昔は、そんなに人気あった曲でもなかったんだけどね。なんか、「NO PRAYER FOR THE DYING」の時あたりから、物凄く評価が高くなったような気がします。 僕は、このアルバムのエンディングを飾るにふさわしい終末感のあるリフが好きです。 今日も聴いたけど、このアルバムは、捨て曲が一曲もないので、これも当然、特別扱いではなく超名曲になりますね。
この曲は、詞もそうだけど、なんか、始めのアルペジオだけで、恐ろしくなる…。なんかひび割れた窓があって、そこから夕方の西日がさしてて、枯れた気があって…みたいな、なんかそういう感じの、不気味な雰囲気を感じる。 ロブのヴォーカルも理性と狂気の狭間を行き来していて、もう、なんともいえない。 RENAISSANCEの"Ashes Are Burning"とか、SCORPIONSの"Fly To The Rainbow"とかみたいな感じの大作なんだけれども、("Deceiver"と併せてね。)コレが一番コワイ。でも聴いちゃう。 '80年代以降の彼らには見られない、なんかやっぱり混沌としたサイケ的なものも感じる。 コワイ…。
ミニ・アルバム「WAR BY PROXY」の次の段階。よりコアで、凄絶なスラッシュ・メタルが炸裂している。 このアルバムからシングル・ギターになったが、リフの強烈さは更に上がっている。 更に、歌詞の内容は、より政治的な面、社会的な問題に言及しつつある。あまりに激しく、ストレートな怒りの表現であるために、表情が見えにくい部分もあるが、日本のへヴィ・メタルが進化していく過程を考えると、このアルバムを抜きに語ることはできないだろう。
なんと形容していいのか良くわからないが、物凄く構成が複雑である。サビ(?)と呼ぶべきところのリフの下降が不安感を煽る。 "Eat Chinese Girl…"の部分は、ライヴでは、一度曲がストップしたりする。そこでのNobさんのギターのボリューム奏法は物凄い不気味である。 最近の代表的な楽曲である。人気も高い!
元々は、「LIVE AT EXPLOSION」に収録されていたナンバーで、その頃はイントロにへヴィなパートがついていたが、このヴァージョンでは、いきなり切り込んでくる。 物凄くストレートなスラッシュ・メタルだが、その直接的な歌詞とともに、非常に鋭い感触を持つ曲だ。 のちにSABBATがカヴァーすることになった。
アコギからスタートするところは、METALLICAの"Fight Fire With Fire"や"Battery"的だが、セカンドの"Choir Of The Damned"~"Ripping Corpse"の展開にも同じものがあるから、ある意味、スラッシュの常套手段である。 このアルバムでKREATORはスラッシュ・メタルとしては飽和点に来てしまったとミレが言っていたが、それが分かるようなもう、ホントにアイディアを出しまくったという感じの完成度の高い正統派スラッシュ・メタルで、ある意味ではLED ZEPPELINの"Achiles Last Stand"的なてんこ盛り状態作品かもしれない。 ミドル8で嵐のSEの後にいきなりメジャー・キーになって変にポップになるところとか、もう、凄すぎるです…。
「COMA OF SOULS」の次にリリースしていたら、物凄い反響があったはずだけれど、 あの当時('01年)ということを考えると、ちょっと様式美スラッシュというかオールド・スクール過ぎる感じもする。 が、楽曲はバリバリにいい!特に、前半の構成や楽曲は、これぞKREATOR!という感じだ。 次作「ENEMY OF GOD」の完成度の高さへの布石である。 なんだかんだ大好き!(笑)