HELLOWEENにまだマイケル・キスクもカイ・ハンセンもいた時代のライヴ盤。とは言ってもカイはこのライヴ収録時には既に脱退表明をしていたらしいけど…。(とライナーには書いてある) 全部で7曲と言うのは余りにも少ないし、7曲総てが"俺の聴きたい曲"であってもまだ足りないくらい聴きたい曲が多いのに肝心の選曲がイマイチ。余りにも"ファニーなHELLOWEEN"っていう感じの曲が多いなぁ。1曲目が『A LITTLE TIME』っていうのもなぁ…。せめて『EAGLE FLY FREE』くらいは収録して欲しかった…。 でもまぁ、超名曲『HOW MANY TEARS』がキスクの歌で収録されてるだけでも充分過ぎるほど価値あるってもんですけどね!個人的にこのアルバムでのキスクの歌唱では『HOW MANY TEARS』の哀しさは完全に表現されてないように思うんですが(なんか、若干"ファニー"な感じがするんですよ、俺には)、それでもここまで圧倒的な上手さのシンガーが歌うこの超名曲は圧巻の一言! サウンド的にはギターの音が小さい気がしますが、その分マーカスのベースが良く聴こえるのでそれはそれでなかなか楽しめます。(笑) ライヴならではのアレンジ・煽りもあってそういった面を楽しむこともできます。 選曲の他にもうひとつ残念なのが、"ライヴならでは"の勢いが余り感じられないことですね。折角若い頃の音源なのに、オリジナルと同じが、時にはそれよりも遅いテンポでヤラれると若干萎える。(笑) それでも、先程から言うようにキスクの歌う『HOW MANY TEARS』は圧巻だし、『WE GOT THE RIGHT』での歌唱も素晴らしいので、ファンの方は聴いても損はしないでしょう。『HOW MANY TEARS』を聴くために買って損はありません!
アンディ最高!! ちょっとクセみたいなのがある声だけど、俺は大好き!! やっぱ③は最高!!4,WHY 7,THE GAME IS ON 8,SECRET ALIBI 10,IN THE MIDDLE OF~もいい!! 発売当時を知らないのでハッキリとは言えないけど、やっぱ"HELLOWEEN復活!!"みたいな感じだったんでしょうね、この作品で。良いアルバムです!! アルバム単位だと、アンディ加入後では一番好きかも。
「THE DARK RIDE」の先行シングル。4曲入り。 「MR.TORTURE」はアルバムで聴けるから特に用無し。「IF I COULD FLY」は通常ヴァージョンとラジオ・エディット・ヴァージョンがあるが通常の方は勿論アルバムで聴けるし、そうなるとラジオ・エディットなんて聴かなくてもよろしい。 では、何故このシングルを買うべきか?それはファンなら知っている人も大勢いるだろうが、マーカス作の名曲「DELIVER US FROM TEMPTATION」が収録されているからだ。(曲の評価は曲レヴューを見て頂ければその人気がわかるはず) このスピード・メタルの傑作を聴かない手はない!!ファンならずとも、HELLOWEENの他の曲とは一味違うこの曲は一度は聴いておきたい。曲レヴューでも書いたが、アルバムのスローな曲代わりにこの曲を突っ込めば(特にアルバムの頭に入れておけば)もっと良いアルバムになっただろう。 新品で買っても損はないと思うし、中古なんかで見つけたら即買いしておきたい、そんなシングル。 …結局、「CDを買え!」っていうより「DELIVER US FROM TEMPTATIONは素晴らしい!」って内容になっちゃったな。
メタルにハマりかけの頃、俺を完璧にメタルに"ハメた"バンド、HELLOWEEN。そんなバンドの初めての"新譜"。ドキドキしないわけがなかった。発売日にワクワクしながら買いに行ったもんですよ。 内容?そりゃ良かったよ! 全体的な雰囲気としては「MASTER OF THE RINGS」がヘヴィなプロダクションになった感じかな?上の方やB!誌では「PINK BUBBLES GO APE」が引き合いに出されてるけど、とにかく"楽しさ"や"明るさ"っていうのが目立つってことでしょうかね?勿論哀愁ある曲もたっぷり収録されてますが。 疾走感、キャッチーなメロディ、ツイン・リード、どれもがHELLOWEENで嬉しくなった。 確かにB!誌にもあるように、今回はヴァイキーの曲が弱い。圧倒的に弱い。「THE TUNE」は良い曲だけど、"ヴァイキーの曲"としてこれがアルバムで一番というもの…。他の2曲「DO YOU FEEL GOOD」「NOTHING TO SAY」は正直イマイチだった。(「DO YOU FEEL GOOD」のタッピング・ツイン・ギターは格好良かったけど) それでも、全体の楽曲の充実度は非常に高いレベル。まぁ、「HELLOWEENの好きな曲を10曲選べ」とか言われてこのアルバムから選ばれるか、となると多分選ばれなさそうだけど、それでも良い曲は詰まってると言える。 全体的に疾走感が大きいのも嬉しい。 全体の8割でドラムを叩いているMOTORHEADのミッキー・ディーも素晴らしく、見事なドラミングで圧倒してくる。「LIAR」なんか彼の怒涛のドラミングなしじゃ物足りないものになってたかも知れない。ありがたや。 新加入のサシャも作曲面、ギタープレイ面でも大活躍でどちらもHELLOWEENを今までとは別の次元へと…と言ったら大袈裟だけど、本当に良いものをバンドに持ち込んでくれたと思う。(バンドのステージングが若返ったという点も実は大きいと)早くも次作への期待が膨らむ。 そうそう!!本作で最も嬉しかったのが「HELL WAS MADE IN HEAVEN」の存在!!今までは"ボーナス職人""B面曲職人"だったマーカスの名曲が、ようやくアルバム本編で聴けるようになったことは非常に嬉しいことだ。いやぁ、マーカスの曲はやっぱり素晴らしいよ! ただ、ひとつ引っ掛かるのが、別に本作の出来に関係はしないんだけど、「もしヘニユ・リヒターが加入していたら?」ということ。だって、ヘニユも凄く良いソングライターじゃん?もしGAMMA RAYでみせたあのソングライティングをHELLOWEENで披露してくれたらと思うと……。でも、恐らくアンディにはヘニユの曲を歌いこなせない気も…。(苦笑) まぁ、ここはサシャ・ゲルストナーという素晴らしいソングライターを発掘(?)できたってことで大満足ですけどね。このままサシャが埋もれるよりは今の状況の方が比較にならないほど良いから! まぁ、そんなこんなで、本作は名盤とまでは行かないけど、非常に良いアルバムだと思います。
もはや「ボーナス曲職人」になってしまった(というか元々か?)マーカス作曲。 しかしまぁ、彼の作る曲はなかなか魅力的なものが多いなぁ。さすがに「MR.TORTURE」収録の「DELIVER US FROM TEMPTATION」には劣って聴こえるが、この「FAR AWAY」も良い曲だ。明るめながらも若干の哀愁漂うサビは味わい深い。 アルバムに入ってもなんら遜色のない曲。ただ、個人的には若干だけど『ボーナスっぽさ』も感じるかなぁ。曲の出来としてではなく雰囲気として。この手の曲がアルバム本編に収録されることは今までになかったと思う。アルバムに収録されてもやはりボーナス扱いされている過去の曲と雰囲気が近い気がする。根拠はゼロだけど。 まぁ、ボーナスだろうがなんだろうが良い曲を提供してくれるか彼(マーカス)に感謝します!
ミッキー・ディーのドラムは良いです!! 黙って聴いてりゃヴァイキーの曲にしか聴こえない。アンディ作曲とは思えない。まぁ、彼も「BEFORE THE WAR」とか「WE DAMN THE NIGHT」などのスピード・メタルも作ってきてたからそんなに意外ではなかったけど、やっぱり『アンディの曲』というイメージよりも『ヴァイキーの曲』っていうイメージ湧きますよね、これ。次作でこの『アンディの曲』が新しい武器になるか?でも、やっぱヴァイキーにももっと活躍して欲しい。 中間の合唱パート(?)はメタルの醍醐味!!
ブートビデオ、というかDVDです。 内容は恐らく過去にテレビで放送されたであろうライヴ映像を50分ちょっと。時期的には『PINK BUBBLES GO APE』の頃ので、勿論インゴもキスクもいます!(ローランドもいます) セットリストは 1,Kids Of The Century 2,Back On The Streets 3,Eagle Fly Free 4,A Little Time 5,Mankind 6,I'm Doin' Fine Crazy Man 7,Dr.Stein 8,Your Turn 9,A Tale That Wasn't Right 10,Future World かなり『PINK BUBBLES~』からが多く、この曲を好きな人には申し訳ないんですけど、HELLOWEEN史上に残る駄曲『I'm Doin' Fine Crazy Man』は勘弁してくれよ、と。(苦笑)まぁ、アレンジをイジッていて実はスタジオ盤よりも楽しめたりしましたけど。(笑) 映像の鮮明度は"古いビデオ"って感じで、音は一応テレビ用(だと思う)なんでブートとしては悪くないですが、如何せんグラポウの音がデカくヴァイキーの音が哀しくなるくらいちっちゃい。殆ど聴こえない場面も多いです。しかもデカイ音で弾くグラポウはミスは多いわ、『Eagle Fly Free』では『HIGH LIVE』のそれと変わらないくらいセンス悪いわ、イングヴェイ意識してるっぽいわ、痩せてて違和感あるわ、で…。(笑/最後のは余計か…) インゴもあり得ないくらいハシりまくって「コラ、そんなにテンポの速い『Kids Of The Century』があってたまるか!!」ってくらいだし、キスクもハイトーンがちょっと苦しそう。 でもね、良いんです。キスクが『Eagle Fly Free』を歌ってる映像が、音も映像も"聴けない""観れない"ってほどでもないレベルで楽しめる、それだけ十分です。それだけで幸せです。そういう人、少なくないと思います。あのヴィブラートが映像付きで聴けるんです。ちょっと粗い歌唱のときもありますが、あのキスクが動いてます、歌ってます。買って損したと思うわけがありません! ちなみにテレビ用(のはず)なんでカメラ数台で撮られてます。ステージ真正面からのワンカメではありません。
マイケル・キスクが友人であるANTHRAXに影響されて(?)作ったスラッシーなまでの疾走感を持った曲。ANTHRAXからの影響はそのスピード感よりも「See them run they know fun~」という部分のギターリフに表れている気がする。 ブリッジ「They don't know,no they can't see~」が最高に格好良い!「この曲のここを聴け!!」部門のトップ10には余裕で食い込んでくるでしょうね、俺の中で。サビより格好良いもん。 それにキスクがここまで速い、そして速いだけでなくメロディも素晴らしいと思える曲を歌ってくれているのは単純にファンとして嬉しい。唯一キスク在籍時のライヴが聴ける「KEEPERS LIVE」では「Ride The Sky」などの荒々しい曲を聴くことはできないし。(海賊盤では聴けるんだろうけど) 未聴のファンはシングル「DR.STEIN」なりベスト盤なり「守護神伝 完全版」なりで早いところ聴くことをお薦めする!!
ダークでスローな曲につまらないのがあるけど、基本にあるのはやはりHELLOWEENらしいメロディアスな音なのでなかなか楽しめます。 ヴァイキーの曲がアルバムのハイライトになっているのも嬉しい。(7,Salvationのこと。「DO YOU FEEL GOOD」はこのアルバムに収録されなくて正解だったと思う) ただ、④~⑥の3曲連続でテンポの悪い曲(⑤⑥はなかなか良い曲ですが)が続くのはちょっとマイナスかな。4,ESCALATION 666を削ってたらだいぶアルバムの印象が良くなったのではないかと思います。それとどこかにシングルB面の「DELIVER US FROM TEMPTATION」を入れるとか。 あと、ローランドのソングライティングには相変わらず「?」です。つまらない曲を書いたかと思えば、ラストの「The Dark Ride」のようにアルバムを閉めるに相応しい良い曲も書く。多分良いソングライターなんだろうけど。 今回、最もカッコいいなぁと思ったのはブックレット。(笑)歌詞はちょっと読みにくいけどメンバーの写真は綺麗だし、白くて薄い紙に印刷されたパンプキン達も格好良いこと!!