でアポロ11号的的な旧式の未来像が不思議な感覚に誘ってくれます。Kentucky Womanのギターソロとかもグッドブルースギタリストを超えた天才を感じるけどねー。第一期だったらこれを推しますね。


DEEP PURPLE - The House of Blue Light ★★ (2004-06-06 01:19:00)

世間の評価はセールスが物語ってるでしょ。だが、リッチー色バリバリのこのアルバムは個人的な趣味に合いますんで愛聴してますねー。Bad AttitudeとThe Unwritten Lawなんか正に再結成DPだけが持つ特有の渋みが良く出ててStormbringer的な大人っぽささえ感じる。メタルじゃなくてハードロックなわけだからこういう抑え目の曲は当時の彼らには良い感じなのよ。疾走ナンバーではMad Dogがギランがロックンロールシンガーの本領発揮で上手く歌えていて気持良い。やっぱりこのバックだとかなり演奏が上手いからサマになるねー。
一応問題提起もしておくけど、Dead or Aliveはアレンジを失敗してない??Rainbowを通り過ぎてRiotになっちゃったー、みたいに俺にはかなりチープに感じます。このアルバムのダメなとことって疑問符バリバリのCall of Wildもそうだけど、Battle Rages onまで引き継がれるこういう不完全消化っぽさだと思うけど?


DIO ★★ (2003-02-11 12:19:00)

ロニーが作る歌詞テーマやその歌唱についてはどこで誰とやっても不変だったので今さら語りませんが、初期のDIOには2つの重要な要素があります。
ヴィニー・アピスの過剰フィル。ご飯よりオカズが多い贅沢感。
ジミー・ベインのビンビン鳴る硬質なベース。
この辺りを武器にして強引にHMサウンドを演出しており、これがイコールDIOのイメージとなっております。
せっかくですから、この辺りにじっくり耳を傾けてあげてください。


DIO - Holy Diver - Stand Up and Shout ★★★ (2003-07-14 23:26:03)

身体中の関節がきしむこと必至の超ヘドバンナンバー。イントロにおけるアル中ベーシストのジミー・ベインの硬いトーンでの音符4つ。いくらなんでもオカズ入れすぎだー!!のヴィニー・アピスのやりすぎフィル連打。ゲイリー・ムーアの一番イケない部分の無茶弾きを平然とコピーするヴィヴィアンのソロ。何を取っても究極のメタルファンタジーの具現化。
はっきり言って非メタラーの失笑の対象になっても文句を言えないぐらい馬鹿げたメタルアンセム。なんでけど、好きなもんはしょうがないじゃんかー!!第一今でもこの曲を当時と同じ声で還暦の爺さんが歌ってるんだぜー。信じられない。
おおお。ロニー愛してるぜー。(俺もだいぶオヤジになったのでメロイックサインはポケットの中で勘弁してね)


DIZZY MIZZ LIZZY - Dizzy Mizz Lizzy ★★ (2004-06-03 02:54:00)

非常に面白い音楽性を持ったバンドです。2枚目で既にネタ切れ気味→解散だったから密度の濃いこちらをお勧め。恐らく多くの人がこのバンドを知ったのはGroryという曲だと思うけど、あの憂いを帯びたPOP感に本気で惚れた。そう、POPなのである。POPなのに一音下げのヘヴィなチューニングで軽くファズをかましたようなギターでジミヘンみたいにリズミカルなカッティングを弾きながら平気な顔で歌う。こいつガムで噛みながら歌ってんじゃねーか?って感じの吐き捨てる感じで歌うカッコ良さに突き刺さった。3ピースバンドなんで音の隙間を変則リズムで埋め込む手法が面白い。
後期のThe RoostersとかMr.Childrenなんかが好きだと好みに合うんじゃない?


EARTHSHAKER - FUGITIVE - 記憶の中 ★★ (2003-02-09 04:02:34)

タイトルも含めストレートな日本語なのにかっこいいじゃん。
アースシェイカーの歌詞には「お前期」と「君期」があるのだが、これは悩み途中で3人称に逃げた「あいつ期」と言えるか・・・
人称表現で一歩引いた感じが自分にダサイ日本語詩の中でギリギリ受け入れ得る要素となった。
ミュートマ・ジャパンで掛かってたPVもまずまずの出来でした。
ギターソロは強引泣かせは本当に強引。


EARTHSHAKER - MIDNIGHT FLIGHT - RADIO MAGIC (2003-02-09 04:12:44)

↑RESしたくなった。
マーシーったら芳村真理に「なんでそんなに痩せてるんですか」って聴かれて正直に「貧乏やから」と薄ら笑いかましちゃって・・・
ロッキンfとか読んでて良く知ってる自分はなんだか切なかった。
この曲も良く聴いたが、それほど好きじゃなかったんだけど、
デジタルディレイ買った時に試しに使ったけか。


EUROPE - Europe - Seven Doors Hotel ★★★ (2003-06-19 03:03:02)

この曲は凄いです。なにせあのイモと呼ばれた1stアルバムの中の楽曲なのだ。美しく荘厳なピアノを改めて聴くと数年後のThe Final Countdownという名リフを書くことになったジョーイの作曲能力の根本を見ることが出来る。
かなり音程の怪しいクワイアとか迫力もクソもないドラムの音やらやり直したいことはたっぷりあるだろうが、モロにマイケル・シェンカー風でまとめきったハモリのギターソロも含め超名曲であろう。


EUROPE - Out of This World ★★ (2004-07-22 13:06:00)

皆様のご意見はもっともです。新加入キー・マルセロのギターは非常に上手いし、ジョーイのボーカルも確実に技術を増しているし、音質も素晴らしい。完成度は高い。
ただ自分が心より愛せるかというとやっぱり違う。RainbowしかりMSGしかりベテランのHRバンドが大人の事情でPOP化していった様とか、逆にツボに刺さるのですが、彼らの場合長年染み付いた独特のエッジも忘れていないわけで、そんな理由で別にPOP化するのはいいし、むしろ好きなんだけど。私は客としてEuropeにその余地を与えることは出来ませんでしたね。デビュー当時の輸入版に始まる非常に同時性の強いアーチストでしたから、単なるマイケル・シェンカーっぽい音楽性がThe Final Countdownにまでなった時にどれだけ感動したことか。んで、今作はやっぱ良いところがほとんど失われていた気がしました。やりすぎ感が強すぎてやたら嘘っぽく洗練しすぎ。少なくとも当時はまだチープなLAメタルの連中も生き残ってわけで、耳はまだハードサウンドに特化されてる中でこれ出されたらねー。
古いOpen Your Heartは息吹を与えられたけど、本質を捉えているはずのReady or Notは死んでる。これじゃカッコ良くねーよ。On the LooseとReady or Notを聴き比べてみれば分かる。豪華なアレンジメントの元になる曲の質はFinal Countdownよりだいぶ落ちていると思う。ジョーイの才能の開花がピークとなる時期がちょっとずれたのかな。じゃなきゃEuropeは失速しなかったと思うけど。
と、リンゴほっぺのジョンに変わって辛口意見しておきました。


EUROPE - The Final Countdown ★★ (2003-02-09 02:34:00)

このアルバムに関しては、出世作として扱われていて、ハイライトのタイトル曲に興味が集中しがちだが、あまり語られていないことを・・・
ジョン・ノーラムのソロが良い。
彼はほっとくとコテコテのブルーズアドリブだらけのプレイになるわけだが、それを抑えてメロディアスなソロに徹っしている。これがとことん美味。
デヴィッド・ギルモアがやるようなシナリオのあるエセブルーズね。
ペンタトニックのラインを使いつつメロディ感の強いソロなのだが、どの曲も出来が良く、特に出だしの数音の並べ方にはハッとさせられる。1,2枚目とは遥かに違う力の入ったプロダクションによるところも多いのだろうが、ストラトのフロントPUのトーンも素晴らしい。同時期に同郷のあいつが出てきてしまった為に地味に映ったかもしれないが、このアルバムに収められている彼のプレイは名演と言えるであろう。コピーもしやすく素人ギタリストにもお勧め出来るアルバム。テクニカル志向の人の「クラシカルなパッセージだけがメロディアス」という意識も外せるであろう。
しかしジョンが何故このアルバムに不満を持って脱退したかが未だに謎。どう考えてもベストテイクだと思うが。


EUROPE - The Final Countdown - Carrie ★★ (2003-06-19 02:28:54)

ミュートマでヘヴィローテーションでしたね。普通に美しいバラードなんじゃないでしょうか。ソロはアメリカンロックにあるような曲にまるっきり溶け込んだ彼らしくないものでした。完全な売れ線狙い。


EUROPE - The Final Countdown - Cherokee ★★ (2003-06-19 02:40:14)

私はこの曲が大好きです。中期以降のEuropeの音楽性ってこんな感じの聴きやすい中庸なモノでその後は好きにはなれなかったんだけど、これは良い。第3弾か第4弾のシングルになっただけあってアレンジが練りこまれている優秀な曲だと思う。
ギターの方はなげやりにコードを響かせるバッキングの退屈さを吹き飛ばすようなメロディアスに弾き切るソロがなんとも素晴らしい。ペンタトニックだけでも、これだけ上手いこと仕上げることが出来るのね。キーボードソロもあるでよ。


EUROPE - The Final Countdown - Danger on the Track (2003-06-19 01:52:53)

これもジョン・ノーラムがかなりイケてます。
ハードロックにおけるブルーズ"風"(←ここ重要)リードギターの教科書的なプレイが聴けるミドルテンポナンバー。ま、この曲みたいなのをコピーしまくると弾き手としてはかなり気持ち良いので自然にそういうアドリブが出来るタイプのギタリストになっちゃいます。


EUROPE - The Final Countdown - Heart of Stone ★★ (2003-06-19 03:11:52)

例によって曲がイマイチの場合、ジョンがめいいっぱいカバーするという図式が成り立つ。UFOのマイナー曲にあるようなマイケルの超神ソロを思わせます。ストラトのフロントPUでのウォームなトーンで奏でられるあまりにメロディアスなラインは相当キます。このアルバムでのジョンのベストプレイはこれですかね。


EUROPE - The Final Countdown - Ninja ★★★ (2003-06-19 02:22:05)

皆様ご指摘の通り、ここが変だよ北欧人的な最悪のテーマでございます。英語が簡単なのしか使ってないから日本人でも内容丸分かり。テルミーザレッジェンテルミザストーリーってのは勘弁。こうなったらジョーイに俺の知りうる限りの忍者の伝説を一から百まで教えてやろうって気になりましたよ。っつーかそんなもん知らなくてもいいんじゃん?みたいな。発表当時から「ダッセー」と笑われておりました。
しかし曲も演奏も素晴らしいので超名曲といたします。ありがちなパターンだとF#m→D→Bm→C#っていきたい所なんだけどF#m→D→G#m→C#なのが北欧。イングヴェイのEclipse、Fire&Iceの雰囲気のアレです。クラシカルっつーのとはちょっと違う北欧独特のメロディ感。圧巻は2弦17Fのチョークで始まるエコーばりばりのソロイング。違うパターンで2度楽しめます。2度目の下降フレーズがカッコいいねー。若いのに(当時)ゲイリー・ムーアのような入魂ぶりが素晴らしかった。


EUROPE - The Final Countdown - Rock the Night ★★ (2003-06-19 02:49:39)

よくよく考えれば超しょうもないテーマで超しょうもない曲。ちょうどLAメタルの時期と被ってるわけでこういうノリの良さで勝負するのが流行りだったわけです。しいていえばこの曲調の割りにメロディアスなんで救われてる。こんなんでもへヴィネスを感じていたのが懐かしい。
でもどうでしょう・・・ジョン・ノーラムのソロの入りのとこ聴いてみて下さい。まるでゲイリー・ムーアとマイケル・シェンカーの競演みたいな贅沢さがたまらんです。


EUROPE - Wings of Tomorrow - Stormwind ★★ (2003-06-19 02:55:18)

MSGのRed Skyに似てるなー。というのが最初の感想でした。Desert Songみたいなコードを使ったバッキングだし、ソロは相当にシェンカリー。
かなり元ネタが見えていたけどカッコイイと思いましたね。
新人バンドとしてアレンジの仕方もまとまって来たし、その後のブレイクを予感させるに十分な出来だった。


FAIR WARNING - Fair Warning - Out on the Run ★★★ (2003-02-09 22:49:54)

アップテンポのメロディアスROCK。
イントロのメロディだけで十分に分かるように、彼らの曲の中でも1,2を争う出来であろう。
個人的にはお約束な展開の中にキラリと光る、007のテーマみたいなAメロの裏リフが個性的で素晴らしい。


FAIR WARNING - Fair Warning - The Heat of Emotion ★★★ (2003-06-19 03:31:48)

例えば哀メロ付きイントロのある曲Out of the Run、Burning Heartと言った曲の雰囲気が好きならこれもその一つに入るであろう。いやむしろそのトップに食い込む楽曲だと思う。ソロもなかなか意外性があるラインで耳に残る。Zenoで歌ってるボーカルが苦手な人にはトミーの絶唱を聴いて下さい。


GARY MOORE - After the War - The Messiah Will Come Again ★★★ (2003-02-14 03:18:55)

これは絶品。
The Lonerはかなりまとまったアレンジでの発表だったのだが、
こちらはより表情が多彩で自由な感じの引き倒し。
彼の場合名演の数々あれど、これが一番感情に訴えるでしょう。
さんざん弾いた上で最後のメロディのとこで終わりを告げるように人間の死を表現してるみたいで。
いやあもう・・・泣いちゃいそうです。


GARY MOORE - Corridors of Power ★★ (2003-10-12 03:01:00)

サウンドのエッジが鋭い文字通りのハードロックアルバム。80年代サウンドってほどメカニカルでなく70年代の臭みのある空気を残しているのが面白いところ。イアン・ペイスがもっと彼らしいプレーを披露してくれていたら・・・とか、ハードな曲でのゲイリーのボーカルがややヒステリック過ぎるのでは?ってとこが弱点なんだろうけど、とにもかくにもギターキッズは買って損なし。弦をぶち切ってしまいそうな2音チョーキングとかこれ以上ないような大胆なアーミングなど迫力満点。例のサーモンピンクのストラトでの録音パートが多いようで、ジャキーンと鳴り響くシングルコイルのドライブサウンドとアナログディレイの組み合わせがカッコ良いです。


GARY MOORE - Corridors of Power - Always Gonna Love You ★★★ (2003-02-14 03:04:35)

当時のゲイリーのコメントではTOTO等のAORを意識して書いたバラードだそうだ。当時の基準でのHRアーチストがこぞって挑戦していたヒット狙いの美しい曲である。
だがしかし。
TOTOにはこんな弦をブチ切ってしまいそうなギターソロは入ってないちゅの。おまけにソロが終わった後に入ってるモゾモゾした音はアナログディレイを踏んづける音か?なんたるリアリズム。
この曲だけ得意な俺は何本の1弦を犠牲にしたことか。
文句なしの★★★じゃーい。


GARY MOORE - Run for Cover ★★ (2003-10-12 03:30:00)

前作、前々作が非常に愛聴盤だったため、発表当時は「あれれ?」という感じでした。Run for Coverにしても、Out in the Fieldsにしてもハードロックのフォームの中では未完成でチープな表現なような気がして。当時はガキでしたからフィルもグレンもムーディすぎたのね。今聴くと当時注目しなかった楽曲を中心に味わい深い作品だったりする。


GARY MOORE - Victims of the Future ★★ (2003-10-12 03:23:00)

長年慣れ親しんだアナログ版の曲順の方が確かに良かった。2曲目にTeenage Idolってのはなー・・・全体的にはHold on to Loveが入ってるせいか前作よりもPOPな印象がある。Journeyを感じさせるようなキーボードの音が良い曲なので自分などはサウンドシステムを新しく導入する時の視聴に使いますね。カバー曲Shapes of ThingsでのテンションたっぷりのソロやMurder in the Skiesのリフのメタリック加減など、彼の履歴を考えると異常な程にハードな方向性も併せ持ったいた時期であったと考えられる。名曲Empty Roomsはこのアルバムのオリジナルバージョンがギター三昧で一番好き。ま、イアン・ペイスはゲイリー側からの制限もあったんだろうけど明らかにやっつけ仕事。逆にこの時期のゲイリーの片腕となったニール・カーターというキーボード奏者はハーモニーも取れる名プレイヤーである。後に出るエメラルドアイルズというビデオ作品でのコーラスのリハーサルが印象深い。


GARY MOORE - Victims of the Future - Empty Rooms ★★★ (2003-07-15 22:58:45)

例により銭ゲバの御本人は単純にバラード曲での大ヒットを狙っただけではあろうが、そこは天才の作品。とてつもなく出来の良いバラードに仕上がっている。色々なバージョンが存在しているが、私はオリジナルのこれが中間部の展開が一番ドラマチックで好きですね。


GARY MOORE - Wild Frontier ★★ (2003-10-12 03:41:00)

メロディ、世界観、ギタープレー全て完璧なアルバムです。バグパイプを真似たギターを交えたアイリッシュサウンドから景色が見える。ここに名曲The Lonerの現代的アレンジを持ち込んで、きっちり溶け込ませている所がすごい。
ただカルチャークラブやカジャグーグーじゃないんだから、単なる音の遊びと化す12インチシングル盤を連発なんて安っぽいことはガンコ親父にはして欲しくなかったね


GOLDBRICK - Goldbrick ★★ (2004-09-18 03:32:00)

Joeにはやや産業的な方向でもう一花咲かせてやりたい所なんで、梶山とのコラボは来日時だけでいいかなーなんて思い始めちゃってるのですが、やはり梶山のギターは私みたいなギター好きにはたまらんのですな。やはり全曲に渡って期待通りのソロのラインが詰まってます。佳曲がこれでもかと連発される上に、Never ForgetやSweet Painみたいなバラード曲はAnythingみたいな感じでなかなか感動的です。この人は自分のサウンドを持っていますね。前の職場に森川姓がいたのですが、ご親戚でした。実家はあんまし詳しく書くとまずいんだけどお金持ちだそうです。ちっとも売れない歌手との認識。さすがに売れてないのは事実だけどかなり上手いんだよーとフォローしといた。


HALFORD - Resurrection ★★ (2004-06-16 17:54:00)

冬のメタル界に久々の大型新人バンド登場。その名もHALFORD!!!
結局の所、購入前の期待値から200%の大型旧人バンドでしたね。本家Judas Priestのギターのアバンギャルド性を抑えて若い世代にしっくり来るようなHelloween風フレーズを奏でたりもするギターアレンジは格下へのすり寄りを感じますが、その分現代的なヘヴィネスもしっかり取り入れ、80年代のややオシャレ化したJudasの雰囲気も醸し出している等、バラエティ性も高い。サウンド面はとにかく良いし、テンポの速い曲を中心に単純に出来が良いです。ま、はっきりいって俺なんかはこういうメタルでいいんです。


HAREM SCAREM - Big Bang Theory - So Blind ★★★ (2003-03-06 23:45:06)

元々POPな曲調とメタリックとも言える楽器の音を巧みに融合させていたバンドだが、この曲の登場にもまた驚いた。
下手すりゃBeatlesの書いたPOPナンバーにも匹敵するような、
美しいメロディラインに戦慄を覚えた。彼らにしてみりゃいつもよりちと良く出来た曲をラフ目に演ってみただけなのだろうが・・・
かなりの名曲。


HAREM SCAREM - Mood Swings - Change Comes Around ★★★ (2003-03-07 00:24:22)

彼らの曲の中ではアップテンポな部類に入る。
これも素晴らしくメロディアスな曲でギターソロもかなり歌っている。
リズムがスローになる所の大仰さがたまらん。


HAREM SCAREM - Mood Swings - Saviors Never Cry ★★★ (2003-03-07 00:20:06)

前半1分はほとんど黒盤メタリカぐらいヘビーなDドロップチューン。1分過ぎ一気にPOPにキレます。全く違和感無しで綺麗に繋げてしまってます。
劇的なメロディックなソロも凄いが、この曲の肝中の肝のアカペラ部分。リズムが止まりうっすらとしたキーボードに乗せて哀愁を漂わせたサビが歌われ、一瞬全ての楽器の音が消えるや否や全開リズムON。ここの秀逸なアレンジに是非注目して欲しい。初めて聴いた時はカッコ良すぎて乳首が立った。


HEAVENLY - Dust to Dust ★★ (2004-03-30 00:40:00)

前作で何曲か微笑ましいフックがあり、とても自分を喜ばせてくれたんで、応援宣言してたんだけど・・・
これは、良いんじゃないの?得意のケイト・ブッシュヴォイスも随所に出てくるし、シンフォニックだし、やけにツーバスのキックが鋭いし、このバンドの隠れた武器であるテクニカルなギターも冴えてる。ま、典型的なジャーマン風味がやっぱり出て来て笑ってしまう部分はある。なんせそれが彼らのウリなんですから。
話題の日本語詩ですが、来日を視野に入れてるのがミエミエ。
これが意外とScorpionsの荒城の月みたいな感じの不思議な感動を与えてくれます。こういうバラードだと唐突に出てくる英詩部分を除いてジャパメタっぽく聞こえますね。ジャパメタっつーのと違うんだけど、今日北斗絵柄を2回揃えて万枚達成しました。実はクリスタルキングのYouはShock~って頭の中でグルグル流れてるんだけどね。久々CD4枚も買っちゃいました。近くに置いてあったHeaven's Gateとかまで買っちゃたよ。


HEAVENLY - Sign of the Winner ★★ (2003-02-22 13:59:00)

カイ・ハンセンという男が盛り込むようなJudas PriestやQueenの要素をそれほど隔世遺伝させられずに、Helloween、Gamma Ray、Angraのオリジナルな部分を直接的に取り込んだ新世代のフォロワーバンドなのだろう。とてつもなくビクター音産臭がする純度の高いメロディックスピードメタルである。とりわけThe World Will Be Betterが素晴らしく、久々にこの手の音楽に感動してしまった。間違いなく彼らの代表曲となるだろう。
ボーカルはマイケル・キスクのフェィク部分やアンドレ・マトスの高音部の繊細さなどの歌い回しの上手なモノマネと言えてしまう。昔のバンドは○○のフォロワーと言われても、実際にはかなり距離感があって逆にがっかりすることも多かったたものだが、安心してください。その点では確実に期待を裏切りません。
今の段階ではこういう表現が相応しい段階にいるバンドでしょう。
劇的な要素は十分強いので、Helloweenが時たま織り交ぜたキャッチーな方向の楽曲をガンガン排出出来ればもっとファンが付くはずです。俺も応援するぞー。


HELLOWEEN - Chameleon ★★ (2003-05-16 01:23:00)

やや実験的な作風で物議をかもしだした作品。マイケル・キスク在任のラストアルバム。シングルになったWhen the Sinner,I Don't Cry No More,Step Out of Hell等は目を見張るクォリティを持っている。だがHMとの乖離感以前につまんねー曲が多いことも事実。無理な話だが、これと前作のNumber OneとかKids of the Centuryなどの良曲を合わせて密度の濃い1枚で出せば、世紀の名作になってた思う。


HELLOWEEN - Keeper of the Seven Keys, Part I ★★ (2003-05-16 02:41:00)

しかしまあ、マイケル・キスクの巧いこと。I'm Aliveのヨーロッパ民謡的なメロディも良いけど、大作Halloweenの最初から最後まで休む間のない展開の妙はHM好きにはたまらないはずです。パート1は非常にカイ・ハンセン色が強いので古き良きジャーマンメタルの世界観に漬かれる。


HELLOWEEN - Keeper of the Seven Keys, Part II ★★ (2003-05-16 02:26:00)

今更Eagleがどうこうと、あんまし書くこともないとは思うけど、何年にも渡って未だにすごいなーって思うのは独特のキスケ節ですね。
ただでさえ常人では発声すらままならぬ音域において、フラット気味に吐き捨てるようにデチューンしつつ大きく揺れるビブラートで帳尻を合わせ、聴き手にメロディ感を失わさせず強烈に存在を印象付ける。ブルース・ディッキンソンの歌い方を参考にしたのだろうけど、Dr.Steinみたいなしょうもない曲ですらこういうテクニックが至る所に散りばめられてるのだから・・・


HELLOWEEN - Keeper of the Seven Keys: The Legacy ★★ (2005-11-06 03:41:00)

その昔、伊藤政則のラジオで聴いたStarlightによりゴミバンドと断じて無茶苦茶先見の明が無かった私ではありますが、以後の飛躍もろもろでこのバンドへの思い入れはある。マイケル・キスクの超人的な歌唱テクニックも凄かったし、アンディ・デリスの叙情的なハスキーボイスやソングライターとしての溢れる才能も素晴らしいと思う。
しかし、ごめんなー。今作もまたネガティブ意見だ。
Keeperだのコンセプトだのはどうでも良い。ただただ、メランコリックなブリッジからサビでメジャーキーになるメロディーの流れを聴くに付け、規定路線に当てはめてとりあえず作曲して、装飾アレンジメントでまずまずの曲に仕立て上げている感じがとても鼻に付く。ここ最近のアルバムでそこら辺は十分やってるし・・・少なくともDisc1は2曲目The Invisible Manがそこそこ好印象だけど全編通してそういう平凡な空気の連続だった。3曲目Born on Judgment DayのAメロとサビなんて、出来の悪いフォロワーを自分達で演じてるみたいでもう嫌で嫌でたまらない。
そもそもケミストリーがバシバシ闘うような生きているバンドじゃないのはもう覚悟してるし、最近の自分はThe RasmusやらSentencedなんかにハマっているってことで、自分の趣向も変わって来たのだと思う。
ちなみにHeloweenの中で私が一番好きなアルバムは、Judas Prisetの名盤Defender of the Faithに近い雰囲気を持つThe Time of the Oath。Powerに次ぐPowerって感じで、力をもらえたよなー。Chamereonだって「そりゃないよー」と思う部分はあるけどとても面白いアルバムだったと思う。When the Sinnerなんかいまだに大好きだけどね。
これからDisc2をワクテカしながら聴きますよー。


HELLOWEEN - Keeper of the Seven Keys: The Legacy ★★ (2005-11-06 04:27:00)

ということで、Disc2聴き終わりました。気持ち良く流れた、Immigrant SongっぽいDo You Know What You Are Fighting Forのドラミングのパワフルさに惚れた。他にも何故にキャンディスとデュエット??なんて感じで、気持ち良く楽しめて聴けたよー。
断然Disc2の方がパワーもユニークさもバンドの生命力も強く感じる。7曲目My Life for One More Dayの空気はかなり良い感じだ。
うん。分かった。彼らきっとDisc2枚のコンセプトを明確に分けたんだね。要するに6曲で終わっているDisc1に7つ目の鍵は見つからず、Disc2にしっかりあると。
って壮大な釣りをするほどこのバンドに余裕があるのだろうか?と、思ってしまった。


HELLOWEEN - Master of the Rings ★★ (2003-05-16 02:14:00)

Sole Surviverのっけから贅沢なイントロがキまくりです。その昔、イアン・ペイスのBurnでのAメロ、フィル入れっぱなしってのを「掟破り。そんなのありかー???」と思ってたのだが、こいつのイントロもかなりすっげーです。
こんなんで掴んでしまえば、ゲームボーイだろうとなんだろうと、アルバム1枚強引に引っ張れるです。Why?とかSecret Alibiなんかもアンディの声にハマリまくっていて良く聴きました。基本的に次作と合わせて新生(?)Helloweenの一番美味しい時期でしょう。


HELLOWEEN - Pink Bubbles Go Ape ★★ (2003-05-16 02:48:00)

昔、勤めていたお店にパイオニアのレーザージュークが入っていて、そこでデモ演奏で掛かるメタル曲がKids of the CenturyとGamma RayのHeaven Can Waitでした。いい曲だなーとは思っていましたが、誰の曲かも忘れてました。
数年後アルバムを買ってからはこの他にNumber OneとかSomeone's Cryingとかもお気に入りです。


HELLOWEEN - The Time of the Oath ★★ (2003-05-16 01:56:00)

初回はTシャツがCDに付いてましたね。さすがにカボチャは恥ずかしい。
同時期に出たAngraのHoly Landには地図だったけか。ま、少なくともこの2枚のアルバムは個人的にしばらく距離を置いていたHMの世界にグッと引きずり戻されたアルバムです。4,5年経つ間にアルバム全部ツーバスがドコドコ鳴ってるのが当たり前になってるのになんつーか衝撃を受けた(笑)昔のラウドネスとかもやってはいたけど速い曲はスラッシュメタルって言うんじゃなかったけか??ってな感じで20代後半にカルチャーショック再び。スラッシュメタルじゃないのに速い曲をちゃんとしたボーカルが歌ってるHMバンドね。おおおお、素晴らしいじゃないか。ま、今でこそメロスピなんて便利な言葉があるけどさ。あ、パワーメタルって言葉もあったけど、それはアメフトの面を付けたなんとかっていうバンドとかRIOTとかだし・・・
さて、疾走に継ぐ疾走で畳み掛ける前半。特にPowerが素晴らしい。パリの散歩道から持ってきたようなAメロを気付かぬフリをしながら感動し、ツインギターのハモリに感動し、私の彼女もお気に入りのForever Oneに感動し、ヘビーなリズムの曲も散りばめてやや疲れさせ、何故かボーナストラックがいい曲で一番に気に入ったりして。アンディのダーティな声の中に含まれる倍音成分が切なげでとても心を打つ。とにかく素晴らしいアルバムでした。
おかげさまで5年分のメタルのアルバム色々と買いまくっちゃいましたよ。


IRON MAIDEN - The Number of the Beast - Invaders ★★ (2004-06-03 03:10:28)

この曲大好きです。ブルースがとても上手い。初期のアグレッシッブ性が残ってるし、演奏も凝ってて面白い。変てこなイントロの高揚感も堪らない。正しくMaidenだけに作れる曲ですね。
Invaderesと言ってもゲームで使われる宇宙からの侵略者と違うんだけど、中学生の頃はモロにそれだと思ってたから未だにそのイメージが抜けない。


JOE LYNN TURNER - Nothing's Changed ★★ (2003-02-13 03:22:00)

俺はこのアルバムが大好きです。良い曲だらけでないの。
Promise of Loveではポール・ロジャース+ブライアン・アダムスみたいな豪華な曲じゃん?普遍的なキャッチーさを上手く表現出来ている。
All or Nothing at Allは彼の曲の中で1,2を争うぐらいの名曲だと思う。さらりと流して聴けちゃうから気付かれないけど凄い曲ですよ。
Nothings Changedのようなアコースティックな曲ではBon Joviがやるような土着的なアメリカンROCKの雰囲気を出している。なるほどこの手でも上手いわけか。
うーん、借り物ばっかか(笑)しゃーねんやん。やっぱりHRの人なんだもん。
でもロニーもグラハムもこれは絶対出来ない。だからジョーは強い。
色々歌ってくれるからファンとしてはいつも期待して聴けるんですね。
さすがにRescue Youの時は大した曲もないのに産業ROCKの線を無理やり狙ったみたいな勇み足だったと思うけど、時代の流れとともにジョー自身が成長しもっと得意な部分を見つけることが出来た快作だと思います。
全然売れなかったけど諦めるな。
梶山とのコラも面白かったけど、徐々にこの路線に戻さないと行き詰るぞ。


JOE LYNN TURNER - Nothing's Changed - All Or Nothing At All ★★ (2003-02-09 03:42:14)

これ、とてもいい曲です。あんまし知られてないのかなー。
サビ前サビ中にあるユニークなメロディラインにフックされました。アル・ピトレリいい仕事してます。


JOE LYNN TURNER - Slam - Bloodsucker (2003-02-09 03:52:15)

んま、お下劣なタイトル。DPにもあったか・・・
この曲の場合、曲の出来もジョーの歌もどうでもいいんです。
梶山が梶山が梶山が・・・。
ピックスクラッチ、アーミング逝っちゃいすぎ。
こりゃ70年頃のリッチーだ。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith ★★ (2003-02-09 03:26:00)

全世界のHMアルバムの中で一番HMを体現し、かつ本人たちですら超えられないであろう最高傑作。Freewheel Burning、Jawbreaker、The Sentinel・・・
疾走とか鋼鉄とか言葉は何でもいいけど、とにかく俺の棺桶アルバムだ。
発表当初から数えて一体何千回聞いたのだろうか・・・


JUDAS PRIEST - Sad Wings of Destiny ★★ (2003-02-18 04:23:00)

↑4名様、Judasのファンはさすがですね。
プロの評論家のものでもこんな上手い評を見たこと無い。
ダークで先鋭的なHRを表現したかったのかな。
ロッカローラはさすがにキツイが、2枚目のこれは聞きやすいですね。
Tyrantカッコイイと思う。音細いけど。


JUDAS PRIEST - Screaming for Vengeance ★★ (2005-01-06 23:36:00)

Judasのリマスター盤ってなかなか出来が良いですねー。このアルバムは元々佳曲の宝庫で入門用にぴったりなんだけど、サウンド的にあっさりした部分もあって今となっては古臭くなってたんだけど、リマスターで迫力が増しているので買い直し推奨いたします。
と、困ったことにこの時期辺りのを全部買う羽目になりそう・・・


JUDAS PRIEST - Sin After Sin ★★ (2005-04-06 02:36:00)

リマスターのボーナストラックのJawbreakerがアグレッシブ爆発でカッコいい!!!!
でもなんでこのアルバムに入れるかなあ・・・


LANA LANE - Ballad Collection - Avalon ★★★ (2003-07-14 22:22:13)

このバラードコレクションは良いですね。というより、この人達わざわざメタルやらなくとも・・・と思わせるほどバラード曲の質の高さが光ります。既に300年間ぐらい名曲だったような気がしてしまうような曲を現在において書けてしまうのが不思議。


LANA LANE - Ballad Collection Ii - Goodbye Yellow Brick Road ★★★ (2003-07-14 22:27:13)

素晴らしいカバーです。なんか無茶苦茶感動する。
元曲も素晴らしいんですけど、これはLana Laneが未来にカバーする為にあったような曲としか言いようがないですね。インストパートも面白いし、マジでお勧め。


LANA LANE - Covers Collection - Still Loving You ★★★ (2003-07-14 22:01:12)

これは美しい。絶品です。
Scorpionsの原曲においては全米でスマッシュヒットしたアルバム「Love at First Sting」に収められていました。あれはあれで珍しくリードを弾くルドルフのギターのメロディが良かったんだけど。ここで聞けるラナの歌唱はとても素晴らしく裏声スレスレの部分がなんとも悲しげに響きとても感動的である。ちなみにルドルフの弾いたメロディ部分はチェロで奏でられており、文字通りシンフォニックなバラードに仕上がっている。
Scorpionsも聴き直したら、クラウスの歌に久しぶりに感動しちゃったよ。ま、曲自体が100点満点なんだろね。


LANA LANE - Curious Goods - Escher's Staircase ★★★ (2003-07-14 22:08:24)

地味な2ndアルバムの中では光ってる1曲。
エッシャーの階段って美術の教科書に載ってたダマシ絵のことでしょ?情景の浮かぶオシャレなテーマがプログレ系ROCKらしい。淡々と進むメロディ展開も無理なく身体に入ってくる。


LANA LANE - Garden of the Moon - Under the Olive Tree ★★★ (2003-02-09 01:53:40)

凄い曲ですね。
あの弦楽器のイントロを一介のプログレキーボード奏者が書いてしまうことも驚きだし、ブリッジからサビの盛り上がりは素晴らしすぎる。彼らの最高傑作かな。
癒される。
こんないいもんがあんのになんでわざわざデスメタルとかを聴く人がいるんだろか(笑)


LANA LANE - Love is an Illusion - LIAA Prelude ★★ (2003-07-14 22:15:45)

ははははは。ただのイントロなんだけど、30秒過ぎ辺りのキーボードの白玉だけで逝ってしまいました。ピンク・フロイドみたい。
多分アルバムをなんとなく買ってしまった人もこの音聴いただけで、元取ったような気がしたでしょうね(笑)


LOUDNESS - DISILLUSION 〜撃剣霊化〜 ★★ (2004-06-03 03:27:00)

実際に海外発売され欧州ツアーまで出掛けることになった出世作。未見ならば是非EuroboundsのDVD入手を。樋口の名言「これがわいのドラムシューズや」というアホなセリフも聞けます。ヨーロピアンな空気と独特なイモくささ(と言ってもそのほとんどは二井原が抱えてるんだけど・・・)が合いまったLoudnessの音楽の一番こうあるべきだという作風で貫かれたアルバムです。
お勧めは日本語版。夢☆ファンタジ。その☆はなんなんだー!!ダサイとは知りつつも日本語詞がしっくりくるんです。スラッシュ以前に同じビートをやっていたEsperとかの代表曲はそりゃもう聴くべきだと思うけど、Butterflyみたいなプログレっぽい曲の変拍子バリバリこなす演奏能力の高さも再認識すべし。その手の曲は海外のキッズには苦手だったみたいでSatisfaction Guaranteedをライブでやるとウケたそうな。それで次作の米進出第一弾でCrazy Nightみたいなノリだけの曲を作ったというわけ。


LOUDNESS - THUNDER IN THE EAST ★★ (2004-09-18 02:46:00)

Thunder in the Eastの話題を挙げるのって恥ずかしいなー。白状すると、当時かなり夢中になりました。デビューから着実にステップアップを重ねついに究極のヨーロピアン風ジャパメタを極めた撃剣霊化にはまっていた私です。ついに全米進出を果たしたこいつもなかなかの完成度を誇ってます。二井原もデビュー当時に比べれば声質が太くなってきてたしね。
ただハイファイの極みっつーか、ドンシャリすぎるだろー。90年代以降のデジタル録音に比べるといかにもなEQフィルターが胡散臭いのなんのって。さらに得意のプログレ風味はRun for Your Lifeぐらいで基本的に作曲禁止みたいなー。そりゃそうだよなー。Cum on Feel the Noiseをメタルで演奏したらほんとにピカピカ黒キャデラックに乗れるようになっちゃう国ですから。着飾ってでも売れなきゃしゃーねーと。どう考えても彼らの能力だったらCrazy Nightsなんて寝転っびながらでも書ける曲でしょ。ま、Deep Purpleのヒット曲だってそんなのばっかだし、そういうのを狙って作る方が逆に難しかったりもするんだけど。
アップテンポの優秀曲Like HellやGet Away辺りに顕著ですが、ESPの緩巻低電圧の名PU「LH-200」の拾うトーンが美しい構築美たっぷりのギターソロに強烈な聴き所があります。特に後者のピッキングの軽快さなどはイングヴェイに刺激された時期とは言え名手高崎晃の本領発揮です。ラストのNever Change Your MindはM.S,Gのこれまた名曲Never Trust Strangerみたいな感動的なメロディラインで個人的にはちょっぴり恥ずかしさを感じさせられてしまうアレスより数段好きだなー。ま、とにかく良く出来てるHMアルバムですよ。


LOVERBOY - Keep It Up - Queen Of The Broken Hearts ★★ (2003-12-09 01:47:18)

1stシングルのHot Girls in Loveはイマイチメロディ感に欠けていて好きになれなかったが、この曲のドライブ感とキーボードのパート別の使い分けは文句なしにカッコいい。こういう軽めのドライブ感は日本のアーチストも結構取り入れてたなー。
ただしLoverboyってアルバムアーチストとしては落第点。楽曲の捨てレベルが高く退屈なバンドでしたね。


MCAULEY SCHENKER GROUP - "Unplugged" Live ★★ (2003-10-08 23:47:00)

このアルバムには騙されましたよ。レコード会社の陰謀か。邦題は「MSGライブ~神々の饗宴」
MSGのライブといったらハマースミスのライブ盤以来。あれがなかなかヘヴィローテーションであった自分は、そりゃもう期待感に溢れ股間がモッコリーしてあえて曲順も見ずにライブ体験しようと持ち帰ったものです。
ロビンが「Cry for the Nations」とか「On and On」とか歌っちゃうのかなー。やっぱり「Captain Nemo」もやってるんだろうな。みたいな感じで。
「って、これだったのかーーーー」と、それそれはがっかりしました。

けど、素晴らしいアルバムでした。東芝EMIへの恨みも一瞬で消えた。
なにしろ普通のロックアルバムよりギターに聴き所が多いぐらい。マイケルってアコースティックも上手いのね。さらにバッキングのアルペジオ弾いてる人って無茶苦茶ギター上手くない??


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. ★★ (2003-10-08 23:30:00)

EVEがいいですね。Aメロから絶品のBメロさらにCメロまであってサビもポップでなかなかおいしいメロディ盛り沢山。でもこのAメロみたいなダーティな歌い方をロビンがすると、ヴィンス・ニールみたいでモッコリしちゃう(意味不明)
When I'm Gone、What Happens to Me、Never Ending Nightmareなどのバラード曲も以前のTimeやAnytimeに続く名作となっている。ちょっとバラードが多すぎるけど、こういうのやるとロビンはさすがに上手いですね。


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. - Eve ★★ (2003-02-08 20:50:17)

うん、この曲はかなりの出来です。
モッコリ時代で一番ノリの良い曲で、
ブリッジからサビにかけてのメロディは名曲となる素質はあったと思う。


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. - When I'm Gone ★★ (2003-02-08 21:05:26)

今考えるとモッコリ時代って、
メロディアスで出来の良い曲を沢山残しているんですよね。
ロビンはクラウス・マイネのようなクセの強い声を持った人だったので、馴染みにくかったのだ。
ゲイリー・バーデンじゃないとしっくりこないみたいな。
時代が流れ冷静に聴いてみると、
この曲のように根本的なメロディの美しさを数年は維持していたと思う。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Perfect Timing ★★ (2003-10-08 23:05:00)

発表当時は大いに聴きこんだ前作Built to Destroyよりさらにアメリカ進行を意識した空気が強くて違和感があったが、今現在聴くとメロディの強いブリティッシュロックで持ちこたえていたのが分かる。所詮(というかうれしいことに)マイケル・シェンカーの音楽の範囲を超えていないのだ。ドラムの音とかが80年代的ですけどね。つまるところボーカリストも含めメンバー交代で違うバンドにはなったが、マイケルの泣きは健在でHere Today, Gone Tomorrowのリードのラインなんてたまらないですね。このラインナップを象徴するようなスローナンバーTimeの出来も素晴らしい。
んー、でもBuilt to Destroyの方がどうしても好き。ゲイリー・バーデン愛でしょか。


MCAULEY SCHENKER GROUP - Save Yourself ★★ (2003-10-08 23:18:00)

実はSave Yourselfのイントロにはがっかりしたクチです。そりゃ今聴けばなんてことないだろうけど、その頃ってシャープネル系の早弾きギタリストが流行ってたのよ。なにもマイケルがこの方向性をアピールしなくても・・・なんてことを思っちゃったのね。こいつはコンチェルトが飛翔してねーじゃん、みたいな。
アルバム全体としてはなかなか良い感じで、Bad Boysなんかも結構語れる曲。単純なロックンロールにシークェンスフレーズで味付けていたりしてマイケルのメロディアスなソロもあって面白い。Anytimeはこのラインナップ筆頭のバラードですね。Destinyも良い曲だけど、本来のマイケルの音楽性からだいぶ離れていきましたね。


MEGADETH - Cryptic Writings - She-Wolf ★★★ (2003-06-22 02:40:04)

現代風ヘヴィネスとスラッシュを混ぜ合わせて21世紀の精神異常者を演奏するようなギターワークを見せつけてビビらせて、ノリのいいアップテンポで普通のHMファンまで納得させてしまう力技ありのPOP(???)ナンバー。天才を感じた。


MEGADETH - The World Needs a Hero - Dread and the Fugitive Mind ★★★ (2003-06-22 02:33:33)

言ってみればShe Wolfの焼き直しのような曲なんですけど、まず冒頭の語り。自己紹介させろってさ。カッコイイ。こんなのナルシストなデイヴにしか出来ないわな。リズムOn後の絶妙なコードワーク、相当にギター慣れしてないと書けません。サビらしいサビのないまま流れちゃう突き放しっぷり。そう思ってると強烈なツーバス連打のインストゥルメンタルパートに突入して、キター!!って感じのピトレリ泣きソロ登場。何故かそのまま歌が入らずのエンディングに唖然。
聴き所満載の名曲です。
なんつーかピトレリ加入後はコレだけなような・・・


MICHAEL SCHENKER GROUP - Assault Attack ★★ (2003-02-21 02:04:00)

どの曲も聴き込めば、ヘヴィな曲調の中に美しいメロディが息づいていることが分かるが、全体的な難易度は高い。3連のシャッフルナンバーが多いのが特徴。
その中でPOPサイドに振り切ったシングル曲Dancerの素晴らしい出来がとりわけ光っている。Ulcerはメロの繰り返しが多くマイケルのインストの中でもアイデアに乏しい駄曲の部類。
しかしまあ、燃えたぎるギターを槍のように抱えるジャケットはカッコイイですね。
マイケルもグラハムの素養の解釈をヘヴィネスか極端にPOPと捉えたようで、
Rainbowのブレーン達が取った方法論を取っているのが興味深い。
次のアルバムでPOP化が爆発してるので、Rainbow程度にPOPサイドを増やせばもっと名盤になったかも。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Assault Attack - Dancer ★★ (2003-02-08 22:14:54)

なんともPOPで良い曲な上に、ちゃんと狂おしいギターソロ入り。
しかしPVで口をパクパクさせてるのはゲイリー・バーデンだった。
こんな例を持ち出すまでもなく、
クリス・グレンが脱退した時にベーシスト不在でライブを強行したり、
モッコリ時代のコンセプト不明のツインギター。
あげくの果てにはCD手売り。
再結成UFOでは途中で帰っちゃったりと、
「ほんとにあんたプロか?」と思わせる不思議なエピソードの数々。
やっぱりマイケル・シェンカーは「神」なのだ。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Built to Destroy ★★ (2003-02-08 21:50:00)

このアルバムが一番好き。なんといってもタイムリーだったし。
全米でメタルが盛り上がる直前の巨大市場が見えた(見えたとこで終わったけど)時期
の特殊な成り立ちを持つ名盤中の名盤。
産業ROCKや後期Rainbowとの対比で語ることの出来るPOPでハードなおいしいとこに立ち位置を定めている。
数あるHR/HMやギターヒーローのいる音楽も色々聴くしどれも好きですが、
少なくとも自分の琴線に一番触れるのは、この周辺の音。
WhitesnakeだったらSlide It inとかね。
リミックスに関しては私の言いたいことの全てをバート・シンプソン氏が言ってくれてるので割愛。サイクスに弾き直させたWhitesnakeは微妙だけど、
こっちは間違いなく改悪ですから。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Built to Destroy - Captain Nemo ★★★ (2003-02-08 21:29:59)

なにはともあれ緩急自在のメロディアスインスト名曲。
Rock My Nights Away同様、これもリミックス前の方が良い。
オリジナル:全体的にギターの音量が高いのでエッジはこっちの方が上。
ギターインストとして聴きやすいが、唐突なフェィドアウトがもどかしい。
リミックス:ギターの音量が下がってる。
元々カットされていたギターパートが鳴っているが、これにより装飾過剰気味。
リミックスバージョンのCDを買わないでテープを聴いていた俺は
エンディングがあることを10数年知らなかった。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Built to Destroy - Red Sky ★★ (2003-02-21 00:15:44)

発表当時は、アルバムのハイライトとされていたこの曲。
ヤングギター増刊の100%マイケル・シェンカーにもスコアが載ってました。イントロの終わりにネックを前に折り曲げてアームダウンと同じ効果を出したりしたもんです。(ビルトネックのギターでは危険なのでヤメましょう)
ギターソロの展開はドラマチックである。エンディングのソロもかなりの泣きでとても彼らしい。
ここでの順位同様、自分の中でも段々と曲としての人気が落ちたのは飽きもあるか。他の隠れた名曲の方が味があるからなのか。
新しくこの音に触れる方のコメントを読んでみたい。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Built to Destroy - Rock My Nights Away ★★★ (2003-02-08 21:17:20)

アンディ・ナイ・・・いいんでない(笑)
俺の中ではJouneyのSparate WaysやBon JoviのRunawayに並ぶ
名キーボードリフですね。が、このキーボードがいわくつき。
俺が友&愛でダビングして10数年聴き続けた富士フィルムの
カセットテープはリミックス前。
オリジナルミックス:ポリ系○ ギターソロイントロなし○
リミックス ピアノ系× ギターソロイントロあり×
こないだの再発時にリミックス前のバージョンが一部収録されてるので聞き比べてみてね。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Built to Destroy - Rock Will Never Die (2003-02-21 00:23:23)

この曲にはなかなかカッコ良いPVがありました。
英国だけかも知れませんが、シングルになったということか。
全部ではないかも知れないが、珍しくストラトキャスターを使用したということ。
うーーん。やっぱし普通の曲だなー。
マイケルはレイドバックしたブルーズギターも上手いという好例といっておこう。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Built to Destroy - Systems Failing ★★ (2003-02-21 00:04:30)

POPなこのアルバムの中でもとりわけPOPでキャッチー、かつ見事なアレンジメントを持つナンバー。アンディ・ナイも大活躍。
Dancer同様マイケルのPOP表現が見事。しかしボーカルレンジが合っているAメロ終了と同時にゲイリー・バーデンの弱点がモロに出てしまっててこいつは不味すぎます。リミックスでリードボーカルの差し替えを行うならStill Love That Little Devilよりか、こっちの方を優先すべきだったかと。すげーいい曲なんだけど・・・
いずれにしろこの曲を生かせない等、詰めの甘いリミックスは無駄骨だったと思う。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Built to Destroy - The Dogs of War ★★ (2003-02-08 21:39:35)

イントロのギターも泣いてるし、ミドルアッパーなテンポに迫力も感じる。短いけどギターソロに狂気な部分もある。
こういった中途半端にPOPな雰囲気を継承しているバンドがいそうでいないので結局未だに聴いてしまう。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Built to Destroy - Time Waits (For No One) (2003-02-08 20:46:37)

恐らく捨て曲の扱いだろうが、私は好きです。
特にエンディングのソロを聞いてください。
曲調に乗せる段階で自然に沖縄風フレーズが出てくる
マイケルって一体どこまで天才なのだか。
怒涛の泣きでも単純に明るいわけでもなく、
いじめられっ子の薄ら笑いのような悲しくも微妙なタッチ。


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG ★★ (2003-03-26 03:33:00)

前作が「神~帰ってきたフライングアロウ」というウルトラマンもびっくりの邦題に対して、今回はシンプルに「神話」。うーん「フライングアロウA」とか「フライングアロウタロウ」とかじゃなくて良かった。白基調のジャケがカッコイイ。
大体にして1stアルバムが「The Michael Schenker Group」2ndが「MSG」モッコリ時代でまた「MSG」って、「あんた、自分が作ったアルバムのタイトルすら覚えてないんかい!!」と神に対して突っ込んでみたりする。
さてこのアルバムの内容的には前作で見せたジェフ・ベックをROCK寄りにしたようなフュージョン風味から、コージー・パウエルの2バスドコドコで迫力を増して、歌を聴かせる部分を多くしてより普通のHRに路線を戻したという点。歌モノ中心ということでゲイリーも懸命にがんばっている。曲の粒は飛躍的に上昇。On and OnやLooking for Loveなど数々の名曲が生まれた。誰もが考え付くようなシンプルなリフの上に悶絶泣きのオブリが入ってくると儚くも美しい命の灯がともされる。至る所で泣いてますねー。
このアルバムからの代表曲は長らく「Ready to Rock」と「Atack of the Mad Axeman」と信じられていたが、最近は当時は地味な評価だった曲の方が人気があるくらいで、これは長期間聴き継がれた名盤の証。
しかしこのアルバム。メロスピみたいな贅沢な音像に慣れた若いメタルファンの耳にはどう感じるのだろうか?正直な感想を聞いてみたいですね。


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - But I Want More (2003-02-21 01:35:06)

コージー・パウエルがかなりフューチャーされてる曲。
このテンポでこの曲調でツーバスをドコドコ鳴らすのが可笑しいんだか、凄いんだか。
特筆すべきはマイケルのバッキングの音色。この曲はサンプルとして分かりやすい。MSG時代のソロにおいては常に深めのリバーブとイコライジングが施されるわけだが、バッキングはUFO時代から一貫して、フライングVに素の50Wマーシャルを突っ込んだだけの音。Natural Thingなんかを対比で聴いても良いですね。年季が入ってるせいもあっていい鳴りしてますわ。今、楽器屋でフライングVを買っても大抵の場合、この音は出ませんのであしからず。


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - Looking for Love ★★★ (2003-02-21 01:11:19)

惜しみない泣きメロ押せ押せの3連ナンバー。
この手のリズムの曲はノリの良さで勝負するという既成概念を大いに崩しまくってくれました。
とりわけ3分26秒付近の水晶の如き繊細さと、溢れ出る感情の爆発ようなダイナミズムを持った美しいフレーズがたまらん。
イングヴェイがALCATRAZZで出て来た時はリッチー・ブラックモアをイメージするよりも、マイケルのこういった瞬間芸術美みたいなものを重ね合わせて楽しんだものです。


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - Never Trust a Stranger ★★★ (2003-02-21 00:57:13)

Lights Outではハモンドギュワンギュワン、ギターに持ち替えてズンズカズンズカで有名なポール・レイモンドの(前置き長い)
ペンによる一世一代の名バラード。
HR界の数あるバラードをかき集めてランク付けした場合、上位に食い込んでもおかしくない曲。ゲイリー・バーデンもここぞとばかりに上手く歌えてる。あのルックスの彼がマイクを両手で抱えて大事に大事に歌う姿が想像出来て涙が止まらん。
その真摯な姿勢に答えるべくマイケルの早いペンタトニックのリピートフレーズが泣きまくる。
まったくもって俺も書斎派だな。


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - On and On ★★ (2003-02-21 01:23:46)

全体的にハプシ系のキーボードが薄く鳴っており効果的に美的演出をしている。永遠に繰り返すようなサビもくどく感じない。
20年以上も前からこのアルバムに親しんでいる私のような人からすれば、「この部分でゲイリー・バーデンがヘロっとしてしまう」みたいなのまで知り尽くしてしまってるわけで、今更下手だとかどうのとかどうでもいいのです。しかも他の人が歌ってヘロっとしなけりゃそれはそれでつまらなく感じてしまうのでしょう。きっと。
この曲もまたエンディングがフェィドアウトしてしまうので、一番おいしそうなラインが段々聞こえなくなって、思わずボリュームを上げてしまいそうになるのだ。


MICHAEL SCHENKER GROUP - MSG - Secondary Motion ★★ (2003-02-21 00:43:11)

例の裏声でGive Me A Chance
どうってことがないリフに美しいオブリが載せられている曲なのだが、こういった素朴な題材のHRに感涙のメロディで息づかせるのはマイケルの最も得意とする所。
コージーの一見不必要に思えるツーバスのパターンなど、
不思議な聴き所がある。このアルバムはそういうエッセンスが所々散りばめられていて彼らの作る独特なHRの魅力に覆われている。


MICHAEL SCHENKER GROUP - One Night at Budokan ★★ (2003-03-26 03:43:00)

飛翔コンチェルトーーーーー。飛翔伝説でございます。
今でこそ神で伝説ですが、新譜で出す時に堂々と「伝説」っつーのは凄いですね。
メンバー紹介でMR.をわざわざつけるとことか、コージーの大歓声に対して嫌味を言ってるMCを訳すと結構面白いです。途中で何故かポールレイモンドに交代してるし。
ボーカルすげ替えなんて言ったらUFOの名盤ライブはマイケルすげ替えらしいし。
ま、ROCKの世界の虚構部分なんて日常茶飯事か。