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H・Wさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 101-200

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H・Wさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 101-200
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FIREHOUSE ★★ (2002-08-18 02:30:00)

FIREHOUSEが好きだ。
馴染みやすいメロディーが、しかし決してありきたりではない、というところがたまらない。
C.J.スネアの声は上のほうがペラペラだが、この際そんなことはどうでもよい。
「これでヴォーカルが別人なら完璧」とかいう無粋な事も、彼らに関しては思わない。
これでいいのだ。FIREHOUSE。


FIREHOUSE - Good Acoustics ★★ (2003-02-04 01:21:00)

アコースティックで演奏してその良さが際立つバンドといえば、彼らだ。
ホント、味わいがあり、なんだか心癒される素晴らしいメロディの数々は、
水を得た魚の様に生き生きとしている。
あえてギターソロにエレキ部分を残したビル・レバティの見識にも拍手。


FIREHOUSE - Prime Time ★★ (2006-06-06 22:29:00)

「いったいどうしちまったんだFIREHOUSE!!」と思わず声を上げた作品。
いっときのPC69のように、ぜんぜん別の方向に進んでしまったのなら、「ああ、君らはそういうことをしたかったのだな」と、あえて納得も出来ようが、以前と同じような香りを残しつつ、過去のクオリティに全く追いついていないという惨状。
時折、「おっ!来るか」と思う瞬間があるのだが、そのまま波が来ないままダラダラ過ぎ去ってしまうのがヒッジョーにきもちわるい。
ウヲー。しっかりしてくれー。


GAMMA RAY - Heading for Tomorrow - Money (2002-10-31 01:00:43)

人をくったような、チャラけたユーモアセンスが、カイ・ハンセンの個性でもある。
この曲、マニマニのオモシロさで全てが終わってしまいそうだが、よく聴くと物凄くメロディーが凝っていて、音楽的才能無しには作りえない作品だ。
収録アルバムは、今聴くとさすがに時代を感じる曲が多いが、この曲のインパクトは未だに強烈。


GARY MOORE ★★ (2002-10-09 02:14:00)

「アイリッシュテイスト」によって武装された、強烈な存在感を誇るメロディーを、伝統的HR世界の中に昇華させる。
そうして生み出される極上の素材を、前人未到の泣きを発散させる「左手」と、猛烈なアグレッションを叩き出す「右手」を使って料理する。
ゲイリー専売特許のこの方法は、殿堂入り名曲を数々生み出してきた、必殺の錬金術であった。
しかしゲイリーは、あえてその術を封印した。
より「両手の技」の研鑚に重きをおき、侘び寂の境地を求める旅に出たかのような齢の重ね方は、彼の「ギタリスト本能」に導かれたものなのだろうか。
それとも・・・

たまたま趣味で作ったブルースアルバムがアメリカで大ヒット。
例によって「アメリカでの成功」という究極の麻薬に犯されてしまった彼が、その後の人生設計を書き換えた、ということに過ぎないのか。
ただ、アメリカ中を敵に回す事があろうとも、これだけは言っておく。
ゲイリー・ムーアの音楽が最もまばゆい輝きを放っていたのは、「錬金術」を駆使していた、あの時代だ。
・・・今のところは、そうだ。


GARY MOORE ★★ (2011-02-08 03:25:57)

突然の悲報に接し、驚きと悲しみを禁じ得ません。
彼の存在は「人間国宝」とも例えられるほどに、ロック界にとって貴重でかけがえの無いものでした。
埋めることの出来ない大きな穴が、開いてしまったように思います。

本当に残念です。
今はただ、ご冥福をお祈りいたします。


GEEZER( G//Z/R) ★★ (2004-08-07 23:06:00)

ギーザー・バトラーのベースは大好きだが、このプロジェクトはかなりの「上級者」向きで、正直、腑抜けた僕の耳には辛かった。
ま、へヴィサウンドということに関しては世界一耳の肥えた彼が、自分の趣味でやってる音楽なんで、こういう音になるのも仕方ないかもだが・・・。
ねえ、もうちょっと、こっち向いてよ(苦笑)。


GUNS N' ROSES ★★ (2002-10-22 01:44:00)

サマーソニック02・・・
メロコア、メロパンク、ミクスチャー、ヒップホップ。現在ロックシーンのメインストリームを代表するバンドたちがひしめく中で、堂々ヘッドライナーを務めたGN'R。
正統的HRが隅っこに追いやられている現在のシーンの中にあって、彼ら(彼?)の存在はむちゃくちゃ頼もしい。
そういえば、きらびやかで過剰装飾気味なHRシーンを、アウトロー的カッコよさとシンプルなノリでおもいっきり蹴り飛ばした彼らこそが、全ての始まりだったのかもしれない。
ウィザーのファンも、オフスプリングのファンも、ドラゴンアッシュのファンでさえ、「カッコいい!!」と口をそろえるガンズの圧倒的存在感。
「いかにも現代風」な若者がアクセルのカッコよさに震えるその姿に、ぼくは感動を禁じえなかった。
僕は声を大にして言いたい。
「GUNS N' ROSESはハードロックバンドだ!まじりっけなしのピュアロックバンドだ!!わかったか、おまえら!」と。


GUNS N' ROSES - Use Your Illusion I - November Rain ★★★ (2002-07-03 02:33:17)

寒色系のテクスチャーを幾重にも重ねながら、しっとりと涙滴る心の景色を綴った一台絵巻。
延髄から震えるような感覚。
眉間の奥から熱くなるような感覚。
一曲でこれほど多くの見せ場を演出できる彼らは天才だ。
アメリカンな有名バンドだからと、GN'Rを嫌ってはならないぞ。哀メロマニア諸君。
これを聴き逃すのは、一生の損だ。


HARDLINE - Double Eclipse ★★ (2002-06-10 01:25:00)

抜群の歌唱力を誇るシンガーが、普遍的な魅力を持つメロディアスな曲を絶唱している。
これだけで充分「買い」である。

曲調が爽やかなので、彼女とドライブ中にカーステでかけても、これなら大丈夫。


HEAVEN & HELL - The Devil You Know ★★ (2009-06-05 14:11:00)

2009年にもなって、このメンツの「新作」を聴くことが出来る事の幸せについて考えると、もはや手を合わせて拝みたくなるほどのアルバムである。
しかも、もうミュージシャン寿命どころか実際の寿命について考えることさえ多くなりそうな御歳の方々が、ファンの勝手な幻想に付き合って、青年期に生み出した音楽を当時のパワーそのまま(もしくはそれ以上)に演奏してくださっているのだ。これは拝んでも拝み足りん。
存在自体が有り難すぎて、作品に対する正当な評価が出来そうに無いが、そんなもん、しなくていいわw
このアルバムは最高です。ありがとうございました。


HEAVENS GATE - Hell for Sale! ★★ (2002-08-05 03:38:00)

カタカナで「ジャーマンメタル」と書いた看板をぶら下げてやりたくなるぐらいの作品だった「LIVIN' IN HYSTERIA」を作ってしまった彼らが、ちょっと空気を入れ替えてみようとした気持ちはよくわかる。
極東地域で小爆発をおこしたとはいえ、あの作風でそう何枚も作るわけにも行くまい。アイディアに煮詰まってしまうし、第一、飽きられる。
で、割とオープンな気持ちで作ったのがこの「HELL FOR SALE」である。
メンバーの個性を開けっぴろげにした雑多なメロディーをちりばめる事で、聴き手を飽きさせないような配慮がなされている。
しかもVIPのお客様、ジャパニーズに媚を売る事も忘れていない。
最大公約数的には、このあたりが適当なのではないかと思ったし、少し聴くだけで何小節も先の音を予測できた前作より、個人的にはずっと楽しめた(RISING SUNも名曲だ)のであるが、VIPの皆さんはその程度のサービスじゃあ、満足しなかったのであった。


HELLOWEEN - Master of the Rings ★★ (2002-07-09 00:37:00)

20件以上得票しているTHE DARK RIDEよりよっぽど出来がいいと思うので、一票入れておこう。
アンディのキャッチーなメロディーセンスと疾走HELLOWEENが学変化を起こして、良い作品になった。心機一転でやる気に満ちたフレッシュさが、アルバム全体にみなぎっているのも良い。
ただし、情感に欠けるローランド・グラポウの「棒読みプレイ」だけはいただけないなあ。


HUGO - Hugo ★★ (2003-11-13 02:17:00)

この人は声質が最高に魅力的だ。
ハスキーで耳に優しく、それでいてレンジが広く、上のほうは結構抜けが良い。
表現力もいい。うまい。
その声で、ジャーニーっぽい、「透明な哀愁」を感じるメロディをなぞっているわけで、これは確かにたまらん。
ただ、メガメガさんもおっしゃっているが、ヴィニー・バーンズの弾くギターがどうにも暑くるっしくていけない。バッキングもうるさい。
彼のギターを「エモーショナル」と評する意見も多いが、個人的には、そう評するには、彼のギターはちょっとデリカシーに欠けると思う。
音程は上下しているが、なんというか、抑揚が足りない。
このアルバムをスティーヴ・ルカサーあたりが弾いていたら、凄かっただろうなあ。


IAN GILLAN - Scarabus ★★ (2002-11-26 01:07:00)

ポップで、キャッチーで、おしゃれで、ヴォーカルに味があるロック。
イアン・ギランは決してギャアアと叫ぶだけの能無しではない。
イアン以外のメンバーには見知らぬ顔が並んでいるが、そんなことはどうでもいい。
多彩なメロディとリズム、工夫を凝らした曲作り。
楽しい一枚だ。


IAN GILLAN - Toolbox ★★ (2002-11-13 02:16:00)

イアン・ギランは何かにつけ槍玉に上がってしまうけれど、この人は才能あるミュージシャンだ。
肩肘張らないルーズな歌メロと強烈なシャウトのギャップが面白いが、このアルバムではそれを上手く使い分けて、魅力的なヴォーカル・アルバムに仕上げている。
メロディが爽やかで垢抜けているのも非常に良い。
これがギラン本来の持ち味だとするなら、彼は断じてDPでやるべきではない。いい意味で。


IMPELLITTERI - System X ★★ (2002-08-15 21:54:00)

クリス・インペリテリは名前が速弾きである。クリスインペリテリクリスインペリテリ・・・まあいい。
インペリテリはファンが喜ぶ正統派HMエッセンスを軸にしているだけに、同じヴォーカリストで何枚も続けると、曲にバラエティーを持たせるのが難しくなってくる。
そういう意味で、グラハム起用は大正解。
このおじさんは未だ凄まじいガナリ声を発する。しかも歌メロの収めかたが素晴らしい。
STAND IN LINEの面影が、思ったよりもずっと少ないのは驚いた。
クリスが、紆余曲折を経て自身のスタイルを確立した事の証明である。


IRON MAIDEN - Fear of the Dark ★★ (2003-05-07 00:06:00)

HRを聴き始めてから10年近く、アイアン・メイデンのよさを今ひとつ掴めずにいた。
ACES HIGHはカッコよかったし、スティーヴ・ハリスの音は個性的だとは思っていたにせよ。
B!誌での高得点に釣られて、発表直後にこのアルバムを買ったときも思った。
「やっぱりわからん。」
ところが、数年たったあるとき、ふとこのCDの埃を叩いた。
一緒に、僕の心に被った埃も飛んでいった。
雰囲気のある音作り、味わいのある歌メロが、心を捉えた。じわじわと、興奮が広がっていった。
それまでなぜ、ピンとこなかったのかは判らないが、こういうことがあるから、音楽は楽しい。


IZZY STRADLIN ★★ (2004-01-04 04:40:00)

ガンズのメンバーのなかで、いちばんカッコよかったのは間違いなくイジー・ストラドリン氏だ。
どういうカッコよさかというと、メンバー全員がカメラ目線で撮影しているとき、ひとりだけ横を向いているようなクールさ。
スラッシュやアクセルが100パーセント全開でライブパフォーマンスしている最中に、7割ぐらいの力でタバコをくわえながらプレイしているような、きわめて石川五右衛門(ルパン三世)的なシブさがあった。
けど、要するに、ルパンや次元がいて、はじめてゴエモンのカッコよさが引き立つわけで・・・。
たしかにゴエモンはひとりでいても、カッコイイにはイイのだが、やっぱり、「あのキャスティング」が、いちばんカッコよかったなあ(しみじみ)


JACKAL - Vague Visions - Vague Visions ★★ (2002-08-09 00:57:38)

デンマーク産メロディック・パワーメタルバンドの93年の曲。
アルバム一曲目のタイトル・チューンというだけあって、持ち味を存分に生かしたファストでメロディアスな高品質疾走ナンバーだ。
しかし何が凄いって、ここのリズム隊は凄い。
ライブを見たことがないので、あんまり手放しでほめ倒すのはやめておくが、猛烈なスピードで凄い量のオカズをバラまいていってくれる。
ハイトーンのヴォーカルもいい歌唱力してるし、ギターもいいが、凄まじいリズム部隊に終始圧倒されっぱなし。
輸入版で買ったこれ一枚きりしか持っていないのだが、彼らは今、どうしているのだろう?


JAKE E LEE - A Fine Pink Mist ★★ (2006-06-06 23:17:00)

OZZY期やBADLANDS期、僕のハートにグサリと突き刺さる名演を数多く残してくれたリー氏が、初めて個人名義で発表したアルバムだったから、当時、ぼくはBURRNのレビューでミソクソに貶されたのを承知でCD屋に向かった。(これは珍しいことだ)
家に帰ってCDを聴き終えた僕は、「ああ、やっぱりレビュアーの意見を無視しちゃイカンなあ」とうなだれたものだ。
これ、「個人名義の作品」どころか、「個人的な実験」という感じの音源。
人を楽しませようという意識が微塵も感じられない。
せめてその後に何枚も楽しい作品を発表していれば、「あの作品を作ったことに意味があったんだよ」とか回顧するというパターンもアリだが・・・。むむ。


JAMES DURBIN - Memories of a Beautiful Disaster ★★ (2012-01-26 18:36:40)

アメリカの「スタ誕」系TV番組で驚異の歌声を披露して一躍有名人になったというジェームス・ダービン君が、TV局の力というやつで華々しくデビューした、と。そういう流れの作品。
彼が番組中で披露したのはQUEENとかツェッペリンとかで、ザック・ワイルドやジューダス・プリーストとも「サプライズ競演」したというのだから、彼の音楽は思いっきり「こっち寄り」なワケで、そういう音楽を受け入れる土壌が北米に残っていたという事に驚いた。

さて、ともすれば、メタル再浮上の切っ掛けになるかもしれないという、業界の一大事であるからして、さぞ豪華なゲスト達が花を添えるのだろうと思いきや、なんとゲストはミック・マーズただ一人だったというのはどういう了見だこの野郎w
それはさておき肝心の内容のほうだが、確かに相当上手いシンガーであることは間違いない。
妙なヴィブラートでごまかす必要のない、確かな音程と抜群の声量があり、曲によって声色を変えて表情豊かに歌い上げる事も出来る。グレードアップしたジェームズ・ラブリエのようだ。
曲そのものに関しては、ちゃんと優秀なソングライターが提供したとおぼしき「高品質な曲」が並んではいる。どこからどう聴いてもハードロック・ヘヴィーメタルであり、間違いはない。
しかし、アルバムを聴いた2時間後にメロディを思い出せないのは、僕の記憶力が年々低下していることを差し引いても(もうこのサイトに初投稿してから15年ぐらいなるのと違うか)、没個性な曲のせいもあると考えて差し支えなかろう。
別に、お茶の間で人気になったならメタルの十字架を背負って戦えなどというシンドイ事を求めるつもりはないから、肩肘張らずに次のステップに進んで欲しいと思う。
(できたらギタリストはヨーロッパ系の凄腕でお願いします)


JEFF BECK - Jeff Beck's Guitar Shop - Where Were You ★★★ (2002-08-26 16:51:19)

エレキ・ギターは人類が生み出した傑作楽器である。
その表現力はちょっと桁外れだ。
旋律をなぞるだけならピアノがある。
ヴァイオリンでも音は揺らせる。
しかしこの表現は貴様らには出来まい、はははは!
ざまーみろってんだ、おしりぺんぺん。
・・・失礼。
ジェフ・ベックによるこの演奏は、凄まじい緊張感を伴った泣きの名演だ。いや、「泣き」などという陳腐な表現は当てはまらないな。ごめん。
日本刀の上を素足で歩ききったジェフ・ベックに拍手!拍手!


JOE LYNN TURNER - Hurry Up And Wait - Can't Face Another Night ★★ (2002-09-10 22:22:10)

ジョー・リン・ターナーのおいしいトコをぎゅっと凝縮したせつないバラード。
ギタリストはご存知アル・ピトレリ。この人は「何でも弾ける便利なギタリスト」という評価しか得ていないようだが、とんでもない。とんでもないですよ、皆さん。押し引きをわきまえた演奏と、泣かせにかかった瞬間の猛烈なオーラは、こういう哀愁をたたえた曲で抜群の威力を発揮する。はっきりいって、名人芸である。
ジョーの素晴らしい歌唱と絶品の歌メロ、ついでに凄まじい泣きを演出するギターソロ、これは名曲である。


JOE SATRIANI ★★ (2003-04-28 02:30:00)

たとえジョー・サトがギターを弾けなかったとしても、彼はコンポーザーとしての能力だけで充分メシを喰っていけるだろう。
彼はときどき、ぞくっとするほど素晴らしいメロディを産み落とす事がある。
CD一枚の中に、必ず何箇所かある。
僕はいつも思う。「これでCD代のモトはとったな」と。


JOE SATRIANI ★★ (2005-04-25 03:12:00)

「ピンチヒッター・ジョー・サトリアーニ。」
耳を疑うようなアナウンスだったけれど、せっかく買ったチケットなので、僕も観に行きました。DP来日公演。
でもね、やっぱり条件が悪すぎたようで・・・。
(多分ろくにリハーサルもしていない)
お互いトッププロなんで、演奏には全く揺らぎがなかったけれど、DPにジョーサト・マジックを注入するには、明らかに時間不足だったとおもう。
あのまま彼が加入していれば、かなり面白いことになったかもしれないけれど。


JOE SATRIANI - Flying in a Blue Dream - Flying in a Blue Dream (2003-04-28 02:22:27)

なんだろう。
この浮遊感。
なんだか寂しくなってくるような孤独感。
まさにタイトル通りの感覚を運んでくる。
この空間表現能力は、並みの人間にはおよびもつかない。
ジョー・サトリアーニ、恐るべし。


JOE SATRIANI - Strange Beautiful Music ★★ (2009-06-05 14:29:00)

タイトルどおりのイメージを狙ったアルバムなんでしょう。
狙いがあまりに成功していて、ジョーの天才ぶりをまざまざと見せ付けられた感じ。
お約束的パターンに持って行くと見せかけてでスっと肩透かしを食らわせるあたりがキモチイイ。
凡才が同じことをやるとキモチワルイのだが、幸いなことにジョー・サトは凡才ではないのであった。


JON LORD - Before I Forget ★★ (2002-07-04 20:27:00)

ディープパープルのオリジナルメンバーにしてHR界最高のキーボーディストとの呼び声高いジョン・ロードのソロアルバム。
参加メンバーが多い上、ジョン自身の守備範囲も異常に広いため、人によっては受け容れられない曲があるかもしれないが、ここに収録された何曲かの存在が、このアルバムを「哀メロフェチ必聴版」たらしめている。


JON LORD - Before I Forget - Before I Forget ★★ (2002-07-04 20:41:13)

ジョンがこの曲のテーマフレーズを閃いた瞬間、「こいつは忘れる前に録っとこう」と思ったに違いない。
どのようなシチュエーションで流しても、周囲の空気を一変させるほどのメロディーパワーをもつ。
特に黄昏時に聴けば、顔面が再起不能になってしまう事請け合いだ(笑)


JON LORD - Before I Forget - Say It's All Right ★★ (2002-08-09 02:23:34)

ヴィッキー・ブラウンというソウルフルな女性シンガーをフィーチャーした、やさしく、さみしいバラード。
悲しいだろ?悲しいよな?という泣かせ方ではなく、そっとやさしく「あなたは悪くないわ」といわれたときの、あの泣きである。
ひょええええええ(泣)


JON LORD - Before I Forget - Tender Babes (2002-07-04 20:34:54)

教会音楽っぽいフレーズをモチーフにしたシンプルな構成のインスト。
美しく、荘厳な雰囲気で静かに流れるイントロの中、突然ドカンと始まるコージー・パウエルのドラムは、何度聴いても心臓に悪い。ほとんどいたずらである。


JONAS HANSSON ★★ (2003-04-08 10:13:00)

アルカトラス再結成の話が暗礁に乗り上げた事から派生したプロジェクト、それが「ヨナス・ハンソン・バンド」だ。
だれの発案かは知らないが、アルカトラスのギタリストにヨナス・ハンソンを起用しようとした見識には恐れいる。
もしもそれが実現していたら、初期アルカトラスの雰囲気を色濃く映し出した、素晴らしい哀メロHRアルバムが出来上がっていたに違いない。
惜しい。


JONAS HANSSON - Classica (2015-04-27 12:21:46)

もしイングヴェイがいなかったら、「ネオクラ始祖」みたいな扱いになっていたかもしれないとたまに思うスウェーデン人ギタリスト、ヨナス・ハンソンがだいぶ前に作ったクラシック風味満載のインストアルバム。

彼の良いところは音選びのセンスがあるところで、伝説の(?)バンド、SilverMountainには、かのヨハンソン兄弟が在籍した云々を抜きにしてもずいぶん楽しませてもらったものである。
特に構築感に溢れたネオ・クラシカルなギターソロは、若干のたどたどしさを差し引いてなお魅力溢れるものであったと言っておく。
そんな彼が、いつか作るだろうと思っていた方向性でやっぱり作ってしまったのがこのアルバム。

いまさらながらこんな文章を書いているが、僕は多分発表とほぼ同時に買っている。
(好きなんだからしょうがないじゃん。)

で、最近になって聴き直したわけだが、彼の「イイ意味でB級くさい」ところがブッ炸裂した非常に味のあるアルバムだと思った。

もうちょっと上手い人が同じ事をやっちゃうと、右耳から入った音が左耳に素通りしてしまうところなのだが、彼のプレイは何となく眉間のあたりに引っかかる。
そのひっかかり具合と、クセになりそうなメロディが絶妙のバランスで脳みそを刺激するのである。
バッキングトラックはおそらくほぼ打ち込みで人間くささが皆無であるにもかかわらず、こんなにもオーガニックな味わいを演出するとは、流石。
(いやあの、褒めてるんですよ)

下手したら売れないRPGのサントラかなんかに成り下がりそうになるのを、寸前のところで食い止めている感がとってもステキなのだ。

・・・なんか非常にひねくれたレビューになってしまったが、ひねくれた人は聴いてみてくださいw


JONAS HANSSON - SECOND TO NONE ★★ (2003-04-08 10:02:00)

SILVER MOUNTAINのブレイン、ギタリストのヨナス・ハンソンが「ヨナス・ハンソン・バンド」として発表した2枚目のアルバム。
ストレートな哀愁HRで、ヨナスと専任ヴォーカルが半々でリードヴォイスを分け合っている。
声質が似ている事もあって違和感はないが、それほど上手でもないヨナスがなぜに半分も歌ったのかはナゾだ。
ともあれ、ギターに関しては個人的にかなりツボ。
哀愁メロディにより絶妙に構築された、一度聞いたら確実に口ずさめる「歌える展開」のギターソロは、もはやこの人ぐらいにしか求める先がないほど貴重。
誰にでもお勧めできる作品ではないが、僕は愛聴している。


JUDAS PRIEST ★★ (2002-05-23 01:53:00)

YOSIさんの長大な文章を読んで、「やっぱりPRIESTのファンは違うなあ」などと思った僕ですが、ひとつ問題提起です。
PRIESTが「一般リスナーの抱くHM像」にこだわらず、「格好よければ何でもあり」で常に新しい要素を取り入れながら前進してきたのであれば、なぜにロブ・ハルフォードはバンドを去らなければならなかったのでしょうか。
ロブは、「最前線の音楽」と「HM」のギャップに苦しんだといいます。要するに、自分のやっている音楽が「いまどきダサいもの」になってしまうのを恐れたわけですが、グレンが本当に「新しいもの好きで何でもあり」ならば、ロブがそういう苦悩にさいなまれる事はなかったのではないか、と。
グレンは信念の男です。流行の要素を取り入れながら、しかし彼の目指したものはやっぱり、「今を生きるヘヴィー・メタル」なのであって、決して「今を生きるロック」とか「今を生きる音楽」ではないように思います。
グレンのヘヴィー・メタル・パイオニアとしての自覚、信念は、多分、他の誰よりも強い。
だから彼は、愛するHMを現在の音楽として生き長らえらせるために、パロディーになってしまわないように、様々な「流行の要素」を取り入れてきたのです。
すなわち、どんな要素を取り入れても結局「グレンの音」すなわち「HM的」になってしまうのは、偶然なのではなく、彼のHMに対するこだわりではないのでしょうか。
グレンが、そういう「HM要素」にこだわりを持っていたからこそ、ロブは「ダメだ、このままでは若いやつらにダサいと思われてしまう」とか感じてしまったのでしょう。
ところが結果的に時代はロブが思ったほど「アンチHM」に傾かない。HMと距離があると思われたグランジ、ラウドロック系の若者たちがこぞって伝統的HMバンドに対するリスペクトを表明し、特にロブ自身もライブ参加したBLACK SABBATHに対する崇拝は熱狂的なまでに盛り上がっている。
ブルース・ディッキンソンの舞い戻ったMAIDENもくっさいメタルで復帰したにもかかわらず、各地で大人気。
ロブはそれを肌で感じただけに、「ああ、HMでいいんじゃん」と気付く。
いま、グレンは手ごたえを感じているはずです。「ほらみろロブ!時代はHMを見捨てる事はないだろう。」

・・・やっぱり僕は思うのです。JUDAS PRIESTは信念のバンドだ、と。


JUDAS PRIEST ★★ (2002-05-23 20:44:00)

>YOSIさん
・・・なるほど、ロブの脱退が「事故だった」と考えれば、そして、
>ロブがTWOとかで新しい音楽を追い求めたのは、いわばやけくそで、今更メタルをやるのはPRIESTの影にすがってるようで情けないとの思いからではないか
と考えれば、つじつまが合いますね。事実を貫いた素晴らしい視点だと思います
ただ、FIGHTを立ち上げようとしたロブと、かねがね「バンドのメンバーが決してやってはならない事のひとつがソロ活動だ。」と言っていたKK、グレンとの間には、やっぱり「温度差」があったように思います。
ロブが「これはPRIESTでは出来ない」と思った要素とは、一体どんなものだったのでしょうか。
FIGHTの1stとジャギュレイターの類似性を見る限り、確かに一見、両者は同じ方向を向いていたようにも見えますが・・・


JUDAS PRIEST ★★ (2002-05-23 23:06:00)

そうか・・・!
ひょっとしたらC3さんの言うような、「若者といっしょにやりたい」という欲求が、ロブを動かしたものの正体なのかも。
ロブは、PRIESTで出来ない音楽があったからソロに向いたのではなく、ただ単純に、勢いのある若い連中と一緒に仕事がしたかっただけなのかもしれませんね。
そう思うと、ロブって、かわいそうだなあ。


JUDAS PRIEST - '98 Live Meltdown ★★ (2002-08-30 03:30:00)

このライブアルバムが発表されていなかったら、リッパーが戦犯扱いされていた可能性がある。
キーが下がっているとはいえ、前任者のウルトラD級歌唱を完璧にトレースするその逞しい姿に、我々は完全にノックアウトされてしまったわけだ。
「歌えること」を天下に知らしめたこのライブ・アルバムの功績はとてつもなく大きい。
しかし、やはり「ロブと違う」ということは事実で、それも同時に確認させられた気がした。
ロブの声には、じつに悪魔的な「気味悪さ」というのが潜んでいる。これはオジー・オズボーンにもいえるが、このへんはもはや歌唱力云々の差ではない。
リッパーはそのかわり、どすの利いた怖さを演出できるわけだが、
「なんじゃワレこらああ」というやくざの一声より、痩せた目のぎょろりとした男が、「ねえ、君、こっちにおいでよ・・・ヒヒヒ」とか言うほうが、僕は怖い。

ともあれ、JPの得た新しい武器が、少なくともその性能においては、一切不安のないものであることを、このアルバムは証明しており、出されるべき時期に出されるべくして発表された、価値ある一枚である。


JUDAS PRIEST - Demolition ★★ (2002-07-05 01:10:00)


モダンヘヴィネスの要素はカレー粉のようなもので、何にかけても最終的に「カレー風味」になってしまうという難しい「調味料」だ。
ジャギュレイターはいわば「プリースト風カレー」であったのだ、結局の所。
デモリションの場合、「カレー風味のプリースト料理」である。
最近ではちょっと「カレーの匂い」がしただけで顔をしかめる純粋主義者がいるようだが、このアルバムの料理の仕方は、一流だ。
深い味わいがある。


JUDAS PRIEST - Nostradamus ★★ (2008-11-29 15:35:00)

コンセプトアルバムの理想的な姿といえば、「名曲無き名盤」だと思ったりする。
ブックレット片手に、歌詞をよく味わいながら、一遍の小説を読むかのようにその世界に浸れるような作品が良いのだ。
そうでなければ、わざわざSEで曲同士を接着する必要なんか無い。
要は、そこに一撃必殺の名曲は必ずしも必要では無く、物語が全部終わって、「ああ良かったなあ」が最高。
そういう意味で、やっぱりDreamtheaterのMetropolis Part2は本当にスゴイ作品だった。
で、このアルバムだが、「名曲はあるが名盤とは思えない」っていうのがホントのところ。
一枚通して物語に浸るにはちょっと色彩が単調すぎるという感じ。
喜怒哀楽、山あり谷ありでクライマックスに向かっていくような、コンセプト作品としての完成度がちょっと低いような気がするのだ。
これなら、曲数を絞ってSEを削ぎ落とし、普通のアルバムとして発表したほうが、何倍も印象が良かったはずだ。
彼らほどのキャリアがありながら、新しい試みにチャレンジする事自体は本当にすばらしいと思うが、もう少し音楽性に幅があるミュージシャン向きの仕事だと思うなあ、コンセプトアルバムってのは。


JUDAS PRIEST - Painkiller ★★ (2002-07-17 02:20:00)

当たり前すぎて書き込みしたくなかったのだが、先日ふとCDプレーヤーに乗っけて、久しぶりに頭のてっぺんから蒸気が吹き出た。しゅー。
やっぱり凄いぞ。いまさらながら。
ロブ・ハルフォードの殺人ヴォイス(・・・ってこの表現、シャレにならなかったらごめん)を生かしきった、切れ味抜群の演奏。
グレン・ティプトンが奏でる無敵の質感を誇るメロディー。
K.K.ダウニングの飛び掛ってくるノラネコのような(笑)ソロワーク。ニャー!
そしてバンドの「ユンケル皇帝液」となったスコット・トラヴィスの超高速貧乏ゆすり!

これを聴いてちぎれるまで首を振れ!!
(ごめん、悪乗りが過ぎたか?)


JUDAS PRIEST - Painkiller - A Touch of Evil ★★★ (2002-11-28 00:27:50)

「HMギターソロお好みテープ」(おっと、いまならMDか?)を作るとしたら、間違いなくB面1曲目だ。
アタマからケツまで、完璧にアレンジされた雰囲気抜群の曲の中で、堂々と登場するグレンのソロは、貫禄充分。もはや僕ら小物はひれ伏すしかない。「もうしょうもない屁理屈は言いません。だから許してください。」状態。
テクがどう、泣きがどうといった、ギターソロにおける「各論」を木っ端微塵に粉砕してくれる。


JUDAS PRIEST - Painkiller - Leather Rebel (2002-08-26 20:34:19)

この曲のスコット・トラヴィスのバスドラは凄い。
あのスピードをあれほど持続させるのは脅威である。
彼をあの状態のまま地面に置いたら、凄いスピードで走り出すに違いない。
「子カール君」になら楽勝で勝てるだろう。
(若い人には判らないかなあ・・・)


KANSAS - Always Never the Same ★★ (2002-09-10 21:46:00)

オーケストラのアレンジが素晴らしい企画盤。
そもそも、メロディーの素晴らしいカンサスの音楽はこういうシンフォニックなアレンジが抜群に合う。
そこにもってきてそのオーケストラアレンジが、実にメリハリの利いた職人技だ。大仰なパートはとびきり大仰に。ギターに任せたほうがいいところは、でしゃばらず。
各パートの楽器分担も完璧。
その結果、凄まじくドラマティックな演奏効果をもたらしている。
映画音楽とか、ゲームミュージックとかに引用すれば、抱きしめたいほどのエンターテインメントが完成するはずだ。


KING'S X - King's X ★★ (2003-11-13 01:12:00)

以前、イングヴェイ・マルムスティーンとリッチー・ブラックモアが、口をそろえて「キングスXは良い」と発言していた事があって、そのときすぐに「これは早速チェックだ」とCD屋に走った。
で、買って帰った「イヤー・キャンディ」アルバムを聴いた僕は、妙に分厚いコーラスばかりが目立つそのあまりの退屈さに「一流ミュージシャンの考える事はわからんなあ」と、ヘンに感心したのだった。そこに、リッチーやイングヴェイに通ずる部分を、何も発見出来なかったのである。
以来、長らく「キングスX」の名前は忘れていたのだが、こないだ中古盤でこのアルバムが安く出ているのを見つけた。
モノはためしと買ってみた。
凄みの効いたリフ、エモーショナルなヴォーカル、強烈なフックをともなって展開するコード進行・・・。
かっこいい・・・。
これならリッチーが「良い」と評した理由も判る。
あのとき、「イヤー・キャンディ」ではなくこっちを手にとっていればよかったのだ。


LAST AUTUMN'S DREAM ★★ (2004-11-07 11:18:00)

聴くまで絶対に死ねない。
今後、暴飲暴食、交通事故には十分気をつけて生きることにした。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream ★★ (2004-04-20 23:09:00)

「メロディアスハードが好きで、ギターの情感に目がない」
という嗜好の持ち主にとって、まさに極めつけの一枚。
究極の甘党が調合した甘味料みたいなもの。
その手が好きな人たちにとっては、これ以上の作品は、ちょっと望めないかもしれない。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Again and Again ★★★ (2003-11-26 20:22:27)

ミカエルのナンバー「IT'S ALRIGHT」あたりを想起させる、絶妙に爽やかでカッコイイ曲。例によって、完璧に「スクールウォ-ズ」か「ヤヌスの鏡」だ。(しつこい)
ブリッジでなにげに奏でられる、アンディのブラックモア風アルペジオが非常にいい仕事をしている。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Blink of the Eye (2003-11-26 20:43:21)

アルバムを通して聴くと、この曲は、「ちょっと一息しましょうか。」という趣の曲で、どこかのポップグループが歌っていたとしても不思議はないほど陽気。
僕はこういう「息抜き」が設けてあるアルバムが、とても好きだ。
(疲れやすい体質なのさ。)


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Break the Chains (Of Destiny) ★★ (2003-11-26 19:28:31)

なにかに似ていると思ったら、この曲調、まんま「マンティス節」だ。(笑)
プレイング・マンティスの新曲だといわれたら、100パーセント信用する。
ただし、演奏はこっちのほうが100倍上手い。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Going Home ★★★ (2003-11-26 20:07:28)

「THE・ミカエル・アーランドソン」なメロディ運び。
強烈に切ない、極上の哀愁タイムを提供してくれる。
ギターソロがこれまたすごい。
断崖絶壁に打ち寄せる白い波をバックに、
「たしかに私が彼を殺しました・・・・でも・・・そんなつもりじゃなかったのよおおお」
と泣き崩れる絵が浮かんで仕方ない。
どんなショボイドラマのエンディングシーンも、彼のギターがあれば大丈夫だ。
今度はその手でいかないか?日テレさん。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Guardian Angel ★★ (2003-11-26 20:33:29)

ミカエルらしい曲だなあ、と思って気持ちよく聴いていたら、なんと作曲者が別人だった(!)
CRYSTAL BLUEというバンドのシンガーだそうで、僕にはさっぱり聞き覚えがない。
このメロディー・・・只者ではない。
世の中はひろいなあ。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - High Up (2003-11-26 19:56:09)

アルバム中、最もHRらしいHRナンバーで、唯一クレジットにアンディの名前を発見できる曲でもある。
「アメリカナイズされていた」頃のマイケル・シェンカーが演りそうな曲だ。
歌の狭間で官能的なメロディを奏でるアンディのオブリも、手法といい、クォリティといい、シェンカーしている。
アンディは、相当マイケルファンだと思う。


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Movin' On ★★ (2003-11-26 21:13:00)

30分アニメのエンディングテーマにぴったり。
爽やかな風が吹く草原に立つ後ろ向きの主人公・・・。

次回もお楽しみに!


LAST AUTUMN'S DREAM - Last Autumn's Dream - Talk to Me ★★ (2003-11-26 20:54:16)

「UNDER THE SUN」に収録されていそうな、非常にミカエルらしいナンバー。
A~Bメロの不思議な旋律は、彼の得意技だ。
ロングトーンから、絶妙の構築美を放ちつつスケールを上昇するアンディのギターが、ミカエルに華を添えている。
いい仕事、してます。


LAST AUTUMN'S DREAM - Saturn Skyline ★★ (2008-02-03 01:46:00)

ファーストアルバムで得た未曾有の興奮も徐々に冷め、気がつけば「あら?まだやってたの」状態だった薄情な僕。
すでに5枚目のアルバムが発売されているそうで、せっかくだから4枚目から聴いてみた。(3枚目までは持っている)
いやはやもう、いまどきこれはどうなんだと思ってしまいそうな、(潔く80年代風)な曲がズラリと並んでいる。ギターソロなんかタッピングとかやっちゃうし、もうアンタ、ワッハッハとか言いながら、結局最後まで楽しく聴いてしまった。(麻薬だな、僕らの世代にとっちゃ。)
それにしてもアンディのソロワークは相変わらず上手い。いろんな意味で絶妙。あえて言うなら、ギターの音が曲によって妙に抜けてなかったりして、気になるっちゃなる。ちょっとうそ臭い音作りだなあと思ったり。でも、他の誰かで代わりが務まるプレイはしていないから、素直に感心するしかないぞこりゃ。

まあジッサイ、途中「今のうちにトイレに行っとこう」と思った箇所も無かったわけではないが、聴き終わった後はちゃんと拍手をしました。そういうアルバムです。


LAST AUTUMN'S DREAM - Saturn Skyline - Domino ★★ (2008-02-03 02:44:14)

個人的には、4thの中では最も好きかもしれない。
軽めのタッチで風を切って走る感じが気持ち良い。
ギターソロも絶妙。流石。
後半のアルペジオ、DPのS.モーズが全く同じ事をやっていたが、偶然か?(ちなみにモーズのほうが上手い)


LAST AUTUMN'S DREAM - Saturn Skyline - Frozen Heart ★★ (2008-02-03 02:34:39)

ニール・ショーンが好きそうな曲。ギターソロは情感たっぷりだが、音が惜しい。アンディは機材を昔のやつに戻したほうが良いような気がする。


LAST AUTUMN'S DREAM - Saturn Skyline - Pages ★★ (2008-02-03 02:11:20)

これはもう、超合金ロボがギューンと飛んできて、くるくる回ってガシーンと合体する映像を重ねたくって仕方が無い。
サビのあたりで背後から後光をかざせば、たとえロボコンでもガンダムに見えるだろう。かっちょえー!


LAST AUTUMN'S DREAM - Saturn Skyline - Supersonic ★★★ (2008-02-03 02:30:27)

アルバムのなかで、ミカエル本来の持ち味、クサポップ感がもっとも生き生きしている曲。アンディのギターも単純なフレーズながら大量のオーラを放出している。
あまりに出来が良いので、さしものマルセル・ヤコブもおとなしく伴奏しているしかないという感じ。


LIONSHEART - Pride in Tact ★★ (2002-06-08 01:35:00)

LIVING IN A FANTASY とCAN'T BELIEVEが10点。その他の曲は良くても6点だったファーストに比べれば、こちらセカンドアルバムは少なくとも7から8点の曲が並ぶ、隠れた名盤なのだ。
確かにオウアーズ兄弟のネオクラ系プレイによる「華」はないが、ニック・バーのプレイは質感で圧倒的にオウアーズに勝る。
ファンの期待が盲目的であった分、失望の色が大きいアルバムだったが、今聴くと、これほど高品質な様式美系HRアルバムは珍しい。GODS OF WARは名曲。


Last in Line - Heavy Crown ★★ (2016-03-09 13:46:56)

最近、80年代に活躍したミュージシャンの懐古的活動が目立つ。
いろんな活動、人生経験を踏まえて、「一周回って」くる時期なのかもしれない。

その中でも、このアルバムは重みが違う。

ロニーが亡くなっている。
ジミー・ベイン、ヴィヴィアン・キャンベルは闘病中。
(先日、ジミー・ベイン氏はお亡くなりになりました...合掌。)

そんな状況だから、どうにもこうにも...。
「思い出アルバム」的な立ち位置で作られた一枚なのかと思うと余計しんみりしてしまう。

けど、一枚聴き通した後に残ったこの爽やかな気持ちは一体何だ?

なんだかんだ言って、ヴィヴィアンが本当にやりたかったのは、やっぱりコレじゃねえのか?と言ってみたくなる出来栄え。
ロニーの影を感じさせないヴォーカルの爽快な歌いっぷり。
リズム隊の鉄壁さ。
そしてもう何十年も聴いていなかったヴィヴィアンの超攻撃的ハードロックギター。
どこを切っても本物の、ピュアなハードロックである。

...きっと、天国のロニーも納得するだろうね。


MANIC EDEN ★★ (2002-07-04 02:09:00)

エイドリアン・ヴァンデンバーグはホワイトスネイクに加入して以降、「僕とデヴィッドはブルース・フィーリングという点で共通しているんだ」などと発言して、
古くからのヴァンデンバーグファンを「嫌な予感」陥れてきたわけだが、その不安が的中する。
MANIC EDENのサウンドは、かつて欧州メロディアス・ハードの旗手として鳴らした男が生み出したものとは到底思えない、泥臭いブルースサウンドであった。
ブルース回帰ブームがシーンを席巻していた当時の時代背景を考えた時、その変貌振りが、とても節操の無いものに見えた事は仕方あるまい。
アルバムの質自体は決して低いものではなかったが、「結構いけるね」以上のものでもなかったろうし、ましてVANDENBERGのときのように、「こいつらがこの手の中では最高だ」などという熱狂的ファンを掴むまでには到底いたらなかった。

僕はファンの勝手な期待が、ミュージシャンの創造意欲をつぶしてしまうような事例はあまり好きではないし、既成の殻を打ち破ろうと試みる実験のなかに、素晴らしい要素を発見する事も多いと思っているのだが、彼の場合は、単純に「もったいないなあ」と思う。
ブルース巧者なら、他にもたくさんいるだけに。


MANIC EDEN - Manic Eden - Dark Shade Of Grey ★★ (2002-08-01 00:39:44)

MANIC EDENを語れ のところでエイドリアンを酷評してみたが、この曲はいい。
完全にデルタの空気に満ちたパーフェクトブルーズマンでは、このメロディーは思いつかないだろう。
ほのかに香るヴァンデンバーグの体臭が、心くすぐる。


MANOWAR - Sign of the Hammer ★★ (2003-06-02 21:20:00)

余計な味付けの一切ない、純度100パーセントのヘヴィメタルである。
森永マリーや、ナビスコリッツ、それから・・・プリッツで言うならロースト。
そういう、一番愛想のない王道ど真ん中であるからして、過剰装飾に慣れた僕達腑抜けの耳には、少々味気ないような気がする。
しかし、ホンモノのHM好きにとっては堪らない。
この硬質感、この大仰な雰囲気・・・。
チョコもカレーもクリームもコンソメも要らん!
プリッツはローストだあああああああ!


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. ★★ (2002-07-01 00:12:00)

凄い無視されぶりだが、「M.S.G.」マッコリー時代の名盤である。
マイケル・シェンカーにファンが期待するものと言ったら、ほとんど奇跡的なぐらいの演奏である。
20年前よりはるかにスキルアップしながら、「魂が抜けた」とは何たる残酷。
若干体内時計が正確になってしまったがために、えらい言われようだ。
マイケルに悲しく切ないメロディーセンスが残っている事は、このアルバムを聴けば判る。
ロビンの湿った声質と哀愁のギターメロディーのマッチングは、決して悪くない。

過去のMSGに思い入れの無いHRファンは、この良品質版を見逃すな。


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. - Never Ending Nightmare ★★ (2002-07-01 00:25:28)

「ロビン加入でアメリカナイズしてしまった」という一言で全てがネガに処理されてしまうのは、あまりにもったいない。
暗黒のマッコリー時代、こんな名曲を闇に葬るのは、HRファンとして罪である。


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. - This Night Is Gonna Last Forever ★★ (2002-07-02 00:07:32)

M.S.G.(MSGではない)収録曲はおしなべて品質が高いが、この曲は名曲。
聴き手に「色」を感じさせるほど雰囲気に満ちたイントロの中、ロビンの人間味あふれるヴォーカルが語り始める。

マイケルは煽情性抜群のオブリを各所にちりばめ、メロディーの力を見せ付ける。
歌と演奏が同じ歩調でピークへと向かう。
感動した。
このアルバム、この曲。
聴き所満載である。


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. - What Happens to Me ★★ (2002-11-01 00:27:42)

「M.S.G.」収録曲について語るのは何度目かなあ。
アルバムを是非買ってほしい・・・
さて、この曲のエンディング・ギターソロは凄い。壮絶な感情表現である。「なにもそこまで」といいたいぐらいだ。
フェイドアウトしていくのだが、「待ってくれー」と叫びたくなるほど聴き応えがある。
マイケルに「魂が抜けた」なんていったのは誰だ?
連れてきたまえ。ヴォリューム10でこれを聴かせてやるから。


MCAULEY SCHENKER GROUP - M.S.G. - When I'm Gone ★★ (2002-07-02 00:16:04)

アコースティックアルバムの所でも記述があるが、原曲はここに収録されている。
マイケルのエレキでのオブリやソロが秀逸なので、こちらのバージョンも是非もう一度聴きなおしてほしい。
何度でも言おう。
このアルバムは買いだ。


MEGADETH - Cryptic Writings - She-Wolf ★★★ (2002-10-16 01:46:02)

デイヴ・ムスティンは天才である。
耳を惹きつける強烈なフックをもつ、歌謡的魅力に溢れたHMをやらせたら、この人と、ピーヴィー・ワグナーは双璧だ。
この曲は間違いなく、超の付く名曲。歌メロの味わい深さが半端ではないうえ、曲展開とギターハーモ二ーが素晴らしい。
隙間のあるシンプルな音作りも好ましい。ごちゃごちゃとうるさいだけの、混沌としたヘヴィー・サウンドは大嫌いだ。


MEGADETH - Endgame ★★ (2010-02-17 17:17:00)

祝、2009年ベストアルバム。というわけで・・・。
遅ればせながら聴いてみました。
典型的なメガデスサウンドが展開される良作、といったところですか。
それにしてもデイブ・ムスティンはブレないね。本当に曲作りが上手い。
耳に残るキャッチーなパーツをちゃんと用意していて、どの曲も聴き手を飽きさせない配慮が伺えます。安心して聴いていられます。
新加入のクリス・ブロデリック、これまた典型的な近代型のテクニシャンですね。
(ヴィクター・スモールスキと若干イメージがカブる)
ま、もはやこの程度のテクでは誰も驚かなくなった昨今ではありますが・・・。
そのうえで、いかに個性を発揮するかがカギとなる現状となっては、すこし色が薄い感じもしますけど、いいんじゃないですか。デイブの色が非常に濃いですから、この程度でいいのかもしれません。
正直、諸手を挙げて「最高傑作」と小躍りするには至らなかった私ではありますが、十分です。
本当は「SHE WOLF」みたいな曲がいっぱい入ってて、アル・ピトレリが弾いてくれたら嬉しくて涙に咽ぶのですけどねw


MEGADETH - The System Has Failed ★★ (2004-11-07 11:40:00)

個人的には、名人アル・ピトレリ不在が悲しいわけであるが、とにかく彼の復帰は喜ばしい。まずはバンザイ。
クリス・ポーランドのギターは、剃刀の切れ味と納豆の粘りが同居したような・・。独特のオーラが漂っていて(S.モーズの感触に近い)、音選びも結構巧み。いやはや。見直しましたがな。
その他のメンバーもそつなくこなしており、ムスティンさえいればメガデスは立派に生きられるということを証明している(ジュニア、すまん。)
それと特筆したいのが、デイヴのリードギター。
なんだか、泣かせに掛かっていて、結構雰囲気がよくなっている。上手い。
「クリスか?」と思ったらデイヴだった、なんてのが割とあった。
(前作までは、間違ってもそんな勘違いはしなかったが)
うれしいじゃないか。長いブランクを感じさせない、その心意気。
いよっ!大統領!(あ・・・これ、彼にとっては褒め言葉じゃないよね。)


MEGADETH - The World Needs a Hero ★★ (2002-12-01 01:50:00)

一撃必殺の名曲は、ここにはない。
しかし、どこを切っても味わいがあり、しかも噛めば噛むほどジワリと染み入る素晴らしいアルバムだ。
天才デイヴ・ムスティンの、「シニカル&キャッチー」という絶妙のセンスは全編で発揮されており、少なくとも駄曲はない。
さらに今回は、名人アル・ピトレリと変人デイヴ・ムスティンのギターが実にバランスよく配合されており、どちらのプレイも素晴らしく効果的だ。これならマーティー・フリードマン不在を嘆く必要は全くない。
いや、マーティの東洋風なよなよメロディーが出てこないぶん、ソリッドでストレートな味がして、個人的にはこちらの方がかなり好きだ。
・・・好きだったのに・・・。
とほほ。


METALLICA - Death Magnetic ★★ (2008-09-14 11:13:00)

ここに辿り着くために必要な過程だったとするなら、
この際LOADにもRELOADにも文句は言うまい。
過去のファンをも納得させる、自らの資質に迫りつつ、
しかし単なる懐古趣味でもない。
身震いがするほど凄まじいアルバムであり、
忘れかけていた僕のメタル魂が完全に蘇った。
ありがとう。ライブには絶対行くよ。


METALLICA - Kill 'em All - Seek & Destroy ★★ (2012-04-13 02:30:32)

パンクっぽい。
「こねくり回したセックスピストルズ」みたいな趣の曲。
どっちかっていうとムスティンの趣味っぽいんだけど、
クレジットはジェイムズとラーズになってる。


MICHAEL SCHENKER - Thank You ★★ (2004-11-08 00:55:00)

アコースティックギターの演奏ってえと、フィンガーピッキングによる美しい和音の響きを想像するのだけれど、このアルバムのマイケルのプレイは、まるでエレキのような、単音弾きを中心にした弾き方。チョーキングもバンバン入るし。
でも、じゃあエレキで弾けばいいのに、っていう曲かというとそうではないという不思議なアルバム。
アコギに持ち替えたことで、やっぱり気持ちが入れ替わったのだろうか・・・いつもよりメランコリックなメロディでグイグイ迫る。
こういうアコギの使い方もあるのだなあ、と思った。


MICHAEL SCHENKER GROUP ★★ (2002-11-01 00:59:00)

マイケル・シェンカーは、歌メロには一切関知しないという凄まじいギター野郎である。
よって、手を組むヴォーカリストによって作品の色はがらりと変わる。良いように解釈すれば、一粒で何度もおいしいミュージシャンであるが、作品の品質がばらつくのは、如何ともしがたい。
個人的には、ロビン・マッコーリーは、素晴らしい表現力といい、ハスキーな声質といい、抜群だった。「PARFECT~」と「SAVE~」は、きらびやかなLAメタル臭が若干強すぎたと思うが、「M.S.G.」は名盤だと思う。
ロビン脱退後は、歌メロの地味さに足を引っ張られるようにずるずる後退。
(そりゃそうだ。歌メロが魅力的だからこそ、マイケルが裏で奏でるメロディーに説得力が増すというものだ。)
しまいには「やっぱりゲイリー・バーデンが一番良かった」などという「暴言」が一般論としてまかり通っているような現状である。
あえて言おう。
ロビンともういっぺん演る気、ない?


MICHAEL SCHENKER GROUP ★★ (2002-11-04 22:54:00)

ちょっとエクスキューズ。
「ゲイリー・バーデンが一番よかった」と「ゲイリー・バーデン時代が一番良かった」は微妙にちがいます。
「ゲイリー時代が最高だ」は、理解できます。
ぼくが言いたかったのは、ゲイリーという史上に残るへタッぴヴォーカルが「最高だ」という「暴言」がまかり通ってしまうほど、最近の歌メロに魅力が無いということですね。
初期MSGファンを敵に回してしまいそうなので、ちょっ言い訳でした。(^^)


MICHAEL SCHENKER GROUP ★★ (2003-06-02 02:10:00)

UFOのギタリストがジョン・ノーラムになったという事で、おそらくマイケルの次の一手はM.S.Gなのだろうと思うが、個人的には、物凄く期待している。
なぜならば、最近のマイケルが異常に凄いからだ。
ウリ・ロートのライブ盤や、UFOの「SHARKS」に収録されている、最近の彼のプレイ、あれは本当に凄い。
マイケルの演奏からはとてつもないオーラが迸っている。
ウリとの競演では、ウリファンの僕からみても、マイケルはウリを完全に喰っている。
SHARKSはあんまり評価が高くないようだが、マイケルの「瞬間芸」は猛烈な不意打ちで、平凡な歌メロに油断しているリスナーの右頬をぱちーんと一撃だ。
いま、プレイヤーとして、マイケル・シェンカーは絶頂にいる。
次のアルバムが楽しみだ。


MICHAEL SCHENKER GROUP - Arachnophobiac ★★ (2010-08-10 00:47:00)

11曲収録中、4曲も他人(ジェフ・ワトソン)にリードを弾かせてしまったという、マイケルの黒歴史ともいうべきアルバム。
マイケル・シェンカーという金看板を掲げて、さすがにそれは無いだろうと普通は思うが、「神」が気まぐれであることはファンが一番良く知っている。
きっと体調が悪かったのだろうとあきらめるのが正解だろう。
しかし、相当の背信行為であることは事実だし、忘れて欲しいと本人も思っているかもしれないが、そうはいかん(笑)
何せ、曲は全然わるくないし、クリス・ローガンの歌も大変よろしい。
闇に葬ってしまうには、ちょっと惜しい。
ところで、ジェフ・ワトソンが「マイケルっぽく」弾いているのは、やっぱり何というかその、ひょっとして「本件は黙っていよう」と思っていたのだろうか。
(バレるっちゅうねん)


MICHAEL SCHENKER GROUP - Written in the Sand ★★ (2008-09-28 17:43:00)

ゲイリー・バーデンの時は「下手すぎる。マイケルと釣り合っていない」と言われ
ロビン・マッコーリーの時は「アメリカ的すぎる。マイケルに似合っていない」と言われ
じゃあ、って感じで(歌もうまいし、ポール・ロジャースタイプの欧州風味である)
リーフ・スンディンを引っ張り出してきたはいいが、
「なんかぱっとしない」
に納まってしまったという、悲しいアルバム。
結局、マイケルの、「自分自身は一切歌メロには関知しない」という習性がすべてを物語っているのであった。


MIKAEL ERLANDSSON ★★ (2003-11-11 22:48:00)

ああああ。
ぼちぼち出るねえ。「アーランドソン&マレツェク」のニュープロジェクト。
発売日までは死ねないな。


MIKAEL ERLANDSSON - The 1 ★★ (2002-07-28 15:03:00)

北欧ハードポップの名盤とされているアルバム。
しかしこれ、ギリギリである。なにがって、HRカテゴリーで語ることが、である。
「日本の歌謡曲も捨てたものではない」と、全く一度も思った事がないようなヒトは、ZEROレーベルの帯につられて買わないほうがいいかも。
いや、ほんと、歌謡曲でももっとハードなものはいっぱいある。
で、君はどうかって?
このアルバムは最高です。


MIKAEL ERLANDSSON - The 1 - It's Alright ★★ (2003-02-18 09:54:38)

「スクールウォーズ」とか「ヤヌスの鏡」を連想したのは僕だけか?
くっさいくっさいイントロのギターメロディを聴いた瞬間、気分は
青春真っ只中。思わずラグビーボールを追いかけそうになる。
いやいや。貶しているわけでは断じてない。最高です。
しかし聴き手を選ぶかもなあ。


MOUNTAIN - Nantucket Sleighride - Don't Look Around ★★ (2002-08-09 02:00:56)

僕の場合、「ランディー・ローズやマイケル・シェンカーがフェイバリットに挙げるというなら、聴いてみないわけにはいかないだろう、」という順路で辿り着いたのがレスリー・ウエストというギタリストである。
マイケルやランディーのような手数の多いメロディーを期待すると肩透かしを食うが、音の質感、情感は圧倒的。
この曲は物凄いグルーヴ感を持つアップテンポ・ナンバーだが、シンプルなテーマ・フレーズ一つとっても、ギターのトーンに燃え上がるような情念がこもっているのが判る。ヴィブラートの揺れも恐ろしく深い。
これ、リアルタイムで聴いたら、さぞかしぶっ飛んだだろうなあ。


NEAL SCHON - Late Nite ★★ (2006-06-06 22:56:00)

一曲目がすでに哀愁刑事ドラマのエンディングのような趣で、なんだか心にしんみりしたものを感じながら、結局最後まで流れてってしまう作品。
夜のドライブで聴くと効果抜群であり、たとえカローラで走っていても気分はジャガーな感じ。サイドウインドウに肘をかけて、流れ往く夜景を眺めながら「・・・俺って男前だぜ」的な雰囲気が・・・。
35歳以上の女性を口説くなら、クルマに一枚積んでおこう。きっと役に立つはず。
(失敗の責任は取れませんが)


NIRVANA ★★ (2004-01-11 21:38:00)

いま、全盛期のトシちゃんをみてもカッコイイと思わないのは正常な感性である。
女性アイドルみたいな上目遣いに、「いくらなんでもそれはないだろう」と指摘するのは、いわば、「王様は裸だ!」と声を上げるようなもので、勇気と、そしてセンスが要る。もしも実際王様が服をお召しになっていたとしたら、絞首刑確実だからだ。
オカマバーすれすれの際どいメイクアップと、クッサイコーラスを生業としてきたL.A.メタルの連中がカッコ悪くなってしまう瞬間は、突然やってきた。
彼らが裸であると鋭く指摘したバンドはGUNS'N'ROSESだったと思う。
じゃあ、NIRVANAはどうか。
カート・コバーンは、王様は裸だと知りながら、こっそり「真実の道」を楽しんでいたのだ。それが、突然皆から、「ここに真実の追求者がいるぞー」「王様は裸だと見抜いた男だぞー」と祭り上げられ、みこしに担がれ、紙ふぶきを浴びているうちに・・・
なんだか自分が「裸」になったような気がしたのだ。きっと。
いまなお、カートが往った道をぞろぞろと歩く連中が後を絶たないが、
カートの心配が杞憂に終わるという保証はない。
ある日突然、「お前は衣服を着用していない」と指摘されても、知ーらなーいぞ。


NUNO BETTENCOURT - Schizophonic ★★ (2005-01-16 04:47:00)

この人は物凄く器用である。
しかし、器用すぎるのが損なんだよなあ、と思う。
彼が「違う事やろうかな」と思ったら、
ほんとに「違う人」になってしまうんだもんな。
何、期待して良いのかわかんなくなっちゃう感じ。
作品自体はとても良いんだけど、
「この音を期待してCDを買ったわけではなかった」というのが正直な感想。
肉まんだと思ったらあんまんだった、と・・・。(おいしいんですけどね。パクパク・・・)


OZZY OSBOURNE ★★ (2003-05-13 20:18:00)

ヘヴィロック界の偉人をひとり挙げろといわれたら、間違いなくオジー・オズボーンだ。
ブラック・サバスで脚光を浴びてから今日まで、彼は常に時代の最前線にあり、彼の名前は、2000年を迎えてなお、シーンにおいて「キーワード」であり続けている。
ジューダスも凄いし、アイアンメイデンも凄い。
ディープ・パープルも、ツェペリンも凄い。
しかし、めまぐるしく変化する時代のなか、柔軟に適応しながら、常に「帝王」として君臨してきたオジーの圧倒的な存在感には敵わない。
彼は、ヘヴィロックの象徴そのものである。


OZZY OSBOURNE ★★ (2005-05-29 00:53:00)

電車の歌なんだから、「乗車完了」のALL ABOARDが正解でしょうね。
そのあとアイアイ(了解!)って言ってるし。


OZZY OSBOURNE - Black Rain ★★ (2010-06-12 00:07:00)

引退アルバムだという事で、とても感傷的になりながら聞いた「No More Tears」を最後に、僕の中でオジーに対する何かが変わったような気がする。
その後は、彼がアルバムを出す毎に、一枚限りのオマケでポンと発表されているような消化不良な感じがしていた。
正直、何を期待したら良いのか、分らないような状態とでも言ったら良いのだろうか。
しかし、今回はそんな僕の溜飲を下げてくれた。
このアルバムには、有無を言わさぬ「オジー・オズボーンぢから」があった。
トニー・アイオミも顔を青くするほどのリフ作成能力を見せてくれたザック・ワイルドの働きといい、オジーのフックに溢れた歌メロといい、今回ばかりは文句のつけようが無い。
無駄をそぎ落とし、洗練された作品であり、オジーの魅力がストレートに伝わる良作だ。
ここにたどり着くために90年代の混沌を潜り抜けてきたのだとしたら、
オジーには「お疲れさまでした。」と言いたい。
そして、これからもよろしく、と。


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz ★★ (2002-11-25 03:04:00)

HM史に残る名盤○傑、とかいう企画があれば、10か、いや、5傑には最低残るであろうアルバムなので、いまさら何をという感じなのだが、オジーのもっているもの全てと、ランディーの天才的センスが化学変化を起こして、誰が聴いても衝撃を受ける物凄い作品に仕上がっている。当時、全米の音楽キッズを完全K.O.した様子は、現在第一線で活躍しているミュージシャンのインタビューなどでよく触れられているが、その後のシーンに与えた影響という意味でも、こいつは特別だ。


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz - Crazy Train ★★ (2002-10-23 20:57:50)

楽器屋さんの試奏コーナーから聴こえて来るギターリフ、世界第一位。(笑)
(ちなみにブリッジミュート気味に弾くヒト、雰囲気ないからやめましょう)


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz - Mr. Crowley ★★★ (2003-04-28 02:13:05)

ランディ・ローズは悲劇的な最期を遂げたから伝説化したのではない。
この曲を残した時点で、殿堂入り、永久欠番決定。
計算し尽くされた線の一本一本を、一筆ごと魂を込めながらキャンバスにたたきつけて生み出される絵画のような、まったくつけ入る隙のない完璧なるアートの世界だ。


OZZY OSBOURNE - No More Tears ★★ (2002-07-25 01:02:00)

何をどう料理しても結局「オジー味」になってしまうというスペシャル・ヴォイスがあったからこそ生まれた、非常にカラフルな作品。
ザック・ワイルドが実は結構間口の広いミュージシャンであったという事を世間に知らしめた作品でもある。
もうずいぶん経つが、いまも異様な輝きを発散している。
「自身のキャリアの総括」という、簡単そうで難しい問題に正面から挑み、単なる過去のテクスチャーの寄せ集めでなく、生き様や素顔までをも反映させる作品に仕上げたオジーに拍手。


OZZY OSBOURNE - No More Tears - Road to Nowhere ★★ (2003-05-05 00:31:41)

これが収録された「NO MORE TEARS」は、当時「オジー現役最後のアルバム」と言われていて、もうホント、感傷的な気持ちでCDをトレイに乗っけたものだ。
アルバムも佳境にさしかかろうかという時に飛び出したこの曲のイントロ、冗談抜きで目頭が熱くなりました。
今聴くと、途中でヘヴィに展開するあたりが個人的には好きでなかったりするけれど、やっぱりぐっと来る雰囲気があって、あのときの感動がフラッシュバックしたり。
やっぱり、いいメロディだなあ。


OZZY OSBOURNE - Tribute ★★ (2002-08-08 23:51:00)

ランディー・ローズの凄みは、スタジオ盤だけでは伝えきれていないと思う。
爆発寸前までオーヴァードライブさせたギターを唸らせながら、異常なまでに美しい旋律を奏でる。
スタジオ盤よりも「ぶち切れ具合」が数段上だ。
その邪悪なパワーと美しい構築美の融合は、「圧倒的に美しい悪魔の城」を思い出させる。
こっちを先に聴いてしまったら、スタジオ盤は少し物足りない印象を受けてしまうのではないか。


PANTERA ★★ (2002-10-16 02:40:00)

まさか「この音」が、世界中を席巻してしまうことになるとは思わなかった。
しかしだ、
ヴォーカルのアグレッションや曲調は真似できても、凡百のフォロワーたちが今もって全く太刀打ちできていないのが、ギロチン級の切れ味を誇る、超暴力ギターと、スゴイを通り越してコワイぐらいの、精密かつタイトなドラムである。
これはうわべだけ「パンテラ化」していては絶対に再現不能。むっちゃくちゃ修練を積まねば到達できない領域だ。
そして・・・
PANTERAの魅力は、じつはそこに負うところが大きいと思うのだ。
だから、パンテラは好きだが、「パンテラみたいなバンド」には魅力を感じない。