今までSTRATOVARIUSは「FOURTH DIMENSION 」「EPISODE」「ELEMENTS PT.1」とこれ4枚を聴いてきた(一応「S.O.S.」のシングルも所持してる)けど、本作「INFINITE」が一番良い印象ですね。 まず、アルバム全体に張る明るいポジティヴな雰囲気が凄く良い。ティモ・トルキがセラピーに通って気分が一新されたということが分かり易い。楽曲も1,HUNTING HIGH AND LOWや4,PHOENIXや5,GLORY OF THE WORLD、7,FREEDOMは特に素晴らしい!!④は泣きメロだけど、後はそのポジティヴな雰囲気、そしてメロディが秀でていてこれまで聴いてきたこのバンドのアルバムでは味わえない程の充実感を味わうことが出来た。 苦言を呈せば、単純な疾走曲2,MILLENIUMやB!誌やこのサイトでも評価の高い3,MOTHER GAIAはイマイチ楽しめなかった。しかし③の泣きメロは確かに良い。高い評判を聞いていたのでちょっと期待し過ぎたかも知れない。 今回は本物の弦楽団や聖歌隊との共演も音の迫力を増すことになっている。大作8,INFINITYの迫力は大したもの。 ジャケもかなり良い! これは良いアルバムですよ!俺はSTRATOVARIUSでどのアルバムを勧めるか?と聴かれたらこれを勧めますね。勿論、まだ聴いてないものもありますが、とりあえずこれはかなりの作品です!「EPISODE」辺りを聴いてあまり面白味を感じなかった人も、このアルバムは聴いてみて欲しい。
ミドル・テンポでポップ寄りなメロディが凄まじいフックと共に耳に入り込んできてしばらくは頭から離れられなくなるかも…? このバンドの曲はこれや「S.O.S.」とか「EAGLEHEART」のテンポ落としたミドル・テンポのものの方が良いと思うんだよなぁ。まぁ、勿論例外もあるけどね。「FIND YOUR OWN VOICE」とか「FREEDOM」とか。 それはともかくとして、この曲は北欧メタル・ファンなら聴いておいて欲しい名曲!!
イントロの"トルキ節"炸裂なリフは好きになれないのが正直なところなんだけど(この"トルキ節"のリフはどうも好きになれない)、サビメロは泣きが入っててかなり気に入った!上では誰も"泣き"にチェック付けてないけど…。 サビの前にタメがあるのは歓迎するけど、これはちょっとタメ過ぎな気も…。 Richard Andersson's SPACE ODYSSEYの「DESPAIR AND PAIN」が好きな人ならこれを気に入るんじゃないかな?逆にこの曲が好きなら「DESPAIR~」も気に入ると思うな。お試しあれ。
このバンドのアルバムで持ってるのはこれと他に『THE DAMNATION GAME』だけですが、『THE DAMNATION GAME』よりはこちらの方が好きですね。 本作は"スピード・チューン"と呼べるものは少ないけど、個人的にはアグレッシヴな印象でした。やはりそれはバンドのヘヴィ志向は多少は要因となっているんじゃないかと思いますね。ヘヴィなサウンドにアグレッシヴな印象を受けました。 マイケル・ロメオのギターテクはもう語る必要もないほどですね。メチャクチャ上手いです。彼のギターを聴くためだけに買っても損はしないんじゃないでしょうか?まぁ、それは聴く人の需要によるんでしょうけど。(笑) 楽曲は当然"らしい"もの満載で、ミステリアスでありクラシカル、そしてテクニカルです。 ただこのバンド、俺にはちょっと歌メロの魅力が不足しているように思えてなりません。勿論中には良いと思えるものもありました。『Church of the Machine』や『Lady of the Snow』なんかは非常に歌メロに惹かれました。が、他の曲は「あ~、この部分は良いな」とか、そういう風に部分的にしか魅力を感じられませんでした。 …とは言え、上に9名もいるわけですから、実際には良いメロディなんでしょうね。俺が良いと思えないだけで。 それと、個人的にはドラムがちょっと物足りないんですよねぇ。勿論「じゃあ叩いてみろよ!」なんて言われたら困りますけど(苦笑)、なんか物足りない。別にマイク・ポートノイのレベルを求めるわけじゃないけど、もうちょっと派手なプレイがあったら嬉しいなぁ、などと思います。 ということで、不満点もありますが、それでもなかなか格好良いとは思いますよ。プログレッシヴでクラシカルでテクニカルなものが好きな人は聴いて損はない作品だとは思います。
ジョフ・スコット・ソートとマルセル・ヤコブによる北欧ハード・ロック・バンドのベスト盤。デビュー作『TALISMAN』から4th『LIFE』から万遍なく、そしてライヴ盤からも1曲で全17曲。 このアルバムで初めて彼等の曲を聴きました。以前から雑誌等では「アルバム毎に作風が違う」と言われていましたが、ベスト盤で年代(リリース)順に曲を聴いていくとハッキリとその"変貌ぶり"(と言うほど大袈裟なものではないかも知れないけど…)が確認できますね。初期はキーボードも目立ちかなり北欧然としていますが、段々とギターが前面に押し出され、後半になるとジェフの歌唱が荒々しくなったりもします。特に1st『TALISMAN』から『GENESIS』の曲へと移行したときはそのヘヴィなギター・リフに驚かされました。(笑) しかし殆どの曲はメロディが光ってます。例え思いっ切りEUROPEっぽい曲があったとしても、その曲の良さは不変です。(笑) そうそう、アルバムの後半、後期の曲になるに連れてどんどんマルセルのベースがブンブン言い出すところにも注目!!(笑) ちなみに、4th『LIFE』は日本盤とヨーロッパ盤ではミックスが違うらしく(ヨーロッパ盤の方は先行リリースであった日本盤のミックスに不満を持ったマルセル・ヤコブがミックスをやり直したらしい)、このベスト盤に収録されているのはヨーロッパ盤のものだそうです。 まぁとにかく、俺はこのアルバムを聴いて「TALISMAN、結構良いじゃん!!」と思えました。特に『I'll Be Waiting』『Give Me A Sign』なんかは素晴らしいです!!"ベスト盤ならでは"の価値は少ないけど、初めてこのバンドに触れようって人には、「どの時期のアルバムを聴いたら良いんだろう」っていう人には適してるんじゃないでしょうか?
オープニング曲からいきなり8分半ですか!! でも始めにイントロみたいな部分もあるし、曲自体が格好良いし、長さは全く問題ないでしょう!! そのイントロの哀愁っぷりがまた良い!!映画『ザ・ロック』の音楽を連想させるメロディが格好良い!!(俺は元々あの映画の音楽が好きなもんで余計に) そのイントロからオジーの『BARK AT THE MOON』っぽい曲本編(?)のイントロもメタルしてて格好良いですね!!(リフよりもドラムの入り方とかが似てる気がします。これは決してネガティヴな意見ではありませんよ) 歌メロも格好良くて、特にBメロはメロディ良し、サビへの期待感を煽る感があって良しと言うことなし!! ただ、肝心のサビが個人的にちょっと足りないかなぁ。十分格好良いんだけど、Bメロで期待した気分がちょっと落ちちゃった感がある。格好良いことは格好良いんだけどなぁ。 でもまぁ、再び『ザ・ロック』風メロディが出てくる間奏や引っ張るエンディングがドラマティックで格好良いので許せる(?)けどね。ギターソロもメロディが良い!
勢いのあるわかりやすいハードロック・チューン! サビメロは『THE NAME OF THE ROSE』よりもカッコいいんじゃん!? 間奏がもうちょっとコンパクトならもっとスッキリしたんじゃないかとも思うけど、この"長さ"もTENの味ですからねぇ。(笑)逆に「ドラマティックで良い!!」って言う人も少なくなさそうだし!
最初はまだ『THE NAME OF THE ROSE』が続いてるんだと思いましたよ。(笑)自然に繋がってるんで。アコギが絡んでたりするし。 イントロのギターリフはあまり好みではないので「どうなのよ、この曲?」と半信半疑(?)だったんですが、どうですか、このサビの哀愁は!素晴らしいじゃないですか! ゲイリーの声にこの英国らしい湿り気、良い曲です。
いやぁ、ビックリするほど票が入ってないですねぇ。 俺は良いアルバムだなぁって思いましたけど。まぁ、「名盤だ」とまでは思いませんでしたが…。 このアルバムが好きな俺ですが、そんな俺でもちょっと困った点は1曲目のタイトル曲「THE ROBE」。この曲、あんまオモシロくないなぁ。途中から混声合唱なんて入ってきてかなりドラマティックだし、歌メロもゲイリー・ヒューズ節だってのはわかるんだけど、とにかくメロディの質が良くない気がする。サビの最後の「~place of the robe」ってとこ以外全くと言って良いほど印象に残ってません。 それから、最後の「SOMEDAY」もゲイリー節ながらメロディがイマイチな感じ。 始まりと終わりの曲がイマイチな印象なのが非常に残念。 それと⑤~⑧まで全部7分近いっていうのは結構キツイかも。まぁ、これらの曲はメロディ自体は悪くない。("悪くない"どころか⑥FLY LIKE AN EAGLEは名曲に値するとすら思う) ②BRIGHT OF THE BLADEはかなり好きな曲です!個人的には超名曲とされている『THE NAME OF THE ROSE』よりも好きですね! なPさんは「不必要にハードな曲で曲数を稼いでるよう」だと仰ってますが、俺は余りそうは思いませんでした。 素直にハードな曲は②BRIGHT ON THE BLADEと⑨BATTLELINESだけだと思うし、まぁ⑦ARCADIAもハードだと言えるかもしれないし①THE ROBEもそうだと言えなくもないですが、少なくともアルバム中盤はミドル・テンポ中心で落ち着いた雰囲気のアルバムだと思います。 「楽曲の粒」に関しては、俺はまだTENのアルバムはこれと「THE NAME OF THE ROSE」の2枚しか聴いたことがないのでハッキリとは言えません。よって何も言いません。(笑) 良い曲、良いメロディはしっかり入ってるアルバムなので買っても全然損なんてすることないと思います。良いアルバムだと思うんですけどねぇ…。(途中でダレを感じることもなくはないですが、それでも)
同じアルバム収録の「BRIGHT ON THE BLADE」に比べると多少メロディが劣るように思ってるんですが、それでもこの曲のAメロ~Bメロの流れはかなり好きです。サビも全然悪くないんだけど、Aメロ~Bメロがかなりカッコいいのでちょっとその期待に応えてもらえなかった、…と言ったら大袈裟か。それだけAメロ~Bメロが好きってことです! いやいや、良い曲だと思いますよ、ホント。 呆気ない終わり方はどうにかならんかったんか、と言いたいけど。(苦笑)
個人的に歌メロが印象薄だった1曲目で「ウムムッ…」となってだけど、この曲で一気に持ち直しました!何度聴いても良いですわ、やっぱ。 勿論楽曲にある程好い勢いも良いんですが、歌メロがかなり印象に残るものでした。サビメロは勿論のこと、個人的にはブリッジがかなりカッコ良く感じますね!「♪So many nights,so many days~」とリズムが良いのも○! 俺にとってはかなりの名曲ですね!
歌メロの"雰囲気"はまさにゲイリー・ヒューズが作るそれなんだけど、なんかフックが足りない気がする。サビの最後の「~place of the robe」ってとこは良いんだけど。 ただ、6:00前の「曲を終わらせるところ」でそうせずに、荘厳な混声合唱を入れる辺り、個人的には好きです。…が1曲目でこういう展開はちょっと早い気も…。まぁ、その混声合唱をバックにゲイリー、この合わせ技だけでも彼の声が好きな俺は結構楽しめます!(笑) そう、ただメロディが上記の部分以外残らずイマイチな印象だったのが至極残念。やってること自体は好きなだけに。
オリジナルは持ってないので1曲も聴いたことがありませんでしたが、これは相当格好良いです!! 何曲かでチャック・ビリーの歌いだしのメロディが同じようなのがあること以外は総てが最上級に格好良いですわ!!チャックが所々で披露するデス声も素敵でよろしいですね。 個人的には1,FIRST STRIKE IS DEADLYと7,OVER THE WALLがお気に入り。前者の叙情的なギターソロ、後者のギターソロの後半もどちらも最高のギターソロです!!
「SOULS OF BLACK」で初めてTESTAMENTを聴いた俺にとっては非常にTESTAMENTらしいグルーヴのある曲。 スピード自体は抑え気味ながら、ザクザク刻まれるリフ、ライヴで合唱が起こるほどキャッチーな歌メロ(と言うかライヴで"叫ぶ"ためにあるような箇所がある)、そしてノリが良い。このTESTAMENTらしいグルーヴが最高! ベースの音がショボめなのにも関わらずこのヘヴィさ。彼らのパワーには驚かされます。
初めて聴いたTESTAMENT。 正直初めは「あんま勢いねぇし、ちょっと似た雰囲気の曲多いじゃん!」とイマイチでしたが、時間が経てばそれほど悪くないなと思えるように。 全体的にミドル・テンポのノリ重視の曲が目立つんですが、残念なことにサウンドがヘヴィさに欠け、ドラム・サウンドも結構ラフ。これでヘヴィなサウンドならば、テンポが昔と比べて落ちようとも、そのヘヴィ・グルーヴに身を任せることも簡単なんだけど…。 しかし、ギターソロの構築美は素晴らしく、このソロを聴くだけでも充分に価値あり! …と書くと、なんだかこのアルバムが悪いみたいですが全くそんなことはなく、3rd『PRACTICE WHAT YOU PREACH』を聴いたことある人ならば「TESTAMENTらしいじゃん」と楽しめるんじゃないでしょうか? スピードを求める人には不向きでしょうが、グルーヴを楽しみたいっていう人ならばイケると思いますね。(そのグルーヴが完璧に活かされてないのはなんとも残念ですが…) しかし、ギターソロはホントに良いね!圧巻よ!
1stが『AC/DC meets QUEEN』だったのに対し、本作は『主にQUEEN、ちょいAC/DC』って感じですね。リフのインパクトは下がったものの、歌メロ等の、メロディそのものの魅力が格段に増したって印象です。 1stの良い意味での荒々しさは殆ど残されておらず、その点では不満を覚える人もいるかもしれません。 ただね、これだけの曲ですよ、こんなにも良い曲。全部良い曲。"ポップ"がいっぱい。 加えて全曲ほぼ曲間なしでスーーっと40分弱。ここまで聴き通すのが"容易"なアルバムも久しぶり。あっという間の40分弱。前作よりもバラエティが格段に豊かになってる上に、曲数を絞込み、多少「前半よりも落ちてる…」感のあった前作。だったけど、本作にそれはなし!! 特に④『DINNER LADY ARMS』~⑤『SEEMED LIKE SUCH A GOOD IDEA』~⑥『HAZEL EYES』~の流れは感動的ですよ。 なんだかんだで、リフが御座なりになってるってコトもないし! 確かに落ち着き、音作りも緻密とすら形容出来そうなアルバムですが、それでもやはり「ROCKって楽しい!!」と、本作でもちゃ~んと思わせてもらえましたよ、ハイ。 ね、⑧『GIRLFRIEND』や⑨『ENGLISH COUNTRY GARDEN』のあの楽しさ、それを聴いてるときの嬉しさ、1st聴いてるときよりも良いかもよ! 名盤かどうかなんて、このアルバム(というかこのバンド)を"語る"ときはどうでもいいけど、「実際ど~なの?」ってコトになると、こりゃ名盤ですよぉ。