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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4801-4900

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 4801-4900
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PATRIA - Individualism ★★ (2015-04-06 23:39:51)

2014年発表の5th。
ENSLAVEDやKEEP OF KALESSINなどのリリースで知られるIndie Recordingsからの発売という事もあって、期待値が高まりますね。

路線としては、メタル由来のドラマティックさを多分に感じさせながらも、ブラックメタルの本筋自体を外れることのない、良質なブラックという感じですね。緩急付けた展開の中で、若干民族っぽさも感じさせる邪悪なトレモロリフと、音だけでも必死の形相で叫んでいるのが伝わるようなヴォーカルが良いアクセントになってますね。衝動性よりも構築性の高そうな感じで、如何にも南米ブラック然としたANCIENTBLOODのメンバーが在籍するバンドということに驚きました。

マスタリング等にBORKNAGARのメンバーが関与しているらしく、一般的なブラックメタルとは多少趣の異なるプロダクションになっているのも特徴ですね。ドラムやヴォーカルなどの聴こえてくる位置が、上手いこと「調整」されているような印象を受ける音。少し作り物めいた感じを受けなくもないんですが、音楽性的に楽曲の展開や構築性を重視している感じなので、作風とチグハグになっていないところが良いですね。叙情性を見せるフレーズもくっきり聴き取れて良い感じです。

ブラジル産のブラックとの事ですが、かなり北欧臭強めな仕上がり。北欧風の土着的な叙情性や邪悪さが質の高さに上手く溶け込んでおり、北欧のバンドにも全く見劣りしない作品だと思います。


PAYSAGE D'HIVER ★★ (2007-12-11 22:40:00)

バンド名は「冬の景色」の意。
DARKSPACEのメンバーによるアンビエント/ブラックメタル。


PAYSAGE D'HIVER - Die Festung ★★ (2007-12-11 22:39:00)

1999年に発表された、2ndデモのCD化。A5サイズデジパック仕様。

このバンドはブラックメタルとアンビエントを両方演るタイプみたいですが、この作品はブラックメタル色は無く、ほとんどシンセのみ(1曲目は僅かにVo入り)によるアンビエント。DARKSPACEのメンバーが演っているという以外に予備知識無しに購入したため、最初は「ブラックメタルが入ってない!!」とがっかりしてましたが(笑)、気を取り直して1曲目を聴く内にこれはこれで良い作品と思うようになってました。

タイプ的には、「Filosofem」以降の、アンビエント化したBURZUMに近いでしょうか。
「Hlidskjalf」の冷たい風景の描写に、「Filosefem」の「Rundgang~(20分越えのあれ)」のミニマリズムを加えた感じの作風だと思います。BURZUMと比較すると、向こうがメロディで情景を描写するのに対し、こちらは音の質感や空気感で風景を描いていく感じです。

DARKSPACEのメンバーがやっているだけあって、寒々しさ以外にも神秘的なダークさも感じられ、聴いていて吹雪の中の山小屋に白骨死体があったりだとか、雪山で力尽き倒れて体に雪が降り積もる中で見る幻覚だとか、どうしてもそういう光景をイメージしてしまいます(笑)かけているとスピーカーの周りの温度下がりますね。

シンセ・アンビエント化してからのBURZUMが好きな人に、特にお勧めの作品です。


PECCATUM ★★ (2004-05-10 05:26:00)

威さん登録ありがとうございます!!
EMPERORのボーカリストIHSAHN、その妻IHRIEL、IHRIELの兄のLORD PZの3人からなるユニット。担当は…
IHSAHN…高音ブラック声と威厳のある普通声、楽器、打ち込み等
IHRIEL…ソプラノ
LORD PZ…濁声でのメロディ、低めのデス声
…こんな感じで、クラシックにも通じそうな美しいメロディの楽曲を演っています。アレンジにはストリングス系のキーボードやチェンバロなどが使われていて、その上にデス声が乗るのでなんだか斬新な感じがしました。


PECCATUM ★★ (2004-10-27 23:51:00)

この間、某メタル系音楽雑誌にLost in Reverieのレビューが載っていましたが、随分点数が低かったです…(泣)
しかもEMPERORのIhsahnを期待すると肩透かしを喰らうとか、眠くなるとか、難解すぎるとか…あのボードレールも謳った「肩にのしかかる時間の重み」を聴覚を通して具現化したような(←あくまで個人的な解釈ですが)「STILLNESS」なんて超名曲だし、これほどまで聴き手の想像力を刺激してくれる音楽ってなかなか出会えないと思うんだけどなぁ…こう言っては失礼かもしれないけれど、あのレビュアーさんは「EMPERORのIhsahnの作品」としてしかPECCATUMの音源を聴いてないんじゃないかな。ともかくあんなレビューじゃ全く購買意欲が湧きませんよ…もしも次にPECCATUMの作品をレビューするのなら「EMPERORのIhsahn」の過激さではなく、「PECCATUMのIhsahn」のクリエイティビティに惚れ込んだ人にレビューを担当してもらいたいものです。


PECCATUM ★★ (2005-05-15 21:33:00)

オフィの4/27付けのニュースによると、PECCATUMの新譜が出ているそうです。
タイトルは「The Moribund people」で、3曲入りのEPみたいですね。


PECCATUM ★★ (2005-05-29 21:32:00)

色々とこのバンド(?)について検索していたら、IHRIELを
「ハイジちゃん」と呼んでいるサイトを見つけてびっくり…。
何故かと思って調べてみたら、本名が「Heidi S Tveitan」なんですね。
「IHRIEL」だとちょっと古代の神のような名前で近寄り難い神秘的な感じがしますが、
「ハイジちゃん」だと親しみやすくて、なんか可愛いイメージですね(笑)


PECCATUM ★★ (2005-06-03 20:19:00)

Peccatumのバンド名の意味ですが、ラテン語で「罪」らしいです。
Ihsahn本人の話によると、元は英雄の堕落を表す言葉だとか。


PECCATUM ★★ (2005-06-03 20:21:00)

海外のデス、ブラック、ゴシックを主に取り扱った投稿型レヴューサイト、
「Lost Soul Domain」で「Lost In Reverie」が年間でトップ10入りしたみたいです。
日本のプレスの評価が不当だったので、ちゃんとリスナーは評価している事を知って
ちょっと安心…日本のプレスもリスナーの立場に立った評価をしてもらいたいものです。


PECCATUM ★★ (2006-03-13 20:08:00)

PECCATUM解散ですか…
個人的に3rdはEMPERORの1stや4thに匹敵するくらい好きだったので悲しい…
IhsahnのソロとSTAR OF ASHのこれからには勿論期待しているんですが…
やっぱり今は結構落胆が大きいかも。でもIhsahn、これからエクストリームに
行くのか、それともアヴァンギャルドな方向に行くのか、どっちなんでしょうね。
どっちにしても応援したいと思います。


PECCATUM - Amor Fati ★★★ (2004-05-09 21:03:00)

EMPERORのVo、Gt、Syn担当で名を馳せたIHSAHNの所属するバンド(というかプロジェクト?)の2nd。

このアルバムはもしかしたらEMPERORのファン層から期待されるようなブラックメタルとは全く違うかもしれませんが、EMPERORの楽曲で見せたIHSAHNのメロディセンスがかなり発揮されていて、凄く美しい楽曲群でむしろブラックファン以外にアピールする作品かもしれません。
前作と比較すると、まず音質が向上したことで聴きやすくなり、更にソプラノ担当のIHRIELの歌がかなり上手くなっていて、その綺麗なメロディが更に味わい深くなっている印象があります。

確かにブラックファンには受けが悪いのかもしれませんが、何故未だに日本盤が出ていないのか疑問に思う程優れたアルバムだと思います。


PECCATUM - Amor Fati - A Game Divine? ★★ (2004-05-10 05:26:05)

この曲はサビ部分でのIHSAHNとLORD PZの掛け合いがかっこいいです。
もう歌い方がなんというか、オペラを聴いてるような感じです。入りのソプラノのメロディもなかなか。


PECCATUM - Amor Fati - Between the Living and the Dead ★★ (2004-05-24 07:12:39)

Peccatumの中でも聴きやすそうな部類に属する曲。
途中のキーボードからギターへと移る場面でのフレーズがなかなかかっこいい曲です。


PECCATUM - Amor Fati - Murder ★★★ (2004-05-09 21:03:13)

この曲はこのサイトでお勧めして頂いて、それで聴いてみました。
…もう本当にIHSAHNの書くメロディは素晴らしいと思わせる曲です。デス声とソプラノがハモってるパートの裏のギターとキーのメロディ、ソプラノによるサビ部分の歌メロとキーのなんとも言えないような荘厳さと悲しみが伝わってくるようなメロディが素晴らし過ぎます。


PECCATUM - Amor Fati - No Title for a Cause ★★ (2004-05-11 20:56:29)

この曲の「Keep them,keep them,keep them…as a shield」っていうところ、まるで馬を駆る騎士のような気品があると思います。
「Rise,ye humans」でも思いましたが、こういう気品に満ちた普通声は大好きなのでもっとやってもらいたいです。


PECCATUM - Amor Fati - One Play. No Script. ★★ (2004-05-11 20:56:14)

空間(というかヘッドフォンの左右のチャンネル)を利用したイントロとティンパ二(多分)を利用した戯曲的な感じのするアウトロが印象に残る一曲。
この曲はEMPERORの楽曲よりも音圧は控えめで、そのためにIHSAHNのデス声が際立って聞こえるんですが、改めて「怖い声だなぁ…」と思いました。ヒステリックさと冷酷さを兼ね備えた声ですね。


PECCATUM - Amor Fati - Rise, Ye Humans ★★ (2004-05-10 05:26:45)

IHSAHNの品格と威厳を兼ね備えた語りと歌唱から始まる、シングル盤「Oh,My Regrets」にも収録された楽曲。
曲の真ん中の「Oh ye humans」からのパートが凄くかっこいいです…が、この終わり方はちょっとどうかとも思う。いくらなんでも、「The past,the judge」を繰り返しすぎ。ここだけはもう少し簡潔な方が良かったかも。


PECCATUM - Amor Fati - THE WATCHERS MASS ★★★ (2004-05-10 05:25:38)

#9、#10の2トラックに渡って展開するドラマティックな曲。
#9は天使が舞い降りてきそうな(?)荘厳さのある静かな曲で、#10に入るとIHSAHNのデス声と共に疾走します。最後はまた静かな荘厳系パートで終わり…って感じの曲で、最後を飾るに相応しいフックのあるメロディを持っていると思います。


PECCATUM - Lost in Reverie ★★★ (2004-06-03 21:59:00)

いつの間にか出てた、PECCATUMの3rdフルアルバム。
日本は情報が入ってこなくて困りますね(笑)

とりあえず、何回か聴いてみての印象なんですが…なんとなく、美術館で圧倒的な絵画を目の前にした時のような感じのするアルバムだと思いました。技法とか細かい事はよく分からないんだけど、圧倒されるというか、引き込まれるというか…
また歌詞に「swim」「soak」「river」等と水をイメージする単語が頻繁に登場する事や、アートワークにIhsahnとIhrielがボートに乗っている物があったりする事からそう感じるのかもしれませんが、聴いていると何か液体の中を漂っているような感じのする印象も受けました。

具体的な音の方ですが、まずLord PZがSource of tideに専念するという理由で脱退したため、トリプルボーカルからツインボーカルへと変わっています(クレジットを見る限り、③と⑤には参加しているようですが…)。前作と比較しての印象ですが、「静」と「動」のコントラストがより明確になったような感じがします。

「静」で聴かせる場面が増えたため、静謐さが凄く感じられますが、その反面キャッチーさがかなり減退したように思います。それと①ではリズム部分に破壊音をサンプリングしてあったり、①と⑥で蝿の羽音が聴こえる場面があったりと、少しインダストリアルっぽい要素も取り入れているようです。

また、Ihrielの歌声が前々作ではちょっとか細過ぎ、前作ではビブラートを過剰にかけている印象があったんですが、今回かなり上手くなっていて、静かに妖しく聴かせてくれるのも良い感じです。ただ、Ihsahnはファルセットやうめき声などを多用し曲の様相に合った歌唱を聴かせてくれますが、Emperorの「With strength~」に代表されるような朗々とした歌い上げがあまり聴かれなかったのが少し残念でした。

私的には、更にブラックから離れたアルバムだと思います。
それとIhsahn、印象変わった(笑)?
何か今までは威厳と畏怖を感じさせるかっこよさだったのに、今回のアートワークでは渋いかっこよさですね。ヒゲとスキンヘッドを止めたからかも(笑)


PECCATUM - Lost in Reverie - Black Star ★★★ (2004-06-03 21:58:20)

少しブラック色を感じる、激しいパートがある曲。
この激しいパートで聴かれるギターリフが滅茶苦茶かっこいいです!!割とそのパートが占める割合は少ないですが、そこ以外の静かなパートも聴き応えがあって良い曲です。


PECCATUM - Lost in Reverie - Desolate Ever After ★★★ (2004-06-04 22:36:17)

この曲、まずイントロに蝿の羽音らしき音をサンプリングしてる時点で驚きでした。更にインダストリアルっぽい破壊音を取り入れたリズムセクションが登場してまた驚き…ホントにIhsahnって一箇所に留まれない人なんだなぁ…と、改めて実感させられる曲でした(そういえばEMPERORのアルバムも全部カラーが違う…)。
個人的に気に入っている所は静謐なパートに微かに破壊音が聞こえてきて、不穏な空気が漂ってくる所の雰囲気です。なんか遠くから真っ黒な雷雲が近付いてくるのを見てるような嫌な予感がします。


PECCATUM - Lost in Reverie - In the Bodiless Heart ★★ (2004-06-18 03:15:39)

私だけかもしれませんが、架空の南の楽園にいるような爽やかさをこの曲からは感じます。
何だかもう1stアルバムで見せたような耽美な雰囲気の曲からは想像もつかないアプローチです。何となく、神々がバカンスしているようなイメージの曲。


PECCATUM - Lost in Reverie - Parasite My Heart ★★★ (2004-06-18 03:15:59)

この曲は頭のブラックっぽいパートにIhsahnの叫び声が入ってますが、EMPEROR時代の音源よりも更にパワーアップした声を聴かせてくれます!!そのパートはすぐ終わってしまい、ピアノを基調とした美しいパートに入っていきますが…もの凄く両極端な曲なので、初めて聴くと殆どの人は戸惑うでしょう(笑)


PECCATUM - Lost in Reverie - Stillness ★★★ (2004-06-18 03:16:17)

時を刻む秒針の音や時計のネジを巻き戻すような音がなんとも言えない緊張感を与えている曲。とにかく雰囲気のある曲で、聴いていると時空の狭間で押し潰されるような不安な気分になってしまいます。よく「絵画的な音楽」というような表現を耳にしますが、この曲では自分の脳裡に時間をモチーフにした抽象画の映像が浮かんできました。
夜中に目が醒めて、ふと「自我の消滅」へと考えが至ってしまった時のようなシリアスな恐怖感は、並みの「ホラーチック」と表現されるブラックメタルの比ではありません。


PECCATUM - Lost in Reverie - The Banks of This River Is Night ★★★ (2005-05-18 22:33:52)

前曲「STILLNESS」で狂気に陥った精神を優しく元に戻すような美しいバラード。
サウンドもストリングスとピアノ、そしてIhrielの歌だけととてもシンプルで、この異常に作り込まれたアルバムのラストとは思えないくらい聴きやすいです。正直言うと、「STILLNESS」のような本気で恐ろしくなるような曲で終わらなくて良かったと思う…


PECCATUM - Lost in Reverie - Veils of Blue ★★ (2005-05-17 19:35:24)

全体的に、知的で静謐な雰囲気を漂わせた曲。
聴き所は可憐な声が皺枯れた声になる様を表現したIhrielのヴォーカル、超絶技巧的なフィルが聴けるドラムパートでしょうか。


PECCATUM - Oh,my Regrets ★★ (2004-05-10 05:23:00)

「AMOR FATI」にも収録の「Rise,Ye Humans」、表題曲の「Oh,My Regrets」、
Judas Priestのカヴァー曲「Blood Red Skies」の3曲からなるEP。
このCDではとにかく「Blood Red Skies」が本当に素晴らしいです。
8分くらいの曲ですが、全くダレさせることなく徹頭徹尾美しいメロディ
ストリングスを多用した華麗なアレンジ、そしてPECCATUM自身の曲では
あまり見られなかった程のキャッチーさで最後まで聴かせてくれます。
ブラック好きに勧められるかといったら疑問符が残りますが、
美しいメロディにどうしようもなく惹かれる人は是非購入してもらいたいCDです。


PECCATUM - Oh,my Regrets - Blood Red Skies ★★★ (2004-05-10 05:24:44)

Judas Priestのカヴァー曲。
原曲は知らないのですが、PECCATUMの曲にしてはかなりキャッチーでサビがはっきりしてるために凄く聴きやすく、しかもかっこいいです。ストリングスの叙情的なメロディのアレンジが綺麗です。


PECCATUM - Oh,my Regrets - Oh,my Regrets ★★★ (2004-05-11 20:55:59)

「The Change」と並んで疾走感のある楽曲。
変則的なリズムでの疾走感が心地良いです。この曲ではIHRIELのソプラノが綺麗な声から、なんか「マダム」って感じの鼻にかかった声になるのが微妙に印象的(笑)途中のLORD PZの熱唱もなんだかスゴイです…


PECCATUM - Strangling from Within ★★ (2004-05-10 05:24:00)

PECCATUMの1stアルバム。

2ndに比べるとIHRIELのソプラノにコシが無いのと音質が楽曲とあっていない感じがするのが少しネックですが、神秘的な雰囲気で言ったならこのアルバムの方が上だと思います。とにかく綺麗で、繊細な感じのするメロディが私的には凄くツボです。一曲目のインスト( 喋り声)でチェンバロが使われていますが、EMPERORのラストアルバムがPECCATUMっぽいと言われているのはこの要素が大きいかもしれません。


PECCATUM - Strangling from Within - An Ovation to Art (2004-05-11 20:55:06)

EMPERORの「INNO A SATANA」にも通じる、クラシック風のインスト。
メロディが凄く綺麗ですが、他の曲と比べ何故かなんだか随分音が小さい…ので星は一つです。


PECCATUM - Strangling from Within - Speak of the Devil (As the Devil May Care) ★★ (2004-05-10 05:25:13)

いくつかのパートに分かれている、どこか神秘的な雰囲気のある楽曲。
とにかく雰囲気が良く、しかもソプラノのメロディが取っ付きが良くていい感じです。


PECCATUM - Strangling from Within - The Change ★★ (2004-05-10 05:29:40)

PECCATUMにしては珍しい、疾走感のある曲。
この異常に早いドラムは多分打ち込みだと思います(IHSAHNがやってたら面白いかも・笑)。リフのメロディもかっこいいです。


PECCATUM - Strangling from Within - The Song Which No Name Carry (2004-05-11 20:55:41)

ゴシック・ホラー的な耽美さと恐怖感を感じさせるような曲。
「He shalt be reborn」のコーラスが凄く耳に残ります…が、もう少しVoの音の抜けが良い方が良かったです。この曲では今までは綺麗なソプラノを聴かせてくれたIHRIELが随分と絶叫してます。


PECCATUM - Strangling from Within - Where Do I Then Belong ★★ (2004-05-11 20:55:24)

「Peccatum performs art for the sake of art」という売り文句が掲げられているだけあって、クラシックの楽器の音色が美しいインスト。オケはチェンバロとストリングスがメインでそこに喋り声が入ってくる…って感じの曲です。


PECCATUM - The Moribund People ★★★ (2005-05-17 19:27:00)

2005年発表の3曲&PV1曲を収録したEP。うち一曲はBATHORYのカヴァーです。
EPのタイトルは「死にゆく人々」の意味みたいですね。

音的には「Lost in reverie」の幻想的・絵画的な音の響きをそのまま継承した感じですが、この作品はEPと言う事もあってか、アルバムよりも分かりやすいメロディが多いです。また、3曲ともにIhsahnが持ち前の絶叫を轟かせるパートがあるので、PECCATUMの作品に手を出そうか迷っているブラック好きの方はこの作品をまず案内役として聴いて、それからアルバムの深遠な世界観へと踏み出すのも良いんじゃないかと思います。
この作品は割と一曲一曲が短く、コンパクトな作りになってますし。

個人的にはこういう作品を作ってくれるのなら、ブラック色が強くなっていっても、反対に全く無くなってしまっても、彼等の作品は支持していきたいです。でも、アートワークで小さな子供に武装×金のパピ×ンのような蝶マスクを装着するのは可哀想だと思ったり思わなかったり(笑)


PECCATUM - The Moribund People - A Penny's Worth of Heart ★★★ (2005-05-17 19:30:12)

プチプチと弾けるようなノイズとストリングスやピアノの叙情の合間でIhrielが妖しく歌うパートと、ミディアムテンポのブラックメタルパートからなる曲。GarmやVargなど、こういう方向に才能を持っているブラックメタラーって、ノイズの使い方が上手いですよね。特にこの曲のブラックパート直前の、蟻が耳に集ってそのまま詰まってしまうかのようなノイズは不気味です。


PECCATUM - The Moribund People - For All Those Who Died ★★★ (2005-05-17 19:31:17)

BATHORYカヴァー。
原曲は未聴ですが、変な低音が効いているとは言え、「あれ、BATHORYってブラック始祖の一人じゃないの」と思わせるようなサウンドにびっくり。…と思っていたら、後半からいきなりブラックに変貌、Ihsahnが相変わらず凄い声で絶叫してます。普通に叫んだり唸ったりしてもこういう声にはならないと思うんですが、一体どうやって出してるんでしょうね、このお方は。


PECCATUM - The Moribund People - The Moribund People ★★★ (2005-05-17 19:28:55)

…Peccatumの曲なのに、相変わらずの絵画的サウンドなのに、サビが分かりやすいメロディ!!これ、ギターの不穏な音色と共にIhsahnが絶叫するパートは別として、メタラー以外が聴いても充分浸れるのではないでしょうか。逆に言うと、ブラック好きにはここらへんも聴きものですね。


PENDULUM ★★ (2014-06-01 13:14:13)

Hass Weg Productionsに所属する、フランスのブラック。
MIND ASYLUMやMOURNING FORESTなど、それなりに知名度の高いバンドのメンバーも参加。結成は2009年と比較的新しいバンドですね。


PENDULUM - Les Fragments du Chaos ★★ (2014-06-01 13:16:46)

2012年発表の1st。

トレモロリフやアルペジオに込められた、叙情性だけでなく、精神を汚染していくような悪意を感じるメロディ、切羽詰ったような感情と、他者を害そうとする意志が伝わるような、ドスが効きつつも壮絶な絶叫を聴かせるヴォーカル…と、如何にもカルトなフレンチ・プリミティブブラックという感じの音ですが、この手のカルトな音としてはかなり良質な音源ではないでしょうか。

リフの音色こそノイジーでプリミティブ然としてはいますが、ドラムには迫力もあり、決して薄っぺらという訳ではない音作り、精神を冒す毒素が渦巻くようなミッドパートも取り入れた楽曲の展開など、カルトではあってもローファイではない感じ。禍々しさ重視ながらドラマ性もある作風は、MOURNING FORESTをメロウさではなく、悪意的ムードに特化させた感じというと近いでしょうか。

物凄い名盤だとか、他に無い個性がある作品という訳ではありませんが、フランス産らしい毒々しさがあって良作だと思います。ブラックを聴く事が日常の一部になっているようなマニアな方にはお勧めできるかと。


PENSEES NOCTURNES - Grotesque ★★ (2011-12-27 21:12:21)

2010年発表の2nd。

シンフォブラックの中でも、かなり変り種な音を出しているブラックですね。カルミナ・ブラーナの最初の部分を更に世俗的にしたような、大仰かつ演劇的・劇場的な非ブラック的シンフォパートや、ジャジーなリズムにチェロなどによる優美なメロディを乗せたクラシカルなパート等を、SE的な使い方だけでなく、本編にもがっつり仕込んでくる、他にないタイプのアヴァンギャルドな作風。

ただし、そういったパートの大仰さに比べると、ストレートにブラックしてるパートでは意外にもクラシカルなキーボードよりメロブラ的なトレモロリフを主軸とする展開が多いのも特徴。ただヴォーカルの半泣きで歌っているような、しかし太い声質のデス声と、妖しいオペラ調の声を使い分けるパフォーマンスもあって、やはりどこか捩くれた印象が残る音ではありますね。

シンフォブラックの中でも、メロディやシンフォ要素の取り入れ方はかなり派手な部類に入る音…ではあるんですが、それが超自然的な方向や宗教的な方向にはあまり向かわず、どこか通俗的で不条理なムードが濃厚で、そこが強烈な個性になっている感じですね。聴いていると、暗黒の劇場に引きずり込まれ、無理矢理道化の役を演じさせられるような、そんな奇怪さの漂う作品です。


PENTEMPLE - O))) Presents... ★★ (2008-10-07 19:17:00)

SUNN O)))のメンバーや、MAYHEMのAttila、STRIBORGのSin Nannaらが一堂に会した
オーストラリアでのライブを元に、現代音楽の分野で活動し(とライナーに書いてあった)、
このプロジェクトやGRAVE TEMPLE等でSUNN O)))のメンバーともよく共演しているOrenが
編集、ミックスを施した作品。2008年発表。
このアルバムはSUNN O)))を媒介に、ブラック界の重鎮であるAttilaと、新世代ブラックを
代表するSin Nannaが邂逅するという事もあって大きな話題を呼んだようですが、
遅ればせながら私も聴いてみました。…概ね、このメンバーから想像されうる通りの音ですね。
SUNN O)))の圧殺ドローンリフをバックに、AttilaとSin Nannaがバトルを繰り広げているという。
ただ唯一想像と違ったのは、Sin Nannaがヴォーカリストとしてだけではなく、
主にドラマーとして貢献している事。Attilaの呪詛や悪魔の哄笑とSin Nannaの絶叫の
掛け合いは(少ないけど)あるとはいえ、それを期待すると少し肩透かしかもしれません。
その代わり、STRIBORGでは余り聴けないような高速ブラストビートやインプロ的プレイも
聴かれ、こういう音の中ではブラストがブルータリティやスピードではなく、ドローンの
陶酔感を強めるという現象も聴かれたりして面白いし、聴いてて気持ち良いです。
このアルバムのレビューで、「この作品を聴くまで彼がこんなに良いドラマーとは
分からなかった」という意見を目にしたことがありますが、私も同感。元々煮え滾る
地獄の炎のようなドローンサウンドが、彼のドラムによって火の粉が噴出しているような
音になってる感じがします。
また、買うなら二枚組みの日本盤をお勧め。
ディスク2の「Pazuzu 3」は30分を超える曲で、空気が震える音をそのまま封じ込めたような
持続音と、本編よりも良く聴こえるミックスの生々しい絶叫の交差するパートから徐々に音の
壁がせせり立っていくような曲で、本編の曲に勝るとも劣らない魅力があるように思います。
音響の面白さやその中での展開、イマジネーションを刺激する音を求めるならSUNN O)))の
近作やKTLの方がお勧めですが、生々しさや陶酔感などを求めるならこのアルバムを
買うことをお勧めします。
ちなみに、ライナーによるとSin Nannaがステージに立つのはこれが初めてだとか。


PERDITOR - Divine Riddles ★★ (2014-10-22 23:06:37)

2010年発表の1st。
2013年にDaemon Worshipにより再発。
97年に結成以来、デモやEPは出しているものの、フルはこれが初。

まずオープニングのSE、悲鳴がなんか気色悪くて飛ばしたいんですが…一曲目と地続きになっているので飛ばせません(笑)。それはそれとして、そのSEが終わった所で血腥さ全開の、エグいムードたっぷりのオールドスクールなブラックメタルを展開。スラッシュに大分寄った音ながら、如何にもDaemon Worshipが目を付けそうなドスの効いた邪悪な雰囲気があり、禍々しさは十分。

…この作品、とにかく音が「えげつない」という印象なんですよね。音量がBEHERITのベスト盤並に大きいことに加えて、音作りも泥臭さのある低音の効いたもので、それが合わさって異様な迫力を生み出してると思う。ヴォーカルも基本はドスの効いたがなり声ですが、時折唸るように感情を込めてるなど、異常性を感じさせるパフォーマンスで聴かせてくれます。

とにかく邪悪で冒涜的で、かつ迫力があるブラックが聴きたい…という方には正にうってつけの作品。個人的にはもう少しメロい方が好きではありますけど…ブラックの中でもかなりエグい音であることは認めざるを得ません。


PERGALE ★★ (2011-11-05 16:34:56)

リトアニア産ブラックメタル/ディプレッシブロックバンド。
変態系の多いブラックの中でも、真性の変態で変り種、かつそれがキャッチネスに直結してる、ユニークな音楽を演ってるバンドだと思うので、変わった音楽好きは是非チェックを。


PERGALE - Horizontalios Maldos Palaima ★★★ (2011-11-05 16:36:32)

2011年発表の1st。
DISK UNIONでLIFELOVERが引き合いに出されプッシュされていたので、何となく買ってしまったんですが…最高ですね、これ(笑)。

路線としては儚げなピアノの叙情メロと、ディプレッシブ・ブラック風の絶叫の入った、ブラック寄りのロックンロールをベースに、ジャジーなアンサンブルやフォーク・カントリーから影響を受けたメロディ等を多少滑ろうが空回ろうがお構いなしにブチ込んでくる、アヴァンブラックでもかなり変態度の高い音。分かりやすい「変」さで、余りにも変すぎると逆にそれがキャッチーに聞こえるという、見本のような作風。

LIFELOVERが引き合いに出されてましたが、確かにアーバンでお洒落なピアノや、SEの使い方等は似てるんですが、こちらはもっと不真面目かつ軽妙さがあると思う。ヴォーカルも普通にかっこいい絶叫も出来るのに、情けなく裏返したりいかがわしいオペラ声で歌い上げたり笑い出したり変態パフォーマンスで素敵過ぎる。4曲目の「ボンソワール、マダム。コンサヴァ?トレトレビアン!」とか何処のじまんぐ氏ですか(笑)。

何気にメロディのセンスが優れているのも素晴らしい。
1曲目のピアノフレーズなんかは、それに限って言えばSFC時代のFFやロマサガの、ラスボス戦で流れてもおかしくないようなドラマティックなものも弾いているし、3曲目のフォークメロなんてもうちょっとでお祭り系ペイガンになってしまいそう。意外とクサメタラー受けも良いかもしれません。

という訳で個人的に大推薦のアルバム。
変り種ブラック好きからクサメタラーまで幅広くお勧め。変な音楽が好きなら買っとけ、って感じです(笑)。キャッチーで変なフックが多いため、あまりサイケ/サイコには聞こえないんですが、こういう軽妙さも味があっていいと思います。


PERMIXTIO - IL CANTO DEI SEPOLCRI ★★★ (2012-05-10 21:47:37)

2010年発表の1st。

天に召されそうなクワイアによるオープニングから身構えてしまいますが、身構えていても第一音で落とされますよね…。いきなり死者の怨念が肩にのしかかってくるような、霊的なムード漂う厚みのあるリフの音色が、濃霧の如く辺りを多い、聴き手を鬱のどん底に叩き込むようなブラックメタルを展開。一瞬にして自分の部屋が地雨の降り続く、夜の墓場のような湿度も暗度も高い場所に変わってしまうような、非常に濃密なムード。

基本的にはディプレッシブ系統のブラックなんですが、個人的には今まで聴いた中でもバランスの良さを感じる作品なんですよね。トレモロによるメロディは分かりやすく絶望感を感じさせてくれるし、鬱メロディを紡ぎ上げるリードフレーズやアルペジオが入ったり、疾走パートも設けた、ドラマ性も強い展開もあり、この手に慣れていないリスナーも突き放さない求心力がある曲作りが出来てると思う。それでいてこの手のバンドを聴き込んでる人でも引き込まれる、濃厚な雰囲気もあるのが素晴らしい。

最近出た鬱ブラックの中ではかなりお勧めの作品。鬱ブラックってジャンル自体が内包するカルト性のせいで、どうしても内輪受け的な感じが出てしまう傾向がありますが、このバンドは上手くその辺りクリア出来てるかと。…最近イタリアも次々に良いブラックメタルバンドが生まれ始めてますよね。


PERPETUAL DREAMER - PERPETUAL DREAMER Ⅰ ★★ (2011-11-30 21:39:06)

2011年発表の1st。
リーフハウンドっぽい帯がまた凝ってますよね(笑)。

「メルヘン・ハードロック」を自称している通り、童話のある意味で残忍なコンセプトを、表現力豊かな女性ヴォーカルが歌うという作風ですが…演奏の方は意外にもハードロックのグルーヴィで骨太な部分が前に出され、ゴス寄りのV系バンドなんかと比べると割とカラッとした感触の音。典型的なメタルのスタイルではない女性ヴォーカルといい、オーソドックスなハードロックのかっこよさを継承した演奏といい、犬神サーカス団辺りに近い世界観を持ったバンドだと思う。

ただ、犬神が歌メロだけ聴いてもサブカルや昭和っぽい如何わしさがあって、それが魅力になっているのに対し、このバンドは歌メロだけ聴くとどこがメルヘンなのか分かりにくいのが残念。SOUND HORIZONも去年メルヘンを題材にしたアルバムを出してますが、個人的には歌メロに関してはあれくらい思い切ってメルヘンしてもいいと思う。ハードロックのかっこよさをガッツリ聴かせる演奏は確かに魅力なんですが、世界観の演出を歌詞とヴォーカルの表現力に頼りすぎだと思う。

とは言っても、多少大味な部分はありつつ、曲の登場人物になりきるヴォーカルの表現力は悪くない(特に「毒林檎怨舞曲」が素晴らしい)と思うし、「赤頭巾ちゃんにご用心」のサビのように、歌メロだけでもメルヘンっぽさを醸し出せてる部分はしっかりあるし、良質な作品である事は間違いないと思う。「赤頭巾~」くらいインパクトのある歌メロがコンスタントに書ければ、キャッチーなコンセプトに負けないインパクトを聴き手に与えられるのではないでしょうか。


PERSEFONE - Core ★★ (2007-06-18 16:59:00)

2006年発表の2nd。
ライナーによると1stはデモ発展系らしく、実質的にはこれが1stだとか。
音楽性は、ブラック寄りの喚きデス、デス寄りの咆哮デスに加え、男女クリーンヴォーカルも
取り入れた、煌びやかなキーも入るシンフォニックなプログレ・デスって感じですね。
メンバーのほぼ全員に思い入れがあるというOPETHが比較対象としてかなり近い存在だと
思いますが、OPETHが基本ミディアム~スローテンポで重厚な叙情を秘めた作風に対し、
こちらは華麗なキーボードや疾走パートも多く取り入れた、派手とも言えるスタイル。
DISSECTIONやDARK TRANQUILLTYもルーツにあるだけに、キーボードやギターの
リードフレーズだけでなく、リフにも充分な叙情が込められており実に聴き応えのある音。
今作はペルセフォネ神話を下敷きにした3曲入りコンセプトアルバムで、ZeusとDemeterの
娘である処女神Coreが、冥界の王Hadesに連れ去られ、最終的には冥府の王妃Persefoneに
なってしまうという内容で、その物語を1曲目ではDemeter、2曲目ではHades、3曲目では
Core自身の視点から見た曲になっており、1曲が平均23分という長大な作風。
個人的には、この一つの物語を3つの視点で見るというコンセプトは大正解だと思います。
流石に23分×3曲の作風だと、時系列順に物語が展開していくようにするとダレる気がする。
この作品は1曲だけ聴いたとしても十分楽しめる所がいいですね。
アルバム一枚でミニアルバム三枚分の聴き応えのある、お得なアルバムとも言えるかも(笑)
3曲で70分と言うとちょっと躊躇してしまう方もいるかもしれませんが、このアルバムは
曲の長さの割にかなり聴きやすい方なので、安心して買って良いと思います。
1曲が場面ごとに大体2~5分の、7つから11くらいのセクションに分かれており、更に
セクションごとの音は、例えば娘を失ったDemeterの哀しみを表すパートや連れ去られた
Coreが悲しむパートにはアコースティックな楽器や哀切な歌メロを取り入れたり、Zeusと
Hadesの戦闘パートや豊穣の女神Demeterの哀しみで大地が荒廃していくパートは激しい
デスメタルサウンドで表現されていたり、ストーリーと密接にリンクしたものになっており
リスナーに鮮烈な印象を残し、長大な曲にありがちな何度聴いても曲が覚えられず結果として
焦点のぼけた音になるといった事の無い、構成の巧みさが光るつくりになっていると思います。
とりわけCoreからPersefoneへの変化を描いた、2曲目の第六章や3曲目の第四章などは
各メンバーのソロもふんだんに盛り込んだ劇的なパートで、作品のハイライトと言えるかも。
また、歌詞はコンセプトアルバムながらOPETHの「Still Life」の様に詩的なフレーズが沢山
鏤められていたり、DEATHSPELL OMEGAの各作品のように神学用語が頻出しすぎで辞書と
首っ引きにならなければならないといった難解さは殆どなく、平易な英語で書かれているのも嬉しい。
そういう訳で、私的には歌詞を読んで情景を想像しながら聴くのがお勧めなんですが、もし
歌詞を全く気にしないメタラーが聴いたとしても、各パートのフレーズにフックがあって
充分かっこいいサウンドなため、23分を聴かせきってしまうだろう所もまた凄い…!!
OPETHやVINTERSORGといったプログレッシブなデス/ブラック以外にも、DEVIL DOLLの
ようなシアトリカルでドラマティックな作風や、SOUND HORIZONのような曲を通して物語を
表現していく作風を好む方にもお勧め。無論、デス声大丈夫なのが前提ですが。
ちなみに、買うなら日本盤をお勧め。
対訳も妙にエキセントリックだったり下手だったりすることは無く、物語への没入を助けて
くれると思うし、ライナーもペルセフォネ神話とバンドのサウンドを比較しての分析なども
書かれていてかなり優良なものになっていると思います。
ボートラは蛇足な気がしないでもないですが…まあ曲順プログラムすれば良いわけですしね。
…なんか、めっちゃ長い文章になってしまいましたね…(汗)
でも、熱く語りたくなるくらい素晴らしいアルバムだと思います。
最初3曲70分で日本盤って凄いと思いましたが、このクオリティなら出て当り前。
しかし実質1stでこれって…OPETHもそろそろうかうかしていられないのでは。


PERSEFONE - Core - SEED - CORE & PERSEPHONE ★★★ (2007-06-18 22:14:29)

Core(Persephone)自身からの視点の曲。
Hadesに略取され、母であるDemeterと引き離されるという悲劇を経験するキャラクターの視点だからか、バラードにも通じる切ない歌メロも出てきますが、インテンス&プログレッシブな暴虐メタルを聴かせてくれるのは他の曲とも同じ。とりわけPersephoneへの変貌の序章とも言える第四章はメンバーのソロが次々に繰り出され、極めてドラマティック。ヒロインの視点から語られている曲だけあって、3曲中でもっとも劇的かもしれません。


PERSEFONE - Core - Sanctuary - Light & Grief ★★★ (2007-06-18 21:59:23)

Core(Persefone)の母、Demeter視点の曲。
曲自体の魅力も素晴らしいものですが、第八章でのピアノが物凄く良い!!ただメタルにクラシックの楽器を入れてみましたとかいうレベルじゃなくて、クラシックの名曲並の優雅さや気品が感じられるメロディ。曲を構成するパーツ一つ取ってもこんなに凄いのだから、全体の凄さも推して知るべし、です。
…でも、第十章のPersefoneとDemeterの会話のヴォーカル表現はちょっと笑える…。Demeterさん、豊穣の女神なんだからそんなカラスみたいな絶叫しなくても(笑)。どうしても女神よりもムンクの叫びみたいなキャラを思い浮かべてしまう…


PERSEFONE - Core - UNDERWORLD - THE FALLEN & THE BUTTERFLY ★★★ (2007-06-18 22:05:29)

Core(Persefone)を攫った、Hadesからの視点の曲。
HadesとZeusの戦いのシーンから始まるからか、オープニングから緊張感のあるプログレメタルでぶっ飛ばしてくれます。ファンタジー好きとしては、神々の苛烈な戦争のシーンが脳裡に浮かぶたまらないサウンド。
前半に長めの章、後半に短めの章が集中しているから少しケツカッチンな印象も受けたかも。最初聴いた時、ちゃんと時間内に完結するのか不安になったり…音源になってる以上、完結しないわけがないんですけどね(笑)


PERUNWIT - Wszystkie odcienie szarości ★★★ (2008-02-12 19:11:00)

2000年発表の4thアルバム。

NOKTURNAL MORTUMがペイガン/フォーク要素を3~4割、メタル要素を6~7割位の配分だとしたら、このバンドはペイガン/フォークとメタルの割合が9:1位でしょうか。それくらいメタルから乖離した、アンビエント色の強い音楽性だと思います。曲によってはエレキギターが入ってすらいなかったりしますし。

浮かんでくる情景は、成仏しきれない民族の亡霊が寄り集まってなにかの儀式をしているようなムードがありかなり不気味。メタリックなパートもあるにはあるんですが…ストレートにフォーキーなクサメロを聴かせるメタルにはもちろんならず、霊障とでも表現したくなるような雰囲気があるため、KORPKLAANI辺りのファンよりはむしろEARTHの「HEX」辺りの暗黒系の音がツボにはまる人にお勧めできそう。

悲鳴のSEとかも入ってる部分がありますが、何を表しているのか読みきれないのがまた怖いんですよね…儀式の生贄かなんかでしょうか。このバンドの音楽性は本当の意味で「異教的」ですね…。異なる文化の深淵を覗いてみたい方にお勧めです。


PERUNWIT - Wszystkie odcienie szarości - Bys Wiedzial, Gdzie Zyjesz I Umrzesz ★★★ (2008-02-12 19:14:30)

10分を超える大作ですが、結構メタリックなリズムが入ってるパートも多いし、アコギ等のフレーズはいちいち高いセンスを感じざるを得ないくらいかっこいいし、普通にフォークメタル好きなリスナーにも受け入れられるのではないでしょうか。こういう曲でさえ普通にメタルっぽくせず、エレキギターよりもアコギやキーボードに重きが置かれた、ムードある質感のアンサンブルを用いているのがらしいですね。


PERUNWIT - Wszystkie odcienie szarości - Nowe Pokolenie ★★ (2008-02-12 19:16:25)

ボーナストラックらしいですが、この曲が一番ギターの音がメタルっぽいですね。オーケストラヒットの多用が妙に耳につきますが…そういえばVELESにも妙なオーケストラヒットの使い方の曲があったし、共通する感性を感じます。まあ、メンバーも共通してますしね。


PERUNWIT - Wszystkie odcienie szarości - Piesn O Sloncu, Plodnosci, Narodzinach, Zyciu I Smierci ★★★ (2008-02-12 19:13:06)

ドローンのような陶酔をもたらすリズムの音色といい、キーボード的に用いられる狩猟民族が狩りの時に発する声を思わせる声といい、異民族の住む森の中に迷い込んでしまったかのような恐怖感が…生きて出られるかどうかも分からない、みたいな(笑)。とてもこの曲が現代のスタジオで録音されたとは思えません。


PERUNWIT - Wszystkie odcienie szarości - Wszystkie Odcienie Szarosci (kolejne Odsloniecie Ksiezyca / Za Szarym Cieniem) ★★★ (2008-02-12 19:15:40)

二部構成のタイトルトラック。
この曲も後半は結構メタリックですが、ドラムの金物の音が戦いの剣戟が森の木の葉を揺らしている音の様に聴こえたり、想像力を喚起するサウンドですね。ペイガン系って人が演奏している以上の情景を見せてくれるものが多いですが、中でもこのバンドは優れているのではないでしょうか。


PEST (GERMANY) - Tenebris Obortis ★★★ (2011-11-20 23:23:54)

2009年発表の4th。

ファストパートを中心に展開するジャーマンブラックですが…NEGATORやGRAUPEL、INFAUSTなどがそうですが、ファストなリズムと寒々しいトレモロで攻めるタイプのジャーマンブラックって、北欧(特にスウェーデン)の同タイプのバンドの音が「吹雪」だとすると、「氷の礫」が吹き付けて来るようなイメージがあるんですよね。このバンドも、そんな感触のメロディのトレモロを含蓄したタイプですね。

ただ、上記バンドと比べると、このバンドは音の太さといい、メロディの毒々しさといい、もっと悪意的なものが強く感じられるのが特徴。メロディに関しては、一部のパートではフランス産地下ブラックに通じる、病んだ耽美なカルト性も感じられたり。ヴォーカルが鬱ブラック寸前の絶叫なのも、曲の狂気的なムードを更に高めていますね。

また、前述の氷の礫のようなリフが堪能できる2曲目、メロウな中に突き放したような冷厳さが垣間見える5曲目、同郷のKATHARSISに通じる、狂気をぶちまけて暴走するような6曲目、イントロから病んだメロで掴み、メロウな展開を見せる7曲目など、何気に曲ごとの方向性がしっかりしていて、ダレない構成になっているのも良い感じ。ラストはアンビエント風のパートを含む大作曲で締め。

ドイツ産のバンドでもかなりお勧め。
カルトな雰囲気が漂っていながら、しっかりした曲展開で聴かせる良質の作品です。


PEST (SWEDEN) - The Crowning Hprror ★★★ (2014-08-30 19:42:46)

2013年発表の4th。
これ、何気に凄くセンスの良い作品なんじゃないでしょうか。

路線としては、オールドスクールなプリミティブブラックを更に先祖返りさせたような感じで、ブラックとしては飛び道具とも言える正統派なヘヴィメタル/ハードロック要素を取り入れた音。クリーンなど取り入れることは無く、いかつくドスの効いたがなりをカマす硬派なヴォーカル、スウェディッシュらしい叙情を感じさせつつ、ホラーな色合いも濃いメロディセンスなど、暗黒メタルとしての妥協を許すことは無く、変に温くなったりすることなくHM/HR由来の熱気を取り入れられているのが素晴らしいと思う。

元々アングラなブラックって、曲を構成するパーツが限定されるだけに楽曲が似通ったものになりがちですが、その点この作品は上手く回避出来てますよね。如何にもプリミティブブラック然とした、寒々しいトレモロを伴う疾走に熱いリードギターを合わせてみたりだとか、メロデスにも通じるメロディックなリフを取り入れてみたりだとか、カルトブラックとしては意外すぎるレイドバックしたリズムがあったりとか、楽曲ごとにアイデアが込められていて聴いていて飽きないです。これら要素が邪悪さをスポイルしていないのがセンスの高さを感じさせますね。

プリミティブブラックの大家とも言える存在のDARKTHRONEも正統派メタルに回帰するような作品を出してましたが、そういう路線が好みであればかなりお勧め。DARKTHRONEが激萎え要素である「微妙クリーン」を取り入れてしまったので、個人的にはそれが無いこのバンドの方に共感を覚えますね。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie ★★★ (2007-11-11 23:44:00)

2007年発表の2nd。

ALCESTやAMESOUERSなど、Neigeの在籍するバンドはどれも独自のブラック観を追及している音楽性を持つ傾向がありますが、このPESTE NOIREもかなり個性的ですね。上記のバンドと比べればまだ一般的なブラック観に近い感じですが、色々な所が独特。

まず、耳に付くのはメロディの独特さ。
MUTIILATIONの病んだ叙情をAMESOUERSの清浄さで中和しようとしたら、収拾が付かなくなって更に奇妙になってしまったかのような叙情味の中に不協性が混じったメロディで、フランスらしい耽美性や頽廃性も感じられてかなり耳を惹きます。時々ですがスパニッシュな情熱的な感情すら混じってる気も。…といっても、このメロディ人によって感じ方が全然違うんだろうなぁ…。

Famineのヴォーカルもメロディの独特さに呼応するかのような変態的な、無理矢理喉を絞るかのような高音スクリームで、Neigeのスタイルに結構近い歌い方だと思います。特に6曲目、声帯が引きちぎれそうな声で心配になってきますがこれが実にかっこいい。哀しげなNeigeの歌い方よりも、痛々しい自棄クソぶりが伝わってくるような声です。音質は分離は良い方ですが、ギターのガリガリした歪ませ方がいかにもブラックらしくて○。

言葉では表しにくい不思議な空気感を持ったブラックですが、基本的にメロディは独特だけど叙情的なのでそれ程敷居は高くないかと思います。私は正直言ってNeigeのネームヴァリューで購入したんですが、このバンドのメインの作曲家のFamineのセンスも負けじと素晴らしいです。
しかし、このバンドもそうですが、最近ブルータリティやネガティビティとは別の視点から世界観を追求するブラックが増えてますよね。個人的には大歓迎です。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - Amour ne m'amoit ne je li ★★ (2007-11-11 23:49:30)

作曲はFamineみたいですが、むしろ「La Cesarienne」よりもこっちの方がNeigeっぽい気が…Famineもメロディセンスに非常に長けたミュージシャンという事でしょうね。邪悪さとはまた違ったカタルシスが感じられるような曲。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - Condamne a La Pondaison (legende Funebre) ★★★ (2007-11-11 23:47:49)

中世の劇場で、骸骨が輪舞を踊っている風景が浮かぶような、頽廃的で耽美なメロディにイントロから惹きつけられる曲。やっぱり叙情性の中にも不吉さが息づいている感じで、後半の疾走パートのメロディなんかは聴いていて生気が吸い取られるような感覚を覚えます。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - L'envol du grabataire (Ode à Famine) ★★★ (2007-11-11 23:46:18)

1曲目からかなりロマンティックなメロディが聴けます。
絶叫もトロモロリフもあるんですが、展開が普通のブラックっぽくなくて素敵。メロディは叙情的なんですが、ラストの弛緩したギターの音色などどこか病んでて不吉な雰囲気もあるのがポイント。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - La césarienne ★★ (2007-11-11 23:48:36)

スラッシーなリフとヴォーカルの喉が心配になってくるような絶叫が絡む曲で、アルバムの中では叙情味がそれ程高い訳ではないこの曲がNeige作曲というのが結構以外。それにしても凄い声ですね…。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - La fin del secle ★★ (2007-11-11 23:47:07)

この曲のメロディ、どこかスペインっぽい情熱的な叙情を感じられる気がするんですが…他の曲でもいくつかそういう箇所がありますが、こういうメロディをブラックの音に乗せてしまうところが独特で素晴らしい。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - Paysage mauvais ★★★ (2007-11-11 23:50:34)

HORNAとのスプリットの曲をリマスターし、ボーナストラックとして収録したものらしいです。とにかくSE明けの爆走が強烈!!ドラムセットがぶっ壊れるんじゃないかと思うようなテンションの高さ。


PESTILENTIAL SHADOWS ★★ (2013-09-24 19:11:24)

オーストラリア産ブラックメタル。
DROWNING THE LIGHTなどのメンバーが絡んでいるバンド。


PESTILENTIAL SHADOWS - Depths ★★ (2013-09-24 19:12:57)

2011年発表の4th。

人脈的には、DROWNING THE LIGHTやAUSTERE、WOODS OF DESOLATIONなど鬱系寄りのバンドが多いようですが、ここで聴けるのは真性にして衒いのない、ごくオーソドックスなブラックメタル。部分的にミニマルで瞑想的な展開を取り入れつつも、基本的には黒いトレモロリフやブラストビート等、如何にもブラックらしい要素を絡めつつ、緩急付けて聴かせる、暗黒なドラマ性を感じさせる作風。

音質はフレーズは鮮明に聴き取れ、低音もある程度効いてエクストリームメタル然としつつも、ノイズ質をやや強調したような感じなんですが…これがなかなかに秀逸。不透明感を感じさせる音作りが、楽曲の陰影を更に濃くしている感じ。リバーブの掛かった、ドスの効いた絶叫ヴォーカルや邪悪なトレモロリフの音色とも相性バッチリ。聴きづらくなるほどノイズ質を強調せず、ミステリアスな雰囲気を上手く作ってる辺りが巧いです。

このバンドならでは!といった、分かりやすいウリに欠ける辺り初心者には勧めづらいアルバムではありますが、しっかりブラックメタルの邪悪さを感じさせてくれる良質な作品。陰鬱さと凶悪さを両方求める方向けだと思います。


PHANTOM (DENMARK) - Incendiary Serum ★★ (2015-02-26 22:31:56)

2013年発表の1st。

タイプとしては、ブラック・ゴシック・ドゥームの良いとこ取りをしたような、耽美でダークなメタル…と言った感じでしょうか。ゴシック的な、ピアノなどを多用した耽美なメロディを、ドゥーム的に引き摺るリフの音色が繊細に引き立てていく作風で、トレモロリフを用いた展開、疾走パートの暴虐性、ヴォーカルの獰猛さなどはブラックメタルに由来している感じでしょうか。

冒頭だけ聴くと、ドゥーム色が強くミッドテンポで耽美に聴かせていく作風なのかと思いますが、中盤辺りから疾走パートも増えてきますね。冒頭で見せたようなゴシック的な耽美メロウな雰囲気を帯びたまま疾走するのがたまらないです。正直、最初を聴いただけではメロディは良いけど若干地味かも…と思ってましたが、誤算でした。メタリックなギターソロを含む曲もありますが、そのソロにも耽美ムードが反映されていてかなり良いです。

聴き始めの印象よりも、バラエティに富んだ曲作りが成されている感じの作品。仄暗いメロディがかなり良く、その手が好きならば買って損はないと思います。


PHAZM - Scornful of Icons ★★★ (2016-10-10 12:27:04)

2016年発表の4th。

このバンドはどうやらドゥーム/デスからロックンロール要素のあるデスメタルへ移行した…と認識されているようですが、今の所最新作となるこの作品を聴く限りではブラックメタルの要素もかなり強いですね。スカンジナビアのブラックメタルを思わせる、寒々しく邪悪なトレモロを聴かせる場面も多いですし、どちらかというと力強くヘヴィなブラックをメインに、デスロールの要素が入っている感じ。

ただしブルータルブラック勢のスピードで暴虐さを演出する音楽性とは若干異なり、この作品は「ロール」のグルーヴ感があることで「殲滅力」が非常に強い音という印象。メジャーレーベル産らしいガッツリとしたヘヴィな音や、ハードコア的な野蛮さを感じさせる咆哮、人間性を失ったような高音絶叫、Attila Csihar系の呪詛声のどれもキレ良く聴かせる優れたヴォーカルなども相俟って、敵の息の根を確実に止めるようなハイクオリティなエクストリームメタルとして仕上がってます。

非常にフィジカルな強さが感じられる音なんですが、ブラック特有の叙情味や邪悪さといった部分もガッツリ兼ね備えたハイブリッドな感触も。グルーヴィな要素を取り入れたバンドにありがちな明るさが殆どなく、ドス黒い音塊を叩きつけて来る感じが素晴らしい。


PHLEGEIN - Ancient Battlegrounds ★★ (2011-05-12 21:28:42)

2010年発表の、イントロを含む5曲入りEP。

ディスクユニオンより刊行されたブラックメタルガイド本の、Mikko Aspaのインタビューにて、「Northern Heritageと契約した最新のバンド」として名前を挙げられていたバンドで、音源が売ってたのでなにかの縁だと思って購入してしまいました。

音楽性は、当然ながら妥協無しのプリミティブ・ブラック。
耳を圧迫するようなノイズ質強めなギターリフの下で、骨を叩くような抜けのいいドラムとヴォーカルの大絶叫が響く、いかにも地下臭く、いかにもNorthern Heritage産らしい音。音質は凶悪だし取り立ててメロウではないし、「プリブラが好きな人向け」という感じ。狂気のロングトーン絶叫で叫ぶヴォーカルも音質に負けない凶悪さだし、時折見せる荒涼たるリフも悪くないし、なかなか聴かせどころのツボを付いた音かと。

ただ、プリブラのテンプレートとしてのレベルの高さは当然のように満たしてますが、個人的には+アルファの何かを求めたくなってしまいますね…。CLANDESTINE BLAZEにしろCRAFTにしろ、超一流のバンドはテンプレ以上の魅力があると思うので。タイトル曲の黒い霧がムワーッと吹き出し、そのまま沈着するような雰囲気はかなり良い線ですが、やはりもう一声欲しい所です。


PHLEGEIN - Silver Veins ★★★ (2014-10-23 21:08:51)

2013年発表の1st。

まず、オープニングの可憐なピアノの音色を聴いてCD間違えたかと思いました(笑)。意外なオープニングに面食らいましたが、本編はガチガチの真性でアングラなブラックですのでご安心を。…デビューEPでは良質かつ雰囲気もあるプリミティブブラックを演っていたんですが、個人的にはもう一声何かが欲しいと思ってたんですよね。この作品は、見事にその要望に応えてくれた作品でした。

根幹の路線自体は何ら変わりませんね。肺腑を吐き出すような真に迫ったヴォーカル、ノイジーなプロダクション、叙情的なトレモロ…と、プリミティブの様式を踏襲したブラック。ただ、今作ではギターノイズに「広がり」のようなものが感じられること、トレモロリフのメロディがより印象深くなったことなどで、若干アトモスフェリックな感触も強くなってきたように思います。これによって、楽曲のメリハリや、邪悪なムードなどがより浮き彫りになり、よりブラックとしての凄みを増したのではないでしょうか。一部儚くメロウなメロディが聴けたりもしますが、これによってむしろ神秘性は上がっている印象。

Northern Heritageのリリースを追っているほど「ハマってる」人であれば、まず買って損はしないと思う逸品。このレーベルから時点で安牌も良い所ですけど、期待以上のものを聴かせてくれるかと。


PIERROT ★★ (2004-09-15 22:33:00)

Dirのところで要望があり、私も語りたいと思ったので登録しました。
MANSONから直々のオファーを受けて共演した実績もあるし、非ならOKですよね。
歌い方やサウンドに癖があって最初は抵抗があるかもしれませんが、ハマれば抜け出せなくなること間違い無しです。


PIERROT ★★ (2004-09-19 05:01:00)

>>szさん
どういたしまして。
登録して早速の書き込み、どうもありがとうございます。
やっぱり人のレビューを見るのって楽しいですよね。追加したかいがありました。
>>Z400FXさん
登録後、次の日にページを開いたら沢山の曲が追加されていて驚きました。重ねてありがとうございます。「カルマ」を知っている辺りかなり熱心なファンと見ました(笑)
それと、PRIVATE ENEMYの所での「神経~」と「CREATURE」の話が繋がっていて、「ENEMY」へ発展していくというのを、私的に解釈してみました。以下解釈です↓↓
「神経~」のインタビューで「恋愛はクレイジーな部分が無いとやっていけない」と言っていた事と、「CREATURE」の歌詞中の「剥がれ落ちた理性と言う名の~」という部分から、この2曲の共通点は「狂気」にあるのではないでしょうか。
また、「ENEMY」では自分が上り詰める為には他人を蹴落とす事も厭わない、社会の競争の中の狂気的な部分を描いた曲ですよね。
前2曲は個人レベルでの「狂気」ですが、それが集まる事によって「ENEMY」の世界観に現される集団レベルへの「狂気」へと発展していく、と考えたんですが、どうにもこじつけっぽいですよね(苦笑)
ホント、PIERROTの歌詞は難しいです。まぁ、そこに惹かれるんですけどね。


PIERROT ★★ (2004-09-24 07:30:00)

>>しゅんぺ~さん
最新シングル「Smiley Skelton」を聴く限りでは、ギターシンセを利用したかっちりとしたアレンジのロック、という意味ではそこまで変化はしていないと思います。
変化を挙げるとしたら、HEAVEN辺りからギターの音色が厚くなって、メロディはやや明るめになってますね。
>>Z400FXさん
そんな風に言って下さるとは、本当に光栄です!!ありがとうございます!!本当に登録・発言して良かったと思いました。
PIERROTの楽曲は歌詞を色々に解釈する、という楽しみ方が出来るという点で、稀有な存在だと思います。でもそこらへんがMarilyn Manson辺りと比較される要因になっている気もします。


PIERROT ★★ (2005-01-09 22:23:00)

>いちごだいふくさん
どういたしまして~(喜)。そう言って頂けると登録した甲斐があります。
お勧めですが、「PRIVATE ENEMY」か、「HEAVEN」が良いと思います。
「PRIVATE ENEMY」はアルバムのコンセプトが最も良く纏まっていると思わせるアルバムで、PIERROT独特の妖しいメロディを堪能出来る曲が多く含まれていますが、ストレートに疾走する「ENEMY」や爽やかな「ATENA」等も収録されていて、一部の隙すら感じさせない名盤だと思います。
「HEAVEN」は前作よりもヘヴィネスとキャッチーさを大幅に増した感のあるアルバムで、「HEAVEN」「REBIRTH DAY」の様な明るい曲は特に秀逸です。また、曲を通して泣きメロが炸裂しながらもヘヴィな「HOME SICK」、ドラムンベースを大々的に取り入れた「AUTOMATION AIR」等もあって、ヴァラエティの面でも文句の付けられない、これまた名盤だと思います。
シングルの方ですが、PIERROTってカップリングに名曲が多いのでなかなか絞るのは難しいですが、あえて挙げるとするならHMファンも気に入りそうなハードな曲を3曲収録した「DRAMATIC NEO ANNIVERSARY」、トリッキーなリフとキャッチーなサビの対比が面白い名曲「LANDSCAPE」を収録した「PSYCHEDELIC LOVER」、「真っ赤な花」「サルビア」と明るいメロディの曲をカップリングに配した「COCCOON」などがお勧めです。
でも…「パウダースノウ(「-CREATURES-」収録)」も「MOTHER scene Ⅱ(「MAD SKY」収録)」も、「蜘蛛の意図(「クリア・スカイ」収録)」「PURPLE SKY(「AGITATOR」収録)も良いんですよね…
いくら何でも絞りきれなさすぎかも(汗)


PIERROT ★★ (2005-01-26 21:58:00)

>冒険者さん
PIERROTのアルバムとして聴くとあまり好きになれないという意見、判る気がします。
確かに「FREEZE」「パラノイア」なんかは洋物ロック並にヘヴィーなリフがあるし、「PERFORMANCE」の人をクったようなメロディ、「CLOWN'S MUTTER」のホーン系ギターシンセの音色、「UNMASK」の妖しげなメロディ等PIERROTらしさも随所に散りばめられていて、アルバムを構成するピース自体は決して悪く無いんですが…
今までのPIERROTの作品と比較して、歌詞面でもサウンド面でも、アルバムの中に流れが無いんですよね…ランダム再生していても楽しめてしまうアルバムというか。それが違和感に繋がっているような気がします。
それと、今回はメロディとヘヴィネスのバランスが崩れた為、今までの作品と比べて歌メロもなんか面白味が減ってしまったように感じました。
キツイ意見で申し訳ありません…正直私も「FREEZE」はPIERROT作品にしては珍しく、ヘヴィーローテーションするほどには気に入らなかったので…
私としては、「新月」のメロディと「パラノイア」のへヴィネスの両方を兼ね備えたキラーチューン超希望です。


PIERROT ★★ (2005-02-05 22:32:00)

>ファッカーさん
手厳しい意見ですね(苦笑)
メロディや唱法には好みがあるので、ファッカーさんにはあわなかったのでしょう。
でも私から言わせてもらえば、なによりも「詞」の面でDirがPierrotよりも優れているとは言い難いのですが…とりあえず、理由を以下に述べておきます。
キリトさんの詞で優れている点は、物事を多面的にとらえている点。
ID ATTACKとは離れた話で恐縮なのですが、メジャー進出直後の三枚のシングルである「ラストレター」「MAD SKY」「クリア・スカイ」を例にとって話を進めていきます。
この3曲は「戦争」について歌った楽曲です。
ここでポイントとなるのは、「ラストレター」が被害者側、「MAD SKY」が加害者側、「クリア・スカイ」がその戦争を俯瞰した視点で物語で進行していくところです。
試しに「MAD SKY」の詞を読んでみると、主人公となる独裁者の戦争を起こす理由は愛する人の為という事が分かりますよね。次に「ラストレター」を読んでみると、その戦争はある恋人達にとっては悲劇でしかなかった事が分かります。最後に「クリア・スカイ」を読むと、そのような戦争は愚かな行為の象徴として描かれていますね。
戦争について歌うとき、普通でしたら「戦争反対!」で終わりそうな所ですが、戦争を起こす側からの視点でも歌詞を描く事で、決して単純な善悪の二元論に終始せず、リスナーに思考させて自分なりの考えを弾き出すように仕向けている所が、キリトさんの凄い所であり魅力なのだと思います。
また、PIERROTの楽曲には「*自主規制」「Adolf」などの独裁者の心情を歌ったものが多いのも、独裁者のみを非人間として扱う事で人間が愚かな行為に走る可能性を否定することの危険性を考慮しての事なのでしょう。
対してDirの詞ですが、「理由」「ザクロ」の様にストーリー性のあるものは確かに素晴らしいですし、「FILTH」「ZOMBOID」のようなブラックジョークも面白いです。
…が、戦争について歌った「朔-saku-」「THE 3D EMPIRE」等が上記のPIERROTの楽曲のそれより深いとは、どうしても思えないんです。時折挿入される「FUCK OFF FUCK OFF AND WIPE」「SPARK AND SPARK」等という英詩は正直、幼稚としか思えないし、「自由と言う名の爆裂都市」「弾ける看守笑い叫ぶ」といった表現もどうも理解しかねるんですよ…Dirが戦争について歌ったものでは「蛍火」が傑作として挙げられますが、それにしたって「戦争の悲しみ」以上のものは表現できていないように思います。
以上の様に、「戦争」についてお互いが思考し、生み出した曲について見ていくと、やはり詞の面では(少なくとも戦争についての曲では)PIERROTの方に軍配が上がるように思えます。
でも、「朔-saku-」は好きな曲なので、さすがに詞を幼稚とか言うのは自分で言ってて凹みますね(苦笑)。Dirの詞を高く評価しているファッカーさんがこの曲の歌詞を深読みして、この曲に込められたメッセージが決して幼稚ではないことを証明して下さると嬉しいです。


PIERROT ★★ (2005-02-07 20:07:00)

>ファッカーさん
それじゃあ私も噛み付き返さしてください(笑)
>>“好み"とか“あわない"とか言われると議論って出来ないですよね。
全くその通りだと思います(笑)
でも、個人の好みを別にして、どのようなメロディが理想的かなんていうことは
ちょっと私の音楽の知識では語る事の出来ない事ですし、唱法については
いちごだいふくさんが詳しく分かり易いレスを返していらっしゃるので、
私がどうこう言う必要はないと思って、あえて詞に限定して話を進めました。
それならちゃんとそう明記しておくべきでしたね、ごめんなさい。
>>お二方は、知性を感じられる詩でなくては是としない、ということでしょうか?
いえ、そうではありません。
ファッカーさんがDirの詞はPierrotのそれよりも優れている、と言う旨の発言を
していたので、Pierotの詞の魅力をDirと対比させた上で述べただけです。
それに、上でも言っている通りDirの「理由」や「ZOMBOID」などは大好きです。
特に「理由」なんかはそれこそ国民的に作詞家として著名なさだまさしさんや、
中島みゆきさん辺りの書いた詞と同じ位、真に迫る素晴らしい物だと思いますし。
でも詞の魅力を比べる際、Pierrotの得意とする「戦争のついての詞」という
フィールドでの比較は、確かにフェアではなかったかもしれません。
重ねてごめんなさい、でもPierrotの詞の良さを私がどう感じているかが
少しでも伝わったなら幸いです。


PIERROT ★★ (2005-02-18 21:16:00)

いちごだいふくさんの情報で知りました(笑)
でも今回のベスト、やっぱり既出音源のみで再録ヴァージョンとかは無いんでしょうか…
私もしゅんぺ~さんと同様、入門編のアルバムなら「新月」は欲しかったですね。
ここでも今の所ダントツで一番人気の曲ですし、取っ付きやすいと思います。


PIERROT ★★ (2005-10-27 17:53:00)

実は、「マンソンに似た曲がある」とAGITATORを聴いたのが、ファンになったきっかけでした(笑)


PIERROT - CELLULOID - Adolf ★★ (2004-09-16 11:03:23)

これも「MASS GAME」と並んで振付けで有名な曲。
会場一杯に集まったファンがいっせいに同じ動きをする様は圧巻です(笑)


PIERROT - CELLULOID - HUMAN GATE ★★ (2004-09-19 05:02:51)

歌詞もメロディも前向きな印象を受ける曲。
ここまでの活動の中では一番明るい楽曲だと思います。PIERROTのこういう曲ってなんとなく浮遊感、透明感があって好きです。


PIERROT - CELLULOID - 鬼と桜 ★★★ (2004-09-16 11:02:02)

ギターシンセの魅力を最大限に引き出した、日本的なメロディを持つ曲。
歌メロは確かに少し弱い印象を受けますが、それを考慮してもこの幻想的な雰囲気には惹きつけられる物があります。「DICTATORS CIRCUS」収録の新録バージョンでは更にイントロにアレンジが施され、よりドラマティックになっています。


PIERROT - CELLULOID - 脳内モルヒネ ★★★ (2004-09-16 10:59:29)

「トリカゴ」「SEPIA」と並ぶ、PIERROTのインディーズ時代を象徴するかのような曲。
イントロから繰り出されるギターシンセの不気味なメロディの雰囲気を変なアクセントのついたドラムが助長していて、何とも言えない空気感を出しています。けれどサビはポップで、このギャップのある世界観は癖になります。歌詞的には自殺を歌ったものだと思いますが、この曲の様に医学的な反応の観点から見た物は珍しいのでは?


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- ★★ (2005-06-09 22:35:00)

シングル「クリア・スカイ」から「MYCLOUD」までのC/W曲を集めた変則ベストアルバム。
2枚組で21曲で、普通のCD一枚と変わらない良心的なアルバムです。
シングルを持っていない人はこの機会に是非購入をお勧めします。
個人的な意見ですが、「キャッチーさ」もしくは「奇抜さ」を前面に出したシングルA面曲に
比べると、Pierrotはカップリングでは伸び伸びと作品を作っているように感じられます。
中絶をテーマに歌った泣きメロが印象的な「MOTHER scene Ⅱ」、明らかにアルバムに入れると
歌詞的にも構成的にも浮きそうな「Labyrinth」、過去の作品のリメイクである「*自主規制」
個人的な苦悩が滲み出してくる「THE DREAM WHICH WARPED」など、コンセプト的にアルバムに
収録はされなくても、A面曲と何ら遜色無い…どころか聴き手によってはそれ以上にもなる
名曲が入っており、オリジナルアルバム以外にも手元に置いておきたいCDになっていると思います。
個人的には「LANDSCAPE」「パウダースノウ」の2曲を特に推奨。
前者はイントロから繰り出される奇怪なノリのリフに耳が釘付けにされ、後者はアルバム版より
バンド然としたアレンジで、より聴きやすくそしてかっこいい仕上がりになっているように思います。
このアルバム、曲順は完全に時系列順に並べただけの様ですが、「蜘蛛の意図」の実験室に
いるかのようなイントロで始まり、「THE DREAM WHICH WARPED」の聴き手に疑問符を
残したままで終わるアウトロで締める構成が出来ているのが面白いです。
まぁ、2曲目に大作バラードが来ちゃったりするのはご愛嬌ってことで(笑)


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - *自主規制(HAKEN KREUZ) ★★ (2004-09-16 11:00:36)

原題は「HAKEN KRUEZ」。インディーズのこの曲の音源にプレミアがついているのを見かねて「神経~」のカップリングとして再録したとか。
「Adolf」同様、独裁者の心情を描いた曲でファンの間でも根強い人気を誇る曲です。


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - GENOME CONTROL (2005-06-11 20:29:11)

自分の能力に溺れた人類を嘲笑うかのようなヴォーカルが印象的な曲。
歌詞は荒唐無稽かもしれませんが、もし個性がなくなり全ての人が均一化されても、本人達は意外と幸せなのかも?みたいな事を考えさせられました。


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - LANDSCAPE ★★★ (2004-09-15 22:29:03)

元々は別々の2曲を無理矢理くっつけて作ったらしい楽曲。
イントロのリフが奇妙なノリを見せていたり、ラップっぽいヴォーカルパートがあったり変な曲に見えるのに、サビはPSYCHEDELIC LOVERやREBIRTH DAYに負けない明るさ&キャッチーさなのが面白いです。
個人的にこの曲はPIERROTの曲の中でも5本の指に入ります。


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - Labyrinth〜鏡には映らない君が〜 ★★★ (2005-06-08 19:37:25)

プレイヤーにCDをセットし、演奏時間を見た時点ではバラード系だと思っていたんですが、いざ聴いてみるとPierrot有数のドラマティックな楽曲でした!!この曲、歌詞はそのまま読むと自殺した恋人が幽霊になってしまった…っていう内容ですよね?なんかシュールレアリスムと悲哀を足した感じで面白切ないです(笑)


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - MOTHER scene II ★★★ (2005-06-08 19:40:53)

非常に切ないメロディの名バラード。
テーマ、重すぎです…ちょっと私にはコメント出来ないかも…


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - PURPLE SKY ★★★ (2004-09-24 07:29:11)

口ずさみやすいキャッチーなリフを持つポップな楽曲で、普通ならこっちをシングルのA面に出しそうな物ですが…そこはPIERROTです(笑)
歌詞はMAD SKYにて火の手が上がる空の赤とクリア・スカイにて晴れ渡る空の青の中間といった所でしょうか。主人公の立場はどっちかというとMAD SKY寄りかもしれません。


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - THE DREAM WHICH WARPED ★★ (2004-10-27 23:30:03)

プリミティブなリズムとパワーコーラスが力強い曲。
ですが、ラスト2行はかなり悲しい…けど、人生にはこういう風な気分になる時も確かにあるわけで、そういう感情を包み隠さず表現する手法には共感しました。それにしても幾重にも重なり合うコンセプトを作り出したり、普段から理論武装してそうなキリトさんがここまでの心情を表現するとはかなり意外な感じです。


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - サルビア ★★★ (2005-06-11 20:26:02)

この曲、メロそのものはかなり明るい感じなのにサビの左チャンネルに叩きつけるような音質のリフが入ってたり、間奏も普通にソロを入れるような事はしないで、ノイズを被せてたりとファンとしてはPierrotらしいアレンジで嬉しくなっちゃいます(笑)。


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - パウダースノウ ★★★ (2004-09-15 22:28:46)

イントロからギターの泣きメロが耳を突き刺す超叙情的バラード。
アルバム版ではアレンジされ、大仰になり過ぎてしまった感があるのでこちらの方がお勧めです。メロディが良く、普通のバンドならこっちを表題曲にしそうなものなのに、敢えて「CREATURE」を推すのがPIERROTがPIERROTたる所以なんだろうなぁ(苦笑)PIERROTのバラードを語る上では決して外せない曲です。


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - 真っ赤な花 ★★ (2004-09-24 07:28:53)

何故か自分の周りの非ピエラーにも人気が高い曲。やはりこの曲の持つ暖かいメロディが心に来るのでしょうか。
サビで「♪真っ赤な」というフレーズがファルセット→普通声→がなり気味の声、と力強さを増して行く所がかっこいいです。


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - 神経がワレタ寒い夜 ★★ (2005-02-01 23:07:47)

個人的には、「暑い夜」よりも寒々しいアレンジのこっちの方が好き。
Bメロ部分がサビを食いそうな勢いでかっこいいです。
それにしてもこのタイトル…漢字と平仮名、片仮名を全て使用した日本語の集大成のようですね(笑)


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - 蜘蛛の意図 ★★★ (2004-09-19 19:48:11)

よくライブではラストに演奏される、ファンにはお馴染みの楽曲。
メロディや歌詞も印象に残り、アルバムにもこういった曲が欲しかったと思いました。


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - 有害の天使 ★★★ (2004-09-15 21:50:45)

ダイナミックな印象のPIERROT流ハードロック。
この曲はキリトさんの歌い方が非常にかっこよく、特に「♪張り裂ける空~」の部分は必聴です!!歌詞も「二人の邪魔をする存在は殺してしまわなければならない」…過激でかっこいい、痺れます(笑)


PIERROT - DICTATORS CIRCUS -A deformed BUD- - 夕闇スーサイド (2005-06-11 20:32:45)

個人的にはPierrot1の迷曲。
彼らの個性とブラスが変な化学反応を起こしてます(笑)。ある意味、Pierrotで一番味のある曲といえるかも。