このシングルを聴いたときは衝撃的だった。ただただ興奮して鳥肌がたったのを覚えている。清春の歌声、それと人時のベースライン、解散直前のインタビューでこの二人あってこそ黒夢の成立という清春の言葉がこの曲ではっきり分かるような気がする。清春が人時を弟のように接し、人時が清春を懸命にバックアップする、この二人のケミストリーあってこそ生まれた素敵な一曲だと思うし、今聴いても本当に格好いい。数々のシングルのなかでも「Like A Angel」に対を成す名曲となったのはこれのような気がする。
これは名の通り、デビュー~解散に至るまでリリースした黒夢の「シングル集」。 デビューシングル「for dear」はもちろん、何よりいつの時代も価値を失わない「LIKE A ANGEL」を筆頭に、若者達の苛立ちや葛藤を叩き付けた「少年」、清春独特の世界観を歌った最後のシングル「MARIA」、などこれだけでも説得力がある。 初期から後期へと追っていく選曲、というとこだが、個人的にはsadsの同類ベストよりやっぱりこれに限る。あくまでsadsと比べて(笑)比べるのは間違ってるか。。 まぁ、ザッとシングルに触れたい人ならオススメできるが、。 本気で黒夢を知りたいならやっぱりDVD,ビデオで発売されてる「LIVE OR DIE」を見るとか網羅されたベスト「BEST OF WORST」だろう。B面こそに彼らの魅力を感じる人は本当に熱いファンだろうね。
清春2ndソロアルバム。前作のメランコリーで暗の世界を持つ楽曲群に比べて、今作ではポップでメロディアスな要素に重点を置き、モダンな作風も漂わせる仕上がり。スロー~ミドル、ハイテンポまでどの楽曲もさすが、と思わせる清春の緻密性たっぷりなオリジナリティ&ベテランぶりを思う存分に発揮されてるような気がする。最も、「LAST SONG -最後の詞-」、「HORIZON」の2大ハイライトとも言うべきナンバーの存在が大きく今作に貢献してるようにも思える。他にも、個人的には「BUNNY SMILE」、「蝶」、「影絵」、「FAIDIA」、「ALSTROEMERIA」等々、ソロならではの新しい試みが窺えた好調なナンバー。特に「FAIDIA」、「ALSTROEMERIA」のような鮮やかさは今後のソロ活動にどう反映されるかが非常に興味深い。とにかく、全くと言っていいほど捨て曲と言える曲が存在しないのがすごい。何年後も聴きたいと思える、まさに名盤。ファンならこの作品の素晴らしさがわかるはず。