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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8401-8500

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 8401-8500
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天野月(天野月子) - 天龍 - 龍 ★★★ (2005-01-02 07:20:25)

タイトル通り、まるで龍が降りてくるかのような壮大なメロディを持った曲。間違いなくアルバムの山場となる楽曲だと思います。
このメロディから想起されるのはメタルの歌詞に出てくるドラゴンというよりも、おとぎ話(っていうか、日本むかし話)に登場する龍って感じですね。この曲のテーマは、ピアノの黒鍵を使ってどれだけ壮大なメロディを作れるか、らしいです。歌詞は抽象的なのに、この悲壮感は何なんだろう…
ちなみにこの曲、HYPER JOYに配信されてたので歌ってみましたが、最後の大サビの高音メロディが2回続く所がかなりきついです。チャレンジャーは是非(笑)


天野月(天野月子) - 天龍 - 恋 ★★★ (2005-01-02 07:21:37)

「蝶」「菩提樹」「人形」など、シングルから見ると月子さんはシリアスな曲を得意としてるように思えますが、こんなポップな曲でもその才能を如何なく発揮しています。でもこの曲、サビは可愛らしいですが途中巻き舌で勇ましく歌う所もあったりして聴き応えあります。
歌詞の内容は隣人のサラリーマンに恋する女の子を歌ったもの。ゴミ捨てに行く時に3秒後からこっそりつけるところとか、いじらしくてなんか可愛いです(笑)


天野月(天野月子) - 天龍 - 枳 ★★ (2005-01-02 07:28:40)

アルバムの最後を飾る、シリアスかつ勇壮な曲。
歌詞、メロディ、歌唱のいずれにも芯が通っていて、力強ささえ感じさせます。
いわゆる「頑張れソング」的な押し付けがましさは全く感じられませんが、聴いていると自分の背中を押してくれるような感じがします。


天野月(天野月子) - 聲 - 萌 ★★★ (2005-07-31 05:30:57)

サビでの極彩色の色調を感じさせるリフのメロディがかっこいい、とてもポップな曲…なんですけど、やっぱり歌詞が凄いです。2次元など空想の人物に愛情を注ぐ事を「萌え」と言うのは当然知ってましたが、それを歌にする人がいるなんて…(笑)
でも、これってそういう人を応援しているのか、小馬鹿にしているのか、それとも単に客観的に見ているのか…まぁどれでも面白い事に変わりはないです。「赤い彗星」(ガンダムでしたっけ?)と「ドンファン」が同居する歌詞、是非とも一読すべきです。


天~天和通りの快男児~ ★★★ (2010-11-04 11:39:15)

これは本当にオススメ。
例えるなら、アカギの竜崎~浦部戦辺りのテンションがずっと続く感じ。
主人公の天以外にも、ひろゆき、原田、赤木を初めとして魅力的な
キャラクターが沢山。ぶっちゃけ主人公は喰われ気味ですけど(笑)。
二人麻雀辺りからやや引き延ばし気味にはなりますが、それでも面白いので必読。

また、「アカギ」「ワシズ」「HERO」など様々なスピンオフ作品も出てます。
個人的には、原田の組内での活躍を描いた任侠物とか出て欲しいなぁ…。


怒首領蜂 ★★★ (2014-05-20 23:25:12)

97年にCAVEが出したSTGで、弾幕STGの元祖とされる存在だとか。
私はVitaでゲームアーカイブ版(PS版)をプレイしましたが、難しいですね、これ(笑)。そして面白い。東方シリーズは弾幕の描く幾何的な模様を楽しむ側面も強いのに対し、こっちは敵機が殺す意図を持って襲ってくるような弾幕という感じで、つまり敵の殲滅がより重要なゲーム性になっている、という印象。

何より辛いと思ったのは、コンフィグで難易度を下げても殆ど簡単にならない点ですね(笑)。一応、一周目ノーコンティニューは達成しましたが、正直攻略サイトで条件見る限り二周目とか行ける気がしません。ただ、難しいゲームではありますが、操作やゲーム性自体はシンプルで、「動かしてて楽しい」というレベルにはすぐに慣れられるのが良いですね。難しいけど、プレイする事自体の敷居は高くないというか。

あと、元はアーケードなのをPSに移植、更にそれを携帯機でプレイという環境なので仕方ないといえば仕方ないんですが、一部凄まじく弾が見えづらい場面があるのがちょっと…。特に青い小さい弾、あれがある程度以上の速度で飛んでくると弾がある事にすら気付かない事が…。幸い、画面の動きをスローに出来るボタンがあるので何とかなりますが、あれが無いとこの画質では楽しむのが難しかったかも…。

ちなみにこのゲームも曲がかなり素晴らしい。曲数自体は多くないですが、ゲーム中のSE(特に敵を殲滅したときの爆発音)と相俟って滅茶苦茶テンション高まります。ボス戦BGMの緊張感もヤバい。そういえば、昔かのIRON ATTACK!もCAVEサウンドのメタルアレンジをリリースしてましたが、あれはもう手に入らないでしょうか…。


東方永夜抄 ~ IMPERISHABLE NIGHT. ★★★ (2010-11-04 12:15:38)

WIN版第三弾。
東方シリーズの中でも、最もシステム面で凝った作品。
刻符システムとか、人間/妖怪の切り替えやそれぞれの得意とする局面など、
練られてはいるけど、多少煩雑にも感じるかも。特に刻符システム。
未だにどう立ち回れば効率的に稼げるのか分からないし。

ただ、スペルプラクティスがあるのは嬉しい。ここでしか見れないものも多いし、
練習だけでなく、時間が無いときに気軽に遊ぶことも出来るので。


東方輝針城 ~ Double Dealing Character. ★★★ (2014-05-20 23:24:05)

Windows版のナンバリングタイトルでは14作目だそうです。2013年作品。

前作の神霊+トランスシステム、前々作のベントラーシステムとこの所複雑というか、弾幕を掻い潜る気持ち良さとは別のパターン作りを要求されるシステムの作品が続いていましたが、今作は前に出て(もしくはボムを撃って)アイテムを回収する事で残機やボムが増えていくという、かなりシンプルで遊びやすい内容。弾とアイテムの両方が多い場面で、上手く弾を掻い潜りアイテムを回収できるとなかなかに快感。まあ事故りますけど(笑)。

時折ノーマルでも相当難しい弾幕もありますが、ボムでアイテム回収→残機やボムを増やす→難しい場面をボムで飛ばす、のサイクルが上手く行けば、前2作よりは難度は低めだと思います。また、今作は自機の種類で難易度が大きく変わるのも特徴。弾をアイテムに変換するボムや、敵の行動を遅くするショットなど、強力な性能の機体もあれば、ボムもショットも弱い機体もあり。個人的には魔理沙Bや咲夜Aでハードをクリアする以上に、咲夜Bでノーマルをクリアする方が難しい印象がありますね…。

また、ここ数作の作品でもそうですが、今作でも例えば歴代の「UNオーエン」「幽雅に咲かせ~」「ネイティブフェイス」のような、あからさまなクサメロは減退している印象。ただ、聴き込むと味が出てくる曲が増えた感じがします。どの曲も聴き応えがあるというか。個人的には東方はド級のクサメロが特徴のゲームという印象があるので、この変化は少し寂しくもあったり。でも、やっぱり良い曲が多いのは事実ですけど。


東方紅魔郷 ~ THE EMBODIMENT OF SCARLET DEVIL. ★★★ (2010-11-04 11:57:30)

WIN版東方シリーズ一作目。
もちろんこれより前は持ってません(笑)。
一作目ということで、作りはかなりシンプル。

単純に弾避けて、敵撃って、アイテム取って…と分かりやすいルールで
遊びやすくはあるんですが、当たり判定見えないのと気合系弾幕多めの
複合で、割と難易度は高いほうかも。ただ、ノーマル→ハード→ルナの
難易度のインフレは他の作品よりも抑えられている印象。
まあ、私はハード以上はノーコンクリアは無理ですけど…(笑)


東方紺珠伝 ~ Legacy of Lunatic Kingdom. ★★★ (2015-09-02 23:35:40)

同人で絶大な人気を誇る東方シリーズの、Win版では15番目となる作品。
2015年発表。

ナンバリングでは前作に当たる輝針城がシンプルだった反動からか、今回はかなり冒険したシステムに。今までの残機制は「レガシーモード」として別モード扱いで残しつつ、残機の概念を排し、1ステージを幾つかのチャプターに分け、ミスするとそのチャプターの頭からやり直し…というシステムの「完全無欠モード」がメイン。ボムはチャプターで200グレイズ(敵弾にカスる)と欠片が貰え、それを5つ集めると1つ補充されるシステム。全ステージで使える数が限られているので、前半に使いすぎるとエライ事に…。

そのシステムに合わせたせいか、今回弾幕は今まででもっとも難しい…というか、初見殺し・パターン必須・事故りやすい…という性質のものが多い感じですね。自機周辺から画面端で反射するレーザー(画面端や最下部にいると即死)なんて、初見でどう躱せと(笑)。5、6ボスよりも鬼畜な通常弾幕の3ボス、パターン必須かつ覚えてなお難しい5ボスは最初プレイしたときは投げたくなるかも。全体的に「弾幕アマノジャク」「東方文花帖」辺りに近いプレイ感覚。

ただ、今回完全無欠モードのシステムに弾幕の難易度を合わせているせいか、Exが過去最高に難しい気がします。特に通常弾幕の難易度の高さと事故率の高さがヤバい。それで精神力が尽き果てそうになったところに、高難度パターン弾幕、詐欺判定弾幕、耐久弾幕…とやっかいなスペルが連続で来る構成が本気で嫌らしいです。正直、今回全機体でクリアするのは無理かもしれません…。レガシーの通常ステージでは欠片3つでエクステンドなので、ボムを抱えなければそれほど難しくないんですが、Exは欠片5つが必要なのでキツいです。

あと、今回音楽が凄まじく良いですよね。特に3面は道中曲、ボス曲ともに初見で虜にするキャッチネスと、延々と聴いていても飽きの来ない中毒性を兼ね備えた名曲だと思います。某実況を見た身としては「♪いちばんこ~わ~い~のは、つうじょ~う~だんま~く~」って歌いたくなります(笑)。間違いなく長時間聴き続けることになる5ボス曲やExボス曲がテンションあがる曲なのもいいですね。挑戦し続けて嫌にならないのも曲がいいのもあると思います。

正直、これはこれで面白いんですけど、初めて東方をプレイする人には余りにもキツい作品だと思います。風神録や紅魔郷辺りの過去作の方が入門には向いてそう。既に東方をプレイしていて、面白いと思うようなら今作も当然買いです。


東方神霊廟 ~ TEN DESIRES. ★★★ (2011-09-17 19:14:50)

個人的には、歴代の作品の中でも割と難しい方。

神霊(特殊なアイテム)を近づいて回収する必要があるゲームシステムと、今までの作品より敵や敵弾が画面中央以下を発生源とするものが多いステージ構成の相乗効果で、慣れない内は事故率が半端ない上、エクステンドが少ないためかなり難しく感じます。
特にエクステンドやボムに直結する神霊を落とす敵のところまで霊界ゲージを取っておこうとしたのに、被弾して強制トランスになった時はかなりの絶望感(笑)。

ただ、弾幕自体はかなり易しめ。
流石にルナティックやオーバードライブ(四つの難易度のスペルカードを全て取得すると挑戦できる、特殊なスペカ)は難しいものが多いものの、地霊殿ノーマルクリア出来るくらいなら、数日あればハードまでのスペカはコンプリート出来ると思う。ハードですらラストのスペカが風神録のイージーや地霊殿、星蓮船のノーマルより簡単ですからね…。

そういう訳で、私のように画面にアイテムが残っていると勿体無くて、無理矢理取りに行くようなプレイヤーには難しい作品ですが、無駄な動きをせず、ボムやトランスをしっかり使っていく慎重派の人ならシリーズでも結構簡単にクリアできると思う。星蓮船でUFO追い掛け回して死にまくってた人は地獄を見るかもしれません(笑)。


東方星蓮船 ~ UNDEFINED FANTASTIC OBJECT. ★★★ (2010-11-05 18:26:33)

WIN版第7弾。

UFOの欠片を集めるとUFOが出現し、それにアイテムを吸わせて
撃破する事で様々な恩恵を受けられる、ベントラーシステムが特徴。
上手くやれば4面で残機カンストとかまで持っていけますが、
UFOの欠片に気を取られて被弾する事も多かったりします(笑)。
ぶっちゃけ、そのせいで難易度が上がってる気がするし。しかも5ボスも
6ボスが強いから、4ボス時にカンスト→6ボスでゲームオーバーとかザラです。

あと、何気にイージーは確実に最高難度だと思う。
2ボス3ボスの最後のスペルがイージーにしては鬼畜すぎるし。
曲も今までのようなメロディ一本槍で「来る」ものは少なめで、
新機軸多めだし、純粋に弾を避けるゲームとも言えないし、
入門には向かないタイトルかも。実際面白いし曲も良いんですけどね。


東方地霊殿 ~ SUBTERRANEAN ANIMISM. ★★★ (2010-11-05 18:15:44)

WIN版第六弾。

東方の中でも最も難しいとされている作品。
ノーマルを1キャラでクリアするだけなら、星蓮船の方が
時間掛かったんですが、どのキャラでもクリアできるようになるには
こっちの方が難しいと思う。私も未だに魔理沙でクリアできないし。

弾幕が難しいこと以外にも、機体の性能が尖ってるのも高難易度の原因だと思う。
低速で集中砲火とか、ボタン同時押しで切り替えとか使いこなせない。
あと、ボムが全体的に弱くなったのは更に辛い。にとり装備とかだと
ボムって喰らってボムって喰らって、ジリ貧になって終わることも多いし。
ただ、グレイズでアイテム回収出来るのは地味に嬉しい。


東方風神録 ~ MOUNTAIN OF FAITH. ★★★ (2010-11-05 18:08:10)

WIN版第5弾。永夜抄より久しぶりの6面+Ex構成の作品。

永夜抄でシステムが複雑になったのを反映してか、今作はボムと
パワーが連動、ボムエフェクトが統一されるなどシンプルな作りに。
単純なシステムで感覚的な操作がしやすいのと、ボムが強力で
進めやすいので初心者にもオススメ…したいところですが…

今作は何故かイージーだとクリアしてもExが出現しないだけでなく、
エンディングもバッドになってしまうので、少し勧めづらいかも。
ノーマルクリアだけなら一番簡単だとは思いますが、4面以降は
ボム撃ってかないとキツいし、初心者は時間かかると思う。
ぶっちゃけ私もクリアまで何十回も挑戦しましたし(笑)。

ちなみに、あるキャラで攻撃力がとんでもない事になるバグがあります。
それを使えば私みたいなヘタレでもハード、Ex、ルナをクリア可能。
流石に、ルナは何回もコンティニューして、2時間くらい掛かりましたが…。
どうしても越せない人は、調べて、試してみるといいかも。


東方妖々夢 ~ PERFECT CHERRY BLOSSOM. ★★★ (2010-11-04 12:08:09)

WIN版第二弾。
イージーでもエンディングが見れたり、低速時に当たり判定が見えたりといった
変更によって、シューティング初心者でもより遊びやすくなった印象です。

ただ、当たり判定の可視化や森羅結界によって落ちづらくはなってますが…
4ボス以降は結構弾密度が高く、精密な操作が必要になってくるため、難易度自体は
低くなってるとは言いがたいかも。個人的に地味に嬉しいのは、今作からスペカが
難易度ごとになってること。
前作はルナのを頑張ってとっても、名前が同じだと同一スペカと見なされてたので…。

あとEXは一番簡単だと思う。森羅結界があるから意外と何とかなる。
私は今のところまともにEXをクリア出来たのはこれだけ…


東野圭吾 - マスカレード・イブ ★★★ (2014-08-23 22:55:03)

一昨日(2014/8/21)に発売された新刊。
発売日に買って速攻で読みました.

先日文庫にもなった「マスカレード・ホテル」の主人公であるホテルクラークの山岸尚美と、刑事の新田浩介が主役の短編を4本収録した、オムニバス形式の作品。タイトル作品は主人公二人の直接の絡みこそないものの、二つの視点で事件を見る形でなかなかにスリリング。前作の内容に直接繋がるのはエピローグくらいなので、先にこっちを読むのもそれはそれでアリかも。

…やっぱり東野圭吾さんの作品って、安定して面白いですよね。特に今作は短編集という事もあって、長編よりも語り口が軽妙で、それがエンターテイメント性をより強めてますね。「それぞれの仮面」における主人公と相談者のボケと突っ込み的なやりとり(山岸「(私は藁かよ)」)といい、「マスカレード・イブ」の狼狽しまくる容疑者といい、長編時にはあまりみられない、コミカルな描写が楽しいです。

今回はそういう作風もあってか、登場人物もやたらキャラが立ってますよね。ヤクザ顔負けの強面警官の本宮とか、悪を懲らしめるヒロインに憧れて警官になった穂積とかは漫画にしても良いキャラになりそう。また両主人公にしても、前作よりも若いせいもあり、仕事上で壁にぶつかったりしているんですが、その様がまた新しい魅力を引き出しているんですよね。

ほんと、読んでて単純に楽しい小説だと思います。買ってきて読み始めて、そのままエピローグまで休まず読んでしまいましたもん(笑)。この読者を掴んで話さないリーダビリティこそ、エンターテイメントなのではないでしょうか。


東野圭吾 - マスカレード・ホテル ★★★ (2014-08-07 22:17:32)

2011年にハードカバーで発売された小説。
2014年に文庫版も発売。

実は以前ハードカバーを読んでましたが…もうすぐ関連作品「マスカレード・イブ」が発売される事もあって、予習の意味も兼ねて文庫版も購入・読破しましたが、やはり面白いですよね。東野さんの作品って、作品の質が凄く安定しているというか、どれをハードカバーの新品で買ったとしてもお値段以上に楽しめた感があるのが素晴らしいと思う。そんな東野さんの近年の作品の中でも面白い小説だと思います。

ホテルのフロントマンに扮して潜入捜査をする刑事である新田浩介と、彼の教育係的な立場であるホテルのスタッフの山岸尚美という、立場の異なる二人が主人公なんですが、この主人公の立場の違いが作品をより面白いものにしてると思う。職業意識の違いゆえに擦れ違ったり、歩み寄ったりしながら成長していく様は、サスペンス・ミステリーな色の強い作品に、ある意味ビルドゥングスロマン的な側面を与えてるように思います。それをエンタメらしい爽やかさで読ませてくれるのが素晴らしい。

まあ、最初は客を威圧してたくせに、何日かで外見上分からないくらいホテルマンの業務をこなし、悪意のある客にすらバレない新田は余りにも優秀過ぎる気もしますし、彼の潜入中に偶然彼とかつて因縁のあった相手がホテルを訪れ、その男の行動が事件のヒントとなる展開なんかは若干ご都合主義に感じなくもないですが…変にリアリティを追求するよりも、魅力的なキャラ、ドラマティックな展開を重視している感じで、エンタメとしては大正解だと思います。個人的には、事件が佳境に入ってからのスリリングな部分も好きですが、それ以上に前半の色々な客に対応する部分が好きですね。それを通じて主人公二人のキャラを浮き彫りにする辺りホント上手いと思う。

東野圭吾さんの作品はどれを読んでもそう損だと思うことはないと思いますが、近年文庫で出た中ではこれがお勧め。相変わらずしっかりエンタメしてて素晴らしいんです。


特撮 - Agitator ★★ (2004-05-23 22:13:00)

大槻ケンジさんと香奈さんの対談を本で読んで、このアルバムについて言及されていて
興味を持ったので聴いてみました(その時香奈さんが大槻さんの眉毛について
何の脈絡も無く突っ込んだのが面白かった・笑)。
…このバンドのアルバムは初聴きですが、これはかっこいいですね。
へヴィな音像の中にあれほど流麗なピアノが融け込んでしまうのって凄いです。
どちらも自分の耳には心地良い音なのに、それが2つ合わさってしまったらもう…って感じで。
それと上の方の仰る通り、リズムや曲展開などがかなり面白くて聞いていて
面食らってしまう所とかもあると思います。パーカッシブでプリミティブな感じのする④や
途中でワルツ調になる展開を設けた⑦なんかも面白いですが、極めつけは⑤でしょう。
なんとハワイアン(しかも「ハワイか」の台詞入り)から一気にヘヴィロックに!!
初めて聴いたとき「は?」って感じでした(笑)
歌詞面ではふざけたものもありますが、ところどころ胸に迫る場面などもありました。
ただ、私が一つだけ気に入らなかったのは肝心の大槻さんのVo(ファンの方に怒られそうですが)。
歌い上げるでもなく、悪魔に取り憑かれたように絶叫するでもなくどっちつかずな印象で、
ちょっと自分の好みには合いませんでした。個性はあると思いますが、個人的にはどうも。
でもそれを除いたら他は全て良いです。
このVoも好きな人はかなり気に入るタイプでしょうし、まずは聴いてみて欲しいところです。


特撮 - Agitator - うさぎ ★★ (2004-05-23 22:12:24)

この曲はピアノリフがたまらなく綺麗です。ドラムパートもかっこいいフレーズ連発で良い感じです。
でも、この曲のイントロ一体何が起こったのかと思った(笑)


特撮 - Agitator - ゴスロリちゃん綱渡りから落下す ★★★ (2004-05-23 22:12:41)

この曲はかなり重く殺傷力のありそうな感じのリフと疾走感がマッチしててかなりかっこいい曲です。途中のワルツ調で幻想的なパートも綺麗で、アルバムでもかなりかっこいい部類に入る曲と思います。
歌詞もコミカルささえ感じさせる曲名からは想像もつかないダークさで良い(笑)ディスコグラフィ見るとベスト未収録なんですね、もったいない。
ちなみに、香奈さんとの対談にて言及されていた曲でもあります。


特撮 - Agitator - ヤンガリー ★★★ (2004-05-23 22:13:22)

ポップなリズムにヘヴィなリフ、そして三柴理さんのピアノが一致団結したオケが超かっこいい曲。
リフの重さとピアノの綺麗さの溶け込み具合ではこの曲が一番だと思いました。Voもかなり曲にあってる…というか、曲の世界観を良く演出していると思います。


特撮 - Agitator - 揉み毬 ★★ (2004-05-23 22:13:01)

旅館から遂に取り外される事が決まったマッサージチェアの最後の客が、実は愛に疲れ部屋に戻ったら女を殺そうと考える男だった…というストーリーの曲。私はこういう話に弱いです、なんだか悲しくて…。
曲的には長閑な雰囲気の中いきなり畏怖させるようなヘヴィなパートが切り込んでくるのでかなりびっくりすることと思います。


飯田圭織 - アヴニール ~未来~ ★★★ (2011-05-07 10:07:45)

ex-モーニング娘のメンバーの3rdアルバム。
他にフレンチ/イタリアンポップ等の原語カヴァー集も出してますが、これはオリジナル。

…信じられないくらい、良いアルバムですよ、これ。
洋楽ポップスのカヴァーの雰囲気を、そのままJ-POP化したような異国情緒溢れる作風。昔のポップスには、久保田早紀さんの「異邦人」、ジュディ・オングさんの「魅せられて」、WINKの「咲き誇れ愛しさよ」など、聴いていてどこか懐かしい、オリエンタルな光景が浮かぶものがありますが、その手の曲に近い雰囲気の曲が集まってます。

この作品、「異国情緒溢れるポップス」という縛りは崩さずに、色々なジャンルを横断するので、しっかりバラエティに富んだ仕上がりになっているのが素晴らしいんですよね。穏やかなボサノバ調で始まり、情熱的なフラメンコ、オルガンが荘厳なバラード…どの曲にも、頭の中に風景を描くのに十分な情緒的メロディがあってホント引き込まれる。クサメタラー的にはマンドリンやシタール、アコーディオン等を使ったオケが悶絶もの。

そして、飯田さん自身のヴォーカルも本当に素晴らしい。
異国情緒溢れる曲に完璧にフィットする、暗く翳った情熱を感じさせる、どこか官能的な感じのする歌声で、丁寧に歌い上げてます。アイドルグループの元リーダーというパブリックイメージからは遠い感じの声。ディナーショウなどの活動も行っていたようですが、ムードある空間を演出できる、素敵な歌声だと思います。

ブック○フで投げ売られてたので、軽い気持ちで買ってみましたが、入魂の作品と言ってもいいんじゃないでしょうか。こんな素晴らしいアルバムを250円コーナーに置くなんて罰当たりもいいとこです。まあ、そのお陰でこの作品と出会えてんですけどね。一時の流行に終わらない、聴き手にとって大切なものになる可能性のある作品です。


飛玲仙 ★★ (2009-02-12 19:04:00)

陰陽座フォロワーだと思ってましたが…
歌詞やコスチュームからすると、和ではなく中華がコンセプトのバンドなのかな…?


飛玲仙 - 黎 ★★ (2009-02-08 22:07:00)

2008年発表の1st。
一聴しての印象は「陰陽座に弟が出来た!!?」でした(笑)。
和楽器や太鼓などを使わず、女性ヴォーカルをフロントに据えたオーセンティックな
HR/HMのスタイルで和の世界観を表現する路線は、明らかに陰陽座の影響下にありそう。
歌謡的メロを入れたことによって演奏に妥協することはなく、なかなかにかっこいいリフ捌きも
聴け歌謡メタルとしてソツの無い出来。でも歌メロのキャッチネスや扇情度、Voの歌唱力、
サウンドプロダクションや曲展開の巧みさなどはやっぱり本家の方が上で、正直この時点では
まだフォロワーという感じだと思う。
とはいえ、時折出てくるクラシカルなリード、ビブラートの良く掛かる可憐な声質の
ヴォーカルなど、光る部分もかなりあって、大化けする可能性も十二分にありそう。個人的には
クラシカルなギターメロを多くするとか歌メロをもっとクサくするとか、よりインパクトの
ある方向に進んで欲しい所。なんか1stにしては無難な感じがするんですよね…
陰陽座「妖花忍法帖」「睡」、大鴉「さくら」「あかつき」を超える衝撃を与える曲を作ってくれる事を期待。
でも、これ陰陽座ファンなら手を出しても損は無いかも…曲やアートワークから滲み出てくる
陰陽座ラブっぷりが半端ないです(笑)。歌詞やトラックリスト、クレジットのレイアウトまで
陰陽座風ってどんだけ、っちゅう話ですよ(笑)。
ディープな陰陽座ファンなら微笑ましい気持ちで楽しめるのではないでしょうか。


飛玲仙 - 黎 - 祈華 (2009-02-08 22:09:30)

生贄を求めるのが大地、捧げられるのが幼い少女という違いはありますが、陰陽座の「牛鬼祀り」を思い起こさずにはいられない曲。物語を叙情的に伝えてはくれるんですが、「牛鬼祀り」と比べると捻りやパンチが足りない感があるかも…。


飛玲仙 - 黎 - 黒麒麟 ★★★ (2009-02-08 22:11:19)

これ、タイトル見て笑っちゃったんですが…しかもご丁寧に掛け声やツーバスドコドコまであるし。ダークで強いイメージの「黒」を陰陽座の「麒麟」に付ける事で、いつか陰陽座を超えてやるぜ、という気概を示したというエピソードが…というのは、ただの妄想です(笑)。でも曲自体は陰陽座の方にはないクラシカルなメロもあり、アルバム中最もかっこいい曲かもしれません。


飛玲仙 - 黎 - 蝕 ★★ (2009-02-08 22:10:27)

陰陽座で言うと「悪路王」辺りを思わせる、スラッシュ的なスピード感と歌謡的なメロを融合させた、ストレートにかっこいい曲。八百屋のおじさんの呼び込み以下なしょぼいデスヴォイスは勘弁して欲しいですが、和とクラシカルが融合したようなギタメロとか歌謡メロに疾走とか、悶え所の多い名曲だと思います。


飛玲仙 - 黎 - 瑞雲 ★★ (2009-02-08 22:08:42)

ハードロック調の、聴いているとテンションが高まってくるような熱い曲で、陰陽座でいうと「叢原火」辺りの曲を引き合いに出せそう。雰囲気がガラリと変わり、幽玄な雰囲気を醸し出す間奏パートも聴き所ですね。


浜崎 あゆみ - A Song for ×× - SIGNAL ★★★ (2004-06-29 22:34:51)

「過去はきっと今とは比べ物にならない/だけど今に未来が勝てるわけがないさ」このフレーズは記憶の特性である「嫌な事を忘れ良い事だけ思い出し、過去が美化される」という点を鋭く突いた素晴らしい歌詞だと思います。このワンフレーズだけでも他の有象無象とは「別格」であることが分かる、素晴らしい歌詞だと思います。こういう人間についての歌を歌えるアーティストは応援していきたいですね。


浜崎 あゆみ - Duty ★★ (2004-05-18 20:44:00)

浜崎あゆみの3rdアルバムですが、このアルバムが自分の感性に一番響きました。
「Duty」を初めとして、「End of the World」「SCAR」などの綺麗な、
いっそ陰鬱とさえ言えそうなメロディを持った楽曲がキラリと光る名盤で
浮ついた雰囲気が殆ど感じられないのが聴いていて心地良いです。こんなに売れている歌手が、
人間の、人間らしい心を描いた歌詞を書いてくれる事を私はとても嬉しく思っています。


浜崎 あゆみ - Duty - SCAR ★★★ (2004-05-18 20:44:20)

浜崎あゆみの曲の中ではメロディが一番好き。
「Audience」とかみたいなノリの曲より、こういう深みのあるメロディを持った曲をシングルカットすればまたパブリックイメージを変えられるかもしれないのに…なんだか惜しいです。


浜崎 あゆみ - Duty - teddy bear ★★ (2004-05-18 20:44:44)

浜崎あゆみの作詞能力が最大限に開花された曲。
私はこの曲の詞を読んだ時、正直泣きそうになってしまいました。
かなり感情のこもった歌もなかなか良いです。


浜崎 あゆみ - MY STORY - Game (original mix) ★★★ (2005-11-01 23:29:48)

4th以降の彼女の曲はあまり聴いていませんでしたが、この間妹が聴いているのを横から聴いて「今でもちゃんとかっこいい曲やってるんだなぁ」と思いました。メロディ・アレンジともにかっこいいです。


分島花音 ★★ (2008-06-11 18:40:00)

ex-MALICE MIZER、現MOI DIX MOISのMana氏プロデュースのチェリスト/ヴォーカリスト。
クラシックをベースにインダストリアルを交えた音楽性や、ゴシック系の
ファッションは日本版EMILIE AUTUMNという雰囲気。むこうはヴァイオリニストですが。
雑誌のインタビューでManaさんに様付けしているのが印象的でした(笑)。


分島花音 - Still Doll - Still Doll ★★ (2008-06-11 18:43:16)

歌のバックで空間演出をしたり間奏を担ったりするチェロの音色が実に美しい。でもデビュー曲でタイアップまで取っているのに、歌メロやヴォーカリゼーションはダウナーな感じなので、Manaさんのネームヴァリューからクサクサなものを期待すると肩透かしかも。ファッション通りの退廃的で幼気な雰囲気のある曲。


分島花音 - Still Doll - 黒い鳥籠 ★★ (2008-06-11 18:42:21)

この黒さと華麗さを兼ね備えた曲調、Manaさんの面目躍如という感じですね。帯ライナーではヴォーカルがヴァイオリンに例えられていましたが、確かに強弱を自由につける歌い方は通じる物があるかも。ただ、インダストリアルの取り入れ方がちょっと小粒な感じがするのが気にかかりますが…


分島花音 - 侵食ドルチェ ★★ (2009-03-05 17:10:00)

2009年発表の1st。
「シングルで聴いた時よりも"ex-MALICE MIZER、MOI DIX MOISのManaさんが、
女性チェリストをプロデュースした、ゴシックなポップス"というイメージから期待される
世界観に、忠実に応えてくれる作品だなあ」というのがアルバムを聴いての第一印象。
Manaさんの耽美さとキャッチーさを兼ねたメロディと、チェロを軸にストリングスを
ふんだんに用いた上品な音像で、EMILIE AUTUMN風のシンフォ/インダストリアルな狂気を
前面に押し出した曲から、メランコリックなバラード、少女漫画っぽい可愛らしい世界観の
ポップな曲まで、色々な視点でゴスロリっぽい世界を描いてますね。
シングルは割と地味だと思ったんですが、アルバムを通して聴くとどの曲も個性があって
キャッチーなメロ、狂気、可愛らしさなど、アーティストのヴィジュアルや経緯から
期待する要素がいっぱいに詰め込まれているという感じ。結構アクは強いんですが、割と
1曲1曲は短めで、バラエティ豊かなカラフルな世界観を持ってるので聴きやすいと思う。
ヴォーカルは少し幼気な、半泣き気味の歌い方で、喉を締めて歌う感じがちょっと素人っぽい…
けど、これが少女漫画の主人公のお嬢様が歌ってるみたいな、アンニュイな繊細さがあって
音や彼女のキャラクターに良く合ってると思います。無垢な狂気からロマンティックなSF、
少女漫画的恋愛まで、幅広いテーマに挑みながら、キャラが破綻してない歌詞も良いですね。
…失礼かもしれないけど、EMILIE AUTUMNや黒色すみれ辺りがリアルなゴスライフを
送ってそうなイメージがあるのに対し、なんとなくこの人は私生活が普通っぽそう(笑)。
こういう取っ付きやすいゴスも良いと思います。


分島花音 - 侵食ドルチェ - L'espoir ~魔法の赤い糸~ ★★ (2009-03-05 17:20:37)

こういう、少女漫画っぽい幼気な恋愛の歌って好きなんですよね。
女の子がお洒落なカフェで聴く曲…というか、思春期の女の子がお洒落なカフェにいる自分を想像しながら聴く曲にぴったりだと思う。…でも、「espoir(希望)」を逆さから読んだら意味も逆さまになってしまうのでは…とか、余計な突っ込みが浮かんできてしまいます(笑)。


分島花音 - 侵食ドルチェ - 真紅のフェータリズム ★★★ (2009-03-05 17:15:22)

打ち込みビート+シンフォな音+ゴス的な狂気という組み合わせが、EMILIE AUTUMNを思わせる曲。無垢な狂気をキャッチーに描き出す曲…こういうのは今風に言うと「ヤンデレ」って言うんでしょうか(笑)。「♪あなたは私だけ~」の歌い方とか、こっちの言う事を全然聞いてくれなそうな恐さがある(笑)。


片霧烈火 - Ancient Colors Infinity Vol.3 饗旺ノ烈火 - 饗旺ノ烈火 ★★ (2007-01-02 03:15:25)

1曲目から独特ですね…
神社の渡り廊下を真っ暗にして蝋燭だけ燈したような雰囲気をシンセメインで表現したオケに、和風ながら掴み所のないうねりのある歌メロが乗る。…どうコメントしていいか困る曲(笑)。


片霧烈火 - Ancient Colors Infinity Vol.3 饗旺ノ烈火 - 贈火 (2007-01-02 03:04:16)

シンセの反復を利用したアンビエント的な音楽をやりたいのか、それとも和な歌モノをやりたいのか微妙な感じの曲。というかその二つを無理矢理くっつけた感があります。「和風」を通り越して「倭風」と表現したくなるような強い歌メロなんかは良い感じですけど…


片霧烈火 - Ancient Colors Infinity Vol.3 饗旺ノ烈火 - 纏 ★★ (2007-01-02 03:01:00)

シンセがメインの和風トランスに、それこそトランスした巫女のようなヴォーカル…醸し出す空気感はなんともいえずマニアック(笑)。鬼火を思わせる、和な妖しさを持ったシンセメロとか好きですけど…どういう人をターゲットにした曲なのか結構疑問かも。


片霧烈火 - Orbital Maneuver Phase:three Phototaxis - Lost Blue ★★ (2007-01-02 12:59:05)

このコラボシリーズの曲ってどうも一長一短な気がします…
ストリングスやキーによる叙情と、ノイズなどを上手く用いたオケからはジャケ通りの海の様に青い宇宙を思わせる叙情が表現されていますが、あまりヴォーカルが烈火さんである必要性が感じられないのがネック。もっと彼女の凛とした声を活かせるメロを書いて欲しいです。アレンジ・コンセプトが先に立ってる感じがする。


片霧烈火 - Orbital Maneuver Phase:three Phototaxis - Phototaxis ★★ (2007-01-02 12:52:31)

表現形態は全然違いますが、曲を聴いていると眼前に宇宙が広がってくるようなサウンドはどこかARCTURUS辺りと共通する感性があるのではないでしょうか。打ち込みの浮遊感のあるリズムを利用したポップ感がなかなか良いです。


片霧烈火 - Orbital Maneuver Phase:three Phototaxis - Positive Phototaxis ★★★ (2007-01-02 13:02:13)

「Phototaxis」のリミックス。
アグレッシブな高速トランスに生まれ変わっており、インパクトのあるサウンドで、個人的にはこちらの方が好み。インパクトだけでなく、美しいピアノや暴れまわるシンセなどアレンジがしっかりしているのがポイント高いです。


片霧烈火 - Orbital Maneuver Phase:three Phototaxis - チサト (2007-01-02 12:55:08)

コンセプト通りの、遠い未来宇宙へと離れていった人々が地球に抱く郷愁のようなものが感じられるバラード。ただ雰囲気は凄くあるけど、歌メロがちょっと間延びしてる感があるのが惜しい。アレンジは好きなんですけど…。


片霧烈火 - Souls - Chronicle ★★★ (2007-01-02 12:48:21)

これはbermeiさんと烈火さんのコラボ作品の中でも一番好きかも。
打ち込みを多用しながら、ピアノを上手く使って叙情を表現するサウンドはbermeiさんらしいアレンジですが、この曲では更にジャジーなリズムやピアニカを取り入れ、お洒落でありながら郷愁を感じさせるものに仕上げていると思います。


片霧烈火 - Volkslied2 - フラスコボーイ ★★ (2007-06-01 16:34:40)

「空の軋み~」「キネマ~」のダーク路線からはほど遠い、うきうきするようなノスタルジックさを持った、可愛らしいポップチューン。ヴォーカルもポップな歌い回しでなかなかに器用さを感じますが、端々に声質の暗さが出ているような気も(笑)
個人的な好みとしては、アトリエ関係ならこの曲を霜月さん、「霧の向こうに繋がる世界」を烈火さんに歌って欲しかった…かも。


片霧烈火 - かけらむすび - When They Cry ★★★ (2007-01-02 15:53:57)

これも「ひぐらしのなく頃に」が世界観のベースにあるようです。
最初は穏やかですが、曲が進むにつれて力強さを増していくヴォーカルが印象的。サビなんて哀愁どころか「悲愴」って感じです。メロディもヴォーカルに負けず悲痛。
最初聞いた時は何がテーマか分からず聴いてたんですが、漫画を立ち読みしてテーマを理解してから聴いた時はもう…ほんと泣きそう(笑)。


片霧烈火 - みんのうた。 - ふたりの場所 ★★★ (2007-01-02 16:01:21)

これも「軋地~」同様の、ZABADAK直系幻想ポップスにカテゴライズされそうな曲ですが…これは神秘性や美しさでは本家を超えてしまっているかもしれません。装飾的な歌いまわしの多いサビメロをコーラスが引き立て、ゴシック好きも納得の幽遠な雰囲気。これは名曲です。
…ただ、折角こんな素晴らしい曲でアルバムを始めておいて、次曲が大塚愛系の聴くのが恥ずかしくなりそうな甘ったるいポップスっていうのはないよ…。曲順はもっと考えてください、と言いたいです。


片霧烈火 - みんのうた。 - 金色ナリ我ガ姫ノ月 - awnglier maguielaw elir ★★★ (2007-01-01 23:45:59)

おそらく全造語と思われる、コーラス重視で展開する曲。
音そのものだけでなく、言葉の響きも美しく、しっかりと造語を生かしているのが凄い。コーラスと絡むその歌声は何かへの讃歌のようでもあり、切なる祈りのようでもあり。志方あきこさんの作風ともかなり共通する楽曲だと思います。


片霧烈火 - みんのうた。 - 深淵舞踏 ★★★ (2007-01-01 23:42:09)

神曲。
もしもゴシックメタルとJ-POPの両方が好きなメタラーで、この曲を聴いた事がないという人がいたならば同情を禁じえない。ゴシックの耽美さとポップスの取っ付きやすさを兼ね備えた歌メロが素晴らしい。アレンジもメタルから影響を受けつつ、途中チェンバロなどを配した美しいパートを挟んできたりプログレ的とも言える濃さ。
ゴシックとポップスの両方の美点を取り入れたらどのような音楽が出来上がるか、その答えがここにはあると言っても過言ではありません。この一曲の為にアルバム買っても良いレベルです、必聴!!


片霧烈火 - キネマ・イン・ザ・ホール ★★ (2007-04-29 09:11:00)

2007年発表の4th…でいいのかな?
「空の軋み~」同様、一貫した構成を持ったコンセプトアルバム。
音楽的にも、「空の軋み~」と同じく、様々な音楽的要素を取り込んだポップス。
HR/HMを始めとして、インダストリアル、童謡、賛美歌、ノイズなどを取り入れた
野心的ともいえる音楽に、ネクロフィリアやカニバリズムなどのタブーをあえて犯すような
烈火さんらしい絶望的で露悪的な歌詞が乗るという作風で、私のツボを的確に突いてきます。
…ここまでなら、かなり魅力的な名盤が出来上がりそうなんですが…。
今回は「空の軋み~」と比べると印象に残るメロディがあまりにも少ないです。
烈火さんの音楽の魅力は、世界観の構築性と、凛とした通る声でキャッチーなメロディを
歌う所だと思うんですが、前者は文句無く発揮されていますが、後者の魅力はやや希薄なため
画竜点睛を欠いているという印象。タイトル曲のサビや童謡風の「あなぼっこ」などは
そこそこのクサメロが聴けますが、「みちあふるままに」「とどきますように」「世迷言」
「界繋呪」「無くなるものへの鎮魂歌」など印象に残るメロディが沢山あった「空の軋み~」と
比べると、かなり物足りないです。ちょっと野心的になりすぎなのでは…。
世界観的には良い物を持ってるんですが、もう一歩押しが欲しいアルバム。


片霧烈火 - キネマ・イン・ザ・ホール - きねまむかしばなし「あなぼっこ」 ★★★ (2007-04-30 21:56:20)

何気にアルバム中で一番お気に入りです、この曲。
タイトルの示す通り日本むかしばなし的雰囲気で、気だるいヴォーカルがキャッチーなメロを歌ってます。ピアノも良い感じで耳に残る曲ですが、歌詞はカニバリズム(含インセスト?)でなかなかにダーク。異色でありながら「らしい」曲。


片霧烈火 - キネマ・イン・ザ・ホール - 復讐の銃口 (2007-04-30 21:47:59)

インダストリアルの要素の強い無機質なオケが、タイトル通りの冷たい銃口を思わせるような曲。…悪くないんだけど、どうも彼女のヴォーカルじゃなくても良いような気が…。もっと言うと、歌モノにしなくても良い気が…。個人的には微妙かなぁ…。


片霧烈火 - キネマ・イン・ザ・ホール - 墓守ヶ丘 (2007-04-30 21:52:07)

この曲、オケは雰囲気たっぷりで好きなんですが、歌メロはちょっと繰り返しすぎな気がします。おそらくミニマルな効果を狙ったと思いますが、私は歌謡曲要素+ミニマル要素の組み合わせが苦手なので…。名曲、力作だとは思うんですが、個人的な好みに照らすと★一個かな…。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 ★★ (2007-01-02 00:47:00)

2006年発表の2nd。
1stはクレジットを見る限り、アニメやゲーム等に提供した曲を集めた音源集だと
思われますが、今回のこのアルバムは書き下ろしのコンセプトアルバムです。
私はこのアルバムで烈火さんの音楽に始めて触れましたが、凄いですね、この構築性。
音楽性的にはZABADAK系幻想音楽やフォークロア、ジャズやポエトリーリーディングなど
様々な要素を取り入れたポップスと言う感じですが、芯のしっかりとした力強く、それでいて
官能的な凛としたヴォーカルと、こだわりすぎなほどに構築された世界観をベースにした
詞のお陰でやりっぱなし感は全く無く、一貫したコンセプトを表現していて素晴らしい。
ただ、曲の登場人物になりきりすぎの感のある曲があるのはちょっと好みが分かれますが…。
個人的には「のこされた罪悪」はまあ大丈夫だけど、「るまー・るまー」はキツい(苦笑)。
彼女の歌声って情念の篭もった物だと思うんですが、中島みゆきやCoccoのように現実的では
なく、虚構の世界観の中でそれを表現していると言う点ではSOUND HORIZONとかなり
共通しているのではないかと思います。しかしラストが全く救いが無い為、向こうよりも
数段ダークですが。その特性上、アーティストの作り出す世界観をヒネた目で俯瞰しながら
聴く事を客観的=知性的だと思っているリスナーにははっきり言ってお勧めしかねますが、
世界にどっぷりハマって聴く快感を知っているリスナーには自信を持ってお勧めです。
濃くてダークなのにキャッチーな女性ヴォーカルのポップスが聴きたい方は是非。
歌詞カードのアートワーク等のこだわりっぷりもなかなかな良盤ですよ。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - とどきますように ★★★ (2007-01-02 00:18:38)

パッと聴きには、衒いの無いアップテンポなポップス。
ですが歌いまわしのせいで凄くドラマティックに仕上がってますね。悲哀を込める所では込め、決意を湛えた所では芯の通った歌を聴かせ…しかしあまりにも激しい感情表現の為にポップ性を損なう事は無く、あくまで良質なポップスとして仕上げるバランスの良さが凄い。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - のこされた希望 ★★ (2007-01-01 23:55:37)

このシンセのサイバーチックな音色とピアノのお洒落と言っても良い雰囲気の醸し出す絶妙なアンビエンス、bermeiさんの専売特許と言った所でしょうか。途中の様々な声が入ってくる所、物語が一気に加速していくようで良いですね。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - のこされた罪悪 (2007-01-02 00:23:00)

ちょっと声を作りすぎ(=曲中人物になりきりすぎ)のきらいはありますが、アルバムコンセプトを語る上で非常に重要な曲だと思います。
…この作品の中では世界を破壊しようとしている存在って、「世迷言」に見られるような「汚れ」を嫌ったからと解釈しているんですが、それを最も早く察知したのがこの曲の主人公のような「無垢」な存在とは、何たる皮肉でしょうか。胸が苦しくなります。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - みちあふるままに ★★★ (2007-01-01 23:52:19)

ピアニカやピアノの音色やパーカッシブなリズムがフォークロアっぽい、個人的には「深淵舞踏」と並んで烈火さんの中では最も好きな曲。ポップなんですが、メロの泣き具合とヴォーカルの凛とした、かっこいい歌いまわしがたまりません。
しかし歌詞は曲からは想像が付かないくらいにダーク。「さあ踊れ 愚かなる民よ」「心満たし潤すは 痛ましき叫び」…こんな詞をノリノリで情感たっぷりに歌い上げる烈火さんって絶対S(笑)。よく「みちあふるるままに」と誤記される事の多い曲。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - 界繋呪 ★★★ (2007-01-02 00:14:52)

読み方は「かいけのまじない」。
アルバム中、最もダークな曲で蟲が歌っているようなコーラスやラップ、サンプリング等を配したヘヴィかつ不気味な音像が特徴。とは言え歌メロそのものはキャッチーで、恨みを吐き捨てるようなヴォーカルはどこか官能をも湛えている印象。「腐レタ生命ニ鉄槌ヲ/爛レタ運命ニ審判ヲ」…まじでかっこいいです、これ。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - 世迷言 ★★★ (2007-01-02 00:09:51)

これも烈火さんの曲の中ではトップクラスに好き。
ブラスを大々的にフィーチャーした、ジャジーでノリの良い曲ですが、最も感銘を受けたのは歌詞。「『奇蹟を起こすあの樹の下で永遠に結ばれたい』だなんて/首を枝に括り付けてあげる/お目出とうようやっと御望み通りに」物凄い毒と皮肉が効いていると思います。ほんと、この人の世界観には惹かれるものがあります。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - 無くなるものへの鎮魂歌 ★★★ (2007-01-02 00:04:46)

まるで「怒りの日」を思わせるような、激しいオーケストレーションのシンセが劇的な曲。ヴォーカルもクワイア風に歌い上げ、その表現力の高さを見せ付けてくれます。
これ、私的にはタイトルを「無垢なる者」と掛けていると思うんですがどうでしょう?「のこされた罪悪」の次に来ているせいか、その曲の主人公に宛てている様にも思えるんですよね。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - 軋地を渡れ祝福の祝詞 ★★ (2007-01-01 23:59:17)

イントロからしてZABADAK直系の幻想ポップスですね。
最初はサビメロがこの手にしては幾分インパクトに欠けるような気がしましたが、コーラスワークやシンセのメロディでしっかり補っていてちゃんと聴き応えのある曲になっていると思います。「幸福の童!」の部分が特に好き。


片霧烈火 - 晴れやかなるソラの行方 ★★ (2007-07-01 17:45:00)

2007年発表の通算5th…でいいんでしょうか。全造語で制作されたアルバム。
4th(キネマ)から2ヶ月しか経ってませんが…まあ2nd(空の軋み)の時から告知されてましたし、
その時からこつこつ積み上げてきたものが4thとほぼ同時に実ったのかもしれませんね。
それにしても装丁が凄い(笑)MAPLE LEAFのフルアルバムと漫画で2500円って言うのも
凄かったけど、この作品はケースといいブックレットといい最早ちょっとした民芸品みたい。
ブックレットは一件意味不明ですが、ちゃんと対訳やスタッフリスト、コメントが載ってます。
いろいろ試してみましょう(笑)
作風的には造語の雰囲気を強く反映し、トラッド要素をこれまでになく濃くした感じですね。
インダストリアルノイズやスペーシーなシンセを用いた箇所もありますが、基本的には民族色の
濃い雰囲気。同じトラッドベースでも、天地創造の壮大さや静謐な中に響く切なる祈り、
闇に木霊する魔女の囁き、楽しげに踊る人々など曲によって浮かんでくるイメージは様々。
これによって統一感がありながらも、意外にバラエティに富んだ作品になっていると思います。
ヴォーカルも今まではダークな作品においても「るまー・るまー」「あなぼっこ」みたいな
ジョーク的な要素を入れてきましたが、今回はいつもの暗めの凛とした通る声に加えて、
ブルガリアンボイス風やクワイア風などを多用し実にシリアス。
また、2ndである「空の軋み~」とは世界観を共有する作品であるらしく、アルバムの構成や
曲名、曲調などに共通した要素が感じられますね。このアルバムのラストの歌メロと
「空の軋み」の最初の歌メロが一緒なのは、単純に考えればこのアルバムは時間軸上「空軋」の
前の作品と解釈できそうですが…烈火さんだし、なんかもっと深い含みがありそうだなぁ…。
ただ、全造語詞というある意味プログレッシブな試みは、アートワークとも相まってリスナーの
想像力を強く刺激するものではありますが、それは同時に日本語の曲と比べて曲のイメージが
固定化されにくいとも言う事で、多少突き放した作品に感じる人もいるかもしれません。
ですがメロディは豊穣ですし、向き合って聴くにはこれ以上の物もなかなか無いでしょう。
創造者としての片霧烈火の才能に触れたい人やメタラーな人はまずここから。
間違っても1st(みんのうた)の2曲目みたいな所から入ってはいけません(笑)。
片霧烈火を語るなら、「空の軋み~」と合わせ、絶対に持っておくべきアルバム。お勧め。


片霧烈火 - 晴れやかなるソラの行方 - さあ皆歌えや踊れ ★★ (2007-06-29 03:37:24)

アイルランドの酒場で、ほろ酔い加減の人々が楽しく踊っているかのような、明るい曲。ポップスの明るさではなく、トラッド的な土着的なものも含んだ明るさですね。前曲が創世なら、この曲は根源的な喜びの表現なのかも。


片霧烈火 - 晴れやかなるソラの行方 - 空が軋み、世界が歪み、無き声を上げた。 ★★ (2007-06-30 16:52:47)

このメロディ…「空の軋み~」の実質的なオープニング曲、「のこされた希望」のそれですよね。このアルバムのエンディングから「空軋」の世界観に繋がっていくという事でしょうか。「空軋」のアルバムの終わり方を思うと、なんだか切なくなりますね…。


片霧烈火 - 晴れやかなるソラの行方 - 昏い森 ★★ (2007-06-29 03:38:47)

魔女のような呟きが印象的な、ダークな耳触りを持った曲。
…っていうか、この曲N.I.L.(アメリカのカルトブラック)の1stのブラックメタルチューンの間に入ってた、マンドリンとアコギの曲に似たフィーリングがあるんですけど…感性的な部分でブラックメタルの人と被っているのが流石というかなんというか。


片霧烈火 - 晴れやかなるソラの行方 - 世界は構築される ★★★ (2007-06-29 03:36:22)

壮大な物語の幕開けを予感させる1曲目。
「空の軋みと~」の1~2曲目が様々な意思が集まり、形を為して世界を構築するような観念的イメージの創世だとしたら、こちらは実際に天地創造に立ち会っているかのような壮大な始まり。ちょっと志方あきこさんと作風被ってますが、アーティスティックな感性の迸りを感じられる曲。


片霧烈火 - 晴れやかなるソラの行方 - 晴れやかなるソラの行方 ★★★ (2007-06-29 03:33:40)

タイトルトラックだけあって、壮大な世界観を持った曲。
悲壮感漂うストリングス、土着的なリズム、多重コーラス、持続音的ヴォーカリゼーション…やっぱり志方あきこさんの影がちらつきはするものの、スケール感で負けていないのが凄い。烈火さんってミュージシャンやシンガーというより、創造者(クリエイター)なんだろうな…と、この曲を聴いて強く思います。


片霧烈火 - 晴れやかなるソラの行方 - 総意 ★★★ (2007-06-29 03:35:09)

1曲目の主題をオープニング・エンディングに用いた劇的な曲。
タイトルはそっけないですが、閃くストリングスと暗く情熱的な声色によって紡がれる音像は極めてドラマティック。やっぱり烈火さんの歌声はこういう曲にはハマるなぁ…ポップで可愛らしいものより、個人的にはこっち路線を極めて欲しい。少なくとも声質は絶対合ってるし。
しかし、このタイトル…世界観に繋がりのある「空の軋みと~」の「界繋呪」で世界の浄化を目論んでいた存在、それらの「総意」という事でしょうか。


片霧烈火 - 約束の日にはきみと二人で/この素晴らしき不確世界へ - この素晴らしき不確世界へ ★★ (2007-01-02 03:11:25)

久し振りに同人音楽のフォーマットでリリースされた、「ひぐらしのなく頃に」という作品(ゲーム、漫画など)を下敷きにしたバラードで、小説とセットの作品。私は「ひぐらし」は漫画だけ読んだ事があって、これがリリースされた時点ではまだ漫画は出題編しか出てないんですが…思いっきりネタバレしてるー(笑)!!
曲的には、いつもの凛とした声ではなく優しく歌い上げるバラードで、ラストの大団円なんてなかなかに感動的です。でも何故かリズムがボサノバっぽくインパクトあり。サビはリズムとストリングスが溶け合って良い感じの雰囲気になってます。


母檸檬 - 愛孕哀歌 ★★ (2010-01-24 12:08:00)

2006年発表の1st。
このサイトでも支持を受けている、三上寛さんが推薦コメントを書いてます。
悪友から、「ゴシック好きを名乗るならこれは聴いておけ」って言われて購入しましたが…
ごめんなさい、THE 3RD AND THE MORTALやTHEATRE OF TRAGEDY好きなくらいで
ゴサー名乗ってた私が悪かったです。ちくしょう、こんな恐いもの勧めやがって…(泣)
ブルーズの流れを汲む、サイケなグルーヴを重視した演奏に、御手洗花女・水子両氏の語りと
歌が乗るというスタイルで、無理矢理定義するなら演劇ゴシックど暗黒フォークという感じ
なんですが、このヴォーカルが恐すぎる。歌詞の内容も昭和的なエログロ趣味全開なんですが、
それを生気の無い、まるで狂気の世界に身を浸しすぎて戻れなくなったような声で語られる/
歌われると、嫌でも情景が浮かんできてしまいます。
世界観としては「蛇神姫」期の犬神サーカス団に近いですが、非現実的な世界から過不足無く
狂気を抽出し、自分の世界観の演出に使える犬神に比べると、この人たちは本当に戻れない
ところまで足を踏み入れてしまっている感じ。恐怖感ではSTALAGGHやSILENCERレベルかと…。
これを聴くと、如何にメリーや犬神、黒色すみれ辺りがエンターテイメント性の高い音楽を演っているか分かります。
アンサンブルにはメタラーが好むような聴き応えこそあるものの、相当マニアックで
人を選ぶ音楽性だと重います。我こそは真性ゴサーだと思う人は挑戦してみてはどうでしょう。


母檸檬 - 愛孕哀歌 - 左様なら昭和 ★★ (2010-01-24 12:11:30)

これはメロディから演奏から、あからさまに唱和してて好きですね。
メリーをアンサンブルの質を変えて、より狂気を深くした感じでしょうか。


母檸檬 - 愛孕哀歌 - 不能の空 ★★ (2010-01-24 12:10:39)

疾走+絶叫の展開は結構メタラー好みかも?
しかし、絶叫の本気度が凄いですね…そのまま失神しそう(笑)


夢中夢 ★★ (2006-12-30 22:49:00)

素晴らしいバンドが現れました!!
大阪のフューネラル・クラシカルバンド。
久石譲やブラックメタルなどに影響されているらしいです。
日本は北欧などに比べると、ややメタルに暗いのかとも思ってましたが…
こんなバンドが出てくるなんて、私はとんでもない思い違いをしていたようです。
ブラック、プログレ、ゴシック好き以外にもZABADAKを始めとする、志方あきこや
ASHADA辺りの幻想音楽が好きでメタルに理解がある人にも強くお勧め。


夢中夢 ★★ (2007-01-02 17:55:00)

>キャメルさん
良いですよね、こういうバンド。
私はこのバンド、充分メタルの範疇で語れる音楽性だと思います。
個人的な意見ですけど、メタルを愛する者の一人としては、メタルにはこういう
先進的でオリジナリティのある音楽性をも内包できる幅広い音楽ジャンルで
あって欲しいんですよね。という訳でメタル側に登録させて頂きました。


夢中夢 - 夢中夢 ★★★ (2006-12-31 00:56:00)

2006年発表の1st。
…これが1stって凄いですね。かなりハイクオリティなアルバムです。

帯によると、このバンドは自分の音楽性を「フューネラルクラシカル」と称しているようです。しかし、コンポーザーが影響を受けたものに挙がっているのに久石譲とブラックメタルが同列に並んでいるのが凄い(笑)。そこからも分かるように、その音楽性はヴァイオリンやピアノ、フルート、マンドリンなどを配したヒーリング音楽/叙情プログレとブラック色の強いメタルを融合させた、ハイブリッド実験音楽と言うことが出来そう。

ブラック色が強いといっても、狂気やブルータリティよりも頽廃的でシンフォニック、ゴシックな色が濃く、叙情プログレサイドのパートとの相性もばっちり。ミニマルな要素が取り入れられた作風はちょっと好みが分かれるのかもしれませんが、とにかくメロディの質が素晴らしいため冗長さや難解さは感じられず取っ付きやすくインパクトの強い仕上がりの作品になっていると思います。ただメタルパートより叙情パートの締める割合が高いので、そこは注意が必要かもしれません。

ヴォーカルも声楽的な歌い方の女性ヴォーカルとポエトリーリーディング(こちらも女性)で、独自の世界観に花を添えてます。特に前者はもう個人的にはツボ過ぎるくらいツボ…反則です(笑)全体的に素晴らしい出来ですが、不満も無いわけではなく、メタルから強く影響を受けている割にはイマイチギターの音が良くないんですよね…。ヘヴィさは出ているけど、ちょっと音色がチープな印象。もっと立体的にするか、さもなくばプリブラ並にノイジーにしちゃって欲しい。

とはいえそれを差し引いても名盤確定。もう満点を差し上げてしまいたいぐらいですね。ちなみに値段も税抜き2000円で良心的。こういう心遣いも嬉しい所です(笑)


夢中夢 - 夢中夢 - クロノス∞カイレス ★★★ (2006-12-30 22:43:21)

この曲もブラックからの影響が強いですね。
美しいトレモロリフ、余りにも耽美なヴァイオリン、そして死にかけたような暗黒男性ヴォーカルを引き連れての疾走が強烈。ブラック的な部分以外でも、破滅的に耽美な濃いメロディが聴けるのが素晴らしい。


夢中夢 - 夢中夢 - 楽園 ★★★ (2006-12-31 00:58:29)

12分オーバーの大作ですが、これは凄い…
最初はシンセと女性ヴォーカルがメインの幻想的な空気感に浸れる曲で、これだけでも世界観が成立してもおかしくない感じですが、8分を過ぎた辺りから徐々にメタルサイドに向けて離陸開始。ストリングス系のシンセの音がまるで空でも飛んでいるような高揚感をもたらすシンフォメタルに。これはもう、音に吸い込まれるより術はないですね。


夢中夢 - 夢中夢 - 斬鉄 ★★★ (2006-12-30 22:38:27)

インストですが、シンセとフルートの鮮やかなメロディには、どこかZABADAKやその系譜にある民族ベースな幻想音楽系アーティスト、中でもKIRCHE辺りにも通じる叙情性が感じられます。後半は強烈なリズムとその叙情が溶け合い、何とも言えない世界観を作り上げています。でも、なんでタイトルが「斬鉄」なんだろう…。


夢中夢 - 夢中夢 - 鉄ノ花束 ★★★ (2006-12-31 00:59:35)

執拗に繰り返される、有機的に蠢くベースの音に呻き声のサンプリングやキー、これまた繰り返し唱えるようなヴォーカルが乗り展開していく曲。ヴォーカルが催眠術をかけているような調子の上、ベースのメロも良い為良い感じに浸れますね。そうしてトリップした脳をシンセの光が焼き尽くしていく…。


夢中夢 - 夢中夢 - 白獄ノ夢 ★★★ (2006-12-30 22:39:28)

日本人って叙情性の濃いメロディを好むせいか、暗さとキャッチーさを両立させたメロディを書かせたらピカイチな、ゴシック向きな民族だと思ってたんですが、この曲を聴いて更にそれを確信しました。ゴシック好きならば「♪Dream of white hell…」のクワイアが響き渡る個所には恍惚必至。どうして日本のメタルバンドはこういう曲をもっと書かないんだろう…。


夢中夢 - 夢中夢 - 不浄幸福讃歌 ★★★ (2006-12-30 22:41:03)

こういうポピュラー音楽(メタル含む)に声楽的な歌唱を取り入れた曲って個人的に凄くツボなんですよね。更にそれが前半の痛烈なメタルサウンドでビルドアップされているとくれば…。メロディも感動的なまでの美しさと取っ付きやすさの両方を備えてますし、文句無く超名曲です。


夢中夢 - 夢中夢 - 魔道院妄奏天使曲 ★★★ (2006-12-30 22:42:14)

これは…思いっきりブラックメタルしてますね。
正直デス声は片方は迫力に欠け、もう片方はエフェクト掛けすぎでイマイチなんですが、クワイアを用いた頽廃的な雰囲気作りがなんとも素晴らしい。特にトレモロリフとアトモスフェリックなキーボードが絡むパートが凶悪。単体でも充分凄いんですけど、「斬鉄」みたいな曲と同じアルバムに入っているというのが信じられない。


妖精帝國 ★★ (2007-06-15 22:57:00)

う~ん…十年というキャリアは良いのか悪いのか…
なんか、新人と比べると歌唱力の伸びしろが少ない感じがするんですよね。
もちろん歌唱力が全てだとは思いませんが、ああいう歌い方をするんだったら
もっと声に伸びがあった方が説得力を増すと思います。


妖精帝國 - GOTHIC LOLITA PROPAGANDA ★★ (2007-05-31 23:33:00)

2007年発表の、シングル曲や新曲を集めたベストアルバム。
何気に10年選手なんですね、このユニット。意外とベテラン。
音的には、荘厳なクワイアやオーケストレ-ションによるクラシカルなメロディを従えて
シンフォニックに疾走する、メタル寄りのロックという感じでしょうか。特にクワイアの
使い方の劇的さには感じ入るものがあります。リズムはどちらかと言うとトランス・テクノ
寄りでシンセもそれっぽい箇所がありますね。この手のシンフォ・ゴシック系のロックや
ポップスでは他にALI PROJECTを筆頭にASRIELやLOVE SOLFEGEがいますが、音の重さは
この妖精帝国が随一で、単なるフォロワーではない個性になっていると思います。
重いだけでなく、タイトルトラック等ではなかなかにセンスのあるリフも聴けるのが嬉しい。
そのタイトルトラック以外にも、スラッシュビートまで使い、アルバム中最もヘヴィな曲
である「Ira」や、クサメタラーの共通言語である(笑)チェンバロとクワイアが余りにも
クサく絡み合う「孤高の創世」など、かなりメタラー向けな曲が揃ってます。
…っていうか、コンポーザーの橘さんって絶対メタラーな気がするんですが(笑)。
…ただ、メタラーにとってやたらと敷居の高さを上げているのがヴォーカル。
失礼ですが、頭にタライを落としたくなる媚び声で聴き続けるのはかなり厳しい。
いや、ALI PROJECTも偶にわざと可愛らしい声で歌ったりしますが、ALI PROJECTのように
権力者を手玉にとって破滅させるような黒さが垣間見える、「凄み」に欠けるのがマイナス。
表現したいものは分かるんですけど、バラード聴くと良く分かりますが、こういう歌い方で
説得力を持たせるには声の伸びが足りていなくて、結果色物に聴こえてしまう印象。
路線は好みなんですが、総体的に見るとまだ「臣民(妖精帝国はファンをこう呼ぶらしい)」に
なりたくなる程でもないかなぁ…。っていうか、ヴォーカルの表現はそのままでもいいので、
とにかく歌唱力を身につけて欲しいです。写真で見る限りこの人かなり美形ですし、
これで凄みのある歌を聴かせられたらカリスマっぽくてかっこいいと思うんですけどね。


妖精帝國 - GOTHIC LOLITA PROPAGANDA - Gothic Lolita Propaganda ★★★ (2007-05-31 23:42:25)

これは傑作。
ソロだけでなく、リフも印象に残るもので本当にかっこいい。メタル風アレンジだという曲を聴いて、リフのつまらなさに泣いた事が何度あったか…この曲でかなり溜飲を下げました。歌詞に少女貴族や亡國覚醒カタルシス(共にALI PROJECT)からの影響が感じられるのは、まあご愛嬌ですね(笑)


妖精帝國 - GOTHIC LOLITA PROPAGANDA - Ira (2007-03-03 13:37:44)

タイトルはラテン語で「怒り」の意。
この曲はポップスとは思えない、しっかりとした重さを出すギターとそのリフに合わせて叫ぶダーティなコーラスがかっこいい…んですが、サビに入るとずっこけます。いや、幼な声とヘヴィなサウンドの対比をフィーチャーした曲は、例えばSOUND HORIZONの「エルの楽園(→side : E→)」などがあるし必ずしも嫌いじゃないんですが、この曲のそれは余りにもわざとらしい…っていうか媚び声に聴こえるのがマイナス。音楽は良いのだからヴォーカルはもっと表現力、歌唱力共に鍛えて欲しい。


妖精帝國 - GOTHIC LOLITA PROPAGANDA - Patriot Anthem ★★ (2007-06-02 23:33:15)

愛国主義の対象が日本に向かうとALI PROJECTの「勇侠青春謳」、自ら作り上げた帝國=自意識=妖精帝國自身に向かうとこの曲になる、という感じでしょうか。


妖精帝國 - GOTHIC LOLITA PROPAGANDA - Valkyrja ★★ (2007-06-02 23:28:19)

クサメタラーならイントロ聴いただけで悶絶、★3つ確定…そんな感じの曲(笑)。クラシカルな音がメカニカルな音に触発され、更にクサくなってる…導入は良かったけど、サビにクサみが足りない気も。


妖精帝國 - GOTHIC LOLITA PROPAGANDA - 孤高の創世 ★★★ (2007-03-03 23:17:40)

ほとんどメタル音楽と聴き紛うほどのヘヴィな音像の上を、チェンバロが、コーラスが、クラシカルなメロが踊り狂う曲。こんなの聴かされたら星3つ付けざるを得ません。こういうと失礼だけど、この曲のAメロとコーラス部分で初めてこのヴォーカルをかっこいいと思った…。


妖精帝國 - GOTHIC LOLITA PROPAGANDA - 鮮血の誓い ★★ (2007-03-03 13:31:59)

クラシカルな洋風メロやテクノビートを導入したシンフォなポップス…かなりALI PROJECTのシングル路線に近い曲だと思います。本家と比べるとヴォーカルの凄みや歌メロのフックがイマイチなのがネックですが、ヘヴィなリフを加えることで個性を出してますね。


落合シェフのかけチャオ!イタリアンラー油 (エスビー食品) ★★★ (2011-05-04 22:40:20)

個人的に大好きなパスタソース「予約でいっぱいの~」シリーズを手掛けた事でも知られる、落合務シェフが監修したラー油。感想としては「これは美味い!!!」って感じです。スパゲッティとの相性が抜群で、よくパスタを食べる私には凄く重宝する調味料なんですが、意外にも汎用性が高くて何にでも合うのが素晴らしい。個人的には高菜や野沢菜などのお惣菜と混ぜて食べるのがお勧めです。


落合祐里香 (長谷優里奈) - Blue Star - Blue Star ★★★ (2010-11-19 01:34:49)

宇宙系アンビエントにありそうなシンセリフに、明るめなメロディが絡む、
フューチャリスティックでポップな曲。イメージ的には、Kosmos, Cosmosと
Shiny Smileを足した感じでしょうか。Bメロ部分にさりげなく入ってくる
ストリングスとか、アレンジも丁寧で良い感じ。12ヶ月連続シングルでは、
この作品からレーベルが変わったから、再出発の意味も込めてこういう「
始まり」を予感させる曲になったのかも。


落合祐里香 (長谷優里奈) - Blue Star - Eternity ★★★ (2010-11-19 18:13:39)

歌詞に「桜」というフレーズはないんですが、「舞い散る」という
フレーズや、儚い感じのする歌メロなどからは、どこか「桜ソング」に
通じる雰囲気がありますね。人気アーティストの、「知る人ぞ知る名曲」に
ありそうな感じ。さりげなく名曲だと思う。


落合祐里香 (長谷優里奈) - For You - Again ★★ (2010-11-13 05:49:50)

曲調こそ、流れる雲を見上げているような、ゆったりとした
大らかさがあるように思いますが…やはりムードは凄くシリアス。
ネガティブな心情描写がリアルで、ポジティブな部分も、
「それに対する希求」が感じられる歌詞の世界観や、その世界観を
余す所無く表現できる歌声のせいかも。個人的には、描写が極端な
戸川純あたりよりも全然伝わってくるものがあります。


落合祐里香 (長谷優里奈) - For You - For You ★★★ (2010-11-13 05:49:05)

「Unbalanced Days」「アマオト」に続く、悲壮なメロディを持った
バラードですが、やはり彼女の切迫感のある声はこういう曲に合いますね。
メロディの素晴らしさを十全に引き出してると思う。
でも、悲劇的な雰囲気ですが、歌詞の内容は実は振る側。
しかし、そういうテーマにも向き合うところが、真摯な感じがして私は好きですね。
タイトルは微妙に皮肉にも聞こえますが…。