SHADOW GALLEYのアルバムはこれしか持ってませんがこれは良いですね!気に入ってます! クラシカルなアレンジが美しく、曲の展開も練られていて、そして線が細いというよりも繊細という言葉が似合うヴォーカルが歌うメロディ、そのどこを取っても非常に魅力的。 ①The Dance of Foolsや⑥Say Goodbye to the Morningの美しさは絶品!!特にカノンを想起させるメロディのある⑥は名曲です! ④Questions at HandではHR/HMらしく攻撃性も垣間見れます。それでも"アグレッシヴ"とはちょっと違う気もしますが、テンポが速めで雰囲気も攻撃的。それでいて美しいパートもしっかりある。 攻撃性があまり伝わってこないのは、やはりプロダクションのせいでしょうか?線が細いギター、90年代とは思えないドラム・サウンドが攻撃性を伝えるのに適しているとは思えません。 しかし、個人的にはこのプロダクション、好きですね。(笑)ギターはヴォーカルと同じように繊細という言葉を使いたいし、古臭いドラム・サウンドは70年代っぽさが出ていてまさにプログレ!といった雰囲気。そう、このアルバムを聴いてると、まるで"昔"のプログレ・バンドを聴いているような感覚に陥るんです、俺は。だから音の悪さっていうのは気にならないどころかむしろ好きなわけです。(笑/昔のプログレを好んで家で聴いているってことはほとんどないんですけど、ラジオなんかで聴くと「良いなぁ、この曲」なんて思う曲が多いので。そっちのCDも早く買いたいですね) メタル色は薄く、クラシカルで美しい雰囲気が全体を支配していて心地の良いアルバムです。 テクニカルなものは期待せずに(テクニックは十分あるバンドですが)、この美しい世界を堪能していただきたですね。 俺は好きですね、このアルバム。
元ROYAL HUNTのD.C.クーパーと、山口県出身の日本人妻を持つギタリスト(笑)アレックス・バイロット率いるSILENT FORCEの3rd。アレックスは結婚式も山口県内で行ったそうですね。(笑) それはさておき、いやぁ驚きました! 購入前にラジオで①RIDE THE STORM聴いて、当然の如く「ひなまつり」には驚かされたことは言うまでもなく(笑)、メロスピ系のサビを聴いて「なかなか良いな」と思わされましたが、俺の経済状況もあって購入は控えていたんですが、年明けに中古で980円で売られているのを見て「この値段なら!」と即購入したんですが……。 RIDE THE STORM?ハッキリ言って単なる"掴み"にしか過ぎない、そう言ってしまいたくなるほど良い曲が詰まったアルバムです! 音的には①RIDE THE STORMや本編ラストの⑫WORLDS APART、日本盤ボーナスの⑬SAY MY NAMEはメロスピ的な音ですが、全体的には正統的なメタル作品です。そしてどの曲もメロディが凄い! ②NO ONE LIVES FOREVERはサビこそメタリックで押しの強い感じでさほどメロディアスというわけではないんですが(それはそれでかなりカッコいい!!)、サビの前のメロディが絶品!!非常にキャッチーでジャーマン的な明るさもあってメチャクチャ日本人受けすると思います!④ONCE AGAINもまた非常にキャッチーなメロディを持っていて、さらにSTRATOVARIUSの『HUNTING HIGH AND LOW』に似たギター・メロディも絶品!!⑦DEATH COMES IN DISGUISEのサビメロはアレンジを変えればROYAL HUNTの曲としても通用しそうなメロディでこれまた素晴らしい!! D.C.の子供の声から始まるバラード⑨SPREAD YOUR WINGSも全体的にアグレッシヴなアルバムの中でしっかり清涼剤としても、そして単に曲としても良い出来。 その後も⑩IRON HAND(これもサビメロが素晴らしい!)、⑪HEART ATTACK(イントロのギターのキレが最高!!メロディは勿論良い!!)、そして先程言ったメロスピ・チューン⑫⑬(どちらも言うまでもなくカッコいい!!)と流れ、最高潮の興奮を残しアルバムは終わっていきます。 それにしてもねぇ、ホント、良いメロディがメチャクチャ詰まってます!ここまでの充実度、そうはありませんよ!! D.C.の歌唱もROYAL HUNT時代よりもアグレッシヴでメタメタしいこの音楽に全く遜色なく、というよりも魅力増しというカタチで見事にハマッてます。 問題点を挙げるとするならば、⑧MERRY MINSTREL,⑩IRON HAND,⑫WORLDS APARTそれぞれのイントロの「ふぁふぉふぁふぉふぁふぉ~」ってな感じのイントロのギターの印象が似通って感じられたことと、上でも触れられてる「ひなまつり」や「第九」などの有名フレーズの導入でしょうか。前者に関しては大した問題じゃないし、後者に関しては個人的には歓迎なんですが、上の方で発言されてる方はマイナスに思っているようですね。多分、フレーズが有名過ぎるからなんじゃないでしょうか?余りに有名なんで"お遊び"として捉えられてしまう可能性も低くなさそうです。が、俺は好きです。(笑) 「もうD.C.クーパーに"元ROYAL HUNT"なんて肩書き、いらないかも」と思わせてくれる、それほど「このバンドを続けて欲しい!」と思わせてくれる内容です!メロスピ好きにも聴けるアルバムですが、より正統的メタルな音なのでその手のファンは是非!! でも、D.C.にはもうちょっとスリムになって欲しいなぁ…。ちょっと恰幅がよろしくなってきたようで……。 それから、アルバムに全く関係ないんですが、けんしょーさんの「真鍋ぇぇ!」(by大仁田議員)には笑わせてもらいました!(笑)ありましたねぇ、そんなこと。(笑)
このメロディ展開はAメロ~サビと採るかAメロ~Bメロ、そして「♪Once again」と連呼するところをサビとするか微妙なところですが、歌詞はAメロとサビにしか分かれてないのでAメロ~サビという流れだ、と勝手に結論付けます。(笑) とにかく、ジャーマン的明るさを持ったサビメロが素晴らしいですね!こういうの好きな人多いんじゃないでしょうか? ギター・メロディもSTRATOVARIUSの『HUNTNIG HIGH AND LOW』に似た感じで非常にメロディアス。惹かれます!(笑) 最後に音が上がるサビにはやはりヤラれてしまいました。(笑)やっぱり俺はそういうのに弱い。
選曲、曲数(全6曲)共にイマイチで、しかもところによりフェードアウトなんかもあったりしてなんとも不完全燃焼っぷりが目立つけど、プリーストの「DELIVERING THE GOODS」でロブ・ハルフォードとバズの共演が聴けるので貴重!!…と思ったら他のCDでも共演したものが入ってるんですね。(笑) 正直、ファンというわけではない俺にとっては何度も聴きたくなるようなものじゃなかったけど、ロブとバズの共演は初めて聴けて興奮したし、今買うとしたら新品じゃなくて中古で買う人が殆どだろうから(多分安く売ってるはず)、ファンなら損はしないでしょうね、きっと。 でも、これが唯一のライヴ音源ってのも寂しいですね。チラッとライヴ映像観たことあるけど、凄く格好良いのに…。音もエネルギッシュになるし…。
名盤とされる「REIGN IN BLOOD」はまだ聴いてことないんで比較は出来ないけど、とりあえず「WAR ENSEMBLE」が収録されてるだけでも十分必聴盤!!特に俺にとっては初めて"覚えた"SLAYERの曲だから。(初めて聴いたSLAYERのアルバムであるライヴ作「DECADE OF AGGRESSION」を聴いて一番印象に残った曲、ということ) 本作は押し引きがハッキリしていて、時間も40分程度で非常に聴き易くて良い。 リフの格好良さは当然健在だし(てか、リフが格好良くなかったらSLAYERじゃねぇ!!)、デイヴのおかず満載のドラミングはやっぱり良いね!「おほ~」なんて思うこともしばしば。(笑/とにかく感嘆してるってこと) ギターサウンドも気持ち良い!ソロの"テキトーな構築美"が良い具合。クレイジーでありつつも感じられる"練られた感"が感じられるのが良い。 速い曲が格好良いのは言うに及ばず(「SPIRIT IN BLACK」はかなり格好良い!!)、スロー~ミドルの曲に到ってもSLAYER独特の背徳感、邪悪さがたっぷりでゾクゾクする。 トム・アラヤ(来日時に"荒矢"の刺青を入れて「ワイルド・アローだぜ!」だなんて…クール過ぎ!!)の溢れ出るような叫びが曲に与えるエネルギーもさすが。 どれがSLAYERのアルバムで一番か、なんてことは聴いたことのない作品の方が多い俺には言えないけど、このアルバムの格好良さは馬鹿な俺にでも十二分に伝わった。
SONATA ARCTICAファン待望のライヴDVD。しかも来日公演の模様ということで待ちに待った感の強い人は更に多いはず。 まず、バンドのパフォーマンス的には全く問題ないです。パワフルで安定感のある演奏はさすがに多くのライヴをこなしてきたってのがわかります。特に、ヤニ・リマタイネンのパフォーマンスは思っていた以上にアグレッシヴで、まさかこんなにヘドバンする人だとは…。ヘンカも曲によってショルダー・キーボードを使ったりして結構前に出て積極的に盛り上げようとしてます。マルコも、あまり"熱さ"は感じさせないものの、意外に動き回るんですね。トニーもなかなか調子は良さそう。 選曲に関しては、B!誌のライヴ・レポートでも触れられていた通り疾走曲で"畳み掛け"る部分がほぼないことがちょっと問題かな。折角勢いの良い曲で盛り上がっても次はバラードだったりなんかそういうのだったり…。オープニングからして『MISPLACED』~『BLINDED NO MORE』という疾走曲~ミドル(スロー?)な繋がり。いや、でも『BLINDED NO MORE』ある意味ノリのある曲なのでこういうオープニングもアリだとは思うんだけど、せめて『MISPLACED』後のMCはすべきじゃなかったんじゃない?そう、全体的にMCが多いのも"畳み掛け"感不足の原因な気も。 しかしまぁ、ライヴ恒例の『MY LAND』~『BLACK SHEEP』の流れはまさに"畳み掛け"だし、ものすんご~くカッコいい!! 今更だけど、個人的に言うとこのDVD、手放しで楽しめたってわけじゃない。それはバンドのせいではなく、映像作品として正直つまらない。映像が悪い。画質の話じゃない。カメラだ。ほぼ全てのカメラが手持ちで微妙に手ブレしており、それが「悪い」「気になって集中できない」というわけではないんですが、手ブレによる一種の"手造り感"が会場の規模に合ってない印象なんですよ。もっと小さなクラブ規模のライヴだったらそういった感じもアリだと思うんですけど…。クレーンとか使えなかったんかい? それにカメラの動きもただメンバーの動きを追うだけで"カッコいい撮り方"がない。加えてそれを編集でカヴァーする気もない。これならROCK CITYで使われたBULLET FOR MY VALENTINEのLIVE In JAPAN映像の方がよっぽどカッコ良かったよ。やはり疾走曲ではその動きのなさが非常に勿体無く思えてしょうがなかったです。最後の最後、『THE CAGE』の時にようやく動きが出てきて「おっ、結構良いかも」って思っても、時既に遅し。 あと、個人的には"引き"の映像でステージ全体を見渡せる映像が好きなので、特にバラードやMC中なんかでもうちょいそういうのがあれば良かったかな。ま、これは完全に個人的趣向なんですけど。 でもまぁ、ファンなら楽しめない内容じゃないでしょう!というより、そんな映像のことなぞ気にしないでしょうね!好きなバンドの好きな曲が映像共に聴ける、それが重要! 最後に、バッキング・ヴォーカルと観客の声のヴォリュームはもうちょい上げて下さい!