アコースティック・ギターの哀愁溢れるイントロ、PASSAGE TO HOPEから続く、事実上のオープニング・ナンバー。 切れ味鋭いメタリックなリフに乗っかる疾走感が気持ちいい。例によってサビのメロディは共に歌えるキャッチーなもので、これがまたなんともイイ。 ギターソロの導入部の、ちょっとリッチー・ブラックモアみたいなキメフレーズもあって、実に心地よい曲である。
BLACK IN MIND以降、最高にかっこいいメタル・ソングを数多く提供しながら、ギタリスト二人のあまりに凡庸なプレイに泣かされてきたRAGE。(というかピーヴィー) 助走的内容の前作を踏み台に、今回は凄い。 ヴィクターのギタープレイは、「欧州HMの心意気を吸収したスティーヴ・ヴァイ」と言った趣で、テクニック、フィーリング、センス共に高次元。(リードの音の感触は本当にヴァイそっくり) 個人的にはデイヴ・ムスティンと並んで、HM界最強の「フック作り」巧者だと思っているピーヴィーは今回もセンス満開。 デイヴ・ムスティン引退を、寂しいなあ、と思っている「引っかかりマニア」諸君。 買うべし。