初期RUSHの名曲であり、ニール・パートの大作志向に掛ける才能が開花したロック史上に残る名曲。まさに空間芸術のなかの空間芸術。フリーフォームな形式でここまで集中して聴かせる曲は意外とそうはないと思う。オープニングの「OVERTURE」からエンディングの「GRAND FINALE」まで一曲一曲の個性が起伏あるストーリー構成を仕上げていてお見事。テーマ「宇宙」を醸す程良いシンセの導入が効果的。 「ALL THE WORLD'S A STAGE」のライヴアレンジ(2曲削られている)された「2112」もリズム隊の起伏が激しくて、全く違和感を覚えないが、あのヴァージョンも格好いい。 DTと比べるとたしかに日本では過小評価されている気がするバンド。
ニール・パートのDsだけでも緊張感がこのライヴは凄すぎ。 最初から最後まで神がかったドラミングで展開されるパフォーマンスは圧巻。特にゲディ・リーのベースが屋台骨になってそのアグレッシヴなサウンドに脂が乗る。(音質はたしかに良くはありませんが)ライヴのハイライトは「2112」だと思うけど、個人的には序盤の「Something For Nothing」がお気に入り。短い時間のなかでリズム隊の緊張感はこの曲が見事に醸している。(ZEPやPURPLEと並べても褪色ないその儚さっぽさにフィーリングを覚えたので)時代を感じさせるが、今でも聴く度に立体映画に映るような不思議なRUSHワールドの魅力に引き込まれる。
ラストツアー、ZEPP東京公演の模様を丸ごと収めた贅沢なライヴDVD。 個人的には「大阪城ホール」のDVDも大好きだが、これも、っていうかこれこそ 絶対に持っておくべきだと思う。なんといっても終盤で黒夢時代の名曲「Like A Angel」がプレイされるということだけでもファンなら即買いでしょ。。 本当にあの頃の黒夢のライヴへとタイムスリップしていた。まぁ他の公演では 「少年」「MARIA」がプレイされたらしいが、「できれば全部演ってほしかった」なんて いったら「Like A Angel」の有難みがないじゃないか!(爆)むしろ網羅されたらちょっと惹くかな。。ノスタルジーに浸ってほしくないわけでもないが、(現に清春が「Like A Angel」を唯一大切な曲と言ってる)やっぱり常に変身していくのが清春。 さておき、本当に充実したセットリストに感動した。新曲を4
基本的に「13」は楽曲が粒揃いだと思うが、これはアルバム後半のキラー・チューンだと思う。印象は今作でいうところ6曲目の「ナイトメア」同様、2nd「BABYLON」の「SANDY」や1st「SAD BLOOD ROCK 'N' ROLL」の「OUT OF SIGHT」あたりを彷彿させるロックナンバー。「最後まであと少し」って歌詞が印象的。ほんとにそうなっちゃったけどね。この曲から静かに始まる「AWAKE」の流れは絶品。13階段へとゆっくり進んでいく絶望感が最高に醸されていて素晴らしい。