この曲を聴け!
Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7601-7700

MyPage

Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7601-7700
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86
モバイル向きページ 


快楽音楽堂 - GAMETAL5 - IDOL METAL M@STER (2011-09-27 21:42:22)

2011年発表のゲームソングカヴァーアルバム。

今回のカヴァー対象は音楽、取り分け歌に異様に力を入れていることでも知られるアイドルマスター。個人的にアイドルマスターの音楽は凄く好き(ラジオ派生の曲もチェックしてるくらい)で、それを名盤「みんなのめたる」を作った快楽音楽堂がアレンジ、更に悶絶メタルの管理人さんがライナー書くとなれば…そりゃ買うに決まってます(笑)。

…が、ちょっと辛口にレビュー書いてもいいですかね…。
まずジャケ。下着を見せながら笑うキャラが書かれたイラストに早くも心が折れそうになる(苦笑)。気を取り直して1曲目の「エージェント夜を往く」を再生…Bメロまでは良い感じだったんですが、「溶かしつくして」を「溶かちつくちて」と発音するヴォーカルにどん引き。正直、もうライフはゼロって感じです(笑)。

これに加えて、「TOWN」に「てってってー」とコーラス入れちゃうダッサいアレンジで、もう完璧に辟易。両方ともニコニコ動画で流行ってるネタだと思うんですが、偶発的に発生したネタを意図的に取り上げても、わざとらしくなって白けるだけだなぁ…と、実例を持って実感。大体、「つくちて」の滑舌の悪さだけ真似て、Bメロのコブシを真似しない時点で仕事が中途半端。

また、今作でヴォーカルを務める布さんの歌声は、普通に歌う分には芯があってかっこいい声なんですが…時々声を作ろうとして滑るのが頂けないです。特に「キラメキラリ」、本家の舌足らずさ「だけ」真似た、伸びのないわざとらしい歌い回しは聴いてて辛い…。また、ちょこちょこメロディを弄って歌うんですが、弄り方がどれも原曲より平坦にする方向で、正直これだったら原曲通りのメロディの方が断然良かったと思う。

ただまあ、相変わらずパロディ満載で、特に犬神サーカス団まで引用するマニアっぷりは聴いていて楽しいし、原曲の豊饒なメロディがメタル的疾走感に乗るのは、なかなか聴き応えあると思う。「蒼い鳥」のエピックなアレンジなんかかっこいいし、神前氏特有の明るいメロディをメタリックなギターで聴ける「HELLO!!」辺りは素晴らしいと思う。

…色々お膳立てが整い過ぎてて、期待し過ぎてしまったかなぁ…という感じ。肩の力を抜いて聴けば、同人メタルとしては破格の質を持った、クッサい歌メロを大フィーチャーしたメタルアルバムとして聴けるとは思います。でも個人的には、「まあまあ」の評価を超えることはないかも…。


快楽音楽堂 - 不明 - Eternal Story ★★★ (2008-01-17 00:53:39)

これは凄い!!
ギターリフやソロ、ヴァイオリンのフレーズまでSOUND HORIZONの「エルの楽園(→side:E→)」のそれを使用していて、最早原曲と渾然一体となって更なる高みへ昇ってます。特にサビで原曲の叙情メロを活かしながらあのヴァイオリンフレーズが来る所がヤバい!!いつもこの曲だけ4、5回リピートしちゃいます(笑)これだけで元は取れたかも…


快楽音楽堂 - 不明 - カルマ ★★ (2008-01-17 00:44:47)

BUMP OF CHICKENのカヴァー。
基本的にメドレーなのでワンコーラスしかないんですけど、ゲーム音楽のメタルアレンジでは避けがちなこういう曲をカヴァーしてくれるのは嬉しい。今度アニメ曲のカヴァーでB'zのギリギリchopとかラルクのDaybreaker's Bellとかホルモンのアカギとかやってくれないかなぁ。


快楽音楽堂 - 不明 - セガサターン、シロ! ★★★ (2008-01-17 00:49:08)

「指が折れるまで!」で有名なアレのカヴァー。懐かしいなぁ(笑)
しかし、ヴォーカルは聴けば聴くほど瞬火さんに似てますね…ひょっとして本人が別名義で参加してるんじゃないかと思う程に(笑)。がなりながらの熱唱ぶりや、台詞の言い方まで似てる。


快楽音楽堂 - 不明 - レッツゴー! 陰陽師 ★★★ (2008-01-17 00:41:21)

陰陽師がパラパラ踊るプロモで有名な曲のカヴァー。
これ、テレビでも紹介されてて、あまりにもインパクトが強くて原曲入ったCD買っちゃったんですけど、まさかこれをメタルにしてくれるバンドが存在するとは…
「ドーマン・セーマン」「悪霊退散・悪霊退散」がメタルサウンドで聞けるだけでも至福。原曲より勢いのあるヴォーカルやサンスクリット語のコーラスもかっこいいなぁ…。
しかし、改めて聴くとこの曲って歌メロが凄い平坦ですよね…それでこれだけキャッチーに出来るのは凄いと思う。


快楽音楽堂 - 不明 - 海の見える街 ★★★ (2010-07-10 12:42:55)

この原曲、日本屈指のメロなんじゃないかと思う…。
主旋律を奏でるのがオルゴールでもピアノでも、ストリングスでも見えてくる風景は例外なく「海の見える街」。当然、こういうツインギターのハモりで疾走してもそれは変わりません。それ程メロディ自体が強い。全ての音楽ファンよ瞠目せよ、これぞ日本人の誇るメロディなり。


快楽音楽堂 - 不明 - 崖の上のポニョ ★★ (2010-07-10 12:36:48)

カラオケマニアでデスメタラーの人だったら、こういう童謡っぽいメロディをデスヴォイスで歌うってこと一度はやりますよね(笑)。それをマジに作品にまで仕立て上げるのは凄い。「青い海から」を勝手に「赤い海から」とか言ってるし…この雰囲気だと「赫」の方を使ってそう(笑)。
でも、デスヴォイスが中途半端で出落ちに聞こえるのが惜しい。「ネタなんだけど、グロウルが凄すぎてネタとして処理できない」レベルまでは逝って欲しかった。


快楽音楽堂 - 不明 - 君をのせて ★★★ (2010-07-10 12:39:40)

この曲はなんとなくメロスピっぽいアレンジが合いそうですが、意外にもミディアムテンポの骨太なハードロック風のアレンジ。MIDDLEISLANDの紫嬢にヴォーカルを振ってますが、彼女のエモーショナルな歌声はこういうメロに実に映える。ラストは何故かグラインドっぽく疾走して終わり。


快楽音楽堂 - 不明 - 謳う丘 -harmonics Eolia- ★★ (2008-01-17 00:58:08)

志方あきこカヴァー。
原曲はトラッドを幻想方向に解釈し、ゴシック的な神秘性を醸し出すような曲でしたが、こっちのバージョンはヴォーカルが幽玄さよりも力強さを重視してて、メタリックなアレンジに合ったものになってますね。正直原曲の方が好きですが、こっちも違った良さがあると思います。


海腹川背・旬 (2014-05-27 10:07:22)

97年にPSで発売されたアクションゲーム。
私はVITAでアーカイブズ版をプレイ。

ゴムロープを壁などに引っ掛け、反動を利用して行うアクションが売りのゲームで、独特の操作感からゲーマー間での支持はかなり厚いようですが…これは余りにも難しすぎる…。数時間プレイして、ダッシュすら出来ないとか…。「ゲームを楽しむことが出来るようになるために、かなりの習熟が必要になる」というタイプの高難易度ゲーム。個人的には同じ高難易度でも、「すぐにゲームを楽しめる程度の腕にはなれるけど、クリアするのが難しい」というタイプの方が断然好きなので、これはちょっと合わなかったです。評価は高いゲームなんですけどね…。


学校であった怖い話S ★★★ (2014-06-12 23:11:21)

元は95年にSFCで発表されたノベルゲームを、翌年にグラフィックやサウンドに手を加えた上でPSに移植したもの。現在ではどちらもプレミアが付いてしまっているようですが、現在はPS3、PSP、VITAのアーカイブやWiiのバーチャルコンソールでDL販売されているので、かなり手に入れやすくなりました。

これ、小学生くらいの頃に親戚の家でプレイして、すごく面白かった印象があったのでダウンロード購入したんですが、今やっても素晴らしいですね。6人から学校にまつわる怪談を聞いていくという構成ですが、話を聞く順番や話の中で表われた選択肢を選ぶことで、その内容がガラッと変わるのが特徴。

とにかくこのゲーム、話のバリエーションや展開が凄まじく豊富なんですよね。もう何周もしているはずなのに、プレイするたびに見た事の無い展開になって驚きます。飽きて一旦このゲームを止めても、思い出した頃にまたプレイすると新しい展開に気付いたりという事もあるので、かなり末永く遊べるゲームと言えるでしょう。

ただ、昔のゲームなので、バックログがなく読み飛ばすと再読不可、同じ話の展開になっても既読スキップは出来ないなど、若干システム面では洗練されていない感じ。また、攻略無しではほぼ見る事が出来ないシナリオがあるのも微妙かも。あと個人的に特に男性陣はSFC版のキャストの方が良かったなぁ…新堂のイケメン振りとか風間の食えない振りとか。

個人的にはサウンドノベルとしては「かまいたちの夜」に並ぶくらいの傑作じゃないかと思います。ぶっちゃけ歳を取った今では怖いとは思わないけど、話がどう転がるかというワクワク感は今でも凄く感じられますもん。ゲームアーカイブもしくはバーチャルコンソールに対応するゲーム機を持ってる方は是非。このボリュームで約600円は犯罪的な安さですよ。


貴志祐介 ★★★ (2011-01-09 23:24:30)

個人的に大好きな作家さんです。
新刊が出たらCD代を涙を呑んで削ってでも買ってます(笑)。
ただ、遅筆でなかなか新刊が出ないのがネックなんですけどね…。


貴志祐介 - クリムゾンの迷宮 ★★★ (2011-01-09 23:54:17)

「天使の囀り」に次いで好きな小説。

モチーフとなったゲームブックのように、エンターテイメント性
(グロテスクな描写も含む)に富んだ小説で、「ページを捲る手が
止まらない」と言うのは正にこのこと。舞台が「ゲーム的」ではあっても
「ジュブナイル」ではないので、出てくる人物が嫌な奴ばっかだし
主人公が普通の人なのも個人的にはポイント高いです(笑)。

一応ホラー小説ですが…ホラー的なのは生理的嫌悪の部分でだと思う。
グールの行動、描写、及びその登場の仕方が本当に怖い…。


貴志祐介 - ダークゾーン ★★ (2011-02-12 11:32:14)

昨日発売の新刊です。

化生と化した主人公がいきなり戦場に立ち、訳も分からず将棋のようなバトルに巻き込まれる導入からしてエンターテイメント性たっぷり。この人の小説は、バトル系のライトノベル(もしくはバトルロワイヤル等の露悪エンタメなヒット小説)のエンタメ性/分かりやすさと、東野圭吾さんや宮部みゆきさんの持つリーダビリティを兼ね備えてるのが素晴らしいと思うんですが、今作はそんな特性が最も良く出ている作品ですね。

戦闘のルールなど、力量に欠ける作家がやったらグダグダになりそうなところを、自然に読ませてしまう筆力はさすが。貴志さんらしい、読むにつれて伏線が活き、世界観が徐々に姿を現してくる「あの感じ」も当然健在。
…ですが、ストーリーの方が気になりすぎて、バトルシーンをやきもきしながら読まなくてはならないのが、今回少し辛いところかも。貴志さんにしては、ストーリーは薄味だし。バトルシーンの、迫力が目に浮かぶような、簡素で読ませる文体は良いんですが。

あと、「悪の教典」に続いて、途中に挟まれるギャグが何気に楽しい。「王将(キング)って何様なの?」と毒づく歩兵に対して、「王将(キング)は王様だと思うが」と主人公が心の中で独白するシーンでは声出して笑いました(笑)。某アイドルのあの人やあの歌、某市役所職員など、貴志さんの既刊を読んでる人には嬉しい登場人物も…。

個人的にはストーリーがもう少し濃ければよかったんですが、十分楽しめました。


貴志祐介 - 悪の教典 ★★★ (2011-01-09 23:32:15)

2010年度「このミステリーがすごい」で第1位に輝いた、目下最新作。

確かに、後半殺戮に至る動機は、ちょっと短慮過ぎて、主人公の魅力を
損なっている気もしますが…前半の徐々に本性が見えてくる辺りとか最高。
あと殺戮シーンで時々ギャグが入るのが個人的には好きですね。
俺は東大に入る人間だからこんなところで死にたくない、と命乞いをする生徒に
「You're going "to die"」と言い放つシーンでは笑い転げました(笑)。

ただ、やっぱり後半の主人公の行き当たりばったりさは気になるなぁ…
いつかは捕まる人としか思えないし。前半だけならかなり魅力的なので、
もう少し丁寧に描写をしてくれたら、名作になったのでは。


貴志祐介 - 狐火の家 ★★ (2011-01-10 00:21:53)

4話入りの短編集。
ラストはコメディ色の強い話しだし、他の話も割とさくっと読めるしで
貴志さんの作品にしてはちょっと物足りなさが残るかも。
榎本さんのキャラとか、青砥弁護士との掛け合いは結構好きです。


貴志祐介 - 黒い家 ★★ (2011-01-10 00:08:10)

最も評価が高い作品ではありますが…
個人的には、貴志さんの作品の中ではそこまででもないかも。
確かに、描写されすぎてしまっているハスミン(悪の教典)より、
行為が異常性を搔き立てる菰田幸子の方が怖いとは思う。
でも、他の作品よりもエンタメ性(読んでてワクワクする感じ)は薄いかも。
主人公のキャラがあまり好きではないからそう感じるのかもしれませんが…。

ちなみに、映画版は全くオススメできません。
菰田幸子「乳しゃぶれー!」
……ふざけんなよ。


貴志祐介 - 十三番目の人格 ISOLA ★★★ (2011-01-10 00:16:56)

これはエンタメ性の高いホラーとして素晴らしい作品でもありますが、
処女作にして貴志さんの伏線や薀蓄への拘りが現れた作品でもありますね。
人格の名前と、漢字の関連の所とか、読んでて楽し過ぎる。
クライマックスは、まるで映画のエンディングシーンのようなカタルシスが
ありますが…この小説には、更に先があるのが素晴らしいです。
その内容とは…是非、それは本書をお買い求めになり、お確かめ下さい(笑)。


貴志祐介 - 硝子のハンマー ★★★ (2011-01-09 23:59:33)

これも大好きなんですが…
何がどう大好きなのか語るとネタバレになるのが辛い(笑)。
とにかくタイトルの付け方と、分かりやすいトリックが素晴らしい。
前編後半で露骨なヒントが出るので、勘の良い人はすぐ分かるかも。
でも、この発想は凄いと思う。
アリバイとかややこしい事を考えず、一言で説明でき、かつ意外な辺りが。


貴志祐介 - 新世界より ★★★ (2011-01-09 23:39:10)

貴志さんの小説って、伏線が次々と解きほぐされていく快感が
大きいものが多いと思うんですが、この小説の中盤、主人公たちが
「ミノシロモドキ」から今の世界が如何にして出来上がったかを
聞く部分は、それが最も良く現れた部分なのではと思います。
ぶっちゃけ、何度もそこばっかり読み返しました(笑)。
後半話が大きくなる部分より、個人的にはそこがクライマックス。


貴志祐介 - 青の炎 ★★★ (2011-01-10 00:13:20)

これも映画化されましたね。
この、高校生が一人で悶々と殺害計画を練り、周到に準備して
実行していく感じ、読んでて凄くワクワクします(笑)。
ちょっとダークなエンターテイメントという感じで、実に私好み。
計画に「ブリッツ」「スティンガー」とか名付ける主人公も好き。
高校の時回し読みしてたせいで、体育のテニスやバドミントンの時に
「スティンガー!」とか技名つけるのが、周囲でプチ流行したし(笑)。


貴志祐介 - 天使の囀り ★★★ (2011-01-09 23:45:21)

今まで読んだ全ての小説の中で一番好き。
もう10回は読み返したと思う。

とにかく伏線の張り方と、その解きほぐし方が凄い。
読み返すと、些細な描写にその後の展開を予想させる所があって、
読んでてゾッとすることも。ネタバレになるので詳しく語れないのが辛い…。
二回目だと、民話の「チェッ、チェッ」「シュー、シュー」が
マジで怖いですからね…。何故「囀り」が聞こえるのか、の理由付けとか、
本当に良く考えられてると思う。

でも、現代社会に「天使の囀り」があったとしたら、代償の大きさにも
かかわらず求める人は多いかもしれないとも思う。
私だったら…末路がどうなるか分かってるけど、ちょっと考えると思うし。


鬼嫁 - 占有愛 ★★ (2009-02-21 21:31:00)

2005年発表の1st。
…やっぱり、「HR/HM」「女性Vo」「和」と三拍子揃ってると、陰陽座や犬神サーカス団を
引き合いに出したくなりますよね。ハードロックにあるブルージーな感触が、欧米のバンドの
ようなカラっとした哀愁ではなく、いかがわしさ、おどろおどろしさに還元されている作風は
どっちかと言えば犬神に近いんじゃないかと思います。
演劇要素が低く、アンサンブル志向の高い犬神という雰囲気の音。
ヴォーカルもちょっとお嬌な感じの声質で、ファルセットを多用しよく出る高音を振り翳し、
時々奇矯さを感じさせる崩し方をするヴォーカルで、結構個性的な感じがします。
そのヴォーカルの歌うメロディも、どこか一昔前のV系にも通じるロマンティシズムを
感じさせるもので、彼らの音楽性の特徴の一つになってますね。
ただ、ヴォーカルの奇矯さが表現力不足で素頓狂に聞こえたり、せっかくのかっこいい
アンサンブルの割に音が少し弱く感じられる所があったり、陰陽座の「陰陽師」や犬神の
「地獄の子守唄」のような決定的なキラーチューンに欠けたり、不安要素もまだ多いと思う。
まあ、その分伸びしろが多いという事も出来るんですが。
安いし割と独特だし、上記バンドのような和風メタルファンなら聴いてみると良いと思います。


鬼灯 - 人、常時罪悪ニ依リテ在ルベシ ★★ (2010-09-20 13:47:00)

2008年発表の3曲入りシングル。
この3曲を聴く限りでは、ツインギターをフィーチャーしたメタリックなリフに、
女性Voによる和テイストの歌謡的なメロディが乗る路線で、陰陽座に近いタイプですね。
ただ、こっちは曲の雰囲気を演出するのにキーボードを多用するのが大きな違い。
特にバンドの暗黒趣味が良く出ている2曲目が良い感じ。最近の(メタル的に)高品質だけど
優等生化しつつある陰陽座よりも、分かりやすくダークな刺激を提供してくれている思う。
音の世界観としてはインディーズ時代の陰陽座に近いですが、妖怪を媒介に世界観を描く
陰陽座と比べると、こっちはもっとはっきりした露悪趣味があるような気がします。
特に低音で歌い上げるヴォーカルにそれを感じる。2曲目なんかは、歌謡メタルを
FATIMA HILLがやってるような妖しさがあると思う。でも何故か、ボーナストラックの
3曲目のパフォーマンスは微妙ですが…録音時期が違うのかな?
この3曲を聴く限り有望なバンドとは思いますが…正直アルバムを聴いてないのでなんとも、ですね。
アルバムでもこれくらい分かりやすい刺激の曲を出しつつ、上手く構成してくれれば素晴らしいと思うし、
逆に中庸な曲が並んでしまったら、私の好みからは外れてしまうと思うし。


鬼灯 - 人、常時罪悪ニ依リテ在ルベシ - 希望無き未来への邂逅 ★★★ (2010-09-20 13:50:07)

この曲はキーボードが素晴らしいですね。
イントロのメロディから琴線に触れまくりな暗黒なメロディを奏でてるし、バンドの音が入った後の低音もかっこいい。蝋燭で照らされた、暗く長い廊下をひたすら歩くような、ダークな情景が浮かぶ曲ですが、曲の風景の割にコンパクトに纏まった展開も良いです。


鬼灯 - 人、常時罪悪ニ依リテ在ルベシ - 黒の裁き ★★ (2010-09-20 13:49:13)

この曲で鬼灯を知った人にも、彼等がどういうバンドであるかが分かるような、キャッチーでメロディックなスピードチューン。取っ付きやすく、愛想は良いけどあくまで持ち味のダークさは崩さずに。名刺代わりの曲にしようという意気込みが伝わる感じ。


鬼灯 - 人、常時罪悪ニ依リテ在ルベシ - 羅生道 (2010-09-20 13:50:51)

この曲もメロディックでスピード重視の、アグレッシブな曲調ですが…何故か前2曲よりヴォーカルに未熟さが残っている気が。いきみすぎて野原しんのすけ風に聞こえる部分もあるし。でも「♪堕落した~」の歌い方はめっちゃかっこいいです。


吉川友 - One for YOU! ★★★ (2012-01-18 22:07:25)

2012年発表の1st。

今日発売(=昨日入荷)のアルバムですけど、もう感想書いちゃいます(笑)
ネットで最新シングルの「こんな私でよかったら」を聴く機会があって、衝撃を受けて調べてみたらこの曲を含むアルバムの発売が間近…ということで、まんまとアルバムを買わされてしまいました(笑)。その曲に対する「1聴き惚れ」が動機で買ったんですけど、思った以上に良い曲が多いですね。

まずアルバム曲の充実振りが素晴らしい。
シングルを中心に回す日本のポップス界の構造のせいか、シングルに派手な曲、アルバムに地味目な曲を入れるアーティストも少なくないですが、このアルバムはどの曲を取ってもシングル切れそうなキャッチネスがあるのが凄いと思う。「会いたくなったら」はベッタベタな売れ線バラードだし、「さよなら涙」「ありのままのI LOVE YOU!」はなんでシングルを切らなかったのが疑問なレベルの名曲。「Sweetie」「Time to zone」辺りも如何にもCMタイアップが付きそうなキャッチーさ。

アレンジも打ち込み中心ですが、溌溂としたポップなものあり、R&B調のリズムを取り入れたものあり、テクノ要素の強いものありでバラエティに富んでいて、カラフルな仕上がりのアルバムになっていると思う。バラードにしても幻想的なものとベタでポップなものを用意しているのが良いですよね。吉川さんのヴォーカルも、艶のある声質で、しっかり曲にあった歌い回しをしてくれているので、曲の世界観に入り込みやすいです。アイドルの中ではかなり歌唱力の高いほうなんじゃないでしょうか。

ただ、バラエティに富んでいるとはいえ、基本ポップスの王道を踏み外す事はないし、その路線の曲を打ち込み主体の硬質な音で14曲も続けて聴かされると、いくら曲の質は高くてもちょっと疲れてくる感じも。モーニング娘の新作がそうであったように、生音のロックや飛び道具系の曲、ファンク要素の強い曲などを取り入れて音像に変化を付けてくれると尚良かったかも。これを聴く限り、吉川さんの歌唱力なら十分対応できそうですし。

とは言っても、十分良いアルバムである事は間違いないですが。吉川さんは名前は知ってましたが、「こんな私で~」を聴くまでは曲を聴いた事がなかったので、正直不安もありましたが…予想以上にクオリティの高い作品で大満足。これは本当に、買ってよかったと言えるアルバムです。


吉川友 - One for YOU! - Knight Flight ★★★ (2012-01-18 22:16:00)

どキャッチーな楽曲が3曲続いた所で、ようやくバラードナンバーの登場。パーカッシブなリズムに、メロウなキーボードが絡むトラックは、歌メロの美しさとも相俟って非常に耽溺性の強い音になっていると思う。しっかりその世界観の中で主役を張りつつ、曲の情景も浮かび上がらせるような、繊細なヴォーカルも素晴らしいです。


吉川友 - One for YOU! - Make YOU! ★★ (2012-01-18 22:08:25)

J-POPのアルバムのラストってバラードで歌い上げて締めるか、希望を感じさせる爽やかな曲で終わるパターンが大半ですが、このアルバムは後者を選んだ模様。アニメのEDテーマのような、爽やかでキャッチーながら哀愁も含んだメロディが特徴ですが、このアルバムのEDテーマという感じに仕上げたのかもしれませんね。


吉川友 - One for YOU! - Sweetie ★★ (2012-01-18 22:17:33)

炭酸飲料のCMに使われそうな、弾けたポップ性を持つ曲。
サビの「Sweetie, Sweetie, Sweetie」のテンションの高い、張りのある溌溂とした歌唱がとても印象的。聴いている分には爽快感のある楽曲ですが、この部分とか踊りながら歌うには結構キツそうな曲だと思う(笑)。


吉川友 - One for YOU! - Time to zone ★★ (2012-01-18 22:15:04)

頭サビで元気よく始まる、これまたキャッチーな楽曲。サビメロは物凄くインパクトの強いものという訳ではありませんが、清涼感のあるもので聴いていてとても心地良いですね。良く聴くとキーボードはかなりピコピコ系の音を使ってるんですが、変にテクノっぽくなりすぎず自然なポップさが感じられるアレンジのセンスもいいと思う。


吉川友 - One for YOU! - ありのままの I LOVE YOU! ★★★ (2012-01-18 22:11:12)

これも個人的に衝撃だった「こんな私でよかったら」に匹敵するほどの名曲だと思う。R&B風のリズムに、メロディアスなベースやピアノが絡むメロウなトラックからは、どこかアーバンで切迫した雰囲気が感じられますね。そこに艶のある、シリアスな響きのヴォーカルが乗り、曲調としてはダークと言ってもいいくらい。ですが歌メロがこれもシングル切れるレベルでフックのあるもので、歌モノの要素も強く、暗くなりすぎていないのも良いですね。聴きやすく、かつムードに浸れる名曲です。


吉川友 - One for YOU! - きっかけはYOU! ★★★ (2012-01-18 22:16:48)

これ、タイトル見たときはコミックソングなのかと思いました(笑)。アイドルの自己紹介ソング的な感じの…。でも実際聴くとリズミカルなメロディが頭に焼き付いて離れなくなるような、鮮烈なキャッチーさを持ったポップな楽曲。まずサビにインパクトがありますが、Aメロの後半がかなり歌謡曲っぽかったり(個人的には中島みゆき「愛情物語」を連想した)、ラスサビ前でファルセットを交えた繊細な歌唱が聴けたり、他の部分にも多くフックを設けた曲作りが成されているのがいいですね。


吉川友 - One for YOU! - こんな私でよかったら ★★★ (2012-01-18 22:18:30)

これは試聴して衝撃を受けました。
これをバックにマスゲームでもやったら物凄くかっこよさそうなカッチリしたリズムに、休符やスタッカートを駆使し、リズミカルに仕上げかつ哀愁も忘れない、ウルトラキャッチーな歌メロが乗る曲。ヴォーカルもキレ良く歌う所と感情を込める所の押し引きを心得ている感じで、曲をしっかり魅力的に彩る歌を聴かせてくれてると思います。この洗練されていながらも哀愁のある世界観、フック満載どころかフックしかないような歌メロ、ほんとツボ過ぎて困ります(笑)。ポップスとして完璧な出来だと思う。
ちなみにアルバム発売の直前にリリースされたシングル曲ですが、アルバムに興味を持ってもらう布石として、これ以上ないほど優秀な曲だと思う。現に私が引っかかってしっかりアルバム買っちゃってますし(笑)。


吉川友 - One for YOU! - さよなら涙 ★★★ (2012-01-18 22:11:54)

アルバムの曲を順に聴いていった時、この曲が来たときもかなり衝撃を受けましたね…JANNE DA ARCの「I’m So Happy」を思わせるような、泣き成分満載ながらも非常にポップなサビメロが素晴らし過ぎる…初出はデビューシングルのカップリングらしいですが、幾らなんでも勿体無さ過ぎ。温存してシングル切れば良かったのに…。アレンジもピアノとワウギターが歌メロのメロウさを際立てた、ポップだけど湿り気もあるもので本当に素晴らしいと思う。これは名曲です。


吉川友 - One for YOU! - ハコの中のブルー ★★★ (2012-01-18 22:09:18)

もしプロモーションビデオを撮るなら夜の高速を飛ばすシーンを入れて欲しくなるような、スリリングな曲。フューチャリスティックなイメージを喚起するシンセと、疾走感のある歌メロがかなりかっこいい。…個人的には、土曜夜9時から日テレでやってるドラマの主題歌とかになったら凄く合いそうな曲だと思う。


吉川友 - One for YOU! - ハピラピ~sunrise~ (2012-01-18 22:10:18)

早朝の番組のタイアップが付きそうな、爽やかでポップな曲。
ただ、シングル曲なんですけど、個人的にはアルバムで一番好きじゃない曲かもしれないです(決して嫌いではないけど)。メロディもキャッチーだし、アレンジも丁寧だけどちょっと無難な印象。耳当たりが良い分、聞き流せちゃう感じがするんですよね。


吉川友 - One for YOU! - ヒラヒラ星 ★★ (2012-01-18 22:12:35)

打ち込みを多用したアルバムの中でも、最もテクノ色の強い曲。
聴いていてサイバーな風景が思い浮かぶような曲で、ヴォーカルも音に溶け込むようなエフェクトが掛けてあって、音像の一つになっている感じですが、歌メロ自体はかなり哀愁強め。こういう作風で、ここまで歌メロに哀愁を込められるのはやはりJ-POPならではだと思う。歌謡曲とは違う、独特の切なさがある感じ。


吉川友 - One for YOU! - 会いたくなったら ★★ (2012-01-18 22:14:06)

余りにもベッタベタなバラード曲。メロディもアレンジもベタ過ぎて、最初歌詞が頭に入ってこなかったくらいですもん(笑)。いかにもいきものがかりとかが書きそうな、「The J-POPのバラード」って感じのメロディ。しかしそれはベタに聞こえるくらい普遍性が高い、豊饒なメロディでもあるという事なんですよね。何か大口のタイアップが付いたらスマッシュヒットしてもおかしくない曲だと思う。


吉川友 - One for YOU! - 水色 ★★ (2012-01-18 22:13:17)

後半戦開始に相応しい、溌溂系ポップ。この手の曲はアルバムに複数ありますが、この曲はギターを前に出したバンドっぽい(あくまで「っぽい」)アレンジでしっかり他の曲と差別化出来ているのが良いですね。サビに向かってテンションが上がり、鼓動を早めるようなリズム、ラスサビの一旦音が引いて4つ打ちを強調する展開など、リズムによってキャッチネスを強調するアレンジが良い感じ。


宮部みゆき - 長い長い殺人 ★★★ (2014-08-07 22:18:33)

1989年から1992年に渡り小説誌で連載され、文庫化されたミステリー小説。感想を書こうと思って検索してみたら、意外にも昔の小説なんですね。でも今読んでも古さを感じさせない面白さがあります。

内容は、端的に言えばある保険金殺人を、何人かの関連人物の財布を擬人化し、その視点で見た、オムニバス形式のミステリー。一見奇を衒ったような試みですが、これがストーリーの面白さを演出するのに非常に効果を発揮してるんですよね。財布の持ち主と事件との距離感も様々なら、持ち主と財布の距離感も様々。その10者10様の視点の違いが、読んでいて飽きさせない楽しさに繋がっているように思います。

また、10話+エピローグという構成で全体の大きな話を語る流れになっているんですが、1話ごとに視点が変化するからか、1話1話が独立して読んでも楽しめるような、起承転結のある話になっているのが素晴らしい。入り組んだ人間ドラマが繰り広げられる話や、ミステリーらしいドンデン返しのある話、サスペンスな緊迫感のある話など、エンターテイメント性を大盤振る舞いで発揮してくれている感じ。文体も財布の個性に合わせて変わりますが、どの話においても基本的に軽妙で読みやすいです。

宮部さんは現代物だけでなく、時代物からファンタジーまで幅広く書く、多筆な人ですけど…これはエンターテイメントとしては最高傑作の一つなんじゃないかと思います。どうも最近の宮部さんは、現代物で奮わない(「ソロモンの偽証」も「ペテロの葬列」も微妙だった)感がありますけど…願わくば、こういう分かりやすくエンタメした作品をまた書いて貰いたいものです。


宮部みゆき - 悲嘆の門 ★★★ (2015-01-17 00:02:19)

昨日(2015/1/15)発売された新刊。
「英雄の書」と世界観を共有する、現代×ファンタジー作品ですが、ストーリー自体は独立しているため前作を読んでいなくても十分に楽しめます。

…これ、めっちゃ面白かったです。ハードカバー2冊分と相当なボリュームでしたが、休日一日潰して一気読みしちゃいましたよ…(笑)。まず素晴らしいのが、読み味が各章によってかなり異なる点。第1章や第2章では主人公達の日常に徐々に非日常が侵食していくような、サスペンス的な雰囲気が強いですが、章を跨ぐ毎に非日常と主人公の関係性がどんどん形を変えていくのが面白い。

そしてページを捲る手が止まらなくなるような、「引き」の上手さも素晴らしい。例えば第1章のラストとか、第3章のバイト仲間との食事中に届いたメールとか、もうあざといくらい期待を持たせるような展開なんですが、もうまんまと引き込まれてしまいました…。そして章を跨いで幾重にも張られた伏線…というよりは凶兆、それらが終章で実を結び、意外かつ劇的に転がっていく物語…もう、ほんとエンターテイメント小説として完璧ですよ!孝太郎の大学生活に対する煩悶とか、山科社長の犯罪に対する見解、主人公二人の非日常への関わり方の違いなど、随所に鏤められたエピソードもまた「読ませる」んですよね。心地良い読書体験です。

ハードカバー2冊分となると値段も馬鹿にならないし、読むのだって数時間は掛かる代物ですが…これは正しいお金と時間の使い方です。そう断言出来るくらい、本当に面白い小説でした。宮部さんは最近は現代物イマイチだと思ってましたが、それを詫びたくなるくらいの快作です。こういう本が読みたかった!


筋肉少女帯 - UFOと恋人 - 暴いておやりよドルバッキー (2005-07-16 20:50:55)

とてもキャッチーな曲ですね。
「ドルバッキー」はあるオカルト本に写真が載っていた「宇宙生物エルバッキー(どう見てもネコ)」から取っているとか。


筋肉少女帯 - 筋少の大車輪 - 元祖 高木ブー伝説 (2005-07-16 20:51:18)

一見お笑い的な歌詞ですが、ユーモアとペーソスが同居している曲。
これは高木ブーさんに失礼なんじゃ…と思いましたが、本人はネタにされて逆に喜びそうかも?


具だくさんちょい辛ラー油 (ドンキホーテ) ★★ (2011-05-04 22:58:46)

まさかのドンキホーテの自社ブランドラー油。
味は、甘味と辛味が両方とも強めなんですが、調味料としては薄味な印象。かけすぎると辛くなりますが、分量を間違えなければそれなりに美味しいです。ただ、桃屋やエスビーのよりも現時点では高いため、コストパフォーマンスを考えると微妙かも。ドンキにしては高いというか。


屈辱 - 善意の壊滅 ★★ (2008-07-18 18:48:00)

2008年発表の5曲入りCD-R。
ブラストで攻めるのみならず、ドゥーミーなスローパートも交えて展開するグラインドコア。
流石に音質は良くはないですが、ブラックにも通じるヂリヂリ系ノイジーな
ギターの音色なんかは生々しくて好きですね。
しかし、素晴らしいのは何といってもこの極悪極まりないヴォーカルでしょう…
下水道に近い低音デスヴォイスは怒れる山の神の声が洞穴から響いてくるような威厳があるし、
高音の絶叫は明確な殺意が感じられるくらい迫力がある。歌詞は日本語ですが、2曲目の
「~絶望」の所とか、日本語ならではの響きのよさが感じられて良いです。
「苦しめ!!苦しめ!!」と歌詞がはっきりと聞こえてくる5曲目は、ヴォーカルが
しょぼかったら絶対滑稽に聞こえてしまうと思うんですが、持ち前の表現力のお陰で
リアルな憎しみが伝わってくるほど。
ちなみに、値段は100円でした。
…お買い得通り越して赤が出てるんじゃないか心配になってくるんですが…(笑)。
皆さんも缶コーヒーを飲むのを一回我慢して、これを買ってみては如何でしょうか。


君の美術館 - Dialogue~paradigm Lost~ - おてんば恋娘 ★★ (2009-11-11 17:19:56)

個人的には、TUBEが時々やるタンゴっぽい曲みたいなイメージがあるんですけど…ヴォーカルに前田亘輝氏を起用して、少しルーズに歌ってもらったら面白い仕上がりになりそう。


君の美術館 - Dialogue~paradigm Lost~ - 夢消失~lost Dream ★★ (2009-11-11 17:20:46)

出来は凄く良いのを前提で言いますが…私はこのメロディだったらBメロとサビでもっとドラマティックにアレンジの雰囲気を変えて欲しかったなぁ。ガストのRPGの街の曲のような、穏やかでセンスの良い雰囲気は好きですが。


君の美術館 - Dialogue~prim Girl~ - 少女さとり~3rd Eye ★★★ (2009-11-11 17:08:18)

原曲からして、クサメロ好きを自認する私が、太鼓判を押して「最上級のクサさ」だと思うゴシックメロが特徴の曲なんですが、そのメロをジャジーなアンサンブルとアコーディオンでなぞる事で、ぐうの音も出ないくらいお洒落な雰囲気が醸し出されてます。このメロを使ったシンフォメタルは数ありますが、こういう活かし方は新鮮。ヴォーカル入りのヴァージョンもありますが、個人的にはインスト版を推奨。


君の美術館 - Dialogue~reincarnation~ - Magic Shop of Raspberry ★★★ (2009-11-11 17:10:20)

おそらく、君の美術館が今までに行ってきたカヴァー曲の中でも、トップクラスのクサさを誇る曲かと…サビ部分の、哀愁をぶちまけるメロディが最高すぎて言葉に出来ない(レビュー放棄・笑)。ヴォーカルが少し頼りなげな雰囲気なのも、健気さや可憐さが伝わってきて逆に良いと思う。こういう要素って、クサメロを彩るのには極上のスパイスになるんですよね~。


君の美術館 - Dialogue~reincarnation~ - 上海紅茶館~chinese Tea ★★★ (2009-11-11 17:09:20)

この曲、歌詞も素晴らしいなあ…
「♪揺れる木々のさざめき 風の調べ/のどかな昼下がり また花に水をあげて」「♪咲き誇る花々 虹の色に染めて/今貴女に贈る いかがですかお嬢様?」…ちくしょう、いいなぁ…。レビューにかこつけて自分のルサンチマンをブチ撒けるのって恥ずかしい行為だと思うんですけど(笑)、体育会系ノリのくだらねぇ飲み会なんかボイコットして、こんなセレブな昼下がりを過ごしたいぜ…。


君の美術館 - Dialogue~reincarnation~ - 緑眼のジェラシー ★★★ (2009-11-11 17:11:42)

ヴォーカリストCherose氏の魅力が最大限に発揮された曲。
初期ラルクの自己陶酔感と、RAPHAELの歌唱力を組み合わせたような妖艶な歌声には、V系好きならば抗い難い魅力を感じる事でしょう。特にテンポアップと同時に、更に深い陶酔に入っていく後半部が素晴らしい。おとがいを撫で上げられているかのようなイヤらしさ。曲タイプに「ナルシスティック」「自意識過剰」を入れたい(笑)。


君の美術館 - Dialogue~romanced Fate~ - 四魔貴族バトル ★★★ (2009-11-11 17:13:58)

クサメロ好きの間では有名な曲を、生演奏でカヴァー。
原曲の緊迫感が、アンサンブルの魅力によって更に引き出されている感じ。クサさだけではなく、RPGのバトル音楽的な、分かりやすいかっこよさを求めている人は、まずこの曲が入った「Dialogue~Romanced Fate~」を買うといいかも。このバトル感は、オリジナル曲にも東方カヴァーにもあまりないものだと思う。


君の美術館 - Dialogue~romanced Fate~ - 妖精の村 ★★ (2009-11-11 17:13:05)

懐かしいですね、これ。
人によっては空中の宝箱を取ろうと躍起になった思い出が甦るかも(笑)


君の美術館 - Dialogue~starry Nightmare~ - Myon! ★★★ (2009-11-11 17:04:55)

これ、アンサンブルの質やヴォーカルスタイルを除いたら、正統派のメタルと何が違うんでしょうか…古の剣豪を描いた歌詞の世界観も、やや大仰なメロディも、迸る情念も全てがメタリックじゃないですか。Cherose氏のヴォーカルも、シャウト気味で実に熱い歌声を聴かせてくれます。


君の美術館 - Dialogue~starry Nightmare~ - 遠野幻想物語 ★★★ (2009-11-11 17:07:06)

これもメロディからの世界観の抽出が凄く上手く行ってる曲だと思う。
日常をふと抜け出して、非日常の、未知で楽しげな世界へふと入り込んでいく情景、そこから離れ日常へ戻っていく事への切なさが、歌詞・メロディ・アンサンブルの全てを駆使して描かれてる。夜道を歩きながら聴いてたら、意味もなく暗い細道とかに入っていったり、猫の後を着いていったりしたくなりそうかも(笑)。


君の美術館 - Dialogue~starry Nightmare~ - 千年幻想郷~history of the Moon ★★★ (2009-11-11 17:05:42)

なんか、ロマンチックすぎて泣きたくなってくるんですけど(笑)。
日本人が月を見て描いた幻想、感じる郷愁を見事に音楽で表現した曲。ライナーの通り、静かめなアレンジで子守唄っぽい雰囲気があるんですが、感情が揺さぶられすぎてとてもじゃないけど眠れません。


君の美術館 - Dialogue~starry Nightmare~ - 廃獄ララバイ ★★ (2009-11-11 17:02:34)

…この曲は思ったより微妙だったかも。
アンサンブルを重視しすぎて、原曲の寂れた(それでいて超叙情的な)メロが活かされていない印象がある。まあ、アレンジがSERENADEの人だから、いつにも増してアンサンブルに重きを置いてるんでしょう。メタラー受けはきっと良いはず。


君の美術館 - Monologue~魔法が解けるその前に~ - Behind the Mask ★★★ (2009-11-11 17:18:45)

Cherose氏はやっぱりすげぇ…と思わされた1曲。
悪事を前にハイになってる男の高揚を見事に歌い上げてるし、台詞までこなしてるし…「♪ハッピークリスマス」のところなんて、ほんとに気が昂ぶってるんだろうな~っていうのが伝わってきますし。


君の美術館 - Monologue~魔法が解けるその前に~ - Liar's Solitude ★★★ (2009-11-11 17:17:44)

クサメロメーカーとして有名な、上海アリス幻樂団や伊藤賢治に目を付けただけあって、オリジナルの曲のメロディのクサさもかなりのもの。間奏なんて様式美メタルのキーボーディストがいかにも弾きそうなフレーズだし(笑)。サビの声を張った歌唱も、少年が虚勢を張ってる感じが伝わってきて、良い味出してます。


血雨さんのページ ★★★ (2010-12-15 12:46:53)

遂に出た、本格的なブラックメタルディスクガイド!
600タイトル以上のディスクレビューに加え、Mikko社長へのインタビューや、行川和彦氏、山口勝正氏といったライターによる寄稿などもあり、盛り沢山な内容。

昨日買ってきて、読み耽ってますがこれは良いガイドブックですね。特にレビュー部分に関しては、これ以上のものはブラックに限らず、メタルのガイド本全体でもなかなか無いのではないでしょうか。レビュアーは、DISK UNIONの販促コメントや、時々貰えるブックレットなどに信頼できるレビューを幾つも書いている、お馴染みの田村直昭氏に加えて、菊地純平氏という方が書いてるんですが、この菊地さんという方のレビューも田村さんのそれに負けず劣らず素晴らしい。

例えば、KRIEGの「Patrick Bateman」では「誰かを殴りに行く15分前には聴いておきたい珠玉の野蛮作品」、MYRKSKOG「Deathmachine」では「ついてこられないとジャケの通気ファンみたいなのに巻き込まれて死ぬ」とか、参考になるだけではないユーモアも交えたレビューを書いていて、作品を既に持っている方でも楽しめると思う。個人的にディスクガイドって、購入の手引きとして以上に、自分の好きな作品がどう語られてるかを読みたいという動機で買うものなので、こういうのは良いですよね。

また、取り上げているバンドの数もかなり多く、取りあえずNeige関連やXASTHUR関連など、ゼロ年代以降も含めた有名どころにはしっかりページを割いているし、FURZEやAVERSE SEFIRA、COBALT辺りの隠れた名作も網羅しているのが素晴らしい。

ただ、ブラック色が強いものを優先して紹介している傾向があり、インダストリアル化後のSAMAELやTHORNSの1st、GOD DETHRONEDやANSURの諸作は載っていないのが惜しいかも。まあ、こればかりは言い出したらキリが無いですけどね。

ブラックに少しでも興味のある方なら必携の名著。こういう本を待ってました。


犬神サーカス団 ★★ (2005-02-10 03:34:00)

ファンの方はもう知ってるでしょうけど、3/9に新アルバム発売です!!
タイトル:スケ番ロック
収録曲:あいつ、スケ番ロック、堕ちた英雄、口裂け女伝説、太陽を待ってる、
サーカスの人魚、14、平成デモクラシー、都合のいい女(Album mix)、
最新型アンドロイド、殺したい女、欲望の牙-吸血少女・魔子-、箱舟
インタヴューによると、「全曲シングルになりそうなアルバム」との事なので、
今から期待してしまいますね。「殺したい女」って…(笑)
それにしても、「蛇神姫」「暗黒残酷劇場」は廃盤なんでしょうか?
最近めっきり店で見かけなくなってしまったのですが…


犬神サーカス団 ★★ (2005-03-11 17:49:00)

アルバム延期になってしまいましたね…
めっちゃ楽しみにしていただけに、かなり残念。
でも、とりあえずは4月を楽しみに待っています。


犬神サーカス団 ★★ (2005-06-12 20:12:00)

今日カラオケに行ってきたんですが、UGAって機種、凄いです…
なんと「グレイテストヒッツ」「スケ番ロック」が全曲配信されてます!!
「最新型アンドロイド」「口裂け女伝説」はやっぱり難しいなぁ…


犬神サーカス団 - Dead End Kids - Dead End Kids ★★ (2010-08-31 23:55:18)

DEAD END=行き止まり、袋小路。
カップリングの「天変地異」は超名曲でしたが、こっちはもう一歩。「命みぢかし~」系の、パンキッシュで爽快なポップな曲なんですが、歌詞もメロも犬神にしてはウス味。歌詞はシングルだし良いんですけど、もっと「命~」クラスの突き抜けたメロが欲しい所。とはいっても、シングルらしい即効性は十二分にありますけど。


犬神サーカス団 - Dead End Kids - 天変地異 ★★★ (2010-08-31 23:51:11)

♪てってってー、てってっててー
♪てってってー、てってっててー
…何なんだこれは(笑)
歌メロ部分よりも、ついギターパートを一緒になって口ずさみたくなるほど、フレーズにインパクトがありますね。一回聴いたら頭の中をグルグル回る事請け合い。「自分以外どうなってもいい」という主人公の投げ遣りな心情をそのまま投影したようなサビメロも良いです。


犬神サーカス団 - グレイテスト・ヒッツ ★★ (2004-05-27 18:27:00)

犬神サーカス団の活動十周年を記念して作られたベスト盤。
ゴールデンの歌番組にも出演し、知名度が上がって興味を持つ人も多いでしょうし、
この時期にベスト盤を出すのは正解だと思います。
興味を持ってもどれから買っていいか迷う人もいると思うので…
収録曲ですが、疾走感のあるロックである①や⑦、美しいメロディを持った④、
ドロドロした雰囲気の⑩、犬神の醍醐味であるロックサウンドと語りを融合させた⑥、
グループサウンズを意識したと思われる③など、バラエティに富んだ選曲で
初心者にも犬神の魅力が伝わりやすい好盤だと思います。
曲数も18曲とかなりボリュームがあり、お買い得なアルバムです。
しかも、新曲が3曲も収録され、「洗脳」のシングルバージョンの音源は今まではDVDでしか
聴けなかったものがようやくCD化されたので、ファンの方でも安心して購入できる、
完成度の高いベスト盤と言えると思います。
ただ、「御霊前」「地獄の子守唄」からの選曲が無いため、
「黒髪」「地獄の子守唄」といった名曲が聴けないのは少し残念でもあります。
余談ですが、期間限定とは思いますが自主盤倶楽部やライカなどのV系専門店や
タワーレコードや特定の新星堂などの限られた店でこのアルバムを購入すると小冊子がもらえます。
この小冊子がまた読み応えがあり、犬神のバックグラウンドストーリーやプロフィール、
今までの活動の詳細などがかなり詳しく載っていて、ファンにはたまらない内容と思われます。
特に「用語解説」でボードレール等の詞からの引用が結構あることを知ってびっくり…
明治大学出てる人もいるし、実はインテリなバンドだったんですね(笑)


犬神サーカス団 - グレイテスト・ヒッツ - ウロコの女 ★★ (2004-05-27 18:20:49)

ベスト盤編集に当たって追加された新曲のうちの一つ。
メロディが覚えやすく、テンポも割と速くて聴きやすいです。
このメロディってジッタリン・ジンの「夏祭り」に似てないんだけど、似てる(笑)


犬神サーカス団 - グレイテスト・ヒッツ - 洗脳(single Ver) ★★★ (2004-05-27 18:27:19)

アルバムではカットされてた後半部分が追加されてます。
この後半のいかれ系のギターソロやその後に続く変化に富んだ演奏など、かなりかっこいいのにどうしてアルバムでは削っちゃったんでしょうか。アルバムの流れに収めるためとはいえ勿体無いのでベストで聴けるようになって嬉しいです。


犬神サーカス団 - グレイテスト・ヒッツ - 堕落と絶望の少女 ★★ (2004-06-01 21:05:01)

ベスト盤の最後を飾る、新曲バラード。
犬神のバラードはいつも綺麗で覚えやすいメロディなので親しみやすくて良いですね。
ただ、3拍子のバラードという事でどうしても「廃墟の街」「血の贖い」「鎮魂歌」あたりを連想してしまいます。ベストの最後だからもう少し独特な曲を入れても良かったのでは…と思いました。


犬神サーカス団 - スケ番ロック ★★ (2005-04-10 18:34:00)

2005年発表の7thフル。メジャーでは初となるアルバム・リリースです(ベスト盤は除く)
まずこのタイトルを見たときは「冗談でしょ?」と思ったほど驚いたんですが、
内容のほうも今までの犬神とは一線を画す物になったと思います。
今までのアルバムはおどろおどろしい語りの曲があったり、明さんを筆頭に他のメンバーが
ヴォーカルをとる曲があったりしたんですが、今回はそのような曲はなりを潜め、
その代わりに13曲の全てに印象に残るメロディが散りばめられています。
インパクトのある詞を持った2曲で始まり、中盤から後半にかけて実験的な曲が続いた後、
ヘヴィーな曲、疾走系の曲と来てバラードで締めくくる展開も、堅実で良いですね。
音質もヴォーカルが小さ目になった一方、ギターがかなり前面に押し出されたため
おどろおどろしさの代わりに、へヴィさはかなり増したように思います。
それから歌詞も今回はかなり変化してますね…
今までのオカルトやグロ、人間の醜い部分をエンターテイメントとして昇華するという
歌詞も無くなった訳ではないんですが、今回は尾崎豊さんや星新一さんの英霊が
降りてきたんじゃないかと思わせるような(笑)曲もあって、詞のバラエティは更に広がってます。
特に「衝撃デビュウ!!」で始まる「最新型アンドロイド」のSF的ストーリーは面白いので必聴。
まとめると、メジャー第一のアルバムとしては申し分の無い出来だと思います。
一見さんを引き込むパワーを持ちながらも、今までのファンも満足させるであろう超名盤です。


犬神サーカス団 - スケ番ロック - 14 (2005-05-18 22:33:36)

「サーカスの人魚」とは対照的に、この曲では凶子さんが実にエモーショナルに歌い上げています。特に最後の「恋も知らぬ乙女は…」の部分は語尾を叫ぶかのように歌っていて、感情がこちらにも伝わってきます。メロディの割に演奏にダークな部分があるのは、主人公の心情を表しているのでしょうか。


犬神サーカス団 - スケ番ロック - あいつ ★★★ (2005-04-10 18:36:11)

曲調こそ従来の犬神のそれ(非常にメロディアスな歌をフィーチャーしたハードロック)ですが、歌詞は明らかに今までとは一線を画しています。なんか尾崎豊っぽいような…(笑)
それでもやっぱりストーリーテリングは上手いんですよね。明さんは名作詞家の一人だと思います。


犬神サーカス団 - スケ番ロック - サーカスの人魚 ★★ (2005-04-10 18:35:46)

今までこういうストーリー性のある曲は明さんのペンによる物が多かった気がしますが、今回は凶子さんが作詞を担当。バンド名に相応しい歌詞の内容です。
凶子さんの歌が、悲しみを必死に押し殺しながらストーリーを語っているように感じられ、非常に切ない楽曲です。


犬神サーカス団 - スケ番ロック - スケ番ロック ★★ (2005-04-10 18:35:59)

曲名からしてインパクトのあるタイトルトラック。特に今まで犬神がどんな音楽をやってきたかを知ってる人にとっては計り知れない衝撃だったのでは(笑)凶子さんの喧嘩を売るようなビブラートがかっこいい。でも歌詞はスケ番じゃなくて義賊では…。


犬神サーカス団 - スケ番ロック - 口裂け女伝説 ★★★ (2005-04-10 18:35:31)

こういうオカルトめいたテーマの曲は今までの犬神にもありましたが、この曲は「ポマード ポマード ポマード」「闇のドクター」とポップなフレーズが登場しやっぱり今までとは何かが違います(笑)
凶子さん曰く、情次2号さんの曲は歌うのが難しいそうですが、確かにうろ覚えでは絶対に口ずさめそうにないメロディですね。


犬神サーカス団 - スケ番ロック - 最新型アンドロイド ★★★ (2005-04-05 14:26:26)

人間の慰みモノとして作られたアンドロイドが、実はアダムとイブの創造主だったという実にシュールな歌詞が面白い曲。歌詞は面白いですが、曲の方は真っ当なかっこよさがあって、声にエフェクトを掛けている箇所ではノンビブラートの歌唱を使用したり、詞に引っ掛けてドヴォルザークを引用したりといったアレンジのセンスも良いです。


犬神サーカス団 - スケ番ロック - 太陽を待っている ★★★ (2005-04-10 18:35:16)

間奏のヴォーカルとギターの掛け合いが印象的な、シャッフルの曲。ちょっと「くだらない話」を連想させる曲調でもあります。
私は邦楽を聴く際、まず始めに歌詞を読む習慣があるんですが、この曲はもうその時点であまりの切なさに溜息が出てしまいました。この曲を聴くと、大人達がみんな明さんみたいによく考えている人ばかりなら、今の子供達も絶望せずに済むのに…とまで思ってしまいます。


犬神サーカス団 - スケ番ロック - 平成デモクラシー ★★★ (2005-04-07 20:07:57)

「ええじゃないか」音頭を踊りたくなるような非常にポップな曲に、「♪昨日隣のおじさんが 首をくくって死にました」とダークなフレーズを妙に楽しげな調子で歌うヴォーカルが載った、犬神らしい社会風刺的な曲。
この曲では珍しく情次2号さんが歌詞を担当してますが、このブラックさは流石犬神一族です(笑)


犬神サーカス団 - スケ番ロック - 欲望の牙~吸血少女・魔子~ ★★★ (2005-04-22 23:07:42)

バラードのような導入部で始まりますが、すぐさま「花嫁」「赤い蛇」を思わせるような疾走曲に!!今回のアルバムは今までの犬神になかったような感じの曲が多かったですが、やはりこういう曲があると何だか安心できます。


犬神サーカス団 - セタカムイ - 骨 ★★★ (2010-09-01 00:01:52)

素晴らしい。
ロック・エンタメ中心になってもこういう曲を演ってくれるのが。
町内会の盆踊りを思わせる、日本情緒溢れる歌メロも、ミッドテンポで骨の太いハードロックな演奏も、それぞれ単品では決しておどろおどろしいものではないのに、それを組み合わせて陰湿な雰囲気を作り出しているのが凄い。普通の町内会じゃなくて、未だに人身御供とかやってる村が、霧が立ち込める中で陰鬱と演ってる盆踊りみたいな。


犬神サーカス団 - セタカムイ - 残酷楽園 ★★★ (2010-09-01 00:06:27)

「花嫁」「ウロコの女」など、この手の曲を挙げれば枚挙に暇が無い程の、"いつもの犬神"な歌謡メロスピ。やりつくした曲調のはずなのに、何故か凄くフレッシュ。今までの曲を変にアンセム化して、それを縮小再生産するのを良しとせず、常に最大風速を更新しようとする気概が感じられますね。もっとも、その気概が無いバンドなんて駄目だと思いますけど(笑)。


犬神サーカス団 - セタカムイ - 時は来たれり ★★★ (2010-09-01 00:17:38)

「バビロニア恋物語」で見せた中近東への傾倒が、より高いクオリティで実を結んだかのような名曲。ギターとヴォーカルを左右に振った音響がインパクトを与えるAメロも印象深いですが、やはりサビのメロディが素晴らしい。結構複雑な節回しですが、奇妙さ故に印象に残る、つまりキャッチーな仕上がりになっている感じ。こういうメロは個人的に物凄くツボに嵌まる。


犬神サーカス団 - セタカムイ - 神の子 ★★ (2010-09-01 00:09:49)

シャム双生児を題材に、価値観の相対性を歌った歌詞も「らしい」と思うし、ギターソロがまるで一時の栄光を表しているような、歌詞と合ったアレンジも良いんですが…メロは「犬神のバラードにしては」少し地味かも。いや、普通に泣きメロとして超上質ではあるんですが…彼らはもっと良いメロ書けると思う。


犬神サーカス団 - セタカムイ - 箱女 ★★★ (2010-09-01 00:13:21)

地味に超名曲。
決してバンドの代表曲になりえないタイプの曲だとは思うんですが、流れの良い、起承転結のはっきりした歌メロ、救いの無い、物語を背後に感じさせる歌詞、バンドの息が合っている様子の浮かぶアンサンブルなど全てのパーツが高水準。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ ★★★ (2010-12-08 19:26:19)

「形而上のエロス」以来、4年ぶりとなるフルレンス(通産9th)。
本来10月に出るはずだったんですが…ちくしょう、待たせやがって…。

端的に言えば、「HRバンドとしての犬神」の傑作だと思います。
15曲入りと言う大ボリュームですが、今までの作品と比較しても、
「印象に残る歌メロ」「ハードロック/メタル的なかっこよさを持つ演奏」の
含有率が物凄く高い。今までは語りのみの曲があったり(今作は2曲)、地味な
メロディの中庸な楽曲があったりもしましたが、今作はどこを切っても印象的な
メロディと、生き生きした演奏が出てくる、物凄く活きの良いアルバムに仕上がってると思う。
とどめに「これぞ犬神!」という、強いメロディのある「幽霊奇譚」を持ってくる構成も上手い。

演奏の息の良さに呼応してか、凶子さんのヴォーカルも更に良くなってますね。
今までは割りと淡々とメロディを追うような印象が強かったんですが、表題曲や
「幽霊奇譚」では、パンキッシュといっても過言ではないほどの勢いのある歌唱を
聴かせ、元の歌唱力、歌声の強さとも相俟って素晴らしいパフォーマンスに。
ただし、今作は歌謡ハードロック的な側面が強いので、村社会的な陰鬱さは割りと希薄。
歌詞がグロかったり陰惨だったりするパートはあれど、それが(良くも悪くも)
「かっこよさ」に還元されていると思う。

犬神らしい、黒いウィットとロックのかっこよさがたっぷり詰まった傑作。
個人的には、フルというよりも、選りすぐりの曲を集めたミニアルバムを2枚繋げた
ような作品のようにも思います。サブカル好きなら初期作を、メタラーには今作を大推薦。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - CRAZY CAT LADY ★★★ (2010-12-08 19:21:36)

タイトルからはキャッツアイ+スケ番ロック的なものを想像してましたが…
まさか猫おばさんとは(笑)。単なるサブカルバンドには出せないウィット。
そんなユニークなテーマを、ハードな演奏に乗せ疾走するキラーチューンで、
特にラストの一行を、割れ気味に歌うヴォーカルがやさぐれててグッドです。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - ニュークリーチャー ★★ (2010-12-08 19:20:20)

まず最初の一声からしてインパクト抜群のメロディ。
童謡がゾンビ化したような、奇妙なキャッチーさがあると思う。
ただ、キメを多用して歌メロと一緒にうねる演奏は少しくどい気も。
個人的には一緒にうねるより、歌メロを引き立てる方向で行ってほしかった。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - ビバ!アメリカ ★★★ (2010-12-08 19:16:58)

タイトル曲に選ばれただけあって、凄まじいインパクトがありますよね。
ハードロックな演奏のかっこよさ、いつもより弾け気味の凶子さんの
ヴォーカル、「白骨体!」の合いの手、豊潤でキャッチーなメロディが、
一体となってリスナーの脳裏に強烈な印象を刻み込む曲。聴いてると、
「アメリカ」という単語がゲシュタルト崩壊を起こしますよね(笑)。

「♪アメリカアメリカアメリカ~(アメリカアメリカアメリカ~)」ああ、楽しい(笑)。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - メメント モリ ★★★ (2010-12-08 19:14:48)

アルバム始めは口上的な曲が多い彼らですが、今作のオープニングである
この曲は語りで煽った後、そのまま犬神流のハードロックに繋げるタイプで、
「夕焼け」「父親憎悪」に近いかも。いずれにしても、アルバムの始まりとして
燃料を投下するような、テンションの上がる曲ですよね。その燃料が、しっかり
15曲目まで続くのが、このアルバムの凄さ。この曲からしてサビクラスの
メロディ連発の悶絶チューンですし。

「生きてる奴は手を挙げろ」は名フレーズ。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 華麗に舞え! ★★★ (2010-12-08 19:17:40)

4曲目ですが…どうも犬神って、こういうハードロックをこういう
位置に持っていくと、なにか遠慮したような、堅実なクオリティは
あるけど中庸な曲を作ってしまうイメージがあったんですが…
今回はアルバム1曲目、もしくはシングルのタイトル曲になっても
おかしくないほどテンションが高い!歌メロも演奏も、いつも以上に
メリハリがあって、聴き応えがある感じ。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 狂った世界 ★★ (2010-12-08 19:20:57)

今回本当に「普通の曲」がないなぁ…
ラストのテンションの高さだとか、それに向けて盛り上がる演奏だとか、
凶子さんのいつもよりはすっぱで、やさぐれた雰囲気の歌い方だとか、
やっぱりいつものこのタイプの曲と一味違う感じがする。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 犬死に (2010-12-08 19:19:45)

彼ら特有の、凶子さんの語りをフィーチャーしたアジり曲ですが…
特攻隊がテーマで、こんな不謹慎なものは聴いた事がないかも。
明さんより凶子さんの詞の方が、洒落にならないものが多い気がする。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 死者の唄 ★★ (2010-12-08 19:24:08)

どこか仄暗い雰囲気のあるロックバラード。
Aメロでは死者の列の、とぼとぼとした足取りを思わせるリズムを叩き、
サビでは暗い熱情を伴って静かに盛り上げるドラムが良いですね。
「ハードロックバンドのバラードには当たりが多い」というのは、
この手のバンドは演奏・フレーズで情景を描くことに長けているからかも。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 慈愛 ★★★ (2010-12-08 19:19:08)

犬神サーカス団お得意の三連バラード。
「殺戮峠」といい「神の子」といい、最近のバラード曲はメロディが
さらっとしすぎて、ベタさが足りないと思っていたので、ここに来て
ベタベタな泣きメロが聴けるのは嬉しい。やっぱり犬神のバラードはこうでないと!
今回本当にメロディが良い曲が多いなぁ。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 生霊 ★★★ (2010-12-08 19:22:51)

またキラーチューン来た!!
…こうまでキラーが多いと、身が持ちません。命を削って聴け、と(笑)。
曲的には、凶子さんの呪わしい語りから始まり、怨念を込めた
ハードロックに展開していく、犬神の十八番とも言えるタイプの曲で、
クオリティも代表曲になってもおかしくないものがあると思う。
おどろおどろしい雰囲気がありつつ、サビはベタベタな哀愁メロディで
疾走してくれる分かりやすさがあり、非常に取っ付きやすく仕上がっているのも素晴らしい。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 誓約 ★★★ (2010-12-08 19:18:27)

5曲目。…ここまで全部疾走曲もしくはアッパーな曲(笑)。
結成13年目(だよね?)にして、今が一番活きが良い気すらするんですが(笑)。
犬神情次2号氏の書くメロディは、犬神明氏のそれとはまた違う意味で
キャッチーですよね。哀愁系歌謡風というか、独特のロマンティシズムがあるというか。
この曲のサビメロなんて、頭の禿げ上がった中間管理職のおっさんがカラオケで
熱唱してても違和感ないくらい歌謡的だし。それでこの演奏ですからね…素晴らしいにも程がある!


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 腐敗 ★★ (2010-12-08 19:23:28)

この手のハードな語り曲には珍しく、凶子さんのパフォーマンスがダウナー系。
しかし、ノイジーなプロダクションとも相俟って、テレビの砂嵐から呪いの声が
響いてくるような、一種異様な雰囲気は出ていると思う。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 幽霊奇譚 ★★★ (2010-12-08 19:25:02)

これがなかったら、今作は「凄く良いアルバムだけど、ハードロックに
偏りすぎてて犬神の個性が出てないような」…という印象になったかも。
アルバムのラストにして、14曲目までに足りない、ただ一つのピースと
なるような楽曲。やっぱり、犬神にはこういう、昭和の路地をいかがわしく
パレードする見世物集団みたいな、フックのあるメロディが不可欠ですよね。
個人的には「地獄の子守唄」「人面疔」辺りに匹敵する名曲。
ちょっと演奏時間が短いのが惜しい。