Sole Surviverのっけから贅沢なイントロがキまくりです。その昔、イアン・ペイスのBurnでのAメロ、フィル入れっぱなしってのを「掟破り。そんなのありかー???」と思ってたのだが、こいつのイントロもかなりすっげーです。 こんなんで掴んでしまえば、ゲームボーイだろうとなんだろうと、アルバム1枚強引に引っ張れるです。Why?とかSecret Alibiなんかもアンディの声にハマリまくっていて良く聴きました。基本的に次作と合わせて新生(?)Helloweenの一番美味しい時期でしょう。
やや実験的な作風で物議をかもしだした作品。マイケル・キスク在任のラストアルバム。シングルになったWhen the Sinner,I Don't Cry No More,Step Out of Hell等は目を見張るクォリティを持っている。だがHMとの乖離感以前につまんねー曲が多いことも事実。無理な話だが、これと前作のNumber OneとかKids of the Centuryなどの良曲を合わせて密度の濃い1枚で出せば、世紀の名作になってた思う。
中学生の時に新譜でした。POPなんで微妙に叩かれてましたよー。 ジョー・リン・ターナーの歌唱においての最高傑作。Can't Let You Goを聴いてあげてください。ハスキーな声なのに伸びやかで涙が出るほど上手いよねー。 ま、正直言うとリッチーのプレイにコレっつーのが少ないような気もするけど、それならAnybody There1曲あるだけでもいいじゃん?そういうアルバムなのです。 全体的にドライブ感を持続したままPOPに仕上げられていて、前2作で見られた古さと新しさの融合という方法論から1歩進められたアダルトでムーディな要素も散りばめられた究極の1枚ですね。
合言葉はヤングOHOH!! へぇー、HRファンでオリビア・ニュートン・ジョンも好きって人もいるもんですね。Xanaduはイケすぎ。全編を支配する極上POPメロディ、鳥肌が立ちそうになるファルセットのパートとかエンディングの大団円で今だに感動してしまったりと。21世紀の現在でもちっとも色褪せていない。黒っぽいダンスソングでアメリカンヒットを飛ばす女性アーチストとは根本に違うんだよね。 他にもMagicとかLet's Get Physicalとか懐かしいなー。80年代のMTV時代にスマッシュヒットしたTwist of FateなんかHR疾走曲に通じる曲だよーとか言ってみる。 しかし彼女。今も美人なのだろうか。なんつーか結構なお年になってるはずなんだけど。映画の外のヘップバーンを見た時はそりゃ衝撃だったもんで。
「Here I Go Again」を「SLIP OF THE TONGUE」のバラードシングル的に現代的アレンジしてはみたが、肝心のサビは初期風の渋目になっちゃったという曲。やっぱり作曲者が古い人間なもんで、こうなると。I Been Wasting Too Much Time、I'm Making Up My Mindという歌詞にニヤリ。
UFOという素のブリティッシュROCKバンドの哀愁要素をぶっこ抜きして作ったというのが前提。それじゃ泣き過ぎちゃってクドくなるところを器楽的にというかフュージョンっぽいというかそういうテクニカルなカラーを全体にまぶしてやや異色な音楽性に昇華させた素晴らしいHRアルバム。曲自体については色んな方が語ってくれてるし、そりゃもう20年以上何百回と完走聴きしてるんでさすがに飽きたかも。 このアルバムでとにかく耳につくのがサイモン・フィリップスのドラムス。ジャジーで70年代的な生っぽいテクニックが熱い。In to the Arenaを聴く限り武道館ライブにおけるコージーの解釈はイマイチだったりする。
私、素人ギターを弾くんですけど、ヤングギター別冊の100%マイケルシェンカーというギタースコア+αがこのアルバムの選曲に近かったんで、結果自分が弾ける曲が多くて、 カセットを掛けっぱなしにしてシェンカリーなアドリブをぶち込んで楽しんだりすることが多っかたです。何年経っても上手くはならなかったけど、30回に1回くらいに名ソロを弾いてしまったりします(笑) そんなこんなで「よく聴いたアルバム」というより「よく掛けながら弾いた」アルバム。Rainbowの「Difficult」やEuropeの「Final Countdown」とかGary Mooreの「Corridors of Power」もそれに当たる。いわゆるMyレパートリーかつギター的良盤のランクに位置しているのです。自分よりもずっと若いマイケルシェンカーファンとは一線を画す「好き」の度合いがあるので、HRの歴史においてどれほどの価値がこのアルバムにあるかは分からないけど、とにかく超愛聴盤。マイケルのきっちり歌ってる鬼神の如きアドリブソロも十分堪能出来るし、他の方が書いておられるようなオープニングのメドレーも秀逸。Doctor Doctorのイントロのブルーズフレーズもここでは完成形ですしね。 このアルバムでさらに出番が増えたデレク・セント・ホルムズのグレン・ヒューズを直球的にしたようなボーカルは好きじゃないし、今回のリミックスで入ったRock You to the Groundのゲイリーのパートはかなりの踏み絵。こんな感じで危なっかしいなんてもんじゃない我らがゲイリー・バーデンの歌も「慣れてますー」なので全然OKだもんね。
トレードマークのアンドレ・マトスの声が聴けないのは残念だったけど、 「Nova Era」「Unholy Wars」のような曲はむしろファンサービスであると感じてしまうほどに「Millennium Sun」や「Heroes of the Sand」「Bleeding Heart」といった アルバム全体を多彩にする楽曲が素晴らしい。こいつらは音楽性が深いから・・・
実はこのアルバムもあまり自分の中での評価は高くない。後述。 印象に残るアルバムイントロの洋太鼓のリズム、それに続くFear the Forceは代表曲になり得るクォリティを持った曲でサビのコーラスなんかカッコ良いですね。相変わらずバラードは良くてパワーバラードのWe Rule the Night、ピアノバラードのTill the End of Time。元ネタはゲイリー・ムーアだろうけどアイリッシュ風のRedも面白いですね。 ただしSpellboundはネガティブに反応しました。古いネタなら愛情を込めてパクってもいいけど出来が悪けりゃ苦情を言わせてもらうぞ。 さすがにゲイリー・ヒューズの年齢だと(俺もだけど)Led Zeppelinの世代ではなく、Whitesnakeを直接的に取り入れたみたいで何故かヴィニーはStargazerまんまのアラブ音階使ってみたりと、なんだか上手に消化出来ていないような。Still of the Nightのジョン・サイクスが秀逸だったのはDazed and ConfuzedとかWhole Lotta Loveの中間部の幻想的な雰囲気を自分なりの表現方法で昇華させて演じきれたとこでしょ? この曲をボツにしてアルバムタイトルをFear The Forceにしときゃ3rdまでの流れと均整も取れてたんじゃ?
1st、2ndが良かっただけに心配された3rd。TENの音楽とさほど距離感があるわけでもないゲイリーのソロアルバムやこれまた同様にボブ・カトレイとの絡みが始まり、かなり精力的に活動していたため才能を絞りきってしまわれないかとヤキモキしてました。 確かに楽曲の粒の揃いがやや悪くなり始めました。不必要にハードな曲で曲数を稼いでいるような印象が強い。かといってCD帯に安売りされるメロディアスという文句に騙されて買わされる凡百のバンドよりはずっと良い曲が聴けるわけで、結局これも「買い」となる。Standing on the Edge of TimeやFly Like an Eagleなんかは以前の路線で素晴らしいです。松田聖子の「あなたに逢いたくて」にクリソツなYou're in My Heartも美しいバラードです。 ただしThe RobeのEPに入っていたGive Me a Piece of Your Heartには心底ガッカリしました。TENの場合、元ネタ探しみたいな作業もまた楽しみのうちなんだけど、1秒で見切られてどうする(笑)
衝撃の1stから半年も経たぬうちに早くもリリースされた2nd。当然即買い。 マテリアル的には1stに収め切れなかった13曲(ボーナス含む)の発表となるが、まだこんなに良い曲が残っていたとは・・・ 1stとの違いはメタリックな要素の増加。のっけから美しいアコースティックギターに始まりドラマチックに展開する疾走曲。だが声を張り上げて歌うこともなく、あくまでもソフトに渋く責め立てる。愛撫が優しいのである。 他にも聴き所は沢山。 今度のアルバムはちょっとハード過ぎないかな?と思わせた所に、Wildest Dreamsの美しいコーラスで安心させてくれたりとしっかりTEN印。Turn Aroundの低音ボイスやThrough the Fireの尋常じゃない愛情表現。女の子はたまらんだろうな。Stay with Meを継承したようなWait for You。Youが目的語かつ主語になる詩的な表現なんかも素晴らしいですね。例えが変だがほとんど内山田洋とクールファイブまで行ってしまいそうな「アー」とか「ウー」といった男声コーラスの作り込みに感心しきり。 The Name of the RoseのEPに入ってるWhen Only Love Can Ease the Painもお勧めバラードです。
T.O氏とは若干意見が異となりますが、POPサイド中心の視点で書かせて下さい。 初期のメタルクィーン路線はやはり強引であった。いくら彼女がパット・ベネターが好きだったからといってそれはメタルとは違う。あの時代に他の女性シンガーと差別化しつつ手っ取り早くデビューさせるのには都合が良かったとは思うが、樋口宗孝自体が自分達のバンドの世界的成功をイメージ出来ていなかった頃、そのゴタゴタした渦中に放り込まれたようでなんとも痛々しい。バラードは一歩間違えたらフォークか演歌だし、ハードな曲はヒステリックすぎて彼女の能力を引き出せているとは思わない。なにはともあれ、男性視点における虚構的な女性人称で書かれた歌詞を歌うことに違和感を感じていたようだ。樋口の手を離れた後も、松澤浩明、松本孝之らとタッグを組み着実に足場を固めていった。 運命なんか分からないもので、メジャーに成り切れぬ苦い経験が彼女の意思を強靭にしていった。 「もっと自分らしい曲を歌いたい」 インタビューを受ける度にそう漏らしていたのが印象深い。 自分が思う転機は化粧品のCMに採用されたReturn to Myself。 一流海外ミュージシャンの起用など売れ行きに対するコストの高さとかもあったろうが、我慢に我慢を重ねたマネージメント側の勝利だ。この曲やHeaven Knowsなどはチャーリー・セックストンやリチャード・マークスが演っていた様なビートの効いたハードポップ。氷室京介のAngelって曲とかのあの感じ。この時期の歌詞に頻繁に登場する「自分らしく」といった表現はこういった過去からの決別といった意味があるのだ。その後の活躍はちと前の(と言っても・・・もう10年前なのね)J-POP界でのスマッシュヒット連発でご存知の通り。少なくともそれ以降しばらくの間ヒットのコツを掴んだ彼女の音はメロディアスなHR好きにはかなり聴き応えがあるであろう。哀愁味なんて表現できる日本人女性シンガーって他にいないし、Pardadox、Nostalgia、Cry for the Moonの愁いを帯びつつPOPなムードや、Antiqueの壮絶な上手さは感動的である。この雰囲気が出せるまで沢山の恋をしたのであろう。ま、下世話か。 元メタル姉ちゃんってことでアンテナに引っ掛かった方も聴いて欲しい。 感じるものがあるはずだ。
あんまり語れていないのが不思議だが、Yngwieが本格的にクラシカルなアプローチを始めてから、あのムードがハイテクギタリスト界を覆ってしまったせいか、MSGのInto the Arenaを直系とするリズム展開の機微に満ち、メロディアスな普通のHRインストは実は少ないような気がする。 Into the ArenaやCaptain Nemoを聴いた人に「あれみたいの聴きたいけどない?」と言われると、これってことになるのだ。 ただ個人的にはおなかいっぱい過ぎる。This is Warのようなボーカル曲にこのようなソロが入ってる方が、ドラマチックだと思う。
問題作と言われ最終作になってしまった1枚。 巨大な米市場において結局頭一つ出るかどうかで争っていた英国を含む欧州のバンド郡 (MSG、Rainbow、Whitesnake等のベテランまで参戦という世にも豪華な激戦ね) の中で制覇したのは、アイドル顔でAC/DCのノリにPOPを前面に出したDef Leppardとなりました。今でこそオデコが後退してるフィル・コリンなんかIbanezeの黒デストロイヤーに白のコットンパンツって感じで無茶苦茶カッコ良かったもの。MTV映えが良かった。 それに引き換え名作引っ提げたエイドリアンは何故か、蝶ネクタイ・・・ ここに危機感を感じたか、我らがVandenbergはモロに取り入れたのね。AlibiなんてそりゃもうPhotograph。Once in a LifetimeはEric Carmenの雰囲気。All the Wayの伸びやかな歌唱なんかはスティーブ・ペリーを意識した節もありと。なんつーか悲しげなショックは受けた。 とは言え、曲を作ってるのはエイドリアンなわけで概ねVandenbergなわけです。 今に思えばちょっと音が洗練されて一足飛びの売れ技を使われただけの単純な3rdアルバムってことでもいい。曲の粒も揃ってるしハードな曲ではちゃんとハードです。
この曲の場合、マイケルのソロでロックサイドのテクニックが網羅されているという点で楽しめば良いでしょう。失礼だがSmoke on the Waterのような初心者練習曲扱いというか・・・ 意外とバックコーラスも厚いのだけど、全体的にメロディは後退気味なので、数ある名曲の中では光っていない。御本人も同じようなコメントをしておりました。
例の裏声でGive Me A Chance どうってことがないリフに美しいオブリが載せられている曲なのだが、こういった素朴な題材のHRに感涙のメロディで息づかせるのはマイケルの最も得意とする所。 コージーの一見不必要に思えるツーバスのパターンなど、 不思議な聴き所がある。このアルバムはそういうエッセンスが所々散りばめられていて彼らの作る独特なHRの魅力に覆われている。
POPなこのアルバムの中でもとりわけPOPでキャッチー、かつ見事なアレンジメントを持つナンバー。アンディ・ナイも大活躍。 Dancer同様マイケルのPOP表現が見事。しかしボーカルレンジが合っているAメロ終了と同時にゲイリー・バーデンの弱点がモロに出てしまっててこいつは不味すぎます。リミックスでリードボーカルの差し替えを行うならStill Love That Little Devilよりか、こっちの方を優先すべきだったかと。すげーいい曲なんだけど・・・ いずれにしろこの曲を生かせない等、詰めの甘いリミックスは無駄骨だったと思う。
俺はこのアルバムが大好きです。良い曲だらけでないの。 Promise of Loveではポール・ロジャース+ブライアン・アダムスみたいな豪華な曲じゃん?普遍的なキャッチーさを上手く表現出来ている。 All or Nothing at Allは彼の曲の中で1,2を争うぐらいの名曲だと思う。さらりと流して聴けちゃうから気付かれないけど凄い曲ですよ。 Nothings Changedのようなアコースティックな曲ではBon Joviがやるような土着的なアメリカンROCKの雰囲気を出している。なるほどこの手でも上手いわけか。 うーん、借り物ばっかか(笑)しゃーねんやん。やっぱりHRの人なんだもん。 でもロニーもグラハムもこれは絶対出来ない。だからジョーは強い。 色々歌ってくれるからファンとしてはいつも期待して聴けるんですね。 さすがにRescue Youの時は大した曲もないのに産業ROCKの線を無理やり狙ったみたいな勇み足だったと思うけど、時代の流れとともにジョー自身が成長しもっと得意な部分を見つけることが出来た快作だと思います。 全然売れなかったけど諦めるな。 梶山とのコラも面白かったけど、徐々にこの路線に戻さないと行き詰るぞ。
一般的にはSeventh Signの線を単純に狙っただけの駄盤とされてるみたいです。 俺もそう思う。ヤケにインストの小曲が多いし・・・っつったら終わっちゃうか。 だがしかし。VengeanceとFire in the Skyはこのコンビならではのキラーチューン。マイク・ヴェセーラの起用はこういうのを上手くやるための人選なわけなのだから当然。バックの演奏も堅実だ。 Vengence 例のプログレっぽい展開かましてからクラシカルなソロに入るとことかキますねー。しかもリズムON状態でのクラシカルアンコールを初めて聴いた時にはビックリした。エンディングはFar Beyond the Sun以来の劇的なもの。とにかく全体のアレンジ構成がカッコ良すぎで涙出ちゃう。Never Dieより全然いいじゃん。 Fire in the Sky イントロで既に涙。ボーカルのラインがとにかく素晴らしい。 Aメロからして美しいし、ブリッジのギターとの絡み、サビの音の飛び方の意外性、どれをとっても良い。ギターソロ後半はインプロヴァイズの割に劇的に収束している。 イングヴェイが良く豪語する「5分で書ける」というような曲では全く無いことは確かだ。
アコースティックギターの美しいイントロから始まるドライブナンバー。 サビ直前のダダダ、ダというブレイクも印象に残るし、「Give Us Together」「Go On Forever」っていう韻を踏んだ歌詞や、BABYSのジョン・ウェイト風の歌いまわしをする「So Wake Up Baby」のとこがグッと来ますね。モチーフはBAD ENGLISHかな。 かなりの良い曲。
Far Beyond the Sunでは1曲目もいいけどこの曲がイチオシかな。久々グッと来ました。聴いたことのある感はLivin' without You♪のコーラス付近。MR.BigがカバーしてたWild Worldにも出てくるね。 才能の枯渇も何もボブ・カトレイやらなんやらに曲を提供しすぎて、元々モチーフを既存のヒット曲に求めて作曲する人だけに、 そりゃネタ切れるよとは思っていた。
我らがゲイリー・バーデン参加アルバム。 彼らのアルバムの中では、捨て曲の多さとその捨て曲のどうしようも無さからクォリティの低いアルバムとされていますが、 やはり手が伸びてしまうのは、多分俺が無意識的なゲイリー・バーデンの大ファンだからであろう。 別に透明感のあるボーカルが絶対条件であるわけでもなく、 音楽的なマッチングとしては、MSG同様悪くないと思っている。 Don't Be Afraid of the Dark Bring on the Night Welcome to My Hollywood Victory Only the Children Cry この辺りは彼らの代表曲の中に並べても見劣りしないでしょう。 Bring on the NightのPOPさを抑えて哀愁に振ったようなメロディラインはMSG時代から通じるゲイリー節と言え聴き所。