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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4001-4100
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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4001-4100
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MARDUK - Deathmarch Tour Ep 2004 - 2005 ★★★ (2005-09-27 23:23:00)

ライブ会場限定で販売されたCDですが、何故か日本のCDショップで普通に買えました。
…どういう仕入れ方してるんだろう?

収録曲は4曲。
#1は「STEEL INFERNO」の別ヴァージョン。曲の展開や概要はそれほど変わっていませんが、ヴォーカルのエフェクトの掛け方などが変わっていて(やっぱりこれってMortuusのセンスかな?)、こっちもかっこいいです。#2はインスト。まぁ普通かな。シングルのB面やボートラに入ってそう。#3、4は「THE HANGMAN OF PLAGUE」「THRONE OF RATS」のリハーサル音源。これはめっちゃかっこいいです!!ILDJARNを連想させる、ノイズバリバリできったないけど、フレーズは聴き取れるという音質なんですが、MARDUKの曲でこんなのが聴けるとは思わなかった…特に「THRONE OF RATS」なんてヴォーカルは音が割れんばかりの迫力で最高!!

まだ売ってるか分かりませんが、ノイジーなブラック好きでファンならば買いのEPです。


MARDUK - Frontschwein ★★★ (2015-01-17 11:21:23)

2015年発表の15th。

もう作風の確立しているバンドなので、安心して聴ける内容ですね。スローな部分も破滅的なムードで聴かせつつ、基本的にはスピードに飽かせた、重戦車の砲撃で弾幕を張るような攻撃性と、メロウさと苛烈さを兼ね備えた、ブラック特有のトレモロを含みつつ起伏のあるリフ捌き、Mortuusの特有のタメの効いた、ジャンル屈指の表現力のあるデス声…と、前作とほぼ変わりない作風。

ただ、楽曲のメリハリは前作よりも更に良くなっているのではないでしょうか。特にメロディの織り込み方はより劇的かつ効果的になっている印象。タイトル曲なんて、メロウで印象に深く残るようなフックがありつつも、「死」を直接的に想起させるような凶兆、擬人化された死が舞い踊るような凄惨な優美さがあってほんと素晴らしいと思う。攻撃的な印象の強い彼らですが、その中に映えるメロディのセンスでも一流です。

個人的なハイライトは本編ラストの「Thousand-Fold Death」ですね。これはMortuus氏のベストパフォーマンスの一つと言っても過言ではないでしょう。かつての名曲「Darkness it shall be」を思わせる、早口での捲くし立てのヴォーカルが凄まじい曲ですが…本職のラッパー以上のマシンガントーク、いやマシンガンシャウトっぷりに圧倒されます。ただ、一つ苦言を呈するなら、スローな曲がヴォーカルの表現力に頼り過ぎというか、なんか淡白になってきてる気がするんですよね…。「Bleached Bones」の陰惨さ、「Summers End」の不吉さのような、突出した雰囲気のあるスロー曲があれば更に良かったのですが。

…こうして改めて聴くと、MARDUKってやっぱり別格ですよね。音のクオリティがジャンル内でも高いのは勿論だけど、ジャンルに初めて触れる人にも魅力が伝わるような、求心力の高い楽曲を作れているのが素晴らしいと思う。


MARDUK - Heaven Shall Burn... When We Are Gathered ★★ (2004-05-12 17:45:00)

「荘厳リフ ハイスパートなドラム 危ないがなり系のデス声」という、ブルータルブラックの良い所が徹頭徹尾詰まっている名盤。
「Drcul va domni din nou in transiluhdic」という曲だけややスローな感じですが、その他の曲はすべて疾走、というよりももう暴走って感じの激しさです。
個人的なお勧めは超暴虐な「Darkness it shall be」とメロデスを超える勢いの美しいメロディを聴かせてくれる「The black tormentor of Satan」、「え゛、え゛ー」っていうシャウトが印象的な(笑)「Legion」です。


MARDUK - Heaven Shall Burn... When We Are Gathered - Beyond the Grace of God ★★★ (2004-05-08 08:30:13)

短いインストから雪崩れ込むようにアルバム本編へと誘う曲。
最初聴いた時は微妙な所にブレイクが入っているので次の曲が始まったのかと思いました。今でも流して聴いてるとそう思うときある…


MARDUK - Heaven Shall Burn... When We Are Gathered - Darkness It Shall Be ★★ (2004-05-08 08:30:30)

5分以上に渡ってデス声でがなり続け、ブラストも休む事無く続いている凄まじい曲。
単調と言えなくもないと思うけどここまで徹底されると「ぽかーん、、、」って感じになってしまう(笑)次曲がメロディアスなだけに余計にそう感じるのかも。


MARDUK - Heaven Shall Burn... When We Are Gathered - Glorification of the Black God ★★★ (2004-05-08 08:31:06)

クラシックの名曲「はげ山の一夜」をイントロに据えることで曲に更に不気味さを感じさせる一曲。
本編もイントロのメロディに負けず劣らずダークな感じで、左から右へ流れるようなドラムのフレーズが妙に耳に残ります。


MARDUK - Heaven Shall Burn... When We Are Gathered - Infernal Eternal ★★★ (2004-06-18 03:14:53)

このアルバムで全体的な叙情性の観点から見れば「Beyond the grace of god」や「The black tormentor of Satan」に一歩譲ると思いますが、ワンフレーズの美しさで言ったらこの曲の主旋律が一番ではないかと思います。中世的で綺麗なギターリフのメロディが耳について離れなくなる超名曲です!!


MARDUK - Heaven Shall Burn... When We Are Gathered - Legion ★★ (2004-05-07 21:51:38)

何故かVoの名前と同じ名称(多分「軍団」とか「群魔」という意味)を冠された曲。
曲自体はこのバンドの王道って感じで突進系ブルータルブラックなんですが、この曲で凄いのはVoの掛け声(?)です。イントロから「え゛、え゛ぇ~」とテンション高いんだか低いんだか分からないえずくような声でがなっていて、聴いていると妙に癖になります。しばらくはこの「え゛、え゛ぇ~」がマイブームになりそうな感じ(笑)


MARDUK - Heaven Shall Burn... When We Are Gathered - The Black Tormentor of Satan ★★★ (2004-05-08 08:30:48)

このアルバムの中では最もメロディアスな感じのする曲。
メロディアスと言ってもよくメロデスとかがやってるような勇壮なメロディじゃなくて、陰鬱で威厳を感じさせるメロディなのが私的には凄くツボです。とにかくこの曲はメロディ良すぎです。


MARDUK - La Grande Danse Macabre ★★ (2004-07-02 05:44:00)

速い曲のみで一気に畳み掛けるような前作「PANZER DIVISION MARDUK」と対を成すように、テンポの遅い楽曲も取り入れた7thアルバム。
Legionのがなり声は結構アクが強く、良い意味でしつこい感じがするのでこのCDで聴かれるようなテンポの遅い陰鬱な曲でこそ輝いているような気がします。もちろん速い曲でも激烈性を余す所なく表現していますが。
また、このCDは前作よりも音質が良く、特にベースが目立っています。どうもブラックはベースの音が埋もれがちなイメージがあるんですが、このCDではかなりメロディアスなフレーズを連発していて、それが音質の良さも手伝って凄く良く聴こえます。ベースの目立ち具合で言ったらMAYHEMの「Chimera」と良い勝負かもしれないです。
ただ、中世的なメロディは取り入れられていますが、4thのような分かりやすい、つい口ずさんでしまうようなメロディがあまり無い所が私的にはちょっと残念でした。
ちなみにタイトルの意味はフランス語で「厳かなる死の舞踏」らしいです。


MARDUK - La Grande Danse Macabre - Azrael ★★★ (2004-07-02 05:44:47)

前作「PANZER DIVISION MARDUK」で見せた路線を踏襲したような、激早ブルータルブラック。
メロディは前作の攻撃性に加え、絢爛さが加わって良い感じになっています。このメロディの入れ方が次作「WORLD FUNERAL」のタイトル曲に繋がっていく感じがします。テンポチェンジ後のベースがかなり渋い。


MARDUK - La Grande Danse Macabre - Bonds of Unholy Matrimony ★★ (2004-07-02 05:52:22)

曲の入り方からスローな曲と思わせておいて、意外と躍動感のあるドラムが聴ける曲です。途中からブラストも入るし、聴いていて飽きないですね。


MARDUK - La Grande Danse Macabre - Samhain ★★ (2006-01-19 16:56:02)

スリップケース入り盤のみ収録のボーナストラック。
いつものようにブラスト全開というわけではなく、ノリの良いリズムで、イントロのLegionの咆哮も熱いです。1分半と演奏時間も短め。


MARDUK - La Grande Danse Macabre - Summers End ★★★ (2006-01-19 16:53:32)

MARDUKはスウェーデンのバンドであるはずなのに、何故かこの曲から受けるのは日本的なイメージ。黒い服を着、俯き歩く葬列だとか、怪談のようなおどろおどろしさだとか、そういう印象のある曲。
確かに異色かもしれませんが、かなり不気味で良い曲だと思います。


MARDUK - Live in Germania ★★★ (2006-04-08 21:44:00)

「Heaven shall burn...」発表時のドイツのライブを収録したライブ盤。97年発表。
個人的に好きな4thからの選曲が多いのが嬉しいです。

このライブ盤で最も凄みを感じたのはLegionのヴォーカル。
彼のようながなり声のスタイルって、綺麗にヒズませる為にはかなりの肺活量が必要となるはずなんですが、ここで聴けるヴォーカルはスタジオ音源よりもテンションが高く、あれだけまくし立てるように歌っていながらも、伸ばすところは酸欠で途切れたり擦れたりといったことが無くしっかり最後まで伸びのあるデスヴォイス。

これってステージパフォーマンスも行いながら歌っているんですよね…凄まじいです。Legion脱退の理由って彼が父親になった事だけでなく、喉を痛めてしまったこともあると聞きましたが、そりゃあこれだけ身を削るようなパフォーマンスをしていれば無理もないです。
でも力をセーブするなんて出来ないんでしょうね…Legion、熱い男です。「BEYOND THE GRACE OF GOD」のえづき声なんて最高ですよ。

もちろん他のメンバーの演奏もテンションが高く、しっかりしたもので聴き応えアリです。ただ、これは一回のライブを録音したものでなく、おそらく何回かのライブを曲ごとに編集したものになっているせいか、音質が曲によって違うのがちょっと…
一曲目を聴いた限りではかなりクリアなのに、「LEGION(曲の方)」なんかギターが何を弾いてるか良く分からないくらいノイジー…この曲のメロディ好きなのに。まぁ、「え゛、え゛ーーー」は相変わらず最高なんですが(笑)


MARDUK - Live in Germania - Beyond the Grace of God ★★★ (2006-04-08 22:03:58)

こっちのライブ・バージョンではLegionのえづき声が聴けるのが最高です!!「え゛え゛っえ゛え゛」みたいな感じで咳込みそうというか吐きそうというか…(笑)。音質がクリアなので、この曲の荘厳極まりないリフがしっかり楽しめるのも嬉しい所。


MARDUK - Live in Germania - Darkness It Shall Be ★★ (2006-04-08 22:05:19)

やっぱりLegion凄いよ…
こんなの歌ったら、普通のヴォーカルなら一曲で喉潰しそう。


MARDUK - Nightwing ★★★ (2007-07-15 01:11:00)

98年発表の5th。

4th以降、特にLegionとB War在籍時の8thまでの音源って、どれもブルータルブラックに音楽性を絞りながらも、4thなら中世的なメロディ、6thならひたすら暴虐に特化した作風、7thなら頽廃的な雰囲気、8thなら重さとファストさのバランスなどそれぞれに美点がありましたが、この作品のセールスポイントはずばり言って「コンセプト性」だと思います。

MARDUKみたいなブルータルな曲が続く作風で50分近くランニングタイムがあると、流石に少しダレてきそうな気がしますが、このアルバムは前半をアンチ宗教的な曲を集めたもの、後半をワラキア(今のルーマニア)公爵ブラド・ツェペシがモデルの史実を元にした物語を語るものという、二重のコンセプト性を持たせてメリハリを付けてそれを防いでると思います。

曲自体も流石MARDUKと思える充実振りで、よくライブでも演奏されるらしいSlay the Nazareneなんかは代表曲と並ぶかっこいい曲ですし、メロディもキャッチーなものこそ少ないものの前作の流れを汲む中世的なもので、音質も良くなっているのでアルバムとしての質は高いです。

6th辺りと比べるとスポットが当たりにくいですが、MARDUKが好きな人はもちろん、彼らの音楽に初めて触れる人が聴いても損は無いと思いますよ。まあMARDUKはどれも良いんですが(笑)


MARDUK - Opus Nocturne ★★ (2008-07-02 19:27:00)

94年発表の3rd。
4th以降の作風とは随分違いますね…。

以降のブルデス並にブルータルな曲調・プロダクションを追及した作風とは違い、この作品はどこかロマンティックなメロディで疾走するファストブラックという感じ。音質も以降とは違い、ブラックらしい軽さの残るややノイジーなものになってますね。

…MARDUKは上手くやっている方だと思いますが、ブルータルな音像にメロディを乗せた場合、どうしてもメロウさや雰囲気が相殺される部分が出てきてしまう(逆に、ブルータリティとメロディの対比という魅力も新しく出て来る訳ですが)と思いますが、この作品は作風も音質もブルータリティに主眼を置いていない分、相殺されている部分が少ないと思うんですよね。

MARDUKは3rd以前に限る、という意見をしばしば見かけますが、メロディや雰囲気などを重視する人から見たらこういう作風の方が好ましいと思うのかもしれません。この作品はMARDUKの中でもメロウさは随一だと思いますし。

ちなみに、買うならボーナストラック入りのリマスター盤がお勧め。
ボーナストラックのスタジオライブ音源、音質は一般的なメタルから見たらポンコツもいいとこですが、更にブルータリティから離れ、トレモロのメロディが浮き上がった音像になっているので、プリブラも行けるメロディ派ならかなり楽しめるかと思います。

私もスタジオライブバージョンの方が好きかもしれない…(笑)。


MARDUK - Panzer Division Marduk ★★ (2004-04-28 22:03:00)

自分達を重戦車「Panzer Division Marduk」になぞらえ、まるで全ての物を薙ぎ倒すように30分間に渡り突進しつづける凄まじい名盤。
でもこの速さは重戦車というより高速の爆撃機みたいな感じがしますが(笑)
また、そういうコンセプトのアルバムだけあってSEに爆撃音を入れていたり、歌詞も一曲目の冒頭から「漆黒の、恐ろしくそして強大なパンツァー・ディヴィジョン・マーダックが敵どもの地を蹂躙する(←訳間違ってるかも・汗)」と飛ばしまくり。他にも「2000もの敵意に満ちた戦車どもを葬ってきた」とか「俺の望みは、俺に必要なのは敵達が血を流している姿を見ることだ」と物凄い狂戦士っぷりです。
全曲ブラストしまくりで遅い曲なんて一曲も無いんですが、結構色々な所でメロディアスなリフが出てきて飽きることなく聴けるかと思います。


MARDUK - Panzer Division Marduk - 502 ★★★ (2004-04-28 22:04:21)

この曲は曲の激しさも然ることながら、歌詞もすっごい威勢が良いです(笑)「嵐だろうが雪だろうが太陽が微笑んでいようが、夜の闇が深かろうが煮え立つような陽気だろうが、奴等の顔は埃に塗れてその士気は高い!!」凄まじい戦闘意欲です。参りました(笑)ちなみに曲のバックでも戦争のSEが流れます。曲後半で登場するベースのフレーズがかなりかっこいいです。


MARDUK - Panzer Division Marduk - Baptism by Fire ★★★ (2004-04-28 22:03:53)

この曲はサビ(Death from aboveのところ)のリフがなかなかメロディアスで聴きやすいような感じがします。
…といっても他の曲同様ブラスト入りまくりのブルータルブラックなので五十歩百歩ですが(笑)


MARDUK - Panzer Division Marduk - Christraping Black Metal ★★★ (2006-04-08 21:45:35)

6thの中ではこれが最も人気の様ですが、それも頷けます。
アルバム内の他の曲と比べてもリフの荒涼感が強いですね。


MARDUK - Panzer Division Marduk - Fistfucking God's Planet ★★★ (2004-06-25 22:49:10)

この曲もアルバムの他の曲と同様、かっこいいリフと凄まじい激しさのブラストの渦巻くようなブルータルブラックなんですが、歌詞も凄いです。なんと殆ど語尾で韻を踏んでます。その上で意味をちゃんと成した歌詞にしている所など、曲作り以外の面でもセンスの良さを感じさせる良い曲になっていると思います。


MARDUK - Panzer Division Marduk - Panzer Division Marduk ★★ (2004-04-28 22:03:27)

一曲目からいきなり凄いテンションの曲!!
このアルバムは終わりまでこんなテンションです(笑)でもこの曲は終わり方がアルバム内で最も大仰。最初の曲なのに。


MARDUK - Panzer Division Marduk - Scorched Earth ★★★ (2004-05-08 08:29:57)

この曲のボーカル滅茶苦茶ツボを突いてます!!
なんかリズミカルな感じで歌詞を置いていくような歌い方で、もしかしたらキャッチーと言ってもいいくらいかもしれない。


MARDUK - Plague Angel ★★★ (2005-02-02 23:01:00)

ブルータルブラックからは最近離れてましたが、輸入盤のあまりの安さにつられて購入。
でも、アートワーク白黒で病んでて今までで一番かっこいいと思いますが、歌詞が非常に読み辛いですね…日本盤を買うべきだったかも。

作品の数が増えるにつれ、音楽性を変化させるバンドとそうでないバンドがいますが、MARDUKは間違いなく前者ですね(笑)4thと聴き比べてみても、「進歩」はしていても、ブラスト・荘厳リフ・がなりスタイルのデスヴォイスという曲の根幹はなにも「変化」してません。
4thの時とは共通するメンバーが一人しかいないのに、やっぱりファンが望んでいる事と自分たちのやりたい事がはっきり分かっているバンドって強いんだな…と、改めて実感。

さて、今作を作るにあたってVoのLegionが脱退し、新メンバーにMortuusが加入した訳ですが、このヴォーカルもかなり良いですね。確かにLegion程のえぐいまでのねちっこさは感じられないですが、その分声の種類が多いです。

ただがなるだけでなく、溜めを利かせたり挙句の果てには咳き込んでみたり、かなり良いヴォーカルです。以前はプリミティブブラックのバンドに所属していたらしく、納得できる狂性です。インタヴューによるとLegionは喉を痛めていて、しかも育児に忙しいらしいので脱退はしかたないのかもしれませんが、後任がこのMortuusならば満足です。
Legionは良いパパさんになって下さいね(でもあのがなり声でしつけられたら絶対反抗できなさそう…その結果超良い子になったりして・笑)

今作ですが、まだMARDUKの全作を聴いていない私が言うのもなんですが、もしMARDUKの作品にランキングをつけるなら6th、4thと並んでベスト3に入る名盤だと思います。
前作よりもリフの緊張感が上がったり、ドラムは更に凄まじいブラストを披露していたりしていますし、アルバムの構成も早い曲と遅い曲の曲数のバランスが理想的で、全体的にパワーアップした作品だと思います。さすがに日本盤が出ているだけのことはあります…

追記:Mortuusの在籍していたバンド「FUNERAL MIST」はプリミティブではなかったです。でもかなり良いバンドなので、このアルバムが気に入った方には是非聴いてもらいたいです。


MARDUK - Plague Angel - Blutrache ★★★ (2005-05-14 19:07:42)

私もN男さんと同様、この長さなら恐らくスローテンポな曲だと勝手に思っていたら、疾走感のある曲だったので驚きました。後半はテンポを落としますが、そんな事には我関せずといった感じで精神に異常を来したかのように一心不乱に叫び続けるヴォーカルが怖いです。ほんと良いヴォーカリスト見つけてきましたね(笑)


MARDUK - Plague Angel - Deathmarch ★★★ (2005-05-14 19:07:58)

前作のラストの曲の路線を更に押し進めたかのような、冥府の行進曲。
暗黒のブラスサウンド、咳き込みながら呻くヴォーカル、葬送曲のようなメロディ…どれもが聴き手の恐怖を煽る、非常にダークな楽曲です。本作のスローナンバーでは一番好み。


MARDUK - Plague Angel - Everything Bleeds ★★★ (2006-03-10 17:54:25)

「Everything bleeds, Everything bleeds, Untie your dress」のところのテンションの高さはもう異常というより無いです。その前に「ヒキ」のパートを作って更に体感速度を高める曲作りもさすが…。


MARDUK - Plague Angel - Holy Blood, Holy Grail ★★★ (2005-05-14 19:08:19)

9thアルバムにしてこのキレのあるリフ、なんとも素晴らしいです。
個人的にこのアルバムの曲って、ブルータルになっただけでなく、得体の知れない恐怖感のようなものが更に強くなった様に思います。


MARDUK - Plague Angel - Life's Emblem ★★★ (2005-02-02 23:03:00)

リフの緊張感とメロディの良さ、ブラストの凄絶さはもう言わずもがなの超名曲ですが、歌詞の方も凄い…死神が男に残酷な死を突き付けるという内容ですが、理不尽な死に怯える男の台詞と冷厳かつ無慈悲な死神の台詞が、Mortuusのデスヴォイスによって表現されています。詞を読みながら聴くとかなり怖い作品です。
しかしその詞も、詩語(「vernal bloom」=春の花、等)が使われていたり意外にもポエティックなんですよね…MARDUK、恐るべし。


MARDUK - Plague Angel - Seven Angels, Seven Trumpets ★★ (2006-03-10 18:01:12)

イントロのドラムのオカズの「コココッ」って入れ方が妙に好き(笑)
この曲、途中アカペラに近いデスヴォイスが聴ける部分があるんですが、特にライブヴァージョンでは邪気が凄い事になっていてかっこいいです。流石はMortuusです。歌詞の「子羊が第七の封印を解いた時、天は沈黙に包まれた…」は聖書のヨハネ黙示禄の一節ですね。


MARDUK - Plague Angel - Steel Inferno ★★ (2006-03-10 17:58:13)

2分ちょっとの短い曲ですが、勿論MARDUK節炸裂です。
ラストの右耳と左耳を代わる代わる蹂躙していくシャウトなどもうたまりません。Deathmarch EP収録のオルタナティブ・ヴァージョンはブルータリティでは劣るものの、特にヴォーカル面において更に邪悪でかっこいい仕上がりになってます。


MARDUK - Plague Angel - The Hangman of Prague ★★★ (2005-02-02 23:02:20)

今回はSEを一曲目に配置して、雰囲気を盛り上げてから本編に突入かな~とか思って暢気に構えていたら、突如「これがMARDUKだ!!」といわんばかりの超絶ブルータルブラックに!!メンバーは変わっても、音楽の方は相変わらずで安心です。


MARDUK - Plague Angel - Throne of Rats ★★★ (2005-02-02 23:02:42)

一曲目が切り返して雰囲気を変えたのだと思っていたら、いつのまにかCDプレイヤーに「2曲目」と表示されていました(笑)この繋げかたは見事としか言い様がないですね。「やられたっ」って感じでした。個人的に4回目くらいの「Throne of rats」で吐きそうな声を出すのがすっごいツボです。


MARDUK - Plague Angel - Warschau ★★ (2005-05-14 19:08:34)

確かこの曲、インタヴューでは「キャッチーな曲」として言及されてましたね。確かにイントロからブラック好きには親しみやすいリフで畳み掛けてきますし、サビの「WARCHAU WARCHAU」連呼も分かりやすくていいです。


MARDUK - Rom 5:12 ★★ (2007-09-29 00:23:00)

国内盤も出てますが、私も輸入盤を購入しました。
それまで輸入盤どこも約2500円くらいだったのに、国内盤が出てから見たら2000円になってたので(笑)。それに国内盤も曲数が増えているという訳ではないみたいなので…。ちなみに、タイトルは聖書のローマ人への手紙の罪と死に関連した部分を指してます。

作風的には、前作同様反宗教よりも、ブラックメタルを通じて「死」を色々な側面から描写したような作風で、GODさんの言う通り勢いから雰囲気重視にシフトしてますね。スローでムードのある曲を効果的に配した構成は7thとも共通しているように思います。
前作よりもヴォーカルやベースが良く聴こえるようになっていて、音質はアップしてます。

ただ、個人的な思い入れでは前作の方が上かもしれません…。
ロック的なリズムを取り入れたり、ゲストを呼んで普通声で歌わせたりしてますが、そうした実験性が功を奏しているかといわれると微妙な気も。前者はSATYRICONやENSLAVED、CODE辺りと比べると中途半端な印象だし、後者は不気味な朗唱タイプではなくメタリックな声で、「死」を描写する風景を壊してしまっているように思えてなりません。全体的にフックが足りない気もするし…2曲目のツインVoなんかはかなり良い感じですが。

そういう訳で、悪くは無いけど「MARDUKならもっと凄い作品を作れる」と思ったアルバム。Mortuusのヴォーカルの表現力はシーンでも抜きん出ていると思うし、最近の「死」を意識した雰囲気作りも彼等の作風には合っていると思うし。速い曲ならWORLD FUNERAL、遅い曲ならSUMMERS ENDくらいのキラーチューンがあればもっと良かったのではないかと思います。

ちなみに、Mortuusの素顔をネット上で見たんですが、かなり美形で驚きました(笑)。


MARDUK - Rom 5:12 - Cold Mouth Prayer ★★★ (2007-11-14 22:02:07)

やはりMARDUKにはこの手の曲を求めてしまう…。
サビの掛け合いは、お互いの声質を活かしていて実にかっこいい…んですが、最後のSEがご臨終みたいでちょっと笑えます。妙にタイミング良く入ってくるし(笑)


MARDUK - Serpent Sermon ★★★ (2012-07-08 23:31:32)

2012年発表の12th。

MARDUKってブルータルブラックにしては分かりやすい曲が魅力で、例えば「Panzer Division Marduk」のアルバムを通しての爆走とか、代表曲といえるであろう「World Funeral」「Azrael」辺りのキャッチーなメロディなど、「1フレーズで殺す」音楽性を持っているイメージなんですが…Mortuusが加入してからの2作目「Rom 5:12」辺りからもっとディープな方向に向かいだした印象で、この作品もその延長線上にある感じですね。

例えば2曲目の、ドラムは爆走しつつリフの音圧に変化を付けることで、雷鳴のような迫力を得ているアンサンブルなんかが象徴的なんですけど、以前よりも緩急の付け方だったりメロディの濃淡の按配だったりが、よりダイナミックかつオーガニックになっている印象なんですよね。加えて、今作では「Plague Angel」以前のキャッチネスも更に強調されている感じで、今までの彼らの作品の集大成と言っても過言ではない充実した仕上がりになっていると思う。

当然、Mortuusのブラック界屈指の表現力を誇るヴォーカル、Morganの荒涼感を聴き手の感覚にダイレクトに伝えるかのようなリフ捌き、暴虐でありながら死を感じさせる陰惨さも伴った曲調など、今までのMARDUKが持っていた魅力が発揮されていることは、言うまでもありませんね。ベテランらしいクオリティの高さも当然ありつつ、しっかり作品ごとに成長や変化が感じられるのは凄いと思う。これだけ縛りの多いジャンルで長く活動していて、アルバムが金太郎飴にならないというのは本当に偉大。改めてそれを感じた作品でした。


MARDUK - Warschau ★★★ (2006-01-21 15:42:00)

MARDUK結成15年を記念して発売されたライブアルバム。
現メンバーになってからは初のライブ音源ですね。

音質は…ライブの割にはかなりクリアで、良い音だと思います。
曲によっては、少しギターのメロディが原曲より聴こえ辛くなっている所もありますが、迫力があって良い感じです。あまりにも気持ち良く聴けるので、音量を上げて70分全部聴き通したらちょっと耳鳴りが…(笑)

パフォーマンスの方はもう文句無しです。
特にMortuusは一曲目からハイテンションでがなりまくりで、そんなんで最後まで保つのか…と思わせる程凄い声ですが、しっかりラストまでがなり続けてます。彼はセンスが良いだけでなく、喉の強さも相当凄いですね。ライブだと更に前任者LEGIONのスタイルに近いと思います。早口部分の吐き捨て方のキレは彼以上ではないでしょうか。でもFUNERAL MIST風暗黒スタイルも聴きたかったかも。

また、客への煽りやタイトルコール、MCなどライブならではの演出も光ってます。
特に、⑥の「PANZER, DIVISION, mmmMARDUK!!」のタメが利いたタイトルコールから一気に聴衆を蹂躙にかかる部分や、⑬の前のドスの利いた演説(?)がかっこよくお気に入り。

ただ、選曲はスローな曲とファストな曲のバランスは良いんですが、名盤4thからの曲や「WORLD FUNERAL」「LIFE'S EMBLEM」が無かったりするのが少し不満。
まあ選曲に関しては追求するとキリがないですけどね…

10000枚の限定らしいですが、まだ15000枚限定品のINFERNAL ETERNALを良く見かけるのでそこまで急がなくても大丈夫だと思います。でも一応、確実に欲しければ買っておきましょう。とりあえずMARDUK好きなら買って間違いはないと思いますよ。


MARDUK - Warschau - Bleached Bones ★★ (2006-02-05 09:31:38)

こういう声量が必要とされる曲はやっぱりLegionの方が上手いかな…と思いますが、「Beatiful」の前で一瞬タメを作るMortuusの歌い方が耳について離れない…やはりライブでも不気味な雰囲気です。


MARDUK - Warschau - Blutrache ★★★ (2006-04-08 21:59:41)

アルバム版と比べると後半が少しカットされて短くなってますが、ヴォーカルの声がデカい分こっちの方が好きかも。特に「Panzer thunder panzer death, Black~」の部分は燃えます。しかしこの曲のリフ、クラシック並の荘厳さのある物と破滅的に暗い物があって本当に聴き応えあるなぁ…。


MARDUK - Warschau - Panzer Division Marduk ★★★ (2006-04-08 21:55:38)

アルバム・レビューの方でも書いたんですが、イントロ→タイトルコール→蹂躙開始!!な展開が本当にかっこいい。テンポも上がってるので、その分捲し立ての殺傷力も上がってますね。


MARDUK - Warschau - With Satan and Victorious Weapons ★★★ (2006-02-05 09:33:25)

音質のせいか、ヤケクソ感がさらに増しているような…
特にドラムは凄まじいです。


MARDUK - World Funeral ★★ (2003-11-19 22:36:00)

私はブラック初心者ですが、これはカッコイイアルバムだと思えました。
音質が素晴らしいので暴虐性がガンガンに伝わって参ります。生き急いでる感じのブラストがヤバいですが、真性ブラックはここまでやらなくちゃいけないのでしょうか…もち大歓迎ですけど(笑)
凄まじい疾走感の①や④なんかは一度聴いたときから、自分の中でもう「超名曲」レベルです!!
特にスローな曲では顕著ですが、LEGIONのデスボイスは歪み具合が半端ではないのにも関わらず、どこかメロディを感じ取れる個性的な声ですね。こういう声大好きです。
最後に陰鬱なインストで終わる趣向もGOODです。


MARDUK - World Funeral - Bleached Bones ★★★ (2003-11-19 16:32:08)

MARDUKのこういう曲、結構好きですがその中でも屈指の曲かと。
重々しく引きずる曲調に、歪みきってへばりつくヴォーカルを乗せたミディアムチューンですが、このLEGIONの歌声が良い味出してます。まるで骸骨が死者へのラブソングを歌っているみたい。


MARDUK - World Funeral - Blessed Unholy ★★ (2003-11-19 22:36:47)

とにかく疾走する前半と、禍々しい感じのする後半からなる曲。
アルバムの歌入り最後の曲なので、疾走で終わって欲しかった気もしますが、最後のインストとのつながりが素晴らしいのでこれでいい感じですね。
でも「I believe in slime」…すらいむ、ですか…。


MARDUK - World Funeral - Castrum Doloris ★★★ (2003-11-20 21:45:25)

タイトルはラテン語で「哀しみの要塞」(多分)。
この曲も前曲「TO THE DEATH'S HEAD TRUE」と同様、退廃的な雰囲気を持った曲です。
「BLEACHED BONE」でも思いましたが、なんとなくボーカルにメロディが感じられます(ギターのフレーズのせいかもしれませんが)。このべちゃーっと歪んでへばり付く感じの歌い方が非常にカッコイイです。


MARDUK - World Funeral - Cloven Hoof ★★ (2003-11-20 21:45:41)

一曲目やタイトルトラックに負けない疾走感を誇る一曲。
私的に「神は真っ黒な憎悪をもたらす悲惨なる豚」との一説を聴いて、宗教、信仰の違いが元で人の命が失われていくことを告発している様に感じました。過激なブラックメタルを演奏しているいうだけでなく、人々に考える機会も与えるという行為に感心しちゃいました。


MARDUK - World Funeral - Hearse ★★ (2003-11-27 22:39:15)

「The funeral is about to begin...」のナレーションとともに物凄いブラストが迫ってくる一曲。
タイトルトラック程の疾走感は無いですが、そのかわり緩急をつけた曲調でへヴィさに優れた楽曲だと思います。
歌詞は死者を攫う悪魔の霊柩車!?なんだか日本の妖怪「火車」を想起させるような詞です。


MARDUK - World Funeral - Night of the Long Knives ★★★ (2006-03-10 18:03:28)

途中のキー入りパート、素晴らしいですね…
特に煌びやかと言うわけではないですが(まぁMARDUKだし)、骸骨が墓から次々に這い出してくるような不気味さがあってかなり好きです。確かにこのあたりは貫禄を感じますね。


MARDUK - World Funeral - To the Death's Head True (2003-11-20 21:45:53)

まるで葬送行進曲の如き不気味なリフと重苦しいリズムがカッコ良い、割とスローな曲。
こういうスローな曲もしっかり聴かせてくれる辺り、ベテランの余裕みたいな物が感じられます。


MARDUK - World Funeral - With Satan and Victorious Weapons ★★★ (2003-11-19 16:32:34)

MARDUKはこの曲が初体験でした。
一本調子なブラストだけでなく、センスのあるカッコイイリズムを取り入れているのがまた素晴らしいです。音質がクリアなため、暴虐性が余すことなく伝わるので激しいもの好きには是非聴いて欲しい一曲。まだブラック初心者の私にもカッコ良さが伝わったので、初心者にもお勧め出来る一曲ではないでしょうか。


MARDUK - World Funeral - World Funeral ★★★ (2003-11-19 22:36:02)

アルバムのタイトルトラックだけあって、凄まじい疾走感を誇る曲。
ただ疾走するだけでなく、要所でツボを衝いたメロディを入れてくれるのが心憎いですね。これは勿論超名曲でしょう!!こーいう曲は大歓迎です、ホントに素晴らしい…。


MARDUK - Wormwood ★★★ (2009-10-12 19:43:00)

2009年発表の11th。
タイトルは「苦ヨモギ」の意で、ヨハネの黙示録に登場する、水を苦くし人々を苦しめる星の事。…前作に続き、また聖書関連の宗教色の強いタイトルですね。

Mortuus加入以降、Legion在籍時のスタイルをかなり引き継ぎつつ、名盤と言える質の高さがあった「Plague Angel」、実験的な要素を取り入れ宗教的な邪悪さを表現しようとした、過渡期的な作品と言えそうな「ROM 5:12」を経て、今作で遂に今までのMARDUKのスタイルとMortuusの個性が融合した、傑作を作り上げたのではないでしょうか。

まず耳を引くのは、Mortuusのヴォーカルスタイル。
MARDUKではがなり、TRIUMPHATORでは呪詛系低音、FUNERAL MISTでは苦しむような呻きをメイン…と使いわけていた感があるんですが、今作はFUNERAL MISTで使用しているような、怨念と苦悩に満ちた呻きが今まで以上に取り入れられている印象。特にラストの声、部屋で聴いてるのが漏れてたらマジで精神状態を心配されそう(笑)。デス声への情感の込め方は、FUNERAL MISTの「Maranatha」に匹敵するかと思います。

また、曲の方も不気味なアルペジオが、NED勢に通じる宗教的邪悪さを演出する「Whorecrown」を初め、前作よりも更に濃いムードを醸し出すことに成功していて、よりFUNERAL MISTに近付いた感じ。
でもMARDUKらしいブルータリティやリフの分かりやすさと切れ味、メジャー性も失われていない辺りが素晴らしいです。遂に歯車が完璧に噛み合い始めた感じ。

前作は正直不満の残る作品だったんですが、今作はどっちかというとFUNERAL MISTの方が好みだった私でも大満足の作品。MARDUKの今までの音楽性やMortuusのヴォーカルに惚れている人だけでなく、全エクストリームメタラー必聴の作品だと思います。


MARE ★★ (2011-11-12 11:14:36)

KEEP OF KALESSIN、CELESTIAL BLOODSHEDの元メンバーが在籍するブラックメタルバンド。まだフルアルバムはリリースしていませんが、SATANIC WARMASTERのメンバーが運営しているWerewolf RecordsよりEPを出しています。


MARE - SPHERES LIKE DEATH ★★★ (2011-11-12 11:15:31)

2010年発表の4曲入りEP。

これは個人的にモロにツボな路線ですね。
かっこよさと、邪悪なムードを見事に両立させたブラックメタル。ほどよくノイジーなギターと、うっすら靄が掛かったようなキーボードが妖気の立ちこめる雰囲気を演出し、そこにどこか密教的な響きを持つ、邪悪極まりないトレモロリフが絡むスタイル。脈動するように蠢くベース、Attila系の、邪な真言を厳かに唱えるようなヴォーカルも、作品が放つ邪気を更に強いものにしています。

また、アンビエント方向へのアプローチも見られるのが特徴で、特にパーカッシブなドラミングと妖しげな語りが奥行きのある闇を演出し、そこにギターが邪教徒の儀式に使われる楽器の如く響くタイトル曲は、バンドサウンドを用いてアンビエント風の雰囲気を出していて、かなりムードの濃い曲。ただ、それに加えてラストの曲がキーボードアンビエントなので、ストレートなブラックメタルの楽曲は2曲しかないのが物足りない。

…とはいえ、作風がもうツボだし、邪悪さの演出のクオリティが非常に高いので、個人的には☆3つ付けたいところ。フルアルバムの発売が待たれます。


MARE COGNITUM - Phobos Monolith ★★★ (2015-05-31 11:46:59)

2014年発表の3rd。
バンド名はおそらくラテン語で「意識の海」でしょうか?

ギターリフの轟音の壁が、意識を現実と断絶させるような、どこか夢見るような雰囲気を醸し出しつつ、神秘的なトレモロリフのメロディと絶叫ヴォーカルを伴い、疾走していく、ポスト/シューゲイザーブラック勢やカスカディアン勢に通じるブラックメタル。ただしカスカディアン勢の自然崇拝的な雰囲気は希薄で、こちらは意識に作用しコズミックな情景を演出するような、どこか思索的というか哲学的な印象の音。

…と言っても、その演出すべきムードを全て音に変換できている感じで、小難しくなく音に身を委ねられるのが良いですね。例えば一曲目の6分を少し越えた辺りのパートなど、聴かせどころではトレモロのメロディをはっきり、音程の上下をくっきり聴かせてくれる辺り、この手としてもメリハリの付いた音に仕上がっていると思います。個人的には、この手はやはりこれくらいメロディにフックがある…というかメロディの主張が強い方が好きですね。

私はこの手のアトモスフェリック・ブラックでは余程空間演出が上手くない限り、メロディが地味だと飽きて音の世界に集中できなくなってしまうんですが、この作品は良い感じにフックがあるのでどんどん引き込まれていきます。気分ではないときにかけていても、いつの間にか引き込まれてる魅力を持った良盤です。


MARILYN MANSON ★★ (2003-11-07 21:43:00)

>>えるさん
俺に命令すんなぁ!!!(笑)
でも確かに票数少ないですね…私はもうレビュー書いちゃったし。(しかもその後改名…)
みなさん、上記2曲は良い曲ですよ~!!もっと聴きましょう!!


MARILYN MANSON - Antichrist Superstar - 1996 ★★ (2003-11-15 00:18:21)

「antixxx」の形で次々に敵対するものをならべ、最後にはその対象が自分自身にまで向けられている恐ろしい曲(笑)
この曲を始めとしてこのアルバムの収録曲はトレントの影響下の所為か、インダストリアル色が強いですね。バンドサウンドをメインとしたバージョンでも聴いてみたいです。それだけにライブ盤「THE LAST TOUR ON EARTH」未収録は残念…。いっそのこと1996'03とかいってリメイクして欲しいかも(既にタイトル意味わかんないですが)


MARILYN MANSON - Antichrist Superstar - Antichrist Superstar ★★ (2003-11-04 13:02:44)

アルバムのミックスだとテンションの高さが損なわれている感があるけど、かなり不気味かつアジテーション力のある曲です。この曲はライブ盤のがシャウトが効いてて格好良いかも。
イントロのドラムに合わせての掛け合いはテンション上がりそうでいいです。何気にCRYPTORCHIDと歌詞がリンクしてますね。
何故かカラオケ(HYPER JOY)に入っているのでもうイントロから叫びまくり、調子いいときはライブ盤の真似して「You can't kill me motherfxxker!!」とか叫んじゃいます。みなさんも歌いましょう(笑)


MARILYN MANSON - Antichrist Superstar - Cryptorchid (2003-11-22 18:51:34)

まるで異世界の鎮魂歌のような不気味な曲。
静かな中でマンソンのボーカルと子供(?)のコーラスが不気味に響いています。歌詞のNumber7は七つの大罪を表しているという解釈を聞いた事があります(対訳のナンバーセブンってそのままじゃん・笑)。因みにタイトルの意味は「無睾丸症候群」だそうで…(笑)
「Never get to seven...」


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) ★★ (2003-11-20 22:34:00)

私がマリリン・マンソンを初めて聴く人に対し、一番最初にオススメしたいアルバム。
「ANTICHRIST SUPERSTAR」はトレントの影響下の為かインダストリアル色が強く、また「MECHANICAL ANIMALS」はグラム色が強くあまり激しい曲も無いため、コレが一番入りやすいアルバムではないでしょうか。
適度に激しく、適度にキャッチーでその匙加減は本当に絶妙です。③④のようなポップかつ激しい曲もあれば、⑦⑩のように絶望感溢れる曲もあり、楽曲の振り幅は今までで一番広いかと思われます。そしてなんと言っても⑭。これは実際に聴いて欲しい、かなり激しい曲です。
マンソンのボーカルもシャウトでメロディを歌うというスタイルが一番ハマっていて、唯一無二の魅力が出てきたかな、といった印象です。彼の声は中毒性がありますね。
ただ、収録曲が確かに多く、最後まで聴くとかなり疲れます。4つのセクションに分かれているので2セクションくらいに分けて聴くと丁度良いかもしれません。
日本盤には超名曲「THE NOBODIES」のアコースティック版が入っているので是非そちらを買いましょう!!


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) - Count to Six and Die (The Vacuum of Infinite Space Encompassing) ★★★ (2003-11-07 21:57:14)

不気味、なのだけれど儚げなピアノが美しい名曲。
「1、2、3、、、」のカウントが薄ら寒い恐怖を呼び起こします。3部作のストーリーから考えると、この曲で「自殺」に失敗した空虚感がメカニカルの1曲目「GREAT BIG WHITE WORLD」に繋がっていくのかな?曲のラストには一曲目の弾を装填する音とのリンクも見えてくるような引鉄を起こすSEも入ってます。
しかしタイトルが長い(笑)


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) - The Love Song ★★★ (2003-11-07 22:03:14)

私はマンソンは「HOLY WOOD」から聴き始めたので、この曲のサビのシャウトにやられました(笑)。この手のボーカルが好きな人には悶絶モノですね。テンポはそんなに速くないけれど、掛け合いに胸が熱くなるような一曲です。
ちなみにこの曲で「fxxk yeah」が「クソ喰らえ」という意味ではなく、断固とした肯定を表すという事も学び、英語の勉強も出来ちゃいました(笑)一挙両得って奴ですね。


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) - The Nobodies ★★★ (2003-11-07 22:12:08)

この曲は凄いです…
マンソン流バラード的な絶望感と、魂のこもった咆哮の同居は本当に素晴らしいです。これを聴くと「HOLY WOOD」がアメリカ本国ではあまり売れなかったのが不思議です。この曲を初めとして最高傑作だと思うんですけど…。
日本盤にはこの曲のアコースティック版が入っていますが、もともとメロディの良い曲なので凄くハマっています。買うなら日本盤を買いましょう、この曲のアコースティックはおいし過ぎます。


MARILYN MANSON - Lost Highway - Soundtrack - I Put a Spell on You (2003-11-07 22:14:03)

歌詞だけ読んでると可愛らしいのに…


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - I Don’t Like the Drugs (but the Drugs Like Me) ★★ (2003-11-04 13:17:58)

マンソンにしてはポップでキャッチーな曲ですね。一般層にもアピールできると思いますが、歌詞がドラッグというあんまり一般の人々の興味を引かなそうな物を歌ってるのが受け入れられないかもです。それとゴスペル調(?)のコーラスがドラッグについて歌ってるのはなんとなく皮肉としか思えません(笑)ダークなユーモアのセンスも感じます。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - The Last Day on Earth ★★ (2004-05-14 23:19:58)

この曲がいまいち人気無いのって次の「COMA WHITE」が名曲過ぎるからかなぁ…
単体で聴くとバラード調でなかなか良い曲です。


MARILYN MANSON - Portrait of an American Family - Cake and Sodomy (2003-11-15 00:05:42)

1枚目の(実質的な)1曲目にして歌詞が超ヤバいです。
「I am the god of fxxk(チャールズ・マンソンは常に陰茎が××状態でそう呼ばれていた、って話を聴いたことがあります)」で始まり、サビは確か「そこの白ぇの、跪きな。美女と男色の時間だぜ」みたいなことを歌っていたと思います。いきなりコレでいいんでしょうか、いいんです(笑)
曲はマンソンの濁声と力の抜いた歌唱の使い分けがいいフックになった、マンソンの中ではポップな曲になっていると思います。


MARILYN MANSON - Portrait of an American Family - Dope Hat ★★ (2003-11-14 23:56:06)

このアルバムを象徴するような、おどろおどろしいシンセの音色が特徴の曲。
意外とポップで、特にサビやイントロのリズムが「Beautiful People」で劇的な萌芽を見せたマンソンのポップセンスが伺えます。


MARILYN MANSON - Spawnサントラ - Long Hard Road out of Hell ★★★ (2003-11-04 13:10:22)

SPAWNのサントラ自体がテクノ&ドラムンベ—スとロックアーティストの融合というコンセプトのアルバムだけあって、リズムにはかなりテクノの要素が感じられます。女声コーラスの「tu tu lu...」ってフレーズがキャッチーで、最新アルバム(11月現在)収録の名曲mOBSCENEをちょっと思い起こされます。マンソンのボーカルは妖艶なんだけど嫌味がなくていいです。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - (s)AINT (2003-11-22 18:50:35)

マンソンの歌詞センスが炸裂した一曲。
「SAINT(聖者)」と「AIN'T(BE NOTの短縮形=否定)」を掛けてしまう言葉遊びが面白いです。曲はポップなんだかへヴィなんだか分からない、正にマンソンといった感じです。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - Doll-Dagga Buzz-Buzz Ziggety-Zag ★★★ (2003-11-07 21:48:49)

キャッチーかつ心地よいリズムが特徴のノリの良い曲。
「みんなでドラムを叩きまくった」だけあって、手数の多いリズムになっています。言葉遊びのようなサビのフレーズもポップ(って言っていいのかな?)で格好良いです。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - Ka-Boom Ka-Boom ★★ (2004-05-14 23:19:40)

タイトルを日本語にすると「ドッカーン、ドッカーン」
どうしちゃったんだマンソン(笑)歌詞は今までのアイロニーや悲壮感、シリアスさが消えてある種のダサかっこよさが出て来たような…


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - The Bright Young Things ★★ (2003-11-07 22:17:40)

サビ部分やイントロなどで聴かれるインダストリアルっぽい音がカッコイイ曲。
この曲を聴くとアルバムが「ANTICHRIST SUPERSTAR」と「HOLY WOOD」のおいしいとこ取りのアルバム、って評されてたのが分かる気がする…


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - This Is the New Shit ★★★ (2003-11-22 18:51:58)

遂にマンソンがラップ…??と思いましたが、ポップでリズミカルなボーカルが非常にカッコ良く、サビでいきなり爆音になる展開もおいしいです。
アルバムの幕開けに相応しい曲ですね。


MARILYN MANSON - The Last Tour on Earth ★★ (2003-11-24 18:13:00)

ベスト盤など出さなそうなマンソンですが、「ベスト盤的選曲」のライブアルバムという事で、初心者にもオススメ出来る内容になっていると思います。
とにかく音質も選曲も素晴らしく、オープニングがいきなり不朽の名曲「THE REFLECTING GOD」で、掛け合いのカッコ良い「LUNCHBOX」、一番有名な曲であろう「THE BEAUTIFUL PEOPLE」など正に代表曲のオンパレードです。個人的にはインダストリアル色の強い「ANTICHRIST SUPERSTAR」の曲がタイトなバンドサウンドで聴けるのが嬉しい所ですね。まあ、これで「1996」「ANGEL WITH SCABBED WINGS」あたりが欲しくなかったといえば嘘になりますが…。
マンソンの歌唱はライブでも凄いです。あの倍音ボーカルでよくぞピッチをあまり外さないものです。とくに「IRRESPONSIBLE HATE ANTHEM」でずっと「FXXK IIIIIIIIIT!!!」と叫んでいるところがカッコ良いです。
更にステキなリフを持った名曲「ASTONISHING PANORAMA OF THE ENDTIMES」を収録しているのでファンならずとも買いなアルバムだと思います。


MARILYN MANSON - The Last Tour on Earth - Astonishing Panorama of the Endtimes ★★★ (2003-11-15 00:29:58)

マンソンのだみ声でのメロディの咆哮がカッコイイ、このアルバム唯一のスタジオ収録曲。この時点での新メンバーのJOHN5のギターリフが非常に良いです。
このアルバムを始めとし、「The Other Side Of...」や「The Fight Song」のEPにも収録されているのでファンなら耳にする機会は多いかと思います。
何故かアルバムには載っていない後半部の歌詞は「The boy has purified the quitter gods/Burning up his cross like a revelation/And his glass jaw opens like a puppet head」らしいです(調べた)。載せるならちゃんと載せてくれ~(笑)


MARILYN MANSON - The Other Side Of... ★★ (2003-11-24 18:13:00)

EPのカップリング曲、ライブ盤のボーナスディスク、サウンドトラックへの提供曲などアルバム未収録曲をまとめたアルバム。
ジョンレノンのカバー曲である「WORKING CLASS HERO」、マンソン屈指の名曲「LONG HARD ROAD OUT OF HELL」などはファンならば是非とも押さえておきたい曲です。他にも、何故か収録されている「LONG~」のインストバージョンの「INSTRU-MENTAL HELL」、恋人に捧げた「A ROSE AND A BABY RUTH」など、アルバムではお目にかかれないであろう、正に「THE OTHER SIDE OF...」といった風情の曲も収録されています。ただ、歌詞が付いていないので海外の歌詞サイトを参照しましょう。
アルバムを揃えてなお物足りない人には購入を勧めます。


MARILYN MANSON - The Other Side Of... - A Rose and a Baby Ruth (2003-11-26 21:29:16)

マンソンが当時の恋人ローズに捧げた一曲。
もうサザンオールスターズかと思うようなポップな曲調に聴いているこっちが恥ずかしくなってしまう程のラブラブな歌詞が乗っています(笑)
たまにはこういうマンソンも良いかも!?


MARIO CHILD (MARIO CROSS CHILD) ★★ (2010-02-13 22:58:00)

正確にはMARIO † CHILD(マリオ・クロス・チャイルド)。
新進気鋭の国産ファンタジーメタルバンドです。
…こういう、バンド名に記号が入ってる場合はどう登録すれば良いんだろう…。
以前<CODE>を登録したらバグって管理人様に修正してもらうことになったし…。
(結局、その時は<>を付けずに登録しましたが…)


MARIO CHILD (MARIO CROSS CHILD) - FANTASIA OF LABYRINTH~迷宮の幻想曲~ ★★ (2010-02-13 22:56:00)

2010年発表の1stミニアルバム。
キャッチコピーには、「神秘的で幻想的で中性的な妖精音楽プロジェクト」とありますが…
そんなに「~的」を連呼されると、逆に音楽性を想像しづらいんですが(笑)。
端的に言ってしまえば、MALICE MIZERやVERSAILLES辺りの耽美かつ煌びやかな路線のV系と、
DRAGON GUARDIANやあめのむらくも辺りの、最近現れ始めた国産RPGメタルを主なルーツに
持つであろう、シンフォニックな、歌謡的なメタル。
…この作品の最大の特徴は、何と言ってもそのキーボード。
「キーボードの入っていないパートなんて殆ど無いのでは」と言うくらい、全編に渡って
キーが配された、極めて煌びやかな音像。…徹底したシンフォ路線を貫くブラックとか、
キーが主軸になっている音楽性のバンドならともかく、歌モノの路線でここまで演って
くれるのは珍しいのでは。ただ、キーの音色自体はファミコン並とは言えないまでも、
スーファミでなら再現できそうなチープさ。でもその音が、却って世界観をRPG的に
聴こえさせているのが面白いです。
ヴォーカルは、キ真面目なメタラーの神経を逆撫でしそうな(笑)、MOI DIX MOISや
VERSAILLESタイプのいかにもV系な低音の上、かなりくどめな声で語りも入れてくるという、
好みの分かれるタイプですが、心地良いビブラートを聴かせてくれるし、歌唱力自体は
問題なしかと。個人的にはこういうヴォーカルは大好物です(笑)。
しかし、DRAGON GUARDIAN以来、ジャパメタシーンに着々と「国産RPGメタル」という
ジャンルが根を張りつつありますね(笑)。メタラーもV系ファンもRPG好きも
アニソンファンも巻き込んで、大きなムーブメントになって、ごく一部のキ真面目な
メタラーが眉を顰めるような展開になってくれれば、個人的には面白いんですけど(笑)。


MARIO CHILD (MARIO CROSS CHILD) - FANTASIA OF LABYRINTH~迷宮の幻想曲~ - FAIRY OF TURQUOISE PLANET ★★★ (2010-02-13 22:58:19)

入りのリフへのキーの乗せ方の時点でいきなりモロにクサメタルしてますが、そんなことで驚いてはいけません。なにせこんなキーが全編に入ってますから…取り合えず、一般メタラーの嗜好に合わせて抑えよう、とかいう日和った発想は全く無さそうなのが頼もしいです。


MARTRIDEN - The Unsettling Dark ★★★ (2013-08-01 20:54:03)

2008年発表の1st。

流石Candlelight産だけあって、かなり高品質なエクストリームメタルを展開してますね。スラッシーな刻みを多用してヘヴィネスを演出しつつ、ギラついた邪悪さや泣きの篭もったメロウさを演出するようなギターワークは、メロデスを更にヘヴィかつ邪悪にしたような緊張感があってかっこいい。整合性のあるプロダクション、ブラック的な喚き声ながら威厳も感じさせるヴォーカルも相俟って、どこか威風の漂うような音に仕上がってますね。

一聴するとヘヴィネスとメロディアスを兼ね備えたギターワーク、それを軸にした展開のドラマ性に耳を奪われるんですが、何気にキーボードも良い仕事してますね。時にギターメロに同期してメロウさを助長してみせたり、時に妖気が漂うような妖艶さ・邪悪さを演出してみせたり…。一部ラフマニノフからの引用がある事が象徴的ですが、この作品のメロディってどこかクラシカルな甘美さがあるんですよね。それをブラックとしての邪悪さ・エクストリームメタルとしての重さと上手くマッチさせてる辺り、センスの高さが感じられますね。

これだけ高品質な作品を作れるとなると、バンドが非常に自信を持っているらしい2ndも気になるところですが…なぜか2ndは自主制作盤のせいか手に入りづらいのが惜しい。1st同様、Candlelight辺りが再発してくれればいいのに。


MARTYRIUM ★★ (2011-05-25 23:24:51)

マルタ産シンフォニック・ブラック。
何気に10年を超えるキャリアを持ったバンドらしいです。


MARTYRIUM - AWAKENING THE ANCIENT ★★ (2011-05-25 23:25:50)

2010年発表の3rd。500枚限定だとか。

シンフォニックブラックの中でも、COFに近いスタイルですね。
Voは低音のグロウルがメインながら、時折出る高音のガナリ声は鬼女以降のDaniにそっくりですし、ストリングスや空間系だけでなく、ピアノや女性ヴォーカルを巧みに配したゴシック的なムードを醸しだす作風も似てると思う。

ただし、COFの作風と比べると、やはりアングラ臭は強めですね。
ドラムがちょっと軽めで、ギターの歪ませ方もややRAWな音質もそうですし、メロディもクラシカルな上品さ以上に、密教的な妖しさが強い感じ。ただ、平均は軽く超えてるものの、メジャーどころと比べると何か足りないんですよね…。スケールの大きさ、妖しさなどはしっかり演出できてるんですが。ほんと、もう1つ何かあれば大化けしそうな感じはあるんですけど…。


MARY'S BLOOD ★★ (2010-02-12 18:48:00)

元DESTROSEのメンバー4名を中心に結成したバンド。
今年初め、1stとなるシングルをリリースしました。


MARY'S BLOOD - SAVE THE QUEEN / THE FIFTH INFERNO ★★ (2010-02-12 18:47:00)

2010年発表の1stシングル。
…DESTROSEは各所にポスターが掲示されたり、雑誌にインタビューが掲載されたりして、
気にはなっていたんですが、なかなか音源を聴く機会に恵まれず、今まで未聴のままでしたが、
新たに元DESTROSEのメンバーが新バンドを結成し、シングルを出すという情報が入ったので
取り敢えず購入し聴いてみる事に。
感想としては、ごく正統にクオリティの高い、歌謡要素も含むジャパメタという感じですね。
先日出たALDIOUSといい、演奏にしろプロダクションにしろ、新人バンドとしてはそつが
なさ過ぎるくらいにそつのない音。歌唱や歌メロ、歌詞の世界観がハードロック的な
体育会系イズムではなく、情念や叙情性を重視しているのも私の嗜好にピッタリ。
特にメタル的ハイトーンではなく、ロック系の勢いある歌唱は、メタリックで歌謡曲的で
ありながらも、アニソン的な甘さを上手く排除するのに一役買っているように思います。
また、スラッシュ由来と思われるスピード感を取り入れたりもしていて、渋すぎない曲調も
実に好みです。
個人的には、レディースメタルバンドに求める物がほとんど入っていて、良い買い物をしたと
思う事が出来る作品でした。あとは新人バンドではMISTIELEGYや天狗櫻、霞鳥幻樂団にも
劣らない強烈な個性があると更に良いかも。まあ、これだけ清く正しくHR/HM演ってるバンドに
それを言うのは、酷だとは思いますが…。


MASSEMORD (POLAND) ★★ (2014-09-08 20:08:46)

「大量殺人」を意味するバンド名を冠したブラックメタルバンド。
ノルウェーにも割と知名度の高い同名バンドが存在しますが、こちらはポーランド産。


MASSEMORD (POLAND) - The Madness Tongue Devouring Juices of Livid Hope ★★ (2014-09-08 20:09:54)

2010年発表の3rd。
関連バンドのNIGHT OF THE WORLDが素晴らしかったので、より古参のバンドであるこちらも聴いてみたんですが、こちらはかなり独特の世界観を持つブラックを演ってますね。

1曲で約35分という極端な構成も然る事ながら、その殆どをブラック特有のジリジリとした焼け付くようなリフと、破滅を告げる警報の如き不吉なメロディをミッドテンポに乗せて聴かせるパートに割いた曲作りも、世界観の演出への並々ならぬ拘りが感じられますね。「ただただ無残な光景が繰り広げられるだけの音」という感じで、ウォークマンで聴きながら歩いたら地面は焦土に、通行人はみんな死体に見えてしまいそうなドス黒さ。「大量殺人」を意味するバンド名は伊達じゃないです。

ただ、演ってる事はマニアックとしか言い様が無いですけど、それを表現する手腕の質は非常に高いです。ヴォーカルはNIGHT OF THE WORLD同様にドスが効きつつも切れ味の鋭い、狂気的ながなりで楽曲の残虐さを上手く強調してますし、ミッドテンポを力強く聴かせるドラミングも不穏さに説得力を持たせてます。ギターの音色はブラックらしいノイジーさですが、重さもありリフの醸し出す不穏なムードをより高めてますね。自身の持つ世界観を十全に表現できているという印象。

という訳で、世界観を表現する技法やセンスが足りないが故に、結果的にマニア向けになってしまうバンドとは真逆の、「確固たる信念を持ってこの音を出している」という雰囲気のある作品だと思います。マニアックなのは事実ですが、マニアでも満足できるという意味でマニア向けと言えるのではないでしょうか。


MASTER'S HAMMER ★★ (2013-05-16 21:27:03)

チェコ産アヴァンギャルド・ブラック。
80年代後半より活動し、ブラック好きの間でも一部の熱狂的な支持を得ているバンド。


MASTER'S HAMMER - Vracejte Konve Na Misto ★★★ (2013-05-16 21:28:17)

2012年発表の5th。

非北欧のバンドではシーンの最初期から活動するキャリアの持ち主であったり、初期作のオリジナル盤がプレミア価格で取引されていたり、何気にトリビュート盤まで出ている…等という情報から、ただものでないバンドであることは予想が付きましたが…いやはや、という感じですね。私はこの作品がMASTER’S HAMMERとのファーストコンタクトでしたが、ただただ翻弄・圧倒されるばかりでした。ほんと異星人にでもあったような感じ。

路線としては、ブラックメタルを演奏の主軸としつつも、そこに様々なエクスペリメンタルな要素をぶち込んでくるカルト系アヴァンギャルドという感じですが、根幹を成すバンドサウンドが意外にも骨太なのが、まず特徴の一つですね。スラッシーでメタリックなリフ捌きは何気にストレートにかっこよく、音質もしっかりしているため、ある意味では聴きやすい音、ではあるのかも。

そしてそこにぶち込む実験要素がまた素晴らしいです、常軌を逸してます。トライバルなパーカッションや民族楽器風のが妙な音色の楽器が生み出す、曼荼羅を背に麝香を焚くかの如き宗教的なムードも然る事ながら、電子音やサイバーなフレーズをも用いた先進的な部分も当たり前のように同居させているのが何とも…。持続音により禍々しさが上がり、電子音との対比で妖しさがより強調され、邪悪なムードは更に高まっている感じ。時折Attila Csihar風にも聞こえるダミ声がなりも妖しさを強調。

…この手のブラックって、アヴァンギャルドなパートのみを取り出してみると、ただのプログレや前衛音楽であったり、ブラックメタル本来の邪悪さ・カルト志向から離れた感性で構築されていたりといった事が珍しくないですが、このバンドはブラックメタル要素とアヴァン要素が不可分一体となっているのが素晴らしいんですよね。メタルから変に逸脱せず、しかもちゃんと音楽としてユニークで、非常に面白いものとして仕上げているというか。

いや、これは良い作品ですね。カルトな支持を得ているというのも十分に分かるアルバムでした。センスと才能を兼ね備えた人間が、ダーク方向にそれを発揮したらどうなるかを、身をもって体感させてくれるような作品。SIGHやTHE MEADS OF ASPHODELが好きな方には特にお勧めの逸品です。


MAVETH - Coils of the Black Earth ★★ (2014-02-18 22:29:43)

2012年発表の1st。

ヘブライ語で「死」を意味するバンド名や、おぞましく邪悪な世界観が期待できそうなアートワークから興味を惹かれますが、中身もブラック好きにもアピール出来そうな邪悪さ重視のデスでかなり良いですね。タイプとしてはIMMOLATION辺りに近い、うねりのある禍々しいリフと、疾走というより蹂躙という感じの暴虐なリズムで攻めるブルータルなデスで、IMMOLATIONやULCERATE、INCANTATIONなどと同様に、このバンドにもブラックに通じる宗教じみた邪悪さが漂ってます。

IMMOLATIONなどと比べると、こちらは暴虐性で一歩譲るものの、よりブラック的な禍々しさに重きを置いたような作風になってるように思います。この手の優れたバンドって、リフに正統派やメロデスの刻み、ブラックの寒々しいトレモロとはまた違った、塗り潰すようなダイナミズムを感じるどす黒さがあるように思うんですが、このバンドもその点申し分なしです。低音効きつつノイジーさもある音質とも相俟って、地獄の炎に焼かれるかのような凄まじさ。

上記バンド以外にも、BEHEMOTHやSVART CROWN、ARKHON INFAUSTUS辺りのデス由来のヘヴィネスを取り入れ、それが暗黒性に直結しているバンドが好きな方にお勧め。おぞましくかっこいい作品。


MAY RESULT - Slava Smrti ★★ (2011-05-12 20:25:51)

セルビア産ブラックの2008年発表の4th。

「セルビア産ブラック」と聞くと、どうもペイガン系を予想してしまいますが…この作品のスタイルは、WATAIN辺りを引き合いに出して語りたくなる、ガチなスウェディッシュ真性ブラック路線。刻みリフで正統なエクストリームメタルのマッシブさを醸しだしつつ、邪悪なトレモロとアトモスフェリックなキーでブラックの禍々しさを演出する作風は、暗黒度、完成度共にスウェーデンの一流のバンドにも劣りません。第一印象が「WATAIN+キーボード」というくらい、質が高い作品。

ただ、スウェーデン産のこういう音楽性のバンド…WATAIN以外ではOFERMOD、ONDSKAPT、REV 16:8などと比べると、このバンドはまだ正統派メタルへの憧憬を捨て切れていない感じで、それがある意味芋臭さに繋がっちゃっている…という印象もありますね。まあ、正統派の影響が感じられるくらい、メタルとしての根幹がしっかりしているということでもありますが。完全に異形化する一歩手前で留まっている感じが、なんか惜しい。

とはいえ、音だけ聴いたら、普通にスウェーデン産の一流のバンドに聴こえるであろう作品。真性の禍々しさと正統派としての質の高さを兼ね備えているバンドを所望なら、是非聴いてみてはいかがでしょうか。


MAYHEM ★★ (2003-12-24 09:24:00)

>>ばかぼちゃさん
ええと、多分ばかぼちゃさんのことじゃなくて、上で人の発言にいちいち突っ込みを入れていらっしゃる方のことだと思います。
MAYHEMのカバー曲、EMPERORの「FUNERAL FOG」とDARK FUNERALの「PAGAN FEARS」を聴いたんですが、どちらも歌がオリジナルに基づく呪詛唱法ですね(笑)。
この歌い方を開発したAtilaて実は凄い存在なのかも…。


MAYHEM ★★ (2004-05-11 20:57:00)

MAYHEMは現在のメンバーになった後、「WOLF'S LIAR ABYSS」の後に「MEDIOLANUM CAPTA EST」、「GRAND DECRALATION OF WAR」の後に「EUROPEAN(US) LEGIONS」と、アルバムを出した後にライブ盤を出すのが恒例となっているみたいですが「Chimera」の後にも出してくれるのでしょうか。
私は「A TIME TO DIE」「FUNERAL FOG」「MY DEATH」辺りが聴きたいなぁ。
MAYHEMさんお願いします(笑)


MAYHEM ★★ (2004-05-20 21:48:00)

>おこじょさん
一応調べてみました。
発音記号は【meihem】となっているので、「メイへム」でいいと思います。
ライブ盤でも観客が「メイへム!メイへム!」って言ってますね。


MAYHEM ★★ (2004-05-23 22:14:00)

先日、MAYHEMのレビューを読んでみたくて色々検索したら、かなり興味深いレビューがありました。
「GRAND DECLARATION OF WAR」は第三次世界大戦と、その戦争の爪痕についてのコンセプトアルバムだ…というものです。
そう考えると、前半に強力な楽曲が集まっているのも戦争の激しさを表したものという事で納得できますし、あの無気力感溢れる謎テクノは戦争が終わって燃え尽きた状態、更にその後の10分近い曲は長く続く苦しみを表した曲…みたいな感じでしょうか?今挙げた曲ごとの解釈はただの邪推かもしれませんが(笑)

>おこじょさん
いえいえ、お役に立てて嬉しいです!!私もブラック入りたてなのでこれから精進します(笑)
>威さん
ライブDVD…羨ましい。っていうか出てたんですね。
私もライブCD持ってますが、ほんと原曲よりも早いですね。「EUROPIAN LEGION」のHellhammer、凄すぎ(笑)