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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 3201-3300
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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 3201-3300
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JANNE DA ARC - JOKER - 月光花 ★★★ (2005-01-18 21:47:06)

「rasen」にも通じる、暗く煌めくような美しいメロディを持った珠玉のバラード・ナンバー。生のストリングスを使用しているせいか、過去最高の壮大さがある楽曲だと思います。歌詞も失恋を歌っていながら、その壮大さ故になよなよした感じを全く感じさせないものとなっていて、凄く気に入りました。
私的には、深みのあるメロディのこの曲をシングルとして出してくれたことが嬉しいですね。Janne Da Arcは明るくポップなだけではないバンドであることを一般層にも知らしめる事が出来たのではないでしょうか。


JANNE DA ARC - JOKER - 風にのって ★★★ (2005-06-15 21:16:34)

個人的に、「アルバムラストの疾走曲の前のバラード」という位置付けの曲では一番好きです。「月光花」ほどキャッチーではないけれど、少しずつ心に沁みてくるメロディです。
…でも、殆ど間を置かずに「ダイヤモンドヴァージン乙女」がはじまっちゃうのはなぁ。もう少しでいいから、余韻に浸らせてくれても。


JANNE DA ARC - Kiss Me - Hysteric Moon ★★★ (2005-04-16 22:08:43)

これは…最初聴いたとき、完全にA面曲を喰ってるなぁ…と思った(笑)
確かにサビはGLAYっぽい…というか、GLAYをベースにTUBEをミックスしてJanne流に昇華した、というファーストインプレッションを抱きましたが、単純にかっこいい曲なのでOKです。


JANNE DA ARC - Love is Here - 少年の瞳 (2004-11-16 17:15:13)

初めて聴いた時、Aメロのロボットのようなトリッキーな棒読みなヴォーカルに唖然となってしまいました。こういうギミックがありつつサビでは確固たるメロディがあるのがJanneらしいですね。同じkiyoさん作曲の「TRAP」と相通ずるものがあるように思います。
ちなみに仮タイトルは「心霊写真」だとか。そっちのヴァージョンの歌詞も読んでみたい(笑)


JANNE DA ARC - NEO VENUS - -S- ★★★ (2004-06-15 19:44:02)

拷問がテーマなだけあって、中世の世界観を体現するかのような耽美的な歌メロが印象的な曲。ライブ版でやや滑舌が悪く歌詞を見ないと何を言っているか良く分からない所も少しありますが、それを差し引いても良い曲です。スタジオ版を是非リリースして欲しい…


JANNE DA ARC - Resist ★★ (2004-07-19 22:48:00)

ジャンヌの2ndミニアルバムで、セルフプロデュース作品。
前作「Dearly」での不満点である音質が改善されたため、かなり聴き易い音になっています。また、「ICE」や「LADY」などの歌メロが立った曲が増えたのもバンドの成長の証でしょうか。音質改善によりyasuさんの声が聴きやすくなったため、更にそういう印象が強いのかもしれません。一曲目の「ICE」はインディーズ時代のジャンヌを代表するとするといっても過言ではないくらいの名曲なので、興味があれば是非とも聴いてください。


JANNE DA ARC - Resist - ICE ★★★ (2004-07-19 22:48:49)

珍しく一曲目から疾走してます。
キーボードの空気感のある音色がかっこよく、またヴォーカルも今と違いあまりハイトーンを使っていませんが、深みを見せるような歌い回しが曲の冷たいメロディと良くマッチしてると思います。「R-TYPE-」と並んでインディーズ時代のジャンヌを知りたければ是非とも聴かなくてはならない超名曲、です!!


JANNE DA ARC - Resist - Lady ★★ (2004-07-22 22:10:17)

シャッフル 「今すぐ恋に落ちてくれ」で「BLACK JACK」とかなり共通点を感じる曲。「BLACK JACK」は異質な曲だと思ってましたが、こんな所にルーツが…やっぱりこういうリズムってかっこいいです。


JANNE DA ARC - SINGLES - 餓えた太陽 ★★★ (2004-06-19 22:29:31)

ここ最近の爽やかポップ路線シングルとは一線を画す、スパニッシュな曲調のシングル。とは言っても、あまりスパニッシュになりすぎず、ちゃんとJanne Da Arcそのものと言った楽曲になっているのが素晴らしいです。個人的には2回目のサビが終わった後のキーボードのメロディがツボです。


JANNE DA ARC - Z-HARD ★★ (2004-01-16 23:33:00)

このアルバムはyasuさんの作詞能力が奇跡を呼んだ超名曲である
「7-seven-」が入っているというだけでも「買い」なアルバムであります!!
この曲、歌っている事はちょっとDV(ドメスティック・バイオレンス)っぽいんですが、
サビの番号の振り方など(1:「あなただけ…」だと今誓え。2:罪を感じて懺悔をしろ。
…といった感じ)が秀逸で、特に最後のサビ前のフレーズ「苦しみから逃げたい僕が7)を遂行した」と
サビの「7:それができないのなら、ここで、今死んでみせてくれ…」から推測される悲劇的結末には
思わず目頭が熱くなってしまうのと同時に、鳥肌が立つほどのカタルシスを感じてしまいます。
まぁ、私の中では恋人が浮気をしたら歌ってあげたい曲ナンバー1です(笑)
っていうかこれをシングルにしたらいいのに…
甘っちょろい恋愛ソングばかりが大手を振って歩く時代に、
こういう曲を作ってくれるジャンヌは正に唯一無ニな存在ではないでしょうか。
他の収録曲もなかなかの粒揃いで、リフがかっこいい「-救世主 メシア-」、
リズムの面白い「Dry?」、ポップで疾走感のある「NEO VENUS」、
サビの高音がかっこいい「Liar」なんかがなかなか良いと思います。


JANNE DA ARC - Z-HARD - -救世主 メシア- ★★★ (2004-01-16 23:32:31)

アルバムの幕開けに相応しい、かっこいいリフを持った曲。
史実をもとにしたストーリーで当時の宗教観に疑問を投げかけるような詞がいい感じです。
タイトルは「救世主-メシア-」ではなく、何故か、「-救世主 メシア-」になっています。


JANNE DA ARC - Z-HARD - 7-seven- ★★★ (2003-11-21 16:08:35)

私的にはジャンヌの最高傑作だと、歌詞を読んだときから確信しました。
メロディアス+へヴィな疾走曲ですが、サビでのウイットに富んだ歌詞のフレーズ(1、2、3、…と番号が振ってある)が本当に素晴らしく、初めて聴いた時は衝撃以外の何物でも無かったです。「7)それができないのなら、ここで、今死んで見せてくれ、、、」「苦しみから逃げたい僕が7)を遂行した」の二つのフレーズから考えて、主人公は死んでしまったのでしょうか…切なすぎます…


JANNE DA ARC - Z-HARD - Dry? ★★ (2004-01-16 23:32:14)

ジャンヌお得意のちょっとエッチな歌詞の曲。
最初歌詞を読んだときは○○○に放送禁止用語でも入るのかと思ってたんですが、どうやら杞憂でした(笑)
この曲の聴き所はやっぱりリズムとサビ部分の左チャンネルから聴こえるギターのフレーズですね。かっこいいです。


JANNE DA ARC - Z-HARD - Liar ★★★ (2004-04-09 22:33:12)

何故か大好きな楽曲。
リズムとサビでの歯切れ良くポップなメロディが好きです。
歌詞も飾る事を否定せずに受け入れるっていうのが新しくて良い感じ。


JANNE DA ARC - Z-HARD - NEO VENUS ★★ (2004-01-16 23:32:00)

ファンへの感謝の気持ちをポップな曲に乗せた、疾走感のある曲。
アルバムの中でもキャッチーさでは郡を抜いていて、Voのファルセットの使い方も軽快でかっこいいです。


JANNE DA ARC - Z-HARD - WARNING ★★★ (2004-06-19 22:29:09)

チョッパーベースの印象的なイントロとサビでの目立ちすぎ(笑)なキーボードが特徴の曲。
男女のすれ違いをリアルに歌った歌詞が凄く良いです。Bメロの1オクターブ下のユニゾンのコーラスがヘヴィさを演出していてかっこいいです。


JANNE DA ARC - 月光花 - WING (2005-01-18 21:48:37)

「自殺」をテーマにした曲でここまでポップなものがあったでしょうか(笑)。このポップさは前作「Love Is Here」にも匹敵しそうな勢いです。こういう試みは面白いけど、ちょっと軽く感じるかも。


JANNE DA ARC - 月光花 - 月光花-black Jack Mix- ★★ (2005-01-18 21:50:40)

TVアニメ「ブラック・ジャック」の為に編集されたヴァージョン。
約2分に短くエディットされていますが、歌詞まで変わっているためこちらも要チェックの逸品です。


JANVS - Vega ★★★ (2011-05-13 06:52:58)

2008年発表の2nd。

シューゲイザーに接近したブラックが話題になった当初から、その文脈で取り上げられる事が多かったバンドですが、改めて聴くとやっぱり良いですね。邪悪さでなく、どこか柔和な世界観を想起させるトレモロと、ブルース寄りのハードロック入った泣きのリードの二本立てで、繊細にメロディを紡いでいく作風ですが、他の同系統のバンドよりもメロディを分かりやすく強調してくれるので凄く聴きやすい。

また、1曲目で基本的な路線を提示しておいて、泣きのリードを主軸に据えた曲、エクスペリメンタルで想像力に富んだ曲、ミディアムテンポでドリーミーな空間を演出する曲など、メロディ以上に各曲が分かりやすく個性付けされているのも素晴らしいですね。似た曲が並ぶ作風だと最初でどっぷり嵌まれないとダレちゃうけど、このアルバムは最後までドラマティックに聴けます。

作曲能力、メロディセンスという根幹の部分は文句なしに素晴らしいですが、1つだけ微妙なのはヴォーカルのクリーンですかね…。6曲目なんかは、イタリアの伊達男が泣きメロ歌ってる感じで別に悪くないんですが、2曲目はミスチルに聴こえるんですけど…。正直ミスチルのヴォーカル苦手なので、演奏止めかけましたもん…。

…と言っても、全体的に見たらシューゲイザー・ブラックの中でもかなりお気に入りな方ですね。正直前作はちょっと大味な印象を受けてしまい、今ひとつのめり込めなかったんですが、今作はその点もしっかり解消された力作だと思います。


JAZKAMER(JAZZKAMMER) - Metal Music Machine - Abomination ★★★ (2007-03-10 23:06:53)

これは…プリブラ好きなら絶対気に入るくらいブラック色が強い…というか、ブラックそのものと言っても過言ではないかも。リフにはブラックらしい哀愁と混沌がありますし、ギターソロも甘美。前衛的な音楽のフィールドで評価が高いだけあって、そこら辺のセンスも抜群。
このグループはULVERのリミックスも行った事もあり、ブラック方面から入った人も多いかと思いますが(私なんかその典型です)、そういう人たちの希望には完璧に応えるであろう一曲。


JAZKAMER(JAZZKAMMER) - Metal Music Machine - Friends of Satan ★★★ (2007-03-10 23:12:10)

タイトルからも分かる通り、デス色の強い曲。
最初はデスっぽく始まり、そのままバンドサウンドではありえないようなノイズ塗れになりつつ疾走!!…かっこいいですね、この曲。最初は音が小さめですが、そこで音量を上げるとラスト辺りにエライ目に逢います(笑)。


JAZKAMER(JAZZKAMMER) - Metal Music Machine - Metal Music Machine ★★★ (2007-03-10 23:19:29)

こんなタイトルですが、アルバム中最もメタルから乖離してるような…
ともかく耳が追いつくか追いつかないかの瀬戸際の混沌っぷりが素晴らしい。間違いなくアルバム一の超名曲かと。しかしこの音だと、どうしても歯医者の治療を思い出しますね…何本もの器具を使って全部の歯をいっぺんに削られているかのような凄まじさ。曲中の悲鳴っぽい声は患者の絶叫だったりして(笑)。


JAZKAMER(JAZZKAMMER) - Metal Music Machine - Occult Glider ★★ (2007-03-10 23:25:34)

メロディが感じられるリフに、ちょっとメタルを感じます…が、圧迫感のある低音が入ってきたり、最初は小さかった高音が段々場を支配し始めたりしてそれどころではなくなります。
高音は三半規管にダメージが来そうだけど(笑)、低音は普通にうっとりするくらい気持ち良い。しかしこういう曲って、聴いてると時間の経過を忘れてしまいますね…。


JAZKAMER(JAZZKAMMER) - Metal Music Machine - The Worms Will Get In ★★★ (2007-03-10 23:15:30)

デスの次はドゥームですか…
しかしドゥームでもこんな遅くて重いのは珍しい。例えるならSUNN O)))が本格的にドラムを取り入れた感じでしょうか。ドラムと同時に入る轟音が、打撃の残響音に聞こえて気持ちいいです。かなり心臓に悪い曲なので、心臓の弱い方は大音量での服用をお控えください(笑)。


JILL'S PROJECT - Bloody Chronicle -append Disc : 02- ★★ (2006-10-30 16:44:00)

2006年発表のアルバム。
「Melty Blood」というゲームの曲をハードロックなインストにアレンジしてます。
どのバンドの作品かは伏せておきますが、以前、あるゲーム音楽のHR/HMアレンジの作品があって、
期待して聞いてみたらリフが刻みばっかりでメロを殆どリードギターやキーに任せっきりで
がっかりして売ってしまった経験があったので、このCDを買うのは躊躇っていたんですが…
いや、これは凄いです。
リフが勿論刻みは多いんですが、ちゃんとメロディアスなものもあって単なるグルーブ感や
重さを出すための道具に成り下がっていない所が素晴らしい。いくつかそれだけでも曲を
引っ張っていけそうなかっこいいリフもありますし、キーボードともしっかり絡むので最高です。
当然リードギターの方も弾きまくり。またキーボードの人がリーダーらしく、ハモンド、
ピアノは勿論、いかにもゲーム音楽っぽいシンセまで幅広い音色で楽しませてくれます。
よくゲーム音楽を~風にアレンジっていうと、原曲の雰囲気を尊重するあまりアレンジが
なあなあになってしまいがちだと思うんですが、これはそういう陥穽に陥ることなくかなり
本格的なハードロックに仕上げてます。ドラムも生だし、他のメタル音楽並にギターが強く、
ゲーム音楽の雰囲気よりもまずHRありきで曲を作っている感じ。っていうか「Melty Blood」を
ダシに好き放題やっているようにも聴こえるんですが…(褒めてます・笑)。
ぶっちゃけゲームを知らなくても楽しめる作品だと思います。正直「Melty Blood」はPS2版を
持ってますが、「操作が簡単で、エリアル系連続技の苦手な私でもエリアルコンボが気持ち良く
出来る」「最近の2D格闘には珍しく死体蹴りが出来る(笑)」というのが主な印象で、音楽の方は
あまり印象に残っていなかったんですが、これを聴いて聴き返してしまいました。
ちなみにゲームの方は原作ファン向けキャラゲーと揶揄される事も多いようですが、私は
原作知らないなりに結構楽しめました。流石に私的フェイバリットの侍魂零とかKOF11とかと
比べるとやや見劣りするかもしれませんが、格ゲーのジャンルに新規参入してきたメーカーとは
思えないくらい面白かったです。少なくともPS期に乱発されたバーチャ・鉄拳フォロワーの
微妙な3D格ゲーの100万倍は面白いので(笑)、このCDが気に入った方で格ゲー好きならやってみてもいいかも。
まぁ、大体の人はゲームを先にやってそうですが…。
…なんか後半ゲーム語りになってる気が…まあいいか。


JILL'S PROJECT - Bloody Chronicle -append Disc : 02- - (un-titled 001) ★★ (2007-03-14 01:41:29)

このいかにもゲームの戦闘音楽的な勇壮なメロディ、メタルアレンジとぴったりハマっていると思います。まるで初めからこういうアレンジが成される事を想定して書かれたかのような感じ。


JILL'S PROJECT - Bloody Chronicle -append Disc : 02- - (un-titled 002) ★★ (2006-10-30 16:41:43)

何故002が003より後にあるんだろう…出来た順?
メロディが牧歌的というか、可愛らしいというか…アンサンブルも歪みギターでなく、キーボードを中心に据えたものでとても聴きやすい。とはいってもベースは良く動くし、ハモンドもかなり入っててちゃんとHRを感じられるのがいいですね。


JILL'S PROJECT - Bloody Chronicle -append Disc : 02- - Beside the Corpse ★★★ (2006-10-30 16:40:45)

これは原曲から結構印象に残ってました。
耽美なメロディが勇壮さに変わるアレンジはHRの専売特許ですね。儚く崩れ落ちるピアノからバンドサウンドへ雪崩れ込む部分、後半の魔王降臨的なアトモスフェリックなシンセが入る部分が特に好き。


JILL'S PROJECT - Bloody Chronicle -append Disc : 02- - Homicide Intention ★★ (2007-03-14 01:47:24)

この曲は特に音が重いような…ここまでやれば、よもやメタラーから文句が出ることは無いだろうけど…原作ファンの非メタラーがどう思うのか聞いてみたい気もします。


JILL'S PROJECT - Bloody Chronicle -append Disc : 02- - Impostor's Worry ★★ (2007-03-14 01:35:46)

約2分の短いオープニング・インスト。
短いからといって彼らはやはり手を抜きません。泣きメロの炸裂する静かな曲で、これを聴いて2曲目からの劇的な展開に備えましょう。アルバム全体をドラマティックな印象にする役割を果たしている曲だと思います。


JILL'S PROJECT - Bloody Chronicle -append Disc : 02- - In the Future ★★★ (2007-03-14 01:38:43)

もう最初のリフのかっこよさからして、凡百のメタルアレンジものとは格が違うというのが分かりますね。バンドサウンドの上を舞う、儚く鮮やかに舞い踊るピアノのメロディが素晴らしい。ゲーム音楽のメタルアレンジで、これ以上の物がこれから先果たして現れるのでしょうか…。


JILL'S PROJECT - Bloody Chronicle -append Disc : 02- - The Ladybeast of the Moon ★★★ (2007-03-14 01:44:55)

ギターとチェンバロ風キーの絡みが、「魔性」を感じさせる曲。
タイトルの付け方も秀逸で、時に狡猾さ、時に鮮烈さ、時に妖艶さを醸し出すサウンドに良く合っていると思います。


JILL'S PROJECT - Scarlet Fantasia Revive (岡垣正志&フレンズ) ★★ (2010-02-24 21:13:00)

08年発表の東方Project HR/HMアレンジ「Scarlet Fantasia Ⅰ」の再発盤。09年発表。
同盤初回ボーナスディスクに収録されていた2曲と、「Ⅱ」の「御伽の国の鬼が島」の
リメイク版を収録の上、更に「魔法少女十字軍」「幻想郷」の2曲をヴォーカルアレンジに
差し替えての復刻。ヴォーカルには、STARLESSの荒木真為嬢を起用。
ちなみにこのシリーズ、現在「Ⅳ」まで発売されていて、来月「Ⅴ」も出るそうです。
路線としては、クサメタル特有の疾走感や劇的なメロディラインに頼りきらず、ミッドテンポ
中心でがっつりとキーとギターの絡みや、グルーヴィなリフを聴かせる様式美ハードロック。
リフ&ドラムがグルーヴ、キーとリードギターがメロと担当が分かれてしまっているきらいは
ありますが、どのパートもプロフェッショナルな質の高さで聴かせてくれるので、物足りなさは
感じないですね。むしろ東方アレンジでありながら、そのクサメロに寄りかかりすぎる事なく、
がっつりとハードロックする音には硬派さ、頼もしさといったものが感じられますね。
ただし、ドラムは…正直、「何だこれは…」ってレベルなんですけど。
時々盛り上げようとはしているものの、フレーズもなんか地味で単調だし、なにより音が
メタルらしからぬ迫力の無さ。出来損ないのダンスミュージックじゃないんだから…。
打ち込みにしてもこれはちょっとこれは…。また、女性ヴォーカルの使い方も今一つ。
せっかく低音から張りのある高音への勢いのある移行とか、良いパフォーマンスをしてるのに
ミックスが向こうでぶつぶつ言ってるような篭もったもので、正直可哀想になってきます。
…という訳で、折角実力があることはリフや楽器のバトルから伝わるし、硬派な路線も
頼もしいにも関わらず、上記の欠点のせいでIRON ATTACK!やKISSING THE MIRROR辺りの
同人メタルと比べて、魅力的とは言い難い出来になってしまってると思う。値段も高いし。
なんか、余力が残っていそうなのに、それを全部注ぎ込んでない感じが嫌なんですよね…。
少なくともドラムと(Voアレンジ演るなら)ヴォーカルのミックスはどうにかして欲しい。
あと、このバンドは選曲が旧作、書籍付属CD、黄昏フロンティア関連からの選曲が
多いのは何か理由があるんでしょうか。オリジナルCDからの選曲でも、UNオーエンや
千年幻想郷などの有名曲は避けてる感じだし。折角ジャパメタ界を支えた経歴のある
人なんだから、(東方アレンジに手を出した)どのメタルバンドもカヴァーしてるような
人気曲をカヴァーして、実力を見せてけてやればいいのに。


JILL'S PROJECT - Scarlet Fantasia Revive (岡垣正志&フレンズ) - Friends ★★★ (2010-02-24 21:17:56)

IRON ATTACK!以上にゲーム音楽っぽくないですね(笑)。
東方の豊穣なメロディも、再録に当たって取り入れた女性ヴォーカルも全てはおまけで、間奏及び後奏のギターソロ&キーボードソロに全てが集約されているような感じ。「どうだ、参ったか」とでも言わんばかりのかっこよさ。ええ、参りましたとも(笑)。


JILL'S PROJECT - Scarlet Fantasia Revive (岡垣正志&フレンズ) - Resolution ★★ (2010-02-24 21:22:08)

個人的に、この曲(の原曲を他アーティストがアレンジしたもの)を偶然聴いたお蔭で上海アリス幻樂団と東方を知ったので、思い入れが強いんですよね…硬派なリフとテンポ設定、クサメタルよりクサメタルしたメロディが上手くマッチしてます。ヴォーカルも媚びず暑苦しくならずの良い声で、高音の張りが素晴らしく聴き応えがある…のに、ミックスがふざけてるせいで魅力激減。この曲は原盤のインストバージョンの方が好きです。


JOHANN WOLFGANG POZOJ ★★ (2012-04-08 00:33:25)

略称はJ.W.Pozoj。
クロアチアのブラックメタルバンドです。
CDによっては略称のみで表記されているので、お買い求めの際は注意。


JOHANN WOLFGANG POZOJ - Birth of Pozoj ★★★ (2012-04-08 00:34:25)

2007年発表の1stの再レコーディング盤。2011年発表。
2曲で54分という、この界隈でもかなりの大作主義なアルバム。

ミニマルな展開や、ドローン的な音による体感性を主とした作風のバンドなら、2曲54分という大作振りも珍しくはないですが、この作品は基本バンドサウンドによるドラマティックな展開が持ち味。ダーティながなりヴォーカル、アナログ感のあるRAWなリフの音色など、一応ブラックメタルのフォーマットは踏襲しているものの、攻撃性よりも情景描写を主とした展開が多かったり、メロディも邪悪というより奇妙でロマンティックなものであったり、かなりアヴァンギャルドな路線。

キーボードの音色が、捻じ曲がった引力・重力を感じさせるパートがあったり、アルペジオが未知の惑星の荒涼とした情景を思わせるパートがあったり、個人的にこの音からは宇宙的な世界観が浮かぶんですよね。ビザールで気味悪く、しかし甘美なロマンも感じさせるメロディの使い方からは、未知の宇宙への畏れと希望みたいな感情が伝わってきて、まるでSF好きな少年が想像する宇宙がそのまま音になったかのよう。ARCTURUSやLIMBONIC ARTとは全く異なる宇宙観を持ってる作品だと思う。

ちなみに、歌詞は一部日本語ですが…ダーティなデス声で、「ダレカノハメツ、ミタクナイナラー!!」と何度も絶叫するパートは正直言ってちょっと面白いです(笑)。でも、日本人が歌詞に英語を取り入れてるのもきっとこんな風に聞こえてるんでしょうね(笑)。それはそれとして、LUGUBRUMやVIRUSなど、アヴァンギャルドではあってもガッツリバンドの音を聴かせるブラックが好きな方には、かなりお勧めの作品です。過度にミニマルな部分やアンビエント要素に依存しすぎる部分もなく、2曲目は疾走パートも多いので前衛系ではかなり聴きやすい方かと。


JOTUNSPOR ★★ (2013-06-15 13:10:45)

現WARDRUNAのKvitrafn氏、現GOD SEEDのKing氏というGORGOROTH絡みのメンバーによるブラックメタル。2006年にCandlelightより一枚のアルバムをリリースしてますが、現在は活動していない模様。


JOTUNSPOR - Gleipnirs Smeder ★★ (2013-06-15 13:14:03)

2006年発表の1st。

GORGOROTH人脈によるブラックメタルという事ですが…GORGOROTHとは似て非なる路線の、上質なノルウェジアン・ブラックという感じの音ですね。ブラックメタルらしい狂気や邪悪さ、そしてメロウさを秘めつつも、しっかりメタルしているギターリフなんかは正にGORGOROTHらしいハイセンスさですが、こちらの方は凶暴さよりも頽廃的な空気感や暗黒なムードに重きを置いている印象。

暗黒アンビエントや破滅的なドゥーミーな楽曲を挟みつつ進行するスタイルは、まるでノルウェジアンブラックの王道に、鬱ブラックや(「Si~」期の)DEATHSPELL OMEGAの闇を取り入れたかのよう。ただ、アンビエントパートに少々冗長な部分があったり、エフェクト掛けすぎて生々しい狂気が減退してるようなヴォーカルはカリスマ性に欠けたり、痒い所にあとちょっとで手が届かないようなもどかしさも感じる…かも。

と言っても、安定のノルウェー古参クオリティはありますので、黎明期バンドの人脈を積極的に追ってるようなマニアなら確実に楽しめる一品でしょう。焼け爛れた廃墟のような荒廃感はGORGOROTHにはないものですし、こちらもお勧め。


JOYLESS - Wisdom & Arrogance (2009-01-18 07:24:00)

2000年発表の2nd。

FORGOTTEN WOODSのベストに入ってた音源を聴く限りでは、1stではFxWxとそう大差ないブラックメタルを演っていた彼等ですが…これまた凄い方向に舵を切ってきましたね(笑)。

ブラック要素は隠し味的に感じられるか感じられないかくらいでほぼないと言ってもいい、ゴシックに近い女性ヴォーカルをフィーチャーした物憂げなロックで、ポストブラック勢の中では最もポップな音になってると思います。
しかもこの女性ヴォーカル、別に媚びた歌い方をしている訳ではないですが、声質がちょっと子供っぽい(笑)。はすっぱに歌ったり、シャウトしたり割と色々な歌い方をしてますが、声が可愛らしいのでNUIT NOIREとはまた違った脱力感があると思う。

聴いてて笑いが込み上げてくる所が結構あります(笑)。特に前半は、この女性ヴォーカルと根底に流れるFORGOTTEN WOODS譲りと思われるサイケ感覚が行き違う違和感がなかなか癖になります。ただ後半は、うちらの親世代の洋楽ファンが好みそうなレトロな音になってしまい、個人的にはちょっと…こういう70年代の洋楽ロックみたいな音って生理的に苦手で…。

…という訳で個人的な好みでは微妙な評価になってしまいますが、変り種ブラックとしてもかなり独自路線を行ってると思います。何よりもこういう音楽性のアルバムが、No Coloursからリリースされているというのが一番の驚き。


JOYLESS - Wisdom & Arrogance - Room of Velvet Splendour (2009-01-18 07:25:59)

シューゲイザー寄りブラックにも通じる淡いノイジーさや、トレモロ奏法によるメロディなどブラック的な要素が隠し味として盛り込まれている曲。でも基本的な路線そのものが苦手なので、面白いけど個人的には微妙ですね…。


JOYLESS - Wisdom & Arrogance - Stand (2009-01-18 07:26:59)

この曲のシャウト、聴くたびに笑っちゃうんですが…。
これ、外人の子供が親に何かねだってる時の声ですよ(笑)。


JUDAS PRIEST - Painkiller ★★ (2007-05-08 17:45:00)

…もう語り尽くされてて、今更若輩者の私が付け加える事も特に無いですが…
このアルバムの凄い所って、聴いていて「どうしてこのジャンルがヘヴィ・メタルと
呼ばれるのか」まで、なんとなく分かってしまう所だと思います。
まるで「ヘヴィ・メタル」というフレーズをそのまま音に具現化したような感じ。
私が聴いたのはリマスター盤で、オリジナル盤は聴いた事が無いんですが、音質もいかにも
メタル的な硬質さがあり、音量でも最近の作品に引けを取らず、大迫力。素晴らしい。


JUDAS PRIEST - Painkiller - Painkiller ★★★ (2005-07-08 17:51:22)

K-1の武蔵選手も大好きだという曲。
私は正統派は何枚か借りて、あまり合わないかと思ってましたがこの曲はホントかっこいいです。瀧本選手じゃないけど、「すみません、正統派なめてました」って思いました。特にドラムの音質凄く良いです。


JUNO BLOODLUST - THE LORD OF OBSESSION ★★★ (2012-10-28 22:21:25)

2012年発表の1st。

国産のシンフォニック・ブラックで凄いバンドが出てきた…と、噂はかねがね聴いてましたけど…これは想像以上に凄いですね…。ゴシック的な耽美さやドラマティックでクラシカルなメロディを好む方ならマストバイな逸品で、同じ日本人である事を誇りたくなるような素晴らしい仕上がりの作品です。

路線は、オルガンやストリングス、ピアノ等の音色を用いた劇的なキーボード・アレンジが持ち味のシンフォブラックですが…このメロディが本当に素晴らしい。CRADLE OF FILTHの「Midian」や「Dusk and her Embrace」アルバムを思い起こすような、クラシカルで陶酔的な美を感じさせるメロディですが…ASRIELや六弦アリスなど、同人シンフォ系のグループを思わず想起してしまったくらい、そのメロディの使い方が派手で分かりやすいのが特徴。このキャッチーなまでの派手さは日本人ならではと言えるでしょう。

普通、ここまでキーボードアレンジを派手にしてしまうと、ギターは一歩引いたアレンジにしてしまいがちですが…このバンドは全くそんな事には頓着しません。むしろキーボード入れなくても十分メロディアスなんじゃないか…というくらい、フックに満ちたメロディに溢れてます。トレモロ含有率高めながら、それのみに頼ることのない起伏ある、ドラマ性たっぷりのアレンジが本当に素晴らしい。ヴォーカルも一本調子ではなく、もがくように叫んだり、語尾を呻き気味にしてみたり、アレンジの劇的さに見合った感情の込め方で、かなりかっこいいです。

人それぞれ好みがあるので、安直にCRADLE OF FILTHみたいなジャンルでも最も有名なバンドを持ち出してきて、それを超えた…なんて事は言えませんが、派手さや分かりやすさ、取っ付きやすさに於いては個人的にはCOF以上だと思う。美しいメロディが派手に炸裂する様を聴くと、つい恍惚となってしまうようなメロディ重視派メタラーならば必聴盤です。


JURASSIC JADE - Left Eye ★★ (2007-01-06 23:28:00)

2004年発表の6th…かな?
このバンドはオムニバスの「鏡よ鏡」等を聴いていましたが、随分変わってますね。
まああれからかなり時間が経っているので、当り前かもしれませんが…。
まず驚いたのはヴォーカルのかっこよさ。
女性Voでガナりのスタイルって、どうも女子プロレスやまちゃまちゃ、スケバンなどの
ちょっとダサめのイメージを持ってしまいがち(ぶっちゃけ、五人一首のヴォーカルは
女子プロみたいだと思って少し萎えた)ですが、このJURASSIC JADEのヴォーカルは全く
そんな事はありません。かなり太めの声で擦れたガナりで、ある意味ARCH ENEMYよりも
女性らしくないと思います(褒めてます・笑)。最初男だと思いましたもん…。
「鏡よ鏡」辺りはまだ可愛らしさがありましたが、もはや威圧感すら覚えます。
曲の方は…私はスラッシュに造詣が深くないのであまり的を射たコメントが出来ませんが、
体感速度や疾走感よりも禍々しい重さを重視した音楽性だと思います。
そして詞も社会的なテーマを含む、単なる悪趣味とはかけ離れたシリアスなもの。
どうもこのバンドは「サルを回せ」の印象が余りにも強く、ネタ的な歌詞を好むのかと
思い込んでいたので結構驚きました。っていうかこんなシリアスなバンドに対して
そう思い込んでいた事を謝りたいですね(笑)。Xとのオムニバスしか聴いていない人も是非。


JURASSIC JADE - Left Eye - 9月の詩 ★★★ (2007-01-06 22:58:36)

頭からして禍々しさや混沌とキャッチーさを両立させていて凄い…。
詞も、明らかに9・11事件を扱っていると思われますが、直接的なイデオロギー批判よりももっと深いレベルでこのテーマを扱っていてこれまた凄い。ほんと、日本のメタルを過小評価して聞かないでいる人たちは絶対損してると思います。


JURASSIC JADE - Left Eye - Divided Power , Reverse ★★★ (2007-01-06 23:02:39)

これは漢コーラスも入って、ストレートにかっこいい曲だと思っていたら歌詞にそんな意味が込められていたとは…。そういう意味でもう一度歌詞を読み返した後で聴いてみると、そのシリアスさに圧倒されました…。でも、この歌詞で扱われてるような人たちってこういう曲を聴いて衝動洗濯できないんだろうなぁ…と思うと、何だか悲しくもあり。


JURASSIC JADE - Left Eye - Left Eye on the Tv ★★★ (2007-01-06 23:06:17)

ギターリフも、それを支えるベースも凄まじく禍々しいです。
特に主張の激しいベースは聴き所でしょう。分かりやすいビートルズのパロディの歌詞パートはかなりキャッチー。最初の「and hate」の魂の引き裂かれるような絶叫もめちゃめちゃかっこいいです、お勧め!


JURASSIC JADE - Left Eye - テロルの季節 ★★★ (2007-01-06 23:09:54)

テーマが非常に重いですね、これ…。
わざとチャイルディッシュな言い回しを用いている所が、歌われている子供たちの人格が歪んでいく様が如実に表現されているようで、ほんとゾッとします。曲も歌詞に負けず禍々しく、間奏なんて重油に塗れて動けなくなるような雰囲気。


JURASSIC JADE - オムニバス『skull Thrah Zone』 - The Old Kingdom of Hell ★★★ (2003-11-11 21:34:01)

これ、最初(まだメタルに目覚めてなかった頃)は「♪こすれ、こすれ、サルをこすれ」のサビがそれこそ死ぬほど笑えて、ネタで聴いてたんですが、聴きかえしてみるとオムニバスで一番かっこいいかもしれません。
実際に、ネタで多くの友人に聞かせたところ大体の人は爆笑するんですけど、楽器やってる人は歌詞に笑いながらも、演奏はかっこいいっていう意見な事が多かったんですよね。ぶっちゃけ、歌詞の面白さではSEX MACHINEGUNSよりずっと上だと思います。ただこれのせいでこのバンドには長いこと偏見を持ってましたが…(苦笑)


JURASSIC JADE - オムニバス『skull Thrah Zone』 - 鏡よ鏡 ★★★ (2007-01-06 23:14:01)

音質の悪さと、「ガキ共、行くぞ~!!」のMCのせいで、どうも公園で子供たちを集めてあの格好でライブを行っている彼らが思い浮かんでしまいます(笑)。あとこの頃のヴォーカルは線が細めで、ちょっと可愛い(笑)。…でも曲自体は速くてカッコイイので☆3つで。
カラオケで歌いたいな。


K*A CHERRY'S - AR TONERICO HYMMNOS CONCERT SIDE * 桜 - EXEC_LINCA/. ★★★ (2010-10-14 00:18:32)

「♪Diasee~」の前の部分のコーラスが無茶苦茶高くて、聴いてて爽快です(笑)。
原曲歌ってた霜月さんってナチュラルに声質が高いから余り気にならなかったけど、
主旋律自体もかなり高いですね…。原曲は神か魔が憑いたような近寄り難さを放ってましたが
こっちはどこかの民族の儀式くらいには親しみやすくなってる…と思います。


K*A CHERRY'S - AR TONERICO HYMMNOS CONCERT SIDE * 桜 - EXEC_PAJA/.#MISHA EXTRACTING (2010-10-14 00:19:40)

原曲よりもギターリフが前に出た作風で、一部暗黒メタルみたいになってますね。
確か「PAJA」は「破邪」と掛けてて禍祓いがテーマの曲だったと思いますが、こっちの
アレンジでは哄笑も入りより妖しい雰囲気を増し、毒を以って毒を制すような感じ。
でも「せいや!!」の掛け声がはっきり聴こえすぎるのは、少し滑稽に聞こえる気も。


K*A CHERRY'S - AR TONERICO HYMMNOS CONCERT SIDE * 桜 - EXEC_PAJA/.#ORICA EXTRACTING ★★ (2010-10-14 00:20:36)

原曲からしてプログレちっくなぐにゃぐにゃ感のある、目の焦点が合わないような
サイケデリックさを醸し出してますが、このアレンジでは途中に神秘体験についての
告白的な台詞が挿入され、更にサイケ/サイコさを増してますね。ヴォーカルの歌い方は
ぐにゃぐにゃ感がやや軽減されてて、その分聴きやすい…かも。


K*A CHERRY'S - AR TONERICO HYMMNOS CONCERT SIDE * 桜 - EXEC_PHANTASMAGORIA/. ★★★ (2010-10-14 00:21:37)

いかにも大団円という感じの、壮大な曲。原曲はプロダクションが繊細すぎて各パートの
出力が弱いような気がしてたんですが、こっちのバージョンでは上手く改善されてますね。
…しかし、驚いたのはみとせのりこさんのパートを担当するヴォーカリストの声。
起伏の付け方とかちょっとした癖とかそっくりなんですが…。一瞬本人がお忍びで
参加したのかと錯覚しましたもん。この人もかなり歌唱力高いのでは…。


K*A CHERRY'S - AR TONERICO HYMMNOS CONCERT SIDE * 桜 - 謳う丘 -EXEC CHERRY'S- ★★ (2010-10-14 00:17:46)

全体に言えることですけど、アレンジャーが四人いながら、どの人も基本的にアレンジの
骨組みを壊さずに原曲準拠で勝負してるんですよね。流石に原曲ほどコーラスを執拗に
重ねてはいませんが、その分メロディライン一つ一つの良さは分かりやすくなってるかも。
途中の力強い歌声は快楽音楽堂のカヴァーverに少し似てるかもしれません。


KALAFINA - Consolation - consolation ★★★ (2013-12-04 00:57:50)

全くKALAFINAを聴いた事がない状態で、「多分こういう路線の楽曲を演ってるんだろうな」と思っていた通り…いや、それを何倍にもハイクオリティにして具現化したような、崇高なクサシンフォゴシック。一度聴いただけで胸を貫くサビメロに惚れました。ただ、アルバムを通してこういう楽曲は意外と少ないのがちょっと残念かも。


KALKI AVATARA ★★ (2011-09-19 23:32:52)

イタリア産アヴァンギャルド/シンフォニックブラック。
ABORYM、MALFEITORのHell-Io-Kabbalusによるプロジェクト。


KALKI AVATARA - MANTRA FOR THE END OF TIMES ★★★ (2011-09-19 23:36:28)

2008年発表の4曲入りEP。
ABORYMやMALFEITORのメンバーによるソロプロジェクトという事ですが、個人的には前述の2バンドの最新作より気に入ってしまったかもしれません。

路線としては、どこか前衛的な雰囲気も醸しだすピアノ、深遠さや壮大さを感じさせるクワイア及びストリングス、得体の知れないムードを加味するキーボードや民族楽器など、シンフォニック・ブラックのパーツを上手く組み合わせて、太古の世界の儀式を思わせる、神秘的な世界観を演出する、アヴァンギャルドなブラックメタル。

キーボードなど、多くのバンドでは上ものになりそうなものがこのバンドではメインで、バンドサウンドは世界観を更に色濃くするために使われている…という感じですが、何気にその絡ませ方が上手いんですよね。スローテンポでの重い刻みリフは世界観に重厚感や説得力を生んでるし、2曲目のベースが動きまくるジャジーでお洒落なパートから儀式的なパート、派手なシンフォパートへ移行する展開なんか聴いてて引き込まれる。ヴォーカルが半泣き気味の、必死な感じなのも、儀式で心臓取り出されながら叫んでいるようなグロさを音に加えていると思う。

4曲入りですが、特濃の世界観を見せ付けてくれる作品。
一味違うシンフォニック・ブラックが聴きたい方は是非。


KAMERA OBSKUR - BILDFANGER ★★ (2012-05-26 11:25:37)

2011年発表の1st。

発売元があのCold Dimensions(LUNAR AURORAやCOLDWORLDのリリースで有名なレーベル)だったり、メンバーがLUNAR AURORAやNOCTE OBDUCTAなど、人脈やレーベルは思いっきりジャーマンブラックですが…音の方はブラック色の薄い、サイケデリックでアトモスフェリックな、妖気漂うアヴァンギャルドメタルで、雰囲気としてはARCTURUSの2ndに近いでしょうか。あっちよりももっと曲の構成がグニャグニャしてる感じで、他のレビューサイトではエクスペリメンタル・ドゥームと紹介されてたりもしますね。

淡く、それでいて妖艶で得体の知れないムードを描き出すようなギターのフレーズ、その妖気を更に濃厚なものにする、アトモスフェリックなキーボード、インダストリアル要素を始めとした実験的パーツなどが絡み合い、異次元に誘われるかのようなムードを演出する作品で、時折ノイジーなギターが視界を曇らせ、更に曲を不条理なものとして聴かせるセンスはやはりブラック人脈らしい感じがします。ヴォーカルも怪しいクリーンが中心で、作品の世界観への水先案内人を務める怪人のような雰囲気。

ただ、個人的にはこのヴォーカル微妙なんですよね…怪しさ重視なのは分かるけど、時々ヘナヘナに聴こえてしまう…異次元的に誘われるようなムードや、ギターの妖艶なフレーズ自体はかなり好きなので、ヴォーカルがGarm氏やSimen氏くらい表現力・歌唱力があれば素晴らしいものになったと思うんですが…流石に高望みしすぎでしょうか…。


KANASHIMI - ROMANTIK SUICIDE ★★ (2009-06-26 22:41:00)

2009年発表の1st。666枚限定、手書きナンバー入り。
…何気にカルト系の良質のバンドの多い日本産で、鬱ブラック/葬式ドゥームを演っている、しかもマニア間の評価も上々とくれば…ミーハーな私としては手を出さない訳にはいきません(笑)

引きずるようなスローな曲調に悲しげなメロディ、闇から響くようなエフェクトを掛けたブラック的絶叫を乗せたスタイルはNORTT辺りに通じるものがありますが、主にピアノによって奏でられるメロディには絶望感や厭世観よりも、悲哀や哀愁といった人間的な感情が篭められているように感じられるのが大きな特徴だと思います。

タイトル通り、「ロマンティック」と言っても、強ち言い過ぎではないかもしれません。ギターの歪ませ方はNORTTやWORSHIPと比べるとややマイルドで、薄く全体を覆うように被されたギターノイズの中で低音が響く音像も結構独特ですね。日本産という先入観があるのかもしれませんが、この音を聴いてると、真夜中、大きな日本家屋の大広間(畳張り)に独り取り残された気分になります。
しかも絶対昔そこで相続を巡る争いの末、殺人が起こったとかのいわく付きの部屋(笑)。畳にうっすら血の染みとか残ってそう…。

NORTTやWORSHIPよりもメロディ志向の強い作風なので、このジャンルとしては割と聴きやすい方だと思います。せっかく国産で質の高いアルバムがリリースされたことですし、鬱系・葬式系に興味はあるけどまだ手を出していない方もこの機会に聴いてみてはいかがでしょうか。
限定品なのでお早めに…


KAOS SACRAMENTUM ★★ (2011-08-20 20:42:28)

スウェーデン産ブラックメタルバンド。
SVARTRITなどでも活躍するSir.N氏が在籍。


KAOS SACRAMENTUM - Bloodcurse Stigmata ★★★ (2011-08-20 20:44:34)

2010年発表のフルレンス。
2008~2010年までにレコーディングされたアルバム3枚が、前に所属していたレーベルとの問題でリリースできず、結局同時に3枚発売することになったらしく、これはその中の一枚。レコーディング時期としては、一番後になるらしいですね。

今まで、Sir.N氏が所属しているバンドはSVARTRIT、GRIFTESKYMFNINGを聴きましたが…それらが神秘的トレモロを駆使した作風だったのに対し、このバンドはWATAINやSORHIN辺りの流れを汲む、メタルのマッシブさが邪悪さに直接結びつくタイプの、典型的なスウェディッシュという感じの音ですね。

こういう音、単純にツボなんですよね…全体としてしっかり重さもありつつ、撲殺されるような生々しいドラムの音が際立つ音質といい、太い声で、厭人感と厭世感を撒き散らしつつがなるヴォーカル、曲を支配する蟲毒を垂れ流すような邪悪なトレモロリフ…曲を構成する要素全てがことごとくツボに入る。
アクセントとして、Sir.N氏の他のバンドでも聴かれるような高音トレモロがあるのもいいですね。同系統のバンドと比べて、トレモロ含有率、メロディアスさはかなり高い方だと思う。

VALKYRJAやOFERMOD、ONDSKAPTなど、似た路線のバンドは少なくないし、SVARTRITやGRIFTESKYMFNINGの方が個性という面では際立っているように思う。しかし、個人的にはSir.N氏関連バンドの中では今のところ一番好きですね…ほんと、単純に私好みの音なんですよ。演奏時間は30分もないですが、私としては満足のいく一枚です。


KAOTEON - Veni Vidi Vomui ★★★ (2014-09-16 10:03:14)

2011年発表の1st。

個人的に中東のブラックって、剣呑な雰囲気を持ってる事が多い印象なんですが、このバンドの作風は正にその印象に当てはまりますね。メンバーの写真を見なくても、如何にもイカツイ男どもが演ってるのが伝わってくるような、デスメタル的な攻撃性、スラッシュメタル的な炸裂感の強いブラックで、サタニズムを説くよりも凶器で殴り殺しにくるかのような音。

ただし、そんな剣呑さとは裏腹に、サウンドクオリティはかなり高く、抜けの良いドラムの音が楽曲の炸裂感を更に助長しているのが良いですね。時にハイなテンションでアジるようにがなり、時におぞましさすら感じるように呻き、時に鋭くノイジーな叫びを聴かせるヴォーカルの表現力もなかなかのもの。リリース元のOsmoseはデス色も強いレーベルという印象ですが、このダイレクトに攻撃性を伝える作風はレーベルカラーにも合致すると言えるでしょう。

エクストリームメタル好きであれば、聴いてて爽快感を覚えること間違いなしの作品。テンションの高さ、破壊力共に一級品ですよ。


KAPEIN - AEON OF RUST ★★★ (2011-09-07 00:34:35)

2007年発表の2nd。

まず再生ボタン押して、音の迫力に驚きました。
特にドラム、リバーブのかなり強い、雷鳴のように腹に響く音で、これが迫力があるだけでなく闇に響くようなダークさを醸し出してます。ギターはギターでRAWかつ厚みのある音を出しているし、ヴォーカルはex-GORGOROTHのGaahlを思わせるような、憎しみで前が見えない超凶悪な絶叫だしで、異様とも言える凄みが漂ってます。ブルータル系とはまた違う「凄み」なのがポイントですね。

そして何気に曲の方もかなり良いと思います。
メロディアス・ブルータル・ミニマル・メタリック・スラッシー…そのどの要素にも過剰に偏り過ぎない、ただただ「ブラックメタルである」という感じの作風。オールドスクールな風味の強い疾走は迫力あるRAWな音作りでビルドアップされ、聴いてて血が滾るようなパワーがありますし、ブラックらしい後ろ暗さが伝わるようなメロディセンスも、どす黒い音に良く映えてると思う。

ドイツの、しかも結成が2004年という比較的新しいバンドですが、個人的な印象ではノルウェー産ブラックの古株バンドに通じる雰囲気があると思うんですよね。DMDS期のMAYHEMの路線を、Gaahl加入後のGORGOROTHのブルータリティを持って演奏したような、凄みの効いた作品だと思います。


KARG - Malstrom ★★★ (2014-09-26 22:41:41)

2014年発表の4th。

「プロビデンスの目」を象ったと思しきバンドロゴが目を惹き、中古で安価であったのとレーベルが有名どころだった事もあり、何となくでレジに持っていってしまったんですが…これは良いですね。タイプとしては鬱系に分類されるであろうブラックですが、葬式ドゥーム的凌遅系サウンドではなく、ロック的リズムも取り入れたドラマ性に富んだものでLIFELOVERやVIDHARR辺りに通じる音。

この作品は上記したバンドに見られるようなアヴァン要素は薄く、トレモロリフを中心とした「メロディで聴かせる」事を最重視したかのような作風。バンドロゴのおどろおどろしさとは裏腹に、儚さや哀愁の感じられるメロディのセンスは、鬱ブラックでもかなり秀でているように思います。人生に対するやり場のない怒りをぶつけるような、感情の篭もったハーシュなヴォーカルもあり、決して甘い雰囲気にはなっておらず、人生の儚さに思いを馳せつつウイスキー片手に睡眠薬を一錠一錠呷っていくような、絶望的で陶酔的なムードに満ちてます。人生愛好度でいったらLIFELOVERと勝負できるレベルなんじゃないでしょうか。

鬱ブラックとしては、今まで聴いてきた中でもかなり好みな音を出しているバンドで、思いがけない掘り出し物に大満足。絶望感やナルシシズムを感じさせつつ、メロディの美しさを重視した雰囲気が好きであれば、お気に入り盤になること間違い無しの良盤です。


KATAXU - Hunger of Elements ★★ (2013-06-02 11:53:29)

2005年発表の2nd。

ポーランドのペイガン人脈によるバンドですが、音自体は直接的なペイガン/フォークではなく、アトモスフェリックなキーボードがバンドサウンドを包み込み、神秘的・神話的・オカルティックな雰囲気を演出する、シンフォニック・ブラックそのものという感じの作風で、キーボード中心の音像などは初期LIMBONIC ARTに近い感じですね。メロディの傾向としてはミステリアス・クラシカルな感じで、民族性をダイレクトにではなく、神話方面から解釈したような雰囲気。

現実と幻想の境目を曖昧にするかのようなキーボードに包み込まれた中で、叙情的なメロディを紡ぎあげるトレモロ、バンドサウンドを抱擁するばかりでなく、キラキラした音色やフレーズを使い、更に音を日常から切り離していくキーボードなど、耳を惹く箇所はかなり多いです。戦争の真っ只中にいるかのような、殺気立ったヴォーカルも凄みが効いてますね…。ただ、ギターもキーボードも印象的なフレーズを引いていない、つなぎ/引きのパートがちょっと弱いのが玉に瑕でしょうか…マイナーなバンドで引きが上手いバンドの方が珍しいという気もしますけど。

ポーランドのペイガン人脈を追ってる方、アトモスフェリックなシンフォニックブラックが好きな方のどちらにもお勧め。ペイガン系はバンドによって民族要素の解釈が色々で、聴いていて面白いですね。


KATHAARIA ★★ (2011-09-14 00:16:13)

元PARIAのメンバーも在籍するドイツのブラックメタルバンド。
今のところEnd All Lifeからアルバムを一枚リリースしてます。


KATHAARIA - The Complex Void of Negativity ★★★ (2011-09-14 00:17:12)

2008年発表の1st。

まず最初の、どす黒いネガティビティをベタ塗りするかのような音が流れてきた時点で、ブラック好きなら「おっ」と思いますよね。WATAINなどに通じる、クオリティの高い堂々としたエクストリームメタルとしての佇まいがありながら、どこかVED BUENS ENDE辺りに通じる奇妙なアヴァンギャルド性も持ち合わせた、カルトな雰囲気たっぷりのブラックメタル。

特に特徴的なのがアンサンブルで、普通のエクストリームメタルと比べると、グロテスクな意味で有機的なんですよね。変拍子を多用したリズムはグロい生き物の触手の蠢きを思わせますし、ブラストするパートでもリフが安易に刻みなどでそれをサポートせず、酸による腐食が進むような毒々しいメロディを入れてきたりして、全体として生理的嫌悪感を催させるような音。ヴォーカルの喘鳴が交じったような、ガラガラした感触の中音域のがなり声も、この音像に説得力を与えていると思う。

エクストリームメタルとしての質の高さと、グロテスクに蠢く変態性を両立させた作風は、個人的にはSJODOGG辺りが一番近いと思ったり。アヴァンギャルドではあっても、それが然程メタリックさを犠牲にしていないので、カルトな割には聴きやすい音だと思います。


KATHAARSYS ★★ (2012-10-28 09:51:19)

スペイン産プログレブラック。
以前Aboriorth氏が在籍していた事もあるバンド。


KATHAARSYS - Anonymous Ballad ★★★ (2012-10-28 09:50:20)

2009年発表の3rd。

スペインのブラックという以外、何の予備知識もなく聴いたので最初の出音には結構驚きましたね…Vintersorg氏やGarm氏を思わせる、男声美声クリーンによるオープニング。この美声クリーンや、ギターによる暗い森を思わせる、ゴシック的なメロディを絡めて情緒たっぷりに展開していくブラックで、ゴシック色強い頃のOPETHやWOODS OF YPRES辺りともそう遠くない音。マイルドな美声クリーン以外に、低音グロウルと絶叫を使い分けるヴォーカルもなかなかの巧者。

上品で暗い美しさを伴うメロディに場を支配させつつも、そこにブラック特有の荒々しい音色のリフを絡めてみせたり、トレモロリフを狂おしく掻き鳴らしたり、上記バンドと比較するとどこか狂気的で、カルトな感性も垣間見せる展開も多いのが特徴。ただし、それによってメロディの耽美さが更に強調されている辺り、かなりのセンスの良さを感じますね。どこか破滅に向かっているような雰囲気のある音だと思う。

実は投げ売りされてたのをたまたまサルベージしてきたんですが、かなりの良盤でびっくり。ドラマティックで美しい、メロディアスなブラックが好みであればフルプライスで購入しても損をしたと思うことはないのでは。


KATHARSIS ★★ (2006-11-06 20:04:00)

ドイツのブラックメタルバンド。
Deathspell Omega、Antaeus、Funeral Mist、そしてこのKatharsis…。
レーベルNorma Evangelium Diaboliはブラックメタラーの間でかなり話題に
なっているみたいですが、確かに凄く良いバンドが多いですよね。


KATHARSIS - 666 ★★ (2007-02-16 21:31:00)

2000年発表の1stアルバム。
2004年にCD化され、NEDから発売されました。

このバンドは「WORLDWITHOUTEND」を先に聴いてましたが、結構違いますね。
メロウさやキャッチーさという要素はそれ程でもなく、「硬派」という言葉が似合いそうなプリミティブブラック。所々で見られるカオティックな展開には3rdに通じる物がありますが、プリミティブブラックこそ一番素晴らしい音楽だ!!というくらいにプリブラが好きならばこっちの方が気に入りそうな、もっとスタンダードなプリブラをやってます。

ヴォーカルはこの時点でもかなり素晴らしいですね。
いかにもブラック的な高音がなりですが、ちょっとBURZUMを思わせるようなヒステリックな声の擦れ方でめっちゃ邪悪です。特に6曲目の喉が千切れそうな叫びが凄い。個人的には3rdの方が好きですが、プリミティブ好きにはお勧め出来る音源かと思います。


KATHARSIS - 666 - 666 (Hohelied der Wiedererweckung) ★★ (2007-02-16 21:19:07)

入りのリフが作風にしてはキャッチーで、ヴォーカルの笑い声と女性の悲鳴が交錯するオープニングと相まって引き込まれます(でもSEの方はなんかちょっと面白い気も…笑)。ラストの壊れ具合は3rdの作風にも通じるものがあるかも。


KATHARSIS - 666 - Nazarene - Into the Flame ★★ (2007-02-16 21:21:36)

ヴォーカルの喉元に噛み付いてきそうというか、血管が切れそうというか、ともかく表現力が素晴らしいです。最後、アルバムのエンディングに向けて若干メロウになる展開も○。


KATHARSIS - 666 - Raped by Demons / Massacrement ★★ (2007-02-16 21:15:15)

この曲のリズムはかなり好き。
圧迫感で邪悪さを表現している感じ。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd ★★★ (2006-11-06 20:00:00)

2006年発表の3rd。
よく「カレー好きのためのカレー」という表現を目にしますが、この作品は正に「ブラック好きのためのブラック」。

曲のぶっ壊れ具合がかなり凄く、スピーカーで聴くと壊れたラジオに悪霊や怨霊の類が憑依して音楽を奏でたらこうなるんじゃないか…というような、凄まじい混沌が辺りを包みます。第一印象はそんな感じだったんですが、良く聴くと案外整合性があって各要素もかなりレベルが高いんですよね。

まずヴォーカルは…発狂したように捲し立てる禍々しいがなりがメインで、時々声をひっくり返してまでヒステリックに叫び散らしたり、涎を撒き散らしてる感じのイカれた笑い声を入れたりしてかなりイっちゃってます(笑)。「グアッ」とか「ヴァーーーーーー!!」みたいな絶叫も多く気合入りまくり。

リフも時々メロディアスなのにも関わらず、メロウさよりもカオスの方が際立っているものを弾いていて素晴らしい。曲は結構大作が多め(最長16分)ですが、この混沌とした雰囲気に呑まれるのが快感なので個人的にはオッケー…と思ったけど、気分によってはやっぱこの作風で16分は流石に長いと感じてしまう時も。ただ気分が同調した時はもうずっと聴いてたいくらいですが。

よくこのバンドの音楽性を表すのにノルウェーの初期ブラックが引き合いに出される事が多いようですが、確かに雰囲気的に通じる物があると思います。あの雰囲気をもっとアンダーグラウンド臭を強くした感じ。音質は最初ヴォーカルがぶっ壊れてるせいで曇らされてましたが、よく聴くと悪くないです。ドラムはちょっと軽めですが、ギターは丁度良いノイジーさでリフの凶性を損なわず実に気持ち良い。
ブラックメタラー限定で耳に優しい音質かと。

…まあメジャーどころと比べると、確かにややフェチ向けなのは否めませんが、これはブラックを普段から愛好している人は「NO」と言えない音源でしょうね(笑)。混沌と整合性がバランスよく混ざり合ったかなりの好盤です。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - Ascent From Ghoulgotha ★★★ (2006-12-16 23:57:41)

まずタイトルの造語からして凄みがありますね。Ghoulgotha…。
元から濃い瘴気を醸し出すようなリフ捌きであるのに、それを執拗なまでに繰り返して得られる世界観といったらやはり血みどろですね…。ほんとジャケのような赤黒い雰囲気の曲です。「人間止めますか、ブラックメタルやめますか?」と訊かれて人間をあっさりやめてしまったような、殺気立ったヴォーカルも素晴らしい。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - Eden Belovv ★★★ (2006-11-06 20:01:25)

まず短いSEに導かれて始まる入りのリフでやられました。
ぶっ壊れているのに叙情性もある、叙情性もあるのにぶっ壊れてる…。
正にこの作品を象徴するようなリフだと思います。これでやられる人多いでしょう。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - Kosmik Sacrifice (2006-11-06 20:02:15)

11分や16分の曲もあるのに、この曲は僅か2分弱。
このアルバムでは極端な作風を好んでいるのかも。
混沌のうちに曲が終わってしまった…。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - Kross Fyre ★★ (2006-12-16 23:53:04)

1曲目のエンディングからそのまま繋がるように入る2曲目。
ファストなパートは何もかも蹴散らすような迫力があるし、ミディアムなパートはオカルティックな不気味さがあって、カオスの中にもしっかりと秩序だった曲作りをしているのが素晴らしい。このバンド、やはりセンスありますね…。しかし近寄りたくない声のヴォーカルです(笑)


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - VVytchdance ★★★ (2006-12-16 23:55:20)

これもタイトルトラックには及ばないものの、かなりの大作(11分)。
基本的にブラックとしては早歩きくらいの疾走感ですが、やはり醸し出される混沌とした雰囲気が凄い。リフの音質は吹雪的な荒涼感がありますが、飛んで来るのは氷の礫ではなく血と膿の塊って感じ。なんか、このバンドが演奏した後のスタジオって血塗れになってそう…そんな瘴気の感じられる曲。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - Worldwithoutend ★★★ (2006-11-06 20:03:11)

タイトルトラックは16分の大作。ヴォーカルがいつも以上に狂ってます…
ギターソロもほんと狂人が弾いてる感じでいいですね。しかしその後以外にもメロウなフレーズも。このイカレ具合と曲のクオリティのバランスの良さが素晴らしい。リフの繰り返しはずっと聴いてると心を病みそうですね…ラスト近く荘厳な雰囲気なのも逆に気持ち悪い(褒めてます)。


KAULA - AVADHUTA GITA CHAPTER Ⅰ ★★★ (2012-01-16 20:51:43)

2011年発表の1st。

DISK UNIONの紹介でSKITLIVとBURZUMが引き合いに出されてたので、つい買ってしまった一枚なんですが…確かにノイジーに引き摺るスラッジ/ドゥームと、陰鬱なメロディの鬱ブラックを掛け合わせた作風は、その2バンドとかなり共通したものがありますね。ただ、鬱ブラックの叙情性というよりは、どこか荒廃した世界観を持っているバンドだと思います。

スラッジにしろ鬱ブラックにしろ、どちらの要素もかなり堂に入っている感じで、スラッジ部分は人間の神経が灼き切れるのを目視しているかのような、脳を侵すような音だし、時折入るトレモロもただ陰鬱なだけでなく、BURZUMの「Ea, Lord of the Depths」や「Spell of Destruction」辺りに通じる、聴き手に暗黒と対峙する事を強いるかのような、どこか神秘性も感じさせるものでかなりセンスがあると思う。

また、サンプリングやノイズ、キーボードを使ったアンビエントパートも入り、特にラストの曲は殆ど瞑想する為の音楽みたいな感じですが、全体的にノイジーな部分が多く、「静」のパートが多過ぎないのも良いですね。個人的に余程センスのいい音作りが成されていないと、静かなパートが続くアンビエントは退屈してしまうので…これくらいが丁度良いバランスだったり。

ちなみに、グロウルから絶叫、語りを使いこなして世界観を演出する、ヴォーカリストのRosyは女性のようですね。特に低音のグロウル、女性ならではの獣が息を潜めて獲物を狙うような、怒気を孕んだ獰猛さがあってかなり怖い。このバンドはヒンドゥー教の、カーリ(インドの神話に登場する戦いの女神)信仰をテーマにしているようですが、この人の女性的かつ獰猛な声のお陰で、そういうイメージも浮かびやすくなっていると思います。

私的にはBURZUMに通じるメロディセンスがかなり気に入ったので、もう少しトレモロリフで攻めるパートを増やしてくれれば…と思わなくもないですが、なかなかの良盤だと思います。鬱ブラック好きで、SKITLIVがドゥーム方向に寄りすぎていてちょっと辛い、けどスラッジの引き摺るギターノイズは堪能したい…という方にも推薦。


KAUSALGIA - Farewell ★★ (2014-01-29 21:14:55)

2012年発表の4曲入りEP。
今流通してるPest Production発のものは更に1曲が追加されてます。

ジャケットの雰囲気からしてなにか悲劇的なストーリーを連想させるものですが、中身もそこから想起されるような、トラジックでノスタルジックなシューゲイザー・ブラック。儚いメロディに音を埋めるリフの歪みとアトモスフェリックなキーが絡む…という、典型的なこのジャンルの音像だけでなく、勢い込んで刻むメタリックなリフで攻めるパート、リードギターがあからさまなまでに悲劇的なメロディを奏でるパート、感情の波が押し寄せるようなトレモロを聴かせるパートなど、展開にはメリハリが付いており、かなりドラマティックな作り。ヴォーカルはクリーンは使用せず、剰えデスメタルに通じる低音咆哮も交えてくるスタイルで、展開の明確さとも相俟ってシューゲイザーブラックとしては攻撃的な印象。個人的には、1曲目で使ってる刻みパートがインパクトあったので、もう少しこんな感じの展開があるといいな…と思ったり。

正直、今となっては珍しくないスタイルの音楽性ですし、この手が好きな方以外には敢えてお勧めはしませんが、邪悪さではなく儚さや悲劇的ムードに的を絞った、新世代の感性を持ったブラックが好きであれば聴いて損はないかと思います。


KAWIR ★★ (2011-09-23 20:07:51)

ギリシャ産ペイガンブラック。
何気に90年代前半から活動している古株のバンド。


KAWIR - To Uranus ★★★ (2011-09-23 20:11:47)

2010年発表の6曲入りEP。
新曲3曲、93-94年の曲のリマスター3曲という構成。

…もう入りの、アコギと笛が力強いリズムに乗るインスト部分からしてペイガンメタルの醍醐味ともいえる叙情メロが炸裂していて、情景が眼前に浮かんでくるようですね。その情景を塗り潰すようにRAWなバンドサウンドが入ってきますが…よく聴くとリフやリードにしっかりペイガン色の強いメロが練り込まれていて、かなり叙情的な作風。音質はRAWながら迫力もあり、特にツーバスを連打するパートでは「ゴゴゴゴゴ…」的な、何かが迫ってくるような圧力がありますね。

このバンドは結構ライブ活動も行っているらしく、曲にはライブでもしっかり盛り上がれそうなメリハリや、フックのあるメロディがあるため意外とカルトな風味は薄めで、聴きやすい音だと思う。特にリードギターやリフに練り込まれた勇壮で哀愁たっぷりのペイガンメロ、リアルに涙腺に来そうというか、聴いてて胸が熱くなるような、ほんと良いメロディを書いていると思う。

昔の音源のリマスター版は…流石に今の音と比べると作りが粗かったり、リマスターして尚プリミティブな感触の強い音質であったりはしますが、この頃から既にペイガン特有の泣きメロは健在。また初期EMPERORに通じるような、アトモスフェリックなキーも前に出て、カルトな神秘性を醸し出すような部分もあるため、音質と相俟ってマニア受けはこっちの方が良さそうかも。ヴォーカルもより邪悪ですし。

EPですが、それなりにボリュームがあり、尚且つバンドの今の音、最初期の音が両方聴けるというお得な作品。ほんとメロディが良いので、ペイガン系好きな人は必聴です。


KBB ★★ (2007-07-21 16:47:00)

ヴァイオリニストの壷井彰久さん率いる、日本のプログレ。
ヴァイオリン・ロックともカテゴライズされるサウンドのバンドです。


KBB - Four Corner's Sky ★★ (2007-07-21 16:41:00)

2003年発表の2nd。
ヴァイオリン主体のサウンドと聞いていたのと、ヴァイオリニストの壷井さんが割とトラッドや
ヒーリング寄りの音のバンドにゲスト参加するのを多く聴いていたので、KBBもそっち系の、
同レーベル・同郷のASTURIAS辺りのような音を想像していたんですが、結構違いますね。
確かにそういう美しかったり癒される要素もありますが、もっとロック色が強い感じです。
サウンドの軸はやはり壷井さんのヴァイオリンにあると思いますが、パートによっては
かっこいいギターリフや長めのギターソロ、変拍子も普通に使うテクニカルなドラミング、
メロディアスに歌うようなベース、ムード満点のキーなど他の楽器もしっかり主張してます。
主張しながらもヴァイオリンを引き立てていて、そのバランス感覚が良い感じ。
曲自体も景色が見えるような美しいものから、ダークで攻撃的な物もあったりして結構多様性に
富んでいると思います。買って来たときインフルエンザで熱が40度くらいあったんですが、
癒し系だと勝手に思ってかけてみたら、2曲目辺りで悪夢見そうでした(笑)
意外とブラック好きの琴線にも触れる部分もあると思うんですがどうでしょうか。
6曲目の不穏な空気感とかなんかは、ちょっと来るものがあると思います。それでなくても
聴き応えのあるアンサンブルのインスト音楽なので、メタラーにも聴きやすいと思います。


KBB - Four Corner's Sky - Discontinuous Spiral ★★ (2007-07-21 16:42:17)

この曲、最初の変拍子の所、キーとベース、ドラムだけ聴いてるとアカギ(漫画)っぽい雰囲気があると思うんですが…聴いてると雀卓が浮かんでくる…(笑)。そこから綺麗なメロディに。
雀卓の緑から、ヴァイオリンによって表現される美しい自然の緑への「連続性のない螺旋」。…無理矢理タイトルとこじつけてみた(笑)


KBB - Four Corner's Sky - I Am Not Here. ★★★ (2007-07-21 16:46:09)

不穏なアンサンブルで聴かせる、2曲目以上にダークな感触の曲。
即興演奏みたいなパートもありますが、どの音も綺麗に聴こえる良い音質なのでアンサンブルの魅力が良く伝わってくるのがいいですね。ちょっと中近東っぽい気もする(?)メロディも好み。


KBB - Four Corner's Sky - Kraken's Brain Is Blasting ★★★ (2007-07-21 16:43:39)

長めのギターソロもフィーチャーした、ロック色の強くダークな曲。
天地の開闢を思わせる、和っぽいようなそうでもないような暗めのメロディがちょっと恐くもかっこいい。後半、キーボードのフレーズから更にダークな展開に。


KBB - Four Corner's Sky - Slave Nature ★★★ (2007-07-21 16:44:29)

ハモンドの上をヴァイオリンが舞うプログレ的なかっこよさを感じるパートから、夜景が見えてきそうなお洒落でムードたっぷりなパートへ。音から喚起される景色は結構落差がありますが、パート毎の繋がりに違和感はなく、かなりセンスいいです。これは間違い無く名曲。


KBB - Four Corner's Sky - 白虹(shironiji) ★★★ (2007-07-21 16:47:01)

アルバムの最後を飾る、作品中最も長く、最も美しい曲。
メロディの見せる景色を堪能しながら、ゆっくりと浸れる感じ。これを聴くと壷井さんがKIRCHEのサポートメンバーをやっている理由が良く分かる気がしますね。何気にドラムがかっこいい。


KBB - Live 2004 - I Am Not Here. ★★★ (2007-07-26 00:08:24)

やっぱりアンサンブルの魅力が伝わりやすい、こういう曲はライブで更に良くなりますね。中間のパートがかなり変わっていて、ジャジーでムードたっぷりになっているアレンジも良いですし、なにより音がより生き生きしているのでダークな質感が更にアップしてます。本気で恐くなる人もいるかも。


KBB - Live 2004 - 白虹(shironiji) ★★★ (2007-07-26 00:11:33)

演奏時間も長くなり、更にスケールがアップした感のある白虹。
原曲からして非常に美しい曲でしたが、見える景色の鮮明さは更に上がっているのでは…犀の河原から三途の川を経て、お花畑の楽園に連れてこられるかのような美しさ。ある意味臨死体験です(笑)。


KBB - Proof of Concept - Rice Planting Song ★★★ (2007-08-27 22:54:01)

タイトルは日本語訳すると「田植え唄」!?
コミカルなタイトルに合った、ヴァイオリンの目まぐるしいフレーズや細かすぎるリズム、一旦フェイドアウトすると見せかけてまた始まる構成などが、ちょっとユーモラスな感覚を想起する曲。でもコミカルに聴こえるくらいテクニカルなアンサンブルを聴かせるのは普通に凄い。


KBB - Proof of Concept - Stratosphere ★★★ (2007-08-27 22:58:18)

前半は優雅でゆったりとした雰囲気、後半ややハードな展開を見せる曲。前者からは空を漂いながらその幻想的な光景に見惚れているかのような情景、後者からは舞空術で(?)空を切り裂いて飛んでいるかのような感覚を覚えます。タイトル通りの情景が堪能出来る曲。


KEEP OF KALESSIN ★★ (2005-03-22 18:13:00)

Obsidian.Cの率いるブラックメタルバンド。
AttilaはMAYHEMにも加入したようですが、このバンドの活動はどうするんでしょう…
ABORYMもあるし、流石に3つも掛け持つのは大変そうです。