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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8001-8100

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8001-8100
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彩音 - 嘆きノ森 - 嘆きノ森 ★★★ (2008-03-29 20:27:46)

どこかオカルトっぽい雰囲気があって、アルバムの中では異色な曲。
こういうトラッドっぽい叙情的メロがあってちょっとゴス入った日本特有の曲調って個人的には凄くツボ。この人のヴォーカル、この手の曲にも良く合うんですね。アレンジも凝ってて、ムードのある曲なのでメタラーにもお勧め。


埼玉最終兵器 - Deceitful Wings (2007-02-14 01:22:00)

RPG「イリスのアトリエ」の音楽をHR/HMにアレンジしたアルバム。
2005年発表。

このアーティストはこれしか持ってないんですが、ゲーム音楽をHR/HMにアレンジするという分野ではかなり有名らしいですね。確かに評価が高いだけあって、テクニカルなギターソロ、ハモンドを始めとして曲に彩りを与えるキーボード、打ち込みとは思えないほどに躍動感溢れるドラムなどを用いて本格的なハードロックにアレンジしてます。

メロディは民族的な要素の取り入れ方の上手さには定評のあるガストのサウンドチームなので申し分無し。ファンタジックで勇壮だったり、妖しげで幻想的だったりといったメロディが楽しめます。それがメタル要素と組み合わさるとなかなかに独特な雰囲気でいいですね。

全体的に悪くないんですが、リフについては結構不満も…。
なんかアルバムを通して終始ザクザク刻んでばかりの印象。確かに「巨大遊戯盤(VER-2)」等のそれは痺れるくらいキレがあるし、一曲聴くならかっこいいんですが、それがずっと続くと正直飽きちゃいます。せっかく腕利きのギタリストを雇った事ですし、もっと多彩なリフを弾かせても良かったんじゃないかと思います。ここら辺は正直Jill's Project辺りと比べるとちょっと差を付けられてしまっている感じ。ソロはかなり良いんですけどね…。

とは言っても、アトリエのメロディが本格的なHR/HMにアレンジされているのでシリーズのファンならば買いでしょう。でも、欲を言えば「白夜幻想譚」をヴァイキングメタル風にアレンジするくらいの突飛さがあれば、私的には更に良かったかも。


埼玉最終兵器 - Deceitful Wings - Deceitful Wings(album Mix) ★★★ (2007-02-14 01:01:11)

タイトルトラックだけあってアルバムでも突出した名曲。
とにかくメロの展開や鮮やかさが素晴らしい。サビ部分は「フォルクスリート」に入ってた「郷里はるか」と同じですよね。同じメロなのに、郷里~では牧歌的、こっちでは勇壮と全く異なる印象なのが凄い。


埼玉最終兵器 - Deceitful Wings - 還らずの塔 (2007-02-14 01:03:09)

もはやミニマリズムすら感じるほどの刻みリフがいまいちですが、そこに乗るギターソロやキーボードが良い感じ。全体的に妖しげな雰囲気の曲。


埼玉最終兵器 - Deceitful Wings - 巨大遊戯盤(ver-2) ★★★ (2007-02-14 01:07:36)

アルバムのラストを飾るボーナストラック。
「巨大遊戯盤」からして本編でも「DECEITFUL WINGS」と並ぶ名曲でしたが、それを鋭利なリフと疾走感溢れる展開で更にパワーアップさせてます。もはやボーナストラックの域を越えて、アルバム一の名曲といえるかも。このアーティストの底力を見た気がした。


埼玉最終兵器 - Frenzy Frenzy ★★★ (2013-12-23 16:11:45)

2012年発表の東方メタルアレンジアルバム。
AETHERのEru氏とのコラボ作品で、SSHは半数の曲を担当。
ちなみにボーナスでライブ音源が1曲収録されてます。

SSHは以前アトリエシリーズのメタルアレンジをメジャーでリリースしてるのを聴いたんですが、正直今ひとつな印象だったんですよね…。ですが、この作品を聴いて見直しました。アレンジセンスが格段にレベルアップしたんでしょうか、それともアトリエの時はメジャー進出で緊張してたんでしょうか(笑)。ともかく、プロも多数紛れ込んでる東方同人メタルのシーンでもかなり質の高い一枚ではないかと思います。

今作では、アトリエアレンジの時に感じた引っかかる部分が、完璧に改善されているように思います。特に煮え切らなさを感じたリフは、信じられないくらい良くなってると思う。スラッシーにキレ良く刻むだけでなく、その中にメロディアスなフレーズも仕込んできてかなり熱い!アトリエの時よりも格段に生き生きしたメタルサウンドが実現している印象。

また、「上海紅茶館」ではダンスビートやラップの導入もあったり、半ばメタルを逸脱するアレンジも見受けられますが…リフのかっこよさ、切れ味はそのままに、音色を工夫する事でしっかりダンサブルなリズムに合わせてあるのが素晴らしい。「無何有の里」でのベース強調したダンサブルパートの導入といい、メタルのかっこよさを崩さずにこういうアレンジをしてるのが良いですよね。

また、Eru氏のアレンジは正直当たり外れがある(「フォールオブフォール」はヘヴィなだけで原曲メロディのドラマ性が死に掛けてる感じ)気がしますが、やたらとドラムパートがかっこいい「ネクロファンタジア」、インダストリアルでミステリアスな「平安のエイリアン」など、SSHとは異なる路線のアレンジも多く、アルバムを更にバラエティ豊かにしていますね。

個人的にはトランス系のシンセの音色ってそんなに好きじゃないので、その音色が多用されていることだけが唯一不満ではありますが、まあそれは完全に好みの問題でしょう。東方同人メタルが流行する以前からゲームのメタルアレンジを手掛けていた、大家としての威厳を見せ付けるかの如き質の高いアレンジ作品です。…ぶっちゃけ東方メタルアレンジはもういいかな…と思ってましたが、これは買って本当に良かったと思う。


埼玉最終兵器 - Red Lucifer Rising (2007-03-19 23:54:00)

RPG「イリスのアトリエ エターナルマナ2」のHR/HMアレンジ。
「DECEITFUL WINGS」に続く作品。2006年発表。

良い所も悪い所も、前作からそのまま引き継いでいるという印象の作品。キーボードの音色に変わった物を取り入れたり、リズムにパーカッシブだったりトランシーだったりする要素を取り入れたり、聴き手の関心を惹き付ける為の工夫は前作よりも成されていると思います。「皇牙」の独特なリフの音色なんかも好き。

…でも、聴いていて飽きないかと言われると、頷けない部分もあったり…。他の高評価なメタルアレンジ、例えばJill's ProjectやThe Black Magesなどはどの楽器がどうメロディを担当するのかのバランスに長けているのに比べ、この作品ではメタルリフをバックに似たような音色のシンセが延々と主旋律を担当し、思い出したようにギターソロが入るというアレンジが余りにも多すぎてうんざりしてくる…。

アレンジの巧みさで上記のアーティストに勝てないなら、インストであることを利用して、他のヴォーカルがメロディを担当しないメタル(メロデス、メロブラ等)の要素を取り入れるとかの工夫が欲しい所。正直、これではHR/HMのヴォーカルをシンセに差し替えたものと変わらないのでは…。しかも相変わらずリフは微妙で、一般的なメタルと比べて特に秀でているとは思えない。これだとメタルファンは納得しないだろうし、トラッドっぽいメロディの曲は意図的に外してあるので、ガストの音楽のそういうメロディが好きな人にもアピール仕切れてない印象。

…かなりキツめに書きましたが、ガストの音楽もメタルも好きなので、その二つが合わさって出来る「化学反応」を、どうしても期待してしまうんですよね。悪い作品だとまでは言いませんが、まだ「化学反応」と言えるほど凄くもない感じ。もしも次(グランファンタズム?)もあるなら、このモヤモヤを吹き飛ばすような傑作を期待。


埼玉最終兵器 - Red Lucifer Rising - Carmine ★★★ (2007-03-19 23:31:14)

メタル色は薄めですが、アルバム中一番好きかも。
透明感のあるメロディと、華麗なピアノソロが素敵。
赤というよりクリアブルーっぽい雰囲気の曲。


埼玉最終兵器 - Red Lucifer Rising - 皇牙 ★★★ (2007-03-14 01:51:46)

ノイジーなギターリフといい、三味線のようなキーボードといい、特に「音色」へのこだわりが感じられるアレンジが特徴の曲。ぶっちゃけ原曲はあまり好きではないんですが、この曲はアレンジとギタリストの貢献でかなり良くなっていると思います。打ち込みverのギターの音色は味気なかった…。


桜牙 - 新選組魔戦記 ★★ (2011-05-16 21:41:17)

2011年発表の1st。

この前に二枚のEPも出してるんですが、ジャケ買いならぬ「ジャケ買い控え(笑)」していたものの、試聴して良かったのでEPと纏めて購入。どうも最近のDRAGON GUARDIANって(1st、3rdに比べて)実力を出し切れてない印象があったんですけど、ようやく「クサ度」で1stに匹敵するアルバムをリリースしてくれたって感じです。まあ、この「クサ度」はKNIGHTS OF ROUNDのYazin氏の貢献も大きそうですが。

スタイルは三味線や尺八など、和楽器の音色を派手に鳴らしながら疾走するメロスピを中心に、「桜咲く場所」のような卒業系っぽい?メロディがあったり、ジャケのキャラが楽器持って演奏してそうな「ハチャメチャな日々」があったり、なかなかバラエティ豊かな作風。もちろん語りも入りますが、妙にプロっぽいと思ったら「レールガン」「コードギアス」に出演されてた方だそうで。この二つ、アニメは見てないんですが、漫画は読んだのでちょっと親近感。

まあ、DRAGON GUARDIANとKORのコラボなので、ギターソロやリフを始めとした演奏面では全く不安がありませんが…問題は、ドラガ1stを超える歌メロを書けるのか?という問題。実際、超えたとは思いませんが、ここ最近のドラガ関連の作品ではかなり良い線ですね。基本的に和風もしくは歌謡曲っぽいメロですが、特にYazin氏の書くメロは、J-POPっぽいキャッチネスがありつつ、J-POPより長くてドラマティックなのが素晴らしい。ポップスの感性とメロスピの感性を上手く折衷してます。

また、ヴォーカルも悪くないです。
「紅き涙」「破邪の瞳」のようなパワーが要求される曲では、Middleislandを思わせる情念を込めた歌唱を聴かせ、「粉雪ニ吠エル義士」では繊細で機微に富んだメロディを情感を持って歌い上げ、曲の良さをより引き出してる印象。「ハチャメチャな日々」は…まあ、あれはあれでありなんでしょうかね…。上手い割に、こなれてないと言うか、微妙に素人っぽい形振り構わなさがあるのが良いと思う。

ただ、問題なのはデビューEPに入ってる「護国の刃」がこのコラボの作風を1曲で過不足無く表したような名曲なんですが、このアルバムにそれを超えると思う曲が入っていないこと。「粉雪~」は良い線なんですが、「護国の刃」クラスの名曲があと1つあったら、ドラガの1stや3rdに匹敵する、尖ったアルバムになったと思うのに残念です。

という訳で、クサメタル好きでアニメチックな語りが好きな、もしくは入っていても別に構わない人なら購入の価値は十分ある作品。ただ個人的には、ジャケは好きじゃないですね…萌え系の絵なら萌え系の絵で構わないんですが、「レールガン」「コードギアス」みたいな絵柄の方が私としては受け入れやすいです。それなら、むしろプラス要素。まあこのイラストもインパクトはありますけど…。


山本弘 - プロジェクトぴあの ★★ (2014-08-22 23:48:27)

つい先日(今週の頭)発売されたSF小説。

同作者の「地球移動作戦」の前日譚に当たる話で、宇宙技術に革新をもたらした装置「ピアノ・ドライブ」の製作者である、結城ぴあのという人物の物語。ちなみに「地球~」のストーリーを踏まえていないと意味不明になる箇所とかは特にないので、そちらを読んでなくても問題なく楽しめます。新刊と繋がりがあるという事で「地球~」を同時購入した人は、むしろ先にこっちを読むのもアリかも。「地球~」の冒頭はある意味盛大な(そして公然の)ネタバレですし。

…実は私は、どうもガチのSF小説って苦手なんですよね。宇宙が舞台となるSFって、例えば宇宙船だとか宇宙ステーションだとかの描写だったり、宇宙の航行を可能にするための理論だったりに文章を割いてる事が多くて、ぶっちゃけ読んでて面倒臭くなっちゃう。映像ならともかく、小説ならもっとドラマ的なものが読みたいな…って感じで。その点、この作品は私でも楽しめるSFでした。そういうガジェットの描写も(大いに)あるんですが、基本的に結城ぴあのがどういう人物で、どのような人生を生きたか、という物語なので。

この作者は、例えば「アイの物語」「去年はいい年になるだろう」のアンドロイドの思考様式だったり、「神は沈黙せず」の超常現象の理由など、一般とは異なる価値観を提供したり、既存の価値観を引っ繰り返す事でセンス・オブ・ワンダーを提供するのが上手いという印象なんですが、この作品でもそれは存分に発揮されてますね。

特に「人間とは異質の考え方をする突然変異体」だと割り切って描かれたという「変なヒロイン」結城ぴあのの他キャラとの対話のシーンはかなり面白かったです。語り手である昴との会話における全く共感できない倫理観だとか、同期アイドルとのボケと突っ込みみたいな会話だとか。トーク番組出演時の「穴に入れるのが目的だ」は危うく吹き出しそうになりましたもん(笑)。あとラストの昴との絡みも好きですね。ああいう行為で心変わりする展開がどれだけ多いか、そしてどれだけ萎えるか…。そのお約束への萎え感情を作者は心底理解していて、アンチテーゼとしてああいうシーンを入れたんじゃないでしょうか。

この小説、作中で展開される理論が難解(東野圭吾氏の「超理系殺人事件」を思い出した)なんですけど、高校の物理や数学で躓いていた私にでも読めるような配慮が成されているのが良いですね。科学的説明の部分を読み飛ばしても支障なく楽しめるように書かれているというか、極端な話、「天才なヒロインが物理法則を覆すような発明をして技術革新を起こした」くらいの認識でも大丈夫な感じ。文章はむしろ読みやすく書かれてますし、理論的な部分が書かれてる事で、分からない人間にも「なんとなく凄そう」というのは伝わりますし(笑)。上手い事ハク付けになってると思う。

…と言っても、話が大きく動き、結城ぴあのが持っている「価値観」の描写が少なくなり、本格的にSF的になる後半部は(自分の好み的に)ちょっと辛い部分があるので、☆は2つ。それにしても、この作者の作品でアイドルを扱うと、毎回ヴァーチャルアイドルがリアルアイドルを駆逐する描写がある気がするなぁ…。そしてヴァーチャルのリアルへの優位性の描き方は毎回なんかズレてると思う。


山本弘 - 詩羽のいる街 ★★★ (2014-06-29 00:07:33)

2008年に単行本として出された小説。2011年に文庫版も出てます。

お金や家を持たず、人との繋がりの中で暮らす女性、詩羽。人と人とを繋げる触媒としての才能を持ち、「人に親切にする事」を生業として生きる彼女の、日常や人々との触れ合いを描いた作品。ぶっちゃけあらすじだけ読むと、そこまで好奇心を掻き立てられるような感じはしないんですが…これ、滅茶苦茶面白かったです(笑)。

まず言いたいのが、これは「物凄く贅沢な小説」だという事。
作中に登場する作品が、それだけで単行本出せそうなくらい面白そうなんですよね。例えば、幽体離脱の能力を持つ少女が、あるきっかけで大気圏外に人々の叶わなかった想いの残滓が漂う場所を見つける「衛星高度の魅祐姫」や、ほぼ全能の力を手にした少女の顛末を描いた「戦場の魔法少女」は、筋書きだけ読んでもエンターテイメントとして非常に面白く、かつ教訓も含んだもの。

しかもこれらの作中作品は、作者や読者などのキャラクターの心情と絡めたり、物語における重要な伏線となったりしながら、その内容が語られるんですよね。特に「戦場の魔法少女」は、その壮絶なストーリーを思いついた発想力と、それを本編の展開と絡めてグイグイ引き込んでいく筆力に感嘆。最初は、こんな面白そうなストーリーを作中作品だけで終わらすのは勿体ない…と思ってたんですが、再読したら、これは最高の素材を最高の方法で調理したと言えるのでは…と思うようになってきました。

もうひとつ大きな魅力としては、キャラクターの会話などに筆者の主張や、思ったであろう事が滲み出ていて、エッセイ小説的な楽しみ方が出来る事ですね。第1話での編集者が漫画をスポイルする事についてや、商業出版のボッタクリ振りなどを始め、そこだけ読んでも興味深いと思えるような箇所もかなりあります。第3話の「『今まで通りの生き方を続ける事』が人生の目的になってしまっている人」という表現なんて、正に自分の事を言い当てられたようでドキリとしました。

個人的に地味に共感できたのは、第1話の主人公がパソコンの不具合を診るパートでの、喫茶店マスターとの会話。「不正な処理を行ったので強制終了されます」じゃないだろ、「申し訳ありませんが、このプログラムは不具合が生じたので終了させて頂きます」、だろ。…全くだ(笑)。エンタメ作品って、筆者の主張が過ぎると辟易してしまう事も多いですが、この作品はむしろ主張が強く出てる箇所の方が面白いと思ったり。「衛生高度」の魅祐姫と城主の会話とかはその典型ですね。あそこは共感というか、グッと来ました。

ただ、詩羽のキャラやその日常を描く、優れた導入部である第1話、自殺しようとしている少女を止めようと奮闘する第2話、悪意を街にバラ撒く人間との対決を描いた第3話に比べ、お祭りのオリエンテーリング中心の第4話が、いまいち盛り上がりに欠けるのは個人的には不満かも。まあ、第4部も今までの物語を踏まえた上での心情描写や、オリエンテーリングの謎解きがとある伏線になってたりといった仕掛けがあって、面白いといえば面白いですが。第3部までにはしっかり感じられた、エンタメとしてのスリルが若干足りないというか。

一本の小説に、ライトノベル数冊分のストーリーとエッセイをぶち込んで、尚且つハートフル(not onlyハートウォーミング)なエンターテイメントとして成立させた、盛り沢山で素晴らしい作品。これを読んで、これからこの人の新刊はなるべく出たらすぐ買おう…と思いました。確かに筆者の主張が強く感じられる分、説教臭いという意見も分かるんですけど、説教自体が面白くて聞き入ってしまう感じです。あと読後にポトフが食べたくなります(笑)。


山本弘 - 神は沈黙せず ★★★ (2014-07-29 21:52:42)

2003年にハードカバーにて発表された小説。
2006年には上下巻仕様で文庫化もされています。

この人の小説はこの作品で初めて読んだんですが、衝撃を受けましたね。こんなアイデアをこんなスリリングに見せてくれる作家がいたんだ!と。小説にしろゲームにしろ、本当に優れたエンターテイメントって、その面白さを他の人にも知ってもらいたくていてもたってもいられなくなるような衝動に駆り立てる力があるものですが、私にとっては正にそんな作品でした。

「世界が実は××である」というネタ自体は、ちょっと読書好きな人ならすぐにでも似たような設定の話を幾つか挙げられるくらい良くあるものですが、その掘り下げ方が「良くある」というレベルを明らかに逸脱していて、そこが非常に面白い。例えば、世界の軋みの一例として、「パイオニア減速問題」や「ウェッブの網目」など、虚実織り交ぜて具体的な現象が挙げられているんですが、これらの例とストーリー展開が相俟って異様なリアリティが生まれていて、読んでて引き込まれるんですよね。良い意味で、ハッタリをかますのが凄まじく上手いというか。

更に、そのネタが暴かれて、それで終わりという訳ではないのが素晴らしい。世界の仕組みが分かった事によって、超常現象の起こる理由から宗教の興る理由、人間、ひいては世界の存在する理由まで、あらゆる事柄に納得の行く理由付けがされてしまうのが、怖くも興味深く面白い。「何故、今、世界の仕組みが暴かれたのか」そのタイミングにさえ必然性がありますからね。また、「記号着地問題」などの脳科学的分野に踏み込んだり、一見理不尽な話に思える聖書の「ヨブ記」に一つの合理的な解釈を試みたりなど、様々な方向から読み手の好奇心を刺激してくれます。ある意味、非常にサービス精神旺盛な作品だと思う。

ただ、これ以上ないくらいに好奇心を満たしてくれる作品ではあるんですが、かなり灰汁の強さもあるんですよね。まず一つは、情報量が過多な事。超常現象の事例を長々と羅列した箇所とか、どうでもいいようなマヤ歴の単位とか、リアリティを持たせたいのは分かるけど、正直読み飛ばしの対象でしかないです。南京大虐殺のようなタッチーな問題に敢えて触れる必要性も、はっきり言ってあまり感じられなかったかも。この部分も、ストーリーの大筋と関係ない資料がズラズラ並べられていて若干うんざりしますし。

個人的には、主要な登場人物がいまいち好きになれなかったのもマイナスですね。ヒロインの優歌は占星術の衰退を喜んでいたりなど、非合理的な考え方の人間を見下している感じが鼻に付くし、その親友の葉月は本音の出し方がわざとらしくてリアリティに欠ける感じがします。信念を否定され、希望が断たれてもその直後に好奇心から災害を見に行っちゃう強メンタルな加古沢や、真実と幸福の間で苦悩する姿が印象的な大和田氏なんかは、良いキャラクターだと思うんですが…。どうも主要なキャラの性格付けはストーリーありきでなされている印象が拭えません。

ともあれ、人に話したくなるほど面白い小説だったのは間違いないです。既読の人向けに言えば、この小説は非常に感染力の強いミームと言えるでしょう(笑)。この人の本って、何かしら好奇心を満足させてくれる要素があって好きなんですが、これはその中でもその部分にパラ全振りしたような傑作だと思います。お勧めです。


志方あきこ ★★ (2005-12-25 02:28:00)

凄く信頼してるレビューサイトでのレビューを見て興味を持ったんですけど、
このアーティストマジで凄いです…間違いなくここに登録される価値はある人だと思います。
2005年はポップスではALI PROJECTとこの人を知れただけでも凄く価値のあるものでした。
とりあえずゴシックメタルの耽美性や幻想性、民族音楽の親しみやすいメロディ、
ポップスのキャッチーさが好きな人は「廃墟と楽園」はマストです。
しかしこの人、同人音楽出身らしいですね。ゲーム音楽などにも参加してるとか。
正直にいうと同人ってや○いとかそういうイメージがあって、そういった音楽にも
少なからず偏見があったんですが、この人の曲を聴いてそういう偏見をもっていた
事すら恥ずかしく思ってしまいました。数々のアニメソングを作っている
ALI PROJECTも素晴らしかったし、このジャンルってこういう凄いアーティストが
ごろごろいるんでしょうか?だとしたらもっと詳しく知りたいです。
でも、こういう素晴らしい邦楽と出会うと洋楽至上主義者に説教をしたくなる(笑)
やっぱり日本の音楽って素晴らしいです。


志方あきこ ★★ (2006-01-20 21:20:00)

>pandaさん
名前出しちゃって大丈夫でしょうか?まずかったら修正します。
「歌姫バカ一代」っていうサイトです。少し前に閉鎖してしまったようですが、
今のところレビューはまだ残っているみたいですよ。
凄く詳しいレビューでとても参考になります。ルルティアもそこで知りました。


志方あきこ ★★ (2006-01-21 15:50:00)

>pandaさん
あ、本当だ、即レスになってますね(笑)
あのサイト、確か天野月子の曲レビューを探してて辿りついたんですが、凄いですよね。
私もあれぐらいのレビューが書けるようになりたいですが、知識も文章力も…
あそこでしったGATEというバンドも大当たりでしたし、ほんと良いサイトです。
…って、修正できなくなってしまった(汗)多分大丈夫だと思いますけど…


志方あきこ ★★ (2006-01-21 22:01:00)

この人ってエイベックス所属なんですね。
エイベックスっていうとCCCDという世紀の愚行や、ノマネコ問題とかで悪印象が
ありますけどこういう素晴らしいアーティストや、Janne Da Arcみたいな
地力のあるバンドなどとも契約してるし、最近は結構良い感じなのかな?
あの気難しそうな(失礼)キリトさんですら褒めてたし。
そういえば、志方さんはアルトネリコというゲームに参加するらしいですね。
でも、そのジャンル名「ムスメ調合RPG」って…なんじゃそりゃ(笑)
ガストのイリス1、2は面白かったし音楽良かったけど、食指が働かなさ過ぎる…


志方あきこ ★★ (2006-01-22 10:55:00)

>pandaさん
ありがとうございます!!
そう言って頂けると本当に光栄と言うか、レビューしてて良かったと思います。
褒めていただいて本当に嬉しいです。結構好き勝手書いてるので(笑)


志方あきこ ★★ (2006-08-06 22:22:00)

ほんとに、この人の年齢知りたいですよね(笑)
ノルウェーのEMPERORなんて高校生かそこらであんな傑作アルバムを
作り上げてしまったのに、日本は…と思ってましたが、こういう才能がいるなら安心です。


志方あきこ ★★ (2006-11-02 19:59:00)

>カズチンさん
「RAKA」買われましたか。あれは凄い作品ですよね…。
情報の出所が分からないし、どこで読んだか忘れたんですけど、志方さんは
「NAVIGATORIA」には満足していないとか。それに加えて、「廃墟と楽園」
「緑ノ森で眠ル鳥」が両方ともコーラス重ねまくりな作品ということからも、
「RAKA」の方が本性なんじゃないかと思ってます。
でも確かに、ジブリ映画っぽいメロディ多いですね。
「謳う丘」とかアレンジはかなりキてますが、メロディはそういう曲と通じる
取っ付きやすさがありますし、「廃墟~」の「ラヂヲ予報」もサイトで
オルゴール版が流れてますが、もろにそっち系のポップなメロディですよね。
やっぱりALI PROJECTといい、ポップスは日本が一番良いと思います。
技量とかはともかく、独特の感性で聴き手の想像力を刺激してくれるというか…。
でも私はまだメタルからはまだまだ離れられないです。
一時離れかけたこともありましたが、IHSAHNのソロを初め、DEATHSPELL OMEGAや
FUNERAL MIST、極めつけにKEEP OF KALESSINの新譜みたいなのを聴いてしまうと…。
ブラックは毎年毎年高品質な新譜が出るので、離れたくても離れられないというか(笑)
日本のメタルもポップスと同じ位頑張って欲しいなぁ…
KEEP OF KALESSINとかFUNERAL MISTみたいなの出て来て欲しい。


志方あきこ ★★ (2006-11-05 23:42:00)

>カズチンさん
「RAKA」相当気に入ってるみたいですね。
「廃墟と楽園」も凄いですよ。私的には生涯のアルバム10選に入ります。
今もう一回選出したら、「RAKA」と迷いますが…。
「NAVIGATORIA」は、ポップなだけじゃなく音が繊細なのが良いですよね。
でも確かに、海外のポップスは掘り下げてまで聴いてないですからね…。
もしかしたら海外にも、探せばこういう才能はいるのかもしれませんね。
SSORCですか…一回試聴しただけなんですが、ノルウェーっぽいブラックメタル
だったように記憶してます。しかしバンド名、なんて読むんでしょうか…?
CROSSの逆読みですよね…ソークでいいのかな?それともそのままクロス?
私的には日本のメタルでは五人一首なんかは結構良かったです。
ちょっとヴォーカルが迫力不足ですが、プログレッシブな展開に乗せての
キーボードとバンド演奏の鬩ぎ合いが素晴らしいです。
Ihsahnのソロも良いですよ。KOKが無かったら今年の新譜で一番の作品です。
国内盤、なんか装丁がしょぼく見えるんですがちゃんと訳とか付いてるのかな…。
>せゃあがさん
レビュー見て頂いてありがとうございます。
私もポイント2倍の日まで待つ事が頭をよぎったんですが、発売日には
やっぱりいてもたってもいられずに買ってしまいました。
それぐらい期待しまくって買ったんですけど、期待を裏切らないどころか
それ以上のものを出してくるのは、流石志方さんですよね…。


志方あきこ ★★ (2006-11-06 10:46:00)

>せゃあがさん
いえいえ、こちらこそ私のレビューなんかを参考にして頂いてありがとうございます!!
やっぱり自分の好きな音楽の魅力を分かってもらえた時って嬉しいですよね。
ほんと、レビューやってて良かったと思う時です(笑)
ブラックメタルのお勧めですか…じゃあ遠慮無く書いちゃいます。
まずKEEP OF KALESSINの「ARMADA」。
ギターとドラムのテクは有り得ないほど凄く、マジで圧倒されます。
曲調もオーソドックスなブラックからヴァイキング風、スラッシュ風、
メロデス並の泣きメロを取り入れた曲まで幅広く、一枚で様々なタイプの曲、
それも非常に高品質なものを体験できるのでお勧め。ブラック特有のアングラ感は
希薄ですが、それは逆に初心者には聴きやすいと思うし、超お勧めの一枚です。
それとEMPERORの「PROMETHEUS」
これは典型的なブラックというより、ブラックの激しさを持ったプログレメタルと
言った方がしっくり来るかも。「一つでも音色が違っていたら全てバラバラに
なってしまう程に繊細」とも評される楽曲の構築性がとにかく素晴らしい。
同路線でもっと聴きやすい、IHSAHNのソロ「THE ADVERSARY」もお勧めです。
最後に、志方さんファンにお勧めと言う意味でPECCATUM「LOST IN REVERIE」。
これはぶっちゃけブラックじゃなくて、アヴァンギャルドダークロックと定義
されるようですが、バンドサウンドやキーボード、サンプリングなどを駆使して
作り上げられる、古代の水の都を思わせるような神秘的な空間は、表現は全く
違いますが「廃墟と楽園」で得られるような感覚と良く似ていると思います。
しかもこのアルバムはそこに雷雲が迫っているような不安感や、死が刻々と
迫り来るような絶望感を違和感無く曲に織り交ぜて来るのが素晴らしいです。
…と、志方さんのページに長々と書いてしまいましたがいいんでしょうか(汗)
迷惑だったらすみません。ブラック語らせるとアツイ人なもので(笑)
ブラックの名盤というとMAYHEMの1stやBURZUMの3rd、EMPERORの1stなどが
挙げられますが、初心者には(特に音質面で)アクが強すぎるように思います。
でもBURZUMの絶望感とか、MAYHEMの呪詛に包まれた雰囲気とかいきなり濃い物を
聴かせてみたい気もしますが(笑)。
でも、私の意見よりもネット上のブラック名盤集とかを見た方がいいかも。
多分初心者にPECCATUMみたいなブラックじゃなくて、ブラックから派生した
実験音楽を勧める人とか私以外にあんまりいないんじゃないかと思いますし(笑)


志方あきこ ★★ (2006-11-08 04:22:00)

う~ん、やっぱり初心者には国内盤出てる作品のが良いんでしょうか…。
AKERCOCKE、BEHEMOTH、MORTAL LOVE、GREEN CARNATION、SOLEFALD etc…
特にデス/ブラック/ゴシックにおいて、明らかに高品質でも日本盤が出ない
作品が多いので、どうも日本盤を出す基準って分からないんですよね…。
ゴシックのMORTAL LOVEなんてメタルでは最も取っ付きやすい部類なのに。
あのOPETHでさえ、STILL LIFE(名盤!)は出てないですし。
>せゃあがさん
その紹介で聴きたくなる…つまり聴きやすさよりも邪悪さの方に惹かれてしまうの
だったら、いきなりMAYHEMとか行っちゃっても大丈夫かもしれません。
ただ、音質のせいでインパクトは少ないかもしれませんが…「あれ、思ったより
激しくないじゃん」的な。でも良く聴くと激しさ以上の魅力があるんですけどね。
国内盤が出ている作品に限定するなら、私もEMPERORとDARK FUNERALはお勧め。
特にDARK FUNERALは分かりやすい激しさがある上に、リフがブラック以外の
何物でもない魅力に満ち溢れているので取っ付きやすいです。
EMPERORは2ndの曲は某B!誌で演奏の細部が分からないとか言われてただけあって
音質はごちゃごちゃしてますが、曲のクオリティは非常に高い上にブラックの
音に押し流される快感を味わえるのでお勧めです。3rd以降は音質も悪くないですよ。
ちなみに私が上で勧めている「PROMETHEUS」は4thです。
でも私的には一枚だけ勧めるならKEEP OF KALESSINのARMADA一択ですね。
シンフォニックではないですが曲がEMPEROR並に高品質で、一枚で多種多様な
ブラックの形を味わえるので、個人的にはこれしかない、って感じです。
音質も綺麗で取っ付きやすいと思うのに、なんで国内盤出ないんだろう…。
っていうか趣味押し付けてるっぽくてすみません。
…FUNERAL MISTやDEATHSPELL OMEGAも勧めようと思いましたが、流石に止めときます(笑)
(ちなみにこの二つは、ブラックの中でも邪悪さに特化したバンドです)
>カズチンさん
「廃墟と楽園」聴かれましたか!!
1stであの完成度と独創性と取っ付きやすさを全部兼ね備えてる作風はヤバイですよね。
初めて聴いた時、何故かEMPERORを思い出しました(笑)。
若い人が作っているのに、確かに荒削りな部分はあるとは言え、明らかにベテラン
ミュージシャンの作品よりも優れた部分があるという。
これが話題にならない日本の音楽メディアは死んでます(笑)
ALI PROJECTなどを正当に評価出来ない事でも死んでるので、もうゾンビ状態(笑)。
そんなだから最近の子供達は命の価値が分からなくなるんです(挙句酷い言いがかり)
しかし志方さん好きのメタラーはエクストリーム好きが多いんでしょうか。
なんとなく、作風的にはプログレ好きが多いと思ってたんですが…。
まあ、志方さんの曲もポップスの中では「エクストリームな」作風と
言えるかもしれないので、頷ける気もしますが。

すみません、また長くなりました(汗)。
なんか「志方あきこについて語れ!」というより、「志方あきこ好きの
メタラーが好きに語る場」になっちゃってますね(笑)


志方あきこ ★★ (2006-11-09 17:25:00)

>カズチンさん
なるほど…それなら知名度とかも関わってきますし、ただ単にクオリティの高い
音楽を作れば良いってもんじゃないのかもしれませんね。
でも2ndまでアングラ志向っぽい作風だったKOKはともかく、EMPERORのIhsahnが
関わってるPECCATUMが日本盤出ないのはちょっと納得行かないかも。
しかし、という事は1349は2ndが売れたんでしょうか…あんな邪悪な作品が(笑)
まあ「邪悪さ」は多くのメタラーにとってマイナスではないのかもしれませんが。
でも流石にDEATHSPELL OMEGAの国内盤は想像できません(笑)
>せゃあがさん
いや、きっと今頃土の中でミミズの宴会場に…もう言いたい放題(笑)
まあ雑誌はそれ自体を売らなきゃいけないから、高品質な音楽を読者に紹介する
よりも、売れてる物に目をつけなくちゃいけないからある程度は仕方ないですけど。
でも「廃墟と楽園」みたいな名盤が「アニメイト」などでしか取り扱っていない
っていうのは嘆かわしいですね。別にアニメはサブカル的だから駄目って
いうんじゃなくて、ああいう音楽に特化している訳ではないメディアの方が
音楽に特化したメディアより良い音楽を扱っているという状況が情けないです。
ちなみに私は最初は凄い戸惑ってましたが、それ系の店に入るのは慣れました。
「廃墟と楽園」に感銘を受けて、同人音楽も凄いって知ってからそのシーンを
ちょっと調べてたんですが、同人系はそういう店でしか扱ってないんですよね。
まあSOUND HORIZON、MAPLE LEAF、片霧烈火、JILL'S PROJECTなど良い
アーティストをいくつか発掘できたので後悔はしてません…いいのか自分(笑)。
でも、プログレに詳しい「WORLD DISQUE」で「廃楽」「緑ノ~」を取り扱ってる
というのは慧眼ですよね。やっぱプログレファンって尊敬してます。

志方さんの曲のベスト盤編集ですか…
「廃墟と楽園」は外せる曲が無いんですが(汗)。百歩譲ってメロが少し弱めな
「イゥリプカ」くらい。他は無理です…。「NAVIGATORIA」からはタイトル曲と
「花帰葬」は外せません。「RAKA」は日本語曲全部と、出来れば「黎明」も。
「星詠」はやっぱり「PAJA」は絶対外せないです。「謳う丘」は「RAKA」の方が
好きなのでそっちで。…全然絞れてないし。
二枚組みとかどうでしょう…ってまだフルは4枚でしたね(笑)
「花帰葬」のサントラ欲しいけど、ジャケがや○いっぽく買いづらい…(苦笑)
「花帰葬交響曲」もあんな感じのジャケになるんでしょうか…。


志方あきこ ★★ (2006-11-11 21:20:00)

>カズチンさん
IHSAHN頼まれましたか…今年のブラックは高品質揃いで良いですよ~。
INCANTATION、お勧め頂いたんですけどまだ聴いてないんですよね…
ブラックの新譜が一気に発売されたから、お金と聴く時間がなかなか…。
でもあれだけ信用できるレビュアーの方から支持を受けてるみたいですし、
品質は保証されてますね。いつか聴かないと…。
DEATHSPELL OMEGAは、日本盤の話が来ても断っちゃう気がします。
ブラックの精神的な面を愛しているようですし、日本盤みたいなバンドの謎めいた
イメージを壊しかねない物は出さなそうな感じ。メンバーを公表してなかったり
結構アングラで宗教的な雰囲気には気を使ってますよね。
…とかいって出たら出たで凄く嬉しいですけど。対訳も欲しいですしね。
口を出して迷惑だったらすみませんが、ベスト談義参加させて頂きます(笑)
…その選曲、なんか物凄い苦労の跡が見えるんですが気のせいでしょうか(笑)
っていうか「NAVIGATORIA」も「RAKA」もインストからオープニング曲の流れが
秀逸で、どっちも入れたくなるので困りますよね。
私もおそらくカズチンさんと似た選曲になると思います。
私好みにするならあえてオープニングの「大地の鼓動」を外して「ラヂヲ予報」の
オルゴールバージョン、「HARMONIUS」の代わりに「PAJA」、「睡恋」の代わりに
「迷夢」を入れるくらいですね。出来れば短い「SE L'AURA SPIRA」も。
それ以外は何も外せません(笑)。っていうか名曲揃いでこういう選出は困りますよね…。
「MAKEDA」も「NOTTE」も入れたい…ほんとキリがなくなりますもん。


志方あきこ ★★ (2006-11-12 22:01:00)

>カズチンさん
ブラックの話題も大丈夫だと思います。
流石にメタラーの全くいないファンサイトとかでブラックの話を延々としてたら
マズイですけど、ここでならいいんじゃないでしょうか。志方さんの音楽への
議論が盛り上がってきたらこの話題を打ち切れば良いわけですしね。
私は今年はブラックの新譜買いまくってます(笑)
特にKEEP OF KALESSIN、ABORYM、IHSAHNの新譜は感動する位素晴らしい…
この3枚は別格というか、ブラックの今までの名盤群を凌駕するぐらいの出来です。
今年のベストアルバム投票はどれに入れようか…。
どれも4ポイントとか半端な点数は付けられない雰囲気があるんですよね(笑)
他にもBLUT AUS NORDも他に無い鬱ブラックの形を作り上げていて面白いです。
CELTIC FROSTもレビューを見る限り物凄い良さそうなんですよね…。
昔のメタルって熱いイメージで敬遠してたんですが、邪悪さが遥かに強いとか。
でも冬にいくつかPS2で欲しいソフトが…メタル好きはやりくりも大変です(笑)
DEATHSPELL OMEGAの「KENOSE」はこれまた傑作ですね。
リフ音楽として究極だと思います…といったら言いすぎでしょうか。
…私は濃くてキャッチーなのが一番好きなパターンなので、やっぱり「PAJA」は
外せないです。「廃墟と楽園」はこのパターンの楽曲が多いですよね。
と書いてたら「CONTRASTO」も入れたくなってきた…。
「金環蝕」と変えようかどうしようか…。でも変えたくないような…。
しかし、来月で「廃墟と楽園」買ってからまる一年が経とうとしてますが、
この一年かなりの頻度で聴いていたというのに全く飽きる気配無しです。
っていうかまるで先月買ったアルバムかと思うくらい飽きない。
ALI PROJECTもそうですけど、やっぱり良く練られてる音楽という事でしょうか。


志方あきこ ★★ (2006-11-13 22:41:00)

>カズチンさん
3枚の中でも衝撃的だったKOKに全ポイント注ごうかな、と思ってます。
でもその3枚はどれも全ポイント注ぎたくなるくらいの作品なんですよね…。
そういえば今年はSLAYERも新作出てましたね。
ちょっと試聴しただけですが、リフがめっちゃかっこよかったです。
しかし、音楽探求の最終地点ですか…
私も数年前ムックに出会ったときはそう思ってました。
でもここ一年だけでもALI PROJECTや志方あきこさんの音楽を新しく知る事が
出来ているわけですし、これからも良い音楽と出会えていけるような気がします。
例えば志方さんの音楽を知って同人音楽を少し調べてみましたけど、私みたいな
シロウトがちょっと探っただけで、いくつか良いものを発掘出来ましたし。
これからはポップス以外にも色々と手を出していきたいですね。
ULVERとも接触があったノイズ系のMERZBOWとかちょっと気になってたり。
ただ、ALI PROJECTや志方さんの音楽は、最終地点と言うわけではないにしろ、
これからも長く聴き続ける音楽だとは思います。
っていうか、ここまで思い入れが出来た音楽を通過点にするなんて無理です(笑)
そういえば、志方さんの曲が少しずつカラオケに入り始めてますね。
「花帰葬」歌ってみたけど最後が難しくてグダグダになる…(笑)
でもやっぱり綺麗なメロディと言うのは自分で歌ってても気持ち良いです。
しかし、同人音楽はカラオケに入れられないっていうのは本当でしょうか…。
「MARE」とか凄い歌ってみたいんですけど。
ラストの低音~中音~高音で同じフレーズを歌うパートを、Attila風呪詛低音、
MARDUK風中音がなり、SORTSIND風高音悲鳴とかやったら面白いかも(笑)
っていうかそんな事したら志方さんの音楽への冒涜でしょうか(笑)


志方あきこ ★★ (2006-11-15 22:43:00)

>カズチンさん
カズチンさんが私の影響で志方さんの音楽にハマってくれたのだったら、
もう本当に感無量です。メタルの先輩ですしね。
アンビエントはブラック関連以外は聴いた事ないんですが、曲というよりも
音そのものを楽しむと言う点では似てるかもしれませんね。
BURZUM以外にもILDJARNやIhsahn、SATYRICON、DARKTHRONE、ILDJARN辺りも
アンビエントかそれに近いプロジェクトをやってますが、頷けるかもしれません。
カラオケ談義ですが、「朔」はともかく、「鴉」はかなりコアですね~。
DEATH EDUCATION※○×★πξ●グゥエェェェアアァァァ!!!とかやります(笑)?
私はこないだ親しい友人間だけでカラオケオールしてきましたが、メイデンの
「審判の日」をMAYHEMのManiac風に歌ったりして楽しかったです。
それをやったら「腕を上げたな」とか言って褒められました(笑)
今度はSORTSIND風に歌ったりしてみたいですが、流石に恥ずかしいです(笑)
私も音楽探求は一生の趣味にすると思います。
でも、新しいジャンルに手を出す時ってかなり勇気と思い切りが要りますよね。
メタルでもKHANATEとかborisとか気にはなっているんですが、そういう理由と
金銭的な理由からまだ手が出せていないような状況です。
それに加えて現在好きなジャンルに気になるアルバムが多いというのも…難しい。
しかしカズチンさんは凄いですね…今月まだ半分しか過ぎてないのに…。
一日一枚のペースじゃないですか(笑)。私は一週間に1~2枚くらいです。
でも12/6は好きなアーティストが4組も新譜出すので大変な事に…。
>せゃあがさん
国内盤出てるEMPERORやDARK FUNERALが置いてない専門店ってどうなんだ(怒)
私なんてEMPERORは近所の新星堂で買いましたよ…。
こうなったらAmazonとか、通販で買ったほうが早いかもしれません。
「へんないきもの」は私も図書館で借りて読みました。生き物って和みますよね。
図鑑で見るぶんには、結構グロテスクな生き物も嫌いではなかったり。
「花帰葬」は難しいですが、あれでも志方さんではポップな方ですよね…。
「NAVIGATORIA」なんてグダグダになるのが自明の理なので、歌おうとも
しませんでした(笑)。でもやっぱり同人音楽の配信は難しいんですか…。
「ラヂヲ予報」が歌ってみたかった…。
ベスト選曲のほうも拝見しましたが、ラストを「CONTORASTO」で締める辺り
相当こだわってますね。


志方あきこ ★★ (2006-11-16 23:11:00)

>カズチンさん
いえいえ、先輩なんてとんでもないです(笑)
でも確かに日本人アーティストって躊躇しますよね…最近見つけたのでは
SOUND HORIZONがかなり良かったんですが、同人出身だしジャケが
アニメちっくだし、でもALI PROJECTの例もあるし…とかなり煩悶を重ねて
「ままよ!!」と買ってみたら完成度が高くてびっくりしたり、そんな感じですね。
でも陰陽座や五人一首辺りは全く迷わなかったですね…ALI PROJECTや志方さんに
関しては結構迷いがあったかも。アニメ周辺の文化に偏見があったからかもしれません。
しかし、「鴉」と「朔」が両方歌えるのは羨ましいです。
私は低音が出ないので「鴉」はグダグダになっちゃうんですよね…
自信があるのは声の歪ませ具合ぐらい(笑)。でも普段はごく親しい人としか
いかないんですが、偶に大勢で行くと選曲に困りますよね。
Dirやメタル歌いたいの我慢してB'zやTUBE、中島みゆきとか歌ってます(笑)
KHANATE、カズチンさんは2ndがお勧めですか…。
Encyclopedia Metallumでは1stの評価が高くて、国内盤は3rdなんですよね。
どうしようか迷う所です。どっちにしても買うのは結構先になりそうですが…。
もちろんALI PROJECTは両方ともゲット決定済みです。
ムックは…買うけど、最近のシングルのDVD付きと通常盤両方買うとライブCDが
付くとか、毎回の初回盤複数枚とか売り方がウザイと思い始めてきてしまった…。
もう2枚は、上記のSOUND HORIZONのアルバムとメリーのシングルです。
先月プリミティブブラックで一番好きなCLANDESTINE BLAZEも新譜を出したので
その頃には日本に入ってくるかと思われますが…私を餓死させる気か(苦笑)
っていうかムックの売り方の汚さへの愚痴なんてここに書いちゃっていいのかな(笑)
「花帰葬」だけと言わず、「NAVIGATORIA」を多重全曲コーラスアレンジで
聴きたいというのは流石にわがまますぎでしょうか(笑)
でも確かに、「花帰葬」が一番しっくりきそうな感じはしますね。


志方あきこ ★★ (2006-11-18 02:31:00)

>カズチンさん
確かに、「悪い意味でのくどさ」っていうのは分かる気がします。
陰陽座や犬神サーカス団辺りはサブカル漫画っぽい雰囲気がありますよね。
その手の漫画って文学性や雰囲気を出す為か絵が濃すぎたりわざと下手だったりで
苦手なんですが、そこからの連想で上で挙げたようなバンドもそうした特性が
あるんじゃないかと不安になってしまったり。まあ全然杞憂でしたけどね。
特に五人一首は20分の曲もあるプログレデスで素晴らしかったです。
でも日本のブラックは何故か手が出し辛いんですよね…。
どうもDEATHSPELL OMEGAや後期EMPERORのようなプログレッシブなブラックや、
ULVERやDODHEIMSGARDのようにブラックを経由してアヴァンギャルドな音楽を
作り上げるのが苦手って言うイメージを勝手に抱いていて…。SIGHはその点
かなり独特らしいんですがまだ未聴です。MANIERSIMEも聴きたいですね。
私も昔はV系とか普通に歌ってましたが、今は結構キツいものがありますね…。
ムックは、本人達も別に嫌がっていないような気がします。
「葬ラ謳」リマスター・ボーナス付き6900枚限定再発でしかも原盤と比べて
全然音質が良くなってなかったりとか、「朽木の灯」のトレーディングDVDとか。
トレーディングDVDって何なんですか…誰か止めてあげてください(笑)
そういえば、「HOLLOW」は割とゴシックに近いアレンジでしたが、この人は
アレンジも全部自分でやってるんですよね。かと思えば、「うたかたの花」の様な
ポップなのも出来るし、「PAJA」みたいなマニアックなのも出来るという。
私が真に才能を感じるのって、やっぱり作曲よりも編曲面なんですよね。
志方さんはそういう意味でも私好みのアーティストです。


志方あきこ ★★ (2006-11-19 00:15:00)

>カズチンさん
うーん、MANIERISMEは666枚限定ですか…手に入れられないかも…。
逆に、アングラ系のポップスは結構ひねくれてますよね。
「幻想庭園」の頃のALI PROJECTとか、ほとんどプログレですし。
志方さんは…最早アングラとは言えないかもしれませんね。
この間ポップスでもかなりマイナーらしい「CAMPANELLA」というアーティストの
CDを買ったら、「翼を下さい」をコラージュしまくりのエレクトロニカ風の
変態ポップスにアレンジしたりしてて、なかなかに面白かったです。
ポップスはアングラな方が好きかもしれません。
確かに、私も「廃墟と楽園」を最初に聴いた時は本当に「音楽に触れた」と同時に
「何か物凄い才能の一角に触れた」という感覚を覚えました。
しかし以前の紙媒体がもっと力を持っていた世代だったら、ブームが起きやすい
反面、こういうマイナーな音楽を探すのって難しかったと思うんですが、
今はネットで検索すれば割と簡単に見つけ出す事が出来ますからね。
本当に、こういう才能を埋もれさせるのは罪に等しいです。ネット万歳(笑)


志方あきこ ★★ (2006-11-19 21:55:00)

>カズチンさん
MANIERISMEはどうしようか考えてます…欲しいCD多すぎて手が回らないかも…。
GO!GO!7188ってメロコア、もしくはそういう明るさを持ったロックだと
勝手に思い込んでて今までスルーしてたんですが、胡弓やアコーディオンの
曲もあるんですか…。確か「ゆう」名義でしたよね。ちょっと気になるかも…。
でも手を出すにしても「12/6の変」を乗り越えないとキツいですけど(苦笑)。
私的にポップスでお勧めなのは上でも書いた「SOUND HORIZON」というグループです。
某所でオタク向けとか言われてたので躊躇してましたが、いざ手を出してみると
メタル風は勿論、アラビア風、マーチ風、フレンチポップ(?)風まであってかなり濃い。
しかもメロが超キャッチー。私の知る中で最もキャッチーな歌メロを書くアーティストです。
新アルバムでは楽器隊はフルオーケストラを含め70人を超えるらしく楽しみ。
私もCDは現物で手に入れないと満足できない派ですね。
以前からレンタルで借りてMDに落としたりとかはしてましたが、CDじゃないと
聴かなくなってしまう事が多いです。なので気に入ったらMDあっても買います。
あとガゼットは「DISORDER」に入ってる「東京心中」の歌詞が良いですよ。
…なんか微妙に引っかかる言い方ですが(笑)
>せゃあがさん
でも、ALI PROJECTがオリコン6位に入れるならまだ今の音楽業界も捨てたものでは
ないかもしれませんね。タイアップは深夜番組だったから影響力は物凄いという
訳ではないでしょうし、リスナーは結構耳聡い人が多いんじゃないでしょうか。
陰陽座で最初「舞いあがる」はキツいですね(笑)
「志方さんってどういうアーティスト?」の問いに黙って「花帰葬」サントラの
男が抱き合ってるジャケを見せるようなものです…冗談が過ぎました(笑)。
V系は、カズチンさんが挙げられている物の他には、cali≠gari、メリー、
Janne Da Arc辺りを良く聴きます。V系を聴くなら、まずムックの「朽木の灯」
やDirの「WITHERING TO DEATH」辺りが入りやすいかと思います。
…って、あんまり趣味を押し付けるのもアレですので、あまり気にしないように(笑)
確かに「La Corolle」の儚く崩れそうなアンティークっぽい世界観は独特ですよね。
あれはコーラスを増やすより、ああいうアレンジの方がいいかもしれません。
「Sorriso」はメロだったら「RAKA」のコーラス曲よりも好きかもしれないので、
それだけにコーラス少ないのが悔やまれます。
…何だかんだいって、「NAVIGATORIA」も良いアルバムですよね。
メジャーデビューであれをリリースしたから誤解されてるけど、もしかすると
自分のディスコグラフィーにちょっと毛色の違う作品が欲しかったのかも…?


志方あきこ ★★ (2006-11-21 00:01:00)

>カズチンさん
「ゆう」はカズチンさんの書き込みで気になってレビューを色々と検索してみたら
「怨念すら感じる」とか「世界観が濃い/深い」とかいかにも私好みそうな
フレーズが並んでて、私の中の良質アーティストレーダーが反応しまくりです(笑)
私はJUDY AND MARYが凄い苦手(良いアーティストとは思うけど)で、それ系の
ポップスを演奏してると思ってたんですけど…全然違そうですね。
うーん、「12・6事件(笑)」を前に買ってしまおうか検討中…。
SOUND HORIZONに興味を持ってもらって嬉しいです(笑)
でも、メジャー2ndは傑作だと思ったんですが、新作は結構不安も…
ナレーター多すぎるせいで彼らの最も優れた点である、超キャッチーな歌メロが
スポイルされてないか…まぁ、期待75%、不安25%くらいですね。
しかし今はそこまでアニメ文化が盛んなんですか…
でもアニメ好きってゴスロリの人とか多いし、良い感じにゴシック文化に
スポットが当たってゴシックメタルが爆発的ブームになるとか…無いか。
ガゼットはぶっちゃけ私も借りただけでCD持ってません(笑)
Dirがコアな方向に進んでいったから、彼らが以前やってたような「正統派の
V系サウンドを演奏するバンド」枠をガゼットが埋めたという感じですよね。
でも、今だから言えるけど「NAVIGATORIA」みたいな作品はもっとキャリアを
積んでからにして欲しかったですね…。メジャーデビュー、エイベックスに移籍と
重なったので、これからもこういう路線で行くのか結構不安だったもので…。
それでもクオリティ高いしポップな曲でも個性が滲み出てるのは流石志方さんですが。
11/21追記:SOUND HORIZONの新作の発売日、11/22でした…すみません。
12/6だと思ってたので今日CDショップで見かけてびっくりしました。


志方あきこ ★★ (2006-11-23 03:00:00)

お2人ともゴシックは日本ではあまり流行らないとお考えですか…。
でもゴシックって陰鬱さとか絶望とかそういう要素もありますし、明るさや
前向きさが受ける現在のシーンでは流行にまで発展する事は無いかもしれませんね。
>せゃあがさん
「緑~」とサントラ購入&レビューお疲れ様です。
「緑~」は新人があんなの作って良いのか…と思うほど完成されてますよね。
サントラの方は「花帰葬」は別アレンジなんですか…そういえば志方さんって
シングル出してないですよね。「緑~」はどっちかというとミニアルバムですし。
そっちのアレンジでフルヴァージョンがシングルとか出たら絶対買います。
しかし、いくらなんでもあのジャケは飾れないですよ(笑)。親に見つかったら…。
でも志方さんがどういうインスト作ってるのかも聴きたいし…。
でもカラオケ一人で4時間は…なかなかやりますね(笑)
私は2人で10時間とかだったら結構普通なんですが、それでも最後声出なく
なりますもん。一人では行った事がないんですが、インターバル無しで
歌いつづけるのは相当にキツそうです。
しかし自己編集オムニバスくれる友人って良いですよね~。
私もあげた事も貰った事もありますが、どっちも面白いです。

>カズチンさん
「ゆう」ですが、昨日HMVに行った際に試聴してきました。
「蜜月」か「黒蜜」だったかな?どっちかが異色な雰囲気でかなり良かったです。
ヴォーカルもいいし、少し落ち着いたら買おうかと思います。
SOUND HORIZONのCDご購入ありがとうございます…って回し者じゃないんだから(笑)
大塚さんと若本さんっていうのは、あの威厳のある声で語ってる人ですよね。
確かにあのノリノリっぷりは「大暴れ」というに相応しいです(笑)
しかし、やっぱり「ROMAN」の声優って豪華なんでしょうか?確か田村さんって
人はソウルキャリバーのタリム(not EMPEROR)の声を当ててる人でしたよね。
そういえば、今回の新作はネットと連動してのおまけ要素がありますね。
このグループはそういうリスナーを楽しませようとする姿勢も好感が持てます。
某バンドもこういう手法で購入意欲を煽ればいいのになぁ…なんて。
やっぱり「NAVIGATORIA」は売れ線というより異色作でしょうか。
志方さんは「うたかたの花」を聴く限りでは、個性を残しつつ普通にポップな曲を
作ることも容易くこなしてる感じですが、「NAVIGATORIA」の曲ってそこまで
ポップなものばかりじゃないですしね。「空の茜」も構成は「うたかたの花」より
ポップですが、あの高音は一般受け狙ってたら出さないでしょうし(笑)
自分の個性である「多重コーラス」を減らす事で、純粋に作曲能力で
勝負したかったとか、そういう挑戦的な理由もあるのかもしれませんね。
志方さんって音楽の追及に貪欲そうなのが作品から伝わってきますし。


志方あきこ ★★ (2006-11-24 21:26:00)

>カズチンさん
興味を持つどころか、今日帰りに買ってきました(笑)
感想は…もう少し聞き込んでからアーティストページに書き込もうと思いますが、
あれは確かに人に話したくなるような良い音楽ですね。
カズチンさんの方に足を向けて寝られなくなるかもしれません(笑)
という訳で、「ゆう」のページでもお会いしましょう。
SOUND HORIZONですが、セルの声の人までいたんですか!!めっちゃ豪華ですね…
私は前述の田村さんと、トトロ主題歌の井上さんしか分かりませんでした。
しかしそれだけ豪華ならかなり費用もかかりそうな気がしますが…。
SOUND HORIZON、案外儲かってるんでしょうか(笑)でもあの声優起用は大正解ですね。
語りに関しては格段にパワーアップしてると思います。
…でもこの話題はSOUND HORIZONのページに書いたほうがいいかもしれませんね。
私も「うたかたの花」のAメロは驚きました。
サビもいわゆる「桜系」にも通じる儚さとポピュラリティのあるメロディですし。
やっぱり彼女の音楽性って幅広いですよね。オルゴールアルバムも持ってますが、
オルゴールという非常に限定された楽器であれだけ多彩な曲を作れるのは凄いとしか言えません。


志方あきこ ★★ (2006-11-25 21:03:00)

>カズチンさん
いえいえ、とんでもない。
私は人に趣味を押し付けるのが大好きな人間なので(笑)
それだけに、こういうレビューサイトの存在は嬉しいですね。
ゆうは好印象どころか、一回聴いて名盤だと思いました。
今は経済的にヤバい感じですが、GO!GO!もそのうち買おうかなぁ…。
っていうか私が話題振ったのにすみません。
SOUND HORIZONのレビューも楽しみにしてますね。
志方さんはアルバム制作の時、色々な楽器を実際に触れて嬉しかった、みたいな
事を言ってましたから、そういう貪欲さに加えてアレンジセンスが良いというのは
強味ですよね。「緑の森~」はメロンブックスですか?頑張ってください(笑)。
もし首都圏に住んでいるのであれば「WORLD DISQUE」もお勧めですよ。
WHENみたいなマニアック過ぎる暗黒プログレまで並んでて見てて面白いです。


志方あきこ ★★ (2006-11-27 17:50:00)

>カズチンさん
レビュー拝見しました。カズチンさんは男性ヴォーカル肯定派ですか…。
私も「良い」とまでは言えないけど、ちょっと慣れてきた感じです。
GO!GO!は今は流石にCDを買いすぎて聴くものが多いんですが、レンタルにも
あるしいずれ聴こうと思ってます。ただ、もしGO!GO!の方が気に入らなくても
「てんのみかく」は名盤!!これは絶対変わりません。
でもカズチンさんが首都圏に住んでたら、これだけ趣味が近いとどこかで
会っている気がします(笑)。でも顔を知らなくて趣味を知っているカズチンさん
ならともかく、高校時代の知り合いと同人系の店で会ったらイタイなぁ…(苦笑)
コミケ(っていうのかな?)にコスプレして参加するゴスロリとか、漫画家をマジで
目指してる人とか、フィギュアを大量に持ってる人とか会いそうな人が結構いるので…。
でもオルゴールアルバムとかはそれ系の店に入らないと手に入らないという。
虎穴に入らずんば虎子を得ずというやつですか、「虎の穴」だけに(笑)
まぁ、会ったら会ったで志方さんの音楽を布教しますけどね(笑)


志方あきこ ★★ (2006-11-29 21:51:00)

私は最近「まほろば」「晴れすぎた空の下で」がお気に入りですね。
両方ともポップさとらしさが同居してて素晴らしいです。
…でも「晴れすぎた…」なんかは普通はポップとは言わないのかな…?
メタルばかり聴いてるとどうもその辺の感覚は麻痺してきます(笑)
>せゃあがさん
「玄冬」は「WISTERIA」で聴いてましたが、魔王バージョンがあるんですか(笑)
「花帰葬」の別verも気になるし、サントラ買ってみようかな…
でも4000円は結構高いですよね。やっぱり買うなら同人系の店になりそうですが…
昔の友人に会うようなトラブルには気を付けないといけませんね。
そんな事があったら、トラウマになってしまいますから。「虎の穴(強制終了)
…苦しいので、そろそろ止めときますね(笑)。
…もしかしてせゃあがさんは「くれなゐ」とか持ってたりします?
>カズチンさん
Jimangさんの声は、クドいけどあの世界観には必要不可欠ですよね。
彼の語りは、プロの声優とも違う味があって好きです。
「妖しい」より「怪しい」っていう字を当てたくなる胡散臭さがある辺りが(笑)
そういえば私も女性Vo物とV系ばっかりですね。
ゴシックや幻想音楽系って男性Vo少ないですよね。私の知る限りCACCINICAぐらい。
ALI PROJECT系のゴシックポップで、Ihsahnみたいなヴォーカルだったら絶対ハマルんですが…。
GO! GO!は「鬣」がお勧めですか…取りあえず最近買ったCDを消化してから、
レンタルにあったら借りてみたいと思います。


志方あきこ ★★ (2007-02-11 20:49:00)

マジですか…
造語部分がどうなってるか見ものですね(笑)
UGAは基本的にルビ無しなのでかなりキツそうです。
私もカラオケでUGAに当たったら入れてみようかな…。


志方あきこ - Harmonia - うみねこのなく頃に ~煉獄~ (2009-03-21 22:07:05)

以前出したミニに収録された曲のリメイク。
これは正直ミニに入ってた方が良かったなぁ…全編イタリア語詞なのは良いんですが、特に後半からアレンジも歌唱もダークさに作為性が感じられてしまって、妙に安くなっている感が…そのせいで曲本来のメロの良さも翳り気味。これ以上いじりようのない、完成されたものをいじってしまった感じ。


志方あきこ - Harmonia - アオイロ缶詰 ★★ (2009-03-21 22:00:14)

川やプールに潜って、水面を通して太陽を見たときの煌きを思わせる、ノスタルジックな清浄さを湛えた曲。そういう情景に素直に感動できた頃の自分に戻ったような気分になりますね…。でも、ヴォーカルが妙に粘着質なのが残念。昔の「ラヂヲ予報」とかは、独特の歌唱が無垢さに繋がっていて良かったんですけど、正直この曲は上手く行ってない気がする。


志方あきこ - Harmonia - 風と羅針盤 (2009-03-21 21:55:11)

志方さんにしては新機軸の、青空が見えるような突き抜けたポップ性を持つ曲。…なんですが、弾けてるようで弾けきれてないようなヴォーカルが微妙…。曲自体「♪前へ前へ~」とかフックがあって好きなんですけど、このジャンルの歌い手なら茶太さんや真理絵さん、KOTOKOさん辺りの方がもっと上手く歌いこなしそう…と、不敬なことを考えてしまいました…。


志方あきこ - Harmonia - 謳う丘 ~Salavec rhaplanca.~ ★★ (2009-03-21 22:17:08)

SOUND HORIZONが「SE」と「台詞」で演るところを、「迫力の多重コーラス」と「感情を込めたヴォーカル」で演ったような演劇的な曲。多重コーラスで表現するバトルシーンは確かに物凄く引き込まれるんですが、その後の傷つきボロボロになって立ち上がろうとする少年の演技をするような志方さんの歌唱が超微妙。なんか生まれたばかりの鹿を思い出して苦笑いが込み上げてしまう…。結局、「Raka」のバージョンほどの感動はなかったかも。
…でもここまで凝った作曲/編曲をする土屋さんは、一回でいいからゲーム音楽からもユーザー/リスナーのニーズを離れてソロアルバムを作って欲しいと思う。金に糸目さえつけなければ、SOUND HORIZONに勝るとも劣らないスケールのあるものが出来上がるに違いないと思うし。


志方あきこ - Navigatoria - HOLLOW (2005-12-31 17:20:43)

キケロやシェイクスピアの引用、ラテン語などからなる歌詞世界(訳詞付き)はとてもダーク。その詞に呼応するかのように、声にエフェクトを掛けたりディストーションギターを使用したりする曲そのもののアレンジもダーク。
ほんとにゴシックっぽい曲調です。


志方あきこ - Navigatoria - Makeda ~queen of Sheba~ ★★★ (2005-12-31 17:29:55)

民族音楽的メロディにぴったりな、古代の儀式を執り行う巫女のようなヴォーカルが冴え渡るエンディング曲。しゃくりあげはただ使えばいいってもんじゃないですが、この人の場合リズムの一番気持ち良い所で的確に入れてくるところからもセンスの良さが滲み出ています。
上手く歌うことしか出来ないヴォーカリストは、こういう人をこそ見習うべき。


志方あきこ - Navigatoria - Navigatoria ★★★ (2005-12-31 17:16:58)

水音のSEを含むオープニングの「SIREN」から、マンドリンをフィーチャーした叙情的なイントロで一気にアルバムの世界へとリスナーを連れていきます。
この曲は聴いていると色々なイメージを喚起されるんですが、その中でも「水」の印象が強いです。水を湛えた古代ギリシアの都であるとか、闇夜の中星明りだけを頼りに河を進む小舟であるとか、そんな感じ。


志方あきこ - Navigatoria - 花帰葬 ★★★ (2005-12-31 17:25:29)

読み方は「かきそう」ではなく「はなきそう」。
全体的にポップになった感のある今作ですが、この曲は高音の使い方といいメロディといい「廃墟と楽園」に入ってそうな世界観。サビの「君を慈しむ~」からは一度目より1オクターブ低い声で歌ってますが、ここの歌い方が静かな中に意志の強さを感じさせる歌唱でとても素敵です。


志方あきこ - Navigatoria - 空の茜 空の蒼 ★★ (2005-12-31 17:33:42)

なんとなく、ちょっと切ない青春学生ドラマのエンディングに使われそうな曲。授業と掃除が終わって理科室から夕日を見ているような哀愁を感じます。歌詞の「プレパラート」や「アルコールランプ」などのフレーズがそう思わせるのかも。
ゴシック性はないに等しいですが、普通にポップな名曲だと思います。


志方あきこ - RAKA ★★ (2006-10-26 22:26:00)

2006年発表の3rd。
私は「廃墟と楽園」で彼女の音楽性に触れ、そのマニアックさと取っ付きやすさの神懸り的な
バランスの良さとオリジナリティに深く感銘を受けたんですが、前作の「NAVIGATORIA」では
ややポップな方向に傾いてしまい、そのバランスが少し崩れた上にオリジナリティも薄まって
しまったように感じてしまったんですが、更に深い世界観を引っさげて帰ってきました!!
基本的には「廃墟と楽園」の民族音楽の要素が強い、聴き手のイメージを刺激するような
幻想音楽なんですが、多重コーラスや神秘的な雰囲気など彼女ならではの個性は、更に強く
どぎついとすら思う程にパワーアップしてます。構造的にポップな要素が強い曲でも
トライバルなリズムが強調される物が多く、以前よりも力強さを増しているし、コーラスを
中心に聴かせる曲は「廃墟~」の「MARE」「SE L'AURA SPIRA」あたりの曲と比べると
ややキャッチーさが減退しているものの、重厚さは増していてかなり聴き応えありです。
また、琴や胡弓など今までよりも音色自体が増えてるのも聴き所ですね。
ヴォーカル面でもかなり進化、深化してますね。
まず「ラヂヲ予報」「空の蒼~」なんかで使われていた少女っぽい歌声は今回はなりを潜め、
「古」「MAKEDA」あたりで使っていた巫女チックな鬼気迫る歌声が中心。
しゃくり上げ、コブシなどの装飾音的なヴォーカリゼーションも以前よりも更に多くなり、
正に絶唱といった雰囲気を呈してます。しかしそれでいて繊細さが要求される曲においての
表現力も進歩しているというのだから本当に凄い。まだまだ伸びるんでしょうね、この人。
ちなみに今回はコーラスは150声以上重ねたのもあるとか…「星詠」ですら100声だったのに。
しかしそれでも殆どの曲にはごく親しみやすいメロディラインがあり、決してマニアックに
なりすぎない間口の広さがあるから素晴らしい。ほんとバランス感覚良いです…。
私的には、もう「この人がJ-POP界に革命を起こすかもしれない…」なんていう評価ではないです。
なぜならこのアルバムがJ-POPのシーンにドロップされた事自体が革命だと思ってますから(笑)


志方あきこ - RAKA - うたかたの花 ★★★ (2006-11-06 10:03:16)

最初のピアノをバックに歌う部分のまるで夜景が見えそうなお洒落な雰囲気…R&B系の歌手かと思いました(笑)。まぁ曲が進めば胡弓っぽい音が入ってきたり、志方さんらしい曲調になってきますが。
しかし特筆すべきはサビメロ。歌い方こそしゃくりを多用し癖の強いものですが、この鮮烈さはもしもドラマとかで使われたら凄い売れちゃうんじゃないでしょうか。こういう曲が何気なく入ってるアルバム構成、凄すぎなんですけど…。


志方あきこ - RAKA - まほろば ★★★ (2006-10-25 09:02:00)

使われている楽器には、オカリナやピアノ、ヴァイオリンなどに混じってなんと琴が!!でも単純に「和風」という枠には囚われていないような曲調なんですよね。志方さんは多重コーラスだけじゃなくて、こういうアレンジ力の高さも素晴らしいです。しかしコーラスはアイヌ語ですか…この人そのうちトンコリとかも使用楽器に入れそう(笑)


志方あきこ - RAKA - 祈り ~モンラム~ ★★ (2006-11-06 10:08:27)

使われている言語は多分チベット語。
なので全然何を歌ってるか分からないんですが、訳詞の内容がいいですね。情景が浮かぶというか。志方さん付きのリリシストの中でも篠田さんの詩が一番好きかも。言語に合わせて歌い方が変わるヴォーカルも上手いです。何気に独特な音色のギターソロも聴けるのが嬉しい。


志方あきこ - RAKA - 金環蝕 ★★★ (2006-10-28 23:02:25)

ポップスの取っ付きやすさと、民族音楽の土着的な力強さ…ただ単にその二つを折衷させただけでなく、お互いの長所をより良い形で引き出しているのが凄い。しかも多重コーラスというおまけ付きで。
これこそが私が志方さんの才能を「崇拝」レベルで信頼している理由ですよ。


志方あきこ - RAKA - 春告げ ~Raggi di primavera~ ★★ (2006-10-28 23:11:08)

なんとなく、本当の日本の春の情景というよりは、ボッティチェリの絵画「春」のようなイメージの曲。目を閉じて聴くと、そういう神秘的な映像が浮かんできそう。


志方あきこ - RAKA - 晴れすぎた空の下で ★★★ (2006-10-28 23:07:32)

この曲も「金環蝕」同様、ポップスと民族音楽を上手い具合に融合させた取っ付きやすい曲ですが、イントロでコントラバスの低音がダークに効いていたり、僅かに希望を残しつつも絶望感溢れる歌詞など曲に適度な「暗さ」があるのがいいですね。ラストのストリングスが何かを叫んでいるみたい…。
ヴォーカルも本当に歌詞中に登場する巫女っぽくて、語尾の吐き捨てに感情が篭もっていてかっこいいです。


志方あきこ - RAKA - 蒼碧の森 ★★★ (2006-11-06 09:58:55)

多重コーラスは勿論、フィドルやリコーダーまでが使用楽器に取り入れられていて、決して隙間の多い音作りではないんですが、これらの醸し出す緊張感がある種の「静寂」を感じさせてくれるのが凄いですね。それこそ夜の森のような神秘的な雰囲気です。


志方あきこ - RAKA - 謳う丘 ~EXEC_HARVESTASYA/.~ ★★★ (2006-10-25 09:08:28)

な・ん・じゃ・こ・りゃーーーーー!!!!
「謳う丘」がリメイクされると聞いて、曲の長さが変わる位だと思ってたらコーラスはEXEC_PAJA以上に重ねまくっていてもはや異常だし、歌詞も更に神秘的になってるし…まごうことなき神曲です。とにかく度肝を抜かれるほど音自体のインパクトも高く、志方さんの曲を最初に聴く人にもお勧め。
しかしコーラスの歌詞…ラテン系の言語がモチーフみたいですが、造語だから綴りもいちいち確認しないといけないし、あれだけ多いと歌詞カードに写した人はかなり苦労したんじゃないでしょうか(笑)


志方あきこ - RAKA - 黎明 ~Aurora~ ★★★ (2006-10-28 23:15:37)

志方さんの曲の中でも「清らかさ」が際立っている曲。
よく深夜~夜明けの時間帯にテレビを付けると、大自然とか日の出とかの映像を流してたりしますが、そういうときには是非この曲を流して欲しいなぁ(笑)。きっと一日爽やかな気分で過ごせるに違いありません。


志方あきこ - Wisteria ★★ (2006-01-10 21:36:00)

2005年も終わろうかという時になってリリースされたオルゴールアルバム。
オルゴールアルバムとしては3枚目だそうです。
私はオルゴールアルバムって買うの初めてなんですが、こんなに素晴らしいとは…
まず音色がたくさんあり、中には「これ本当にオルゴール?」と思うのもあったり、
音を連ねたり重ねたりしてまるでアコギリフを聴いているかのような錯覚を起こさせたりと
厚みのある音世界です。オルゴールが静かに回っているような、静謐な音を連想してましたが
良い意味で裏切られました。っていうか、この音からオルゴールが回っている所は
あまり想像できない(笑)強いて連想すれば、ファンタジーの世界のお城でいくつもの
オルゴールが同時に回り、音を奏でているような感じだと思います。「Navigatoria」の
マンドリンのあのフレーズ、ロマの娘の印象深いあのコーラスまで再現してて嬉しい限り。
しかも25曲もあるのに、どの曲もメロディにメリハリが付いているせいか、限られた
楽器を使ったアルバムであるのに、似たような雰囲気の曲が続くという事もないです。
これを聴いて、彼女の天才性を改めて確認しました。
手に入りにくいかもしれませんが、通販を利用しても買うべきCDです。
恋人や親しい友人、家族などへのちょっと素敵なプレゼントとしてもおすすめです。


志方あきこ - Wisteria - Chi Vuol La Zingarella ★★ (2006-01-22 18:22:35)

明るくて鮮明な主旋律が良く耳を惹きますが、聴き続けていると途中から幻想的な世界の中に引き込まれます。ぶるぶる震えるような音、本当にオルゴールなんでしょうか(笑)


志方あきこ - Wisteria - Danza, Fanciulla Gentile(Wisteria) ★★ (2006-01-22 18:25:51)

良い意味で、幻想的ファンタジーRPGのフィールドのBGMに使われてそうなメロディ。使える楽器に縛りがあるのに、こういう壮大さを表現できるのはやっぱり凄い。


志方あきこ - Wisteria - Sorriso~Venitelo A Vedere 'l Mi' Piccino~ (2006-06-19 21:00:08)

もし私が図書館の司書だったら、閉館時にはこれをかけたい。


志方あきこ - Wisteria - ラヂヲ予報(Wisteria) ★★★ (2006-01-22 18:28:17)

やはりラジヲ予報は名曲。
歌曲ヴァージョンもこちらも最高です。生活に潤いをもたらす音。


志方あきこ - 月奏~ツキカナデ~ - Exec_phantasmagoria/. ★★★ (2006-04-13 21:11:03)

みとせのりこさん(Kirche)、霜月はるかさん(Maple Leaf、kukui)とのトリプル・ヴォーカルの壮大な楽曲。メインはみとせさんですが、志方さんの声は非常に耳に残りますね(笑)
しかし、志方さんのヴォーカル目当てで買ったんですが、みとせさんの神秘的だけど親しみやすいヴォーカル、霜月さんの心が浄化されるような優しいヴォーカルも本当に素晴らしい。彼女達が歌う他の曲も素晴らしく、このCDはゲームをやっていなくても買う価値大有りです!!私なんて余りにも素晴らしくて、KircheやMaple Leaf、kukuiのCDも後から買ってしまった…でも、こういう出会いがあるからやめられません。
…っていうか、一曲のレビューで3回も「素晴らしい」を使ってしまった(笑)。でもなんの誇張も無いですよ。ボキャブラリーが貧困なだけで(笑)


志方あきこ - 星詠~ホシヨミ~ ★★ (2006-02-11 22:07:00)

サブタイトルは「アルトネリコ ヒュムノスコンサート サイド 蒼」。
このサブタイトルからすると、RPG「アルトネリコ」のサウンドトラック…でいいのかな?
サントラとはいっても、実質的には志方あきこさんと石橋優子さんのスプリット音源に
インストを加えた感じで、志方さんは10曲中5曲も担当しているので、彼女のファンならば買いだと思います。
肝心の内容の方ですが、帯のキャッチコピーに「圧倒的なパワーの100声以上を重ねた…」
とある通り、志方さんの音源で味わえる畏怖や畏敬の感情を呼び起こしつつも心が
洗われていくかのようなコーラスが堪能出来る、期待以上の作品に仕上がっていると思います。
特に6、7、8の3曲の流れは圧巻です。曲中で使われる、恐らくゲーム内で使われている
魔法言語のような歌詞も、この作品の雰囲気をさらに濃いものにしています。
「アルトネリコ」、気になってゲーム批評サイトの評価も見てみましたが、音楽の評価は
物凄く高いみたいです。これを聴くと、それも本当に素直に頷けます。
また、もう一人のヴォーカリスト石橋優子さん(2曲担当)の歌声もかなり良いです。
コメントやデータが載っていないのでどういう人かは分かりませんが、声質が柔らかで
こういうメロディに良く合っているし、伸びもあって癒されます。特に歌声で紡いだ叙情を
マンドリンで引き取る9はかなり気に入りました。
これはゲームをやっていない人にもお勧め出来る、本当に優れたCDだと思います。


志方あきこ - 星詠~ホシヨミ~ - Exec_chronicle_key/. ★★★ (2006-02-21 22:27:37)

「MARE」「SE L'AURA SPIRA」とも通じる曲調ですが、RPGの挿入歌として使われているせいか民族音楽色よりファンタジー色が強いですね。志方さんのこういう曲って、聴きこむとどんどん良くなってくる。


志方あきこ - 星詠~ホシヨミ~ - Exec_harmonius/. ★★★ (2006-02-12 09:53:11)

チャーチオルガンの音色とコーラスの絡みが荘厳さを演出する曲。
いくつもの声色を使いこなせるヴォーカルを重ねたコーラスパートが、まるで大聖堂でコーラス隊が合唱しているかのような厳かな雰囲気を醸し出しています。


志方あきこ - 星詠~ホシヨミ~ - Exec_paja / .#misya Extracting ★★★ (2006-02-12 09:49:36)

この曲のコーラス、本当に凄いですね…コーラスの中に魂が吸い込まれていくみたい。おそらく100声以上重ねているのはこの曲ではないでしょうか。
陰陽師や退魔師を思わせるヴォーカルパフォーマンスや、その陰陽師が行う祭儀を連想させる掛け声も非常にかっこいいです。超名曲。


志方あきこ - 星詠~ホシヨミ~ - 星詠~ホシヨミ~ ★★★ (2006-02-22 09:44:00)

この曲はゲームの中の曲ではなく、アルバムの為に書き下ろした曲らしいです。展開こそポップですが、世界観を広げる重厚なコーラスはやはり心に沁み渡ります。特にサビに絡まるスキャットの清らかな響きがたまりません。
オカリナやマンドリンなど色々な楽器が使われていますが、そのうちアイリッシュハープは自身の演奏だとか。…しかしこのアルバムはクオリティ高いですね。全曲に★3つ付けてしまった(笑)


志方あきこ - 星詠~ホシヨミ~ - 謳う丘 -harmonics Eolia- ★★★ (2006-02-15 12:17:18)

RPG「アルトネリコ」主題歌。
主題歌だけあって、壮大な冒険を予感させるような曲調です。特にアコーディオンも入る日本語パートは、学校へ向かう為に自転車を漕いでる時でさえ、聴けばなんだか胸が躍ります。


志方あきこ - 廃墟と楽園 ★★ (2005-12-25 02:31:00)

2003年発表の1st。
ネットのレビューで評価が高いのは知ってましたが、ここまでとは…
音楽性的には、民族音楽的なメロディラインをバンドサウンド以外にもアコーディオンや
コーラスなどを使って時にノスタルジックに、時に神秘的な世界観を演出しつつ
聴かせるといった感じですね。特にコーラスは凄くて、もともと繊細な声質の持ち主なのに
それを幾重にも重ねることで、繊細さが2乗くらいにパワーアップしてます。
ところどころやりすぎててクラシック以上の荘厳さが出ていてほんとツボです。
歌詞は作詞者不明のイタリア古詞を引用しているものもありますが、彼女の音楽性には
とても合っていると思います。私はイタリア語は全く知らないんですが、
なんかラテン語にも通じるアカデミックな雰囲気があってぴったりです。
でも、一番驚いたのはヴォーカル。これはヤバいでしょう…
声質自体はルルティアにも通じるイノセントさがありまうが、歌い方がヤバい。
まず耳につくのが金切り声になる一歩手前で理性を留めているかのような高音。
しかも震えるようなビブラートのおまけつきです。その上にしゃくりあげとコブシを
混ぜたような歌唱も交えてきたり、まるで音量のつまみをいじっているような自由自在な
強弱のつけ方も見せてくれたり、ありえないくらいオリジナリティ溢れる歌い方。
全体的に気合が入りまくってる感じです。元から歌が上手い人なんでしょうけど、
こんな凄絶な歌を聴かせてくれる歌い手に対して「歌唱力」なんていう既存のモノサシで
測ってしまうのは失礼かもしれない…と思わせてしまうくらいに凄いです。
驚く事にこの作品、作曲だけでなくプロデュースやマスタリングまで自分でやっているんですよね…
この人写真などで見る限り凄く年若そうに見えるんですが…
私はまだこの作品しか聴いた事がないんですが、ひょっとすると日本の音楽業界は
とんでもない怪物アーティストを孕んでしまったのかもしれません。
ちなみにタワレコにもアマゾンにも置いてなかったので、もしかしたら手に入れるのに
苦労するんじゃないか…と心配でしたが、オフィで委託店舗情報を調べる→
その店舗の位置を調べる→実際に出向く、であっさりゲット出来ました。
店が近くになくても、ネット通販で取り扱っている所もあるみたいです。
ちょっと面倒かもしれませんが、ここまで素晴らしい音楽を手に入れられるのなら
これくらいの手間は安いものです。値段も約2000円と安いですし。
是非この若き才能の迸りに耳を傾けてみてください。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - Come raggio di sol ★★ (2005-12-30 08:18:04)

一体いくつヴォーカルを重ねてるんだろう、っていうくらい重厚なコーラスを聴かせるオープニング曲。しかもこのコーラスは全て自身によるものである上、かなり質感の違う声質をいくつも使いこなしていて本当に凄い。約1分半という短い曲ながら、「このアーティストは何かが違う!!」と確信させてくれる優れた楽曲です。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - Contrasto ★★★ (2005-12-30 08:25:15)

これはアルバムの中でも最も重厚な世界観を持った曲ではないでしょうか。もともと厚みのある曲ばかりを集めたようなアルバムですが、この曲は特に素晴らしいです。儚げなピアノのメロディが心を打つ名曲。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - MARE (allegretto grazioso) ★★ (2006-02-15 22:41:04)

「MARE」の別バージョン。ボーナストラック的な扱いらしいです。
展開を重視した原曲と比べると、こちらは親しみの持てるメインメロディにより焦点を当てたようなアレンジです。実は最初は①や④の方がMAREよりも好きだったんですが、MAREは聴きこむとそれらを越えるくらいのお気に入りになってたので、このボーナストラックはとてもありがたいです。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - MARE (andante molto espressivo) ★★★ (2006-02-15 22:34:34)

↑いやいや、好きじゃないから入れないという訳ではないんですよ(汗)むしろこの手の曲ではトップクラスに好きです。いつかレビューしようと思ってたのですが、先越されちゃいましたね。
えぇ、ごほん。
この曲、志方さんのコーラスオリエンテッドな曲の中でも、かなり質の高い1曲だと思います。メロディの数が多いのに、どれも凄く良いんですよね。胸を打つアコーディオンの音色が流れるともう姿勢を正して聴き入ってしまいます。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - Se l'aura spira ★★★ (2006-01-10 21:14:04)

まるで自然を讃美するかのようなメロディが印象的な曲。
聴いていると自分を肯定してくれるような安心感があります。絵画的な曲だと思いますが、これは生半可な風景画では太刀打ちできないでしょう。演奏時間こそ短いものの、名画クラスの名曲です。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - イゥリプカ ★★ (2005-12-30 08:29:09)

歌詞は日本語での訳詞しか載っていませんが、神話や童話のようなストーリーですね。この詞が音に良くあっていると思います。なんとなく、ある民族に伝わる口伝って感じ。アイヌのユーカラとかみたいに歌に乗せて伝えてそうな物語の世界観。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - ラヂヲ予報 ★★★ (2005-12-25 02:33:35)

これはポップでノスタルジックで、普通な感じに名曲だな~と思っていたら、サビでやっぱり例の高音、来ました(笑)歌詞の世界観もあったかい感じで好き。なんとなく、ジブリ映画にも通じる世界だと思います。
こういう曲を聴きながら、青空の下土手などを自転車で駆け抜けたら最高でしょうね。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - ラヂヲ予報 ★★★ (2005-12-25 02:33:35)

これはポップでノスタルジックで、普通な感じに名曲だな~と思っていたら、サビでやっぱり例の高音、来ました(笑)歌詞の世界観もあったかい感じで好き。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - ロマの娘 ★★★ (2005-12-25 02:48:34)

この鮮烈で、才気迸るようなヴォーカルに物凄い衝撃を受けました。歌い方だけでなくメロディラインも特に素晴らしいです。最初歌詞を見ないで聴いていたので「灼熱の~」あたりまでは日本語だと思わなかった(笑)
しかし、親しみやすいメロディなのにこの高音…きっと私のような常人がカラオケとかで歌っても、やけくそで鳥の物真似をしているようにしか思われなさそう。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - ロマの娘 ★★★ (2005-12-25 02:48:34)

この鮮烈で、才気迸るようなヴォーカルに物凄い衝撃を受けました。歌い方だけでなくメロディラインも特に素晴らしいです。最初歌詞を見ないで聴いていたので「灼熱の~」あたりまでは日本語だと思わなかった(笑)


志方あきこ - 廃墟と楽園 - 何処へ ★★★ (2005-12-30 08:14:27)

穏やかと言ってもいいくらいの曲調にもかかわらず、この感情の揺り動かし方はもはや暴力的ともいえるかもしれない…特にサビの高音、聴くと胸が締め付けられるような感覚を覚えます。途中のアコギもとても良い感じ。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - 古 ★★★ (2005-12-30 08:22:43)

一番最後の「MARE」はボーナストラックらしいので、これが実質的には締めの曲と言うことになるのかな?まるでどこかの少数民族(遊牧民とか)の娘のような独特の歌いまわしにしゃくりあげがバッチリ決まっていて非常にかっこいいです。特にラストのキレのある高音スキャットは、歌う内に巻き舌も入ってきて更にキレていて最高です。


志方あきこ - 廃墟と楽園 - 廃墟と楽園 ★★★ (2005-12-25 15:39:18)

…この曲は私にとって、「心に来る」とか「胸に染みる」なんてレベルじゃなかったです…まるで心に直接働きかけて作品の世界に共鳴させてしまうかのよう。正直、音楽を聴いててここまで自分の精神と音がシンクロしてしまう事ってあまり無い。曲が終わってもしばらく動悸が治まりませんでした。本当に、凄い曲です…


志方あきこ - 緑の森で眠ル鳥 ★★ (2006-01-10 21:22:00)

2002年発表のミニアルバム。
廃盤になっていない音源では最も古いものになるのかな?
タイトルも漢字、平仮名、片仮名と日本語の表記法がフルに使われていて印象深いですね(笑)
時期的には「廃墟と楽園」よりも前の音源の様ですが、使われている音色の数こそ少ないものの
様々な声色を多重に録音したコーラス、イノセンスと高音を武器に叙情を表現する
オリジナリティ溢れるヴォーカル、民族音楽から影響を受けたと思われる神秘的なメロディなど
もう音楽性が確立されていますね。「廃墟と楽園」が好きなら安心して買ってください。
彼女は本能で作曲をするそうですが…いつの時代にも天才って言うものはいるんですね…
ちなみに、このCDはWORLD DISQUEさんにて購入しましたが、そこの紹介文ではこの作品の
アピールする層にZABADAKのファンも含まれているという事で、なんか納得です。


志方あきこ - 緑の森で眠ル鳥 - NOTTE ★★★ (2006-03-10 22:54:47)

これ、激しい曲ではないですが、内に秘めた感情の激しさでは一介のメタル曲くらいじゃ到底及ばないのでは…。なんか触れてはいけないものに触れてしまったような緊張感のある、神聖さすら感じさせる曲です。


志方あきこ - 緑の森で眠ル鳥 - サクリファイス ★★★ (2006-01-10 21:06:34)

畏怖を起こさせるほどに幻想的な曲。
前半はほとんどヴォーカルアンサンブルのようなアレンジですが、それでもここまで世界観を表現できるのは流石。こんなに満足感を与えてくれる曲が、たった3分弱しかないなんて…


志方あきこ - 緑の森で眠ル鳥 - 迷夢 ★★★ (2006-01-10 21:10:40)

このミニアルバム中では唯一展開が普通のJ-POPっぽい曲。
ですがやっぱりアレンジは素晴らしく、叙情際立つBメロ部分で溜めた後、早口による高音を使い歌い上げるサビへと繋げる展開がとても良いです。この人はやっぱりこういう曲が王道なのかな?


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Exec_over.method_sublimation/.~ee Wassa Sos Yehar ★★★ (2007-10-25 22:16:47)

三部作の第二章。
聴く者に圧迫感や閉塞感を与えるインダストリアルなサンプリングと、老婆のような呪詛「壊れろ壊れ壊れ壊れてゆけ…」が同期する、前衛的で禍々しい楽曲。この呪詛ヴォイス、加工されてますが志方さんの声ですよね…この人、やればデス声でもなんでも出来るんじゃないでしょうか(笑)。メタラーにもお勧めな一曲です。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Exec_over.method_sublimation/.~lamenza ★★★ (2007-10-25 22:12:57)

曲タイトル長すぎな三部作の第一章。
儀式的な雰囲気が醸し出されているのは「EXEC_PAJA~」とも共通してますが、向こうは退魔師的な、「魔を払う」ような感じなのに対し、こっちは逆に魔が寄ってくる感じ。志方さんの挑発的に吐き捨てるロックなヴォーカルも印象的。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Exec_over.method_sublimation/.~omness Chs Ciel Sos Infel ★★★ (2007-10-25 22:22:06)

三部作の第三章。
狂気の2曲が去った後は、憑き物が落ちたかのような美しく安らかな曲…なんですが、メロディに込められた感情はどこか切実に感じられて、3曲続けて聴いてたら涙出そうになりました…。
コメントには「愛故の狂気…」みたいにありましたが、この曲が狂気的であるにしろそうでないにしろ、3曲を通じて昔のアングラ音楽以上にリスナーに「本気で音楽に付き合うこと」を強いるかのような濃いムードがあるのが素晴らしい。それもゲームのタイアップ曲なのに。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Method_implanta/. ★★★ (2007-10-28 13:57:30)

郷愁を呼び起こすような、心に沁みるメロディ…
このプロジェクトの音楽が評価されるのは、気が狂いそうになる程にコーラスを重ねたりちょっと前衛入ったアレンジだったり、プロジェクトの為に一つの言語を作り上げたりといったプログレッシブな側面も勿論ですが、「メロディの素晴らしさ」という基本が優れているからでしょうね。万人に聴いて欲しいです。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Method_metafalica/. ★★★ (2007-10-28 13:53:43)

この美しいサビメロ…タイアップ付きの曲では、「花帰葬」と並ぶ神曲なのではないでしょうか。メロディ的に今回の「謳う丘」よりもこっちの方が主題歌然としたキャッチーさがあります。
多重コーラスのもたらす芸術性と、キャッチーなサビメロの大衆性。その最も快い位置に立脚点を持つ名曲と言えるでしょう。志方さんのヴォーカルは、声質的には細めなのにどこか力強さを感じられますね。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Method_replekia/. ★★★ (2007-10-28 13:48:54)

コメントを読む限り、この曲はゲーム中では「人々の心を一つにするための歌」みたいな感じなんでしょうか。
…ナチス政権における鉤十字のシンボルやワーグナーの音楽など、政治において人々の支持を得るために感性に訴えかける要素を「ミランダ」と呼びますが、この曲をそうした意図で用いたらワーグナーの曲以上の効果を挙げてしまうのではないでしょうか。まあナチス政権は例えが悪すぎですが、それぐらい力のある曲だと思います。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - 謳う丘~harmonics Frelia~ ★★ (2007-10-25 22:31:24)

「謳う丘」ももう3バージョン目ですね。
今回は原曲とはかなり歌メロが変わっており、よりムード重視になってキャッチーさは少し減退してます。主題歌らしいですが、あんまりそういう雰囲気の感じられない曲。ただラストのメロディがちょっと半端な感じも。


少女病 ★★ (2008-09-07 22:15:00)

日本のシンフォ/ポップス/ゴシック系のアーティスト。
DRAGON GUARDIANやSOUND HORIZON同様、ナレーションや台詞を交えた、
シアトリカルなコンセプトを展開していく作風が特徴。
なんかアーティスト名からは乙女チックな印象を受けますが、シンフォニック/
メタリックに疾走する曲を得意としていて、メタル系のサイトやブログでも
意外なほど取り上げている所が多く、メタラーからの支持も厚い模様。
ぶっちゃけ、私は完全に後追いですけど…(苦笑)。私は未聴ですが、シンフォな
コンセプト作以外にもポップスやカヴァーのアルバムもリリースしてるみたいです。


少女病 - 葬月エクレシア ★★ (2008-09-07 22:17:00)

2008年発表のフルレンス。
「偽典セクサリス」「覚醒ノエシス」に続くコンセプトアルバム。
このアーティストの作風を語るのに、必ずと言っていいほど多く引き合いに出されるのが
SOUND HORZIONですが、様々な音楽的要素を消化してスケールの大きい世界観を打ち出すSHに対し、
少女病はメタリック/シンフォニックに疾走する曲を中心にアルバムを構成していくのが大きな
特徴になっていますね。なにせアルバムの1曲目から5曲目まで全て疾走曲で固めてるほどですし(笑)。
SHがケルトやロシア民謡など、エスニックなメロディを多用する傾向があるのに対し、こっちは
日本の歌謡曲/アニメソングっぽいメロディが多いのも大きな違いだと思います。その中で
しっかりバリエーションが付けられてる上に扇情度もかなり高いので、疾走曲が続いても
ダレないし、スローな曲でもしっかり聴かせられるクオリティの高さがありますね。
また、生の弦楽カルテットを使ったアレンジも大きな聴き所の一つでしょう。
ストリングスの音が身を切るような切なさ、寒々しさを演出していて、雰囲気の濃い音に
なっているように思います。
ただ、不満な点も二つほど…。プロを雇ったりして台詞に力を入れるのは良いんですが、
ヴォリュームが大きすぎて音響的に聴きづらい感じがするのはちょっと…。
歯擦音の耳に刺さる感じが少し鬱陶しい。あとコンセプト、リスナーの解釈に委ねられる部分の
多いSHと違い、明確な結末があるのは良いんですけど、余りにも退廃的・悲劇的な部分が多く、
個人的にはちょっとあざとさを感じてしまいます。「こういう病んでて悲しい話が好きなんだろ?」
って言われてる感じ。確かにそうなんだけど、ここまであからさまだと少し鼻に付くかも。
とはいっても、クサメロを纏った疾走にはその欠点を帳消しにして熨斗付けて返すくらいの
魅力があると思うし、質も高いと思うし、こういうゴス寄りファンタジー好きならお勧めです。


少女病 - 葬月エクレシア - Sanctity ★★★ (2008-09-10 13:11:31)

疾走チューン5連発目。
なのに飽きない、飽きさせないクオリティの高さ。この曲はサビの歌い方が特に好きです。ノンビブラートで勢いのある歌唱法で、クサメロを歌うに相応しい味があると思う。なんか一生懸命な感じで好感が持てます(笑)。


少女病 - 葬月エクレシア - 黒雪に散る天人花 ★★★ (2008-09-10 13:07:52)

1曲目から当然の如くキラーチューン…
っていうか、こんなキラーチューンがこの後も間断なく繰り出されるわけですが(笑)。ファルセットを多用していながら、勢いもあるヴォーカルが儚さと力強さの両方を演出していて、メロディの持つ力を更に引き出してますね。


少女病 - 葬月エクレシア - 十四行詩の輪環 ★★★ (2008-09-10 13:14:32)

1曲目のクワイアからの疾走といい、この曲のバラード風歌い上げからの疾走といい、展開が実にあざとい(笑)。でも物語のあざとさは別として、こういうあざとさは大歓迎。クサ疾走好きには抗えないような魅力があります。