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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7401-7500

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7401-7500
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モーニング娘。 - Fantasy! 拾壱 - 愛の炎 ★★★ (2011-05-23 22:38:15)

静かなアレンジの中に仄暗いメロディをピアノが弾き、アンティークでゴシックなムードを演出する、タイトル通りの静かに激しく燃える情熱の感じられる楽曲。ビブラートで心地よく聴かせたり、ブレスを交えて感情を込めたり、ヴォーカルの表現力も素晴らしいです。クサメタラーとしては、間奏のヴァイオリンからキーボードへの、クッサいソロ回しで悶絶確定でしょう。


モーニング娘。 - Fantasy! 拾壱 - 女と男のララバイゲーム (AL Ver.) ★★★ (2011-05-23 22:35:37)

ララバイゲームはやっぱり名曲ですね、クサメタラー的に。
イントロが更に大仰になっていたり、間奏にギターソロが追加されていたり、シングル版より更にクサメタラー好みの音源になってアルバムに収録。しかし、この曲は電子音とストリングスの融和の形態のモデルケースとなりうるくらい、この二つが上手く合わさってると思う。打ち込みのベースとリズムがダンサブルな流麗さを演出し、そこに華麗な歌メロとストリングスが乗るとほんと舞踏会っぽい、暗く美しい華やかさが生まれてると思う。


モーニング娘。 - Fantasy! 拾壱 - 女心となんとやら ★★ (2011-05-23 22:37:43)

ゴシックチューン2曲に挟まった、穏やかなレゲエ調の曲。
曲調的にシングルにはなりそうもない感じですが、穏やかな曲調なりのキャッチーなメロディがあるのが良いですよね。この曲があるお陰で、アルバムのムードがゴシック方面に傾き過ぎない、ポップなものになっているのではないでしょうか。


モーニング娘。 - Fantasy! 拾壱 - 青春コレクション (2011-05-23 22:41:35)

う~ん…これをシングルにするのは微妙かも。
良い曲ではあるし、アルバムのエンディングテーマとしてはそれなりに良いと思うけど、つんく氏の曲にしては普通過ぎるっていうか。別にAKBとかが歌っても良くない?つんく氏プロデュースじゃなくても良くない?って思っちゃう。つんくメロディのファンとしてはいまいち高い評価にならないかも。


モーニング娘。 - カバー・モーニング娘。!~various Artists Covers “morning Musume。"~(v.a.) (2011-05-02 21:53:29)

2001年発表の企画盤。

海外アーティストによるモーニング娘。の曲のカヴァー集。
これもハワイアンと同じく、原曲は「知ってる」程度なのに、面白そうだと思って一緒に買ってきちゃったんですが…取り敢えず原曲の方もちゃんと聴いたので、レビュー書きます。

聴き比べて思ったのは、「日本のアレンジャー凄ぇ!」でした。特にダンス☆マン氏。
…なんかこのアルバム、つんく♂氏はライナーで「どの作品も個性的」と述べてますが…私にはどの曲も、レベルは高いのかもしれないけど「ふつーの洋楽ポップス」になってるように聞こえるんですよね…。

歌も、「ゴスペルやポップスの、上手い人の歌」という感じで、歌い上げもフェイクも類型的というか、どこかで聴いた雰囲気で思わず聞き流してしまう…。その歌手がどうこうと言うのが、いまひとつ見えてこない感じ。オケとも相俟って、普通にBGMとして聴けちゃうって感じです。

例えば、「LOVEマシーン」のイントロ1つ取っても、カヴァーの方ではあの印象的なフレーズが音に溶け込むようにミックスされていたり、基本的に「音を自然に聞かせる」ことが念頭にありそうなんですよね。対して原曲は、フックを設けまくって、何が何でも聴き手の注意を惹きたい感じ。どっちが好みかといったら、私は圧倒的に原曲。
まあ、男性Voでムードのある「赤い日記帳」、朝の爽やかな雰囲気に合いそうな「モーニングコーヒー」など、一部私の中で原曲を越えたと思うものもありましたが…。

上手いヴォーカルを揃えて、同じメロディを使ってもここまで差が出てしまうものなんですね…モーニング娘が一時期大ブレイクしていたのも、つんく♂氏のアイデアやメロディセンスが素晴らしかったり、メンバーに華があったり、時代と合ったというだけじゃなく、ダンス☆マン氏を初めとしたアレンジャーが素晴らしい仕事をしていたから、というのも、かなり大きいのかもしれませんね。


モーニング娘。 - シャッフルユニット関連曲 - ダンシング!夏祭り ★★★ (2011-05-04 18:22:44)

神懸かり的な名曲だと思います。
明らかに美空ひばりさんの「お祭りマンボ」がベースにありながら、ギミック満載で3回転半ひねったような、独特のムードのパーティチューンに仕上がってる。特にエフェクトこぶしとか、Vo%Choの掛け合いとかが楽し過ぎる。日本の祭りにしろ他国の民族音楽にしろ、つんく氏はそれを戯画化レベルで取り入れ、キャッチーにしてくれるから良いですよね。本格的な祭り音楽より、こういうファストフードっぽい魅力があるほうが断然好き。


モーニング娘。 - シャッフルユニット関連曲 - チュッ!夏パ~ティ ★★ (2011-05-08 23:55:36)

マーティがJ-POPの中で3本の指に入るとまで言ってた曲。
確かに、コニー・フランシスの「VACATION」をあからさまにパロった展開で、「ここが一番キャッチーなパートだろう」と思わせておいて、サビで更にキャッチネスを上塗りする過剰な展開はサービス精神旺盛かつ天才的。ただ、ここまで(あざとい)可愛らしさが出ちゃうと、ちょっと個人的には辛い。ファンの人にはほんと申し訳ないけど、「チュッ」とか言われると醒めてしまう…


モーニング娘。 - シャッフルユニット関連曲 - 黄色いお空でboom Boom Boom ★★★ (2011-05-04 18:17:10)

何年も昔の曲なのに、未だに頭に残ってるんですけど…
今聴きかえしてみると、思ったよりもアレンジがアダルトかつサイケデリックな感じで、シュールな世界が頭に浮かぶ妙な曲。ドラッギーだとすら思う。ヴォーカルもファルセットを多用した儚い感じなのが、更にシュールさを引き立てます。


モーニング娘。 - シャッフルユニット関連曲 - 幸せきょうりゅう音頭 (2011-05-04 18:26:23)

流れ的には「ダンシング!夏祭り」から派生してる感じですけど…
今回はオケに人間国宝の方まで参加していて、本格的ではありますけど…本格的過ぎて、いつものジャンクな感じがないのが面白くないかも。普通に「音頭」じゃん、アイドルポップスじゃないじゃん、みたいな。更に言えばなんで「幸せ」で「きょうりゅう」なのかも分からない。まぁ、それは私が後追いだからですかね…。


モーニング娘。 - シングル/カップリング/その他 - あっぱれ回転ずし! ★★★ (2011-05-06 06:15:43)

「♪グルグルグルグル~」の歌詞の通り、頭の中をグルグル回って離れなくなるサビメロは、チェーン店のキャンペーンソングとして完璧でしょう。威勢の良い、竹を割ったようなキャッチーさが聴いていて気持ちいいです。おかわりしようぜ!
アレンジ的には、オクターブ上のソプラノっぽいコーラスを薄く被せて見せたり、一瞬だけ教会音楽っぽくなる間奏パートといい、荘厳系のアレンジが隠し味に入ってるのが面白い。


モーニング娘。 - シングル/カップリング/その他 - シャボン玉 ★★★ (2011-05-06 06:42:08)

…こういう曲も歌うんですね。
額に青筋立てながら歌ってそうな、やけくそ気味の割れ割れヴォーカルがとにかく印象的な曲。歌謡曲の哀愁部分をカリカチュアライズしたような、濃ゆいメロディもあって絶大なインパクトがあります。この曲歌うときの声で「てめーガン飛ばしてんじゃねぇぞコラ」って言われたら、もう一瞬で逃げますね(笑)。


モーニング娘。 - シングル/カップリング/その他 - 女と男のララバイゲーム ★★★ (2011-05-06 06:29:50)

まずイントロの東欧の舞曲みたいなメロで「マジかよ…」と思いました。
広義の意味でのクサメロではなくて、クラシカルで大仰で分かりやすくて…一流のメロスピバンドが書いてもおかしくない、ガチな意味でのクサメロ。歌メロの方も、舞踏会の風景がパッと思い浮かぶような、暗く鮮烈なクラシカル歌謡メロで、流麗に駆け抜けます。クサメタラーにとっては神曲。
…正直最近はAKBに押され気味っぽいですけど、実はこんなにヤバスギル曲を作っていたなんて!一番売れてたときより曲のクオリティが上がってると思う。ただ、この曲はヴォーカルがオケを食って入る部分が多くて、カラオケだと難しい曲。集中力が要る感じ。


モーニング娘。 - ハワイアンで聴くモーニング娘。シングルコレクション ★★★ (2011-05-02 21:55:12)

2002年発表の企画盤。
あの高木ブーさんがウクレレとヴォーカルで参加してます。

モーニング娘が一番売れていた時期の曲のシングルを集めた選曲で、どの曲もサビを口ずさめる程度には知っていたし、なんだか面白そうだな…と思って購入。だってあのファストフードみたいな超即効性がある(しかもよく聴くと練り込まれてる)曲が、ハワイアンになったらどうなるか、興味掻き立てられるじゃないですか(笑)。

…で、これは本当に「当たり」でしたね。
例えば「恋のダンスサイト」という曲。中近東風のメロディを、ハワイアンな音色のスライドギターが弾いて、それで仕上がりは原曲のアイドルポップに近い雰囲気という…一体どんなコラボなんでしょうか(笑)。変態にも程がある!素晴らしいにも程がある!!他にもオリエンタルなメロの「ハッピサマーウェディング」、ビッグバンド風の「Mr. Moonlight」辺りも、「これがハワイアンになるのか…」と、新鮮な驚きがある名アレンジ。

個人的に、本格的なハワイアンだとレイドバックし過ぎてて、聴いていて「もういいや…」って思っちゃうんですよね。その点このアルバムは、原曲が世界中どこ探しても他にないレベルのキャッチーなメロを持っているので、私みたいな飽き性ミーハーでも凄く聴きやすい。「恋愛レボリューション21」のサビメロとか、キャッチーなだけじゃなくて胸を締め付けられるような哀愁があると思うし。

あと、この作品聴いてると高木ブーさんがめっちゃかっこよく見えます(笑)。
「LOVEマシーン」のあのフレーズを掻き鳴らしてるときとか心底かっこいいですもん。時々リードヴォーカルも取ってますが、良い意味で緊張感がなくて、味があって良い感じ。メンバーのヴォーカルも、アッパーな感じではなく、曲のアレンジにあった優しい声色で歌い上げていて、しっかり浸らせてくれます。

ぶっちゃけ中古で500円でしたが、素晴らしい作品に出会えて感謝。
特にJ-POP好きだけど変態好きな方にお勧め。あなたの知らない世界がそこにある…っていうか、こんなゴールデンの番組に出ているような人気グループが、こんな面白くて実験的な音楽をやっていたのに、それに全く気付くことなくのうのうと自称音楽ファン(恥)やってた私って…これ聴いて、自分の見識の無さ、感度の悪さにマジ凹みしました…。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - It's You ★★★ (2011-06-10 21:51:24)

アルバム曲の中では一番好き。シングル入れてもトップ3に入る。
ノイジーなシンセの音色、跳ねたベースライン、吐息交じりのアンニュイな歌唱が官能的なムードを醸しだす曲で、薄暗いフロアをピンク色の照明が妖しく照らして、上ではミラーボールが回ってる…みたいな情景が思い浮かぶ。間奏のオルガンソロがその情景を更に頽廃的に彩ってます。この吐息を混ぜる歌唱はつんく氏の指導でしょうか。本人も時々こういう歌い方しますよね。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - SONGS (2011-06-10 21:34:36)

どこがピグマリオン的な世界観が、後の「Moonlight Night」「Fantasyが始まる」に繋がっていくであろう、アルバムのオープニング曲。譜割りの凝ったサビメロが、人形っぽい感触を演出してます。ただ、意図するところは分かるけど、個人的にはもっとベタなメロディの方が好きかも。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - Take off is now! ★★ (2011-06-10 21:36:12)

なんか、もう映像を見なくてもキレのあるダンスを踊りながら歌ってるんだろうな…っていうのが、歌いっぷりから伝わってくるようなクールな曲。特に英詩パートとサビがかなりかっこいい。ただ、キーボードの如何にもシンセ然とした音は余り好きじゃないかも。このアルバムはそういう音使いが多いですが。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - みかん (2011-06-10 21:39:16)

こういう文脈で「未完」という単語を使われると、男坂を思い浮かべてしまいますね(笑)。ポジティブだけどやぶれかぶれ的な。「ここにいるぜぇ!」もそうですが、この曲は、正直モーニング娘の声質に合わせて作られてないような気がする。つんく氏本人が歌った方が決まりそうな印象のある、また歌ってる姿が容易に想像できるような曲なんですよね。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - グルグルJUMP (2011-06-10 21:38:40)

タイトル通り、盛り上がる系のキャッチーな曲ですが…これとソロ曲を比べると、久住さんはピンの方が向いてる感じがする。「こんにちぱ」「ラムタラ」「バラライカ」と比べると、周りに合わせてる感じで、表現力を発揮し切れてない印象が。この手の曲は昔の方が良かったかも。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - リゾナント ブルー ★★★ (2011-05-09 00:02:09)

なんと、こんなガチでかっこいい曲も作っていたとは…
うたばんとかで弄られてた姿からは想像できない、ポップスにおけるかっこよさを表現しきったようなクールな楽曲。ほのかな哀愁の漂うメロが幾つも出てくる展開、タイトに纏まったリズム、マーティも褒めてた間奏の中近東メロ、クールで官能的な感じすらする歌声…と、彼女らのスタンダードナンバーと言っても良いほどのクオリティの高さ。

…ただ、この曲、人に聴かせてもモーニング娘って分かってもらえない事が多いんですよね…。こんなかっこいい曲を演ってるのに、自称音楽通からはパブリックイメージの時点で避けられがちなのがもったいない。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - 雨の降らない星では愛せないだろう? ★★★ (2011-06-10 21:35:26)

後の中国語版の方が好きですが、これはこれで。
タイトル通りのスケールの大きいバラードで、24時間テレビのエンディングにサライの代わりに合唱しても似合いそうなくらい、スタンダード性のあるメロディ。もうイントロのストリングスからして泣かす気満々って感じですね。こういう曲をラストではなく、3曲目に持ってくる辺り面白い構成のアルバムだと思う。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - 泣いちゃうかも ★★★ (2011-06-10 21:36:54)

つんく氏の詞ってネタっぽいものが多い印象がありますが、これは普通にグッと来てしまいました。特に「私からお別れ告げようと思ったけど」と「出来ない」が間断なく繋がるところとか、ああ、何度も言葉を飲み込んでるんだろうな…とか、主人公の心情が伝わりますもん。
でも、「マリコ」って…中島みゆきさんへのリスペクトでしょうか。メロディもダンサブルなアレンジじゃなかったら、中島みゆきさんの曲に聴こえそう(特にABメロ)な哀愁たっぷりな歌謡的なものですし。マリコはマリコで忙しいので、悪女の振りに付き合わせたら可哀想です(笑)。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - 私の魅力に 気付かない鈍感な人 ★★ (2011-06-10 21:37:54)

クールなメロディが乗りそうなバックトラックに、明るくて起伏の大きいメロディを乗せる辺りつんく氏っぽい曲調ですよね。特にサビ後半の耳に残る感じが。キラキラした感じの、明るい声質のヴォーカルも曲に凄く合ってる。「It’s you」とこれは、両方ともピンの曲ながらアルバムを象徴する曲だと思う。向こうが陰でこっちが陽って感じで。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - 女に 幸あれ ★★ (2011-06-10 21:43:05)

これは…狙って歌詞やメロディの世界観と、アレンジの方向性にギャップを持たせてるんでしょうか。メロや歌詞は前時代的とも言えるくらいなのに、アレンジはやたら大げさなオーケストラヒットや硬質なリズムが取り入れられてて、結構違和感があるかも。まあ勢いは感じますが…なんかチープというか、既存の曲のリミックスめいた印象を受ける。メロディは相変わらず本当に素晴らしいんですが。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - 情熱のキスを一つ ★★ (2011-06-10 21:40:19)

ややダークな質感の、スパニッシュなテイストの入った落ち着いた曲で、個人的には倉木麻衣さんの「Just Like You Smile Baby」辺りを思い起こさせる曲調。倉木さんの曲でも、アッパーな曲よりこういうムードのある曲が好きだったし、この曲も一回聴いてピンと来ましたね。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - 悲しみトワイライト (2011-06-10 21:50:17)

確かに、リフやオブリガード、ソロなどギターパートはかっこいいと思うんですが…シングル曲、しかもアルバムのトリにしてはちょっと弱い印象が。厳しい事をいえば、つんくブランドじゃなかったらスルーしてると思うくらい…かも。つんく氏はノーマルなポップスやロックを作ろうとしない方が良い曲が作れてると思う。


モーニング娘。 - プラチナ 9 DISC - 片思いの終わりに ★★★ (2011-06-10 21:49:41)

ヴィジュアル系とかのショッキングな曲ももちろん未だに大好きですけど、年を取るとこういう日常の自然な情景・感情の動きを歌った曲が妙に沁みてくるんですよね…(笑)。メロディも歌声も、聴いててしみじみと「良い曲だなぁ…」と浸れてしまいます。自然に聴かせつつ、よく聴くとかなりメリハリの付いているアレンジも素晴らしい。


モーニング娘。 - モーニング娘。'14 カップリングコレクション2 - くら寿司 ビッくらポン! ★★★ (2011-05-06 06:20:59)

「あっぱれ回転ずし!」よりも更に「キャンペーンソングらしさ」を追求したような曲。スカ風のアレンジに乗せて、小さい子も口ずさめる鬼キャッチーなメロが炸裂。「おさかな天国」「お肉スキスキ」とかと同じレベルで、頭を離れなくなる中毒性のある曲。こちらも表題曲同様、間奏でクラシカルなアレンジが取り入れられてますが、やはり親しみやすい(親しみやすすぎる)世界観を壊さない程度の、隠し味になっているのがセンスいいです。


モーニング娘。 - モーニング娘。'14 カップリングコレクション2 - やめてよ!シンドバッド ★★★ (2011-06-14 22:30:09)

こっちは「Only you」とは対称的に、飛び道具精神全開な感じ。
シンセとギターのユニゾンのリフなんて、ドリフの音楽みたいで歌詞とも相俟って聴いてて笑ってしまいそうになりますもん。漫才のSEのような効果音や、笛、太鼓等の楽器が歌メロの合いの手に入るアレンジも楽しい。しかし、はっちゃけた曲調ながら、歌メロをおちゃらけずしっかり歌ってくれてる(Aメロなんかクールに聴こえる)ので、面白いだけで終わらない、良い曲になっているのが素晴らしい。「合いの手の美学」は効果音だけでなく、リズム面でも発揮されていて、特にサビ部分は聴いていて気持ちよくなれます。


モーニング娘。 - モーニング娘。'14 カップリングコレクション2 - アイサレタイノニ・・・ ★★★ (2012-07-05 13:11:43)

モーニング娘。の9期メンバー(譜久村・鞘師・生田・鈴木)による曲。
試聴して良かったのでこれが入ってる盤を買いましたが…複数枚買いしないと全楽曲が聴けない仕様はどうかと…しかもせっかく各メンバーの歌唱をよく聴けるチャンスなのに。

で、楽曲の方は10thアルバムに入ってた「大きい瞳」の第2章って感じで、個人的にはモロにツボな路線。…というか入りのメロディがほぼ一緒な気が(笑)。歌メロはキャッチーですが、キーボードの方にちょっと捻ったメロディが入ってたりして聴き応えのあるアレンジ。特に「アイサレタイノニ…」の裏で鳴ってるピアノメロ、ゴシックドゥームからエレクトロニカ方面へ進んだ某フィメールゴシックの代表バンドの後期作品にありそうなメロで素敵過ぎる。歌的にはやっぱり鈴木さんの声が凄く好きですね、最初のロングトーンに込められた艶に思わずゾクッと来ました。まだ歌割少ないですけど、歌における潜在能力はメンバー1高いのでは。これからにも期待です。


モーニング娘。 - モーニング娘。'14 カップリングコレクション2 - 愛して 愛して 後一分 ★★★ (2011-05-03 20:12:51)

中近東テイストが入ったメロディをトランシーなシンセで弾いてたりはしてますが、基本的にギミックの無いアレンジ。ですが純粋に曲がいいです。サビメロはJanne Da Arcのメロスピ曲とかPierrotのミディアム曲にありそう。つんく氏はV系に通じる、J-ROCKの感性を持った人なんじゃないでしょうか。


モーニング娘。 - モーニング娘。'14 カップリングコレクション2 - 私の時代! ★★ (2012-07-14 15:55:00)

現モーニング娘。の年長組二人(道重・田中)による曲。
打ち込みのアップテンポなリズムでにぎにぎしく盛り上がる、曲調自体はかなり好き…なんですが、高歌唱力で安定した声の田中さんと良く言えば超個性派の道重さんは、サシで向かわせると声がぶつかってる気が…ここに正統派な亀井さんやアーティスト志向の高橋さん辺りが入るとバランスが良い感じなんですが、正直この二人だけの声の相性は微妙かも。


モーニング娘。 - モーニング娘。'14 カップリングコレクション2 - 自信持って 夢を持って 飛び立つから ★★★ (2011-09-17 19:17:24)

ギター中心のロック寄りのポップスという感じの曲調で、経緯を伏せて聞かせたらモー娘関連の曲って分かる人は殆どいなそう。声の太さといい語尾の吐き捨て方といい、歌い方もロックな感じですし。高橋さんの歌って、上手いんだけど、「私の歌を聴け」的な押し付けがましい上手さじゃなくて、聴き手の気持ちを煽動するようなパワーのある上手さで、そこがアイドルらしいな、と思います。自己満足や内輪受けじゃなく、不特定多数にも響く歌い方になっている辺りが、普段からステージに立ってる人って感じ。


モーニング娘。 - モーニング娘。'14 カップリングコレクション2 - 青春ど真ん中 ★★★ (2012-07-14 15:55:58)

モーニング娘。の10期メンバー(石田・工藤・佐藤・飯窪)による曲。
ようやくこの面子のそれぞれの声をしっかり聴く機会が出来た感じですが、思った以上に個性的ですよね。石田さんは今までのモーニング娘のイメージを継ぐような正統派な感じ、工藤さんは成長したら歌に色気が出そう、佐藤さんは「鈴を転がすような音色」って言葉そのままの声、飯窪さんは一生懸命な感じの高音が好感。可愛くハネた曲調も好みですし、カップリング目当てに購入した価値はありましたね。しかし、この歌詞の主人公が恋している相手…曲を聴く限り、学生服を着たつんく氏しか浮かんでこないんですけど(笑)。


ルーンファクトリー4 ★★★ (2014-05-29 10:13:30)

2012年に3DSで発売されたRPG。

元は「牧場物語」の外伝から派生したゲームで、畑で作物を作ったり街の人々と交流したりといったシミュレーション要素を、戦闘やストーリーと同様に重視したゲーム性で人気を博しているシリーズの4作目ですね。同シリーズは「2」をプレイ済みだったんですが、色々荒い所が見受けられた「2」と比べると、格段に遊びやすくなっている印象。街の人との会話パターンが凄まじく増え、生活観がぐっと増した点や、スタイルに合わせて様々なスキルを使用でき、戦闘が面白くなった点は特に評価したい所。

このシリーズのウリでもありますが、やはり自由度の高いゲーム性は良いですね。ストーリーの進行に殆ど期限が無いので、例えば一日中釣りをしていたり、ダンジョンに潜っていたり、薪拾いに精を出したりしていても全く問題ありません。畑も仲間モンスターにある程度任せても、自分できめ細かく見てもいいですし、プレイヤーの数だけプレイスタイルがあるという感じ。取り返しの付かなくなるような要素も少ないので、リセット吟味せずに試行錯誤出来るのもストレスレスな作りで良いです。

ただ、非常に面白く、時間を忘れて(休日の前とかに始めると、いつの間にか夜中になってる・笑)ゲームですが、まだ若干バランスの荒い部分もありますね。特に第2部終了から第3部に掛けてそれが顕著。第2部終了時に開放されるダンジョンで手に入る・仲間になる武器やモンスターが、それまでよりも遥かに強力なせいで、愛着あるモンスターを育てにくかったり、第3部開始のフラグが厳しいのか、私の場合そのダンジョンのボスを一通り倒しても第3部が始まらず、こちら側のパーティが強くなり過ぎたり、この辺りのバランスはもう少し何とかして欲しかったかも。

後はストーリー進行に応じて一部の住民に好感度キャップがあるせいで、一部クエストを達成するためにストーリーを進めるのが必須だったり、石材や木材を集めるのが若干面倒だったりなども出来れば改善して欲しい所。まあ、面白いからこそ「改善して欲しい点」が多数見つかるのかもしれませんね。基本的には、時間を忘れて没入できるほど楽しいゲームである事に間違いないです。


ロリカリア ★★★ (2015-04-10 00:28:53)

プレコやオトシンクルスなどに近い種類の、壁面に吸い付いて苔や微生物などを捕食するタイプのナマズで、品種としては「リネロリカリア・レッド」(通称「赤ランケ」)が最もポピュラーのようです。プレコなどに比べると若干マイナーですが、吸い付きは強くなくアクリル水槽を傷つけない上に、かなり丈夫だし、なにより見た目が可愛いのでお気に入りです。バイトの女子高生とペット話になったときに絵を描いて説明したら「ゆるキャラ」とか言われてました(笑)。
ただ、個人的にはこの手の魚は「掃除屋」とはあまり思わないです。うちにいる個体は給餌時を除く日中はヒーターに張り付いていることが多いんですが、ヒーターの隙間に糞を落としていく(しかも結構な量)ので、むしろ掃除は手間が掛かるようになります。まあ、可愛いから良いですけど(笑)。


μ's - Notes of School idol days - Private Wars ★★★ (2013-06-28 21:29:28)

…これ、何気に凄く良い曲だと思うんですけど…。
洋楽ダンスポップを思わせるキーボードやサンプリングの使い方、時折入る嬌声シャウト、リズムに対してカッチリと言葉を嵌めていく歌メロなどからはクールな印象を受けるんですが、何故かラスサビ前のCメロではどこぞの同人シンフォがやりそうなクッサいメロディが出てきて軽く衝撃。そこからのキメ多用したサビへの流れも見事。初聴で1コーラスだけ聴いた時は曲としてちょっと弱いと思いましたが、フルで聴くとかなりの名曲。


μ's - ことりLovin' You - スピカテリブル ★★★ (2013-06-22 00:06:53)

ベースやアコギのフレーズが胸が詰まるような切なさを演出しつつ、アップダウンの多いシリアスな哀愁メロで疾走する楽曲それ自体も本当に素晴らしいんですが、この曲はヴォーカルワークありきだと思う。可愛い声に可愛い歌い回しだと個人的にはトゥー・マッチに感じるんですが、この曲はシンガーに甘く可愛い声質の内田さんを起用しつつ、歌い方はシリアス。声の可愛らしさも、楽曲の切迫感も、この取り合わせによってかなり強まっているように感じます。かっこいいのに、切ない溜息が出そうになる曲。


μ's - シングル/カップリング/特典CD/その他 - 硝子の花園 ★★★ (2014-01-28 00:01:25)

快進撃を続けるμ’s及びラブライブ!ですが、このプロジェクトに於いて最大の失敗はこの名曲という言葉では生温い程の超名曲を、アニメBD初回盤の特典CD収録曲という、ファン以外には耳に付かない位置づけにしてしまった事でしょう…。ラブライブ!を教えてくれた友人に聴かせてもらったんですが、なんでこれがシングルじゃないのか疑問なレベル。アニメソング由来のキャッチネスに、ゴシックな背徳性と耽美性を振りかけた歌メロが絶品。昼ドラ並に下世話なのに、美に耽る感覚も持ち合わせた凄まじくクサいメロディ。サックスが官能なムードを引き立てつつも、アップテンポなアレンジもメロディのクサさを更にブーストしていて、とにかく素晴らしいの一言。…後から特典曲を詰め合わせたCDとか出るのかもしれませんが、現時点でこんなド名曲がこんな扱いを受けてるのは納得できない…ディープなファン以外にも、クサくて耽美なポップスを愛する全ての人に聴かれて然るべき曲ですよ。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - Daring!! ★★★ (2013-06-21 23:56:38)

この曲は個人的に最近(One Two Three辺り)のモーニング娘。のダンサブル路線に近い楽曲だと思うんですが、音も構成ももっと分かりやすく仕上げてきた感じですね。個人的にはこれくらい分かりやすい方が好み。キャッチーなコーラスと挑発的な合いの手の掛け合い、サビの抜けのいい高音など、シンガーのPileさんの魅力が詰まった楽曲。「True Diva」も買ってしまおうかなぁ…。
タイトルが「Darling」でなく「Daring」なのは、歌詞の内容と、「敢えて…する」「恐れずに…する」という意味の動詞「Dare」の現在分詞形を引っ掛けてるから?発音は思いっきり「Darling」ですけど。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - Love Marginal ★★★ (2013-06-21 23:48:09)

「輝夜の城で踊りたい」が黄金期のモーニング娘。をモチーフとした楽曲なら、こちらはプラチナ期の世界観を引き継いだ楽曲と言えるでしょうか。切なく抑えた感じながら、どこか物語も感じさせるドラマティックなメロディが絶品。何気にギターメロにかなり泣き要素入ってるのも良いですね。アンサンブルにおいて歌の強い構成のポップスなのに、物語的で情景的な仕上がりなのはやはりアニメ文化発祥の楽曲の強みでしょうか。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - Snow halation ★★★ (2013-06-22 17:15:15)

これは一聴しただけで、「プロジェクトにとってなにか特別な意味のある楽曲なんだろうな…」と察しがついてしまうほど、風格がある楽曲ですね。切なさの中に、夢へと駆け出していくかのようなポジティブさを感じるメロディが素晴らしい。雪を割って花が芽吹き始める如き繊細なオープニングから、雪原に青空が広がるようなサビへの展開も見事。ここまでアレンジもメロディもドラマティックにされるともうグゥの音も出ないですね。特にサビ後半の展開は赤面しそうなレベルのクサさなので、クサメロファンにも大推薦。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - Wonderful Rush ★★★ (2013-06-22 17:14:14)

煽りパートや掛け合い、ライトなラップパートなどをふんだんに用いた、終始ハイテンションな楽曲。ここまでテンション高く煽りパート入れたりすると、逆に内輪受けっぽくなりそうですが、メロディがしっかりしてる(というレベルじゃなくて、極上に良い)ので、ポピュラリティを全く損なっていないのが素晴らしい。後半、散々盛り上がった後のどメロウなパート、からの再び盛り上げての開放感溢れるサビへの展開とか反則でしょう…。
この曲は特にヴォーカルのパート割りがいいですね。Pileさんが伸びのある歌唱で聴かせ、徳井さんが切り込み隊長となって皆で煽りまくった後、内田さんの可愛メロウな歌声に繋ぐ流れが美しすぎる。作り手も愛情をもってやってるんだろうな…というのが凄く伝わってきます。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - after school NAVIGATORS ★★ (2013-06-22 00:05:34)

これ、明らかにBabymetalですよね(笑)。いくら本格的にアイドル演ってるプロジェクトだからって、そんなところまで行かなくても…(笑)。個人的には台詞的な部分がちょっと可愛らし過ぎる気はしますが、やっぱり重低音響かせつつ疾走しつつのアニソン流儀のキャッチネスブチ撒きメロディにはどうしようもなく惹かれるのです。しかし、ベストアルバムのトリにこれですか…結構ビックリした人も多いのでは。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - soldier game ★★★ (2013-06-22 17:16:03)

クールな中に情熱を感じさせる曲調、というのは「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」とも共通した点ですが、こちらはもっとメロディのキャッチーさ・クサさを強調した仕上がりで、更に扇情的・挑発的な雰囲気の強い楽曲になってますね。ブラスの特徴的なフレーズから入り、スラップベースとパーカッションの絡み、ピアノのグリッサンドを経て、ストリングスによるクッサクサでパッションに満ちたメロディへと繋がる間奏も凝ってて滅茶苦茶かっこいい。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - sweet & sweet holiday ★★★ (2013-06-22 17:12:41)

最初はSnow halation辺りの派手なクサメロ曲に耳が行くんですけど、良く聴くと何気にこういう可愛らしくガーリーなポップソングの出来が物凄く良かったりする。女の子たちがスイーツ囲みながらガールズトークしてるような平和さ。それも他人の悪口とか絶対話題にしてなさそうなピュアさ。こういう曲は、これくらい毒がない方が良いですね。私も混ざりたい、っていうかこんな悪意のない世界の住人になりたいですもん(笑)。この曲を聴けば4分間だけそんな無邪気な世界へトリップ出来ます。疲れた時に聴くとホッとして溜息が出る…。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - あ・の・ね・が・ん・ば・れ! ★★ (2013-06-22 17:11:00)

ちょっとスパニッシュ入ったようなクッサい歌メロがかなりのインパクトを放つ楽曲。当然クサメロ好きには大推薦ではあるんですが、ちょっとサビが大袈裟過ぎて聴き疲れを覚えてしまうんですよね…。サビに至るまでのメロディの流れは完璧だし、サビフレーズの後半は凄く好きなんですけど…。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - ありふれた悲しみの果て ★★★ (2013-06-28 21:28:37)

張りのある歌唱と、沈痛なピアノの音色がどこか沈痛さすら醸し出すバラード。タイトル的に全盛期のムックを思わせるんですけど(笑)、メロディは当時のムック並に泣いてて絶品。控えめなリズムトラックとピアノの作り出すたおやかな音像の中で揺らめくようなAメロ、音の盛り上がりと共に感情を込めて歌い上げるサビ、美しさと力強さを同居させるCメロとメロディの流れが凄まじくドラマティックで、バラードなのに聴いていてテンションが上がってしまう…。間違いなくクサメタラー殺しのメロディだと思います。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - まほうつかいはじめました! ★★★ (2013-06-21 23:50:29)

歌声こそ如何にもなアニメ声ながら、パンキッシュな演奏にアニメソング屈指の明朗で元気いっぱいなメロディが乗る、アニソンの中でも屈指といえるキャッチネスを放つ楽曲。初めて友人に聴かされた時は、「これ主題歌だよね?」って3回くらい聞きましたもん(実際は登場人物「矢澤にこ」のキャラクターソング)。ブラスが軽快さを更に煽るサビは、正にキャッチネスの極北。これ以上キャッチーな歌メロがあるなら教えてほしい(笑)。
サビは男性が出せるギリギリの音域でのロングトーンが続くので、男性がハードコア調の血管切れそうなガナリ声ハイトーンとかで歌っても何気にサマになりそう。演奏もパンクロック風ですし。しかし、ラスサビ前のシャウト(?)は何回聴いても何言ってるか分からない…


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - ダイヤモンドプリンセスの憂鬱 ★★ (2013-06-22 17:13:32)

R&B風のリズム、物憂げな感じのメロディがどこかクールな雰囲気を醸し出す楽曲。どこか情熱を秘めているようなムードがあり、熱に浮かされたような空気感もありますね。良く聴くと色々な音が入っていてアレンジはやはり相当凝ってる(特にシンセの音色選びのセンスが秀逸)んですが、歌メロや歌唱でしっかり親しみやすい仕上がりになってるバランス感覚が良いです。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - ラブノベルス ★★★ (2013-06-21 23:54:15)

最初ベストを借りて聴いた時は、ゆる~いコーラスパートや合いの手でちょっと引き気味になり、飛ばしてしまったんですけど…フルコーラス聴いたら超名曲でした。なんだろう、この緊張感のあるサビのメロディは…。ちょっとJanne Da Arcっぽい感じも。サビとのギャップの合わせ技で、気が付いたらコーラスパートのユルさも妙に癖になってました。ちなみに、後からソロVerも聴かせて貰ったんですが、サビで徳井さんがシリアスで張り気味の歌唱、Pileさんが巻き舌気味のコミカルで可愛らしい歌唱と、他の曲から受けるイメージと逆の歌い方をしてたのがかなり興味深かったです。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - 夏色えがおで1,2,Jump! ★★★ (2013-06-24 18:48:17)

μ’sの楽曲の中でも代表曲的な風格を持った楽曲だと思うんですけど、「僕らのLIVE~」「僕らは今のなかで」がアニソン的なアッパーさ、「Snow halation」が哀愁クサメロに寄った楽曲だとするなら、この曲はド直球ストレートなアイドルポップスと言えるでしょう。特にギターソロからキメを多用して溜めを作り、一気に開放的な情景が広がるラスサビへの入りは、音作りが完璧過ぎて耳を澄ませて聴いてたら鳥肌立った。なんだあのストリングスや効果音の絡め方は…。音が凝ってるだけじゃなくて、その「凝り」がポップ性を生んでいるのが真に凄いと思う。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - 知らないLove*教えてLove ★★★ (2013-06-24 18:49:00)

まあ簡単に言えば、アイドルソング/アニメソング的なキャッチネスと、昭和歌謡っぽい懐かしいテイストの哀愁メロディの融合…という感じなんですけど、正直そんな言葉ではとても言い表せません。A~Bメロの、正に切ない恋物語の1ページを切り取ったかのような深い哀愁、そしてサビの哀愁を湛えたままのキャッチネスの爆発ぶりが凄まじい。頭サビにも使われているキーフレーズも非常に派手で印象深い。素晴らしいとしか言い様がないです(笑)。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - 僕らのLIVE 君とのLIFE ★★★ (2013-06-22 17:11:51)

これが一番最初のシングルらしいですね。
アイドルソングの魅力は合いの手のある…という主旨のことを、某超有名メタルギタリストも仰ってましたが、まさしくこの曲はそういう意味で正しくアイドルソングしてると言えるでしょう。間奏のヴォーカル掛け合いは勿論、主旋律の合間に入るブラスやピアノのお陰でテンションは常に右肩上がり。
しかし、これがプロジェクトの1曲目って完璧過ぎるでしょう。頭のどキャッチーなギターメロが来た時点で何か楽しい事が始まりそうなワクワク感があるし、その期待感を何倍にもブーストするサビも本当に素晴らしい。リアルタイムで聴いた人は恐らくプロジェクトの成功を確信した人も多かったのでは。


μ's - μ's Best Album Best Live Collection - 恋のシグナルRin rin rin! ★★★ (2013-06-21 23:52:49)

アイドルの可愛らしさ+モータウン風の跳ねたビートの楽曲に外れなし、とは良く言いますが、この曲も実に素晴らしいですね。日常的の風景を描きながら、苦いリアリティを徹底的に排除したような、優しくてスイートな世界観。リアルな歌詞も好きだけど、やっぱりアイドルにはこういうある意味での幻想を持たせてくれる世界観を求めてしまうのです。タイトルがRingじゃないのは、キャラ名に引っ掛けてでしょうか。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - Cutie Panther ★★★ (2013-07-24 20:34:12)

この曲、試聴段階ではなんか淡白に聴こえたんですけど、実際腰を据えて聴いてみると凄く良い曲ですね。特にサビの「♪君の君の~」辺りは、まるで祭りのお囃子の如き絶妙なクサさで大悶絶…っていうか吹きました(笑)。リズム的にはクール系の楽曲っぽいのに…。あとシンセサイザーの音色やフレーズが何気にかなり良いんですよね。メロディを担当させるだけじゃなくて、極端な音程変化を掛けて効果音っぽくしてたり、アイデアに満ちてて聴いててワクワク出来る音。試聴段階では買おうか若干迷ったけど、結局買って良かったと思う。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - LOVELESS WORLD ★★★ (2013-12-04 00:59:15)

…まさか、カップリングでガチなメロスピ系アニソンが来るとは思いませんでした…。正直表題曲そっちのけでこの曲ばっかり聴いてしまってます(笑)。ツーバスにストリングスが乗るオケとか、ギターソロとかまるっきりメロスピで最初聴いたとき吹きましたもん(笑)。そして特筆すべきはサビメロの劇的さ。シンフォゴスではなく、あくまでメロスピアニソンなので「歌メロに限って言えば」ですが、まるでクサメロ全盛期(「ルナティック・ラブ」「エンジェルハイロウ」「Alice in the Necrosis」辺り)の六弦アリスのキラー曲を聴いてるようだわ…。六弦アリスと異なり、歌唱はアイドル系ユニゾンですが、それに抵抗が無いクサメラーなら必聴ですよ。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - Pure girls project ★★ (2013-08-22 23:23:42)

これ、最初聴いた時はこの路線の楽曲にしては、メロディがクサくないことにがっかりしかけてたんですが…3回くらい聴いたら溌溂とした感じが何だか魅力的に思えてきました。特にサビ後半の溌溂感はももクロからギミックを抜いたような感じのキャッチーさでなかなかに好み。ただ、ユニット曲だから仕方ないかもしれないけど、「僕らのLIFE~」や「夏色えがお~」と比べるとどうも小粒な感じも。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - UNBALANCED LOVE ★★ (2013-08-22 23:23:08)

メロディの即効性だったらA面曲よりも上かもしれません。曲としてはダンサブルなポップスという感じなんですが、サビのメロディにRPGのラスボス曲の果汁が10%くらい混じってる感じ(笑)。この微妙に悲壮感ある(けどポップな)メロディって良いですよね。ただ、このプロジェクト(ラブライブ!及びμ’s)が発表してきた楽曲のクオリティを考えると、更に良く出来たんじゃないかという気も。間違いなく良い曲だけどなんかぬるいというか。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - きっと青春が聞こえる (2013-06-24 18:46:57)

これは正直「普通の曲」という印象。「普通にいい曲」。
いや、サビに向けて盛り上がっていく構成、ちょっと切なさも感じさせつつ、爽やかで盛り上がるサビ、お約束なギターソロとか、ポップスとしては申し分のないクオリティなんですけど、他の楽曲の主張の強さが念頭にあるとどうにも物足りない…。アニメのエンディングに使われた曲なので、あんまり主張が強過ぎるのは良くなかったのかも。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - だってだって噫無情 ★★★ (2014-06-13 01:43:51)

μ'sの楽曲の特徴として、特にアップテンポな曲に於いては、王道から外れた楽曲でも王道曲並のポピュラリティを感じられる…というのがあると思うんですが、この曲は正にそれ。レトロなメロディが特徴な楽曲で、「微熱から~」「硝子の花園」が昭和ならこちらは大正っぽい感じ。哀愁に満ち満ちているけど、アニメソングらしい高揚感もあるのが素晴らしい。実は私も、戦場に赴く男の背中を、桜吹雪の中で見送ってる…みたいな映像が浮かんできてしまいました。μ'sはカップリングが表題曲以上の名曲である事が結構な頻度であるのが困ります(笑)。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - どんなときもずっと ★★★ (2014-06-13 01:44:55)

これ、初聴時のインパクトはそれ程ではなかったんですが、3~4回聴いたら実は凄い名曲なんじゃないかと思えてきました。アップテンポだけど、心が温かくなるような雰囲気があるというか…「ほっこりアップテンポ」という稀有な属性を備えた一曲(笑)。何気にピアノソロやストリングスアレンジがクサかったり、ベースがかなり目立っていたりアレンジも凄く良い仕事してます。正直、この温かい中にもアイドルらしい溌溂さもある世界観は、批評精神で分析するもんじゃないな…とも思ってしまいますけど(苦笑)。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - キミのくせに! ★★ (2013-06-25 23:48:29)

「微熱からMystery」のカップリング曲。
これ、最初聴いた時はμ’s絡みの曲としては地味だと思ったんですけど、何回か聴くと何気に良曲ですよね。クサメロまでいかない、「胸キュン」な感じのサビメロがジワリと沁みてくる一曲。たまにはこういうほっこり出来る曲もいいですね。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - ススメ→トゥモロウ ★★★ (2013-06-24 18:46:21)

可愛いコーラスや歌い方に誤魔化されがちですけど、何気にリズムがロックっぽくて凄くかっこいい曲だったりします。Aメロでは抑制しつつ情熱が押さえ切れてない感じ、Bメロはキメを多用してボルテージを上げつつ、サビで思わずヘドバンしたくなるような激しいリズムで盛り上げ…と、メロディのテンションの高まりとドラムパターンが完璧にリンクしてるのが素晴らしい。アッパーなグルーヴ感がとても心地良い。なのにサビメロはバラード調で歌っても様になる泣きっぷりですからね。ホント良い曲だわ…。華やかなブラスも入ってちょっとパンキッシュな印象もある曲。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - 夏、終わらないで。 ★★ (2013-07-24 20:33:31)

打ち込みのリズムに、ピアノのループを乗せて展開する切ないアンビエンスたっぷりのトラックは、それだけ聴いていても歌詞の通りの世界観が浮かんでしまい、つい溜息を付いてしまいそう。何気に逆再生っぽい音もさりげなく使われていたり、音選びのセンスは本当に良いと思う。トラックが凝ってても歌が乗るとしっかりポップなのも良いですね。ただ、アニソンという観点から見ると個人的にはもっと派手な曲を聴きたかったと思わなくもないですけど…。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - 輝夜の城で踊りたい ★★★ (2013-06-21 23:58:57)

μ’sの曲は大体聴いたんですが、私の中でダントツに気に入ったのはこれ。
耽美系ゴシックをベースに、アニメソングのキャッチネスでチューンアップしたようなメロディがもうツボ過ぎてツボ過ぎて…。キャッチーで美しいだけでなく、聴き手を挑戦的な気持ちにさせるような煽情感があるのが本当に素晴らしいんです。Aメロから煽りまくり、サビで最高潮のテンションを迎えるメロディの流れも実に良い。ハロプロっぽいダンサブルなリズムも相俟って、超が付く名曲に仕上がってます。カップリングだけど完璧に表題曲を喰ってる…。


μ's - μ’s Best Album Best Live! Collection II - 微熱からMystery ★★★ (2013-06-25 23:49:14)

ユニットlily whiteのシングル表題曲。
…なんか、「知らないLOVE~」よりもあからさまな昭和感が…(笑)。こんな感じの曲、よく昔のアイドル特集とか昔のドラマ主題歌特集とかで流れてますよね。そんな懐メロ一歩手前、いや寧ろ一歩踏み込んでるようなメロディが非常に愛らしい一曲です。この懐かしい哀愁感が凄くいい。キメの使い方とかも意図的に古臭さを強調している感じ。


μ's - 海色少女に魅せられて - 私たちは未来の花 ★★★ (2013-06-22 00:08:38)

鼓や笛を使い、和風なムードを演出しつつ、哀愁メロディをブチ撒きつつの疾走!これはメタルとアニソンの両刀使いならば聴き逃し厳禁な楽曲でしょう!まるで陰陽座がメタルではなく、アニメソングを音楽の様式に選んでたらこんな曲を作りそう…という感じの曲。そしてサビ後半は昭和歌謡曲モードに入ったcali≠gari…というか、桜井青さんが書きそうなメロディなんですよね。意外にヴィジュアル系好きもこういう曲好きかも。ヴォーカルの声がシリアスで張りのある感じなのも良いですね。


μ's - 天使たちの福音 - ここで待ってるよ ★★★ (2013-07-13 00:12:45)

派手な曲大好きな私としては、正直言って最初はあまり好きな楽曲ではなかったんですけど…ふとしたときに聴いたら、凄くほっとした気分になってしまったんですよね。それから実は名曲じゃないのかと思うように。夕焼けとか帰り道とか、そういう優しい情景が浮かんでくるような曲だと思います。


μ's - 天使たちの福音 - 羽は知ってしまったの? ★★ (2013-07-13 00:19:21)

「DADADA☆はっく」や「まほうつかいはじめました!」とか、徳井さんは賑やかし系のキャラクターソングを担当する事が多い印象でしたが、ここにきてまさかのバラード。でもちゃんとバラードを歌うシリアスさ、キャラとしての可愛さを両立させてるのが凄いと思う。何気にこの人、自分の声をプロデュースするのが凄く巧い気がします。個人的にはもっとクッサいメロの方が好きだけど、歌声的に聴いててほっこりするのでちょっと高評価な曲だったり(笑)。


μ's - 天使たちの福音 - 革命ですね?神様! ★★★ (2013-07-13 00:20:46)

アップテンポな曲調に、清涼感のあるサビメロ、高揚感のあるキャッチー極まりないコーラス、そして分かりやすく盛り上がりを誘発する合いの手…如何にもアイドルソング流の盛り上げ方を受け継いだアニソンという感じの曲。タイアップの付いたゲームに合わせてなのか、ちょっと宗教系の荘厳な音色も使われていて、それが強烈なフックになっていますね。やっぱりポップスはこういう分かりやすいのが好きです(笑)。


μ's - 天使たちの福音 - 斯くも憂美な日となりて ★★★ (2013-07-13 00:16:58)

タイトルからは優雅で穏やかな曲を想像していたら、まさかのシンフォメロスピでびっくりしました(笑)。しかもヴォーカルを取るのはFripSideに所属し、歌唱力にも定評のある南條さん。アルバムでメタラー殺しの要素があるとしたらここでしょう。ハープシコードやストリングスをふんだんに使いつつ、何気にリフの音量も遠慮してないオケはストレートにかっこいい。何気にバスドラのフレーズが心地良かったり、やはり音はしっかり作りこまれている印象。…っていうか、after school NAVIGATORSといい、このプロジェクトは攻めてますよね…。


μ's - 天使たちの福音 - 閃光Resolution ★★ (2013-07-13 00:18:12)

哀愁と高揚感のあるメロディで疾走するサビがかなりのインパクトを放つ楽曲で、なんとなくロボット系アニメの主題歌にありそうな感じ。アッパーな中にキーボードで哀感を足したアレンジ、間奏のギターソロといい凄く王道っぽい作り。ただ、かっこいいしキャッチーなんだけど、私的にはもう一つ引っ掛かりが欲しかった所ですね…。


μ's - 天使たちの福音 - 秘密と花園 ★★★ (2013-07-13 00:13:58)

Pileさんの歌声が大好き(「True Diva」も結局買ってしまった)ので最初から期待値が高かったんですけど、これはそれを裏切らない良い曲ですね。ピアノがちょっと耽美さを醸し出しつつも軽快なテンポで進行するアレンジと、Pileさんの色気と存在感のある歌声が見事にマッチ。「True Diva」の正統派アイドル曲でのコケティッシュな可愛らしさとはまた違った魅力。やっぱりこの人、ただ上手いだけじゃない魅力に満ちたシンガーだと思う。


安生正 - 生存者ゼロ (2014-06-22 13:07:39)

2013年に単行本で発刊され、翌年に文庫化された小説。
「このミス」大賞シリーズという鳴り物入りの刊行。

この小説、読んでる時はそれなりに楽しかったし、災害のスケールが膨れ上がっていく描写にはスリルを感じもしました。ネタバレになるので書けませんが、中盤に物語の根幹に関するどんでん返しがあり、それがあるからこそのスペクタクルでスケールの大きい展開も面白かったと思います。ただ、色々なところで詰めが甘いように思うんですよね…。

まず、無意味に風呂敷を広げ過ぎ。この世界観では、大量絶滅の兆候が現れると、「神」が絶滅すべき運命の種族の誰か(主に兆候となる現象に立ち会った者の中から選ばれる)に語りかけ、その種族の行く末を委ねる「御使い」とする…みたいな設定があるんですが、これは単に「大量絶滅」という自然現象の前兆を、人間の文化や感性で解釈するとこうなるのか、それとも実際に地球意志的な超自然の存在である「神」が存在するのかが曖昧。

更に「『御使い』が絶滅すべき種族から選ばれる理由」や、「『御使い』が『神』の業を肯定的に捉える理由(作中の予言では、『御使い』は『神』の言葉を『あなたの裁きは真実で正しい』と肯定する)」など、読者として最も気になる謎がぼかされたまま終わるのが納得行かない。

一応、作中では何人かが「御使い」(候補?)として見出されるのですが、一人はその重さに耐え切れず早々に退場、一人は薬物で人格が変異し無批判にそれを受け入れ、もう一人は結局最後までそれが何だか良く分かってない…と散々。普通こういう場合、全てを理解した上で受け入れるキャラを用意する事で、そのキャラの理解や心情の動きを通じ、読者と謎の解明を共有していくのでは…。もっと上手い謎解きの方法があれば勿論そっちの方がいいですけど、結局納得の行く答えのないまま終わってしまいますからね…。

第2に、キャラクター造型が甘い。ご都合主義としか思えないタイミングで登場する弓削、無能を絵に描いたような政府陣は特に酷いと思う。特に政府陣、例えどんな政党が政権を握ったとしてもあそこまでの無能は集まらないと思う。政治家を無能に描く事で、災害への対応が後手に回りがちなのを批判したつもりなのかもしれませんが…その無能さの描き方が余りにも現実離れしているので、逆に滑稽に見える。保身に走る権力との対決も描きたかったのかもしれませんが、そこで描かれるべき権謀術数が描かれず、ただ駄々を捏ねるだけの相手ではエンタメの敵役としては役者が足りないと思う。

第3に、展開の詰めが甘い所が見受けられる。例えば、災害の犠牲となった人々が、体を掻き毟ったり倒れ込んだりすれば、確実に何らかの痕跡が体内に残る筈なのに、本職の研究者が解析してもなかなか解明できない。せめて痕跡が残らなかったり、解明できないことに合理的な理由付けが欲しかった。また、災害への解決法が偶発的過ぎて、せっかくのスペクタクルなクライマックスの筈なのに、カタルシスが弱い気がする。「そんな手があったか!」じゃなくて「え?それで解決しちゃうの?」っていう感じ。あと文章自体も読みやすいとは言えないかも。地の文の筈なのに妙に主人公サイドに肩入れしたり、専門的な事柄が要約されずに冗長に説明されてたり、微妙に配慮に欠けるんですよね。

素人目には、専門的な記述は簡潔にして文章量を減らし、代わりに「二つ目の第5の鉢」=「下弦の刻印」と人類の対峙や、「神」「御使い」が暗示するものの解明、及びそれらとの対決なんかを盛り込んで、第2第3のクライマックスを設けてみたり、政府をもっと有能に描き、「主人公勢vs政府vs災害」ではなく「主人公勢&政府vs災害」の構図にして、人間の知性と災害との知恵比べ的な側面をより強く打ち出したりした方が面白かったように思うんですが…。まああくまで素人の意見です。プロの編集者的にはこっちの展開の方が面白いと判断したのでしょう。でもこの謎の解明されなさはちょっと…。

…とまあ、批判ばかりしてしまいますが、中盤までの災害の真実を追う展開はかなり面白かったし、富樫の息子の死が実は大きな伏線になっていたのも興味深く楽しめました。ただ、中盤までの展開を読んで期待したほど、納得の行く後半部ではなかったな…という印象があるのも事実。例えば貴志祐介氏の「ISOLA」や「天使の囀り」のように、伏線を回収しつつ、作中の謎に明確な答えが出るような展開を期待していたんですが…それに答えられていれば、個人的には名作になったかもしれないんですけどね。ミステリーの魅力は伏線の回収にこそあると思うので。

ちなみに、参考文献が災害の原因及びその対処法へのネタバレになってますので、この本を読むときは後ろから読むのは絶対の禁忌です(笑)。


一噌幸弘 - ふ、ふ、ふ、 - 一噌幸弘 しらせlive ★★ (2010-04-26 18:14:00)

2005年のライブを収めたライブ盤。2006年発表。
ヴァイオリンはプログレバンドKBBの壷井さんが担当。
能管(田楽笛・篠笛・リコーダー)、ヴァイオリン、ギター、タブラ、太鼓という編成での演奏。
ライナーには、音程を出しづらく作ってあるという能管で、テクニカルなフレーズを吹く事への
凄さや、インド音楽のリズムなどについて色々書かれてますが…正直、音楽理論が全く
分からない、単なる好事家に過ぎない私には、内容が高度すぎて全く付いていけません(笑)。
…が、そんな私にも、達人同士が呼吸を合わせて演奏する様が伝わってくるほど、緊張感の
ある音で、楽器同士の技巧的な絡み合いという点では確実にメタルに通じるものがあると思う。
しかも、使用楽器や各人の音楽的ルーツのせいか、メタルよりも数段オーガニックな
アンサンブルだと思います。特にタブラと太鼓の楽器の中で反響するような音色のリズムに、
能管とヴァイオリンが深みのある日本的なメロディを乗せ、その景色をギターが広げていく
音像には、何か「悠久の響き」のようなものが、リアルに感じられるんですよね。
…ライナーには、能楽を「徹底的に音を削ぎ落とし、一瞬の響きに森羅万象を表す、音による
抽象画」と定義していますが…能楽はよく学校でも習いますが、正直、それを小中学生に
理解させるのは酷だと思う。ぶっちゃけ私も分かんないし(苦笑)。しかしこれくらい
ドラマティックで、技巧が「かっこよく」聴こえる音なら、必ず何か感じるものがあるはず。
時にゲーム音楽顔負けの愛想の良さのあるメロディ、一聴して超絶技巧の持ち主の集まりで
ある事が分かるアンサンブル、高度な音楽性…はっきり言って、その辺の商業ポップス
なんかよりよっぽどサービスの行き届いた、旨みのある音だと思います。
一噌さんは、ブラックメタルバンド(QUEST FOR BLOOD)とのコラボもしており、メタラーにも
ある程度名前が知れた存在ですが…これ聴いてると、他にも色々なコラボが思い浮かんで
心が躍りますね。例えば…ブラック由来のリチュアル・アンビエントに、タブラや太鼓を
絡めたら…考えただけでも垂涎ものなんですが(笑)。


稲葉浩志 - Ki - 静かな雨 ★★★ (2003-12-22 21:17:25)

シングル内では大プッシュされている「AKATSUKI」を喰ってしまう位のクオリティの高いメロディをもつバラード曲(もちろんAKATSUKIも好きですよ)。
この曲は「タクシーで隣で並んだ人が『君』に似ていた」というなんとも切ないシチュエーションで、その情景の静寂を思わせる切り取り方が稲葉さんらしくて凄くお気に入りです。


稲葉浩志 - Peace of Mind ★★ (2004-10-01 20:06:00)

3rdですが、今回は前作「志庵」にあったようなB'zに見受けられるようなキャッチーで大仰なメロディは減り、
アコースティックギターをかき鳴らすようなフォーク系の曲が多くなってます。
今作の聴き所はもはや作詞の神が降りているとしか思えないようなラスト2曲だと思います。
13曲目「透明人間」の終盤、子宮の中への回想のようなパートを歌った後で吐き出されるフレーズ
「そしてもうどこかへ行きたい」は何を意味するのでしょう…
考えれば考えるほど、胸が苦しくなってしまいます。
そしてその曲の次に命の重みについて歌う「あの命この命」が来て
アルバムの幕を閉じるという構成はもう見事としか言いようが無いです。
この2曲を聴いて何も思わない人は一生ヌルい恋愛ポップスでも聴いてなさい(笑)
…というのは言い過ぎかと思いますが、それ程素晴らしいという事です。
聴け!!そして泣け!!みたいな(笑)


稲葉浩志 - Peace of Mind - Tamayura ★★★ (2004-10-15 10:47:07)

この曲、自分的には稲葉さんの曲の中でベスト・メロディ賞です(笑)
本当に稲葉さんのソロはピアノのアレンジが良い曲が多いですね。サビが2つあるような構成(そのどちらのメロディも素晴らしい!!)も見事です。しかし、最初のAメロはリストカットを思わせるし、「TamayuraのLife」はぼかして言ってるけど「束の間の命」って意味だし…今回テーマがやけに重いような。まぁそこが良いんですけどね。軽い歌しか作れないフェイクバンドには見習わせたい一曲。


稲葉浩志 - Peace of Mind - Wonderland ★★★ (2005-09-03 17:39:02)

これがシングルの歌詞なのか!?って感じです。
これって、今まで世間的に「良い」とされる価値観に身を置いていた主人公が別の価値観に気付く、っていう内容ですよね…確か「ミイラ取りがミイラになる歌」って言ってましたが。稲葉さんは世間的に「良くない」とされる価値観でも客観的に見て、歌えるのが凄いです。


稲葉浩志 - Peace of Mind - 透明人間 ★★★ (2004-09-26 18:56:38)

人と関わりを持つ事が出来ない自分を透明人間に準えた曲。
…この詞の孤独感、寂寥感はただ事じゃありません。最初試聴機にて聴いた時は鳥肌が立って、ちょっと泣きそうになってしまいました。こんな詞を書けるなんて稲葉さんは天才・鬼才の領域に入っていると思います。


稲葉浩志 - マグマ ★★ (2003-12-22 23:23:00)

B'zのボーカリストとして名を馳せた、稲葉浩志のソロ名義による1stフル。
やはりB'zと比較してしまいますが、バンドの時よりも歌メロが複雑になり、
実験的な音も沢山入っているような印象です。
何より異なるのはその歌詞世界で、B'zで見せたようなポップともいえる言葉遣いは
完全になりをひそめ、聴き手の内的世界に共鳴するような繊細な描写が多く見受けられます。
特に「Soul Station」における情景と心情の描写を交えながらのストーリーテリングは
目を見張るものがあり、B'z時の彼しか知らない人は聴いた方がいいです。
ちなみに、2ndフル「志庵」も悪くはないですが「気持ちが外に向いた」とかいうことで、
正直歌詞の内容がB'zとあまり変わらなくなってしまった様に思えたので、
私としては断然このアルバムをお勧めします。


稲葉浩志 - マグマ - Soul Station ★★★ (2003-12-22 20:57:48)

「マグマ」の中で最も歌詞とメロディの完成度が高いと思う一曲。
巧みな情景と心情の描写は正に作詞家・稲葉浩志の独壇場と言った感じで恥ずかしながらちょっと泣きそうになるほど感動してしまいました。
ただ、「誰も救えない」「誰の言葉も届かない…」と半分引き篭もりに足を突っ込んでそうな詞の内容なので、人によってはダークに感じるかもしれません。
私的にはそういう心情を包み隠さず表す歌詞は大好きです。


稲葉浩志 - マグマ - arizona ★★ (2003-12-22 21:18:19)

動き回るベースラインと「♪シャララララ…」のコーラスがキャッチーでメロディアスな楽曲。
この曲の歌詞は「Soul Station」において傷ついた主人公が自分を癒すために旅に出た、という内容でしょうか…。この曲も稲葉さんの風景の描写にぐっとくる物があります。


稲葉浩志 - マグマ - くちびる ★★ (2003-12-22 21:18:07)

この曲はB'zでやってもあまり違和感が無さそうな感じのポップなロックです。歌詞もこのアルバムでは珍しく恋愛がテーマですし。
アルバム随一の聴きやすさを誇る一曲だと思います。


稲葉浩志 - マグマ - なにもないまち ★★ (2004-12-05 22:30:59)

稲葉さん流のボサノバ!?
ラストはボコーダーを使いコミカルさを演出していますが、なんだか逆にそれが痛々しく感じます。


稲葉浩志 - マグマ - 台風でもくりゃいい ★★★ (2003-12-22 21:17:41)

歌詞に「イオリ(稲葉さんが飼っていたネコの名前)」や「台風178号」が出てきて遊び心満載な曲。
メロディも凄くキャッチーで最後にはかなりのハイトーンで歌っているので気持ちよく聴ける一曲です。


稲葉浩志 - マグマ - 波 ★★★ (2003-12-22 23:23:29)

幻想的な雰囲気とメロディを持ったバラード曲。
縋りたい人も待つ人も全部なくして彷徨いたい、だけど現実はそんな勇気もない自分を笑っているだけ、、、という極めて内省的な歌詞に心を打たれる一曲です。


稲葉浩志 - マグマ - 冷血 (2003-12-22 21:17:54)

アルバム冒頭から「自由とは僕だけに都合いいことでしょう」とダークとも言える心情を吐露するような一曲。
3分もない短い楽曲ですが、この詞の深さはアルバムの世界観の序章としてのつかみはオッケーだと思います。


稲葉浩志 - 遠くまで - Chain (2003-12-22 23:23:41)

稲葉さんのソロ曲では随一のキャッチーさを持った一曲。
特に「Nanana...」のコーラスなんてみんなで合唱出来てしまいそうなメロディです。


稲葉浩志 - 遠くまで - 遠くまで ★★ (2003-12-22 21:18:34)

叙情的なストリングスの音色をふんだんに使ったバラード曲。
横浜でのライブ(ビデオも出ています)では最後の「♪遠くまで~」をマイクを通さず会場に響き渡していたので、その類稀な力量(声量?)に驚きました。


稲葉浩志 - 志庵 - Touch ★★ (2005-02-03 12:01:02)

ギターレスの曲ですが、ギターを使っていないとは思えないほどの厚みのある音です。全体的にメロディアスで、特に「明け方の夢の中だけじゃなくて~」からのメロディとリズムが良い感じです。


稲葉浩志 - 志庵 - 炎 ★★★ (2003-12-22 23:24:02)

アルバムの目玉曲といっても過言ではない、とても美しいメロディを持った曲。
ピアノの音がまるで静かに燃える炎、といった感じで美しいです。最後のサビへ入る前のギターフレーズも凄くかっこいいです。


陰陽座 ★★ (2004-12-06 20:08:00)

>>Z400FXさん
差し出がましいかもしれませんが、修正依頼出しておきました。
私もMARDUKのページでやってしまった…(汗)お互い気を付けましょう(笑)


陰陽座 ★★ (2006-04-21 00:31:00)

ベスト5ですか…私も参加。順不同です。
輪入道

妖花忍法帖

不知火
さしあたってはこんなところです。
でも帝図魔魁譚や星の宿りも入れたい…ベスト5って難しいです。


陰陽座 ★★ (2008-09-17 22:36:00)

個人的な印象では、新譜は確かに過去最高の完成度の高さがあると思うけど、
今の陰陽座だったらもっと凄いものが作れそう、という感じですね…。
最近の陰陽座には、「決め事」みたいなものが多い気がします。
例えば、シングル系のメロスピなら黒猫さんが歌い上げヴォーカルで聞かせるとか
アルバムのラストは黒猫さんの歌うバラード→弾ける曲で締める…とか。
曲調がシングル系でも(シングル切れなくなるだろうけど)黒猫さんが「道成寺」の
山場のような割れがなり声で歌っても良いと思うし、バラードがアルバムの半ばに
入ったり、瞬火さんが歌ったり、2曲入れたりしても良いと思うんですけどね…。
拘りは分かるんですが、もう少し縛りを緩くした方がマンネリ感が減るんじゃないかと思います。
陰陽座って、「聴き込むまでもなく感動させる」インパクトがありながら、
「聴き込むごとに味を増す」深みを両立出来る曲を作れるポテンシャルがあると
思うんですが、今作は前者がちょっと欠けていたかな…という印象を受けてしまいました。


陰陽座 ★★ (2008-09-22 22:42:00)

前作「魔王戴天」がヘヴィ・メタルである事を追求した路線、「魑魅魍魎」が
バンドコンセプトの'妖怪'に正面から向き合った路線だったので、次の作品の
テーマは「新奇性」とか「革新性」だったらいいなぁ…。
今の陰陽座の曲のクオリティに、新たな可能性の模索に伴うエネルギー(この言葉は
他のレビュアーの方の受け売りですが…)が備わったら凄くなりそうな気がします。
あれだけ安定した作品を作れるなら、もう何を取り入れても陰陽座のカラーに
染めてしまえそうな感じがしますし。


陰陽座 - 陰陽師二人語りcd弐ノ巻 - 鬼とならん人とならん ★★ (2003-11-08 13:24:02)

日本古来から存在する童謡のような、フックのあるメロディを持ったバラード曲。夢枕獏さんが作詞を担当していて、陰陽座とはやや違ったストレートな詞になっていますね。
ただ、陰陽座目当てで買うには一曲で約2500円は高すぎかも(笑)


陰陽座 - 陰陽珠玉 - 悪路王 ★★ (2003-11-05 07:40:14)

瞬火さんのシャウト+漢コーラス、そして途中に黒猫さんの歌うメロディアスなパートが来る「侵食輪廻」路線を更に押し進めたような曲。
只でさえ攻撃的で格好いいのに、黒猫さんの童謡のようなフックのある歌パートも入ってきて名曲に仕上がっていると思います。途中のリフが「鬼哭転生」の頃の陰陽座を思い起こさせ、やっぱり変わってないな、と思わせる一曲です。


陰陽座 - 陰陽珠玉 - 梧桐の丘 ★★★ (2003-11-03 23:07:01)

私的に陰陽座の現時点でのバラードの中で1、2を争うほど綺麗な曲だと思います(もう一曲は「星の宿り」)。
「鳳翼天翔」が舞い上がる鳳凰を想起させる曲だとすると、こっちは舞い降りる鳳凰をイメージするメロディですね。黒猫さんの優しく包み込むような歌、瞬火さんの艶のある声、そして2人のハモリが美しいです。「星の宿り」とは違いバンドサウンドがメインなので、バンドのアンサンブルにこだわる人にはこちらをお勧めします。シングルのカップリングですがこの曲なら1000円出す価値はあります、っていうかそれ以上です。


陰陽座 - 陰陽珠玉 - 卍 ★★ (2005-04-27 21:20:35)

震え声のような低音、異様に溜めの効いた巻き舌、スタッカートが10個くらい付きそうな切れのいいシャウト、そして悪役(しかもかませ犬っぽい敵役)を演ずる語りと、瞬火さんのヴォーカルの魅力を余す所無く伝える曲。この曲は忍者同士の争いを歌っているらしいですね。