1992年に発表された2枚組のドキュメンタリー・ビデオ。ブラックアルバムを中心に過去や現在のエピソードをメンバーが語っている。全体的に大きく分けて構成は、ライヴ、プロモーションビデオ、そしてメンバー同士の話し合いが中心(ギャグもアリ)となっているが、「Enter Sandman」「The Unforgiven」「Nothing Else Matters」「Wherever I May Roam」「Sad But True」などといった収録曲の制作過程に当たってがメインとなっている。ただ、内容は凄い。ダラダラと(あくまで印象)、そのタルさのぶんだけメンバー内の様々な表情がリアルに描かれているのもファンにすれば目を離せないところ(現在公開中の「真実の瞬間」みたくエキサイティングしてないが/?)、そこが見どころだと思う。といっても、ジェイソンいびりは目を瞑っていたいとこだが/爆。(その内容の充実さ故にジェイソンの苦痛はハンパじゃなかったはず/苦笑。そういった部分から彼の脱退の背景がみえてくる大きなヒントともなっているように思う、だってメンバーを"鬼だ"と愚痴ってたくらいだし/笑)個人的にはライヴの「Enter Sandman」で最高!とか思ったけど、メンバーはかなり不満だったみたい。なにしろ演奏終了後ステージ裏でジェイムズ、カーク、ラーズが「お前のコーラスが強すぎる!」みたいなこと言ってたようで。。そーゆうとこでもかなり厳しい一面を窺える。カメラを前に堂々といびってみせる(?)とこがまたリアルな感じだけどね(それらすべて特定の人物のみに向けられる/爆)でも、最後のほうまでみてるとなんだかんだ言ってもエゴのぶつかり合いあってメンバー全員が分かち合ってるようなバンドの存在が厚くなっていくというか、なんか凄いインパクトがあった。基本的にはバンド、メンバーの日常を追ったドキュメントとしてかなり充実してると思う。感傷的になるファンもいるかもしれないけど、しっかり受け止められるのもファンとしては大事、そう思う。散々書いたけど、まだほんの一部しか触れられてないような気が…まぁそれだけ凝縮されてるってこと!
2nd「RIDE THE LIGHTNING」で人気を不動のものにしたアンダーグラウンドのヒーロー、メタリカをメタル界のモンスターへと押し上げるきっかけとなった大名盤であり商業的な成功を収めた3rd。もはやスラッシュ・メタルというカテゴライズとか云々の枠では語れない巨大な存在だ、HM界に打ち立てた屈指の金字塔。 立錐の余地もないかの如く怒濤のリフ展開に壮大なドラマ性の応酬、と全くといって隙が無い構築美で圧倒的スケールの劇的な世界を実験的ながら生み出したのは事実だし、圧巻の一言。 個人的にHMでここまで衝撃を受けたアルバムはそうそう無い。曲目をみてるとどの曲も際立って1曲1曲の重要さを感じるのはその「実験的なアルバム」且つ各曲の曲構成がスラッシュ・メタルの理想形として他とは一線を画しているからか、余計に説得力を持たせてしまうのはそこなのか。進化するのはよろしいが、メタリカらしさは今後どう出るのかが肝心なところだと思うし、ファンのためでもなく思うがままに暴れて欲しい。ラーズの「新作は一面的なものにはならない」に注目したいとこだが。
全世界で驚異的な大ヒットを記録した名盤「METALLICA」のオープニングナンバー。メタリカ史に刻まれた名曲中の名曲。へヴィ&グルーヴィ、歌唱、演奏、展開、構成、どれも非の討ちようがなく、もはやモンスターバンドの風格が漂う。余談、歴代ギター・リフ部門では1位のDEEP PURPLE「Smoke On The Water」に及ばずもこの「Enter Sandman」は2位を記録するなど絶大な支持を誇る。