この曲を聴け!
H・Wさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 201-300
UFO

MyPage

H・Wさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 201-300
0 | 1 | 2 | 3
モバイル向きページ 


PAUL GILBERT ★★ (2002-10-04 14:38:00)

この人は、常に「おもちゃを手にした子どもの精神」である。
イングヴェイに「凄い!!」
ワイルドハーツが「カッコいい!」
TVには「出たい!!」
そこには一切、斜に構えたような所が無く、自分がCOOLだと感じたものに真正面から思いっきり体当たりしている。
カッコつけたミュージシャンが溢れかえるなかで、彼のような存在は貴重だ。
このままお茶の間にどんどん進出してもらって、HRのCOOLさを世間にアピールしていってもらいたいなあ、とか思う。素直に。
プレイに関しても、多分この人は、子どもがTVゲームに夢中になるように、ギターに対して恐ろしいほどの集中力を発揮しているのだと思う。その上手さには非常にマニアックなにおいを感じる。
「プレイに情感が欠ける」とか言う批判もあるだろう。
ゲイリー・ムーア的見地からすれば、確かにそうかも知れないが、なにもギタリスト全てが大揺れのハンド・ヴィブラートを決めなければいけないということは無いし、それが感情表現の全てでもない。
彼のプレイには、しゃきんと背筋の延びた、ピリっとした雰囲気があって、それはそれで心地よいし、楽曲によってはこれ以上ないくらい綺麗にハマる。
ぼくは、彼が結構好きだったりするのだ。


PAUL RODGERS - Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters ★★ (2002-08-08 01:06:00)

あちらこちらで国宝扱いされているポール・ロジャースの凄さがわからないというヒト。
君は正直者なので金の斧を授けよう。
しかし、そんなあなたもこのアルバムは是非聴いてみるべきだ。
HR界ですっかりおなじみの名プレーヤー達が繰り広げる個性あふれる熱演は、それだけで買って損なし。コテコテのHRファンなら、ジェフ・ベック、ブライアン・セッツァーあたりの凄さに開眼するいい機会かもしれない。
そうして繰り返し聴くうち、ほら、じわじわと効いてきたでしょ、
ポール・ロジャースの歌。


PINK CREAM 69 ★★ (2002-07-25 00:04:00)

僕は、正統派HR野郎が変質していく過程で生み出される音楽に興味を持っている。
コテコテのHRから卒業しようとする、ミュージシャンとしての成長とあがき。
時流に乗り遅れてしまった、ださい奴になりきれないという焦り。
プロとしての生活、アルバムの売上げ。
そんな苦悩の中、彼らが「これが最良に違いない」と発表する作品には、安易に作ったコテコテアルバムよりもずっと強いミュージシャンシップを感じる事が多かったりする。
自身のルーツを「芯」に残しながら、様々な要素がまとわりつくのが面白いのだ。
そんなわけで最近、PC69の「CHANGE」を買ってみた。
驚いた。そこには全く「芯」がなかったのである。これほど原形をとどめず変質する事が出来るものなのか。ここまで行くとインキュバスやフー・バスタンクに近い。
メロディーがないと言うわけではない。その質が根本的に違うのだ。
ギタリストのプレイも、完全に感触が変わっていて、本当に同一人物か疑いたくなる。
はっきり言って、「芯に残る正統派要素」がないこの作品を好きにはなれないが、彼らが度肝を抜くほど器用であることは事実だ。
聞けば、この「CHANGE」以降、彼らはもう一度メロディック路線に戻ったのだと言う。そこでこの「CHANGE」で学んだ要素をうまく調理する事が出来ているなら、かなり面白い作品になるのではないか。未聴だが、かなり興味がある。今度買ってみよう。


PINK CREAM 69 ★★ (2002-07-25 23:16:00)

↑そんなわけで、早速「ELECTRIFIED」を買ってみた。
すっばらしい!
これは安易な原点回帰ではない。
アンディー・デリスの超個性的メロディーセンスにおんぶしていた初期の頃とは、同じメロディー重視でもその質が全然違う。
彼らは「引き出しの数」が本当に多い。実に多彩なテクスチャーを駆使して聴き手の感情を煽る。
北欧メロディアスロッカー顔負けの哀愁メロディーや、FIREHOUSEのような爽やかで味のあるメロディーを実に上手く使い分けている。
そして特筆すべきは、デヴィッド・リードマンの歌唱力だ。
はっきり言って、その能力はアンディー・デリスの比ではない。充分に広いレンジ、フラットで決して破綻をきたさない味のある声質、抜群の表現力。
これほどのシンガーが抜群にカッコいい歌メロを歌っているのだから、そりゃいいです。
さあ、PC69全部そろえようっと。


PINK CREAM 69 - Electrified ★★ (2002-07-27 01:36:00)

看板声アンディ・デリスが抜け、一時グランジミュージックそのものの作風に変化してしまった事もあって、ここ日本での露出度も急激に衰えてしまった彼らが、「原点回帰」を旗印に一念発起して作り上げた、良質メロディアス・ロック・アルバム。
メロディーを大切にしながら、決してそれが古臭く響かないのは、先鋭的な嗅覚をもつ彼らのセンスの良さである。
そして何より、デヴィッド・リードマンの歌唱力は凄い。
抜群の表現力だ。


PINK CREAM 69 - Electrified - Gone Again ★★ (2002-09-24 23:26:05)

何度でも言うが、デヴィッド・リードマンは上手い。
シンプル極まりない直球勝負のバラードが、ここまで心に響くのは、フックのある素晴らしい歌メロと、デヴィッドの完璧な表現力のおかげだ。
わざとフォームを崩して、「表現力」を演出するシンガーもいる。しかし彼は、背筋を伸ばした、凛とした雰囲気を保ったまま、トーンとヴォリュームの抑揚を絶妙に制御する方法を心得ている。
ハイトーンになっても決して破綻をきたさない声質もいい。
目下、「好きなヴォーカリスト部門」ナンバー1である。
そんな彼の歌唱が、目いっぱい楽しめるこの曲、最高だ。


PINK CREAM 69 - Electrified - Shame ★★ (2002-07-27 02:17:50)

サビのメロディーがいい。シンプルだが、頭にこびりついて離れない。
彼らはゴットハード並みに注目されてもいいはずだ。


PINK CREAM 69 - One Size Fits All - Where the Eagles Learn to Fly (2002-06-08 01:16:11)

そこら辺の単なるバラードとは違う、独特の「ムード」をムンムン発散させる一曲。
味わい深いメロディーが非常に印象的。
ヴァイキーが興味を持って、HELLOWEENでもやりたい、と言ったのは有名(?)な話。


PINK CREAM 69 - Sonic Dynamite ★★ (2002-11-26 23:09:00)

ELECTRIFIEDを聴いて大変爽快だったので、続くこの作品も買ってみた。
いやはや。
もはや私はPC69の完全なる虜だ。
前作よりもさらにヒートアップしたメタリックな作風の中で、爽快なメロディがさらに心地よく響く。
音質が抜群にいいので、作品世界にどっぷりと浸れるのも大いなる美点だ。
それにしてもデヴィッド・リードマン、この人、個人的にはダントツに好きだ。
高音域になっても全く耳に突き刺さるような不快さが無い、めちゃくちゃ心地よい声質を持っている。そのうえ表現力が半端ではない。さらに1セントたりとも音程を外さない完璧な安定感。
ああ。
このヴォーカルに出会えてよかった。
このアルバムはしばらく手放せないな。


PINK CREAM 69 - Sonic Dynamite - Let the Thunder Reside (2002-11-27 01:26:01)

ドラマティックなバラード。
なんだかもうひと捻り欲しいような気もするけれど、デヴィッドの歌唱がスバラシイので唸ってしまう。
相当難しいと思うぞ。この曲歌うの。


PINK CREAM 69 - Sonic Dynamite - Seas of Madness ★★ (2002-11-27 01:09:16)

アコースティック・ギターの哀愁溢れるイントロ、PASSAGE TO HOPEから続く、事実上のオープニング・ナンバー。
切れ味鋭いメタリックなリフに乗っかる疾走感が気持ちいい。例によってサビのメロディは共に歌えるキャッチーなもので、これがまたなんともイイ。
ギターソロの導入部の、ちょっとリッチー・ブラックモアみたいなキメフレーズもあって、実に心地よい曲である。


PINK FLOYD - The Division Bell ★★ (2006-09-16 22:25:00)

僕みたいな軟弱な人間がフロイドを語るのは100年早いと思うのだが、このアルバムは聴きやすくていい。(ウォータースさんのはちょっとしんどい)
もう上のほうでさんざん書いておられるが、デイヴ・ギルモアのギターの音・・。
もうねえ、ゲージュツ的です。
音数も少ないし、緻密なトーン・コントロールって訳でもないけれど、周りの空間と一体になるかのような、奥行きのある音。
なんというか、境地ってやつでしょうかね。


PINK FLOYD - The Division Bell - Marooned ★★★ (2015-04-26 14:57:28)

ワーミーペダルが出たとき、「こんなモノどう使えというのだ」と思っていた。
単純に、こう使えばよかったのだ。
流石としか言いようがない。


POISON - Native Tongue ★★ (2002-09-29 02:50:00)

「リッチー・コッツエン、POISON加入」のニュースは衝撃的だった。
POISONといえば、「きみたちも練習しないとPOISONみたいになってしまうよ」とか言われてしまうバンドだったのに、そこに、シュラプネルからデヴューして以来、多彩なテクニックと歌の上手さで、「こいつはいつものイングヴェイ・クローンとは訳が違う」と玄人筋から注目されていた「彼」が加入するというのだ。
これは、一歩間違えると三流のパロディーにもなりかねない事だった。
ポンキッキに豊川悦司を出演させようとは、誰も思うまい。
しかし、蓋を開けてみれば、リッチー加入でPOISONは見事に化学変化。その毒性は綺麗さっぱり中和されてしまった(笑)
アルバム一曲目から完全にぶっ飛ばされた。
おまえら、本当に演奏しているんだろうな、と思うくらいに見事な各パート、リッチーの凄まじいグルーヴ・センス。ブレットの歌唱もなぜか完璧。こうなると、彼らが本来もっていたポップセンスも非常に心地よく響いてくる。
名盤だ。名盤。
「孤軍奮闘」を予想していた僕らにとっては、嬉しい誤算。
プロのミュージシャンを侮ってはいけないのだった。


PRETTY MAIDS - Sin-Decade - Please Don't Leave Me ★★★ (2003-10-31 22:44:14)

ケン・ハマーだったかのインタビューのなかで、この曲について、
「出来上がりがあまりに良すぎて、アルバムに収録するべきかどうか相当揉めた」
というような記述があった。
正直な発言が気持ちいいが、ある意味、確かにやめとくべきだった。
アルバムの全ての楽曲を、一瞬にして喰ってしまっている。
個人的には、「SIN-DECATE」は、この曲の印象しかない。
ほかの曲が悪いのではない。
これが凄すぎる。


QUEEN - Innuendo ★★ (2005-07-24 22:39:00)

らくがきの「黄金の一枚」スレッドで、ひょうすべさんと柴が2匹さんが挙げておられた。
ご両人とも僕の感性に比較的と近いものを持っておられるので、ためしに買ってみた。
僕は何故かクイーンを素通りしてきた男なのだが・・・。
コレはスゴイアルバムである。
過去のクイーンのアルバムで聴く事が出来た、どこかお洒落な感じのメロディではなく、ひたすらドラマティックでシリアスなメロディがドーっと押し寄せる感じ。
曲作りの何たるかを極めた達人達が生み出す叙情的なフックも随所にちりばめられて、それはそれは美しい世界を構築している。
「ベスト盤に取り上ると都合が良さそうな曲」はないが、なんというか、アルバム全体から物凄いオーラが・・・。
凄い作品。


RAGE - Black in Mind ★★ (2003-02-18 10:06:00)

RAGEの金字塔。
歌謡的魅力に溢れた素晴らしい歌メロが全編にわたって炸裂する。
魅惑のフックがいたるところに仕掛けられていて、聴き手は
1分たりとも退屈しない。
これでギターソロにもう少し味があったら、とんでもない名盤に
なっていたはずだ。


RAGE - Black in Mind - Sent by the Devil ★★★ (2002-10-31 01:14:23)

耳について離れない、個性的でカッコいいメロディーを伴って疾走するHM。
「歌えるサビ」も最高だ。
この曲をふくめて、BLACK IN MINDは名曲ぞろいの名盤。
買って損なし、と、声を大にして言っておきたい。


RAGE - End of All Days ★★ (2002-09-11 21:17:00)

こ~いちさん、その気持ち、実は、私、よく判ります。
UNITYはインストパートが過去にないほど充実していて、もちろん曲の完成度も水準をはるかに凌駕してますが、BLACK IN MINDで突然大爆発を起こした、「歌謡的魅力」に関しては、このアルバムを含めた当時の作品のほうが若干ながら上かも、と思うわけです。
こ~いちさんの意見を読んで、なるほどやっぱりUNITYよりこちらのほうが好き、という見解もあるのだなあ、と思いました。
BLACK~が好きなら、このアルバムは絶対に買いです。
ただしギタリストのプレイが「棒読み」なので、そのあたりを重視する向きには不適ですが。
ちなみに、次のTHIRTEENは「ムード重視」で、若干キャッチーな魅力が減退します。


RAGE - Soundchaser ★★ (2003-10-18 20:21:00)

これはすごい。
「BLACK IN MIND」をしのいで、彼らの最高傑作だ。
かのアルバムで最高潮だった「歌謡的魅力」が見事に復活し、
ライブで大合唱間違いなしのサビメロをはじめとする、「歌ってサイコー」のパートがオン・パレード状態。
しかも、前作「UNITY」で花開いた、本格プログレメタラー真っ青のハイテクインストパートは今回も絶好調。つけいる隙がない。
演奏者のもつ能力を最大限引き出して、ありとあらゆるフックを盛り込んでいる。
「ベタなHMが大好きなリスナー」をガッツポーズに誘い込むお約束を随所に盛り込みながら、
決して聴き手に底を見せてしまわない、懐の深い作品である。
素晴らしい。


RAGE - Unity ★★ (2002-06-08 00:52:00)

BLACK IN MIND以降、最高にかっこいいメタル・ソングを数多く提供しながら、ギタリスト二人のあまりに凡庸なプレイに泣かされてきたRAGE。(というかピーヴィー)
助走的内容の前作を踏み台に、今回は凄い。
ヴィクターのギタープレイは、「欧州HMの心意気を吸収したスティーヴ・ヴァイ」と言った趣で、テクニック、フィーリング、センス共に高次元。(リードの音の感触は本当にヴァイそっくり)
個人的にはデイヴ・ムスティンと並んで、HM界最強の「フック作り」巧者だと思っているピーヴィーは今回もセンス満開。
デイヴ・ムスティン引退を、寂しいなあ、と思っている「引っかかりマニア」諸君。
買うべし。


RAINBOW ★★ (2002-07-17 01:52:00)

RAINBOWは、「正統派」という枠で括られる事が多いが、これほど間口の広いバンドが、そういう扱いを受けているのはなぜか?
KILL THE KINGが正統派なら、I SURRENDERは異端と呼ばれても不思議ではない。
しかし、「これってなんだかRAINBOWっぽいね」と言われて「いつの?」と聞き返さなければならないバンドではないのである。不思議な事に。
いまどき流行らない魔術師の話だろうが(ロニーごめんね)
意味不明なハリウッドの話だろうが(グラハムごめんね)
くっさくさのラブソングだろうが(ジョーごめんね)
てんでばらばらにみえる楽曲の根底には、
間違いなく天才リッチー・ブラックモアの息遣いが聞こえる。
その存在だけで聴く者を納得させてしまう、とんでもない男である。


RAINBOW ★★ (2015-05-28 19:59:15)

リッチーが、「ああ、俺は死ぬ前にもう一度ハードロックをやっておきたい」と思ったとしても何ら不思議はないと思うのです。
ロニーが逝き、ジョンも逝き、昔を思い返すことも多いでしょう。
一時はもうウンザリしていたハードロックの世界も、時がたつと仄かに良い色の思い出となって甦ってくるのかもしれません。

若くて綺麗な愛人とともに歩いたルネッサンス音楽の旅は素晴らしいものだったでしょう(笑)
うらやましいです。僕も正直、そういう歳の取り方ができたら、どんなに良いだろうと思います。
で、彼に感情移入して考えてみるに、お子様ができた瞬間に、何かこう、いろいろ「終わった」感じがするんじゃないでしょうか。

昔の仲間ともう一度ハードロックをやりたい、と思うなら、このタイミングかな、という気がするんですけどね...。


RAINBOW - Bent Out of Shape ★★ (2003-02-07 14:49:00)

RAINBOWの作品の中で最もメロディアスなアルバムで、全体を独特の空気が包み込んでいる。その気品さえ漂う空気感が、アルバムを一枚通して聴いたときの流れを素晴らしいものにしている。
これほどアルバムとしての完成度が高い作品は、コンセプト・アルバムの中にもそうはない。


RAINBOW - Bent Out of Shape - Anybody There ★★★ (2002-07-27 02:51:17)

リッチーのギターは、眉間にしわを寄せて猛烈に音を振るわせるような、ゲイリー・ムーアばりの「泣きのギター」ではないが、切々と極上のメロディーを歌い上げ、デリケートな泣かし方をする。
どうしようもない悲劇がもたらす号泣シーンか、夕焼けをバックにして頬に涙がひとすじつたうようなシーンか。
僕はどっちも泣けるが、後者の泣きは他に得がたい。延髄が震える。


RAINBOW - Bent Out of Shape - Can't Let You Go ★★ (2002-11-12 00:48:08)

ジョーの絶唱が胸を締め付ける極上哀愁ソング。
リッチーのソロがまた最高で、凄まじく味わい深いメロディーが堪能できる。たぶん即興だと思うのだが、一瞬のひらめきでこういう奇跡に近い仕事が出来てしまう彼の才能には、ホント、脱帽するしかない。


RAINBOW - Down to Earth ★★ (2002-12-01 02:18:00)

物凄く乱暴に言うなら、ドラマティクで大仰なHRから、普遍的な魅力のあるメロディックHRへと移行する端境期の作品で、水も油もごちゃ混ぜの楽しさがある。
で、それが散漫な印象にならないのは、グラハムの超個性的ヴォイスのおかげ。
天才戦略家リッチー・ブラックモアの高度な計算は、このあたりでも真価を発揮している。


RAINBOW - Down to Earth - Eyes of the World ★★★ (2003-06-10 19:41:09)

「グラハム・ボネットの能力を100パーセント利用してロニー期の曲を書いてみました。」
という感じの曲で、中世風の雰囲気がなんとも勇壮だ。
グラハムは低域から高域まで、ワイドレンジを澱みなく使いこなしながら、難易度A級の歌メロをクリアしていく。
コージー・パウエルのドラムも装飾効果抜群。
ロスト・イン・ハリウッドの陰に隠れがちだが、アルバムの立派なハイライトだと思う。


RAINBOW - Down to Earth - No Time to Lose (2003-05-05 00:48:16)

グラハム・ボネットの「アハ」が好きだ(笑)


RAINBOW - Long Live Rock 'n' Roll ★★ (2003-04-28 01:55:00)

ロニーの残した全作品の中で、最も彼の歌メロに魅力のあるアルバムだと思う。
リッチーの天才的な閃きも全編で冴え渡っている
インストパートの張り詰めるような緊張感は前作に一歩譲るが、歌モノとしての魅力は凄い。
いまさらながら、これ、全HRファン必聴だ。


RAINBOW - Long Live Rock 'n' Roll - Kill the King ★★★ (2002-08-25 23:23:59)

リッチー・ブラックモアという天才は、ジャンルに関わらず、「良いな」と感じたメロディーや構成を、センスよく自身のフィールドである「HR」に昇華してしまう才能を持っている。
そうして生まれた「ブラックモア式ハードロック」と、その後フォロワー達によってに生み出された作品とでは、
コロッケの「野口五郎のものまね」と、
「コロッケの野口五郎」のものまね
ぐらいの差がある。
「KILL THE KINGみたいな曲」は多いが、はっきり言って根本的に違う。


RAINBOW - Rising ★★ (2002-12-01 02:02:00)

出来うる限りの大音量で聴きましょう。


RAINBOW - Rising - A Light in the Black ★★★ (2003-11-30 08:54:13)

えせ魔術師のとんだ茶番を見せられて、
「おいおい、なんだよ。もうやってられねえよ、家にかえろう。」
という内容の曲。
ところで、
こんな凄いプレイをしたというのに、いったいトニー・カーレイのどこに不満があったと言うのかね?リッチー。


RAINBOW - Rising - Tarot Woman ★★★ (2002-11-12 00:40:06)

この曲は出来る限り大音量で聴くべきだと思う。
コージー・パウエル入魂のドラミングが一発一発と内臓に響く。
バンド一丸となって重戦車のようにずんずん進む迫力と、魅惑の歌メロが融合した、凄い曲である。


RAINBOW - Stranger in Us All ★★ (2003-03-04 12:55:00)

80年代後期からHRを聴きはじめた僕にとって、リアルタイムに生きるリッチーはすでに「過去の人」だった。
「SLAVES AND MASTERS」はいいアルバムだったが、手癖一発のソロイングや、大人の薫り漂う落ち着いた作風に、「ロックミュージシャンが歳をとること」をちょっと寂しく考えさせられたものだ。
「BATTLE・・・」の時は本当に悲しかった。過去の作品が何枚もマイ・フェイバリットとして君臨していただけに余計つらかった。
そんななか、このアルバムを聴いた瞬間、爆発的に血圧が上昇した。
「盆と正月と誕生日とクリスマスがいっぺんに来て、ついでに奥歯の異物がとれた」
ぐらいの猛烈な感激だった。
冷静に過去の黄金作品群と比較して、「80点だな」などと評価する人もいるが、そういうレベルの話ではない。
ぼくにとっては、この作品ほど、深い思い入れのあるアルバムはない。


RAINBOW - Stranger in Us All - Black Masquerade ★★★ (2002-05-15 00:46:13)

リッチーの懐の深さを痛感した一曲。
かっこいい。最高。


RICHIE KOTZEN ★★ (2003-07-28 23:17:00)

最も上手なギタリストは誰?と聴かれたら、彼の名前を挙げるかもしれない。
イングヴェイとかインペリテリの高速フレーズは、ヴァイオリンの特訓よろしく死ぬ思いで反復練習に励めばなんとかなりそうな気もする(?)が、この人の場合、物凄いスピードで走行している最中に妙なタメが入ったりするし、音自体があちこちへ飛ぶ。
スキップで100mを9秒で走っているのを見ているような違和感さえ覚えるほどの名人芸だ。
何気ないフレーズにもとんでもない業が秘められていたりするし・・・。凄い人だ。


RICHIE KOTZEN - Electric Joy ★★ (2005-02-14 01:55:00)

歌が上手いと評判のリッチー・コッツェンが贈る、全編インストアルバム(笑)
このアルバム発表時、彼はまだずいぶん若かったはずなのだが、物凄くオトナな味わいの、ブルースジャズフュージョン(意味不明)なメロディーが延々続く。
家でまったりパソコンに向かっているときなんかに聴くと大変具合がよろしい感じで、一時ずいぶんお世話になった。
まあ、そう書いてしまうとずいぶんレイドバックした印象を与えてしまうかもしれないけれど、よく聴くと、何気に物凄いことをやってます。


RICHIE SAMBORA - Stranger in This Town ★★ (2002-11-22 01:50:00)

ナイトドライブに最高のお供。
1枚通して大人の味わいがある渋いロックが聴ける。
そう書くと、ブルーズ一辺倒の退屈な印象を受けるかもしれないが、そこはそれ、かのBON JOVIのキーマンだけのことはあって、理屈ぬきで楽しめるメロディをがっちり確保している。起伏に富んだ構成も見事で、アルバム1枚一気に聴きとおせる。
とくに後半怒涛の名曲連発は凄まじい感動。「FATHER TIME」は聴くたび眉間にしわがよる。しわしわだ。
買って損なし。見つけたらゲットだ。


RICHIE SAMBORA - Stranger in This Town - Father Time ★★★ (2002-10-31 00:11:28)

良質のメロディーと最高の演出。
こみ上げてくる熱い思い。
これを聴いて泣け!


RIK EMMETT - The Spiral Notebook ★★ (2010-02-10 07:29:00)

「歳をとると、こういう音楽が身に染みてくるわあ・・・」などという台詞を吐きたくは無いのだが、事実なんだからしょうがないという作品。
あのトライアンフのリック・エメットがHR路線から距離を置いた本作、きっと、一定層のファンからは、なんだよつまんねえな的なリアクションが帰ってきたことだろう。
そういう意見を否定する気はサラサラないのだが(僕だって、ゲイリー・ムーアがAORとか言い出したら怒る)、作品の仕上がりがここまで良いとねえ。
最近は、ガチガチにHRやHMしか聴かないというヘヴィなリスナーもほとんどいないだろうし、基本HR好きなヒトが耳休めに聴くには好適といえる一枚じゃないでしょうか。
それと、上で火薬バカ一代さんもおっしゃっているが、このヒトのギターは非常に繊細な表現力を持っていて、自宅ギタリストが、ただ音符をなぞるだけのレベルから脱却する際、手本にするといいんじゃないでしょうかね。すばらしい教材だと思いますよ。


RIOT - Nightbreaker - Burn (2006-07-03 21:57:05)

かの有名なあの曲のカヴァー(しかもほぼ完コピ)なので、そりゃあカッコイイに決まっているわけだが、ドラムが凄い。イアン・ペイスがドーピングして暴走を始めたような感じ。コワイ。


RIOT V - Nightbreaker - Burn (2006-07-03 21:57:05)

かの有名なあの曲のカヴァー(しかもほぼ完コピ)なので、そりゃあカッコイイに決まっているわけだが、ドラムが凄い。イアン・ペイスがドーピングして暴走を始めたような感じ。コワイ。


RIOT V - The Brethren of the Long House ★★ (2003-02-04 00:37:00)

ライオットのアルバムのなかで最も好きな一枚。
雰囲気のあるオープニングが、作品世界へと自然にいざなってくれるし、
メロディーに力があって、最後までダレない。
一つのテーマにこだわって作った結果が、作品を引き締めた感じがする。
好きな曲は他にもいっぱいあるが、アルバムならこれだ。


ROYAL HUNT - Paradox ★★ (2002-06-30 11:28:00)

ドリームシアターのメトロポリスパート2のような、コンセプトアルバムとしての圧倒的な整合性はないが、ところどころで大爆発を起こす号泣の哀メロと、そのピークにゆったりと持っていく抜群の雰囲気作りが最高。
うるさいぐらいに耳を突くアンドレ・アンダーセンのキーボードプレイは個人的にあまり好きではないが、このアルバムは別格だ。


Red Dragon Cartel - Red Dragon Cartel ★★★ (2014-04-29 23:47:19)

凡人には決してまねの出来ないカッコエエギターワークを武器に世間をうならせ、
各方面から非常に高い評価を受けながら、突然最前線から消えていったリー氏。
個人的には、オジーの歴代でダントツ好きなギタリストであるからして、惜しくて惜しくてならなかった。
そんな僕が「カムバーック!」とこのサイトで叫んだのがもう10年ぐらい前になるわけだが、今になっていきなり復活するとは、まさに神出鬼没。彼のプレイ同様、非常にトリッキーな復活劇ではある。

では、ワクワクしながら新作を聴いてみましょうか、というと、実は話はそう単純でもない。

なぜなら、僕の記憶が確かならば、彼の音を聴くのは、かの前衛的な実験作品、「Fine Pink Mist」以来となるわけで、あの作品がまあ、ホントに異様だったのだ。
そんな訳で、これはもう蓋を開けてみるまで決して安心は出来ないぞ、というのが正直なところだったのだが、聴いてみれば何と言うことはない、単純に最高のHR作品である。嬉しいわー。
トリッキーでエッジの効いた素晴らしいギターワークが全編で冴え渡っており、メロディの組み立て方といいリフのキャッチーさといい、ついでにピッキングノイズに至るまで、まさに全盛期を彷彿とさせる要素が満載。ジェイク万歳と無邪気に喜んでしまった。
それにしても、この時代、あまり新譜でお目に掛かることの無くなったハードロックど真ん中の音楽性なのに、それが決して古くさく響かないのが凄い。
構成はシンプルなのだが、よく聴くとものすごく作り込まれたアレンジになっていて、音の隙間に放り込まれるジェイクのギターが無性にカッコイイ。

これは久々に自信を持ってオススメできるアルバムだわ。


SAVATAGE - Dead Winter Dead ★★ (2002-07-15 11:32:00)

なぜあえてこのアルバムか?答えはアル・ピトレリである。
HR界は「振り返ればアル・ピトレリ」、「気が付けばアル・ピトレリ」状態であるが、彼に「器用な仕事人」以上の評価が与えられていないのは不幸である。
彼のソロイングは完全無欠のエモーショナル・プレイである。レスポールを火を噴くほどブーストさせて、指先で絶妙にトーンを殺しつつ、号泣ハンド・ヴィブラートをきめる。その非常に官能的でしなやかな感触は、ツボにはまった瞬間のジョージ・リンチ、FAIR WARNINGのアンディ・マレツェク、一音必殺のアモット兄に匹敵する。
そんなアルのプレイが全編通して強力なスパイスになっているのがこのアルバム。こういうドラマチックなHMには最高に相性がいい。
曲の出来には少し言いたい事もあるが、アルの真骨頂を聴くためだけに買っても良いだろう。


SAVATAGE - Handful of Rain - Chance ★★★ (2012-04-13 02:22:10)

こういうことをやりたいと思うのは簡単だが、ちゃんとやれるHMミュージシャンはそういない。
そんな曲。


SCORPIONS - Taken by Force - The Sails of Charon ★★ (2003-04-28 02:41:08)

こういうギターのフレージング、空前の出来事だったのではなかろうか。
普通に弾いてちゃ、絶対思いつかないし、演ろうとも、演れるとも思わないだろう。
もし、ウリが「このフレーズは神様が降りてきて教えてくれた」と言ったとしたら、僕は完全に納得するし、その場で入信してもいい。
一体そのとき、彼に何がおきたというのか?!(ガチンコ風)


SCORPIONS - Tokyo Tapes ★★ (2002-08-24 17:09:00)

言わずと知れた、ウリ・ロート在籍時代のライブ盤。
HR史上最高の哀愁シンガー、クラウス・マイネと、
HR史上最強のリズム・ギタリスト、ルドルフ・シェンカーと、
HR史上最強のリード・ギタリスト、ウリ・ロートの、
このライブ盤を聴かずして、めしがくえるか。
くえるかってんだ、えっ?!
失礼。
クラウスの声質は天からの授かりものである。
東西冷戦を終結させた(?)この、人類史上最も切ない声を聴けば、チンパンジーでも涙を流す。
ルドルフのリズム・ギターは殺人兵器である。
0.00005秒でワンストロークを完了させる(嘘)脅威のカミソリ・リフは、ふさふさ髪の毛を一瞬で丸ハゲにかえてしまうぐらいの切れ味である。
そしてウリのギターは宇宙に届くメッセージだ。
思いっきり音量を上げれば、きっとU.F.O.が「何事か」とおもって着陸するに違いない。
これを聴け!!


SHADOW GALLERY - Carved in Stone ★★ (2003-05-25 22:31:00)

「ドリームシアターの、あの切羽詰った息苦しさが性に合わない」と思ったヒト、この程度ならいかがでしょうか?という趣だ。
メロディの質が、どっちかというとクサメタル寄りなので、欧州ヒロイックHMが好きだというヒトはDTやクイーンズライクよりも馴染めるかもしれない。
ただ、本当に彼らと肩を並べて語るには、何かが足りないような気がする。
ヴォーカルの歌唱力か?
演奏技術か?
いや・・・。
個性、かな?


SILVER MOUNTAIN ★★ (2002-06-27 01:34:00)

ヨハンソン兄弟の在籍したバンドとして有名だが、ここの真骨頂はヨナス・ハンソンだ。
ウリ・ロートの起承転結ソロイングを正確に受け継いだギタープレイは、現在のイングヴェイには望むべくも無い、圧倒的な構築美を放っている。
歌自体は凡庸なものが多いが、その分、聴き手のピークがギターソロに集中する。このあたりの微妙なカタルシスも、エレクトリック・サンあたりに通じるものがある。


SILVER MOUNTAIN - Breakin' Chains ★★ (2002-08-08 22:57:00)

去年突然発売された、80年代の伝説的北欧HRバンドの再結成作品。
ヨハンソン兄弟がイングヴェイがらみで名を上げていたし、伝説の内容も濃かったので、もう少し話題になるかと思ったが、局地的な小爆発で終わったのは不思議だ。
「あいつらのアルバムをもう1枚聴きたかった」というファンの要求に対する回答としては、パーフェクトに近い内容を誇る。
演奏はかなり上達しているが、発散している雰囲気は、チープな部分も含めて「SHAKIN' BRAINS」そのまま。そのあたりは確信犯的音作りだ。
オーソドックスな曲の中でギラリと光るソロイングが、ホント、素晴らしい。
・・・しかし、あれほど凄い伝説的アルバムのPART2と言ってもいいアルバムだったのに、あんまり爆発しなかったよなあ。
ファン心理はこのへんが難しいのだ。


SILVER MOUNTAIN - Roses and Champagne ★★ (2006-06-06 23:37:00)

今になって、結構高値で取引されているらしいアルバム。
裏ジャケのメンバー写真が笑死寸前なのは、何も彼らが悪いわけではない。そういう時代だったのだ・・とか言ってみる、懐かしい作品。
ヴォーカルには賛否両論あるようだが、ハッキリ言おう。彼は思いっきりヘタッピである。音程が怪しすぎるし、抑揚の付け方が酷い。せーらさんもおっしゃる3曲目は特に凄まじい。せーらさんは笑って済ませられるオトナな方だが、僕は思わず眉間にしわを寄せ、口をイーってして耳をふさいだ。
そうそう、それはそうと、すりっぷのっとさんもおっしゃるように、5曲目の出来だけが飛びぬけて高い。かっちょえー曲だ。
ま、僕はヨナスのギターソロだけでメシが何杯でも食えるひとなので。


SLASH'S SNAKEPIT - It's Five O'Clock Somewhere ★★ (2002-06-30 11:00:00)

スラッシュは、類まれなるギター巧者である。
彼独特のタイム感から繰り出される、情感たっぷりの、粘り気のあるリードプレイは、どれほど速く、複雑なフレーズになっても、その「妖気」を失わない。

レスポールのもつ要素を凝縮したかのような、最高の音質も、光っている。

そしてこのアルバムを聴くと、GN'Rの各要素の中で、最も売れた音楽的要素が、スラッシュの持ち込んだものであったと気付く。
アクセルがその後、未だ「音」を見つけられずにあえいでいるのも当然か。


SNOWY WHITE - White Flames - Bird of Paradise ★★ (2015-04-27 11:17:55)

ハードロックファンの間では必ずといっていいほど「元THIN LIZZYの」という前置きがつくギタリスト、スノウィ・ホワイト氏の名曲。
この曲、実は当時イギリスでかなりヒットして(たしかチャートで6位ぐらいまでいったはず)、いまだにYOUTUBEなんかで彼の名前を検索すると、アタマにこの曲が挙がってきたりする。
AOR調のスローでブルージーなバラードナンバーで、彼自身が歌っている。
ささやくような歌い方であり、決して上手い歌とは言えないのかもしれないが、雰囲気にはぴったりとハマっていて、夜のドライブなんかで聴くとちょうど良い感じのオトナなナンバーである。
個人的にはギターソロも好物。ぱっと聴く分には、なんてことはないフツーの演奏だが、音の選び方とか揺らし方にとても味わいがあり、心地よくツボを刺激する感じ。
ロジャー・ウォータースが彼を好んだ理由が何となく分かる気がする。
(スノウィはピンク・フロイドのツアーに参加したことがある)

何というか、この人がフィル・ライノットの横で弾いていたのかと思うと、ちょっと不思議な感じがするなあ・・。


SPIRITUAL BEGGARS ★★ (2002-12-17 02:04:00)

クリストファー・アモットのARMAGEDOONのところに、「兄のスピリチュアル・ベガーズよりも日本のファンに受けるだろう」って書いたら、こっちの方が数倍爆発してしまった。たははは。
「判りやすい」のは明らかに弟の方なのだが、70年代のHRルーツを、その精神性にまで踏み込んで解釈しなおし、現代音楽シーンの中にあっても埋もれてしまわない新鮮な切り口で復活させたマイケル兄やんに、多くのファンが「HR再浮上の希望」を見出した、というところだろうか。
B!誌の大プッシュも、単に彼らの音楽のクォリティが高かったから、という以上の、戦略的意図を感じた。
たしかに、もはや70、80年代の「古き良き」HR/HMをトレースするだけでは、我々のようなオールドファンを喜ばす事しか出来ず、結局シーンの弱体化を食い止めることは出来ない。その点、HRの達人、マイケル・アモットはさすがに上手い。この音楽ならば、それなりの映像を与えれば現行のMTVで流れても違和感がないし、しかも我々のような典型的HRファンにも充分アピールできる。
アメリカで本格的にプッシュしてもらえないかなあ。


SPIRITUAL BEGGARS - Ad Astra ★★ (2003-04-22 10:38:00)

実はON FIRE、まだ聴いていませぬ。
というのも、このAD ASTRAを聴いたときの「どうにも消化不良な感じ」が、レジへと向かう足を引き戻そうとするのです。
いや。いいアルバムなんです。カラダ全体を揺さぶるかのような凄まじいグルーヴと、曲を展開させたときの強烈な右フックは、ハードロックが本来持つべき殺傷威力を完全に体現しています。楽器を武器に変えたようなサウンドです。
ただ、僕は80年代の過剰装飾気味サウンドを餌にして育ってきた世代なので、アモット兄さんの趣味と多少食い違うのでしょう。どちらかといえば、弟、クリストファー君の方が世代が近い。よって、ARMAGEDDONはど真ん中ストライクです。
とはいえ、やはり凄いアルバムです。
いずれON FIREも聴きたいのですが、お小遣いが少ない・・・。


STEVE MORSE ★★ (2002-08-15 10:25:00)

↑おっしゃるっ通り。(握手した事はないが)
くわえて、この人の場合、自分の「型」を持っている事も素晴らしい。
あの、クロマチックな速弾きを聴いただけで、「おっ、モーズだな」と納得してしまう。
・・・それにしても完璧なトーン・コントロール。「正確でありながら有機的」という印象を与えるのは、この絶妙に制御されたトーンのおかげである。


STEVE MORSE - StressFest ★★ (2002-08-15 10:15:00)

美しい音質にまずは圧倒されるが、内容も素晴らしい。
豊富な音楽的素養に裏打ちされた多彩なメロディを、完璧にコントロールされたトーンで弾き出していく。
泣きのインスト「4 MINUTES TO LIVE」は素晴らしすぎて声も出ない。
輸入盤を買ってしまったため、「ハイウェイスター」のカヴァーを聴いていないのが心残りだ。


STEVE MORSE - StressFest - 4 Minutes to Live ★★★ (2003-01-27 00:08:57)

神聖なる鼓動を思わせる、ゆったりとしたバスドラムが響く中、スティーヴのえもいわれぬ美しいギター・トーンが神秘の音色を奏でる。
生命力に満ちたヴィヴラートの波長が、紺碧の空間をぬくもりで満たしていく。
・・・ああ、これは素晴らしい。
なんというギターを弾くのだ、彼は。


STEVE MORSE - The Introduction ★★ (2006-06-06 22:17:00)

フランケンシュタインのような改造ギターを持ったスティーヴのジャケットも初々しい、SMBのファースト。
洗練と円熟の極みにある現在の彼と比べると、若干トゲトゲしいというか、荒さの残る演奏ではあるものの、上手さはすでに半端じゃない。キャラも確立している。
「モーズを知りたい」と思った時、最初に買うべきアルバムではないような気はするが、好きなら文句無く押さえるべき、という作品。


STEVE VAI - Flex-Able ★★ (2003-11-13 01:36:00)

キャリアを重ねるにしたがってどんどん難解になっていくミュージシャンは多いが、
この人の場合、ソロ一作目(だよね?)のこれが、最も前衛的で難解だ。
このアルバムに比べれば、ほかの全てのアルバムはマトモだと思う。
アタマがおかしくなってしまいそうな、不思議なメロディ。
どこまで本気かわからないような、不協和音。
どうやっているのか、全くわからぬ変な音。
延々言葉をしゃべり続ける、宴会芸すれすれのギター曲芸。
ギターに限らず、ありとあらゆる手段を用いて、地球上の音楽と思えないような、まさに唯一無二の世界を描き出している。
このアルバムで表現したことを、以降のキャリアでわかりやすく謎解きしてくれているのではないか、そんな気さえしてくる、「奇人スティーヴ・ヴァイ」の最高峰。


STEVE VAI - Passion & Warfare ★★ (2002-08-15 09:47:00)

ブルーズっぽい「泣きのギター」だけが感情表現の全てではない、と気付かせてくれたアルバム。
新しい技術を積極的に取り入れ、素晴らしいセンスでそれを消化していく様は、非常に高いミュージシャンシップを感じる。凡人の僻みを生む傾向にあるようだが、ピッチシフターやディレイなどのエフェクトを、ここまでセンス良く使用できるミュージシャンを、僕は他に知らない。
オール・インストのアルバムを、ここまで多彩に、飽きさせることなく聴かせるのは至難の業だ。
歴史に名を残す、黄金のインストアルバムだと思う。


STRYPER - In God We Trust - In God We Trust ★★ (2002-08-05 09:27:23)

「水晶のようなヴォーカル」と形容するならマイケル・スウィートだ。
この曲でマイケルは、なんと、高いほうの「C」(ド)の音をストレスなく弾き出すという荒業をやってのけている。
(さらになんとDまで行っちゃってる曲もある!)
ちなみに、かのグラハム・ボネットでG(ソ)、マーク・ボールズやジョン・ウェストですらA(ラ)あたりで精一杯だ。
声が高けりゃ良いってもんじゃないが、こういうメロディックな疾走ナンバーのここぞという時にやられると、思わず黒板を爪で引っかかれた時のような顔になってしまう(いい意味です)

ちなみにストライパーの衣装のシマシマは、パンツのほうだけでも縦にするべきだった。
足が異常に短く見えて笑える。


TAK MATSUMOTO GROUP (T.M.G.) ★★ (2004-05-07 00:09:00)

いくらなんでもこのバンド名はやりすぎだ(笑)
コミックバンドかと思った。


TAKARA - Taste of Heaven ★★ (2010-08-10 00:17:00)

かの頃には、いろんな所で名前を見たジェフ・スコット・ソート氏。
いわずと知れた、イングヴェイの「ライジングフォース」初代ヴォーカルであるが、
彼は本当に歌メロが巧みで、歌唱にパワーも色気もあり、平たく言えば「良いヴォーカル」だ。
アクセル・ルディ・ペル氏のところとか、タリスマンとか、いろいろ参加しているが、
僕はこのTAKARAが一番好きかもしれない。(邪道といわれるかもしれんが)
古くは産業ロックと呼ばれた、あの辺りの薫りが漂う作風で、メロディがしっかりしているので、聴いて安心。一瞬フォリナーかと思う曲もあるが、まあいいだろう。僕はフォリナー好きだし。
ただ、ギターの音だけは何とかして欲しかった。
2万円のマルチをミキサー直で録ったようなガチャガチャした音で、演奏自体がギリギリだということもあって、けっこうキツイものがある。


THIN LIZZY ★★ (2002-10-16 02:23:00)

フィル・ライノットのカッコよさは本物だ。
なにが良いって、独特の世界を生み出す歌詞が最高。
しかも韻の踏み方とか、歌メロへの言葉の乗せ方が飛びぬけてうまい。
呪文のような歌唱が、凄いグルーヴを発生させている。
シン・リジィはメロディアスだ、という風評を聞いて、なんだかピンとこなかった僕。
「この歌のどこがメロディアスなんだ?」と。
しかし最近、フィルの歌のカッコよさに吸い寄せられるように、作品にハマっている。
インストパートのメロディーのよさも、際立って聴こえてきた。
このところ、無性にカッコいいと思うバンドである。


THUNDER - Behind Closed Doors ★★ (2002-07-12 08:53:00)

THUNDERは良い仕事をしている。
たぎるようなアグレッションを期待する向きには不適だが、BEATLESをバックグラウンドに挙げるミュージシャン特有の、コード選びの妙は、聴き手の体の芯から感情を引っ張り出す力を楽曲に与える。
とりわけこのアルバムは、楽曲の多彩さと、その完成度の高さで、誰にでも安心してお勧めできる高品質版だ。
誰が聴いても、最低1曲はハマる曲があるだろう。


THUNDER - Laughing on Judgement Day ★★ (2003-05-07 01:19:00)

信じられない事に、このアルバム、現在廃盤なのだそうです。
まあ、そりゃあね。BEHIND~とかに比べりゃ、多彩さ、充実度ともに一歩譲るかもしれん。
「英国産」の地味な一面が、思いっきり表面化してしまった一枚と言えない事もない。
しかし、これ、大英帝国の湿った感触を愛好する向きにとっては、まさにバイブルといえるほどの、「100パーセント霧のロンドン」な一枚だったのと違うか。えっ!?
・・・失礼。
とにかく、このアルバムにはEMPTY CITYとか、LIKE A SATELLITEとか、そういう大事な曲が入っている。
もし中古屋で見つけたら、即刻捕獲しよう。


THUNDER - Laughing on Judgement Day - Empty City ★★ (2003-05-07 01:45:31)

コレを聴いて、「ああ、なんて退屈な曲なんだ」と思う人もいるかもしれない。長いし。
だが個人的には、この曲の途中でスキップボタンに手を伸ばした事など、一度たりともない。
これは、心に冷たく流れ込む隙間風を、抜群の表現力で描き出した一大絵巻だ。
特にダニー・ボウズの歌は、カラダの芯まで、止め処なく染み渡る。ここまで見事な歌唱は、そうめったにお目にかかれない。脱帽。


THUNDER - Laughing on Judgement Day - Low Life in High Places ★★ (2003-05-05 01:18:23)

なんだか胸にぐっとくる、懐かしいような、切ないようなメロディ。
コレを聴いたとき、僕は何故か古びて朽ち果てた工場のようなものを思い浮かべて、たとえようもなく寂しい気分になった。
じめっと湿った質感。色彩感を失ったような、妙に心を締め付けるその感覚は、それまで味わった事のない不思議な寂しさだった。
「英国人特有の湿った味わい」と言い換えることが出来るか?
いや、WHITESNAKEにもFMにも、そんな感覚はなかった。
THUNDERだけが生み出した、それはそれは不思議な哀愁メロディだった。


TIM CHRISTENSEN ★★ (2003-08-07 23:12:00)

おねがいです。日本に来てください。
チケット、3万円でも買いますから。


TIM CHRISTENSEN - Honeyburst ★★ (2003-10-19 16:27:00)

世紀の天才ティム・クリステンセンのソロ2ND。
前作が、失恋の悲しみを100パーセント表現したアルバムとするなら、
このアルバムはもうすこし思慮深い、オトナな感じのアルバムだ。
DMLで時折みせたような、エッジの立った攻撃性はすっかり影をひそめているものの、
そのメロディーは相変わらす他の追随を許さない。
60年代風にアレンジされた音世界の中で、彼の紡ぎだす甘く切ないメロディが、
聴く者のハートをゲッチュー。(意味不明)
HRに拘るなら、もう彼に用はないかもしれないが、
ひとりの音楽ファンとして、全てのひとにおすすめしたい。


TIM CHRISTENSEN - Honeyburst - Jump the Gun ★★ (2003-10-19 16:35:47)

奥田民生あたりが好きそうな(笑)ここちよい響きのロケンロー。
ワウを使ったティムのギターソロが大変よろしい。


TIM CHRISTENSEN - Honeyburst - Right Next to the Right One ★★★ (2003-10-19 16:50:25)

本国デンマークではTVドラマの主題歌に使われ、大ヒットしたそうな。
デンマーク人は趣味がいい。


TIM CHRISTENSEN - Honeyburst - Whispering at the Top of My Lungs ★★ (2003-10-19 16:43:20)

ブリッジのメロディーが天下無敵の響き。
壊れたフランス人形が踊っていそうな破壊的なサビがなんともすごい。
ティムのヴォーカルが素晴らしい。


TIM CHRISTENSEN - Secrets On Parade ★★ (2002-07-06 01:15:00)

元DIZZY MIZZ LIZZYの中心人物、ティム・クリステンセンのソロアルバム。
HR界随一の「引っかかり職人」の面目躍如たる強烈なフックで、僕のハートを鷲掴みである。
キャッチーでアップテンポな2曲目の存在が、なんとか手首に当てたナイフを停めさせているが、全体の空気は深いセピア色。
彼ほど奇跡的な才能の持ち主に、これでもかこれでもかと泣かしにかかられると、もはやこちらには手の施しようが無い。
ただただ涙するばかりである。


TIM CHRISTENSEN - Secrets On Parade - Get the Fuck Out of My Mind ★★★ (2002-07-06 01:25:36)

この曲は凄い。
彼のセンスは本当に凄い。


TIM CHRISTENSEN - Secrets On Parade - Love Is a Matter of... ★★★ (2002-07-06 01:45:22)

アコースティカルでシンプルなナンバー。
彼がBEATLESの影響を受けていたのは有名だが、この曲をBEATLESが発表していたならば、世界的に有名なスタンダード・ナンバーになっていた可能性がある。


TIM CHRISTENSEN - Secrets On Parade - Prime Time ★★★ (2002-07-06 01:59:34)

ドラマティックで哀愁あふれる号泣ナンバー。
演奏者本人が泣きながらこぶしをまわして歌うような曲も、泣けるには泣けるが、この曲のように、セピア色の雰囲気あるメロディーを淡々と歌い上げられるほうが、体の芯から震えるような感覚を味わえる。
夕日を浴びながらこの曲を聴けば、過去のいろんな思い出が、一気に噴出してしまうはずだ。


TIM CHRISTENSEN - Superior ★★ (2010-09-05 04:01:00)

このアルバムが、現在日本国内で正規販売されていない事には合点がいかない。
前作も、その前のファーストも、僕は心待ちにして発売日に買ったクチで、
セールス的にはそんなに悪くなかったはずだし、DMLの日本での人気を考えると、
ここをスルーするレコード会社の考えは理解不能だ。(いろいろあるんでしょうけどね)
ま、地球が狭くなったお陰で、なんとか無事に手に入れられたが、
これがもし本気で入手不能だったりしたら暴動起こしてたぞこのやろうw
さて、この作品は、前作から続く、素朴なメロディで構築されたソフト路線のポップアルバムであり、もはやここで語ることさえ憚られるほど、エッジが無い音楽である。
しかし、天下無敵のメロディ作成能力はもはやゲージュツといっていいほどの高みに昇華されており、その点については疑問の余地が無い。
「India」をはじめとして、胸を締め付けられるような哀愁メロディがアルバム全編を支配しており、退屈とは無縁。
ハードロックの範疇からすると、遥か彼方にすっ飛んでいってしまった感があるが、そこに拘るのもバカらしく思えるぐらい、感動必至の良盤である。
(...前にも似たようなことを書いた記憶があるぞw)


TIM CHRISTENSEN - Tim Christensen and the Damn Crystals ★★★ (2013-09-13 22:12:13)

ソロ活動でその才能を遺憾なく発揮していたティム・クリステンセンがバンド名義で発表した最新アルバム。
ティム以外のメンバーが作品にどのような影響を与えているのかはよく判らないが、
ここのところメロウでスローなポップ作品を連発していた事を考えると、一曲目にいきなり飛び出すドライブ感が、「ロックバンド」を意識させ、何とも嬉しい。
彼はすっかり「ポップ男」になってしまったと思っていたが、熱い血はちゃんと残っていたのか、という感じ。
それにしても、相変わらず、他の追随を寄せ付けない圧倒的な作曲能力にはただ感嘆するのみ。
ありきたりのコード進行、どこかで聴いたことのあるような歌メロなどとは全く無縁の、
それでいてどこか安心できる、彼にしか生み出せない世界がここにはある。
時代の流行に左右されない、大音量でクルマから音が漏る音を誰に聴かれても恥ずかしくない希有な存在である。


U.D.O. - Faceless World - Heart of Gold ★★ (2002-08-04 09:33:54)

みなさーん。
マティアス・ディートを忘れてはイケマセン。
ウド・ダークシュナイダーの暑苦しいヴォーカルに対する一服の清涼剤。マティアス・ディートです。
彼のソロは歌えます。
「ちゃらららーらー」え、もういい?
急がず、慌てず、流麗です。ちゃんとコードとメロディーの関係を構築できるヒトです。このあたり、ヴィト・ブラッタに通じるものがあります。
そんなわけで、この曲、ノリは軽いけれど、名曲です。


UFO ★★ (2002-10-09 00:41:00)

SHARKSの裏ジャケの、マイケル・シェンカーのカッコが凄い。
ZZ TOPみたいなひげ、ニットの帽子、ノースリーブのフリースジャケット、二の腕には茨の刺青。しかもなんと、額にHUNTER×HUNTERの「団長」みたいなワンポイント刺青まで入っている。
圧倒的にヘンである。
他のメンバーの姿があまりにも普通のナイスミドルなだけに、余計に目立つ。
一体どうしてしまったというのだ?あまりにエキセントリック過ぎるじゃないか。
何かが起こる予感がするなあ。


UFO - Sharks ★★ (2003-01-06 14:03:00)

02年のベストアルバムに投票しておいてこういうのもなんだが、
はっきり言って傑作とは言いがたい。
全体的に歌メロに起伏が無いし、コード選びにマジックも感じられない。
しかし、時折大爆発を起こすマイケルのギター・メロディーが至福の一瞬
(ほんの一瞬)を運んできてくれる。
その一瞬の為に、長い長い「前フリ」を我慢できるか?
これがこのアルバムの評価の分かれ目だ。


UFO - Sharks - Deadman Walking ★★ (2002-10-01 23:27:47)

アルバムのハイライトはこの曲だ。
この曲は雰囲気のあるアルペジオのイントロから始まって、ヘヴィーなカッティング・リフへと移行するが、このリフの切れ味が凄い。兄ルドルフのプレイに匹敵する。
歌メロ自体はどうということも無いが、例によって、サビの裏でマイケルが非常に味のあるメロディーを奏でていて、さらにギターソロ導入部のクリーントーンの旋律が悶絶だ。
心臓が洗濯されるような、素晴らしい瞬間である。


UFO - Sharks - SERENITY(DO WHAT!) (2002-10-01 23:17:07)

フィル・モグの、切なくブルージーな歌唱から始まる、湿っぽい雰囲気いっぱいの曲。
サビで奏でられるマイケルのカウンター・メロディーが素晴らしい。
もう少し気の利いた歌メロが付いていたら、凄まじい曲になっただろうに。


UFO - Walk on Water ★★ (2003-11-30 08:31:00)

「DREAMING OF SUMMER」が収録されている。
それだけで買う価値があるアルバムだ。
全体的にみると、マイケルのギターは若干抑え気味(それでも色気は強烈)だが、味のある楽曲群がそれを補って余りある。
全盛期までさかのぼっても、純粋に楽曲の出来に関して考えれば、総合的にこのアルバムがベストだと思う。


UFO - Walk on Water - Dreaming of Summer (2002-06-09 10:22:18)

サビに至るコード進行が秀逸。これで鳥肌が立つ。
マイケルのオブリも良いところで決まる。これで涙腺が緩む。
ムード満点の良い曲だ。


ULI JON ROTH ★★ (2002-10-04 01:02:00)

批判覚悟で言わせてもらうなら、ウリ・ロートは、長い長いソロ活動において過去一枚も「マトモな」作品を発表していない。
エレクトリック・サン時代は、本人による歌唱が作品に決定的打撃を与えているし、復活後の一枚目は見切り発車的な、文字通り、プロローグであり、2枚目も、デモ音源のかき集めに過ぎない。
僕がいいたいのは、「SYMPHONIC LEGEND」の本編は一体いつになるのか?という事だ。「PROLOGUE TO~」は本当に凄い作品だった。
未完成ながら、「ウリ・ロート製、歌えるヴォーカリストがちゃんと歌ったメロディックHR」が史上最強であることを確信させる内容だった。
あれが完璧な形で世に出たら、まさに「パーフェクトジオング」状態だ。(若い人、判るか??)
それとも、ジオング同様(しつこい)、完全版は幻で終わってしまうのか?
彼の発表する音源なら何でも聴きたいが、お願いだから、ちゃんとしたメンバーで(打ち込みはもうやめて)、HR作品を作ってください。一枚でいいです。ホント。


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies ★★ (2003-12-30 22:30:00)

上のライキチさんのレヴューは名文だと思う。
さておき、このアルバムははるか昔に当時の友人に貸したっきり帰ってこず、それ以来耳にしていない。
しかし、僕の記憶には、いまだ鮮烈に「WHY?」とか「WHAT IS LOVE?」とかのメロディが焼きついている。
特に「WHAT IS LOVE?」のギターソロはいまでも頭から完璧に歌える。
チャーラーララララーラララーチャーチャーチャーチャラララ・ラ・ラ・ラー・・・・
(以下陶酔)
追:
その後、どうしてもこのアルバムが聴きたくなって、中古で買いなおした。
十数年ぶりに聴きなおしたわけだが・・・。
「このアルバムはこれほど素晴らしかったか?」と、息を呑んだ。
あたりまえだが、特にギターが凄い。
復帰以降のヴァイオリン的な演奏よりも、ロックっぽいエッジが際立っていて凄味がある。速いパッセージでの切れ味も異常に鋭く、初期イングヴェイも真っ青。
うーん、買いなおしてよかったなあ。


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies - I'll Be There ★★ (2005-01-16 03:28:36)

この曲のギターソロはすさまじい。
正確なエコノミーピッキングを物凄い勢いでランさせるその迫力・・・
本気のウリを見た、って感じ。


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies - I'm a River ★★★ (2005-01-16 03:35:53)

シルクロードに駱駝が往くようなイントロのメロディが、もうすでに只者ではない。
ウリの歌が始まって、ますます只者ではない。(笑)
そしてブレイクでギターがメロディを奏ではじめると、もうそこは完全に別世界。
旅情感たっぷりの一曲。


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies - What is Love? ★★ (2005-01-16 03:12:54)

ちょっと肩の力を抜いた、メジャー調のお気楽ソング。
ウレ・リトゲンのベースが、何気にいい仕事をしているのと、
旅の情景を描き出すようなウリのギターソロが、やっぱり特筆。


ULI JON ROTH - Beyond the Astral Skies - Why? ★★ (2005-01-16 03:19:23)

やさしげなメロディでせまる、ドラマティックな一曲。
別人が歌ってさえいたら、ハウス名作劇場の挿入歌に最適な感じ。
例によってギターソロが感動の嵐。


ULI JON ROTH - Firewind - Cast Away Your Chains ★★ (2002-07-05 23:45:05)

ウチの嫁さんがこの曲を聴くたび爆笑して困ってしまうが、その要因はもちろん、ウリの歌だ。
僕も始めてい聴いた瞬間は、ステレオの前で後ろ向きにこけてしまった。
しかしこの曲のソロは凄い。
完璧な構築美を誇る疾走ソロイングである。
歌がひどいだけに、ソロの良さが異常に際立つ。その瞬間ったら、猛烈なカタルシス。
我慢して我慢して育てたかさぶたを一気に剥がすような。

僕は最近思っている。
「ウリの歌」は、確信犯なのではないか、と。(笑)


ULI JON ROTH - Firewind - Firewind ★★ (2002-08-03 01:05:24)

もしこの曲を別人が歌っていたら、以降誰にも越えられない最高峰の一曲になっただろう。(ちょっと前にも同じような事を書いたぞ)
なにせこの歌にして名曲扱いなのだ。
ハゲズラをかぶってミスコンに入賞するようなものである。
こういう曲はぜひマトモなシンガーでリメイクしてほしいものだが、誰もカヴァーをやろうとしないのは・・・
そう。
「こんなギター、弾けねえよ(泣)」


ULI JON ROTH - Legends of Rock - Live at Castle Donington ★★ (2004-01-03 20:58:00)

個人的には、このアルバムで一番ビビッたのは、マイケル・シェンカーのギターだった。
ウリのギターって、他人の曲に嵌めると、ちょっと「妙な色気」がきつ過ぎる。
そこだけ東洋風になるというか・・・。
その点、「持ち歌」で堂々登場するマイケルは有利だが、それにしてもあれは凄い。
発散するオーラ、というか情感で、あのマイケルのプレイに匹敵するものを、僕はずいぶん聴いていない。息を呑むほど圧倒的だった。
本筋から外れたような投稿で恐縮だが、あれは本当に凄いよ。


ULI JON ROTH - Metamorphosis of Vivaldi's Four Seasons ★★ (2003-12-30 21:23:00)

このひとはいつかこういうことをやるだろうと思っていた。
有名なヴィヴァルディの「四季」を完コピし、さらに創作の「METAMORPHOSIS」なる楽章を追加して仕上げた壮大な作品。
完全なクラシック畑のひとが真剣に聴くと、そのイヤラシいヴィヴラートや、結構危ういタイム感などに苦言を呈するかもしれないが、エレキギターでここまできっちりヴァイオリンの演奏を再現したその手腕にはもう脱帽するしかない。
ただ単に音符をなぞるだけでなく、ヴァイオリンのもつなめらかな質感や、ピチカート奏法による小気味良いスタッカートなど、フィーリング面の再現性でも、本物にかなり肉薄している。
じゃあそもそもギターで弾く意味があるのか、というという問いには、「夏」が答えてくれるだろう。
さらに、創作楽章のほうだが、これはクラシック作品としても相当イイ線いってると思う。
ちゃんとオケが楽曲そのものとして機能していて、スカイギターとのバランスもいい。
これは、イングヴェイの「新世紀」のオケが単なる伴奏と化していたのとは好対照で、クラシック音楽に対する二人のアプローチの相違を感じた。
面白い作品だ。是非一度聴いて欲しい。