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H・Wさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1-100
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H・Wさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1-100
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AC/DC - The Razors Edge - Thunderstruck ★★ (2002-09-08 00:39:18)

「これから何かが起こりそう」なイントロが素晴らしい。(ライブのオープニングテーマに使用したTHUNDERのセンスに脱帽。)
歪みが浅いにもかかわらず、物凄い重厚感を演出するマルコム・ヤングのリズムギターも炸裂して、おもわず身体が上下運動してしまう。
凄まじいグルーヴである。


ACCEPT - Eat the Heat ★★ (2005-05-10 23:44:00)

その昔、友人のHM初心者にせがまれて、あらゆるバンドの曲を詰め込んだテープを作ったことがある。
その際、友人から「一番カッコよかった」という評をいただいたのが、このアルバムのオープニングナンバーだった。(「XTC」つったかなー。)
ジューダスやメイデン、RIOTなんかを押しのけての快挙に、僕は
「お前、なんか間違ってないか?」
としつこく確認してしまったわけだが・・・。
もうこのアルバムは売り払ってしまって手元にないが、
当時の僕が、かなり「偏った耳」を持っていたことを考えると、
ひょっとして友人が正解だったのではないかと、少し気になる今日この頃である。


ALCATRAZZ - Live Sentence ★★ (2002-08-13 07:39:00)

これがもし、編集なしの「通しのライブ盤」だったなら、伝説的名盤扱いになっていたのだろうか。歌が酷すぎて「迷盤」になってしまったという可能性もあるが。
なんにせよ、このアルバム最大にして唯一の聴き所は、若きイングヴェイの凄まじいギタープレイである。
アルカトラスにおける彼のソロは、完璧な起承転結を構成する「構築物」である。だから、という訳かどうかは微妙な所だが、現在の彼のように、ソロパートの原形をとどめないほどに弾き崩すという事が、ここでは一切ない。
基本的にアルバムに忠実に弾いておきながら、ちょっとした空間を見つけるとそこに凄まじいオブリを放り込んだり、ソロパートの終わりのほうで少し遊びを入れてみる、というぐらいのスタンスは、ライブでのギターパートのありかたとして理想的だ。
そういうスタンスの中、余裕綽々で難易度D級フレーズを(正確に)連発する様は、圧巻。しかも、発散する情感、色気が半端ではない。恐るべきプレイである。
ヒロシマ・モナムールでウリ・ロートの「カロンの渡し守」のソロフレーズをそのまますっぽりはめ込んだり、「ナイトゲームス」を完璧な様式美HRに変身させたり、といった、ライブならではの余興もふんだんに盛り込まれており、非常に楽しめるライブ盤。
文句なくおすすめだ。


ALCATRAZZ - No Parole From Rock'n'Roll ★★ (2003-01-06 10:31:00)

キャッチーな歌メロ。
火傷しそうな程に熱い歌唱。
存在感抜群のギター・バッキング。
そして古今東西、最強最高のギターソロの数々。
これ以上のメロディックHR作品を、僕は知らない。


ALCATRAZZ - No Parole From Rock'n'Roll - Hiroshima Mon Amour ★★★ (2002-09-08 01:02:49)

イントロのギターの一音目が、ヒューンと鳴った瞬間、ただ事ではない空気が流れる。
これは初回先頭打者初球場外ホームランである。
曲はその空気感をひっぱったまま、この曲最大のドラマであるギターソロまで聴き手の意識を誘導する。
それにしても、この曲唯一の弱点はそのギターソロ直後のとってつけたようなオルガンフレーズだ。ライブではイングヴェイが堪らずオブリを放り込んでいるが、あそこでテンションがストーンと落ちる。
イングヴェイが後年、「おれはハモンドが嫌いだ」と言っているが、DPフリークの彼が元来ハモンドが嫌いだったとは考えにくい。
原因はお前だ。ジミー・ウォルドー(笑)


ANDI DERIS - Come in From the Rain ★★ (2010-01-27 00:36:00)

「5曲目が収録されていなければ、文句無く名盤である。」とか断言してしまうと怒られるのだろうかw(特にHELLOWEENのファンには)
アルバム全編を通じて猛烈な哀愁が漂っているのだが、5曲目でプツっと途切れるのが残念でならない。「曲を飛ばせば良いじゃないか。CDなんだから」というハナシではあるが、「作品てのは、そういうモンじゃねえだろう。」とか、一応言ってみる事にする。
それにしても、この作品の空気感は凄く良い。メロディも素晴らしい。
バックミュージシャンには見知らぬ顔が並んでいて、そういうアルバムを好きになることはあんまり無いのだが、これは大好きなんだよなあ。


ANDI DERIS - Come in From the Rain - 1000 Years Away ★★ (2002-07-17 01:07:14)

雲ひとつ無い、どこまでも透き通った空が感じさせる哀愁、とでも言おうか。
アンディ・デリスの生み出すメロディーには、「爽やかな風と涙」という趣を感じる。
バックの演奏は「毒にも薬にもならない」が、その淡々とした流れが、こういう曲には抜群に合うから不思議なものだ。


ANGRA - Angels Cry ★★ (2003-08-07 23:29:00)

僕は、「あーアあー」という例の「アンドレ・フェイク」(勝手に命名)がどうにも好きになれず、結局、「HOLY LAND」に軍配を上げてしまうほうなのだが、このアルバムも良く聴いた。
VIPERの「THEATER OF FATE」よりも若干哀愁メロディが後退したように思ったが、演奏技術は天地の差。特に、謎の「サジマ・ギター」を操るキコ・ルーレイロ氏のテクは、思わず笑ってしまうほど凄まじい。
クラシカル・スピードメタルの水準を押し上げた一枚だろう。
それにしても、アンドレ・フェイク、馴染めない・・・。


ANGRA - Holy Land ★★ (2002-08-27 19:59:00)

1343さん、おっしゃるとおりです。(拍手)
こういう建設的な実験は大歓迎だ。
安直にカッコいいスピードチューンでまとめたとしても、ぼくはもうあんまり大げさに感心したりはしない。
こういう、何らかの要素をHMのフィールドで消化しようと試みる取り組みの中で、名作を超えた画期的作品が生まれると思うし、そういう、意欲に満ちた作品は、聴いていて飽きない。
聴くものを脱皮させるような作品が、僕は好きだ。


ARMAGEDDON - Three ★★ (2002-08-11 22:04:00)

「HMの達人」アモット兄弟の弟、クリストファー・アモットによるプロジェクトのサード。
アーク・エネミーは正統派HMとデス要素による陰影がものの見事に決まっているが、彼らの「正統派要素」を純粋培養したものを聴いてみたい、というのはファン心理として当然。
そういう意味では兄のスピリチュアル・ベガーズよりもずっと日本のファンに受けるだろう。
彼ら最大の持ち味、ギタープレイに関しては、兄、マイケルが「一音必殺」の激情タイプであるのに対して、弟さんのほうはもう少し流麗。ソロ全体の雰囲気で勝負するタイプだ。どちらにせよ、尋常でない叙情性がある、HM界の得がたい財産である。

このサードアルバムはクリストファーがリードヴォーカルを兼ねているが、心配無用、上手い上手い。深みのある声質も抜群にカッコよく、カイ・ハンセンなんぞとは比較にならない。
ただ、全体を通して、曲のハイライトとなる彼のソロが、少しコンパクトにまとまりすぎている感じがした。
もちろんこれは、「もっと聴きたいのに」と思うあたりで退くほうが効果的、という計算に基づいて意識的になされた、確信犯的構成だとおもうが、ここまでコンパクトだと、「もっと聴きたいのにいい」と半分笑い顔で駄々をこねるというより、「おい、なんだ、これだけかよ!」という苦情を訴えたくなってしまう。
おいしいものを少しだけ、という精神には賛同するが、いくらなんでもこのトンカツはボリューム不足じゃないか、というわけだ。
しかし、それというのも、彼の紡ぎだす音の魅力が、他の追随を許さないほどの絶品であるということの証明。
このアルバムは買いである。


ARMAGEDDON - Three - Stranglehold (2002-08-12 09:47:09)

ジミ・ヘンドリックス風ヘヴィー・リフから始まって重量感たっぷりに疾走、ジョン・サイクス風のフルピッキング・フレーズを織り交ぜながら、キャッチーな歌メロでハートを掴む。
突然メジャー7thのクリーントーンが流れたと思ったら(来たぞ来たぞ!)ここぞとばかりにウリ・ロートか、ヨナス・ハンソンかというメロディー構築ソロが炸裂する。
この時点でノックアウト。あとは放心状態である。


ARMAGEDDON - Three - The Contract (2002-08-12 10:15:40)

冒頭、アルペジオのテーマ・フレーズにかぶさるメロディーが凄い。
一瞬の出来事だが、猛烈な泣きを発散している。このへん、兄の「必殺技」に近い。
曲自体はちょと退屈だが・・・


ARMAGEDDON - Three - Well of Sadness (2002-08-12 09:58:47)

どこかSKID ROWのヘヴィー・バラードを彷彿とさせる作風だが、メロディーの構成に一捻りあって、曲の端々に心を捉えるフッキングポイントが設けられている。
クリストファーの歌唱はここで抜群の表現力をみせる。
うまい。


ARMAGEDDON - Three - Winter Skies (2002-08-12 10:04:36)

EUROPEのような、しっかりとメロディーが存在する正統派チューン。
タッピングのソロをはじめ、作風自体は古いが、こういう「安心のコード進行」は、理屈ぬきでいい。
現代のファンがどう感じるかは微妙であるが。


AXEL RUDI PELL - Eternal Prisoner ★★ (2002-08-09 00:41:00)

いろんな所で「ギターが下手だ」と吊るし上げを食らっているぺル君のアルバム。何枚目かは知らないのだ。ごめんね。
ジェフ・スコット・ソートが出来のいい歌メロを歌っているので、まずまず楽しく聴ける。
ギターについては、確かに上手くはないが、HRギターの典型的フレーズを奔放に弾いていて、ノリのいいナンバーでの扇情性は結構高いし、あんまり無理して小難しいフレーズを弾こうとしてないので、個人的には結構好感を持っていたりする。
今聴くと、ちょっと古臭い感じは否めないが、こういうのがすきって人、結構いると思う。


BAD MOON RISING ★★ (2002-07-02 00:25:00)

↑そうそう。
どなたか権利のある方、BURNING RAIN追加おねがい。


BAD MOON RISING - Bad Moon Rising ★★ (2002-06-08 00:30:00)

判官びいき?曲作りの才能がない?
セカンドアルバム以降の冴えのなさが、最終的な評価を決定付けてしまったかのような感のあるBMRだが、このファーストアルバムは文句なしの高品質HR版である。
ブリティッシュロックの薫りを色濃く残した、湿り気のあるHR。ダグ・アルドリッジのギターは特にバラードのソロで抜群の冴えを見せる。「OLD FLAMES」は絶品。


BAD MOON RISING - Bad Moon Rising - Old Flames (2002-07-02 00:35:40)

かなり俗っぽい言い方になるが、WHITESNAKEの 「IS THIS LOVE」 を彷彿とさせるバラード。
カル・スワンの声はこういう曲で抜群の相性を見せるが、何よりダグのギターソロがスンバラシイ。
タッチ、展開、揺らし方、全てスムーズで完璧。


BAD MOON RISING - Opium for the Masses ★★ (2003-06-22 23:25:00)

いや、それにしてもクーカイ殿とは趣味が合う(笑)
セカンドアルバムが酷評された事に腹を立てたカル・スワン渾身の一撃。
実は、僕もこのアルバムは愛聴している。
ファーストの頃に顕著だった英国風HRの薫りを期待すると若干肩透かしを食うが、
これはこれでイケルし、そもそも「ハードロック」の領域を一歩たりとも踏み外してはいない。
ダグのプレイもアクセル全開。フラッシーなパートでみせる抜群のスリル感は、彼の作品の中でも本作が際立っているように思う。
何度も言うが、ほかに消えるべきバンドはあった。


BAD MOON RISING - Opium for the Masses - Believe (2002-09-21 23:27:50)

確かに、セカンドアルバム以降の彼らには、全体的に冴えが無かった。
しかし、正統派ファンにそっぽを向かれた理由が、「グランジっぽくなった」という一言に集約されているのはどうにも合点が行かない。
この曲はファンキーな縦ノリ系ナンバーで、その疾走感は、凄まじいといっても良い。リフの切れ味、ヴォーカルの表現力も見事で、どう低く見積もっても「駄曲」ではない。
こういう曲を作っているのだから、「グランジ。以上。」では、彼らを的確に表現しているとは到底言えない。
忘れてはならないのは、彼らが本来、非常に優れたミュージシャンで、それだけに、我々の期待が、バブルのように膨らんで(膨らみすぎて)いたということだ。
酷評が嵐となって、吹き飛ばされるように消えていったBMRだが、彼らにWHITESNAKE級の作品を真剣に期待する方が、そもそも間違いだったのだ。
この曲を聴くと、「ああ、ほかに消えるべきバンドはたくさんあったのになあ。」と思うし、非常に個性的で魅惑の歌声を聴かせてくれていたカル・スワンを恋しく思うのだ。(ダグは上手く出世したよなあ。)


BADLANDS ★★ (2002-07-02 00:58:00)

元オジーオズボーンバンドのギタリスト、ジェイク・E・リーが、70年代HRへの懐古を意識しながら作ったバンド。
当時はスーパーバンド扱いだった。(オジーの後光があれば当然か)
シンプルな楽曲ながら、特にオブリでひねりの聴いた技を駆使するジェイクのギターが、異様に美しい華となって、バンドに個性を与えている。彼の「空間に割り込むセンス」は本当に凄い。

故レイ・ギランのソウルフルなヴォーカルも、素晴らしい。
モチーフが80年代の過剰な虚飾で無いだけに、今聴いてもまったく古さを感じない。

BADLANDSとジェイク・E・リー再評価の気運を!


BADLANDS - Badlands ★★ (2002-09-08 01:26:00)

ジェイク・E・リーが尻すぼみになっていってしまったのは、ハードロック三大不可思議のうちの一つだ。(残りの二つは現在考え中)
この人のセンスのよさは本物だった。
このアルバムで聴ける彼のプレイには、時代の変化を言い訳にさせない、普遍的なカッコよさがあった。神出鬼没、変幻自在のニンジャ・ギターとでも言おうか。スパッと切り込んでくる切れ味が素晴らしい。
これだけの仕事が出来るミュージシャンを、このままフェイド・アウトさせてしまうわけにはいかない。
ジェイーク!!
カムバーック!!!!


BBM - Around the Next Dream ★★ (2003-02-07 14:28:00)

ナイトドライブに最高のお供、その2。(その1は僕の発言から検索してね。)
CREAMの3分の2とゲイリー・ムーアが合体した、ブルーズロック・プロジェクト。
「WHITE ROOM」そっくりの①には驚いたが、クリームのような「壮絶な即興の応酬」という趣はなく、非常に渋いロックをじっくりと聴かせてくれる。
「渋い」という言葉に騙されて「退屈」な作品を掴まされる事はよくあるが、この作品は退屈とは無縁。やはり随所で出現するメロディのよさと、ジンジャー・ベイカーの心地よくスウィングするリズムのおかげか。ジャケットで確認する限りでは、ほとんど点滴と杖が似合いそうなぐらいのよぼよぼおじいちゃんに見えるが、この人は本当に凄い。
ゲイリーのプレイは楽曲を重視してか、若干抑え気味。しかし音数は減ろうとも、放つオーラは変わらないし、他の誰かで代役が務まるようなプレイでもない。
大人のための、贅沢なアルバムである。


BLACK SABBATH ★★ (2004-01-12 20:57:00)

「怖い音楽ってのも面白いかもしれないな。」
っていうトコロからサバスは始まった。
だから初期のサバスは、常に不気味さ、怖さを意識しながら曲を作っていたはずだ。
しかし、そういう、方向性を限定した音作りというのは、必ずどこかで行き詰まる。
オジーが脱退する直前には、サバスは墜落寸前の飛行を余儀なくされていたはずだ。売れてなかったもの。実際。
ロニー・ジェイムス・ディオを迎えたサバスが、当時としては劇的な進化を遂げて新しい音楽性を得たことは、墜落を免れようとするトニーとギーザーの防衛本能だった。進化せずにいられなかったのだ。
あのまま妙に不気味な曲を書き続けていたとしたら、サバスの今があったかどうか・・・。
だから、ミュージシャンが売れ続けていくために、あの変化には間違いなく正義があった。
だが、今になって、怖い音楽をやろうとした初期サバスの先進性と、その実験の中でうまれた、「歪んだギターで低音の不気味なリフを重ね続ける」という必殺のレシピがロック界に与えた影響の大きさが、崇拝の対象になっている。
たぶん、メタリカがその初期にやっていた「スラッシュメタル」と「ダウンピッキングオンリーの高速リフ」も、何年か経って、シーンをじわじわと侵食していくのだと思う。


BLACK SABBATH - 13 ★★★ (2013-07-29 00:21:20)

HEAVEN&HELLの時、「ミュージシャン生命どころか実際の寿命の心配」みたいな事を書いた矢先にロニーがあんなことになってしまって、もうなんというか、うかつにそういうことも書けなくなってしまった感のある近頃ではあるが、こりゃまた凄いのが届きましたなあ。

歳をとってから、再結成とかで「あの頃よもう一度」、と言わんばかりのアルバムを発表することはよくあるが、このアルバムはマジで「未発表だった幻のサードアルバムです」と言われても疑いなく信じるレベルの作品。
もともと、若さに任せて無理矢理がなり立てたような演奏をしていなかったことも幸いしてか、どう切り取っても最高純度のブラック・サバスを楽しめる。
それにしてもこれ、世界中にゴマンといるフォロワーのミュージシャン達の胸に、どのように響くのか、そこがすごく気になる。

あ、それとドラマー、僕は最初聴いたとき、てっきりビル・ワードだと・・・。
全然違う人みたいなんですけどね、タメ方とか、そっくりですわ。
プロが本気出すと、この程度は朝飯前なんでしょうかね。凄いねw


BLACK SABBATH - Born Again - Digital Bitch ★★ (2002-06-10 02:09:42)

イアン・ギランのメタリックな側面が、最高の形で表面化した一曲。
この曲はへたなディープ・パープルの曲よりも100倍カッコいい。
この事実だけで、充分である。


BLACK SABBATH - Cross Purposes - I Witness ★★ (2002-08-15 01:08:07)

↑思います。
HM界最大の不幸は、ギーザーとコージーのコラボレーションがついに実現しなかった事だ。
このバンドでは、けっこうニアミスだったんだけどなあ。


BLACK SABBATH - Dehumanizer ★★ (2004-05-06 23:37:00)

このアルバムを作るぐらいなら、なんでロニーをわざわざ呼び戻したのか?
上の誰かもおっしゃっていたが、オジーの方が明らかに適任だし、なんならほかの誰かでも良さそうな感じの曲調が並ぶ。
てなわけで、一曲目がスタートしてからずっと、僕はジャケに描かれている白シャツ男の如く、「アイター」となっていたわけだが、
TV CRIMESが始まったとたん、今度はいい意味で白シャツ男のポーズになった。「ビビビビ」
しかし最大風速を記録したのはその一瞬のみ。
「アイター」


BLACK SABBATH - Dehumanizer - TV Crimes ★★ (2002-08-18 01:10:58)

DEHUMANIZERに対する失望の大きさはよく判る。
わかるぞこのやろー。
・・・失礼。
でもね、トニー・アイオミ大先生がヘヴィー・リフをザクザクやっておられるのですよ。ギーザー・バトラー大統領がボトムをうねうねやっておられるのですよ。ロニー・ディオ校長が絶叫しておられるわけじゃないですか。
それで悪かろうはずがないのだ。
なのにこの無関心ぶりはいったい・・・
なんなのだこのやろー!
失敬。
いやわかる。確かにこのメンバーに期待する音といえば、やっぱり「あの音」だ。アルバム全体のこの重苦しい雰囲気に辟易するのはよく判る。

しかし、
この曲を聴こうじゃないか。
これは、ファンサービス、といって良いくらい「正統派」している。
あのメンバーの正統派HMが聴けるなら、残りの曲が全部退屈でも、安い買い物じゃないか。
何?2400円は高い?
中古盤を買おう。奴らはすでに大金持ちだ。遠慮は要らん。


BLACK SABBATH - The Eternal Idol ★★ (2002-09-19 01:53:00)

トニー・マーティン在籍時の音源のなかで、もっとも影が薄いアルバムといえよう。(加入一発目の作品だと言うのに)
次のアルバム以降はすべて、コージー・パウエルか、ギーザー・バトラーのどちらかが参加しているから、というのも理由の一つかもしれない。
レコーディングメンバーを見ると、ボブ・デイズリーとか、エリック・シンガーとか、有名ではあるけれどパンチ力に欠ける名前が並んでいる。
しかし、このアルバムの、非常に均整の取れた、キャッチーな楽曲の数々を楽しんでいると、こういう軽めのノリもアリかなあ、と感じてしまう。ギーザーやコージーの持ち込む、エナジー全開のスーパーサウンドも、もちろん魅力だが、シェイプアップされた音世界の中で楽しむ、トニー・アイオミのフックに富んだ楽曲も、なかなかに味がある。
ロニーほどに熱くは無く、湿り気のある声質がたまらなく魅力的なトニー・マーティンだが、このアルバムの若干涼しげでキャッチーな楽曲には、そういう彼の持ち味が抜群にハマっている。
レコーディングの初期の段階では、レイ・ギランが携わっており、明らかに「レイ・ギラン製」の歌メロが多数収録されているのも、このアルバムの特殊な面白さになっている。
迫力は他に負けるかもしれないが、キャッチーでカッコいいHRが聴けるという点においては、間違いなく高く評価できるアルバムである。


BLACK SABBATH - The Eternal Idol - Born to Lose ★★ (2002-08-15 01:02:50)

トニー・マーティン在籍時の音源にも、過去に劣らず名曲が多い言うのは、すでに皆さん書いておられるとおりだが、忘れちゃいけません。この曲。
はっきり言って、キャッチーである。ポップといって良いかもしれない。
しかし、「だから駄目」というような視野の狭いファンなら、そもそもトニー・マーティンを養護したりはしないだろう。
北欧の中堅メロディックHMバンドあたりがこの曲を発表していたなら、「この1曲のためにアルバムを買ってもよい」とか評されていたに違いない。そう思えるぐらいの名曲だ。


BLACK SABBATH - Tyr - Anno Mundi (The Vision) (2002-06-08 00:32:33)

コージー・パウエルがなぜに凄いのか、これを聴けば分かる。


BLACKMORE'S NIGHT - Autumn Sky ★★ (2010-11-20 08:53:22)

もう、彼に「こっちに戻ってきてくださいよ」とお願いするのも無駄だろうと、
あきらめの境地に達している昨今ではあるものの、
まさかこのプロジェクトが10年以上にわたって存続するとは思わなかった僕としては、
さすがに若干食傷気味と言わざるを得ない現状では、ある。
相変わらず素晴らしいメロディと、最近顕著な「ハードロックと表記しても差し支えないような曲」の存在もあって、安心して聴いていられる作品であることに間違いは無いのだが、そこに安心以上のものを感じないのは、リスナーの我侭なのだろうか。

キャンディスがリッチーにとって、単なるシンガー以上の存在である以上、
そのパートナーシップについてとやかく言っても始まらないのは承知しているが、
正直、彼女の歌が100点満点とは思わないのも、事実なのである。
特に今回のアルバムでは、妙にコブシをまわす悪癖が顕著で、まるで男性シンガーのような歌い方だな、と感じることが多かった。

残り何年、彼が現役でいるのか判らないが(ロニーのことがあってから、余計にそういう事を考える)、もう一度、なんらかの変化が欲しいと思うのだった。


BLACKMORE'S NIGHT - Under a Violet Moon ★★ (2002-10-05 08:28:00)

ブラックモアズナイト最高傑作はこれだ。
いいや。絶対これだ。
FOOL'S GOLD一曲のために3000円払ってもいい。
タイトルチューンも素晴らしい。
POSSUM GOES TO PRAGUEはリッチーのアコギ・プレイの最高峰だ。
とにかく、このアルバムを聴けば、リッチー・ブラックモアがHRの世界で生み出してきた、数々の「フックに満ちた名演」のカラクリが解る。
一瞬のひらめきによる素晴らしきコードチェンジ・マジック。
その刹那、まさに、「あの瞬間」と全く同じ感動を味わえる。


BLACKMORE'S NIGHT - Under a Violet Moon - Fool's Gold ★★★ (2005-06-29 22:33:34)

サイコー。ビビビビ!!(←カラダがしびれる音)


BLIND GUARDIAN - Somewhere Far Beyond ★★ (2002-06-27 01:19:00)

最近のアルバムはどれも音圧が高すぎて、疲れる。
この作品は最高だ。
独特の世界観をもつフックに満ちたメロディーは、聴き手をアナザーワールドへと導く。
必要以上にパワーでねじ伏せようとしないところがまた秀逸。
「音の力」を借りず、「音符の力」で熱を発生させるのは至難の業。
これは絶対買いだ。他のは後でいい。


BLUE MURDER - Blue Murder ★★ (2002-08-02 02:54:00)

全世界的に成功したホワイトスネイクで、ほとんど奇跡的とも言える仕事をした男の「次なる一手」だっただけに、当時、それはそれは注目したものだ。
心配されたジョンのヴォーカルは存外に上手で、いい味(粘り気が強すぎる?)を出しているが、なにぶん比較される相手が悪すぎた。当時は、「これをデヴィッドが歌っていたらなあ」とか無為な事を考えてしまったものである。
しかし、このあいだひさびさに聴いたら、これがホント、いいのだ。
これ以降、徐々に垢抜けていったジョンだが、この作品はマイナーの空気を強く発散していて、俗っぽく言えば、「伝統的HR様式」の雰囲気がムンムンである。
それにしても、バラードにおける彼のギターソロの音は凄い。
あのアタックが全然ない「ヴィイイーン」という音はどうやって出しているのかさっぱり判らないが、猛烈に情感がある。


BLUE MURDER - Nothin' But Trouble ★★ (2011-01-03 00:00:12)

最近聴きなおしたら、案外良かった、というアルバムのひとつ。

発表当時は、「スカっと垢抜けたサイクスなんぞ、誰が求めるものか。」と思っていた。
ファーストの持っていた荘厳で格調高い雰囲気はどこへいったのか、と涙したものである。
応募券で当選したジョンのビデオが唯一の救いではあったものの(あれ、どこへいったかなあ)、本当にこのアルバムには良い印象が無かったのだ。

あれからもう、15年以上経った耳で聴いてみると、まあ、そんなに目くじらをたてなくとも良いではないか、と、当時の僕を諭してみたくなるような出来。
確かに垢抜けてはいるが、だからと言って決してアメリカ人には作れない部類の「アメリカナイズ」ではある。

いや、そもそも、あの純英国産ホワイトスネイクをアメリカで爆発させた張本人に、僕らは一体何を求めていたというのだろうか。


BON JOVI - New Jersey ★★ (2002-09-07 00:24:00)

ハードロックが最も華やいだ、あの素晴らしき時代の空気がいっぱいに詰まった、宝物のようなアルバム。
どの曲もきらびやかなエネルギーに満ち溢れていて、しかもメロディーが素晴らしい。
したり顔のロックマニアは、マイナーで斜めに構えたような音楽ばかりを愛聴する傾向にあるが、いかなる「通好み」なロックバンドでも、これほど大量の良質メロディーを生産する事は出来ないだろう。
「LIVING IN SIN」や「BLOOD ON BLOOD」の、あの突き抜けていくような感動を前に、いかなる理屈も無力である。
「売れてるから聴かない」というひねくれものの諸君。わざわざ損をしてはいけない。
いけないぞおおお!
・・・失礼。


BON JOVI - The Circle ★★ (2010-02-18 11:32:00)

なぜか妙にU2臭い部分が目立つ最新作。
何?リッチーって、こんなギター弾くヒトだったっけ?という感じ。
彼らは何を演っても自分たちの色に染め上げるだけの力量を持っているし、
このアルバムのどこを切っても「パクリ」なんていう言葉は出てこないんだけれども。
だったら良いじゃん、という事なんだけど・・・。
しかしね、ディレイの効いたクリーントーンで、ああいうコード進行でチャランチャランとやるのは、「彼ら」の専売特許だわ。無心で聴こうと努力しても、頭をよぎるのは仕方ないのと違うか。

いや、まあいいんですけどね。
作品全体としては、突出した曲は無いものの、全編にわたって良質なメロディと土臭い哀愁が漂う、非常にオーソドックスな(いい意味で)アルバムですわ。
長期醸造のブランデーみたいな、まったりと丸い味わい、っていうんですか。
僕は悪くないと思いますけど、果たして、ここまで枯れた味わいをBON JOVIに求める向きが、どれだけ居るんでしょうなあ。


BRUCE DICKINSON - Balls to Picasso ★★ (2002-06-08 00:14:00)

「典型的HMバンド」からの脱皮を試みたミュージシャンの、創造意欲あふれる作品を見過ごしてはならない。
メイデン復帰で歓迎ムード一色の彼だが、この作品は素晴らしかった。

曲のいたるところに仕掛けられた、耳に引っかかる「フック」と、ムード満点の曲作りは、「いかにも」が並んだメイデンのアルバムよりも奥が深く、味わい深いと思う。


BURNING RAIN - Pleasure to Burn ★★ (2002-07-05 00:00:00)

まさか2000年に入って、これほどストレートなHRを新譜で聴く事になるとは思わなかった。(笑)
これを聴けばBAD MOON RISIGの「戦犯」が、カル・スワンであった事が判る。
HRファンがかつてBMRに期待してやまなかった音楽がここで聴けるのだ。

ダグ・アルドリッジの演奏は申し分ないし、キース・セント・ジョンのヴォーカルも、これぞ80年代HRシンガー、という典型的な歌唱を聴かせてくれる。
お気に入りのCDをもとめて未だあの時代のアルバムを買い集めるような正統派ファンにとっては心強い存在であろう。

しかし、ここまで臆面も無く直球勝負で迫られると、ちょっと「ひねり」を期待してしまう、というか、プラスアルファの魅力を探してしまうのも事実。
ファン心理は奥深いのであった。


BURNING RAIN - Pleasure to Burn - Cherie Don't Break My Heart (2002-07-05 00:15:27)

この曲のAメロ、Bメロで聴ける、キース・セント・ジョンの「デヴィッド・カヴァーデイルのモノマネ」は凄い。
「栗貫のルパン」を聴いた時のような、微妙な違和感が気持ち悪いほどである。


CATHEDRAL - The Ethereal Mirror ★★ (2002-06-30 11:19:00)

ドゥームロックにせよデスメタルにせよ、あまりにコア寄りなものは、一部マニア以外に訴えかけられるようなシロモノではないが、伝統的HRの精神性を核に配する事によって、僕のような「普通のHMファン」にとって、「キワモノ要素」が非常に心地よく感じられる、という事を狙って、非常に頭のいいHRの達人が作った、確信犯的アルバムである。
アーク・エネミーも同様で、あちらが「デス」をモチーフにしているのに対して、このカテドラルは「ドゥーム」を題材に、一般的なHRファンの心を捉えるアルバムを提供してくれる。

リー・ドリアン、ギャリー・ジェニングス、アモット兄弟。
彼らはHRの達人である。


CATHEDRAL - The Ethereal Mirror - Midnight Mountain ★★★ (2002-11-01 00:13:14)

軽やかにヘヴィー(??)なドラミングが心地よい、彼らにとっては異色の疾走チューン。はっきり言って、カッコイイ。
キャッチーなサビと手拍子がサイコー。
ドゥーム色の強い曲が並ぶアルバムのアクセントとしてもいい働きをしている。達人の技だ。


CAUGHT IN THE ACT - Act I: Relapse of Reason ★★ (2010-08-10 01:04:00)

サウンドプロデュースの良い、良くできたメロハー作品。
TENとかがツボに嵌る人間ならば、ぜひ押さえておきたいアルバム。
どのパートも、どこを切っても素人臭さが無く、安定感抜群。
プロの仕事をまざまざと見せ付ける、玄人好みの逸品。


CHILDREN OF BODOM ★★ (2003-12-04 09:03:00)

実はこのバンド、全く興味がなくて、一度も聴く機会がなかったのだが、今年のベストアルバムに多くの投票が集中していて、そのなかになんとこ~いちさんの名前もあったので、ためしに携帯着メロをダウンロードしてみた。(CD買わないところがミソ)
すると、流れてきたのはアニメロボットが登場しそうな、コッテコテの疾走HMだった。(イッパツマンの三冠王が飛んでくるかと思って一瞬身構えた。)
こっ・・・これにデス声が乗るのですか・・・?
想像つかないなあ・・・。興味ある。
次、購入するCDは決まった。また報告します。再会!


CHILDREN OF BODOM ★★ (2003-12-15 01:40:00)

lenさん、どうもありがとう!
早速聴いてみました。
これ、思ったより全然デス声っぽくないですね。歌メロがしっかりしている。
ギタリストも、結構ツボを心得ているようなプレイですねえ。
パソコンのちゃっちいおもちゃのようなスピーカーからでも、充分勢いは伝わってきました。
なるほどなるほど。
まだCD買っていないのですが、今年のベストアルバムを投票する前に、是非フルでしっかり聴いておこうと思います。
THANKS!!


COVERDALE・PAGE - Coverdale・page ★★ (2002-06-10 01:51:00)

ファンの幻想とミュージシャンの現実。
複雑に絡み合った二本の糸が、もつれ合うように、このアルバムを形づくった。
騒然とした雰囲気の中で発表されたこの作品に触れて最初に飛び出す、デヴィッドのあの意外な声・・・
当時の拒否反応は、至極当然のものだったように思う。

しかし何年か経った今、改めて聴いて、そして思った。
これほどのHRを、現在の誰に求められるだろう。
中古版なら大量在庫で安い。あえて新品を買わずともやつらはすでに大金持ちだ(笑)
買うべし!


COVERDALE・PAGE - Coverdale・page - Take Me for a Little While ★★ (2003-05-25 22:49:08)

このプロジェクトにおいてなぜにデヴィッドがあのような声で歌ったのかはナゾだが、
彼が「この曲を歌うためだ」と答えたとしたら、ぼくは深く納得するだろう。握手を求めるかもしれない。
それぐらい、この曲の雰囲気には、あのしゃがれた声がマッチしている。完璧だ。


COZY POWELL - Tilt - The Blister ★★ (2002-11-26 01:52:17)

この曲は凄い。何が凄いって、ゲイリー・ムーアのギターが凄い。
のけぞるほどの壮絶なラッシュである。
コージーのドラムもそれに影響されてか、これまた猛烈な手数だ。
火の玉のようなインストである。


DAMN YANKEES - Damn Yankees - Damn Yankees (2002-08-09 01:36:40)

いくらなんでも「あほなヤンキー」という日本語訳はやりすぎだ。
ブックレット片手に転げ回るほど笑ってしまった。


DAMN YANKEES - Don't Tread ★★ (2003-05-11 09:48:00)

これが1stより好きだってひと、結構いるはずだ。
彼ららしいバラエティに富む楽曲は、ぎゅっと密度の濃い作りこみで、さらに輝きが増しているように思う。
他人から作曲をせがまれるほどの天才二人、「ショウ・ブレイズ」が自分達のために書いたとっておきばかりで、アルバムとしてのクォーリティは非常に高い。


DAVE MENIKETTI - Meniketti - I Remenber ★★ (2002-09-22 23:44:57)

収録アルバムの中ではもっとも産業ロック色の強い、メロディアスな疾走ナンバー。
こう書くと、なんだか「ハイウェイをクルージングする真っ赤なオープンカー」という感じを想像するが、ここにデイヴ・メニケッティのギターが加わると、様相が一変。「犯人を追走するノーヘルの館ひろし」へと変貌するわけだ。
それにしても、カッコいい曲である。
次の刑事ドラマの挿入歌は、これで決まりだ。


DAVID COVERDALE - Into the Light - Wherever You May Go ★★ (2002-10-11 00:07:03)

その時期にしか出せない声、というのが確かにある。
低域から深く染み渡るような「ディープ・ヴォイス」が、熟年期デヴィッド・カヴァーデイルの、特質。
若い頃から、こういったレンジは得意としていたが、ひたすら渋いこの深みは、今世紀に入って、さらにまろやかに響くようになった。
そんな彼の声質を、最大限に引き出すのがこの曲。
ひたすらに優しいメロディーのこの曲は、微かにかかる記憶の霧の向こうで、母と幼い娘が手を取り合っているような、そんな柔らかな雰囲気を持っている。彼のキャリアの中でも、かなり異質の部類に入る曲だが、現在の彼の魅力を伝えるには、これ以上の曲はない。


DAVID GILMOUR - Rattle That Lock ★★★ (2016-08-08 02:23:04)

デヴィッド・ギルモアより上手いギタリストはたくさんいるが、
デヴィッド・ギルモアより上手いギタリストは一人もいない。

自分で何を言っているのか意味不明ではあるが、実はこの感想が、自分の中で一番しっくりくる。

そんな彼の現状最新作。
個人的には最高傑作だと思う。
全曲まったく隙なし。
適度にキャッチーさを維持ながら、どの曲も工夫を重ねて様々な色で味付けされており、通しで聴いても全く長さを感じない。

齢を重ねるごとに深みを増している彼のギターの音については、もはや完全に芸術と言っていいレベル。
音符で表記すると何ということもないのだが、抑揚、トーン、揺れ、そういうのが他の追随を許さない。
端的に言うと、心がこもっている。

最近は、動画投稿サイトをちょっと探せば大道芸的テクニシャンがわんさかヒットする世の中なので、余計に彼のような上手さが際立つ。
ギターソロが始まって心の底から震えたのは本当に久しぶりだった。

本当に素晴らしいアルバムなので、多くの人に聴いてもらいたい!!


DEEP PURPLE ★★ (2002-07-08 21:53:00)

「たら・ればDP」
(僕はこんなDPが聴いてみたかった。)
・ロッド・エヴァンスでもう一枚。
・ポール・ロジャースが加入OKで作った「BURN」
・予定通りジョー・リン体制で作った「THE BATTLE RAGES ON...」
・ジョー・サトリアーニで一枚。


DEEP PURPLE ★★ (2003-06-20 20:26:00)

ベートヴェンの「運命」のメロディにのせて、
「ちゃりらーん、鼻から牛乳ー」
とやっても、「ベートヴェンを冒涜している!」と怒るクラシック評論家などいないでしょうし・・・。
この場合、たとえ本人達が聴いたとしても、目くじらを立てたりする事はないんじゃないかなあ。
かえって、「偉大なるバンドの神聖不可侵な曲」なんて大げさに奉られる方が、リッチーもジョンもこそばゆい思いをするのではなかろうか?
本人達の気分を害するとすれば、ヒトを小馬鹿にしたような裸の王様ルックで意味不明の直訳アレンジを施した「彼」のほうが、まだ可能性は高いと思うのだけれど。まあ、これも考えようですな。


DEEP PURPLE - Bananas ★★ (2005-08-22 23:42:00)

ついにオリジナルメンバーがメガネのペイスだけになってしまったパープル最新作。
(そうは言ってももう2年前だが)
ブックレット裏のメンバー写真はもうベンチャーズすれすれの領域に達しているが、
内容がこんなに素晴らしいんじゃ、無闇に貶す事は出来ない。
そりゃあ、「ドン・エイリーがいかに上手でも、やっぱりジョン・ロードは格が違った。」と嘆くことは簡単だが、誰が聴いても前作より出来がいいんだから仕方がない。
精神的に窒息しそうな環境から解き放たれたオヤジミュージシャンの、のびのびとした底力を見た感じ。
適度に前任者の風味をちりばめつつ、難しい仕事をそつなくこなしたドン・エイリーといい、
(ジョン・ロードに機材を借りれば完璧だったかも)
相変わらず完璧なトーン・コントロールで深いプレイを聴かせるモーズといい、
買って損なし、任せて安心の鉄壁プレイだが、なにより今回一番いい味出してるのは、イアン・ギラン氏。
彼は元来、音楽的な幅の広さと絶妙のポップセンスを持ち合わせたミュージシャンだが、本作の彼は格別。本当にいい仕事している。
ただ・・・ジャケットとタイトルでかなり損しているような気がするのだが・・・。


DEEP PURPLE - Deep Purple in Rock - Bloodsucker ★★ (2003-11-26 00:00:22)

あきゃきゃあきゃきゃきゃうきゃきゃきゃー!!!
突然「壊れてしまった」のかと思う程の、ギランの壮絶な絶叫がカッコイイ。


DEEP PURPLE - Deep Purple in Rock - Child in Time ★★ (2003-08-21 21:31:05)

その昔、買ったばかりの新車の後輪をガツンと側溝にはめて、呆然と黄昏ているときに、カーステからこの曲のイントロが流れてきた事があった。「パッパパラパラパー」
思わず爆笑してしまったが、よく考えればすごい事だ。
あのメロディには周囲の雰囲気を一変させる程のパワーがあると言う事で。


DEEP PURPLE - Machine Head ★★ (2006-09-16 22:14:00)

モノクロだし、カメラワークが素人臭いし・・・と、作品レベルとしては平均以下だが、DPファンが長年待ちわびた超お宝貴重映像というやつで、これは完全にコアなファン向け。
「ルシール」で飛び出すリッチーのダックウォークとか、「FIREBALL」でツーバスをセッティングする現場とか、そういう場面で「おおおおおっ!」と興奮できる人用のビデオですなあ。


DEEP PURPLE - Perfect Strangers ★★ (2006-06-06 22:43:00)

個人的には、別に「第二期パープル」に特別な思い入れがあったわけでないので、再結成するならカヴァデールでもよかったのだが、(あえて言うならロッド・エヴァンスでも良かった)複雑な大人の事情により、皆さんのご希望通りイアンがもどったよ、という事で・・。
だったら「ハイウェイ・・」とか「スピード・・」とか、ああいう路線を狙っているのだろうと思ったら、案外地味な作風。で、結構ボロカスに言われるのだろうな、と思いきや、賞賛の嵐だったという、不思議なアルバム。
確かに、円熟味あふれるメンバー達による揺ぎ無い演奏と確かなクオリティ。そりゃあ、どう低く見積もっても凡作ではない。
でも、イアンがあれだけレイドバックした歌い方をして、よくも世間が納得したものだ、と、こないだこのアルバムを久々に聴いて思いましたとさ。


DEEP PURPLE - Purpendicular ★★ (2002-09-08 03:25:00)

音楽業界は、あくまでビジネスをしているのであって、「商品に貼られるレッテル」は当然、レコード会社にその選択権がある。
DEEP PURPLEと書いてあったほうが売れるだろう、と彼らが判断すれば、当然そう記載するだろう。
本当はジョン・ロードもイアン・ペイスも判っているのだ。「リッチーがいないのにDPと名乗るのはいくらなんでも無理がある」と。
しかし彼らにしても、良い音楽を演奏してお金をもらえればそれで幸せなわけで、マーケティングの戦略についていちいち必要以上に頓着したりはすまい。
結局バンド名なんてその程度のものなのだから、我々のほうがぎゃあぎゃあと騒ぎ立てる事はない。メンバーが変わっている事はちゃんとアナウンスされているわけだから、「彼がいるバンドだと思って間違って買ってしまったではないか」という苦情を申し立てるのも間抜けでしかない。
HR界最高のキーボーディストと、世界屈指の表現技術を誇るギタリスト、さらにシングル・バス・ドラムを扱わせたら東西敵なしのスウィングの鬼、アレンジ力に長けたベーシスト。
たとえヴォーカルにかつてのパワーがなかったとしても、これだけ役者がそろったHRアルバムを、僕は見逃すわけにはいかない。
その内容は、メンバーそれぞれの個性をしっかりと活かした、素晴らしいものである。ほとんどの曲がジャムから生まれたと言う事で、曲の構成等は結構ラフだが、そんななかでズシリと胸に響く一瞬を数多く演出するあたり、さすがとしか言いようがない。


DEEP PURPLE - Purpendicular - Sometimes I Feel Like Screaming ★★ (2003-11-25 23:55:26)

これでもかこれでもかと、しつこいばかりにリフレインされるギターメロディが印象的。
しかも同じメロディを繰り返しているにもかかわらず、毎回表情が違う。
スティーヴの感情の抑揚が、そのまま波動となって胸を突き刺してくる感じ。
これは叙情ギターの名演だと思う。


DEEP PURPLE - Rapture of the Deep ★★ (2007-11-19 02:28:00)

先日久しぶりにCD屋に行って、偶然見つけたパープル最新作。
「ええぇっ?まだやってたの?」と思わず呟いてしまったが、記念に(←何のやねん)買って帰った。
前作は確かBANANASだった筈だが、あれは本当に良く出来たアルバムだった。それに比べると、なんかこう、肩の力を抜きすぎたような感じは否めない。
「セッションを楽しんでいたら勝手に録音されていた」という雰囲気で、まあ気楽に聴くには丁度良かったりするのだが、作りこみは甘く、聴いた3秒後には忘れてしまいそうな楽曲が並んでいる。要するに、コード進行にフックが無いという事だろう。
まあしかし、そうなってくると強いのが、やっぱりドン・エイリー。
この人は伊達に渡り鳥生活を送っていない。即興でそれっぽい演奏をさせたら、右に出るものなしだ。ぶいぶいと魅力的なフレーズをはじき出してくれる。
・・・というわけで、今回は彼の独壇場な感じだったわけだが、次はいっちょ、メンバー同士で殴り合いをしてもいいから、じっくり作りこんだアルバムを作ってくださいよ・・・って、ま、あの歳で喧嘩も出来ませんかね。


DEEP PURPLE - Shades of Deep Purple - One More Rainy Day ★★ (2002-12-16 00:41:25)

おおお。
確かにこの曲はイイですね。HRでは断じてないでしょうが。
ロッド・エヴァンスは非常に味のあるシンガーだと思います。


DEEP PURPLE - Slaves and Masters ★★ (2002-04-26 12:01:00)

...The Battle Rages On が、「皆が言うほど悪いアルバムではない」と言う論調で票を伸ばしていると言うのに、何なのだ、この無視されぶりは!
ジョーが参加したこのアルバムだって、楽曲の充実した、味わい深いアルバムなんだぞ。
スティーブ・モーズのD.Pがアリなら、ジョーのD.Pなんて大アリじゃないか。


DEEP PURPLE - Slaves and Masters - Wicked Ways ★★ (2002-08-01 00:17:42)

DPの凄さは、のちに「典型的」と形容される音楽を生み出した事だけではない。
再結成後の作品はどれも、幅広い音楽性と、卓越した技術に裏打ちされた懐の深さを感じる。
その余裕と深みこそ、DPの凄みなのである。
この曲は決して速い曲ではないが、音の組み立てが素晴らしく、非常にハードなドライブ感を生み出している。
これは「匠の技」だ。


DEEP PURPLE - Stormbringer ★★ (2003-05-06 23:12:00)

前作にあった一撃必殺の超名曲がない。確かにない。けれど、BURN!を2曲目から聴くよりは、こっちのほうがよっぽど楽しい。
よく語られる逸話に、「リッチーはHOLD ONのソロを親指だけで弾いた」というのがあるが、あの曲調だとあの気の抜けたソロがふさわしい。
つまり、グレンやデヴィッドの歌メロが、「燃えるようなギターソロ」を要求しなかったのだから、リッチーのギターが爆発しなかったのは仕方がないということだ。彼はそれなりにイイ仕事をしている。


DEEP PURPLE - The Battle Rages On... ★★ (2002-07-27 02:23:00)

↑⑩は「L.A.コネクション」そっくりです。


DEEP PURPLE - The Battle Rages On... ★★ (2005-05-03 18:36:00)

上の方でどなたかもおっしゃっていたが、ジョーが歌っていれば・・・と悔やまれる作品。
発売当時は、歌メロのショボさと、使いまわしのアイディアに対する違和感から、物凄くがっかりした。
しかし、冷静になって聴けば聴くほど、「惜しい」部分が目立ってくる。
リッチーがHRに戻る気配のない昨今、こういう惜しい作品の存在が、なお悔しく思えてならない。


DEEP PURPLE - The Battle Rages On... - Solitaire (2002-07-08 21:42:38)


当初の予定通りジョーが歌っていたら、凄い事になっていたかもしれない。


DEEP PURPLE - The House of Blue Light ★★ (2002-09-08 04:15:00)

ポップな曲が何曲か入っていたからと言って、その存在を全否定してしまうのは、キャンディーの詰め合わせの中に自分の嫌いな「ストロベリー味」が入っていたからと言って、箱ごと捨ててしまうようなものだ。
おいおい、もったいないって。
「DEAD OR ALIVE」のかっこよさったら、再結成DPの全曲の中でも特筆できるほどのものだし、奥深いメロディーと構成の不思議ナンバー「STRANGEWAYS」だって、非常に味わい深い。さらに他にも、聴いていて飽きない秀曲がいっぱいある。
「方向性が定まっていない」と言う評価は、「バラエティー豊か」と言い換えることも出来て、しかもこのバンドには、いかなる曲を演奏しても、決して他の誰かと聞き違えることのない強烈な個性があるではないか。
なのにどうして、このアルバムの場合、批判的なほうの言い方がなされてしまうのか
要するに、「こうあってほしい」という方向性を、聴き手側が具体的に持っていて、それを裏切られると、そういう物言いになってしまってるのではなかろうか。
このとき、DPにファンが求めた「具体的な方向性」とは・・・
すくなくとも、「CALL OF THE WILD」ではなかったと言う事なのだなあ。


DEEP PURPLE - The House of Blue Light - Strangeways (2002-04-26 12:18:52)

リッチーやジョンって、やっぱり懐が深いなあって思わせる佳曲。
無視されぶりがすごいHouse Of Blue Lightって、実は佳曲ぞろいのいいアルバムです。
星ひとつですけど、悪い意味じゃないです。だって、星ひとつって「佳曲」なんでしょ。


DIO ★★ (2002-10-08 11:57:00)

いちおう確認しておきたい事は、DIOがアメリカで売れたバンドだということだ。
全盛期なら、アメリカ中どこへ行ったって紙ふぶきの嵐。「顔面VISAゴールドカード状態」だったというのに・・・。
「過去の人」になるのがどれほど切ない事か、「あの有名人は今」系のTV番組を見ていればわかるだろう。
悪い事も面白い事もしていないのに、世間から笑われちゃうんだぞ。ひゃー。
なまじ大きな成功を手にしただけに、そのリバウンドを恐れたロニーの気持ちはよくわかる。本当はドラゴンが好きでも、そんな顔をしちゃいかんのだ。これは結構つらい戦いである。
そんな、恐ろしいドツボにはまって、一時は全てを失いそうになったロニーだが、最近あきらめが付いたのか、好きな事を存分に楽しんで余生を送ることに決めたようだ。
老いてなお、精力的な彼をして、「最前線で戦い続けている」という表現もあるようだが、僕には、「最前線から一歩弾いて気楽にやっている」ようにも見える。
大好きなドラゴンや魔術師の歌を思いっきり歌ってください。
僕らもそれが大好きなのです。


DIO ★★ (2003-08-17 18:26:00)

結局、ダグ・アルドリッチは去ってしまった。
クレイグを戻すというディオ氏の決断は、「まあ、ウォーレンを加入させるくらいなら、そのほうがいいかもね。」と思える程度の選択だが、KILLING THE DRAGONに収録されていた、ダグと競作した二曲の出来栄えがたいしたことなかったので、あのままダグがいたとしても、次に名作が生まれる可能性は低かったのではないかと思ったりする。
ところで、ロニーって実は、競作するギタリストのコンポーザーとしての能力に、結構影響される方なのではないだろうか。
ヴォーカルとしての実力は疑う余地もないが、作品にムラッ気がある事実は否めない。歴代パートナーを並べると、コンポーザーとしての能力は、リッチー・ブラックモア、トニー・アイオミ、ヴィヴィアン・キャンベルの三氏がやはり図抜けるが、ロニーの名盤は、その時期以外に生まれていないと(個人的に)思う。
ねえ、ロニー。
あの・・・言い難いのですけれどね・・・だれか、作曲巧者と手を組んでもらえませぬか。
たとえば・・・そうですね・・・。
エイドリアン・ヴァンデンバーグとか、ジェイク・E・リー(何処?)とか、ああそうそう、ヨナス・ハンソンとか。あ、ジーノ・ロートは・・・無理か。
現役のうち、後何枚のアルバムを発表していただけるのかワカリマセンが、いちどその線で、お願いしますよ。ホント。


DIO ★★ (2003-11-11 22:36:00)

日本のどこにでも居そうな顔だからなあ・・・。(笑)
見かけてもたぶん気づかないでしょう。
・・・冗談はさておき、ジェイクとロニーのタッグ、僕もイイと思うんだけどなあ。
ただし、ジェイクがOZZY~BADLANDS期のプレイスタイルを復活させてくれることが条件でしょうけどね。
その後に出た「ファイン・ピンク・ミスト」っていうソロ作は、なんだかちょっと異様な作風だったから・・・。


DIO ★★ (2010-05-17 21:54:00)

さようなら、ありがとう。


DIO - Magica ★★ (2005-07-24 16:59:00)

モダンへヴィ路線に別れを告げた御大が送る、正統派志向のコンセプトアルバム!
という肩書きに釣られて買ったはいいが、どこで盛り上がったらいいかわからないまま全曲通り過ぎたという作品。
コンセプトとは言っても、感情移入の手助けになるような出来のいい物語ではないのがツライ。
ただまあ、あえて褒めるなら、一瞬RAINBOW EYES風な⑨で歌い上げる御大の確かな歌唱力には脱帽せざるを得ないし、ギタリストのクレイグ・ゴールディは思いっきりリトル・ブラックモアと化しているので、DIOミュージックとの相性は良い。
次作で弾いたダグ・アルドリッチは彼より100倍上手いが、それでもクレイグのほうが良いと思う。


DIRE STRAITS - Brothers in Arms - Brothers in Arms ★★★ (2016-08-24 21:49:40)

それまでストラトをメインで使っていたノップラーが突然レスポールを手に取った、と。
そして、この音。
もう流石としか言いようがない。
この雰囲気を出すのはレスポール以外考えられない。

凄い。


DIZZY MIZZ LIZZY ★★ (2002-07-06 02:32:00)

DIZZY MIZZ LIZZYは、HRバンドが現在という時代を生きる理想形を示してくれていた。
いまさらコテコテの正統派はダサい。
しかし流行りの音を流れに任せて取り入れれば、HRバンドとしてのアイデンティティーを一気に失ってしまう。
HRファンに非常にわかりやすい形で、しかも今現在、誰が聴いてもダサくない音楽を提供する。
このウルトラC級の離れ業を達成するティム・クリステンセンのセンス、脱帽である。


DIZZY MIZZ LIZZY - Dizzy Mizz Lizzy - Silverflame ★★★ (2002-08-03 01:43:32)

ちょっと普通は使いそうもない難解なコードのアルペジオがゆっくりと流れ、物語は始まります。
物憂げなティムのヴォーカルはどこまでも透明。
「SORROOOOW・・・・」
その瞬間、聴き手を別世界に引き込んでしまいます。
そして演奏者は、不思議な魅力を持つサビのメロディーまで、絶妙な展開で連れて行ってくれます。
感動の余韻に浸る聴き手の両肩をもって揺さぶるように、ギターソロが始まります。
しびれるほどの感動です。
そして、打ち寄せた波が引くように、物語の幕は降ろされるのです。


DIZZY MIZZ LIZZY - Forward in Reverse ★★★ (2016-05-06 14:08:09)

この日が来るなら生きててよかった。
DMLの最新アルバムが届けられて、私の心は幸せ色に焦げている。

ティム・クリステンセンはソロでも名盤を連発しているので、彼の音が聴けるのなら何でも幸せではあるのだが、
あえてDMLでやることの意味、というか、そこの旨みが止めどなくこのアルバムからあふれている。
一音下げのギターから生み出される若干ダルくて深いギターの音と、猛烈な疾走感が、どこから切ってもヘヴィロックな味わいを醸し出して、これこそDML!と大声で言いたい。
それにしても齢42にしてこの若々しいエネルギーは一体なんなのか。
カノジョと別れてセピア色に沈んでいたソロの頃のティムとは比べ物にならない。
新しいカノジョができたに違いない!(知らんけど)

音楽的な事をもう少し言うと、今回はハーモニーパートが充実しており、ますますキャッチーさと深みが出てきたように思う。
ポップファンも納得のこの耳当たりの良さ...。
改めて、ティム・クリステンセンの才能に万歳。
来日公演は絶対に行きます!!


DIZZY MIZZ LIZZY - Rotator ★★ (2002-06-09 10:35:00)

ティム・クリステンセンは「引っかかり職人」である。
曲に「フック」を持たせるのが異様にうまい。
GLORY一発のパワーでファーストの評価が高いが、セカンドも無視してはいけない。
聞き手をぐいぐい惹きつけるフッキング・パワー炸裂の一枚である。


DIZZY MIZZ LIZZY - Rotator - Rotator ★★★ (2002-07-06 02:19:17)

タイトルチューンのアップテンポナンバー。
文句なくカッコいい。


DREAM THEATER - Metropolis Pt.2: Scenes from a Memory ★★ (2002-04-11 16:23:00)

HM史上、前人未到のアルバムですね。
映画を一本観るぐらいの覚悟を持って望まないと、「姿」の見えない作品ですが、聞き手の意識が同調した瞬間、恐怖、不安、怒り、安堵、などの感情が、波となって押し寄せてきます。
CD屋さんの棚を、他とは別にして欲しいほどの作品です。


DWEEZIL ZAPPA - Confessions ★★ (2005-01-16 06:03:00)

おやじさんの後光を思いっきり活用した、絢爛豪華なゲスト陣は圧巻の一言。
しかし、「それだけじゃん」と言わせないところがニクイ。
オモチャ箱をひっくり返したようなカラフルでポップな世界観は見事に際立っているし、演奏も上手い。
想像以上に楽しめた。GOOD!


ERIC CLAPTON (2014-06-28 14:19:48)

歳をとると、音楽の趣味も枯れてくるものなのか、と最近感じる。
クラプトンのギターに物凄く引き込まれるのだ。

そういえば、HELLOWEENやGAMMA RAYの新譜には、もうあんまり興味がないのも、
単に飽きた、というのではなく、もっと自分の中の根本的なものが変わったからだと思う。

少し淋しいような気がするが、現実なんだからしょうがない。
ちなみに、同じように最近になって急にフェイバリット化したギタリストに、
デイヴ・ギルモアとスノウィ・ホワイトがいる。


ERIC CLAPTON - Behind the Sun - Just Like a Prisoner ★★★ (2015-04-26 14:26:06)

エリック・クラプトンのどこがどのように「神」なのか、全然わからないという正直者(笑)は、この曲のソロを聴くべきだと思う。

誰か別の人間が同じフレーズは弾けたとしても、同じ「感じ」には絶対にならないと断言できる。

どれだけ眉間にしわを寄せて弾いても無理。


ERIC JOHNSON ★★ (2003-10-31 23:51:00)

足元に置くエフェクターの「向き」にまで拘る男、エリック・ジョンソン。
向きを変えると音が変わるのだそうで・・・(普通は絶対ワカリマセン)
全く、我ら凡人の耳を遥かに超越した、超人的聴覚の持ち主である。


EUROPE - Prisoners in Paradise - Prisoners in Paradise ★★ (2003-05-07 02:11:18)

こういう素晴らしい曲が提供できるなら、もはやギターがジョン・ノーラムだろうがキー・マルセロだろうが、んなこたどうでもいい。
むしろ、この曲のイントロのテーマフレーズ、こりゃ職人芸ですぜ。
キー・マルセロ氏、いま何処?


EXTREME ★★ (2004-01-04 05:58:00)

かなり再結成してほしいバンドのひとつ。
ファンクメタルのオーソリティに徹しきれず、寿命を縮めてしまったわけだが、彼らのアルバムはどれも、溢れる才能で輝いていた。(表現が古いな)
それが、最初のインパクトがあまりにも強烈だったばっかりに・・・。
今から考えると、少々気の毒だ。
まあ、QUEENの後継者を自負するには、何かが足りなかったのは否定できないにしても、アーティストとして極めて優秀であったことは間違いないし、悪名高き後期の作品にしても、そこらへんのミュージシャンに想像できるような安易な作品ではなかった。
少し時間が経って今、あれからたくさん経験も積んだヌーノとゲイリーが、EXTREMEの音楽を見直すと、かなりいい結果が期待できそうな気がするのだ。


EXTREME - Extreme II: Pornograffitti - Decadence Dance ★★ (2002-10-31 00:51:51)

何はともあれ、EXTREMEは、こういうノリのHMを「発明」したという点において十分価値あるバンドだった。
ヌーノのバッキングとオブリは最高にクールだし、リズム隊も鉄壁だ。
「ファンクメタルのオーソリティ」に徹底していれば、もっと長生きできたものを・・・惜しい。


EXTREME - Saudades De Rock ★★ (2008-11-29 16:39:00)

再結成にもいろいろあるが、単純に「黄金期(あのころ)よもう一度」とばかり、過去のキャリアに擦り寄った作品を作ってみるのも、それはそれで一興。(Whitesnakeみたいな)
しかし、Decadance Dance2もMore Than Words2も無いところをみると、彼らはどうやら「本気」らしい。
解散以降の彼らのキャリアはいろんな意味で相当に深く、きっと本人たちの音楽観には、若い頃と比べてかなりの隔たりがあるはずで、特にヌーノは結構、「枯れた味わい」を出してきつつあるわけだが、そんななかで、「現在の等身大」を見事に具現化したアルバムに仕上がっている。
それでいて、「EXTREMEらしくない」と思わせないのは、元々彼らの音楽性が雑多であることに加えて、やはりあの二人のケミストリーが特別だからに他ならない。
個人的には、正直、初期2枚が最も好みではあるのだが、安易にその方向で復活されていたら、ひょっとして文句のひとつも言ったかも。
今後、大いに期待したいバンドの復活である。嬉しいね。


FAIR WARNING ★★ (2003-08-07 23:51:00)

>5150さん
ぬぬぬぬ。
ホントですか?その話!
話を聞くだけでパブロフの犬状態になってしまった・・・。


FAIR WARNING - 4 (Four) - Tell Me I'm Wrong ★★ (2002-07-28 16:00:28)

これ、絶対マレツェクの方だと思うのだが、ギターソロが凄い。
この年のベスト・ソロである。曲の一部として完全にハイライト化しているし、情感が半端ではない。泣きすぎである。
これは批判覚悟だが、ヘルゲ・エンゲルケよりアンディ・マレツェクのほうが絶対上手い。


FAIR WARNING - Aura ★★★ (2016-10-24 00:08:28)

いつだったかここで、「ヘルゲ・エンゲルケよりアンディ・マレツェクの方が上手い」と書いたことがある。
当時抱いたその感想は偽りではないのだが、このアルバムを聴いていると、やはりFWをFWたらしめているのはヘルゲのハイトーンソロによるところが大きいと実感する。単に高い音が出るというだけのことではなく、変則的なフレット間隔から生じるスケール(音階)感とか、空をすっ飛ぶように高揚していくメロディが曲の展開自体に影響を与えているのだと思う。
そういえば、スカイギターを借りパク(笑)していたヘルゲがそれをウリに返したと聞いた時は、FWは一体どうなるのだろうと本気で心配したが、無事、自分用の「スカイっぽいギター」を用意してことなきを得たようだ。よかったよかった。

今後も、素晴らしいメロディを軸にした高品質で個性的なメロハーを提供してもらいたい。


FAIR WARNING - Rainmaker - Burning Heart ★★★ (2002-09-29 02:10:02)

この曲はギターソロに尽きる。
この曲の、このソロが、近年まれに見る超弩級構築美ソロイングで、皆それを知っていたというのに、アンディー・マレツェクの被害妄想が強かったのは残念だ。
「スカイギターのせいでヘルゲばかりが注目されるのはフェアじゃない」とか、インタビューでも平気でそういう趣旨の発言をしていたしなあ。
我々はもうすこし彼を手厚く保護するべきだったのかもしれない。「イングヴェイのギターには最近構築美が無い」とかボヤく前に。
このまま放っておくと、この種は絶滅してしまうぞ。
アンディー・マレツェクのギタリストとしてのポテンシャルは、それはそれは恐ろしいほど高い。
バラードのソロで見せる、とてつもない泣きのオーラ。
この曲のような疾走ナンバーで、「もうひと煽り」してくれる最高の構築能力と、速いパッセージでも体勢を崩さないテクニック。

僕は、この人の「次の一手」を心待ちにしている。


FIGHT - War of Words ★★ (2002-09-02 11:03:00)

9年前(え?もうそんなに経つのか!)、物凄い緊張感と不安が交錯する中、このアルバムを最初に聴いた瞬間、「だめだこりゃ」と下唇を突き出したものだ。
当時アメリカを席巻していたグランジ・ヘヴィネスの波というやつは、こちら日本においてはピンとこない現象だった。HM界においても、メタリカの黒いのや、パンテラの俗悪がそれほど強い影響力をもっているとは思えなかったので、正統派メタルについて、「こんなのダサくて聴いてられないぜ、ベイビー」とかはちょこっとも思わなかったのである。
だから、こういう重い音像の音楽はめっちゃくちゃ鼻についたし、ぜんぶおんなじに聴こえた。ときにJUDAS PRIEST風メロディーを見つけてハッとしたりはしたが、そんなちょっとした事で喜ばなければならないほど、作品全体のトーンは沈んでいた。
だから、今、このアルバムが、我々の耳にいかに響くか、すこし興味があって、このあいだ久しぶりにトレイに載せてみた。
・・・ぼくらはこの程度のヘヴィーさが、あれほど鼻についていたのか。
これは紛れもないHMである。
何曲か、「風格の荘厳メロディー」も導入されていて、そのあたり、単にヘヴィー一辺倒とは違う、いい個性になっている。
今聴くと、けっして「やりすぎ」とは思えなかったわけである。まあ、つまらない曲も何曲か含まれているし、中だるみが避けられないのは事実で、僕としてはFIGHT消滅の原因は、実はこの辺にあったのではないかとも思うが、彼らの音楽性が、リアルタイムで当時感じたほどにはつらくなかった、とは言える。
もう一度聴きなおしてもいいのではなかろうか。