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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1401-1500

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1401-1500
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C-CLAYS - 花蝶風月~kachou Fuugetu~ - 向こう側の月 ★★ (2007-06-05 01:30:23)

このアルバムは曲毎に「花」「蝶」「風」「月」に分かれていて、この曲は「風」らしいんですけど…どの辺が基準で決まってるんでしょう?「風」っぽくないダークさがあって、パートによっては毒々しいと思えるくらい。


C-CLAYS - 花蝶風月~kachou Fuugetu~ - 桜花之恋塚~flower of Japan ★★★ (2007-06-04 15:58:53)

ジャンルに「テクノ/エレクトロニカ」の表記がある通り、打ち込みの曲なんですが、中学の修学旅行で見た枯山水の庭園を思い出させるような叙情を感じさせるセンスが良いですね。
あの頃は初恋の人と班が一緒で楽しかったなぁ…と、自分以外にはマジどうでもいい(笑)初々しい追憶に浸ってしまうようなノスタルジックさ。メタルではないけどほんと良い曲ですよ。


C-CLAYS - 花蝶風月~kachou Fuugetu~ - 天空のグリニッジ ★★★ (2007-06-05 23:30:05)

サビでピアノ以外のパートにブレイクを入れてメロディを浮き上がらせたり、メロの聞かせ方の上手さは流石ですね。この曲のサビはGリフとピアノのメロディが絡んでますが、こういうの好きです。ピアノがメロディ、リフがグルーヴにはっきり分かれちゃうよりも、こういうアレンジの方が良いなぁ…


C-CLAYS - 水籠~mizu Kago~ ★★ (2007-06-03 22:16:00)

何枚目かは分かりませんが、2006年発表の4曲入りシングル。
今ではめっきり見かけなくなった8cmシングルの形態での発売。
内容は、シューティングゲームや音楽を作っているアーティスト「上海アリス幻樂団」の
カヴァーで、4曲ともHR/HM系のインストアレンジ。原作・原曲とも未プレイ・未聴なので、
原曲との比較については他のレビューを参考にして下さい(すみません…)。
内容的には、メタル寄りのギターをフィーチャーした疾走感あるサウンドの上に、
リリカル極まりないピアノを始めとしたキーボードが乗るというもので、ドラムは打ち込み
らしいですがチープさが無く、音量も適正でクリアな音質。…なんですけど、メタルの根幹を
成すリフは結構微妙ですね…。いや、印象に残るリフが全くないという訳じゃないんですけど、
どの曲もメロディ的に最も盛り上がる所では刻みリフの一つ覚えと言うのはちょっと…。
それでも情感があったりスラッシュ並にキレがあったりすれば良かったんですが、それも
いまいち感じられず、しかもギターの歪みは刻みが映えるような重さに欠けるため、総じて
物足りなさが残る印象。メタルとして聴くと正直言っていまいちだと思います。
…しかし、音楽としてつまらないかと言うと、答えは「否」。
リフは単体で聴くと面白くないんですけど、全体として聴くとピアノのリリカルさを更に
際立たせていて、なかなか悪くないサウンドに。4曲ともピアノのメロディは叙情性に
富むもので、4曲とも一貫したカラーがあり、17分と言うランニングタイムの短さもあって
実に聴きやすい。オフィにもピアノとギターによる軽快な音楽とあったので、それ程メタルな
音楽を目指しているわけではないのかもしれません。がちがちのメタルだと思わず、ピアノの
叙情メロを中心に据えたメタル要素も含む音楽だと思って聴けばかなり良いです。
ちなみに、値段は300円と激安、いや爆安(笑)お試しだと思って買ってもいいかも。
私はサイクリングする時とかによく聴いてます。


C-CLAYS - 水籠~mizu Kago~ - ヴォヤージュ1969 ★★ (2007-06-05 01:45:05)

前曲「風神少女」に続き、ピアノによる清浄かつキャッチーなメロディをフィーチャーした曲。シングル4曲を通じてこの清浄さはキープされているので、どこかコンセプトシングルのような趣がありますね。
…でも、1969年は何の年なんだろう?マリリン・マンソンの誕生年らしいですけど…絶対関係無さそう。


C-CLAYS - 水籠~mizu Kago~ - 竹取飛翔~lunatic Princess ★★★ (2007-06-03 23:43:21)

正直言って、前半のギターリフに、微妙なパーカッションにしか聴こえないしょぼい音質の部分があるのはメタラーとしては頂けませんが、このメロディ…素晴らしすぎでしょう。
幼少の感受性が豊か(自分で言うな・笑)だった頃、むかしばなしを聞いてリアルに想像出来た情緒ある情景が、そして現在のそういう情景が架空の物と理解し浸れなくなってしまった一抹の悲しさまでが、メロディを通じて表現されているよう…。こんなメロ聴かされたら★3つ確定。こんな曲が入ったCDを300円で売るとは…なんて罪作りなんでしょうか(笑)。


C-CLAYS - 水籠~mizu Kago~ - 東の国の眠らない夜 ★★★ (2007-06-03 23:34:51)

4曲中では最もバランスの良い曲ではないでしょうか。
メロディのキャッチーさ、メランコリックさも抜群ですし、3分半くらいに出てくる、ちょっとダークなパートのリフが結構印象に残るのがいいですね。


C-CLAYS - 水籠~mizu Kago~ - 風神少女 ★★ (2007-06-05 01:38:38)

イントロのチェンバロとピアノの波状攻撃からして、クサメタラーへの挑戦状とも受け取れる曲ですね(笑)。評価は、クサメロ好きなら更に★を一つ足して下さい。
でもメロディは良いけどリフはやっぱり微妙かなぁ…刻むのは良いし、グルーブ感やキレはあるけど、SLAYERの凶悪さやDISSECTIONの荒涼感に代わるような「情感」が足りない感じ。少なくともこの時点ではまだライト・メタルだと思います。だからって音楽的にガチのメタルに劣るわけじゃないですけど…


C-CLAYS - 天奏月譚~tensou Gettan~ - 向合鏡~parallel World ★★★ (2007-06-05 10:02:40)

シンフォニック・ロック・ユニット「六弦アリス」のヴォーカリストである櫻井アンナさんがゲストヴォーカルとして参加した、テクノ寄りポップチューン。
櫻井さんは六弦アリスでの(現時点での)新譜、「ルナティック・ラブ」で自分の独特の色気のある声をよりかっこよく響かせる術を身に付けた印象があるんですが、この曲でもその声質の良さを存分に発揮してます。…やっぱりこの人の声好きだわ。六弦アリスはトラッド色も強いアーティストだからか、コーラスワークも美しいです。これは名曲。


C-CLAYS - 天奏月譚~tensou Gettan~ - 最も澄みわたる空と海 ★★ (2007-06-04 16:08:35)

アレンジの種類こそ「ブラスロック」とありますが、管の音以外にもメロウな音色のギターだったり美しいキーだったりがフィーチャーされていて、メタラー的にも聴きやすいと思われるサウンド。前作「花蝶風月」にもブラスロック系の曲は入っていましたが、やっぱりレベルアップしてますよね…?


C-CLAYS - 天奏月譚~tensou Gettan~ - 少女綺想曲~dream Battle ★★ (2007-06-05 10:05:57)

アレンジの内容が「サンバ」なのを見た時は目を疑いました(笑)
一昔前のクイズ番組とかで掛かってそうな陽気なアレンジなんですが、メロディはやっぱり哀愁なため、凄い独特な雰囲気を持った曲に。


C-CLAYS - 天奏月譚~tensou Gettan~ - 亡き王女の為のセプテット ★★★ (2007-06-04 15:48:37)

これは強烈!!
今までの曲と比較して、展開のドラマティックさ、アレンジのメロディの聞かせ方の巧みさ、ギターの泣かせ具合、そして全体的な「クサさ」まで全ての要素が明らかにレベルアップしてるんですが…。若干リフは刻みに頼りすぎてる気もしますが、この煌びやかさの前には些細なことでしょう。もうイントロのチェンバロの時点でにやけた顔が、曲が終わるまで元に戻りません(笑)。
…これだけクオリティの高いものを聴かせてくれただけに、アルバム中メタルチューンが2曲だけっていうのはやや不満が残るなぁ…他のアレンジが悪いって訳じゃないんですけど、これは素晴らしすぎる。正にキラーチューンです。曲名もクールだし(笑)。


CACCINICA ★★ (2006-06-07 18:04:00)

カウンターテナーの湯澤幸一郎さんと、ヴァイオリニストSachiさん、
ピアニストのAyaさんからなる音楽グループ。
アルバムレビューでも書きましたが、日本人ってこういうゴシックな世界観上手いですよね。


CACCINICA - 「七面鳥」~降誕にまつわる6つの小品集~ ★★ (2006-06-07 18:00:00)

2004年発表の6曲入りミニアルバム。
「黒色すみれ」のメンバーが在籍している事からも分かる通り、耽美でダークメルヘン的な
要素が強い、クラシカルな音楽性を聴かせてくれます。「黒色すみれ」と比較すると、
ポップさ、キャッチーさは低い分もっとクラシック寄りな感じですね。
この噎せ返るような耽美さや根底に残酷さや無情さを孕んだ世界観は聴き手を選びそうですが、
こういう過剰さは表現方法こそ全く異なるものの、メタルと相通じるものを感じたり。
もちろんゴシックメタラーには大推薦。
ヴォーカルはカウンターテナーという裏声で女声の音域を歌うクラシックのスタイルですが、
これが予想以上に素晴らしかったです。声量や高音の伸びがあるのはスタイル的にも
当然のこととしても、裏声にならない程度の高さの中音域での歌唱も素晴らしい!!
耽美な音楽性にぴったりとはまった高貴な雰囲気を纏った威風ある声質で、箇所によっては
まるで夢魔の歌声の様に畏怖を感じさせる所も。
…もしかしたら、クラシックの発声って使い方によってはデスヴォイスよりも深い恐怖感を
醸し出せるのかもしれませんね。欲を言えば、この中音域で聴かせる曲も
もっと聴きたいんですが…それじゃカウンターテナーじゃなくなっちゃうのかな。
しかし、日本人って童謡や演歌を聴いても分かるように、暗いメロディが得意ですよね。
世界でも有数のゴシックを演るに適した民族だったりして…
と、このアルバムを聴いて考えました。


CACCINICA - 「七面鳥」~降誕にまつわる6つの小品集~ - エタノール/メタノール ★★ (2006-06-07 18:13:31)

歌いだし部分やサビなど、アルバム中でもポップな要素の強い曲。
そのポップな部分に違和感無く、雪の降る聖夜を思わせるどこか寒さを感じる荘厳さが混じっているのが凄い。音の入れ方なども面白いんですが、なんかサビのヴォーカル怖い気がする(笑)巻き舌まで使っちゃって…


CACCINICA - 「七面鳥」~降誕にまつわる6つの小品集~ - 七面鳥 ★★★ (2006-06-07 18:10:24)

アコーディオンの伴奏に乗せて、事実を淡々と描写していくようなタッチで悲しげな物語が語られる曲。歌詞が饒舌すぎないところが、逆にストーリーの悲劇性を際立たせているんですよね…


CACCINICA - 「七面鳥」~降誕にまつわる6つの小品集~ - 祝のコトノハ ★★★ (2006-06-07 18:08:03)

荘厳なパイプオルガンを伴奏に、ヴァイオリンが耽美に歌い上げるイントロの時点でもうゴシックメタラー悶絶確定な曲。そしてヴォーカルが入ってビビっと来ました(笑)。この曲はアルバムの中でもヴォーカルに中音域のセクシーな部分が多く、お気に入りです。


CACCINICA - 赤いカバン - 赤いカバン ★★★ (2006-12-08 20:06:56)

熟れぬ果実を汚す舌
潰れた果実を啜る舌
…怖ぇぇぇぇぇぇ!!!
これ、歌詞を字面通りに受け取ると、明らかに子供を誘拐して…って話なんですが(笑)。いや、ロックにも攻撃的な歌詞はありますが、この曲の場合その攻撃性が「弱者」に向けられている所が陰湿で陰惨。つまりダークな音楽好きは必聴ということです。クラシックって、時にアングラメタルも及ばないほどの恐ろしさを見せますが、この曲は正にそれ。
曲の方もかっこよく、間奏の狂気から優雅なパートに移行する部分は狂気だけよりも怖いし、ラストの盛り上がり振りも凄い(特にヴォーカルが)。リピート必至の超名曲。


CACCINICA - 赤いカバン - 躾け糸 ★★★ (2006-12-08 20:12:25)

これは…SMの監禁プレイがテーマな曲でしょうか。
V系でもこういうテーマはたまに見かけますが、殆どの場合この曲の足元にも及ばないでしょう。歌詞が女性視点で妙にリアルなのが怖すぎ。「赤いカバン」と比べると曲自体は狂気的という訳でもないですが、それは周りから見れば狂気でも、主人公にとってはそうではないという事でしょう。そこがまたリアリティがあって、ゾクっとするんですよね。


CADAVER - Necrosis ★★ (2010-02-23 21:10:00)

2004年発表の3rd。
CADAVER INC.から名義を戻してのリリースです。CADAVER INC.の「Displine」が圧倒的な暴虐性で多くのエクストリームメタル好きの心を掴んだ作品だったからか、このアルバムでの名義・路線の変更は賛否あったようですね。

スラッシュの心地良い疾走感とダーティさを前面に押し出した路線で、AURA NOIRやAUDIOPAINに近い作風に。まあ、AppolyonもCzralもAURA NOIRの構成員だし、この面子でブラックンド・スラッシュ演ったら当然こうなるよね、という期待通りの音です。

ただ、ダーティさのかなり強いAURA NOIRと比べると、こっちはCADAVER INC.に通じる硬質さや、凶悪さが強い印象。リフにスラッシーなキレの良さだけでなく、ブラックの不健康さが篭められている点はAURA NOIRと共通するかも。加えて、ほんの少しなんですが、VIRUSやVED BUENS ENDE(どちらもCzralの在籍バンド)辺りの不条理な気味悪さが漂っているような気もするんですよね…それがこの作品をよりカルトたらしめている印象。

確かに賛否あるのも分かるんですが、路線は変わってもAppolyonの声の鋭さであるとか、Czralのドラムの気持ちよさであるとか、根本的なセンスは変わってないのが良いですね。スラッシーなブラックに抵抗がなければ、手を出して損は無いのではと思います。


CADAVER INC. - Discipline ★★★ (2006-04-29 21:27:00)

2001年発表の1st。

今まで結構ブラックを聴いてきたと思うんですが、このアルバムほどドラムが素晴らしい作品は聴いた事がないかもしれません。Aura Noir等にも参加しているCzralという人物が叩いているんですが、正直言ってこのドラミングを聴いて感動してしまいました。超豪速のブラストの最中でも金物でアクセントを付けまくってくるので聴いてて非常に忙しい印象を受けますし、途中リズムチェンジしてもそれに付いて行くどころか、曲を更にドラマティックに彩るようなフレーズを仕込んできたりして本当に凄い。

ただブラストが速いってだけじゃなくて、フレージングによりリフを際立たせたり曲に合わせたドラムなのが素晴らしいですね。またバスドラの音が良い感じの大きさなのでツーバスを連打するとかなりの圧迫感もあって最高です。音質もクリアだし、本当に聴いていて気持ちの良いドラミングです。もうドラムを「叩く」というより、「しばき倒す」と言った方がしっくりくるのでは(笑)

ヴォーカルのAppolyonもAura Noir等の人ですね。
AN同様、絶望感すら感じさせる素晴らしい擦れっぷりのがなり声をここでも披露してますが、こっちの方が捲し立てるような早口の部分が多く、狂犬的な怖さが感じられます。曲の方はもちろんトレモロリフもありますが、全体的には荘厳さよりも機械的な冷酷さを強く感じます。個人的には、ちょっとSATYRICONの「REBEL~」を髣髴とさせる印象ですが、あっちよりも曲が短く、メロディックなのでもっと取っ付きやすい作品だと思います。そのリフが炸裂ドラムと合わさると、何とも言えないかっこよさに…。

CzralのドラムはVED BUENS ENDEを聴いて凄みを感じてたんですが、期待以上でした…曲も素晴らしいですし、個人的には超名盤クラスのアルバムです。


CADAVER INC. - Discipline - Deliverance ★★★ (2006-05-04 20:33:00)

障害物を避けながらレースするようなスリル溢れるパートから、やはりお約束の様に畳み掛けます。「DELIVERANCE」っていう単語は「悪魔祓い」という意味もあるそうですが、明らかに取り付かれてる系のサウンド(笑)。ギターソロもあるけど全然メロウじゃなく、ひたすら狂ってます。


CADAVER INC. - Discipline - Die Like This ★★★ (2006-05-04 20:27:33)

いきなり素晴らしいブラックリフで畳み掛けます。
リフに関して言えば、アルバムで一番好き。このバンドはドラムにとにかく圧倒されるけど、他のパートも平均を遥かに超える出来なのが素晴らしいですね。


CADAVER INC. - Discipline - Manic ★★ (2006-05-04 20:22:42)

これはまた…素晴らしい蹂躙っぷりで…。
圧迫感があって凄まじい音です。こういう褒め方は失礼かもしれませんが、最早ドラムは演奏って言うか曲芸の域に達してます(笑)。


CADAVER INC. - Discipline - Primal ★★★ (2006-05-04 20:29:46)

一曲目からこれです(笑)
このドラムには誰もが衝撃を受ける事でしょう…その衝撃はアルバムが終わるまで続くのですが…ちょっとした間の入れ方とかフィルだとかのセンスも良く、ドラムだけでも逝けそうなくらいかっこいいです。


CADAVER INC. - Discipline - Reptile Robots ★★ (2006-05-04 20:25:34)

特にインダストリアルな音が入っているというわけではないのに、何故かサイバーっぽい印象が残る曲。ブルータルかつテクニカルで正確無比なドラミングと、冷徹なリフのメロディがそう思わせるのかな。少なくともタイトルの「ロボット」という単語からの印象だけではなさそう。


CADAVER INC. - Discipline - Rupture ★★★ (2006-05-02 21:18:33)

凄いですね、このエフェクトヴォーカルパートは…
元からエフェクトを掛けてるのと同じぐらい歪んでるのに、更にエフェクトで強化して喚きまくるもんだから、もはや水の中で溺れて必死で助けを求めている人の悲鳴にしか聴こえません(笑)。完全に逝ってしまってます。


CAINA - Temporary Antennae ★★ (2008-11-06 21:21:00)

2008年発表の3rd。
このアルバムのジャケかなり好きです。
甲虫の羽の中ってスベスベしてそうでなんか良い(笑)。

KRALLICEが所属していたり、ALCESTの作品のリリースに噛んでいたりなど次世代ブラック好きからの注目も厚いレーベルである「Profound Lore Records」に所属しているだけあって、このバンドもブラックメタルのディストーションボイスやトレモロリフ、ギターの歪みの轟音などの手法を用いながら、メタル的でない幻想的な風景を描いていく、ポストブラックといえる路線の音楽を演ってますね。

ギターの歪みの音色や音の位置など音作りの面にもかなりのこだわりが感じられ、情景の描写に全く抜かりはありません。轟音+デスヴォイスから突然四つ打ちテクノビートが登場したり、意外性のある展開も面白いです。浮遊感のある雰囲気はALCESTやLANTLOS辺りにも通じると思いますが、このバンドの描く情景はもう少し翳りがある感じ。

2、3曲目のアウトロのSE(子供のアカペラ)も葬列に参加してる子供が歌ってるような雰囲気があるし、タイトルトラックの清浄なメロと軽快なリズムも、死を前にして魂が体から抜け出して浮遊しているような感触があると思う。ただ、パートによってはプログレやポストロックに接近しすぎていて、別にブラックのルーツが無くても同じような情景が描けるのでは…と思わされる部分も多く、ブラック要素のあるパートが少なめなのは好みが分かれるかも。

そういうパートも嫌いじゃないんですが、リフの轟音やドローン的な音響は気持ち良いし、デスヴォイスもTRIUMPHATORに通じる苦痛に満ちた声でかなり良いので、個人的にはもうちょっとブラック要素が多くても良かったですね。


CALI≠GARI ★★ (2004-10-06 10:54:00)

昭和歌謡に始まりフォークやテクノ、ジャズなど様々な音楽性に手を出すごった煮音楽集団・cali≠gari。
村井研次郎さんのスラップ・ベースや桜井青さんの時に人間の感情を上手く描写し、時にグロさとポップさを両立させる作詞能力は一度聴いた者を虜にしてしまう力を持っています。
更に「嘔吐」「マグロ」「君が咲く山」などの一聴するとポップで能天気に思えるのに、実は良く歌詞を読むとグロい…という新しいジャンル「奇形メルヘン」を発明し、既存の音楽の模倣に留まらない深い才能を感じさせます。
それにしても、青さんはともかく、秀仁さんの詞って難しすぎると思いません?
「近代的コスメ唱歌」なんて分かり易い皮肉で面白いですが、曲によっては何の事を歌ってるのかさっぱり分からないものもあったり。


CALI≠GARI ★★ (2005-04-16 14:26:00)

>szさん
別に無理に好きになる必要はないと思いますよ。
私は「マグロ」「君が咲く山」等のグロさとポップさの両立や
「デジタブルニウニウ」「東京病」を同じアルバムに入れるセンスには感銘を受けますし、
「冷たい雨」「ただいま。」等の歌詞にはほろりとさせられてしまいますが、
そういうのって他人に強制できるものではないと思います。
むしろ良い所を探そうと思って無理に聴くと、より嫌いになってしまう恐れもあるかもしれないですしね。
ただ、「この曲を聴け」という主旨のページでそういう発言をわざわざ書き込む心理というのは、どうも理解しかねますが…
>中曽根栄作さん
ホモ=桜井青さん、天然=武井誠さんですね(笑)
このバンドって変なキャラ付けも面白いですよね。戦隊モノみたいな(?)。


CALI≠GARI ★★ (2005-05-18 20:47:00)

>ポナイポさん
登録どうもです。でも大丈夫ですよ。
「青春狂騒曲」はアルバム「8」にちゃんと入ってます。


CALI≠GARI - 8 ★★ (2005-05-14 22:27:00)

2003年発表の、メジャーでは2枚目となるオリジナルアルバム。
このアルバムを出した後、暫くの後にバンドは活動停止になってしまいます。
「実験室」の名こそ付いていませんが、実験的な要素は以前よりも強くなったアルバムで、
「虜ローラー」「読心」などの空間全体を利用した、メロディよりも音響を重視した作品が
特に耳を引きます。これらの楽曲と「新宿ヱレキテル」「破れた電報」などの情念を込めた曲の
乖離を見るに、活動停止も仕方ないのかなぁ…と思います。その後出された秀仁さんの
プロジェクト「goatbed」の1stも買いましたが、殆どテクノになってましたし。
そんな中で、音響と情念を折衷させた名曲が「パイロットフィッシュ」。
ドワ~とした響きの低音と破滅的かつ日常的な歌詞が不気味なほどにマッチしています。
また、音響重視以外の、バンドサウンドで聴かせる楽曲もキャッチーでない、一筋縄ではいかない
展開を持った曲が多く、全体としては今までよりも難解になった印象のアルバムです。
個人的には展開は良いんですが、このバンドの持つブラックユーモア的な部分が薄いことが少し残念。
やっぱりこういうサウンドにはあまり合わないのかな?


CALI≠GARI - 8 - その行方 徒に想う・・・ ★★ (2005-05-17 23:06:53)

いきなりな打ち込み音で始まる曲。タイトルは「そのゆくえ、いたずらにおもう・・・」と読みますが、私は普通に「あだにおもう・・・」と読んでました…
曲のテーマは「いかにグルーヴ感を出さないか」らしいです…ひねくれ過ぎ(笑)歌メロがぶつ切りで、全くキャッチーじゃないのは、歌メロがこうであってもポップに仕上げられると証明したかったのでしょうか。


CALI≠GARI - 8 - ダ・ダン・ディ・ダン・ダン ★★ (2005-05-17 23:20:01)

シングル曲を除けば、アルバム中で最もポップな曲。
…とはいっても、途中いきなりコーラスをバックに語りをやったり、テクノっぽくなったりするので練り込み度は他の曲以上。キメが多いので、バンドで合わせたら楽しそうです。


CALI≠GARI - 8 - パイロットフィッシュ ★★★ (2004-10-01 14:22:27)

ドワ~ンと歪んだ低音が閉鎖的な空間を演出する曲。
こういう空間を利用した曲というのは得てして歌メロが弱くなりがちですが、この曲では「およげ!たいやきくん」を思わせる哀愁あるメロディを聴く事が出来ます。タイトルの「パイロットフィッシュ」とは水槽の水質調整のために先に水槽に入れられる魚の事。


CALI≠GARI - 8 - 新宿ヱレキテル ★★ (2005-05-17 22:57:50)

桜井青さんの歌う、新宿2丁目系(?)情熱歌謡。
巻き舌入ってたり、くどすぎるほどくどい(誉めてますよ、念のため)ヴォーカルが非常にいい味出してます。青さんのヴォーカルではこれが一番好きですが、「パイロットフィッシュ」「破れた電報」という、物凄い暗い曲に挟まれる曲順は合ってないと思う。


CALI≠GARI - 8 - 青春狂騒曲~青雲立志編~ ★★★ (2005-05-17 22:52:42)

アルバム中、一曲だけ明らかに浮いてる爽やか疾走系の曲。もともとcali≠gariに取ってはメロディの良さも武器の一つだと思うんですが、その楽曲の中でも最上級に良いメロディです。個人的には、シングルもしくはベストに入ってる台詞無しのテイクの方が好き。


CALI≠GARI - 8 - 白い黒 (2005-05-17 23:16:05)

一言で表すと、なにがなんだか分からない曲。
攻撃的にも聴こえるし、シンセの音色はムーディーだし、そうかと思えば鈴木慶一さんの演説とか入ってるし…未だにこの曲、よく分からないです。「知にまみれた正常。気は平気か?」=「血にまみれた星条旗は兵器か?」の掛け言葉の上手さには唸らされます。


CALI≠GARI - 8 - 虜ローラー ★★ (2004-10-02 09:35:00)

テクノ好きの石井秀仁さんらしい、凝りに凝ったリズムを持つ曲。
cali≠gariの曲の中でも空間的要素の強い曲で、コーラスの使い方やリズムに耳を傾けると段々気分が良くなっていきそうです。


CALI≠GARI - グッド・バイ ★★ (2004-10-06 10:55:00)

活動休止に合わせて出されたベスト盤。新曲2曲入りで既存曲も一部録り直されていたりします。
奇形メルヘンな「君が咲く山」、泣けるバラード「冷たい雨」、アンビエントな感触の強い「空想カニバル」、テクノ色の強い「フラフラスキップ」など、その多彩な音楽性を一通り網羅しているので、cali≠gariの楽曲を初めて聴く人にはもってこいのアルバムだと思います。
…ですが、あまり同路線の曲は入れない方針が貫かれているためか、「ただいま。」や「『依存』という名の病気を治療する病院」などのスタンダード性を持った曲がイマイチ少ないのが少しネックです。


CALI≠GARI - グッド・バイ - まほらばぶる~ず ★★ (2004-10-06 10:56:37)

「第7実験室」収録曲のリメイク。
第7~の時は著作権により歌詞を改訂せざるを得なかったんですが、こっちでは元の歌詞のまま歌っています。歌われる内容は全て太宰治が川端康成に対して送った芥川賞の受賞を哀願する書簡からの引用で、「経済的にすくはれたなら」とか「私を見殺しにしないで」とか歌われるのを聴くと、あの大作家も必死だったんだなぁという事が分かって面白いです。
ただ、ヴォーカルが第7~の時より細くなっているのがネックでしょうか。


CALI≠GARI - ブルーフィルム - ブルーフィルム ★★ (2004-10-01 14:23:28)

まるで青春映画のエンディング・テーマかのような、爽やかなメロディで疾走していく曲。ハイハットの刻みがフィルムリールの音の様に聴こえるのは狙っているのでしょうか。ベスト盤には1stプレスのテイクが使用されていますが、個人的には2ndプレスで取り直したヴァージョンのほうがヴォーカルが前に出たミックスで気に入っています。


CALI≠GARI - ブルーフィルム - 真空回廊 ★★ (2004-09-29 21:42:26)

たおやかなピアノをメインとした、3拍子の楽曲。
音響面での「美しさ」はcali≠gariの曲の中でも上位に食い込む曲だと思います。サビでたおやかさを打ち消さずに視界が広がる展開も見事。


CALI≠GARI - 再教育・右 - せんちめんたる ★★ (2005-05-17 23:03:23)

確か放火について歌った曲、だったかな…?
一見して気味の悪い歌詞に、「楽しく笑ってお茶飲んで暮らすから」といきなり日常的な表現を挿入し、さらに不条理な感じを演出する手法には「さすが!!」と、もう喝采を送りたい気分です(笑)「目には目を、歯には歯を」の掛け合いもかっこいい。


CALI≠GARI - 再教育・右 - リンチ ★★★ (2004-09-29 21:10:54)

「追伸・僕は死にました」の一言からメロディアスに疾走する楽曲。
作曲者の桜井青さんが「日本語特有の陰惨さを表現したかった」と語る通り、テーマはかなりヘヴィ。周りに流されて相手をいじめてしまい、その相手が自殺、自分もその後を追おうとするが死ねずに日が暮れる…という内容で、最後のがなり気味で歌っている所等は聴いていて泣きそうになります。いじめていた同級生が悲しいふりをして葬列に加わる事を皮肉った「用意された葬列 ミナゴロシニシヨウ」という一行も強烈。


CALI≠GARI - 再教育・右 - 禁色 ★★ (2004-09-29 21:42:46)

cali≠gari流のタンゴ。
オルガン風のレトロな音色と石井秀仁さんの無駄にセクシーな(笑)ヴォーカルが聴き所。ムックの「イタイ手紙」という曲はこの曲とそっくりなイントロを持っていますが、オマージュでしょうか。


CALI≠GARI - 再教育・右 - 僕は子宮 ★★★ (2004-09-29 21:43:58)

ジャジーなピアノが活躍する、お洒落な感じの曲。
この曲だけかなりこもった音質(特にヴォーカルは音が割れ気味)ですが、それが逆に何かに包まれるかのような雰囲気を曲に与えているのが面白い。


CALI≠GARI - 再教育・左 ★★ (2005-05-15 21:53:00)

2001年発表のベスト盤。
メンバーチェンジにあたり、過去の曲を録り直したアルバムで、どちらかといえば
マニアックな曲を集めた「再教育・右」と対になっています。
今では手に入りにくくなってしまいましたが、桜井青さんのブラックユーモアやシニカルな
視点の中に隠された暖かさを感じさせる詞と、昭和歌謡にインスパイアされたと思われる
キャッチーかつ泣き度の高いメロディが頭から尻尾まで万遍なく詰まったアルバムで、
もし店などで見かけたら四の五の言わずにゲットを推奨する名盤です。
なんでこんな良いアルバムを廃盤にしてしまうんでしょうね…もはや文化の損失です。
これこそcali≠gariを知らない人に聴かせるには絶好のアルバムだと思うのに。
ファンならばレア物を取り扱う店に出向いてでも買うべし、です。


CALI≠GARI - 再教育・左 - 「依存」という名の病気を治療する病院 ★★★ (2004-10-02 09:33:42)

この曲はタイトルからして私のツボを突いています(笑)
昭和風のメロディに内省的な歌詞を載せて疾走、という音楽性は他のV系でも見受けられるパターンかと思いますが、cali≠gariの曲はシリアスさや描写の上手さでは他の有象無象を全く寄せ付けないレベルの高さです。それが最も良く分かるのがこの曲でしょう。是非「♪君は『依存』という名の病気を治療する病院で~」からのパートを聴き、そして泣いてください!!


CALI≠GARI - 再教育・左 - 君が咲く山 ★★★ (2004-09-29 21:05:07)

鼓笛隊を大胆に取り入れた音が新鮮な曲。
歌詞はピクニックに来た子供の目から見た風景の様にも思えますが、実は死体愛好についての曲です…!!歌詞の「野良犬くんと小鳥さんと仲良し小良し」という部分は殺した相手の死体に野犬やカラスが群がるということなのでしょう。


CALI≠GARI - 再教育・左 - 冬の日 ★★★ (2005-05-18 20:59:25)

聴いていると、歌詞の主人公が回想する、幼少の頃の優しい思い出に自分も触れているようで暖かな気持ちになれます。でも同時に、現在の自分と照らし合わせるとちょっとほろりとなってしまうんですよね…う~ん、複雑(笑)青さんは人の心を歌う詞を書かせたら天才的だと思います。


CALI≠GARI - 再教育・左 - 誘蛾灯 ★★★ (2004-09-29 21:44:14)

「もしも愛する人が非合法なクスリに手を出さないと生きていけない程の状態になってしまっても、変わらず愛していけるのか…」という重い問いかけが胸を打つ曲。
前半(というかAメロ)はアングラな感じですが、サビのメロディは美しく、アコギによるソロは泣きそうになります。しかしこのサビは一度鼻歌やりだすと止まらなくなってしまう(笑)


CALI≠GARI - 再教育・左 - 冷たい雨 ★★★ (2004-09-29 21:44:33)

桜井青さん曰く「最高傑作」のバラード。
救いを求めている主人公が最終的に前向きになるという内容の曲は、結局の所他人に縋っているだけの無内容なものが多いですが、この曲はそういう所に陥ってない所がすごいです。「僕が僕をやめる事、それが一番いけないことだよ」なんてシンプルで胸に刺さるフレーズなのでしょうか。正に作詞家としての青さんの面目躍如って感じですね。


CALI≠GARI - 第2実験室 改訂予告版 - 腐った魚 (2004-10-02 09:04:50)

雑誌の付録としてついて来たCDに収録された曲で、「第2実験室 改訂版」収録曲の別ヴァージョン。
フォークからの影響が感じられるバラードで、アルバム版ではわざとこもった音質にすることで水槽の中にいるような空間を演出していましたが、こっちは素直なアレンジになっています。


CALI≠GARI - 第2実験室改訂版 - オヤスミナサイ ★★★ (2004-10-06 10:55:52)

歌メロとアコースティックギターが爽やかな曲。ライナーを読むとこういう楽曲は「ネオ・アコースティック」というジャンルに分類されるらしいです。私は普段は結構ダークなものが好きなんですが、ここまで徹底して爽やかだといっそ心地良いです。


CALI≠GARI - 第2実験室改訂版 - 夏の日 ★★★ (2004-10-06 10:55:28)

デモテープ「第2実験室」を新メンバーで再録するにあたり、新しく追加された曲。
曲調的には綺麗なメロディが堪能出来るポップな楽曲…と言いたい所ですが、流石桜井青氏、それだけでは終わりません。やはり歌詞が素晴らしいです。後半の主人公が蝉の抜け殻を握り潰し(今までの自分との訣別の比喩と思われる)、旅立ちを決意するくだりなどはホント勇気付けられます。


CALI≠GARI - 第2実験室改訂版 - 嘔吐 ★★ (2004-10-02 09:32:28)

村井研次郎さんのベースは音楽好きの間では高く評価されているようですが、それが最も良く分かる曲。イントロからかっこいいスラップを使ったベースリフで聴かせてくれます。
カニバリスティックな歌詞も過激で良い感じ。


CALI≠GARI - 第6実験室 ★★ (2005-05-14 09:47:00)

石井秀仁、桜井青、村井研次郎、武井誠の布陣になってから、初のオリジナルアルバム。
2001年に発表された作品。
このアルバムはcali≠gariの中でも最も整合性のある作品だと思います。
「フラフラスキップ」「近代的コスメ唱歌」といった秀仁さん主導の楽曲と、
「ママが僕をすててパパが僕をおかした日」「ただいま。」などの青さん主導の曲では
明らかに路線が違うのに、このアルバムでは上手く共存できています。
この作品から秀仁さんが作詞・作曲にも参加していますが、彼の書く詞はブラックユーモアや
情景や心情の描写を得意とした青さんのそれとは違い、小生意気な(褒め言葉)風刺に満ちています。
例えば、しょぼいV系バンドがファンに呆れられ、離れられていく様子を歌った「近代的コスメ唱歌」
好きなバンドがリスナーのニーズに合わせられて音楽性を曲げられていく事を嘆き、
終いには「死んでください」と言い切る「マス現象」など、よくこのフィールドにいながら
こんな詞を書くなぁ…と、彼の度胸やセンスには感嘆します。
極めつけは「ドラマ『近代的コスメ唱歌』」として挿入されるショート・コント。
雑誌のインタビュアーと勘違い系V系バンドのインタビューシーンを描いたものですが、
約10分間失笑・苦笑の嵐です。これで笑えなかったらV系ファン失格!!と言いたくなる位
黒い笑いに満ちていて、下手な芸人のネタよりよっぽど笑えます。是非聴いてみてください。


CALI≠GARI - 第6実験室 - ただいま。 ★★★ (2004-10-02 09:36:00)

cali≠gariのバラードは聴いていると泣きそうになる程胸に来るものが多いですが、この曲はその中でも最も「泣ける」曲だと思います。
歌詞は端的に言うと失恋を歌っていますが、無理矢理前向きになろうとする主人公が痛々しくて共感してしまいます。特に家に帰っても「おかえり」を言ってくれる人がいないから自分で自分に言ってあげる所とか、苛立ちの余り壊してしまった目覚し時計を飾っておく所とか、これで泣かなきゃ何で泣く!!ってくらい心を震わすものがあります。


CALI≠GARI - 第6実験室 - ママが僕をすててパパが僕をおかした日 ★★★ (2004-10-01 14:25:14)

タイトルだけを見るとどうも色物っぽい感じがしますが、実はかなりシリアスな内容の歌詞の曲。特に冒頭の主人公が公園で平穏に暮らす家族を見かけ羨んでいる描写や、どんなに辛い事が起きても青空を見上げて耐えていこうとする心情の描写は、胸を打つ物があります。
曲のほうも薄くディストーションを掛けたカッティングを使用したギターリフとハモンド系のオルガンの音が程よく混ざり合っていて、かっこいいけど聴きやすい仕上がりになっていると思います。


CALI≠GARI - 第6実験室 - 近代的コスメ唱歌 ★★ (2004-09-29 21:20:59)

「付け焼き刃のゴシック」「中二の単語でつまずいたならシャウト」と上っ面だけのヴィジュアル系を痛烈に風刺した歌詞が小気味良い楽曲。
自らもヴィジュアル系のフィールドに居ながらにしてこんな詞を書いてしまうセンスに脱帽。


CALI≠GARI - 第7実験室 - きりきりまいむ (2005-06-16 18:24:31)

知る人ぞ知る、某バンドの「キリキリ×イ」の元となったと思われる曲。
まぁ、是非はともかくとしてこの割と地味めな曲に目をつけたのは何気に慧眼だと思った。


CALI≠GARI - 第7実験室 - デジタブルニウニウ ★★ (2004-10-06 10:56:59)

よく分からないタイトルのテクノ・ポップ。デジタブルという単語を採用したのは「ベジタブル」はあるのに、「デジタブル」はありそうで無いような響きが気に入ったのだとか。
リズムやエフェクトボーカルのアレンジによって、ポップで可愛らしい曲になっています。


CALI≠GARI - 第7実験室 - ハイカラ・殺伐・ハイソ・絶賛 ★★★ (2004-10-06 10:56:16)

ギターを前面に押し出したロックで、異彩を放つものが多いcali≠gariの曲の中では普通のロック好きやV系好きが取っ付きやすいであろう曲。特にイントロのカッティングリフのかっこよさは特筆ものです。
歌詞は…よく意味が分からない(笑)インタビューを読む限りではこの意味不明さは意図的な物らしいですが…


CALI≠GARI - 第7実験室 - マグロ ★★ (2004-09-29 21:17:07)

祭囃子のようなリズム メロディと「♪ぐーるぐるーぐる」というポップな語感の歌詞が印象深い曲。
曲の表層だけをなぞると明るい曲に思えますが、本当は電車による自殺を歌った曲で、「マグロ」は飛散する肉片を赤身魚の刺身に例えたもの。このセンスがいかにも彼等らしくて好きです。ギターソロの能天気なメロディも良いですね。


CALI≠GARI - 第7実験室 - 体内騒音あやなしアンチ苦笑 ★★ (2005-05-18 21:04:22)

タイトルの意味は不明(笑)「あんちくしょう」??
後のgoatbedにも繋がっていくようなアンビエントな曲調。子供の声なども入っていて、夕暮れの公園の幼心には幻想的に見える光景が目に浮かびます。


CALI≠GARI - 第7実験室 - 東京ロゼヲモンド倶楽部 ★★★ (2005-05-18 20:54:19)

「さくら さくら」のメロディをテルミンが弾くオープニングから、cali≠gariお得意のジャジー・ポップに。ヴォーカルはサビを除いて語り調ですが、それでもポップな曲に仕上げるアレンジは流石です。
でも、「♪万引きをした老人を撃ち殺して誇らしげな警察官」というセンテンスを決して肯定的でない文脈で用いただけで削除を要求する音楽業界には超失望。もともと歌詞の聞こえ辛い曲なのでもっと配慮してくれても…


CALVARIUM ★★ (2011-10-04 22:11:43)

フィンランド産ブラック。
HORNAやBEHEXEN、SATANIC WARMASTERのメンバーや元メンバーによって構成されているという時点で、既にアングラでプリミティブな音を出してるというのが想像付きますよね。


CALVARIUM - Assaulting the Divine ★★ (2011-10-04 22:14:39)

2004年発表の4曲入りEP。
当初はBEHEXENとのスプリットに提供する予定だったとか。

ブラックらしい粗さを保ちつつ、この系統としては割と太めな音のリフと、邪悪が脈動するようなゴリゴリしたベースによって演出されるダーティな音質は、どちらかというとオールドスクール系や、ウォー系に近い感触がありますが…曲の方はダーティさよりも邪悪な空気感を重視した、カルトで地下臭いムードの充満した、プリミティブな路線ですね。

前述したようにプリミティブとしては低音が効いており、音が太いんですが、それが曲の邪悪さをより引き立てているように思います。太いバンドサウンドによって黒く塗り潰された視界に、神秘的なギターメロだったり寒々しいトレモロだったりのメロディが影のようによぎり、体の芯まで響くような暗黒度の高い雰囲気が演出されていると思う。

ただ、カルトではあっても何をやっているか分からないほど音がアレだったり、普通のメタラーが引くほどミニマルだったりすることはなく、しっかり「楽しめるカルトさ」として出力してくれているので、そこまで聴きにくい音ではないと思う。短いけど、プリミティブをある程度聴いていれば楽しめるであろう作品。


CAMPO DE MAYO - CAMPO DE MAYO ★★ (2012-03-18 21:53:05)

2006年発表の音源集。999枚限定。
2004年に発表された3本のデモにボーナス2曲を追加したもの。

「Renewing the Call for War」
ジギジギ系の金属質なノイジーさの中から、微かにメロウなメロディが聴こえてくるリフ捌きと、細かく脈動するようなベースライン、単調な打ち込みドラムが特徴の、カルト臭の半端ないプリミティブブラック。エフェクトの掛かりまくったノイジーなヴォーカルや、一頻り暴れ終わったら曲を閉じるミニマルな展開など、この手の中でも衝動性の高い音。時々疲れたように息を吐いてるようなヴォーカルは妙な味がありますね(笑)。どこか忙しないというか、細かい感じのするリズムの取り方は北欧勢とはちょっと違うポイントでしょうか。

「Playing with Toys that would have been Dangerous even for Plato’s Republic」
基本的には「Renewing~」と同路線の、衝動的なプリミティブブラックですが、若干曲が長くなったのと、メロディの煽情度が上がった事で少しだけエピックな感触に。ただ、ノイジーさが大幅アップし、MUTIILATIONの3rdや4thを更に耳に痛くしたような、物理的にキツい音質になってるので、カルト臭は更に増している印象。このパートでも忙しないリズムの取り方、たまに疲れたように息を吐くノイジーヴォーカルなど、味のある部分はしっかり引き継いでるのが良いですね。

「Himno a Jorge Rafael Videla」
このパートとボーナス2曲はシンセアンビエント。
サブタイトルの中に「オーケストラ」「ピアノ」「オーボエ」などの単語が散見される事からも分かる通り、クラシック風の美しいメロディを聴かせる作風。清浄さや荘厳さを感じる音像も美しく、さっきまで粗野なプリブラを演っていたとは思えない曲調。ちょっと音割れ気味な部分があるのは惜しいですが、やはりメロディは良いです。

「漢方でマヨ」なんて、日本語読みすると面白くて可愛らしいバンド名ですが、蓋を開けてみれば南米産らしいカルト臭渦巻くマニア向けな作品。独特な味もあって面白い作品ではありますが、流石に日常的にプリブラを聴いてる人以外にはお勧めは出来ないかも。


CANIS DIRUS - A Somber Wind From A Distant Shore (2014-02-21 00:50:11)

2009年発表の1st。

最早普段からブラックを聴いている人には「鬱ブラックです。」の一言だけで、大方の音楽性が頭に思い描けてしまいそうな、典型的な鬱ブラック。悲鳴ヴォーカル、陰鬱なメロディ、スローに進行する展開と鬱系のテンプレは一通り満たしている音ですが、NARGAROTHの3rd辺りを思わせる、ノイズ質を強調した、怨念が降りかかってくるようですらある強烈な音作りが印象的。

ただしNARGAROTHの3rdとは異なり、こちらはトレモロよりもアルペジオによりメロディを奏でる傾向が強いのと、時折リードメロに悲壮なだけでなく、ちょっと渋めなメロディ使いがあるのが大きな違いでしょうか。また、ヴォーカルは「ヒィアアアア!」系の悲痛絶叫ですが、一声一声に全力で感情を乗せてる感じがして、この手としては好きな方ですね。

Moribund Records発らしい、ジャンルの真ん中の音を的確に、確かなクオリティで攻めてくる作品ではありますが…正直似た路線としてはトレモロ全開+メロディがより分かりやすい、NARGAROTHの「Regens~」アルバムを聴いてしまうな…というのが正直な感想。鬱ブラック自体元々突き抜けたサブジャンルだけに、その中で頭角を現すような何かが欲しい所。


CANTIQUE LÉPREUX - Cendres Célestes ★★★ (2017-06-03 10:27:22)

2016年発表の1st。

…カナダ・ケベック州出身のアトモスフェリック・ブラックで、Eisenwaldからのリリース…ということですが、ある意味国やレーベルの色が良く出ている音なんじゃないかな…と思います。同じアトモスフェリックブラックでも、例えばAvangarde辺りからリリースしてるバンドと比べると、耳を劈くノイジーさだったり、スラッシーで攻撃的なパートがあったり、よりメタルの衝動性やカルトさが強調されている音という感じ。

ただし、展開はドラマティックかつ練られている印象。時折見せる、和風ホラーにも通じるダークな響きと叙情性を帯びたトレモロリフは的確にこの手の音が好きな人のツボを突きに来るし、ともすれば金太郎飴になりがちなこのジャンルとしては上手く楽曲を差別化出来ているように思います。叙情性はあれど、なよなよした甘さは殆ど感じられず、結構辛口な耳当たり。…やはりケベック出身のバンドはどこか過激なイメージがありますね…。

ドラマ性、苛烈さ、叙情性などを兼ね備えた、申し分のないクオリティのアトモスフェリックブラック。叙情性とダークさ、両方求める方にお勧め。


CAPRICORNUS ★★ (2013-04-26 22:48:48)

初期GRAVELANDにも在籍した、ポーランドのペイガンシーンの重要人物。
ソロとしてはEPやスプリットの他、2004年にアルバムを一枚リリースしています。


CAPRICORNUS - Alone Against All ★★ (2013-04-26 22:50:20)

2004年発表の1st。
残念ながらこのアルバムをリリースして活動を停止した模様。

ポーランドにおけるペイガン/NSブラックのシーンの重要人物であったCapricornus氏ですが、この作品は典型的なプリミティブブラックという感じの音を出してますね。陰鬱さ8割、メロウさ2割くらいの荒涼としたリフを主体としたプリブラの合間に、瞑想的アンビエントなインストを挟んで雰囲気を演出していく作風。粗くて薄い音作りも、リフの荒涼とした感触を上手く助長してます。

7曲目「Bombing Certain Land」のリフ使い等、パートによってはメロウさを押し出してくる部分もありますが、基本的には渋めのプリミティブだと思う。時折用いるオールドスクールな刻みや、高音絶叫ではなく、恫喝するようながなりを聴かせるヴォーカルもあって、殺伐とした感触もかなり強めの仕上がり。民族的というよりは、現代社会への反抗的なイメージの強い音ですね。

ペイガンのメロウさやスケール感が好きな方にはお勧め出来ませんが、プリミティブ好きならすぐにでも受け入れられるであろう音。狂気を派手にぶちまけるタイプではなく、無骨で渋めのタイプを好む方は是非。浸れます。


CARACH ANGREN - Death Came Through a Phantom Ship ★★★ (2011-04-05 20:42:17)

2010年発表の2nd。

丁度シンフォ系が聴きたくなったときにショップで推されてたので、つい買ってしまったんですが、これは高品質なリリースが続くシンフォブラックの中でも、特に作曲面や演出面において、頭一つ抜けたクオリティを持ってる作品ではないでしょうか。

ゴシック的な仄暗い邪悪さと美しさを備えたメロディと、緩急織り交ぜた展開でシアトリカル・コンセプチュアルな世界観を、まるで劇場にいるかのような臨場感をもって聴かせる作風は近年のCRADLE OF FILTHに近いものがありますが、このバンドは更に初期DIMMU BORGIRのムード作りの上手さまで兼ね備えているのが凄い。時々後期EMPERORのような、知性的な邪悪さの宿ったメロディも聴けるし、個人的にはシンフォブラックとしては非の打ち所がないです。

(特に近年の)COFが正統派メタルのマッシブさに拘り、時々演出面やメロディ面で弱さを感じさせる場面があったり、初期DIMMU BORGIRはアトモスフェリックな音楽としては最高でも、正統派メタルの観点から見ると微妙だったりといった弱点がありますが、このバンドは正統派にも雰囲気系にもおもねりすぎない、絶妙なバランス感覚があると思う。金太郎飴になりがちなこのジャンルでも、「曲のよさ」で聴かせるセンスはCOFやDIMMUなどのメジャーバンド同様、素晴らしいものがあると思う。

悪いところといえば、やや音質が迫力に欠けるくらいですが、これもアトモスフェリックな空気感を出すためには寧ろプラスになっていると思うし、別にそこまでの欠点ではないかと。まあ、音量はもう少し上げた方がいいとは思いますが。
…という訳で、シンフォブラック好きな方ならチェック推奨な良作。メタル自体が好きな人にも、ブラックの雰囲気が好きな人にも、是非聴いて欲しい作品です。


CARNAL FORGE - The More You Suffer ★★★ (2011-05-07 11:28:55)

2003年発表の4th。

これはかっこいいですね。
スラッシュのスピード感や野蛮な感じ、テクニカルなリフの刻みなどの長所を純粋培養していったら、「デス」の冠がいつの間にか付いていたようなデスラッシュで、ザカザカ刻みを入れつつ邪悪なメロディを練りこんでくるギターワーク、歪みが効きつつ衝動的な野蛮さも残したヴォーカルと共に爆走する、「これでかっこいいと思わなかったら嘘だろ?」と思うような、ごく分かりやすい魅力のある作品。特に、単調にならず常に聴き手の興味を惹き続けるリフが素晴らしい。

聴いてて単純に熱くなれるアルバム。
何故か中古で安い事が多いので、試しに買ってみてはどうでしょう。


CARNARIUM - Constelaciones de Requiems ★★ (2012-11-01 22:29:55)

2002年発表の1st。
これは聴きやすいシンフォブラックですね。

タイプとしては、刻みリフを多用し、メタリックに聴かせるメロデスちっくなバンドサウンドに、ハープシコードやストリングスの音色を用いたキーボード、声楽的な歌い回しの女性クリーンヴォーカルが乗り、上品で荘厳な世界観を演出するシンフォブラック。メロディそのものも、如何にもゴシック的な甘美さが感じられるもので、暗黒耽美趣味を分かりやすく伝える、ある意味キャッチーな作風。

丁度「Midian」期のCRADLE OF FILTHが、「Her Ghost in the Fog」等で一部取り入れていた女性ソプラノを全編に取り入れ、より聴きやすくキャッチネスを重視した作風というと近いものがあるように思います。但し、音作りやアレンジにはCOFと比べると幾分…というか大分チープな部分もあり、まだマニア向けといった感じを脱し切れていない感は否めませんが。

と言ってもメロディは上質ですし、シンフォブラック好きで暗黒耽美趣味な作風の中で存在感のある女性ヴォーカルが登場するスタイルに惹かれた人ならば、ある程度満足は行くのではないかと。


CARPATHIAN FOREST - Defending the Throne of Evil ★★ (2008-07-27 19:29:00)

2003年発表の4th。
ブラックメタルのサタニックな雰囲気を表現するのには、例えばオールドスクールなリフ捌きで
ダーティさを演出したり、キーボードを上手く使って妖しさやおぞましさを感じさせたり等の
手法がありますが、このアルバムはその二つを同時に演っている結構珍しい路線の作風。
キーボードはメロディ面よりも、冷たさや邪悪さを感じさせる音で雰囲気面に貢献している
感じで、オールドスクールなリフが軸にあるブラックメタルという感じですね。
サックスも導入したりしてますが、当然それによって聴きやすくなったりすることはなく、
異形の何かを召喚しているような妖しさがあり、全体を通じてマジな邪悪さが感じられます。
Nattefrostのヴォーカルもやはり大きな魅力の一つでしょう。
次作のような箍が外れたようなイキっぷりではなく、典型的なブラック特有の高音がなりで
割とちゃんと(?)叫んでいる感じですが、キレの良さや迫力はジャンルでもピカ一ですね。
また、高音の後ろに低音デスヴォイスを重ねるアレンジを多用してますが、それによって
悪魔に憑かれた男が叫んでいるようないような異様な雰囲気が出てます。
キーボードの悪霊の声のような禍々しい音色でのアトモスフェリックさの演出、Nattefrostの
ヴォーカルの凄まじさ、バンドサウンド自体のかっこよさなどベテランらしい凄みのある作品。
シンフォとオールドスクールの合わせ技の醸し出す邪悪さ、ブラック好きなら是非味わいましょう。


CARPATHIAN FOREST - Fuck You All!!!! ★★ (2006-11-27 17:32:00)

2006年発表の5th。
初回盤は缶ケース仕様もあり。

タイトルにも「!」マークが4つも付いて気合入りまくりのブラックメタル。割合としては刻み系と平坦系のリフを多く含むスラッシーな曲調で、トレモロリフによる荘厳メロディやキーボードもアクセントに用いてる感じ。ただ前作と比べるとキーの方は明らかに減っていて、今作では本当に「ほんの味付け程度」っていうくらいの頻度。

でも、メンバーも「ヴォーカル重視のアルバム」と言っているだけあって、一番の聴き所はやっぱりNattefrost氏のヴォーカルでしょう。これはかなり壮絶です。基本的にはいかにもブラックメタルな高音がなりで、時折熱くアジるような声や低音でドスを聴かせたデスヴォイスも使ってますが、マジで頭の血管がブチ切れそうな勢いで叫びまくってます。

たまに喉を締め過ぎているのか、声というより笛のような空気が漏れるような音が出ている箇所なんかもあって、アルバムの最初から最後までマジギレモードです(笑)。インタビューによると、彼が収録中に叫びすぎで片方の肺をおかしくしてレコーディングが難航したそうですが、そりゃこれだけ激しく叫んでれば当り前でしょう(笑)。

曲的には正直名曲もあるけどインパクト不足が否めない曲もあったりしたんですが、彼のヴォーカルに関しては大満足。COFの2nd並にヴォーカルの喉が心配になってくるアルバムです。しかしARCTURUSのDVDといい、Season of Mistは缶ケースにこだわってるのかな…私はかさばるのが嫌で通常盤を買ってしまいましたが…。


CARPATHIAN FOREST - Fuck You All!!!! - Shut Up, There is No Excuse to Live... ★★★ (2006-11-27 17:35:15)

Come kaos, come death!!!
Come kaos, come death!!!
このキレのあるブラック声が素晴らしい。一緒に叫べそうだし。


CARPATHIAN FOREST - Fuck You All!!!! - Submit to Satan!!! ★★★ (2006-08-13 23:08:35)

3つもビックリマーク付けちゃってまぁ…。
全編を刻みリフで覆い尽くした熱いノリの曲で、ギターソロもかっこいいです。こういう一点集中型のかっこよさのある曲って印象に残りやすくていいですね。


CARPATHIAN FOREST - Fuck You All!!!! - The Frostbitten Woodlands of Norway ★★★ (2006-08-13 23:11:59)

しっかりと聴かせる所は哀愁のトレモロリフで聞かせてくれるため、結構聴きやすい曲ですが最初は亡霊のような効果音(?)に驚きました。初聴き時は普通に変な音が入っちゃったのか外から聞こえるのかとか思ってしまって不気味だった…(笑)。


CARPE TENEBRUM ★★ (2007-11-07 09:01:00)

ex-DIMMU BORGIRのAstennu、Nagashによるプロジェクト。
現在はNagashは脱退し、Astennuのソロになっている模様。


CARPE TENEBRUM - Dreaded Chaotic Reign (2007-11-07 08:53:00)

2002年発表の3rd。実質的にAstennuのソロになり、バンドロゴも変わり音楽性も大きく変化した一枚。具体的には、思いっきりデスメタルの方向に舵を切ってます。

4曲目のインストには元シンフォニックブラックバンドらしいキーボードがフィーチャーされてますが、その部分以外は完全にデスメタルとなってしまってます。ヴォーカルの歌い方もブラック声からデス声になってますし。

それだけなら良かったんですが、デスとして微妙な出来なのがちょっと…。最初の印象はBLOOD RED THRONEのヴォーカルの切れ味、リフのフック、音質の良さなどの各要素を弱めた感じ…でした。「このCDを買え」で言うのも何ですが、正直言ってこれならBLOOD RED THRONE辺りのバンドの作品を買った方がいいかもしれません。

前作では気にならなかったドラムのチープさも、この作風だと目立ってしまう印象。前作がもう少し突き詰めれば名盤が出来そうな雰囲気があっただけに、この変化は残念。デス化するのはまあ良いんですが、何かこのバンドにしかない売りが欲しかったです。


CARPE TENEBRUM - Dreaded Chaotic Reign - Aetherial Benefaction ★★ (2007-11-07 08:56:49)

唯一前作までとの接点が見えるような、シンフォなインスト。
…こういうのが出来るなら、いっそのことシンフォニックブラックとは一線を画する、「シンフォニック・デス」でもやってみれば良かったのに。一曲くらいはそういう実験をしても良かったのでは。


CARPE TENEBRUM - Dreaded Chaotic Reign - Sense of Face (2007-11-07 08:57:37)

リフもヴォーカルも良く聴くとちゃんとかっこいいんですが…
聴いていていまいち感情移入できないのはドラムの打ち込みっぽいチープさが原因かも。


CARPE TENEBRUM - Mirrored Hate Painting ★★ (2007-11-07 08:50:00)

99年発表の2nd。

現在のDIMMU BORGIRがコアなブラックメタルファンから非難の対象となる要因として、攻撃性や音質の良さ、HR/HMとしてのクオリティの高さを得たのと引き換えに、初期や中期に持っていたアトモスフェリックな空気感を失ってしまったというのがありますが、その空気感をある程度キープしたまま攻撃性を増したシンフォニックブラック、このアルバムの内容を一言で表すと、そんな感じになるのではないでしょうか。

初期DIMMU BORGIRに劇的疾走の攻撃性を取り入れ、シンフォ要素を少し弱めた感じです。ただ、DIMMU BORGIRと比べると主題となるメロディが全体的に弱めで曲が印象に残りにくかったり、曲の合間に挿入される語りがダレを生む要因になっていたり、ドラムが打ち込みっぽい音色だったり(実際打ち込みかも)広くお勧めするにはちょっと小粒という感じも。この路線のままもっと雰囲気を濃くして、メロディの質も上げていけば、次作はかなり良いものが出来そうだったんですが…。

この後Nagashは脱退、何故かデスメタルになってしまいました…。


CARPE TENEBRUM - Mirrored Hate Painting - And Fever ★★★ (2007-11-07 08:59:42)

ジャケ裏では「And Forever」と誤記されてるのが何ともチープ(笑)
イントロからウットリするような美しいサウンド。この曲のキーボードとリフがメロディアスに絡むパートは、アルバム中でも最大の聴き所の一つと言っていいと思います。


CARPE TENEBRUM - Mirrored Hate Painting - Mirrored in Scarry Skies ★★★ (2007-11-07 08:58:45)

ブラックらしいメロディックなリフ、キーボードの醸し出す幽玄な雰囲気、憎しみがあふれて押さえきれないようなヴォーカル…やっぱりこういう曲はいいですね。とても次作でデス化する要因が見当たらないくらい真っ当にかっこいいシンフォニックブラックやってます。


CARPE TENEBRUM - Mirrored Hate Painting - Void Dress ★★ (2007-11-07 09:00:37)

3分に満たない短めの曲ですが、キーやメロディックなリフが華々しく炸裂してます。雰囲気がいいので、ドラムのチープさもそれ程気になりません。


CATAPLEXY - ...LUNAR ECLIPSE,CHAOS TO THE RUIN... ★★★ (2008-06-12 19:46:00)

2008年発表の1st。このバンド、91年結成らしいですが…満を持してのフルって感じですね…。

日本のブラックって、オーソドックスな北欧のブラックのスタイルを基調としつつも、例えばSSORCならドス黒いギターの音色、ARKHA SVAなら芸達者なヴォーカルとフランス的耽美メロディ、MANIERISMEなら日本特有の陰湿でホラーな雰囲気など、どこかに秀でたセールスポイントがあるものが多い傾向にあると思いますが、このCATAPLEXYにもそれは当てはまりますね。

…このバンドは雰囲気のある音作りが特に素晴らしいです。ブラックらしい真っ黒な音像の中でもベースのトレモロが割とはっきり聞こえるようなプロダクションなんですが、この音質が瘴気が漏れ出してくるような禍々しさと共にどこか厳かな雰囲気を醸し出しているように思います。ここぞというところで印象深いメロディを織り込んでくるリフ、キレがありながらタメも利いたヴォーカル、炸裂感のあるドラミングと各要素もアンダーグラウンドなブラックメタルとして隙が無いです。

まあ、隙が無さ過ぎて丁寧すぎるように感じる向きも確かにありますが…。もう少し不健全な部分があってもいいのでは…みたいな。タイプとしてはSSOCRが一番近そうですね。邪悪でドス黒い音像ながら、ライブ映えしそうなかっこよさもある所が似てると思います。個人的な好みではSSORCなんですが、リフの煽情度はこちらの方が上かもしれません。

しかし、最近日本は北欧、フランス、アメリカ辺りに続くブラックメタルの爆心地と言っても過言ではないくらい、優秀なブラックメタルバンドの作品のリリースが相次いでますが…そこに投下されたこの作品、日本のブラックメタルシーンの更なる発展への起爆剤となるかもしれませんね。


CAVUS - Fester and Putrefy ★★ (2011-12-29 22:51:44)

2010年発表の1st。
一曲でex-MAYHEMのBlasphemerがゲスト参加。

1枚目のアルバムながら、かなり邪悪度の高いブラックメタルですね。
メロディ感の薄い、オールドスクールな響きを残したリフと、ガリガリ言うベースの音色が組み合わさって出来る音は、多少聴き疲れのする音ながら腐食部分が広がっていくような、妙な不気味さを漂わせていてムードは濃厚。ヘヴィさは強くない代わり、炸裂感のあるドラムの音色も曲の雰囲気を煽っていて良い感じ。

あと、個人的にはヴォーカルの表現力の高さを評価したいですね。基本的にブラックメタルの王道的ながなりスタイルですが、TRIUMPHATORでのAriochにも通じるような、ウゾウゾした薄気味悪さも感じさせる声で、異常な感じが漂ってるのがグッド。1曲目のオープニングから男が悪魔の子を出産してるような、狂気と表現力を見せ付けるパフォーマンスを聴かせてくれてます。

…個人的な印象では、WATAINやCRAFTと、初期BURZUMの中間くらいの音…という印象の作品。ただ上記のバンドと比べると、ちょっと曲のフックが弱い気がしますが…その辺りをクリアしたら、ブラックを相当聴きこんでる人にも強烈なインパクトを残せるバンドになるのではないかと思います。


CELEPHAÏS - Tir N'a N'og ★★ (2014-04-23 20:49:10)

2012年発表の2曲入りEP。
自主制作にてリリースされた後、ポストブラック好きにはお馴染みのPest Productionが出時スリーブ仕様、500枚限定で再発。再発にあたり、アートワークも新調されてる模様です。…デジスリーブ仕様、大嫌いだわ…。取り出しにくいし保存性も悪いし正に誰得ってやつですよ…。

音楽性的には、一曲目の「Wisdom」が一部を除いてほとんどアコースティックな音で構成されている事からも分かる通り、ギターのノイジーな轟音だけでなく、アコースティックやクリーントーンの音色にも重きを置いた、叙情的で幻想的な作風。ヴォーカルも入れず、フォーキーな叙情メロディでファンタジックな光景を描き出すことに専念しているかのような音作り。作風が作風だけに、2曲でも30分以上の演奏時間がありボリュームも少なくは無いです。

特筆したいのは、作品の構成の上手さですね。まず1曲目「Wisdom」で聴き手と「ティル・ナ・ノグ」の情景を共有するかのように、丁寧にメロディを紡いでおいて、2曲目「Tir N’a N’Og」で風景的な世界観から、ポスト/シューゲイザーブラック特有の轟音と共にスピリチュアルな世界に離陸していく展開が秀逸。トレモロリフも伴うクライマックス部分は、聴き手の魂魄をバンドの描く情景に連れ去るかのよう。この部分はホント、聴いててゾクゾク来ましたね…。

ただ、トレモロフェチとしてはアコースティック・クリーントーン重視の音は若干物足りなく感じるのと、正直怒涛のクライマックスを迎えた後にちょっとダレを感じる部分があるので、個人的な好みのドツボとまでは行きませんでした。ただファンタジーな光景を聴き手と共有できる描写力の高さはかなりのものなので、その系等が好きな方にはお勧めできる作品。


CELESTIA ★★ (2008-04-14 21:03:00)

郊外の高級高層マンションみたいな爽やかな名前ですが、フランスのブラックメタルバンド。
Drakkar Productionsの社長で、以前NeigeとMORTIFERAをやっていた事でも知られる
Noktuと、日本盤も発売され絶好調なXASTHURのMaleficから構成されている模様。


CELESTIA - Frigidiis Apotheosia: Abstinencia Genesiis ★★★ (2008-04-14 21:02:00)

2008年発表の2nd。
ALCESTやMUTIILATIONを始め、フランスのバンドってメロディに独特の美的センスを持っているものが多い印象がありますが、このバンドもその特徴を色濃く持ってますね。

SATANIC WARMASTER辺りのメロウ/邪悪な感性を持ったプリミティブブラックに、ALCESTの清浄さをほんの少し加えて更に叙情味を増した感じというと近いでしょうか。そこにMaleficのキーボードがうっすらと花を添えてます。耽美的なメロディがかなりフィーチャーされている一方、視界が闇に閉ざされるような漆黒のメロディで押すパートも結構あったりしますが、決してちぐはぐにならずしっかり止揚させ曲のレベルをより高めているセンスが素晴らしいですね。トレモロのメロディだけでなく、時々聴けるアルペジオが醸し出す美しさも悶絶もの。一角獣の棲む森のような、幻想的で
どこか浮世離れした情景が浮かんできます。

また、ヴォーカルのエグみも特筆に価します。
極度に潰れきったガラガラした絶叫声で、獰猛さや陰湿さを伴いかなり粘着質。この声、闇から響いてくるような感じでモロに好み。あと、このバンドって曲調はプリミティブっぽいですが、音質はかなりクリアです。ベースもしっかり聴き取れメロディが堪能出来るし、ギターはブラックらしい閉塞感を伴う黒さのある音色で雰囲気たっぷり。音が小さかったりする事がないのもプラスですね。

メロウなプリブラやフレンチブラックのメロディセンスが好きな方は間違い無く買いの作品。MaleficやNoktuのネームヴァリューで買っても期待は裏切られないクオリティだと思います。


CELESTIAL BLOODSHED - Cursed, Scarred and Forever Possessed ★★★ (2011-10-24 23:42:20)

2008年発表の1st。

鬱ブラックにも通じる、気が滅入ってくるような陰鬱なメロディを、ジリジリと聴き手の正気を奪うような音色のギターリフに乗せて展開する、地下でカルトな雰囲気の強いブラックメタル。ただ鬱々としているだけでなく、どこかDMDS期のMAYHEMを思わせるような、背徳的なムードも漂っているのも特徴で、メロディの陰湿さと裏腹の猛然とした疾走にはなにかタガが外れたような狂気を感じられます。

何気にヴォーカルの表現力が高いのも個人的にツボなポイントですね。
ブラック特有のがなりスタイルながら、恨みと憎しみに囚われた亡者が腐った肉を引き摺りながらもがいているような、粘着質で真に迫った感じがある。特に凄まじいと思ったのは「All Praise to Thee」で、恨み以外の感情を全て捨てて、遺恨のみを吐き出し続けているような、異様な迫力があって素晴らしい。歌った後暫くはあっちの世界から帰ってこれなそうな感じ。

ちなみに当時はライブではKEEP OF KALESSINやANTARES PREDATORに籍をおいた経験もあるGhash氏が加わり、このアルバムでも「Truth is Truth, Beyond the God」に参加してますが、それらのバンドのようなメタルとしての真っ当さは皆無で、徹底して地下臭い雰囲気を醸し出してます。アングラなブラックをある程度聴いている方にはお勧めです。


CELTIC FROST - Monotheist ★★★ (2007-06-13 02:00:00)

私もこのアルバムで初めて触れ、そして圧倒されたクチです…好きなミュージシャンが挙って「CELTIC FROSTは凄い」みたいに言っていたので、試しに聴いてみたらホントに凄かった…っていうか凄すぎた作品。

作風的には結構バラエティに富んでいて、爽快感の全く無い激重スラッシュからゴシックから耽美さを抜き取って疫病化したような曲、クワイアと女性のリードヴォーカルという声だけで作られた曲(これは日本盤のみ)、ノイズ寄りの視点から邪悪さを追求した曲、14分を超えるドゥーミーな大作まで幅広いですが、どの曲も共通して病んでいてとことん不吉な空気感が徹底しているのが凄いです。聖櫃ならぬ、この世の全ての疫病を詰め込んだ「邪櫃」みたいなものがあるとしたなら、それはこの12センチの円盤を指す言葉なのかもしれません。

また、このアルバムはギターの音が本っ当に素晴らしい!!これ、メタラーなら誰でも音色を聴いただけで悶絶してしまうのではないでしょうか…。こんなかっこいいギターの音初めて聴きました。これでシンプルながら印象に残る、重々しいリフなんか弾かれたら、そりゃ素晴らしいものが出来るに決まっているじゃないですか(笑)。バンドサウンドによる重さだけでなく、前衛的(というか音響的)な側面からそれを追求したパートも結構あるのが良いですね。重くて病的なだけじゃなくて、知性も感じさせる作風です。

ヴォーカルは…最初は分かりやすい病的さが感じられない為、いまいちだと思ったんですが、聴いていくうちに、教祖のような威厳がある事に気付いて気に入りました。「OBSCURE」等で見せる、苦悩が伝わってくるような表現力も良い感じです。…ほんと、ここまで聴き手に作品と向き合う事を強要するアルバム、なかなか無いですよ。

ジャンルは違いますが、KLAUS SCHULZEの「Irricht」なんかも相対する事を強いる作品ですが、精神力の消耗度は段違い。凄いけど、個人的には軽く聴けないアルバム。でもこの聞き流せなさこそメタルなのかもしれませんね。そういう意味では、メタルが好きならば持って置いて損はない、というか必携の作品と言えるかもしれません。


CELTIC FROST - Monotheist - Ain Elohim ★★★ (2007-06-13 21:53:54)

スラッシュとドゥームを足して2で割…らずに、爽快感を引いたような曲。
攻撃性もしっかり備えていながら、しっかり重厚さもあるのが素晴らしい。


CELTIC FROST - Monotheist - Incantation Against You (2007-06-13 21:58:34)

日本盤ボーナストラック。
女性リードヴォーカルやクワイアなど声だけを用いたアレンジで、ここまで禍々しさを演出できるのはある意味凄い。初期THE 3RD AND THE MORTALも連想しましたが、こっちは美しさとかほとんど無い感じ。


CELTIC FROST - Monotheist - Obscured ★★ (2007-06-13 21:57:16)

禍々しさや絶望感よりも、人間的な苦悩を感じる曲。
特にヴォーカル、普通声で重々しく語るような感じですが、淡々とした中に何か取り返しのつかない罪の告白をしているかのような感情が篭もっていて、その苦悩が伝わってくるかのよう。曲的にもその感情を代弁するような、淡々とした盛り上がりがありますね。