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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 5601-5700

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 5601-5700
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SOUND HORIZON - Chronicle 2nd (2006-09-12 13:18:00)

2001年に同人音楽として発表されたものを、2004年にリメイクしてリリースされたアルバム。

元が同人音楽であるせいか、音楽性はそう変わっていないものの、メジャーで出た2枚のアルバムと比較すると更に好き放題やっている印象。台詞やナレーションが曲に挿入されるのはこのグループの音楽の大きな特徴ですが、この作品ではそれがあまりにも多く、半分はドラマCDと化している感じで、ぶっちゃけ歌より台詞やナレーションの方が多いです。…台詞とかは嫌いじゃないけど、この人たちの一番の美点は歌メロの美麗さ、キャッチーさとそれを彩るアレンジのメロディアスさだと思うので、歌パートが少なめなのはちょっと残念。まあ、少ないとはいえどのメロディも良いんですけども。

今回もコンセプトアルバムですが…RPG的と言うよりも、これはRPGへのオマージュ的な作品なのではないかと思います。例えば「畏まる事を嫌う若き女王」だとか「武道会の最中に襲いくる敵」「陽気な海賊達と女頭」なんて設定は余りにもベッタベタ(笑)。ここまでされると鼻につくどころか、オマージュとして受け入れている自分がいます。そう考えると、ジャケに漫画的なイラストを据えていたり、台詞の演技が全体的に昼ドラなみにクサかったりするのも分かっていてやっているのではないかと思います。
「聖戦と死神」なんて初めて聞いた時は3回くらい吹き出してしまいましたし(笑)。ともかくRPG好きならばニヤリとするような台詞や設定が満載で、好きな人にはたまらないでしょう。

ただ前述したように歌メロが少なめで、世界観もベタなのでそういうのが嫌いな人は間違ってもこのCDから入ってはいけないかもしれません。個人的にはまあまあですね。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - アーベルジュの戦い ★★ (2006-09-19 18:39:11)

「約束の丘」のサビメロを用いたインスト。
「約束の丘」ではバラード・アレンジでしたがこの曲や「聖戦と死神」では同じメロディでも勇壮なアレンジなので、使いまわし感が無いのが良いですね。ストーリーの登場人物アーベルジュのテーマソングとも言えるかも。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - キミが生まれてくる世界 ★★ (2006-10-16 07:26:45)

なんかタイトル的にはテイルズっぽい世界観を感じます。
最初こそ普通のエンディングっぽい曲調で、どうってことない曲かと思ってたら…とんでもないですね、これ。「♪クロは全てを~」からの歌メロの煽情度は異常と言うよりないです。個人的には真エンディングテーマっぽい隠しトラックよりも、この曲の皮肉な「めでたし、めでたし。」で終わっちゃっても良かったかも。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - ハジマリのchronicle (2007-04-13 19:37:11)

これはちょっとがっかりしたかな…
最近のRPGって、「世界は辛い事もあるけど僕等の努力で変えられるんだ!!」的な安易なポジティブの押し売り的メッセージがエンターテイメント要素を上回る勢いで込められてて辟易する事が少なくないんですが、何もそんなところまでオマージュしなくても…。まあ、もっと深い意味があるのかもしれませんけど…どうしてもそういうのを感じてしまいますね。
私にとってELYSION組曲が超名盤なのは、メロディ・アレンジの充実以外にもコンセプトにこういう押し付けっぽさが感じられず、かといってRomanのように丸投げもされておらず、エンターテイメントとして丁度良い按配に仕上がっているからかも。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 海の魔女 ★★ (2007-07-06 13:52:30)

霜月さんとのコラボからこのアーティストを知った私としては、彼女の語りが聴けるだけでも価値のある一曲。どんな役でもノリノリでこなすAramaryさんと違って、なんか初々しい感じで微笑ましい(笑)


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 黒の予言書 ★★★ (2006-09-12 12:56:05)

後の「ARK」にも繋がっていく、SOUND HORIZONらしい美しく、物凄くキャッチーなサビメロを特徴としつつもメタルからの影響が感じられる曲。このキャッチーさは他にない個性だなぁ…。途中のラップ(?)、なんか可愛らしい声で好き(笑)
どうでもいいけど、Aメロのウィスパー、「どこ見てるんだよこのクズ」って超早口で言ってるように聴こえるんですけど、本当は何を言ってるんだろ?


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 詩人バラッドの悲劇 (2006-09-19 19:04:24)

「辿りつく詩」のメロディを用いたインスト。
…このグループ、やっぱり幻想的なのに親しみやすいメロディ書くの上手いです。RPGのサントラとかインストアルバムとか作って欲しいかも。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 書の魔獣 ★★ (2006-09-12 12:39:03)

「書の囁き」で提示しておいたコーラスを再現、それを従えつつ疾走していくパートが何とも言えないかっこよさ。ただ後半台詞になるし、折角歌メロが絶品なのに短いのが勿体無い。まあリピートすれば良いんですけども。「雷神の系譜」とこの曲がアルバムのクライマックスと言っても過言ではないでしょう。RPGでいうならラスボス戦みたいな。
後半、主人公が養父を「ノア」と呼んでますが…ノアと言えば箱舟。彼の所属する組織は、「ARK」での組織となにか繋がりがあるのかもしれませんね。Chronicle 2ndとELYSIONの世界観を繋ぐ掛け橋的な部分かも。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 聖戦と死神 (2006-09-19 18:57:01)

4部構成からなる組曲…というよりは、音声ドラマにメロディとBGMを付けたような感じの曲。効果音やナレーションも非常に多く、曲の整合性よりもストーリーテリングを重視している印象。…ただ、第3部の長台詞のせいで目を眩まされてましたが、良く聴くと案外歌メロ部分も多く、「薔薇の騎士団」のテーマ部分や「約束の丘」のサビメロを用いた部分や、風雲急を告げる緊張感を醸し出すコーラスは普通にかっこいい。
…それにしても、第3部の会話パートの終わり方、ベタだなぁ(笑)。最初聴いた時余りの既聴感に吹き出しそうになりました。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 蒼と白の境界線 (2006-09-19 18:59:55)

RPGの陽気な港町のBGMに流れてそうなインスト。
マンドリンを使ってくれるのは嬉しいけど、ちょっとチリチリした音質で聞き取りづらいのが惜しい。もう少しこのマンドリンを強調してくれたらもっと良かったな。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 沈んだ歌姫 ★★★ (2006-09-12 12:46:52)

この曲も「魔法使いサラバント」同様、霜月はるかさんがゲスト参加。
Aramaryさん演じるロベリアが「紅く燃え上がる情熱の歌声」、霜月さん演ずるジュリエッタが「蒼く湧き出ずる清廉の歌声」と両人の声質と与えられたキャラクターがマッチしているのがいいですね。「清廉」は次曲などに登場するセイレーン(Siren)を思わせるのも上手い。
曲自体もアコーディオンやイタリア語を使用した、本当にイタリアの石畳の港町を思わせる情緒たっぷりのもので素敵。後半は寸劇パートが多く歌が少ないのが残念ですが、前半だけなら「比類なき名曲」だと思います。
…でも同人で発売されているせいか、カラオケに入ることは無いって本人が言い切っているのが残念。これ凄く歌いたかったのに…。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 約束の丘 ★★ (2006-09-19 18:49:08)

シチュエーションはもうベタ過ぎですが(笑)、曲自体は素晴らしいバラードです。この曲のサビでのAramaryさんの優雅な歌唱、軽く寒気すら覚えます。一回しかサビメロが無いのが残念ですが、ハマるともうパブロフの犬状態で、「アーベルジュの戦い」で同メロディを聴いただけで鳥肌が立つようになってしまう…。
このサビはALI PROJECT辺りのバラードとタメを張れると思います。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 雷神の系譜 ★★ (2006-08-19 21:45:00)

…RPG的歌謡ミュージカルメタル。
ギターソロなんてやけにかっこいいし、キーボードと掛け合いするし、チェンバロ風の音色とユニゾンしたりするし、もうメタル以外の何?って感じ。リフもメタルとポップスの折衷音楽の中では凄く良い方だと思う。
雷神の台詞の声がエフェクト掛けてあるけどさっきのナレーションの人と同じ癖の喋りだったり、最後のおばあちゃんの声が劇団員が足りなくて若い人に役をやらせたような演技だったり、B級っぽさも魅力…かな(笑)


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 雷神の左腕 ★★ (2006-09-12 12:51:52)

「雷神の系譜」のメロディを用いたインスト。
同曲の最も盛り上がる部分(「♪ひとりでは~」から)のメロディが短い中で聴けるのでお気に入りです。このメロディ、勿論原曲の展開の中で聴いてもいいんですけど、こうして抜き出して聴いても素晴らしいですね。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 薔薇の騎士団 (2007-07-06 13:49:49)

Rosa~の台詞、どうしてもセガサターンの某名作ARPGが浮かんでしまうんですが…懐かしいので一票。帝国が悪役っぽいのもお約束(笑)。歌メロは少ないですが、ペイガン系をクサくクサくクサくクサくしたようなメロディでやっぱりセンスあります。


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- ★★ (2006-08-19 11:43:00)

2004年発表のメジャー1stアルバム。
タイトル通り2ndの前菜的な位置付けでもあるようです。

内容は2ndから2曲と過去の再録というベスト盤と先行シングルを足した様な感じ。
2ndからの曲ですが、メタルの要素を含むアレンジで美しいメロディを聴かせてくれるArk、王道ではないものの、民謡的な親しみやすいメロディのYieldとシングルの表題曲とカップリングを2ndから選ぶとしたらこれしかない、という組み合わせで良い感じの選曲です。

過去の再録曲は…悪くはないけど、正直2ndである「楽園幻想組曲」の方が好きかも…。世界観の設定が「ある魔物に傷を負わされた者は次第に同じ魔物になってしまう」だとか、「ある一族の長の娘は部族一強い者の元へ嫁がなければならない」だとか、どこかのRPGから引っ張ってきたようなありがちなものが多く、はっきり言ってちょっと鼻につく感じ。別に文学が高尚でRPGのストーリーが俗とは言わないけど、もう少し深みが欲しい所。

あと今作では2ndのNHKドラマ風ナレーションに加えて、男性の死にかけたような擦れ声でナレーションが入るんですよね…しかもかなり頻繁に。明らかに2ndより人を選ぶと思います。個人的にはこの人歌ってる所はいいけど、ナレーションはNHKの人だけにして欲しいなぁ。

ただ、やっぱりメロディの親しみやすさやヴォーカルの甘美な声質は素晴らしいものですし、中近東風の「魔法使いサラバント」やお洒落な雰囲気の「檻の中の花」など、いかにこのグループが様々な音楽性を貪欲に取り込んでいるかを象徴するような曲もありますし、シアトリカルな音楽やRPGが好きな人なら嵌まれるのではないかと思います。
でも、個人的には2nd「楽園幻想物語組曲」を先に買うのを推奨。あれは傑作です。


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- - 辿りつく詩 ★★ (2006-09-09 22:04:52)

サビのメロディと歌の兼ね合いがなんとも素晴らしい曲。
メロディそのものもとても神秘的なのに、ヴォーカルもコブシやファルセットなど装飾的な技巧を凝らした歌い方でそれに追従していて、更に幽玄さを増しています。


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- - 魔法使いサラバント ★★★ (2006-09-09 22:01:43)

中近東系のメロディや音色を取り入れてますが、それをポップさと折衷させて聴きやすくアレンジする編曲能力は流石の一言。そういう意味ではゲーム音楽と通じるものもあるかも。
そしてなんか聴いた事ある声だと思ったら…霜月はるかさんがゲストヴォーカルに参加してますね。やっぱり彼女の声って神秘的なのに暖かみがあって素晴らしい。役どころといい良くハマっていると思います。


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- - 恋人を射ち堕とした日 ★★ (2006-09-09 21:58:03)

いきなり頭からあまりにもキャッチーなメロディ…これ、正直世界観の設定はちょっと共感できないんですが、このメロディだけで「名曲」入りの資格ありでしょう。


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- - 檻の中の花 ★★★ (2006-08-20 19:18:46)

雨垂れを思わせるようなピアノ、石畳の街に響き渡るアコーディオン、フランス語のフレーズを多用しアンニュイな感じを醸し出すヴォーカルのアンサンブルがリスナーを幻想の異国の街へと誘うような曲。
ラストの語りは人名を噛みそうになってるのがちょっとアレですが(もっと滑舌の良さを鍛えて欲しい)、その裏で鳴ってるサックスはなんともお洒落かつエロティック。メタル曲もいいけど、こういうのもほんと大好きです。


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- - 澪音の世界 ★★★ (2006-08-19 21:47:56)

イントロの台詞が終わるとともに、やりすぎとも思えるぐらいに派手でかっこいいヴァイオリンが!!でももっと素晴らしいのは歌メロ。いくらなんでも親しみやすすぎでしょう(笑)。こんなに疾走してるのに…。曲が終わった後脳内リピート掛かりまくりです。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ ★★★ (2006-08-16 08:53:00)

2005年発表のメジャー2ndとなるアルバム。

最初の印象は「何これ!?メタルじゃん!!」でした(笑)
1曲目のイントロがクラシカルなソロから始まったので…。勿論メタル的なアレンジだけでなく、ダンサブルなポップナンバーや民族音楽っぽい親しみやすいメロディの曲があったり、「幻想的」という共通点はあっても曲の振り幅は広いです。また、歌メロは起伏があって単調にはならず、アレンジもキーボードやヴァイオリン、ブラスなどをふんだんに用いた煌びやかなサウンドで聴き手の耳を楽しませてくれます。でも一番の特徴は、曲の至る所に挿入されているNHKのドラマを思わせるようなナレーションかも(笑)詞の3分の1くらいはナレーションに当てられているので、ちょっと好みが分かれそう。

ヴォーカルも柔らかな声質で幻想的な音楽に良く合ってますね。
他のレビューを読むと声量の無さが指摘されているようですが、私は力を抜いた発声をする事で幽玄さを醸し出しているんだと思います。中島みゆきさんや美空ひばりさんの歌う「Ark」を想像してみてください。こういう曲で声量を出すのは、なにか違うでしょ(笑)?

また、このグループはコンセプチュアルな世界観を得意としているようですが、このアルバムも一枚で一つの物語を形成しているようですね。奇数番号の曲が仮面の男(アビス)とその娘であるエル(エリス)のメインストーリー、偶数番号が娘の面影を求める仮面の男に見初められた狂気の少女達の物語となっているみたいです。この曲順のおかげで、まるで仮面の男の率いるパレードに次々と少女達が加わりながら、物語が進んでいくかのような感覚を覚えます。

物語の中には殺人はもとより、ネクロフィリアやインセストを思わせる描写もありかなり頽廃的。人によっては世界観が薄く感じる人もいるみたいですが、私はそんな事はないと思います。確かに月をルナ、星をステラと読んだりといった漫画のルビ的な表現、漫画チックなイラストがジャケに使われていたりと言った部分にチープさを感じる部分もありはしますが、コンセプト自体は良く出来てると思います。

例えばの話ですが、ジャケがウイリアム・ブレイクの版画絵のようなイラストで歌詞が全部英語で同じストーリーだとしたら、そういう人も批判しなくなるのではないでしょうか。結構見た目の世界観に惑わされてる人が多いんじゃないかと思います。ただまぁ、作中の登場人物が出来事を通してとはいえ、一足飛びに狂気に陥るのはちょっと…。私はどっちかというと狂気という「状態」よりも、そこに至るまでの精神的「過程」の方に惹かれるので。でもそこまで描いたら物語が成立しなくなっちゃうかな?

ともかく、こんなにシアトリカルという言葉が似合うグループって珍しいのではないでしょうか。曲を聴く以外でも登場人物の名前が何のアナロジーであるかなど、曲の考察をする事によっても楽しむ事が出来るので、聴き手と作り手の新しい関わりを提示した優れた作品であると思います。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - Ark ★★★ (2006-08-16 21:23:54)

非人道的な人体実験を行う組織と宗教との癒着、そしてその犠牲者たちの悲劇…テーマだけ取るとちょっとB級SFっぽい(失礼)けど、曲のかっこよさがそう思う事を許しません。歌詞もラスト監視者の視界に「仮面の男」を登場させる辺り上手いですよね。
それにしても舌を巻くのはヴォーカルの表現力。同じメロディでファルセットでも、場面によって掠れたものと伸びのあるものを使い分けていて凄い…。メロディ自体も美しいし、名曲だと思います。
あと途中のコーラス…「Soror in the ark, Frater in the dark. Soror xxx the ark, Frater is dead.」のxxxがどうしても聴き取れない…with??


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - Baroque (2007-03-11 02:15:17)

BAROQUE=語源はポルトガル語で「歪んだ真珠」。
それを歌詞に反映する辺り、Revoさんってほんと物知りですよね。Aramaryさんの熱演が光る曲ですが、個人的にはインストにしてチェンバロとコーラスのクサメロを堪能出来るようにして欲しかったな…。コーラスの内容は「Baroque vierge, Baroque du jeune fille」で合ってますか?


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - Sacrifice (2006-10-16 07:32:14)

ぶっちゃけて言うと、始めのうちは展開がのっぺりしてる気がしてあまり好きではなかったんですが、よく聴くと歌メロの幻想性が胸を打つような曲ですね。メロを実際に口ずさんでみると良く分かります。
個人的にはメロディからは歌詞に描かれている世界よりも、ライトゴシックなファンタジー世界の雰囲気を感じました。しかしラスト、ブラックメタラーでもないのに教会焼いてるし…(苦笑)。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - StarDust ★★ (2006-08-16 21:13:23)

煌びやかな中にも哀愁を含むサビメロ、正にタイトルの通り。
更にベースラインが曲調にハネを加えている為、とてもポップで聴きやすく仕上がってます。ただナレーションはともかく、「何故なのよぉー(叫)」は演技演技しすぎててちょっと大根入ってるような…。歌劇っぽさを出すためにわざとデフォルメした演技をしてるなら成功してると思うけど、どうしても笑っちゃいます。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - Yield ★★ (2006-08-16 21:30:34)

バグパイプと思しき音が長閑な雰囲気を醸し出す、収穫祭を思わせる民謡チックなメロディが特徴な曲。しかし歌詞は長閑とはかけ離れてますね(笑)
3-1+1-2…そもそも最初の1の引き方の時点で間違ってる(笑)


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - エルの絵本 【笛吹き男とパレード】 ★★★ (2006-11-13 20:02:42)

アルバムの中でも異色なマーチ風の曲。
…オケのアレンジ、歌やスキャットのメロはもはや後光が差して見えるくらいに(笑)キャッチー。このアーティストはメタル要素や物語要素に話題が集中しがちですが、この曲や「Yield」「天秤」など、それ以外の音楽的要素を取り入れて分かりやすく、でも安っぽくなく仕上げるセンスこそが素晴らしい。ナレーション少ないのでカラオケでも歌いやすいです(笑)おお友よ!!


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - エルの絵本 【魔女とラフレンツェ】 ★★★ (2006-11-13 20:17:29)

1、2曲目はいわゆる「一聴き惚れ」だったんですが、これはじわじわ来ました。
今ではかなりお気に入りの曲の一つ。緩急を使い分けたドラマティックな曲調でありながら、何処を切り取っても美しいメロディが…。案外過激な性的表現がある辺り、「本当は怖いグリム童話」のような世界観の曲だと思います。
でも曲中の「ラフレンツェ」の見た目の描写がジャケの「エル」とそっくりだし、何気に物語中重要な位置を占めている曲なのかも。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - エルの楽園(→SIDE : E→) ★★★ (2006-08-16 21:35:13)

SEが終わるといきなりメタリックなギターが切り込んでくるアレンジ、豊穣すぎるぐらいの歌メロ、曲を劇的に盛り上げるクワイア…これ、Moi dix mois辺りのファンには垂涎モノの名曲ではないでしょうか。
ディストーションギターの音に我関せずといった感じで少女の声色で歌い上げるサビ部分もユニークで面白いです。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - エルの楽園(→side : A→) ★★★ (2006-08-16 21:40:28)

この曲、歌詞を見た瞬間に絶対曲調が後半変わるんだろうなぁ…と思ってたら、やはり(笑)。後半のメロディは、本当に天上の音楽というほかないくらいに壮大で、甘やか。途中にABYSSサイドの曲のタイトルが囁かれ、それに呼応するかのように各曲のメロディがオルゴールで再現されるパートもあってめっちゃドラマティックです。アルバムを総括するに相応しい曲ですね。
しかしコーラスの「じゃ、風の所為かしら?」って言う部分ですが、最初「じゃかじゃかじゃんじゃんじゃん」って聞こえてて、エルがノリノリでマラカス振ってるんだと思ってました(笑)。今考えると有り得ない聞き違い…。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - エルの肖像 ★★★ (2006-09-19 18:43:33)

前半は静かで幻想的な曲調ですが、後半はキャッチーに疾走します。
この展開、この曲を境に物語が劇的に走り出していくようでとてもドラマティックです。ラストの語りの裏で鳴っているフルートのメロディと疾走するリズムの組み合わせが個人的に超ツボ。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - エルの天秤 ★★★ (2006-08-16 21:18:40)

情熱的な歌メロと官能的なサックスが交錯する、まるで歌劇のクライマックスシーンのような曲。この曲は全体的に大好きですが、特に良い味を出している男性ヴォーカルからフルートソロに繋げる部分が素晴らしい。
フルートソロの部分は、黒衣の男たちが舟を襲うシーンそのものというより、そのシーンを舞台上の役者たちが音楽とともに大立ち回りをして表現をしているような、ミュージカル的風景が浮かんできます。「シアトリカル」とは、こういう事を言うのでしょう。


SOUND HORIZON - Marchen ★★ (2010-12-15 12:44:56)

2010年発表、メジャーでは5作目のフルレンス。

さて、前作では彼らの持つ物語的な世界観と、類稀なメロディセンスとその聞かせ方が、過去最高といえるクオリティでマッチした神盤で、かなり聞き込んだものでしたが…。今作は正直、「望まぬ方向に進んでしまった」という印象。演出に凝ったライブを行ったり、その様子を積極的にDVD化してたりした事もあって、Revoさんも焼きが回ったのでは…。

確かに1曲目の完全にメタル化しているサビを始め、かっこいいパートも多いし、相変わらずオーケストレーションは豪華なんですが…前作の「死せる英雄達の戦い」のような、展開は凝っていても、聴かせどころがストレート…という曲が減ってしまい、全体的に場面変化の多すぎる作風に。「聖戦と死神」「人生は入れ子人形」タイプが9曲並んでるような印象。

しかも場面に合ったヴォーカルを振ってるせいで、こまっしゃくれた少女風や老婆風、怪しい女将風など、メロディを追う歌声も灰汁が強いものが多くなってしまってる感じ。それによって全体の雰囲気もかなりコミカルに。いや、コメディ要素を入れることで、ストーリーの残酷さを際立たせようという意図は分かりますが、正直前作までと比べてシリアス/コミカルのバランスは良くないと思う。歌モノとしても聴きづらいし。

前作は、大作RPGのストーリーを追っている楽しさを味わいつつ、歌モノ、クサメロモノとしても楽しめましたが、今作は聴覚だけで楽しむには厳しい作品だと思う。まあ期待値より低かったというだけで、駄作ではない(むしろ力作)と思うんですが…。
SOUND HORIZONならもっと凄いものを創れるはず。


SOUND HORIZON - Marchen - 火刑の魔女 ★★ (2010-12-23 22:22:23)

これ、歌詞の整合性以外に、1曲に纏める理由がないですよね。
しかも後半のヴォーカルが…ここまで演出にこだわらなくてもいいのに…。
ある意味、今作の問題点が端的に現れた曲だと思う。
でも、☆1つにするにはメロが良すぎるんだよなぁ…特に前半はVoもいいし。


SOUND HORIZON - Marchen - 暁光の唄 (2010-12-28 22:08:17)

「宵闇の唄」「光と闇の童話」の二大名曲の、名サビメロが、
いまここにバラードとして蘇る!!…んですが、REVOcalだし、
なんか大団円過ぎるしで、微妙に不完全燃焼…。


SOUND HORIZON - Marchen - 黒き女将の宿 ★★ (2010-12-23 22:18:53)

「クソババア」パートとか、正直内輪受けとか自己満足とかいった
単語が浮かぶ、いまひとつな部分もあり曲的には今一歩ですが…
「♪大砲が吼えりゃ~」パートのクサさは尋常じゃないですね。
このパートだけで、アルバムを駄作と断ぜさせないパワーがある。
方言ヴォーカルは…聴くうちに味として捉えられるようになった…かも。


SOUND HORIZON - Marchen - 宵闇の唄 ★★ (2010-12-23 22:14:41)

お約束となりつつある一曲目のシンフォメタルチューン。
展開に必然性が感じられない部分があったり、ヴォーカルが聴きとりづらい
と言った欠点はあれど、彼らのメロディセンスの良さ、ドラマティックさと
いった美点はしっかり出てます。特に「クサメロならいくらでも書ける」と
言わんばかりのサビと、クラシックの名フレーズを連発する間奏が素晴らしい。


SOUND HORIZON - Marchen - 硝子の棺で眠る姫君 ★★★ (2010-12-23 22:30:55)

これは傑作かも。
ヴォーカルが少女風(っていうか、リアル子供…?)や老婆風など、
癖が強いんですが、その癖が気にならないくらい、どこをどう切り取っても
豊潤な歌メロが出てくる。最初のメロディも、「♪宵闇の~」のメロディも、
それ一つで聴き手に「超名曲」の印象を十二分に与えられるレベル。
似非ドイツ語訛りの小人達や、特殊な性癖(ネクロフィリア)を持つ王子様の
妙に爽やかな登場テーマなど、笑いどころがあるのもいいですね。

ただ、台詞の音量が大きすぎるのは難。追跡パートの悲鳴とか、耳に刺さる感触がある。


SOUND HORIZON - Marchen - 生と死を別つ境界の古井戸 (2010-12-26 17:18:35)

あ、明るい…
取り入れた要素が、「ハードロックの中の、私の苦手な部分」って感じかも。
でもパンと林檎の木の台詞パートの後半は結構良いメロディです。


SOUND HORIZON - Marchen - 薔薇の塔で眠る姫君 ★★ (2010-12-23 22:33:33)

…また出たよ、ネクロフィリア王子(笑)。
もう、あのストリングスのイントロが流れてきた時点で笑えます。
「硝子~」同様、颯爽と登場して一番美味しいメロをかっ攫うのも同じ(笑)。
ある意味、じまんぐ氏の演じるキャラより胡散臭いと思う。


SOUND HORIZON - Moira ★★★ (2008-09-03 15:41:00)

2008年発表の、メジャー4枚目となるフルアルバム。
…なんか、名作RPG「空の軌跡」のお金の単位みたいなアルバムタイトルですね(笑)。

描こうとする場面によって歌い手、語り手をスイッチさせていくスタイルは「Roman」や「聖戦のイベリア」で見せた路線と同じですが、明確なサビを持つ、ポップス寄りの構成の曲が多かった「Roman」とは対称的に、今作は「Chronicle 2nd」のミュージカル路線を更に押し進めた感じの作風になってますね。ただ、こちらの方が語りや寸劇の要素が曲のバックで流れるような感じになり、歌メロを食ってしまうと言うことがなかったり、全体的にクオリティがアップしていたり、より煮詰められているような印象です。

展開も転調を多用し、サビではなく曲全体で聞かせるようになった事や、歌メロも単に主旋律とハモりで聴かせるだけではなく、音域や声色の違うヴォーカルを絡ませて一つの旋律を織り上げていくようなものが増え、今までよりもスケールの大きな世界観を描く事に成功していると思います。ただ、そうしたアレンジにより、以前よりも少し分かりやすさは減退してしまいがちかもしれません。事実私も最初聴いた時は、何か凄いものに触れた実感はあっても、曲毎の印象は少し薄かったような気がします。

とは言っても、そんな問題は聴き込めばどうにでもなるものですし、1曲目に雑多なジャンルを詰め込みつつも分かりやすいダークさとキャッチーさで聴かせる曲、2曲目にハジけた語りを入れつつもロシア風の取っ付きやすいメロディで聴かせる曲と、愛想の良い曲をアタマに持ってきてから本編に入るという、聴き手を上手く引き込む構成や、ポップスどころかアニメソングでもなかなか無いレベルのクサい歌メロ、生楽器を多用した華美かつ絢爛、それでいて丁寧なアレンジなどによって、初聴であっても80分もの長丁場の間、リスナーをスピーカーの前から離れさせないパワーがある作品になっているのは流石というほかありません。

それでも敢えてアラを探すなら、相変わらず男性Voの人選は今一つ。前作でイマイチだったRevoさんのヴォーカルは、今回は作り声で歌ったりして結構頑張ってる感じなんですが、宇都宮隆さんのヴォーカルは浮いてる気が…。これだったら同人つながりで鼓太蝋さん辺りにオファー出したほうが良かったのでは。演じてるキャラと声もかなり合うと思いますし。

もう一つ、折角一つの芯が通った物語があるのに、人物名が明記されていなかったり、ギリシャ語で記されたり、変な所にこだわりがあるのは…凝っているというより、「ライトなリスナーに俺の物語を楽しんで欲しくない」「蒙昧なリスナーに俺が教養を付けてやるぜ」みたいな、思い上がった態度が透けて見えてしまう(妄想ともいう)のは残念。物語を無視してクサメロ詰め合わせ盤として聴いても恐ろしい破壊力がある辺り、名盤であるとは思うんですが、何かスノビズムを感じさせない工夫があるともっと良いと思います。

後は流通ですね。なんか値段の高い初回盤のみ仕入れてる店が多いんですけど…。店を幾つか回ってやっと安い方を買えましたが、これならちゃんと安い方も多く出回るようにするか、初回盤も通常盤と同じく、3000円前後で収まる値段にして欲しいです。店でCDを見つけたのにおあずけ喰らうのは、結構がっかりするので…。

そのコンセプチュアルでファンタジックな世界観や、シアトリカルな音楽性から時々批判の矢面に立たされる事もあるSOUND HORIZONですが、このアルバムを聴いて彼のメロディやアレンジのセンスまで否定する事が、果たして出来るでしょうか。最近、シンフォ系のアーティストでコンセプチュアルな世界観を打ち出すアーティストが増えてきているように思いますが、未だスケールの大きさ、メロディやアレンジのセンスではこのSOUND HORIZONが頂点にいる…聴いていて、そんな事を思い知らされた作品でした。


SOUND HORIZON - Moira - 運命の双子 - Διδυμοι - ★★★ (2008-09-04 18:36:44)

SOUND HORIZONの曲の映像的な面が良く出てると思う曲。
前半、子供が遊んでいる声を入れているから、子供達の姿が浮かんでくるのは当然としても、何故か彼らが遊んでいる草原までもが思い浮かぶ…。
寸劇は、歌メロを喰わなくなっただけでそれ自体はパワーアップしている気が…。「ほほう…捕らえろ!」が妙に耳に残って離れません(笑)。


SOUND HORIZON - Moira - 死せる英雄達の戦い - Ηρωμαχια - ★★★ (2008-09-04 18:24:04)

物語的にもレオンティウスとアメティストス、二人の主人公格が激突する場面で、曲の方も前曲に続いてかなりの盛り上がりを見せます。物語の中のキャラクターだけでなく、Revoさんのナルシスティックなヴォーカルと宇都宮隆さんの妙に爽やかなヴォーカルもバトルってます(笑)。
しかし、戦争の場面なのに、一部に「ガラスの十代」みたいな歌メロがあって、場面とのギャップが何だか楽しいです(笑)。


SOUND HORIZON - Moira - 死せる乙女その手には水月 - Παρθενος - ★★ (2008-10-02 18:42:58)

場面的にはミーシャの死とエレフとの再開のシーンで、次曲で顛末が英語のナレーション一行で済まされたスコルピオス・オリオン両氏が不憫になってくるくらい(笑)ドラマティック。…Revoさんって、「人殺しソング界の貴公子」って呼ばれたこともあるらしいですが、それは単に彼の描く物語で良く人が死ぬから…ではなく、その死を悲劇的かつロマンティックに描く才能があるからだと思う。
でも…歌的には死にかけ(他界済み?)ミーシャの方が元気なエレフ君より声量あります(笑)。(X BOX360のRPGの)トラスティベルのクラベス思い出しました(笑)。


SOUND HORIZON - Moira - 死せる者達の物語 - Ιστορια - ★★★ (2008-09-05 21:52:22)

タイトルからは何かおどろおどろしいものを予想してたんですが、いきなり明るいメロディで結構ビックリ…。ジュブナイル・ファンタジーの世界の中を冒険しているような気分になってきます。
個人的には、絶好調の時の久石譲さんにも匹敵するレベルの途中の歌メロが最大の聴き所。「魔女の宅急便」の「海の見える街」みたいだわ…。Revoさんって、天才メロディメイカーとして世間に名が知れ渡ってもおかしくないくらい才能のある人だと思う…。


SOUND HORIZON - Moira - 死と嘆きと風の都 - Ιλιον - ★★★ (2008-09-04 18:42:16)

今作は物語の場面に合わせて、一曲の間でも曲調がガラっと変わってしまうことが特徴だと思いますが、中でもこの曲はその最たるものかと。パート毎に別の曲を繋ぎ合わせて作ったみたい。でも不思議とチグハグではないんですよね。
しかし、この曲の寸劇は…奴隷使いがハッスルしすぎ(笑)。ずっとそのテンションだったら、奴隷たちより先に過労死しそうなくらい頑張ってるんですけど(笑)。


SOUND HORIZON - Moira - 神話 - Μυθος - ★★★ (2008-09-03 16:01:27)

初めて聴いた時は、気の利いたオープニングSE&世界設定の説明的な曲…みたいな印象だったんですが、聴き返して「なんじゃこりゃ!?」ってなりました。特に詩女神の名前が読み上げられると同時に入ってくるスキャットのメロディがどれも漏れなくクサい!!…クサメロが溢れて溢れて止まらないって感じだわ…Revoさんの頭の中って一体どうなってるんだか。


SOUND HORIZON - Moira - 神話の終焉 - Τελος - (2008-10-02 19:01:54)

コンセプトを締める短いエンディング曲。
…なんですけど、(オルフェウスの登場する)「魔女とラフレンツェ」に酷似したメロが出てくる事から「或る男」はオルフなのか、それともそれはミスディレクションで普通にエレフなのかとか、そもそも死人戦争とは何なのかとか、大事な所をはぐらかされた印象が…。
スコルピオスとオリオンのエピソードの端折りっぷりもあるし、出来たら2枚組みにしてガチガチのコンセプトアルバムにして欲しかったなあ…。もしかしたら、これからの作品で明かされるのかもしれませんが。


SOUND HORIZON - Moira - 人生は入れ子人形 - Матрёшка - ★★★ (2008-09-03 15:57:02)

まさかストーリーアルバムの中にこんな弾けた曲を持ってくるとは…でもふざけてるだけじゃなくて、しっかりメロディで聴かせてくれるのは流石。このロシア民謡風メロだけでも星三つ…でも、なんで初めて聴いたのに一緒に歌えるんだろう(笑)。
こういうインパクトがある曲で惹き付けておいてから、物語の本編に入っていく構成は大正解だと思います。


SOUND HORIZON - Moira - 星女神の巫女 - Αρτεμισια - ★★★ (2008-10-02 18:52:29)

最初聴いた時はバラードが続くパートなので今一つだと思ってたんですが、何回か聴くと物凄い良い曲だと思えるようになりました。星を繋いで星座を考えた、古代の人たちが憑依してるんじゃないかと思うくらい、ロマンに溢れたメロディが素晴らしい。


SOUND HORIZON - Moira - 奴隷市場 - Δουλοι - ★★★ (2008-09-05 21:45:25)

アタマから暴れ馬の引く馬車が駆けていくような、華やかで異国情緒も湛えた疾走感のある展開でクサメタラー魂を刺激されまくり。そして間隙を置かずに出てくる霜月さんのヴォーカルにハッとなる…。色々なアーティストとコラボしてる霜月さんですが、「魔法使いサラバント」といいRevoさんは最も彼女の声質を活かせるメロディを書ける一人だと思う。
…っていうか彼女のファンなので、こうまで声質を活かしたメロディを書かれたら、もうそれだけで星三つを付けざるを得ないんですが…(笑)。


SOUND HORIZON - Moira - 奴隷達の英雄 - Ελευσευς - ★★★ (2008-09-04 18:15:18)

クワイアありツーバスドコドコ疾走あり…これは間違い無くメタラーにとってのキラーチューンとなるであろう曲だと思います。リードヴォーカルはRevoさんですが…メタリックな疾走+女性Voの曲が欲しかったという気もしなくもないですが、彼の声があってこそ魅力のあるものになっているのもまた事実かと。
…しかしRevoさんって…自分が作った物語の中で「死」のような絶対的なものの象徴のタナトスとか、色々背負いまくった主人公格のアメティストスとかを自ら演じるとか、かなりのナルですよね(笑)。だからこそ魅力のある作品が作れるんでしょう。


SOUND HORIZON - Moira - 冥王 - Θανατος - ★★★ (2008-09-03 15:51:10)

1曲目から出血多量死大サービスです(笑)。
メタルを初めとして、フュージョンやプログレを取り込みつつも、サビでは初聴きなのに曲が終わる頃には一緒になって歌えるレベルのくそキャッチーな歌メロが!!曲アレンジのバランスの取り方って足したり引いたり色々あると思うんですが、この曲は全部「過剰」方向に向けることで均衡が成立してしまっている感じ。
「朝と夜の物語」では正直萎えるだけだったRevoさんのヴォーカルも、この曲では声を作りに作って歌っていてなかなかに魅力的。ある意味、今作一番のサプライズかも…Revoさんってすっごい努力家なのでは…。


SOUND HORIZON - Moira - 遥か地平線の彼方へ - Οριζοντας - ★★★ (2008-09-06 21:51:42)

RPGでいう山のフィールドを歩いているような、どこか素朴な情景が思い浮かぶ曲なんですが…よく聴くと楽器のフレーズ一つ一つはかなり鮮麗。なのに主張しすぎて情景を壊してしまうということもない…このアレンジ能力がRevoさんの凄さだと思う。「冥王」やラス近くのキラー連発と比べると目立たないかもしれませんが、何気にファインプレーだと思います。


SOUND HORIZON - Moira - 雷神域の英雄 - Λεωντιυς - ★★ (2008-09-04 18:29:27)

曲調とかメロディはかっこいいんですけど、宇都宮さんのヴォーカルが妙に爽やかでなんか違和感が…。でも彼の扮するレオンティウスはアルカディア第一王子らしいので、育ちの良さを出そうという試みで彼にヴォーカル振ったんだったら、それは成功していると言えるかも…。


SOUND HORIZON - Roman ★★ (2006-11-22 01:49:00)

「少年は剣を…」がオリコン10位以内にランクインし、売り上げも順調なSOUND HORIZONのメジャー3rdとなるアルバム。

今まではヴォーカルはAramaryさんが担当していましたが、このアルバムの前に出たマキシシングルの「少年は剣を…」からは曲によってヴォーカルを替えるスタイルへとスイッチしたようです。今作では「となりのトトロ」の主題歌で有名な井上あずみさんも参加。どの人も世界観にあったヴォーカルだと思いますが、私的にはREMIさんの歌声がクラシカルな叙情の中にもポップさを込める事に成功していてお気に入りです。

ナレーションも今まではメンバーがやっていたようですが、この作品ではプロの声優の人を起用しているみたいですね。そのせいかナレーションの大袈裟さは更に磨きが掛かってます(笑)。このアルバムの情報が出た時、参加ナレーター/声優の多さから私が彼らの最も良い点だと思っている「歌メロのキャッチーさ」が減退してしまうのではないかと心配していたんですが、前作「ELYSION」と比較しても歌メロの占める割合は減っておらず、ヴォーカルのミックスは心なしか大きくなっているように感じられ、むしろ曲における歌の重要度は増しているのではないかと思います。

曲は後半にミディアムテンポが集中しすぎの感はありますが、1曲毎に展開が増え、更にドラマティックさに磨きが掛かった感じです。いつもながら多彩な楽器を使用し、幻想的な雰囲気でリスナーを取り込むアレンジもやっぱり素晴らしい。マキシからは「緋色の風車」の一曲が収められてますが、アレンジが変わって更にパワーアップ。

ストーリーは…今回は今までの作品とリンクする部分が多くなっている代わりに、曲ごとの繋がりは希薄になってしまった…というか、作品内でどの曲がどう繋がっているかの解釈がリスナーに丸投げされてる印象も。やっぱり一貫したストーリーが欲しかったです。

その他に、不満な点も2つ程…。
一つは、一曲に展開を詰め過ぎなせいで、アラビアン風の「魔法使いサラバント」やマーチ風の「エルの絵本【笛吹き男とパレード】」のような際立った個性を持った曲が減ってしまった事。私はこのグループを「今まで聴いた中で最もキャッチーな歌メロを書くアーティスト」だと思っていたんですが、そのせいでほんの少しだけそれに翳りが差したように感じてしまいました。そうはいっても、相変わらず素晴らしいメロディのオンパレードで、Aメロに当たる部分でさえ普通のバンドならサビでもお釣りが来るようなメロディばっかりですが。

もう一つは、男声がリードヴォーカルを担当する曲が3曲あるんですが、ちょっと濃すぎる事。1曲目の人は全く合っていないように思うし、Jimangさんの歌は濃すぎてメロディが喰われてる感じがします。男性ヴォーカル入れるのは良いけど、もっと上手い人を連れてきて欲しいですね…。例えばカウンターテナーだけどカチニカの湯澤さんとか。

…結構きつい事も書いてますが、かなりの力作には違いないかと。
インパクトでは前作の方が上だったんですが、展開が結構凝っている為、聴き応えのあるアルバムに仕上がっていると思います。しかしこれだけドラマティックな曲が作れるなら、1曲20分のプログレ大作を3曲収録とかやって欲しいなぁ…。目指せ和製DEVIL DOLL、みたいな(笑)でもこれだけ売れちゃうと、周りの状況が許してくれなさそうですが。


SOUND HORIZON - Roman - 11文字の伝言 ★★★ (2006-11-22 14:16:00)

「キミが生まれてくる世界」にも通じる、サビで圧倒的な叙情性を湛えたメロディを見せ付けてくれる名曲。本当に、メロディセンスにかけてはこのグループに勝るバンドはいないんじゃないでしょうか。ラスト1曲目のメロを違和感無く盛り込む辺りも上手いです。
この曲を聴くと、REVOさんが非常に優れたミュージシャンだと言う事が良く分かりますね。このサビメロ、新しいヴォーカリストの声質を完璧に活かしてると思います。


SOUND HORIZON - Roman - 焔 ★★★ (2006-11-22 02:00:55)

アルバムの中でもシングルカット出来そうな分かりやすさを持った曲。
ヴォーカルは「神々が愛した楽園」に神秘の息吹を吹き込んだRIKKIさんですが、こういうアップテンポな曲だとまた違った魅力が垣間見えますね。勿論幽玄なファルセットもあり。
それにしても、語りがノリノリ過ぎてちょっと面白いんですが…(笑)


SOUND HORIZON - Roman - 黄昏の賢者 ★★ (2006-11-21 22:56:10)

この曲は歌も語りもJimang氏の独壇場ですね。
正直彼のヴォーカルは味がありすぎて「天使の彫像」はちょっとキツいと思ったんですが、この曲は私的には全然アリ!!ど派手なオーケストレーションを用いながらもちょっとレトロな雰囲気の曲調と良く合ってますね。何気に途中の語りに凄い(?)秘密が…。
しかし、語りは言ってる内容も喋り方も「賢者」というより「狂人」か「偏執狂」っぽいんですが(笑)。サリゅ~?マドモワゼ~る?


SOUND HORIZON - Roman - 歓びと哀しみの葡萄酒 ★★ (2006-11-22 01:57:13)

「虚飾の婚礼」というフレーズや、「残念だったねぇ」の台詞が挿入される事から考えて、おそらく「エルの天秤」で仮面の男を殺害した女性の後日談に当たる曲。
曲自体は基本ミディアムで、中間部の展開のドラマ性はなかなかのものですが、ミディアムが3曲続くという曲順のせいでちょっと損をしている印象も。


SOUND HORIZON - Roman - 見えざる腕 ★★★ (2006-11-22 08:10:52)

SOUND HORIZONの曲の中でもトップクラスにドラマティックな曲。
例えて言うなら、「聖戦と死神」のドラマ性はそのままに、歌メロ重視で一曲に纏めたような感じ。時に叙情的に、時に華麗に、時に張り詰めた緊張感を醸し出す歌メロ捌きは他に並び立つものが無いほど。バックに寸劇も流れてますが、歌メロの素晴らしさを阻害してしまうほどでもなく、単純に曲のドラマ性をアップさせている印象。私はこれを聴いて、「完成された…」と思いました。
しかし歌詞の「左の頬に十字傷 赤く燃える髪」ってるろうに剣心しか思い浮かばないんですけど(笑)。でも歌詞に「ヤク中」とか入れていいのかな(笑)。最初耳を疑いました。


SOUND HORIZON - Roman - 呪われし宝石 ★★★ (2006-11-22 08:16:10)

アルバム初聴き時、個人的には最も印象が良かった曲。
Aramaryさんのような非日常的な幻想性を表現しながらも、しっかりとポップ性を出しながら歌う事が出来るヴォーカリストって稀有だと思ってたんですが、REMIさんは彼女が抜けた穴をしっかりと補ってますね。優雅な中にも情熱を秘めたヴォーカルパフォーマンスにはうっとりします。…これだけ素晴らしいヴォーカルを連れて来れるのだから、男性ヴォーカルの方ももっと上手い人見つけて欲しいなぁ…。


SOUND HORIZON - Roman - 星屑の革紐 ★★ (2006-11-22 14:21:19)

軽快なストリングスが爽やかな、煌くようなポップ性のある曲。
ちょっとアダルトなサックスを入れたり、決して安っぽくないアレンジが彼ららしいですね。ラストは「澪音」のヴァイオリンフレーズに似たメロディも入り盛り上がりまくり。この曲と「澪音」は、X JAPANでいう「WEEK END」と「RUSTY NAIL」みたいな関係なのかも。
でもこの曲は特に象徴的ですが、このアルバムは全体的に前作よりも頽廃度が下がってますよね。前作の、寒々しいあばら家でベッドの上に少女の、床の上に男の白骨死体が転がってるみたいな歌詞の雰囲気が好きだったので少し寂しくもあり。


SOUND HORIZON - Roman - 朝と夜の物語 (2006-11-21 23:01:40)

「黒の預言書」しかり、「エルの楽園(→side:E→)」しかり、前奏で溜めてからメタリックに疾走するオープニング曲は心が躍りますね。プログレにも通ずる劇的な間奏パートにも痺れっぱなしです。
でも…織田哲郎さん曰く、「メロディにも男性的なものと女性的なものがある」だそうですが、REVOさんの書くメロディって女性的な儚さがあると思うんですよね。この曲は男声がリードヴォーカルですが、そんなメロディを鼻にかかった声で歌わないで欲しい。ぶっちゃけブチ壊しに感じてしまいました…フランス語の発音が妙に上手いのは○ですが…これなら最初の女性ヴォーカルが全部歌った方が良かったな。


SOUND HORIZON - Roman - 天使の彫像 (2006-11-22 02:12:43)

オーケストラのみならず、ファゴットやオーボエなど管楽器もふんだんに用いた壮麗なオケをバックに、Jimang氏が歌い上げるバラード。私の第一印象は「うわー…。全然噛み合ってないよ」でした(笑)
でもちょっとヤバめの彫刻家が、暗闇でランプで照らしてぶつぶつ言いながら作品に没頭しているような、怪しげな雰囲気は伝わってきます。


SOUND HORIZON - Roman - 美しきもの ★★ (2006-11-22 02:07:43)

歌詞の通りの追想に浸っているかのような、ノスタルジックなメロディで緩やかに展開していく曲。ハーモニカが素朴な味わいを出していて、良い感じに雰囲気出てます。
でも、アコギのフレーズからは何故か昔の…デビューから90年代前半くらいのB'zの作品と似たフィーリングか感じられるんですが(笑)。ROSYとかEASY COME, EASY GO!とかあの辺の曲にも似た初々しいメロディです。


SOUND HORIZON - イドへ至る森へ至るイド - 光と闇の童話 ★★ (2010-12-23 22:10:43)

これはヴォーカルの歌い回しで笑ってしまいました。
妙に暑苦しいシャクリの入れ方が、ヘンにミスチルを意識したみたいで…(笑)。
正直ヴォーカルはアレですが、Marty Friedmanの担当する異様にかっこいい
ギターパートを始め、メタラーにも取っ付きやすい曲かと。
ヴォーカルが良かったら☆3つ。


SOUND HORIZON - 少年は剣を… - 終端の王と異世界の剣士~the Endia & the Knights~ ★★★ (2006-10-16 07:22:10)

威風漂うリズムに壮麗なヴァイオリンやフルートが絡んでいくパートは、まるでRPGなどの架空の世界のどこかの国の宮廷音楽みたい。騎士達はこの曲を聴いて士気を上げてそうな感じ。
それにしても、歌詞はやりすぎ(笑)。「地平線を渡る旋律」「支配権の正統性」「世界が失った可能性」「第五の地平線の旋律」これらは全て「ものがたり」と読みます(笑)。ある意味極まってますね…。


SOUND HORIZON - 少年は剣を… - 神々が愛した楽園~belle Isle~ ★★★ (2006-10-09 18:52:05)

個人的には、FFよりもどっちかというとアトリエシリーズな印象。
特にイリスの~シリーズ。これもう少し明るかったら本当にあのゲームのエンディングにも使えそうな感じがします。しかしヴォーカルの歌い上げが素晴らしいですね。裏声と表声の切り替えやその中間くらいの声を使用し、Aramaryさんとはまた違う神秘性を持った歌い方で世界観の表現に貢献していると思います。


SOUND HORIZON - 少年は剣を… - 緋色の風車~moulin Rouge~ ★★ (2006-10-16 07:16:48)

サビメロを提示するオープニングから、ソプラノヴォイスを伴い軽やかに疾走!!そうそう、この大仰さ、分かりやすさを兼ね備えたアレンジこそSOUND HORIZONの真骨頂ですよ(笑)。間奏の華美なオーケストレーションもそれを象徴してます。


SOUND HORIZON - 聖戦のイベリア - 侵略する者される者 ★★★ (2007-08-03 14:26:24)

今までの曲の中では、最もベースの目立つサウンドではないでしょうか。しかし特に前半ですが、鳥肌が立つほどの華やかさは最早神がかり的というか悪魔じみているというか…史実と宗教、創作を混ぜ合わせた壮大な世界観を語るに相応しいサウンド。途中シングル収録3曲に共通して使われている主題が印象的に使用されるのも良いです。


SOUND HORIZON - 聖戦のイベリア - 石畳の緋き悪魔 ★★★ (2007-08-03 14:22:21)

展開の劇的さには磨きが掛かっているにも関わらず、なんとなくスッキリしてしまっている感じがしたんですが、この曲は日本語の語りはなしなんですね。英語のナレーションはSEとして聞き流せちゃうし、メロディの良さは保証できるし、語り入りと言う事で今まで敬遠してた人も聴いてみたらいいかも。


SOUND HORIZON - 聖戦のイベリア - 争いの系譜 ★★ (2007-08-02 23:15:05)

まず最初の前置きがちょっと長すぎ…やっと「♪レコンキスタレコンキスタ~」で盛り上がってきたと思ったら、歌パートになる頃にはミディアムに移行。また盛り上がりそうになるも、歌が入る頃にはミディアムに…なんかすっごい生殺し感があるんですけど(笑)。メロは相変わらず良いので聴けるけど、彼らにしては物足りないと言わざるを得ない。
しかし、聖書のモチーフが来たので「おっ」と思いましたが、結局は少女のモチーフに落ち着くんですね…この女好き!!!(冗談です)


SOUNDWITCH - WICCAHOLIC ★★ (2009-06-27 23:34:00)

2009年発表の1st。
タイプとしては、インダストリアル・ゴシックになるのでしょうか。
厚いギターリフの音色など、バンドサウンドは確実にHM/HRの範疇に入る音ながら、
ダンサブルな打ち込みビートと生ドラムの併用や、全体的に大胆にプログラミングを
導入するなどエレクトロニカ要素もかなり強い作風。…個人的には、このバンドのリズムの
組み方大好きですね。相当ヘヴィかつ、一部結構ノイジーな部分も音ながら聴き心地が
良いのは、打ち込みドラムの陶酔感と心地良さと、生ドラムのダイナミズムと気持ち良さが、
どちらも損なわれることなく共存しているリズムによる所が大きいのではないかと思います。
プログラミングの方もかなりセンスが良く、ただインダストリアルな作風だからただ無機質な
音を入れるというのではなく、時にパーカッションなどの有機的な音を入れたり、無機質な音に
有機的なうねりを与えたり、多種多様なアレンジで飽きさせず聴かせてくれます。
ヴォーカルメロディは歌謡的ではなく、あくまでリズムを強調している感じですが、シンガーの
挑発的に歌ってるときの倖田来未さんにも通じるコケティッシュさがある声質もあって、
フックはしっかりあるのが良いです。これが前述のリズムと組み合わさると、凄く洗練された
かっこよさがあるように聴こえるんですよね。
全編を通して、特にダレることもなく心地良く聴ける作品で、1stにして音楽性が
確立されているような完成度の高さのあるアルバムだと思います。欲を言えばリフはもっと
凝って欲しいと思わなくもないですが、日本のメタルの未来は明るいと思わせるに充分な音。
なんとなくマンソンと通じるものを感じるんですが、個人的には最近の妙に小難しい
マンソンよりもずっと好み。雑誌など各メディア(特にBURRN!)も、こういうスタイリッシュな
かっこよさのある、しかも将来有望なバンドを応援して欲しいな…と思います。


SOURCE OF TIDE - Blueprints ★★★ (2005-06-28 23:58:00)

2002年発表の3rd。
流石Ihsahnの親族(こういう褒め方、もしかして失礼かな?)、独自の世界を繰り広げてます。

音的にはミディアムテンポ中心のブラックメタルが基調にあるみたいなんですが、ゴシック的な耽美な音色のキーボードが全体に散りばめられていたり、ところどころにモダンでサイバーな味付けをされたアレンジが登場したり、どうにもカテゴライズしづらい音楽です。
ジャケットも虻にマイクロチップが埋め込まれているという、ブラックとはかけ離れた物ですし。でも、ヘヴィなリフに美しいキーが絡んでいく所などは普通にぞくぞくしますね。

そしてサウンドに負けじと特徴的なのは、中心人物Lord PZのヴォーカル。
作品中ではかなり色々な歌い方をしているんですが、特に印象的なのは高・中音域での叫び。もしも地球上が蟲に支配されて、彼らがコミュニケーションのために「言葉」を取り入れたら、その王となる存在は、こんな声を出しそうな気がします。

私的には、これ以上に好みが分かれそうなヴォーカルと言うのは聴いた事がありません(笑)。威厳を伴う朗唱タイプの普通声や、独特の汚さがあるデス声など声の種類も多く、かなり上手いヴォーカルだとは思いますが、ある意味Attila並に強烈…

個人的に、ブラックの感覚も残しつつ、耽美でアヴァンギャルドに仕上げたアレンジはPECCATUMの2nd(Amor Fati)に近いものがあると思います。ちょっと変わった物が聴きたいブラックメタラーに、PECCATUM共々お勧めです。


SOURCE OF TIDE - Blueprints - Blueprint... ★★ (2005-06-29 00:07:11)

最後から2番目と言うあまり美味しくない位置にあるタイトルトラック(笑)
低音のデスヴォイスと重々しいギターリフでドゥーミーな雰囲気ですが、ギターソロの掛け合いから「Revolt Future!」のようなピアノが登場…ほんと、先が読めない…


SOURCE OF TIDE - Blueprints - Enslaved by Principles ★★ (2005-06-29 00:01:11)

珍しくブラスト入りパートがある曲。
間奏のゴシック・ホラー小説の世界へといざなうようなキーがとても素敵。


SOURCE OF TIDE - Blueprints - Revolt Future! ★★★ (2005-06-29 00:05:56)

1分10秒、3分10秒で登場するピアノのフレーズが凄く良いです。
特に後者はそれに加えて普通声やストリングス系のキーも被さってきて更に荘厳。おそらくエレピと思われるこの音色、大好きです。


SOURCE OF TIDE - Blueprints - Ruins of Beauty (An Ode to the Art of Self-Destruction, Epilogue) ★★★ (2005-06-28 23:59:28)

戦場に転がる兵士の屍を前に、嘆き悼んでいるような朗唱パートからして惹き付けられる物がある、アルバムではもっとも長い曲(約7分)。もちろん、長いだけではなく、ドラマティックで特に声の質を高低で変えたような朗唱ハモりにフルートの切ない音色が絡んでいく辺りは絶品。全体のメロディが良く、アルバムで最も好き。


SOURCE OF TIDE - Blueprints - Static Development ★★★ (2005-06-29 00:03:46)

一曲目だからって、ヴォーカル気合入りすぎです(笑)
いきなり低音デスヴォイスで攻め込んできたと思ったら、ピアノに合わせ中音域の蟲ヴォイス、それが一段落つくと演説系の普通声、さらに疾走と共に今度は高音で蟲声…でもこのトゥーマッチさが好き。途中のロボットヴォイス、スピーカーで聞くと頭に直接響いてくるみたいで面白い。


SOURCE OF TIDE - Blueprints - Tales of Fruition ★★★ (2005-06-29 00:02:39)

これ、なんとなくオフィで試聴してみたんですが、イントロの轟音リフと琴のような音色のキーが被さり、そして異世界へ誘うようなキーから本編に突入する展開を聴いた時点で、「買い!!」と思いました(実際、次の日に買いに行った)。名曲だと思います。


SOURCE OF TIDE - Blueprints - The Retaliation of Misanthrope ★★★ (2005-06-29 00:04:47)

メタリックでダークなリフやギターソロが耳を引く曲…だと思って聴いていると、エンディングではかなり怖い事に…明るいメロディに載せてあの蟲声絶叫だけでも不気味なのに、そのままの雰囲気で「人間憎悪の復讐の幕は上がった…」と、朗々と宣言してます。怖…


SOUTH OF HEAVEN - じゅうおん! - Cagayake! Girls (エネミーミックス) ★★ (2009-07-29 21:48:52)

こんな変てこなメロの曲(の原曲)がほんとにチャート上位に入ったの?と思って、原曲のCD借りたらマジでこんなメロなんですね…アレンジの違いでダークで不安定にも明るくポップにもなることにビックリ。でも、どこがエネミー?リフにはARCH ENEMYっぽい叙情性はあまり感じられませんが…モダン化してからのAxExへのオマージュ要素があるとかでしょうか。


SOUTH OF HEAVEN - じゅうおん! - Don't Say "lazy" (チル○ドミックス) ★★ (2009-07-29 21:57:37)

キーが効いててかっこいいアレンジですね。
「けいおん!」は漫画は読んだんですが…こっちの方が原曲より漫画の登場人物(女子高生バンド)が演奏してる感があると思う。原曲は、音が商品として完成されすぎてる感じ。あんな商業作詞家まるだしの歌詞書く女子高生バンドって、なんかイヤ(笑)。


SOUTH OF HEAVEN - じゅうおん! - ふわふわ時間 (ドラ○ン○ォース風味) ★★ (2009-07-29 22:02:01)

これだけレンタル中だったので原曲は未聴。
なので原曲と比べる事は出来ないんですが、メロディが凄くポップで、ちょっとポップス寄りのメロコア入ってるようにも聴こえます。DRAGONFORCEよりもSCREAMING LOVEHOLEの方が近い音だと思う。


SOUTH OF HEAVEN - じゅうおん! - ドンと こい ルイージ (2009-07-29 22:05:24)

2曲目の歌詞差し替え版。
最初聴き始めたときは、「面白い!これは星3つ付けてもいいかも!」と思ったんですけど、途中ルイージと関係の薄い非モテ系のルサンチマンみたいな詞が入ってきてゲンナリ…余計な事しなければ良いのに。


SOUTH OF HEAVEN - 東方鋼鉄組曲 第二章~永夜夢幻の月~ ★★ (2010-02-25 19:08:00)

09年発表の東方永夜抄HR/HMインストアレンジ。
コンセプト上、道中曲とボス曲を組み合わせて1曲にまとめる、という構成を(Exを除く)
全ステージ分で演ってるんですが…これ、纏めるの凄い大変だっただろうなぁ…(笑)。
19曲ぶんの珠玉のクサメロたちが僅か40分弱、10トラックに詰まってます。少なくとも、
原曲を知らない人間が聴いたとしても違和感を感じないレベルに纏まっていると思うし、
曲間などに挿入されるギターソロなどには、到底繋ぎでは済まされないかっこよさがあると思う。
普段はあくまでギターが主であることを弁えつつ、最終ステージのオープニングでは
ティンパニ等も入れ大仰に盛り上げる、押し引きを心得たシンフォ要素、HR/HMを一旦離れ、
サントラ風の音で叙情的なメロディを聴かせるイントロ&アウトロ、他曲よりもアグレッシブで
雰囲気が違い、物語の本筋から外れていることを音でも表現したラス曲など、何気にセンスの
よさを感じさせてくれる部分も多いですね。
永夜抄でもメタラー好みと思われる劇的なメロディを持つ「エクステンドアッシュ」
「月まで届け、不死の煙」がカヴァーされていないのが残念ですが、その他は手堅く、
質も高く纏まっている良いアルバムだと思います。原作をプレイしていない方が聴いても、
矢継ぎ早に繰り出されるクサメロの嵐に悶絶する事間違いなしです。


SOUTH OF HEAVEN - 東方鋼鉄魔 ★★ (2010-02-25 19:10:00)

09年発表の東方HR/HMインストアレンジアルバム。
このサークルの東方アレンジとしては、これで第8作目となるらしいです。
このサークルは「東方鋼鉄組曲 第二章」を先に聴いていたんですが…
帯叩き通りのスラッシーなリフを軸に据えた、テクニカルなギタープレイを重視し、
キーボードはほんのサポート程度に使用されている作風で、別のバンドになったような
変化にびっくり…と思ったら、今回はギタリストのCaster氏がアレンジを担当し、
「組曲」でアレンジを行っていたMarl氏はマスタリングを手掛けているようです。
…ゲーム音楽のカヴァーとなると、結構リードギターやキーボードによる主旋律を重視する…
酷いバンドだと、ジェネリック医薬品みたいなリフに、変化に乏しい音色のギターやキーが
延々…みたいなものもありますが、そういうC級とは光年の距離を置いた、動的な
ギターワークが実にかっこいいですね。リードギターとリフのバランスが上手く取れていて、
テクニカルなプレイも多く、いかにもギタリストが編曲した、という感じの音。
ただ、もちろん一級のメタルなんですが、最近の同人メタルのクオリティの底上げもあって、
もう一つ何か特別なものが欲しいと思うのも事実ですね…。テクニカルなギターは、メタルには
つきもので、「強烈な個性」とはなりえていない感じだし…とここまでしっかりした
メタルアルバムを前に考えてしまうのは、流石に贅沢というものでしょうか(苦笑)。


SOUTHERN ALL STARS - 10ナンバーズ・からっと - ラチエン通りのシスター ★★ (2005-05-06 21:55:32)

これも「栞」同様、父の鼻歌でいつの間にかメロディを覚えてました(笑)他のバラード・ナンバーと比べると、音程のアップダウンが激しく、少し口ずさみにくい曲です。ちなみに「ラチエン通り」は神奈川に本当にあるらしいです。


SOUTHERN ALL STARS - Blue Heaven - 世界の屋根を撃つ雨のリズム ★★ (2005-05-05 22:55:23)

昔何となく買ったサザンのシングルに入っていた曲で、初めて聴いた時は「わ!!超素敵よ!!」と「!」マークを多用しながらも棒読み調だったり、いきなりトーキングスタイルに変化したりするヴォーカル、何の脈絡もなく挿入される微笑と哄笑、不思議な音色のシンセとアレンジの端々に「不条理」を感じてしまい、ちょっと怖かったです。月日が経って不条理を楽しめるようになってから聴くと、かなり面白い曲と思ったんですけどね。よく聴くと最低限のポップさ、キャッチーさは残してあるようにも思えます。


SOUTHERN ALL STARS - HAPPY! - エロティカ・セブン EROTICA SEVEN ★★★ (2005-05-03 22:42:46)

これは売れて当然のような曲ですね。
メロディなんてキャッチー過ぎるほどキャッチーだし、歌詞もエロといっても「Brown Cherry」「マイ フェラ レディ」のように引いてしまうようなものでもないですし。カラオケでも人気の曲です。


SOUTHERN ALL STARS - KAMAKURA - Bye Bye My Love (U Are the One) (2005-05-04 12:06:33)

サビ部分の「いいことだよね」が英語にしか聴こえない(笑)。本気で「It's gonna die」って歌っていると思ってました。語調自体にグルーヴ感を感じる佳曲。


SOUTHERN ALL STARS - NUDE MAN - 夏をあきらめて ★★ (2005-05-06 22:03:10)

確か研ナオコさんに提供された楽曲。
国民的名曲のTSUNAMIにも引けを取らない美メロを持ったバラードで、しっとりと聴けるんですが、何故か周りには知ってる人は少ない…親の世代はみんな知ってるのになぁ。感想を書くにあたって調べてみると、発表されたのが自分の生まれる前でびっくり。まぁしょうがないのかな…


SOUTHERN ALL STARS - NUDE MAN - 匂艶 THE NIGHT CLUB ★★ (2005-05-05 20:57:17)

一昔前のバラエティー番組のラストに、キャスト総出でミラーボールの下で歌い、踊っているようなイメージ。


SOUTHERN ALL STARS - SOUTHERN ALL STARS - YOU ★★★ (2005-05-04 12:01:27)

儚げなメロディを桑田さんのファルセットを交えたヴォーカルが過不足無く表現する名曲。ここまで良いメロディを持つ曲なんだからシングルでも行けたと思います。


SOUTHERN ALL STARS - Young Love - 太陽は罪な奴 ★★★ (2005-05-04 09:04:43)

個人的に、サザンのシングルといえばこれ。
ポップなリズムが親しみやすく、駆け抜けるような爽やかさがある曲です。歌詞を読んでみると思いっきり「夏」を意識したものなんですが、何故か音だけ聴くとクリスマスソングにしても違和感はないような感じがします。


SOUTHERN ALL STARS - さくら - PARADISE ★★★ (2005-05-04 09:13:41)

ポップなのに、何処となく終末感が漂う曲。
北原白秋にインスパイアされたポエトリー・リーディングと意味不明な英詩が混交する歌詞もどこか破滅的な雰囲気が感じられます。


SOUTHERN ALL STARS - さくら - (The Return of)01MESSENGER~電子狂の詩~ <Album Version> ★★★ (2005-05-04 00:28:33)

どう見ても電子狂にはなれなさそうな桑田さんがこういう曲を歌うのってなんか面白い(笑)。この曲も「勝手にシンドバッド」同様、カラオケでリズムに言葉を乗せるのが楽しい曲ですがあのスキャットは無理…
アルバム収録のバージョンの方が、よりサイバーなアレンジで良いと思います。


SOUTHERN ALL STARS - すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61 SONGS - おいしいね~傑作物語 (2005-05-04 00:20:11)

中学生の頃、このベスト盤を借りて聴き、その地味なのかキャッチーなのか、それともコミカルなのか分からないメロディと珍妙な曲タイトルが妙に耳に残り、聴いていました。当時は何も思わずに聴いてましたが、今聴くと随分と皮肉な歌詞ですね…