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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 6401-6500

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 6401-6500
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UI-70 - Riddles covered in flowers - 恋色マスタースパーク ★★ (2008-07-18 18:30:55)

上海~はタイトルに凄いかっこいいのと微妙なのがあるなあ…(笑)
曲的には、凄く聴きやすいエクストリームメタルという感じ。トレモロリフや高速スラッシュビートを取り入れた音は激烈といえそうですが、纏まった音質で耳に痛くなく、メロディがキャッチーなので非常に聴きやすい。
私的には、トレモロリフをこの手のゲーム音楽のアレンジに取り入れたというだけでも十二分に価値のある曲だと思います。ただ、このメロディはキャッチーではあるけど個人的なツボにはイマイチ入らなかったので、星は二個で。


UI-70 - the Gift - UNオーエンは彼女なのか ★★★ (2009-09-27 22:27:54)

あからさまにカオティックで狂気的なアレンジなんですが、メロディの良さを全く殺すことなくプログレッシブに仕上げているのが凄いですよね…音の迫力はIRON ATTACK!とかCROW'SCLAWの方が上かもしれませんが、アレンジの凄みで言ったらこちらの方が上かもしれません。


UI-70 - the Splendid World - スバラシイセカイ ★★ (2010-01-01 00:29:00)

2009年発表の東方/上海アリス幻樂団ドゥームメタルアレンジ。
…ゲーム音楽のカヴァー作品としては14枚目になるそうです。
…ゲーム音楽のカヴァーってメジャー志向のアレンジが多いし、彼らが東方のドゥームメタル
アレンジアルバムを制作すると聞いたときも、せいぜいロックンロール寄りのグルーヴィな
ドゥーム位で、余りマニアックな方向には行かないだろうな…と思ってましたが、舐めてました(笑)。
流石にフューネラルドゥームやドローンはないものの、1曲目からギターの引き摺り音や
ドラムの残響音にまで気を遣った、本格的なスラッジで「おおっ」と思わせてくれるし、
「廃獄ララバイ」なんかはフューネラルドゥーム並に暗い。個人的にメタルでは苦手なジャンルの
ロックンロール寄りのドゥームも、東方の叙情メロと彼らのアレンジ力の賜物なのか、かなり
かっこよく聴けます。…まあ、こういうノリのいいドゥームに、ブルージーなメロでも乗って
しまった日には、多分拒絶反応出るだろうなぁ…とは思いますが(笑)。
そういう訳で、少し購入を戸惑いましたが、買って良かったと思える作品。
…そういえば、今回はコメントがほんのちょっと真面目になってますね(笑)。


UI-70 - the Splendid World - スバラシイセカイ - 時代親父とハイカラ少女 ★★★ (2010-01-01 00:10:43)

本当なら、こういうロックンロール要素のあるドゥームって苦手なんですが、この曲をメタルにアレンジするならこのサブジャンルを選ぶしかない、っていうくらい見事にハマってますね。威厳とコミカルさの両方を持った、頑固親父のイメージにピッタリ。ハイカラ少女要素は掻き消えてます(笑)。


UI-70 - the Splendid World - スバラシイセカイ - 廃獄ララバイ ★★★ (2010-01-01 00:17:10)

WORSHIPやMOURNFUL CONGREGATIONクラスと言っても過言ではないレベルの暗さが堪能出来る廃獄アレンジ。肉体は滅びても死にきれない亡者、廃獄を彷徨う彼らの呻き、すめきが聴こえてくる…そんな情景が実写で頭の中に浮かんできそうな曲。


UI-70 - the Splendid World - スバラシイセカイ - 厄神様の通り道 ~ Dark Road ★★ (2010-01-01 00:08:04)

本当に厄いですね、このアレンジ(笑)。
特に1分30秒過ぎた辺りからのメロディが、厄神様が今正に通っているのではないかと思うくらいにダーク。その前の叙情メロは情景の描写という感じでしょうか。


UI-70 - the Splendid World - スバラシイセカイ - 緑眼のジェラシー ★★★ (2010-01-01 00:13:39)

「泣きメロ」を通り越して、「嘆きメロ」とでも表現したくなるような鬱っぷりが素晴らしいギターインスト。聴いているとどんどんテンションがクールダウンしていきますね。次曲と合わせて聴くともう死にそう。


UI-70 - 妖蝶乱舞 ~Deadly Dancing Butterfly~ - 幽雅に咲かせ 墨染の桜 ~ Border of Life ★★★ (2008-07-18 18:27:19)

まずタイトルがかっこいいですね。満開の桜を見上げるとその間から覗く夜空がまるで墨を流したように見える…みたいな情景が浮かびます。メロディにもそうした儚い叙情が込められてますが、それが激しいメタルサウンドと互いの魅力を相殺することなく融合してます。このアレンジに関しては、「神懸かってる」といってもいいレベルかと…。


UI-70 - 妖蝶乱舞 ~Deadly Dancing Butterfly~ - 幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble ★★ (2008-07-18 18:28:40)

ヘヴィなメタルサウンドに、全然幽霊っぽくない陽性のメロディという取り合わせがまず意外で、印象に残りますね。即効性も高いし、個人的にはRiddle~のアレンジよりもこっちの方が好き。


ULVEGR - The Call of Glacial Emptiness ★★★ (2014-09-23 12:01:41)

2014年発表の3rd。
ULVER好きには何となく親近感の持てるバンド名ですね(笑)。

NOKTURNAL MORTUMの元メンバーであるOdalv氏のバンドという事で店で推されていたので購入。調べてみると、KHORSやYGGの現メンバーであるHelg氏も在籍している模様。完全にウクライナのペイガンブラック絡みの人脈のバンドですが、メロディに土着的な陰湿さは感じますが、あからさまな民族音楽要素の導入はなく、プリブラやメロブラに通じるような荒涼感のある寒々しいリフで聴かせる、ストレートなブラックメタル。

ただ、リフの寒々しさにプリミティブに通じるものはありますが、出音はヘヴィで、デスメタル的と言っても差し支えないくらい厚みがあり、所謂プリブラとは大分離れている感じ。ベースをゴリゴリ言わせた低音の聴いた音作りは関連バンドのKHORSにも通じるものがありますね。デスのグロウルに近いスタイルながら、ブラックの「sore throat」な壮絶さも感じさせるヴォーカルも実に威風がありますね。総じて、土着的な邪悪さを感じさせつつ、堂々とした佇まいを見せるマッシブな音。

個人的には、デスメタル的なマッシブさとブラックメタル的な土着性をハイレベルに両立させているバンドという事で、同郷のBLOOD OF KINGU辺りが好きな方にお勧め。関連バンドのペイガン勢とはまた違った趣の音ながら、こちらもなかなか聴き応えがありますよ。


ULVER ★★ (2005-04-07 20:07:00)

ULVERは1992年、Garmが15歳の時に結成したらしいですね。
と言う事は、あの名盤「Bergtatt」は95年発表だから、18歳の時の作品…!!
というか、まだ30歳にもなってないんですね。恐ろしいバンドです。


ULVER ★★ (2005-05-29 21:31:00)

彼等の5thアルバム、「Perdition City」はサックスを利用したりしながらも、
エレクトロニカで雰囲気のある、メタルとはかけ離れた音楽性の作品でしたが
海外のハードロック雑誌「KERRANG!」では年間ベストアルバムのランキングで
トップ10入りを果たしたらしいですね。
…日本にもこういう前衛的な音に食指を伸ばし、評価出来るHR/HM専門の雑誌があったらいいのにな。


ULVER ★★ (2005-06-09 22:01:00)

ULVERの新作「BLOOD INSIDE」がいつの間にか出てました。
久しぶりにヴォーカル入りのULVER作品ですよ!!
それに際して、Jester recordsのULVERのページを見てみましたが、なんか
手術衣を纏ったメンバーがシュールで面白いです。
そのページでは他のULVER作品や他アーティストの作品にはちゃんとジャンル名が
書いてあるのに、何故か「BLOOD INSIDE」だけ無いみたいですね。
…カテゴライズ不能ってこと??確かに(笑)。


ULVER - 1993-2003 : 1st Decade in the Machines ★★ (2006-05-02 21:07:00)

ULVER結成十周年記念の一環として作られたリミックスアルバム。
2003年発表の作品で、有名どころではMERZBOWなんかも参加してます。

…私的にULVERの作品って、どれも名盤指定したいくらい大好きなんですが、この作品は正直ULVERにしては普通かなぁ…と思ってしまいます。ARCTURUSのリミックスはかなり良かったんですが…一曲を除いて外部アーティストにリミックスを依頼しているからかも。リミックスのクオリティが曲によって差がある感じがします。

曲によってはULVERの曲をいじったものにドイツ語のリスニング教材を被せたみたいなものもあるし、ノイズがガラスを引っかいている音に聴こえて全然気持ち良くないものもあるし…そもそも、何の素材を使っているか分かりにくい曲が多いのは結構なマイナス。ただ、前述のMERZBOWを初めとして、上手くいじっていると思わせるものや音響が気持ち良いと思わせるものも結構あるので、ULVERの他のアルバムを全部持ってる人は買う価値あるなんじゃないかと思います。特に6曲目の変なリミックスは必聴(笑)

間違ってもベスト盤と勘違いして買わないように!!


ULVER - 1993-2003 : 1st Decade in the Machines - A Little Wiser Than the Monkey, Much Wiser Than Seven Men (2006-05-02 20:57:20)

タイトルからも予想される通り、4thの「The Memorable Fancy Plate 21-22」のリミックス。この曲、中盤を過ぎた辺りの音響はなかなか良い感じになってくるのに、そこに行くまでがイマイチなのがもったいない。


ULVER - 1993-2003 : 1st Decade in the Machines - Bog's Basil & Curry Powder Potatos Recipe ★★ (2006-04-23 09:35:54)

これは4thの「The Voice of the Devil」のリミックスらしいですが…一体、何をどうすればこんな曲になるんでしょう?ファミコンを連想させるチープな音とポップコーンの様に弾けるリズムが特徴の不思議ちゃんな曲に…(笑)
でも、これはこれで面白いです。


ULVER - 1993-2003 : 1st Decade in the Machines - Crack Bug (2006-05-02 20:53:45)

クレジットを見るとデモの曲のリミックスのようですが…このデモ曲ってやっぱりフォークロアとブラックを融合した感じの曲をやってた頃のものなのかな?このリミックス自体は、全くそんな事を思わせないような、ノイズ/インダストリアルな音楽になってます。


ULVER - 1993-2003 : 1st Decade in the Machines - Lost in Moments Remix ★★ (2006-05-02 20:51:05)

タイトル通り、「LOST IN MOMENTS」のリミックスです。ここにはGarmのヴォーカルも酩酊感を醸し出すサックスの響きもなく、音響とリズムに傾倒した世界観ですが、それでもどことなく「LOST IN MOMENTS」の雰囲気が漂ってくるのが流石です。


ULVER - 1993-2003 : 1st Decade in the Machines - Only the Poor Have to Travel ★★ (2006-05-02 20:48:10)

5thアルバムの曲のリミックス。
元ネタを分かりやすく提示しつつ、アルバムとは全く違う世界観を描き出すアレンジがいいですね。


ULVER - 1993-2003 : 1st Decade in the Machines - Vow Me Lbrzu ★★★ (2006-05-02 20:42:29)

1stと3rdアルバム曲のリミックス。
個人的にはこれがアルバムでのベストリミックスかも。ぶっ壊れた電話機を連想させるパートや1stのピアノソロ部分と思われる箇所を使ったパートなどがあって展開もありますし、ノイズ部分も気持ち良く聴けます。タイトルは意味が分からなかったんですが、「MERZBOW」と「ULVER」を足して被る文字を削除し、並べ替えたもののようですね。


ULVER - 1993-2003 : 1st Decade in the Machines - Wolf Rotorvator ★★ (2006-05-02 20:45:08)

1stアルバム曲のリミックス。
耳を聾するような轟音ノイズが来たかと思えば、いきなりフルートが入り疑問が頭を掠める間もなく収束。なかなかに面白いリミックスだと思います。


ULVER - A Quick Fix of Melancholy Ep - Doom Sticks ★★ (2006-02-19 17:30:59)

このEPは「BLOOD INSIDE」に繋がっていく作風という評価が多いですが、この曲は特にそういう要素が強いのではないでしょうか。イメージをそのまま具現化し、肉付けしたような音作りです。


ULVER - A Quick Fix of Melancholy Ep - Eitttlane ★★ (2006-02-16 20:22:08)

Tが3つも並ぶ変な曲名ですが、2nd収録曲「Natteleite(夜の時、の意)」のアナグラム。曲名の通り同曲のリミックスです。原曲はアコースティックでしたが、こちらのヴァージョンはこのEPらしいインダストリアルなアプローチが取られています。
4th以降のULVER大好きな私としては、こっちの方が好きかも。


ULVER - A Quick Fix of Melancholy Ep - Little Blue Bird ★★ (2006-02-16 20:25:18)

ストリングスによるリフレインと、Garmの高貴なヴォーカルが絡み合う曲。
Garmのヴォーカル、なんか冷厳と言うか寒々しい感じですね。寒さに震えながら飛び立とうとする鳥のイメージが頭に浮かびます。でも、個人的には青い小鳥というよりも白い渡り鳥って感じ。


ULVER - A Quick Fix of Melancholy Ep - Vowels ★★ (2006-02-16 20:27:48)

この曲、シンセの音色とGarmの冷厳ヴォーカルのせいか、北欧の夜空っていうイメージがあります。表現形態は全く違うんですが、頭の中に浮かんでくる映像はARCTURUSの1stの収録曲とどこか共通した雰囲気が感じられます。


ULVER - ATGCLVLSSCAP ★★★ (2016-04-21 04:44:37)

2015年発表の13th。

前作がオーケストラのコラボライブを元に制作した作品だったり、SUNN O))とのコラボをしたりなど、最近のULVERは即興・前衛・音響的な志向を強めている印象ですが、今作もその流れを汲む作風。2014年に行われた、ヨーロッパツアーで録音された音源を元に、スタジオで手を加えて完成されたアルバムらしいですね。そのライブ自体も、過去の楽曲のフレーズや、ループ等を用いつつもインプロヴィゼーションを重視した、かなり実験的なものだったとか。

オーケストラとのコラボだった前作とはやや毛色が異なり、今作はエレクトロニカ要素がより前面に押し出されている感じですね。まるで心地良い睡眠に落ちるとき特有の、あの頭に靄が広がり現実と夢の境界が曖昧になっていくようなあの感覚…あれを音で体現したかのような空間的な音色のキーボードに、更にトリップを加速させるようなループ、パーカッシブなリズムなどが絡み、酩酊感はいやがうえにも増してきます。

その心地良い音の上で、音が緩やかに開くように展開していったりであるとか、更に重層的に音のレイヤーが重なったりであるとか、音楽的なエキサイトメントもしっかりあるのが本当に素晴らしい。実験的ではあっても、今まで彼らの感性についてきた人を篩い落とすようなものでは全くありません。むしろガッチリ捕まえられます(笑)。そんな音がCDの収録可能時間ギリギリまで収められているのだからたまりません。そして終盤で漸く聴ける、Garm氏のクリーンヴォーカルの麗しい事と言ったら…。

しかし、去年出たにも関わらず今頃になって購入したのは不覚…。もっとアンテナ伸ばすべきですね(笑)。


ULVER - Bergtatt: Et eeventyr i 5 capitler ★★★ (2004-08-19 18:04:00)

95年発売の1stアルバム。

このバンドは他にもフォークやプリミティブ・ブラックのアルバムも製作したらしいですが、このアルバムは北欧の叙情的なメロディのフォークと、ブラックを上手く融合させた音楽をやっています。また、その幻想的でまるで仄暗い森の中を歩いているような気分にさせられるメロディから、「フォレスト・メタル」と呼ばれる事もあるようです。

静と動がはっきりしたアルバムで、聴いているとα派が出てきそうなフルートとアコースティックギターの絡みなどがある一方、突然豹変したかのように激しいブラックに変貌するパートもあります。
それはヴォーカルにも顕著で、普通声は透き通っている綺麗な声なのに、ブラックパートになるといきなり「ごっつい」と言えるほどの強烈ながなり声を出しています。

また、音的な空間の使い方も上手く、③のピアノパートや④などはヘッドフォンで聴くと更に楽曲の世界観を堪能出来ることと思います。バンド名の「Ulver」は「狼」という意味ですが、その獲物を狩る時の獰猛な面と、反面群れの中の絆を大切にする情に篤い面はそれぞれこのアルバムの「動」のブラックパート、「静」のその他のパートを暗喩しているというのは深読みのしすぎでしょうか(笑)


ULVER - Bergtatt: Et eeventyr i 5 capitler ★★ (2005-03-17 21:59:00)

このアルバムの収録曲の、英題が分かったので以下に記しておきます。

#1 Chapter1 Lost in the Forest of the Gnomes
#2 Chapter2 Evelen Follows Behind Vase
#3 Chapter3 Graablick Watches Her Closely
#4 Chapter4 A Voice Enchants
#5 Chapter5 Bergtatt: into the Field Chambers


ULVER - Bergtatt: Et eeventyr i 5 capitler - Capitel Ⅳ:een Stemme Locker (2004-08-19 18:18:55)

妙に音量の大きいアコギのリフが圧迫感のある曲。
このリフにもう一台のアコギが絡んでくるんですが、そのメロディがまた叙情的で素晴らしいメロディです。この曲ではGarmは抑え目に歌ってますが、それが呪文のように聴こえる所もありダークな印象を受けました。


ULVER - Bergtatt: Et eeventyr i 5 capitler - Capitel I: I Troldskog faren vild ★★★ (2004-08-19 18:05:11)

聴き手を幻想的な世界へと誘っていきそうな、アルバムの一曲目。
デス声は一切無く透明感のある、それでいて弱々しさを欠片も感じさせないGarmのヴォーカルが素晴らしいです。
この曲のところどころで挿入されるギターソロやアコギパートが叙情的で、目を瞑って聴くと曲の世界の中に引き込まれていくようです。


ULVER - Bergtatt: Et eeventyr i 5 capitler - Capitel II: Soelen gaaer bag Aase need ★★★ (2004-08-19 18:18:05)

フルートとアコースティックギターの絡みが凄く綺麗な曲…と思っていたら、いきなり叩きつけるように強烈ブラックに変貌!!
これはイントロでリラックスしてるとびっくりします(笑)。フルートは息を吸い込む音まで聴こえる、かなり生々しい音で録られています。


ULVER - Bergtatt: Et eeventyr i 5 capitler - Capitel III: Graablick blev hun vaer ★★★ (2004-08-19 18:18:31)

叙情的なパートからブラックに変貌するという点では②と似ていますが、この曲の聴き所は途中のピアノとノイズが交錯するパートだと思います。ピアノの叙情的なメロディをノイズが空間的に演出・強調し、幻想的な雰囲気を漂わせています。後半のブラックパートもかっこいいです。


ULVER - Bergtatt: Et eeventyr i 5 capitler - Capitel V: Bergtatt - ind i Fjeldkamrene ★★★ (2004-09-19 19:48:31)

アルバムの最後を飾るタイトルトラック。
このアルバムの世界観に則った静と動がはっきりと分かれた楽曲で、全体的にメロディアスです。曲が終わった後いい感じのアコギパートが出てくるので、終わったと思ってもCDを止めないように!!


ULVER - Blood Inside ★★★ (2005-06-13 18:15:00)

2005年6月12日年発表の8th(サントラ含む)。

今回のアルバムはサントラではないせいか、ULVER作品としては久しぶりにGarmのヴォーカルが聴けます。しかも全曲なので、Garmのヴォーカリストとしての能力に心酔していた私としては嬉しい限り。

音的には…これ、なんていうジャンルなんでしょう?
ピアノやシンセ、ストリングスなどが入っていてメロディアスですが、サンプリングやノイズもかなり入っていて、スタイル的には4th「Themes from~」を更に幻想的、重層的、そしてシュールににした感じでしょうか。それでいてメタル者らしいギターソロが入っていたり、ツインドラムで聞かせる曲もあったりするんですよね…。

特に後半の収録曲なんですが、時々出てくる妙に明るいメロディが、逆に何処かネジが外れているかのような狂気性を感じさせます。何と言うか、恐怖が余りに大きすぎて感情の針が振りきれてしまったかのような感覚を覚えました。

そしてそこに乗るGarmのヴォーカルですが、いつもながらセクシーで素晴らしい…(笑)。低音から高音のファルセットまでを実にムードたっぷりに聴かせてくれます。ただ今回は少しファルセットを使用しすぎのきらいも。

それにしてもULVERって、ほんとに進化が止まらないバンドですね…こういう音楽に貪欲なバンドって、リスナーに凄く刺激を与えてくれますよね。


ULVER - Blood Inside - Blinded by Blood (2005-06-13 18:17:43)

この曲のサブタイトル「TO LEON FROM DADDY」の「LEON」って、もしかしてメンバーの息子さんなんでしょうか?確かに歌いだしのヴォーカルなんか父性的な感じがします。シンセの海の中で無意識と意識の間を彷徨うような幻想的な曲。


ULVER - Blood Inside - Christmas ★★★ (2005-06-13 18:16:34)

イントロはクリスマスソングらしくベルが鳴り響いてますが、もうこの時点でバックでかなり複雑なベルの響かせ方もしています。本編はこんなタイトルがついているとは思えないほどダーク。そもそも歌いだしからして「A god is born and others die」ですし(笑)。


ULVER - Blood Inside - Dressed in Black ★★★ (2005-06-15 21:31:47)

非常に重々しい曲調で、聴き手の恐怖感を煽るかのような曲。
ULVERはブラックからはもう完全に離れてしまったようですが、この恐怖感は一級品のブラック以上に素晴らしいです。特に途中挿入されるエフェクトや、ラスト近くのピアノなんてなにか大切なものが粉々にされ、粒子になって暗闇の中へ散布されているかのようです。


ULVER - Blood Inside - For the Love of God ★★★ (2005-07-16 20:51:41)

この曲、最初は地味だと思っていましたが、聞き込んで曲の全体像が見えてくるとかなり荘厳な曲に思えてきました。決してショッキングな配色を使わず、淡い色で破滅を描く宗教画のようです。キャッチーさはそれほどある訳ではありませんが何度でも聴いて、この感覚を味わって欲しい名曲。
ちなみにエピグラフとして引用されているブレイクの詞「アメリカ」の「My Thirteen Angel」という部分、当時13州だったアメリカを象徴し、それを鼓舞しているとも解釈されているらしいですね。そしてこの曲のタイトル「神の愛のために」、サビの歌詞「光よりも速く、闇よりも深く落ちていく」などのフレーズからして、ULVERが彼等なりにアメリカに向けた曲とも解釈できそう。ただ、明らかに鼓舞しているという訳ではなさそうですが。


ULVER - Blood Inside - In the Red ★★★ (2005-06-13 18:18:41)

この曲、後半ダークな雰囲気の中にいきなり明るいメロディが出てくるのがかなり怖いんですが…ピエロが全員実は犯罪者だったり、入った人と出た人の数が違うお化け屋敷とかがありそうな暗黒の遊園地って感じ。


ULVER - Blood Inside - It Is Not Sound ★★ (2005-08-12 09:43:45)

この曲、途中のメロディはバッハを引用しているらしいですね。
それだけの事はある良いメロディですが、そこにノイズを被せて独特の雰囲気を出す所が流石ULVER。心地良い音です。


ULVER - Blood Inside - Operator ★★★ (2005-06-13 18:19:40)

メロディ、早弾きソロ、ツインドラムとその全てが聴き手に焦燥感をもたらす楽曲。
なんか忙しすぎてパニックを起こしてるような感じ。個人的に好きな箇所は「ホスピタール!!」の言い方。なにも「病院」って単語をそんな気合入れて叫ばんでも(笑)


ULVER - Blood Inside - The Truth ★★ (2005-08-12 09:40:55)

アルバムの中でも最も掴み所が無いと思う曲。
妙に郷愁を感じるキーとか、小悪魔みたいなコーラスとか…最初聴いた印象は「???」でしたが、聞き込むうちにこうでなければならないと思えてくるから不思議。


ULVER - Blood Inside - Your Call ★★★ (2005-06-15 21:31:34)

電話のベル、響く足音、生命維持装置の稼動音のような(あくまでイメージです)電子音など、サンプリングを駆使してリスナーの想像力を刺激してくれる曲。私的には真夜中の病院を電気も付けずに歩いているかのようなイメージ。
最後は瀕死の病人が助けを求めてかけた電話のベルの音だけが、虚しく響き渡るのであった…と思ったら、誰か出たみたい。


ULVER - Childhood's End (2012-07-26 23:42:55)

2012年発表の60年代サイケデリック・ロックカヴァーアルバム。

ごめんなさい、ULVERの新譜だから買ったけど正直辛いです、このアルバム…(苦笑)
実際、「浮遊感がある」を通り越して、ずっと聴いていると魂がどこかに持っていかれそうな、現実から遊離していきそうな雰囲気のある音作りや、その音作りと一体化するような柔和さを感じさせつつも、確かな存在感のあるGarm氏のヴォーカルなどは、流石ULVERという感じで、やっぱり素晴らしいと思います。ですが…

カヴァー曲だから仕方ないですが、メロディが自分の好みとかけ離れてるんですよね…ULVERってオリジナル曲ではどんなに実験色を増しても、北欧産らしいダークな雰囲気は維持してくれてたんですが、この作品は全体的に明るくてブルージーな感じのメロディが多くて、この手のメロディが生理的に得意でない私にはちょっとキッツいです(苦笑)。そのメロディを歌うGarm氏の歌声自体はほんと大好きなんですが…。

ULVERの作品では珍しく嵌まれなかったアルバムですね…こういうアレンジでも、オリジナル曲とメロディの傾向が似た感じであれば多分聴きまくってますが…私にとっては微妙な作品。


ULVER - Kveldssanger ★★ (2004-09-02 20:39:00)

1996年発売の2ndアルバム。

今回はブラック的なパートは一切無く、Garmのクリーントーンのヴォーカルとギター、フルート等によるアコースティックアルバムです。前作は全5曲という大作主義的なアルバムでしたが、今回は収録時間約35分の中に13トラックという、小品集のようなアルバムになっています。中でも②はヴォーカルのみのトラックでなんと12秒程度で終わってしまいます。

ブラックどころかメタルですらないと思いますが、メロディは北欧独特の哀愁漂う物が多いので、メロディアスな物が好きな人にはお勧め出来ると思います。でも、これを何も知らない人に聴かせたらきっとブラックをやっている(やっていた?)バンドだと気付く人は殆どいないだろうと思います(笑)


ULVER - Kveldssanger - A cappella (Sielens Sang) ★★ (2005-04-01 22:02:16)

タイトル通りの事をやってる曲です。
あぁ、Garmの声でアカペラ合唱が聴けるとは…至福です(笑)
ちなみに、サブタイトルの「Sielens sang」とは「魂の歌」という意味だとか。


ULVER - Kveldssanger - Honsjeldfbilde ★★★ (2005-04-07 20:07:24)

タイトルは「山頂」という意味らしいです。
郷愁を呼び起こすようなメロディが印象的な、アコギの演奏のみによるインスト。ULVERは音楽性の振り幅の激しさが取り沙汰される事が多いですが、メロディの良さも一級品だと思います。


ULVER - Kveldssanger - Ord (2005-04-07 20:07:10)

僅か16秒で終わってしまう、ヴォーカルオンリーの曲。
最初聴いた時はその短さに戸惑ったものです。


ULVER - Kveldssanger - Østenfor Sol og vestenfor Maane ★★★ (2004-09-02 20:38:59)

一曲目にしてアルバムの世界観を凝縮して詰め込んだ感のある曲。
Garmの声が非常に綺麗で、思わず聴きほれてしまいます。ノルウェー語だからかなり巻き舌入ってますが、そこがまた良い(笑)


ULVER - Lyckantropen Themes ★★ (2005-09-04 23:53:00)

2002年発表のサウンドトラック。

前作にあたる「Perdition City」の空間との親和性をより深めていった結果、生楽器が殆ど(全く、かも)使われなくなり、曲の展開も反復を多く使用するようになり、さらにエレクトロニクスな世界観の深みに入り込んでしまったかのような作品。

とはいっても、あからさまにサイバーな感じの音ではなく、ピアノなども使い幽玄な音色に仕上げているのでとても聴きやすいです。ジャンルが違うとは言え、案外ブラックメタラーも好むのではないかと思います。個人的に2枚のサントラではこっちの方が好きかも。さりげなくノイズが一定のリズムを刻んでたりする所があるのも渋いです(笑)

しかし…ノルウェーではこのバンド(?)、二度もグラミー賞にノミネートされてるんですよね…こういう音に理解のある国民性って羨ましいです。


ULVER - Lyckantropen Themes - Theme 10 (2006-09-21 21:26:46)

この曲だけ明らかに毛色が違いますね。
メロディックな要素はほぼ皆無で、アルバムを通して哲学的な思案をしていたのが、遂に考えすぎで発狂してしまったような感じ。ですがやっぱりアーティスティックな感じがするのは流石。


ULVER - Lyckantropen Themes - Theme 3 ★★★ (2006-09-21 21:16:36)

このごく小さな音で脳髄に染み込んでいくかのようなメロディを幾度となく繰り返す作風、かなりツボにはまりました。アルバムで最も長い曲ですがぼーっと聴けちゃいます。後半のピンポン球が弾むような音色のリズムトラックも面白くて惹かれます。


ULVER - Lyckantropen Themes - Theme 4 ★★ (2006-09-21 21:19:03)

前曲のピンポン球の跳ねるかのようなリズムが、メロディアスな電子音に取って代わられるようにして引き継がれてますね。やっぱりこのアルバム、聴くとその度に発見があって楽しい。何より音色に浸れますし。


ULVER - Lyckantropen Themes - Theme 5 ★★★ (2006-09-21 21:22:08)

この曲もTHEME 3に負けず劣らず、リズムトラックの面白さが光ってます。ノイズがリズムを刻んだと思えば、それに呼応するように風のような音が聞こえてきたり、たまにノイズなしで風音だけだったり。それに乗るメロディもどこまでも幽玄。良い曲です。


ULVER - Lyckantropen Themes - Theme 8 ★★ (2006-09-21 21:24:26)

この曲は音作りの妙も然ることながら、低音が効いている部分が耳に気持ち良いですね。ぼーっと聴いていても、ビリビリと緊張感が伝わってくるこの感覚が好き。


ULVER - Messe I.X–VI.X ★★★ (2013-10-19 23:52:17)

2013年発表の12th。
2012年9月に、オーケストラと電子楽器を使用して行われたライブや、それに先んじて行われたオーケストラのリハーサルのテイクを元に、スタジオでの作業を加えて完成させた…というかなり変則的な制作状況で生み出されたアルバムらしいです。

最初スピーカーで漫然と聴いていた時は、あからさまに前衛的で奇妙な音や、派手で耳を引く様なオーケストラの主題がないことや、導入部の静寂の長さなどから、前作(60年代サイケカヴァー)が肌に合わなかった事もあって、「最近のULVERはイマイチかも…」と思いかけてたんですが…イヤフォンでしっかり音に向き合って聴いたら印象が一変しました。これ、素晴らしいじゃないですか…!

まずは最初聴いたときにガッカリしかけた、電子音による無音スレスレの導入部ですが…これがちゃんと聴くと実は感動もの。真っ暗な浜辺で、水が足を浸すような感触の音から徐々に音が立ち上がっていき、それをオーケストラが引き継ぐオープニングは、静かながらドラマ性のあるものだと思う。後に続く、オーケストラパートも、思わず息を止めてしまいたくなるような緊張感があって、恐ろしくも美しいです。

一部楽曲ではGarmことKristoffer Rygg氏のあの特徴的な官能的ヴォーカルを交え、電子音とオーケストラを融合させた音像が続いていく訳ですが…それらを融合させている事自体よりも、それによって生み出されている暗黒美に満ちた情景が素晴らしい。抽象的、だけど映像的というか。ゴシックメタル的でも、シンフォゴシック的でもない「ゴシック的美意識」の強く感じられる作品。正直私の知識では音楽的に高尚かどうかは全く分からないですけど、少なくともこれだけは言えます。Garmの音楽的感性は本当に素晴らしく、共感出来る。

当然ながら過去に似た作品のないアルバムですが、強いて言うなら「Quick Fix for Melancholy EP」と世界観が似ているような気もします。こちらの方が作り込まれていて、陰影も濃い感じですが。既にGarm氏の感性の虜であるならばマストバイ、そうでなくてもアーティスティックな暗黒音楽が好きであれば大推薦。ただ、メタルやロックにしか興味がない人はスルーでもいいかも。


ULVER - Metamorphosis Ep - Gnosis ★★★ (2005-05-14 19:08:49)

一曲目同様、テクノな曲ですが神秘的な雰囲気が漂っています。
特に後半のヴォーカルが入ってからのサウンドは、正に宇宙を思わせます。今作品の目玉的な曲ですね。


ULVER - Metamorphosis Ep - Limbo Central ★★★ (2006-02-19 17:28:28)

DVDやビデオデッキのクリーナーって、クリーニング中に映像が流れる物がありますが、この曲はそういうイメージがあります。聴き手の脳裡に近未来的なダークな映像を映しながら、後半のガビガビノイズで脳の老廃物をこそぎ落としていく…みたいな。


ULVER - Metamorphosis Ep - Of Wolves & Vibrancy ★★★ (2004-10-03 11:35:09)

いきなりなテクノに最初は「え…?」ってなって、あまり聴いていませんでしたが、暫くしてもう一度聴くとリズムがとても耳に気持ち良く作られている事に気付き、かなりのお気に入りに。
途中の効果音はやっぱり犬の鳴き声に聴こえます。


ULVER - Metamorphosis Ep - Of Wolves & Withdrawal (2005-06-13 18:23:38)

この曲、始めはほぼ無音のイントロ部分が無駄に思えて嫌いだったんですが、イヤフォンで聴くと何かが耳元で微かに蠢いているみたいで気持ちいい。聴覚だけでなく、触覚も刺激する音…なのかも。


ULVER - Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden ★★★ (2004-09-10 20:34:00)

Ulverのブラックメタルとしては最後のアルバムらしいですね。
今回はプリミティブです。

このアルバムには「森の中で4トラックの機材のみでレコーディングされた」という噂みたいな物があるそうですが、いくら何でもそれは冗談だと思います。音質的には音の分離はきっちりとしていて、ドラムとヴォーカルはやや音量小さめで、2本のノイジーなギターが絡み合って美しいメロディを奏でるというスタイルです。

このギターのディストーションが超極悪で、普段ギターのメロディを追わない人にとっては本当にノイズにしか聴こえなさそうな位凄いです(笑)ヘッドフォンで聴くと更に迫力が増して、まるで電極を両耳から突っ込まれて脳をスパークさせられているような感じさえします。
初めて聴いた時は「うわっ、これは無理かも…」と思いながらも全部聴いてしまったんですが、それもこの人たちの持つ類稀なメロディセンスの所為でしょうね。①なんてアコギパートまで入ってますし。

いいアルバムですが不満が無いかといえばそうでもなく、やっぱりヴォーカルはもう少し音量を上げてもらいたかったかな…と。Garmの硬質なデス声、ほんとにかっこいいんですよ。余談ですがこのアルバム、親切な事に英語で訳と解説が載ってます。2ndは歌詞すら載ってなかった事を思うと、随分親切ですね(笑)でも曲タイトルが無いんですが…

「夜のマドリガル(叙情短詩)」という意味のロマンティックなアルバムタイトルにそぐわない極悪な音世界を堪能したい人は是非買いましょう。この音質が受け入れられれば、美しいメロディにうっとりとしてしまう事間違い無しです!!


ULVER - Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden ★★ (2005-03-15 17:20:00)

曲タイトルの表記されていない今作ですが、海外のレビューサイトによると、
曲のタイトルは以下の様になっているそうです。

#1 Wolf and fear
#2 Wolf and devil
#3 Wolf and hatred
#4 Wolf and man
#5 Wolf and moon
#6 Wolf and passion
#7 Wolf and destiny
#8 Wolf and night

MD等に入れる場合は曲タイトルが分かると便利ですね(笑)
まぁ、この音源を雑踏の中で聴いたら全くメロディが聴こえなさそうですが…


ULVER - Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden - Hymn I: Of Wolf and Fear ★★ (2005-03-28 20:12:57)

一曲目から全く容赦がないですね…
まるで悪の秘密結社から改造手術を受けている時に頭に流れてそうな(笑)ノイズの嵐に襲われます。唯一アコギ入りの曲ですが、このパートが非常に美しくお勧め。


ULVER - Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden - Wolf and Hatred ★★★ (2005-03-28 20:16:23)

アルバムや歌詞カードにタイトルの表記は無いですが、3曲目です。
禍々しいブラックリフを聴かせてくれる曲なのだと思いきや、いきなりギターがギュルルッと鳴って超叙情的なリフへ変貌。この曲調で、この音質で、リフだけでここまでドラマ性を感じさせる曲を作るGarmって一体何者!?


ULVER - Perdition City: Music to an Interior Film ★★ (2004-10-15 10:40:00)

2000年発表の5thアルバム。

このアルバムのコンセプトは「(おそらく架空の)インテリア・フィルムの為の音楽」という事で、殆ど環境音楽に近い感じですね。ジャジーなサックスやピアノまで入っていて、3rdでプリミティブブラックの良い所を抜き出したようなアルバムを作り上げたバンドとは思えない音楽性です。聴いているとそのインテリア・フィルムの映像が頭の中に流れ込んできそうです。

他のアルバムのように集中して聴かずとも良いと思える音楽で、寝る時や本を読んでいる時、部屋で無為な時間を過ごしてる時など時を選ばずかけられます。でもインダストリアル・ノイズっぽいのも入っているので、歯医者の待合室には向かないかも(笑)


ULVER - Perdition City: Music to an Interior Film - Dead City Centres ★★★ (2005-09-04 23:53:10)

この曲も一曲目同様、サックスが入っていますがこっちは幾分壊れた雰囲気です。「破滅都市」の夜、ジャンクの街の中にけばけばしい灯りが点ったコミュニティがあるけど、ギャングの親玉によって仕切られてるような感じの曲。


ULVER - Perdition City: Music to an Interior Film - Lost in Moments ★★★ (2005-03-17 21:56:01)

蕩けそうなメロディのサックスとGarmのアンビエントなヴォーカルが、聴き手を夜景の見える高層ビルのひと部屋の中へとトリップさせるかのようなお洒落な楽曲。タイトル通り、この瞬間に耽溺してしまいたくなるような曲ですね。


ULVER - Perdition City: Music to an Interior Film - Nowhere/Catastrophe ★★★ (2006-03-10 17:50:57)

1曲目などは夜景って感じですが、この曲はもう意識が四散する間際に夜景に似た光の明滅を感知しているような雰囲気ですね。ノイズが破滅を助長してます。この酩酊サウンドとGarmの甘美なヴォーカル、是非とも部屋を暗くして目を閉じて味わって頂きたいところです。


ULVER - Perdition City: Music to an Interior Film - Porn Piece or the Scars of Cold Kisses ★★★ (2005-03-17 21:57:04)

前後半で2分構成になっている曲。
特に後半は絶品で、Garmの色気たっぷりのヴォーカルがかなりフィーチャーされていて、つい聞き惚れてしまいます。以前から上手いヴォーカルとは思ってましたが、このアルバムを通じて一皮剥けたのではないでしょうか。


ULVER - Perdition City: Music to an Interior Film - The Future Sound of Music (2005-03-17 21:58:26)

近未来的な、掴み所の無い曲想。後半は結構ノイジーです。
この曲のリズムセクションには、なんとEMPERORの元メンバーであるFaustが関わっているようですね。


ULVER - Perdition City: Music to an Interior Film - We Are the Dead (2005-04-01 22:02:33)

これは…いわゆる怪談というやつでは…


ULVER - Shadows of the Sun ★★★ (2007-10-19 14:06:00)

2007年発表の9th。

アルバム毎に音楽性をガラっと変えるのがULVERの特徴でもありますが、今作の音楽性は浮遊感のある雰囲気に統一されており、前作の「Blinded by Blood」で見せた羊水に包まれるかのようなムードを更に押し進めた感じといえると思います。多くの曲ではドラムすら使われておらず、メタルどころかロック色も希薄な作風。

全体に曲調が統一されていて、エレクトロニカ要素もかなり含んでいるので、6th「Lycantrpoen Themes」とどこか似た雰囲気のアルバムとも言えるかもしれません。あのアルバムはほぼ完全に打ち込みでしたが、今作はGarmのヴォーカルを始め弦楽カルテットやトランペット、ギターなども入っていて、ムードを引き継ぎつつも有機的になった感じでしょうか。7曲目はBLACK SABBATHのカヴァーらしいですが、完全にアルバムの作風に馴染んでいて、とてもHR/HMアーティストの曲が原曲とは思えません。

また、前作ではファルセットを多用していたGarmのヴォーカルですが、今作ではほぼ囁くような低音で歌っており、これが実に色気があって作品のムードに良く合ってます。こういう低音でムーディに聴かせられるヴォーカルって貴重。ほんとうっとりします。

…個人的にはサンプリングを上手く用いて雰囲気たっぷりに聴かせる曲や、偏執・変態的なアヴァンギャルドメタルまで幅広く入っていた前作のが好みですが、聴いてて心地良いのはこっち。メタル離れしてからのULVERが好きならば買って損はないでしょう。


ULVER - Shadows of the Sun - Solitude ★★★ (2007-10-22 16:10:24)

BLACK SABBATHカヴァー。
原曲は未聴ですが、ベースがメロウで、落ち着いたアダルトな雰囲気がある曲。歌詞もいつものULVERの抽象的なものとは違い、苦悩を具体的に描いているようで、聴いていると睡眠薬を大量に飲んだ後にウイスキーを飲みながら、意識の消失を待っているかのような絶望的な気分になってきます。


ULVER - Silence Teaches You How to Sing Ep ★★ (2005-11-01 23:13:00)

「SILENCING THE SINGING」と対を成すEP。2001年発表作品。
あちらは3000枚限定だったのに対し、こちらは2000枚限定。

「SINENCING THE SINGING」はミニマルな曲が3曲入っているというスタイルのEPでしたが、こちらは様々に音像を変化させていく、24分もの大作が一曲のみ収録されています。最初は幽霊の出る廃墟にレコーダーを置いて夜中にそれを稼動させ、録音したようなノイズで始まり、音飛びのようなノイズがリズムを刻む中ピアノが淋しげに鳴り響いたり、Garmのヴォーカルが亡霊の如く妖しく仄めいたりといった展開を見せます。基本的にノイズ中心の音楽ですね。

でも、ノイズ系なんて聴けないと思ってましたが、そんな私にさえ24分間聴かせてしまう音作りのセンスはやはり素晴らしいです。そして、ラストはまるで父が娘を寝かしつけるかのような、穏やかなGarmのヴォーカルで幕を閉じます。何て優しく、包容力のある声なんでしょうか…ほんと、ホッとします…

ちなみに、この作品と「SILENCING THE SINGING」の2枚をコンパイルし一つに纏めた「TEACHING IN SILENCE」というアルバムも発表されているので、買い逃した方もご安心下さい。


ULVER - Silencing the Singing Ep ★★ (2005-04-01 22:01:00)

5thアルバム「Perdition City」の後にリリースされたEP。
全3曲で約30分と、大作主義の作品です。ちなみに全曲インスト。

ULVERのEPって個人的に少し取っ付きづらい印象があるんですが、この作品も購入して暫く経たないと良さが分からなかったですね…内容は「Perdition City」のエレクトロニックな世界観を推し進めたような音楽で、更に抽象的なアレンジとなっています。

「Perdition City」と最も違うところは、全ての曲が反復的に演奏される所で、「曲を楽しむ」というより「音を楽しむ」と言う感じの音楽です。こういった電子回路に生ずるノイズを利用した電子音楽は、「グリッチ」と呼ばれるそうです。作風や表現形態こそ違えど、BURZUMの3rd辺りとどこか近いフィーリングを感じました。

考え事をする時など、まったりしたい時にお勧めのCDです。


ULVER - Silencing the Singing Ep - Darling Didn't We Kill You? (2005-04-03 00:26:22)

メロディアスなバックと、ノイズの対比が面白いミニマルな曲。
ノイズは耳を覆い尽くすような激しいものではなく、細い線のようにひたすら「ジィーーー」と鳴っていますが、不思議と嫌な気分になりません。


ULVER - Silencing the Singing Ep - Not Saved ★★ (2005-04-01 22:02:48)

まるでクリスマスの日に、独りで雪に埋もれて倒れているかのような錯覚に陥るようなインスト。鐘の音らしき音がまるでそんな自分への天国からのお迎えのように思えます(笑)他の曲と同じく、反復式に演奏される曲なので聴き手を選ぶでしょうが、このEPの3曲の中では一番良い曲だと思います。


ULVER - Silencing the Singing Ep - Speak Dead Speaker (2005-04-03 00:28:20)

この音からは「空がどんよりと曇った雨の日、風に煽られて揺れるブランコ」を想像してしまいました。聴いていると何か深い世界に落ちていくようです。


ULVER - Svidd Neger ★★ (2005-05-13 21:12:00)

2003年発表のサウンド・トラック。
もちろん、サウンドトラックといっても映画に関する曲をただ集めたものではなく、全ての曲をULVERが担当、アルバムとしての流れを持った作品です。実質的な7thアルバムと言ってもいいCDなのかもしれません。

このアルバムは1st~6thと違い、特定の音楽性を突き詰めたものにはなっておらず、ストリングスやピアノによる叙情的なメロディを持った曲もあれば、ノイズの吹き荒れる曲、さりげなくテクノ風のリズムを織り込んだ曲、リズムをことさら強調した曲、極めつけは台詞…というか誰かが愚痴のように喋っているだけの曲まであったりして、バラエティに富んだ仕上がりです。

全部で16トラックありますが、多くの曲は互いに繋がっていて、この一枚、約30分で一つの作品と言う感じのアルバムになっています。インナーの「貴方が聞く物は厳密には貴方が見ている物ではない。全ては貴方の中のディレクターの為に」というメッセージからも分かるよう、風景を思い浮かべながら聴くといい作品であると思います。

でも、このアルバムの音を聴いてアートワークを見ているだけでは、どのような映画か全く想像が付かないんですが…(笑)あのオジサンは何なんだろう。


ULVER - Svidd Neger - Burn the Bitch ★★ (2006-02-18 11:17:36)

2進法で統御されるコンピューターの世界を連想させる近未来的機械音とノイズが絡む曲。短いですが、聴いていて気持ちの良い音ですし、アルバムの良いスパイスになっているのではないかと思います。でも次曲の台詞トラックは微妙だなぁ…


ULVER - Svidd Neger - Fuck Fast ★★ (2006-02-18 11:14:26)

この曲自体は、20秒程度のまるで怪物が登場する時のSEのような感じなんですが、これのマイナストラックに入ってる、SADFACEのメロを使ったピアノソロが非常に美しいです。アルバム通して聴くか、SADFACEから続けて聴いて欲しい曲。


ULVER - Svidd Neger - Rock Massif Pt. 1 (2006-02-18 11:22:09)

前曲までが静かだっただけに、このリズムは強烈…


ULVER - Svidd Neger - Sadface ★★★ (2006-02-18 18:15:34)

メロディも当然の如く良いのですが、なんといっても途中から登場する、頭の中で弾け回るかのようなリズムトラックがたまらないです。このリズムトラックだけでも逝けそうですが、雰囲気も最高。超名曲です。


ULVER - Svidd Neger - Waltz of King Karl ★★ (2006-02-18 11:20:42)

滑稽さと優雅さを同時に湛えたようなワルツ。
ふとっちょの王様が自分は気品があると信じて踊っているかのような感じ。滑稽さの裏にある悲しさみたいなものも伝わってきます。普通とはちょっと違うようなアコーディオンの音色も好み。


ULVER - Svidd Neger - Wheel of Conclusion ★★★ (2006-02-18 11:08:44)

タイトル通り、アルバムのラストを飾る曲。
ULVERの曲ってどれも音作りが凝ってますが、これは最後だけあってアルバムでも目立ってますね。エンディングに向け緊張感を増していき、そのエンディング自体も不穏…という曲展開も良いです。


ULVER - Svidd Neger - Wild Cat ★★ (2006-02-18 11:11:53)

小鳥の囀りもサンプリングした、静謐で叙情的な曲。
アルバムはこの曲までは静かで綺麗な雰囲気が続きます。落ち着くんですが、女性の悲鳴が入っていてちょっと邪魔に感じるので★マイナス1個…映画では必要だったのかもしれませんが。


ULVER - Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell ★★★ (2004-11-14 21:13:00)

イギリスの詩人、兼挿絵画家として有名なウイリアム・ブレイクの作品「天国と地獄の結婚」を元にした、1999年発表の4thアルバムであり、2枚組の大作。とりあえずこの作品を楽しむため、原文の日本語訳を入手して読みながら聴いていますが、これはとても興味深い作品ですね。

私はブレイクはおろかロマン派の詩人の作品自体に触れた事が無かったんですが、衝撃的な内容を多分に含んでいて多少なりとも驚いてしまいました。特に既存の宗教の価値観をある意味で否定しているようにも取れる「The Voice Of The Devil」や、格言を羅列したような示唆的な「Proverbs Of Hell」に最も興味を惹かれました。前者はもしかしたらブラックメタルをプレイする人たちにも共感する所があったかもしれませんが、当時(1700年代末期)教会等に批判されなかったのか、ちょっと気になります。

音的には様々な音楽性を内包していて、2ndアルバムの収録曲にも通ずるアコースティックの小品を音響効果でダークに味付けしたものもあれば、同年に発売されたEPである「METAMORPHOSIS」収録曲のようなデジタルな曲もあったりで、はっきり言って私の音楽的な知識でこのアルバムの全体像を端的に表すのはちょっと無理です(笑)。

ですので、個人的なお勧め曲を挙げていきたいと思います。
DISC-1では壮大な物語の始まりを思わせる①、聴き手を神秘的な世界観の中に惹き込むような②、淡々とした始まりからじわじわと盛り上げていく⑦、短いながら笛と女声ヴォーカルで哀愁のあるメロディを聴かせる⑧、DISC-2では聖歌のような(と言ってもインストだけど)荘厳さで迫る②、GARMの勇壮な響きを持つヴォーカルを堪能出来る③、IHSAHN,SAMOTH,FENRIZと豪華なゲストを起用しブラックにも通ずるリフを聴かせる⑥等が特にお勧めのトラックです。

このアルバムでは、GARMの他にもう一人ストーリテラーの役割を担う女声ヴォーカルが入っていますが、表現力があるので安心して聴く事が出来ます。GARMは言わずもがなですね(笑)。ドスの利いた低音から音に融け込むアンビエントなヴォーカル、果てはラップの様にリズミカルに言葉をはめていく所があったり、あらためて凄いヴォーカルである事を見せ付けてくれます。

ただ、良いアルバムなんですが悪い所もあります…DISC-1の⑫やDISC-2の①は歌詞のドラマ性の割に音が淡白なんですよね…特に後者は天使が主人公に見せた幻影と主人公が天使に見せた幻影のパートでトラックを分けて、目の前に映像が浮かぶようなドラマティックなアレンジで聴かせて欲しかったのですが…それと、ラストの「Chorus」が⑥が終わって20分以上経ってから始まる仕様もはっきり言って疑問です。


ちなみにこの作品はトラックリストが付いていないので、暫定ですが以下に記しておきます。

DISC-1
#1 The Argument Plate2
#2 The Argument Plate3
#3 The Argument Plate3
#4 The Voice Of The Devil Plate4
#5 The Voice Of The Devil Plate5-6
#6 A Memorable Fancy Plate6-7
#7 Proverbs Of Hell Plate7-10
#8 Proverbs Of Hell Plate11
#9 Proverbs Of Hell Plate11
#10 A Memorable Fancy Plate12-13
#11 A Memorable Fancy Plate14
#12 A Memorable Fancy Plate15
#13 A Memorable Fancy Plate16-17

DISC-2
#1 A Memorable Fancy Plate17-20
#2 A Memorable Fancy Plate21-22
#3 A Memorable Fancy Plate22-24
#4 A Memorable Fancy Plate22-24
#5 A Memorable Fancy Plate22-24
#6 A Song Of Liberty Plate25-27
隠しトラック Chorus

間違ってたら遠慮なく突っ込んで下さい。合ってるか正直自信無いもんで(汗)
それにしても、どうしてPlate1が無いんだろう…


ULVER - Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell - A Memorable Fancy, Plates 17-20 ★★ (2005-06-03 20:26:37)

アルバムレビューの方では「歌詞の割に展開が淡白」と書いてしまいましたが、音だけ聴くとやっぱり良いです。特に微妙にまったりした展開でありながらもメタル者らしいギターリフが出てくるのは流石です。


ULVER - Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell - A Memorable Fancy, Plates 22-24 ★★★ (2005-06-03 20:27:43)

アルバムで最も「歌モノ」に属する曲。
いきなり歌から入り、頭から終わりまで歌いまくりです。
この詞ではブレイクはスウェーデンボルグを痛烈に批判していますが、晩年は見直したとか。


ULVER - Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell - Proverbs of Hell, Plates 7-10 ★★★ (2005-06-03 20:25:31)

トラックの練りこみが半端ではない曲。こういうのをトリップホップというのでしょうか?
色々なサイトのレヴューを見るとこの曲をアルバムのベストトラックに挙げる人が多いですが、私も同感です。夢中になっていると9分なんてすぐですね…もっと聴いていたいのに(笑)。「地獄の諺」を集めたと言う詞ですが、「真実は理解されるようにも、また信じられぬようにも語る事は出来ない」とか、「一つの思考が無限を満たす」「いつでも自分の思考を口に出来るようにしておけば、卑しい人間は近寄ってこない」「充分に、さなくば充分以上に」とか良いですね。もっとも、「満たされぬ欲望を育てるよりも、ゆりかごの中にいる内に殺してしまえ」のようなダークなのもありますが…。


ULVER - Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell - THE VOICE OF THE DEVIL PLATES 5-6 ★★ (2005-06-03 20:24:16)

2ndのようなアコースティックなサウンドに、Garmのポエトリーリーディングを乗せた曲。
途中ダークな低音のサンプリングと共に低く、厳かにメロディを歌う箇所もあり畏怖を感じさせます。Garmは普通に喋る声もかっこいいですね…この曲の歌いだしの「自らの欲望を抑圧するものは、抑圧できるほど弱い欲望しか持たないから抑圧するのだ」というラインが好き。


ULVER - Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell - The Argument, Plate 2 ★★★ (2005-06-03 20:21:56)

「口上」を意味するタイトルだけあって、壮大な物語の始まりを暗示させるかのような曲。
所々インダストリアルノイズも入ってますが、決してモダンな感じではなく、ブレイクの宗教的、幻想的な詞の世界観を音で体現するかのようなサウンドになっているのが凄いです。Garmのハモりもとても魅力的。


ULVER - Themes from William Blake's The Marriage of Heaven and Hell - The Argument, Plate 2 ★★ (2005-06-03 20:23:09)

女性ヴォーカルが神秘的なメロディをなぞってゆく曲。2部構成で前半はバックトラックもヴォーカルも神秘的で、後半は呟くような歌が特徴的。前半の「Now is the dominion of Edom」の所のメロディなんてまるで幼い頃に教会で讃美歌を歌っていた頃を思い出させるかのような荘厳さです。もっとも、私にそんな過去はありませんけど(笑)


ULVERHEIM ★★ (2012-01-21 20:57:34)

ex-THORNIUMのメンバーによる、スウェーデンのブラック。
それにしても思い切ったバンド名付けましたね…元から使ってたメンバー名引き継いだだけとはいえ…。


ULVERHEIM - Nar Dimman Lattar ★★★ (2012-01-21 21:00:11)

2011年発表の1st。
バンド名が余りにも気になり過ぎて買ってしまいました…(笑)。

路線としては、刻みも交えた重々しいリフと、ガラガラに歪んだ、弦の一本一本が脈動する様子が伝わりそうな生々しいベースが、時折ロック色も感じさせるミディアムテンポ中心のリズムに乗る、重厚な雰囲気を湛えたブラックで、平たく言えば「Now, Diabolical」「The Age of Nero」期のSATYRICONに、オールドスクールな要素を加味した感じでしょうか。音作りも陰湿ながら重さがあるものですし、何気にギターソロが良いメロディを弾いてたり、 割とメタリックな音。ヴォーカルの貫禄のある絶叫も実にかっこいい。

このバンド、何気にリフのセンスがかなり良いんですよね…例えば、不穏で毒々しいメロディを、オールドスクールなリフに乗せつつ、それに血煙が立つようなテクニカルな刻みを混ぜたり、トラッド/フォークを酸で溶かして暗黒化したような、邪悪さと土着性を感じさせるトレモロを弾いたり、意外にもフックがある感じ、SATYRICONほどロック要素の強くない、陰鬱なムードも色濃い作風は一聴では割と地味な感じなんですが、実際に聴き始めるとなかなか聴き応えがあって、引き込まれてしまいます。

正直渋めの路線で、普段からブラックを聴いていない人にアピールするにはインパクトに欠けると言わざるをえないですが、ブラック好きなら心地良く聴けるであろう作品。個人的には大当たりの作品ですね。バンド名に惹かれて買って正解でした。


UNCREATION'S DAWN - Death's Tyranny ★★★ (2012-04-10 07:22:10)

2006年発表の2nd。

オールドスクールなリフを伴うミディアムを中心に、北欧産らしい寒々しいトレモロ疾走も織り交ぜて展開する、プリミティブブラックとしてはかなりドラマティックな作風のアルバムで、カルト臭を漂わせつつも、それだけに終わらない筋の通ったクオリティのある、いかにもNorthern Heritageらしいリリースですね。怒号のような、野太さがありつつもねちっこく歪んだヴォーカルも、本能的な恐怖感を呼び起こすようで良いです。

基本的にメロディは寒々しさを覚えるようなものが多めですが、時々不協的な生理的に居心地の悪さを覚えるようなメロ使いもあって、それが作風を更に邪悪かつ個性的なものにしているように思います。展開には衝動性やカルト性に頼りきったところがなく、プリミティブ系の音でありながらチープさではなく、どす黒い威厳を感じられるような確信に満ちた感じ。

この手のプリブラは割と同じような感じになってしまいがちですが、このバンドは展開やメロディ、ヴォーカル等でしっかり独自の色を出せてると思います。CRAFTやARCKANUM、LILYUMなどのしっかり作り込まれたプリブラ、SATANIC WARMASTERやEXORDIUM (Fin)などのNorthern Heritageリリースが好みならほぼ確実に楽しめるであろう一枚です。


UNDEAD CORPORATION ★★ (2010-08-29 22:47:00)

UNLUCKY MORPHEUSなどで活躍するyukiこと平野幸村氏がパインツリー氏と立ち上げた新バンド。
音楽性はメロディックデスで、略称は「あんこ」だそうです(笑)。


UNDEAD CORPORATION - 幻想郷から超鋼鉄重低爆音 ★★ (2010-08-29 22:42:00)

2010年発表の1st。
東方関連の書籍付属CDに収録された曲のアレンジ。
個人的に理想のメロスピを提示してくれたUNLUCKY MORPHEUSのyuki氏が新たにメロデスバンドを
立ち上げるという事で、非常に期待の高かった作品ですが…期待通りのクオリティですね。
メロディとグルーヴを両立させるのみならず、所々プログレ性をも感じさせるほど
練りこまれたリフ、時折ブラストも取り入れた強烈なリズムなど、この手にありがちな
「ヴォーカル除いたら正統派じゃん」という陥穽にも嵌まらない、しっかりとした
メロデスを聴かせてくれます。
今回は書籍曲のアレンジという事ですが…書籍曲って、ゲーム曲と比べるとキャラが
立ちすぎたメロディが少ない代わりに、雰囲気のあるものが多いという印象がありますが…
そういう曲を選んだ事で、メロディに頼り過ぎない、メロデスとしての骨太さが
際立っている気がします。あと、何気にyuki氏のヴォーカルが良いんですよね。
凶悪というよりは、「凶暴」と表現したくなるような荒々しさで、なかなかかっこいいです。
ただ、海外のメロデスにも劣らない聴き応えはあるし、コストパフォーマンスも非常に
高いんですが、「理想のメロスピ」UNLUCKY MORPHEUSと比べると少し個性に欠けるような気も。
国産メロデスなら、歌謡曲以上にメロディを重視したHATRED ANGELや、ピアノ・メロデスという
ジャンルを確立させたMY MATERIAL SEASONのそれぞれの新譜のような、確固たる個性や魅力が
欲しかった所。と言っても、メロデスか東方アレンジの何れかに興味があれば、まず買って
損はないとは思いますが。


UNDEAD CORPORATION - 幻想郷から超鋼鉄重低爆音 - サニーミルクの紅霧異変 (2010-08-29 22:47:25)

1分のイントロから2分の空白を挟み、1分バンドサウンドを聴かせる…という構成の曲。こういう、長すぎる空白を入れるアレンジって正直嫌い。後半の激ヘヴィなパートのインパクトはなかなかですが、何故この超名曲をこんなアレンジに…マイナス80点!!
…どうでもいいけど、「サニーミルク」と聴くと、太陽の光を浴びて生温くなった牛乳、というイメージが浮かびます(本当は漫画「東方三月精」の登場人物)。


UNDEAD CORPORATION - 幻想郷から超鋼鉄重低爆音 - サニールチルフレクション ★★ (2010-08-29 22:44:23)

上海アリス幻樂団の書籍曲の中でも最もキャッチーなメロディを持つ曲が原曲で、そのメロディがメタリックなギターで弾かれるとやはりたまらないものがありますが…今一つ、サビ部分のバッキングが弱いのが心残り。メロディを立てているというより、メロディに負けてる感じ。こういう音楽性だし、もっとメインメロディとリフを戦わせていいと思う