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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1601-1700

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1601-1700
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CRADLE OF FILTH - Bitter Suites to Succubi - Suicide and Other Comforts ★★★ (2003-11-05 00:09:43)

イントロから凄く儚げで美しいピアノが堪能出来る曲。曲の中盤からややハードでカッコいい展開になりますが、この疾走パートでもキーボードの音色が切なくて素晴らしいです。このアルバム収録曲ではリメイクを除いたらこの曲が一番いいと思います。今までレビューが無かったのが不思議な位の、まさに「隠れた名曲」ですね。


CRADLE OF FILTH - Cruelty and the Beast - Sodomy & Lust ★★ (2003-11-04 10:55:33)

SODOMのカヴァー曲です。
本編で見られたようなプログレッシブなドラマ性はあまり見られませんが、同じボートストラックである「BLACK METAL」と同様分かりやすい狂気が垣間見れて、一発で曲の世界に引き込む曲です。「Bathe in sin...Sadistic soul...Break the crast...Sodomy and lust」の部分(いわゆる「サビ」ですね)のホラーチックで威厳のあるキーがカッコイイです。
でも初めて聴いた時は「ソドミーアン、ラぁァーースト」の超高音で伸ばしている所が可愛らしいと思ってしまった(すみません)。


CRADLE OF FILTH - Cruelty and the Beast - The Twisted Nails of Faith ★★ (2003-11-04 11:03:22)

若々しい頃のエリザベスと年老いてゆくエリザベス、両方の声色を使い分けるイングリドの語りを堪能したところで疾走が始まる、ドラマティックな楽曲です。曲の真ん中らへんの怒涛のドラムは聴き所ですね。
…ニコラスのドラムはフレーズ自体かなり格好良いのに、なんかミックスで損をしているといった印象です(DUSK AND HER EMBRACEではそんな事思わなかったんだけどなぁ)。もしかしてそれが原因でDIMMU BORGIRに行っちゃったのかな。あとイントロのキーははっきり言って怖いです。


CRADLE OF FILTH - Damnation and a Day - Doberman Pharaoh ★★ (2003-11-13 22:24:41)

異国情緒溢れるストリングスの音色に導かれて始まるリフがカッコイイ、クレイドルの中では新しいメロディを持った曲。
このカッコイイリフにエジプトっぽい女声コーラスやストリングス系のキーボードなど色々な音が絡んでくるので更にカッコ良くなっています。曲中のボーカルが左右のチャンネルに振られるところは邪悪な賢者が頭上で良からぬ相談をしているようで良いです(笑)


CRADLE OF FILTH - Damnation and a Day - Hurt and Virtue ★★★ (2003-11-13 22:17:03)

キーとギターの絡むリフの美しい、アルバムの目玉曲。
リフの合間を縫うようにして始まるボーカル、後半ではイントロのフレーズをドラマティックに再現するなど聴き所が多いです。この曲を聴くと「冒涜者!!」の謗りを受けながら、地面を見下ろし飛翔する堕天使の姿が目に浮かぶようです。


CRADLE OF FILTH - Darkly, Darkly, Venus Aversa ★★ (2010-11-19 22:03:48)

2010年発表の9thアルバム。

前々作ではメタル方向に舵を切り(すぎて?)メロデスに接近、前作ではメタル的魅力をしっかり引き継ぎつつシンフォブラックに方向を戻した感じでしたが、今作はABIGAIL WILLIAMSのキーボーディストが加入し、シンフォ要素を増強させつつも、前作の路線を引き継いでますね。

ただ、この作品がエクストリームメタルの作品としても、CRADLEのアルバムとしても、何らクオリティに問題は無いというのは大前提として言いたいんですが、あと一歩何かが足りないという印象もあるんですよね…。よく聴くとキーボードが悶絶級のメロディを奏でてたりするし、リフとの
絡みで聞き惚れる部分もあるし、Daniのヴォーカルは相変わらずだし…。

でも、いつもどおり過ぎて物足りない気がする。
特にDIMMU BORGIRがハリウッド映画系サントラブラックメタルの最高到達点とでも表現したいアルバムを作ったのに比べると、こっちは余りにも平常運転過ぎるような…せっかくキーボードが加入して、レーベルもPeacevilleになったことだし、何か変化が欲しかった所。

まあ安心して聴ける一枚だし、ここから入るのも全然アリな作品だと思う。でも個人的には「Midian」「Damnation~」ほど熱くなれない一枚かも。買うなら、ボーナスディスク付き二枚組の輸入盤がオススメです。


CRADLE OF FILTH - Dusk and Her Embrace ★★ (2003-11-19 22:35:00)

よくクレイドルはEMPERORやMARDUKなどに比べヌルイとか言われることがありますが、曲がシンフォニックなだけでボーカルは一番イッてる度が高いのではないでしょうか。
そして、その中でも一番オカシクなっちゃってるのがこのアルバムです。
「MIDIAN」「CRUELTY AND THE BEAST」を先に聴いていたのですが、前者は高音と低音の使い分けが頻繁すぎ、後者はストーリーに合ったボーカルになっているため、Daniの高音喚きを聴きたい人はまずこのアルバムから入ると良いでしょう。
メロディが全体的にロマンティックで、「A GOTHIC ROMANCE(RED ROSES FOR THE DEVIL'S WHORE)」「BEAUTY SLEPT IN SODOM」なんかはイントロから惹き付けられてしまいます。特に後者はチェンバロ風キーボードがもう堪らないです。タイトルトラックの切れっぷりもなかなかで、名盤といっていいと思います。
日本盤はSLAYERのカバーと「NOCTURNAL SUPREMACY」のセルフカバー、ホラーチックなインスト曲が入っていますが3曲とも素晴らしいです。是非日本盤を買いましょう。


CRADLE OF FILTH - Dusk and Her Embrace - A Gothic Romance (Red Roses for the Devil’s Whore) ★★★ (2003-11-19 03:52:48)

メロディがロマンティックな曲の多い「DUSK AND HER EMBRACE」収録曲の中でも、この曲は特にメロディアス。
メヌエット調のストリングスの音色によるイントロからもう耳が惹きつけられてしまいます。曲の途中でいきなり悲鳴をあげながら嘲り笑う女性の声が入っていて少しホラーチックな感じがする曲です。これをベストに入れて欲しかったなぁ。


CRADLE OF FILTH - Dusk and Her Embrace - Beauty Slept in Sodom ★★ (2003-11-19 22:35:05)

チェンバロのようなイントロのキーが新しい、クラシック風のメロウなメロディを持った曲。
これは「DUSK AND HER EMBRACE」収録曲全体に言える事ですが、Daniの喚きが物凄い高音です。正直この声の印象が強すぎて最初あまりメロディアスだと感じなかった程です。


CRADLE OF FILTH - Dusk and Her Embrace - HELL AWAITS ★★★ (2003-11-19 03:53:02)

Slayerのカヴァー曲。
原曲はまだ未聴ですが、クレイドル特有の何かが迫ってくるようなシンフォニックなイントロ、リズム感の良さを見せつけるような超早口のボーカルなど聴き所が多いです。これを聴く限りDaniは早口言葉得意そうですね(笑)「たけやぶにたけたてかけたかったのはたけたてかけたかったからだ」とか言えそう。


CRADLE OF FILTH - Dusk and Her Embrace - Malice Through the Looking Glass (2003-11-19 22:34:49)

名作童話「ALICE THROUGH THE LOOKING GLASS(鏡の国のアリス)」をパロったようなタイトルを持つ曲。
全体的にミディアムでメロウな雰囲気ですが、Daniはやっぱりキレてます…。


CRADLE OF FILTH - Dusk and Her Embrace - Nocturnal Supremacy ’96 ★★ (2003-11-26 21:30:27)

「Vempire」収録の名曲のリメイク。
音質が良くなり音の篭りが減ったためある種の重々しさは減退した印象ですが、荘厳さやDaniのキレ具合はこっちのほうが上だと思います。
また、ギターソロの音が更にクリアで聴きやすくなっているのも見逃せないポイントです。


CRADLE OF FILTH - From the Cradle to Enslave - Funeral in Carpathia(be Quick Or Be Dead Version) ★★ (2003-11-04 03:46:09)

「DUSK AND HER EMBRACE」収録の佳曲「FUNERAL IN CARPATHIA」の別バージョンです。オリジナル盤では歌詞世界に対してややブチキレ過ぎだとも思われるダニのボーカルはこのヴァージョンではストーリーを語り、世界観を広げる語り部のような歌い方をしています。女声コーラスのパートのメロディがロマンティックで格好良いです。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais ★★★ (2008-11-15 21:50:00)

2008年発表の8th。

ネットやプレスでも評価されている通り、ここ最近の作品に顕著だったメタリックさは残しておきつつ、以前のようなシンフォ要素やアグレッション、ゴシックホラー的耽美メロ等をかなり取り戻している作風で、今までのCOFの集大成といってもいい作品だと思います。

私は、ブラックメタルのバンドが「正統派メタルの手法を取り入れてブラックメタルの感性を表現する」のはともかく、「正統派メタルの手法を取り入れて正統派メタルの感性を表現する」事にあまり意義を見出せないので、COFがこういう路線に戻ってくれて嬉しいです。

ただ、世間では「鬼女と野獣」の再来と言われてるようですが、個人的には似て非なるアルバムだと思ってます。「鬼女~」がバンドサウンドを媒介に、エリザベスの産まれた夜の瘴気に満ちた空気だったり、死して尚荒れ狂うエリザベスの亡霊だったりといった情景を想像させ、感じさせてくれる作品だったのに対し、今作は想像の余地を残しておきつつ、バンドサウンド自体がかなり情景を描いている感じ。情景における「バンドサウンドそのもの」と「リスナーの想像力」の占める割合が変わって、前者がより高くなったような印象があります。

COFのディスコグラフィーでは、「鬼女」がサントラ的メタル/ブラックメタルとしての名盤なら、今作はヘヴィメタル/エクストリームメタルの名盤と言えるのではないでしょうか。どっちが良いかは好き好きですが、私はメタルが聴きたい時は今作、聴きながら妄想に浸りたい気分の時は「鬼女」ですね。メタルが元々好きで、これからCOFの世界に入ろう…という人への入口としても最適な、決定的な作品だと思います。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - A Thousand Hands on the Maid of Ruin ★★★ (2008-12-23 21:51:49)

8分に及ぶインスト曲で、デラックスエディションの二枚目に収録されているのがもったいないクオリティながら、そこにしか入れ場所のないような曲だと思います。多くの非メタラーが苦手とするデスヴォイス無しに彼らの耽美性やメタリックな演奏のかっこよさを味わえるので、友人洗脳用メタルCD-R/MDなどを編集する際にこっそり入れておくと意外な効果がある…かも(笑)。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - Darkness Incarnate ★★★ (2008-12-23 21:40:33)

この曲の子供の語り、Dani Filthの娘が演ってるって本当なんでしょうか。なんかDaniって娘にめっちゃ甘そうですよね。レコーディングスタジオとかでちやほやしてそう(他のメンバーに自慢したりとか・笑)。
曲的にはどこか迷いを振り切った感じがあります。正統派ぶったりとか実験要素入れたりとか余計な事をしないで、バンドの持ち味を全面に出して勝負した音は本当にかっこいい。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - Honey and Sulphur ★★★ (2008-12-23 21:35:49)

このアルバムのリードトラックを決めるなら、おそらくこの曲になるんじゃないでしょうか。このアルバムと同時期に1stを出したSOTHISやABIGAIL WILLIAMSなど、CRADLEよりも派手な音像を提示するバンドが結構出てきてますが、ここまでフレーズや音像が派出(で分かりやすい)な曲はなかなか無いと思います。こういう曲をもっと入れて欲しい。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - Shat Out of Hell ★★★ (2008-12-23 21:43:47)

この曲を聴いてまず驚いたのは、かつてない程のドラムの軽快さ。
ドラマー交代は賛否あるようですが、今作みたいな疾走パート中心の作風には彼の音が合っているように思います。メジャーブラックにしては少し軽めな音作りですが、例えばBEHEMOTHくらいへヴィにしてしまったらこの感じは出せないと思う。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - The Death of Love ★★★ (2008-12-23 21:47:16)

ブラックらしからぬ、一回聴いたら口ずさめそうなキャッチーな女性コーラスを配したゴシック寄りの曲で、以前の名曲「Her Ghost in the Fog」の再来を思わせる曲。エグい濁声で微妙にメロディを追いながら歌うDaniの声も非常にかっこいい。そんなにエクストリームメタルに触れてない人にもお勧め出来る間口の広さがあると思います。


CRADLE OF FILTH - Live Bait for the Dead ★★ (2003-11-19 22:35:00)

ライブ盤+リミックス、カバー曲集という2枚組のCD。
このライブは以前出たVHSと全く同じらしいですが、VHSを持っていなかったのでとても楽しめました。Daniはライブでも高音と低音の使い分けが上手く、特に一曲目「LORD ABORTION」の第一声の低音デスボイスからして惹き付けられます。アルバムのハイライトを飾る曲が多く、納得のセットリストになっています(特に、1stや2ndのタイトルトラックは嬉しい…)。
DISC2は曲の展開を余りいじっていないリミックスもあれば、完全にテクノになっちゃっているものもあります。EMPERORのベストにもSWORNのリミックスが収録されていましたが、ブラックとテクノはなにか関係があるのでしょうか…。
アルバム最後を飾るTWISTED SISTERのカバー「THE FIRE STILL BURNS」はサビ部分でDaniが「DUSK...」の時以上のキレキレ具合を見せてくれてカッコイイです。


CRADLE OF FILTH - Midnight in the Labyrinth (2012-04-21 19:44:46)

2012年発表のオーケストラアルバム。
「Cruelty and the Beast」までの楽曲のオーケストラアレンジに、Dani本人のナレーションを付けたものと、インスト版の2枚組。

結論から言うと、やっぱりファンアイテムかな…という感じ。
原曲が原曲だけに、耽美でホラーな雰囲気は濃厚なんですが、例えばサントラのように観客にシーンを印象付けるような分かりやすいフレーズを連発するわけでも、クラシックのような緻密な各楽器のメロディの絡みや展開があるわけでもなく、原曲への思い入れがない状態で聴いたら微妙だと思う。

正直、COFのあの怖気を震うような感覚は、メタルという様式に支えられてこそだな…と、痛切に感じてしまいました。個人的に注目していたのは、例えばブラストビートで切り返して疾走する部分など、メタルの様式でなければ表現できない部分をどう上手くアレンジするかだったんですが、至って普通にアレンジされてて普通にダレます。時折儀式的ムードを醸し出すためか、「ハッ!ホッ!」みたいな掛け声が挿入されますが、それもちょっとダサく感じる…。

新品でフルプライス出して買ってしまいましたが、ちょっとこれはキツいかも…。あくまで原曲を聴きこみまくって、別バージョンも聴きたい…という方にのみお勧め。


CRADLE OF FILTH - Nymphetamine ★★ (2004-10-03 11:28:00)

イギリスが誇るシンフォニック・ブラックバンドの通算6枚目となるフルアルバム。ライナーによると既に10年以上のキャリアがあるみたいですね。

今回、まず気が付くのはロードランナーに移籍し、新しいプロデューサーを立てた効果なのか何なのか、音質的に以前よりも迫力があるサウンドになっています。ギターでメロディを表現するブラックメタルバンドであるDISSECTIONやDARK FUNERALと比肩するほどのかっこいい荘厳かつ繊細なギターリフが多くなり、更にドラムの音がタイトになったため、音質の面では今までで最高のアルバムだと思います。

曲的には、前作「Danmation and a day」ではオーケストラ 合唱団との共演だったため、それがサウンドの中心になり壮大な雰囲気を出していましたが、今作ではキーボード中心のためストリングスの音以外にもピアノの音だったり、音色のバランスが良く取れていて耽美な雰囲気はよりアップしている印象です。

Daniのヴォーカルなんですが、確かに「Dusk...」の頃の超高音域での叫びは減ってますが、低~中音域のドスの効かせ具合や凄みという点では当時とは比べ物にならないほど進歩していると思います…が、ライナーに「呼吸器系の病気に罹患した」みたいに書いてあったので、ヴォーカルスタイルの変化はちょっと心配になってしまう…

あと、個人的に対訳は「Dusk...」をやった人か、「Damnation」をやった人が良かったな。「クソな態度」「あのファッカー」みたいないかにも過激な音楽って感じの訳は耽美なCradleには合わないと思う。

CHILDREN OF BODOMなどメロデスが巷でかなりの好評価を得ている昨今、それと比べるとどうもこのバンドは作品の質よりも過小評価されている気がしてならないんですが…ギターリフも良いですし、ヴォーカルも凄いですし、叙情性も際立ってますし、是非買ってください(笑)


CRADLE OF FILTH - Nymphetamine ★★ (2004-10-10 21:15:00)

追記です。
そうですね、確かに「過小評価」は言い過ぎかもしれませんね。
でも雑誌で特集を組んでも良いくらいのバンドだと思う…っていうかむしろ特集組んで欲しい!!っていう気持ちが先走ってそう書いてしまいました(笑)BURRN!辺りやってくれないかな…


CRADLE OF FILTH - Nymphetamine - Coffin Fodder ★★ (2004-10-15 10:38:57)

名盤「CRUELTY AND THE BEAST」収録の名曲「The Twisted Nails Of Faith」の中盤のフレーズを思い起こさせるような激しいドラミングが楽しめるかっこいい曲。ドラマーは正直言うと前任者(Nicholas)のほうが好きだったんですが、この曲を聴いてその考えは改めないといけないかも…と思ってしまいました。


CRADLE OF FILTH - Nymphetamine - Mother of Abominations ★★★ (2004-10-03 11:31:30)

呪文のようなイントロから一気にかつてないテンションの高さで畳み掛けて行くような曲。もちろんブルータルな部分でもリフは叙情的。
Dani自身は「IN THE NIGHTSIDE ECLIPSE」の頃のEMPERORを意識したらしいですが、この凄まじいテンションの高さはどっちかというと「ANTHEMS TO WELKIN AT DUSK」収録曲のそれと近いような感じを受けました。本編ラストを飾るに相応しい曲です。というかCradleのアルバムラストの曲っていつもいいなぁ…


CRADLE OF FILTH - Nymphetamine - Mother of Abominations ★★★ (2004-10-10 21:16:13)

追記ですが…この曲のイントロの呪文が終わった後に繰り出されるメロディですが、EMPERORの超名曲「Into the infinity of thoughts」のイントロのそれと似た雰囲気があるように思います。憶測ですがライナーの「Tn the nightside eclipseの頃のEMPERORmeets初期CRADLE OF FILTH」という発言から見ても、もしかしたらオマージュ的要素を多分に含んだ曲なのかもしれませんね。


CRADLE OF FILTH - Nymphetamine - Nemesis ★★★ (2004-10-03 11:30:28)

全体的にメロウな感じのする楽曲。試聴コーナーで初めて聴いたんですが、開始から1分位経過した所で出てくる繊細なメロディのリフに心を奪われ、買うつもりも無かったのについレジへ持っていってしまいました(笑)宗教的狂熱の垣間見える「Black is my heart...I am Nemesis」のパートもかっこいい。


CRADLE OF FILTH - Nymphetamine - Nymphetamine (Fix) ★★★ (2004-10-03 11:29:55)

大作である「Nymphetamine(overdose)」を短く編集したもの。
キャッチーな部分は多く残されているので、サクっと聴きたい時はこっちをどうぞ。


CRADLE OF FILTH - Nymphetamine - Nymphetamine (Overdose) ★★★ (2004-10-03 11:29:17)

「QUEEN OF WINTER,THRONED」「BATHORY ARIA」以来となる超大作のタイトルトラック。
曲はかなり長いですが、曲中盤での女声コーラスなど意外にもキャッチーな部分があって取っ付きやすいです。ストリングスの耽美なメロディに合わせて歌われる「Nynphetamine,nymphetamine」がなんだか癖になりそうな感じ。


CRADLE OF FILTH - Nymphetamine - Swansong for a Raven ★★★ (2004-10-03 11:31:57)

かなりの疾さの疾走パートに耽美的なピアノが絡まり、もう芸術作品としか言い様の無いほどに雰囲気のある楽曲。こういう風にキーボードを使ってくるとは…最初流して聴いてた時は「何だこの曲は!!」って感じでした。
ちなみにMidianに参加していたダグ・ブラドリーの不気味な語りをこの曲でも聴く事が出来ます。


CRADLE OF FILTH - Thornography ★★ (2010-06-09 21:30:00)

06年発表の7th。タイトルは造語で「荊の系譜」の意。
評判の悪さから、今の今までスルーしてしまっていましたが…悪くないですよ、これ。いや、ブラックとしては寧ろ駄目なんですけど…メロデスと思って聴くと素晴らしい作品。

いつものCRADLEの作品と大きく異なるのは、大仰なシンフォニックさではなく、Daniのヴォーカルでもなく、ましてやブラックの狂性・ブルータリティでもなく、正統派的なギターリフであること。もう殆どメロデスなんですけど、世界観の演出だったり、曲展開のドラマ性だったり、至る所に彼らならではのセンスが発揮されていて、やはり一般的なメロデスとは一線を画してます。特にそれが顕著なのが上の方も褒めているメロディで、特に「Lovesick for Mina」は和風ホラーに通じる湿り気すらあると思う。

彼らが過去にIRON MAIDENやVENOMをカヴァーしている事から考えると、こういう作品を作るのも自然なのかもしれませんね。さりげなくDISSECTIONリスペクトっぽいフレーズがあるのも個人的にポイント高いです。ブラッカーからの評価が低いのは仕方ないと思いますが、これまで正統派やメロデスを聴いてきた人にとっては、一番すんなり入れる作品なのでは。

ただ、やっぱり「これは駄目だ…」と思う箇所はあって…。まずDani自身がノーマル声で歌おうとしてる箇所があること。デス声と違って、何ともコメントし辛い魅力の無さ…。もう一つは、HIMのVille Valoの起用。CRADLEのゴシック趣味に相応しい、耽美的もしくは不気味な雰囲気を出す事無く、普通に歌っちゃってます。普通に。…まあ、「LOVE METAL」を標榜する人に、この世界観の演出を振るのは無理があるかと。明らかに人選ミスだと思う。

そういう訳で、彼らの代表作には決してなり得ない作風ですが、ディスコグラフィーの中にこういうイレギュラーがあっても良いと思う作品。何の予備知識も無く、絢爛なシンフォブラックを求めてこの作品を手に取ってしまった方は、まあご愁傷様という感じですが(笑)。メロデスっぽいCRADLEも聴いてみたな…と思った方は是非是非。決して駄作ではありません。


CRADLE OF FILTH - Thornography - Lovesick for Mina ★★★ (2010-06-09 21:09:28)

この曲のメロディ、どうも和風に聴こえて、聴いていて顔がにやけてしまうんですが(笑)。途中のノリのいいパートは彼らの世界観には似合わない気もしますが、たまにはこんなCRADLEもいいです。Written in the dead of the night, dead of the night!!大事な事なので二回言いました。


CRADLE OF FILTH - Thornography - Under Huntress Moon ★★★ (2010-06-09 21:05:28)

CRADLEってほんとに、毎回最後に総括とも言える凄い曲を入れてきますよね…他の曲は、「やっぱりCRADLEはいいなぁ」くらいでしたが、この曲は「やっぱCRADLEは凄ぇ!!!!」と、一聴した時点で圧倒されました。正統派っぽさもあれど、エクストリームメタルならではの迫力にも満ちていて素晴らしいです。


CRADLE OF FILTH - V Empire or Dark Faerytales in Phallustein ★★ (2003-11-20 22:34:00)

EP扱いでありながら、40分弱の収録時間というオイシイアルバムです。
ライブの定番曲で勿論「LIVE BAIT FOR THE DEAD」にも収録された②、「BATHORY ARIA」と並ぶ大作の③、後に2回もリ・レコーディングされる初期の名曲である④、天使達の悲鳴が響き渡る(ただ、なんか痴漢にあったような声に聴こえるんですけど…)⑥と、捨て曲はまずありません。
Daniの声はやや線が細く感じますがその分いつにも増して高く、蝙蝠の超音波を連想してしまいます(笑)
輸入盤を買えば更に安く済むので、これは「買い」だと思います。


CRADLE OF FILTH - V Empire or Dark Faerytales in Phallustein - Nocturnal Supremacy ★★ (2003-11-26 21:29:58)

重々しいイントロから始まる、メロディアスなギターリフと疾走感がたまらなく格好良い一曲。
女性の笑い声とともに入るギターソロもかなり良いです。歌詞がヴァンパイアックかつロマンティックで格好良いですが、そのロマンティックさに合わずDaniはブチ切れてるとしか言い様の無い歌い方です(笑)。
「Listen to the thunder rage」のところで雷鳴のエフェクトが入るのもなかなか凝ってますね。


CRADLE OF FILTH - V Empire or Dark Faerytales in Phallustein - Queen of Winter,throned ★★★ (2003-11-26 21:29:39)

「BATHORY ARIA」と並ぶ、クレイドル屈指の尺の長さを誇る曲。
よくライブのラストに演奏される曲でもあり、テンションの高い疾走パートやチェンバロ風のキーが切ないパート、荘厳な女声コーラスなど様々なメロディが交錯し、充実した十分間を過ごさせてくれます。
特にライブ盤で顕著ですが、最後の女声コーラスがやり過ぎてて演歌みたいになっているのが凄く良いです。


CRADLE OF FILTH - V Empire or Dark Faerytales in Phallustein - The Rape and Ruin of Angels(hosannas in Extremis) ★★ (2003-11-26 21:30:13)

アルバム最後を飾るだけあって、かなりのテンションの高さを誇る曲。
やはりクレイドルは激しさの中にメロウなパートを入れるのが上手いですが、このころのDaniの低音は掠れ方がかなり不気味(褒め言葉)です。途中いきなり若々しい男の声が入ってきますが、あれはDaniの声なのでしょうか?
ただ、最後の天使達の悲鳴はちょっと…演技力が微妙かも。


CRAFT - Fuck the Universe ★★★ (2008-04-12 03:55:00)

このアルバムも、前作同様プリブラの傑作だと思います。

特に単にトレモロで押すだけに留まらないギターリフは、同系統のバンド…というより同系統のバンドでのトップクラスと比べても、かなり作りこまれてる感じがします。このリフこそが、このバンドの強味であり特徴と言えるのではないでしょうか。ギターの黒さが直接伝わってくるような歪ませ方や、ヴォーカルの悪意を吐き出すような邪悪極まりないがなりなんかは、どこかWATAINにも通じる物があるように思います。

あと、このバンドはリフだけでなく、リズム面にも相当気を使ってますよね。ファスト、スローだけでなく、所々ダンサブルと言ってもいいようなリズムが出てきますが、このバンドは、こういうリズムの酩酊感は、実はプリブラ特有の陶酔感にも繋がる事を深く理解していて、自分達の音楽に取り入れているという感じがします。それをファスト/スローなパートと上手く組み合わせる事で、更に強めているような印象。

…このバンドが本当に凄いのは、リフもリズムも相当作りこまれている感じなんですが、それでいながらプリミティブブラックの様式は遵守している事なんですよね。おそらく、プリブラについてかなり研究してて、明確なヴィジョンを持ってるんじゃないでしょうか。私なんかは聴いていて、「これが進化したプリミティブブラックの姿かもしれない…」とまで思わされたほど。もう隙がなさすぎて可愛げがないくらいです(笑)。

ただし、一聴しただけでも音に相当のこだわりがあって、凝ってる事が分かってしまうような音源なので、プリブラに衝動性を求めて聴いている人はもしかしたら不満かもしれません。でもDARKTHRONEの3部作辺りが行ける方なら、購入を迷う必要は無いかと思います。お勧め。


CRAFT - Terror Propaganda ★★★ (2007-06-30 00:38:00)

2002年発表の2nd。

このバンドはネット上のレビューで、かなりソソるものを見つけて探してたんですが…(今の所)Amazonでも普通に買えるんですね…灯台下暗しだったかも。それはともかく、これはなかなかの掘り出し物ですぜ、旦那(笑)。

作風は渋めのプリミティブブラックで、例えばKRIEGみたいなカルト性だったり、ILDJARNみたいに極度にノイジーだったり、NARGAROTHみたいに感情的なリフをひたすら繰り返したりというような際立った特徴に欠けるため、ややインパクトに欠けるきらいはありますが、よく聴くと色々な所が独特だったりレベル高かったりする感じですね。

まずヴォーカルは平素の鋭いがなり声からしてかっこいい上に×チガイ的な高音絶叫もこなせますし、リフはオールドスクールなノリにトレモロでアクセント付けたりするのは邪悪かつ独特で、なおかつ作りこまれてる感じ。リズムは緩急ついてますがドラマ性よりもプリブラとしての酩酊感を重要視してる感じで、更にRAWでかつ抜けのいいドラムの音がそれを助長してます。音質もギターが重めで、いかにもプリブラといったチープな軽さではないですが、上記のような要素と合わさると音の「黒さ」が更に濃くなるようでいい感じです。メロディ自体も「黒さ」「寒々しさ」とかブラックの美点を強調した感じで良いなぁ…。

…以上の様に、あげつらって行くと結構特徴のある音楽性なんですが、一聴した印象は頑なかつストイックなプリミティブ・ブラックという感じ。これ、プリブラファンにはたまらないでしょうね(笑)。CLANDESTINE BLAZE辺り好きな方には特にお勧めです。


CRAFT - Terror Propaganda - Ablaze ★★★ (2007-06-30 16:44:15)

1曲目ですが、プリブラ好きはこれでガッツポーズでしょう(笑)
ジャケそのまんまの音が素晴らしいです。


CRAFT - Terror Propaganda - Hidden Under the Skin ★★★ (2007-06-30 16:46:08)

オールドスクールで、ややキャッチーに始まる曲。
中盤辺りからトレモロをフィーチャーしつつ疾走する展開、曲の進行と共に狂気を増していくヴォーカルがかっこいい。やっぱりこのバンド、プリブラとしてかなりレベル高いと思います。


CRAFT - Terror Propaganda - N.d.p.(nearly Dead Parasites) ★★★ (2007-06-30 16:47:04)

メロウなトレモロリフをフィーチャーしつつ走る曲で、タイプ的にはDARKTHRONEの「Transylvanian hunger」辺りを思わせる感じですね。あの路線をもっとグルーヴィにした印象。某所でも褒められてましたが、明らかに人間を揶揄してるシニカルな歌詞も良いですね。


CRAFT - Terror Propaganda - Reaktor 4 ★★★ (2007-06-30 16:45:14)

邪悪さが沸々と煮え滾っているようなリフが印象的な曲。
時々アクセント的に用いられているフレーズが、その煮えつつある邪悪さが噴出しているみたいな感じ。


CRAFT - Terror Propaganda - Terror Propaganda ★★★ (2007-06-30 16:43:15)

溜めに溜めてからの疾走がかっこいい曲。
このバンド、やっぱり「分かってらっしゃる」。疾走部のリフもメロウで、ある程度までは聴きやすいのに全体の印象は邪悪極まりないという、(この手としては)理想的なサウンドと言えるかも。


CRAFT - Void ★★★ (2011-09-09 23:06:29)

2011年発表の4th。

以前参考にしていたブログで、「リフの歪め方が上手いバンド」と評価されてて、作品を手にとって以来「このバンドは、ブラックの真髄を聴かせてくれるバンドかもしれない…」というくらい、その作風に感心してしまったんですが…。当然、そんなバンドが新作を出すとなったら当然チェックしますよね。
…で、そんな期待値が高いにも程がある状態で聴いたのに、これが全く期待を裏切らない、いやそれ以上のものを聴かせてくれる作品だったんですよね…。

以前からブラックである事に拘った音作りには定評があるバンドですが、今作はその凝り具合、拘り具合が更にパワーアップした印象。リフの性質やその音作りの組み合わせによる演出力が尋常じゃないです。
まず作品最初のリフからして、オールドスクールなダーティなリフにトレモロを混ぜ、ピリッとした質感を出しているし、ミドルテンポに図太いリフを脈動させ、その上に陰鬱極まりないトレモロを乗せたパートでは、鬱ブラックに有機的な気持ち悪さを加えたような、グロい雰囲気が演出されてる。

他にも、ザカザカしたリフの刻みが、ドラムのフィルインから重みを増して迫るパートでは目の醒めるような迫力があるし、非メロディックなトレモロで聴き手の正気を削りつつ、ベースがドワーンと歪んだ低音を垂れ流すパートは、スラッジに通じるような重々しさがあると思う。しかもその上、シャーシャーしたリフとメロウなトレモロで疾走する、プリブラの王道的な展開を演らせても、明らかにトップクラスなのが素晴らしい。

特にこういう、プリミティブ系・オールドスクール系など、安易な実験性やハイクオリティな音作りに頼れない作風のバンドが好きな人ほど、そのアイデアの豊富さに驚くと思う。だってこれだけ色々やりながら、変に実験的にもドラマティックにもならずに、ひたすら「硬派」なブラックなんですよ!?これって本当に凄い事だと思う。ただ今回はこれまで以上にオールドスクールで、ダーティな太いリフ多めでギターソロも入れてくる辺り、昔のDARKTHRONE直系とは言えなくなってる感じですが。

今まで主にリフ絡みを褒めてきましたが、何気にドラムの適度な生々しさといい、ヴォーカルの音が割れる寸前のような、耳元で叫ばれるようなミックスといい、他の部分の音作りも非常に上手いんですよね。
ほんと、この作品に関しては褒める所しか見つからないです。このバンドの音って、ブラックメタルフリークが、数あるバンドの作品を聴き漁って、膨大な取捨選択の末、遂に辿り着いたスタイル…みたいな凄みがあるんですよね。本当に、ブラックメタルのエッセンス(本質)を凝縮したって感じで。当然、今年のベストアルバム候補です。個人的にはこの音作りの上手さ・凄みはブラック好きならず、ドゥーム好きにも推薦したいところ。


CREAMFACE ★★ (2006-06-28 18:14:00)

社長こと現DEATHSPELL OMEGAのMikko Aのプロジェクト。
ポルノ100%グラインドだそうです(笑)。
Mikko AってDSOみたいなハイクオリティなバンドのヴォーカルだし、マルチに
楽器を使いこなすし、社長だし切れ物でかっこいいイメージだったんですが…
このバンドを聴いてそれだけじゃないと思った(色んな意味で・笑)。


CREAMFACE - Amateur Years 1999-2002 ★★ (2006-06-28 18:28:00)

2006年発表の、6つのデモなどの音源をまとめたCD。200枚限定。
このCD、CDケースのタイトルには「AMATEUR YEARS 1999-2002」、ブックレットの方には
「AMATEUR FILTH 1999-2000」とあるんですが…誤植でしょうか?
2002年までの音源が入っていることから、おそらく前者が正しいと思われますが…
ちなみにオフィシャルの告知では「AMATEUR YEARS 1999-2000」。適当すぎ(苦笑)。
ポルノ・グラインドと言う事で、もしかしたら「死体とフXXク」みたいな感じの、グロを
含むエグいエロだったらいくらMikko Aの作品でもちょっとキツいかも…と思ってましたが、
そんな事は無く、むしろその偏ったフェチっぷりに大いに笑わせてもらいました。
音楽聴いて吹き出すほど笑ったのって始めてかも(笑)。中でも「PRINCESSA」という曲が
めちゃめちゃ面白く、オススメ。SEの使い方がユーモアがあって、単なる自己満足なエロで
終わらないのがこのバンドの良い所。きっとMikko Aは頭の切れる人物なんでしょうね。
しかしジャケにポルノ100%グラインドとか書いてあるので、もっとふざけてるのかと思い
買うのを躊躇ってしまったんですが、曲そのものは(時々1秒くらいで終わるものもあるとはいえ)
なかなかにかっこよく、もし買わなかったら後悔していたと思います。Mikkoのエロく、
そして滑稽なまでにフェチ的な歌詞を低く冷静に唸っている声が生々しいプロダクションに
良くあっています。しかしDSOではバタイユやブレイクに影響された、哲学的で宗教的な詞を
歌ってた人がこんな詞を書き、歌うとは…それが一番の衝撃だったかも。


CREAMFACE - Amateur Years 1999-2002 - Amateur Extacy ★★ (2006-06-29 18:11:49)

Mikkoはドラムも凄いですね…冗談ではない速さです。
デモと言うことで音質も生々しく、得体の知れない迫力が。


CREAMFACE - Amateur Years 1999-2002 - Black and White ★★★ (2006-06-29 18:10:00)

この曲も「PRINCESSA」同様、リフがちょっとブラックっぽいですね。
そこから凄まじい速さに加速していくパートがたまらないです。


CREAMFACE - Amateur Years 1999-2002 - Cheerleader ★★ (2006-06-29 18:14:19)

チアリーダーをフェチの対象としているあたり、ありきたりではないユーモアを感じますね。変態だけど(笑)。でもこの曲、歌詞カードの方では「CHEERLEADERS」、曲名一覧では「CHEERLEADER」になってるんですが…やっぱり適当過ぎ。


CREAMFACE - Amateur Years 1999-2002 - Cock Breath Block (2006-06-29 18:19:20)

「HARDCORE THROAT FUCK」と似たようなSEが延々と流れた後、一瞬演奏が入ってすぐ終了。2回目が始まりそうになるもまたすぐに終了。何事も無くまたSEに戻って曲が終わりました…。
ぶっちゃけ曲としてはアレだけど、ユーモアとしては○。でもそう度々は聴かないかも。


CREAMFACE - Amateur Years 1999-2002 - Creamface ★★ (2006-06-28 18:31:22)

「CREAMFACE」って曲名やバンド名、最初はグラインドにしては可愛い名前だなぁ…と思ってましたが、歌詞やブックレットを見て本当の意味が分かりました(苦笑)。そんな言葉を連呼されても…曲のタイプに「馬鹿」があったら迷わずチェック入れます(笑)


CREAMFACE - Amateur Years 1999-2002 - Cunt of Ballerina ★★ (2006-06-29 18:16:04)

バレリーナは体が柔らかいから…以下省略。
すっごい馬鹿(笑)
愛すべき馬鹿(笑)


CREAMFACE - Amateur Years 1999-2002 - Girl Power (2006-06-28 18:25:20)

10代の娘が過激な格好をすると、10代未満の娘もそれに倣って過激な格好をしたがるので10代の娘には感謝、という内容でしょうか。社長はご乱心のご様子(笑)。っていうかこのプロジェクトはずっとご乱心状態ですが(笑)


CREAMFACE - Amateur Years 1999-2002 - Hardcore Throat Fuck ★★ (2006-06-28 18:22:11)

タイトル通りのSEから、狂ったようなギターがかっこいい本編へ。
しかし、そのSEのえずき声(あえぎ声?)が本編の演奏(しかも最も激しい部分)に絡んでくるんですが…まぁ確かにデスヴォイスと似てるかもしれませんが、それを真面目にやってるところが面白いです(笑)。


CREAMFACE - Amateur Years 1999-2002 - Princessa ★★★ (2006-06-28 18:18:59)

可愛らしいアイドルの歌が「あなたのしたい事をしてあげるわ」という意味の歌詞を歌い上げるSEをディープなデスヴォイスで「This is what I want」と遮るオープニングでもう爆笑。その後に続く歌詞の妄想炸裂っぷりにまた苦笑。でもリフは北欧的な哀愁があってとてもかっこいい曲です。っていうかかっこいいからこそ、ユーモアが際立ってますね。


CREAMFACE - Amateur Years 1999-2002 - Tornado Hardcore ★★ (2006-06-29 18:08:19)

曲自体は結構ノリが良くかっこいいんですが、途中の豪速パート辺りからあえぎ声が入り始め、ラストは何かをやり遂げたような男のあえぎ声…脱力しました。


CREAMFACE - Pay No More Than 10€ ★★ (2007-02-12 14:58:00)

2006年発表の…フルとしては2ndでしょうか。
21曲で32分という構成。
路線としては、音源集「AMATUER YEARS」とそう変わらないポルノ・グラインド。
AMATUER~と比べると、ヴォーカルも更に低音に威厳が出てきた感じで、音が全体的に
凄みを増している気がします。また今回は音源集ではなく、アルバム一枚で完結している
作品のためかショートカットチューンは少なめで、ルーズなノリの曲やSEと曲をミックスさせた
スタイルの曲など結構色々なタイプの曲があって、通して聴きやすい仕上がりになってます。
歌詞は…フェチ全開だったAMATUER~と比べると、少しマトモに変態してる感じでしょうか。
相変わらず普通のセックスを取り扱うような曲はないですが、流石にチアリーダーや
バレリーナフェチみたいのはないです。でも「COCK SURPRISE」はAMATUER~のどの曲よりも
アレな感じかも。正にサプライズ(笑)。SEは、今回は女性へのインタビューが多め。
「JIZZ DRINKER」なんかは面白いけど…「PRINCESSA」みたいなのも聴きたかったかも。
演奏自体はかなりかっこいいので、ポルノ系興味ない人にもお勧め。
SEや詞もそこまでキツくはないんじゃないかと思います…そうでもないかな…。
ジャケはキツいです(笑)


CREAMFACE - Pay No More Than 10€ - Cock Surprise ★★★ (2007-02-12 14:38:03)

歌詞的には今回一番のお気に入り。
タイトルからも予想できると思いますが、いざ行為に及ぼうとしたら××が生えていたという内容の曲。歌詞を読んだ時は「えーーー!?」ってなりました(笑)。


CREAMFACE - Pay No More Than 10€ - Jizz Drinker ★★ (2007-02-12 14:29:11)

タイトル通り、おそらく××を飲むことに対するインタビューをSEに使用した曲。曲とSEを交互に配する展開で、何気にインタビューの内容と演奏の入るタイミングがリンクしていて面白い。センス良いですね(普通に褒めるのもなんだけど…)。


CREAMFACE - Pay No More Than 10€ - Pay No More Than 10e ★★★ (2007-02-12 14:26:23)

1曲目・タイトルトラック。
SEなどをオープニングに入れることもなく、いきなり殺す気(犯す気?)マンマンで襲い掛かってくるような曲。最早「速さ」を通り越して「喧しさ」になってるドラミング、狂ったギター、不気味なリフなど全ての要素が素晴らしい。


CREAMFACE - Pay No More Than 10€ - Public Butt Plug ★★ (2007-02-12 14:31:29)

「女性のパートナーと一緒に素敵なレストランへ入った/誰も彼女の衣服の下に何が隠されているか知らない…」何が隠されているかは、タイトルから察してください(笑)。


CREAMFACE - Pay No More Than 10€ - Reminding About Something ★★ (2007-02-12 14:41:03)

このバンドにしては長く、そしてスローな曲。
ルーズな曲調ですが、醸し出す雰囲気が禍々しくだれることはありません。アルバムの構成の中で良いアクセントとして機能している曲だと思います。


CREAMFACE - Pay No More Than 10€ - Saving Virginity ★★ (2007-02-12 14:43:53)

まあ社長がタイトルのようなまともな主張をするはずもなく…
「let them use your 2nd hole」の一行が全てを物語っていますね。SEから本編に入るときの、「フォハハー」という社長の誇らしげな笑い声が変態チックで良い感じ(笑)。


CREAMFACE - Pay No More Than 10€ - Subway Innovative ★★★ (2007-02-12 14:35:41)

アルバム中一番かっこいい曲と言ってもいいかも。
歌詞はともかく、Mikko社長が単語を連呼するたびに斧でぶった切られるような激しいドラミングが入ってくるパートがマジで痺れます。聴いてるとテンションの上がる曲。


CREBAIN ★★ (2010-03-14 18:17:00)

アメリカンブラック悪の枢軸の一角、LEVIATHANともスプリットを出してるバンド。
アルバムのサンクスリストにもWrestやMaleficの名前が見えますね。
このバンドもGORGOROTH同様、トールキンの「指輪物語」が元ネタだそうです。


CREBAIN - Night of Stormcrow ★★ (2010-03-14 18:05:00)

2003年発表の7曲入りデモのCD化。2007年リリース。CD化にあたって、前身バンド(?)のGauderon Dhergの全曲(3曲)を収録。

あのLEVIATHANと関連があるくらいだし…と期待して買ったんですが、これは想像以上に素晴らしいプリミティブ・ブラックですよ。グロテスク・アヴァンギャルドな志向を最近強めてきているLEVIATHANやXASTHURに比べると、こっちは純粋なプリミティブブラックと言う感じ。

ドラムは打ち込みらしく、やや金属的な響きが強いですが…黒い吹雪を思わせる音色のリフと相性の良い音で、全くマイナスになっていないのが良いですね。ただ、ヴォーカルはエフェクト掛けすぎで、凶悪化というより記号化してしまっているきらいも。この辺りをFUNERAL MIST並に拘ってくれたら、更にカルトになったかもしれないのに、ちょっと惜しい感じがします。

…このバンド、何気にメロディのセンスが良い…というか、メロディによる表現の幅が広く、かつ質が高いですよね。例えば1曲目は北欧勢のブリザードリフに通じる冷たさがあると思うし、6曲目の展開に合わせたドラマ性のあるメロディも素晴らしい。4曲目に至っては、ブラックメタル特有の、得体の知れなさから生じる恐ろしさと、メロウさからくる取っ付きやすさを兼ね備えた名曲であると思う。ただ、アルバムの頭の方はそこまでメロディアスな感じではないので、メロディ派の人は最初の方だけ聞いて「合わない」とか思わないように。

ちなみに、原盤は66枚限定で、血によるナンバーが入っていたとか…。流石にそこまでカルトなものを家に置いておくのは、ちょっと恐い気もします(笑)。また、Gauderon Dhergの音源は、作風こそそう変わらないものの、ヴォーカルは無し。インストになっても、やっぱり「By Our Talons Heaven Shall Fall」(本編4曲目)は超名曲。


CREBAIN - Night of Stormcrow - By Our Talons Heaven Shall Fall ★★★ (2010-03-14 18:13:27)

ブラックメタルの、底の知れなさと、哀愁との両方が込められたリフがまず耳を引く曲。途中のリードギターにも、やはりその「底知れなさ」は息づいてる気がします。前身バンドのバージョンもアルバムに入ってますが、これは確かに名義が変わっても引き継ぎたくなるのも分かる名曲だと思う。


CREBAIN - Night of Stormcrow - Cries of My Motherland ★★★ (2010-03-14 18:15:39)

静かに破滅が忍び寄ってくるような、どす黒い荘厳さのリフが特徴的な曲。後半は疾走すると共に、リフにも破滅がすぐそこまで迫っているような焦燥感が加わってきていると思う。展開はシンプルですが、その中で最大限にドラマ性を持たせていると思います。


CREBAIN - Night of Stormcrow - Darkness Be My Bride ★★ (2010-03-14 18:09:22)

暗黒よ、我が伴侶となれ!
…なんかファンタジーの悪役キャラの魔法使いが言いそうな台詞ですよね(笑)。曲的には、死にそうなメロディのリフをひたすら繰り返す、鬱ブラックに通じる作風ですが…途中メロディアス度があがっても、不吉さも比例して上がってしまう所がさすが。


CREBAIN - Night of Stormcrow - I Live to Kill (2010-03-14 18:08:25)

これはヴォーカルエフェクトが逆に仇になってると思う。
ラストも、あれだけ絶叫してくれるならもっと生々しさが欲しい所。


CREBAIN - Night of Stormcrow - Night of the Stormcrow ★★ (2010-03-14 18:07:25)

他の曲と比べると、多少メロディが引っ込み気味なんですが、これは紛れもなく北欧のブリザードに通じる冷たさがある曲だと思う。ほんと、「ブラックのリフを書くこと」に懸けては、かなり才能ある人ですよね…。ちなみに、曲の方だけ「the」が付くみたいです…曲を登録する側としては、ややこしくて困ります(笑)。


CREBAIN - Night of Stormcrow - Time to Die ★★ (2010-03-14 18:14:32)

リフに込められた毒々しい攻撃性が、フレンチブラックにも通じる曲。
…曲自体は凄く良いんですけど、イントロのSEは一体…多分あの笑い声は自前だと思うんですが、演技力がちょっとアレなので、ぶっちゃけ酔っ払いっぽく聞こえる(笑)。


CREBAIN - Night of Stormcrow - Winds of Fury ★★★ (2010-03-14 18:16:32)

「プリミティブブラック特有の叙情リフ」を、とにかくかっこよく聴かせることに心血を注いだような、アルバム本編ラストの曲。…ここまで聴いて、アルバムのプリブラとしての隙の無さに驚愕してしまいました…。本当に力作、名盤だと思う。


CREPUSCULUM - Illuminatus ★★★ (2014-08-07 22:29:03)

2013年発表の2nd。

ポーランド産のバンドながらノルウェー産のバンドに通じるような土着性と、寒々しいメロウさを込めたトレモロ、スラッシーな疾走を中心としつつ、緩急付けてドラマティックに聴かせる構成、ブラックとしてはクリアなプロダクション…と、かなりハイクオリティなメロディック・ブラックで、個人的にはメタリックなかっこよさにブラックらしい土着的な邪悪さと凶悪さが上乗せされた感じから、近年のノルウェーのRAGNAROK辺りに近い印象を受ける作品。

初期MAYHEMの邪悪さと、DARK FUNERALの凍てつくメロウさの中間を行くようなメロディセンス、時におぞましさすら感じさせるヴォーカルのがなりなど、ブラックとしてのカルト性を演出しつつも、抜けの良い乾いたドラム、刻みリフもしっかり魅力的に聴かせる厚みのあるリフなど、音作りはしっかりとメタルの魅力が息づいている感じで、かなりバランス感覚は良いと思う。敢えて粗を探すとすれば、トレモロや疾走を用いない、ミッドテンポで威風を感じさせるべきパートでの凄みが、若干足りない気がするくらいでしょうか。少なくとも良盤以上の出来だと思います。

これ、ぶっちゃけ裏ジャケのレイアウトが物凄くそれっぽかったので衝動買いしてしまったんですが、思った以上に良いアルバムで満足。やっぱりパッケージが醸し出す雰囲気って重要ですよね。手に取りたくさせるのも大事かも。


CRESCENT LAMENT ★★ (2009-11-10 23:44:00)

台湾産シンフォニックブラック/ゴシックメタルバンド。
まだマイナーですが、美的センスはメジャーバンドを凌駕すると思う。
個人的にはこれからの大化けが期待できるバンド。


CRESCENT LAMENT - CRESCENT LAMENT ★★ (2009-11-10 23:41:00)

2008年発表の3曲入りデモ。
某所のブラック関係の棚にて発見、ゴス趣味と少女趣味、そして上品さを感じさせるジャケ(ぶっちゃけるとプラス値段の安さ)が気に入って、素性も分からずレジへ持っていってしまったんですが…後から調べたら台湾のシンフォニックブラック/ゴシックメタルバンドという事が発覚。

…ただ、実際に聴いてみるとブラックメタル要素は割と希薄で、シンフォブラ的キーとデスヴォイスが入ったフィメールゴシック、という感じの音を出してますね。オーロラのようにバンドサウンドを包み込むキーボード、線の細めな、儚げなヴォーカルの歌い上げる美しいメロディなどが織り成す世界観には、ジャケから期待されるような繊細さが、確実に息づいているように思います。

ただし、オーロラ系キーボードが前に出て、バンドサウンドが引っ込み気味のプロダクションは、パートによっては高音域に音が集中しすぎて多少聴きづらさを感じる部分も。全体的に、アングラなシンフォブラック並に音がチープなのも気になるかも。曲自体は、メロディセンスもアレンジセンスもメジャークラスなんですけどね…。

とはいっても、個人的には現時点でもSIRENIAやAMBERIAN DAWN辺りのメインストリームのフィメールゴシックよりも好きです。これらのバンドよりも、感性がマイナーかつ内側に向かっている感じがするのがツボ。ゴシックメタルの世界的フェスとかに呼ばれても決して出なさそうな感じ。この感性を維持したまま、音を整えてフルアルバム作って欲しいです。


CRESCENT LAMENT - CRESCENT LAMENT - DANSE MACABRE ★★★ (2009-11-10 23:42:39)

クワイア風キーを取り入れた、重厚で切迫した雰囲気はブラックメタル的ですが、しっかりゴシックメタルの耽美鞘繊細さもあるのが素晴らしいですね。ブラックとゴシックのハイブリッドといった趣き。


CREST OF DARKNESS - In the Presence of Death ★★ (2014-09-26 22:28:56)

2013年発表の6th。

このバンドの作品は初めて聴きますが…路線としては、デスメタル的なヘヴィネスとブラックメタル的邪悪さを上手く合わせた、マッシブで力強いエクストリームメタルですね。このバンドはかなり知名度の高いテクニカルメタルバンドCONCEPTIONのメンバーが絡んでおり、尚且つ93年より活動するキャリアの長いバンドであるというプロフィールのせいか、エクストリームメタルの中でも伝統的なメタル本来の熱さが強いように思います。

音質にしろフレーズにしろ、「キレがいい」という印象のアルバムなんですよね。ブラストで攻めるパートは暴虐に、ミディアムパートは重量感と躍動感を上手く両立させつつ力強く、刻みを多用するギターワークは厚みがありつつも、トレモロリフやソロを聴かせるべき部分ではかなりメロディアスに攻め…と、ツボを押えた曲作りがとにかく光ってる感じ。プロダクションもクリアさ・ヘヴィさどちらも兼ね備えた良質なもので、楽曲共々かなりハイレベル。

ただ、邪悪さで暴虐なエクストリームメタルながら、音楽としてごく真っ当なクオリティの高さ、メタル本来の熱さが前に出ているためか、ブラックメタルにありがちな陰険なムード、世を拗ねたようなネガティビティがあまり感じられない音なのが、私個人のツボからは若干外れるんですよね。とは言っても、間違いなく良盤以上だとは思うので、気になった方は是非。


CRIFOTOURE SATANARDA - CRIFOTOURE SATANARDA ★★ (2011-08-06 19:08:50)

おそらく2000年発表デモの再発音源。

最初の3分くらいを聴いた感じでは、リフにトラッドメロを練りこんだ、プリミティブ寄りの音でそこまでヴァイキングっぽくはない作風なのかな?と思ってたんですが、その後面白いくらい雰囲気が一変しました。

もう本場のノルウェーのヴァイキングメタルバンドでも演らないような、コッテコテのトラッド風メロディが登場して、一瞬で意識を持っていってしまいました。最早やりすぎていて特撮のテーマソングとかに聞こえるような、熱く滾るヴァイキングメロディ。ヴァイキングを脳内に思い描いて作ったら本物よりそれらしく出来てしまった、みたいな感じ。少なくともメロディはそれくらい行ききってます。

収録曲は3曲と少ないですが、メロディが余りにも濃すぎるので物足りない感じはないですね。ブラック特有のRAWな音が大丈夫で、クサいメロディが好物の方は是非。


CRIMSON MOON - The Serpent Beneath the Skin ★★ (2011-10-31 21:02:57)

2007年発表の4曲入りEP。

96年の1stとのカップリング盤を買いましたが、10年以上経っているのにやっていることが殆ど変わらないのが頼もしいですよね(笑)。相変わらず、荘厳でクラシカルな中に、呪いの音楽のような不吉なメロディを含んだシンフォニックブラックを演ってます。

ただ、流石にこちらの方が各パートの音が聞き取りやすくなっているのと、音像の演出の主導権がキーボードからトレモロリフに移ったのが大きな違いでしょうか。それによって、僅かにメタリックになっている印象。LIMBONIC ARTの復活作(5th)辺りにも近い音ですが、LIMBONIC ARTよりも変化の度合いはかなり緩やか。

そういう訳で、1stが気に入った方なら違和感なく聴けるであろう作品。普通に1stアルバムリリース後1年足らずで発表されたEPって言っても信じられるくらい、世界観にブレがないです。


CRIMSON MOON - To Embrace the Vampyric Blood ★★ (2011-10-31 21:02:10)

96年発表の1st。
07年発表のEP「The Serpent Beneath the Skin」とこのアルバムがカップリングとなった音源集「Xepera Xeper Xeperu」もリリースされています。

空間系キーボードの、黒魔術を通じて宇宙の意識とアクセスするかのような音色が禍々しさを感じさせる、オカルティックなシンフォニック・ブラック。初期LIMBONIC ARTをトレモロ増量してギターリフを聴こえやすくし、黒魔術的ないかがわしいムードを更に増幅させたような路線

普通に荘厳なメロディを弾いているパートでは、正直LIMBONIC ARTやLUNAR AURORAに音像のインパクトで一歩見劣りしてしまう気はするんですが…4曲目の、呪いの音楽のような邪悪キーボードメロと、禍々しさで聴き手の体温を下げるトレモロがブレンドされ、どす黒い魔術ムードを醸し出すパートなど、瞬間的な雰囲気の濃さは凄まじいものがあると思う。

このままでも十分邪悪で魅力的ではありますが、こういう音作りに特化した、全体のバランスよりもケレン味重視の曲作りをしてくれれば、個人的にはどツボでしたね…。


CRIMSON MOONLIGHT - Veil of Remembrance ★★ (2016-06-05 11:58:01)

2004年発表の2nd。

97年から活動するバンドで、初期はシンフォニックブラックだったらしいですが、現時点ではほぼシンフォ要素はなくなり、メロウなメロディを練り込んだトレモロを効かせつつ、メロデス的なメタリックさも垣間見せるリフ捌き、疾走パートではファストブラック並の怒涛の突進振りを見せるリズムなどを武器に聴かせる、メロディックブラックに分類出来そうな音になってますね。

正直、ドラムの音は若干チープさを残しているんですが…だからこそ、無軌道なまでに突進するパートでの野蛮さや殺傷力は、整いきったモダンな音を出しているバンドよりも高いように思います。ただ、ファストパートでのキレ具合が凄くツボなだけに、ちょくちょくミッドテンポで刻みリフを入れたり、メロデスに近いアプローチが見られるのが何となく中途半端に聞こえてしまいますが…。WATAIN辺りと比べるとミッドテンポでの説得力に少し物足りなさを感じるところも。

と言っても、殺気の篭もったヴォーカル、リフのメロディのダークさとメロウさの両立、疾走パートでの鬼畜っぷりなど、総じてクオリティはかなり高い印象。一本調子や金太郎飴にはなっていないですし、メリハリあるメロブラが好みであればハマれるかもしれません。特に時折垣間見えるDISSECTIONリスペクトが個人的にはかなり熱いです。


CRIONICS ★★ (2011-07-22 22:01:22)

ポーランド産シンフォニック・ブラック。
デスメタル大国産らしい暴虐性と、シンフォブラックの神秘性を上手く噛み合わせた、稀有なスタイルを持ったバンドです。


CRIONICS - Armageddon's Evolution ★★★ (2011-07-22 22:03:58)

2004年発表の2nd。
DISK UNIONのガイド本でも紹介されていて、気にはなっていたんですが…実際聴いてみて驚きました。数あるシンフォニック・ブラックの中でも、間違いなく上級の音ですよ、これ。

まずバンドサウンドの轟音が聴き手を一瞬で非日常の魔界へトリップさせ、そこにトレモロリフやキーボードによる上品ながら、どこか空恐ろしい狂熱に浮かされたような、神秘的なメロディが絡んでくる音像の聴き心地は、あのEMPERORの「Anthems~」を想起させます。轟音の中で絶叫を繰り返すヴォーカルの質感も、どこか当時のIhsahnに通じる狂気を感じるもので素晴らしい。

ただ、かなりゴチャついた音像で、それが妙な非日常性を産んでいたEMPERORの2ndに比べ、こっちはデスメタル的な圧迫感のある音像でそれを成している感じ。ギターソロを要所で入れる辺りもデスメタル大国のポーランド産らしい音といえるかもしれません。また、刻みリフを入れるにしても、タメの効いたフレーズを入れたり、禍々しいメロディを仕込んだりして、暴虐性に飽かせた単調な展開にならない曲作りも、かなりセンスが良いと思う。

個人的にはデスメタル的なエクストリームメタルとしての暴虐性を維持しながら、初期EMPERORを思わせる聴き心地、魔性なメロディセンスがあるという時点でかなり高評価な作品ですね。EMPERORミーツBEHEMOTHという感じ。私にとってEMPERORはやっぱり特別なので、軽々しく「EMPERORを超えた」とは言えませんが、少なくとも肉薄する力作だとは思います。


CRIONICS - Neuthrone ★★ (2012-05-12 00:51:38)

2007年発表の3rd。

これの前作を聴いた時は、EMPERORに肉薄する素晴らしいバンドがいた!と狂喜したんですが…良くも悪くも変化した感じですね。神秘的なキーボードやトレモロもある程度残してはありますが、今作はスラッシュをゴツくしたらブルデス並にタフになったような、極骨太なブルータルブラックに変化。ヴォーカルもゴリマッチョが叫んでそうなドスの効いデスメタリックな咆哮スタイルに。

個人的には、ヘヴィネスが実体的になりすぎてて、ブラック特有の抽象的なムードが引っ込んでしまったため、初めて聴いた時は少々落胆を隠せなかったんですが…冷静になって聴くと、演奏力の高さや荒れ狂う暴虐性、それらをガッツリ伝える重い音像といい、聴かせるポイントが変わっただけで、クオリティ自体は全く落ちていないと思う。エクストリームメタルとしての質の高さで言ったら、BEHEMOTHやZYKLON、INFERNAL WAR辺りと勝負できるレベルだと思う。つまり超一流です。

個人的に「このバンドまでこの方向に進む必要があったのか…」と思う路線に変化してしまっただけで、アルバム自体は非常に良質な作品。聴く人によっては過去作より断然このアルバムの方が好みという方も多いと思われます。まあ、私は完全に前作の方が好きなんですけどね…。


CRONE - Gehenna ★★ (2016-09-05 10:45:37)

2014年発表の4曲入りEP。

SECRETS OF THE MOONの中心人物であるsG氏らによるプロジェクトという事で購入。…この後に出た、SOTMの新作「Sun」は今までの路線をある程度引き継ぎつつ、ややブラック離れしたアプローチで更なる深遠さを感じさせてくれる一枚でしたが、この作品はそのステップ・ストーン的な役割も大きかったのではないでしょうか。

音としては、SOTM絡みらしい暗黒な空気感を醸し出すアルペジオなどは引き継ぎつつ、よりポストロックに寄った路線でしょうか。無気力で気だるげなヴォーカルはSOTMの最新作「Sun」にも引き継がれてますね。微妙に昔のOPETHを思わせるリフがあったり、全体としてはSOTMと差別化されている感じですが、スラッジめいたどす黒く引き摺る音響重視のパートなんかは、SOTMの「Sun」にあってもおかしくないと思えたり。

これはこれで悪くはないですが、個人的にはやっぱり暗黒趣味強いSOTMの方が好きですね。そういう意味で星は2つで。


CROSS VEIN - MOON ADDICT ★★ (2011-11-19 01:03:46)

11年発表の2曲入り自主制作シングル。

また、良いバンドが出てきましたね。
クラシカルで耽美な世界観を演出するキーボード、歌謡的でありながらゴシック的なクサさも放つ歌メロなど、MALICE MIZERやMOI DIX MOIS辺りの「コテ系」なヴィジュアル系バンドの作風に、ツーバスドコドコや刻みリフ、ツインリード等のメタル要素をドーピングし、更に個性的な女性ヴォーカルを乗せた感じの作風。

メロスピにありがちな白玉系の間延びしたメロディではなく、歌謡曲でも通用しそうなほど歌メロを重視してくれていて、個人的にはかなり好みな音なんですが、それを歌うヴォーカルも強烈なキャラを持ってますね。声楽的なソプラノボイスに、猫的な婀娜っぽいエキセントリックさを足したような歌い方でかなり独特かつ耳に残る。同人系のシンガーにも通じる、「全力感」があるのがいいと思う。

タイトル曲の「Moon Addict」は、出だしから荘厳なキーやクワイアが入り、メロディもより耽美色の強い曲で、ジャパメタ好きのみならずV系好きもすんなり入れそうな感じ。カップリングの「Rip My Wings」はイントロからツインリードの印象的なメロディが登場、サビも飛翔感がある、感性的にメロスピと通じるものが強い曲で、どちらもかなり良い曲だと思う。この2曲で500円は正直安いと思うので、興味ある方は是非。


CROSS VEIN - Royal Eternity ★★★ (2015-11-10 23:49:37)

2015年発表の2nd。

近年、特にメタルを専門にしているわけでもない某レンタルショップにすら嬢メタルのコーナーがあったり、CYNTIAやALDIOUSくらいの知名度のバンドであれば普通に貸し出しを行っていたりなど、女性ヴォーカルをフロントに据えた、いわゆる「嬢メタル」がかなりの支持を受けているようですが…その中でも最も私の好みにフィットするバンドを見つけたかもしれません。

シンフォメタルの絢爛さと、ゴシックの耽美さを兼ね備えつつ、歌モノであることとテクニカルな演奏が主張する事を両立させたメタル…という感じの音ですが、最早「嬢メタル」を通り越して「姫メタル」とでも呼びたくなるような華美で可憐な世界観が特徴。ポップスのキャッチネスにメタルの大袈裟さを掛け合わせた歌メロ、それを十全に引き立てつつ主張も激しい楽器陣と、非常に聴き応えのある音。

…なんというかこのバンド、感性的に幼いころからゲーム音楽の派手でキャッチーなメロディに慣れ親しみ、V系を始めとした分かりやすい攻撃性のかっこよさのあるバンド音楽を聴いて育った、私たちくらいの世代に直撃なものがあるんですよね。音圧の高いギターや暴れるドラムもそうだし、ゲーム音楽に通じるメロディがそこかしこに出てくるのも熱い。「Suite Museum」のジャジーなパートのメロディは艦これの夜戦の曲でしたっけ?に似てるし、「Last Melody」は紅魔郷の頃の東方+ACID BLACK CHERRYっぽい。

あと個人的にですが、歌詞の世界観が凄く魅力的なんですよね。少女趣味だけど気高さがあるというか、何か憧れを抱いてしまうような世界観。一般的なメタルのマッチョイズムなイメージからはかなり掛け離れた世界観。その歌詞の世界観を表現するのが、ちょっと声楽っぽさの入った、ビブラートを掛けて歌い上げる陶酔的なヴォーカル…というのも実にマッチしていて素晴らしいです。

今年は日本のメタルもかなり良質なリリースが多かった印象ですが、現時点ではその中でベスト作品を決めるとしたらこれが第一候補ですね。とにかく歌謡メタル好きで派手な音楽が好きな人で、まだ聴いていない人がいれば非常に勿体無いと言わざるを得ません。


CROW'SCLAW - Broken Phantasm - Broken Phantasm (2007-12-21 01:03:18)

タイトルトラックなのに、何故かこの曲だけトランス…
別に悪くはないんですが、メタル系のアーティストがトランスをやる意義が感じられるようなアレンジが聴きたかったです。


CROW'SCLAW - Broken Phantasm - Countdown Zero ★★ (2007-12-21 00:59:08)

ドゥーミーなヘヴィさで攻め立てる曲。
メロディ自体はなんか微妙に明るい気もしますが…低音の効いたプロダクションが気持ち良いです。


CROW'SCLAW - Broken Phantasm - Days ★★ (2007-12-21 01:01:55)

アルバムラストの曲にして、唯一の歌モノ。
メタリックなヘヴィさと歌謡的な気怠い哀愁を同居させた曲で、特にサビはリフも歌メロも共に叙情的でラストに相応しいです。ヴォーカルは…普通に歌う分には凛としててまあまあ良い声なんですが、ファルセットが微妙な上に、サビはずっとその微妙なファルセットのハモりがはいってるのがちょっと…これがなければ★3つだけどなぁ…。


CROW'SCLAW - Broken Phantasm - Nrvnqsr: The Number Of The Beast (2007-12-21 00:58:17)

タイトルからは、メイデンの「審判の日」みたいなリフを期待してしまいますが…そういう曲ではなく(笑)、インダストリアル寄りのアレンジが施された曲。ただ、メタルへのインダストリアルの導入の仕方は正直凡庸かも…やるならもっと徹底して欲しかったです。


CROW'SCLAW - Broken Phantasm - Opening –die Lorelei– ★★ (2007-12-21 00:55:48)

FFやドラクエで最初の城から旅立つ時にかかってそうな(笑)、シンフォニックなオープニング曲。一分に満たない、本当に序曲って感じなのが勿体無い。どうせやるならこの曲をメタルにして欲しかったです。


CROW'SCLAW - Broken Phantasm - Possession ★★★ (2007-12-21 00:56:48)

シンフォニックなオープニングから曲間無しで高揚感のあるリフをフィーチャーしたメタルサウンドに流れ込む展開が実にかっこいい。そう、こういうリフが聴きたかった…。アマチュアらしいですけど、出音のかっこよさはプロ顔負けどころか海外のアーティストにも劣らないと思います。間違い無くアルバムのハイライトでしょう。


CROW'SCLAW - Broken Phantasm - Thousand Chain ★★ (2007-12-21 01:00:40)

どこかで聴いた事あると思ったら…Jill's Projectも同じ曲をカヴァーしてますね。
でも、正直言うとJill'sの方が好きかも。こっちはキーボードがリフと渾然一体となって襲ってくるんじゃなく、リフの上に乗ってしまってる感じなのでアンサンブル的に少し物足りない…とはいえクラシカルなメロが堪能できるかっこいい曲ですが。


CROW'SCLAW - Brutal Games For Reminding Of Death ★★ (2009-01-15 19:38:00)

上海アリス幻樂団のインストメタルカヴァー第三弾。08年末に発表。
…三部作のラストらしいですが、三部作なんて言ってましたっけ(笑)?
内容としては先にScarlet Destinyさんの述べている通り、前作よりもテンポを落とし
よりヘヴィに、劇的にした感じなんですが…これはやりすぎなんじゃないでしょうか(笑)。
特に音質、ギターの音が極悪さを増し、音圧は普通にエクストリームメタル並みなんですが…
まるで最初からコアなメタラーをターゲットにしたような音。ジャケは相変わらず原作の
キャラクターと思しき人物が少年漫画っぽいタッチで描かれたものですが、こんな音なら
不動明王とか風神・雷神、阿吽像辺りの方がぴったりという気がします(笑)。
アレンジの方も更にメタラー向けになった感がありますね。
…ゲーム音楽って、元々ゲームというエンターテイメントの為に作られているからか、
聞きやすさやキャッチーさなど、エンターテイメント性の高い物が多いように思いますが…
そんなのガン無視で、リフもオブリも当り前の様に不穏なフレーズを入れてきてます。
テーマは「内なる狂気」との事ですが、確かにここまで狂気的なアレンジはこのジャンルでは
あまり見かけないですね。前作と比べると、メロのクサさを生かした疾走が減り、
キャッチーさが減退した感がありますが、音そのものにインパクトがあって求心力は
下がっていないように思います。
しかしこれ、普段メタルを聴かない人が聴いたらどう思うか心配になるくらい、コアな方向に
行ってると思いますが…ネット上のレビュー等を読む限り、かなり評価は高いみたいですね。
一般層に向けて聴きやすくしたりせず、敢えてコアな部分を叩きつけることでメタルの
かっこよさを伝えようとする姿勢といい、実際に結果も出してる事といい素晴らしいと思います。


CROW'SCLAW - Crossfire Barrage ★★ (2008-07-09 23:03:00)

2008年発表のフルレンス。
地下で一大トレンドとなりつつある上海アリス幻樂団(ゲーム音楽)のカヴァーアルバム。
以前、このサイトの掲示板にて、「ゲーム音楽のクサメロとメタルの音が融合したら、
凄い事になりそうだけど現時点ではリフが微妙なのが多いし、もう手を引こうかな…」
的な事を書き込んだことがあったんですが、ごめんなさい、このジャンル舐めてました。
ぴずやの新譜これといい最高なんですが。あそこで手を引いてなくて本当に良かった…。
トレモロリフ単音リフ大好きブラックメタラーの私としては、このアルバムのリフは
全体的にグルーヴ偏重に感じてしまいますが、そんな私でさえ認めざるを得ないくらい
重くて、かっこいいです。似たようなフレーズで延々と引っ張ることなく、主旋律の展開に
連動してドラマティックに聞かせてくれるので物足りなさは全くないですね。
このジャンルでは主旋律にシンセを用いる傾向が強いですが、この作品ではシンセはあくまで
要所要所で使われているくらいで、リードギターで弾いているのも大きな特徴だと思います。
主旋律自体も(カヴァーだけど)そこらのメロスピやメロデスなど「メロディック」が付く
バンドに対し「これ以上煽情力のあるメロディ書けるもんなら書いてみろや」と挑発するくらい
扇情的だし、それを弾くギターもただ弾くだけじゃなく、情感が篭もってるのも良いですね。
…特に主旋律に関しては、マジで一流のメロスピ・メロデスバンドにもこのレベルのメロディが
書けてるバンドって、滅多にいないと言えるくらいのレベルに達してると思うんですが…。
曲調もミッドテンポでヘヴィなものや9分弱の大作、シャッフルでグルーヴィなものを交えた
バラエティに富んでますが、ファストチューンに至ってはメロデスのデスヴォイスの代わりに
リードギターをより多く入れたような、ただでさえメロディックなメロデスを更にメロく
した感じの作風まで聴けます。しかも、前述したように主旋律の扇情度はメタルの中でも
頭三つくらい抜けたトップクラスですからね…そのメロでその曲調、殺す気か、って感じです(笑)。
原作はシューティングゲームらしいですが、確かにファストチューンでは戦闘機が高速で
飛び回りながら爆撃してるような視覚効果があると思います。6曲目はミディアムですが、
ボスを撃墜して優雅に飛び回る戦闘機の勇姿という感じの映像が浮かんできます。
多分、原作に戦闘機とか出てこないと思いますが(笑)
この間買ったぴずやの新譜も素晴らしかったし、今年はこのジャンルの当たり年かも…。
両者とも明らかに成長しまくってるんですが。よりエクストリームで、シンセに重きを
置いたものが聴きたければぴずやを、主旋律やリードギターの扇情度を求めるならこちらがお勧め。
ちなみに、値段は約1000円。この値段に慣れると、国内盤とか買えなくなりそう…(笑)
音質も含む作品の質は一流と言えると思いますし、費用対効果が他と比べて高すぎなんですが。


CROW'SCLAW - Crossfire Barrage - Mountain Of Faith ★★★ (2008-07-22 19:12:43)

ドラムと一緒に音の弾幕を張ったり、主旋律を際立てたり掛け合いっぽくしたりするリフ捌きが素晴らしい曲。メタルってアンサンブルが重要だと思うんですけど、単にメタルにゲーム音楽のメロディを乗せたに留まらないアンサンブルを聞かせてくれるこの曲は、ランキング付けたらジャンルの中でもかなり上位に行くんじゃないでしょうか。終始インテンス&ハイテンションな名曲。


CROW'SCLAW - Crossfire Barrage - Necro Phantasia ★★★ (2008-07-22 19:13:31)

ネクロ(「死」を意味する接頭辞)なんて物騒な単語が使われてますが、実際はとてもヒロイックなメロディで疾走していく爽快極まりない曲。死をイメージさせるというよりは、ヒーローが怪人を薙ぎ倒す場面だとか、RPGでの敵役との決戦とかで流れてそうなイメージ。主旋律のちょっとした隙にオカズ的なメロディや刻みを捻じ込んでいくギターワークも実に熱い!!