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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1501-1600
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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1501-1600
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CELTIC FROST - Monotheist - Os Abysmi vel Daath ★★★ (2007-06-13 21:54:57)

この重さ…最早ドゥームの領域ですね。
女声コーラスが入り、神秘的な絶望感・恍惚感を味あわせる箇所なんてフューネラル・ドゥーム好きな人にも受けそう。途中、音響方面から攻めてくる展開も見せ、実に聴き応えのある一曲です。


CELTIC FROST - Monotheist - Progeny ★★★ (2007-06-13 21:52:51)

1曲目。これが一番スラッシュ好きには取っ付きやすそうですね。
アルバム中でも最も疾走しているし、割とストレートなかっこよさのある曲。でもリズムはやっぱり爽快感よりも重量感を感じさせるもので、そこが私的にはツボです。


CELTIC FROST - Monotheist - Triptych: I. Totengott ★★ (2007-06-13 21:50:45)

ここからの3曲だけで普通のアルバム一枚分の聴き応えがある…
音響方面から邪悪さを追求したような、知性を感じさせる曲で、ブラック寄りの絶叫ヴォーカルも良い感じです。


CELTIC FROST - Monotheist - Triptych: II. Synagoga Satanae ★★★ (2007-06-13 21:52:00)

14分半の大作。
ドラマティックな展開などあろう筈もなく、長い演奏時間とEARTH並のへヴィさをかけて命の炎がじりじりと燃え尽きていくのをただ見ているような、絶望感に特化したような曲。
…しかし、ここまで絶望的な曲を作れるバンドが、普通のHRをやっていた時期もあるんですよね…これを聴いて、逆に「COLD LAKE」を聴いてみたくなりました(笑)


CENDRES DE HAINE ★★ (2011-07-31 19:36:57)

スイス産ブラックメタルバンド。
バンド名はおそらく仏語で「憎しみの灰(Cinders of Hate)」。


CENDRES DE HAINE - Bellum Omium Contra Omnes ★★★ (2011-07-31 19:38:42)

2010年発表の1st。1000枚限定らしいです。
タイトルの意味はラテン語で「万人の万人に対する闘争」。
ホッブズの唱えた、自然状態での人間の有り方についての言葉ですね。

そんな物騒なタイトルを冠した作品ですが、出音の方は「万人の万人に対する闘争」どころじゃないですね…むしろマサカリを持ったブラックメタラーによる一方的な虐殺であり狩りです(笑)。ノイジー極まりないプロダクションやリフ押しの作風はプリミティブの系統に属するものですが、曲のテンションの高さや音圧はファスト/ブルータルブラックのそれで、相乗効果でおっっ…そろしく野蛮な音になってしまってます。

スイスのバンドなのにメロディの方向性がフレンチブラック的な、メロウで、耽美さと毒々しさ、邪悪さを併せ持つもので、しかもそれを轟音で掻き鳴らしてくれるものだから、更に音は派手になる一方なんですよね…。最近のゲリラ雷雨で豪雨が屋根を叩く音を、数百倍激しくしたような凄まじくヤケクソなテンションを誇る音。ヴォーカルのキレキレ振りにも目を見張るものがあります。

そういう訳で、プリミティブ系とファスト系の、過激なところばかりを合わせて、フレンチブラックのメロディセンスを取り入れたような、いわば良いとこ取りの作品だと思う。ハードコア影響下にあった時代のDODFERDや、MOURNING FOREST、QUINTESSENCE辺りが好きな方にお勧め。


CHADENN - Pour redevenir poussière ★★★ (2014-05-03 08:50:53)

2012年発表の2nd。

関連バンドのMOONREICHがなかなか良かったことと、セールで割引だった事もあって購入したんですが、これがRawブラックとしてかなり素晴らしい出来で驚きました。例えていうなら、ULVERの3rdを若干マイルドにしたようなRawさと、SATANIC WARMASTERの3rdの持つドラマティックさを組み合わせた感じ…というと褒め過ぎでしょうか。個人的にそんな印象を受ける作品なんですよね。

この作品の魅力は、何と言ってもギターワークだと思います。単にリフを繰り返していくだけでなく、2本のギターを左右チャンネルに振り分けてフレーズを組み立てる事で楽曲を牽引しつつ、刻みとトレモロを動的に組み合わせた生き生きとしたギターワークが本当に素晴らしい。ドラマティックなフレーズで攻める構成ながら、ジギジギとしたRawでノイジーな音の響きや、サタニックでマジェスティックなトレモロのメロディなど、ブラックとしての本懐である邪悪さもしっかり演出されているのがまた良いんですよね。

そういう訳で、Rawさとドラマティックさを高い次元で両立している好盤だと思います。このギターワークはかなり好み。Rawな音質といってもこの手では聴きやすい方だと思いますし、ブラック愛好家には自信を持ってオススメです。


CHAOS INVOCATION - In Bloodline with the Snake ★★★ (2012-05-23 21:45:43)

2009年発表の1st。

数多くの良質なブラックメタル音源を世に送り出し、ブラック好きからの注目も厚いWorld Terror Committeeですが、そんなアベレージの非常に高いレーベルからのリリースの中でも、最高クラスのアルバムなんじゃないかと思います。発売年度に聴けてたら、年間ベストアルバムの候補に間違いなく入れてたと思う。

ドイツ産のバンドですが、蛇の如く絡みつく、薄気味悪いがメロウなトレモロを軸に、上手く緩急つけて展開していく作風で、WATAINやOFERMOD辺りの邪悪さ重視のスウェディッシュ・ブラックに近い路線でしょうか。結構ギターソロもありますが、メタリックなソロを弾いても音作りが不穏過ぎるせいでカオティックにしか聴こえません。音作りも上記バンドに似た骨の太さはありつつ、変にモダンになってオーガニックさを殺す事のない、非常に良質なもの。

しかし、この作品の何が良いのかって、曲そのものやフレーズ自体が非常に素晴らしいんですよね。特にアルペジオの醸し出す瘴気漂うムード作りは犯罪的とすら言え、インスト明け2曲目のアルペジオとリードギターのメロが絡む、カオスで不気味なパートからもう魂持って行かれます。この部分だけで、他のバンドと違う何かを感じ取れます。トレモロも毒や邪気を耳孔に流し込むような邪悪さがありつつ、メロウで本当に素晴らしい。

また、ヴォーカルは典型的なブラックのがなり声ですが…こちらもWATAINのErik氏辺りを思わせる、太さのある説得力の半端ないがなりで、やはり非常にかっこいい。それに加えて、時折偏執的な熱意と悪意を持って何かを訴えかけるような、感情剥き出しの真に迫った歌い回しをするのもインパクトあります。ヴォーカルの表現力もあって、聴いていて時々息をするのを忘れそうになるくらい引き込まれてしまう…。

これ、マジでWATAINとか、ジャンルのトップクラスのバンドと比較しても見劣りしないアルバムなんじゃないでしょうか…。最近のWATAINの曲ほどキャッチネスがある訳ではありませんが、よりグロテスクで薄気味悪い世界観を演出していると思います。音作り、作曲能力、演出能力どれも一流ですので、ブラックは齧った程度という人にも是非聴いて欲しいですね。ジャンルによりのめり込める契機になるかもしれません。


CHAOS OMEN ★★ (2006-10-09 20:18:00)

2003年にスウェーデンで結成された(?)ブラックメタルバンド。
FUNERAL MISTのNecromorbusがVoを含め、全ての楽器を担当しています。
これを聴くと、Necromorbusがいかに多彩なミュージシャンか分かります。
FUNERAL MIST共々応援していきたいバンド。フル出さないかな…。


CHAOS OMEN ★★ (2013-04-23 23:40:17)

Nercomorbus氏自体、最近表に出て来てないみたいですけどね…
WATAINを始め、様々なバンドにプロデュースやミックスという形で関ってはいるみたいですけど。


CHAOS OMEN - Let Clarity Succumb ★★ (2006-10-09 20:15:00)

2006年発表の4曲入りミニアルバム。
音楽性的にはブルータル・ブラックに分類されるのでしょうか。

基本的にファスト&ブルータルですが、適度に展開を設け、一本調子にはならないブラックメタルをやっています。結構マイナーなバンドっぽいですが、聴かせどころではしっかりとトレモロリフでメロディを聴かせてくれたり、決してカルトなブラックメタルファンとアーティストの間での自己満足には終わらない、クオリティの高さのある音楽性を有していると思います。

音質は流石に日本盤が出るようなメジャーなブラックメタルバンドと比較するとちょっとノイジーでごちゃごちゃしてますが、おそらくこのバンドをチェックしているようなブラックファンであれば余裕で受け入れられるかと。低音もちゃんと効いていて、それがブラックの平坦リフと融け合って禍々しさを醸し出しながら疾走していく音楽性は、ブラック好きにはたまりません。

そして気になるNecromorbusのヴォーカルですが…
やっぱりFUNERAL MISTをやっていたので影響を受けているのでしょうか。TRIUMPHATORでのAriochを思わせるような、ネチっこい低音がなりで怨みを吐き出すような声。ドスの利き方はTRIUMPHATORでのAriochのそれに勝るとも劣らず、かなり邪悪。4曲目では悲鳴のような絶叫なども聴けます。個人的にはこのヴォーカルが一番の聴き所です。よく聴くと、このヴォーカルにエコーが掛かっていて、本ヴォーカルをもう一つの、音に溶け込んだ声が追いかけてくるような感じになってますね。これが更なる恐怖感を演出するのに効果を発揮してます。この辺のセンスの良さはちょっとFUNERAL MISTを思わせるかも。

しかしNecromorbusはほんと凄いミュージシャンですね…ヴォーカルも下手な専任Voよりも全然素晴らしいし、全ての楽器を一人でこなしているらしいです。北欧のブラックメタルシーンは一体どうなっているんでしょうか…。

ただこのアルバム、某有名CDショップで買ったんですが曲数の割に高い…4曲で2000円以上したので、一曲10分以上の大作でもあるのかと思ったら全曲4~7分台で普通の長さでした。とはいっても、これだけかっこいいブラックを聴かせてくれるのなら、充分満足ですけど。

ともかくTRIUMPHATORやFUNERAL MISTが好きなら必聴の音源です。


CHAOS OMEN - Let Clarity Succumb - Glare As I Reveal ★★★ (2006-10-09 20:16:29)

もう最初の一声だけで虜でした。
なんという恨みの篭もったヴォーカルなんでしょう…曲もブルータルで聴いていて気持ち良いし展開もしっかりしてますし、名曲。


CHAOS OMEN - Let Clarity Succumb - Old Wounds ★★★ (2006-10-09 20:17:42)

この曲のみ約一年前に作られたとか。
Necromorbusの病みきったパフォーマンスが素晴らしい曲。
バンドサウンドで作り上げた暗闇の中に悲鳴を響かせるところは、あのSILENCERを思わせる…かも(流石にあそこまで逝っちゃてはいないですが)。


CHARNEL WINDS - Der Teufelsbund ★★★ (2014-10-26 22:01:57)

2011年発表の1st。
BLOOD RED FOGやSATURNIAN MIST、ARVET絡みの人脈のバンドで、この作品はSATANIC WARMASTERのメンバーのレーベル(Werewolf Records)からのリリースという、ブラックとして品質保証のラベルが貼ってあるのも同様なアルバムですね。

ただ、CDを再生するとブラックとしては珍しい、いきなり速弾きを交えた、メタリックなソロが始まって若干戸惑いましたが…ギターソロやリードギターのフレーズも重視したメロディアスな作り、アルペジオやクリーンヴォーカルを効果的に取り入れた緩急付いた構成などもありつつ、ブラックらしいRawさや陰湿さもしっかり感じさせる作風で、経歴のハクに負けない仕上がりだと思います。

特に良いのが、ギターのメロディ面でのメリハリの付け方。ソロ部分では速弾きを交えたり、情感を込めて弾いたりして聴かせつつ、疾走パートのトレモロリフには邪悪さや陰湿なメロウさががっつり込められていたり、ノイズ交じりのアルペジオが抑鬱的な不穏さを醸し出していたり、ブラックの本分を全うしているのが素晴らしい。ヴォーカルのクリーンもナヨ声でなく、邪教の洗礼を受けた司祭が教徒を導くような、確信に満ちた声色で楽曲から浮いてないのも良いですね。

アングラなブラックとしては相当にメロウ/メロディアスな路線ではありますが、レーベル主のSATANIC WARMASTERやメンバーの関与するBLOOD RED FOGとも違うアプローチなのが面白いですね。アングラメロウなブラックが好きであればかなりお勧め。


CHASMA - DECLARATIONS OF THE GRAND ARTIFICER ★★ (2013-01-15 21:36:21)

2011年発表の1st。
3曲で30分を超える、大作主義な作風。

ショップではAGALLOCHやWOLVES IN THE THRONEROOM辺りのシューゲイザー寄りブラック好きにお勧めされていたバンドですが…上記バンドはともかく、ALCEST辺りのノスタルジックな音が好きな人は引きそうな音ですよ、これ(笑)。スタイルこそアルペジオを用いた静パートの演出や、長いスパンの展開とザラついた音質のリフによる陶酔感など、シューゲイザー系ブラック的ではありますが、むしろ感性としては鬱ブラックに近いのではと思います。

音像も靄のようなノイズ質が妙に重々しくのしかかってくるような陰鬱さがあるし、リフのメロディもその靄の中に神経を侵すガスでも含まれているかのごとき毒性の高さ。2曲目の冒頭の、ALCESTならノスタルジックな子供の声SEでも入れそうな所を、このバンドはパニック悲鳴SEで気味悪さを強調してる辺りも象徴的でしょう。ヴォーカルはBURZUM系の高音裏返り気味絶叫ですが、この手ではかなり真に迫った迫力がある方だと思う。特に2曲目ラストの憎くて憎くて仕方がないような全霊の叫びは必聴。

シューゲイザー系でも綺麗な世界観を描いているバンドより、陰鬱としたヴィジョンを持ってるバンドを好む方にお勧め。ALTAR OF PLAGUESやBOSSE-DE-NEGE辺り好きならチェックしてみるといいかも。


CHELMNO - HORIZON OF EVENTS ★★ (2012-05-13 11:23:03)

2010年発表の2nd。

曲自体は、メロディックなトレモロやオールドスクールなリフと、ハーシュに絶叫するヴォーカルを伴って疾走するスタイルで、ややプリミティブ寄りの曲作りながら基本に外れたことはあまりしていない路線なんですが…音作りの方はなかなか個性的。ギターの音色が変に奥行きのある軽さで、単にRAWとも言い難い、妙なノイジーさ。製鉄所から聞こえて来る、バーナーで鉄を焼ききる音に似てる気がします(笑)。

正直プリブラが行ける人の間でもかなり好みは分かれる音なんですが、個人的にはこの音が神秘性を掻き立てているようにも思えますね。意識が星雲の間を突き抜けて宇宙にトリップするかのような、普通のプリブラとは異なる陶酔感がある。メロディも邪悪さや陰鬱さよりは神秘的な感覚が強く、音作りとも相俟って少しサイケな印象も。アルバムタイトルは随分大袈裟ですが、作風に合ってるといえば合ってるのかも。

音作りは変わってますが、曲自体はそれなりにメロディアスですし、BEATRIKやPERMIXTIO人脈だけあってその質も悪くないかと。王道からは少し外れてる感じなので、ある程度基本バンド聴いてる方にお勧め。


CHILDREN OF BODOM - Hate Crew Deathroll ★★ (2004-05-19 19:26:00)

ここのサイトで人気No1で、しかもデス系という事で「一体どんなアルバムなんだ!?」と思い、聴いてみました。
…確かに凄くかっこいいと思いました。
ただ、デスの割にVoがイマイチ弱いような気がします。比べちゃホントはいけないのかもですが、同じギターを弾きながらデス声で叫びまくる人、という事でEMPERORのIhsahnを連想してしまうんですが、彼と比べてVoのインパクトや上手さといった点でどうしても見劣りしてしまいました。
ちょっと辛口に書きましたが、以前のアルバムと比べるとメロディをデス声で追うような所とかもあって進歩を感じたので、これからもっと凄くなるかもしれないですね。
むしろこれは凄まじいデス声を求めて聴く、というよりも楽曲のかっこよさに痺れるタイプのアルバムかもしれないです。しかし上で挙げたIhsahnといい、若いのに凄い音楽を作っちゃう人っているんだなぁ…
あと、ボーナストラックが良かったので買うなら日本盤が良いと思われます。


CHILDREN OF BODOM - Hate Crew Deathroll - Lil' Bloodred Ridin' Hood ★★★ (2005-07-13 18:03:00)

個人的には、アルバム一の名曲。
Dissectionの「Unhallowed」を連想させるようなリフが良いです。このバンドってメロデスかブラックかで議論される事もあるようですが、こういうところがブラックっぽいのかな?


CHILDREN OF BODOM - Hate Crew Deathroll - SOMEBODY PUT SOMETHING IN MY DRINK ★★★ (2005-07-13 18:03:20)

ドリンクに薬を混ぜるようなSEの後のサビが、凄くノリが良くて聴いていて楽しい曲です。ヴォーカルも「IN MY DRINK...ィヤォ!!」とか言ってて楽しげ。


CHRIST AGONY - NocturN (2012-01-03 23:14:55)

2011年発表の8th。

「Satan’s Wept」ではそのエキゾチックなメロディセンスを聴かせ、「Lucifer’s Horn」ではBEHEMOTHを思わせるファストブラック路線と、かなり異なる作風ながらどちらも魅力的だったMOONのCezarが本籍を置いてるバンドの最新作ということで、相当期待しながら購入しました。が…う~ん、正直微妙かもしれません…。

路線は、BEHEMOTHのInfernoをドラマーに迎えた、ミディアムテンポ中心で重々しいドラミングの上に、デスメタル色の強い、刻み多めのヘヴィで音圧の高いリフを乗せ、ヴォーカルが悪意を込めてがなる、非常に重厚なデス寄りのブラック。タイトでクオリティの高い音作りといい、ベテランの貫禄が滲み出てくるような音。

…で、質自体は非常に高いと思うんですが…アルバムを通じて余りにも「重厚さ」に頼り過ぎてるきらいがあるのがちょっと…。ミドル中心なのはいいけど、それならドロドロ感であるとかリフのフックとか、何かプラスαが欲しいんですよね…。リフやリードにCezarならではの妖しいメロディが込められてるパートはかなり魅力的なんですが。

ちょっと酷評に近いですけど、悪い作品ではないと思います。フルアルバムだけで8枚も作ってるベテランだけある安定感ある作品だと思いますし。ただ個人的にはメタルには安定感よりも、個性とかフックが欲しいと思ってしまうので、今作は微妙に感じてしまいました。


CHRISTICIDE ★★ (2013-12-28 11:30:16)

フランス産ファストブラック。
PESTE NOIREやSUHNOPFERのArdraos氏がドラムを務めるバンド。


CHRISTICIDE - Upheaval of the Soul ★★★ (2013-12-28 11:31:09)

2013年発表の2nd。

暴虐に蹂躙するブラストビートや、テンション高くカチ込むスラッシュビートを中心に楽曲を展開していく、ファストに攻めるブラックメタル。MARDUKやDARK FUNERAL辺りが比較対象に思い浮かぶような音ですが、こちらは音質のヘヴィさ、メロディの煽情度はやや控えめで、代わりにブラック特有のややノイジーなリフによる、切れ味で勝負するかのような作風。

フレンチブラックとしてはややメロディは控えめで、硬派と言える音ではあるんですが…要所要所で心憎いと思えるほど、ブラックらしい邪悪メロウなメロディを入れてくるのが良いんですよね。ファスト中心ですがしっかり展開にメリハリ付いてる感じ。鬼のようなドスの効いたヴォーカル、ブラストパートの心地良い蹂躙感、剃刀的ノイジーさがリフのヒリヒリした感触を強調しつつクリアな音質など、基本的なクオリティもかなり高いです。

流石にMARDUKやDARK FUNERAL辺りと比べると多少はマニア向けですが、ファスト系が好きであれば聴く価値大有りです。TRIUMPHATORやCRYSTALIUM、ENDSTILLE辺りが好みの方にお勧めです。


CHRONO TRIGGER クロノ・トリガー ★★★ (2011-01-04 22:04:15)

「プレイヤーをワクワクさせること」に関して超一流のRPG。

合体技を覚えたら一刻も早く試したくなるし、魔王も仲間になったら
絶対使いたくなるキャラだし、つよくてニューゲーム制を適用した
マルチエンディング制度も楽しいし…封印の宝箱が開けられるように
なったときとか、アイテム交換で強い武器を手に入れたときもワクワクしましたね…。

こういう「ワクワクさせる要素」って凄く大事。熱中度に直接繋がりますもん。
最近は映像美とか体感とか、なんか広報に都合いいものが多い気がする…。
と、どうしても昔のゲームを語ると懐古ゲーマーになってしまいます(笑)。


CHTHONIAN ★★ (2014-06-16 23:37:13)

フィンランド産デス/ブラックメタルバンド。
FINNTROLLのメンバーが在籍していることでも有名。


CHTHONIAN - The Preachings of Hate Are Lord ★★ (2014-06-16 23:41:24)

2010年発表の2nd。

ショップではFINNTROLL絡みという事もあって、結構大きく扱われていたような記憶があるんですが、そのイメージを引き摺ってると最初の一音でぶっ殺されますね(笑)。時折グルーヴのあるパートも交えて起伏を付けながらも、基本的にはデスメタル由来の禍々しいリフと暴虐極まりないブラストビートで殺しに来る、暴虐極まりないブルータル・ブラック。

クリアながら、泥臭い重さも持ったプロダクション、デス的な「うねり」を伴いつつ、邪悪さを発散するリフ、野太い咆哮を聴かせる力強いヴォーカルなど、どの要素を取ってもエクストリームメタルとしてかなりハイレベル。FINNTROLLのネームバリューで買ってしまったなら、妖精の宴だと思って近づいたら蛮族の虐殺・略奪の真っ最中だった…みたいな印象を受けること請け合い(笑)。こっちは陽気さとか無いですもん。あったとしても犠牲者の血を浴びてハイになってる感じ。

ネームバリューと関係なく、殺気に満ちた暴虐メタルとしてはかなり良い線行ってると思う音。暴虐だけど、一本調子にならないダイナミックさが良い感じです。


CHTHONIC - 十殿 (Mirror of Retribution) ★★★ (2009-11-19 18:27:00)

2009年発表の5th。

日本デビュー盤の前作「Seediq Bale」は、二胡や女性ヴォーカルによる、大陸的なメロディを取り入れた、個性的でかつメジャー第一線クラスのシンフォニックブラックを聴かせてくれましたが、少し音質にチープさがあったのが気に掛かったんですが…本作はその欠点を完全に払拭、第一級の中の第一級の音にパワーアップした感じがしますね。

リフが他のシンフォニックブラックよりも、それこそメロデス並にメロディアスなのも本作の大きな特徴ですね。二胡に主旋律を振っているパートでも、単なるバッキングにならず、トレモロリフを頻繁に用いて更にメロディアスさを増しているのが素晴らしい。仮に二胡が無かったとしても、超良質のメロブラ/メロデスとして楽しめそう。プロダクションが良くなったお蔭で、リフのメロディがこれまで以上に強調されてるのも良いですね。

オリエンタルなだけではなく、ところどころにバンドの思想を反映するような、軍国主義っぽい勇壮なメロディを入れているのも良いフックになっているし、ヴォーカルの凶性もまずまずだしでクオリティ的には文句の付け所のないアルバム。全エクストリームメタルファン必聴の作品です。


CHTHONIC - 賽德克巴萊 (Seediq Bale) ★★ (2008-09-25 18:17:00)

2005年発表の4th。

シンフォ要素を大々的に導入したメジャー志向な音ながら、正統派に過剰におもねりすぎることなく、あくまでメロブラ的なリフを中心に攻め立てるタイプのシンフォニックブラックで、タイプとしてはDIMMU BORGIR辺りが最も近そう。低~中音咆哮と喚きを使い分け、よく語尾部分を高音絶叫するヴォーカルは(COFの)Dani Filthに近いタイプといえそうですが。でもヴォーカルは聞き苦しさはないけど、咆哮も絶叫もDaniと比べるともう一歩な感は否めないかも…。

…エクストリームメタルの魅力として、「音に押し流される快感」というのがあると思うんですが、このバンドは二胡やアジア風女性Vo、オリエンタルなメロディなどが音にしなやかさを与えていて、大河の流れに身を浸すような感覚がありますね。こういうアジア的なメロディって、アジア圏の人には親しみやすく響くと同時に、欧米の人からしたら神秘的に聞こえるんじゃないでしょうか。うちらがペイガン聴くような感じで。…個人的にはメロディを、もっとあからさまにオリエンタルにしても良かったと思いますが。

ちょっと残念なのはプロダクションですね。
バスドラが妙に軽い上に音がでかく、うるさい。第一印象はメロディの美しさとか質の高さよりも「なんだこのドラムは…ビキビキビキビキうっさいなぁ(怒)」でした(苦笑)。聞き苦しさが過激さに繋がってない辺り、かなりマイナス。折角メジャー志向なんだから、もっと聴きやすくしてくれても…。

…このアルバムのテーマの「霧社事件」って、抗日事件ですよね。そんなアルバムで日本盤が出てしまう日本人のこだわらなさって…(笑)。以前DARKTHRONEが人種的な事を匂わせるステイトメントを出して、あわやレーベルのボイコットに遭うかという憂き目に遭ってましたが、彼らも日本に生まれてればそんな目には遭わなかっただろうに(笑)。


CIRCLE OF OUROBORUS - Streams ★★ (2009-08-01 21:55:00)

2007年発表の3rd。

よく敢えて弱々しいヴォーカルを乗せる事で、独特の世界観を演出するブラックとしてNUIT NOIRE辺りと比較されるバンドですが…パンク/ハードコア寄りで滑稽味の強いNUIT NOIREと比べると、こちらはディプレッシブブラック寄りで倦んだ雰囲気が強く、対称的と言える音楽性。NUIT NOIREのヴォーカルが「なよなよしている」だとすると、こっちは「疲弊しきっている」感じ。殆ど歪ませない、人生を諦めた人の繰り言をそのまま録音したような歌い方。RAWで抜けのいいドラムに比べ、ギターを淡くノイジーな音色にしている音質も、倦んだ雰囲気を強めてますね。

ネット上のレビューで、この作品をSHINING辺りの自傷・自殺系のブラックと対比して、「餓死」に例えて論じていたものがありましたが…正に正鵠を射た表現だと思います。攻撃性が自分に向かうと鬱系になって、更に自分を攻撃する気力もなくなったのがこの作品という感じでしょうか。自傷する気力すらない分、絶望感は更に根深いのかもしれません。自殺どころか、生活保護の申請すらする気なさそうだなぁこの人(笑)。

しかし、死にたくなるような絶望感を、「鬱」「哀しみ」ではなく、「倦怠」で表現できるバンドまで現れるとは…新たなヴィジョンを提示するバンドが出てくるたびに思うんですが、メタルの世界は本当に広い。とにかく個性的な音出してるので、興味があれば是非。…でもこの音にシンクロしすぎるとヤバい感じがするなぁ…(苦笑)。


CIRCLE OF OUROBORUS - Streams - Anonym ★★★ (2009-08-01 21:59:24)

何気にこのバンド、メロディでの感情表現は凄く上手いと思う。
このアコギメロ、明るくなく、でも分かりやすい絶望感もなく、しかも全編通じて「諦念」が漂ってる感じがする。こういう微妙な情感を表現できるのは凄い。


CIRCLE OF OUROBORUS - Streams - Chained Howl ★★ (2009-08-01 21:58:38)

後半戦開始。
リズムもルーズになったせいか、ますます覇気が失われてますね。
…なんか、聴いてるとどうでもいい気分になってきます。


CIRCLE OF OUROBORUS - Streams - Song of Silence ★★★ (2009-08-01 22:00:07)

アルバムラストの曲ですが…遂に人生を諦めた彼の元に死が忍び寄ってきた…みたいな感じでしょうか。ギターの歪みが、集る蝿の羽音にも聴こえてきたんですが…。これ聴きながら腐ってそのまま意識も永遠に消え失せればいいのに…みたいな気分になってくる(笑)、かなり危ない曲。


CIRCLE OF OUROBORUS - Streams - The End ★★★ (2009-08-01 21:57:50)

アコギもヴォーカルも素敵過ぎでしょ。
こんな曲を駅前で弾き語りしてたら、まず間違いなくヤク中に思われるかと(笑)


CIRITH GORGOR ★★ (2011-11-16 22:53:04)

オランダ産ブラックメタルバンド。
このバンドも指輪物語からバンド名を取ってるみたいです。


CIRITH GORGOR - Unveiling the Essence ★★ (2011-11-16 22:56:51)

2001年発表の2nd。

ジリジリ系のブラック特有のノイジーなギターリフと、靄が掛かったようなベースの音色が溶け合い、暗雲が立ち込めたかの如き仄暗い音像を演出し、そこにメロウなトレモロがうっすらと差し込んでくる、ファストパート多めなメロディックブラック。ヴァンパイアが人間を嘲笑うような、中~高音域で地声交じりのがなりを聴かせるヴォーカルも割と個性的。いきなり高笑いとかしてますし(笑)。

また、メロディが邪悪さ・寒々しさよりも正統派メタルにも通じるような、ストレートなかっこよさを感じられるものなのも特徴ですね。時折ペイガン的な勇壮さも垣間見れたりして、メロディのセンスはなかなかいいと思う。ただし、音像に癖があるので、ある程度ブラックを聴いてる人でないと聴きづらさを覚えるかも。メロブラもプリブラも両方行けて、どちらかといえばメロブラの方が好み…みたいな方はツボに嵌まりそうな作品です。


CLAIR CASSIS ★★ (2014-04-04 11:35:43)

アメリカ産アンビエントブラック。
VELVET CACOONのメンバーによるプロジェクト。


CLAIR CASSIS - Clair Cassis Ⅱ ★★ (2014-04-04 11:36:32)

2010年発表の9曲入りEP。
ジャケにはバンド名以外の記載は無いですが、同年にダウンロードで発表した「Clair Cassis Ⅱ」のCD盤らしいです。9曲入りと言っても1曲が短めなので、トータルで20分弱の構成。

活動を停止したVELVET CACOONを引き継ぐような構成のバンドですが、VCの最終作「Atropine」が個人的には受け入れがたいマニアックさだったので、大分不安がありましたが…これは良いですね。プリミティブ系に近い、シンプルな2ビートを中心に、抽象的・音像重視なギターワークを乗せたアンビエント寄りのブラックで、「Atropine」と比べると格段に分かりやすい音。

やはりVELVET CACOONを継ぐバンドだけあって、音作りの上手さは特筆もの。ドローンめいたギターワークで、音の空間を歪ませたり撓ませたり、自在に操っている感じ。トレモロによるメロディが派手でなく、薄暗い感じのするものなのも、音像の陰湿な感触にマッチしていて良いですね。「ゲッ、ゲッ」と瀕死の毒トカゲが息も絶え絶えに毒液を吐くようなヴォーカルも味があって良いです(笑)。ただ、この手にしては楽曲が妙に短く、「アイデア集」に聞こえてしまわなくもないかも。陰湿な空間の演出が巧みで、もっと付き合っていたい感じ。

解説付きの日本盤が出るなど、界隈での評価・知名度ともにかなり高かったVELVET CACOONですが、そのメンバーがやってるだけあって興味深い音に仕上がってると思います。催眠力の高いアンビエントブラックで悪夢を見たい方は是非。


CLANDESTINE BLAZE ★★ (2006-02-21 19:45:00)

STABAT MATERや、最近ブラックメタラーの間で大きな話題を呼んでいる
DEATHSPELL OMEGAで活躍し、レーベル「Northern Heritage」の社長も
務めブラックメタルに人生捧げてますって感じのMikko Aのバンド。
同じフィンランド出身のSATANIC WARMASTERなどとも交流があるようです。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity ★★★ (2006-12-02 18:21:00)

2006年発表の5th。

このバンドは前作が私的にプリミティブで一番のお気に入りで楽しみにしてたんですが、やっぱりMikko社長、期待を裏切らないクオリティのブラックを聞かせてくれます。基本的な路線は今までと全くと言って良いほど同じで、Mikkoのドスの効いたヴォーカルを据え、プリミティブな音質で疾走曲、スローな大作曲、ミディアムの3つを軸にアルバムを構成してます。まぁ、こういうバンドがそうやすやすと路線変更するはずもなく…。

まるで頑固な職人の作ったようなアルバムです。頑固職人の寿司、みたいな(笑)。…なんというか、音楽性に変化がないんだったら前作を聴いていればいいと思わなくもないんですけど、それでもCDを買ってしまいたくなる魅力がこのバンドにはあるんですよね。それが何故なのか、上手く説明は出来ないんですが。

ただ、前作と比べると音質の薄っぺらさが解消され気味なのはいただけない。あの音質も魅力だったので…。とはいえ、プリミティブな音質には変わりないですが。しかし、音が良くなって文句が出るのってこのジャンルぐらいでしょうね(笑)。曲自体は前作にも劣らないのでお勧めです。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity - Ashes of the Eternal Wanderer ★★ (2006-12-02 18:25:59)

入りの寒々しいリフと、長大な演奏時間。
もうこれだけで説明不要の曲でしょう。
特にメロディアスでない部分でも寒さが感じられるのが凄い。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity - CHURCH OF ATROCITY ★★ (2006-12-12 21:59:23)

もちろんオープニングは疾走曲!
王道だけど、それだけにキますね。前作や前々作の1曲目よりも血腥さが増している感じ。嫌いな奴を脳内で嬲り殺しにする時のテーマソングとして如何でしょうか(笑)。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity - FROZEN ANGEL ★★ (2006-12-12 21:49:09)

ミディアムテンポですが、かなり荒涼感の感じられる曲。
この曲は歌詞を見ながら聴くと更に雰囲気出ますね。「彼女の死んだ瞳は忘却を見つめ、血塗れの歯の欠片が付いたままの唇が僅かに開く」…ぐ、グロい…(笑)。歌詞カード裏のグロ画像(胴体から上と両足を切断された女性の子宮に二体の天使が入ってるやつ)見ながらでもいいかも。私的にはあっちはグロ過ぎてちょっとキツイですが。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity - LAST MORNING OF OLD NORTH ★★★ (2006-12-12 21:55:37)

暫く溜めた後、寒々しく疾走開始!!
Mikkoってもう他の地下ミュージシャンからかなり尊敬される立場にありそうですが、彼自身ブラックの創始者達を凄く尊敬してそうですよね。こういう曲の作風からは特にそれが伝わってくる気がします。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity - UNFORGIVEN ACTS ★★★ (2006-12-12 21:51:46)

来ましたね、ラストに疾走曲。
この曲の疾走パートはアルバムの中でも最も煽情度が高いのではないかと思います。ミディアムパートのサンプリングは何を表しているのだろう…とにかく、不気味な雰囲気を醸し出しているということは言えます。


CLANDESTINE BLAZE - Clandestine Blaze / Deathspell Omega - Split - Blasphemous Lust (2006-12-17 00:01:14)

渋いオールドスクールなブラックメタル。
Mikkoのヴォーカルこそ素晴らしいものの、それほど速いわけでもなく、メロウさがあるわけでもなく、なんでこれでかっこいいのか不思議(笑)。なんと言うか、いぶし銀とでも表現したくなるようなかっこよさですね。


CLANDESTINE BLAZE - Clandestine Blaze / Deathspell Omega - Split - Genocide Operation ★★★ (2006-12-12 22:05:18)

「Genocide Operation, Wiping out the Worthless」
まるで彼らによって「無価値」だと判断された人々が、列をなして処刑場に向かわされているかのような陰鬱なメロディ。CLANDESTINE BLAZEの曲の中でも最も暗い曲ではないかと思います。この雰囲気は酔えますね…。


CLANDESTINE BLAZE - Clandestine Blaze / Deathspell Omega - Split - Raping the Innocent ★★★ (2006-12-17 00:03:49)

いきなりCLANDESTINE BLAZEにしては随分メロディアスなオープニングのメロディに驚き…と思ったら、疾走したらやはりメロディアスではなく、渋い雰囲気になりますが。とは言ってもちゃんとメロウな空気感はキープしてます。この曲の疾走パート、なんとなく幽鬼的な感じ。


CLANDESTINE BLAZE - Clandestine Blaze / Deathspell Omega - Split - Will to Kill ★★★ (2006-12-16 23:58:45)

溜めて溜めてから疾走開始なオープニング曲。
疾走曲にしては約8分と長め。でもCLANDESTINE BLAZEの疾走曲にしては稀なくらいメロウな雰囲気ですね。とはいっても、いわゆる「泣き」的なメロウさじゃなくて、幽霊とか出てきそうな感じの不気味さが先に立ってますが。ラストのギターの絡みなんか絶品です。この名スプリット盤のオープニングを飾るに相応しい曲。


CLANDESTINE BLAZE - Crushing the Holy Trinity(son) - Behind the Faith ★★★ (2006-03-21 09:11:45)

音質はいつもよりノイジーで、ソリッドな感じを受けますが曲自体はいつものCLANDESTINE BLAZEの疾走曲です。ヴォーカルの不気味な唸りもいつも通りですし、安心して身を委ねられる音です。


CLANDESTINE BLAZE - Crushing the Holy Trinity(son) - Trophy ★★ (2006-03-21 09:15:08)

このノイジーな音質でこういう遅く破滅的な曲をやられると、脳が内破を起こしそうです(笑)。メロウなベースラインからソロに回していくパートは聴き所ですね。個人的にはもう少し長くても良いかな…と思ったり。


CLANDESTINE BLAZE - Deliverers of Faith ★★★ (2006-03-17 19:34:00)

2004年発表の4thアルバム。このバンドは前作を聴いていたんですが、ここまでの名盤とは思いませんでした…同路線ながら曲もアルバム構成も音質もワンランク上がったのではないでしょうか。

前作も悪くはなかったけれど、この作品と比べると「まあまあかなぁ」といった印象です。特に音質はプリミティブとしてかなり良くなっていて、音の小ささが解消され、ドラムの音の抜けが良くなったのでスローな曲ではスネアの一打一打の響きが楽しめるくらい。ギターもそこまでノイジーではなく、薄めのプロダクションなのがフェチ的にたまりません(笑)

またヴォーカルは相変わらずドスの効いたかっこいい声ですが、偶に凄く悲痛に高音で叫ぶ所とかもあってこっちの表現力もかなりのもの。アルバム構成はDARKTHRONEの5thあたりをイメージすると分かりやすいかな?あれをもっと禍々しくした感じです。トレモロリフで疾走するブラックメタラー垂涎の必殺曲とドゥーミーに聞かせる曲が混在するタイプですが、スローな路線も素晴らしいです。

ちなみに歌詞カードに新聞記事の切り抜きみたいな物がたくさん載っていたので読んでみると兵士が二人の子供のうち一人を焼き殺して、もう一人に芋虫を食べさせて塩水を飲ませて吐かせたとか、ワシントンで3歳の幼児が母親に窓から投げ落とされたとか、かなり精神的にアレなものばかりでした…CDを外した所には足に物凄い傷がある写真とかもあってかなりエグいので、耐性の無い人は読まない様に(笑)

…まぁ、音楽とは良くあってると思いますが。でもあの足は痛そうで、見てると身震いしそう…


CLANDESTINE BLAZE - Deliverers of Faith - Beyond the Reason ★★★ (2006-03-17 19:54:26)

いかれたギターソロや、「フゥッ!!」という気合の入った掛け声なども聴ける一曲目。特にメロディックという訳ではないんですが、同じ様な曲を他のバンドがやってもここまで魅力的にならないのでは…なんだか音楽の素地自体に魅力を感じる曲。


CLANDESTINE BLAZE - Deliverers of Faith - Falling ★★★ (2006-03-17 19:38:47)

哀愁のトレモロリフとアクセルを踏みしめ、テンションを上げるようなリフを交互に繰り返し展開していく疾走曲。8分ありますが殆ど疾走です。トレモロリフの方は3部作やPanzerfaustの時の、メロディ全盛だったDARKTHRONEなみでたまりません。これを一曲目に持ってこないのが流石ですね。


CLANDESTINE BLAZE - Deliverers of Faith - Grave of Gratification ★★ (2006-03-17 19:58:19)

これも「Falling」同様、トレモロリフで疾走するパートを含む曲。
高音部の悲しげな旋律がとても良い感じ。Mikko Aが悲痛声で歌う部分もあったりして締めに相応しい曲です。ラストはSEもあり。


CLANDESTINE BLAZE - Deliverers of Faith - Psychopathia Sexualis ★★ (2006-03-17 19:42:19)

こういうファストでもスローでもない、ミディアムテンポのブラックのリズムって味があって好きです。子供の悲鳴にエフェクトを掛けたとおぼしきものと、それを押し潰そうとするようなMikko Aのヴォーカルが交錯する部分は、歌詞カードの新聞記事などと合わせて考えるとエグいです…


CLANDESTINE BLAZE - Deliverers of Faith - Tormented ★★ (2006-03-17 19:49:56)

特に長い曲ではないですが、この重々しい曲調に不気味な女性コーラスが絡む音はどこかMikko Aの別バンド「STABAT MATER」のVA提供曲を思わせます。
トレモロリフ部分のヴォーカルがかなり悲痛な感じで、まるで歌詞カードの新聞記事に載っている犠牲者達の無念を背負っているみたい…


CLANDESTINE BLAZE - Deliverers of Faith - Winter of White Death ★★★ (2006-03-17 19:45:56)

12分もの大作ですが、全く無理を感じないのが凄いですね…
前半の魔界の吹雪を思わせる、ブラック特有の寒さがあるパートも後半の禍々しくなるパートもどちらも聴き応えアリです。ドラムの音がいいのもダレない要因の一つかもしれません。また、これだけタメの効いた曲の後に疾走曲という構成のコントラストの付け方も上手いです。


CLANDESTINE BLAZE - Fist of the Northern Destroyer ★★ (2006-02-21 19:41:00)

2002年発表の3rd。

バンド名から連想される通り(Clandestine=アングラな、秘密の)、DARKTHRONEにも通じるプリミティブブラックですね。ノイジーですが音が薄めで、ある意味聴きやすいです。「Transylvanian Hunger」のようなキャッチーさはあまり無く、あくまでアングラな雰囲気ですが、ところどころメロウだったり邪悪だったりするリフが耳を引きます。

ただギターのシャーシャーしたプロダクションは結構好きだし、こういう雰囲気に浸りたくて買った訳なのですけど、音が小さいのはちょっと頂けないかも。ヴォーカルはDEATHSPELL OMEGAの音源でもう既に証明済みですが、やはり素晴らしいです。地獄の底から湧き出るうめき声のような…とか、悪魔が朗読しているかのような…だとか、様々な形容が思い浮かびますが、とにかく邪悪です。DEATHSPELL OMEGAの3rdのような宗教的な曲だけでなく、こういうプリミティブサウンドにもばっちりはまっています。

DEATHSPELL OMEGAを聴いて彼の声にはまった人で、プリミティブ系がいける人には是非一聴をお勧めします。


CLANDESTINE BLAZE - Fist of the Northern Destroyer - Fist of the Northern Destroyer ★★ (2006-02-21 19:48:12)

最初の妙に熱い感じのする高音絶叫でちょっと不安になりましたが、ちゃんと本編ではグロテスクなヴォーカルが炸裂してます。やっぱり彼の声は高音よりもうめきが好き。


CLANDESTINE BLAZE - Fist of the Northern Destroyer - Praising the Self ★★ (2006-02-21 19:50:26)

ミディアムテンポで長めの曲ですが、リフやソロのフレーズの雰囲気が凄く良いので、最後までぼーっと酔いながら聴いてしまいます。


CLANDESTINE BLAZE - Fist of the Northern Destroyer - There Comes the Day ★★★ (2006-02-21 19:53:49)

直球プリミティブブラックって感じの曲。
曲自体凄くツボをついているし、そこにMikkoの暗黒ヴォーカルまでついているし、こういうのが好きなら抵抗できずに惹きつけられてしまうと思います。


CLANDESTINE BLAZE - Satanic Warmaster - Clandestine Blaze(split) - Disease ★★★ (2006-03-20 22:10:14)

SATANIC WARMASTERとの共演曲。
完全にアッチの世界に逝ってしまっている高音悲痛悲鳴ヴォーカルの狂性もさることながら、この曲はギターソロが特に好きですね。微妙な音質で聴き手をへろへろにさせてしまう感じ。


CLANDESTINE BLAZE - Satanic Warmaster - Clandestine Blaze(split) - Guided by Black Light (2006-03-21 09:07:59)

このスプリット音源、基本的に音質がアレなんですがこの曲は特に酷い(笑)。ドラムの金物の音がキンキン響きすぎ…でもイントロのヴォーカルなんて涎を垂らして彷徨う獣みたいだし、重々しいドラムの連打は気持ち良いし、曲自体はなかなかにかっこいいです。


CLANDESTINE BLAZE - Satanic Warmaster - Clandestine Blaze(split) - Sacrificial Fires (2006-03-21 09:04:30)

SATANIC WARMASTERとの共演曲。
この音質で引き摺り系のリフは正直微妙なんですが、やはりドラムとヴォーカルは良い感じです。特に癖のあるドラムは渋くてかっこいいですね。


CLAYMORE ★★ (2014-07-05 23:17:02)

ブルガリア産シンフォニック・ブラック。
90年代の終わりに結成され、遂に今年日本盤デビューを飾りました。


CLAYMORE - Vengeance is Near ★★★ (2014-07-05 23:17:50)

2013年発表の2nd。
今年に入り、なんと日本盤がリリースされましたが…これ、日本盤のリリースを決定したスタッフにはグッジョブと言わざるを得ないですね。この素晴らしいシンフォニック・ブラックを日本のシーンに知らしめた功績は大きいと思いますよ。

この作品でまず特筆したいのは、「シンフォニック・ブラックとしての音のバランス」が物凄く良いんですよね。ストリングスやクワイアの音色を用いたキーボードは、バンドサウンドを包み込み壮麗さを醸し出しますが、ギターも埋もれることなくクサメロを主張、ベースもしっかりメロディの連に絡んでくる音作りが素晴らしい。クリアながら、「ヘヴィネス質」が抑え目で、「メロディ質」が前面に出されたプロダクションも、こういう楽曲には完璧に合っていると言えるでしょう。オーバープロデュースの陥穽に嵌まらない、ナイスな音作りです。

そしてシンフォ系の生命線であるメロディセンスですが、これもまた素晴らしい。クラシックに強烈に影響された、クサ過ぎるオーケストレーションがたまりません。特にタイトルトラック、「復讐の時は近い」なんておどろおどろしいタイトルなのに、ヴィヴァルディの「春」をモチーフにしたと思しき、鬼のようなクッサいメロディをブチ撒けてきますからね…この曲などは、SIGHの「Hangman’s Hymn」並のクサさだと思う。この主題で盛り上げて行くアルバムフィナーレは、クサメロ好きには最早感動もの。アルバム全体を通じても、クサさ、華美さ、スケールの大きさの揃った素晴らしいメロディセンスが発揮されてると思います。

クラシカルで壮麗なメロディのキーボード使いも素晴らしいですが、ギターリフで攻めるべきところは攻める辺り、単にスケールの大きい、クオリティの高いだけでない、メリハリの付いた楽曲作りが出来ているのもまた凄い。ただ、弱点を挙げるとするならば、オッサンが咳払いをするような、邪悪さや暴虐さを感じさせない、喉の詰まった感じのするデスボイスでしょうか。ヴォーカルライン自体はパーカッシブで楽曲のメリハリ感を強調していたり、時々エグいグロウルを重ねたりしていて、ヴォーカルに関係する要素全てが駄目というわけではありませんが…正直このメインヴォーカルの音色は苦手。

ぶっちゃけバンドロゴが微妙な事もあって、日本盤がリリースされていなかったら手を出していた確率はかなり低かったかと思います。ホントにこの日本盤リリースは有難い。ちなみに、対訳や解説の付いたブックレットは入っておらず、日本盤らしい仕様といえば帯くらいのものですが、その分なのか一般的な日本盤よりは若干値段は安め。2013年と2014年のどちらにカウントすれば言いか分かりませんが、どっちにしろ年間ベスト候補となり得るような作品。素晴らしいです。


COBALT ★★ (2009-03-11 17:42:00)

アメリカ産ブラックメタルバンド。
KRALLICEを始め、CAINAやWOLDなど個性的なブラックメタルバンドの作品を
数多くリリースし、ブラック好きからの注目も厚い、Profound Lore Recordsに所属。
このバンドもかなり個性の強いブラックをやっています。
先日3rdをリリースし、Metal Maniacs誌にもインタビューが載った模様。


COBALT - Gin ★★★ (2009-03-11 17:41:00)

2009年発表の3rd。
3/17発売って聞いてたんですけど、普通に店頭に並んでたのでゲット。話題のレーベルから出てるのでなんとなく買ってしまいましたが、やはり個性的ですね。

ブラックを構成する要素の中で最も大きなものを挙げるとしたら、やはり「リズム」と「リフ」がまず第一に挙がりそうですが、この作品はその両方がかなり独特。一聴してまず耳を引くのが、トライバルな響きを持つドラミング。アルバムを通じて民族的なパーカッシブなフレーズが聴かれ、ツーバスを入れて疾走するパートでも妙なフックというか、引っかかりのあるフレーズを入れてくる感じ。
プリブラのミニマリズムとはまた別の手法で陶酔感を演出しているのかもしれません。

また、リフもブラック特有の平坦気味のものを基調としながら、サイケデリックなフレーズが仕込まれていてかなり毒々しい雰囲気。スモークを焚いたような、靄の掛かったノイジーさも毒性を更に強めてます。煙のような音に巻かれていたと思ったら、いつの間にかサイケなメロに篭絡されているようなリフ捌きは見事。ロック的な感触もありますが、それがサイケな方向に向けられている感じでメタリックさは希薄。

…この二つや、呪術的なアコギ、ノーマル声を取り入れている事もあり、総じて儀式めいた音になってますね。儀式のお香の煙が立ち込める風景と、宗教的恍惚による幻覚を行ったり来たりしてる感じ。ヴォーカルも凶悪なブラック的絶叫ながらハードコアを通ったような感触がある気がするし、普通のブラックよりはむしろMINSKのようなスラッジに近い聴き心地だと思う。

ブラックのパーツを使ってブラック的でない情景を演出する作風は、確かにレーベルメイトのKRALLICEやCAINAに共通するものがあるかもしれません。…どうでもいいことですが、CDケースの横側、バンド名が「COBLAT」になってるんですが…「コブラット」っていうバンド名もなんかありそうな気がするし(笑)、発売日の件もあって一瞬違うバンドの作品買っちゃったのかと思いました。


COCCO - ブーゲンビリア - カウントダウン ★★★ (2005-01-15 21:07:24)

加虐的ながら裏切られた者の情念が痛くて切ない詞が秀逸な楽曲。
この曲を知ったのは友人のカラオケでしたが、画面に表示される歌詞に酷く感銘を受けて、音源を入手しました。実際聴いてみての感想ですが、この情念は凄まじいの一言ですね…ここまで愛されたら嬉しいのか、それとも怖いのか…


CODE ★★ (2007-04-14 22:33:00)

Kvohstのヴォーカルはこのバンドに合ってるので惜しいですけど、
SimenはVED BUENS ENDEのライブ・ヴォーカルも務めていたらしいし
こういう音楽性には合いそうですよね。
しかし<CODE>にARCTURUSにDIMMU BORGIR…Simenも大忙しですね。
本音を言えばDIMMU BORGIRを抜けて他のバンドに専念して欲しい…
彼みたいな良いヴォーカルがサブヴォーカル&ベースなんて勿体なさすぎる。


CODE ★★ (2007-04-15 22:49:00)

>木札さん
確かにARCTURUSの4thやBORKNAGARの3rdって、彼の独特の高音での普通声が
世界観の構築にかなり貢献してますしね…。
DIMMUの音楽も嫌いではないし、彼らを悪く言うつもりはないんですが、
DIMMUの音楽性にとって独特の高音を持ったヴォーカルやテクニカルな
ドラマーが在籍している事って、一番のセールスポイントという訳ではないので
どうしても勿体なく感じてしまうんですよね…。
しかも人気も知名度も群を抜いてるから、DIMMUが活動する時はそっちを
優先させなきゃならなそうだし。
せめてSimenの普通声をもっと取り入れるくらいはして欲しいです。
…ほんとDIMMUのファンには申し訳無い内容の書き込みですみません。


CODE - Nouveau Gloaming ★★★ (2007-04-13 23:45:00)

2005年発表の1stアルバム。

私もやはり最近のSATYRICONやENSLAVED辺りが比較対象として適当に思います。この作品も、彼らの路線と似た、スピードや狂性を意図的に排す事でブラックの根幹の中毒性を演出するタイプのブラックメタルという事が言えると思いますが、SATYRICONが一緒に叫べるようなヴォーカルパートがあったり、ENSLAVEDには鮮やかなリフや曲展開があったりとブラックのリスナー以外にもアピール出来る要素を備えているのに対し、このバンドがその代わりに取り入れているのは、メロディアスなベースや朗誦というには余りに不気味な普通声ヴォーカル、ドゥームにも通じる引き摺るような音などによって作り出される悪夢のような情景。しかも音質は一般的なメタルと比較すると結構ノイジー。

…なんかブラック好きの立場から見ても、一般的なメタラーの立場から見てもかなりマニアックなんですが(苦笑)。クオリティの高さはSATYRICONやENSLAVEDに劣らないと思いますが、彼らの音楽を聴いていると評価されようなんて微塵も思ってないような気がします。

そういえばSATYRICONも「Now, Diabolical」のインタビューにおいて、初期ブラックの独特な雰囲気の抽出を目指しているというような事を言っていたし、感性的には共通する物があるのかもしれませんね。そういったブラックにも食指が働く人にお勧めです。


CODE - Nouveau Gloaming - A Cloud Formed Teardrop Asylum ★★★ (2007-04-14 20:16:02)

ドゥーム的な立ち上がりから幻惑的スローブラックへと離陸、その後は沼を思わせるドロドロしたバンドサウンドの上を低空飛行するように、時々その沼に引きずり込まれるかのように進行。中毒性はめっちゃ高いです。彼らの表現したい物を象徴している曲ではないでしょうか。


CODE - Nouveau Gloaming - Aeon in Cinders ★★ (2007-04-14 20:18:30)

ミステリアスなムードは保ちつつも、ロック然としたかっこよさも持ち合わせた曲で、SATYRICONの「Now, Diabolical」辺りが好きな人には敷居は決して高くないサウンドだと思います。ラストの疾走も良い感じ。


CODE - Nouveau Gloaming - An Enigma in Brine ★★ (2007-04-14 20:13:06)

タイトル通り、謎めいた雰囲気で、漣が寄せて引いていくような掴み所のない曲…ですが、「…And remember~」からの展開やラスト付近などはこのバンドの個性を感じさせると同時に、割とフックもあって美味です。


CODE - Nouveau Gloaming - Brass Dogs ★★★ (2007-04-13 23:52:07)

脳を直接、優しく撫でられるようなベースラインと夢魔を思わせる魔的で淡々とした声で歌い上げるヴォーカルが織り成す悪夢的情景の中をゆったりと漂っているような曲。「Our city…」の個所なんて、音楽を聴いているだけなのに聴いてて徳に背いてしまったかのような感覚を覚えます。


CODE - Nouveau Gloaming - Ghost Formula (2007-04-14 22:26:21)

アルバムのラスト、遂にブラックから離れてしまった…
アルバム最長の演奏時間の大半が鬱アルペジオや語り(っていうか呟き)に費やされてます。雰囲気はかなり好みなんですが、エンディングは少々引っ張りすぎの気も。


CODE - Nouveau Gloaming - Radium ★★★ (2007-04-14 22:23:44)

ほんと良いベースラインを書きますよね。
ブラック特有の繊細なリフの下でベースが動き回ってます。中間部のめくるめく展開には眩暈がしそう…。ラストのドゥーミーなパートも次曲への良い布石になっていると思います。


CODE - Nouveau Gloaming - The Cotton Optic ★★★ (2007-04-13 23:48:37)

個人的なかっこいいポイント…CHOKE CHOKE CHOKEの連呼から例の掛け合いヴォーカルパートに雪崩れ込む箇所。ここはリフもかっこいいしほんと痺れますね。歌詞にFenrizが参加している模様…だけど、この歌詞はどういう意味なんだろう…


CODE - Nouveau Gloaming - Tyburn ★★★ (2007-04-14 22:19:00)

個人的にこの曲とRadiumの超名曲2連打がアルバムのハイライト。
彼ら言う所の「催眠的でありながら残忍」な雰囲気がしっかりキープされているのに、ダイナミズムすら感じる曲展開。普通声の妖しさも然る事ながら、キレのあるデス声がかっこいい。Tyburnって何か分からなかったので調べてみたら、イギリスにあった処刑場らしいですね。


CODE - Resplendent Grotesque ★★★ (2009-06-29 20:25:00)

2009年発表の2nd。
一時期ヴォーカルがSimenになったようですが、結局Kvohstに戻って制作されたようです。

前作は近年のSATYRICONやENSLAVEDに通じる、ロック的ダイナミズムと、ブラックメタル特有の淡くアブストラクトで、妖気漂う音作りを高いレベルで両立させた作風がマニアの間で高く評価されていましたが、今作でもその路線は変わっていませんね。更に「淡さ」が上がったのにも関わらず、より妖気が伝わりやすくなっている辺り、レベルが上がったのではないかと思います。


前作と比べるとギターが聴きやすい音質になったんですが、そのお陰でバンドサウンド全体で表現する「妖気のうねり」のようなものが、よりリアルに感じられるようになった気がします。SATYRICONは、「Now, Diabolical」から「The Age of Nero」でキャッチネスを少し抑え、よりムードを重視した作風になったと思うんですが、その傾向を更に強めていくと、CODEの作風に近付くのかもしれません。摩擦リフと合わさってうねりを生むベース、情景に合わせて巧みに変化するドラミングなどアンサンブル全体からして素晴らしいんですが、Kvohstのヴォーカルもほんと良いですね。

バンドアンサンブルの生み出す悪夢的情景の水先案内人を過不足なく務める妖しいノーマル声、凄絶なまでにキレのいいデスヴォイス…これを聴いて私的フェイバリットシンガーの一人になりました。4曲目のタイトルを絶叫する部分とか最高すぎるでしょ…。

臨死体験して三途の河に行ってみたら、泥水が流れてるし暗雲は立ち込めてるし茶色い霧が掛かってて視界はないし…みたいな悪夢のようなこの情景は、このバンドでしか味わえないものではないでしょうか。今年もEMPERORのライブ盤とかBEHERITの久し振りの新作とか大物のリリースが相次いでますが、その中にあって全く引けを取ってない作品です。やっぱり、自分の音、自分の世界を確固として持っているバンドは強いですね。


CODENAME : WINGLESS ★★ (2009-02-15 10:18:00)

国産二人組みゴシックメタルバンド。
…メンバーがSNKのサウンドチームの音楽が好きというのに、勝手にシンパシーを
感じてます(笑)。結構そういう事が購入動機になったりしますよね。


CODENAME : WINGLESS - Scar/red ★★ (2009-02-15 10:14:00)

2008年発表の1st。
女性Voをフロントに据えたシンフォ/ゴシックメタルをベースに、日本のバンドらしい、
キャッチーに花開く耽美さ、時折出てくる和風メロディ、打ち込みのリズムなどを取り入れた作風。
日本人だし、ゴスとインダストリアルって元々親和性が高いし、一つ一つの要素は独特とは
言い難いものの、それらが合わさって出来る世界観は結構個性的ですね。
しかしこのバンドの音楽性を一番個性的たらしめているのはヴォーカルでしょう。
声自体はフィメールゴシックらしい綺麗さなんですが、特定の拍を強調して「うねり」を
加えるかのような、パーカッシブな歌いまわしが強烈に印象に残ります。
ただ、歌い方のインパクトに、歌メロそれ自体は及んでいないという印象も。
せっかく魅力あるヴォーカルを前面に出してるのに、曲の中で一番良いメロディが歌パートに
振られていない感じで、歌メロは新興の国産シンフォ/ゴス系ではMISTIELEGYやASRIELに
及んでいない気がするんですよね…。
とは言え、この前に出たシングルと比べるとギターの弱さが改善されてるし、打ち込みが
雰囲気出してるところもあるし、ヴォーカルは明らかに個性的になってるしでかなり成長していると
思います。かなり良い世界観を持ってるバンドだと思うのでこれからも頑張って欲しいです。


CODENAME : WINGLESS - Scar/red - 清明 ★★ (2009-02-15 10:16:17)

日本情緒のあるメロディでも、このヴォーカルが「うねり」を加えるとどこかオリエンタルな雰囲気も感じられますね…掴みとして十分なインパクトを持った曲だと思います。


COLDWORLD ★★ (2008-05-01 02:06:00)

ドイツのコールド/アンビエントブラック。
NOCTERNITY、ex-LUNAR AURORAのAndreasの主催するレーベルであるCold Dimensions
から1stを出してます。Cold Dimensions、業務再開したんですね…良かった。
最近VINTERRIKETが結構注目されてますが、強力なライバルが出現してしまったのかも…。


COLDWORLD - Melancholie² ★★★ (2008-05-01 02:00:00)

2008発表の1st。
タイトルの「2」は本当は2乗みたいな表記です。

一言で言うなら、XASTHURやVINTERRIKETの良いとこ取りをしたサウンド。シンセがバンドサウンドを包み込む、アンビエント寄りの音像や寒々しい情景を描写するメロディはVINTERRIKETにかなり近いですが、こっちの方が疾走も多くバンドの音が強めで、トレモロリフの存在感がしっかり有るので、VINTERRIKETの音楽性はアンビエントに寄り過ぎててちょっと…という人でも気に入るんじゃないかと思います。VINTERRIKETがアルバムを通して一つの情景を見せる傾向があるのに対し、このバンドは寒々しい情景は保ちつつも、曲毎に表情を変えながらアルバムを構築するのも異なるポイントですね。

また、このバンドはレーベル「Cold Dimensions」に所属しているだけあって、空間・音響の演出力が高いのも大きな魅力だと思います。時に奥行きを感じさせ、時にシンセの音色と溶け合いながら情景を演出し、時に歪みを弱めてトレモロを前に出す、ギターのノイズ質の使い方が実に上手い。基本的にはシャーシャー系の、高音域強調系のキツめの歪みなんですが、シンセが上手く包み込んでるせいでそれ程耳に痛くなく、むしろ気持ち良いくらいなのが良いですね。

私はレーベルに惹かれて買いましたが、これはかなり良質の物件ですよ。1stにして、今のXASTHURやVINTERRRIKETに負けない魅力が具わってると思います。コールド/ディプレッシブ系はブラックでも人気の高いサブジャンルですし、これから話題になってもおかしくないバンドなんじゃないかと思います。


COLDWORLD - Melancholie² - Dream of a Dead Sun ★★★ (2008-05-01 02:02:50)

いきなりアトモスフェリックなキーに包まれるのではなく、電子音を絡めて始まるオープニングが期待を煽りますね…いかにも空間演出が上手そうで(笑)。そしてその期待を裏切らない質の高さ。この曲の普通声のコーラス、LUNAR AURORAにも通じる神秘性があっていいですね。出来れば他の曲にもこういうコーラスいれて欲しかったなぁ。


COLDWORLD - Melancholie² - Hymn to Eternal Frost ★★★ (2008-05-01 02:05:34)

サウンドスケープの美しさも然る事ながら、メロディ自体が凄く美しい。
身を切るような哀しみが感じられます…。


COLDWORLD - Melancholie² - Red Snow ★★★ (2008-05-01 02:04:45)

このノイズ質とメロディ質が半ば分離しかけてるようなギターの音質、凄く良いなぁ…。キーボードと溶け合って引き込まれる…というか吸い込まれます。疾走パートも走馬灯が駆け巡っているみたい。寝たら凍死するかも(笑)。


COLDWORLD - Melancholie² - Tortured by Solitude ★★★ (2008-05-01 02:03:55)

「孤独に苦しめられて」というタイトルですが…どう聴いても、友達がいないとか言うレベルの孤独じゃないですね、これ(笑)。全く日の光の届かない岩戸の中で、氷の中に閉じ込められて意識だけ永久に残る…という拷問を受けてるみたいな。


COLORLESS FOREST ★★ (2014-09-08 20:00:02)

ロシア産アンビエントブラック。
メンバーの別プロジェクトWORTHLESS LAMENTが今年日本のレーベルから1stをリリースした事も記憶に新しいバンドですね。


COLORLESS FOREST - Those Who Come with the Rain ★★★ (2014-09-08 20:03:38)

2013年発表の2nd。

ミディアムテンポを中心に、ブラック特有のノイジーなギターリフと、アトモスフェリックなキーボードを融け合わせ、アンビエントな雰囲気を演出するブラックメタルで、手法としては昨今珍しくもないんですが…音の持つ重層感や、それによって演出される瞑想的で破滅的なムードなどは、似たような系統のバンドの中でも頭一つ抜けているのではないでしょうか。

このバンド、とにかく音による雰囲気作りが上手いです。まるでピアノの低音鍵盤をまとめてガーンと叩いた時の、あの腹に来るダークな響きの音を、引き伸ばしてバンドサウンドに絡めたかのような、音響に質量感が感じられるプロダクション。この音が、楽曲のネガティビティや神秘性に、強烈な説得力を持たせていて素晴らしいんですよね。ただ、音に膨らみがありすぎて若干音割れしているようにも聞こえますが…これはうちのスピーカーが悪いのかも(笑)。

アンビエントブラックってセンスや技量が足りないと、聴き手と情景を共有するところまで辿り着けなかったりするものですが、この作品はそんな凡庸なバンドとは一線を画してると確実に言えますね。優れたアンビエントブラック特有の、作品の世界観に取り込まれていくような感覚を味わえる一枚。これは是非ネットのストリーミングの試聴とかじゃなくて、しっかりCD音源で味わって欲しいです。


CONTRA IGNEM FATUUM ★★ (2011-07-14 20:54:07)

イギリス産ブラックメタル。
このバンド名は何て訳せばいいんでしょう?
狐火に背いて?鬼火に対して?
英語だとAgainst the Foolish Fireっぽいですが。


CONTRA IGNEM FATUUM - Detritus ★★ (2011-07-14 20:55:31)

2005年発表の3曲入りEP。ぶっちゃけジャケ買い。
中古で安かったし何となくレジに持っていってしまいました。

1曲目と3曲目はキーボードインストで、実質はブラックメタルの曲は1曲約15分弱のみですが…この曲がなかなか良い感じ。アンビエント・ノイズ系ブラック風の肌理の細かいギターノイズを伴う、動きの少ない平坦なリフが、聴き手の視界を灰色に平たく塗り潰すようなアトモスフェリック・ブラック。ヴォーカルが音に埋もれたミックスなのも、逆にムードが出てていいですね。

この色のない音像に、更にキーボードが被さるわけですが…そのキーボードの音色がかなり素晴らしい。ゲーム「かまいたちの夜」で、死体を見つけたときや強い危機感を感じたときに流れる、背筋を凍らせるように震えるストリングス、あの系統の音色。悪寒を感じさせるムードを保ったまま、メロディを奏で、灰色の音像に黒い墨を垂れ流すかのような使われ方をするのが素晴らしい。恐怖の感情をそのまま音にした感じの音。

ただ、音は素晴らしいんですが、やっぱりブラック曲が1曲というのは少なすぎる…調べたらこの1枚しかリリースがなく、活動も休止中というのが残念。これを聴く限り、フルアルバム出せばアトモスフェリック・ブラック好きの心を掴めるものを作れるだけの才能は確実にありそうなんですが…。


CONTROL HUMAN DELETE - Terminal World Perspective ★★ (2016-06-05 11:53:39)

2007年発表の1st。

何となくジャケットから予想が付く音ではありますが…打ち込みのマシンビート、サンプリングなどをバンドサウンドに絡めたインダストリアルブラック。ノイジーなリフの音色とこれらインダストリアル要素の相性は良く、厭人・厭世的なムードが上手く演出されてますね。バンドの音単体だとリフに愛想のないパートでも、アトモスフェリックなキーと合わせることで上手い情景の演出になっていたり、この手としてのセンスはなかなか。

個人的には、この音源はマシンビートの使い方が上手いのが良いんですよね。どうもこの手のリズムに打ち込みを取り入れたブラックは、過激な音にしようとドラムのアタックの強過ぎる音像にして、うるさいだけになってしまいがちですが、そこに陥っていないのが良いです。特にトレモロを伴う豪速の疾走パートでは、プリミティブブラックを聴いているような酩酊感を覚えられます。

某所で投げ売りに近い価格で売られていたので購入したんですが、かなり良質なインダストリアルブラックを演ってます。正直投げ売りは不当に感じるくらいの良作かと。


CRADLE OF FILTH ★★ (2003-11-04 04:24:00)

クレイドルを聴きたいと思ったら、まずはどのCDを買ったらいいんでしょう。アルバム毎に世界観がかなり違うので迷う所ではありますが、ちょっと考えてみたいと思います。とりあえず「名盤」だと思う4枚から…
「DUSK AND HER EMBRACE」…ダニのキレ具合が凄まじいです。高音シャウトばっかりという気がしなくもないけれど、全体的にメロディがロマンティックでHell AwaitsのカヴァーやNocturnal Supremacyのセルフカヴァーも美味しいです。
「CRUELTY AND THE BEAST」…世間では一番評価されているアルバム。ダニのストーリーテラーとしての才能を感じさせる本編、キレてるボーナストラックが特徴です。一曲ごとのドラマティックさは一番だと思います。ただ、クレイドルのウリであるボーカルがあまり前面に出ていないのとドラムのミックスが変など、ちょっと初心者に勧められない要素もあります。
「MIDIAN」…ダニのボーカルの表現力が飛躍的にアップしてます。荘厳なメロディを奏でる女声コーラスやキーボードなどメロディックさが前面に押し出されキャッチーな印象。このアルバムでドラマーが代わってますが疾走感あふれるブラストとフィルインが心地よいニコラスに較べ、「DEATH MAGIC FOR ADEPTS」の語り部分などでは歌うようなドラムを奏でるエイドリアンになっています。まぁここらへんは好みですね。
「Damnation and a day」…クレイドルが別次元にいってしまったと感じさせる一枚。とにかく生オーケストラを使っているだけあって荘厳です。全体の完成度で見たら一番かも。曲が多いのに捨て曲なんて言葉とは無縁のアルバムです。正に全曲がクライマックスですね。ただ前作よりキャッチーさは減ったような印象です。
…ここまで書いてみて、やっぱりどのアルバムもいいなぁ、と思ってしまいます。やはりここは素直にベスト盤「LOVECRAFT AND WITCH HEARTS」を勧めた方が良いのでしょうか。各アルバムの良いとこ取り(でも「MALICE THROUGH THE LOOKING GLASSよりA GOTHIC ROMANCEのが良かったなぁ)+「FROM THE CRADLE TO ENSLAVE」といった感じのDISC1、そのセンスには定評のあるカヴァー曲と秀逸なリミックス(ただしテクノミックスは頂けない)が素晴らしいDISC2の2枚組みで、名盤の誉れ高い「CRUELTY AND THE BEAST」の曲は「DESIRE IN VIOLENT OVERTURE」「BATHORY ARIA」(とインスト)以外全曲を収録している、まさにベストといった様相です。最初に聴くものとしてこれ以上のものは無いでしょう!!
以上かなり個人的な意見でした。


CRADLE OF FILTH ★★ (2003-11-14 20:40:00)

「FOR THOSE WHO DIED(RETURN TO THE SABBAT MIX)」のイントロの魔女裁判、一部聞き取れないって書き込んだのですが、何言ってるか分かりました!!「You stand before this court,accused of heresy and witch craft. How do you plead?」「Not guilty!」「Guilty!」だそうです。このやりとり面白いのでベスト盤買った人は是非聴いてみて下さい!!
あと、「Cruelty Brought Thee Orchids」の歌詞にない部分のシャウト、「Cruelty And The Beast」って歌っているのを今日発見しました。ライブ盤でこの曲が始まる前に「アルバムのタイトルトラック」みたいな事を言っていた(と思う)のは、こういうことだったんですね。
でもクレイドルのファンの間では常識なのかなぁ?


CRADLE OF FILTH ★★ (2004-04-15 08:10:00)

CRADLE OF FILTHの良さはその音楽性だけじゃなくて、歌詞にも魅力があると思います。
例えば、「Human race」というイディオムを少し改造して「Inhuman Wraith(人あらざる亡霊、って意味かな?)」という掛け言葉を作ったり、「Misanthropy(人間嫌い)」を分解して「Miss Anne Thropy」という人の名前のような言葉を作ってしまったり、そのセンスには驚かされます。
歌詞が評価されているバンドといえばマンソンが挙げられますが、是非このバンドの歌詞にも目を通して見て下さい。
…といっても、私は彼等の歌詞は比喩表現が多かったり単語が難しかったりで意味があまりとれなかったりするヘタレリスナーですけど(苦笑)


CRADLE OF FILTH ★★ (2004-10-03 11:34:00)

自分はヴィジュアル系大好きな人間ですが…(笑)
例えばムックなんかはKORNに影響を受けたと見られるヘヴィネスに昭和のフォーク的なメロディと日本語に拘った歌詞で先駆者に勝るとも劣らない音楽を提示してくれていますが、そういえばこのバンドのフォロワーって見ないですよね。Moi dix moisなんかはシンフォブラっぽい要素はあるけどやっぱりヴォーカルスタイルは全く違うし…
「歌謡曲」という歌を大切にした文化のある日本だからこそ、Dani Filthを超えるような×チガイヴォーカリストが輩出されてもおかしくないと思うんですけどね。
なんかCradleと直接関係無い話ですみません。でも「ヴィジュアル系」という見た目のジャンルだけでその音楽まで否定してしまう盲目な人に、「見た目はああだけど良い物もあるんだよ」って事を言いたかったので…


CRADLE OF FILTH - Bitter Suites to Succubi - All Hope in Eclipse ★★ (2003-11-05 00:17:06)

クレイドルのアルバム一曲目はいつも疾走感のある曲で始まりますが、今回のこの曲は随分ダークな始まりです。
個人的にですがイントロの悪魔崇拝の儀式みたいな掛け声がマンソンの「ANTICRIST SUPERSTAR」っぽい雰囲気だな、とも思いました。
そして勿論綺麗なメロディのキーボードも入っていて、クレイドルらしさを存分に発揮しています。


CRADLE OF FILTH - Bitter Suites to Succubi - Born in a Burial Gown ★★ (2003-11-08 00:32:07)

アルバム内でメンバーが一番プッシュしているであろう曲。(PVがあったり、試聴コーナーにあったことから推測)
この曲は微妙にDaniの喚きが細っぽいのが多少は気になりますが、イントロから弦みたいな音(これもキーボードかな?)とキラキラしたキーボードがホラーチックに絡んでいて格好良いです。サビのキーもキャッチーかつ荘厳なメロでいいですね。