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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8201-8300

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8201-8300
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真野恵里菜 - FRIENDS - 世界は サマー・パーティ ★★★ (2011-07-22 21:40:28)

モータウンビートと、それに絡むベースラインとブラスが軽快で、聴いていて楽しくなってくる曲。ピアノや彼女の声が爽やかなせいか、それほどにぎやかになりすぎず、まるで滝の傍にいるような清浄感がありますね。空がスキッと快晴で、マイナスイオンが出てて…みたいな(笑)。なんか童心に返って川遊びとかしたくなります(笑)。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS ★★ (2011-08-10 19:01:45)

2010年発表の2nd。

個人的にはいわゆる「ヒット・アンド・ミス」な作品。
前作は、アルバムを通じて、情景がシームレスに移り変わっていくような統一感があったんですが、今作は曲ごとに全く違った表情を見せている感じですね。前作では考えられなかったテンションの1曲目「元気者で行こう!」からして方向性の違いを予感させますし、「堕天使 エリー」のようなネタ曲もあったりで非常にバラエティに富んだ仕上がり。

ただ、どうも曲によってクオリティにばらつきがあるように感じてしまうんですよね…。例えば4曲目~5曲目のハッピーな曲が続くパートは、繋がりも良くて聴いていて多幸感に胸を満たされる感じなんですが、8曲目以降は音源を並べただけな感じがしてしまい、どうも集中して聴けないんですよね…。せめて「嵐の前のキャンドル」が、もうちょっと劇的なメロディだったら引き締まった構成になった気がしますが…。

ハイテンションな曲でも繊細な曲でも、しっかり歌いこなしている辺り、前作よりも着実に引き出しが増えている印象で、彼女の色々な面を見せるというプロデュースの観点から見たら、かなり良い方向へ向かっていると思います。2~6曲目や10曲目なんかは、本当に良い曲だと思う。しかし、純粋にアルバムをひとつの作品として評価するなら、好みなのは前作ですね。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - Ambitious Girls ★★ (2011-08-09 00:37:19)

ドラムンベースっぽく攻めそうに見せかけてエキゾなパーカッションを入れたり、「ジャンヌダルク」という歌詞のフレーズがやたら耳に残ったり、クラビのちょっと滑稽味のある音色が用いられていたり、色々と耳に引っかかるポイントの多い楽曲。その割には、普通に爽やかでポップなサビメロが微妙に物足りない感じもします。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - Love & Peace = パラダイス ★★★ (2011-08-09 00:35:47)

「ドレミファどうして?」のハッピーなムードは引き継ぎつつ、バンドサウンドからダンサブルな音に自然に移り変わるアルバムの構成が素晴らしいですね。この曲も聴いていると心が浮き立つような感覚を覚えますが、Bメロでちょっとセンチなメロが出てくるのがさらにその感覚を引き立てます。この曲を聴いてると、こういうハッピーな感覚を聴いて共有できる境遇にあるって、実は凄く幸せな事なんじゃないかな…と考えてしまったりします。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - Tomorrow ★★★ (2011-08-09 00:36:36)

テレビドラマのエンディングテーマに使われそうな、大らかで情景が浮かぶようなバラード。こういう、歌が情景に溶け込むことを求められるような曲歌わせたら本当に上手いですよね。前作と比べると、より直接的に情景が浮かぶような音作りが成されているように思います。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - お願いだから… ★★ (2011-08-09 00:41:10)

シンセの音色やコーラスワーク等、音色はフューチャリスティックなのにメロディや歌詞の世界観はベタベタな哀愁にまみれているという、アンバランスな魅力のある曲。ラストがこういう曲なのは意外ですが、確かにこの曲って他のどこに入れても浮きますよね…アルバムの他の曲となんか世界観が違う曲っていう印象。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - ごめん、話したかっただけ ★★★ (2011-08-09 00:33:42)

モータウン風のビートは前作の「世界はサマー・パーティ」を髣髴とさせるものですが、つんく氏が曲作りを担当しているせいなのか、もっとカラフルな仕上がりの印象。ショッピングモールにある、ゼリービーンズとか売ってる店にあるお菓子みたいな、華やかで可愛らしいイメージ。ギターがリズムを刻んでるから、「世界は~」より賑やかなイメージなのかも。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - ダレニモイワナイデ ★★★ (2011-08-09 00:34:21)

KAN氏が作詞・作曲を担当(編曲はシャ乱Qの泰誠/たいせい/たいせー氏と共同)しているせいか、ボサノバ調のピアノメインの穏やかな曲調に、歌謡曲的なメロディが乗る、リラックスしつつもフックのある曲で、前作の収録曲に近いムードに仕上がってますね。「♪あなたは知ってるの」辺りの小悪魔的な声の返し方とか、清楚に歌うだけでない歌い回しが、前作よりも成長したのを感じさせてくれますね。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - ドレミファどうして? ★★★ (2011-08-09 00:34:56)

分類的にはアイドルソングになるんでしょうけど…アイドルがテクニカルだったりキュートだったりな振り付けで魅了するというよりは、バックバンドを従えてフロントマンを演じてるような図が浮かぶ曲。バンドメンバーも笑顔でアイコンタクトしながら演奏してるようなムードで、凄くハッピーで楽しげな雰囲気。サビメロを聴いてるとなんかいいことありそうな気がしますもん(笑)。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - 家へ帰ろう sad ver. ★★ (2011-08-09 00:40:13)

バラード→ダンス系→バラード、っていうアルバムの構成はほんとどうかと思う(私の中でアルバムの第一印象が芳しくなかったのはこの構成が大きいと思う)んですが、曲の方は良いですね。メロディは暗めですが、いかにも日本人的な泣きメロで印象深い曲。ここまで英詩の多い曲は今までにないですが、敢えて日本人的なメロディに英詩を載せるっていう試みなんでしょうか。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - 元気者で行こう! -Giga Power Mix- ★★ (2011-08-09 00:32:58)

前作と最新シングル(My Days for You)しか聴いておらず、シングルの流れを追ってなかったので、この1曲目は面食らいましたね…いきなり3・3・7拍子に合わせてコール&レスポンス必至なチアリーディング風の掛け声、からのパンキッシュなギターリフにOi!Oi!ですからね…思わずCD止めて考えてしまいました(笑)。曲自体はキャッチーでアッパーで、知ってる人とカラオケ行って、煽りまくって歌ったら楽しそうだし悪くないですけど。まあびっくりはしました。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - 春の嵐 ★★★ (2011-08-09 00:39:20)

歌謡曲風のキャッチーなメロディ+ダンサブルなバックトラックという、つんく氏の王道とも言える楽曲で、彼のプロデュースしているユニットならどれに歌わせても嵌まりそうな感じの曲。やっぱりつんく氏のこういう曲って大好きです…が、アルバムのパーツとしてはどうかと。聖女的とも言える女性像の前曲の後で、こんな恨み節に近い世界観歌い上げられても、って思います(笑)。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - 堕天使 エリー (2011-08-09 00:38:02)

あからさまな「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」へのオマージュ曲で、台詞だけでなくラジオ番組のエンターテイメントコーナーっぽい、ギャグなやりとりも収録された曲。ただ、こういうのって最初は面白いけど、同じやり取りを何回も聴かなくちゃいけないのが微妙ですよね…歌メロはものすごい哀愁メロでいいんですけど。


真野恵里菜 - MORE FRIENDS - 嵐の前のキャンドル (2011-08-09 00:38:42)

真野さんのニュートラルな声質を使って、アルバムに芯の強い女性像を感じさせるような静謐に聴かせるセクションを作りたいのは分かるんですけど…曲が地味過ぎると思う。例えて言うなら、中島みゆきさんの「二隻の舟」のラストの盛り上がるメロディを省いた感じ。正直この曲は微妙かも。


真野恵里菜 - More Friends Over (2012-05-09 22:15:53)

2012年発表の3rd。

理由は大きく分けて二つあるんですが、最初聴いたときの印象は良くない作品でした…。一つはアルバムの構成。数曲ごとにインターバルで会話が挿入されるんですが、正直こういうのは1回聴けば十分だと思ってしまう私にとっては微妙ですね…。「進行はミチコ」というタイトルですが、これが入るたびにアルバムの進行が止まるのが非常にめんどくさい(笑)。そこでやってる企画も面白くないし、こんなのを入れるくらいなら別ディスクで曲へのコメントやフリートークとかやった方が…とか私は思ってしまうんですが、ファンはこういう構成は嬉しいものなんでしょうか。

しかしそれ以上に問題なのが、アレンジが微妙な曲が多い事。
特にはたけ氏のアレンジは凝り具合や聴き心地の良さといった面で、他のアレンジャーから水を開けられてしまっている気がしてなりません。中でも「Glory Days」のバンドやってる人が急に打ち込みにチャレンジしたみたいな平坦なアレンジは、はっきり言って曲をスポイルしてしまってるように思う。1stの情景描写重視路線ではなく、前作のバラエティに富んだカラフルな路線を引き継いでいるのに、全体的にそれに見合った音圧がないのも気に掛かるところ。

その二点で一時放置気味だったんですが、時間を置いて聴いてみるとそんなに悪くないんですよね。何気に曲はどれも良質で、さっき槍玉に上げた「Glory Days」も曲自体は素晴らしいし、「My Days for You」は彼女を良く知らなかった私に、その曲のシングルだけでなくアルバムまで買いに走らせたパワーがありますからね(笑)。真野さんの歌唱は、決して技巧的ではないものの、弾けてる曲でもどこか真摯さを感じるもので、個人的には凄く好感。というか純粋に彼女の声が好きっぽいです(笑)。「天気予報があたったら」の溌溂とした歌を聴いてると、こっちまで元気になれそうですもん。

…まあそれでも、☆3つはちょっと付けられないかな…というのが私の評価です。「My Days for You」のような、初見でもがっつり引き込まれる超名曲はあるけど、全体としてはまあまあといった感じ。しかし、帯のコピーが「二十歳最後の青春超大作」なのに、このジャケット衣装は…突っ込み待ちなんでしょうか(笑)。


真野恵里菜 - More Friends Over - Glory days ★★ (2012-05-09 21:58:18)

こんな惜しい曲は彼女のディスコグラフィでは初めてだと思う。とにかく起伏のあるメロディが素晴らしく、シングル曲と比べても何ら遜色無いインパクトで、掛け値なしに名曲だと思えます。「曲は」ですけど…。
そんなメロディが宝の持ち腐れに思えるくらい、アレンジが平坦で微妙なんですよね…。メロディの流れはドラマティックなのに、音像の場面変化が付いていかないもどかしさ。作曲と編曲を同じ人がやってるとは思えないチグハグ感…これ、もっと上手くアレンジしたら代表曲足りえる曲だと思うんだけどなぁ…。


真野恵里菜 - More Friends Over - I have a dream ★★ (2012-05-09 22:04:17)

3連の穏やかなバラードで、どうしてもサザンオールスターズの「栞のテーマ」を思い出してしまいます(笑)。最初ちょっと地味目に感じましたが、良く聴くとメロディの叙情性はなかなかで、リラックスして聴ける良曲。ただ、音はもう少し太くても良かった気が。録音の細さまで80年代っぽくしなくてもいいと思うんだけどなぁ…。


真野恵里菜 - More Friends Over - My Days for You ★★★ (2011-07-16 00:26:29)

この人は名前しか知らなかったんですが、CMで聴いて、ピンと来たので購入。
割と素朴なアレンジですが、ピアノもアコギもリズミックで、サビに向かって穏やかに高揚していく感じが良いですね。そしてサビ…これ、なんてTUBEですか(笑)?「♪止まらないこの気持ち受け止めて~」のところなんか、「♪誰にもゆずれない夏~」って歌いたくなる(笑)。そういう清涼感溢れるメロディですが、それを歌うのが清楚な感じの女性Voなので、向日葵とか青空とかもっと青春っぽい雰囲気に感じます。キャッチネスと、自然な情景描写がマッチした名曲。


真野恵里菜 - More Friends Over - あなたがいるから (2012-05-09 22:05:08)

学園モノのドラマで、紆余曲折があった末のエンディングの卒業証書授与のシーンで流れていそう…そんな印象のバラード曲。盛り上げ方がちょっと無難な印象は受けるんですが、まあアレンジは悪くはない…と思う。でもせっかくピアノ入れたバラードやるなら、1stの頃のような繊細なアレンジが良かった気も。


真野恵里菜 - More Friends Over - バンザイ! 〜人生はめっちゃワンダッホーッ!〜 ★★ (2012-05-09 22:01:59)

THE ポッシボーの新譜に入ってそうな曲だと思いましたが、作詞/作曲/編曲を本上遼さんが手掛けてるんですね。…こういうアッパーな曲もこなせるあたり、1stの頃と比べると良い意味で図太さが出てきてるように思います。曲も単に盛り上がるだけでなく、鼓笛隊でアレンジしたら映えそうなインパクトの強いメロディもあって良いですね。それにしても歌詞に「!」使いすぎ(笑)。多分100個くらいある気がする(笑)


真野恵里菜 - More Friends Over - 永遠~黄昏交差点 Time Goes By~ ★★★ (2012-05-09 22:00:50)

シングル「黄昏交差点」の別バージョン。
シングルとは歌詞・ヴォーカルテイクが異なってますが、個人的にはこっちのバージョンの方が好きですね。サビのフォールとか、歌い回しの癖が小慣れてきてるというか、表現が自然になっててより歌詞と歌唱のイメージが合っている印象。相変わらず名曲ですよ。


真野恵里菜 - More Friends Over - 純情警察K・I・S・S ★★ (2012-05-09 21:57:24)

インパクトのあるヴォーカルメロで始まる曲で、アルバムの掴みとしてはバッチリ。サビは個人的には歌謡曲的な哀愁がもう少し欲しい感じですが、言葉遊び的な歌詞とも相俟ってなかなかにキャッチー。途中の台詞が昔のラブコメっぽいノリで、ちょっとレトロな感じ…まあそれを言ったら、恋愛と警察を掛けて逮捕しちゃうぞ的なノリのこの曲自体が今っぽくないですけど(笑)。


真野恵里菜 - More Friends Over - 青春のセレナーデ ★★★ (2012-05-09 21:59:58)

最初のスキャットの部分で既に昭和時代の青春観が広がってくるのが凄いですよね(笑)。ライブでの盛り上がりを意識したような弾けた感じもありつつ、歌謡的なキャッチネスや哀愁も振りまく、シングルらしい分かりやすい、なかなかの良曲。掛け合いで盛り上がった後の爽やかなサビとか、聴いていて爽快な楽曲に仕上がってると思います。


真野恵里菜 - More Friends Over - 天気予報があたったら ★★★ (2012-05-09 22:06:01)

個人的に神曲な「My Days for You」を差し置いてトリの曲ですが、アルバムの微妙な部分(コンセプト・アレンジ)を吹っ飛ばすくらいの名曲だと思う。TUBEの爽やか系シングル曲を思わせるような清涼感のある曲調と、真野さんの可憐さと溌溂さを兼ね備えた歌唱が見事に合致して、聴いてるだけで訳もなく良い事がありそうな気分になってきます。休日の早朝のジョギングとかの時に聴くと最高の気分(笑)。ただ、この曲が素晴らしいだけに、アルバムのエンディングは蛇足に思えてしまうんですが…ファンから見たらそうでもないんでしょうか。


真野恵里菜 - More Friends Over - 熱血先生 ★★ (2012-05-09 22:03:27)

作詞作曲がシャ乱Q組だと思ったら、カヴァーなんですね。真野さんってなんか品行方正っぽいイメージがあるんですが、演技もやってる人だからか、こういう不良少女視点の歌詞もしっかりそれっぽく歌いこなしてますね。彼女の持つちょっと昭和っぽい雰囲気とも合ってると思うし、なかなかハマってる選曲なのでは。


真野恵里菜 - More Friends Over - 風の薔薇~歩いて地図をつくった男のウタ~ ★★ (2012-05-09 22:02:50)

まさかの伊能忠敬キャラクターソング(笑)。
曲的にも「みんなのうた」的な親しみやすいメロディがあるし、絵本タッチの絵柄をバックに流したら物凄く映えそうでもあります。実際にNHKとかでそういうPVと一緒に流しても全く違和感無いと思う。


真野恵里菜 - シングル/カップリング/その他 - 10カラットの煌めき。 ★★★ (2011-07-16 00:25:51)

後からアルバムを聴いても、「これ、いつの時代の曲ですか?」って感じの曲が多かった彼女ですが、この曲は時代錯誤すぎて吹きそうになりました(笑)。キャンディーズの「春一番」などの歌謡曲や、「アタックNo.1」とかのスポ根を混ぜ合わせてハイテンションにしたような、やたら灰汁の強いレトロメロディ。歌いだしの「♪ライライライライ、ライララーイ」を始めて聴いたときはリアルに「ふっ(笑)」って声出ましたもん。
ちょっとサビがたどたどしい感はありますが、サビ終わりの見得の切り方とかはなかなか決まってます。


真野恵里菜 - シングル/カップリング/その他 - 21世紀的恋愛事情 ★★★ (2012-05-09 22:08:50)

ツタツタ疾走+クサめのメロディ+ギャングコーラス風の掛け声…この組み合わせでテンション上がらない訳がありません(笑)。真野さんの曲ではここまで疾走するのは珍しいかも。ちょっとBメロがミステリアスな感じだったり、遊園地的なメルヘンチックなキーボードメロがあったり何気に展開も凝ってる。実はA面より好きかもしれません。


真野恵里菜 - シングル/カップリング/その他 - ジャスミンティー ★★★ (2012-05-09 22:09:45)

カップリングには勿体ないくらいの名曲。
確かにシングルにするにはちょっとサビメロが弱い気もしますが、その他は完璧。イントロから切なくて可愛らしいムードに引き込まれるし、ちょっと頼りなげで可憐な歌声は歌詞の世界観と見事に合ってると思う。多分これ、アイドル嫌いのおっさんが粗探し目当てで聴いたとしても、歌詞の主人公の女の子の心情とがっつりシンクロして聴き入ってしまうと思う。それくらい雰囲気がある楽曲です。


真野恵里菜 - シングル/カップリング/その他 - ドキドキベイビー ★★★ (2012-05-09 22:07:31)

多分ファンの間では「元気者で行こう!」がこの路線の代表曲という位置づけになってると思うんですが、個人的にはこっちを推薦したいですね。溌溂とした、極上キャッチーなアイドルポップスに、ポップスとしての普遍性を壊さない程度に電波ソング的な盛り上がりを加えた感じの曲調で、強烈なインパクトがありつつも哀愁や清涼感も強い曲。THE ポッシボーに提供した曲も聴きましたが、本上遼さんってホント良い曲書いてると思う。


真野恵里菜 - シングル/カップリング/その他 - 黄昏交差点 ★★★ (2012-05-09 22:08:10)

触りだけ聴いた時は、シングルとしては地味めな印象があったんですが、通して聴くとこれもかなりの名曲ですよね。イントロのピアノから哀愁全開、歌メロも情景が流れるように自然に哀感を演出してくれてます。真野さんの歌はしゃくりを多用したアイドルっぽいものですが、嫌味さがなくて好きです。作詞/作曲/編曲は本上遼さんという人が手掛けてますが、彼の他の曲を聴くとパンキッシュだったりライブで盛り上がる曲が得意みたいですね。サビ前のベースのグリッサンドや、リズムのキメの部分など、アレンジにさりげないかっこよさがあるのは彼の感性のお陰でしょうか。


真野恵里菜 - シングル/カップリング/その他 - 水色想い ★★★ (2011-07-16 00:24:22)

物凄く既聴感のあるメロディだと思ったんですが…東方のRomantic Childrenのサビですね、これ。一部が凄く似てて、向こうに負けないくらいドリーミーでロマンティックなメロディだと思う。ヴォーカルもアレンジも、この夢見がちな感じのメロディを活かした、穏やかなものなのが良いですよね。さりげなくメロ時点でサビのメロディを提示するキーボードも素敵。


身殺 (MISOGI) - 遠ツ神 笑ミ給ヘ (tofotukami Wemitamafe) ★★★ (2010-04-04 12:16:00)

2010年発表の1st。

スラッシーでオールドスクールなブラックと、ファストなRAWメロディックブラックをベースに、日本の伝統音楽のメロディを取り入れた、個性的なブラック。…日本人が言うのも何ですが、スポーツにおけるお互いの国の国歌斉唱とか聴くと良く分かりますが、日本の伝統音楽って他の国の民族音楽と比べると、大分メロディが暗いですよね。そのメロディを導入した事で、かなりカルトな作風に仕上がったのではないでしょうか。

ただ和メロを取り入れるというだけではなく、それが徹底して行われ、かつ個人的なツボを突いて来るのが素晴らしいです。リフはそれだけで「和」の感性を伝えられるほどメロディックだし、アルペジオがまるで三味線が弾きそうなフレーズに聞こえたりもする。笛や、呪文的な、ローテンションなノーマルヴォイスの導入も作品の雰囲気を更に深めてますね。ノーマル声がライブ映えしそうな曲調に合わせた、テンション高いものだったら逆に醒めそうですが、その辺りの音選びのセンスは本当に良いと思う。

ただ、作風は個性的ですが、根幹はライブ映えしそうな、芯の通ったRAWブラックで、その個性に寄りかかりすぎていない辺り、真にブラックとして優れた作品だと思う。ここまで徹底して和の世界観を描きつつ、しっかりRAWブラックしてると、他国の人から見たら国家主義のペイガンブラックに聴こえるかもしれません(笑)。
しかし、意外とこういう日本神話題材のメタルって少ないですよね…北欧神話モチーフの方が多い気がする。


辛そうで辛くない少し辛いラー油 (桃屋) ★★ (2011-05-04 22:30:12)

未だに品薄の続く、大人気のラー油。
ですが、私の評価は中の上~上の下くらいですね。
確かにもう一味欲しい!という時に最適な調味料ではあるんですが、フライドガーリックがサクサクしすぎて、その食感も料理に加わってしまう…それを生かす料理ではいいと思うんですが、カップ麺やカップ焼きそばに使うには微妙です。


人間椅子 - 真夏の夜の夢 ★★ (2010-04-24 01:37:00)

07年発表の14th。
人間椅子は名前はよく耳にしていたものの、実際に聴くのはこれが初めて。
バンド名からは物凄いドロドロの世界観を想像していたんですが、ロックンロール寄りの
ドゥームがベースにあると思われる、キャッチーでグルーヴィなリフに、微妙に民謡テイスト
入っているような味のあるヴォーカルが乗る、意外にも聴きやすい作風。曲構成や場面の
転換の仕方にはプログレにも通じるものがあって、初聴で「ああ、この曲はこういう曲か」と
思っていても後から予想を裏切るような展開を見せたりして、聴いていてわくわくする音。
おどろおどろしいだけでなく、機知に富んだ歌詞の世界観も面白いですね。
ただ…個人的にはヴォーカルが苦手。ロックの過激さやおどろおどろしさの表現が、
いかにもパフォーマンス然としていて、悪い意味でサブカルっぽさがある感じ。
筋肉少女帯を聴いた時も、同じ理由であまりハマれませんでしたが…。曲や歌詞のセンスは
良いと思うんですが、歌謡曲から音楽ファンになった私としては、似た世界観のバンドでは
犬神サーカス団やストロベリーソングオーケストラの方がより好ましく感じられてしまう…。
せめてシャウトにもっとキレがあればなぁ…。


水鏡 - 夕掛け ★★ (2009-02-17 20:37:00)

2007年発表の2nd。
ASHADAやKBB、ASTURIASとレーベルメイト、女性Vo入りの幻想的な作風で評判も
良いみたいなので買ってみましたが、風評通り良いですね。確かに「女性Vo入り幻想音楽」と
いう意味ではASHADAやKIRCHE、ジギタリス辺りと通じる物があるんですが、それらのバンドが
ヴォーカルや歌メロを展開の中心に据えているのに対し、このバンドはフュージョン的な
アンサンブルが展開の中心になっていたり、使用しているキーボードもメロトロン、ハモンド、
ムーグなどヴィンテージ系の音色のものが多かったり、より「プログレッシブロック」的な音。
前述のバンドがロック/ポップス的な側面もあるのに対し、こっちは完全にプログレと
いっていい音だと思います。
こう書くとヴォーカルの魅力はいまいちに聴こえるかもしれませんが、癖のない声質ながら
迫力を出すべき場面ではしっかり出してくれるし、なかなかに魅力的。
メロディや雰囲気は基本的には「和」なんですが、プログレ的な音像からはそればかりではない
ものも感じられたり…桜吹雪の中を歩いていたら、いつの間にかお伽噺のような超自然的な
世界、それも人を連れ去り、取り込んでしまうような恐さのある世界に連れ去られていくような感じ。
女性Voものの幻想音楽ファン以外にも、五人一首やANSUR辺りのプログレメタルファンにも
お勧め。アンサンブル志向の強い音なので、音像の中心がエレキギターでなくても受け入れ
られるメタラーなら聴いておいて損はありません。…個人的にはプログレもメタルも、
昔の物よりも今の物の方が断然良いと思ってます。


水鏡 - 夕掛け - 花見酒 ★★★ (2009-02-17 20:43:17)

描いている風景は、ただの桜の下での饗宴じゃなくて…やっぱり超自然的ななにかを感じさせるものだと思う。そもそもサブタイトルが「Spirit of Flower Intoxicate You(花の精があなたを酔わす)」ですし。桜の花びらに埋もれ、いつの間にか自分もその一部になってそうな恍惚感。


水鏡 - 夕掛け - 月の草 露の草 ★★★ (2009-02-17 20:45:37)

三分に満たない短い曲ですが、マンドリンの音が本当に草が揺れているような情景を想起させ、かなりお気に入りの曲。…単に私がブラック好きで、トレモロフェチだから下駄履かせた評価付けてるとも言う(笑)。


清春 - Hide Tribute Spirits - Beauty & Stupid ★★★ (2004-07-01 22:11:50)

HIDEカヴァーの中でも原曲を超えるものを提示してくれたと思わせる曲。特にヴォーカルはHIDEのファンの方には失礼ですが、正直言うとこっちの方が何倍も好きです。コーラスの入れ方も凄く上手くてかっこいいです。


清春 - SOLOIST ★★★ (2016-08-29 17:43:57)

2016年発表の8th。

実は彼の関連バンドはSADSの途中くらいからあまり熱心には聴いていなかったのですが、今回アルバムを購入し、本腰を入れて聴いてみて驚きました。楽曲が物凄く良く、かつ丁寧に作られていることと、彼のパブリックイメージである「頽廃的・攻撃的なロック」からかなり遠ざかりつつ、幅広いアレンジが施されているんですよね。前作は「JUDIE」「Law’s」などまだその要素強めな曲もありましたが、今作はそういうイメージとは関係なく、本当に「自然体の、良い音楽を届ける」事に専念している感じ。

…こう書くと以前の黒夢やSADSの音楽に憧れた人にとっては刺激が足りないのでは?と思うかもしれませんが、時に重層的な音作りを見せたり、時にロックのかっこよさを感じられるアンサンブルを聴かせるアレンジは十二分に刺激的。歌や歌詞、リズム、楽器のフレーズ、アレンジなど、聴けば聴くほどにお気に入りのポイントが出来ていく感じ。…こういった要素は、ロックの衝動性を重視する聴き手には「刺激」として伝わりにくい部分もあるかもしれませんが、清春さんのヴォーカルがあることで上手くその橋渡しが出来ている感じがするんですよね。

…例えば、黒夢やSADSの刺激的で頽廃的な世界観に憧れて楽器を始めたようなキッズが、社会人になり、色々な音楽を聴いた上でこのアルバムを聴いたとしたら、ものすごくのめり込めるのではないでしょうか。そういったリスナーが成長する以上のヴィジョンを見せてくれる作品というか…。そんな意味で、やはり清春さんって偉大なアーティストだと思います。それを改めて実感させられるアルバムでした。


清春 - SOLOIST - FUGITIVE ★★★ (2016-08-29 17:44:32)

理屈は分かりませんがものすごく惹き付けられる曲。
メロディは起伏があるし、メロウな中に彼特有の妖艶さが漂っているんですが…正直そんな説明では何故ここまで良い曲に思えるかは伝えられません。どうも感想を具体的に書こうとすると分析的に聴く癖が付いちゃいますが、それを放棄したくなるような良い曲です。


清春 - UNDER THE SUN - JUDIE ★★★ (2016-08-29 17:46:10)

これは本当に名曲。
ソロならではの緻密なアレンジがありつつ、刺激的でキャッチー極まりない歌メロやロックとしてのダイナミズム、彼の音楽ならではの頽廃性があり、サビでの小憎らしいまでのクールでキマった歌い回し、呻き声のようなシャウトなど、ヴォーカル部分にキッズが真似したくなるような要素が多くて素晴らしい。
しかしこの歌メロを聴くと、清春さんは印象的な歌メロを書く天才かもしれない…と思わされますね。「Love nest in love nest in」とか一回聴いたらメロも歌詞も頭に刷り込まれて脳内リピート止まらなくなります。


清春 - シングル / カップリング / その他アルバム未収録曲等 - 窓 ★★★ (2016-08-29 17:48:57)

以前いつかのインタビューで、「カップリングもシングルになり得る位良い曲って言われたい」という主旨の事を言っていたような記憶がありますが…これ物凄く良い曲ですよね。「輪廻」は重要な曲なのでタイトル曲になるのは分かりますが、時期をずらしてシングルにすればいいと思うくらいに…。
サビも悪くないんですが、素晴らしいのはラスト。メロディと声質、歌い回しが最ッ高にマッチしていて、惹き込まれるのを止められない…。この部分を聴くと、今更ですが天性のものを持ってるヴォーカリストだと再認識させられます。


聖飢魔II ★★ (2004-05-25 23:04:00)

なんか名指しで批判されてるようなので(笑)、ATOSSさんの意見を拝見しました。
ATOSSさんの発言を引用すると、「V系じゃないと思いますが?」との事ですが、これに関しての私見です。
今ではV系の定義は非常に曖昧で、Malice Mizerのようなゴシック系の格好をしたバンドをそう呼ぶ人もいれば、PierrotやJanne Da Arcのようなほぼノーメイクのバンドもその範疇に入れる人もいるし、何とMarilyn MansonやCradle of filthなど海外のバンドまでその範疇に定義してしまう人もいるようです。
また、V系という言葉に関しても聴きもせずに「見た目ばかりで音楽が疎かになっているバンド」と言う人もいれば、「音楽だけでなく見た目でも楽しませてくれるバンド」と感じる人もいるし、語義一つとっても人の感じ方は千差万別です。
まぁ、「音楽」をちゃんと聞き分けられる耳を持ったメタラーが聴きもせず(もしくは一部のバンドを聴いただけで)見た目で差別するとは考えにくいので、ここを見ている人で前者の考えを持った人は極小だと思いますが。
肝心の聖飢魔Ⅱですが、彼等は音楽もしっかりしてる上に見た目でも白塗り、立てた髪などインパクトある格好で、見た目でもリスナーを楽しませてくれこれをV系と感じる人がいてもおかしくないと思いますよ。そもそもそう感じるのは人の自由であり文句を言われる筋合いは無いと思うのですが。
それに、これが一番言いたいことですが「このCDを買え!」はCDの批評や感想を書く場であり、他人のレビューを批評する場ではないと思います。
長文失礼致しました。


聖飢魔II - LIVING LEGEND ★★ (2004-05-20 16:43:00)

どうも色物だと思っていて…このバンドは素通りしてしまってました。
…それを後悔させるようなアルバムだと思いました。特にデーモン小暮閣下は声に威厳があって、しかも上手いという凄いボーカリストだと思います。最近、このような威厳のある声質を持ったボーカリストはJ-POP界から駆逐されてしまっているようなのが残念ですが…(声にドスを効かす事すら出来てないボーカリストが多いと思う)
楽曲では①が滅茶苦茶素晴らしいです。これはメロディもキャッチーだし、誰が聴いてもかっこいいと思える楽曲なのではないでしょうか。
ところで、ファンの方はもしかしたら気分を害されるかもしれませんが、「上手い演奏・HM/HR・白塗り・ギミックの中に隠したアイロニー」と、どうしても犬神サーカス団を連想してしまうんですが犬神のメンバーもこのバンドのファンだったんでしょうか?気になります。


聖飢魔II - LIVING LEGEND - 20世紀狂詩曲 ★★ (2004-07-24 12:17:20)

一見ふざけた様に見える歌詞の中に、実はかなり強烈なアイロニーが隠されているところがいかにもというか、何と言うか…こういうの好きです(笑)サビの終わりのハイトーンから「喝!!」の掛け声が入るところが好き。


聖飢魔II - LIVING LEGEND - HEAVY METAL IS DEAD ★★★ (2004-05-20 16:43:15)

この曲のサビの入りのシャウト、滅茶苦茶かっこいいです!!
メロディもサビ以外もキャッチーで馴染みやすく、本当に良い曲だと思います。ここのランキングで一位なのも納得の超名曲。


聖飢魔II - LIVING LEGEND - ROCK'N RENAISSANCE ★★★ (2004-07-24 12:17:46)

「HEAVY METAL IS DEAD」と並んで大好きな曲です。
閣下の崩し気味の歌唱が何とも言えずかっこよく、演奏も聴き応えがあって良いです。歌詞に「Black mass」が登場するのが聖飢魔Ⅱらしいですね。


青空のナミダ ★★ (2010-10-13 22:59:12)

高橋瞳さんという方のカヴァーだそうです。どこかで聴いた覚えが…?
曲的には、青空の下、土手とかを自転車で駆け抜けたくなるような、ロック寄りの爽やかな
ポップスで、ドライブ感のあるベースラインが気持ち良いです。やっぱり良いタイミングでの
グリスはテンション上がりますね。キャラクター性を出すために、子供っぽさ
(悪ガキっぽさ?)の表現にコブシ気味に歌うという手法は結構ユニークですよね。


青文魚 ★★★ (2015-04-10 00:01:58)

金魚の中でもポピュラーな種類である「オランダ獅子頭」の色を青み掛かった鉄色にしたようなルックスを持つ金魚。頭の肉瘤は出るものと出ないものがいて、前者は「高頭青文」と呼ばれるとか。うちにいるのは肉瘤が出ないタイプで、見た目は琉金っぽいです。個体によっては、体色が鉄色から白に変化し、真っ白になったものは「白鳳」という別名が付くみたいですが、私の飼ってる魚もそんな変化を見せました。鉄色があったことを感じさせないくらい真っ白で、絹繻子のような優雅な鰭とも相俟って、どこか神秘的な印象もする魚です。


赤犬 - あか犬 ★★★ (2011-01-28 21:23:59)

2007年発表のフルレンス。

スカ/パンクのキャッチーさをベースに、アイリッシュやポルカなどの民族音楽、ビックバンド系のブラスなどを取り入れた、雑多かつ高度な音楽性がマニアの間で話題になったらしいですが、確かにこれは凄い。ビッグバンド風の所やフォークメタル風の所も、アンサンブルがそれらしくなるし、曲も演奏もかなりレベル高いと思う。

しかも、グラインドを参考にしたと思しきショートカットチューンや、ムード歌謡っぽい歌メロを取り入れた曲までありますからね…。諸要素の取り入れ方、聞かせ方もごく分かりやすくしてくれているので、間口はかなり広いかと。ダミ声の野太いヴォーカルは好みが分かれそうですが、民族風通り越してお笑い番組のテーマみたいに聴こえる、ハッピーな超絶クサメロはクサメタラーなら必聴。

ただ、個人的にこのバンドのユーモアは苦手。
別に下ネタもギャグも嫌いじゃないんですけど、このバンドのそれは頭のいい、優れたミュージシャンの集団が「敢えて」、つまり俯瞰視点でやってそうな所が嫌。これなら、C級のV系バンドや同人の稚拙なサンホラフォロワーでも、世界観を本気で表現しようとしてるアーティストの方がよっぽど好感が持てる。馬鹿なら馬鹿に徹して欲しい。

と言っても、どのバンドも自分の世界観に自分が陶酔できるレベルで嵌る必要は無いと思うし、こういう俯瞰的なユーモアも個人的に合わないだけで、まあ良いと思います。と言うわけで、好みに合わない部分もあるけど、☆は3つ。
ストロベリーソングオーケストラや、霞鳥幻樂団が行けるクサメタルファンは是非。


前田亘輝 - GAMBLE - 明・暗 ★★★ (2012-02-07 20:19:52)

これ、うちの親がラジオのオンエアをテープに録音していて、それを車の中で何度も聴かされてたので物凄く思い出深い曲なんですよね。うちの親、プレゼント当選して前田さんに名前読み上げられてたし(笑)。
思い出補正以上に曲としてもお気に入りで、ストレートなハードロックサウンドに前田さんの太くて力強い、それでいて茶目っ気もあるヴォーカルが乗る爽快な楽曲で、この曲が配信されているカラオケの機種に当たったときはもう毎回歌ってます(笑)。前田さんの作詞も絶好調。こういうノリの曲大好き。


前田亘輝 - HARD PRESSED - 君だけのtomorrow ★★★ (2012-02-07 20:26:06)

これもホント良い曲ですよね。
TUBEの時以上に、前田さんの歌声におおらかさがあるように思います。ロックのヴォーカリストにしても太い、恵まれた声質があるだけじゃなく、包容力もあるのが素晴らしい。聴いてる人をホッとさせたり、背中を押してくれたりするパワーのある歌声です。


倉木麻衣 - FUSE OF LOVE - ダンシング ★★★ (2014-04-15 22:17:31)

「ダンシン、ダンシン、ダンシン、ダンシン」の連呼や「1,2,3,4,5,6,7,8」のカウントをメロディに乗せた歌詞が嫌でも耳に残る楽曲で、倉木さんの曲の中でもぶっちぎりの洗脳力を備えた、ある意味名曲。ベースリフとリズムが強調され、スリリングな雰囲気のオケが無駄にかっこいいのも非常にポイント高いです(笑)。正直迷曲扱いされるのも分からないではないんですが、個人的にはポップスなら手堅く纏まってるより、これくらいインパクトある方が好きですね。


倉木麻衣 - FUTURE KISS - I can do it now ★★★ (2014-04-15 22:19:32)

これ、何気に倉木さんのキャリアの中でも、実は相当な名曲なのではないでしょうか。全体的にはどこか洗練されている印象なんですが、歌メロはJ-POPでいう「桜ソング」的な哀愁に満ちているし、クールに見せかけて間奏のピアノがめっちゃクサい、ドラマティックなアレンジも素晴らしい。シングル曲以上にキャッチーな歌メロを持つ楽曲の多いこのアルバムの中でも、目玉といえる曲だと個人的には思ってます。


倉木麻衣 - FUTURE KISS - I scream! ★★★ (2014-04-15 22:18:45)

これ、歌詞見たときはちょっと笑いました(笑)。いくらなんでもダイレクト過ぎで、ヤケクソさすら漂ってるんですけど(笑)。但し曲自体はシングルカットも余裕で出来そうなキャッチーなサビメロと、スクラッチやシンセリフがかっこいいアレンジが耳を惹く、なかなかの名曲。曲が良いだけに、歌詞の何とも言えない感じが余計際立って聴こえます(笑)。


倉木麻衣 - FUTURE KISS - SUMMER TIME GONE ★★★ (2014-04-15 22:18:10)

これは初めて聴いたときから「おおおお!!」となりました(笑)。サビだけでなく、Aメロ~Bメロに至るまで、歌メロが凄まじくベッタベタな哀愁に包まれていて、正直たまらないものがあります。ちょっとエキゾチックなAメロ、泣かせにかかるBメロ、歌謡的キャッチネスが爆裂するサビと、各メロの属性が若干違うのに、「クサさ」で結ばれているのがまた良いんですよね。やはりJ-POPのメロディはこれくらいベタな方が良いですね。


倉木麻衣 - OVER THE RAINBOW - ラララ*ラ ★★★ (2014-04-15 22:20:20)

個人的に、このアルバムは前作と比べると少し小粒な印象があるんですが(それでも十分良作だとは思う)、最後に凄いのが来ましたね…。もうAメロからこれはクッサいサビが来る…と思ってましたが、予想以上のものが聴けて大悶絶。歌謡的な哀愁に、ほんの少しだけスパニッシュを混ぜたようなイメージのクサメロ。クサメタル並の臭気ブチ撒けながら、しっかりポップに纏めている辺り本当に良い曲だと思います。


倉木麻衣 - Stay by My Side - Just Like You Smile Baby ★★★ (2006-07-21 18:01:28)

これは…もうメロディだけで★3つあげちゃいます(笑)
メロディだけでなく、裏声を使った歌唱もばっちりはまった良い曲です。


倉木麻衣 - delicious way - Everything's All Right ★★★ (2006-07-21 17:57:12)

1stシングルのカップリングでもある曲なんですが…私はこの曲が1番好きかも。クサイ言い方ですが、このまるで雨上がりのアスファルトを思わせるような爽やかなのに湿り気のある叙情性、宇多田ヒカルさんには無い要素ですよね。今の倉木さんにも無い気がしますが(苦笑)


倉木麻衣 - delicious way - happy days ★★★ (2006-07-21 17:59:06)

この歌謡曲以上の哀愁メロこそ倉木さんの個性ですよね。
何かのドラマで出演者の着メロがこれだったときは「分かってるなぁ」と勝手に感心してました(笑)


堕武者 ULTRAVIOLENCE ★★ (2008-07-25 22:30:00)

このサイトではアーティスト名に+の記号が出ないみたいですね。
正しくは「堕武者+ultraviolence+」です。


堕武者 ULTRAVIOLENCE - 東方悔恨譜~regret Will Prevail. ★★ (2008-07-25 22:34:00)

2008年発表の2nd(多分)。
最近、ゲーム音楽のクサメロはメタルサウンドと意外にも相性が良い事が分かってきた
せいなのか、そうしたカヴァー作品が(地下で)流行してますが、まさかグラインドでそれを
やるバンドが出てくるとは…しかも本作は、メロの質には定評があり、私自身そのメロディ
センスは素晴らしいと思う上海アリス幻樂団のカヴァー。
グラインドの激烈なリズムの心地良さと、ゲーム音楽のクサメロの高揚感を同時に求める
なんて、二兎を追うものは…になってしまいそうですが、凄いですね、ちゃんと二兎とも
捕まえられてる感じです。1曲目などで聴けるテープノイズが掛かったような音のシンセ
(この音はもっと使って欲しかった)など、メロディを担当する音の選び方も上手いし、昭和の
CMソング風の歌と子供の泣き声や、AVの喘ぎ声などゲームとなんの関連性も無さそうなSEの
使い方も面白い。特に前者は不条理な感じがして結構恐いです。
17秒で終わるショートカットチューンまで完備で、本格的にグラインドしてます。
ただ、ヴォーカルがデスヴォイスでも下水道でも禍々しい非人間的絶叫でもなく、マキシマム
ザホルモンのダイスケはん似のキャーキャーうるさい声(しかも線細すぎ)なのはかなり不満。
ホルモンみたいな曲調ならともかく、こういう曲調だとジョークっぽさが感じられてしまい、
せっかく面白い試みをしているのに、出オチっぽい雰囲気が漂ってしまってるのが残念。
これで初期BEHERIT並のマジな殺意が感じられるヴォーカルだったら、ネタや新奇性では
到底済まされない、恐ろしい名盤が誕生したと思うのに…。個人的にはもう一歩って感じです。
あと、ラストにメンバーのトーク(+オリジナル曲)が入ってますが、ボイスチェンジャーで
声が変えられていてなんか可愛いです(笑)。ちなみに、トーク(とオリジナル曲)を除くと
演奏時間は10分程度なので、購入する時は注意。


大鴉 - Seeds of Rain ★★★ (2011-01-16 00:57:36)

2007年発表の2nd。
実際に聴くまでは、「中庸」「前作より地味」という評価から、「後回しでいいか」と思ってたんですが…予想の遥か上を行く、素晴らしい作品じゃないですか!

確かに、一聴した限りでは中庸に感じられるかもしれませんが、それは各曲が高いレベルにあって、アルバムの世界観の纏まりが良過ぎるから。星花さんの歌声は一声目から儚さと力強さ、感情と幽玄さを表現し、厳かなムードを醸し出しているし、ギターワークはソロに偏重することなく、歌メロの裏でもツインの絡みを見せ、なかなかに凝ってる。歌メロ自体もドラマティックで、凡庸とは程遠いと思うし、メロやアレンジのさりげない民族っぽさも曲を引き締めてる。アルバム全体に、程よい緊張感があって、全くダレがないです。上の方も仰っていますが、正に「大いなる中庸」だと思う。

と、前作抜きでは非の打ち所のない評価になるんですが…前作で見せた、「さくら」「あかつき」のような、巫女が神託を受けて忘我してるような、強烈なメロディと歌唱を持つ曲が不足しているのがネックですね。「Whiteout」は同路線と言えなくもないですが、やはり上記の曲と比べるとちょっと弱い。まあ、ロックとしてポピュラリティの高い作風の中から、滲み出てくるような叙情が表現したかったのであれば、この完成度が高く、聴きやすい作品においてその目論見は成功してると言えますが…。

と言う訳で、過去作と比較して「なんで強烈な個性を伸ばす方向に行かなかったんだ」という疑問が出る、そのただ一点を除けば、名盤と言っていいアルバムでしょう。大鴉聴くような人って、メタラーやへヴィロック好きなど、大抵強烈な音楽好きですし、濃い面を特盛にしてもまず引かないと思う(だからこそALDIOUSは1stアルバムをあれだけの疾走曲で固めたと思うし、結果話題にもなった)。ただ、去年「さくら」「あかつき」をリメイクしている事を考えると、個性的で強烈な作品を作る前に、普遍的で叙情性に富んだ作品を残しておきたかったのかもしれませんね。


弾幕アマノジャク ~ Impossible Spell Card. ★★ (2014-05-20 23:20:55)

「東方輝針城」の5面ボス、鬼人正邪が自機を務めるスピンオフ作品。

おととい(5/18)ショップへの委託が始まったので、早速購入し、先程全シーンクリアを達成しました。一見回避不可能な弾幕を、アイテムを駆使して掻い潜っていくという、ちょっと変わったゲーム性を持つ作品。一通りプレイした感じ、アイテムを縛らずにクリアするのであれば各作品のExステージくらいの難易度だと思います。ステージと相性の良いアイテムを見つければクリアは目前ですし、気合系も一定回数までの被弾が許されるアイテムを使えばゴリ押しでクリア可能。最終日のラストステージとか初見で行けた人も結構いそうな気がします。

今回は文化帖やダブルスポイラーの時のように、挑戦回数が3桁4桁行くようなのも無かったですし、そこまで難度は高くない印象。ただ、アイテムを使わないでクリアしようと思うと、途端に難易度が跳ね上がりますね(笑)。一日目(レベル1)からワインダー潜りや高密度な楔弾の回避を要求されるし、二日目はもう避け方すら思いつかないのがちらほら。最終日に至ってはCAVEリスペクトな弾幕で完全に殺しにかかってきます。アイテム縛りでクリアできる人とか本当にいるんでしょうか…。トロフィーが用意されてる事を考えれば、クリアできるように作ってはあるんでしょうけど。

ただ、ゲーム自体は楽しいし、色々なパターンの弾幕が見れて「次はどんなのが来るんだろう」という楽しみもあって、1000円では安すぎるくらいですが…今回は楽曲が少ないのがちょっと物足りないかも。一つのステージに何回も挑んで攻略法を見つけていくゲーム性に合わせてか、クサメロも少なめですし。なのでクサメロに惹かれてプレイしようと思った方にはナンバリングや妖精大戦争の方がお勧め。まあ、そんな人がこの特殊な位置づけの作品から入るとか、リアル天邪鬼にも程がありますけど(笑)。むしろ作品との相性は良いの…かも。


中山七里 - さよならドビュッシー ★★★ (2014-08-22 23:50:24)

2010年にハードカバー、翌年に文庫版で発売されたミステリー小説。

中山七里さんの作品はどれも素晴らしいんですが、漫画や映画にもなっているこの作品が一番有名でしょうか。彼の作品ってどれも読者を楽しませることを第一義に置いているかのような、エンターテイメント精神に溢れている事が特徴だと思うんですが、この作品は最も有名にして、最も良くその特徴が表われた本だと思います。

まず第一に特筆したいのは、漫画やライトノベル並に登場人物が「キャラ立ち」していること。大きな壁を乗り越えていく様が胸を打つ主人公を始め、万能に見えて、実はある苦悩を背負っている岬洋介、スピンオフ作品では主人公も張るカミナリ爺さん香月玄太郎、これはどう見てもツンデレな医師の新条など、キャラが良い意味で漫画っぽい。変にリアルに人を描く事でキャラが凡庸になるよりも、思い切った性格付けをしてる辺り、若い作家なのかと思いましたが、実は文壇デビューは48歳のときなのだとか。この瑞々しいエンタメ性と、若い作家にはない小説などを長く読み続けてきた経験が合わされば正に鬼に金棒というやつですね。

そしてストーリーも素晴らしい。なにが素晴らしいかって、この作家の作品の多くは話の中である「どんでん返し」がある事も特徴として挙げられますが、この作品はその「どんでん返し」の内容が、(ネタバレになるので書けませんが)一言で説明できるほどシンプルで分かりやすいことですね。勘の良い人なら読んでる途中で気付きそうですけど、もし気付いたとしてもそこに至るまでのサスペンスなどで十分楽しめます。また、ストーリーにおいて音楽が重要な位置を占めるんですが、その描写と、その描写を通じてのキャラの「凄さ」の描き方が、また良いんですよね。読んでると岬洋介は超人に思えてくるし、何やら凄まじい演奏が繰り広げられている気になってきますもん。ハッタリの利かせ方も随一だと思う。

私はこの人、東野圭吾さんと同じくらい、エンターテイメント作家として優れた人だと思うんですよね。この作品は後にシリーズキャラクターになる登場人物も多いですし、彼の作品の入門編としても良いんじゃないでしょうか。


中山七里 - アポロンの嘲笑 (2014-09-05 00:44:06)

つい先日発売された新刊。
…彼の作品は新刊が出るたびに買ってるんですが、今まで、一度として面白くないと思った事は無かったんですよね…ですが今回初めて、「イマイチ」だと思ったかもしれません…。ハードカバー新刊で買ったんだし、ちょっとくらい批判してもいいですよね…。

まず今作、プロット自体が正直面白くないです。
原発作業員の同僚を刺殺し移送中に逃走、ある目的を持って原発を目指す邦彦と、それを追う刑事の仁科の二つの視点で物語が進行していく訳ですが…邦彦が原発に辿り着くまでの間に様々なトラブルに巻き込まれたり、人生を回想したりする展開が本編の8割を占める構成は正直どうなんでしょう…。読んでも読んでも原発を目指して移動してるだけで、ストーリーの停滞感が半端ないです。一応、刑事視点で事件の真相を追う部分もありはしますけど…。

今作は3.11直後の福島を題材にしているだけあって、原発作業員の苦境を描写したり、国や東京電力の対応の拙さを批判するような箇所もかなり多いんですが…エンターテイメント小説としては筆者の主張が、それも怒りを感じるような主張が前に出すぎてしまっていて、読んでて若干苦しい。安生正氏の「生存者ゼロ」を読んだ時にも思ったけど、政府の拙い対応振りを客観的に描くのは良いんですけど、地の文にそれに対する罵倒を書かれると、こっちとしては醒めるんですよね。

作者の主張を伝えたいがために書かれた、バリバリに社会派な小説ならまあ許されると思うんですけど、この作品は野犬や警官と格闘するアクションシーンがあったり、スケールの大きな真相があったりとエンタメな色も依然として濃くて、どうも食い合わせが悪い感じ。邦彦の悲惨な境遇を描いた回想パートの苦々しさもあり、正直読んでいて辛いものがありました。

と言っても、やはり一番の問題はストーリーの停滞感ですかね…。この人の作風なら、堤剛志やら公安部やらをもっと派手に動かして、ドラマティックにしてくれた方が良かったと思うんですけどね。彼の作品にしては珍しく、読者に驚きを与えるような「どんでん返し」もないですし。「エンターテイメントを書きたい」のか、「原発事故を批判したい」のかハッキリして欲しい。「エンターテイメントを通じて伝えたい」なら、その目論見は上手くいってないと思います。明らかにエンタメとしての質が他作より落ちてると思うので。

なんか色々口汚く書きましたけど、こういう事を書きたくなるくらい、彼の作品には期待してるんですよ…。そして今までその期待が裏切られたことは無かったんですよね。なので今作には結構がっかり。彼は東野圭吾さんに匹敵する作家になりうると思いますけど、東野さんの「天空の蜂」と比べると、エンタメ性と批評性を両立させる力はまだ及んでいないと言わざるを得ないかと。


中山七里 - ヒートアップ ★★★ (2014-09-16 10:04:34)

2012年にハードカバー、2014年に文庫化された小説。

文庫化にあたって再購入し、読み返してみたんですが、やっぱり中山七里さんの作品は面白いですね。ハードカバーでの最新刊「アポロンの嘲笑」にはかなりガッカリだったんですけど、この作品の文庫版を読んでそれを再認識しました。まず驚いたのは、麻薬取締捜査官が主人公という舞台設定ですね。今までの中山さんの作品って、作中において「音楽」が重要なキーになるものが多く、どこか上品な印象があったんですが…まさかこんな泥臭い刑事モノ(厳密には主人公は厚生労働省所属の公務員だけど)を書くとは…。

今までと舞台は大きく異なっても、中山さんの作品の特徴である、「キャラ立ちした登場人物」と、「スリリングな展開」、「リーダビリティの高い読み口」は変わらないのが素晴らしいです。今作も、麻薬の中毒性が効かない特異体質を持ち、おとり捜査も辞さない破天荒な捜査官の七尾や、暴力崇拝の匂いのしない、勤め人風ながら交渉術に長けた曲者の暴力団組員の山崎を始め、主要な人物はどれも漫画やドラマのキャラクターに通じる存在感がありますね。

ただ、今作は後半から良くも悪くも、アクションを中心とした映像的な展開になってくるので、麻薬を軸に様々な人間の思惑が絡んでくる、サスペンス的な展開を期待すると若干肩透かしに感じるかもしれません。とは言っても、アクションシーンでも窮地の切り抜け方に今までの伏線が生きていたりしますし、ラストには(やや唐突ながら)作者お約束とも言える「どんでん返し」もありますし、エンターテイメントとしてはやはり一級品であることは間違いないです。大ベテランの東野圭吾さんと比較されるのも良く分かりますもん。

電車で移動中に読んでると、思わず目的地を乗り過ごしそうになるくらい、夢中になって読める作品。東野さんや貴志祐介さん辺りが好きであれば、この中山七里さんの作品もかなりお勧め。取り敢えず「静おばあちゃん」の文庫化を待ち望んでます。


中山七里 - 月光のスティグマ (2014-12-25 11:24:41)

今週の頭に発表された新刊。

ここ最近、「アポロンの嘲笑」「テミスの剣」と立て続けにリリースが続いてますが…もしかして最近不調なんでしょうか。あらすじ自体は、主人公に特別な好意を抱くミステリアスな双子姉妹(ヒロイン)、災害による姉妹の片割れの死と別離、災害前日に殺害された主人公の兄、時を経て全く違う立場で再開する主人公とヒロイン…と、エンターテイメントとしてのお膳立てがバッチリ整ってる感じで、如何にも面白そうなのですが…。

読後の印象としては、災害の描写や、主人公が調査に苦慮する描写を読んでいるうちに、いつのまにか話が終わってしまった感じで、いまひとつ話に没頭出来なかったんですよね…。クライマックスのシーンも脇役キャラの殺害の描写が、緊張感を生んでいるというよりはただただ胸糞が悪くなる感じで、カタルシスが余り感じられないし…。「岬洋介シリーズ」「御子柴シリーズ」「静おばあちゃん」での、ページを捲る手が止まらなくなるような、飛翔感さえ感じるような読み味は、一体何処へ行ってしまったのでしょう。

「アポロンの嘲笑」での原発批判、「テミスの剣」での冤罪批判の余りにもくどい描写が、こういったエンタメ作品にまで侵食してしまったような印象があります。もしかしたら作者自身は、ただのエンタメでなく、批評精神を伴った「考えさせられる」「読み応えのある」作品を作りたいという意図で、わざと読み味を変えてるのかもしれませんが…。以前の作品の読み味が好きでそれを期待して買い続けてる人としては、この方向性はとても歓迎できるものではないですね…。


中島みゆき ★★ (2005-01-04 17:55:00)

最近になって中島みゆきさんの音源に手を出した者なんですが、彼女は私が生まれる10年以上も前から活動してるアーティストなんですね…
それが今でもこうして聴かれて、共感を得てるって、何か凄い事だと思います。


中島みゆき ★★ (2005-02-07 20:15:00)

ところで、3/23にライブアルバムが出るみたいですよ。
タイトル:「中島みゆきライヴ!」
収録曲:この空を飛べたら、地上の星、土用波、銀の龍の背に乗って
この世に二人だけ、夜行、歌姫
「いまのきもち」を聴いて、「土用波」「この世に二人だけ」には、
深い感銘を受けたので、それがライブでどう生まれ変わるのか今から楽しみです。
それにしても、7曲で3150円って、ちょっと高すぎですよね…
いくらハイブリッド盤だからって、この値段ならもっと曲数を増やして欲しかったです。
「傾斜」が超聴きたかった。


中島みゆき ★★ (2005-02-10 02:31:00)

「生きていてもいいですか」というと、一曲目の「うらみ・ます」が目茶目茶インパクトありますよね(笑)
「恋文」などを聴く限りでは、今では「恋愛」を歌うにしても様々な視点で見た曲を作っているためか、ああいう直情的な曲はやらなくなってしまった感じがありますけど、今の重厚な声であの曲を歌ったらどんな風になるのか聴いてみたいです。


中島みゆき ★★ (2005-02-18 20:41:00)

こんばんは。
つい最近まで登録すらされていなかった「歌姫」が、一気に12ポイントまで
増えていて嬉しい限りですね(笑)
この曲もライブ盤に収録されるようなので楽しみです。
>今の一歩引いた立場からの歌詞というのも、マイルドで味わいがあると思います。
ですよね。
「愛情物語」「情婦の証言」なんて、歌詞のストーリーに耽溺・感動すると同時に、
「こんな立場からも歌詞が書けるんだ…」って感心してしまいました。
やっぱり、小説を書いたり舞台を演ったりする人は違う…。


中島みゆき ★★ (2005-04-03 00:34:00)

新作のライブ盤、初動の売り上げは約5000枚で、オリコンでは約50位くらいみたいですね。
収録曲数が少ない上、ライブ盤でももうちょっと売れてもいいと思うんですけどね…
もっと世の中の多くの人にも、特に若い人には聴いてもらいたいです。


中島みゆき ★★ (2005-12-10 23:17:00)

ニューアルバム「転生」が発売されてから暫く経ちますが、書き込み無いですね…
かくいう私も他に欲しいものが多すぎてまだ手が回ってないんですが。
レビューを見てみても昔の曲に票が集まってるし、このサイトの方にとって
中島みゆきさんは過去の人なんでしょうか?だったらちょっと淋しいかも…。
個人的には更に声の厚みが増してきた最近の歌声がとても好きなんですけど、
中曽根栄作さんの言うとおり、瀬尾さんのアレンジが気に食わないとか?


中島みゆき - EAST ASIA - 二隻の船 ★★★ (2005-02-18 20:02:25)

なるほど、この曲は「糸」と繋がっていたんですね。
人の絆の素晴らしさを感じさせてくれる歌詞が良いです。
徐々に盛り上げてから、最後に登場する大サビのメロディは絶品の一言。


中島みゆき - I Love You, 答えてくれ - I Love You, 答えてくれ ★★★ (2007-10-11 22:06:50)

こんな豪快なI love youが他にあるでしょうか(笑)
ほとんど恫喝に近いような感情の入れ込み様ですが、それだけに真摯さが伝わってきて聴いていて心地良いんですよね。メタラーなら同じように感じる方も多いはず。
ただ、曲自体は文句無く★3つレベルなんですが、彼女のヴォーカルの力強さをブーストするのに、安易にサックス使いすぎているアレンジはちょっと…確かに曲に合ってるんだけど、これだけ続くと流石に飽きるかも。


中島みゆき - I Love You, 答えてくれ - ボディ・トーク ★★★ (2007-10-11 22:15:07)

曲的には、「土用波」辺りにも通じる、最近のシングル路線をヘヴィにした感じで文句無くかっこいい。しかし、歌詞も歌唱も「言葉なんて迫力がない」という歌詞に反して実に迫力満点。「僕がさし出せるのは命だけだ」…やっぱりこの人、サムライの血が流れてますよ(笑)


中島みゆき - I Love You, 答えてくれ - 惜しみなく愛の言葉を ★★ (2007-10-11 22:18:11)

女声ヴォーカルを表すのに「天使の歌声」とはよく使われる表現ですが、この曲のそれは「菩薩の歌声」。歌に込められた愛情のレベルが「慈愛」にまで達してます。


中島みゆき - I Love You, 答えてくれ - 本日、未熟者 ★★★ (2007-10-11 22:11:29)

「宙船」に続き、TOKIOに提供した曲のセルフカヴァー。
…もう歌いだしの一声の時点で、切腹の覚悟を決めた武士のような切迫した雰囲気が伝わってきます(笑)。流石、某誌のレビューで「修羅雪姫」とか呼ばれてただけあります。明らかにメタラーが嫌うような使い捨てポップではない情念の曲なので、メタラーも覚えてカラオケで歌ってみてはどうでしょう。


中島みゆき - LOVE OR NOTHING - 空と君のあいだに ★★ (2004-12-31 00:24:14)

確かこの曲が出た当時、私は小学校低学年くらいだったんですが、メロディの良さは理解できたのかよくカラオケで歌ってました。小学生(しかも低学年)の心をも掴むメロディ、ほんとに素晴らしいと思います。今聴いてもやっぱり名曲、です。


中島みゆき - Singles - あした天気になれ ★★★ (2005-02-10 02:46:13)

願いが叶わないのなら、いっそのこと逆の事を望んでしまえというやや屈折した思いが描かれた曲。初期の曲の中ではアップテンポでノリが良いですね。親しみやすいメロディここに極まれり、って感じで、数回聴いただけでカラオケで歌えることと思います(笑)
ただ、サビ部分のヴォーカルの音量が少し小さいような…?


中島みゆき - Singles - あたいの夏休み (2005-02-18 20:11:16)

このころのシングルってどうも変わった曲が多いように思いますが、その中でも変り種な楽曲。野暮ったい程に鳴り響く打ち込みドラム、妙に可愛らしいオクターブ上のユニゾン、そしてはすっぱなヴォーカルと味のある曲です。結構好きかも。


中島みゆき - Singles - あの娘 ★★★ (2005-01-04 18:01:25)

女性の名前を羅列したサビが印象的な曲。
メロディも憶えやすいですし、一度聴いただけで強く心に残る曲だと思います。でも「あのこを例えば殺しても あなたは私を愛さない」って…
私はこういう恋愛の歌に超弱いです(笑)


中島みゆき - Singles - おもいで河 ★★★ (2004-12-31 00:24:47)

イントロから美しく鳴り響く大正琴のメロディに早くも感極まりそうになる曲。そこに乗って来るメロディもまた綺麗で、しかも一回聴いただけで忘れられなくなるような素晴らしいものです。確かこれって70年代末期の曲でしたよね…


中島みゆき - Singles - かなしみ笑い ★★ (2005-02-10 02:50:42)

メロディが大仰で、なんとなく紅白で歌ったら似合いそうな曲。
ビブラートやコブシがばっちりとはまった歌唱が印象的ですが、ヴォーカルがかなり感情を込めているため、それらがまるで嗚咽の様に聴こえます。全体的に「哭き」の雰囲気に包まれた一曲。


中島みゆき - Singles - どこにいても ★★ (2005-02-10 02:55:14)

今の所(2005年2月)最新のアルバム「いまのきもち」でもリメイクされた曲。こっちの方がさらっと歌ってますが、やはり歌詞が自分と重なりすぎて痛い(笑)
「迷惑って言われたら 終わりだもの」
…私的にはこの一行が全てを象徴しています。


中島みゆき - Singles - ほうせんか ★★★ (2005-01-18 10:05:58)

「おもいで河」のカップリングみたいですが、他のシングル曲にもひけをとらないフックのあるメロディを持った、優しくポップな曲。ですが、別れた人の幸福を願う事を拒否していたり、偽善を排除した世界観が素晴らしいと思います。


中島みゆき - Singles - やまねこ ★★ (2005-02-18 20:07:06)

みゆきさんの歌唱自体は非常に力強いですが、なぜかハモりパートはアイドル歌手も真っ青のエンジェル・ヴォイス(笑)曲自体はかなり良いのですが、打ち込みドラムの音の大きさとヴォーカルの録音レベルがどうも釣り合いがとれていないようなプロダクションはちょっと不満が残るかも。


中島みゆき - Singles - りばいばる ★★ (2005-02-10 02:41:11)

イントロの「タタタタ、タタタタ」とアクセントをつけたドラムからサックスの音に繋がっていく展開、何度聴いても演歌っぽく聞こえるんですけど(笑)。タイトルも敢えて平仮名で書く事によって古臭い感じが良く出ていますし。
あまり派手さの無いアレンジですが、芳醇なメロディと共にしっとりと聴く事ができる曲です。


中島みゆき - Singles - 横恋慕 ★★ (2005-02-02 15:57:19)

歌詞は全く関係無いんですが、この曲調ってどこかクリスマス・ソングの雰囲気があると思います。個人的には「いまのきもち」のヴァージョンよりもポップで好みです…尤も、こんな歌詞の曲を独りでクリスマスに聴いてたら絶対泣きますが(笑)


中島みゆき - Singles - 瞬きもせず ★★★ (2005-01-18 10:06:56)

もしも天女が実在するとしたら、こんな声でこういう歌を歌っていそうな気がします。


中島みゆき - Singles - 地上の星 ★★★ (2004-12-31 00:08:30)

この曲の英訳詞のサブタイトル、「Unsung Hero(日本語にするなら「称賛されない英雄」かな?)」というのはダブルミーニングなんでしょうか?ビブラートやしゃくりあげを多用し歌い上げるヴォーカルは物凄い迫力です。


中島みゆき - Singles - 旅人のうた ★★★ (2004-12-31 00:09:03)

この曲、特にAメロ部分がほんとに勇壮ですよね。
声の太い男性が、男らしさをフル稼働させて歌っても合うんじゃないかと思います。


中島みゆき - Singles 2000 ★★ (2004-12-31 00:46:00)

・・・やられました。
レンタルショップをぶらぶらしながら、「何かいいCDないかなぁ」って感じでCDをみていて、何となく手に取ったのがこのアルバムでした。それがまさか、こんなに素晴らしいものだとは…
まず中島みゆきさんの声なんですが、邦楽の女声ヴォーカリストの中では一番好きかもしれません。擦れ声、ビブラートやしゃくりあげを駆使して激情を表現した歌、全てを慈愛で包むかのような優しい歌、切々と歌い上げるような歌、澄み切った声で真っ直ぐに歌う歌など曲によって声を使い分けていますが(「愛情物語」と「ファイト!」を比べると同じ人に思えない・笑)、そのどれもが素晴らしいです。
歌詞の世界は私が言うまでもないですね。「愛情物語」のストーリー展開もいいですし、「ファイト!」は聴かずに死ねない名曲です。それから、この人はメロディメイカーとしても超一流ですよね。「地上の星」なんて一回聴いただけで脳内でリピートかかりそうなほど印象が強いメロディです。
余談ですが、このアルバム収録の「空と君とのあいだに」「旅人のうた」は私が小学生の時によく母が聴いていました。それを今ちゃんと聴いてこんな素晴らしいアーティストに出会えるなんて、正に「故きを温ねて新しきを知る」ですね。諺もなかなか馬鹿にならない物だと思いました。


中島みゆき - Singles 2000 - 愛情物語 ★★★ (2004-12-31 00:09:29)

この曲のヴォーカル、いつにも増してエモーショナルでかっこいいです。
特にサビの入りの小さいフェイクは絶品!!カラオケでもいつも真似させて頂いてます(笑)
しかしこの歌詞…文字通りに捉えると若さ故の過ちから暴力団(?)に追われる身となった主人公が、恋人を巻き込まない為に自分から別れを告げる…というストーリーにしか思えないんですが…タイトルから想像できない歌詞ですよね。


中島みゆき - Singles 2000 - 私たちは春の中で ★★★ (2005-01-08 06:11:10)

普通「春」をテーマに曲を書くとなると、新たな出逢いなど希望を描くアーティストが多いですが、さすが中島みゆき、一味違います。
「春はあやまちの源」
…でも確かに、人生において春と言う季節は重要な変化の多い時期なので、それを踏まえた上で聴くと非常に味わい深い詞だと思います。
「命の別名」のアルバム版にも匹敵する力強いヴォーカルはもう最高です(笑)


中島みゆき - いまのきもち ★★ (2005-01-18 10:05:00)

2004年発表の、昔の曲を再アレンジして再録したセルフカヴァーアルバム。
私は「わかれうた」「横恋慕」のみ原曲を知っていたんですが、比べると面白いですね。
「わかれうた」は原曲にあった線の細さが解消され、厚みのある極上ポップスになっていますが、
「横恋慕」に至っては原曲のポップさがなくなってアダルトな感じのアレンジになり、
ほぼ別の曲になってしまっています。
ほかの曲は比べた事が無いですが、どの曲も重厚さが感じられます。
このアルバム、選曲がいいですよね。
13曲も重厚な世界を堪能出来る割にダレが無いのはひとえに楽曲のクオリティの高さだと思います。
捨て曲なんて一曲も無いですし、全曲とも素晴らしいですが、私的にお勧めな曲を挙げるとすれば、
前述のシングル2曲(「わかれうた」「横恋慕」)以外には、一曲目ながら重々しく、それでいて
ポピュラリティのあるメロディで一気に聴き手を惹きつける「あぶな坂」、グラスを傾けたくなる…
と形容したくなるお洒落なアレンジでありながら、歌詞を味わいながら聴いていたら絶対に
深酔いすること間違いなしな(笑)「あわせ鏡」、学校の教科書に歌詞が掲載された事もある
文部省公認ソング(?)「傾斜」、ラストを劇的に飾る「土用波」などですね。
昔の曲は「地上の星」「命の別名」のような人間全体を見渡すような歌詞は無いためか、
こぶしを効かせまくって歌う曲はないですが、この人の場合普通に歌っても貫禄があると思います。
私的には歌詞のテーマとしては壮大で普遍的なテーマを持つ曲よりも、このアルバムに入っているような
個人の気持ちを歌ったものの方が好きですね。「傾斜」とか、ほんとに素晴らしいです…。
このアルバムは「大吟醸」「SINGLES 2000」に並ぶ入門編として最適(実際私も自分で
アルバムを買ったのはこれが初めて)だと思うんですが、どうでしょう。


中島みゆき - いまのきもち - あぶな坂 ★★★ (2005-01-04 17:49:31)

資料によると、これはデビュー曲のリメイクのようですね。
暗く美しくそれでいて憶えやすいメロディはこの頃から彼女の個性としてあった事が分かりました。確立された歌詞の世界観にも惹き付けられる物があります。


中島みゆき - いまのきもち - あぶな坂 ★★★ (2005-01-07 09:48:32)

すみません、デビュー曲じゃなくて、デビューアルバムの一曲目でした(汗)。デビュー曲は「アザミ嬢のララバイ」みたいですね。