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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4101-4200

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4101-4200
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MAYHEM ★★ (2004-05-24 07:13:00)

>ローランDEATHさん
情報ありがとうございます!!
マルセイユってことはフランスでのライブみたいですね。ちょっと前に「MEDIOLANUM CAPTA EST」を購入して、あまりの激しさ、かっこよさにかなりお気に入りになってしまったのでDVDの方もいつか見てみたいと思います。


MAYHEM ★★ (2004-06-19 22:29:00)

>GODさん
いえいえ、どうかお気になさらずに…
というかレスをしてくれる人の不便さを省みない長いHNで申し訳無いです(笑)
HN決める時テキトーに考えたもので…


MAYHEM ★★ (2004-10-19 21:56:00)

>>しゅんぺ~さん、GODさん
この間CDショップの中古コーナーで1stの日本盤を見つけました。
流石に輸入盤を持っているので買いませんでしたが、茶色っぽい帯が付いていて、ジャケットの城の色はDEATHLIKE SILENCE盤と同じく紫、レーベルはちょっとうろ覚えなんですが、確か「Anti-mosh」だったと思います。
現在は廃盤らしくちょっとプレミアが付いてるみたいですね。
反対に2ndは見た事が無いんですが、こっちももしかして廃盤でしょうか?

海外のサイトを見て、MAYHEM関連の色々な情報を手に入れました。でも英語なので、頭の中で訳す段階で間違ってるかもしれないので、話半分で聞いて下さい(笑)
●Maniacの好きなブラックのヴォーカリストはDARKTHRONEのNOCTURNO CULT
●Maniacは娘がいて、GRAND~の胎内の写真に使われている。
●ManiacはGRAND~のコンセプトを作る為、オスロ大学の哲学科に通っていた。
●AttilaはChimeraを絶賛している。
●Deadだけでなく、AttilaやManiacも自殺を考えた事がある。
一番意外だったのはManiacに娘がいる事ですね…まぁZamothに娘がいるのは知ってたけど、なんかManiacって生活感が無くて頭が切れる恐ろしい人物というイメージがあったので(←失礼かも)、凄く意外でした。
でもHellhammerによれば普段は社交的で良い人、みたいなので音源から受けるイメージとは全く別のパーソナリティを持っているのかもしれませんね。


MAYHEM ★★ (2004-10-22 20:21:00)

>GODさん
確かに…ジャケに使う位だから、実は意外にも親バカだったりして(笑)
でも親があんな壮絶な声を持つブラックメタルの重鎮って、かっこいいお父さんで嬉しいのか怖い父親で嫌なのか、娘としてはどうなんでしょう…(笑)
あと、勝手な想像ですがManiacの奥さんはめちゃめちゃ美人そうな感じがします。Maniacってなんか面食いそうなイメージが…
そのインタビューによると、他にもDARK FUNERALのLORD AHRIMANにも娘がいるそうです。
Attilaの方は、Chimeraリリース後のLords of MetalというサイトでのHellhammerとの対談にて「Deadがしたように自殺する事は俺のやる事ではない。人生の中で何回か自殺を考える事はあったが、まだその時ではない」のような趣旨の発言をしていました。
どこかの情報で、Attilaが薬でヤバくなったとか逮捕されたとか聞いたんですが、こうしてインタビューに答えてるってことは誤報だったか、私の翻訳ミスだったみたいですね…安心しました。


MAYHEM ★★ (2004-11-04 22:26:00)

>GODさん
情報ありがとうございます!AttilaとFrostの共演ですか…豪華ですね(笑)
それにしてもAttilaって一つのバンドに留まらないんですね…


MAYHEM ★★ (2004-11-17 22:50:00)

話の流れに沿っていなくて恐縮ですが、凄いニュースが飛び込んで来ました…
ソースは公式サイトです。稚拙ですが、一応訳してみました。
「Maniacはバンドを離れ、Attila Csiharが戻って来た。
彼は今から今までManiacが行っていたフロントの役目を務める事となった。
過去数ヶ月に渡り噂が広がっているが、今までは何も決定していなかった。
交代の主な理由はプライベートな物だが、Maniacがツアーを行えない事にも起因する。
『Maniacは過去も、そしてこれからも私達の伝説の一部であるだろう、
10年にもわたり彼と仕事をしてこれたのは栄誉である。RESPECT!』」
(誤訳があったら指摘お願いします。)
私はブラックの…というか、デス声もしくはシャウト系のヴォーカリストの中では最もManiacが好きなので、凄く残念です…でも後任のヴォーカルがあのAttilaなら文句はないです。やっぱりプライベートな理由って子育てなんでしょうか…


MAYHEM ★★ (2004-11-18 22:05:00)

う~ん、私としては解散だったらもっと凹みそうです(笑)
でも、AttilaがManiacの次くらいに好きなヴォーカリストだから何とか納得出来るのであって、どこの馬の骨ともしれない個性の無いヴォーカルが後任として入っちゃったら「いっそのこと解散して欲しい」と思うかもしれません。ファンって勝手ですね(笑)
でも、Attilaに「VIEW FROM NIHIL」「A TIME TO DIE」の様な歯切れのいいヴォーカリゼーションを要求する曲は歌えるんでしょうか…それともそういう曲はライブでやらなくなったりして…なんにせよ、Attilaがヴォーカルを取るライブ盤が聴いてみたいものです。


MAYHEM ★★ (2004-12-14 16:42:00)

>Seleneさん
初めまして。
私もGODさんと同じく、Wolf's~を激しくお勧めします。
はっきり言ってしまうと、I AM THY LABILINTHの第一声の「イギgィぇェイぃィ(they)うgyィィぇぃぃぃ!!!(speak)」みたいな感じのヴォーカルはAttilaの呪詛ヴォーカルを初めて聴いた時以上の衝撃がありました。
Chimeraは…どっちかと言うとじわじわと来るタイプだと思います。
ただ、Wolf's~は収録曲数の割に値段が高めなのがネックですね。でもあのヴォーカル、一度は聴いてみて欲しいです(笑)


MAYHEM ★★ (2005-01-09 09:23:00)

>GODさん
私は「DISC UNION」で購入しました。
その後も何度かDISC UNIONで見かけたので、DISC UNIONを当たってみるといいと思います。他のタワーレコードのようなかなり大きい店でさえ見かけた事が無いので、多分HR/HMを専門に取り扱っている所じゃないと売っていないように思えます。


MAYHEM ★★ (2005-06-01 22:00:00)

もしかしたらリンク禁止されているかもしれないのでアドレスは載せられないんですが、
「Metalkings.com」というページに2001年に行われたインタビューが
掲載されていますが、かなり充実しているのでファンの方は目を通す事をお勧めします。
多分「Mayhem interview」などでGoogle検索をすればすぐに見つかると思います。
主にBlasphemerが答えてますが、中でもツボだったのはこれ。
(あなたにとってMAYHEMとは何か、数語で答えて欲しいという主旨の質問に対して)
Maniac「(一番最初に指名されるが、Blasphemerを指差す)」
Blasphemer「(困った顔で)あぁ…何と言うか…ゴミ箱の中の生温かいチョコレート(Warm chocolate in trash can)。」
Hellhammer「永遠(Eternal)。これが俺の頭に浮かんだ言葉だ。」
Maniac「現実としての現実(Reality as reality)。」
多分私の訳は結構間違ってると思いますが、おそらくこんな感じ。
最後にかっこいい事を言って締めるManiacといきなり振られて困るBlasphemerが面白いです(笑)
他にもManiacが影響を受けたヴォーカリストの話や、同時多発テロに対する
Blasphemerの意見、ロシアの道中の話なども聞けて盛り沢山な内容です。
Necrobutcherはこのインタビューには答えていませんが、読む価値大有りです。
それにしても、もう2001年の時点で「Chimera」というタイトルは決まってたんですね…


MAYHEM ★★ (2007-04-29 19:52:00)

DISK UNIONの小冊子で知ったんですが、DEATHCRUSHの1曲目で、ライブの
オープニングにも演奏される「Silvester Anfang」は、TANGERINE DREAMの
メンバーから提供されたものらしいですね。意外なところでプログレと繋がりが…。


MAYHEM ★★ (2007-06-27 23:37:00)

ドイツには「A Time to Die」を分析して修士論文書いた人がいるらしいですね。
Blasphemer自身もその事はかなり栄誉に思っているらしく、
「千の声よりも価値のある一声のようだ」みたいに言ってました。
ドイツのファン、熱すぎる…(笑)


MAYHEM - A Tribute to Mayhem Originators of the Northern Darkness ★★★ (2005-03-15 17:20:00)

MAYHEMのカヴァーアルバムですが…参加アーティストが目茶目茶豪華です。MAYHEMが好きなら購入する価値は絶対にあると思います。収録曲はEuronymous在籍時のものが多く、中には例のDead自殺ジャケのブートに収録された「Ghoul」なんてマニアックな選曲をするバンドもいたりします(笑)

個人的にはWolf's~以降も大好きなので、Blasphemerのペンによる曲のカヴァーが「Into thy labyrinth」一曲のみというのは少し寂しい感じがしますが…また、このアルバムではAttilaのスタイルを踏襲しているカヴァーが多く、ある意味呪詛ヴォーカル物真似大会とも言えるかもしれません(笑)全曲が良いトリビュートという稀有なアルバムですが、以下の曲が特にお勧めです。

Funeral Fog(EMPEROR)
カヴァーするアーティスト、されるアーティストの組合せでもう名曲確定です。原曲の雰囲気を壊さず、コーラスや普通声を入れるアレンジも素晴らしいのですが、なんといってもゲストにAttilaが参加しているのがポイントですね。原曲よりも声に厚みが出てるし、悪魔笑いしてるしもう最高のカヴァーです!!

Carnage(BEHEMOTH)
枯れたような、妙に味わいのあるデス声でのCarnage。
GODさんも仰っていますが、後半のメドレーには私も見事にやられてしまいました…特にFreezing Moonのソロと疾走が融合する所なんてもう、余りにもツボを突き過ぎです。

De Mysteriis Dom Sathanas(LIMBONIC ART)
原曲よりもメロディを前面に押し出したアレンジです。
あの狂気の普通声はどう表現されるのかと思ってましたが、本人のような不安定さこそ感じられないものの、邪悪さは微塵も衰えていないの凄いです。呪文部分の迫力はちょっと足りなく感じるものの、原曲と同じ位好きかもしれません。

Life Eternal(GORGOROTH)
今作品中、何気にイチオシのカヴァー。
テンポを上げたり部分的にカットしたりで、5分足らずの演奏時間になっています。相変わらずの泥臭い邪悪音質でのブラストは充分すぎるほど迫力があります。ヴォーカルもAttilaが提示した唱法に縛られない絶叫で、実に気持ちが良いですね。このテンポだとスローパートが軽快にも聴こえてしまう(笑)

ただ、ちょっとこれは頂けないというものも…
VADERのFreezing Moonですが、やっぱり有名なバンドだけあって演奏は圧倒的だし、バスドラの響きも好きですし、ソロを改変したりスローパートにキーを入れたりという独自の解釈も抵抗無く受け入れられますが、いかんせんヴォーカルが…呪詛やデス声でなく、「呟き」なんですよね…正直迫力に欠けまくりです。
いっそのこと、Maniacの歌うライブ版を参考にすれば良かったのに、と思ってしまいました。


MAYHEM - A Tribute to the Black Emperors ★★ (2005-02-23 01:08:00)

MORBIDとのスプリット・アルバム。
MORBIDもMAYHEMも、Deadがヴォーカルを務めています。
MAYHEMの音源は「The Freezing Moon」「Necrolust」「Funeral Fog」「Carnage」の4曲で、
そのうち「Funeral Fog」はライブ音源で「LIVE IN LEIPZIG」に収録されているものと同じです。
この曲もスタジオ版が聴きたかったな…。
Deadのヴォーカルですが、やっぱり良いですね。
AttilaやManiacのような強烈な個性は無いがなり系スタイルなのに凄く狂気を感じる声です。
特に「The Freezing Moon」のスローパートでのデス声は絶品です。
ただ、全体的にヴォーカルの録音レベルが小さめなので、純粋にDeadのヴォーカルを
堪能出来るアイテムとしては「LIVE IN LEIPZIG」の方が上かもしれません。
音質の方ですが、「LIVE IN LEIPZIG」に輪をかけて邪悪です(笑)
「The Freezing Moon」の疾走パートなんて何弾いてるのか分かりません(笑)
総括的に見ると、やっぱり初めてMAYHEMに触れる人には勧められない、ファン向けCDでしょうか…
とりあえず、「LIVE IN LEIPZIG」を聴いて、「この人のヴォーカルがもっと聴きたい!!」
って思った人には自信を持ってお勧め出来る作品じゃないかと思います。


MAYHEM - A Tribute to the Black Emperors - Necrolust (2005-03-11 17:40:44)

Deadの狂性たっぷりのわめき声に圧倒される曲。
結構早口で頑張ってます(笑)。音質は聴けないほど悪くはないんですが、他の曲と比べるとヴォーカルの音量が小さめなのが実に惜しいです。ここさえ直してもらえれば名曲になると思うんだけどな…


MAYHEM - A Tribute to the Black Emperors - The Freezing Moon ★★★ (2005-03-11 17:39:39)

FREEZING MOONのDeadヴォーカルのスタジオ版。
Fenriz監修のオムニバスや色々なスプリットにも入っているようなので、耳にした人も多いかもしれません。音質は劣悪で、疾走パートなど何を弾いているのか分からない程ですが、そのせいでDeadのヴォーカルが地獄から響く声の様に聞こえるのでOKです(笑)


MAYHEM - Apocalypse - Livre 66 Chapitre Premier - Anno Vempyr (2006-07-27 18:26:47)

Wolf's Lair Abyss制作時のリハーサルトラック。
流石にリハーサルだけあり音質は悪いですが、ドラムやリフなどのフレーズはちゃんと聞き取れるくらいなので安心です。ただ、個人的にはWolf's~の一番の売りは明らかに殺す気満々のヴォーカルだと思うんですが、この曲はヴォーカルのミックスが悪く隣の部屋から聴こえてくるみたい。これだけはなんとかして欲しかった。リフなどかっこいい部分もあるのでWolf's~のようなミックスでやっていたら名曲になったと思われるだけに惜しいです…。


MAYHEM - Chimera ★★★ (2004-04-21 19:50:00)

ブラックメタルの超大御所の待ちに待った新作!!

今回はWLAの様にイントロにノイズ系のインストを配したり、GDOWの様に十分近くもあるまったりした曲を入れたり、殆どテクノのような曲を入れたりといった実験的要素は殆ど見られず、ストレートでかっこいい小細工無用なブラックメタルが楽しめます。

個人的な聴き所を挙げるとすると、まず第一に耳についたのがNecrobutcherのベースの音が非常に良く録られていて、かなり歪んだ音であるのに異様な存在感があって、曲によってはベースを聴いているだけで不安になるような感じがします。確かこのNecrobutcherは確か結成当時のオリジナルメンバーで、おそらく20年近くのキャリアのあるベテランのはずで、今回のアルバムを聴いて「やっぱり20年というキャリアは伊達じゃないなぁ」と、ベースに詳しくない私でも圧倒されてしまいました。

もう一つは、Maniacがデス声での表現の幅を広げている事。
WLAで見せたような普通声、GDOWで見せたような語りは今回殆ど聴かれる事はありませんが代わりに今まで通りのぎゃあぎゃあした喚き声は勿論の事、地声を適度に混ぜたようなデス声、うめくような囁き声など色々なパターンを使い分けていて、一本調子になることを防いでいます。

まあ少しだけ不満があるとすればドラムがプレイ自体は物凄くって、いつも通り圧倒的なんですがGDOWやEUROPIAN LEGIONの時と比べて少し篭もり気味な感じがします…とはいっても、それは音質の良すぎた感のあるGDOWと比較しての話で音が悪いという訳ではないので全然聞き苦しいとかそういう事は無いです。ギターにしても時々「おっ」と思わせるような陰鬱でかっこいいメロディを入れてきたりして、正に4人がそれぞれに存在感を持った素晴らしいアルバムだと思います。

もしかしたらMAYHEMのアルバムの中で一番好きかも…
余談ですが今回はアートワークが最高(笑)4面開きのデジパックでそれぞれにメンバーの写真が載っていて、凄くかっこいいです。特にナイフを持って睨み付けるManiacと豚の生首を中心に据えている集合写真はもうポスターにして部屋に飾りたいくらいです(笑)でもタイトルトラック「Chimera」の歌詞はもう少し大きく印刷してくれても…読みにくいったらありゃしない。


MAYHEM - Chimera - Chimera ★★ (2004-06-25 22:49:34)

イントロのアコギや語りなどから「GRAND~」収録の曲のようなブラックとは一線を画した音楽の曲が来るのかと思っていたら、重々しい雰囲気のブラックメタルでした。Chainsaw gutsfuckなどと同様、こういう割とテンポが遅く重々しい曲でもブラストを入れずにはいられない所がMAYHEMらしくて良いと思います。


MAYHEM - Chimera - Dark Night of the Soul ★★★ (2004-05-24 07:13:17)

ツーバスを巧みに使用した、MAYHEMの中ではややミディアムなテンポの曲。
ですが4分くらいからのブラストが凄いです…Maniacも地声混じりのうめき系のデス声に挑戦してたりしてかなり怖い印象を受けました。特に「The black death」からは「どこから声を出してるんだろうこの人は…」って感じに(笑)


MAYHEM - Chimera - Impious Devious Leper Lord ★★★ (2004-04-21 19:51:44)

今回のアルバムで一番かっこいいと思った曲。
特に歪みまくったベースの存在感が凄くってこれを聴いていると不安な気分になりそうです(笑)ギターも途中で細やかなメロディを入れてきたりしてかなり自分のツボに入りました。


MAYHEM - Chimera - My Death ★★★ (2004-04-21 19:52:11)

この曲は最後のラテン語(「Odium humani generis」=「人類に対する憎悪」の意)の部分が怖くて呪われそうで良いです(笑)。
前作ではあまり感じられなかった狂気的な要素が戻ってきたことと、サウンドのクオリティが高くなったことが合わさって出来た名曲だと思います。


MAYHEM - Chimera - Rape Humanity With Pride ★★ (2005-07-18 21:03:17)

「In the lies…」と並んで、最もドラムの演奏が難しいらしい曲。個性が強い2曲に囲まれていたため、最初はそれほど印象に残らなかったんですが、聴きこんでいったらやっぱりこれも名曲だと思うようになりました。


MAYHEM - Chimera - Slaughter of Dreams ★★ (2004-05-31 22:08:46)

ギターリフとそれに絡むベースがかっこいい、約7分のやや長尺の曲。
ですが音自体に凄みがあって展開も設けているのであまり長さを感じさせないつくりになっています。私的にはここでベースの音を前面に出し、ブルータルな音像を打ち出してくれた事が嬉しいです。


MAYHEM - Chimera - Whore ★★★ (2004-04-21 19:51:26)

今回はSEを入れたり長いイントロがあったりすることなく、一曲目からいきなり本題に入る感じのオープニング曲です。
Maniacが今までとちょっと違ったデス声で歌っていてちょっとびっくりしました。


MAYHEM - Chimera - You Must Fall ★★ (2004-05-31 22:09:16)

3拍子の高速ブラストと平坦系なリフを持った、ブラックらしい曲。
この曲では特に顕著ですが(歌詞にも「お前の憎むべき自身の姿を曝け出す」「俺がお前の真実を暴き出してやる」などの告発するようなフレーズが目立つ)、アルバムを通して人間の醜い部分を憎んでいるような印象を受けました。


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas ★★ (2003-12-08 21:52:00)

いや~、ついに真性ブラック「MAYHEM」の音源に手を出してしまいました(笑)
曲の方はメロディックさは殆ど感じられないですが、不気味でかっこいいリフと呪詛のようなボーカル(個人的には⑧の普通声が狂ってる人みたいで一番怖かったです…)、そして無茶苦茶疾走感の有るドラムと初心者の私でも大満足!!な内容になっています。この病みっぷりは全国の暗黒音楽ファンのみなさん全てにお勧め出来ると思います。
ちなみに初心者な私はどうしても音質がとても気になってしまうのですが、このCDでは全く問題ないです。ベースの音までちゃんと聴き取れます。まぁ欲を言えばスネアの音がもっとバキバキいってて欲しいことと曲の終わりが「ぶちっ」って感じで切れる(これは演出だと思いますけど)のがちょっと嫌な所くらいです。
ちなみに歌詞カードは新品で買ったけど最初から無いみたいなので、インターネットで海外のサイトを探しましょう。割とすぐに見つかると思うので、その不気味な歌詞世界も同時に味わいましょう。


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas - Buried by Time and Dust ★★ (2004-05-17 22:45:03)

アルバムの中でもかなりブルータルな方に与する曲。
Voもうめくような呪詛を囁き続けるというよりも、がなり立てるような感じで「邪悪さ」という観点を無視して「激しさ」という点から見ても楽しめる楽曲だと思います。長尺の曲が多いこのアルバムの中では唯一4分に満たない短い曲。


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas - Cursed in Eternity ★★ (2003-12-12 22:38:23)

アルバムの中で最もドラムがかっこいいと思う一曲。
この凄まじいまでの疾走感の中で的確にツボをついたオカズを入れてくるのでテンションは上がりっ放しの曲です!!


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas - De Mysteriis Dom Sathanas ★★★ (2003-12-08 21:52:53)

アルバム最後を飾る、タイトルトラック。
この曲はアルバムの他の曲と違い、普通声で歌う部分もありますがこれがまた、狂気さえ感じさせるほどの不気味な歌い方で何回も聴きたくなっちゃうような声を出してます。勿論疾走感もあってアルバムで一番のお気に入りです。


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas - Freezing Moon ★★ (2003-12-08 21:54:22)

アルバムの中ではややスローパートを多く含む曲。
この曲では呪詛ボーカル以外にも呻き声でメロディを歌うところや何気にかっこいいギターソロとかも入れてきて良い曲です。歌詞は「I
please my hunger on living humans(私は生きた人間を喰らい飢えを満たす)」とあるように、死んで食人屍鬼となった人のことを歌っているのでしょうか…


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas - From the Dark Past ★★ (2005-10-09 17:23:11)

メロディや曲展開が良いのは勿論ですが、この曲のヴォーカルラインはAttilaのスタイルや声質を完璧に活かしきったものになっているように思います。後に出るライブ盤でこの曲にAttilaが参加したのも良く分かる。


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas - Funeral Fog ★★ (2003-12-08 21:53:09)

いきなりな疾走パートから切り返すように展開、呪詛のようなボーカルが入ってくる一曲目に相応しい曲。
音質が良いのでよく聴き取れるベースのフレーズもかなりかっこいいです。EMPERORがカバーしたやつもかっこいいです。


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas - Life Eternal ★★★ (2003-12-24 09:24:30)

メロディアスかつ不気味なベースともったりと独特なタメを効かせたボーカルの絡みがなんとも気持ち悪い一曲(褒め言葉)。
このベースがねとねとしたフレーズを執拗に繰り返すことで一種異様な感じが良く出ていると思います。
割とスローな部分が多い曲ですが、この人(Euronymous)の弾くソロは「FREEZING MOON」もそうですが、メロディが凄くセンスがあって楽曲を更に良いものにしています。


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas - Pagan Fears ★★ (2003-12-24 09:24:18)

とにかくリフのかっこ良さと疾走感に尽きる一曲。
アルバムでこの曲のリフが一番かっこいいと思います。ちなみにDARK FUNERALもカバーしていて、原曲に忠実な演奏なのでそっちも聴いて欲しいところです。


MAYHEM - Esoteric Warfare ★★★ (2014-06-03 23:15:08)

2014年発表の5th。

Euronymousを失って以来、メインのコンポーザーであり続けてきたギタリスト、Blasphemerが抜けてしまうというまさかの事態が発生し、今後どうなるのか非常に不安でしたが…NIDINGIRやTHE KONSORTIUMに在籍し、1349やGORGOROTHのライブメンバーも務めてきたTeloch氏を迎え、こうして新譜を出してくれました。その日本盤が今日発売され、取り合えず4、5回聴いてみての感想です。

今までのアルバムを例に出すなら、「Chimera」が最も近い作品でしょうか。メンバーのスキルの高さが生み出す圧倒的な暴虐性と、暴力的な衝動性だけではない、高い構築性を有した、エクストリームメタルとしてごく真っ当に超高品質な作風。前作「Ordo ad Chao」ではプリミティブを変な方向に解釈したような妙な音質が賛否あった(私は駄目でした)んですが、今作は音質もちゃんと迫力があって良いです。

そしてギタリストが変わっても、アンサンブルの壮絶さは変わりませんね。特にドラムとリフの絡みは達人同士が切り結ぶような緊張感。Hellhammerのドラミングは凄まじいなんて言葉では言い表せません。メタルに全く興味ない人でも「すげえ…」となるのでは。今作は「Chimera」よりもより「膨らみ」が感じられるような音作りになっているせいもあって、暴虐の渦に頭から飲み込まれるような迫力を感じました。

Attilaのヴォーカルも、「呪詛的」というレベルを遥かに超えた表現力を見せ付けてくれますね。声帯が軋るような、ホイッスルを思い切り歪めた様な金切り声は、鬱ブラ的な感情ではなく、人間ではない何かの鳴き声のようにも聴こえます。低音もよりゲロ度に磨きが掛かった印象。一部では「声」というものが融解して別種の何かになっているような、これまた非人間的なヴォーカルワークが聴けます。

ただ、メンバーのスキルや経験によって、メタルアルバムとして素晴らしいものに仕上がってるとは思うものの、やはり楽曲面ではメイン作曲家が抜けた大きさも感じてしまうんですが…。特にドゥーミーに進行する部分に若干ダレを感じるため、スロー~ミドルなパートの緊張感は「Chimera」アルバムの方が勝っているように感じたり。まあ、この辺りは聴き込むと印象が変わってくるのかもしれませんが。

後は歌詞ですが…1stでブラックメタルの原風景を植え付け、2ndでおそらく第三次世界大戦及びポストウォーのコンセプトを緻密に描き、3rdではサイコな世界観を描いてきたように思うんですが…今作のワードを拾っていくと「ケムトレイル」「アセンション」「第四種接近遭遇」「Milab (軍によるアブダクション)」等、疑似科学的なモチーフが頻出。…MAYHEMってこんなバンドだったっけ?英語に堪能でない私が言うのも説得力がないですけど、正直MAYHEMにこういうガジェットを持ち込んで欲しくなかったなぁ…。「Throne of Time」で描かれるディストピア感とかは、今ひとつシリアスさに欠けるように感じてしまう。

…と言っても歌詞が気になるくらい好きなバンドという事でもあるし、やはりベテラン…というか達人が集まり、それをエクストリーム方向に指向性を持たせてぶっ放したような音は非常にかっこいい。今の時点でMAYHEMの作品で一番好きかどうか聞かれたら「否」ですけど、まあ☆3つ付けるのに吝かではないです(笑)。


MAYHEM - Esoteric Warfare - Psywar ★★★ (2014-06-09 20:48:21)

先行して公開された曲だったせいか、MAYHEMのエクストリーム・メタルバンドとしての実力を分かりやすくプレゼンするような楽曲に仕上がってますね。歯切れ良く印象的なフレーズを吐き捨てつつ、お馴染みの呪詛を聴かせるヴォーカルワークもそうだし、一聴でかっこいいと思えるキレのいいアンサンブルもそう。ただ暗黒メタルとしては随分カラッとした感じだと思う。


MAYHEM - Esoteric Warfare - Watcher ★★★ (2014-06-09 20:47:16)

アルバムの1曲目ですが、これを聴いて新ギタリストのTelochがHellhammerと斬り結べる実力者であること、Blasphemer加入後のMAYHEMに特有の、テクニカルな中に冷徹な暴力性を含む雰囲気が引き継がれていることに安心した方も多いのではないでしょうか。特にラスト、若干そこに行くまでのタメが長く感じますが、カリスマが流出していて非常にかっこいい。


MAYHEM - European Legions ★★ (2004-01-25 20:48:00)

この盤で特筆するべきはやっぱりライブ音源でしょう!!
「VIEW FROM NIHIL」での観客とマーチ風リズムの掛け合いも聴いていて楽しいですし、「FREEZING MOON」ではAtilaが歌ったものとはまた別の魅力があって、Voが代わったらこんなにも曲が違く聴こえるんだ、という好例だと思います。
プリプロ版とアルバム版で聴き比べをして楽しむのもアリだと思います。


MAYHEM - European Legions ★★ (2004-11-04 22:26:00)

2回目のレヴュー失礼します(笑)
<ライブ音源>
一言で言うと、音質の良すぎるライブ音源、ですね。
各パートの分離がハッキリしていて、あれだけの複雑な曲(特にドラム)ながら、
何をやっているかちゃんと分かります。ただ、あまりにもカラッとし過ぎていて
ギターの重低音が余り効いていない様な気がするのが少し不満です。
個人的にはMediolanum capta est位が理想ですね。
プレイの方はもう壮絶としか言い様がないですね…
1曲目のFALL OF SERAPHの普通声パート「Proclaim the fall of seraphs...」の歌い方が
いつもより弱目だった為、もしかして調子悪いのかと思いましたが、全くの杞憂でした。
その直後から絶叫・絶叫・絶叫です(笑)特にTO DAIMONIONはアルバム版より
遥かにカッコイイと思います。
ちなみに、US LEGIONにはNECROLUST、EUROPIAN LEGIONにはFREEZING MOONが
収録されているので、好みで選ぶと良いと思います。
でも、正直もっと2ndから選曲して欲しかったなぁ…A TIME TO DIEが聴きたかった。
<デモ音源>
テクノ調のアレンジが無くなってたり、ヴォーカルを重ねていた部分を一本にしていたり、
エコーを取り払っていたりと総じてシンプルになった印象です。
TO DAIMONIONはシンプルになった代わりにヴォーカルが少し弱めになっているので
原曲のほうが良いと思いましたが、VIEW FROM NIHIL、IN THE LIES~、CRYSTALLIZED~は
こちらの方が良いかもしれません。
特にCRYSTALLIZED~のヴォーカルはカッコ良く、今作の中でもお勧めの曲です。


MAYHEM - European Legions - Crystalized Pain in Deconstruction (pre-production) ★★★ (2004-04-15 08:10:36)

いきなり凄まじいテンションで楽器隊が畳み掛けてくるような曲。
オリジナル版は少しデジタル音が入っていてそれはそれでかっこいいですが、やっぱりこっちのプリプロ版の生々しさが良いです。Maniacが語りからスムーズにデス声に移行する部分もオリジナル版には無い要素で、やっぱりこっちを聴いて欲しいです。


MAYHEM - European Legions - Freezing Moon (live) ★★★ (2004-04-10 04:27:03)

「DE MYSTERIIS~」収録曲のライブ版。
ボーカルが違うとこんなにも印象が違うのか…と思わされます。
それにしてもHellhammerのドラムはアルバムより速くて凄いですね…圧倒されました。


MAYHEM - European Legions - In the Lies Where Upon You Lay (pre-production) ★★★ (2004-05-31 22:09:39)

GDOW収録曲のデモバージョン。
一番の変更点は、喚き声と語りを同期させていた部分がどちらかに統一されていて、より生々しいかっこよさを得た事だと思います。
勿論イントロから細やかかつ激しいドラミングと荘厳なメロディを奏でるリフが耳を惹き付ける部分も健在ですし、デモ版とオリジナル版を比べるならこちらのデモ版に軍配が上がるように思います。


MAYHEM - European Legions - To Daimonion (live) ★★ (2004-05-12 17:47:44)

邪悪さよりもむしろキャッチーさを感じさせるリフから入る曲。
この曲はオリジナル版はイントロに余計なデジタル音がくっついてたり、デモ版はなんかVoがどうも不完全燃焼っぽくて印象が悪かったんですが、ライブ版はこの2つが解消されていてかなり良いです。特にVoがテンション高めで語ってた部分でもシャウトしてるのがかっこいい!!


MAYHEM - Grand Declaration of War ★★★ (2004-01-25 20:48:00)

物凄く賛否両論あったらしい、MAYHEMの2ndフル。
個人的にこの作品はかっこいい所とそうでない所の差が激しい一枚だと思います。
Hellhammerのドラミング、Maniacの高音絶叫、そして②のイントロなどで見せるダークでかっこいいリフなどはもう素晴らしいとしか言い様がありません。
でも…これは私だけだと思いますが、妙にノリノリなManiacの語りは聴いていてブラックを聴いているというより、なんだか英語のリスニングの授業を受けているような気分になってしまうし、⑦は過激でもメロディアスでもなく全く理解不能だったし、賛否両論あるのもわかるなぁ、という感じでした。
とりあえず、初心者にはキツい一枚でした。


MAYHEM - Grand Declaration of War ★★ (2004-05-12 17:45:00)

何回も聴いて、結構印象が変わってきたのでもう一度書き込ませていただきます。
この作品は①~④まではかなり流れ的にも、楽曲的にもかなり良い曲が揃っているんですが、その後の後半部が賛否の原因じゃないかと思います。
妙なトラック区切りに意図不明のテクノ、集中が途切れる事必至な9分以上の大作、約4分の無音から変なインストに入って終了という構成…これはちょっと意見が「否」の方に傾きがちなのも分かるような…
①~④の楽曲は全部凄く良い曲で、とりあえず買って損は無いCDだけに少し残念です。
むしろ①~④に「Crystallized pain in deconstruction」と「To daimonion」を加えた6曲入りミニアルバムとして発売していればもっと評価されていたような気がしてしまいます。


MAYHEM - Grand Declaration of War ★★ (2004-10-23 22:08:00)

3度目の書き込み失礼させて頂きます(笑)流石に書き込み過ぎかも…

このアルバム、前半の「A GRAND DECLARATION OF WAR」からが「VIEW FROM NIHIL」までがPART 2で、それ以降が「IL PRINCIPE(おそらくイタリア語で「君主」などの意味。多分ですが前半が戦争の勃発とそれによる破壊、後半が荒廃した世界と再生がテーマっぽいのでその新しい世界を「統治する者」みたいな意味だと思います…違うかな)」と題されたPART 3なんですよね…

PART 1が見当たりませんが、一曲目のイントロのメロディと「WOLF'S LIAR ABYSS」のラストの曲「SYMBOLS OF BLOODSWORDS」のアウトロのメロディが似ている事から、「SYMBOLS~」もしくは「WOLF'S~」自体がPART 1に当たるんでしょうね…「血塗られた剣のシンボル」なんて、いかにも戦争の象徴として相応しそうな気がします。

それと、一回目のレビューでは結構きつめに書いてしまいましたが、展開を把握するうちにどんどんハマってしまい、今ではかなり好きなアルバムになりました。Maniacのトーキングスタイルのヴォーカルも慣れるとかっこいい!!

…それにしても、このアルバムの歌詞を読む限りではManiacは聡明な人物のようですね…「COMPLETION~」の中で比喩として使われている「ブラックホールの中では時間の流れが変わる」という現象なんて、全然知らなかったし(笑)ちょっと憧れ。

まとめると、エクストリームミュージックとしても一級品(特に前半)でありながら、歌詞と音をリンクさせて読み解く楽しみも味わえるお得な一枚、という所でしょうか。


MAYHEM - Grand Declaration of War - A Grand Declaration of War ★★ (2004-10-23 22:09:07)

前作収録の「Symbols Of Bloodswords」のラストと酷似したメロディのリフを伴い、行進曲調のリズムで進んでゆく、コンセプトアルバムの幕開けに相応しい曲。
Maniacの歯切れの良いシャープなデス声が良い感じです。およそブラックメタルに相応しくないカッチリした音質も、この曲、そしてこのアルバムのコンセプトと良く合っていて決してマイナスにならない所が素晴らしいです。


MAYHEM - Grand Declaration of War - A Time to Die ★★★ (2004-05-08 08:29:11)

2分程度の短い曲ですが、この曲はなんかボーカルが凄い…
囁くようなデス声で滅茶苦茶早口で歌っていて、MAYHEMの前ボーカリスト2人も凄いけどこの曲はManiacが歌わなきゃこのかっこよさにならないと思う。


MAYHEM - Grand Declaration of War - COMPLETION IN SCIENCE OF AGONY (2004-11-04 22:26:15)

10分近くにも及ぶ大作。
展開はまったりし過ぎのきらいがありますが(というか、この単調さもコンセプトの一環と思われます)、この曲のヴォーカルは凄すぎです。まるで反転する宇宙の苦痛を一身に背負ったかのような凄絶振りで、デス声好きならばこのヴォーカルのみで涅槃出来そうな勢いです(笑)


MAYHEM - Grand Declaration of War - In the Lies Where Upon You Lay ★★★ (2004-04-10 04:26:45)

イントロから凄まじく細やかなドラミングとギターリフのアンサンブルで圧倒されてしまいます。その後はナレーションも多く、ミディアムテンポな展開になりますが、時折入る絶叫のキレはブラック界でも最高峰ではないかと思います。


MAYHEM - Grand Declaration of War - VIEW FROM NIHIL ★★★ (2004-04-15 08:10:54)

観客と掛け合いが出来そうな行進曲風のリズムが特徴の曲。
最初はナレーションが気に入らず、アルバムレビューでは「英語のリスニングっぽい」とまで書いてしまいましたが、聴き込みライブ映像を見たりするうちにかっこいいと思うようになり、大好きな曲に。後半も何が何だか分からないほどテクニカルなドラムと切れのある絶叫が炸裂していてやはり最高。パート2の「私は平和ではなく、剣をもたらす為に来たのだ」はマタイ福音書に書かれているイエスの有名な言葉ですね。


MAYHEM - Legions of War ★★ (2004-01-25 20:48:00)

「GRAND DECLARATION OF WAR」と「EUROPIAN LEGIONS」が2枚セットでなんとお値段据え置き約2500円の超お買い得盤!!
まだ両方とも持ってないって人で興味のある方には是非こちらをお勧めします。
裏ジャケのManiacもかっこいいですね。


MAYHEM - Life Eternal ★★★ (2009-02-27 21:57:00)

1st収録の「Cursed in Eternity」「Pagan Fears」「Freezing Moon」「Funeral Fog」「Life Eternal」の5曲のラフミックスを収録したアルバム。Season of Mistより3000枚限定でリリース。Attilaが持っていたテープをCD化したもののようです。

1stの音質と比べてみると、こっちの方が音圧、ノイジーさ共に弱い感じですね。その代わりギターのフレーズはほんの僅かに聞き取りやすくなっているように思います。ほんの一部、音がひしゃげてる所もあるんですが、殆ど気にならないレベルで、1stが楽しめた人なら十分受け入れられるであろう音。ヴォーカルはスタイルやライン自体は同じですが、微妙に声の高さや力の込め具合に違いが感じられますね…ヴォーカルは違うテイクを使っているのかもしれません。…こっちの方がミックス的に音に「馴染んでいる」と思う。

Euronymousって「分かりやすい邪悪さの篭もったリフを書く事」と、「それらを組み合わせてコマーシャルでない、でもドラマ性のある曲を作る事」に関しては、10数年経った今でも並ぶ者が出てきていないと言えるくらい才能のあるギタリストだと思うんですが、その彼が書いたリフが(僅かに、ではあるけど)より聞き取りやすい音で聴けるというだけでも買った価値はあると思います。

また、付属の資料の豪華さも特筆もので、Attilaが当時を振り返って書いたライナーに加え、EuronymousとAttilaの間で交わされた手紙、Attilaの日記から取ったという当時の写真など貴重なものが満載。特にCount(BURZUM)とSnorre(THORNS)がEuronymousとテーブルを囲み、Attilaの奥さんの作った料理を食べてるシーンなんて全てのブラックメタラー必見でしょう。
っていうかAttila、何かのインタビューで「MAYHEMのメンバーは俺にも妻にも良くしてくれた」って言ってた覚えがあるんですが、やっぱり当時から妻帯者だったんですね…。

確かに音の完成度では1stの方が上かもしれませんが、ファンアイテムとしては素晴らしい作品。Attilaがテープを持っていたこと、彼がこれを出すために数年かけて権利を獲得してくれたことにはもう大感謝です。MAYHEMクラスのバンドで3000枚限定は少し少なすぎな気もしますが、権利関係もあるみたいだし、仕方ないかもしれませんね…。ファンなら買って損はないです。


MAYHEM - Live in Leipzig ★★★ (2004-07-09 22:28:00)

伝説のヴォーカリスト(と何かに書いてあった)DEADの声が聴けるライブ盤。これを買った当初、あまりの音の悪さに「ああ、間違った買い物しちゃった…」と嘆いて、封印しかけていたんですが時間を置いてから聴いてみたらかなりの名盤に思えました。

まず、慣れると音の悪さが気にならないです。
というのも、リフがひしゃげってたりドラムの音がしょぼしょぼだったり、取っ付き辛い音ではありますが、音の分離が悪く何を演奏しているのか分からなかったり録音レベルが大幅に狂ったりといった事は無く、芯の部分がしっかりしているので、慣れればプリミティブ好きでなくても十分鑑賞に耐え得る音だと思います。

DEADのヴォーカルなんですが、MARDUKのLEGIONを髣髴とさせるような(でも彼ほどねちっこくはないです)がなり系ですが、その特徴は何と言っても厭世的な感じがすることだと思います。「自殺した」という予備知識があるからかもしれませんが、なんだか物凄く悲痛な感じがします…

このヴォーカルと極悪な音質が相まって、更に曲が邪悪な物になっています。特にFuneral fogやPagan fearsなんかはアルバム版よりもこっちの方が気に入りました。アルバム版は心地良い邪悪さに酔える感じですが、こっちは酔うどころかその狂性に圧倒される感じです。寝る時に聴いてたら本当に怖くなってきてしまったほどです(笑)

これはブラック、もしくはMAYHEMというバンドののファンなら買いのアルバムですね!!


MAYHEM - Live in Leipzig - Deathcrush ★★ (2005-03-11 17:41:28)

ドラムの音質こそしょぼいものの、リフやヴォーカルは完璧です。
ちなみに「ェダズヴィエエォォォ!」は「Death is real」と言っているみたいですが、声が歪みすぎててMCというよりも、完全に怒号にしか聴こえない(笑)


MAYHEM - Live in Leipzig - Funeral Fog ★★★ (2004-05-08 08:29:31)

ライブ版ですが…
ドラムはドタバタいってるし音質かなり悪いんですが、DEADの何かに怒っているかのようながなり声が凄くかっこいいです。でもサビがなんかちょっと変かも。


MAYHEM - Live in Leipzig - Pagan Fears ★★★ (2005-03-11 17:41:06)

私もこのヴァージョンの方が好きですね。
Deadのヴォーカルの素晴らしさは言わずもがなですが、ギターの音色が音質のせいで凄い事になっています。特にイントロのリフの狂性は明らかにこちらの方が上の様に思います。


MAYHEM - Live in Marseille 2000 (CD) ★★★ (2006-04-21 00:15:00)

マルセイユでのライブを収録したDVDのCDエディション。
500枚限定ですが、なんと手に入れることが出来たのでレビューします。

曲目などについてはDVDのレビューでも書いたので省略するとして、まずは音質から。ぶっちゃけていうと微妙です。基本的に「EUROPIAN LEGION」のライブ音源に準拠したクリアな音質ですが、音が小さすぎ!!ミラノでのライブ盤と比べると半分くらいしか無いように感じるんですが…音を上げても、ギターがクリアすぎてあまり迫力が…。

ただ、悪いことばかりではなく、ギターのメロディが鮮明に聴こえるミックスになっているため、1stの曲などはリフの素晴らしさをもっとダイレクトに味わう事が出来るように思います。特にラストにI AM THY LABIRYNTH~FROM THE DARK PASTというメドレーがあるんですが、この2曲のメロディがこんなにも良かった事に改めて驚きました。どちらも原曲より速いですし、ドラムは迫力があってとてもかっこいいですよ。

でも全体的にヴォーカルの音量が小さいんですよね…1349の2nd並です。DVD見るとどれだけ激しく叫んでいるか良く分かるので、かなり勿体無い。しかし、ライブ後に流れてくる明るい曲は一体何なんだろう(笑)MAYHEMのスタジオ盤を全部持っているくらいのファンなら、見かけたら買いだと思います。


MAYHEM - Live in Marseille 2000 (DVD) ★★★ (2004-11-07 23:11:00)

MAYHEMのフランスでのライブの模様を収録した、2001年発表のDVD。
オール・リージョン対応なので日本にいながらMAYHEMのライブが見れちゃいます。

このバンド、音源を聴いているだけでも演奏能力に長けているのが分かりますが、こうして映像で見るともう…本当に見てる人を圧倒する凄まじさですね。正直言うと私はバンドサウンドが好きなだけで、「技術がどれだけ優れているか」に関しては興味の範疇外だったんですが、Hellhammerのまるで早送り映像を見せているかのようなドラミングや、Blasphemerの右手が痙攣しているようにしか見えない弾きっぷりを見ていると、バンドマンが早弾きなどの技術に憧れる理由が少し分かるような気がします。
メタルのDVDを買うのはこれが初めてですが、改めてメタルって凄いと思い知らされました。

Maniacのパフォーマンスは動きに関しては必要以上に動き回ったりせず、どちらかと言うとやや淡白な印象がありますが、あれだけの壮絶な咆哮(個人的に彼は今まで聴いたブラックのヴォーカリストの中で1・2を争うほど好きです)を繰り出していながら、アンコールまで全く声が衰えず、その喉の強さを見せ付けてくれます。Mediolanum…の時よりも声がより鋭くなったと思います。

また、マイクスタンドに有刺鉄線を巻きつけて、それを腕に食い込ませて血を流すパフォーマンスは見ているこっちが痛いです(笑)でも「CARNAGE」で有刺鉄線を食い込ませたままマイクスタンドを持ち上げたあと、何事も無かったように髪を掻きあげて後ろを振り向く仕草はクールでカッコイイと思ってしまった…

選曲は割とまんべんなくやっていて、他のライブ盤では聴けない「IN THE LIES WHERE UPON YOU LAY(これが一曲目って意外…でも語りがライブの始まりの宣言に思えるのでなかなか良いかも)」や「A TIME TO DIE」「CRYSTALLIZED PAIN IN DECONSTRUCTION(原曲より速くて凄い…何でEROPIAN LEGIONSに入れなかったんだろ)」が聴けたり、Maniacの歌う「BURIED BY TIME AND DUST」も聴けたりするのが嬉しいですね。

また「CARNAGE」のイントロ部分でドラムに合わせて悪魔サインを作った腕を振り上げたり、「VIEW FROM NIHIL」で「MAYHEM!MAYHEM!」とコールしたり、挙句の果てには「FREEZING MOON」でナイフを豚の頭に突き立てたり、ライブならではの演出も見所です。アングルの方もちゃんと拘っていて、Hellhammerのドラミングの様子やBlasphemerの手元、Maniacの腕に食い込む針金のアップまで見れます。
相対的に少しNecrobutcherのアップが少ない気がしますが、自分としてはかなり満足しました。

このDVDには特典映像で各メンバーのインタビューとバックステージの様子が見れますが、インタビューは当然英語です(笑)…やっぱりネイティブの英語は授業のリスニングとは全く違いますね…全然分かりません(涙)このバンドが何を言ってどういう考えを持っているのか、とても知りたいんですが…

バックステージの方は…ファンとおぼしき女性がManiacにナイフで腕に傷をつけてもらい、しかも喜んでいるという結構ショッキングな場面が…やっぱりクレイジーなバンドにはクレイジーなファンが付くんでしょうか(笑)最後に、このDVD、約3000円という日本のバンドのライブビデオの平均価格と比べると随分良心的な価格です(まあ通貨の違いもあるんでしょうが)。

この値段でMAYHEMのライブが見れるなんて、ほんとに嬉しい事ですね(笑)


MAYHEM - Mediolanum Capta Est ★★ (2004-05-18 20:45:00)

あのローマ教皇で有名な(MCでも言及してますね)、イタリアでのライブを収録したライブアルバム…っていうかそんな所でよくライブ出来たなぁ(笑)
私は何故かこのアルバムを最初聴いたとき、昼ご飯を作ってる最中だったんですがあまりの激しさに圧倒されるあまり、スパゲッティを茹でながら軽くヘドバンしてしまいました(笑)
…そんな話はさておき、このアルバムではManiacが滅茶苦茶テンション高いです。流石ジャケで自分の腹部をナイフで切り裂いてるだけあります。なんか傷だらけなんですがこれって毎回やってるんでしょうか…また、「From the dark past」では前ボーカリストのAttilaがゲスト参加していて、2人で一緒に歌っているのも見逃せないポイントです。
勿論Hellhammerのドラムも凄く、「Fall of seraph」の切り返しパートではギターのメロディを見失うくらい激しく叩いてて、唖然としてしまいました。
それと、このアルバムは選曲が良いですね。
「WOLF'S LIAR ABYSS」の曲がオープニングのSE以外全曲入ってるのが堪らないです。


MAYHEM - Mediolanum Capta Est - Ancient Skin ★★★ (2005-04-22 23:07:22)

盛り上がる観客を黙らせるようなタイトルコールから、素直に曲が始まると思いきや凄まじい唸り声!!こういう曲ってManiacのヴォーカルが良く映えてます。イントロのスピードアップする部分もこの音質だと更に迫力アップ。
マルセイユのライブDVDにも収録して欲しかったなぁ…


MAYHEM - Mediolanum Capta Est - Carnage ★★ (2005-10-09 17:23:25)

これはMAYHEMの中でもキャッチーな曲だと思います。
イントロのドラムパターンもとても印象的だし、リフも分かりやすくて良い。最近のテクニカルなMAYHEMも良いけど、この頃の分かりやすい狂気に溢れる曲も好き。


MAYHEM - Mediolanum Capta Est - Chainsaw Gutsfuck ★★ (2004-05-17 22:43:59)

確かEuronymous在籍時の曲だと思いますが、MAYHEMがこういうちょっとB級っぽい曲をやるのはなんだか意外な感じ…音が重めでかっこいいです。途中のドラムも凄まじい…。曲前のMCも確か「ローマ教皇にこの曲を捧げる」みたいな事言ってて過激です。


MAYHEM - Mediolanum Capta Est - Fall of Seraphs ★★★ (2004-05-31 22:08:11)

「Wolf's Liar Abyss」収録曲のライブ版です。
「I AM THY LABYRINTH」なんかはスタジオ版のテイクの方がかっこいいと思いますが、この曲に関して言えばライブ版の方が良いと思います。
特に切り返し部分の他の音を打ち消しそうな激しいドラミングや、ラストの邪悪なギターのメロディなどは原曲よりも迫力が増していて凄いです。
淡々と唱えられる歌詞の「noli tangere me」とは聖書の言葉で「我に触れることなかれ」との意味だそうです(ただ、資料では語順が「noli me tangere」になってました)。


MAYHEM - Mediolanum Capta Est - From the Dark Past ★★★ (2004-05-17 22:44:41)

「アッテラ、カム・オン・ザ・ステージ!!」のManiacの掛け声と共にAttila登場、2人でデュエットして歌ってます。
Attilaの声は初めて聴いたとき、ライブ映えしなそうだとか思ってましたがそんなことはないです。むしろアルバム以上にドスが効いててかなり怖いです。Attilaが低くてドスの効いた声、Maniacが高音でひたすら喚いていて、声のタイプが違うのでハモってるように聴こえるのが面白い(笑)
最後のAttilaの「Thank you(←ドスの効いた低音)」がもう最高(笑)。


MAYHEM - Mediolanum Capta Est - Necrolust ★★★ (2005-03-11 17:41:52)

このライブ版のこの曲では、途中から明らかにギターの音質が変わるのですが、これって意図的なものなんでしょうか?まぁ、この凄まじいノイズを撒き散らすようなギターの音色がかっこいいのでどっちにしてもプラスに作用しているのは間違いないですね。


MAYHEM - Mediolanum Capta Est - Silvester Anfang/deathcrush ★★★ (2005-10-09 17:24:35)

「Deathcrash」の所のロールは凄すぎ。
これを形容するとしたら、「驟雨の如く打ち付ける」もしくは「馬鹿」(笑)。まるで台風の時、あまりに凄まじい突風で雨粒が凶器のように叩きつけてるみたい。Maniacのヴォーカルもいきなりあの最高の喚き声で応戦してます。


MAYHEM - Misanthropy Records "presumed Guilty" Compilation - Ancient Skin ★★★ (2007-07-13 22:38:43)

コンピ提供バージョンのANCIENT SKIN。
500枚限定シングルに収録されたものと同じテイクらしいですね。音はWolf's Lair Abyssのものより少し小さいですが、ややRAWで1stにも近い音象が非常にかっこいい。この時のManiacのパフォーマンスはブラックでも最も好きなヴォーカルなので、当り前だけどテイクの違うバージョンが聴けるのは凄く嬉しい。語りがWLAよりネチッこくて印象に残りますね。


MAYHEM - Ordo Ad Chao ★★★ (2007-04-28 20:18:00)

ヴォーカルがManiacからAttilaへ交替しリリースされた4th。
タイトルの意味は「秩序から混沌へ」で合ってるかな…?

作風的には、前作「Chimera」の延長線上と見て間違いはないかと思います。
赤黒い血煙を思わせる刻みや、要所要所を占めるトレモロを駆使したBlasphmerのリフ捌きや、Hellhammerの時折ツーバスがありえない速度になっているドラミングが素晴らしい、狂性や邪悪さとテクニカルな演奏を両立させた、大御所に相応しいクオリティの高さを持ったブラック。

Disk Union盤に付いて来た解説を読むと、ここ最近のMAYHEMには解散説もあったらしいですが…アンダーグラウンドには例え狂性で上回っているバンドがいても、彼らの様にテクニックとそれを両立させているバンドってなかなか見つからないので、ほんと解散しなくて良かった…

個人的な印象としては前作よりも無機質さ・無慈悲さの感触が強まった感じで、聴いててどこかTHORNS辺りのインダストリアルブラック勢と似た情景が浮かんできます。もちろんバンドサウンドで押していくブラックで、インダストリアル要素がそう強い訳ではありませんが。

Maniacに代わり再加入したAttilaのVoですが、以前よりも更に表現の幅を広げてます。1stのような呪詛声やグロオペラ声はもちろん、コウモリを思わせる高音での悲鳴のような絶叫や、いきなり泣き笑い出したりといった演技派っぷりを発揮。正直、いきなり泣き笑いを始めた時はあっけに取られてしまいましたが…。

…ここまでなら前作同様、いや前作以上のかけがえの無い名盤になりそうだったんですが…前作と比べると、音質が悪いのが残念。篭もり気味なのは良いです。むしろ邪悪さが増すと思うので大歓迎。でも音が小さいのは…。同じ音量で、同じオーディオ機器を二つ並べて最新のJ-POP作品とこの作品を同時にかけたら、おそらく音量で負けてしまいます。

正直に言うと、音質のせいで最初聴いた時は「今回のMAYHEMはイマイチ…」という印象でした。3回目聴く頃には「あれ、結構良いかも…」、5、6回目には「流石MAYHEM!!」という感想になってきましたが、やっぱり音のボリュームは2~3目盛ぐらい上だと嬉しかったなぁ…。MAYHEMらしい素晴らしい作品ではありますが、音質だけは本当に惜しい…!!


MAYHEM - Ordo Ad Chao - Anti ★★★ (2007-04-29 19:19:55)

Blasphemerのギターからどす黒い血煙が発生してそうなリフが凄くかっこいい曲。テクニカルだし、音色も雰囲気たっぷりで素晴らしい…MAYHEMというとEuronymousの評価が非常に高いですが、このBlasphemerも彼に全く劣らないギタリストだと思い知らされます。


MAYHEM - Ordo Ad Chao - Deconsecrate ★★ (2007-04-29 19:33:37)

Attilaの不気味なコウモリ的奇声を以って始まる曲。
…この曲のHellhammer、ツーバスがところどころ凄い事になってるんですけど…もはや人間業じゃない感じ。壮絶にも程がある。


MAYHEM - Ordo Ad Chao - Great Work of Ages ★★★ (2007-04-29 19:26:14)

Hellhammerのテクニカル過ぎなドラムも壮絶ならば、それに連動するBlasphemerのギターも凄い…まるで達人同士の剣戟のようです。本編突入前の静寂も、剣豪が睨み合っているような緊張感。このアルバムは今まで以上にBlasphemerのギターの魅力が出てますね。


MAYHEM - Ordo Ad Chao - Illuminate Eliminate ★★★ (2007-04-29 19:30:58)

基本的には魔素の濃い中をゆっくりと進んでいくような、ミディアム~スローで展開する曲ですが、途中のファストパートは常軌を逸してます。いや、MAYHEMは常軌を逸していない曲の方が珍しいですが(笑)、この曲の演奏は特にイってる。


MAYHEM - Ordo Ad Chao - Key to the Storms ★★ (2007-04-28 20:27:57)

Attilaの泣いてるんだか笑ってるんだか分からない、っていうか泣きながら笑っているヴォーカルが気持ち悪すぎ(褒めてます)な曲。ここまで気持ち悪いと、聴いてて顔がにやけてきてしまいます(笑)。覚悟して聴きましょう。


MAYHEM - Ordo Ad Chao - Psychic Horns ★★★ (2007-04-28 20:23:19)

廃工場で人間がベルトコンベアに運ばれ、次々に屠殺機に放り込まれていくような無機質な残虐さは、THORNSなんかと共通しているように思います。インダストリアル要素を薄めて更にテクニカルになったTHORNSって感じ。途中の豪速ブラストとラストに向け狂気を増していく展開は必聴!


MAYHEM - Ordo Ad Chao - Wall of Water ★★ (2007-04-29 19:22:30)

音は割と篭もってますが、ドラムが脳内を這いまわっているような感覚を覚えるミックスになっている辺り、結構試行錯誤してこういう音にしてるのかもしれません。これで音が大きければ完璧なのに…。安いイヤフォンで聴こうとするとかなりの確率で音が割れます(笑)。


MAYHEM - Wolf's Lair Abyss ★★★ (2004-04-10 04:27:00)

実質4曲で約2000円はちょっと高そうに思えるけど、それだけの価値はあるアルバム。

Maniacの声、ホントに素晴らしいです。なんだか本能に任せて叫びまくっているような、全く歌詞の聞き取れない喉を潰しそうな絶叫を全編に渡ってやっています。ところどころ普通声で淡々と歌うところとかもあったりして、どちらもかっこいいです。ホントにMAYHEMってボーカリストに恵まれているバンドだと思います。

しかし、メンバー名も凄いですよね…
Maniac(偏執狂)を筆頭にNecrobutcher(屍体解体人)、Blasphemer(冒涜者)、Hellhammer(地獄の鉄槌)と、このメンバー名を現地の人たちはどう思ってるんでしょう(笑)


MAYHEM - Wolf's Lair Abyss - Ancient Skin ★★★ (2004-04-15 08:10:20)

中盤のリズムが消えてVoが剥き出しになるようなパートはまるでこの世の地獄って感じです(笑)ギターもところどころ戦慄を覚えるようなメロディのリフを入れてきて良いです。
GRAND~ではかなり複雑な作曲もこなしていたBlasphemerのペンによる曲ですが、この曲はDE~に入ってても違和感の無いくらい分かりやすい邪悪さに満ちていますね。


MAYHEM - Wolf's Lair Abyss - Fall of Seraphs ★★★ (2004-04-10 04:26:28)

囁くようなうめき声中心のスローパートから一転、「SERPENT OF EVE」の掛け声と共に切り返すようにして疾走パートに入り込むドラマティックな曲。
でもManiacの巻き舌はちょっと笑ってしまった(笑)


MAYHEM - Wolf's Lair Abyss - I Am Thy Labyrinth ★★★ (2004-04-10 04:24:48)

私はこの曲を聴いてManiacの歌に惚れました。
何を言っているか全く分からない喉を潰しそうな叫び声と淡々とした普通声が交錯する中盤のパートは素晴らしすぎます。


MAYHEM - Wolf's Lair Abyss - Symbols of Bloodswords ★★★ (2005-04-05 14:26:03)

最初は淡々と普通声と共にスローで入りますが、声が絶叫に変わると同時に一気に加速!!途中絶叫しすぎでマイクの音が割れてるような感じもあって最凶のディストーションヴォイスです。ラストの普通声が、感情を失った独裁者の演説にしか聴こえず、また怖いんですよね…。


MAÏEUTISTE - Maïeutiste ★★★ (2016-03-06 22:44:03)

2015年発表の1st。

注目のレーベル、Les Acteurs De L’Ombreよりの発売という事で興味を持った一枚。最初の導入部を聴いた限りでは、陰鬱なフォーク要素やスラッジめいた引き摺りリフで暗黒な世界観を演出しつつ、レーベルメイトのPARAMNESIAやTHE GREAT OLD ONES、REGARDE LES HOMME TOMBRE辺りと共通する、邪悪なアトモスフェリック・ブラックを聴かせてくれるんだろうな…と、アルバムの展開に思いを馳せていましたが…半分は当たり、半分は外れという感じですね。

ともかくこのアルバム、ブラックらしい陰鬱さをしっかり感じさせる、良質なアトモス系のブラックであることは間違いないんですが、かなり色々な音楽的要素をぶち込んで来るのが特徴なんですよね。この手には珍しくオールドスクールなリフで押し、ヴォーカルもリズミックに熱く吐き捨てる箇所もあれば、トレモロリフの絡みでメロウに聴かせるメロブラ的パートもあったり。

低音のストリングスを暗黒ドローンのように用い、気が滅入るような雰囲気を演出した上で印象的なアコギフレーズを執拗に聴かせたり、ジャズを可能な限りネガティブに解釈して取り入れたパートがあったりなど、前衛的な要素も惜しみなく取り入れて聴かせます。アルバムの後半、OPETHの「Damnation」アルバムを想起するような、鬱プログレ的パートまで出てきたのは驚きましたが…。

アトモスフェリック・ブラック自体が若干マニアックですが、その中でも更に脇道に行くような作風。76分の長丁場ですが、波長が合えば付き合っていて非常に楽しいアルバムとなると思います。この手らしいダークさはアルバムを通じてキープされてますので、興味がある方は是非ご一聴を。


MEANS TO AN END - Weathered by Time (2014-08-01 22:36:16)

2010年発表の1st。
鬱系やポスト系好きなブラックメタルファンにはお馴染みのPest Productionsからリリースされましたが、これを出した後にバンドは活動を停止している模様。

一曲目が雰囲気物のインストで始まることは鬱ブラックとしては珍しくないですが、この作品はその中でもかなり良いムードが出せてますね。ピアノメインの、美しくも頽廃的な楽曲で、アンティークな装飾の施された部屋が、主を失って物悲しいモノクロームに染まっているような情景を思い浮かべました。この繊細な情景で、本編への期待も高まるというものですが…。

肝心の本編は、個人的な趣向からするとちょっと微妙。陰湿さや絶望感など、鬱ブラックとしては及第だと思いますが、私はわざとらしいくらい暗いメロディが好きなので、これは若干地味めに感じるかも。ヴォーカルは振り絞るような叫び声で、時々野々村竜太郎氏なみの感情を込めて叫んでくれるので結構好きですね。張り裂けそうな感じがグッドです。

有名レーベルの作品らしく、一定のクオリティはしっかり保った、良質な作品だとは思うんですが…冒頭を聴いて、上がりまくった期待値を上回るほどでは無かったかもしれません。冒頭のインストくらい分かりやすいメランコリックさが、本編にも欲しかったところです。


MEFITIC - Woes of Mortal Devotion ★★★ (2017-01-06 23:35:44)

2015年発表の1st。

これは圧倒的…。
ノイジーながら視界をどす黒く染め抜くような質量感もあるリフと、リバーブを掛けつつ低音で厳かに獣声を吐きだしていくヴォーカルなどが醸し出す音像は、ウォーブラックに近いカオティックな野蛮さ。最早纏う暗黒エネルギーの量が飽和状態で、音からジクジクと漏れ出しているような状態。

ただし演奏が崩壊するような危うさは全くなく、儀式的なスローと暴力的なファストの使い分け、それを支える演奏力などはむしろ構築性の高さや知性を強く感じさせます。野蛮さと知性を掛け合わせて、これ以上は濃くなりえないような濃度の「黒」を演出しているような感じですね。聴いてしまったが最後、魔に魅入られ戻れなくなってしまう…そんなヤバさ漂う音。

…はっきり言ってマジで素晴らしいです。どす黒い音が好きであればスルー厳禁。


MEK NA VER ★★ (2011-10-05 22:45:57)

FORGOTTEN TOMBやHIEMSで活動する、Algol氏も参加するイタリアのブラックメタルバンド。去年韓国のレーベルMisanthropic Artより1stアルバムをリリースしています。


MEK NA VER - HERESY (2011-10-05 22:48:01)

2010年発表の1st。

1曲目のSEが終わると、どこか遠くの方から聞こえてくるような幽かな音でバンドサウンドが入ってきましたが…SE~小さな音でフェイドイン~爆音、の流れはFUNERAL MISTの「Salvation」で体験済みだったので、「その手には乗らないぞ」と音量を上げなかったんですが…曲が終わるまで、遠くから聞こえてくるような音量のままでした。もっと言うと、アルバム全部この音量です(笑)。

…正直、こんなに音が小さいって分かってたら買わなかったかも、ってレベルなんですが、曲の方は真っ当にかっこよく、質も高いプリブラなのが小憎たらしい(笑)。プリブラ特有の酩酊感を壊さない程度にドラマ性のある展開、雰囲気あるキーボードやアコギ+トラッドメロの導入など、曲も演奏もまともで、ミュージシャンシップの高い人が作ったプリブラという感じ。SE終わって、最初のトレモロからどこか幽遠な雰囲気があるし、Algolのヴォーカルも歪ませ方のキレがよくかっこいい。

でも、音量がアレなんですよね…演奏時間が33分しかないのに、5分以上もイントロ・アウトロに割く構成もどうかと思うし、正直CRAFTの新譜の方が…とか思っちゃう。プリミティブ系が好きで、音が小さくても全くマイナスにならない人なら☆3つ付けてもおかしくない作品だと思いますが、私は音が小さいCDは嫌いなので☆は1つ。


MELECHESH - Djinn ★★★ (2009-01-28 23:39:00)

2001年発表の2nd。

…デス/ブラックには中近東をモチーフにするバンドが少なくないですが、これは「エキゾチックな雰囲気を演出する」ことや「中近東的なメロディをデス/ブラックに取り入れる」ことに関しては、最も徹底した作品なんじゃないかと思います。

殆どのパートで、リフなりリードなりに中近東っぽさを感じられます。
それだけメロで雰囲気出してるパートが多いという事でもあるので、メロデス・メロブラ好きにも受けそう。ただ、アコギやパーカッションを取り入れても素晴らしい物を作れる事をイントロで証明しておきながら、本編ではそれらの出番がそれほど多くないのは少しもったいない気も。
まあ、リードギターやリフなど、メタルの音を主に使ってエキゾチズムを体現するのがこのバンドの個性といえるのかもしれませんが。

ちなみに、今は脱退してしまったようですが、この作品でドラムを叩くのはABSUでスラッシュ寄りのテクニカルなブラック、ソロ名義で多方向に拡散したサイケアンビエントも演ってるProscriptor氏。彼もほんと色々演りますね…。
ABSUみたいにポコポコした独特の音ではないですが、やっぱり彼のドラムは良いですね。特にパーカッシブなパートでのドラミングがツボ。中心人物AshmediのダーティながなりVoも、そういえばABSUっぽいかも。ハイトーンは勘弁してほしいですが…。

ブルータルなメタルとしてはNILEやBEHEMOTHの方が上だと思うんですが、エキゾチックさではこちらの方が上かと。デス・メロデス・メロブラ好き以外にも、好きな民謡メロの範疇の中に「中近東系」も入るフォークメタラー、中近東的メロのインパクトにクサさを感じるクサメタラーなど、広くお勧めしたいアルバム。Voの微妙な普通声やラストが無音→イマイチなエンディングという構成など、多少B級っぽさもありますがそれを差し引いても本当に素晴らしい作品。最初の一音から聴き手を引き込んでいくパワーに満ちた名盤だと思います。


MELECHESH - Djinn - A Summoning of Ifrit and Genii ★★ (2009-01-29 23:06:36)

口笛で吹いたらマジで蛇が出てきそうな妖しく濃厚な雰囲気のメロディのリフを、これでもかと執拗に繰り返しながら展開していく曲。最後そのリフがヘヴィに変形するパートは、儀式が成功して異形の何かを呼び出してしまったような感じ。今度からFFとかでイフリートが出てきたら脳内でこのリフが再生されそうです(笑)。


MELECHESH - Djinn - Genies, Sorcerers and Mesopotamian Nights ★★★ (2009-01-29 23:02:41)

これは本当に衝撃的でしたね…普通中近東メロを取り入れるって言っても、大体のバンドは普通のデス/ブラックっぽいパートが出てきてしまうものですが…ずーーっとエキゾチックなメロディで1曲通してしまいますからね…1曲目のインストと合わせて、一撃でリスナーを虜にしてしまう求心力に満ちた曲。


MELECHESH - Djinn - Kurnugi's Reign ★★★ (2009-01-29 23:12:29)

異教の儀式の熱狂を、ライブで盛り上がれるような現代のメタルサウンドで表したらこんな感じだと思う。ヴォーカルラインもデスヴォイスながらキャッチーで、一緒に「Ha!!」とか叫びたくなります。この儀式的陶酔感は、リフと同じくらいドラムの貢献が大きいと思う。
…もう既に1~2曲目で十分衝撃を受けているのに、この曲でもまた衝撃を受けましたね…衝撃を一過性のものにせず、これだけ持続させられるのは、やっぱりほんとにセンスあるバンドだからだと思います。


MELECHESH - Emissaries ★★ (2009-02-13 18:16:00)

2006年発表の4th。

前々作の「Djinn」はめっちゃ個性的で、めっちゃ質の高いB級という印象だったんですが…今作は音質はメタルの中でも上の方、ヴォーカルもダーティな喚き声が更に必死さを増し、殺気や決死な雰囲気まで感じさせるレベルになり、演奏力も素人耳にも明らかに優れていると分かるようなテクニカルさがあるなど、全体的に垢抜けて、日本盤がリリースされないのが不思議な程の特A級のエクストリーム・メタルになった感じですね。
これなら、個性だけでなく純粋なメタルとしての魅力でもNILEやBEHEMOTHに劣らないと思います。

もちろん作風は前々作から変化はなく、どこをどう切り取っても中近東なブルデス/ブラック…と言いたい所ですが、今回は普通のメタル要素が5%くらい混入してしまっている印象。
特に3曲目の第2部なんて、中近東メロディのリフが垢抜けすぎて、ロックンロールのリフと聴き紛う感じになってる気さえするほどで、聴いててちょっと萎えてしまう…。とは言っても、萎え所はごく一部だし、強烈な個性は健在だし、エクストリームメタルとして一流の音になっているので、「中近東メタル」というコピーに惹かれる人なら損はしないかと。
でも辺境メタルとしては「Djinn」の方が良かったかなぁ…。

ちなみに、デスともブラックとも分類されてるみたいですが、敢えてどっちかと言うなら私はデス寄りだと思います。リフがブラックのような寒々しさや鬱屈、催眠性に向かわず、デス由来のうねりに向かっている感じ。中近東のメロディを取り入れているから、それがデス的な「うねり」に聞こえるのかもしれませんね。


MELECHESH - Emissaries - Emissaries and the Mysterium Magnum ★★★ (2009-02-13 17:56:43)

テクニカルな演奏によって「音の壁」が築かれているような音ですが…このバンドがそれを演ると、その「壁」にスフィンクスでも描かれてそうな雰囲気がありますね(笑)。


MELECHESH - Emissaries - Rebirth of the Nemesis (Enuma Elish Rewritten) ★★★ (2009-02-13 17:54:11)

確かな演奏力とクリアで整った音、ドラマティックな曲構成とひときわ眩い威光を放つ強烈な個性!!…掴みとしてこれ以上の何が必要なんだ…ってくらい完成度高すぎな名曲。ちなみに、サブタイトルにも出てくる「エヌマ・エリシュ」はバビロニア神話の創世の神話だとか。


MELECHESH - Emissaries - The Scribes of Kur ★★★ (2009-02-13 17:59:00)

メタルのアンサンブルではなく、パーカッションやアコギ、民族楽器などによってメソポタミアンな世界観を本格的に描いた曲。こういう路線で一枚作ってもいいんじゃないかと思います。


MELENCOLIA ESTATICA - Letum ★★ (2009-02-15 23:54:00)

2008年発表の2nd。

ABSENTIA LUNAEのメンバーが在籍、販促シールには「常ならぬメロディセンスを持ったブラックメタル」とのタタキがあることからも分かる通り、淡く儚く美しく、聴いていてカタルシスを覚えるようなメロディが特徴のメロディック・ブラック。
このメロディセンスは、KRALLICEやLANTLOS辺りの、シューゲイザー的な感性を持ったブラックメタルバンドと共通するものがありますね。分離の良い音質の割にギターがノイジーな音色なのも、攻撃性よりはメロディに篭められた感情を重視しているのかもしれません。

ただしそのメロディが乗るのは、前述のバンドのようなポストブラック的なものではなく、DISSECTIONやWATAIN辺りのスウェディッシュ勢に近い、疾走パートも多くメロブラとしてのドラマ性の強い音。それらのバンドと比べるとリフに余り刻みを入れない分メタリックさは薄く、メロブラの展開のドラマ性を取り入れた上で、やはりトレモロリフによるメロディを最大限に活かすことを重視している感じ。

儚いメロディによるカタルシスを演出する、シューゲイザー的感性を持つバンドがそのメロディを生かすために一般的なエクストリームメタルからやや離れた展開を選ぶ傾向があるのに対して、このバンドがメロブラのドラマ性でそのカタルシスを強める作風を選んだのは、コペルニクス的転回と言えるかもしれません。結果、「淡い」メロディが「派手に」炸裂しててかなりユニークな音に。

…しかし、これ聴いて実感したんですが、ブラックって色々なバンドが色々な情景を色々な手法で描いてるジャンルですよね。ブラック大好きな私が言っても説得力無いかもしれませんが、今、こんなに追ってて面白いジャンルもないのでは…。


MELENCOLIA ESTATICA - Letum - Letvm Ⅱ ★★★ (2009-02-15 23:57:29)

途中のKRALLICEにも比肩しようかという、トレモロハーモニーの美しさが素晴らしい曲。販促シールの「常ならぬメロディセンス(an extraordinary sense of melody)」が、全く誇張に聴こえません。


MEMBARIS - Grenzganger ★★★ (2013-02-07 10:44:57)

2010年発表の3rd。

リリースレーベルは某ファンジンでも取り上げられていたARTicazですが、Battle DagoraothやMortuus Infradaemoni、或いはメンバー的に繋がりのあるWEIRD FATEなど、Cold Dimensions所属バンドと共通するような、ノイジーな音質と寒々しいトレモロリフを伴う疾走が凍てついた雰囲気を演出する、アトモスフェリック・ブラック路線。似た路線のバンドの中でもかなり叙情性や殺気に優れた音に仕上がっているのではないでしょうか。

特に堰を切ったような、狂奔する疾走振りと、ヴォーカルの自棄を起こしたかのような絶叫は殺す気満々。ですが緩急付けたドラマ性に富んだ展開、RAWなギターリフを始め、神秘性を演出する工夫の見られるキーボードやリードギターの音色、寒々しさに泣きのプラスされたメロディ使いなど、楽曲自体はかなり練られている印象。粗い音作りが、イマジネーションを掻き立てるというか、モダンなバンドにはない情景を感じさせてくれるんですよね。

という訳で、アトモスフェリックブラックが好きな方、Cold Dimensions系リリースを追っている方にお勧めの一枚。この手のサブジャンルでも上位に食い込める音を出しているバンドだと思います。


MENACE RUINE - Cult of Ruins ★★★ (2011-12-05 20:43:28)

2008年発表の1st。

ノイズ/アヴァンギャルド/プリミティブブラックの名産地、ケベックよりお贈りする前衛ブラック…ということで期待して聴いてみましたが、このバンドもかなりキてますね。ブラックとノイズ/ドローンを掛け合わせた作風ではありますが、曲によってはリフの代わりをノイズにさせていたり、リズムがインダストリアルっぽい打ち込みだったり、かなりブラックからは逸脱した音。ヴォーカルが入っても絶叫パートは少なめで、ミステリアスなムードを高める妖しいクリーンが多めだったりしますし。

ただ、音楽的にはメタルをかなり外れた音ながら、演出する雰囲気の価値観はブラックメタルから殆ど外れていないのが素晴らしいですよね。ハーシュノイズ以外にも風の音のようなノイズなど、SE的な音色の使い方も上手く、聴いてると暗黒が視界の真ん中にあってそこに全てが吸い込まれているような空恐ろしい風景が浮かんでくる。人間の魂や生霊も引き込まれていきそう。ギターでメロディを弾いてても、神経線維を弦に使ったかのような不気味さがあって、マイナスオーラ出まくりな感じがツボに嵌まります。

アヴァンギャルドながら、あまり小難しいかったり、変に高尚だったりな方向には行かず、ブラック特有の薄気味悪いムードをしっかり追求している作品。ポスト系のちょっと洒落たムードが苦手な方でもこれは行けると思います。


MERIDIAN ★★ (2011-07-27 20:32:55)

スイス産インダストリアル・ブラック。
2002年に一枚のアルバムを残して解散してしまったみたいです。