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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1301-1400

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1301-1400
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BURZUM ★★ (2003-12-28 21:10:00)

上で話題になっているので、ちょっと「BURZUM」の読み方について調べてきました。
現地の言葉(ノルウェー語かな?)では「burz(ブルズ)=暗い」の名詞形で、「BURZUM」は「ブルズム」と読み「暗黒」という意味だそうです。実際にCountはこう発音していたらしいです。
英語的には「バーズム」か「バーザム」ですね。
私は「バーズム」と発音してます。でもどうしてドイツ語で訳詞をつけるんでしょうか。全く分かんないですよ(笑)


BURZUM ★★ (2004-01-28 21:55:00)

3回に渡る連続投稿失礼します(笑)
なんとなくBURZUMについて調べていたら、なんと「HVIS~」の歌詞の英訳を発見してしまいました。ので、載せておきます。でもオリジナルを載せると著作権に触れるって訊いたので、訳詞のみで…
1:DET SON ENGANG VAR(What once was)
Between the bushes we stared/At those who reminded us of another age
And told that hope was away/Forever...
We heard elvensong and/Water that trickled
What once was is now/Away/All the blood...
All the longing the pain that ruled
And those feeling that could be touched/Are away.../Forever...
2:HVIS LYSET TAR OSS(If the light takes us)
A glade in the wood/Where the sun shines
Between the trees we are imprisoned/In this God's glade
It burns it scorches/When the light licks our flesh
Goes toward the sky a smoke/A cloud of our form
Prisoner of burials/Tormented by the God's goodness
No flame no hate/They were right we come/To hell...
3:INN I SLOTTET FRA DROEMMEN(In the castle of the dream)
Between misty vales/between gloomy mountains
Under gray clouds/In the black night
On a proud horse/In black clothes/Strong weapons at hand
The infinity with dead trees/An eternity of cold
Over stone and wood/In the shadows...
Out from the mist/Out from the darkness
Out from the big shadows of mountain/The castle of the dream...
So ends the ride/That lasted a lifetime
For the master goes/(In the castle of the dream)
…Countの歌詞世界を理解したい方はどうぞ(笑)日本盤は今廃盤らしいですが対訳ついてたのかな?


BURZUM - Belus ★★★ (2010-03-05 21:38:00)

2010年発表の7th。

シーンの中心人物、Euronymousを殺害した事で投獄され、獄中でもアンビエント作品を作っていたCountが新作を発表するということで、その動向がかなり注目されてましたが…

リフ中心の音楽、情景を見せる音楽としても、その手段の軸にあるのがリフということで、これは(生粋の)メタルだと思います。人種差別的思想の関係から、ロックそのものを否定する発言をしていた(らしい)ことや、実際にアンビエントに傾倒していた事から考えると、この作風はかなり意外なんですが…。

音の方は、ミッドテンポで鬱々としたメロディを聴かせる、いわゆる「鬱ブラック」的な曲から、刻みリフを用いた疾走曲など、1stから3rdまでの路線を総括し、磨き上げたという感じでしょうか。ヴォーカルの方も、以前のようなヒステリックな高音絶叫とは違う、(DISSECTIONの)Jonを少し高めにしたような、ドスも効いた叫びで、やっぱり凄みがある。時折挿入される淡々とした語りも、カリスマ性を感じさせる物で、こんな声で危険思想をこんこんと説かれたら思わず洗脳されてしまいそうです(笑)。

スタイル自体はブラックメタルの一つの王道とも言うべき物ですが、やはり彼って才能あるミュージシャンですよね…他の鬱ブラックと比べても、曲の印象度や凄みに、明らかな違いがあると思う。特にそれが感じられるのがメロディ。以前の曲では「Dunkelheit」「Det Som Engang Var」「Spell of Destruction」などに顕著でしたが、彼の書くメロって鬱々としているだけではなく、北欧神話に隠された闇の部分を語るかのような、神秘性もあると思うんですよね…大袈裟に言ってしまえば、「哲学的な雰囲気がある」というか(笑)。

ブランクがあっただけに、その部分に翳りがなかった事には本当に安堵しました。…という訳で、史上最もメタリックで、入りやすい作品になったアルバムだと思います。でもこれ、店で掛かっていて「あ、もう出てるんだ」とレジに持っていったんですが…思いっきりネタバレ(苦笑)。動向や発言から、一体どんな音になったのか、家でゆっくり確かめたかっただけに、ちょっと残念でしたね…。


BURZUM - Burzum - Channelling the Power of Souls Into a New God ★★ (2004-12-31 00:10:20)

この曲、聞き流してた時は「初期からこういうインスト作品もやっていたんだなぁ…」くらいにしか思っていませんでしたが、夜中にじっくりと聴いていたらかなりの恐怖を感じました。タイトルも来てますよね(笑)


BURZUM - Burzum - Ea, Lord of the Depths ★★★ (2004-08-09 22:03:45)

BURZUMらしい寒くて陰鬱、それでいて心に響くメロディのギターリフが最高に良い曲。更に4分を過ぎた辺りからそのリフを更に叙情方向にパワーアップさせたような素晴らしいギターソロが入ってきます。とにかくこの曲はメロディが自分のツボをもろに突いてます。
歌詞はちょっとオカルトっぽい…かな?


BURZUM - Burzum - My Journey to the Stars ★★★ (2005-03-17 03:46:50)

BURZUMの中ではストレートなブラック。
勿論彼の作品らしい陰鬱なメロディも登場するんですが、疾走パートでは神秘性すら感じさせるメロディまで出てくる超名曲です。タイトルに触発されてのベタな感想かもしれませんが、夜中に聴いてると魂が恒星間飛行できそうです(笑)


BURZUM - Burzum - Spell of Destruction ★★★ (2004-08-09 22:05:05)

この曲の中盤、陰鬱なギターと共にCountが凄まじい勢いで何回も絶叫するパートがあるんですが、本当にレコーディングで泣き叫んでたと思うくらい感情の篭もった絶叫です。ある意味「泣き」と言えるかもしれません(笑)
KILLERQUEENさんの「死叫」という表現、この曲のヴォーカリゼーションを表す言葉としてこれ以上無い位ぴったりだと思います。


BURZUM - Burzum - War ★★ (2004-08-09 22:05:25)

アルバムの中で一番意表を突かれた曲。
冒頭ではいきなり「ディス イズ ハンッ(←嘲るような笑い)ウォー」とかいう語りが入ってますし、早弾きのギターソロまで披露しちゃってます。リフも陰鬱というより勇壮と言って良い感じで、良い意味で浮いてる感じのする曲です。


BURZUM - Burzum / Aske ★★ (2004-08-09 22:03:00)

1stのBURZUMとミニのASKEのカップリングで、収録時間も長めなお得なCDです。
私はBURZUMは3rdから入ったので、この作品は結構意外に思った所が多かったです。
まずシンセのイントロが僅か3秒ほどで、そのまま疾走する①も意外ですし、
早弾きソロが飛び出す⑤はもっと意外(笑)。
でも途中で挿入される2曲のインストは後のBURZUMを思わせるところがありました。
⑧までが「BURZUM」の、それ以降が「ASKE」、⑪は両作品に収録されている曲らしいです。
色々なサイトを見てみると、この作品はプリミティブ・ブラックに分類されるらしいですが音質は
少し薄い感じがするだけで、音の分離自体は悪くないですよ。
聞いた話によると「ASKE」にはベーシストとしてEMPERORのSamothが参加しているらしいんですが、
ドラムは誰が担当しているんでしょう…?
本人が演っているという話を聞いた事がありますが、本当でしょうか?
ちなみに、CDのレーベルはあの焼け焦げた教会の残骸です…やばいですね。


BURZUM - Burzum / Aske - Stemmen fra tårnet ★★ (2004-12-31 00:10:48)

ミニアルバム「ASKE」のパートに収録されている楽曲。
Samothが参加しているらしく、テンションの高い演奏を聴かせてくれますがしばらく聴いていると何の前触れも無く曲が終わります。これって狙ってやっているのでしょうか…?


BURZUM - Det som engang var ★★ (2003-12-28 21:10:00)

比較するのもどうかと思いますが、MAYHEMがブラック好きにとっての「ツボをついた作品」だとしたら、このBURZUMは「秘孔をついた作品」だと思います。決して正統派じゃないんですが、この鬱々とした色の無い音世界は癖になりそうです。

曲は②の後半や③の亡霊コーラス(笑)など、意外にメロディアスな部分もあります。そしてなんといってもCountの泣き叫ぶかのような叫び声はシャウト好きなら必聴ですね!!音質はほんっの少しだけ曲と関係ないノイズが流れるのがウザいっちゃあウザいですが、普通に聴きやすい音質です。音の分離がしっかりしていながら不気味な低音も効いているので、安心して聴けると思います。

私は「HVIS LYSET TAR OSS」を先に聴いてたんですが、何故かこっちのほうが録音の音量がかなり大きいです(謎)。とくに⑤のシンセのやつは大きすぎでしょう(笑)


BURZUM - Det som engang var - Den onde kysten (2003-12-29 07:16:42)

オープニングを飾るインスト曲。
多くのアーティストに見られるような「準備しろ~!!」的なものではなく、沈み込んでいくような感じの序曲です。
少しキーボードによるメロディもあり。


BURZUM - Det som engang var - En ring til å herske ★★★ (2003-12-29 07:17:39)

重々しいテンポで進行する曲。
この曲はアルバム内でも不気味さ、陰鬱さではトップクラスに位置する曲で、特に黄泉からの亡者の呼び声を思わせるようなコーラスは聴き所です。


BURZUM - Det som engang var - Han som reiste (2003-12-29 07:16:53)

アルバムの他の曲と比べて妙に音が大きいインスト。
シンセがぼーん、ぼーんという感じで鳴っていて、低音に圧迫感を感じます。


BURZUM - Det som engang var - Key to the Gate ★★★ (2003-12-29 07:17:28)

アルバムの実質的一曲目を飾るに相応しい疾走感のあるブラックメタル…と思わせておきながら、中盤ではやっぱり陰鬱な展開も盛り込まれている曲。
曲の後半ではメロディアスなギターフレーズが聴けてかっこいいです。


BURZUM - Det som engang var - Lost Wisdom ★★★ (2003-12-29 07:17:16)

癖のあるリズムとフィルを強調したイントロから始まるかっこいい曲。
空間を利用した音作りとブラックメタルの融合はBURZUMならではでしょうか…。
歌詞は英語で、最後はちょっと宗教についても触れているみたいです。


BURZUM - Det som engang var - Når himmelen klarner (2003-12-29 07:17:04)

ギター中心のインスト曲。
これは89年作曲と言うことでアルバム内では最も古い曲みたいですが、やっぱり普通のブラックとは全然違う感じです。
BURZUMは最初からブラックを目指してなかったと感じさせる一曲。


BURZUM - Fallen ★★★ (2011-04-22 17:59:08)

2011年発表の8th。
もう新作が出るとは…刑期全うしたら、なんか精力的になりましたね…。

路線は前作同様、彼特有の、洗脳的な感覚すら覚えるリフの繰り返しをベースにした、ブラックなんですが…前作よりも音が太くなったような感じがありますね。それによってタフに聴こえたりはせず、よりフレーズの「洗脳力」のようなものが上がって聴こえると思う。時折挿入される呟くようなヴォーカルも、かなり洗脳的だと思う。

個人的には、前作よりも過去作を思い起こすところが多い印象で、聴いていて「ああ、確かにVargって昔からこういうリズムを好んで使ってたな…」とか思う箇所が結構あったりします。彼の書くリフメロって、魂が肉体から離れてアストラル界を飛んでいくような、妙なスピリチュアル性が昔からあって、それが強烈な個性になっていると思うんですが、それも前作よりも強く感じた次第。

彼のスタイルをかなり模倣しているバンドが多い今ですら、聴いてBURZUMだと分かる個性があるというのは、実は凄い事だと思う。ましてやリフのメロディだけでピンと来る人はピンと来ますからね…月並みな言い方ですが、彼もノルウェーの生み出した天才の一人と言えるでしょう。


BURZUM - Filosofem ★★★ (2004-01-05 22:57:00)

2nd→3rdよりも、更に音楽性が激しく変化した4thアルバム。
前半は激しく耳を劈くインダストリアルノイズ中心の音楽(アンビエントさも感じない事もないですが、この音で安らげる人はかなりの好き者とみた)、後半はアンビエントで⑤は約25分というなんだか凄い構成です。

それと…ボーカルパート!!
エフェクト掛かってるのは特に問題じゃなくて、今回は歌詞がちゃんと聴き取れます(笑)。何故か歌詞カードの曲名とジャケの曲名が違います(ジャケ「DUNKELHEIT」→歌詞カード「BURZUM」みたいな。意味は同じなのでジャケのはドイツ語訳だと思われます)。今までより遥かに聴き手を選ぶアルバムだと思いますが、ノイズ好きで暗いのがイケる人は是非どうぞ!!


BURZUM - Filosofem - Burzum ★★ (2004-01-05 22:57:01)

自分のバンド名(独りですが)を冠した曲。
もはやインダストリアルノイズかギターノイズか分からないような凄まじいまでのノイズが吹き荒れる曲です。
シンセによる陰鬱かつ綺麗なメロディも健在です!!


BURZUM - Filosofem - Jesu død ★★ (2004-01-06 09:10:56)

この曲も一曲目同様、インダストリアルと聴きまがうかのようなノイジーな曲です。
でもなかなか速いテンポのドラム(打ち込みかも)が入っているので、結構聴きやすい方かと思います。


BURZUM - Filosofem - Rundtgåing av den transcendentale egenhetens støtte ★★ (2004-01-06 09:11:13)

これがよくBURZUMの4thを語る上で話題になる、約25分の長大アンビエント作品。巷に溢れる「孤独感を描写した曲」が孤独に苛まれつつも他者との関わりを望んでいる感じだとするなら、これは本音でも本心でも深層心理の段階でも孤独を愛している感じ。


BURZUM - Hliðskjálf ★★ (2004-04-09 21:54:00)

BURZUMファンにはどうやら不評らしいアンビエントですが、私はこの作品かなり好きです。④なんかは凄く良いメロディを持っているし、勉強する時や本を読む時、もしくは寝る時なんかかけておくと集中できそうな感じです。

ただ、アンビエントなのに30分強しか入ってないのがちょっとなぁ…すぐ終わっちゃう。先日うちの私がこのアルバムをかけながら本を読んでいると、母が部屋に入ってきて「あら、いいの聴いてるわねぇ」とか言いながらしばらく聴いていったので、もしかしたらブラックメタラー以外にこそアピール出来る作品なのかもしれないです。


BURZUM - Hliðskjálf - Die Liebe Nerþus’ ★★★ (2004-04-10 04:24:21)

「Liebe」という単語は「愛」を意味するらしく、そういうタイトルがついただけあってメロディが暖かいです。
知らない人に聴かせたらクラシックの名曲かと思うくらいの綺麗なメロディで、やっぱりこの人の書くメロディはいいなぁと思いました。


BURZUM - Hliðskjálf - Tuistos Herz ★★ (2005-03-17 03:46:35)

タイトルの意味は「Tuistoの心」らしいですね。Tuistoって誰だろう…?
キーが作り出す宇宙の中に美しいメロディが流れるこの作品は、荒れ狂うギターノイズの中に寒々しいメロディを盛り込んだブラックメタルとどこか通じるものがあるように思います。


BURZUM - Hvis lyset tar oss ★★★ (2003-12-15 08:03:00)

つい最近購入したんですが、これって日本盤も出てたんですね…。

全4曲でありながら45分といった驚異的な長さを誇るアルバムで、その中では美しいシンセに絡みつくノイズ、執拗に繰り返されるメロディとリズムなど、聴いているとなんとなく音の宇宙を彷徨っているような感覚に襲われる不思議なアルバムです。

音質も録音のボリュームが小さめで、他のアーティストの曲とMDなどに一緒に録ると浮いてしまうのがちょっと欠点といえば欠点ですが、その他は特に問題ないです。ただ、結構ギターノイズを効果的に使う箇所が多めで、ノイズが嫌いな人は受け付けないかもしれないです。

まあちょっと難癖をつけるとしたら、4曲でフルアルバムと同じ値段はやっぱり高いと思ってしまうのと(笑)、ドイツ語の歌詞が全く判らずCountがどういった内容の歌詞を描いているのか窺い知ることが出来ないことですね。


BURZUM - Hvis lyset tar oss - Det som en gang var ★★★ (2003-12-15 08:03:06)

何故か前作のアルバムタイトルを冠した、約14分の大作。
ギターノイズに絡むシンセのメロディは儚げで美しく、ややアンビエントな感じのイントロからバンドサウンドに雪崩れ込みます。この曲は自分が思っていた「ブラックらしさ」はあまり感じなかったけれど、純粋に音楽としてかっこいいと思います。
ブラックらしくないというよりブラックの範疇をはみ出した一曲、でしょうか…


BURZUM - Hvis lyset tar oss - Hvis lyset tar oss ★★★ (2003-12-15 08:02:52)

アルバムのタイトルトラックで、最も「ブラックメタルらしさ」を感じる曲。
疾走感がありながらも淡々としたリズムにノイズの中から染み出してくる邪気、そしてCountの何かに絶望しているかの様な叫び…これは暗黒音楽の傑作でしょう!!


BURZUM - Hvis lyset tar oss - Inn i slottet fra drømmen ★★ (2003-12-15 08:02:31)

怪しげなリズム+メロディから始まるなんとも不気味な感じの曲。
疾走感もありますが、この曲はCountが喘ぎ声みたいなボーカルで歌う部分があるので「ヴァイカーネス様ステキです…(はぁと)」っていう人は必聴です(笑)。


BURZUM - Hvis lyset tar oss - Tomhet ★★ (2003-12-15 08:02:17)

14分にも及ぶ、Countの大作主義が顕れたシンセのアンビエント曲。
そんな曲なので、刺激を求めてBURZUMに手を出した人はちょっと退屈に感じるかもしれませんが、自分的には内面探求の音楽として全然アリだと思います。
終盤のリコーダーみたいな音色が好き。
追記:あれは「C」に見えるけど実は「T」なんですよ~。dark lyrics.comで確認したので間違いありません!!


BURZUM - Hvis lyset tar oss - Tomhet (2004-06-10 22:21:27)

ERRORさん
確か「空虚」という意味だったと思います。
あと、聴き返したらなんか★2つじゃ足りない気がするので★一つ追加で(笑)


BURZUM - Misanthropy Records "presumed Guilty" Compilation - Et Hvitt Lys over Skogen ★★★ (2007-07-13 22:34:16)

コンピ盤提供曲で、オリジナルには未収録の曲。
曲的にはいつも通りの、BURZUM流の邪悪な陶酔感が得られるブラックですが、途中からの展開の劇的さや力強いリズムなどはロック的に見ても充分かっこいいと言えそう。絶妙な所を突いた名曲だと思います。


BUSTUM ★★ (2012-03-11 20:28:21)

ポーランド産ブラックメタルバンド。
SEVERE STORMのKolan氏が在籍してます。


BUSTUM - The Return of Hate ★★★ (2012-03-11 20:28:59)

2010年発表の1st。
SEVERE STORM絡み、Darker than Blackからのリリースという事で購入。

よりプリミティブ寄りの作風ですが、確かにSEVERE STORMともかなり近いものを感じられるブラックですね。邪教としてのペイガンというか、叙情性だけでない、鬱感情や邪悪さを発散するメロディをトレモロに仕込んでくる曲作りが似てる。こちらの方がメロさは抑え目ですが、やはりセンスの良い、雰囲気に浸れるメロディ。曲によっては荘厳なチャーチオルガンによる装飾も入りますが…プリブラ的な薄暗い音像とは音色にギャップがあって、より非日常感が強調されてるのが良いですね。

個人的に特筆したいのは、プリミティブブラックとしての音作りの上手さ。紙ヤスリ的…よりは少々厚みも感じられるノイジーなギターリフと、RAWで聴いていて気持ちの良い音ながら、それほど前面には出ないドラムの、音像における配分のバランスが凄くいい感じ。この手のバンドは如何に聴き手をトランスに持っていくかだと思いますが、プリブラ好きには非常に心地良くトリップ出来る音。目を剥きながら何かを訴えかけてくるような、頭の毛細血管が何本も逝ってそうなヴォーカルのパフォーマンスもかなり素晴らしい。

ポーランドのペイガン/NSBM関係を追って辿り着いた方ならほぼ確実に満足頂ける一枚かと。やはり目新しさはないですが、この手を聴き漁ってる方は是非。


BY THE PATIENT - Gehenna ★★ (2016-03-23 21:05:46)

2015年発表の3rd。

たまたま新作なのに割と安い値段で売られていたこと、紹介でBEHEMOTHが引き合いに出されていた…それだけの縁で買ってしまった一枚。路線としては、デスメタル由来のフィジカルでダイレクトな攻撃性の高さ、ブラックメタル的な禍々しさを併せ持つエクストリームメタルで、BEHEMOTH辺りからも確かに遠からぬ音。ただ、こちらはキレのいい刻みリフの多用、ヴォーカルの吐き捨てなど、スラッシュメタルからの影響が色濃い感じですね。

楽曲のメリハリの付け方や、攻撃性をがっつりと伝えるクリアなプロダクションなど、エクストリームメタルとしては真っ当なクオリティの高さもありますね。ただ、印象に残るフレーズや楽曲作りという点では、BEHEMOTHクラスのバンドと比べると若干弱い気もしてしまいます。魂を持ってかれる感が薄いというか…。楽曲に「ここだ、ここを聴いてくれ!」みたいな主張の強さがあると尚良いんですけどね。

ただ、これだけ高品質な音を出していたものの、どうやら去年に解散してしまっていた模様…。だから妙に安かったんでしょうか。


Berryz工房 - ⑦ Berryz タイムス ★★★ (2012-02-07 20:08:28)

2011年発表の…7枚目という扱いで良いんでしょうか。

メンバーを入れ替えながら存続しているモーニング娘は別としても、アイドルグループが(最初期に一人抜けてるとはいえ)固定メンバーで7枚ものフルアルバムを出すって珍しいのではないでしょうか。そんな彼女らの、貫禄が出てきた作品なのではないかと思います。

まずはどの曲もキャラが立ってる、アルバムとしての充実度が素晴らしいですね。
モーニング娘の「12,スマート」「10 MY ME」辺りと並んで、つんく氏の作品の中でも1、2を争う出来だと思う。ただモーニング娘のアルバムがバランス重視だったのに対して、こちらは「一丁目ロック!」「ヒロインになろうか!」などパワーで押す曲、「女子会 The Night」「マジカルフューチャー!」などの哀愁系クサメロが堪能できる曲が多く、メタラー的にはより美味しいアルバム。「BOMB BOMB JUMP」「ガールズタイムズ」などアイドルらしい可愛らしい曲もあり、バラエティも豊か。

そしてつんく氏にパワーや哀愁が必要とされる曲を振られても、それをしっかり表現できるメンバーの歌声も素晴らしいと思う。前作よりも声の艶も、迫力もかなり上がっている印象で、全体的により厚みが加わった感じがします。元々ファンクやR&B風のアレンジの多いつんくワークスですが、今作はドゥーワップやモータウンを意識した曲調もあり、彼の作品の中でも黒人音楽のテイストが強い印象。それが可愛らしいだけでなく、貫禄ある、ソウルフルと言っても過言ではない力強さを備えた歌声が見事にフィットしてる感じ。おそらく彼女らはつんく氏の描いた青写真を完璧に表現しきったのではないでしょうか。

ちゃんと聴くまではBerryz工房ってちっちゃい子供がやってるイメージだったんですが、実際聴いてみるとむしろ貫禄十分のベテランって感じですね。曲タイトルに「!」付け過ぎなのが彼女らの溢れるパワーを物語ってます(笑)。個人的には今流行のAKBも決して嫌いという訳ではないけれど、彼女たちの方が断然好きですね。歌声だけでキャラが立ってるのが素晴らしい。もうすぐリリースされる新アルバムも楽しみです。


Berryz工房 - ⑦ Berryz タイムス - BOMB BOMB JUMP ★★ (2011-09-28 20:41:27)

黒人音楽のグルーヴを部分的に取り入れた楽曲は結構多い印象なんですが、この曲はシャネルズとか、昔のR&B歌謡のテイストを踏襲した曲で、このグループが演ると意外に斬新に聴こえます。昔から親にシャネルズやRATS&STAR、鈴木雅之さんなどを聞かされて育ってきたので、こういう曲はすんなり好きになれます。


Berryz工房 - ⑦ Berryz タイムス - ガールズタイムス ★★★ (2012-02-07 20:05:54)

シャッフルビートの心地良い、モータウン風の楽曲で、飾らない自然な可愛さがありますね。クリスマスに子供達がみんなで合唱しているような、ピースフルな雰囲気。普段ブラックメタルばっか聴いてますけど、たまにはこういう平和な曲もいいですね(笑)。まあ全然クリスマス関係ないですけど。つんく氏は昔のロックやポップスを上手く消化していて、ルーツがしっかりしているからこういう名曲が書けるのでは。
しかし、なんで「タイムズ」じゃなくて「タイムス」なのか…言いづらいと思うんですが…


Berryz工房 - ⑦ Berryz タイムス - シャイニング パワー ★★★ (2011-09-28 20:42:19)

一体何なんだ…これは…。
曲的には、クールなリズムに黒人音楽っぽいコーラスや豪奢なブラスが乗るトラックに、力強く太いヴォーカルが絡む、非常にキャッチーでかっこいい曲なんですが…。歌詞が弁当って(笑)。しかも二段重ねのボリュームでおかずが唐揚げだけって、逆に悪意を感じるんだけど(笑)。これもシングルですよね、売る気あるのか…(笑)。でも「♪唐揚げだけの~」って口ずさんでみると意外と音のハマりは良いという不思議。


Berryz工房 - ⑦ Berryz タイムス - ヒロインになろうか! ★★★ (2012-02-07 20:04:19)

1曲目とは打って変わって、打ち込みを重視した、哀愁と煌びやかさが混在する曲なんですが…なんなんでしょう、このドスの効いたロックな感じは(笑)。サビのど迫力の高音ロングトーンとか他のアイドルでは歌いこなせないと思う。まさにこの感じが、私が彼女達を支持する理由だったりします。


Berryz工房 - ⑦ Berryz タイムス - マジカルフューチャー! ★★★ (2011-09-28 20:39:26)

曲調は全っ然関係ないですけど、zilchでいうところの「Easy Jesus」にあたる曲なのかな、と思います。割と短めの演奏時間の中で、そのグループの持ち味を凝縮して伝えるようなところが似てると思う。クールさ、元気のよさ、可愛らしさなどのバランスが良く、アルバムラストに相応しい曲だと思います。


Berryz工房 - ⑦ Berryz タイムス - 一丁目ロック! ★★★ (2012-02-07 20:03:39)

アルバムのオープニングを飾る、漢コーラスも入ったパンキッシュな曲。アイドルの曲らしい盛り上がり方がいいですね、カラオケでもAメロで煽ると盛り上がってくれるので超楽しいです(笑)。つんく氏はバンド出身だけあって、骨太でしっかりしたバンドサウンドを作ってくれますね。メディア露出多かった頃(「命みぢかし~」「最後のアイドル」辺り)の犬神サーカス団っぽいノリ。
ロック好きな人が最近の邦楽ポップスが軟弱になったと嘆くのは良く耳にしますが、こんな曲をアイドルが歌ってそれをファンが受け入れてるんだから、邦楽シーンはまだまだ大丈夫だと思う。


Berryz工房 - ⑦ Berryz タイムス - 女のプライド ★★ (2012-02-07 20:06:39)

黒人シンガー風のコーラスや、ハンドクラップを取り入れたリズム等が、聴いていて実に心地良い佳曲。跳ねたリズムの曲ですが、それを聴き手に変に意識させず、穏やかに聴かせる辺り上手いですよね。何気に一番キャリアの長さ、ゆえの説得力がある曲じゃないかと。安心して聴けるけど、歌唱力を求める余り定型的な歌い回しになったりせず、ちゃんとアイドルらしさ、女の子らしさを残してくれてるあたりホント巧い。


Berryz工房 - ⑦ Berryz タイムス - 女子会 The Night ★★★ (2011-09-28 20:40:39)

タイトルからはかまびすしくてカラフルなイメージの楽曲を予想してましたが、意外にも薄暗いクサメロが全編に渡って聴けるクール系の曲。こぶしを効かせたりウィスパー気味に歌ったりしながら、サビではやはりこのグループ独特の切迫した声で決める、歌い回しのドラマティックさがメロディの良さを更に引き立てる曲。


Berryz工房 - ⑦ Berryz タイムス - 真っ白いあの雲 ★★ (2012-02-07 20:04:52)

最初聴いたときは割と地味めな曲だと思いましたが、聴きこむと味が出てくる曲ですね。ゆったりしたストリングスがタイトル通りの、白い雲が青空を流れていくのを、寝そべって眺めているような穏やかな気持ちになれます。パワーで押すだけでなく、こういう温かみのある歌も歌えるのが素晴らしい。


Berryz工房 - ⑦ Berryz タイムス - 本気ボンバー!! ★★ (2011-09-28 20:40:07)

流石にこのタイトルは…と思いましたが、イナズマイレブンのタイアップソングと聞いてまあ納得。曲的には、夏の抜けるような青空が浮かぶような、爽やかなメロディで疾走する、勢いのある曲調ですが…Aメロのやさぐれっぷりが半端ないですね(笑)。かっこいいし、個人的にはたまらない歌声です(笑)。


Berryz工房 - シングル/カップリング/その他 - Cha Cha Sing ★★★ (2012-07-26 21:14:55)

タイのアーティストBird Thongchaiのカバー(原題は「ROW MAH SING)。
これは聴いた瞬間、耳を疑ってしまったんですけど…だって余りにも、私が「このグループにはこういう楽曲を歌って欲しい」って思う曲調そのままだったんですもん(笑)。最早カバーとは思えないほどこのグループの色に染まっている感じで、サビの「♪ちゃ~ちゃらっちゃちゃちゃらら、ちゃ~ちゃらっちゃちゃ~」を聴いてると、何もかもどうでも良くなってきます(笑)。最近ももクロとかBABYMETALとか、初聴で絶大なインパクトを残すグループが脚光を浴びてますが、この曲はインパクトではそれらグループの上を行くと思う。わざとらしいくらいにエキゾチックさを強調したアレンジ、大袈裟にコブシを回しまくったコミカルな歌唱も実に楽しい。世の中に名曲は数あれど、ここまで聴き手を楽しい気分にさせてくれる曲はなかなかないですよ。超お勧め。


Berryz工房 - シングル/カップリング/その他 - 告白の噴水広場 ★★★ (2011-09-28 20:37:23)

これは初めて聴いたとき耳を疑いました。
歌謡曲っぽい曲は数あれど、この曲はまるっきり歌謡曲。町会の旅行とかで、年配の方が集まる宴会の、会場に設置されてるカラオケで歌っても違和感なさそうですもん(笑)。アイドルグループなのにこういう曲でシングル切っちゃうのが素敵。


Berryz工房 - シングル/カップリング/その他 - 大人にはなりたくない 早く大人になりたい ★★★ (2012-02-07 20:07:32)

温存してシングル表題曲として出して欲しかったくらいの名曲。
ギターが結構印象的なフレーズを弾いてて、特にサビの歌メロに対して合いの手的に入るパートがかなりかっこいい。クラシックなロック観の強いBuono!と比べると、こっちはもっとモダンで、加えてつんく氏のダサいと紙一重でかっこいい独特な感性がある感じ。Aメロからどキャッチーでインパクトのある曲。


Berryz工房 - 愛のアルバム⑧ ★★ (2012-06-16 21:43:16)

2012年発表の8th。

まず、ジャケの衣装が可愛らしくていいですね(笑)
それに加えて、前作、前々作がかなりの好内容で、相当期待しながらアルバムを聴いたんですが…これの少し前に出た℃-uteの新作と全く同じ理由で、初聴の印象は微妙なものでした。収録曲数の少なさ、既発曲の多さ、そして(既発曲以外での)分かりやすい王道キラーチューンの不在、ですね。特に締めの曲が℃-uteの新アルバムのラス曲のヴァージョン違いで、しかも全く好きになれなかった曲なのが辛い…。

しかし、冷静に見ると「Shy boy」「恋愛模様」「新しい日々」はつんく氏らしい哀愁歌謡メロディ、メンバーの個々のスキル、アレンジャーの丁寧な仕事振りが発揮された、どれも名曲と言えるものだし、「Mythology」「世の中薔薇色」も、個人的なツボとは違うものの質は低くない(特に「Mythology」はアイドル曲を毛嫌いしてる人に突きつけたいレベル)ですし、既発シングル「愛の弾丸」「ああ、夜が明ける」は彼女たちのディスコグラフィでも確実に上位に入る楽曲だと思う。

ただ、やっぱり物足りなさが残るのは事実なんですよね…「Shy boy」「恋愛模様」「新しい日々」はどれも哀愁方向に傾き過ぎていて王道とは言えないし、「Because Happiness」も仕掛けとしては面白いけど、曲としては正直そこまで良いとは思わない感じ。収録曲数をあと2曲くらい増やして、前作の「女子会The Night」「マジカルフューチャー!」系のかっこいい曲、「付き合ってても片思い」系の王道アイドルソングをそれぞれ1曲ずつ入れてくれれば、アルバムの印象もガラリと変わったはずなんですが。

ちなみにDVD付きには「Be 元気(成せば成るっ!)」のライブ映像(アングル違い8パターン)とジャケのメイキングが入ってますが…このライブテイクが凄まじいです。菅谷さんのターンが来るたびに笑っちゃうんですけど…なんか、余りにも凄すぎて(笑)。このドスの効いていながら可憐さも残した声はBerryz工房が、いや日本のアイドル界が誇る至宝だと思う。100年後とかに日本のアイドル史を編纂したらこの人の名前は最重要項目として残ると思う。ウォークマンに録音して外でもよく聴いてますが、映像抜きでも奮い立つようなパワーを感じますもん。


Berryz工房 - 愛のアルバム⑧ - Because happiness (2012-06-16 21:39:16)

℃-uteの「幸せの途中」と同時再生すると1曲になるという仕掛けがされたことで有名な曲ですが…「♪ね~え(タンタンタンタンタンタン…)」…なんだこの間は(笑)。明らかに間延びしているように感じられるんですけど…正直種明かしされてからも、今ひとつ好きになれない曲なんですよね…感心はするけど、好んで聴こうとは思わないというか。


Berryz工房 - 愛のアルバム⑧ - Mythology〜愛のアルバム〜 ★★ (2012-06-16 21:42:35)

ワウギターやパーカッション、前面に出たベースがリズムを強調し、そこに多幸感を感じさせるブラスが絡むトラックがとっても華やか。ファンク要素の取り入れ方が上品で、洋物ポップスのヒットソングっぽい雰囲気。「FOREVER LOVE」のアイドルの枠を超えるような、やたらソウルフルな歌い回しもメンバーのスキルの高さを見せ付けてくれるし、全体的にレベルは滅茶苦茶高い曲だと思う。ただそれは客観的に見ての話で、個人的なツボとはちょっとズレてるんですよね…なんか穏やか過ぎるというか、彼女達にはもっとガチャガチャした曲を演って欲しいっていうか。ただアイドル曲を舐めてる人が聴いたら驚くようなクオリティはあるので、広義の音楽ファンには自信を持ってお勧め。


Berryz工房 - 愛のアルバム⑧ - Shy boy ★★★ (2012-06-16 21:40:21)

これはいいですね。打ち込みを活用した、エキゾチックで妖艶なトラックに、哀愁のある歌メロが乗る曲で、ムーディな空気の中、貫くように響くサビのフレーズ「愛だよ」はかなりのインパクト。アレンジャーのAKIRA氏自ら手掛けるコーラスワークも、曲の情緒溢れるムードを更に引き出してますね。もしBerryz工房のリミックス集とか出る事があるなら、この曲は是非やってほしい。


Berryz工房 - 愛のアルバム⑧ - ああ、夜が明ける ★★★ (2011-09-28 20:42:49)

雑誌のレビューで、キーボードの音色の多彩さについて褒められてましたが、確かにこの曲のキーのアレンジはちょっとしたシンフォメタル並だと思う。サビの歌メロに合いの手的に入る音とか、アレンジャーは絶対プログレ好きだと思うし。しかしここまでやりながら、キーが出しゃばり過ぎることなく、大人しめのポップスになっているところが凄いと思う。歌の面でも、サビの「♪愛は~」のロングトーンとか、どこか切迫したシリアスさが感じられて、垂れ流しのポップスとは一線を画す曲になってますね。


Berryz工房 - 愛のアルバム⑧ - 愛の弾丸 ★★★ (2011-09-28 20:38:03)

何気にメンバーの声質や、歌い回しのスキルを最大限に活用してかっこよく仕上げた曲なんじゃないでしょうか。サビの裏返り気味のしゃくりが、疾走感のある哀愁メロとも相俟って、刺さるような胸に来る感じを出してると思う。Aメロ~Bメロ~サビの流れもよく、どこを切ってもクサくてほんと素晴らしい。シングルらしいシングルだと思います。


Berryz工房 - 愛のアルバム⑧ - 新しい日々 ★★★ (2012-06-16 21:37:35)

この曲、アルバム中で一番好きかもしれないです。
清水さん、嗣永さん、夏焼さんの3人がヴォーカルを務めてますが、彼女達の歌声が本当に良い。キャットボイスっぽい個性的な声質で、シリアスなバラード系も可愛い系もロック系もこなす嗣永さん、歌唱力で言ったらおそらくグループでもトップと思われる夏焼さんの声も相変わらず素晴らしいですが、この曲では清水さんの歌声が物凄く光ってると思う。クールで哀愁漂う中に芯の強さが感じられるような声で、メロディのメロウさや歌詞の雰囲気と完璧に合ってると思う。流石超絶に個性的なメンバーを率いてるだけはあります(笑)


Berryz工房 - 愛のアルバム⑧ - 世の中薔薇色 ★★ (2012-06-16 21:41:16)

前作の「一丁目ロック!」の路線を引き継ぐような、可愛らしさを振りまきつつ盛り上げる、アッパーな曲。ただこの曲も、分かりやすい曲ではあるけどあまり個人的にはツボに嵌まらず…。コミカルさと可愛らしさの折衷点が、丁度私のツボではない箇所に着地してしまった感じ(笑)。


Berryz工房 - 愛のアルバム⑧ - 青春劇場 (Berryz工房Ver.) (2012-06-16 21:36:39)

いくら彼女たちのヴォーカルが好きと言っても、正直この曲は蛇足だと思うなぁ…アルバムラストなのに何処の馬の骨とも知れない男性ヴォーカルが、リードヴォーカルで入ってくるとげんなりする…。せめてつんく氏が歌ってくれればもう少しリピートするんですけど。アイドルっぽさも薄いしあんまり好きじゃないです。


Berryz工房 - 愛のアルバム⑧ - 恋愛模様 ★★★ (2012-06-16 21:38:22)

持続音のような、視界を塗り潰すベース音が主人公の寂寞とした内面とシンクロするかのようなバラード曲ですが…ヒーカップっぽい装飾や震えるような、細かいビブラートを操り異様に切迫した感情を演出する菅谷さんの表現力が凄まじいですね…ここ2枚くらいで異常なくらい歌唱力が伸びたんじゃないでしょうか。Berryz工房の他にこの曲を歌えるグループはアイドル界にはまずいないでしょう。


Buono! - Buono! 2 ★★★ (2012-03-14 23:11:50)

2009年発表の2nd。
Buono!は例えば「Café Buono!」とか「MY BOY」とか、他のアルバムにも確かにキラーチューンは多いんですが…トータルの完成度で言えばこのアルバムが断然素晴らしいと思います。

Buono!ってガールズロック風の作風をコンセプトにしてるせいか、全体的にはつんく系の作品と比べるとメロディにクドさがなくて、清涼感のあるものが多く、それがクサメタラーには少々物足りなかったりするんですが…このアルバムはその清涼感をしっかり保った上で、つんく系のトップクラスの完成度のアルバム(モーニング娘「12,スマート」、Berryz工房「6th 雄叫びアルバム」辺り)と比べても遜色ないくらい、印象深くキャッチーなメロディが多いと思う。

しかも曲のバラエティに富んでいるだけでなく、例えば「Early Bird」ならモータウン風、「消失点」ならバラード、「co・no・mi・chi」なら歌謡ロック、「I NEED YOU」ならパンクなど、どの曲もガールズポップの中のその路線で言えば最高クラスの仕上がりなんですよね。加えてクラシックなロックのエッセンスを演奏の随所に感じさせながらも、打ち込みを上手く使ったポップさの演出や、少女マンガ的な世界観の、キラキラした可愛らしさ等も両立させているのがホント素晴らしい。

その優れた楽曲を歌う三人の歌も、艶のある声質でかっこいい曲も大人びた曲も自分のゾーンに引き込む夏焼さん、高い歌唱力とどこか哀愁のある声でどんな曲も歌いこなせる鈴木さん、そしてはっちゃけたキャラとは裏腹に、力強くよく通る、ロック向けの声質でユニットのコンセプトを表現しきる嗣永さんと、三者三様かつ「この三人でなければ駄目」と言い切れるくらい、バランスが取れているのが素晴らしい。こういうユニットでここまで均整の良い組み合わせは他にないのでは。

余談ですが…人形とか彫刻を思わせる整った美形と、モデルっぽい美人系の美形、アイドルらしい親しみやすさのある美形と、ヴィジュアル的にもバランスが取れてるユニットだと思う。ホント絵になる三人ですよね。トーク的にも、仕切りも引っ掻き回しも出来るオールマイティなタイプ、クールな突っ込み系に見えて時々天然以上に大ボケもかますタイプ、ふにゃふにゃしたゆるキャラ的な癒し系タイプと、三者三様でやっぱり奇跡的なバランスだと思うし。

まあそれはそれとして、キャッチーかつハイクオリティな曲が並ぶ、このジャンルでは名盤といえる作品ですので、ガールズポップ好きな方は是非。アイドル的可愛らしさと、ポストロック的美しさが奇跡的に融合した「ゴール」や、普通のガールズバンドでは出来ないであろう、計算されたキャッチネスを持つ「ロッタラ ロッタラ」とか本当に名曲ですよ。


Buono! - Buono! 2 - Early Bird ★★★ (2012-03-01 22:45:56)

前作のオープニング曲「Café Buono」の路線を踏襲したような、モータウン風の楽曲ですが、更にキラキラしたポップ感が強調されている印象。Buono!って少女マンガのタイアップから始まったせいなのか、世界観に日常ラブコメ系の少女マンガのような、邪気のない、可愛らしい優しさがあると思うんですが、この曲はその一面がぎゅっと詰まった曲だと思う。疲れて帰って来た時に、こういう曲を聴くとホント涙が出そうになりますね…なんだかホッとしてしまって…。


Buono! - Buono! 2 - I NEED YOU ★★★ (2011-09-14 00:12:57)

これは驚きました。ガールズロック風とは聞いていたものの、ここまでやってくれるとは思わなかった。昭和っぽい、どこかレイドバックした軽快さの中に哀愁を含ませた曲調から、サビで一気にスラッシュビートで爆走する展開がガツンと来る一曲。このパンキッシュと哀愁を両立させた感じは、個人的にはメリーを連想したり。歌割は嗣永さん中心ですが、特にAメロの軽快な中に深い哀愁がある…みたいなムードは、彼女の声じゃないとここまで嵌まらないと思う。3人の歌の上手さだけでなく、声の性質を理解し、それにあった曲を振るコンポーザー・アレンジャーの充実振りも、Buono!の強みなのではないでしょうか。


Buono! - Buono! 2 - Kiss! Kiss! Kiss! ★★★ (2012-03-01 22:46:33)

この曲はMarty Friedmanの連載でも取り上げられてましたね。間奏のハーモニカソロなんかバタくさいくらいだけど、その何でもありな感じがいい…みたいな感じで。でも確かにBuono!のロック感ってどこかクラシックな感じだと思う。そのグルーヴ感を受け継ぎつつ、アイドル曲らしいキャッチーなユニゾンのメロディが非常に美味しい曲作りが出来てるのが素晴らしい。個人的にはメタルバンドにユニゾン部分をデス声にしてカヴァーしてもらいたいです(笑)。


Buono! - Buono! 2 - OVER THE RAINBOW ★★ (2012-03-01 22:51:23)

この曲、最初聴いたときはちょっと地味に聞こえたんですけど…聞き返してみると大らかなストリングスと広がりのある歌メロで、視界が開けるようなサビが印象的で、悪くなかったりするんですよね。どうしてもミディアムが3曲続く、その真ん中という構成のせいで損をしている印象が。


Buono! - Buono! 2 - You're My Friend ★★ (2012-03-01 22:50:48)

…これは、ぶっちゃけB’zですよね(笑)
歌の入りの直前のギターメロとか、A~BメロまではB’zのパロディっぽいアレンジになってる気がする。「ELEVEN」アルバムや「GREEN」アルバムに入ってそう。サビの穏やかながら饒舌なメロディはJanne Da Arcのバラードに通じるものがあるかも。メジャー系Jロック聴く人は結構気に入るんじゃないでしょうか。


Buono! - Buono! 2 - co・no・mi・chi ★★★ (2012-03-01 22:48:36)

Buono!では珍しいつんく氏のペンによる楽曲。
頭サビからつんく流儀の哀愁メロが炸裂、そのままトレモロリフも交えてテンションをブチ上げつつ、疾走していく展開の時点でクサメタラー的には名曲確定。清涼感のあるメロディが多いこのアルバムの中に於いては、このストレートなクサメロは異色。曲をグイグイ引っ張っていくベースラインもかっこいいし、非常にカロリー高くて聴き応えのある楽曲です。


Buono! - Buono! 2 - みんなだいすき ★★★ (2012-03-01 22:49:11)

シャッフルのリズムに、キーボードや電子音が絡むオケはそれだけで多幸感を感じるものですが、そこに三人のキラキラした歌声が乗るとめっちゃ乙女チックな世界観に(笑)。歌声もいつもの強めな感じより、ポップな可愛らしさを意識してる感じで、特にAメロの嗣永さんのパートは、こんな歌い回しもできるんだ…と驚きました。しかしこんな乙女チックな曲でもサックスソロ入れたり、ちょっとロックテイストにしてるのが良いですよね。こういう情報量多い、加えてそれがピッタリはまってる曲っていうのは聴いててホント楽しい。


Buono! - Buono! 2 - ガチンコでいこう! ★★ (2012-03-01 22:49:50)

タイトル通りの、ストレートかつパンキッシュに疾走していく楽曲…なんですが、4つ打ちやパーカッシブな打ち込みを利用したパートから、バンドサウンドに雪崩れ込むダイナミックな展開もあったり、やはりアレンジは結構凝ってる。アンビエンス重視な間奏は勢いを削いる気もして、ちょっと微妙ですが。欲を言えば、サビの後半は歌にもっとパワーがあると良かったかも。他の曲を聴く限り、この3人はもっとロックっぽく歌えるはずだし。


Buono! - Buono! 2 - キラキラ ★★★ (2012-03-01 22:47:13)

この曲もメロディがどキャッチーですよね。栄養ドリンクとか、受験セミナーとかのCMタイアップが付いたら凄く似合いそうな、元気が出る系のメロディで。何気に長いサビがオールユニゾンなのも、メロディの清涼感を際立てていて、それが応援歌っぽさに繋がってると思う。


Buono! - Buono! 2 - ゴール ★★★ (2012-03-01 22:52:01)

四つ打ちにノイジーでアブストラクトなギターリフが重なる音像は、ちょっとシューゲイザーっぽくてこういうアレンジが来るのは意外。でも未知な未来に一歩を踏み出していくような歌詞と、楽曲の抽象的なイメージがマッチしてて、名作アルバムのエンディングとして申し分のない曲になってると思う。サビでの溶け合うようなユニゾンといい、音像自体が非常に美しいです。


Buono! - Buono! 2 - ロッタラ ロッタラ ★★★ (2012-03-01 22:47:51)

ロッタラって「Lotta Love」の略だったんですね…私はてっきりかったるい時に発する擬音だと思ってました(笑)。おぼっちゃまくんでいう「ヒーコラヒーコラ、バヒンバヒン」的な。
それはそうと、曲の方はただ圧巻。「Lotta Love Lotta Love」のコーラスに同期するギターリフや、間奏のフレーズなんかは単純にかっこいいし、所々インダストリアルっぽいリズムや印象的なキーボードメロを仕込んでくる、緻密ながら勢いを殺さないアレンジも素晴らしい。普通のロックバンドじゃここまでの曲は作れないんじゃないかなぁ…。疾走感を伴う、キャッチーなサビも聴いていて実に爽快。


Buono! - Buono! 2 - 消失点-Vanishing Point- ★★★ (2011-09-14 00:14:12)

これ、ほんと神懸かってる。
ハードロックバンドって、時折普通のポップスには出せないような、物凄い濃い哀愁の立ち込めるバラードを書いたりしますが、そういう曲に通じる雰囲気のあるバラード。歌の割り振りは夏焼さん中心ですが、彼女の細くてキラキラした、弦楽器を思わせる声がメロディの哀愁を更に引き出してる。ラスト、サビの綺麗なユニゾンから、最後の一行のみをソロで歌い上げるパートは本当に胸を締め付けられます。
アレンジも素晴らしく、ヴォーカルを含めた全ての音が、アンビエント音楽の如き必然性を持ってそこにあるような嵌まり振り。夏焼さんが最後の一行を歌いきり、ピアノのグリッサンドと共にギターソロに突入する展開は、まるで主人公の想いが堰を切って溢れ出して来たかのようで、聴いているこちらまで涙腺が緩くなってしまう…。最近良いポップスと巡り合えていない方は是非。


Buono! - Partenza - 1/3の純情な感情 ★★ (2011-09-14 00:11:51)

メタラーにも知名度のある有名曲のカヴァー。
このメロディで、このヴォーカルならまあ悪いものが出来るわけはないですが…う~ん、悪くはないものの、化学反応が起きたりどハマリになっているようなカヴァーではないですね。普通に良質の女性Voポップススタイルでのカヴァーって感じです。


Buono! - Partenza - Juicy He@rt ★★ (2011-09-14 00:11:04)

これも前曲同様、ポップスとロックを上手く混ぜている曲調で、ほんとにガールズバンドが演奏してそうな雰囲気が良いですね。バンドサウンドのキメや、間奏のテクノっぽいリズムで溜めてからのギターソロ等、ロック的なかっこよさを感じるアレンジですが…ちょっとキーボード入れ過ぎな気が。それよりも、個人的にはギターでオブリ入れて欲しかったなぁ…どんなにかっこよくなった事か。


Buono! - Partenza - My Alright Sky ★★★ (2011-09-14 00:08:36)

かなりの良曲だった「フランキンセンスΨ」に続いてこの曲が来た事で、「もしかしていいアルバムなのでは?」と思いました。シンプルなリズムとピアノのフレーズのループに、可憐な歌声が乗るR&Bっぽい曲調ですが、この歌声がほんと素晴らしい。普通裏声と表声が丁度切り替わる音域って難しいはずなんですが、裏表の切り替えや混ぜをごく自然に、心地よく聴こえる歌い方でやっているのが凄い。高歌唱力ですが嫌味のない声で、伸び伸びと歌えてる感じが個人的には好き。黒人かぶれの歌い方でがなる自称ソウルフルとか大嫌いですけど、これはその対極だと思う。初期の倉木麻衣さんとか、こういうポップなR&Bって何気に好きだったり。


Buono! - Partenza - Partenza~レッツゴー!!!~ (2011-09-14 00:06:21)

これは正直何回聴いてもやっぱ微妙…。
トーキングスタイルに近いラップとか、わざとらしいくらい電気的に処理されたコーラスとか、今までと違うことをやろうとしてるのは伝わるけど…いまいち気分が上がらない感じ。ただ、「♪それでも涙の夜は~」の箇所が凄い美声で、そこは聞き惚れます。


Buono! - Partenza - キアオラ・グラシャス・ありがと ★★★ (2011-09-14 00:10:18)

アルバムの中では一番シングルっぽいキャッチーな曲。
ロックと、アイドル歌謡の一番心地よい折衷点という感じの曲調で、特に炭酸飲料のCMに使えそうな感じの、爽快感溢れるサビが聴いていて気持ちいい。可愛らしい感じも残しつつ、迫力もあるヴォーカルも曲にあってますね。キーの入れ方等を聴く限りアレンジャーはクラシックなロックが好きそうな感じしますけど、今風の感性もしっかり取り入れられてて聴きやすいです。タイトルで刃牙の「キャオラ!」を思い出したのは私だけではないはず(笑)。


Buono! - Partenza - フランキンセンスΨ ★★★ (2011-09-14 00:07:42)

初聴きでは頭2曲が微妙だったんですけど、3曲目のこの曲で「来た!」と思いました。アルバム中で一番ロックから離れてる曲なのに(笑)。意味が通りそうで通らない不思議な歌詞と、近未来的な音作りで、サイバーな世界に惹き込まれる曲。金属的な響きのよさがありながら、情熱的な感じもするヴォーカルが曲と凄く合ってると思う。歌のおかげで無機質になりすぎず、ポップな感じが出ているのでは。


Buono! - Partenza - 夏ダカラ! ★★ (2011-09-14 00:09:22)

最初の印象では「ダン・ダン・ダダダン」のリズムが野暮ったくていまいち…という印象ですが、聴き込んで変わりましたね。アナログで、シンプルな質感を出しつつも、実は様々な音が詰め込まれた緻密なアレンジ、何気に凄い気がする。冒頭なんてトレモロリフまで使ってるし(笑)。レイドバックするところはして、アクセント付けるところはしっかり付ける歌も良い感じ。
…でも、中盤の台詞は一体…テキトーっていうか投げ遣りに言ってるように聴こえて、毎回聴くたび笑いそうになっちゃうんですけど(笑)。


Buono! - Partenza - 雑草のうた (2011-09-14 00:06:57)

なんか、このアナクロでステレオタイプなロック感、聴いててこそばゆいんですけど(笑)。演奏のダイナミックさは確かにかっこいいんですが、シングル曲なのにサビのメロディがこんなに平坦なのはちょっとどうかと思う。Buono!はあくまで歌い手3人が主役だと思うので…。


Buono! - We are Buono! ★★★ (2012-05-28 01:20:19)

2010年発表の3rd。
最初は2ndが名盤だと思ってたんですけど、聴き込む内にこっちも負けず劣らずの素晴らしい内容なんじゃないかと思うようになってきました。

まず2ndから変化したと思うのは、全体的な音作りですね。前作ではロックテイスト強めながら、キラキラしたポップな感触も強かったんですが、今作はよりバンドサウンドが前に出て、より骨の太い音作りになった印象ですね。ロック寄りの曲ではアイドルポップスとしては珍しいくらい、歪みの強い尖った音を出してると思う。音は骨太になっても、基本3人の歌が中心で、それを引き立たせるスタンスは変わらないのも良いですね。

また、今作はアルバム前半にガールズロック的な清涼感、爽やかさの強い楽曲、後半に映像的な、サウンドスケープの美しい曲を中心に配置し、要所で「MY BOY」「Take It Easy!」などつんく氏のペンによる、アクの強い楽曲がアクセントを与える…と、通して聴くと流れが自然で、聴きやすい構成に仕上がっているように思います。

厚みの増した音作りとも相俟って、最初はアッパーな曲に耳が行きがちですが、「うらはら」の切なさに胸が満たされるようなムード、美しい情景が浮かぶ、どこか幻想的な雰囲気の「紅茶の美味しい店」など、スロー~ミドルな曲も非常に味わい深く素晴らしい。欲を言えば、後半にもう1曲くらいキャッチネス重視の曲があれば、より初見でのインパクトが強くなった気はしますが、十分このジャンルの名盤足りえる作品だと思う。

唯一不満があるとすれば、メンバーのポテンシャルをパッケージし切れてない点でしょうか。この間ライブ動画を見たんですけど、音源では綺麗に歌いがちな夏焼さんや鈴木さんも会場を圧倒せんとするような迫力のある歌を聴かせてくれてたし、嗣永さんはマイクがボフる寸前くらいの息の強い、気迫の篭もった歌い方で恐ろしくかっこよかった。まあ歌い続ける内に洗練されてくのは当然だし、音源だけでみたら特に不満でも何でもないんですが。

…という訳で、いつかライブ盤を発表して欲しいですね。出来れば生バンドでのベストテイク集とかで。アイドルってパフォーマンスありきだと思うんですが、彼女らの場合、音だけ聴いててもCD音源よりかっこいいんですよね。別にライブDVDとか買っても良いんですけど、それだとウォークマンに落とせないので…。個人的に、外ではエクストリームメタルよりポップスを聴きたいんですよね。


Buono! - We are Buono! - Blue-Sky-Blue ★★★ (2012-05-28 21:51:15)

ギターのフレーズをシンセが引き取ったり、ヴォーカルの残響音のようなコーラスが重ねられていたり、音像の美しさにこだわったアレンジの曲。特に軽くノイジーなギターが、伸びのある歌声のユニゾンを際立てるサビが非常に美しいです。反面メロディに派手さはありませんが、ラスサビは一旦音を引かせ、歌唱もソロパートを回して「静」を演出してから、例のユニゾンとギターの美しい絡みを聴かせてみせたり、作りは非常にドラマティック。


Buono! - We are Buono! - Bravo☆Bravo (2012-05-28 21:53:31)

人気曲だし、シングル曲でつんく氏のペンによる曲でもありますが、未だにピンとこないです、この曲。「P・A・T・I」の所とか、ライブでは盛り上がるんだろうな…って感じですが、如何せんメロディが薄くて…もうちょっと歌謡的な泣きorアイドルらしい溌溂さがあれば良かったんですけど。


Buono! - We are Buono! - Independent Girl〜独立女子であるために ★★★ (2012-05-28 22:00:15)

アイドルポップスでここまでノイジーで尖った音作りの曲も珍しいですよね。曲的には、A~Bメロまでの流れは最高だけど、サビが弱い印象だったんですが、ライブ動画見て印象変わりました。媚びるのではなく、惹き付ける強さを持った歌い回し、それがライブ版では更に強まってて、特にサビのユニゾンでは、オーディエンスを奮い立たせるような、力強いオーラ出まくりで素晴らしかった。歌割的にも、Aメロを表現力の高い鈴木さん・夏焼さんに振って切迫感を出し、Bメロを声を張って歌う嗣永さんが瞬発力を与え、サビのユニゾンで爆発…とよく考えられている感じですが、ライブ版だと各自の役割が更に明確な感じで、より曲が鮮烈に聴こえ、恐ろしいくらいかっこよくなってました。

っていうか一言言わせてください。
ライブ版の「ないアイヤ」がかっこよすぎなんですが!!なんだあの声の張り方、超かっけえ(笑)。正直、本気でライブDVDの購入を考えてるんですけど…。ライブCDが出てないなら買っちゃおうかなぁ…。


Buono! - We are Buono! - MY BOY ★★★ (2012-05-28 21:57:33)

ニワカなので(笑)、そこまでアイドル系の曲を沢山聴いたわけじゃないんですが…それでも間違いなく、この曲はジャンルの中でもトップクラスの名曲だと言い切れます。暴力的なまでに聴き手のテンションを上げる打ち込みリズム、閃光のようなトランシーなシンセ、音像をより過激にするギター、そしてサビで炸裂するつんく流儀のウルトラキャッチーな歌メロ…とにかくど派手でかっこいい曲。ここまで緻密に作られてて、かつハイテンションでキャッチーな曲はメタルの世界ですらなかなかないと思う。ポップスでは最高クラスの体感速度のリズムを乗りこなす、勢いのある歌い方も素晴らしい。ちなみにライブだとバンドスタイルで演奏することもある模様。…やっぱこのグループ、切実にライブアルバム出して欲しいわ…。


Buono! - We are Buono! - One Way = My Way ★★★ (2012-05-28 22:03:08)

クサメロ大好きな私からすると、初聴ではいまひとつピンと来なかった曲なんですが、何回か聴いたらオープニングに相応しい名曲に聴こえてきました。Aメロ~Bメロとボルテージを上げ、サビで開ける展開が非常に爽やか。ラストのギターメロも、未来への希望や期待が表現されてる感じで、それがそのままアルバムのこの先の収録曲への期待感へと繋がっていくような印象を残す曲。つかみはオッケー。


Buono! - We are Buono! - Our Songs ★★★ (2012-05-28 22:01:35)

先行シングルとは思えないくらい、アルバムの流れに沿った曲だと思う。っていうかつんく氏、普遍的で清涼感のあるポップス苦手だと思ってたんですけど、これは凄く良く出来た曲だと思う。1曲目の「One Way=My Way」の爽やかで前向きなムードを引き継ぎつつ、つんく氏らしい意図的な引っ掛かり(「くち-びる-には-うた」のメロディ使いとか)を設けた展開が光る良曲です。


Buono! - We are Buono! - Take It Easy! ★★★ (2012-05-28 21:54:59)

このグループがカントリーっぽい曲を演るのはなんか意外。
青空が浮かんでくるような、爽やかで大らかなノリの曲で、リラックスして聴けますね。こういうレイドバックした曲調でも、ちゃんとメロディのフックやアイドルらしいキラキラ感があるのは流石。あとこの曲は鈴木さんの歌声が凄く光っている印象。伸びのある声が曲調とも相俟って、聴き手の心を解きほぐしてくれる感じです。
しかし、前曲「うらはら」との繋がりは音響的には凄く良いんだけど、心情的には微妙ですね…。前曲の胸が疼くような感じをどうしても引き摺ってしまいます(笑)。


Buono! - We are Buono! - We are Buono!〜Buono!のテーマ♡ ★★★ (2012-05-28 21:46:48)

これ、曲知ってる人とカラオケ行って歌ったらめっちゃ楽しかった(笑)。友人が歌って、私ともう一人が掛け声に回ったときも超楽しかった。…それだけで、歌ってる側もオーディエンスも楽しめる、優れたエンターテイメント楽曲ということが分かりますね。何気に「ドラムズンタカタッタ刻め」のところとか、リズムにぴったり合うと歌ってて凄く気持ち良い。昔はダークな曲ばっかり好んでましたが、年取るとこういう単純に盛り上がれる曲の魅力も分かってきますね。


Buono! - We are Buono! - うらはら ★★★ (2012-05-28 21:55:51)

派手な曲に耳が行く性分なので、最初は微妙に感じたんですが…これ、アレンジのセンスが尋常じゃなく良いと思う。ポストロックっぽい儚くて抽象的な音色のキーと、ノスタルジックな爽やかさを演出するアコギの絡むオケはプログレっぽい香りもしますが、その音像が甘酸っぱい心情を歌った歌詞の世界観と絶妙にマッチしてて、しっかりポップスの感性で作られているのが素晴らしいと思う。歌詞の主人公の心情と自然とシンクロしてしまうアレンジは見事の一言ですが、ロック調のギターが入るサビもシングル曲並にキャッチーで、アレンジのみならず曲自体も凄く良いです。


Buono! - We are Buono! - カタオモイ。 (2012-05-28 21:52:51)

前曲に続いて、正直この曲も微妙かも…歌もアレンジも高水準ですが、メロディがちょっと盛り上がりに欠ける気が。歌い出しの嗣永さんの少しのエッジと細かいビブ掛かった低音は色気があって良かったですけど、曲自体は普通のガールズロックって感じですね。ベストにこれを入れるならEarly Birdかco・no・mi・chiを入れて欲しかったかも…。


Buono! - We are Buono! - タビダチの歌 ★★★ (2012-05-28 21:48:28)

ロックユニットなのに、音像/音響重視の曲を2曲続けた後に、(ギターアレンジがロック寄りとは言え)こういうバラードを入れるのはどうかと思いますが(笑)、これも名曲ですね。アレンジにストリングスを取り入れてますが、ヴァイオリンだけでなくヴィオラ・チェロが効いていて、壮大なスケールが演出できていると思う。


Buono! - We are Buono! - 紅茶の美味しい店 ★★★ (2012-05-28 21:50:30)

タイトルからは可愛らしいものを想像していましたが、意外にも幻想的な曲調。淡い音像の中、重ねられたヴォーカルのハーモニーが非常に美しい。特に夏焼さんの「ha-」の高音綺麗過ぎて聞き惚れます。こっちが「はぁ…」ってなりますね(笑)。歌詞も音像も抽象的なムードが漂ってますが、映像美を意識したような音で聴いていると色々なイメージが頭の中に浮かんできます。


BÄRGLAR - Blank Sky... (2015-08-27 22:18:09)

2015年発表のEP。
ショップで国産鬱ブラックとあったのと、値段が安かったので購入。
…これはなかなかに実験的な音ですね。

神経に障るようなアルペジオを展開したり、ヴォーカルの喚き声のボリュームを過剰に大きくする、ベース音を強調しぶよぶよした音質を作る、アルペジオに極悪なノイズ質を組み合わせる…など、短い演奏時間の中で様々なアイデアを詰め込んだ、非常に意欲的な作品。特に後半部はブラックメタルというよりノイズ音楽に半歩踏み込んでるかのような音。

ただ、どうもアイデア集の域を出ない作品という気がしてしまうんですよね…。この手の鬱ブラックの有名なバンドの作品と比べると、いまいち楽曲やフレーズ等の魅力に欠けるというか…。特にヴォーカルは駄々を捏ねてるみたいな感じが微妙で、聴いていてなんとも言えない気分に…。

正直、個人的にはもう一歩な感じです。


C-CLAYS ★★ (2007-06-03 21:35:00)

ゲーム音楽のHR/HMアレンジを中心に活動するアーティスト。
…なんですが、作を重ねる毎に色々なジャンルも取り入れている模様。
新譜も最近出ましたが、HR/HMは2曲だけなんですね…ちょっと複雑。
オリジナルのメタル曲とかはやらないのかな?


C-CLAYS - 花蝶風月~kachou Fuugetu~ ★★ (2007-06-04 16:32:00)

何枚目かは分かりませんが(3rdかな?)2006年発表のフルアルバム。
タイトルは花鳥風月~KACHO FUGETSU~ではないので注意。間違いやすい所が多いタイトル(笑)
今作も「水籠」と同じく、「上海~」のカヴァーアルバム。
作風的には、「水籠」同様、キーが大きな比重を占めるHR/HM系インストアレンジが中心。
今回は清純なメロディが多かった「水籠」と比べると、ややダークな雰囲気を醸し出す曲も
増え、作風が広がったと同時に印象に残るリフも少し増えた感じで、よりメタルとしては良く
なったんじゃないでしょうか。ただ、やっぱりリフがあっさり裏方に回ってしまうような
場面が多く、メタラーとしては少し物足りない感もなきにしもあらずですが。
…やっぱりカヴァーだから原曲のメロディを使わなければならない=リフから作曲する事が
出来ない、なんでしょうか。いつか鼓太蝋さんオリジナルのメタル曲も聴いてみたいですね。
さて、今回は9曲中5曲はHR/HMアレンジですが、他の4曲はクラシック寄りの視点からの
アプローチだったり、テクノ・エレクトロニカ的アレンジだったり非HR/HMのアレンジも
かなり取り入れられていますね。メタルでないとは言え、どの曲も悪くなく、特に7曲目の
日本的情緒溢れる音作りと唯一のヴォーカル曲であるラスト曲の儚いメロディなんかは、
メタル曲に負けない魅力を放っていると思います。個人的にはぶっちゃけラスト曲が一番好き。
HR/HM系の曲が減ったので不満な方もいると思いますが、私個人としては充分楽しめました。
でも次作の2曲はちょっと少なすぎると思う…レベルアップしているだけに惜しい…。


C-CLAYS - 花蝶風月~kachou Fuugetu~ - G Free ★★★ (2007-06-05 23:21:32)

このクラシカルで華美なピアノからリードギターが飛び出してくるアレンジ、どこかX JAPANを思い出させますね…ToshiさんみたいなVoを入れたらかなり近くなりそう。
…っていうか、この曲に限ったことではないんですけど、本当に打ち込みドラムなんでしょうか。人が叩いてるような躍動感があると思います。


C-CLAYS - 花蝶風月~kachou Fuugetu~ - Illusion "the Crimson Square" ★★★ (2007-06-04 16:14:30)

この曲はポップス的なアレンジの歌モノなんですけど、アルバムで一番気に入ってしまいました。買った当時はこの曲ばっかり何度もリピートしていたくらい。桜の花びらが舞い落ちるような、余りにも儚く可憐でメロウ極まりないBメロ~サビのメロディが良すぎる…。
ヴォーカルは女性で、割と低めの凛とした声質で、かっこいい雰囲気があってなかなか上手いです。


C-CLAYS - 花蝶風月~kachou Fuugetu~ - プレインエイジア ★★ (2007-06-04 15:53:18)

アレンジは構築美で聞かせるクラシックというよりも、メロディとその聞かせ方で醸し出す雰囲気の美しさで押す、映画のサントラ的と言えるかもしれません。後半の華やかな雰囲気が好き。


C-CLAYS - 花蝶風月~kachou Fuugetu~ - 月面ツアーへようこそ ★★★ (2007-06-05 23:25:55)

最初こそハモンドが入ったりして「月面」な感じの妖しいダークさですが、リードギターが来た辺りからやっぱりクサメタル寄りの音に。特にチェンバロとストリングスをバックにフィーチャーしたギターソロのとことか、「おら、こういうの好きなんだろ?あぁ!?」って言われてるみたい(笑)。もちろん大好き(笑)。