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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 2101-2200

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 2101-2200

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THE FUNERAL PYRE - Vultures at Dawn ★★ (2011-01-15 23:14:54)

2010年発表の4th。
某所のアウトレットが安かったので買いましたが、これはなかなか。

基本はトレモロリフ+ブラストという、ファスト系王道の展開を中心としつつも、メタリックな刻みリフやリードギター、スローパートも上手く交えた、ドラマ性の高いブラックと言う感じなんですが、音作りが結構独特。ドコドコと低音が効き、パーカッシブで野蛮な感じのドラムと、シャーシャー系のノイジーな中から微かにトレモロが聞こえるリフの音色の組み合わせからなる音像は、結構珍しいタイプだと思う。そこに乗るヴォーカルも、喉が張り裂けそうな大絶叫連発で、かなり真に迫った響き。

この作品、フューネラルドゥームと聴き紛うような3曲目や、儀式的なドラミングから魔が押し寄せるような5曲目冒頭など、スロー~ミドルを割りと大胆に仕込んできますが…何気に、スローパートがかなり魅力的。音作りとも相俟って、コールタール状の暗闇が押し寄せてくるような感覚がある。反面、トレモロの聴こえにくいDARK FUNERAL的疾走パートは、メロブラ好きには少し辛いかも。個人的には惨劇が遠くから迫ってるような雰囲気で悪くないし、リフとドラムの音の組み合わせ自体素晴らしいので悪くないですが。

ちなみに、巷ではメタルコアと比較されているらしいですが、いきなりブラックを逸脱したキャッチーなクリーンが入ったり、ヴォーカルが非デス系のダミ声で歌ったりということはありませんので、ブラッカーの方も安心してお買い求め下さい。ABIGAIL WILLIAMS同様、完璧にブラックメタルの音出してますので。


WHIRLING - Faceless Phenomena ★★ (2011-01-14 19:59:02)

2010年発表の1st。

一言で言うなら、「音像重視型のVED BUENS ENDE」タイプ。
VBE本家は、ベースとドラムのねちっこい絡みによって、聴き手を病的な世界へ引きずり込むような作風でしたが、このバンドの音楽性はアンサンブルの粘度はある程度保ちつつ、音像によって沼めいた世界観を演出するタイプですね。特にギターリフの、ノイズの被膜を薄く張る事で、瘴気を外に逃がさないような音色にそれを強く感じます。リフのメロディそれ自体も、BERGRAVEN的な病み爛れた感じですし。

悪夢めいた光景は特にスロー~ミドルのパートで強く感じられますが、スロー~ミドルでの聴き手を舐り殺すようなムードのせいか、時にメロウなリフすら伴う疾走パートにまで薄気味悪さが波及しているのが、なんとも素晴らしい。精神異常者が悪夢の光景を淡々と語るような朗唱ヴォーカル、妙なねちっこさのあるがなりなど、VoのパフォーマンスもどこかVBEを意識したようなグロテスクさがありますね。

と言う訳で、VED BUENS ENDEやVIRUS好きに強くお勧め出来る作品。
個人的には、この病み具合が聴いてると落ち着きます(笑)。


WHIRLING ★★ (2011-01-14 19:57:50)

ARMAGEDDAやBERGRAVENのメンバーが関わるアヴァンブラック。
上記バンドに負けず劣らずグロい音出してます。


BEYOND DAWN - Bygone ★★ (2011-01-14 19:51:06)

91-94年のバンド最初期の音源を集め、2009年に再発された作品集。

メンバーがVBE、VIRUS絡みという事で、それに近い作風を求めてしまいますが…確かに、掴みどころのない、アバンギャルドで、底知れないダークさのある、非定型のブラックという点では共通してますね。何かの鳴き声なのか、警告音なのか良く分からない音色で始まり、それを引き継ぎつつRAWに疾走、妙にスケールの大きいメロディを聴かせる導入部で掴みはオッケー。

明らかに内向きの変態性のある曲展開、精神異常者のうわ言のような呟きと、ハードコアっぽいがなりを使い分けるヴォーカル、死と疫病を運ぶようなトロンボーンの使い方などから醸造される世界観は、やはりVBEのそれと似てはいるんですが…悪夢的で、底なしの沼に引き込むかのようなVBEに対し、こっちは潜在意識下で宇宙や幻の中を彷徨っているような、奇妙な陶酔感があるのが違いでしょうか。

しかし、これもブラック黎明期の作品なんですよね…前半の94年の音源なんかは、最近の拡散した音楽性の中から生まれた、新しい形のブラックと言われても納得できそう。やっぱりブラック(特に黎明期)って、他にないものを生み出そうとする気概のあるジャンルだと思う。


BEYOND DAWN ★★ (2011-01-14 19:50:00)

VED BUENS ENDE、VIRUS、LAMENTED SOULSのEinarが参加するバンド。
初期音源を聴いた限り、やはりアヴァンギャルドなブラックを演ってます。
最近では「トラウマティック・エレクトロ・ロック」を自称した音楽性にシフトしたとか。


EISREGEN - Schlangensonne ★★ (2011-01-14 00:12:41)

2010年発表の8th。

メンバーが「セクセクセクシー・ママ」という迷曲を作ったTRANSYLNANIAN BEAT CLUBに関わっていたり、某有名CDショップの紹介でDIE APOCALYPTISCHEN REITERが比較対象に上げられていたり、かなり変態性が期待できそうなバックボーンがありますが…確かに、なかなかの変り種ダークメタルだと思います。

格調高いピアノが厚いリフに絡む展開はゴシックデスっぽいですが、寒々しいリフを纏って疾走するパートはモロにメロブラだし、メロくメタリックなリフはメロデス好きにもアピールできそう。それでいて、時折キーの音色やメロディがフォークメタルっぽいフレーズを奏でるというごた混ぜっぷり。しかも、SEの含めた曲の雰囲気や、ガルガル唸る近ダミ声のデス声ヴォーカルからは、どこかユーモアも漂っている感じ。

ただ、もう8枚も作っているせいか、出音は妙に確信的で、アルバムを通してムードにブレがないのが凄いですよね。ぶっちゃけ、一つ一つの要素それ自体の変態性は薄いんですが、さっきまでロックっぽいノリの良い展開をしてたのに、ガチで北欧メロブラっぽく疾走したり、視界が開けたらピアノが格調高いクラシカルなメロを挟んできたりする作風は、全体で見たらやっぱり変態的なのかも。

正直どこに薦めればいいか分からないキメラ音楽だと思う。安易なカテゴライズを拒むような雰囲気があるし、パーツ一つ一つはUNEXPECTやWALTARIほど、露骨に変態という訳でもないし。個性派のダークメタルを求める方に。


SCUM - Gospels for the Sick (2011-01-13 19:17:11)

2005年発表の1st。

近年のDARKTHRONEや、MARDUKのMorganのDEVIL’S WHOREHOUSEなど、ブラックメタルとハードコアを掛け合わせた音楽性のバンドって、ブラック(及び地下メタル全般)由来のギターワークと、ハードコアのノリのよさ、野蛮さがいい感じで混ざり合ってる事が多いですが、このバンドにもそういう邪悪なかっこよさを期待して購入。

ギターワークは、ハードコアっぽいノリはかなり含みつつも、時折ブラックらしい黒いかっこよさも顔を出すもので、この折衷振りは期待通り。酔いどれかつダーティな感触のDARKTHRONEや、オカルト/ホラー風味なDEVIL’S~と比べると、このバンドの音楽性は攻撃性がロックとしてストレートな感じ。ヴォーカルはややメロディ追い気味の濁声で、個人的にはちょっと苦手なタイプかも。時折出る絶叫はかっこいいですけど。

私的にはそこまでどツボというタイプではないですが、たまにはこういうのも良いですね。


FARSOT - IIII ★★★ (2011-01-13 18:46:59)

2007年発表の1st。
ブラックメタル特有の、ざらついた音質のリフによる音塊に、時に叙情的に、時に不気味さを伴うメロディを流し、情景を描写するスタイルのメロブラですね。

メランコリックな泣きメロやアコースティックギターをフィーチャーし、叙情的な、ある意味で親しみやすい一面を見せたかと思えば、幽玄で不気味なキーボードを配したり、ブラックの得体の知れない邪悪なメロディを垂れ流し、人を寄せ付けない雰囲気を醸し出したり、まるで様々な表情を人知を超えた所で見せる自然を思わせる作風は、情景的にもスタイル的にもWOLVES IN THE THRONEROOM辺りと共通するものがありそう。

ただ、WOLVES~と比べると、よりメロディが前に出る部分では主張が強いものになっていたり、ヴォーカルが悪意的ながなり声で、咳き込みも見せるなど邪悪なパフォーマンスを演じていたり、より表現が分かりやすい感じがしますね。よく言えばハイライトの多い作風、悪く言えばあざとく聴こえなくもない作風だと思う。確かに身を切るような感覚では向こうの方が上かもしれませんが、個人的にはメロディ志向・邪悪さ重視志向の強いこのバンドのほうが好きだったりします。

WOLVES~と比べると大分マイナーですが、こっちも負けず劣らずの物件ですよ。情景描写重視型のメロディック・ブラックが好きなら見過ごしてはいけないアルバムです。


THORNGOTH - Leere ★★★ (2011-01-12 22:45:07)

2010年発表の3rd。

前2作では、叙情性と邪悪さに富んだリフが特徴のメロブラを演っていて、特に「Marching Order」や「Kill for Paradise」などでは、キャッチーと言ってもいいほどフックのあるリフが聴けましたが…やや薄めかつノイジーなプロダクションで、メジャーなメロブラよりも淡くて、抽象的な印象の彼らでしたが、今作はギターの音圧を上げると同時にメロディを聞き取りやすくする、ドラムの音量を適正かつ音の抜けを良くするなど音質面がより強化され、以前よりも大分聞きやすくなった感じがします。

しかも、ただ音が良くなったのみならず、メロディのドイツ産らしい(気難しそうな)繊細さはしっかり引き継がれているため、前作の「淡さ」が、「格調高さ」に変わったという感覚。前2作よりも全体的に曲が引き締まったこともあり、メジャーなメロブラしか聴いてない人でもスルー出来ないクオリティの高さが備わったのではないでしょうか。まあ、メロの叙情の中に見え隠れする、メロデスや正統派には無い悪意に満ちた邪悪さ、ヴォーカルの無理やり潰した様なガラガラ絶叫は依然としてカルトな魅力がありますが…ブラックを聴いてる人、聴こうと思ってる人にはまず魅力に感じられる部分だと思うので、全く問題なし。

前2作もなかなかでしたが、今作はメロブラの有名バンドと比肩する作品だと思う。質が高いだけでなく、「格調高さ」や「幽玄さ」においては、北欧の有名メロブラバンドでも太刀打ちできないものがあるとすら思う。もしDARK FUNERALやNAGLFARなどを聴いて、少しでも良いと思った方なら、こちらも試す価値大有りです。そして、願わくばLUNAR AURORAまで掘り下げて聴いてくれれば、私が喜びます(笑)。


貴志祐介 - 狐火の家 ★★ (2011-01-10 00:21:53)

4話入りの短編集。
ラストはコメディ色の強い話しだし、他の話も割とさくっと読めるしで
貴志さんの作品にしてはちょっと物足りなさが残るかも。
榎本さんのキャラとか、青砥弁護士との掛け合いは結構好きです。


貴志祐介 - 十三番目の人格 ISOLA ★★★ (2011-01-10 00:16:56)

これはエンタメ性の高いホラーとして素晴らしい作品でもありますが、
処女作にして貴志さんの伏線や薀蓄への拘りが現れた作品でもありますね。
人格の名前と、漢字の関連の所とか、読んでて楽し過ぎる。
クライマックスは、まるで映画のエンディングシーンのようなカタルシスが
ありますが…この小説には、更に先があるのが素晴らしいです。
その内容とは…是非、それは本書をお買い求めになり、お確かめ下さい(笑)。


貴志祐介 - 青の炎 ★★★ (2011-01-10 00:13:20)

これも映画化されましたね。
この、高校生が一人で悶々と殺害計画を練り、周到に準備して
実行していく感じ、読んでて凄くワクワクします(笑)。
ちょっとダークなエンターテイメントという感じで、実に私好み。
計画に「ブリッツ」「スティンガー」とか名付ける主人公も好き。
高校の時回し読みしてたせいで、体育のテニスやバドミントンの時に
「スティンガー!」とか技名つけるのが、周囲でプチ流行したし(笑)。


貴志祐介 - 黒い家 ★★ (2011-01-10 00:08:10)

最も評価が高い作品ではありますが…
個人的には、貴志さんの作品の中ではそこまででもないかも。
確かに、描写されすぎてしまっているハスミン(悪の教典)より、
行為が異常性を搔き立てる菰田幸子の方が怖いとは思う。
でも、他の作品よりもエンタメ性(読んでてワクワクする感じ)は薄いかも。
主人公のキャラがあまり好きではないからそう感じるのかもしれませんが…。

ちなみに、映画版は全くオススメできません。
菰田幸子「乳しゃぶれー!」
……ふざけんなよ。


貴志祐介 - 硝子のハンマー ★★★ (2011-01-09 23:59:33)

これも大好きなんですが…
何がどう大好きなのか語るとネタバレになるのが辛い(笑)。
とにかくタイトルの付け方と、分かりやすいトリックが素晴らしい。
前編後半で露骨なヒントが出るので、勘の良い人はすぐ分かるかも。
でも、この発想は凄いと思う。
アリバイとかややこしい事を考えず、一言で説明でき、かつ意外な辺りが。


貴志祐介 - クリムゾンの迷宮 ★★★ (2011-01-09 23:54:17)

「天使の囀り」に次いで好きな小説。

モチーフとなったゲームブックのように、エンターテイメント性
(グロテスクな描写も含む)に富んだ小説で、「ページを捲る手が
止まらない」と言うのは正にこのこと。舞台が「ゲーム的」ではあっても
「ジュブナイル」ではないので、出てくる人物が嫌な奴ばっかだし
主人公が普通の人なのも個人的にはポイント高いです(笑)。

一応ホラー小説ですが…ホラー的なのは生理的嫌悪の部分でだと思う。
グールの行動、描写、及びその登場の仕方が本当に怖い…。


貴志祐介 - 天使の囀り ★★★ (2011-01-09 23:45:21)

今まで読んだ全ての小説の中で一番好き。
もう10回は読み返したと思う。

とにかく伏線の張り方と、その解きほぐし方が凄い。
読み返すと、些細な描写にその後の展開を予想させる所があって、
読んでてゾッとすることも。ネタバレになるので詳しく語れないのが辛い…。
二回目だと、民話の「チェッ、チェッ」「シュー、シュー」が
マジで怖いですからね…。何故「囀り」が聞こえるのか、の理由付けとか、
本当に良く考えられてると思う。

でも、現代社会に「天使の囀り」があったとしたら、代償の大きさにも
かかわらず求める人は多いかもしれないとも思う。
私だったら…末路がどうなるか分かってるけど、ちょっと考えると思うし。


貴志祐介 - 新世界より ★★★ (2011-01-09 23:39:10)

貴志さんの小説って、伏線が次々と解きほぐされていく快感が
大きいものが多いと思うんですが、この小説の中盤、主人公たちが
「ミノシロモドキ」から今の世界が如何にして出来上がったかを
聞く部分は、それが最も良く現れた部分なのではと思います。
ぶっちゃけ、何度もそこばっかり読み返しました(笑)。
後半話が大きくなる部分より、個人的にはそこがクライマックス。


貴志祐介 - 悪の教典 ★★★ (2011-01-09 23:32:15)

2010年度「このミステリーがすごい」で第1位に輝いた、目下最新作。

確かに、後半殺戮に至る動機は、ちょっと短慮過ぎて、主人公の魅力を
損なっている気もしますが…前半の徐々に本性が見えてくる辺りとか最高。
あと殺戮シーンで時々ギャグが入るのが個人的には好きですね。
俺は東大に入る人間だからこんなところで死にたくない、と命乞いをする生徒に
「You're going "to die"」と言い放つシーンでは笑い転げました(笑)。

ただ、やっぱり後半の主人公の行き当たりばったりさは気になるなぁ…
いつかは捕まる人としか思えないし。前半だけならかなり魅力的なので、
もう少し丁寧に描写をしてくれたら、名作になったのでは。


貴志祐介 ★★★ (2011-01-09 23:24:30)

個人的に大好きな作家さんです。
新刊が出たらCD代を涙を呑んで削ってでも買ってます(笑)。
ただ、遅筆でなかなか新刊が出ないのがネックなんですけどね…。


FINAL FANTASY Ⅵ ★★★ (2011-01-08 08:29:53)

このゲームをプレイしてると、本当に「劇伴音楽」の重要性が良く分かる。
ゲームに限らず、ドラマや映画、バラエティ、なんでもそうですけど。

特に感銘を受けたのは、世界崩壊後仲間たちがバラバラになって、セリス独りで
決意を持って島を出て、フィールドで流れる「仲間を求めて」。
あのシチュエーションで、あの曲は反則でしょう。しかもフィールド音楽なので、
当然何度も聴く事になりますが、何度聴いても飽きないメロディ。
ゲーム音楽の古典的な作品として、あの曲は残しておきたいですね。

ゲーム性についても、上で既に書かれているように、何度もプレイしたくなるもので
素晴らしいです。魔石を手に入れたとき、それを割り振るときとか本当楽しい。
私はロックをレベル99まで育てましたもん(笑)。
ただ、強い魔石の方がレベルアップボーナスが大きいので、序盤や中盤でのレベル上げに
メリットが無い(むしろデメリットが大きい)のが、惜しいと言えば惜しいかも。
序盤の魔石にも終盤のものにないメリットがあれば良かったんですけど。


NIGHTBRINGER - Apocalypse Sun ★★★ (2011-01-08 08:19:57)

2010年発表の2nd。

基本的に、ブラック特有のどす黒いアンビエンスを放出する音像に、禍々しいトレモロリフを奔らせるスタイル自体は変わっていないのですが…メロディといい出音といい、前作よりもより凶悪なムードになった印象。特にメロディにそれが顕著で、前作ではDISSECTIONを思い出したりもしてたんですが、今作は叙情の入る余地が無いくらい、ひたすら暗黒なものを奏でています。

高音を強調したトレモロのフレーズを挿入したり、全体をブラック特有のトレモロが覆っている、拘りぬいた作風は、ある意味KRALLICEにも通じるんですが…結果としてポストロック好きにも評価されたKRALLICEに比べると、こっちは只管に「ブラックメタルとしての禍々しさ」に重きを置いて、フレーズを作っている気がします。

聴いていると、「放射能を放つ黒い太陽が、地上を焼き尽くしているシーン」とか「致命的な疫病が、一夜にして村を覆いつくしシーン」だとか、不吉なイメージが何度も頭に浮かんでは消える、非常に禍々しい作品ではありますが…禍々しさの演出を、「メロディ」が担っているため、ある意味では非常にメロディアス。メロブラ好きで、叙情性よりも暗黒性を好む方なら、是非聴くべきアルバムです。


かまいたちの夜 ★★★ (2011-01-05 22:49:38)

これは小学生には怖すぎました…

ペンションのドアに血塗れの手とか、バスルームに血痕とか、
画面が真っ赤になって死亡とか、トラウマシーンの連続ですよ…
あの猜疑心を煽るような音楽もあって、今でも真夜中の2時に
お風呂入ったりしてる時に思い出すと、怖くなるときあります(笑)。

容疑者に挙げられた男が地下に閉じ込められ、皆が安心して寝静まった後
犯人が地下室の鍵を手に入れるためオーナー夫婦を殺害、次いで容疑者とされた
男も殺害…というシーンがありましたが、これって、容疑者とされた男は、
オーナー夫婦が殺害されている物音を、地下で聞いているわけですよね?
「次は俺の番だ…次は俺の番だ…次は俺の番だ…」って震えながら。
当時小学生だった私は、夜中に彼の心境を想像して、戻しそうになってました…。

結局、耐え切れずに売ってしまったんですが、暫くして買い戻して全クリ。
もちろん、不思議のペンション編までクリアしました。
テキスト系ゲームの原点にして、これだけサービスが行き届いたものは未だに出てないのでは。


ひぐらしのなく頃に 祭 (2011-01-05 22:37:53)

元はPCでの同人ゲームを、家庭用に移植したもの。
レンタルコミックで読んで、「真相」が気になったクチなんですが…
非常に尖ったゲームだと思う。ゲームと言えるのか微妙ですが…。

ゲームが中盤を過ぎても、SFなのかミステリーなのか、ホラーなのか
サイコサスペンスなのかすら分からない、だけど徐々に話の全貌が見えてくる、
そんな展開はゲームに最も重要だと思う「ワクワクする感じ」を煽ってくれるし、
何度もループを繰り返した上で、得られる感動と言うのもあると思う。
その辺りの評価は、個人的にも高いんですが…。

選択肢がほぼ排除され、プレイヤーは話を読み進めるだけという構成は
「ゲームでやる必要あるの?」「漫画や小説のほうが合ってるのでは」と思わせるし、
キャラクターの日常の描写が正直クドいと思う。残業して帰ってきて、寝る前の
一時間だけプレイして、日常シーンだけで話が全く進まなかったら、娯楽として
あまり意味がないと思うし。

と言う訳で、私的にはストーリーや展開は○、メディアや見せ方は「?」という感じです。
ただ、ヴォーカル曲「嘆きノ森」「コンプレックス・イマージュ」は素晴らしい。
うちの両親にも経緯を伏せて聞かせてみたら、絶賛してたし(笑)。
「浜崎あゆみに似てるけど、浜崎あゆみより声に癖がなくて聞きやすい」だそうです。


NAHEMAH - A New Constellation ★★ (2011-01-05 22:23:27)

2008年発表の3rd。

OPETH好きにお勧めとのコメントを見て購入しましたが、確かにOPETHと共通するところの多い作風ですね。旋回するような叙情リフをベースに、プログレッシブなアンサンブルを聴かせるという根幹からして似ているし、アコギを使った静寂パート、クリーン/デスを使い分けるヴォーカルも似てる。
特にヴォーカル、デス声はブラックのがなり風味ですが、クリーンの方は意識していないといったら嘘になるくらい、似てると思う。

ただ、OPETHのアンサンブルや音作りって、プログレメタル的ではあっても、メタル的なマッシブさが強いのに対して、こっちは浮遊感を感じる、より抽象的な音になっている感じがします。OPETHの音が具体的に、ストーリーや情景を描く「幻想的」なものだとしたら、こっちは捉えどころのないイメージが沸いて来るような、「空想的」な音。

また、OPETHはプログレのヴィンテージな感覚とメタルのモダンさを両立させているのに対し、こっちはキーの音使いがアンビエント・ブラックを思わせるものであったり、繊細なメロディが、波動が押し寄せるような音色のギターリフに練りこまれている音作りは、シューゲイザー・ブラック愛好家にも受けそうであったり、より(アンダーグラウンドでの)流行を意識した作風になっているという印象。

OPETHほどメジャー感はありませんが、幽玄で繊細な音が楽しめる好盤。OPETHやCYNICが好きな方なら手を出して損はないでしょう。


NAHEMAH ★★ (2011-01-05 22:22:22)

スペイン産シンフォブラック/プログレデス。
3rdのみ聴きましたが、昔シンフォブラックだったとは思えない音ですね。


SUSPERIA - Attitude ★★ (2011-01-05 22:21:32)

2009年発表の5th。
DIMMU BORGIR人脈と、ゴシックっぽいジャケに惹かれ購入。

彼らの音楽性は全く知らなかったのですが…。結果は…思ってたのと全然違う(笑)!!
特にスラッシュのようにがなり気味な声で、ある程度メロディを追うヴォーカルが
暑苦しく感じられ、初聴では「間違った買い物したかも…」とげんなり。
しかし、何回か聴くうちに、スラッシーなリフワークと、メロブラ的なメロいフレーズの
絡み合いが、絶妙のテンポの中繰り広げられる、物凄く熱いアルバムである事に
気付いてからは、印象が一変しましたね。スラッシュ要素をかなり強めに取り入れて
いる事で、一般的なメロブラよりもギターワークがかなり美味しい事になってると思う。
ヴォーカルも、正直好みとは違いますが…曲の熱さを上手く際立ててくれてはいると思う。

最初の印象こそいまいちだったものの、良く聴いてみれば流石のクオリティ。
熱くメロウなギターワークが聴きたいメロブラ愛好家にお勧めです。


SUSPERIA ★★ (2011-01-05 22:20:22)

DIMMU BORGIRのメンバーが関わるメロブラ/スラッシュ。


ソウルキャリバーⅢ ★★★ (2011-01-05 22:19:15)

これは凄いハマりました。

とにかくキャラクリ&ロストクロニクルが楽し過ぎる。
だって、ベガやサガットを作って、(FFの)クラウドとかと共闘出来るんですよ!
しかもストーリーの中で。このメンバーなら、この戦況ではこんなこと言ったり
してるんだろうなぁ…とか、妄想しながらプレイしてました(笑)。でも、ベガはかなり
使ってたけど、サガットは結構すぐ引っ込めてしまいましたが…だって基本パンツ一丁だし(笑)。

操作も感覚的で、初心者がガチャプレしても楽しめるシステムなのもいいですね。
で、連携とか覚え始めると段々楽しくなってくる。
私はジークメインで使ってましたが、構え派生の連携試すのが楽しかったです。

ただ、交換してくれたとはいえ、メモカデータ破損の可能性のあるバグは…
これさえなければ、伝説のゲームになったんじゃ…というのは、贔屓目でしょうか(笑)。


ソウルキャリバーⅣ ★★★ (2011-01-05 22:17:17)

う~ん、一応☆3つは付けますが…3と比べて退化してる部分も多い気が。
特にタワー。同じ技をタイミング良く繰り返すだけの作業になってる気が。
あれだけ熱中できたロストクロニクルと比べると、雲泥の差だと思う…。

ただ、相変わらずキャラクタークリエーションは楽しいですね。
固有流派が無くなったのは残念ですが、他ゲームのキャラを出演させたり
出来るのが面白過ぎるし、自分でかっこいいコーディネートを考えるのも楽しい。
でも、PSP版を買ってから、主にプレイするのはそっち。スティックを激しく
使うほどのガチ格ゲーマーじゃない私としては、携帯機のコントローラーで十分。
寝る前とかグダグダやるには携帯機の方が向いてると思う。


THE IDOLM@STER ★★★ (2011-01-05 22:16:20)

ぶっちゃけX BOX360版は未プレイですが…☆3つはコンテンツ全体への評価。個人的に東方やアルトネリコシリーズと並び、音楽に力を入れているゲーム。

二次創作が多く、ジャンルもクオリティもてんでバラバラな東方シリーズ、ヴォーカルの多重録音やトラッド、インダストリアルを取り入れ、一般受けをやや放棄したきらいのあるアルトネリコシリーズと比べ、アイドルがテーマのこのシリーズの音楽は、非常にポピュラリティが高いのが特徴。

「GO MY WAY!」「魔法をかけて!」なんて、歴史に残るアイドルポップス(「青い珊瑚礁」とか)と比べても、全く遜色のないインパクトを与えるメロディがあるし、「relations」「蒼い鳥」辺りのメロは(ポップスも行ける)クサメタラーも好みそうな哀愁があると思う。ゲームミュージックの作曲家が曲を書いているだけあって、打ち込みの緻密さ、凝り具合は一般的なポップスよりも上だと思う。「エージェント夜を往く」「私はアイドル」辺りのリズムトラックは聴いてるだけでテンション上がる。そのクオリティの楽曲が、初期状態で16(+α)曲×歌い手違い10(+2)人分あるという圧倒的な物量も凄い。

また、このゲームからラジオ番組を初め、様々なメディア展開もされているらしく、ゲーム以外の曲も多いんですが…その中にも神前氏のペンによる印象的なメロディの「FO(U)R」「URGENT!!」、なんと谷山浩子さんが作詞・作曲を手掛けた「SHADOWLESS」、メタル好きへのアピールとしか思えない「arcadia」を始め、かなり良い曲が多いです。

取り合えずクサメタラーには「arcadia」「オーバーマスター」「inferno」辺りのメタリックな曲、哀メロを情念系Voが歌い上げる「蒼い鳥(REM@STER-B)」、トラッドメロに乗せて谷山浩子さんの摩訶不思議ワールドが展開する「SHADOWLESS」、哀愁系ポップスとしてハイレベルな「DREAM」「relations」、ダンサブルなリズムに中近東メロが映える「TRIAL DANCE」、圧倒的なスケールのバラード「隣に…」辺りを推薦。

ただ、出てるCDの数が多過ぎて、メタラー好みの曲を探すのが一苦労なのがネックかも。ぶっちゃけ、ベストとか聴いても、メタラーには「アイドルっぽい」曲が鼻について、その時点で探求止めちゃう人が多いと思うし。慣れると、「あれ、実はこのメロディ良いじゃん」とかなったりするんですが、難しいところですね。ちなみに、PSP版はプレイしましたが…フリーでの最高スコア(ファン数)は、今の所347万人です。全盛期のB’z並(笑)。それだけ売れるアーティストが現実にもいたら、いいのにねぇ…(遠い目)


クロノ・トリガー ★★★ (2011-01-04 22:04:15)

「プレイヤーをワクワクさせること」に関して超一流のRPG。

合体技を覚えたら一刻も早く試したくなるし、魔王も仲間になったら
絶対使いたくなるキャラだし、つよくてニューゲーム制を適用した
マルチエンディング制度も楽しいし…封印の宝箱が開けられるように
なったときとか、アイテム交換で強い武器を手に入れたときもワクワクしましたね…。

こういう「ワクワクさせる要素」って凄く大事。熱中度に直接繋がりますもん。
最近は映像美とか体感とか、なんか広報に都合いいものが多い気がする…。
と、どうしても昔のゲームを語ると懐古ゲーマーになってしまいます(笑)。


FINAL FANTASY Ⅳ ★★★ (2011-01-04 21:53:32)

超名作。
RPGと言って真っ先に浮かぶのがこれ。

何と言っても、遊びやすいゲームシステム/難易度設定と、ドラマティックな
ストーリーがいいですね。当時小学生ながらハマりにハマってましたもん。
小学生の興味を、全く途切れさせる事なく40時間以上プレイに熱中させられる
RPGが、果たしていまどれだけ出ているんでしょうね…。
王道、故に覇道…って感じです。当時のスクウェアは凄かった…。


DEAD OR ALIVE 4 (2011-01-04 21:48:10)

個人的に格ゲーで一番鬼門なシリーズ。
このソフトも、買ってしばらく遊んだけど未だにシステムが理解できない…
打撃・投げ・ホールドの3すくみが売りらしいですが、悲しいかな私の
反射神経では反応するのはまず無理。ガチャプレでも勝てることは勝てるんですが、
何回やってもこのゲームの「本当の面白さ」にたどり着けない、そんな印象。
ストイックな人はもう技とか覚えてるんだろうけど…ヌルゲーマーには辛いです。


シャドウハーツII ★★★ (2011-01-04 21:42:55)

これは本当、名作ですよね。
前作も次作もプレイしましたが、2が一番面白かった。

RPGというと、どうしてもバトルが中心になってしまいますが、
そのバトルの楽しさ、爽快感を追及したゲームだと思う。
個人的に、テキスト系ならいざ知らず、こういったバトルが不可欠な
ゲームから、映像美や遊びやすさの追求の名目で、プレイヤーの
介入する余地を奪う風潮が苦手なので、このシステムは素晴らしいと思う。
追求するべきところを追及してくれている、良質なRPGという印象。


DAGOR DAGORATH - Yetzer Ha’ra ★★ (2011-01-04 21:36:36)

2009年発表の1st。

最近、WINTERHORDEやDEMONIC RESSURECTION等、中東やインドからもクオリティの高いシンフォニックブラックを聴かせるバンドが現れてますが、このバンドも1stにしてかなりレベルの高い作品を作ってますね。

上記の2バンドは、明らかにシンフォニックブラックでありながら、ギターリフにNAGLFARや初期DISSECTIONよりも露骨にメロデス的なフレーズを取り入れていましたが、このバンドにも同様の特徴がありますね。加えて、クリアでベースが聴こえやすい音質かつ、ベースラインがメロウなため、リフが刻みに回っていてもメロディ成分が足りなくならず、シンフォブラックとしてもかなり聴きやすい音作りをしていると思います。

また、キーが「Midian」「Bitter Suites~」期のCRADLE並みに煌びやかな、リフ的なフレーズを多く弾いているのも特徴。あの頃のCRADLEは、大編成のオーケストラでは成しえない、キーならではの「フレーズの煌びやかさ」「ゴシック的耽美さ」がありましたが、装飾の方向性が、その頃のCRADLEと同様の路線だと思う。殆ど欧米のバンドと聞き分けのつかない音のWINTERHORDEやDxRxと比較すると、フレーズに(僅かに)中東っぽさも感じられ、それがまたスケールの大きさに繋がってるんですよね。

CRADLE OF FILTHやDIMMU BORGIR等、メジャーブラック好きにお勧めの作品。特にCRADLEは名盤扱いされやすい「鬼女」「Damnation~」「Godspeed~」ではなく、「Midian」こそ真に至高のアルバムだという人には、波長が合うのではないでしょうか。


DAGOR DAGORATH ★★ (2011-01-04 21:35:29)

イスラエル産ブラックメタルバンド。
バンド名はトールキンの小説の、世界の終末的なイベントかららしいです。


DAEVA DURZEIRICHE - Invoke (2011-01-01 22:40:56)

2010年発表の2nd。

ブラックアンビエントを標榜しているアーティストですが、この作品にはヴォーカルやバンドサウンドは無く、ドローン/アンビエントに的を絞った内容。とは言っても、全体に漂う悪魔の吐息に巻かれるようなどす黒い雰囲気は、間違いなくブラックメタルにも通じるものがあると思う。特に、死の渓谷に音も無く雪が降り続けるような、仄暗いメロディが聴け、VINTERRIKET(のアンビエント作品)
にも通じる厳かさを醸し出す1曲目、推理物などで密閉された館で殺人が起き、互いに疑心暗鬼になっている登場人物の疑念を音にしたような5曲目は素晴らしいと思う。

ただ、間の3曲は、良くも悪くも雰囲気ものになりすぎというきらいも。まあ、VELVET CACOONの「Atropine」を名盤と断定するレベルのブラックアンビエント中毒者なら、この「雰囲気もの」的な側面も、間違いなくプラスに感じるかと思います。


DAEVA DURZEIRICHE ★★ (2011-01-01 22:40:04)

ブラックアンビエント/サタニックノイズを標榜する国産バンド。
…このバンド名、そらで書けるようになる気がしないです(笑)。


ABYSS INFERNO - THE BIBLE OF HATE ★★ (2011-01-01 15:46:42)

2010年発表の1st。

GEBのメンバーによる新プロジェクトと言う事で、GEBとは差別化された音なのか、どうなるのかかなり気になっていましたが…こちらはキーを使用しない、ギターがメロディを担当するタイプのメロブラで、やはりGEBとはかなり異なる路線ですね。

GEBでも思ったんですが、Desolate氏のメロディセンスは北欧の一流のブラックと比較しても、全く遜色の無いレベルですよね…。リフには甘くなり過ぎない、グルーヴを放棄しない程度にメロディをしっかり練りこんでくれているし、リードフレーズもブラックらしいトレモロピッキングを多用した、荘厳なメロディを弾いていてうっとり出来る。

また、何気に音作りも上手いと思う。今作はキーが無い代わり、ギターがガリガリした音質で、しかも刻みがしっかり重さを伴って聴こえる音なんですが、このギターの音が地下臭さをかなり醸し出していると思う。ファストパートでの転げまわるような打ち込みビートとの相性もいいし、スローパートでは破滅的な音に聴こえる。粗さではプリブラ的、重さではデス的と言えるかもしれません。

ただ、エコー掛かったヴォーカルエフェクトと、歌詞を追っているとどうも間延びして聴こえるヴォーカルラインは、ちょっとマイナスかも。低音咆哮スタイル自体は好きですが、どうしても作り物っぽく聴こえてしまう…。個人的には、歌詞をもっと言葉を詰め込んで、更に生々しいミックスにしてくれたら最高なんですが…。

ちなみに、今作は普通に1500円でした(笑)。GEBの商売する気あるのか、って値段に慣れてると、微妙に割高に思えてしまうかも(笑)。


ABYSS INFERNO ★★ (2011-01-01 15:45:12)

GRAND EXTREME BLACKのDesolate氏によるブラック。
シンフォなGEBと比べ、こっちは1stの時点ではメロブラ志向な音。


6FT. DOWN - INVITATION TO ANESTHESIA ★★★ (2010-12-30 00:57:54)

2010年発表の2nd。

このバンドと直接関係はないのですが…私はV系バンドの良い所って、デスメタルの歌い方やスラッシュのリズム/リフを取り入れたハードな曲をやったかと思えば、次は感動的なバラードが来て、その次は衒いの無い歌謡ロックが来る…みたいな、バラエティに富んだ作風だと思うんですよね。この作品は、へヴィネスやダークでエモーショナルなムード作りこそ海外のゴシックを聴いてるようですが、そういう意味で「V系的な」バラエティの豊かさがあるアルバムだと思います。

「Proclamation of War」のサビパートや「Liberation」の「♪be the end」のメロディ使いなんかは、わらべ歌などにも通じる日本の土着的な怖さのようなものが感じられますし、「Drown in a Whirl」はアメリカのゴス少女が好みそうなキッチュさと、メタリックなへヴィネスが同居した名曲。また「Forgive me」「The Voice」では歌謡曲顔負けの感動的な歌メロが聴けるし、軽快さすら感じる「Black Sky」も出色の出来。はっきりいって、この「1曲1曲の濃度」は、海外の一流のゴシックメタルバンドでも及ばないと思う。

ただ、流石にピアノメインのバラードが2曲続くのは、ヴォーカルの感情とシンクロ出来ないとダレるし、時々海外勢と比べてメロへの詞の乗せ方が間延びして感じる部分もあるなど、多少アラもあるんですが…正直この辺りは作を重ねればどうにでもなりそう。
おそらくどのバンドも苦しんでいるであろう「中庸な作風に落ち着かず、1曲1曲に強烈な個性を持たせる」ことが現時点で出来ているので、将来性はかなり高いのではないでしょうか。


ONE PIECE (2010-12-29 22:47:03)

ごめんなさい、途中で読むの止めちゃいました…。
確かにアーロンやクロ、クロコダイルなど悪役がかっこいい漫画ですよね。
でもちょっと絵がごちゃごちゃしてて目が疲れるのと、話的に週ごとに
追いづらい構成になってる気がする。
最初からコミックスで読み直したら、評価も変わるかな?


NEFARIUM - Ad Discipulum ★★★ (2010-12-29 13:28:30)

2010年発表の3rd。
これは凄い!衒いのないファストなスタイルながら、隙のない音ですよ。

まずドラムはENTHRONEDの最新作でも凄まじい鬼っぷりを発揮していた
Garghuf氏ですが、こちらでも相変わらず聴き手を刃物の嵐に巻き込み、
ナマス切りにするかのような焦燥感煽りまくりのドラムは健在。
そこに絡むリフも、DISSECTIONに通じるような、密教的なヤバいムード
漂うもので、暗黒な空気を如何なく放出。ただ、DISSECTIONが寒々しさ
重視なのに対し、こっちはやや薄暗い、地下ムードなのは大きな違いですね。

更にヴォーカルは、エフェクトを掛けていない時のArioch(FUNERAL MIST,
MARDUK)そっくりの、キレの良さと病的な粘着質さを兼ね備えた、カリスマすら
感じる中域のがなり声で素晴らしい。AriochのMARDUKのライブ盤での
パフォーマンスに近いかも。また、ミックスをSOTHISの1stも担当した、
Andy Laroqueが行っているのも大きいと思う。上記の要素が、上手く
溶け合って迫力ある、しかし心地よく聴ける音塊になってます。

店頭のデモプレイを聴いて、初聴でピンと来た作品。
即効性も十分だし、じっくり聴いてもやっぱり素晴らしいアルバムだと思う。


RAGNAROK - Blackdoor Miracle ★★★ (2010-12-29 12:27:52)

2004年発表の5th。
ヴォーカルはTAAKEのHoest氏が担当。

各所で名作と名高いアルバムですが、これは良いですね。ファストパートを基調とした、かなり暴虐性の高いサウンドでありながら、トレモロリフのメロディの扇情度の高さ、メロいリフとスピード感を更に加速させる刻みリフの使い分けなど、ファストな中でもリフでしっかりドラマ性を描いているのが素晴らしい。ブラックはリフのセンスが命だと個人的には思うし、名盤と呼ばれてもおかしくないかと。

ただし、プロダクションは低音の効いた、まるで聴き手を土石流で押し流そうとするかのような迫力のあるものですが、ギターはややノイジーでメロディは意識していないと多少聴き辛いかも。意識して聴くと、北欧特有の寒々しくメロウなものや、ヴァイキング的な勇壮な哀愁が感じられるものなど、その豊饒さに驚かされますが。また、ヴォーカルをHoestに振ったのも大正解ですね。高音の引き裂くような叫びだけでなく、中音~低音のうなり声も殺気すら感じるエグさで、出音の辛口さにピッタリ合ってると思う。

多少プロダクションが「ブラックを普段から聴いている人向け」なのは否めませんが、TAAKEやGORGOROTH、TSJUDERなど質の高い真性が好きな方にお勧めです。


LIV MOON - Covers~scream As a Woman~ - The Show Must Go on ★★★ (2010-12-28 22:50:41)

困難に立ち向かうような、勇壮さのある曲で、聴いてると奮い立ってきますね。
ただ、サビ部分のブラスがシンセの安っぽい音なのが非常に残念。
シンフォ系バンドのアレンジなんだし、生オケとか使った方が良かったのでは。


LIV MOON - Covers~scream As a Woman~ - Child in Time ★★★ (2010-12-28 22:48:57)

DEEP PURPLEカヴァー。
途中のシンフォニックに爆走するパートに痺れる。
こういうアレンジできるのに、何故1stで出し惜しみしてたんだか…。
1stで聴き手にインパクトを与えることが、後の飛躍に繋がるかもしれないのに。


LIV MOON - Covers~scream As a Woman~ - Wuthering Heights ★★★ (2010-12-28 22:47:06)

KATE BUSHカヴァー。
…これってKATE BUSHの曲で、しかも嵐が丘だったんだ!
そう言えば「ヒースクリフ」って言ってますもんね…。
聴けば誰でもピンと来るであろう曲。「恋のから騒ぎ」のアレです(笑)


LIV MOON - Covers~scream As a Woman~ ★★ (2010-12-28 22:43:34)

2010年発表の洋楽カヴァーアルバム。
ぶっちゃけ原曲は殆ど知りませんが…。

…失礼ながら私はこれを聴いて、「やれば出来るじゃん!」と思いました。
かなりメタルから離れたアレンジなれど、ヴォーカルの歌唱力の高さは十二分に
伝わる「Wuthering Heights」、演奏の緊張感が素晴らしい「Call Me」、
ブラストを交え、シンフォニックに爆走するパートを絡めた「Child In Time」、
嵐に立ち向かうかのような勇壮さの「The Show Must Go On」など、1stの
中庸さが嘘のように、鮮やかな曲が揃ってると思う。とりわけCRADLE OF FILTH並に
かっこよくエクストリームなパートを持つ「Child In Time」が素晴らしい。

しかし、やはりヴォーカルは上手いですよね。喉だけじゃなく、耳も良さそう。
だって「r」の音を、英語、イタリア語、フランス語で全部使い分けてるんだもん。
海外進出を狙ってか、稚拙な発音のまま英詩書いちゃうバンドもいますが、
彼女のこういうところは是非見習って欲しいですね。歌唱力は言わずもがな。
ただ、何故か「Gimme Gimme Gimme」では足を付け過ぎて、ゲジになった蛇レベルで
蛇足な男性ヴォーカルが…何故シンガーの美声が売りのバンドに、余計な事を…。

思うに、このバンドは「やればできる」のに、やらないのが欠点だと思う。
エクストリームメタル顔負けのシンフォ疾走が出来るのに前作ではやらなかったし、
コンポーザーの自己満にしか思えない、余計な男性ヴォーカルを入れたがるし…。
そういう所を改善して、もっと引っかかりのある音を目指して行けば、更に上に行けるのでは。


SOUND HORIZON - Marchen - 暁光の唄 (2010-12-28 22:08:17)

「宵闇の唄」「光と闇の童話」の二大名曲の、名サビメロが、
いまここにバラードとして蘇る!!…んですが、REVOcalだし、
なんか大団円過ぎるしで、微妙に不完全燃焼…。


THE KING OF FIGHTERS '99 (2010-12-28 21:58:03)

KOFシリーズでは、一番思い入れの少ない作品かも…。
一応、ゲーセンで少しだけプレイした記憶はあるし、移植版も買ったんですが…。
ストライカーとか、カウンター/アーマーモードとか、覚えなきゃいけないこと、
使いこなせなきゃいけないことが多過ぎて、ハマれないうち飽きてしまいました…。
ボスのクリザリッドは、ネスツ編のボスの中では一番かっこいいとは思います。


ENTHRONED - Pentagrammaton ★★★ (2010-12-28 21:34:47)

2010年発表の8th。

前作はメタル的整合性と、ブラックメタルのスピリチュアルで漆黒なムードを両立させた素晴らしい作品でありながら、少し掴みが弱いという印象を受けたんですが…今作は前作の路線を踏襲してはいるんですが、そういう掴みの弱さが完全に払拭され、カリスマ的な雰囲気すら感じさせるようになったと思います。

前作でもキレの良かったドラムですが、今作でも実に素晴らしいですね。普通のファスト系が「疾走感」だとすると、彼らのオカズを絡めて焦燥感を煽るスタイルは、「巻き込まれ感」という感じがします。刺し殺した相手を「死んでんじゃねぇぞ、コラ!」と罵声を浴びせながらナマスにするような無慈悲さと暴虐性。緩急絡めた展開で、ファスト系とは言えませんが、ファストパートの凄まじさは一般的なファスト系以上。

そこに乗るリフも、メロ過ぎず辛口過ぎず、しっかりブラックの「魔」を感じさせてくれるもので、やはり超高品質。ただ、惜しいのがヴォーカルのパフォーマンスに当たり外れがあることですね。通常の中域のがなりは、粘着質で素晴らしいんですが、鬱系を参考にしたと思しき悲鳴絶叫は蛇足かも…。

NAGLFARやMARDUKなど、いわゆるジャンルの「代表バンド」から一歩踏み込むには、うってつけの作品だと思う。当然既に踏み込んでる方には自信を持って大推薦です。


THE KING OF FIGHTERS '98 ★★★ (2010-12-28 21:32:28)

2002と並び、シリーズでも人気の高いKOF。
個人的にも、シリーズではかなり上位に入りますね。

まず、オロチ編がひと段落し、純粋なお祭りゲーとなったことで、消えていった
キャラたちが多く復活しているのが嬉しいですね。特にハイデルン復活は
無茶苦茶嬉しかった。へヴィ・D!も動かしていて楽しいキャラでしたね。
オロチチームやルガール、草薙柴舟など、以前のボスキャラが、強さを調整されて
使えたり、性能違いの裏キャラが多いのも嬉しい。ただ、ゲーニッツがいないのが
凄く残念でしたが…。今からKOFやる人は、このタイトルから入ってもいいかと思います。


THE KING OF FIGHTERS '97 ★★ (2010-12-28 21:31:50)

多分ゲーセンで一番やったのがこれかな?
人が集まる所行くと乱入されて負けるから、なるべく人がいない所でやってました(笑)。
ゲーセン行っても、対戦台になってない所を探してプレイする感じで。

今作はコマンド簡略化のせいで、技が暴発しやすいのが欠点と言われてますが…
個人的には、この簡略化コマンドのお陰で爽快感のある連続技が出せて楽しかったです。
こんな下手糞な私ですら、裏社使って、前斜め下→後D→前斜め下→後Cという
ごく簡単な操作で、近立ち強キックから「調子コイてんじゃねぇぞコラァ!」が出来ます(笑)。
ただ、またしてもボスキャラがゲーセンで使えるという仕様なのが…。
オロチチームも大概ですが、暴走2キャラは特に酷い。暴走庵だらけ。
庵とレオナは普通に強いのに、それが機動力&攻撃力大幅アップですからね。
一応防御力こそ下がってるものの、まあ焼け石に水って感じです。

やっぱりキャラはいいですね。山崎出てるし、オロチチームも良い味出してると思う。
特に社の「調子コイてんじゃ(以下略)」はかっこよく、狙いまくっては負けてました(笑)。


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 09 高槻やよい - スウィートドーナッツ (VERSION YAYOI) ★★★ (2010-12-28 21:29:05)

Perfumeカヴァー。
ああ、やっぱりカヴァーって言うのはこうじゃなくちゃ!

転げまわるようなドラムンベースや、四つ打ちにスカ風のギターリフを乗せて
高揚感を煽るパートや、打ち込みリズムが軽いスラッシュビートにも聴こえる、
パンキッシュでヘドバン誘発型のサビなど、展開が終始ハイテンションかつ
目まぐるしく変わるアレンジはマジでセンスがいいと思う。過去の名曲の安易な
バラードアレンジや、稚拙なパンクアレンジで一儲けを企む痴れ者ミュージシャンは
これを聴いて猛省すべき。


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 09 高槻やよい - 項目A ★★★ (2010-12-28 21:28:24)

再録されたのか、全体的に音がソリッドに聴こえるようになってますね。
ヴォーカルもエフェクト掛けて、掛け合いっぽさが増してるし。
しかし、このメロディを聴くとやはり神前氏は天才だと思う。
同タイプの曲が出たとして、これを超えるキャッチネスは果たして存在しうるのか…。
そんなレベルのメロディ。アレンジも、声による合いの手以外にも、ちょっとした
電子音がリズムや歌メロへの「合いの手」になっていたり、並々ならぬセンスを感じます。


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 09 高槻やよい - スマイル体操 ★★★ (2010-12-28 21:27:41)

ほのぼのな感じのVoもあり、タイトル通りの子供番組っぽい曲。
…が、これを聴いて、シリーズの音楽担当スタッフの凄さを思い知りましたよ…。

とにかくオケの完成度が素晴らしい。打ち込みのリズムや電子音、ギターの
心地よい組み合わせ方の生み出すポップネスは、名うてのインダストリアルバンドでも
出せないのではないでしょうか。インスト版は敢えて合いの手もハモりも入れず、
本当に演奏のみですが…これは制作スタッフによる「演奏もしっかり聴け」という
無言のメッセージでしょう(笑)。実際、ヴォーカル入りとインスト版では、曲の属性
そのものが全く違って感じられますからね…。

このシリーズはキャラビジネス的側面が強いから無理かもしれないけど、この曲や
黎明スターラインのインスト版みたいな音が10分くらい続くリミックスを集めた
インストアルバムとか、いつか作って欲しいなぁ…。


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 09 高槻やよい - 項目B (2010-12-28 21:26:16)

井上あずみさんのカヴァー。
そのまま「みんなのうた」で流れそうなアレンジ&歌声。
選曲はともかく、このメロディはやはり素晴らしいですね。
途中から少し陰りを帯びてくるのがポイント。
子供にとっては単なる散歩も、多少の不安を伴う冒険みたいなものですからね。


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 08 双海真美 - スウィートドーナッツ (VERSION MAMI) ★★ (2010-12-28 21:25:41)

Perfumeカヴァー。
イントロを聴いたときは、3パターンの中では一番弱いかな…と
思ってましたが、そうでもないですね。アルバムの雰囲気に合った、
フューチャリスティックでアッパーな、ピコピコなアレンジで、
ジョイポリスとかのアトラクションに乗るような気分で楽しめます。
ヴォーカルの癖の強さは3パターン中随一。この人、声を作ってるときの方が、
コブシが効いてる気がする。コブシも含めて声を作ってるのかも。


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 08 双海真美 - 項目A ★★★ (2010-12-28 21:23:36)

来た、アイドルポップ化したARCTURUS(笑)。
間違いなく、ゲーム音楽屈指のかっこいいオケを持つ曲でしょう。
ギター・ベースのノイジーな絡みが、ロケットの燃料が燃えてるような
感覚を覚えさせます。また、ヴォーカルを録りなおしたことで、更に
トリックスター的な感じが強くなっていますね。「ジェミー」とは好対照の曲だと思う。


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 08 双海真美 - ジェミー ★★ (2010-12-28 21:23:00)

猪木リスペクトにプログレにARCTURUSリスペクト(勝手に言ってるだけ・笑)に
…今まで変化球ばかりでしたが、今回はストレートにシングルになりそうなポップス。
曲中に台詞風の合いの手を入れるのは、このシリーズでは「ショッキングな彼」を
思わせますが、正直キャラクター性に依存しすぎてる向こうに比べ、こっちは
しっかりポップスしているのが嬉しい。「♪私にも出来るかしら」の挑発的な
歌い回しなど、声を作っても媚びない、節回しに灰汁のあるヴォーカルも個人的には好き。


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 07 萩原雪歩 - 恋 (2010-12-28 21:22:05)

奥華子さんのカヴァー。
う~~ん、やっぱりカヴァー曲でピアノアレンジってちょっと苦手。
歌自体は、ちょっとした溜めで感情表現したり、艶やかな高音があったりで、
決して悪くはないんですが…アレンジの方向性自体が私の好みじゃない感じです。


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 07 萩原雪歩 - LOST ★★ (2010-12-28 21:21:34)

ベストに入っていた曲のソロ名義での再録。
失恋の曲なのに、聴いていると何故か落ち着くんですよね。
オケが「調和」を大事にしたものであるのと、声質に癖がなく
リラックスして聴ける音だからかも。浅倉さんの声は、歌い上げると微妙に
(本当に「微妙に」)志方あきこさんに似ている気も。鼻に掛かる感じが似てるのかな?


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 07 萩原雪歩 - スウィートドーナッツ (VERSION YUKIHO) ★★★ (2010-12-28 21:21:03)

ピアノやヴィブラフォン(多分)が演出する、ジャジーでお洒落な
雰囲気を、ブラスやストリングスがアッパーに盛り立て、アップテンポな
アレンジで仕上げると…凄く女の子女の子した、可愛らしい仕上がりになりましたね。
浅倉さんの変に媚びた所のない、ニュートラルな声質も、却って可愛らしい
雰囲気を引き出していると思う。これも名アレンジでしょう。


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 07 萩原雪歩 - 何度も言えるよ ★★ (2010-12-28 21:20:26)

このCDから、担当している声優の方が交代されたそうですが…
独特の陰りやカリスマ性のあった落合さんに比べると、新任の浅倉さんは
良くも悪くもニュートラルな声。アニメやゲームよりも、普通にJポップの
シーンのシンガーっぽい感じ。この曲の曲調も、そんな彼女の声を活かした、
衒いのないアッパーなポップス。歌詞の内容は片思いの女の子が勇気を出して…
という感じですが、四つ打ちのリズムが胸の高鳴りに聴こえてちょっと甘酸っぱい
感じなのがいいですね。


IMPERIAL VENGEANCE ★★★ (2010-12-26 17:43:09)

元CRADLE OF FILTHのメンバーが在籍するシンフォニック・ブラック。
去年Candlelightよりデビューアルバムをリリースしています。


IMPERIAL VENGEANCE - At the Going Down of the Sun ★★★ (2010-12-26 17:42:29)

2009年発表の1st。
ぶっちゃけ、COFのメンバー在籍と名門レーベルからのリリースという情報だけで、何となく購入してしまったのですが…これがシンフォブラックとしては大当たりな作品でした。

ブルータリティや絢爛な音像に頼り切らず、メロディの美しさとドラマティックな展開で攻めるタイプのシンフォニック・ブラックで、特にメロディの素晴らしさはこのジャンルの中においても第一級のレベルでしょう。
インスト明けの一曲目からはっとするようなリフとキーのメロがあり、生のチェロを使った6曲目のインストでは子供時代に見た悪夢を体現するかのようなゴシックな雰囲気を演出、7曲目ではDARK FUNERALばりのかっこいい邪悪メロブラリフを展開…と、印象深いパートが幾つもある。

メロブラ的な悪魔的トレモロリフとメロデス的メロウな刻みリフを組み合わせたギターリフ、ピアノやストリングス、空間系など場面に応じて適切な音色を使い分け、世界観を演出するキー、ファストパートだけでなく、ミディアムで聴かせるパートも重視した展開と、曲作りは非常に丁寧。
たまに力押しっぽい部分も見受けられるCOFより、「聴き所と聴き所の繋ぎ」に関しては上かもしれません。Ihsahn風絶叫と、(KOKの)Thebonが時々やるような濁声を使い分けるヴォーカルもまあまあ。

個人的には最近の本家に匹敵するか、それ以上に気に入ってしまった作品。GOTHMOGなど、シンフォ系でもメロディ重視のスタイルがお好みな方は是非。


THE KING OF FIGHTERS '96 (2010-12-26 17:40:44)

それなりにプレイしてましたが、今ひとつ印象の薄いゲーム。
ストーリー的にもシステム的にも、過渡期という印象があるんですよね。
95ではハイデルンをメインにしてたので、彼が削除されて思い入れが少ないのかも。
ただ、ゲーニッツは格ゲーのボスでも最もかっこいい部類だと思うし、ギース、
クラウザー、Mr.BIGのボスチームが使えるのは素晴らしいと思う。


THE KING OF FIGHTERS '95 ★★ (2010-12-26 17:40:13)

チームエディットが出来るようになった2作目。

ここからストーリー重視の色合いがぐっと強まり、お祭りゲーとしての側面は薄く
なってしまいますが…それでも、八神庵という人気キャラが生まれたのは功績だと思う。
京との掛け合いもかっこいいですしね。…尤も、シリーズが進むにつれマンネリ化してる
ことも否めませんが…。

KOFはバランスが悪いと言われていますが、このゲームは特に酷いかも。
ゲーセンでもボスが使えたので、ルガール入れて「烈風拳→カイザーウェーブ」連発で
ハメる人とかかなり多かったですもん。パワーマックスでダメージレート1,5倍というのも、
今考えるとかなり過激だと思う。瞬殺される事も珍しくなかったですからね…。
小学生の頃の私の腕だと、大抵2チーム目くらいでゲームオーバーなので、お小遣いが
どんどん減って大変でした(笑)。


THE KING OF FIGHTERS '94 ★★ (2010-12-26 17:38:44)

ゲームセンターでかなり流行ったシリーズの第一弾。
この作品はメンバーが3人で固定だったんですが、それが逆に良いですよね。

主人公チームからしてオーソドックスなキャラと投げキャラを両方使いこなせる
必要があるし、突出した強キャラのいる怒チーム、一人癖の強いキャラがいる
サイコチームなど、チームとしての個性があって、色々なキャラを動かす楽しみが
あったと思う。餓狼・龍虎チームなど、他の格ゲーから参戦してるチームは、
全体的に使いやすいキャラが揃ってるのも、入りやすい一因だと思います。

ただ、惜しいのはストーリーの整合性を重視するためか、サムスピキャラが
出てない事ですね。この後更にストーリー重視になっていきますが、正直良い面も
悪い面もあったと思う。ストーリーにより魅力的なキャラが多数生まれたことは
確かですが、もはや「お祭りゲー」ではなくなってしまった気が…。


BLACK MESSIAH - Oath of a Warrior ★★ (2010-12-26 17:32:24)

2005年発表の2nd。
ディスクユニオンのブラックメタルガイド本にも載ってましたね。

ガイド本や、各種レビューサイトでもメロディの「クサさ」が賞賛を浴びていますが、実際聴いてみると…確かにこれは凄い。メタル的な整合性こそEQUILIBRIUMやELUVEITIEに一歩譲るものの、その分メロディそのもののクサさに特化している感じですね。最早ヴァイキングというか…ヒーローもののテーマソングとか、ファンタジー音楽とか、そのレベル。「ヒロイック」「ファンタジック」という次元は既に超越してしまってます(笑)。

ただ、メロディは甘口ながら、作風そのものは意外にも辛口。噛み千切り系のがなりはなかなかに凄絶だし、ノーマル声もパワーメタル系ではなく、ヴァイキング系の朴訥さがあって個人的には好感触。音質もブラックメタル的な荒さが残ってるし、即効性はあれど決して聴きやすい音とはいえないかも。作風的には、音は荒くない方が私としては良かったですね。プリミティブ系と違って、必然性の無い荒さの気がする。

と言うわけで、エクストリームメタルも行けるクサメタラーならば必聴。メロディのセンスだけで言ったら、並みいる有名バンドを牛蒡抜きにしているかと。


INHUMAN HATE - Twilight of a Lost Soul ★★ (2010-12-26 17:30:49)

2010年発表の3rd。

バンド名が「非人間的憎悪」なんて、いかにも鬱ブラックめいたバンド名で、実際その通りの音を出しているのですが…1曲目のイントロから、泣きのリードギターが出てくるし、主にトレモロリフによって奏でられるメロディには湿り気があるし、一部ヴァイオリンやピアノを用いたパートもあるしで、ミサンスロピック(厭人的)ではあっても、意外にインヒューマン(非人間)な作風ではないような気がします。ヴォーカルの声帯が傷ついたようながなり(弱い声というわけではない)も、十分に感情的ですし。

個人的には、普通のメタラーが聞いたら火傷するかもしれませんが、最初から「鬱な音」を求めて聴くようなタイプなら、ここからディプレッシブ系に入ってもいいくらい、質の高い音だと思う。この手にしては整った、重さのある音作りですし、アルペジオや重苦しいリフが作り出す空間に響くトレモロは、このジャンルを聴く醍醐味をしっかり伝えてくれますし。ただ、音響っぽい音作りに泣きの芝居(名演技!)が重なる3曲目は好みが分かれるだろうし、私個人としては4曲目のクリーンボイスは蛇足に感じる。

2曲目では疾走パートもありますが、何気にこの手の鬱系の疾走パートって良いですよね。余計に刻みを入れたりせず、トレモロリフの叙情性や引き摺りリフの黒さに徹してくれるからかも。


下田麻美 - Dream ★★ (2010-12-26 17:24:38)

2010年発表の5曲入りミニ。

今までは、ヴォーカロイドのセルフカヴァーや、キャラクターに扮して歌うものなど、
声を作って歌った音源が多かった彼女ですが、本人名義のミニアルバムが出ると聞いて
かなり期待してました。比較的声を作っていないと思われる「Daydream」「Prism」
などの、ストレートな歌唱がかなりかっこよかったので、もっと聴きたいと思ってたので。

結論から言うと、そういう希望にしっかり応えてくれる作品。
5曲とも癖のない歌唱で、特に荒々しい歌詞に応えるかのような、勢いのある歌声の
聴ける1曲目は素晴らしいと思う。他の曲も、上手いだけでなくて、どこか「粋」な
感じがあって良いんですよね。アニメ/ゲーム分野での活躍が多いアーティストの作品に
しては、ギターロック風味が強めなのも特徴で、それが声質の「粋」な感じに合ってると思う。

ただ、シンガーのソロ名義のアルバムなのに、ヴォーカルのミックスはいまいち。
80年代ロックバンドの「風呂場風ヴォーカルエフェクト」を、微妙に引きずってる
ようなミックスなんですよね…しかも歯擦音の処理もいまひとつで、耳に刺さる感触がある。
3曲目なんかは、もっとミックスが良ければ感動的なものになったかもしれないのに、
惜しいです。少し残念な面もありましたが、彼女の声や歌い方が好きならマストかと。

何かで北斗のマミヤのような、強い女性が好きと言ってましたが、そういう媚びなさや
かっこよさが感じられる作品だと思います。ただ、目線を外さないジャケはちょっと怖いかも…(笑)。
だって構図がNACHTMYSTIUMの新作と…すみません、何でもないです。


SOUND HORIZON - Marchen - 生と死を別つ境界の古井戸 (2010-12-26 17:18:35)

あ、明るい…
取り入れた要素が、「ハードロックの中の、私の苦手な部分」って感じかも。
でもパンと林檎の木の台詞パートの後半は結構良いメロディです。


WINTERHORDE - Underwatermoon ★★★ (2010-12-23 22:35:34)

2010年発表の2nd。

既に評判になってますが、またしてもシンフォブラックの傑作の登場ですね。
印象的なフレーズをそこかしこに鏤めつつ、過不足無く絡み合うギターワーク&シンセワーク、クリアかつ重厚な一級品のプロダクション、シンフォ系でもトップレベルのメロディセンス…と、出音だけを聴いても凄まじくクオリティの高い作品ですが…割と音の絢爛さ、フレーズのかっこよさで押す傾向のあるシンフォ系バンドの中で、このバンドは「展開美」「構築美」をかなり重視しているのが素晴らしいです。

メロディのパターンも多く、ヴァイキング的な勇壮なものもあれば、ゴシック的な沈痛な泣きメロあり、プログレ的な幽玄なものもありで、それらを歌詞のエピックな世界観と絡めて的確に展開させる、作曲能力/楽曲構築能力には鬼気迫るものがあると思う。世界観の語り部たるヴォーカルが、ハイピッチ~グロウルを使いこなし、感情を込めたクリーンも聴かせる実力者であるのも、説得力ある曲作りに多大な貢献をしてますね。

また、2曲目の静寂パート前のソロ回し部分や、3曲目の「AWAY, AWAY, AWAY!」パートに代表されるように、エクストリームメタルの強靭さと、プログレメタルのテクニカルさを備えた展開を設けているのも特徴で、これがいわゆる「行儀の良い音」に落ち着かず、更なる「凄み」を以って圧倒してくる作風に繋がっている気がします。ちなみに、イスラエル出身ですが、辺境的な要素はほとんどありません。めっちゃメジャー志向な音です。

「展開美」「構築美」で聴かせるシンフォブラックだと、まずCRADLE OF FILTHが思い浮かびますが、はっきり言ってCOFの新作よりもこっちの方が、聴き手の印象に焼きつく、インパクトとエネルギーを持った曲作りが出来ていると思う。私はこの作品で彼らを知りましたが、他のブログなどを見るに、耳聡い人は1stの時点で既にチェック入れてるみたいですね。私ももっと頑張らなければ…。


SOUND HORIZON - Marchen - 薔薇の塔で眠る姫君 ★★ (2010-12-23 22:33:33)

…また出たよ、ネクロフィリア王子(笑)。
もう、あのストリングスのイントロが流れてきた時点で笑えます。
「硝子~」同様、颯爽と登場して一番美味しいメロをかっ攫うのも同じ(笑)。
ある意味、じまんぐ氏の演じるキャラより胡散臭いと思う。


SOUND HORIZON - Marchen - 硝子の棺で眠る姫君 ★★★ (2010-12-23 22:30:55)

これは傑作かも。
ヴォーカルが少女風(っていうか、リアル子供…?)や老婆風など、
癖が強いんですが、その癖が気にならないくらい、どこをどう切り取っても
豊潤な歌メロが出てくる。最初のメロディも、「♪宵闇の~」のメロディも、
それ一つで聴き手に「超名曲」の印象を十二分に与えられるレベル。
似非ドイツ語訛りの小人達や、特殊な性癖(ネクロフィリア)を持つ王子様の
妙に爽やかな登場テーマなど、笑いどころがあるのもいいですね。

ただ、台詞の音量が大きすぎるのは難。追跡パートの悲鳴とか、耳に刺さる感触がある。


SOUND HORIZON - Marchen - 火刑の魔女 ★★ (2010-12-23 22:22:23)

これ、歌詞の整合性以外に、1曲に纏める理由がないですよね。
しかも後半のヴォーカルが…ここまで演出にこだわらなくてもいいのに…。
ある意味、今作の問題点が端的に現れた曲だと思う。
でも、☆1つにするにはメロが良すぎるんだよなぁ…特に前半はVoもいいし。


SOUND HORIZON - Marchen - 黒き女将の宿 ★★ (2010-12-23 22:18:53)

「クソババア」パートとか、正直内輪受けとか自己満足とかいった
単語が浮かぶ、いまひとつな部分もあり曲的には今一歩ですが…
「♪大砲が吼えりゃ~」パートのクサさは尋常じゃないですね。
このパートだけで、アルバムを駄作と断ぜさせないパワーがある。
方言ヴォーカルは…聴くうちに味として捉えられるようになった…かも。


SOUND HORIZON - Marchen - 宵闇の唄 ★★ (2010-12-23 22:14:41)

お約束となりつつある一曲目のシンフォメタルチューン。
展開に必然性が感じられない部分があったり、ヴォーカルが聴きとりづらい
と言った欠点はあれど、彼らのメロディセンスの良さ、ドラマティックさと
いった美点はしっかり出てます。特に「クサメロならいくらでも書ける」と
言わんばかりのサビと、クラシックの名フレーズを連発する間奏が素晴らしい。


SOUND HORIZON - イドへ至る森へ至るイド - 光と闇の童話 ★★ (2010-12-23 22:10:43)

これはヴォーカルの歌い回しで笑ってしまいました。
妙に暑苦しいシャクリの入れ方が、ヘンにミスチルを意識したみたいで…(笑)。
正直ヴォーカルはアレですが、Marty Friedmanの担当する異様にかっこいい
ギターパートを始め、メタラーにも取っ付きやすい曲かと。
ヴォーカルが良かったら☆3つ。


スターグラディエイター2 (2010-12-23 08:44:11)

こういう、マイナー格ゲーが多いのがDCの良い所です(笑)。
コンパチキャラ投入で、初代よりキャラ数が増えているのがいいですね。
ただ、バーチャファイターを始め、多くの3Dの格闘ゲームがそうなんですが、
いまいちどういう立ち回りが基本かが分からないんですよね…一通りクリアしたのに。
まあカプコンのゲームなので、出来はいいのではないかと思います。


サムライスピリッツ閃 (2010-12-23 08:27:00)

X BOX360への移植版を買ったのですが…これは…
正直、ハマれるゲームではありませんでした。

サムスピはゲームシステム以上に、世界観重視のゲームだと思うんですが、
斬音といい技の演出といい、なんかしょぼいような…
プレイしていて、「サムスピをやっている」気分になれなかったんですよね…。
「これやるならソウルキャリバーやった方が…」とか思わせちゃ駄目でしょう。
ゲームとしては「蒼紅」よりは遥かに出来がいいと思いますが。

ただ、これで演出も重視してくれれば、十分化けうると思うんですよね。
次回があれば、「3Dのサムスピも悪くないな」と思わせるゲームを期待してます。


サムライスピリッツ零 ★★★ (2010-12-23 08:19:12)

「真」は別格ですが、個人的には「真」の次に好きです。

システムが一新され、立ち回り重視の一撃が重いゲームに戻りましたが、
キャラ毎に立ち回り方が全く異なっていて、動かしていて楽しいです。
今までは右京と幻十郎くらいしか使ってませんでしたが、リムルルで
相手を見ずに暴れまわったり、レラで自分でも把握できなくなるくらい
激しく動いたり、腐れ外道で立ちスクリュー狙ったり…勝てないけど楽しい(笑)。

無の境地や、剣気ゲージなど、新しく導入されたシステムがしっかり
機能しているのも素晴らしいですよね。「真」の伏せとか使えなすぎだし(笑)。
無の境地発動→小技→ささめゆき連打→一閃で締め、とか爽快にも程がある!
ラスボスがパターン色強めなのが残念なくらいで、やっていて楽しいゲームです。

ちなみに、これのバージョンアップ版「零SPECIAL」は、家庭用移植の際に
残虐表現が告知無しにカットされて、相当な顰蹙を買ったらしいですね。
世間に配慮したらしいですが、ネオジオ本体持ってるようなコアな層は
あの程度の残虐演出があった所で、いちいちああだこうだ言ったりしないと思う(笑)。
むしろ世間の反感を恐れるという、「メーカーの都合」を「ユーザーへの誠意」より
優先しているようにしか見えない所が、最も顰蹙を買ったのではないでしょうか。

個人的には残虐表現は、見たくない人向けにオプションで「あり/なし」を
選択できるようにするのがベストだとは思いますが、別にあってもなくても
いいものですね。ただ、やはり事前に告知して誠意を見せるべきだったかと。


サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣 (2010-12-23 08:00:43)

個人的には悪くないけど、少しがっかりしたゲーム。
ぶっちゃけ、当時はなんとなく世界観が好きでプレイしていただけなので、
永久多いとか小足連打で気絶とか、そういうバランスの悪さはそこまで
気にならなかったんですが…。「真」より、絵が綺麗になった分アニメっぽい
世界観になってしまったのが残念でした。あの、リアルにステージの空気が
感じられる雰囲気が好きだったので。
あと右京使いとしては、ツバメの後に咳き込む演出が入るのが精神的にキツかったかも。


真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変 ★★★ (2010-12-23 07:59:13)

これが私の格ゲー原体験です!
当時小学生低学年ながら、物凄くハマッてましたね…。

家族旅行に行ってもホテルのゲーセンで(お土産代を使い込んで)
ずーっとプレイしてるし、ALL ABOUTの攻略本買ってリコーダーで
「自然の宴 春」を吹こうとしてたりしたし(笑)。「自然の宴 春」は
本体を買ってもらってからも、CDモードで何度も何度も聴いてましたね。
同人でフォークメタルアレンジがあれば是非聴きたいものです。

色々と移植もされてますが、今やっても演出が「粋」なんですよね。
勝者の名前の読み上げや、試合前のコールの声は私が今までプレイした
全ての格闘ゲームの中で最もかっこいいと思うし、幻十郎の三連殺を初めとして、
心に焼きつくようなかっこよさの技も多いしで、本当に素晴らしい世界観を
作り上げていたと思います。斬音や絶妙なヒットストップなど、演出も
素晴らしかったなぁ…(懐古モード)。確かにCPUは強すぎるし、キャラバランスは
良いとはいえず、ゲームとしては大味ですが…

それでも、「この世界観に浸っていたい!」と、強くユーザーに思わせる、
優れたゲームだったと思います。


真説サムライスピリッツ 武士道烈伝 ★★★ (2010-12-23 07:57:26)

周りがFF7で盛り上がる中、私は一人このゲームをやっていました(笑)。

世界の名所や偉人ばかりが登場するストーリーは正直無理がある感じはしますが、
格ゲーメーカーが出したRPGとしてはごく丁寧に作られているという印象で、
少なくともプレイしていてつまらないと感じるようなことはありませんでした。
パーティも好きなキャラを選んで構成出来るし、サムスピキャラが世界を
股にかけて活躍するところが見たい方は、今からでも買ってプレイしても遅くないかも。

ただ、頻発するロードに耐えられればの話ですが。私はネオジオCDで慣れてるので、
全然平気でした(笑)。ちなみに、私はPS版をやったのですが、ネオジオCD版では
ガードや反撃が手動、かつダメージレートも大きく異なる、格ゲーに近い
「殺るか殺られるか」の戦闘システムで、かつ敵の種類も多く、おまけなども
充実しているらしいです。押入れに埃塗れのネオジオCDがありますが、
もう動かないよなぁ…あれ、ちょっと調子悪くなると、ランダムリセット機能つくし(笑)。
ゲーム機としては脆弱な部類ですよね。


餓狼伝説 (2010-12-23 07:55:56)

通称タカラ餓狼。悪名高きSFC版です(笑)
妙に知名度はありますが、実際にやった人は少ないのでは。

ライン制廃止や、技が出にくいなどゲームの根幹に関わる改悪も
かなり多いですが、個人的にもっとも「酷い」と思ったのは声。
テリーが世にも情けない裏声で「パワー、ウェいっ!」って…(笑)。
プレイしたのはずっと昔で、当然いま手元にある訳ではないんですが、
今でもあの声を思い出すと妙な気持ちになります。

でも、当時の学生とかで、なけなしのバイト代をはたいて定価で
これ買った人はどう思ったんだろう…。
私だったら、マジで目の前が真っ暗になると思う。


血雨さんのページ ★★★ (2010-12-15 12:46:53)

遂に出た、本格的なブラックメタルディスクガイド!
600タイトル以上のディスクレビューに加え、Mikko社長へのインタビューや、行川和彦氏、山口勝正氏といったライターによる寄稿などもあり、盛り沢山な内容。

昨日買ってきて、読み耽ってますがこれは良いガイドブックですね。特にレビュー部分に関しては、これ以上のものはブラックに限らず、メタルのガイド本全体でもなかなか無いのではないでしょうか。レビュアーは、DISK UNIONの販促コメントや、時々貰えるブックレットなどに信頼できるレビューを幾つも書いている、お馴染みの田村直昭氏に加えて、菊地純平氏という方が書いてるんですが、この菊地さんという方のレビューも田村さんのそれに負けず劣らず素晴らしい。

例えば、KRIEGの「Patrick Bateman」では「誰かを殴りに行く15分前には聴いておきたい珠玉の野蛮作品」、MYRKSKOG「Deathmachine」では「ついてこられないとジャケの通気ファンみたいなのに巻き込まれて死ぬ」とか、参考になるだけではないユーモアも交えたレビューを書いていて、作品を既に持っている方でも楽しめると思う。個人的にディスクガイドって、購入の手引きとして以上に、自分の好きな作品がどう語られてるかを読みたいという動機で買うものなので、こういうのは良いですよね。

また、取り上げているバンドの数もかなり多く、取りあえずNeige関連やXASTHUR関連など、ゼロ年代以降も含めた有名どころにはしっかりページを割いているし、FURZEやAVERSE SEFIRA、COBALT辺りの隠れた名作も網羅しているのが素晴らしい。

ただ、ブラック色が強いものを優先して紹介している傾向があり、インダストリアル化後のSAMAELやTHORNSの1st、GOD DETHRONEDやANSURの諸作は載っていないのが惜しいかも。まあ、こればかりは言い出したらキリが無いですけどね。

ブラックに少しでも興味のある方なら必携の名著。こういう本を待ってました。


SOUND HORIZON - Marchen ★★ (2010-12-15 12:44:56)

2010年発表、メジャーでは5作目のフルレンス。

さて、前作では彼らの持つ物語的な世界観と、類稀なメロディセンスとその聞かせ方が、過去最高といえるクオリティでマッチした神盤で、かなり聞き込んだものでしたが…。今作は正直、「望まぬ方向に進んでしまった」という印象。演出に凝ったライブを行ったり、その様子を積極的にDVD化してたりした事もあって、Revoさんも焼きが回ったのでは…。

確かに1曲目の完全にメタル化しているサビを始め、かっこいいパートも多いし、相変わらずオーケストレーションは豪華なんですが…前作の「死せる英雄達の戦い」のような、展開は凝っていても、聴かせどころがストレート…という曲が減ってしまい、全体的に場面変化の多すぎる作風に。「聖戦と死神」「人生は入れ子人形」タイプが9曲並んでるような印象。

しかも場面に合ったヴォーカルを振ってるせいで、こまっしゃくれた少女風や老婆風、怪しい女将風など、メロディを追う歌声も灰汁が強いものが多くなってしまってる感じ。それによって全体の雰囲気もかなりコミカルに。いや、コメディ要素を入れることで、ストーリーの残酷さを際立たせようという意図は分かりますが、正直前作までと比べてシリアス/コミカルのバランスは良くないと思う。歌モノとしても聴きづらいし。

前作は、大作RPGのストーリーを追っている楽しさを味わいつつ、歌モノ、クサメロモノとしても楽しめましたが、今作は聴覚だけで楽しむには厳しい作品だと思う。まあ期待値より低かったというだけで、駄作ではない(むしろ力作)と思うんですが…。
SOUND HORIZONならもっと凄いものを創れるはず。


DORNENREICH - In Luft geritzt ★★ (2010-12-15 12:42:40)

2008年発表の6th。

このバンド、以前はブラックだったらしいですが、本作はほとんどメディエバル/ネオフォークになってますね。アコギの伴奏をベースに、ストリングスの民族的メロディが乗るスタイルで、ブラックメタルの要素は囁きとがなりの中間のようなヴォーカルと、民族的メロディを使っていても全く明るくならない、仄暗い世界観くらいなものでしょうか。

こう書くと地味目な音を想像されるかもしれませんが、アコギの演奏がなかなかにダイナミックかつ場面変化に富んだもので、ストリングスも風を切るような、痛切な泣きメロを奏でているので、意外にもドラマティックな仕上がりになっていると思う。それでいてムード自体は、湿った森に独りでいるかのような、ダークなものなのが素敵です。

ちなみに、初回盤ということでボーナスで、インスト版のディスクが付いてきましたが…再生してみると、普通にヴォーカル入ってるんですけど(笑)。もしかして、同じ内容のディスクが2枚…?プレスミスなのか、ヴォーカルトラック消し忘れたのか…何にせよ、ここまでブラック離れした音なら、ヴォーカルレスも聴きたかったので普通に残念。


OFERMOD - Tiamtu ★★ (2010-12-14 18:37:35)

2008年発表の1st。

あのNEDからのリリースと言う事で、邪悪で高品質なブラックメタルを期待する方も多いと思われますが、その期待にしっかり応える作品ですね。エクストリームメタルの質量感をブラックのどす黒さに変換したような、WATAINやONDSKAPT辺りとも共通したスタイルで、前EPの後半の作風を引き継いだ感じですね。彼らは「オーソドックス・レリジャス・デスメタル」と自らの作風を呼んでいますが、リフに刻みを多用し、厚みのある音作りをしている所が「デス的」なのかもしれませんね。

ただ、「Lawless Darkness」で一般的なエクストリームメタルと、ブラックメタルの最もインテンスな落とし所を見つけたWATAINと比べると、この作品は聞き手の注意力を常に引きつけておくパワーに欠ける部分も多少見られるかも。特に1曲目とか、ミッドテンポで刻みが続くと、どうしても音以外の事に考えが行きがちになってしまう。部分的には、WATAIN以上の邪悪さも出せているんですが…ハッとするような部分と、そうでない部分の落差が激しい気がする。

個人的には、あと一歩で凄い事になりそうという意味で、惜しいアルバムですね。音作りのセンスは素晴らしいので、そこはキープしつつ更にどす黒い作品を期待してます。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ ★★★ (2010-12-08 19:26:19)

「形而上のエロス」以来、4年ぶりとなるフルレンス(通産9th)。
本来10月に出るはずだったんですが…ちくしょう、待たせやがって…。

端的に言えば、「HRバンドとしての犬神」の傑作だと思います。
15曲入りと言う大ボリュームですが、今までの作品と比較しても、
「印象に残る歌メロ」「ハードロック/メタル的なかっこよさを持つ演奏」の
含有率が物凄く高い。今までは語りのみの曲があったり(今作は2曲)、地味な
メロディの中庸な楽曲があったりもしましたが、今作はどこを切っても印象的な
メロディと、生き生きした演奏が出てくる、物凄く活きの良いアルバムに仕上がってると思う。
とどめに「これぞ犬神!」という、強いメロディのある「幽霊奇譚」を持ってくる構成も上手い。

演奏の息の良さに呼応してか、凶子さんのヴォーカルも更に良くなってますね。
今までは割りと淡々とメロディを追うような印象が強かったんですが、表題曲や
「幽霊奇譚」では、パンキッシュといっても過言ではないほどの勢いのある歌唱を
聴かせ、元の歌唱力、歌声の強さとも相俟って素晴らしいパフォーマンスに。
ただし、今作は歌謡ハードロック的な側面が強いので、村社会的な陰鬱さは割りと希薄。
歌詞がグロかったり陰惨だったりするパートはあれど、それが(良くも悪くも)
「かっこよさ」に還元されていると思う。

犬神らしい、黒いウィットとロックのかっこよさがたっぷり詰まった傑作。
個人的には、フルというよりも、選りすぐりの曲を集めたミニアルバムを2枚繋げた
ような作品のようにも思います。サブカル好きなら初期作を、メタラーには今作を大推薦。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 幽霊奇譚 ★★★ (2010-12-08 19:25:02)

これがなかったら、今作は「凄く良いアルバムだけど、ハードロックに
偏りすぎてて犬神の個性が出てないような」…という印象になったかも。
アルバムのラストにして、14曲目までに足りない、ただ一つのピースと
なるような楽曲。やっぱり、犬神にはこういう、昭和の路地をいかがわしく
パレードする見世物集団みたいな、フックのあるメロディが不可欠ですよね。
個人的には「地獄の子守唄」「人面疔」辺りに匹敵する名曲。
ちょっと演奏時間が短いのが惜しい。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 死者の唄 ★★ (2010-12-08 19:24:08)

どこか仄暗い雰囲気のあるロックバラード。
Aメロでは死者の列の、とぼとぼとした足取りを思わせるリズムを叩き、
サビでは暗い熱情を伴って静かに盛り上げるドラムが良いですね。
「ハードロックバンドのバラードには当たりが多い」というのは、
この手のバンドは演奏・フレーズで情景を描くことに長けているからかも。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 腐敗 ★★ (2010-12-08 19:23:28)

この手のハードな語り曲には珍しく、凶子さんのパフォーマンスがダウナー系。
しかし、ノイジーなプロダクションとも相俟って、テレビの砂嵐から呪いの声が
響いてくるような、一種異様な雰囲気は出ていると思う。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 生霊 ★★★ (2010-12-08 19:22:51)

またキラーチューン来た!!
…こうまでキラーが多いと、身が持ちません。命を削って聴け、と(笑)。
曲的には、凶子さんの呪わしい語りから始まり、怨念を込めた
ハードロックに展開していく、犬神の十八番とも言えるタイプの曲で、
クオリティも代表曲になってもおかしくないものがあると思う。
おどろおどろしい雰囲気がありつつ、サビはベタベタな哀愁メロディで
疾走してくれる分かりやすさがあり、非常に取っ付きやすく仕上がっているのも素晴らしい。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 幼女人形 (2010-12-08 19:22:12)

テーマは重いんですが…意外にさらっと聴けて「しまう」ような。
曲調もストレートなハードロックですし。
もっと広げてくれた方が、心に刺さるような曲になったと思う。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - CRAZY CAT LADY ★★★ (2010-12-08 19:21:36)

タイトルからはキャッツアイ+スケ番ロック的なものを想像してましたが…
まさか猫おばさんとは(笑)。単なるサブカルバンドには出せないウィット。
そんなユニークなテーマを、ハードな演奏に乗せ疾走するキラーチューンで、
特にラストの一行を、割れ気味に歌うヴォーカルがやさぐれててグッドです。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - 狂った世界 ★★ (2010-12-08 19:20:57)

今回本当に「普通の曲」がないなぁ…
ラストのテンションの高さだとか、それに向けて盛り上がる演奏だとか、
凶子さんのいつもよりはすっぱで、やさぐれた雰囲気の歌い方だとか、
やっぱりいつものこのタイプの曲と一味違う感じがする。


犬神サーカス団 - ビバ!アメリカ - ニュークリーチャー ★★ (2010-12-08 19:20:20)

まず最初の一声からしてインパクト抜群のメロディ。
童謡がゾンビ化したような、奇妙なキャッチーさがあると思う。
ただ、キメを多用して歌メロと一緒にうねる演奏は少しくどい気も。
個人的には一緒にうねるより、歌メロを引き立てる方向で行ってほしかった。