新作(現時点ではまだ)「HAVE A NICE DAY」、そのタイトルトラックだが、個人的には好きな曲だ。ここ数年「静かになった」みたいに言われてるけど、その一方でこの曲はその世間をぶっ飛ばしそうな威力を持っているかもしれない。なんせ「新作はへヴィなギターが詰まったレコード」と語るようにこの曲ではリッチーがバックアップ係(?)ならずムードを自ら引っ張ってる感がある。 それに乗るジョンのヴォーカルも「CRUSH」時のような、あの「It's My Life」の精神とも感じ取れるようだ(個人的には)。 「衰え」という心配どころか、よりパワフルで歌心もさらに表れたかのような、ヴォーカリストとしての深みを増した印象を受けた。素晴らしい。 曲調は思うよりもわりと陰りのような感触だった。意味するものはわからないが。ともあれ、新作ではどうなるのか期待してる。
清春の歌い回しだけとってみても、あんな風にも変わるもんなんだねぇ。過激でありながらわりとPOPな質感もある。 何よりSADSというバンドの初期を象徴してるかのような、まだバンドの躍動感ありで爽快に突っ走ってる頃なのかも。同じ「躍動」とか「突っ走る」でも「The Rose ~」とは対比できる対象じゃないが。いわば皮肉にとろうが狙いととろうが、いずれにせよアクの弱さが作用した「大衆性」。だっていきなりあっちのヴァージョン聴いたら「え!?」って思うでしょきっと(笑)
PRIESTなら「Beyond The Realm Death」みたいな、位置的に言えば対比できる対象かも。まさに「審判の日」そのもの。死刑囚のストーリーだけあって感傷的な感じだけど、むしろ展開が凄すぎ。ブルースの完全に感情移入してる絶唱、バンドの委曲を尽くしたかのような表現力。曲をドラマそのものに仕上げてしまっている。 雰囲気といい構成力といいそれに伴った意味深さもこの曲はずば抜けている。超大作であり、驚愕のスケールで描かれたメイデンの意欲作。「ROCK IN RIO」は素晴らしいに尽きる‥‥。
PRIESTの中でも雰囲気で泣かせるといったらこの曲も忘れられない。へヴィなリフに乗せてリリカルかつ妖しげに唸るロブの絶唱は圧巻。シンセも潔く効果的に、味な事をやっている。異彩を放っているとこか、なんとも惹かれしまう。何よりグレンのギターソロは本当にこの曲の雰囲気に合致した独自の「泣き」表現だと思う。「PAINKILLER」後半の「美」を堪能させてくれる名曲。壮大だ。「ANGEL OF RETRIBUTION」のDVDも感動的。