「BLUE BLOOD」程曲のタイプは多くないのに何故か散漫な印象だった。曲順が良くないのかな?まぁ、そんなの気にすることないけどね! とにかく曲が良い!「PHANTOM OF GUILT」と「GIVE ME THE PLEASURE」はどうにも好きになれないけど(後者の歌詞には笑ったけど)、他は総て名曲・超名曲! 特に別ヴァージョンやリメイクが存在しない(はず)の「VANISHING LOVE」や「ALIVE」は素晴らしくゾクゾクすることも。 音質は80年代のインディーズであることを考えれば別に気にならないし、音が篭りまくった「BLUE BLOOD」よりは良いと思う。 音質云々よりも音楽・曲が持つ説得力が圧倒的なアルバムでしょ?そりゃ勿論、良い音質で生まれ変わったらそっちを聴くけどね。(笑) ジャケはちょっとシャイな人だったらレジに持っていくことはおろか、手に取るのも恥ずかしいのでは…。(笑)
「マーク・ボールズ凄い!!」 イングヴェイがギタープレイに只ならぬ気迫をみせたこのアルバムを聴いていて上のようなことを思った。確かに彼が「限界に挑戦した」というインスト「Asylum」は凄まじいし、他の曲のソロも気合が入ったプレイを聴かせてくれる。ただ、「誰がNO.1なのかはっきりさせようとした」のなら、別に「Asylum」だけでも良かったんじゃないか?という気も。イングヴェイのギターが凄いのは誰でも知ってる。 とにかく、「マーク、凄い!!」 2,Leonardoや5,Wield My Swordの超絶ハイトーンを聴かされたときは「なんじゃこりゃ?」、次の瞬間身震いですよ。ハイトーンに限らず、凄まじい歌唱力である。他のシンガーじゃ完成できなかっただろう、と想像せざるを得ない曲をマークは見事に完成させている。 肝心の曲の方は、特に5,Wield My Swordが素晴らしく、歌唱、ギターソロ共に絶品だと思う。あと、あまり人気がないようだが7,LEGIONS OF THE DAMNEDも好きな曲だ。2,Leonardoもなかなか良いし、⑧⑨の疾走系もそれなりに楽しめる。 ただ、他はイマイチかな。3,Playing With Fireのイントロは凄く格好良いんだけどあとは"それなり"だし…。 あと、最初にちょっと気になったのが曲順。今では慣れもあるし「ドラマティックなオープニング、アグレッシヴな中間」という流れもはっきりしているので問題はないが、初めは「ちょっとテンポの良い曲が中盤辺りに集中してないか?」と思っていた。⑩以降にダレを感じてしまったし…。(気迫のインストAsylumがあるにも関わらず!) プロダクションも評判通りあまり良くはなく、味気無さを感じてしまうことも。 特にバスドラは音が悪いし、ツーバスドコドコになると左右の音量が違う(キックの強さの違いが原因か?)ため変な感じ。7,LEGIONS OF THE DAMNEDのイントロでそれが顕著だ。 「イングヴェイならこれを聴け!」というようなアルバムじゃないとは思うが、彼の気合の入ったギタープレイ、そしてマークの超人的歌唱を聴く、というだけでもある程度楽しめるんじゃなかろうか?それに⑤という名曲も入っているし。ファンなら素通りしないでキチンと聴きましょう。悪くはないです。
イントロの笛の音、俺は結構好きですけどね。(笑) イングヴェイらしい"よくある"バラード。 この曲を聴いてるとなんとなく『I'D DIE WITHOUT YOU』をヨランの声で聴きたいなぁと思うんですよ、俺は。(笑) ギターソロは、フレーズ的に惹かれたところはないんだけど、音色のコントロールはさすがだな、と。
全15曲で1時間8分間。これより長いアルバムなんて山ほどある。けど、このアルバムは曲は弱めだしテンポの遅い曲が多いのでかなり長~く感じられる。 ⑥No Mercy、⑩Forever Is A Long Timeの疾走曲2曲は(全15曲中たったの2曲!!)かなり格好良い。イングヴェイのファンなら「これを聴くために買ってちょ~だい」と言いたいほど俺は好きだ。 …ただ他が……。他の曲が全体的に勢いに欠けて、さらにはメロディもところどころにフックを有しながらも長続きせずに結局通り抜けてしまった。 でもまぁ、『ODYSSEY』が好きな人なら気に入るんではないかと思わせるポップな③Teaser、珍しくメジャー・スケール(?)を用いたインスト⑧Leviathan、イングヴェイらしい哀愁メロディはしっかり入っているバラード⑪I'm My Own Enemy、メロディをスウェーデンかどっかのメロパワ・バンドにパクられてた気がする小インスト⑬Golden Dawn、など耳を惹いた曲もあるにはあったけど。(いや、③はそうでもないや。(笑)ただ『ODYSSEY』が好きな人は気に入るかなぁって思っただけです) 勢いがないのはヨランの声質を考慮してか?とも思えるけど、イングヴェイは「誰がシンガーだろうと関係なく曲を作る」人なのでそれはない。(笑)インスト曲が多い中で1曲も疾走感あるインストがないってのは残念です。 とにかく、この楽曲群でこの時間は長い。もうちょっと短くする必要があったと思う。10曲か11曲辺りに絞っていれば、今よりは好意的に捉えられたはず。 ジャケに関しては、エグくなくて極端にエロくなければ問題ありません、多分。(笑)
オリジナルを聴いたことがあるのは「GATES OF BABYLON」と「CHILD IN TIME」のみで比較なんて出来たモンじゃないけど、まぁ、それなりに楽しめるアルバムでした。 KANSASの「CARRY ON WAYWARD SON」はかなり好きになってしまったのでオリジナルも聴いてみたいです。(オリジナルよりもテンポが速いそうですね) DEEP PURPLEの「PICTURES OF HOME」もイングヴェイのプレイや曲自体が格好良いですね。これもいずれはオリジナルを聴きたいですね。 「GATES OF BABYLON」はオリジナルの良さが勝因かな? 素直に「格好良いなぁ」と思えたのはこの3曲くらい。後はそれなりに、でした。「CHILD IN TIME」はマーク・ボールズも凄いけど、殆どイングヴェイのギターソロ・タイムもスリリング。弾きまくり! マークの歌うRUSHの「ANTHEM」もそこそこ楽しめたかな。 しかしまぁ、リッチー関連が5曲、ジミ・ヘンドリックスが2曲と、日本盤全11曲中7曲が2人のアーティストで埋められてるってのは、如何にも我が道を行ってるって感じでイングヴェイらしいね。(笑) もうちょっとタイミングさえ良ければ、コージー在籍時のRAINBOWの曲をコージーのドラミングで聴けたかも知れない…。それがもし実現してれば、イングヴェイにとってはもっと"インスピレイション"だったんだろうなぁ。まぁ、こんなの素人の単純な意見だけどさ。(笑)
疾走曲は格好良いし、バラードもなかなか良いんだけど、どうも他の曲がいまいち。前作「THE SEVENTH SIGN」には「MEANT TO BE」など疾走曲ではない(「MEANT~」はバラードでもないと思う)曲にも素晴らしいものがあったが今回は……残念。それに疾走曲にしたって、勿論個人差はあるにしろ「VENGENCE」は前作の「NEVER DIE」に、「FIRE IN THE SKY」は同じく前作の「CRUSH AND BURN」に勝ってはいないと思う。バラードも個人的には完全に前作の曲の方が良いと思っている。 とは言え、前作を聴いて気に入ったのならば本作を聴いても損はないでしょう。繰り返しになるが、疾走曲は格好良いしバラードも良い。他の曲にしたって結局は聴いて自分で判断するのが一番。(結果、俺はあんまり……だったけど) 名盤ではないが、決して駄作でもない。それなりのクオリティを備えたアルバムである。
(一応バンド名義だけど)ソロでのデビュー作であり、インストがメインだった前作『RISING FORCE』から歌入り曲をメインにした2nd。 イングヴェイ自身、「これはメタル・アルバムとして作った」と言うだけあって曲はアグレッシヴなものが多く、アルバム単位では彼の作品中最もアグレッシヴなものだと言えるでしょう。 そんなアグレッシヴな中で③DON'T LET IT ENDの一部にあるような泣きメロが胸を突く。⑤I AM A VIKINGのダークな哀愁もまた格好良い! クラシカルなフレーズを身にまとったダークでアグレッシヴな楽曲群が非常に魅力的で、この世界にはジェフ・スコット・ソートの声が良く合う。このアルバムのヴォーカリストは彼で大正解だった!! イングヴェイのギターも冴え渡ってるし。 ただし、良~く良ぉ~く言われているように音は悪い。篭りまくり。 でも、古い作品ということ、そして中古でかなり安く買ったということで(笑)、俺はあんまり気にしてないんですね、これ。(笑) まぁ、俺が感じたマイナス点は、このアルバムの曲で初めてジェフの声を聴いたんで「ジェフ・スコット・ソートって人は篭った声の人なんだなぁ」と『INSPIRATION』で新たにジェフの声を聴くまで思っていたことですかね。(笑) とにかく、音の悪さは曲の良さでカヴァーできるけど、曲の悪さは音でカヴァーできませんからね、普通は。 …でも、良い音で聴きたいっていう願望・希望は100%理解できます。(笑) 早い話が、音の悪さを理由にこのアルバムを聴かないのは勿体無いぞ、と。
交通事故に遭ってしまった後に製作されたアルバム。 折角ジョー・リーン・ターナーという素晴らしい人物と組んだアルバムがそんな醜い出来事の後とはなんとも…。 とにかく、イングヴェイの作品にしてはポップなイメージが強いですね。①RISING FORCEや⑥RIOT IN THE DUNGEONS、⑩FASTER THAN THE SPEED OF LIGHTといった歌メロが非常に魅力的な疾走曲もしっかり収録されてますが。 そのポップ系の曲があまり馴染めないといのが正直な俺の感想。とは言っても、部分的には良いと思える箇所もあるし、②HOLD ONは哀愁のメロディが堪らないし、北欧らしいポップな⑨NOW IS THE TIMEはかなり好きな曲です。全体的に主観でみても曲のレベルは高いと思うし、(ある程度、だけですが)客観的にみるとB!誌でも評されてる通り、良い意味でイングヴェイらしさが他の作品よりも希薄でとても良い作品だと思いますね。 疾走曲の格好良さは本当に素晴らしい!!(①RISING FORCEは評価されてるけど、⑩FASTER THAN THE SPEED OF LIGHTはもっともっと評価されても良い曲だと思うなぁ)それに負けじと⑨NOW IS THE TIMEもホントに良い曲です!! ギタープレイは事故後ということで粗い部分もありますが、そこは愛情を以ってこっちがカヴァーしましょう!(笑)上手いことは上手いわけですし。 それにしても、ブックレットの裏のアンダースとイェンスのヨハンソン兄弟は似過ぎ!(笑)
最初聴いてるときはインスト曲かと思ったけど、1:00過ぎた辺りからちゃんとジョーが歌い始めたので安心(?)しました。 しっかし低い位置にいますね。「FASTER THAN THE SPEED OF LIGHT」も今現在は低いし…。 イントロや間奏に出てくるタッピングを使ったところはドラマティックさを出してて格好良いし、歌メロもなかなかキャッチーだし、もうちょっとは人気出ても良いと思うんですけどねぇ。 歌とインスト・パートの比率が、インストの方が高さそうなのが問題?
「NEVER DIE」「PRISONER OF YOUR LOVE」「CRUSH AND BURN」「MEANT TO BE」「SEVENTH SIGN」「BROTHERS」と名曲、佳曲を多数収録している。これだけ幅の広い楽曲でよくこれだけ良い曲を集められたものだなぁ、と感心させてもらった。正直、あんま良いとは思えない曲もあるにはあるけども。とても曲のバリエーションが豊富なアルバムだ。 マイク・ヴェセーラはLOUDNESSでチラッと聴いたことあったけど、そのときよりは好感触。別に彼が大きく変わったわけではないんだろうが、LOUDNESSよりもこちらの方が彼に合っているんだろう。自分はこのアルバムでの彼はしっかりと良い評価をしたい。 マイク・テラーナはさすがの力強いドラミングを披露しているが、音作りがパッとしないのが残念。まぁさすがに、RAGEの「SOUNDCHASER」と同じ音で、なんてのは無理な注文なのはわかってるけど。 とにかく良いアルバムでしょ、これは。買って損なし!
初めて聴いた世紀魔Ⅱのスタジオ・アルバム。(初聴きアルバムは『LIVE! BLACK MASS IN LONDON 』) 正直、ナメてました、世紀魔Ⅱ。閣下の御歌が上手いことは知ってましたが「曲の方はどうなの?」と。 ごめんさない。申し訳ございません。素晴らしいです、カッコいいです。 佳曲、名曲、超名曲の嵐で、特に『EL・DO・RA・DO』や『秘密の花園』は最上級の歌メロを持ってるし『アダムの林檎』の余りにも素晴らしい展開美・構築美を持つギターソロ、あれには震えが来ますねぇ。 そう。歌メロも良いけど、ギターも良いんですよね。リフもソロも。加えてベースも良い!!どこを採っても良いんですよ、このアルバムは。綺麗綺麗してるところも、悪魔悪魔してるところもどちらもカッコいい!!別に日本の音階が使われてるわけじゃないけど、それでも「外国のバンドには作れないだろうなぁ」と思えるメロディがあるもの良いですね。 最後の『地獄への階段』は余りにも美しくて、口笛が聴こえる度に涙腺緩んじゃいます…。閉めは閣下のありがたいお言葉……、出来れば曲を完結させて欲しかったけど…。(苦笑)まぁ、一応『地獄への階段~完結編~』なるものがあるそうなので聴いてみたいですが、そっちは疾走パートがあるそうで…。出来ればずっと"美麗バラード"で通した『完結編』が良いなぁ……、グチっぽいので止めます。(笑) それにしても、『モアイ』。サンプラザ中野さんがゲスト参加とは…。(笑)しかも呟くだけ…。(笑)良い仕事してますよね!!彼がマイクの前で「モアイ…」と呟くレコーディング風景…、想像し難く無さ過ぎです!!(笑) 話が脱線してしまいましたが、楽曲・演奏・歌唱の素晴らしさは充分に名盤と呼びたいくらいですし、収録時間が程好いのも良いですね。素晴らしいアルバムです!!