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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 3901-4000

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 3901-4000
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MANIERISME - Manierisme - Koware Kuruu Ningyo No Akumu ★★★ (2007-09-12 13:19:12)

呪いの篭もったメロディに、「頭が…おかしくなりました…」の語りが乗る展開、恐すぎなんですが…。言葉だけ聞くと可笑しそうだけど、実際この音でこの口調でやられると全く笑えません。疾走パートもメロディ不気味すぎ何かを訴えるようなヴォーカル気味悪すぎでやはり恐い。ホラーブラックとして超一流の出来です。
…これで最後の音でかすぎなノイズさえ無ければなぁ。一回目は確かに驚くけど、二回目移行は興を殺いでる気がする。でも名曲です。


MANIERISME - Manierisme - Promise in the Masquerade - At Reunion ★★★ (2007-09-12 13:16:35)

SEを除いて実質的な1曲目。
音質、メロディ、雰囲気ともに掴みに相応しい完璧さ。


MANIERISME - 過去と悲哀 ★★★ (2010-04-17 01:34:00)

2010年発表の1st(CD-R)。
以前リリースした「MANIERISME」は、1stではなく音源集だったみたいです…。内容ですが、「MANIERISME」にも増して素晴らしい作品ですよ、これ…。

各種レビューサイトを見てみると、このバンドはフレンチブラックからの影響が強いらしいですが…特に耽美的で毒々しく、狂気的なメロディを練りこんだリフを中心に展開していく作風は、MUTIILATIONの3rd以降の影響が強いと思うんですよね。
ただ、この作品に関してはメロディの耽美性やグロテスクさにおいて、遂に本家を凌駕するに至ったという感じ。それにプラスして、相変わらず日本の村社会的な怖さも兼ね備えているというのだから凄すぎます。

ヴォーカルは…最早普通のデスヴォイスが担うべき、曲のリズムを強調したりかっこよく聴かせるという役割を完全に放棄、殆ど「ギェェェ」「ヴェェエ」とか呻き声を発するばかりになってます(笑)。時折、僅かに歌詞っぽいものも聴こえてきますが…何を言っているのか分からないのに、何かを訴えかけてこようとしてるのが分かるのが怖い。
…リアルに精神に疾患を持っている人って、世界そのものが人とは違って見えると言いますがこの人にも常人には理解出来ないコードで世界が見えているのでは…そんなレベルの表現力です。

音質も基本RAWながら、ギターの音には厚みがあり、プリブラとしては割と聴きやすい音。結構メロディを強調してくれるので、病的な世界観にも入っていきやすいのが良いですね。「MANIERISME」のように、演出にこだわりすぎて逆に聴きづらい箇所も無いですし。

取り敢えず日本のブラックやLes Legions Noires関連のブラック、プリブラ全般が好きな方、もしくは何でもいいから日本特有のグロさのある音楽が聴きたいならマスト。日本のブラックの中でも、カルトな支持を集めている理由が良く分かる作品です。


MANIERISME - 過去と悲哀 - マニエリスム ★★★ (2010-04-17 01:38:30)

毒々しいを通り越して、致死性の猛毒をそのままメロディにしたようなリフが素晴らしい曲。確かに美しくもありますが、聴いているとマジで精神を蝕まれていきそう…その蝕まれたなれの果てが、このヴォーカルでしょう(笑)。


MANIERISME - 過去と悲哀 - 呪われた運命 ★★★ (2010-04-17 01:42:12)

ヴォーカルの狂気が更に増しているような気が…最早完全に狂れきり、弛緩して眼の焦点の合わない顔で叫び散らしているとしか思えない狂いっ振り。Jekyll氏は、この曲のレコーディングの為に、劇薬を飲んで胸を掻き毟ってのた打ち回りながら叫びました…という嘘情報流したら、信じる人が続出するのでは(笑)。


MANIERISME - 過去と悲哀 - 葬式 ★★ (2010-04-17 01:44:32)

二本のギターが絡むインスト曲。
…こんな曲葬式で流したら「ざわ…ざわ…」ってなりますよね(笑)。あまりに不吉すぎて。しかし、これを聴くと分かるけどJekyll氏はメロディの持って行き方が凄く上手いと思う。


MANII ★★ (2013-04-03 19:46:06)

元MANESメンバーによるブラックメタルバンド。
実質的にMANESの後継バンド(というか変名バンド)らしいですね。


MANII - KOLLAPS ★★★ (2013-04-03 19:50:29)

2013年発表の1st。

MANESのメンバーによる新バンドの初のアルバムという事ですが、こう来たか…って感じですね…。後期のエレクトロニカの路線とは似ても似つかない、スローなテンポと不吉なメロディで聴き手の精神をじわじわと追い詰めるような、葬式ドゥームにもかなり近いタイプのディプレッシブ・ブラック。NORTTやLURKER OF CHALICE辺りと共通する、絶望的なムードを持った作風。初期の作風からシンフォ要素を無くし、絶望方向に純化した音、とも言えるのかも。

NORTTが昏い洞穴を思わせる、奥行きのある暗さを感じさせる音だとするならば、こちらは底なしの沼へ少しずつ引き込まれていくような、もう少し粘着質な感触のする音だと思う。NORTT辺りに比べるとフレーズ重視的な側面も強く、ノルウェー産エリートブラックの矜持を見せるような、印象深いトレモロが使用される場面も多いのも特徴ですね。個人的にメロディは投獄前のBURZUMを陰湿さに特化させたようなイメージで、モロに好みだったり。

という訳で作風はエレクトロニカに接近した後期MANES作品とは全くかけ離れた音になりましたが、すぐそこまで破滅が迫っているような、それでいて自分ではどうにも出来ないような絶望感は「How the World Came to an End」アルバムと共通するものがあるのかも。ノルウェー産ブラック信奉者でなくとも、XASTHURの活動停止に涙を呑んだような絶望音楽ファンならばツボに嵌まる音でしょう。


MANNGARD ★★ (2012-03-24 09:53:48)

ノルウェーの実験的エクストリームメタルバンド。
TRINACRIA、SAHGのメンバーが絡んでます。


MANNGARD - European Cowards (2012-03-24 09:54:26)

2007年発表の2nd。

ex-EMPERORのSamothの運営するNocturnal Artに所属するバンドですが、出音の方はブラックメタルの様式をそのまま踏襲したものではなく、ハードコアやスラッシュに通じるノリの良さと、意表を突くリズムチェンジを多用した暴れ馬的なリズムに、デス的な重さと奇怪なアヴァンギャルド性を感じさせるリフを乗せた、エクスペリメンタルでエクストリームな作風。全体的にはブラックよりもスラッシュの色が強く、ヴォーカルもブラックの絶叫とスラッシュの捲くし立てがなりを使い分けるスタイル。

ただ、個人的にはこのバンドのスラッシュから影響を受けたと思しきがなりは、どうしても受け付けないんですよね…。叫んでいるというよりも、話し声をリズムに乗せたような感じのする、妙にヘナチョコ感のある歌い方。ブラック絶叫の方はまあまあ良い線行ってるんですが…。トリッキーながらフックに富む曲作りもセンス良いと思うし、畳み掛けるパートではブルデス並の迫力を伴うヘヴィな音作りも悪くないと思うんですが、いかんせんヴォーカルが苦手なタイプ過ぎてどうにも…。

とは言え、これは個人的な嗜好の問題であって、他にない音を確かなクオリティで鳴らしている、客観的に見たら十分良いアルバムではあると思う。一応試聴をお勧めしますが、このヴォーカルが大丈夫ならレーベルのネームヴァリューで手を出しても損はないかと。


MAPLE LEAF ★★ (2006-08-12 12:15:00)

登録して良いか、それこそ一ヶ月くらい悩んだんですが…まずかったらごめんなさい。
かなりマイナーかも…でも凄く良いアーティストだと思うので…。
AshadaやKircheなど、Zadabakから影響を受けたと思しき女性ヴォーカルものの
幻想音楽をやっているアーティストが最近現れていますが、個人的に一番好きなのがこのMaple Leaf。
霜月はるかさんの個人サークルという事ですが、サークルとグループって違うのかな…?
前述のアーティストのようなプログレっぽさは薄めですが、メロディやヴォーカルの
声質の良さ、ファンタジックな世界観では抜きん出ていると思います。
私は志方あきこさんから辿って知ったんですが、知名度はどれぐらいなんだろう。
最近ではSound Horizonの人とコラボしたり、kukuiというプロジェクトでアニメに
曲を提供したりしているのでその辺から知った人も多いの…かな?
本人は上野洋子さんに憧れてるそうですが、個人的にはこの人の声のほうが好きだったり。


MAPLE LEAF ★★ (2007-01-02 17:51:00)

ところで、ソロ名義もここで発言してしまっていいでしょうか?
元々一人のプロジェクトですし、作風もそれほど変わるという訳ではないし…。
流石にメタルサイトにあまりポップ系を追加するのは憚られる気がするし、
ソロ名義やコラボ作品にもかなり良質の曲が揃っていると思うので…。


MAPLE LEAF ★★ (2007-01-02 22:00:00)

…結局発言してしまいました。
2月にはオリジナルアルバム「ティンダーリアの種」がリリースされるようなので
ソロ名義ですが、その話題もここでお願いします。


MAPLE LEAF ★★ (2007-11-18 19:24:00)

ソロアルバム「ティンダーリアの種」の「護森人」。
あれって、J-POP版GRAVELANDだと思うんですがどうでしょうか。
多重コーラスや民謡系のメロディが描く幽遠な雰囲気、創作の中とは言え
異種族間の対立をテーマとした歌詞などどこか共通した要素があると思います。
ポップスでもペイガン的世界観が出来る事を証明した曲ではないでしょうか。
…こんな事言うの、多分私ぐらいだろうなぁ(笑)
「GRAVELAND」「霜月はるか」とかで検索しても全然ヒットしないし。
そもそも、この2アーティストを両方好きな人ってどれくらいいるんでしょう(笑)


MAPLE LEAF - Ancient Colors Infinity Vol.1 泰東ノ翠霞 - さよなら ★★ (2007-01-03 00:26:20)

この作品では最もポップな曲(これで)。
わらべうたのようなメロディがウィスパーヴォイスで囁かれる曲で、聴いていると昭和にタイムスリップしたみたいな気分に。そして屋敷の縁側で、うだるような暑さの中、熱に浮かされて幻覚を見ているような感じ。


MAPLE LEAF - Ancient Colors Infinity Vol.1 泰東ノ翠霞 - 森羅 ★★★ (2007-01-02 22:20:03)

個人的には、ACIシリーズでは一番の傑作。
トランス調のリズムに、いつもの歌い回しとは違う、太くコブシを使いまくりなヴォーカルが乗る変り種の曲。霜月さんってその優しく歌うスタイルから過小評価されがちですが、この曲を聴けばそんな事は出来なくなるかと思います。


MAPLE LEAF - Ancient Colors Infinity Vol.1 泰東ノ翠霞 - 泰東ノ翠霞 (2007-01-03 00:22:00)

正直、こんな変な曲は聴いた事がないです。
まず歌はメロも歌いまわしも難解だし、変なラップやらサンプリングやら入っていて意味不明の音作り。よく聴くと音色はオリエンタルという訳でもないし…リズムトラックも凝ってるし、bermeiさんの感性が発揮された曲。


MAPLE LEAF - Diorama-shade - Fractal Azure ★★★ (2007-04-03 22:32:51)

個人的には、BOGに参加した曲の中では「翡翠の翳り、混血の薔薇」と並んで最も好きな楽曲。雨上がりのアスファルトの匂いが漂ってくるような(?)哀愁たっぷりのストリングスと霜月さんのヴォーカルの相性が凄く良い。もちろんメロディそのものも抜群。文句の付け所の無い、隙の無い名曲。


MAPLE LEAF - Le Mondo Musical De Barbarian on the Groove - 翡翠の翳り、混血の薔薇 ★★★ (2007-04-03 22:26:51)

「光の絆」「深く眠れ」と同様に、今までに霜月さんがBOGで担当してきた疾走&キャッチー&ポップな曲…の筈なんですが、ここに来てメロディのキャッチーさが異常なほどに跳ね上がってます。これ、冗談でも何でもなく、クサメロ好きならば最初の二秒で悶絶でしょう(笑)。イントロのコーラスからクサメロぶち撒け祭りが始まってます。超名曲、文句なし。


MAPLE LEAF - Lip Aura~その手が象る世界~ ★★ (2007-09-01 18:53:00)

「月追いの都市」に続く、日山尚さん&空乃蒼さんとのコラボ作品第二弾。
2曲入りマキシシングルCD+小説+漫画という形態での発表。2007年作品。
発表の形態だけでなく、紐で閉じる装丁もめっちゃ凝ってます(笑)
「CD」
基本的には「月追いの都市」と同路線の、生のヴァイオリンやマンドリンなどを使用した
繊細で叙情味溢れるトラックに、これまた繊細で可憐な霜月さんのヴォーカルが乗り
物語を紡ぎ上げるというスタイル。造語によるコーラスが、意味の上でも音の上でも
絡んでくるというのも一緒ですね。ちなみに2曲ともカラオケバージョンも収録されてますが、
オケだけ聴いていてもファンタジーの心地良い世界に浸れるような、実に完成度の高い出来。
メインの三人だけでなく、アレンジャーや参加ミュージシャンも本当に良い仕事してます。
「小説」
…日山さんって、ほんとに童話作家として食べていけるのではないでしょうか。
そう思うくらい、「Lip Aura」の寓話的な示唆に富んだ世界観が素晴らしいです。
「その手が象る世界」の方も、「月追いの都市」付属のコミックの後日談と言えそうな物で
「Lip Aura」とも絡められており、読んでいるとこの人たちの描こうとしている世界が
本当に自分の中に息づいてしまうかのような感覚を覚えます。
でも、登場人物の名前「ソフィシア」が何度も「ソフィア」と書かれている(ぶっちゃけ、
「ソフィア」のが多い)のは頂けないかも(笑)「月追いの都市」のコメントや本作の
解説を見ると、「ソフィシア」の方が正しいみたいですが…。綴りも書いてあるくらいだし。
「漫画」
漫画も、音楽や小説に負けないくらい素晴らしいです。
ファンタジー系にぴったりの繊細な絵柄で、「萌え系」みたいな読者に媚びたものではなく、
作品の雰囲気を追及している感じで、聴きながら読むと更に世界観に浸れます。
でもメタラーよりも女の子受けの方が良さそうですが(笑)。私的にはツボな絵柄です。
…最初2曲で約1500円は高いな~とか思ってたんですが、とんでもないです。
3者の誰が欠けても成立しない世界観で、ストーリーを味わえると言う点から見たら
SOUND HORIZON以上のものがあると思います。この聴いていて幻想世界が自分の中で
息づいてしまうかのような「体験」、他ではそうそう味わえるものではありません。
個人的には「月追いの都市」と一緒に、この世界観を末代まで語り継ぎたい位の名作。
…でも今の所再販予定は無いとか。なんて勿体無い…。興味ある人は急ぎましょう。絶対損はしません。


MAPLE LEAF - Lip Aura~その手が象る世界~ - Lip Aura~蒼い花の憧憬~ ★★★ (2007-09-02 18:32:52)

驚く程に情景描写の巧みさが光る、コーラスを重視した曲。
この曲の歌詞は付属の小説の主人公の心情を歌っているようですが、本当に彼女のように哀しみに満ちた心で湖のほとりの情景を眺めたらこういう感じなのかもしれません。マンドリンが風に揺れている花を思わせ、綺麗。小説を読みながら聴くと「私に心はありますか」で鳥肌が立つ事必至。ほんと感動モノです。


MAPLE LEAF - Lip Aura~その手が象る世界~ - その手が象る世界 ★★★ (2007-09-02 18:27:48)

「月追いの都市」のタイトル曲にも通じる、繊細な情感を湛えた名曲。
特にヴァイオリンが美しいサウンドで、付属の小説や漫画を読むと本当にラグクーアの世界の風を感じられるかのよう。いや、その時浴びてたのはエアコンの風ですけど(笑)
…SOUND HORIZONやCOFも優れたコンセプトを体現するバンドだと思いますけど、ここまでの「臨場感」を感じたのは初めてかもしれません。こういう感覚を想起する作品を「アート」と呼ぶのでしょう。


MAPLE LEAF - Maple Leaf Box - Dear Friend ★★ (2007-01-22 21:58:55)

ファンタジーmeets青春の甘酸っぱい雰囲気って感じの曲。
この曲では茶太さんとのデュエットですが、烈火さんとの作品とはまた違ったハーモニーが楽しめますね。二人とも人をホッとさせるタイプの声質で普通に相性が良い。茶太さんの方がニュートラルな声質、かな?


MAPLE LEAF - Maple Leaf Box - Impronta ★★ (2007-01-22 14:39:05)

煌びやかなシンセと打ち込みのトランシーなリズムが特徴の曲。
ちょっと昔に流行ったポップスのような曲調。ゲストVoには盟友・片霧烈火氏が参加してますが、彼女の凛とした通りのいい声って、霜月さんのどこまでも優しい声質と意外にも良く合うんですよね。このツインヴォーカルのお陰で名曲になっていると思います。


MAPLE LEAF - Maple Leaf Box - さらさ ★★★ (2007-01-25 16:34:06)

ACIシリーズの「さよなら」をぐっとポップで取っ付きやすくしたかのような、和風のメロディが特徴の曲。サビに絡まってくるスキャットといい、リズムトラックといい、どこか「祭り」を感じさせる曲調。でも明るい「祭り」じゃなくて、病気で床に伏せっている時、朦朧とした意識に外から微かに祭囃子が聴こえてくるような幻想的な感じ。
ちなみにこの曲は作詞・作曲・編曲のみならずミックスまで自身で行ったとか。志方さんといい、こういうジャンルって創造性高い人が多くて良いですよね。


MAPLE LEAF - Maple Leaf Box - エルムの丘 ★★★ (2007-01-22 14:35:43)

タイトル通りの優しく切なく温かいファンタジックな曲想。
「ユラグソラ」「捻子巻く時計~」と並ぶ名曲だと思います。この曲も「捻子~」同様詩先行型の曲らしいですが、メロディが極上。ほんと霜月さんってツボを突いてくるメロディメイカーです。「遠い伝承歌」でも使っていた笛っぽいシンセも超好みですし、個人的にはポップスの理想系の一つ、っていうくらいお気に入り。付属のイメージイラストも、曲の優しい雰囲気を反映したもので頭二つくらい抜けて良かったです。


MAPLE LEAF - Maple Leaf Box - 蒼穹月佳 ★★★ (2007-01-22 21:54:05)

サビメロのタイトルに負けない美しさ、高音の声色の切なさが素晴らしい曲。
しかし、この曲は顕著ですが、コラボもしただけあって志方あきこさんとは結構近い音楽性を持ってますよね。途中に民族チックなコーラスを入れるアレンジとか特に。志方さんが圧倒的な世界観を見せ付けるとしたら、こっちは優しく包む感じ。ほんと彼女の描くファンタジー世界に永住したくなります。…ある意味ヤバイ曲(笑)


MAPLE LEAF - Melancollage - 光の絆 ★★★ (2007-04-03 22:14:31)

トリで、しかも帯にあるキャッチフレーズの入った曲を歌うという好待遇。シンセストリングスの中を疾走する、シングル向きのキャッチーな曲ですが、途中で声楽っぽい歌い方を入れてドラマティックに仕上げるアレンジの上手さが流石。


MAPLE LEAF - Orbital Maneuver Phase:one Geotaxis - Geotaxis ★★ (2007-01-03 00:37:22)

曲調的には(片霧)烈火さんがヴォーカルを務める「Phototaxis」と同系統なんですが、こっちの方がよりヴォーカルを際立たせたアレンジでメロディもキャッチー。こういう曲はやっぱりメロの取っ付きやすさがものを言うと思うので、こっちの方が好きですね。


MAPLE LEAF - Orbital Maneuver Phase:one Geotaxis - Silver Lining ★★★ (2007-01-03 00:41:14)

同じく宇宙を感じさせる浮遊感のある曲調ながら、1曲目よりも更にキャッチー。ピアノのメロディも良いなぁ…。コンセプトに合わせるため、いつもと異なるかっこいい感じの歌い方をしてますが、しっかりとモノにしているのがいいですね。


MAPLE LEAF - Orbital Maneuver Phase:one Geotaxis - カナタ ★★★ (2007-01-03 00:34:24)

コンセプト通り宇宙的な部分を感じさせつつも、どこか過去への郷愁のような哀感が漂っている曲。コンセプトの宇宙的な世界観と、霜月さんのファンタジー世界とが互いを高めあって出来た名バラード。これこそコラボ作品の醍醐味ですね。


MAPLE LEAF - Souls - 翼をください (2007-01-02 22:24:15)

あの超有名曲のカヴァーですが…
何なんでしょう、このサイケを通り越してサイコ気味なアレンジは(笑)。低音男声コーラスの呟く「翼…ばさばさばさばさ…」とか怖すぎなんですが。アレンジしたbermei氏は間違い無く変態系音楽好きですね。


MAPLE LEAF - Taos Pueblo - 深く眠れ ★★★ (2007-04-03 22:21:19)

(BOGの)前作のMelancollageに続き、疾走&キーフレーズ入りの曲を担当。壮大なイントロから、ギターリフに繋ぎ本編へと雪崩れ込む展開がかっこいいです。前作の「光の絆」と同路線なんですが、サビメロが独特のメロディでかなり印象に残ります。でも歌詞はなんか浅い気も…歌詞も霜月さんが担当して欲しいかも…。


MAPLE LEAF - Unendliche Melodie - 蝶 ★★★ (2008-07-29 07:15:33)

熱が引いていくような、冷たさのようなものが感じられる曲。この曲は珍しく霜月さんのヴォーカルがどこか官能的な響きを帯びているような感じがしますね。それが曲の印象を更に深くしてるように思います。ブレスが多いからそう聞こえるのかも。


MAPLE LEAF - Volkslied - バウムクーヘン ★★★ (2007-01-02 22:16:30)

私はブラックメタラーなのに「アトリエ」シリーズの少女漫画っぽい雰囲気が好きなんですが(笑)、その可愛らしい世界観が霜月さんの声が持つファンタジックな雰囲気で強化されてます。本当に彼女の声とアトリエの世界観は良く合うなぁ…。少女漫画の世界の中で秋の街路樹の並ぶ道を散歩しているかのようなポップな曲。


MAPLE LEAF - Volkslied - 郷里はるか ★★ (2007-01-02 22:12:34)

霜月はるかが郷里はるか…誰でも思いつくシャレですね(笑)
曲的には、「遠い伝承歌」同様の民族色強めのメロディが特徴。「遠い伝承歌」と比べると幻想性よりもポップ性が強め。なんか旅しているような雰囲気の曲なので、水戸黄門がアニメ化したらこれを使って欲しい(笑)


MAPLE LEAF - Volkslied2 - Change My Life ★★★ (2007-06-01 16:16:04)

これは原曲(せせらぎ豊かに)も牧歌的で結構好き。
霜月さんは可憐な声質の持ち主だけに、可愛らしく歌うとちょっとクドくなっちゃうかなぁ…と思ってたんですが、「♪街を抜けて どこまでも~」の声…この人、そんなに歌を歌えることが嬉しいんでしょうか…って感じの声です。こんな声で歌われたら、批評するだなんてとても…という訳で★3つです(笑)


MAPLE LEAF - Volkslied2 - 祈りの海 ★★★ (2007-06-01 16:19:19)

タイトルが「祈りの種」と被る…(笑)
同じアトリエ系の曲で言えば、メタリックではないものの「霧の向こうに~」にも通じるメロディアスでかっこいい曲調。展開が進むにつれ視界が開け、ヴォーカルの音域も上がり劇的。ベースラインも非常にドラマティックに曲を彩ってます。


MAPLE LEAF - Volkslied2 - 夜の翼 ★★★ (2007-06-19 16:52:09)

やっぱり霜月さんのヴォーカル、上手くなってますよね。
デビュー当時から持っている可憐な情緒はしっかりと振りまきつつも、安定性も獲得しているように思います。この曲はキーの比重が高めですが、かなり良い仕事してますね。デジタルっぽい音も使いながら、浮かんでくるのは幻想世界の自然の光景。間奏のソロの音色も素晴らしく良い。ガスト&霜月はるかのコラボにハズレなし!!


MAPLE LEAF - Volkslied2 - 恋風便り ★★★ (2007-05-31 04:41:32)

作詞・作曲・編曲を担当した中河さんは、最初から霜月さんの声をイメージしてこの曲を作ったとか。確かに、いい意味で少女趣味な感じが、彼女の可憐な声質にフィットしてますよね。こういう中学生の頃の初恋を思い出すようなノスタルジックな曲調、かなりツボです。


MAPLE LEAF - あしあとリズム - Silent Flame ★★★ (2007-01-02 21:45:02)

個人的にユラグソラ、LINCAと並ぶ傑作。
シンセのメロや音色、ファルセットを多用した柔らかな情念を湛えた歌唱、奇跡的なまでにキャッチーなメロ、自己主張しすぎず、それでいてしっかり良いメロディを聞かせるギターソロ…何もかもがツボ。ほんと、霜月さんみたいな声質の持ち主が、こういうファンタジックな世界観に惹かれて、音楽を志したという巡り合わせ自体に感謝したいです。さらにそうして出来た曲を私が聴いているという事にも。


MAPLE LEAF - あしあとリズム - 遠い伝承歌 ★★★ (2007-01-02 21:48:43)

霜月さんのレパートリーの中でも、民族色の濃い曲。
この曲はメロも民族系で泣きまくりで素晴らしいんですが、アレンジも良いですね。特にAメロのシンセは音色自体が奥行きがある上に、コーラスや歌と相まって、ファンタジー世界の夜の田舎道にいるかのような浮世離れした雰囲気が出てます。


MAPLE LEAF - あしあとリズム - 追憶の破片 ★★★ (2007-01-02 21:32:28)

短いピアノに導かれて始まるイントロ、まるで演歌みたい(笑)
そういう雰囲気の、哀愁たっぷりのバラード。しかしサビの良さは特筆ものですね。泣きメロをそれこそレコーディングブースで泣いてるんじゃないかと思うような、それでいて感情過多ゆえの聴きづらさの無い声で歌い上げていて、それを慰めるような落ち着いたコーラスがサポートしてます。…ほんと、涙で視界が曇りそうになります。


MAPLE LEAF - あしあとリズム - 白夜幻想譚 ★★★ (2007-01-02 21:36:51)

「イリスのアトリエ」の主題歌。
「イリス」はプレイしていたんですが、主題歌とか余り聞かなくてベスト買うまでこの曲の素晴らしさに気付けなかった自分が恥ずかしい…。石畳の街をスキップしているようなポップ性と、ルーン文字のコーラスも取り入れた幻想性が見事に融合した名曲。アトリエシリーズの世界観と、霜月さんの持っているファンタジーな世界観がマッチしてます。


MAPLE LEAF - あしあとリズム - 恋獄 ★★★ (2007-01-02 21:40:01)

タイトル通り、ファンタジックだけどどこかダークな曲。
歌メロの暗く煌くような美しさは曲を通じてブレる事はありませんが、アコーディオンがリズムを刻むパートやノイズなどを上手く取り入れたアレンジのせいかもしれません。霜月さんの曲ってどれもコーラスが練りこまれてますが、この曲なんてコーラスだけ聴いてても浸れる。


MAPLE LEAF - かけらむすび - My Home ★★ (2007-01-02 21:51:19)

スウィングするファンタジー音楽。
ブラスも入った、彼女にしては珍しい曲調。楽しげな雰囲気ですが、一瞬立ち止まって哀愁パートを入れてくる辺り上手いですね。完全に明るくなりきれない所が逆にリアルな明るさで好き。


MAPLE LEAF - イリスのアトリエ エターナルマナ2 オリジナルサウンドトラック - Eternal Story ★★★ (2007-01-02 22:05:44)

ラップっぽいコーラスやピアノを配しているとは言え、民族色バリバリだった「白夜幻想譚」と比べるともっと普遍的なアップテンポのポップスと言った趣の曲。ですがメロディ、歌唱、歌詞のどれもが希望や旅立ちを感じさせるもので、聴いていると元気になります。


MAPLE LEAF - ウィルド・ラッドの調べ~SACRED DOORS another tale~ ★★ (2008-09-01 17:57:00)

2008年発表の6曲入りミニアルバム。
ファンタジックな世界観をトラッド的なメロディや楽器で表現する歌もの、という路線は
いつも通りですが、今回は生楽器を使う事に拘ったらしく、例えばパーカッションの音色
一つを取ってもかなり気を使ってる感じで、音が今まで以上にリアルになってますね。
…ファンタジーって体験出来ないからこそファンタジーだと思うんですが、彼女の音楽って
その世界観をリスナーに疑似体験させてしまうほどに作りこまれてると思います。
その美点が、こうしたアレンジによって更に浮き彫りになったのではないでしょうか。
もうこうなると、「トラッドとポップスを融合させた」という次元ではなくて、「架空の
世界に伝わる民族音楽」を実際に演奏している…と言った方が近いかもしれません。
ただ、少し苦言を呈させてもらうならば…初期作の「ユラグソラ」って、「優しい歌声」と
「メロディの良さ」においてズバ抜けた作品だったと思うんですが、今作では出来る事が多く、
表現できるスケールが大きくなった分、音全体で世界観を表現する傾向が強まり、あの頃より
歌メロの美しさが少し減退しているという印象も。去年の「ティンダーリアの種」は
その辺のバランスが良かったので、聴き比べると少し物足りなさがあるのは否めない…かも。
とは言っても、聴き手を大きな包容力で受け入れ、心を癒してくれるような、優しい歌声は
私の知る女性ヴォーカリストの中でも右に出る者はいないと思うくらい魅力的だし、
歌のメロディも彼女の今までの作品に比べると少し弱い気がするというだけで、良くない
という訳では決してありません。何より、こんなに確立した自分の世界観を持っていて、
尚且つそれを音で表現できるアーティストってメジャーどころか、海外を探してもそれほど
いるものではないと思います。ちょっと値段が高い気もしますが、充分お勧め出来る作品。


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 ★★ (2007-02-28 17:42:00)

2007年発表の、ソロ名義では2枚目のフルレンスとなる作品。
ソロ名義の1枚目のアルバム「あしあとリズム」は、今までに各メディアに提供した曲と
新曲を収録した、音源集的な作品でしたが、今回のこのアルバムは全新曲、ノンタイアップの
完全新作で、「月追いの都市」と同様にファンタジー的なコンセプトがあるようです。
そのためか、「あしあとリズム」はMAPLE LEAF名義の作品と比べると提供メディアに
合わせた、ポップ性やコマーシャル性が強めな作風という印象でしたが、このアルバムを
リリースした事でソロ名義とML名義の作風の境界線が曖昧になった感じですね。
作風は今まで通りのファンタジー要素、民族要素をたっぷりと含んだポップスですが、
そういう縛りがあるにも関わらず、似たような曲が無く多様性がありながら、それでいて
アルバムの雰囲気に一貫性があるのは流石。アレンジは今までのMAPLE LEAFの路線を踏襲した
民族要素の強いものでありながら、更に洗練され、派手になった感じがします。ここら辺は
今回プロデュースや編曲、一部の作曲を担当する岩垂さんの貢献も大きいのかもしれません。
ちなみに、岩垂さんはグランディアなどのゲームの音楽を担当した事もあるようですね。
彼が作曲した「花祭りの娘」はかなりの名曲。日山さんの詞も本当に曲にピッタリで、
もはや霜月さんのコンセプト作品にはなくてはならないものになっているように思います。
壮大な風景描写から始まり、割とリラックスした雰囲気の前半から、8曲目辺りを境にして
プロデューサーの岩垂さん曰く「怒涛の展開」へと雪崩れ込んでいくという流れは実に
ドラマティックで、全部聴くとまるで大作RPGを一本プレイし終えたかのような充実感があります。
またヴォーカルも上手くなってますね。いや、声質は個人的にはこれ以上の人はいないと
断言できるくらい良いと思うし、以前から様々な声色を駆使してて上手いとは思ってましたが、
今回はどんな歌い方をしていても自信が漲っているような印象。ポップで楽しげな雰囲気を
醸し出す歌い方から、志方あきこさんのように多重コーラスを用いて畏怖の感情すら
呼び起こす歌い方まで様々な声色を使いこなしてます。…やっぱり、同人という商業から
ある程度離れたシーンで評価されてきた人だけに、創造性は非常に高いということでしょう。
個人的には、「ユラグソラ」を超えて生涯のアルバム10選に入るくらいの作品かもしれません。
しかし、特典で曲解説ブックレットが付いてきましたが、それによるとバックグラウンドにある
コンセプトの登場人物が「パセリ」「ソルト」とかなんですけど…そもそも「ティンダーリア」
自体が紅茶の銘柄(余談ですが、パセリっぽい味がするとか)ですし…「月追いの都市」の
「サーディン」といい、霜月さんって意外に食いしん坊なんでしょうか(笑)
彼女は尊敬するアーティストだけど、そう思うとなんだか可愛いかもしれません(笑)


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - いのちと約束 ★★★ (2007-03-01 01:57:42)

アルバムのラストを飾る、世界を優しく包むかのようなバラード。
メロディやヴォーカルに包容力があり、神盤の最後に相応しい名曲だと思います。後半のヴォーカルなんて「母性的」を通り越して「聖母的」ですらあるくらい優しいですし(笑)。「真実の炎」からのドラマティックでシリアスなパートから、この曲の大団円に繋がる展開はほんとに感動的。


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - ささやきは森へ還り ★★★ (2007-03-02 12:20:13)

「ヒカリノオト」が森のBGMなら、この曲はその「森」に迷い込み、最後には心まで絡め取られてその中で神秘との邂逅を果たしてしまった…という雰囲気の曲だと思います。全造語詞なのも曲の幽玄さを助長していて、彼女の曲の中でも幻想的な仕上がりの曲。


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - ヒカリノオト ★★ (2007-03-02 12:17:07)

本人言う所の「森のBGMっぽい曲」。
確かに不思議な音色のキーボードといい、妖精を思わせるコーラスといい、ファンタジー世界の森そのもののような音世界です。9割の温かさ、ファンタジックさの中に一割の魔性を忍ばせている感じの曲。


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - 花祭りの娘 ★★★ (2007-03-01 01:43:28)

今まで彼女が関わってきた曲の中に民族要素を取り入れた曲は数あれど、ここまでコテコテにアレンジした曲は今まで無かったのではないでしょうか。アルプスの山村辺りのお祭りをポップで聞きやすい形にアレンジしたような感じの曲で、3部構成でドラマティックにお祭りの盛り上がりが体験できます。しかしメロディはとても楽しげだし、ヴォーカルも楽しそうに歌ってるけど、個人的には何故かほんの少しだけ切なくなる曲でもあったり。


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - 廻る理 ★★★ (2007-03-02 12:13:38)

非常にスケールの大きくなった今作ですが、この曲は特に象徴的です。
1曲目の壮大な雰囲気を引き継ぎつつ、より歌モノにしたような感じ。最早初期ZABADAKフォロワーの域を軽く超えて孤高の領域に入り始めているのではないでしょうか。


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - 祈りの種 ★★★ (2007-03-02 12:11:08)

1曲目がオープニングならば、この曲は主題歌ですね。
ストーリーの根幹を成しているというか、音楽も歌詞もコンセプトを総括するような役割を担っているように思います。こういう曲を作らせたら、霜月さんはまるで水を得た魚の様に生き生きしてますね。


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - 枯れた大地へ続く途 ★★★ (2007-03-01 02:03:48)

コンセプト上では、主人公に当たる曲中人物の葛藤を表した曲らしいですが…霜月さんの凄い所は、そういうバックグラウンドを持った曲でも、「曲中人物になりきる」事で歌が疎かになったり、逆に人物の感情を表現し切れてなかったりという事がなく、リスナーにごく自然に感情移入させてしまうところですね。こういった表現力ってもっと評価されても良いと思います。こういうのをしっかり出来てる人ってあまりいない。


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - 護森人 ★★★ (2007-02-28 23:46:42)

タイトルの読み方は「まもりびと」。
またしても神曲が誕生しました…志方あきこさんが「RAKA」で獲得した王座を狙うような、畏怖を覚えさせる多重コーラス、戦慄を禁じえない民族的で勇壮なサビメロが素晴らし過ぎる。この曲はおそらくコンセプトの物語の中の、人間と異種族間の戦いを音で表現したものだと思われますが、そう考えるとイントロなどの神秘的なコーラスは異種族の戦いの士気を上げる為の儀式、サビメロの勇壮さは戦いそのものを表していると考えることが出来るのかもしれません。
ああ、本当にこのジャンル聴いてて良かった。ポップス好きで良かった。日本に生まれて良かった…!!


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - 広い世界の欠片 ★★★ (2007-03-01 01:39:24)

霜月さん曰く、「RPGでいう、最初の街のBGM」。
なるほど、確かに街をイメージさせるポップさがありますね。もちろん、ウス汚れた都会とかでは決してなく、日の光が降り注いで歩いているだけでも心が浮き立つような、小さくて平和な町っていうイメージ。聴いていると心が癒されて、希望が湧いてくるようです。


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - 今夜の月が眠るまで ★★ (2007-03-01 01:48:01)

「花祭りの娘」がお祭りなら、この曲はその後という感じですね。
大体RPGでお祭り的なイベントがあると、その後に主人公とヒロインがいい感じになるシーンがありますが(笑)、そういう雰囲気の曲だと思います。流石王道好きを自称するだけありますね(笑)。サビ前のメロディが少しFFっぽいかも。


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - 真実の炎 ★★★ (2007-03-01 01:53:08)

風雲急を告げるようなストリングスが鮮烈な印象を残す、ストーリーの中でも「転」の要素を担っているであろうシリアスな雰囲気の楽曲。この曲ではヴォーカルがいつになく低音を使用してますが、いつもの優しさだけでなく「厳しさ」も感じさせる声ですね。霜月さんって母性的な声の持ち主だと思ってましたが、こういう「厳しさ」も醸し出せるのを聴くと更にそれを確信しますね。


MAPLE LEAF - ティンダーリアの種 - 創奏 ★★★ (2007-03-01 01:35:36)

ログハウスの中に差し込んでくる木漏れ日のような温もりと、その周りに広がる雄大な草原を思わせるようなオープニング曲。この作品はRPG的なコンセプトがあるようですが、この曲はどっちかというと映画的な雰囲気。名作映画のオープニングでスタッフロールが流れてる時の曲って感じ。


MAPLE LEAF - ユラグソラ ★★ (2006-08-12 12:18:00)

2002年発表の6曲入りミニアルバム。
以前このサイトのらくがき帳(BBS)にて、「生涯のアルバム10枚選ぶとしたら」
という主旨のスレッドを建てさせて頂いた事があるんですが、もし今その10枚を
選ぶとしたなら、この作品は間違い無く入ります。
特に心を掴まれたのはヴォーカルのあまりの繊細さ。
日本のヴォーカルでは中島みゆきさん、宝野アリカさん(ALI PROJECT)と並んでベスト3です。
中島さんが壮絶な感情表現で聴き手の心を揺さぶるタイプ、アリカさんが心を幻惑する
タイプだとしたなら、この霜月はるかさんのヴォーカルはそっと心に沁み入ってくるような歌声。
言い過ぎかもしれませんが、冗談じゃなく、疲れた世界を癒す為に遣わされた女神なんじゃないかと
思うくらい(笑)。私はこのアルバムを通じて、「歌う喜びとは何か」を再確認させられました。
他人のレビューを見ると、人によってはアニメ声に聴こえるらしいですが…。
ともかく、この声質と歌い方は他に並び立つものが無いくらいに繊細で素晴らしいです。
作風は一言で表すならば民族的なメロディが特徴の、幻想的ながら親しみやすい曲調。
同じ同人音楽の傑作である志方あきこさんの「廃墟と楽園」が水を湛えた古都のような神秘性を
現しているとしたら、この作品は共通する物がありながらもっと優しく、おとぎ話的な
世界観だと思います。聴いていると、日常の悩みが幻想世界の心地良い憂いの中に蕩けて
消えてゆくかのようです。バラード系の曲なんてもう聴いていて、生きてて良かった…とか
思いますもん(笑)。アップテンポな曲も民族メロが親しみやすくて良い感じ。
一緒にコーラスしたくなります。ちなみにサイトのコメントを読むとこれを作った時卒業が
かかっていたらしいですが…大学の授業と両立させてこんな傑作を作るとは…
本当に凄いですね、この人。
もうこの手が好きならば内臓売り払ってでも買うべき名盤ですが、唯一の欠点は
同人音楽なので流通が限られている事。私はこれを買う為に初めてア××イトに入りました(笑)。
それだけならば良いんですが、結構品薄になりがちとか。
でもこれは在庫チェックしたり、通い詰めたりしてでも買うべきです。


MAPLE LEAF - ユラグソラ - はじまりのうた ★★★ (2006-08-12 17:49:58)

この曲も「精霊祀」同様の親しみやすい民謡メロが特徴。
でも聴く分には良いけど、実際口ずさむと結構難しいメロディですよね。途中の神聖かつ静謐なコーラスパートは、この曲が詩におけるインヴォケイション(霊威を借りて良い詩を書くため、詩霊に呼びかける序詞の事)に当たる曲だと思うと分かりやすいかも。


MAPLE LEAF - ユラグソラ - フシギノモリ ★★ (2007-03-02 12:24:46)

メロ自体は「ユラグソラ」の中では(あくまで「ユラグソラ」の中では)地味な部類に入りますが、このファンタジックな中に一抹の怖さも感じさせる曲、彼女の作品を語る上ではかなり重要なんじゃないかと思います。「まっくら森」「ヒカリノオト」辺りにも繋がっていく曲調。


MAPLE LEAF - ユラグソラ - ユラグソラ ★★★ (2006-08-12 12:20:38)

この曲は今まで聴いた全ての曲でベスト3に入るかも…いや、今これを書いている瞬間だったら一番好きかもしれないです。もうこの曲と出逢えて、レビューさせて頂いている事自体が凄く嬉しい。聴いていて、死んだらこの曲聴けなくなっちゃうから、出来るだけ長生きしたいなぁ…とか思いますもん。…ってレビューになってないし(笑)。
何処までも優しいヴォーカルとメロディ…その一声一声が耳に届くたびに、世界から憂鬱が一つずつ消えていくようです。サビに入るときの効果音も雰囲気出てて良いですね。


MAPLE LEAF - ユラグソラ - 世界の跡形 ★★★ (2006-08-12 17:55:18)

この曲の静かに、愁いを湛えつつ語り掛けるヴォーカルのなんて素晴らしいことか…「ユラグソラ」同様、聴かずに死ねないレベルの名曲。ほんとこれ以上優しく繊細なヴォーカルがいるなら是非教えて欲しい(笑)
ラストの鐘の音から淋しげなアウトロへの展開…泣いていいですか、って感じです。


MAPLE LEAF - ユラグソラ - 精霊祀 ★★★ (2006-08-12 12:21:53)

モチーフは謝肉祭?何処かの民族のお祭り的な感じの曲。
変拍子を使っていても決してマニアックにならず、聴きやすく、しかも印象深く取っ付きやすいメロディがあるのが流石です。ルーンを組み合わせたというコーラスも拘りが感じられます。3分弱の短い曲だけど、これだけメロが良ければ大満足。


MAPLE LEAF - 焔~ホムラ~ - Exec_sol=fage/. ★★★ (2007-10-23 21:55:27)

面妖、狐火的、鬼火的…そんな形容が次々に浮かんでくる、コブシかかりっぱなしの変態的ヴォーカルとエスニックなキーボードが、読経を思わせるシャーマニックなコーラスに乗る百鬼夜行な曲。
「EXEC_PAJA~」の発展形とも言えそうな曲ですが、ここまで普通のポップスである事を放棄しているような曲調だといっそ清々しいです。取りあえず、聴いているとヴォーカリストの体調が心配になってくる曲(笑)。


MAPLE LEAF - 焔~ホムラ~ - Hartes Ciel, Melenas Walasye ★★★ (2007-10-23 21:49:40)

偏執的なまでにコーラスを重ねた作風が高く評価されるこのプロジェクトにおいては、ハモりがシンプルで異端とも言える曲。
…普段ブラックみたいな厭人的な音楽聴いている私が言うのも何ですが(笑)、「人を幸せにする歌声」ってあると思う。この曲は正にそう。これをウォークマンで聴いていれば、満員電車で足を踏まれても許せちゃいそう(笑)。


MAPLE LEAF - 音のコンパス - Leap into High ★★ (2008-07-29 07:40:16)

ストリングスといい歌メロといい爽やかな印象の曲。
メロディには爽やかさの裏に哀愁も感じられますが、憂いというよりは甘酸っぱさといった方が正しい雰囲気。ゲームの曲らしいですが、ゲームよりも現在進行形で恋愛中の純朴高校生が青空の下自転車を漕いで登校してる時のBGMなんかに最適…だと思います(笑)。


MAPLE LEAF - 音のコンパス - Run for Your Life (2008-07-29 07:48:53)

「Eternal Story」と同路線の、いかにもガストっぽいポップでアップテンポな曲。…なんですが、「Eternal Story」と違っていまいちヴォーカルの旨みを引き出すようなメロディになってない気が…サビが高音に寄り過ぎてて、少し苦しそうに聞こえる感じ。メロディそれ自体の扇情度はそれなりに高いんですけどね…。


MAPLE LEAF - 音のコンパス - True World (2008-07-29 07:44:13)

これは歌詞やタイアップ作品のタイトルを見る限り、神曲「Silent Flame」と深い関わりがあるみたいで期待してたんですが…正直いまひとつですね…。爆竹が破裂するようなリズムがうるさかったり、色々凝り過ぎてる感じ。霜月さんのVoも、タイトルの二重子音の発音とか微妙だし…悪くはないけど、個人的には佳曲止まりかな…。


MAPLE LEAF - 音のコンパス - とある忘れられた丘にある灯台守の手紙 ★★★ (2008-07-29 07:32:46)

ヴォーカルハーモニーを多用した、スケールの大きな曲。
曲はガストの土屋さんが作ってますが、霜月さんがファンタジー系音楽を演っているのと同じくらい、彼がファンタジー系ゲームの音楽を担当しているのは正しい選択だと思う。メロディだけでも世界観が出来てしまってる感じ。この曲をラストに置いた事で、「あしあとリズム」と違った雰囲気のアルバムになったんじゃないかと思います。


MAPLE LEAF - 音のコンパス - ひまわり ★★★ (2008-07-29 07:25:30)

こういうノスタルジックなポップスで、アニメ/ゲーム関連の曲ってパステルカラーのクレヨンで情景が描かれているような、独特のフィーリングがあって好きなんですよね。この感じが味わいたくて、知りもしない作品の音楽を聴くのかもしれません。
好きな人と言葉を交わしたときに、心がほっこりと温かくなって、生きている事が実感できるような感情、そうした心の機微が感じられる曲。軽薄な恋愛の歌は大嫌いですけど、こういうのは本当に心に染みる…。


MAPLE LEAF - 音のコンパス - 泡沫 ★★★ (2008-07-29 07:36:33)

幻想的で、シリアスな雰囲気が漂う曲。
…霜月さんの儚さと意志の強さを感じさせるヴォーカルは、こうした世界観をただの虚構に終わらせず、リアリティを持って聴き手を引き込んでいくような魅力があるように思います。曲の完成度、メロディの扇情度も非常に高く、聴いている間は完全に現実を忘れ、世界観の中に耽溺させられてしまう感じ。


MAPLE LEAF - 月奏~ツキカナデ~ - Exec_linca/. ★★★ (2007-01-02 21:58:41)

はっきり言って傑作です。
このジャンルでは、志方あきこさんの「謳う丘」のアルバム版と並ぶ神曲。流石にコーラスはあれほど使われているわけではありませんが、時に戦慄、時に神秘を感じさせるメロ使いが素晴らしい。しかもコーラス、メインのどっちを取ってもキャッチーさと幽遠さを両立させるセンスが凄く良い。この曲を作曲した、霜月さんの才能はファンタジー系音楽愛好家以外にももっと知れ渡って良いと思います。


MAPLE LEAF - 月奏~ツキカナデ~ - Exec_paja/.#orica Extracting ★★ (2007-01-03 00:31:06)

帯の「エスノインダストリアル」を体現するかのような曲。
曲調も歌唱も掴み所の無いグニャグニャとした雰囲気。ちょっとヴォーカルに無理が感じられる部分がなきにしもあらずですが、なかなかに妖しい感じ。途中の左右の耳を行き来するコーラス、歌い方が呪いを掛けているみたい…。歌詞は造語多めですが、「Spiritum Sanctum」はラテン語では?


MAPLE LEAF - 月追いの都市 - 遠い少女へ ★★ (2006-08-12 12:54:23)

音数の少ないバックに、淡々と呟くように歌うヴォーカルが乗ったダークな感じのバラード。歌からもバックからも、押し殺されたような、風化しそうな感情が伝わってくる。弱々しく鳴るノイズが、今にも壊れそうな世界観をあらわしているかのようです。


MAPLE LEAF - 月追いの都市 - 花ひらく蒼天 ★★★ (2006-09-24 13:14:52)

同梱のコミックと同タイトルの曲。
おそらくコミックの内容を直接に反映した内容ではないかと思います。ふわふわと不思議な感じで歌った直後、強い意志を込めた歌唱を聴かせるヴォーカルの表現力が凄い。何気に曲をタイトに纏めるリズムもかっこよく、最後の切り返してサビに入る部分なんてメタラー的に言うとガッツポーズものです(笑)。


MAPLE LEAF - 月追いの都市 - 月追いの都市 ★★★ (2006-08-12 18:00:08)

ヴァイオリンがなんとも優雅なタイトルトラック。
もしかしたら失礼かもしれませんが、この曲ってRPGを始めてやった時、オープニング曲を聴きながら画面を眺めている感覚に近いかも。これから始まる幻想世界への期待感が高まるというか…。正直RPGの方は一回で聴くともうその期待感が無くなってしまう事も多いんですが、この曲は何度聴いても色褪せないですね。


MAPLE LEAF - 月追いの都市 - 光との邂逅 ★★★ (2006-08-12 18:06:07)

一聴した所ではまるで母親が子供に昔話を聞かせているかのようなヴォーカルが優しい曲なんですが、よく聴くと造語によるコーラスがめちゃめちゃ練りこんであります。しかも音だけでなく、意味の面でもそのコーラスが絡んでくる所が凄い…。特にサビ前の高音が映える箇所なんて、一瞬の煌きを感じます。ほんとに光との邂逅って感じです。


MAPLE LEAF - 月追いの都市 - 創世と終焉 ★★ (2006-08-12 12:50:30)

妖しげな持続音をバックに、コーラスが天に昇るように絡み合う曲。
この「天に昇るような」感覚、ネット上のライナーを見て分かったんですがコーラスの音の高低が逆転するエンディングのせいかもしれませんね。


MAPLE LEAF - 月追いの都市 - 捻子巻く月 (2006-08-12 13:05:23)

「捻子巻く時計が~」のメロディをオルゴールで演奏したオープニングインスト。しかしこれ、エンディングにも使われてますが生オルゴールですよね…。アルバムの世界観を追求する為にオルゴールを作るこだわりっぷりに脱帽(笑)。


MAPLE LEAF - 月追いの都市 - 捻子巻く時計が月の満ち欠けを刻む ★★★ (2006-08-12 13:01:32)

「月追いの都市」の主題歌に当たる曲だけあって、アルバム随一のキラーチューン。
とにかくメロディが絶品。頭からサビまで全てのメロディが胸に響く。ここまで印象的なメロディが全体に散りばめられた曲って探してもそうそうあるもんじゃないです。これと「ユラグソラ」は気が付けば口ずさんでます。リスナーの胸に残りつづける事必至な超名曲。


MAPLE LEAF - 月追いの都市 - 白き想歌 ★★ (2006-08-12 18:09:09)

この曲の優雅なメロディ、何故か思い起こすたびに竜宮城の映像が頭に浮かぶんですが…何故だろう(笑)。もちろんそのメロディラインが大好きなのは言うまでもないです。
しかし、変な倍音出てる感じのベースの音色が妙に印象に残る…しかもフレーズが休符を使って自己主張するものなので、なんか心臓の鼓動の音っぽく聞こえます。


MAPLE LEAF - 硝子鏡の夢 - 硝子鏡の夢 ★★★ (2008-05-09 22:00:07)

ソロ名義ではメジャー初となるシングル曲。
タイアップのゲームはやってないんですが、多分子育てのゲームだったと思います。だからなのか、母親の娘への思いのような、温かい思いが伝わってくる曲に仕上がってますね。…霜月さんって、子供出来たらめっちゃ愛情注いで育てそうなイメージがあります(笑)そんな感じの声だし(笑)


MARBLEBOG - Forestheart ★★ (2013-06-01 19:07:50)

2005年発表の2nd。

ペイガン/アンビエントブラックとして、某ディスクガイドでも紹介されるなど、ある程度の知名度を誇る彼らですが、これはなかなか興味深い音源ですね。ギターリフに込められたメロディこそペイガン的な叙情性を感じさせるものの、根底にはBURZUMの影響が流れていそうな作風の音。

ミディアム中心で、時折バタバタしたリズムを取り入れたドラムパートは「Hvis Lyset Tar Oss」期のBURZUMっぽいですし、ギターリフの金属質な音色は「Filosofem」アルバムのそれをもう少し聴きやすくしたような質感。ヴォーカルの真に迫った絶叫も、当時のCountの叫びに肉薄するような迫力があって、非常にかっこいい。

ただ、初期BURZUMとペイガンブラックを繋ぐリンクとしての面白さというのはあるんですが、作品そのものを見るともう少し展開があった方が個人的には良かったかな…とも。メロディがBURZUM的な陶酔・涅槃的な感じではなく、叙情的・メロウ方向に向いてる感じなので、ドラマ性もある程度あった方が映えた気もします。民族メロ好きで落ち着いたものが好きであればどハマりするかも。


MARCHEN STATION ★★ (2009-07-13 19:35:00)

読み方は「メルヘンステーション」。
ex-MINSTRELIXのLeo Figaro氏がギタリストのCafe Au Lait氏と組み、新たに立ち上げたプロジェクトです。


MARCHEN STATION - FOR THE SAKE OF GOD ★★ (2009-07-13 19:25:00)

2009年発表の7曲入りミニ。
私はこの手の音楽の男性ヴォーカルのハイトーンって、なんか暑苦しそうで敬遠してたん
ですけど…買ってから大後悔。もう少しで、こんなに素晴らしい作品をスルーする所でした…。
クラシック、プログレ、トラッド、ジャズ、ゲーム音楽など様々なジャンルからの影響を
感じさせつつも、基本はクッさいメロディで疾走するメロスピ寄りのメタルと言えそうですが、
歌にしろ演奏にしろそのメロディのクサさが半端ないのが特徴。
…この手のメタルのメロディって、疾走してるから、重低音ギターと対比されてるから、
速弾きしてるから、シンフォな音の渦の中にあるから…など、ジャンルの特徴のせいで、
実質以上にクサく聴こえてしまうことがありますが、この作品のメロディはどんなジャンルの
どんなアレンジの中にあっても輝き、いやクサさを失わないくらい本質的な部分で
優れているように思います。
特に、クラシックの曲を歌謡曲用に聴きやすくアレンジし、スパニッシュな情熱を一匙加えて
メタルの音に乗せてしまったかのような歌メロが素晴らしい。曲のテンポが速いから歌メロの
譜割りは余裕を持たせてゆったりに?…そんなダルいこと一切しません。
早口で譜割りの細かく、起伏に富んだメロディを、苦もなく歌い上げるヴォーカルにはどこか
華麗さすら感じられます。ハイトーンも危惧したほど体育会系の暑苦しさがある訳じゃなく、
優雅な雰囲気のあるマイルドな声質で聴きやすくなかなかに好み。
英詩部分のアクセントとかは正直微妙なんですが、まあハイトーンであれだけ流麗に細かい
メロディを歌い上げる歌唱力の前では些細な欠点かと。
キーやリズムなどに打ち込み故の弱さが感じられたり、インスト2曲は曲数の水増しっぽく
思えたり気になる所もあるといえばありますが、素晴らしい作品である事は間違いないでしょう。
個人的には今年発売の国産メタルの中ではMINSTRELIXやDRAGON GUARDIANを抜いて
ベスト候補です。この世にクサい音楽は沢山ありますが、この作品にもDRAGON GUARDIANや
SOUND HORIZON、東方カヴァーなどと共に、トップクラスといえるクサさがあると思います。


MARCHEN STATION - FOR THE SAKE OF GOD - FOR THE SAKE OF GOD ★★★ (2009-07-15 21:31:51)

「悠久」といった言葉が思い浮かぶイントロから、水の波紋が広がるようなキーボードとラップの絡みを経て、歌メロもギターもクッサクサなサビへ。これだけの要素を聴きやすくコンパクトに纏めてるのは凄いですよね。ラップはもう少しキレが欲しいですが、それを考慮しても余裕で超名曲クラスの1曲目。


MARCHEN STATION - FOR THE SAKE OF GOD - HEARTBREAK XX ★★★ (2009-07-15 21:36:03)

これ、歌メロのクサさはDRAGON GUARDIAN超えてるんじゃ…。
メロスピの「クサさ」を、歌謡的な歌メロやジャズ的なお洒落なピアノ等、メタル以外の要素を取り入れる事で、更に強めているのは才能というほかありません。やっぱりメタルの価値観(この曲で言えば「クサさ」)を追求するのにも、他のジャンルに造詣が深い方が有利なのかも。


MARCHEN STATION - FOR THE SAKE OF GOD - INEVITABLE ★★★ (2009-07-15 21:39:41)

この曲は歌い方もメロディも、クサいだけじゃなく上品さや高貴さといったものが感じられる気がします。特に「♪I cry I try I fight to」部分の上品っぷりには聴くたびに悶えまくってます(笑)。リフの音は少し薄めですが、ゴリゴリの音にするよりこういう音色の方がフレーズのかっこよさが良く分かっていいですね。


MARCHEN STATION - FOR THE SAKE OF GOD - S.U.N ★★★ (2009-07-13 19:34:31)

途中の展開部のメロディが、初期ZABADAKやそのフォロワーを思わせるトラッドっぽいメロでかなり素晴らしい。メタルにこういうメロディを乗せるとは…。具体的には、「フィーレ」の「青いカナリヤ」のメロにそっくりで、「Leo Figaro氏のCDラックにも(「悶絶メタルのページ」辺りを参考に買った)フィーレのアルバムが並んでたりするのかな…」と、どうでもいい妄想をしてしまいました(笑)。歌い方もカウンターテナーっぽくなり、雰囲気変わるのが良いですね。


MARCHEN STATION - FOR THE SAKE OF GOD - THE DESTINED TIME ★★★ (2009-07-15 21:44:57)

アルバムのラストを飾る曲ですが、Leo Figaro、Cafe Au Lait両氏の才能のぶつかり合いという面ではこの曲が一番ではないでしょうか。ギターリフも文句の付けられないかっこよさだし、キーも歌も最高にクサいし素晴らしい!
…ほんと、頭から尻尾までバンドの魅力がぎっしり詰まってるアルバムですよね。収録時間はミニアルバム並ですが、並みのアーティストのフルアルバムなんか比較にならない程充実した内容の作品だと思います。


MARDUK ★★ (2003-11-20 21:46:00)

先日「WORLD FUNERAL」の日本盤を衝動買いしてしまいましたが、これはほんっとにカッコイイです…
私はこういう音が聴きたくてメタルに足(っていうか耳!?)を突っ込んだ人なので、もう大満足でした。私の中で彼らのハイスピードナンバーは一つの理想系かもしれないです。
「Dir en grey(別にディルじゃなくてもいいけど)格好良いな~、もっと突き詰めてメタルでも聴いてみようかな~」とか思った人は是非聴いてみて下さい!!
ブラック黎明期からの帝王の繰り出す音壁はあなたを暖かく(?)激しく迎え入れてくれますよ!!
但し、抜け出せなくなっても一切責任は負いません(笑)。


MARDUK ★★ (2004-05-31 22:19:00)

>GODさん
「WORLD FUNERAL」はタイトルトラックは疾走感があり、ヤバいギターソロもありベースのフレーズもかっこよく美味しい曲ですが結構スローミドルな曲も多いです。
私のお勧めは威さんと同じく、「PANZER DIVISION MARDUK」です。
全曲徹底して疾走(というか暴走というか突進というか…・笑)で、しかもリフが荘厳で曲ごとに個性があるので聴いていて飽きないです。
もう一つ、「HEAVEN SHALL BURN」も最後から2番目の曲はスローミドルですが、その他の曲は疾走系で、しかもムソグルスキーの曲を部分的に引用したりする箇所もあって、荘厳な雰囲気が漂う素晴らしいアルバムで、これもお勧めです。
…とはいっても、私はまだこの3枚しか聴いていない(スミマセン…)のであまり参考にならないかもしれませんが…とりあえず今挙げた3枚はどれもお勧めです!!


MARDUK ★★ (2004-05-31 22:23:00)

あっ、これじゃ3枚のうちどれが一番お勧めか分かりにくいですね(汗)
ええと、GODさんは爆走疾走系がお好みとのことなので、「PANZER DIVISION MARDUK」が一番のお勧めです。ホンとに圧倒されます!!


MARDUK ★★ (2004-06-23 22:33:00)

>GODさん
こんな初心者の言う事を参考にして頂いて、しかも楽しんで頂けた様なので光栄です!!「HEAVEN SHALL BURN」も凄く良いアルバムですよ。激烈さこそ「PANZER~」に僅かに譲るものの、中世的で陰鬱かつ荘厳、しかも口ずさめる程のキャッチーなメロディのリフが多くて私が持ってる中で一番気に入っています。勿論Voは激烈がなり声なLegionです。
私もまだこのアーティストのアルバムは3枚しか持っていない(でも3枚とも素晴らしい!!)ので、他のアルバムも聴いてみたいな、と思っています。


MARDUK ★★ (2005-02-18 21:06:00)

エミル腕骨折…ほんとに何て事をしてくれるんでしょうね…
ドラマーにとって生命線となる腕を負傷させるなんて…。
その犯人達は、「MARDUKのエミル」と知っての犯行だったんでしょうか?
どっちにしろ許せない事には変わりないですけどね。
私も早くエミルには腕を治して欲しいです。


MARDUK ★★ (2005-10-23 21:08:00)

オフィシャルでMARDUKのライブ映像を幾つか見てたら、血塗れのMortuusの映像が!!
…まぁMortuusならやりかねない・笑(何を)