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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 801-900

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 801-900
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AVERSE SEFIRA - Battle's Clarion - ...Ablaze (2008-01-17 01:07:19)

ラストに相応しい、不吉さを撒き散らしながらの突進がかっこいいです。…が、終わり際のSEがうるさい!!なのでマイナス一点で(笑)


AVERSE SEFIRA - Battle's Clarion - Deathymn ★★★ (2008-01-17 01:04:54)

Lord Imperial(KRIEG)とMkM(ANTAEUS)ゲスト参加の曲。
次元に穴が空き、魔が溢れ出してくるような音がバンドサウンドに絡み、かなり邪悪な雰囲気を醸し出してます。このSE(?)や最後の絶叫が二人が参加しているパートでしょうか。


AVERSE SEFIRA - Battle's Clarion - The Nascent Ones (The Age Geburah) ★★★ (2008-01-17 01:06:08)

聴いていると肌が腐食して融け落ちていきそうな、薄気味悪い酸性のメロディが堪能出来る曲。特に前半、ねちっこい絶叫を聴かせるヴォーカルがいいですね。本作でのベストパフォーマンスだと思います。


AVERSE SEFIRA - Homecoming's March ★★ (2008-08-25 22:14:00)

99年発表の1st。

この時点では「Advent Parallax」で見せたようなリフとリズムの絡み合いの複雑さはそれほど感じられないものの、メロウさ、甘美さ、寒々しさよりもカオティックでダーティな雰囲気の、「甘くない」メロディをトレモロリフで弾きつつ疾走するというスタイルは既に仕上がっている感じですね。12分超えの曲をSE以外ほぼ疾走で押し通したり、近作よりも衝動性の高い音楽だと思います。特にヴォーカル、最新作ではMikkoに少し近くなり威風も出てきた感じですが、こっちの方がストレートにエグくて個人的には好きです。

また、もう一つの大きな特徴としてはSEの多用が挙げられると思います。LADY OF THE EVENING FACEというアーティストが作っているようですが、ドローンやサンプリング等を駆使した音は、それだけ抜き出して拡大しても面白いものが出来そう。バンドの音と比べて音量が大きく、うるさく感じる所があるのは少し不満ですが、単なるサウンド・エフェクトに留まらないこだわりが感じられます。わざわざ「本編とインタールードにはキーボードは使われていない」と注意書きしているほどですし。

あと、私が買ったのはリマスター再発盤ですが、何気にこのアルバムって音が良いんですよね。ギターもしっかり重いし、はっきり聞こえるベースのトレモロのドライブ感が耳に心地良い。ブラックメタルとしてはともかく、ヘヴィメタルとしては最新作「Advent Parallax」よりも録音状態は良好と言えるかもしれません。

デビューアルバムながらかなりの完成度で聴かせてくれるアルバム。ある程度ブラックを漁っている人にお勧め。


AVERSE SEFIRA - Tetragrammatical Astygmata ★★★ (2009-01-17 18:33:00)

2005年発表の3rd。

個人的に、このバンドの真の凄みはこのアルバムから発揮されてるんじゃないかと思います。次作「Advent Parallax」で見せた、一つのリフで引っ張る事をよしとせず、幾つものリフを折りあわせ、リズムもそれに合わせて複雑に変えていくことで展開を付けていくスタイルはこの作品で確立されてますね。こうした作風のせいなのか、普通のファストブラックよりも神秘性や禍々しさなど、スピリチュアルな部分により迫っている音だと思います。北欧勢と比べるとややリフが無愛想で、しかも展開が複雑なため多少取っ付きにくいのも次作と同様(笑)。

しかし、アーティスティックな狂気がより高まった感のある次作よりも、この作品の方がより直接的な暴力性は上。特にドラム、時折入れてくるブラストの速さが常軌を逸してます。このバンド、デスメタルの影響も受けてるらしいですが、このアルバムが最もそれが分かりますね。ヴォーカルも狂気を「表現している」感じのする次作よりも形振り構わぬブチキレ振りで、今までの4枚の中ではベストだと思う。精神に訴えてくるのは次作なんですが、肉体的なブルータリティを求めるならこちらがお勧め。

彼らの音源を初めて聴くにも良いアルバムなんじゃないかと思います。入り組んだ展開の取っ付き辛さをブルータリティがある程度解消しているため、割と入りやすいんじゃないかと。特にファストブラック好きなら必聴です。新作も素晴らしいんだけど、ドラムの音質とヴォーカルの歌い方はこんな感じだったらもっと良かったのになぁ…。


AVERSE SEFIRA - Tetragrammatical Astygmata - Cremation of Ideologies ★★★ (2009-01-17 18:35:30)

リフがややメロディアスになると同時にグラインドレベルの鬼ブラスト、少し溜めてからまた同様に鬼ブラストの繰り返しが強烈な曲。余りの凄まじい音に意味もなく謝りたくなります(笑)。ヴォーカルもどうかしてる。


AVERSE SEFIRA - Tetragrammatical Astygmata - Transitive Annihilation ★★★ (2009-01-17 18:36:59)

悪意が渦巻いているようなメロディの醸し出す無慈悲な雰囲気も然る事ながら、メロディの盛り上がりに合わせて鬼ブラストかましたり、ブラスト基調をしつつリフの動きに合わせて変化付けたり、ドラムの巧者振りが光る曲。このバンドのドラマーはもっと評価されても良いのでは…。


AVERSIO HUMANITATIS ★★ (2013-06-22 17:20:11)

スペイン産鬱ブラック。
PRIMIGENIUMのライブメンバーでもあるLugubre氏が在籍。


AVERSIO HUMANITATIS - Abandonment Ritual ★★★ (2013-06-22 17:26:25)

2011年発表の1st。
最初はEgg of Nihilismからテープで250枚限定という限られたリリースでしたが、翌年Self Mutilation ServiceによりCD化されました。CD盤は500枚限定。

なんか裏ジャケの曲名を見てるだけで、世の中に不満を持ってるのがヒシヒシと伝わってきそうですけど(笑)、意外なことに鬱ブラックとしてはかなり聴きやすい路線。多少ノイジーながら厚みのあるリフ、適正な音量で鳴らされるドラムによる音作りはブラック慣れしていれば心地良さしか感じませんし、スローパートに重きを置きすぎず、ブラスト疾走を多用し、ロック的なミディアムも交えたドラマティックながら(このジャンルとしては)コンパクトな曲構成もあって、鬱系としては非常に求心力に富んだ音。

そして鬱系のトレードマークである、主にトレモロリフによって奏でられる鬱メロディ、これがまた素晴らしい…。幽玄を通り越して、幽鬼的に聴こえる、非常にダウナーで分かりやすいネガティビティの篭もった怨念メロディ。作り手の鬱感情にメロディ一つで聴き手を強制シンクロさせるような力があると思う。リフのノイズ質を強調して見せたり、リバーブを掛けた奥行きのある音に怨メロディを響かせたりといった、少し実験的な音作りもネガティブな世界観により深みを与えている感じですね。

ただまあ、ここまでネガティビティが聴き手に伝わりやすいのは鬱ブラックとして逆にどうか…とも思わなくもないかも。内に篭もったような自己満足的な部分があまり感じられない分、外向きの音に聴こえるというか。個人的には分かりやすい方が好きなので、このバンドの作風はかなりツボですけど。正直500枚限定はもったいないと思います。


AVERSION TO MANKIND - Suicidology ★★★ (2014-09-26 22:37:25)

元は2013年にデータで発表されていた1stアルバムの音源を、日本のレーベルであるMaa ProductionsがCD化して2014年にリリースしたものらしいですね。Maa盤には以前にリリースされたEP「Apotheosis」が丸々ボーナスで入っており、かなりお得。

一言で言うなら、閉塞感特化型のディプレッシブブラック。楽曲はバラエティに富んでおり、どす黒いエネルギーで塗り潰すかのごとき、低音も効いたリフが息の詰まるような感覚を演出しつつ、ブラストも使用し攻撃的な印象の「Shrouded in Thorns」が動の閉塞感を描いてるとしたら、歪みの少ないサウンドで、アルペジオの残響音が空虚に響く「Tripolarity」は静の閉塞感を描いている、とでも言えそう。

凶暴なバンドサウンドを挟む、澱んだアルペジオが凄まじく印象的なタイトル曲を始め、曲展開のパターンは少なくないんですが、どのパートを聴いても打破できない絶望感に彩られていて、精神が追い詰められていく感じなんですよね。音響志向が強く、リバーブの掛かりまくった絶叫ヴォーカルも楽曲の抑鬱的な雰囲気を更に助長。トレモロリフ含有度はそれほどでもないものの、リードギターは結構メロい部分多め。このメロディのセンスも暗くて素晴らしいです。

ただ、質量感を伴うリフの歪みや、残響音にまで気を配ったアルペジオの音など、音響にも気を遣っている割に、ドラムの音色がガチャガチャうるさいんですよね…。正直このせいで初めて聴いた時は楽曲そのものが非常に良質でバリエーション豊かな事に目が行かなかったですもん。本編の方が楽曲そのものは良いんですが、ドラムの音が普通な「Apotheosis」の音源の方が、聴き心地の良さは上。…聴き心地が世界観に嵌まれるかどうかに直結するジャンルだけに、どうしてこんな音にしたのか疑問。

そういう訳で、良い作品ではあるんですが、改善して欲しいポイントも残ってしまうアルバムでしたね…。と言っても似たような音になりがちなこのジャンルにおいて、しっかり楽曲ごとに差別化も出来ていて、かつ曲が魅力的なので☆は3つですね。この音に目を付けたレーベルの方、ナイスです(笑)。


AVICHI ★★ (2011-07-30 21:32:56)

アメリカ産ブラックメタルバンド。
現在はNACHTMYSTIUMのAamonaelの一人体制で活動している模様。


AVICHI - The Devil's Fractal ★★★ (2011-07-30 21:34:53)

2011年発表の2nd。

ぶっちゃけNACHTMYSIUMメンバーのプロジェクトと、Profound Lore Recordsからのリリースというネームバリューで買ってしまったんですが、これが予想を超える素晴らしさ。…こういう褒め方はバンドにとって不本意かもしれませんが、最近のDEATHSPELL OMEGAの、聴き手の目の前に神や魔のような、超常的な存在となって顕現するかのような、ふてぶてしいまでの存在感を、テクニカルな演奏やブルータリティといった要素を使わず表現したような作品だと思います。

辺りをベタで平らに黒く塗りつぶすような、妙な太さのあるリフの音色や、ヴォーカルの威厳を込めてサタンの預言を説くような低音などから受ける聴き心地、基本的にリフ押しの、プリミティブブラックの延長上にあるような作風は、むしろDSOの3rdに近い感触を覚えるんですが、メロディが不吉で、単に邪悪なだけではないグロテスクさがある辺りがそれ以降のDSOを思わせるんですよね。闇が意志を持って這いずり出してくるような、凄みの効いたドロドロ感。

これだけ別のバンドを引き合いに出して音楽性を語るのは、もしかしたら失礼なのかもしれませんが…ほんとこの作品の比較対象として適切だと思うんですよね、DEATHSPELL OMEGA。3rdの後テクニカル/プログレッシブ/アヴァンギャルドな方向に行かなかったらこういう音出しててもおかしくないと思いますもん。個人的にはムードの濃密さはDSOの3rd以上だと思います。あの辺りの、神秘性すら感じるブラックメタルが好きな方は是非。


AVSKY ★★ (2010-07-22 00:49:00)

スウェーデン産ブラックメタルバンド。
バンド名はスウェーデン語で「嫌悪」の意味だとか。
そりゃ、同郷なら被ってもおかしくはない単語ではありますよね(笑)。


AVSKY - Mass Destruction ★★★ (2010-07-22 00:44:00)

2007年発表の1st。
ぶっちゃけ、ONDSKAPT、IXXIのAvskyのバンドだと思って購入しました(笑)。実体は全く別の二人組みだったんですが、これが思わぬ良盤。

路線は、一言で言えば毒の効いたメロディを乗せたオールドスクールなブラック。ミディアム中心のリズムにはどこか「気怠さ」が漂っているような雰囲気で、それがWATAINやONDSKAPTに通じる毒々しさに、更に壊れた感覚を加えたグロテスクなメロディと凄くマッチし、独特な空気感を生んでると思う。毒が体に回り、強烈な倦怠感と共に視界がグルグルと回っているような感覚。当然「ダルい」音という意味ではなく、聴いていると毒々しさに意識が朦朧としてくるような音。

その毒に染まった音の中にあって、一際異彩を放っているのがヴォーカル。(BURZUMの)Count風悲痛絶叫、(SILENCERの)Nattramn風裏返り悲鳴、(SHININGの)Kvarforth風苦悶がなりなどを使い分け、更に吸血鬼系ホイッスルヴォイスや噛み千切るような凄絶なグロウルまで使いこなす、強烈なパフォーマンスの演者。演技力も含めた、表現力はかなりのものですが、その全てが「近寄りがたくて気持ち悪い」方向に向けられてる感じ(笑)。

最近の表現力の腕を上げたAttila Csiharと張れるレベルの高さだと思う。しかし、FUNERAL MISTやSHINING辺りからスウェーデンの闇はどんどん深くなってる気が…。最初はDISSECTIONやNAGLFARなど、メタルとしてまともなバンドが多い印象だったんですが(笑)。


AVSKY - Mass Destruction - Mass Destruction ★★★ (2010-07-22 00:46:48)

「大量破壊」のタイトル通り、アルバム中最も攻撃的に疾走する曲。
この曲は高音の悲鳴が(SILENCERの)Nattramnにそっくりですね。それだけでなく、ヴォーカルのテンションの変化の具合が、マジに病んでる人みたいで怖いんですよね…。表現力ありすぎ。


AVSKY - Mass Destruction - Mushroom Cloud ★★★ (2010-07-22 00:48:34)

最初の壊れきったメロディから、ヴォーカルの第一声が入った時点で、もうまともな感性で付き合える音楽を演ることを放棄してしまってますね(笑)。このバンド、ヴォーカルも素晴らしいですが、何気に「メロディで語れる」バンドなんじゃないかと思う。


AVSKY - Mass Destruction - Possessed ★★★ (2010-07-22 00:47:43)

言い過ぎかもしれませんが…この曲のメロディセンスは、ぶっちゃけ久石譲さんクラスだと思う。方向性がまっったく別のベクトルを向いてるだけで(笑)。短いインストですが、このグロペジオだけでもう大満足。


AVSKY - Mass Destruction - Until Nothing Remains ★★ (2010-07-22 00:49:27)

ミニマルな展開で聴き手の心を蝕むラス曲。
最初の「ゥイイー」っていう声からして最高ですね(笑)。こんな声、出せるようになりたいわ…ほんと、どっから声出してるんだか。しかし、普通にがなるパートではエクストリームメタルのヴォーカルとして真っ当なかっこよさがあるから困ります(笑)。


AVSKY - Mass Destruction - Vultures ★★★ (2010-07-22 00:46:03)

まずホイッスルヴォイスで「おお…」と感心し、泣き気味の気持ち悪すぎなノーマル声で「うぎゃー、キモッ」と引きかけ(笑)、ラストの噛み千切るような凄みの効いたグロウルで「いったい何なんだこの人は…」と思いました。ヴォーカルの表現力は、AttilaやNattramn以上かもしれません。


AXIS OF ADVANCE - Obey ★★ (2008-10-25 21:29:00)

2004年発表の3rd。DISK UNIONのブラックメタル特集の冊子でもこの作品が取り上げられてましたね。

冊子でも紹介されていた通り、勢いに任せてごり押しする、ダーティなファストブラック。ノイジーな音色のギターと重いベースによってドス黒い塊が音の真ん中に居座っているかのような音像が作り出され、そこに抜けのいいドラムが合わさって凄まじい迫力の音になってますね。特に手数が多く緩急自在のドラムは素晴らしく、ただブラストが速いだけじゃなくて、変化に富んでいて更に体感速度や迫力を上げていると思います。ドラム聴いてるだけで銃弾の雨が降り注いでくる様が浮かぶよう。

MARDUK(の6th)が戦車によって蹂躙する感じなら、こっちは狂った指揮官と洗脳された銃兵たちによる兵団に問答無用で一斉射撃される感じ。この兵団、攻めあるのみで絶対補給とか撤退とかのまどろっこしいコマンドないですよね(笑)。メロウさや荒涼感などファストブラックに良くあるメロディこそ余りないものの、ダーティさと勢いによる攻撃性の高さはかなりのもの。RAWなファストブラックが好きな方にお勧めです。


AXIS OF ADVANCE - Obey - Cube of Odium ★★ (2008-10-25 21:31:05)

なんか、メロディが軍歌に聞こえるんですが…
ウォーブラックという先入観のせいでしょうか。


AXIS OF ADVANCE - Obey - God-Eye Command ★★ (2008-10-25 21:31:58)

スローパートの使い方も印象的ですが…このバンドの場合、スローパートがファストパートにいたる布石なんかではなく、あくまでも「攻撃」って感じですよね。ファストパートが銃殺なら、スローパートでは毒ガスでも流してそう。


AYUTRICA - ENDE DER TRAUMEREI ★★★ (2009-07-20 11:06:00)

2008年発表の1st。

ゴシックメタルの中でも歌メロにかなり重きを置いた、「歌謡ゴシック/メルヘン」とでも呼べそうな路線の作風ですが、このバンドは「ゴシック」の解釈が極めて日本人的なことが特徴だと思います。ゴシック特有の耽美さ、頽廃性が日本の(アニメ/ゲーム/漫画などの)モダン文化を通過することでデフォルメされ、大分受け入れやすく分かりやすくなっている感じで、ゴシックメタラー以外の音楽ファンにも充分受け入れられそう。アートワークや歌詞などはフェミニンな雰囲気ですが、それがゴス的な繊細さを軟弱さではなく、上品さや高貴さとして出力している感じがするのも個人的にかなりツボなポイント。

ヴォーカルは媚びる事も力みすぎる事もなく、聴きやすいながらもエモーショナルかつ上品な歌い方でかなり上手いと思う(個人的にしゃくり上げすぎる女性Voは苦手なので、彼女のような情感の込め方は凄く好き)し、サウンドも自主制作の、しかも1枚目とは思えないほど本格的に整っていて、音のクオリティは非常に高い。何よりどの曲も全力投球な、初期衝動が強く感じられるのが素晴らしい。…結構ゴス系のバンドって、ベテランでも似たような曲が並んでる事が多いんですが、そこに全く陥ってないのが良いですね。タイトル曲のような明確なキラーチューンもありますし。

そういう訳で、「歌謡ゴシック/メルヘン」としてはほぼ満点な作品。但し、リフが少し弱目(というか、そもそもリフ主導の音楽ではないと思う)だったり、リズムなど打ち込みを多用していたりなど、純粋にメタルとしてはもう少し別な評価になるかもしれません。まあ、ゴシックってメタル方向以外に逸脱しやすいジャンルですし、ポップな方向を向いたゴシックが受け入れられるなら是非聴いてみてください。


AYUTRICA - ENDE DER TRAUMEREI - エンデ デア トロイメライ - ENDE DER TRAUMEREI ★★★ (2009-07-20 11:11:35)

アルバム最強のクサい歌メロが聴ける曲。
ゴス的な耽美な、暗い情熱の感じられる曲で別に明るい曲じゃないんですが、タイトルを歌い上げる所や、「♪この身を引き裂き」の所なんてテンション上がりすぎて拳突き上げたくなります(笑)。打ち込みを巧みに利用していたり、ゴシック「メタル」であることに然程拘っていないような印象もあるんですが、その柔軟さがあるからこそ、暗い耽美さや頽廃性と高揚感をここまで高いレベルで両立できる曲が出来たのでしょう。


AYUTRICA - ENDE DER TRAUMEREI - 偽りの花嫁 - DIE LUGENHAFTE BRAUT ★★★ (2009-07-20 11:09:22)

メロディも実に取っ付きやすいし、パッと聴いた感じでも名曲の風格充分な曲である事は分かるんですが…打ち込みツーバスとベースを絡ませたフレーズなど、良く聴くと細部までしっかり作りこまれている感じ。これ聴いて有望なアーティストが現れたことに狂喜したゴシック好きも多いのでは。


AYUTRICA - ENDE DER TRAUMEREI - 硝子の城 - SCHLOSS AUS GLAS ★★ (2009-07-20 11:10:26)

音像はゴシックメタル的なんですが…メロディ使いや音色の選び方にトラッドの影響も感じられますね。海外のゴシックには少ない組み合わせなので結構貴重かも。それも歌ものとなれば更に貴重。


AZAGHAL - Helvetin Yhdeksan Puria ★★ (2009-01-15 19:50:00)

99年発表の1st。

最新作「Omega」ではかなり年季の入った、筋金入りの邪悪なブラックを聴かせ、最早フィンランド産アングラブラックの中でも有数のバンドとなった感のある彼らですがこの時点ではDISSECTIONをチープにしたような、垢抜けなさの残るブラックメタルを演ってますね。

きちんと展開は練りながら、2~3分の曲が多く、もうひと展開欲しい所で終わったり、音質がクリアながらかなり薄かったり、確かに安っぽさはあるんですが、メロウなトレモロリフを高音で掻き鳴らしたり、やけくそに疾走したりヴォーカルパートに魔王のようなグロウルを重ねたり、DISSECTIONよりも形振り構わない雰囲気があって、それが独特の味に繋がっているように思います。特に、トレモロリフの高音を強調した音にはどこか繊細さもあり、メロデイセンスの高さと相まって作品をより魅力的なものにしていると思います。

DISSECTIONをプリミティブよりにした音は、意外とブラック好きには敷居の高くない音じゃないかと思います。洗練されていない感じはありますが、この頃からミニマリズムに頼らない、ドラマ性と邪悪さを両立させる方向性が感じられます。


AZAGHAL - Helvetin Yhdeksan Puria - Kohti Unden Aikakauden Alkua ★★★ (2009-01-15 19:51:36)

どうしてもDISSECTIONの影がちらつく曲。
パートによってはかなりそっくり(笑)。しかし、この頃からメロディセンスは素晴らしいものがあります。


AZAGHAL - Helvetin Yhdeksan Puria - Kuningas Ruton Hossiva ★★ (2009-01-15 19:52:23)

ホラー系RPGの地下迷宮のBGMに使われそうな、暗めのメロディが美しい曲。やけにそっけなく終わりますが、それもまた味でしょうか。


AZAGHAL - Omega ★★★ (2009-01-15 19:45:00)

2008年発表の7th。
このバンドももうかなり作品数を重ねてきているし、バンドの中心人物であるNarqathは数多くのブラックメタルバンドを掛け持ちしている事で知られているらしいですが、確かにこれは風格すら漂う音ですね…。

アトモスフェアやミニマリズムではなく、メタルの強固なアンサンブルでブラックの邪悪さを描いていく、WATAIN辺りと似たスタイルですが、AZAGHALの方がノイジーで勢いのある音で、よりアングラ感の強い音。ブラックの邪悪さを求めた結果としてメタルとしてのかっこよさが付いてきている雰囲気は、メジャーなバンドとは一線を画すものがあると思います。

出音的には紛れもなく「真性ブラック」そのものという感じなんですが、ギターソロやノーマル声、キーボードなどその手のバンドが割と避けがちな手法も積極的に取り入れつつ、ドス黒い雰囲気作りは一貫している所がこの作品の特徴でしょうか。そのせいか、どの曲も結構フックがあって、聴いてて飽きませんね。音の黒さのインパクトの割にはメロウなリフ捌きも聴け、トゥルーブラック好きにもメロブラ好きにも高く評価されそう。

WATAIN、ONDSKAPT、OFERMODなど最近この手の邪悪なブラックが豊作で嬉しい限り。WATAINの3rdを聴いた時、結構衝撃を受けた(だから事色々なレビューで引き合いに出してしまう・笑)んですが、こっちを先に聴いてたら同じくらい衝撃を受けてたかもしれません。音は厚くクリアなものの、ノイジーなため外で聴くには不向きな感じがするので、少し取っ付き辛さを感じるかもしれませんが、前述のバンドが好きならばこの作品もお勧めです。


AZAGHAL - Omega - Quetzalcoatl ★★★ (2009-01-15 19:47:51)

キーボードのメロディはまるで「密教のBGM」ですが、バンドの音自体は結構メタリックでかっこいい。でもそれが雰囲気を損なうことなく、却って邪悪さを増している結果になっているのが凄い。後半、涅槃に達したような雰囲気の後の疾走も極悪。


AZAGHAL - Omega - Taman Maailman Prinssi ★★★ (2009-01-15 19:47:05)

捻れたメロディの毒々しさ、ノイジーな音質による陶酔感、アンサンブル自体の持つ暴力性が見事に合わさった名曲。1曲目にして評判通り・期待通りの音に大満足です。


AZARATH ★★ (2012-04-14 22:58:31)

ポーランド産デス/ブラック。
BEHEMOTHのInfernoも参加してるバンドです。
バンド名の響きが「あざーっす!」と似てて覚えやすいです(笑)


AZARATH - Praise the Beast ★★★ (2012-04-14 23:01:02)

2009年発表の4th。

BEHEMOTH人脈ということで興味を持って取り合えず買ってみたんですが、近年のBEHEMOTHやHATE辺りに近い、ブルデスとブラックを足したような路線で期待通り。野太く迫力のあるグロウルや中近東系の邪悪なメロディを練り込んだうねりのあるリフ、重厚なファストパートの畳みかけなど、ベースはブルデスですが、全体に漂うサタニックな雰囲気、アナログ感を感じさせるRAWなプロダクションなどブラック的な部分も色濃く感じられるスタイル。

特に前述のバンドよりも、リフがメロディアスな作りになっているのが良いですね。左右のチャンネルに分けられたギターが絡み合いながら弾かれる、瘴気漂うようなメロディはブラックらしい粗めの音質に良く映え、うっとりと聴き入れます。反面ギターやドラムのヘヴィさはBEHEMOTHやHATE辺りに一歩譲るものの、個人的には乾いた響きのドラミングや重過ぎないギターサウンドもこれはこれで好きだったり。

路線的にはBEHEMOTH、HATE、HELL-BORN辺りのポーランド産らしいスタイルといえますが、現在のこれらのバンドと比べるとブラック色が強めで、メロディアスな路線で似て非なる音という感じ。重さではBEHEMOTHに軍配が上がりますが、こちらも違う魅力があって良い作品ですよ。


AZRAEL (US) - ACT Ⅲ : SELF & ACT Ⅳ : GOAT ★★★ (2011-09-28 20:46:56)

2007年発表の…3rdという扱いでいいのかな?
タイトルからして3枚目と4枚目のカップリング再発とかかと思ったんですが、元からこの形でリリースされてるみたいですね。ちなみに発売元はLEVIATHANなどのリリースでもお馴染み、信頼と実績のMoribund Cult。

やはり実績のあるレーベルが目を付けるだけあって、個性的かつ毒々しいダークさのあるブラックメタルを演っていますね。アトモスフェリック系に近い音色の、黒い霧が吹き出すようなリフの音色に包まれ、リズム面でも引っ掛かりを持たせたアヴァンギャルド寄りのアンサンブルを聴かせるスタイル。個人的な印象としては、LEVIATHANに少しだけVED BUENS ENDEのエキスを垂らした感じ。

ただ、音像重視型のアトモスフェリック・ブラックと比べると、こちらは展開にしろリフのフレーズにしろ、かなり実体的であるのが特徴。特にリフやアコギなどのメロディが醸し出す、毒々しいムードはこの音像の中だと、サイケデリックな感触もありますね。その毒に中てられて狂気に陥ったかのような、中音域でがなるヴォーカルの病的なパフォーマンスも、見事に音に嵌まっている感じ。ほんと聴いてると、何時の間にか血の気の失せた顔色になってしまってそうで怖いです(笑)。

日本の有名バンドとバンド名が被ると言う事で、逆に敬遠されてしまいそうですが、しっかり邪悪な音出してますのでそっち系好きな方は是非。LEVIATHANなどのグロテスクな邪悪さを持ったバンドが好きな人には特に推薦。


AZURE - Moonlight Legend ★★ (2012-05-18 22:44:23)

99年発表の1st。

ブラックメタルバンドらしからぬバンド名(azure=空色)、ファンタジーの物語の情景を切り取ったジャケ、具体的なストーリーを下敷きにしたコンセプトの書かれたブックレットなどから、相当期待して聴いたんですが…一聴して痩せた、薄っぺらい音作りに落胆、ギターソロやアコギを取り入れたドラマティックな曲調とのチグハグ感も相俟って、いまいちとの評価を下したまま、暫く封印入ってましたが…再度聴いてみたら意外に良いアルバムに思えてきました。

前述したように、ドラマティックな構成とコンセプチュアルな世界観を武器に聴かせるメロブラなんですが、メロい刻みにしろトレモロにしろ、ただ漫然と弾いてるような感じじゃなく、常にフレーズにピリッとした緊張感が漂ってる感じなんですよね。音質を上手く脳内補完できれば、彼らのダークファンタジーな世界観に引き込まれること請け合い。音質も、流石に今でも好きとは言えませんが、ドラム、特にツーバスを踏む時のバタバタした感じは、ちょっと気持ちよく感じたりも。

最近のバンドで言うとDARKENHOLD辺りの、中世ダークファンタジー色漂うエピックなメロブラが好きなら気に入るかもしれません。ただ音質は聴けたもんじゃないというほど悪くないものの、中途半端にノイジーで微妙な感じなので、その辺りだけ覚悟して聴くように。


Acid Black Cherry - BLACK LIST - Black Cherry ★★★ (2007-10-17 23:31:28)

「BLACK JACK」や「Dry?」にも通じる、アップテンポなシャッフルチューン。やっぱりこういう曲を聴くとyasuさんってメロディセンスに優れてると思いますね。早口で楽しそうだし、カラオケで歌っても面白そう。
…でも、「あっ、あっ、あっ、あっ、中に出して~♪」はエロはエロでもちょっと下品に聴こえるかも(笑)。まあ、インタビューで曲のタイトルに付いて臆面も無く「キ○○マ的な」とか言ってましたからね(笑)。それも持ち味ってことで。


Acid Black Cherry - BLACK LIST - SPELL MAGIC ★★ (2007-10-17 23:36:35)

JANNEのハードな曲が好きな方にも受けそうなかっこいい曲。
…ソロになると音楽的実験をしたり、自己の内面を描くような志向が強まったりするアーティストが多いですが、彼の場合(取り合えず現時点では…この曲はソロ第一弾シングル)バンドの時のキャッチーさを更に追求したような作風になっている所が「らしい」ですね。


Acid Black Cherry - Spell Magic - シャイニン・オン 君が哀しい ★★ (2007-10-17 23:42:33)

彼のルーツにはやっぱり歌謡曲/ポップスがあるんだなぁ…と実感できる一曲。メロディが一昔前のポップスって感じで、聴いてて一回り前の世代の人たちとカラオケ行った時のような気分になってきます(笑)。


Angelo - Design - FATE ★★★ (2016-02-27 10:21:18)

アルバムカラー同様、(以後の作品と比べて)バンドサウンド抑え目、歌メロ重視な感じで今のAngeloとは色が違う印象なんですが…それを抜きにして凄く良い曲。Angeloが一般的なV系ロックを演ったらどんな感じか…というのを、高いクオリティで表現した曲という感じ。アニメタイアップも付きハクも十分に付いた、Angeloポップサイドの傑作。


Angelo - Design - Speak to deep colors ★★★ (2016-02-27 10:25:05)

サビの、余りにも叙情的にも程があるメロディが印象的な曲。このサビに関してはもうJAPANが付いてからのXとか、Toshiさんのソロのバラードかってくらい「聴かせる」メロディだと思う。メンバーチェンジ以後のロック色強いAngeloから遡って聴いていると何があったのかと思うくらいメロメロにメロウな曲。


Angelo - FACTOR - Collapse parade ★★★ (2015-12-28 23:19:35)

イントロの、カオティックなトレモロリフの醸し出す雰囲気からして、なにか物々しい感じで期待してしまいますね。そしてサビでは、耳に残る、力強い響きのコーラスと雷鳴を思わせるドラミングが絡み合い、どこか終末的な光景が眼前に広がるかのよう…。ダークなだけでなく、再生の為の終末というか、そういう力強さも同時に感じられるように思います。


Angelo - FACTOR - Experiment ★★★ (2015-12-28 23:15:50)

AngeloってV系でも歌メロと演奏の絡みがかっこいいバンドだと思いますが、その中でもスリリングな絡みをする一曲ではないでしょうか。特に「郷愁観念の厚い壁は/壊さずドラマティックに演じて消し去る」の所がやば過ぎ。「ドラマティックに」で思わず拳を硬く握り締めてしまいますね…。サビの、独特なアプローチの歌詞も好き。


Angelo - FACTOR - FACTOR ★★★ (2016-02-27 10:29:30)

前アルバムのリードシングル「SCARE」を、バンドサウンドの緻密さや強固さはそのままに、もっとサビメロを目立たせてキャッチーにする方向で進化させたかのような楽曲。リフの展開やブレイクの入れ方など、バンドの絡みが美味しいポイントありまくりで聴いてて滅茶苦茶アガります。特に、イントロやサビ直後のリフへのドラムのフレーズが好き。洋ものヘヴィロックバンドが演りそうなダイナミックさが凄くかっこいい。


Angelo - FAITH - Doll ★★★ (2016-02-27 10:47:54)

目の前を遮られるようなイントロから、トレモロを交えたヘヴィなギターワークに繋げる出だしからして印象的な楽曲。リフ押しの強い曲ですが、衝動をそのまま形にしたような歌メロの乗せ方も見事。メロディや歌詞から、明らかに「Design」収録の「Noise」と関連している楽曲ですね。「Noise」では「終わり告げるノイズ」だったのが、こちらでは「終わりを告げる声」になってたり(ちなみにこの部分のメロディはほぼ一緒)、よりヴィジョンがクリアになりつつも、同時にシビアにもなっている感じ。


Angelo - FAITH - OUTBREAK ★★★ (2015-12-28 00:58:59)

個人的には、Karyu氏とギル氏が加入してからの新生Angeloの代表曲といえばこの曲ですね。攻撃的なABメロから、メロウなサビ…というパターンは珍しくないんですが、アレンジの緊張感や展開のメリハリが一つ抜けて素晴らしい。初見の人でもバンドの旨みのようなものをしっかり堪能できるであろう名曲です。


Angelo - FAITH - 評決 ★★★ (2015-12-28 12:35:58)

前作のシングル曲「RIP」を更に発展させたような印象の楽曲。ごくキャッチーなマイナー調メロディに、疾走感溢れる演奏というのは、V系ロックが好きであれば誰もが嵌まれそうな感じがします。Pierrotの「新月」を聴いたときのような、ストレートにぶちのめされるような魅力を感じました。


Angelo - METALLIC BUTTERFLY - PANDEMIC ★★★ (2015-12-28 23:11:42)

アルバムの幕開けを飾る曲として、本当に素晴らしい曲ですね…あのキリト氏特有の確信に満ちて人を導くような、妖しげな魅力のあるメロディと、V系ロック的な攻撃性が融合しててホントかっこいい。サビ後半~大サビのメロディが和風テイストをキリト流に捻じ曲げたような、妙な魅力があって好きですね。そこに「母体回帰」「カタストロフィ」と、彼らしい単語が乗るのもグッド。惹かれます!


Angelo - METALLIC BUTTERFLY - 薄紅の欠片 ★★★ (2015-12-28 23:06:05)

メタルにどっぷりだった私が、またキリト氏関連の音楽を聴いてみようと思ったのは実はこの曲がきっかけでした(既に「FAITH」が発売されてた)。やはり彼の書くメロウなメロディは本当に良いです。「ラストレター」「パウダースノウ」等の過去の超名曲と比較しても遜色ない、もしくはそれ以上のドラマ性を持つメロディ。
ただ、ここまでストリングスやキーボードを重視して、メロディの美しさを際立てたアレンジは5人体制のAngeloではあまりやらなそうです。…といって、あっさりその予想を裏切ったりもしそうですけど(笑)。


Angelo - METALLIC BUTTERFLY - 薔薇の花 ★★★ (2016-02-27 10:43:07)

Angelo初となる、KOHTA氏作曲の楽曲ですが…作曲面でもかなり兄に影響を受けている感じがしますね。音だけ聴いたら、アルバムでも1、2を争うほどの「キリトっぽいメロディ」だと思いますもん(笑)。そしてそのあざといメロディがまた絶品かつ、キリト氏の詞の乗せ方も「らしい」感じがして(特に四字熟語部分とか)ツボに嵌まる。アルバムでもトップクラスにお気に入りの曲です。


Angelo - PSYCHE ★★★ (2015-12-30 10:26:45)

2014年発表の7th。

ブレイクスルーを果たした印象の「RETINA」は、超名曲クラスの楽曲が並ぶ名盤ではあったんですが、karyu曲への歌メロの乗せ方が完璧だったのに対して、キリト曲へのバンドサウンドの絡みに多少物足りなさを感じてしまったんですが…それが見事に払拭され、クオリティを保ちつつもアルバムとしての統一感や完成度を更にアップしてきた作品という印象ですね。バンドとしてより着実により強固な存在になりつつあるという感じがします。

今までのキリト氏の作品の傾向として既にあったことですが、この作品は特に楽曲ごとの有機的な繋がりが強い印象がありますね。先行シングル「SCARE」に新たな光を当てるようなオープニング「Deep Psyche」、明らかに「PROGRAM」の詞のフレーズとの対比のある「SCENARIO」、前作のエンディング曲のフレーズを上手く使った「報いの虹」…。何も知らず聴いても魅力的なことは前提で、色々な仕掛けを用意しているのが流石です。

それにしても、キリトさんってマジで英語苦手なんですね…。「hidden」を「ハイドゥン」みたいな発音で歌うし、基本的な主語と述語、目的語の並べ方さえ理解していないのでは…。Angeloになって英詩が増えたから嫌でも気になってしまう…。


Angelo - PSYCHE - A new story ★★★ (2015-12-30 10:43:12)

これからも力強く地面を踏みしめながら進んでいくような印象を与える、なにか吹っ切った感のあるエンディング曲。リリース前にPierrotでのライブも行ってるし、その影響もあるのかも。今のAngeloを支持している人はもちろん、Pierrotに固執しているファンのことですら肯定するような、揺るぎなさを感じられるんですよね。余韻を残す終わり方も好き。


Angelo - PSYCHE - Climax Show ★★ (2015-12-30 10:36:11)

これ、最初はどうにも馴染まない楽曲でした…。インダストリアルな意匠が施された、ハードな印象のアレンジの割にサビメロが場違いに明るい感じがしてしまって…。ただ、何度か聴いて楽曲のノリや展開が分かってくると段々良くなってきますね。


Angelo - PSYCHE - Deep Psyche ★★★ (2015-12-30 10:30:01)

今のV系バンドで、ここまで歌とバンドサウンドの絡みがしっかりしているのも珍しいのでは。攻撃的でかっこよく、一発で惹き付ける魅力がありつつ、どこか成熟味のようなものも感じます。「with conviction」「that freedom brings」と、「SCARE」というフレーズを修飾し、より世界観を拡げる詞も興味深いです。


Angelo - PSYCHE - SCARE ★★★ (2015-12-30 10:33:36)

イントロのメロウ→グルーヴィなリフ、Aメロではキメを多用し歌メロに絡みつき、Bメロでは高揚感を煽り、サビではがっつり盛り上げる…というギターワークの流れには美しさすら感じます。あと、サビが終わった後の引き取り方も異常なまでにかっこいい。メロディも若干V系的メロウキャッチーからは外れた感じはありますが、これはこれで強靭な印象で良いですね。


Angelo - PSYCHE - SCENARIO ★★★ (2015-12-28 01:02:32)

これは…アルバムを買ってきて聴いて、この曲でテンションブチ上がりましたね…自分がこのバンドに求めている音そのまま過ぎて(笑)。「script error」が全てを蹴散らすような楽曲だとするなら、この曲は確信に満ちた態度で力強く引っ張っていくような感じでしょうか。個人的にこの曲の歌の入りは凄く好き。なにかこのバンドが描いてきたストーリーに、急な展開が起こっている様子が音でも表現されているような気がするんですよね。


Angelo - PSYCHE - 報いの虹 ★★★ (2015-12-30 10:39:53)

前作のエンディング曲「Beginning」のメロディを一部使用した楽曲。アップテンポながら、力強く情景を描くような、前向きさや力強さを感じる曲。Angeloの楽曲って高校生バンドがカバーしそうにないですけど、この曲はそうでもない気が。憧れてバンドで演奏したくなるような、衝動を刺激するパワーがあるというか…。純粋に「良い曲」だと思います。


Angelo - REBIRTH OF NEWBORN BABY ★★ (2015-12-28 12:29:23)

2007年発表の1st。

キリト氏の新バンドという事でチェックしていましたが…実は最初の印象はあまり良くなかったんですよね。大物バンドにしては派手さが無いというか、印象に残るメロディが少なく、似た感じの曲が多いというか…当時メタルに本格的に嵌まり始めてたこともあって、聴かなくなってしまいましたが…今聴くとこれはこれで悪くないですね。

似た感じに聴こえた楽曲も、一曲一曲ちゃんと聴けばどれも魅力的。「REBORN」「DANCE」などは独特のメロディ使い、キリト節が健在である事をアピールしてくれますし、「HOLOCAUST」「SCRAP」などはメロディと攻撃性が上手いこと融合していてかっこいい。ただ、向き合ってじっくり聴けば魅力が分かるんですが、「RETINA」以降の、例え流し聴きしようとしても無理矢理引き込んでしまうようなほどのパワーはまだ無いかな…と感じます。

しかし、今聴くと「REBORN」のギターの音色とか、思いっきりPierrotを引き摺ってますよね。今のAngeloの音を知っていると、そんな部分も興味深く聴こえます。過渡期な感じのアルバム。


Angelo - REBIRTH OF NEWBORN BABY - HOLOCAUST ★★★ (2015-12-28 22:57:05)

結成の経緯が経緯だけに、「The Past is like a Holocaust」との歌詞は色々考えてしまいますが…そういう勘繰りをされることも承知で詞を書いてる気がします。そのフレーズの絶叫と、意外なまでに流れのしっかりした歌メロに、メリハリがあってかなりの良曲。アルバム内でも1、2を争うほど印象深い曲ですね。


Angelo - REBIRTH OF NEWBORN BABY - SCRAP ★★★ (2015-12-28 22:59:25)

…ここまで、直接に攻撃的で断罪的な歌詞も珍しいのではないでしょうか。歌もその攻撃性を顕わにした、嫌気たっぷりのがなりでかっこいい。しかしサビで意外なまでの美メロが来る、攻撃性とのコントラストのある曲調は後の名曲「OUTBREAK」にも繋がっていくような気がします。このアルバム、何気に後半に名曲多いですよね。


Angelo - REBIRTH OF NEWBORN BABY - 異境に咲く花 ★★ (2015-12-28 23:02:08)

どこか荒涼とした景色を思わせる、音数の少ない始まりから、攻撃性を剥き出したヘヴィなパートへの変貌が印象的な一曲目。最初はその落差や、妙にメロディアスなベースに違和感があって微妙だと思ったんですが、雰囲気が分かってくると段々良さが分かってきました。


Angelo - RESULT - BLACK FLAG ★★★ (2016-02-27 10:34:30)

実はAngelo屈指の名曲ではないかと思います。
世界情勢を反映した歌詞は、アルバム「FAITH」の世界観と通じるものがありつつも更に救いがなく、緊張感を増している感じ。それに呼応するかのように、メロディアスなフレーズを、歌い上げるのではなく、感情を振り絞るようにがなるヴォーカル、強い緊迫感を感じさせるバンドサウンドが絡み、音の方もかなりヘヴィに。詞の主人公の立ち位置に余りにも救いが無さ過ぎる気もしますが、だからこそリアルさが演出されていたり、次の「CALL」がより響いたりするんでしょうね。


Angelo - RESULT - RESULT ★★★ (2015-12-28 01:06:22)

Angeloには割と珍しい、頭サビで始まる曲。あるインタビュアーは、このアルバムがこの「光量の多い」情景で始まることの意外さを指摘していましたが…確かに、このサビ、歌メロとリフ・リズムが激しく火花を散らせながら絡み合っているような印象があるんですよね。既存の楽曲と、また違った絡み方をさせている感じ。ただ、後半のパワーコーラスは意外な感じでした。


Angelo - RETINA ★★★ (2015-12-28 12:30:21)

2012年発表の5th。

前作「BABEL」よりD’espairsRayのkaryu氏、ヴィドールのギル氏が加入し、新体制となったANGELOですが…前作はどこか手探り感も感じられましたが、今作で歯車がぴったりと噛み合い始めたような印象があります。現時点でフルアルバムはこの後に2枚リリースしていますが、今までよりもエネルギーの総量が膨れ上がっている、そんな印象を受けるんですよね。特に歌メロや曲展開に合わせたリフが物凄くかっこよくなっており、まるで水を得た魚という印象。

この後に出たアルバムは「FAITH」「PSYCHE」も名盤と言って差し支えないクオリティを維持してますが、このアルバムは特に名曲が多いように思います。圧倒的なストーリーの始まりを予感させる「PROGRAM」、衝動性と構築性が完璧なバランスを描く「Script error」、キャッチネスと攻撃性を見事に両立させた「シナプス」などは、どれもAngeloにとってのアンセムと言っても過言ではないのではと思います。一つだけ惜しい点を挙げるなら、「薄紅の欠片」に相当するようなベタベタなメロディの曲がないことでしょうか。アルバムの流れ的に必要なかった感じもありますが。

Angeloはリアルタイムで追って来た訳ではなく、最近になってまた聴き始めたんですが…見事に、思春期にPierrotを聴いて得たような興奮、いやそれ以上のなにかを得られたように思います。このサイトにはV系ファンを上がってメタルに目覚めた人もいるかと思いますが、そんな方にも是非聴いてみて欲しいですね。


Angelo - RETINA - CONVICTION ★★★ (2015-12-28 00:46:31)

このアルバムの完成度の高さを象徴するような曲ではないでしょうか。薄暗くメロウなAメロ、キリト節としかいいようのない、あざとかっこいいBメロ、そしてメロウに歌い上げるサビ…世界観が完成されてて凄く引き込まれる。聴いていて思わず身体に力が入ってしまうようなリフとリズムの絡みもかっこいい。特に青春時代にPierrot聴きまくった身としてはこのBメロで嬉しくなってしまいますね…作曲者が誰でもキリト節になるというか、求められるものを分かっていると言うか(笑)


Angelo - RETINA - Calvary ★★ (2015-12-28 12:33:21)

この曲、特にリフを始めとした演奏は物凄くかっこいいんですが、若干Aメロなどの歌メロが浮いているように聴こえるんですよね…キリト氏の歌声の美味しい部分を活かしていない歌メロ(特にファルセット部分)というか…。メロディ自体はかっこいいし、サビはそうでもないですが。


Angelo - RETINA - PROGRAM ★★★ (2015-12-28 00:36:37)

なにか、聴いていると「これからのAngeloは物凄いんじゃないか…」という期待感が募るような楽曲。今までと比べると、一皮向けたというか吹っ切れた印象があるというか…。開放感がありつつも、確信に満ちたような攻撃性も秘めていて、空を切り裂くようなイメージのある曲ですね。「database」という単語でロングトーンするサビが他のアーティストではない感じで好きです。


Angelo - RETINA - RIP ★★★ (2015-12-28 12:42:26)

これはいいですね、「らしさ」「キャッチーさ」が見事に同居してて、如何にもシングル曲という感じです。サビの疾走感ある中でのメロウさも素敵。ただ、このアルバムは「PROGRAM」「CONVICTION」「シナプス」など、シングル曲以上にシングルっぽい非シングル曲が多いので、最初に聴いたときのインパクトは相対的に少なかったかも。もちろん凄く良い曲であるのは間違いないですが。


Angelo - RETINA - Script error ★★★ (2015-12-28 00:42:21)

完璧です。正直、ここまでかっこいいロックは滅多に聴けるものではないと思ってます。リフがとにかくかっこいいんですが、緊張感のあるAメロ、若干メロウかつリズミカルになるBメロ、例のリフと共にオーディエンスを巻き込んで暴れるサビと、歌メロの流れも素晴らしい。ヘヴィで攻撃的な曲ながら、サンプリングやキーボードの使い方も上手く、メリハリの聴いたアレンジもホント良い。バンドの持つ構築性や思想性を感じさせつつ、ロックの衝動性も感じさせてくれるし、全てが完璧にあるべき場所に嵌まってるかのような完成度。これは本当に名曲だと思います。


Angelo - RETINA - シナプス ★★★ (2015-12-28 00:52:36)

ライブでよくアンコールなどに演っていることからも、Angeloの代表曲のひとつになりつつあるような楽曲だと思います。しかしこれもホント凄い曲だ…。取っ付き易くてキャッチーなのに、キリト節とでもいうべきあざといフックも含む歌メロもそうだし、それに対しての演奏や効果などの絡ませ方も物凄くかっこいい。「消せない衝動」の所とか、「描けばいい」後の緊張感あるフレーズとか、敢えてソロを短くし、切り返してラスサビに突入する構成とか…バンドのセンスがそこかしこに鏤められていて、一聴で引き込む必殺の曲である事とスルメ曲である事を両立させている感じ。


Angelo - THE FREAK SHOW - HE IS A MONKEY ★★★ (2016-02-27 10:39:28)

某イベントでV系に偏見を持つメディアや評論家、グルーピーなどを痛烈に批判したキリト氏ですが…そのイベントにPIERROTを招聘したマンソンに対しては、実は憧れてるようにしか思えないんですが気のせいでしょうか(笑)。だってこの曲調でこのPVですよ…。勿論叙情的なサビメロで日本人バンドらしく仕上げてはいますけど、元ネタが露骨というか…。PIERROTの「AGITATOR」が「Beautiful People」なら、こっちは「Disposable Teens」という感じです(笑)。


Angelo - シングル / カップリング / アルバム未収録曲 / その他 - CRUCIFIX ★★★ (2006-12-15 22:39:58)

ヘヴィな音と叙情歌メロの対比はタイトル曲とも共通してますが、こっちの方がやや鮮やかかな?「パラノイア」辺りを思わせるノリの良いリフとダンサブルなリズムを組み合わせたパート、爽やかとも言えるサビパートのどちらも良い感じ。
安直かもしれませんが、やっぱりこの4曲って「決別」がテーマだと思うんですけど、このラストの曲のサビでそれを成し遂げた感じがしますね。


Angelo - シングル / カップリング / アルバム未収録曲 / その他 - REBORN ★★ (2006-12-15 22:42:10)

ヘヴィな音像に叙情的な歌メロを乗せるというパターンは、明らかに「FREEZE」辺りのPIERROTの作風と共通してますね。ギターシンセっぽい音も聴こえるし。起伏に欠けるサビメロは新生バンド一発目としてはやや刺激に欠けると思わなくもないけど、やっぱり音そのものはかっこいいです。特にバックのシャウトが好み。


Asriel ★★ (2007-02-14 22:02:00)

これは凄い。
今まで知らなかったのが恥ずかしいぐらい。
日本の耽美ゴシックユニット。
自主制作で音源を作っているらしいですが、あんなハイクオリティな音楽なのに
インディーズで、しかも初期の2枚は廃盤の憂き目というのが信じられない。
ほんと、日本の音楽シーンって何か間違ってます。
しかし、こういうアーティストってどうやって見つけたらいいんでしょう。
私は凄く参考になるレビューサイトを見つけて(サイト名は伏せておきますが、
志方あきこやALI PROJECTに加えてアノレクやEMPERORまで取り扱ってて、しかも
レビューが詳細なサイト)そのレビュー主さんが褒めてたから買ったんですが…。
ああ、もっと早く知っていれば初期の二枚も買えたのに…!!


Asriel - 月光蝶舞う深紅の花園 ★★ (2007-02-14 22:21:00)

2006年発表の3rd。
DVDケース仕様、6曲入り。
これ、マジで凄いですね。日本はインディーズの方がメジャーより充実しているのでは…。
音楽的には、独特の声のトーンを操るヴォーカルを軸にピアノやストリングスだけでなく、
フルートやアコーディオン、チェンバロなど耽美好きにはたまらない楽器をふんだんに使い
キャッチーに展開する、メタル要素も少し含んだゴシック・ポップという感じでしょうか。
もうやりすぎなくらい煌びやかです。過剰の道は知恵の宮殿に通じるとは言いますが、
それを地で行くような音楽性だと思います。
他のアーティストを引き合いに出すなら、女性化しポップになったMOI DIX MOISもしくは
リズムにメタル要素を取り入れ出したALI PROJECTにSOUND HORIZONのエンターテイメント性と
ZABADAKの幻想性をスパイスに加え、まとめてワイン漬けにした酩酊耽美サウンド!!(某Disc
Hell風レビュー)って感じですね。思いっきりメロが耽美な1曲目からサビがメロスピ的な
疾走感を醸し出す2曲目の時点で、メタラーにもかなりアピール出来るのではないでしょうか。
KOKOMIさんのヴォーカルも上手いし独特で良いですね。
高音を使って幻想性・非日常性を演出するスタイルはZABADAKや志方あきこさんにも通じる
ものがありますが、彼女はそれに加えて非常に細かいビブラートをかけてます。
まるで上野洋子さんが扇風機の前で歌っているかのような感じ(笑)。その独自の歌い方が、
更に非日常性に拍車をかけてますね。ジャケがちょっとアニメっぽかったので不安でしたが
そこから想像されうる媚びや素人っぽさは全く無く、上手いヴォーカルなので満足。
後半はちょっと歌メロに耽美さが足りないように思ったり、少し荒削りな部分も感じますが、
もう一歩進化したらいつブレイクしてもおかしくないクオリティの高さ、個性のある
アーティストだと思います。自主制作らしくレーベル情報とかも書いてなかったんですが、
まだどのレーベルとも契約を交わしてないなんて信じられません。本人達が自由な音楽活動を
する為に契約を断っているか、さもなければ日本のレコード会社に良い音楽を探す能力が
欠けているとしか思えません。耽美好きでポップスもいける人は買わないと後悔しますよ。


Asriel - 月光蝶舞う深紅の花園 - Al phobis ★★★ (2007-02-14 22:26:27)

1曲目にしてアルバム中最も耽美さを感じる曲。
耽美なだけでなく、少女の笑い声などのエンターテイメント的狂気表現が鏤められており、ここでリスナーをアルバムの世界観に取り込もうという意欲の高さが感じられます。ここは大人しく、この雰囲気に酔い痴れて聴くのが吉でしょう。


Asriel - 月光蝶舞う深紅の花園 - nocturne ★★ (2007-02-16 11:45:34)

このアルバムはどの曲もシングル曲並みのキャッチーなメロディを聴かせてくれますが、この曲の歌メロはちょっと陰陽座のシングルっぽい雰囲気がある気がする。作曲を陰陽座、編曲をMALICE MIZERがやったらこういう感じになりそう。


Asriel - 月光蝶舞う深紅の花園 - 月纏の蝶 ★★★ (2007-02-15 17:39:24)

音自体はメタルと違いギター中心のものではなく、キーボードを軸に華麗に展開していく曲ですが、サビの疾走するリズムは明らかにメタルの影響下にありそうですね。ゴシック、メロスピ好き垂涎モノのメロディと疾走の兼ね合いです。また多くのメタルが持ち得ない「可憐さ」もあって個性がちゃんと出てるのが凄い。ほんとにインディーズ?


Asriel - 月光蝶舞う深紅の花園 - 深紅の花園 ★★ (2007-02-16 11:51:58)

このアルバムって、作品を通じて僅かずつ狂気が希望に変わっていっている印象なんですが、その希望がこの曲で実を結んだという感じですね。…こういうエンターテイメント的な狂気ってCoccoとかの本物の狂気と比べると一段低く見られてしまいがちですが、創造性の高さにおいては勝るとも劣らないんじゃないかと思います。このアルバムを聴けばそれが良く分かる。


Asriel - 月光蝶舞う深紅の花園 - 瞳に映る最期の憧憬 ★★★ (2007-02-16 11:48:33)

この曲は他の曲と比べると、ややメロディがポップな感じがします。
なんとなくドラマやアニメのエンディングになりそうな感じ。絶対悲劇系のドラマですが…。メロは普遍的な魅力があると思いますが、アレンジはもちろん彼ら流儀のウルトラ・シンフォニックスタイルなのでご心配なく(笑)


Asriel - 月光蝶舞う深紅の花園 - 眠りの森が魅せた夢 ★★★ (2007-02-16 11:42:47)

この曲はメロディの流れが非常に美しいです。
多くの文学者達がテーマにした、「愛と死」を耳で聴く形に昇華したかのような、極上のロマンティシズムを感じるメロディ。サビ前などコケティッシュさを発揮し耽美さを濃くするヴォーカルも良い感じです。


Asriel - 夢の繭紡ぐ盲目の輪舞 - ゲルゲの舞踏 ★★★ (2007-05-03 15:58:33)

音の陰から妖精が悪意を込めた眼でこちらを見ていそうな、魔性の雰囲気が濃密な、蟲惑的極まりない楽曲。どんどん戦慄が加速していき、緊張感が頂点に達した所で繰り出される疾走パートは、あまりにもかっこよすぎ。
…しかし、ここが非HR/HMアーティスト(メタルと全く関連が無いものは×とはいえ)への発言もOKな、他ジャンルに寛容なサイトで本当に良かった。こんな素晴らしい曲に推薦コメント書けないんだったら、それこそ悔しさで死にそうです(笑)


Asriel - 夢の繭紡ぐ盲目の輪舞 - 雪月花 ★★★ (2007-05-03 16:05:08)

日本的な「儚さ」や「切なさ」といった「ワビ・サビ」と、ゴシック由来の煌びやかさが極めて高い次元で交錯する至高の名曲。元から持つゴシック要素に加えて、こういう和を取り入れても全く違和感無く、素晴らしいものを作り上げるセンスに脱帽です。


Asriel - 夢の繭紡ぐ盲目の輪舞 - 夢纏の繭 ★★★ (2007-05-03 16:01:41)

これはかなりメタラー受けするんじゃないでしょうか。
曲に挿入される、ギターのちょっとしたリフやフレーズが実にスリリングでかっこいい。…っていうか、ソロはモロにRAPHAELの「Sacrifice」なんですが。メロディそのものの類似性は元より、区切り方までそっくり。やっぱり黒瀬さんってメタラーなんでしょうか。少なくともメタル好きではありそう。


B'Z - ACTION - 永遠の翼 (2007-06-04 17:05:56)

う~ん…壮大さには感じ入るものがあるけど、手クセを感じさせすぎるのがちょっと…


B'Z - ACTION - 光芒 ★★★ (2013-05-05 09:26:54)

元から超名曲のポテンシャルを秘めた曲だと思ってましたけど、案の定ライブで大化けしてましたね。この1曲を聴けただけでも、ACTIONのライブDVDを買った価値があるというものです。とにかく大サビの熱唱を通り越した、命を削るかの如き絶唱、そして松本さんのギターソロによる大団円…ちょっと凹んでる時に聴いたら無理矢理立ち上がらされるようなパワーを感じますよ。会場にいた人の中には、生きる気力を貰った人も少なくないんじゃないでしょうか。マジで。


B'Z - ACTION - 黒い青春 ★★★ (2008-06-19 23:14:29)

個人的にACTIONでのベストチューン。
アレンジも歌詞もメロディも全て印象深く、インパクトのある曲。この歌詞、共感するとかそれ以前に「凄い」と思いました。稲葉さんって結構いい年なのに、なんでこうポジティブにもネガティブにも過剰に傾く事のない、リアルな、現代の青春像が描けるんだろう…シンガーとしてのスキルだけでなく、イマジネーションの豊かさでもレベル高すぎです。


B'Z - B'z - Fake Lips (2003-12-24 22:14:23)

労働意欲を掻き立てられるようなコーラス(Nananana.....)が妙な味を出している一曲。特に肉体労働系ですね。Treasureの付録についていた、当時のインタビューではヘヴィでかっこいい曲らしいですが…なんかこのコーラス歌いながら穴掘ってそうなイメージ(笑)


B'Z - B'z - It's not a dream (2006-05-04 21:17:31)

なんか曲調といい、稲葉さんのノリノリな英語での語りといい、どうもB'zが体操教室で子供たちを前に演奏している場面が浮かんできてしまう…爽やかは爽やかでも、どうも「妙に」とか「どこかズレた」とか微妙な枕詞がついてしまう爽やかさなんですよね(笑)


B'Z - B'z - Nothing To Change (2003-11-26 08:06:39)

唯一の稲葉さん作詞ではないバラード曲。
歌が若すぎます(笑)。ちなみに「亜蘭知子」は作詞家兼シンガーで、「渚のオールスターズ」ではTUBEと共演、「BOYS ON THE BEACH」ではステキな歌声も披露されています。話が逸れてすみません。


B'Z - B'z - だからその手を離して (2003-12-24 10:05:32)

言わずと知れた、B'zのデビュー曲。
…っていうか、「フる側」の気持ちを歌った曲(需要あるのか!?)でデビューしちゃいました(笑)。「目も眩むような僕のMAIN STREET」と怖いもの知らずな詞です。


B'Z - B'z - ハートも濡れるナンバー ~stay tonight~ (2004-01-06 21:05:48)

この曲そのものはまあまあな出来なんですが、後の7th Blues収録のリテイクがB'z屈指の素晴らしさなので★を入れます。
個人的にはLIVE THE RIPPERのバージョンがかなり好き。


B'Z - B'z - 君を今抱きたい ★★ (2003-12-24 22:14:08)

一枚目の中では出色の出来でしょう。
メロディもキャッチーだし、言葉の乗せ方も割と上手いです。むしろこれがシングルでもいいと思いました。


B'Z - B'z The "Mixture" ★★ (2004-01-08 10:22:00)

このアルバムが出た事で、カップリングの為にシングルを買わなくてもいい、もしくはいちいちCDを入れ替える必要が無くなったのは結構嬉しいところだと思います。
…そういうのを抜きにして考えると、前作のベスト2枚と比べて選曲はややロック方向に傾いていますね。特に松本さんのギターが超かっこいい「MOVE」、稲葉さんの挑発的な高音が冴え渡る「FUSHIDARA 100%」、イントロから泣きのフレーズを堪能出来る「The Wild Wind」など、カップリングには勿体無いような曲が多く収録されていて、もし持っていないなら迷わず「買い」なアルバムだと思います。
また、初期の頃の曲も取り直しているので、カップリングを全て持っている人も購入する価値があると思います。特に、ポップな「OH!GIRL」のリフがあんな厚みのあるギターになっていたことに驚きました(笑)。
それと忘れてはいけないのが、未発表曲「あなたならかまわない」の収録でしょう。「あなたならかまわな」までの全てが「ア」段の音で作られたタイトルが面白い(笑)


B'Z - B'z The "Mixture" - Fushidara 100% ★★ (2004-01-08 10:21:42)

B'zにしてはかなり目立つキーボードに挑発的な高音ボーカルをフィーチャーしたなかなかかっこいい曲。
この曲はサビ前のフレーズが特にかっこいいです。


B'Z - B'z The "Mixture" - Kara・kara (2006-05-03 23:05:28)

この曲の「♪カラカラに~」と、裸足の女神の「♪OH MY 裸足の~」と、愛ままの「♪愛のままに~」のメロディって個人的に被る(笑)。その3曲のなかでは一番好きです。サックスが良い感じ。


B'Z - B'z The "Mixture" - Move ★★★ (2004-01-08 10:21:54)

とにかく松本さんのギターがかっこ良過ぎる超名曲!!
イントロのオルガンと絡むリフなんてB'zの中でも切れ味は1、2を争うかっこよさだと思います。
サビ前のフレーズや稲葉さんの軽く入れてるフェイクもはまっている快作。オススメ!!


B'Z - B'z The "Mixture" - The Wild Wind ★★★ (2004-01-06 21:07:00)

イントロから渋くかっこよく決めてくれる名バラード!!
確かライブでは稲葉さんもアコギ弾いてました。聴き込むにつれ良さが分かってくる曲だと思います。


B'Z - BAD COMMUNICATION - BAD COMMUNICATION ★★★ (2004-01-06 21:07:12)

おそらくB'zブレイクの一端を担ったであろう、メロディアスでダンサブルなノリの良い曲。
この曲は何が良いかって、歌詞が面白い(笑)
「直立不動 Nights♪」


B'Z - BIG MACHINE ★★ (2003-12-24 22:13:00)

個人的に「GREEN」は「Blue sunshine」と「The Spiral」しか胸に来るものが無く、「もうB'zファンも潮時かなぁ」と思いかけていた私を一気に引き戻したアルバムです。
特に①②③④の流れはもう連続技といってもいい並びで、名曲「恋心」のメロディを密かに使った⑤でとどめを刺し、そしてシングルのリテイク(こっちのアレンジの方が遥かにかっこいい)⑥でもう死んでいるのに更に頭蓋を蹴っ飛ばす、という感じでその完成度には圧倒されます(ついでに美しいメロの⑨で天国へ・笑)。更に更に、アルバムの一番最後に最近B'zに欠けていたと思われる「男くさいノスタルジア」の垣間見える超名曲「ROOTS」が存在することでこのアルバムは名盤になっていると思います。
「最近のB'zはどうも…」と思う人にこそ聴いて欲しいアルバム!!もちろん往年のファンの方も(そういう人は既に聴いていると思いますが)。