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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 3401-3500

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 3401-3500

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AEBA - Kodex Ⅴ - La Petite Morte ★★★ (2009-03-27 18:20:50)

黒くて叙情的なメロディが、泉のように湧き出してくるようなインスト。
アルバムの半ばに位置する短いインスト曲ですが、全然箸休め的な感じじゃないです。


AEBA - Kodex Ⅴ - Lifecode Sin ★★★ (2009-03-27 18:19:55)

空間演出的なキーボードとギターの歪みやメロディが絡み、一体となって非日常的な雰囲気を演出するパートが印象的な曲。このパートだけを聴いても、只者ではない才覚を持ったバンドだということが伝わってくる…。


AEBA - Kodex Ⅴ - Seven Souls ★★★ (2009-03-27 18:18:55)

妖気漂うアコギメロで聴き手を引き込んでいく曲。
十分に引き込んだところで、唸るベースによって推進力を付け、ヴォーカルの大絶叫と共に一気に爆走!!…か、かっけー…。聴いててマジで脈拍が速くなるんですけど(笑)。冒頭以外のメロディも、どこか異境的な妖気が感じられるのが良いです。


AEBA - Kodex Ⅴ - Nemesis - Lass Sie Brennen ★★★ (2009-03-27 18:18:00)

黒い音像の中で、上り詰めるような高揚をもたらすメロディが聴ける曲。
特にメロディアスなパートでなくても、持ち前の邪悪さで蹂躙するような凄みが感じられて魅力的なのが素晴らしい。メロいパートもそうでないパートも魅力的だから、曲にメリハリが出て更に良いものになっているのかも。


AEBA - Kodex Ⅴ - More Than Hate ★★★ (2009-03-27 18:17:05)

ジャケやタイトルから感じられる雰囲気の割には、メロデスと比べてもなんら遜色のないくらいメロディックな、実質的な1曲目。ただし悪意を持って噛み潰すようなヴォーカルや、黒い溶岩が煮えたぎるようなベースが唸る音像から感じるのは真性の邪悪さ。いきなり実力を見せ付けてくれます。


AEBA - Kodex Ⅴ - Lux Ex Tenebris ★★★ (2009-03-27 18:16:10)

最近、1曲目にSE的な曲を入れるけど、どうも「早く本編に行けば良いのに」と思ってしまう作品が少なくないんですが…この1曲目は良いですね。バンドサウンドによるオープニングですが、実質的な1曲目に向かってテンションを上げてくれる感じ。これを飛ばすなんてとんでもない、むしろ単品でもかっこいいと思う。


AEBA - Kodex Ⅴ ★★★ (2009-03-27 18:14:00)

2008年発表の4th。
曲名に英・仏・独・羅と四ヶ国語も使われていてなんだか豪華(笑)。セールで安かったのと、ジャケから只ならぬ雰囲気を感じて購入に至ったんですが…またしても掘り出し物を発見してしまいました…。

WATAINあたりにも似る、悪意の篭もった邪悪極まりないヴォーカルのがなり声、ベースを効かせた、コシのある黒光りする音像などから感じるのは、紛れもない「真性ブラックメタル」のオーラ。…なんですけど、曲自体はメロディへの志向性のかなり高い、メロディックブラックにカテゴライズ出来そうな感じですね。

このバンド、「真性」な雰囲気が、メロブラ的な曲調に凄くプラスに作用してると思います。元々メロウさだけでなく毒々しさも秘めたメロディの特性が、この雰囲気によって更に触発され、より凄みを持っている感じ。ギタメロも素晴らしいですが、音像に太さを与えるべき所では与え、メロディアスになる所ではそれを助長する、ベースが何気に作品の鍵を握っていると思う。

メロブラとしては特にメロがクサい訳ではないものの、どの曲にもフックがあり、全曲が勝負曲くらいの気迫が感じられて、66分の長丁場を聴かせる力があるアルバムだと思うし、メロブラ好きなら聴いておいて損はありません。ちなみに演奏時間は66分6秒とこだわってますが…最後に短めのSEを入れてる辺り、なんか無理矢理帳尻を合わせたような感じが…(笑)。


SYNC.ART'S ★★ (2009-03-27 18:11:00)

「Marionetteの輪舞曲」で多くのメロスパーの心を奪った、五条下位氏のプロジェクト。
あれだけ完成度の高いメロスピを作っておきながら、トランスを始め色々な
ジャンルを自分の音楽に取り込む五条さんは、本当に才人だと思います。


SYNC.ART'S - Heart Chain - Tod Und Feuer ★★★ (2009-03-27 18:08:49)

タイトルは「死と炎」で合ってるかな?
どこまでもロマンティックで退廃的な、深遠なメロディと、四つ打ちのトランス的リズムで聴き手を深い陶酔へ引き込んでいく曲。夢の中の無限に続く回廊に取り残されたまま、幼い日の追憶に浸っているようなノスタルジックな、でも深いダークさも持ち合わせたような雰囲気。詩も抽象的なようで、言葉の一つ一つが情景を触発する、イマジネーションを刺激するもので素晴らしい。
…この深い、形を持たない絶望感の中に取り残されるような感覚は、スタイルは違ってもPECCATUMの「Desolate Ever After」やULVERの「Dressed In Black」に通じるものがあるとすら思う。ポストブラック好きで、トランス要素のあるポップスも行けるなら必聴。抽象的な雰囲気の演出力は、マジで一流のメタルを超えるものがあるかもしれません。


SYNC.ART'S - 華に舞う黒蝶の姫 - 黒き魚 ★★★ (2009-03-27 18:07:36)

ああ黒き魚たちの 幾億の光る視線
幾千億の鱗の揺らぎ 一斉に人を覗き込む
…この歌詞からして、深遠なムードが漂ってるんですが、曲の方もパーカッシブなリズムを利用した深い音像でこのムードを的確に捕らえているのが凄い…メタラーの間ではメロスピな1曲目がかなり人気ですが、リスナーを引き込んでいくパワーはこの曲も全く劣っていないと思う。静かな叙情性を感じる歌メロ、それを歌う少し小節かかったヴォーカルも曲の幽遠さを演出しているし、間違いなく超のつく名曲だと思う。


SYNC.ART'S - 華に舞う黒蝶の姫 - Marionetteの輪舞曲 ★★★ (2009-03-27 18:06:44)

ジャパメタでもこれほど完成度が高いものは珍しいといえるくらい、質の高い歌謡ゴシックメロスピ。ギタメロは良質のメロデスを聴いているような高揚をもたらしてくれるし、初期ラルクを思わせる頽廃と叙情を秘めた歌メロもパーフェクト。
…でもヴォーカルがロリータヴォイス風の作り声なのが惜しいなぁ…アキバ系受けを狙ったみたいな浅墓な理由じゃなくて、この倒錯した世界観の演出にこの声が必要だったというのは分かるけど、個人的な好みを外れすぎててちょっと…。ああ、この完成度の高さが逆に憎たらしい!!でも、ヴォーカルを考慮しても様式美/歌謡メタル好きなら悶絶なクオリティは間違いなくあると思う。


ETHEREAL SIN ★★ (2009-03-26 22:43:00)

先日1stをリリースした、国産シンフォブラックの10年選手。
…日本産ブラック、層厚すぎです。最近どんどん良い作品が出てる。
でも、1stが限定品っていうのが惜しいなぁ…。
せっかく国産ブラックのレベルの高さ、シンフォブラックの魅力を伝えるのに
最適な作品なのに、後追いだと手に入りにくくなる可能性があるのがもったいない。


ETHEREAL SIN - ...THE ABYSS WILL ALSO GAZE INTO THEE - FAR EAST GATE ★★ (2009-03-26 22:41:12)

アルバム本編のラストは、ソプラノで歌い上げるバラード。
…このバンド、SINCERITY GREENやMISTIELEGIEみたいなゴシックやっても良い物を作れるのでは…表現が堂に入ってる感じがする。


ETHEREAL SIN - ...THE ABYSS WILL ALSO GAZE INTO THEE - MIST AND THE PAGAN'S CASTLE ★★★ (2009-03-26 22:40:09)

個人的な印象では、現実の異教徒や異民族というよりも、月の眷属みたいなファンタジー設定が思い浮かぶイメージの曲。キーやギターのメロディがロマンティックな妖気を放っていて、人ならざるものが甦る夜…みたいな妖しい雰囲気があると思う。


ETHEREAL SIN - ...THE ABYSS WILL ALSO GAZE INTO THEE - LOST DESTINATION ★★★ (2009-03-26 22:39:05)

これはリフの感触からいってもほぼメロデスですね。
ギターとキーボードの掛け合い的なパートもあるし、様式美的ともいえるかも。
その掛け合いが無茶苦茶かっこいいので必聴。


ETHEREAL SIN - ...THE ABYSS WILL ALSO GAZE INTO THEE - SPIRITS OF SAMURAI ★★ (2009-03-26 22:37:56)

日本人が洋風メロディで描くサムライダマシイ。ゲーマーとしては、タイトルは「Samurai Spirits」にして欲しかったです(笑)。特攻隊が朝日に向かって飛び立っていくような、悲壮感に満ちた曲ですが…何故この曲の歌詞が載っていないんだろう…一番歌詞が気になる曲なのに。


ETHEREAL SIN - ...THE ABYSS WILL ALSO GAZE INTO THEE - DEMON REMAINS ★★★ (2009-03-26 22:37:03)

歌詞に「エコエコアザラク」とか知ってるフレーズがあると、なんか親しみを覚えますね(笑)。しかし曲の方は豪速ブラストとスラッシュビートで絢爛な音像をぶち抜いていく、アルバムでも最もブルータルなもの。…ブルータルなんですけど、ドラムが前に出すぎず、キーの作り出す音像と上手く調和しているのが良いですね。


ETHEREAL SIN - ...THE ABYSS WILL ALSO GAZE INTO THEE - AUTUMN DUSK ★★★ (2009-03-26 22:36:10)

キーボードが音圧を稼いでいて、音像の中心になっている感じですけど、メロディ面ではギターがキーボードに負けないくらい貢献している…というアンサンブルが個人的にどツボ。初期LIMBONIC ARTにメロいギターをぶち込んだような完成度があると思う。アルバムの導入にして、これ聴いてビビった人も多いのではないかと。


ETHEREAL SIN - ...THE ABYSS WILL ALSO GAZE INTO THEE ★★★ (2009-03-26 22:33:00)

2009年発表の1st。666枚限定。タイトルはニーチェの引用ですね。何気に10年以上活動しての初のフルアルバムだったりします。

バンドサウンドを包み込むアトモスフェリックなキーボードの作り出すシンフォな音像の中で、メロディックなリフが舞う、シンフォブラックとメロブラ、メロデスを組み合わせたようなスタイルの作品。キーがなくても極上のメロブラとして聴けるであろうリフに、豪奢なキーを加えたスタイルはABIGAIL WILLIAMSやSOTHISを思わせますが、こっちはアトモスフェリックメタルやメロデス的な感性も感じられて、「メロディックさの度合い」では上かもしれません。

というか、吸い込まれるような音像を作り出すキーは、音像を作るだけでなくメロディそれ自体にも強烈なフックがあるし、一部ピアノや女性ヴォーカルによるメロディも入れてるしで、「メロディックさの度合い」はシンフォ系でもトップクラスだと思う。特に2曲目は、「シンフォニック・ブラックはどこまでメロディアスになりうるか」という命題に、一つの回答を示してしまってるのでは…という考えが頭をよぎるくらいメロいです。

似たような曲が続きがちなこの系統の中で、曲にしっかりバリエーションをつけている作曲の上手さや、肉に喰らいつき、回転しながら噛みちぎるサメを思わせるヴォーカルの強烈な高音がなりなど、構成要素の一つ一つもかなりハイレベルですが、割とメジャー志向の作風の割には音質は少し薄め。でも、私は今のDIMMU BORGIRのように硬質な音になるよりも、昔のDIMMUに通じるアトモスフェリックなムードを重視した、この音の方が良いと思う。

…なんかここ2、3年くらい、ジャパニーズブラックの優れたバンドが次々に名盤といえるクオリティの1stをリリースしてますよね…波が来てるんでしょうか。プリミティブ、鬱、メロディック、シンフォニックととのジャンルでも素晴らしい作品が出てる。このアルバムもその中の一枚といえると思います。メロデス、メロブラ、シンフォブラ、ジャパメタ好きは是非。


RAIN NOTE - LIFE 〜祈り〜 ★★ (2009-03-25 10:28:00)

2007年発表の1st。
元SOUND HORIZONのAramaryさんが所属するユニットの第一作目ということで、
やはり気になるのは、「どれだけ彼女の声が活かされた作品なのか」なんですが…。
このアルバムのアレンジの方向性は、ストリングスをメインに静かに聞かせたり、
シンセやリズムをループさせたり、敢えて(SH的な?)絢爛さや劇的な展開を排し、
バックを控え目にする事で、Aramaryさんの声を引き立てようとしている感じですね。
…でもAramaryさんの魅力って、「少し細めの上品な声質」というキャラが立っている上で、
「魔法使いサラバント(中近東風)」「Ark(ゴシック風味)」から「Yield(トラッド風)」、
「聖戦と死神(歌劇風)」まで、幅広い作風を歌いこなせる舞台女優的な所があることだと思う。
この作品の世間での評価が厳しめなのは、Aramaryさんが活躍するための舞台を作り上げる
ことをせず、彼女の声を引き立てるために演出(アレンジ)を控え目にしたことが理由だと思う。
おそらく、SOUND HORIZONとの差別化を意識しすぎたんじゃないかと。
まあ、歌メロにはそれなりのフックはあるし、Aramaryさんの上品な声は相変わらず
素晴らしいし、言われてるほど駄作だとは思いません…が、一作目なのにも関わらず
アルバムとアルバムの間にリリースするEPみたいな雰囲気があるんですよね…。
バラードばっかだし。一作目なんだからインパクト重視の作風でも良かったのでは?


RAIN NOTE - LIFE 〜祈り〜 - INTRO (2009-03-25 10:05:44)

Aramaryさんの語りをフィーチャーしたイントロ。
Aramaryさんって、こういう抽象的な内容よりも、ナレーターとかキャラクターとか明確な役割をもらった時の方が活き活きと演じられてる気がするなぁ…彼女の才能の活かし方に1曲目から疑問符が…。


RAIN NOTE - LIFE 〜祈り〜 - TOWA (2009-03-25 10:03:21)

アウトロを除けば、アルバムラストの曲。
これだけバラードが続いた後なのに、この曲が一番まったりしてる気が…ORITAみたいに、プログレ的な情景描写能力が優れていればバラード連発も良かったと思うんですが…Aramaryさんの声の魅力だけでは少し厳しい気も。


RAIN NOTE - LIFE 〜祈り〜 - 手をつなごう ★★ (2009-03-25 10:00:09)

アルバム中最もポップな曲。
…なんか、SOUND HORIZONの曲の登場人物が歌っているような感じがする曲ですね(笑)。SxHxのコンセプトアルバムの、エンディングテーマとして流したらピッタリそうな曲だと思います。こういう曲を中心に、アルバムを構成してくれてたらなぁ…。


RAIN NOTE - LIFE 〜祈り〜 - 星空に祈りを ★★ (2009-03-25 09:57:51)

Aramaryさんの高音が綺麗で、良いバラードだと思う。
…でも、アルバムの構成や全体の作風のせいで「またバラードかぁ…」って思ってしまうんですよね。料理はいいけど盛り付けが悪い、みたいな感じ。


RAIN NOTE - LIFE 〜祈り〜 - 歩いていこう ★★ (2009-03-25 09:56:00)

シンセのメロディをループさせ、その上で更にメロディを展開させるという何だかエクスペリメンタルなこと演ってますが…そんな実験性よりも、ドラマ性の方を重視してくれれば超名曲になったかもしれないのに…。メロディはいいし、「♪きっと~」辺りの歌声なんて胸に迫るものがあるし、素材は良いのに。


AGATHODAIMON - Serpent's Embrace - The Darkness Inside ★★★ (2009-03-24 21:05:49)

Metal Mind盤ライナーでAMON AMARTHが引き合いに出されている通りの、ヴァイキング的勇壮さのある曲調は最初は結構面食らいますね…。正統派っぽいかっこよさもあると思う。トレモロリフで聴かせるパートの、雄大でメロウなメロディも素晴らしいです。


AGATHODAIMON - Serpent's Embrace - Light Reborn ★★ (2009-03-24 21:04:44)

スラッシュ寄りの刻みリフが聴ける、アルバムで最も攻撃的なパートを含む曲…なんですが、美声で歌い上げるメロウなパートもあってドラマティックな構成。…でもこれ、上手く纏まってますけど、攻撃的パートだけだとアルバムの雰囲気から浮く気も。


AGATHODAIMON - Serpent's Embrace - Solitude ★★★ (2009-03-24 21:03:44)

女性ヴォーカルをフィーチャーしたゴシックバラード。
ここまで完全にゴシック化した曲は期待してなかったんですが、それでも引き込まれる美しさがある名曲。特にメロディがクサい訳ではないけれど、雰囲気が凄くロマンティックで美しい。


AGATHODAIMON - Serpent's Embrace - Cellos for the Insatiable ★★★ (2009-03-24 21:02:57)

やっぱり1曲目のこれが一番好きかな…。
何気にブラスの音はメタルと相性が良いと思う。妖気が漂い、その中に蜃気楼が見えるような、幽遠で妖しいムードがある。「Step into~」からのヴォーカルラインもかっこいいです。


DARK INSANITY - Catastrophe - SACRIFICE ★★ (2009-03-22 20:31:44)

この曲はアルバムの中でもヘヴィさを出す事に成功している感じがします。この重い音作りが2曲目辺りでも出来ていれば、もっと良かったんだけど…。


DARK INSANITY - Catastrophe - BLOODSTAINED MADONNA ★★★ (2009-03-22 20:30:07)

メタル専門店などで配布された無料シングルにも入っていた曲。
メロウなメロディを疾走で切り裂いていくときの陶酔感は、確かにCOFの「鬼女の蘭」の疾走パートと共通するものがあるのかも…手法はほとんどメロデスですが。特に疾走部分の、早いテンポにマッチしたメロディが素晴らしく、COF抜きにしても超がつく名曲。…これで音が良ければ神曲なんだけど。


DARK INSANITY - Catastrophe ★★ (2009-03-22 20:24:00)

2008年発表の1st。

某店では、「和製CRADLE OF FILTHをコンセプトに、未だ確立されていない日本のGothシーンを確立すべく活動する…」みたいなコピー(うろ覚え)でプッシュされていたこの作品ですが、実際に聴いてみるとトレモロとメロい刻みを多用したメロブラ的手法、美麗なツインリードでの泣きメロを多く取り入れたメロデス的音像、全体に漂う耽美で退廃的なゴシック的ムードなど、各ジャンルの美味しいとこどりをしたメロブラ/メロデスという感じ。

レーベル名がInner Circle Japanなので、「どんだけ初期ノルウェジアンかぶれの音なんだろう」と思わせますが、BURZUMやMAYHEM、THORNSなどのインナーサークル関連のバンドと共通するような部分はほとんどなく、むしろDARK TRANQUILITYやSERPENTなどメロデスに近い音。特にリフやリードに込められた甘美なメロディの良さは特筆に値し、北欧のバンドでも「これ以上やったら甘すぎになってしまう」と躊躇しそうなところをためらいなく踏み出すメロウさ加減は、同じく国産のSERPENTに匹敵すると思う。ヴォーカルも低音咆哮と高音絶叫を使い分けるタイプで、特に泣きの入った張り裂けるような絶叫がかっこいいし、総じて音のレベルは高いと思う。ただ、音質は第一線のバンドと比較するとまだ弱いし、歌詞も正直チープな感じがあるのがネック。

個人的には、和製COFというよりはメロブラ化したSERPENTという印象。向こうと違って、ギターヒーロー的な売り出し方をされていないため(むしろヴィジュアルの売り出し方はV系っぽい)未チェックの方も多いと思われますが、こっちも素晴らしい出来。新人バンドの30分足らずのアルバムに2000円出すのは結構勇気が要ると思うんですが、これはメロブラ/メロデスや国産ブラック好きなら買って損はないと思います。


志方あきこ - Harmonia - 謳う丘 ~Salavec rhaplanca.~ ★★ (2009-03-21 22:17:08)

SOUND HORIZONが「SE」と「台詞」で演るところを、「迫力の多重コーラス」と「感情を込めたヴォーカル」で演ったような演劇的な曲。多重コーラスで表現するバトルシーンは確かに物凄く引き込まれるんですが、その後の傷つきボロボロになって立ち上がろうとする少年の演技をするような志方さんの歌唱が超微妙。なんか生まれたばかりの鹿を思い出して苦笑いが込み上げてしまう…。結局、「Raka」のバージョンほどの感動はなかったかも。
…でもここまで凝った作曲/編曲をする土屋さんは、一回でいいからゲーム音楽からもユーザー/リスナーのニーズを離れてソロアルバムを作って欲しいと思う。金に糸目さえつけなければ、SOUND HORIZONに勝るとも劣らないスケールのあるものが出来上がるに違いないと思うし。


志方あきこ - Harmonia - うみねこのなく頃に ~煉獄~ (2009-03-21 22:07:05)

以前出したミニに収録された曲のリメイク。
これは正直ミニに入ってた方が良かったなぁ…全編イタリア語詞なのは良いんですが、特に後半からアレンジも歌唱もダークさに作為性が感じられてしまって、妙に安くなっている感が…そのせいで曲本来のメロの良さも翳り気味。これ以上いじりようのない、完成されたものをいじってしまった感じ。


志方あきこ - Harmonia - アオイロ缶詰 ★★ (2009-03-21 22:00:14)

川やプールに潜って、水面を通して太陽を見たときの煌きを思わせる、ノスタルジックな清浄さを湛えた曲。そういう情景に素直に感動できた頃の自分に戻ったような気分になりますね…。でも、ヴォーカルが妙に粘着質なのが残念。昔の「ラヂヲ予報」とかは、独特の歌唱が無垢さに繋がっていて良かったんですけど、正直この曲は上手く行ってない気がする。


志方あきこ - Harmonia - 風と羅針盤 (2009-03-21 21:55:11)

志方さんにしては新機軸の、青空が見えるような突き抜けたポップ性を持つ曲。…なんですが、弾けてるようで弾けきれてないようなヴォーカルが微妙…。曲自体「♪前へ前へ~」とかフックがあって好きなんですけど、このジャンルの歌い手なら茶太さんや真理絵さん、KOTOKOさん辺りの方がもっと上手く歌いこなしそう…と、不敬なことを考えてしまいました…。


THY SERPENT - Death ★★★ (2009-03-20 09:34:00)

2000年発表の4曲入りEP。

前作「Christcrusher」では、アトモスフェリックメタルやスラッシュなど、様々な所から影響を受けたような、大分拡散した音楽性の暗黒メタルを聴かせてくれた彼らですが…今作は、その中でも特にリードギターによる「ゴシック的な妖気を放つ泣きメロ」に焦点を当てた事で、一本の筋が通り、格段に魅力を増したような感じがします。

ブラック的なブラストビートやトレモロリフではなく、刻みリフや泣きのリードギター、力強いミッドテンポで押す作風は、ブラックというよりもむしろ正統派やメロデスに近い手法だと思う。でもブラックの妖気はしっかりあるところが素晴らしいです。…今作を以って、彼らの言う「アンチクリスチャン・ダーク・メタル」は完成を見たと思う。

しかし、バンドはこれ以降、活動を休止してしまったようですね…。
ムードある泣きメロのセンスもかなりのものだと思うし、せっかく良くなってきたのに惜しいです…。


RED HARVEST - Sick Transit Gloria Mundi ★★ (2009-03-19 23:21:00)

2002年発表の6th。
タイトルは「Sic transit gloria mundi(かくして世界の栄光は過ぎ去った)」の捩り。

インダストリアル・ブラックって機械的な無慈悲さやスペイシーな空間を演出したり、同ジャンルでもバンドによって思い思いの情景を描いていて、聴いていて興味深いんですがこのバンドの音を聴いてまず出てきたのは「凄くゴツイ音だなぁ」という感想(笑)。打ち込みビートや機械音のサンプリングなど、この手のジャンルによく見られる手法を取り入れてはいるんですが、他のバンドよりも「野蛮さ」が強いような印象。

ごっつい排気量のマシンが駆動しているようなイメージの音で、3曲目なんかはエピックなシンセメロを取り入れているにも関わらず、浮かんでくるのは殺人マシーンの発進シーン(笑)。ただし、これでも音がゴツすぎて聴きづらさのあった前作(New World Rage Music)よりも音が整理され、大分聴きやすくなった感も。というか、音が整理されたことで、音像の全体が見渡しやすくなり、それによって曲のゴツさが更に際立った気もします。

このバンドはスラッシュを出発点にしているらしく、だからこういう暗黒性よりも直接的な攻撃性の強い作風になるのかもしれませんね。ヴォーカルも少しハードコアっぽい感触ですし。その辺り少し好みは分かれそうですが、個人的にはインダストリアル要素・実験要素がこう直接な野蛮さに繋がるバンドは貴重だと思うし、好きですね。


RED HARVEST - Sick Transit Gloria Mundi - Godtech ★★★ (2009-03-19 23:05:06)

大量の殺戮マシーンが作り出され、曙光に向かって飛び立っていくようなシーンが浮かんでくる曲。ああ、人類もこれで終わりだな、みたいな感じ(笑)。凄くケレン味があって良い曲だと思います。


RED HARVEST - Sick Transit Gloria Mundi - CyberNaut ★★ (2009-03-19 23:02:58)

「我が肉体はコンピューターに作られた空間を浮遊する」…この歌詞の浮遊感を実現するためにバンドが取った手法は、「重低音のリフを刻むことで無理矢理浮かせる」!!(笑)。…やっぱりこのバンド、感性がマッチョな気がするなぁ…。


RED HARVEST - Sick Transit Gloria Mundi - Desolation ★★★ (2009-03-19 23:00:13)

パーカッシブな打ち込みビートとインダストリアルノイズ、獣低音ギターリフを組み合わせた音は実験的といえそうですが…結果として、耳にプリミティブな快感を直接叩き込むような音になっているのが面白いです。


RED HARVEST - Sick Transit Gloria Mundi - Beyond the End ★★ (2009-03-19 22:57:52)

物凄く質量の高いものが、軽快な運動をしていたら逆にその「重さ」が際立つように思うんですが、この曲の前半はそんな感じの音ですね。後半はアトモスフェリックメタル寄りになりますが…リフとシンセの混ざった音は、最早暗黒の波動に近いものがあると思う。


OCTOBER FALLS - The Womb of Primordial Nature ★★★ (2009-03-18 22:08:00)

2008年発表の2nd。

フォーク/トラッドから、笛や民族楽器による楽しげなメロディではなく、アコギやトレモロリフ、リードギターによる悲哀の篭もったメロディを抽出し、メタルと組み合わせたタイプのフォークメタル…という感じの音ですね。

アコースティックアルバムもリリースしているだけあって特にアコギメロは反則クラスで、聴いててリアルに胸が詰まったような感覚を覚える程素晴らしいです。メタリックな攻撃性よりも情景描写、温かみを重視したようなアナログ感のある音作り、ヴォーカルの擦れたがなり声、全編に漂うモノトーンの雰囲気など、ブラックメタル寄りのフォークメタルといえる作風だと思います。

個人的には、モノクロ映画で、主人公が馬車を雨の中、行き着く先に悲劇が待っているのを分かっていてもなお走らせてるシーンのような切迫した、悲壮感に満ちた情景が浮かんでくる音。インタビューによると、人間の内に潜む獣の部分がコンセプトの根底にあるようですが…感性の面でも、出音の面でもULVERの1stに共通するものが感じられるのは、そうしたコンセプトも関係しているのかもしれませんね。

最近流行のフォークメタルですが、ネットや雑誌でこのジャンルについて語られてるのを見ると、色々な派閥があるみたいですね。中には「フォークメタルは飲んだくれの快活なものではなく、もっとダークで、情緒に満ちたものであって欲しい」と考える人も多いようですが、そういう嗜好を持つ人には正にうってつけの音。他にも叙情性を演出するのに、8割の悲壮感に2割の希望を混ぜたような、儚く繊細なメロディはALCESTやKRALLICEなど、シューゲイザー的感性を持つブラックが好きな方にもお勧め出来ると思います。


GRUNEWALD - GRUNEWALD ★★ (2009-03-17 22:41:00)

2008年発表の1st。

ドローン/アンビエントもネオフォークも、地下のメタルシーンでは最近注目されているジャンルですが、このアルバムの音楽性はそれらを上手く組み合わせたような感じですね。低音のドローンに、主にアコギによる浮遊感のあるメロディを合わせたスタイルで、時折ドイツ語による普通声も入れてきます。

この手ではヘヴィさ、ダークさ、ノイジーさなどは薄い方で、派手なサウンドではないですが、アコギメロとドローン、穏やかなドラムが混ざり合い、まどろんでいるような感覚を与える音はなかなかに心地良いです。特に、人の声にも聞こえるドローンで魔素濃度を上げ、暖かさとも妖しさともつかない幻惑的なメロディで聴き手を瞑想状態に誘っていくような3曲目がお気に入り。ただ、SUNN O)))やNADJAと比べると、明らかに地味目な音なので、この手が好きでないと少し退屈に感じるかもしれません。

ちなみに、このアルバムを買った最大の理由は、メタル雑誌で高い評価を受けていたからでも、そのレビューでULVERの最新作が引き合いに出されていたからでも、レーベル(Eichenwald Industries)がブラックも取り扱っているところで似た感性が期待できそうだったからでもなく、バンド名の「グリューネヴァルト」という響きがかっこよかったから(笑)。ジャケ買いならぬ、バンド名買いです(笑)。まあ、日本語にすると「緑の木(Greenwood)」なんですけどね。


GOD DETHRONED - The Lair of the White Worm ★★ (2009-03-16 22:31:00)

2004年発表の6th。日本デビュー盤らしいです。

メロデス的な泣きメロやブルデス並のファストパートなど、エクストリームメタルの美点を集めたような作風は以前と変わってませんが、今作ではそれに纏まりが出て、そうした要素も含むデスラッシュとカテゴライズ出来そうな音になった感がありますね。以前の作品には(特に音質面で)B級っぽいところもあったんですが、作風が垢抜けたのと同時に音質もよく纏まった音になっていて、総じて一級品の、メジャー志向のメタルといえる作品に仕上がっていると思います。

ただ、後半からデスラッシュ志向が強くなりすぎて、彼らのメロディとブルータリティを高レベルで両立させている作風が好きな私にとっては、少し物足りないと思う部分も。個人的には前半だけなら名盤、トータルでは良盤という感じ。

BURRN!誌では高評価だったようですが、マニアの間では過小評価なバンド、もっと語られるべきバンドとして認識されているみたいで、世間では実力の割に評価されてないみたいですね…意外と買い逃してる人多いんじゃないでしょうか。その過小評価のせいか、メタル専門店では結構中古が安く売ってたりしますね。そんな今こそ、ARCH ENEMYやIN FLAMESと並べても何ら劣る事のない一級品のメタルが、格安で手に入るチャンスなのかもしれません(笑)。

ちなみに私は700円くらいでゲット。なんかバンドに対して申し訳なくなってきます(笑)。


GOD DETHRONED - The Lair of the White Worm - The Lair of the White Worm ★★★ (2009-03-16 22:11:40)

メロディとブルータリティを高いレベルで融和させながら気持ち良くかっ飛ばしてくれる、GOD DETHRONEDの真骨頂とも言える曲。ストーリー仕立ての歌詞も面白いですね。ホラーっぽいのにダイナマイトとか出てくるしあっさり解決するし(笑)。


GOD DETHRONED - The Lair of the White Worm - Arch Enemy Spain ★★★ (2009-03-16 22:08:59)

タイトルは「大いなる敵スペイン」くらいの意味なんでしょうけど…アルバムの中で最もメロデスに近い(というかほぼメロデス)曲にこういうタイトル付けたら、そりゃ勘繰りたくもなりますよね(笑)。メロデスなんですけど、正統派におもねりすぎず、メロディックなリフにはデス由来のうねりが強く息づいているのが良いです。


GOD DETHRONED - The Lair of the White Worm - Nihilism ★★★ (2009-03-16 22:05:27)

Target destroyed, target destroyed, another target destroyed!!…が余りにも熱すぎる1曲目。メロディック&インテンスなリフ捌きとブルータルな音作りでリスナーを歓迎してくれます。何気に一見の人にも愛想のいい曲だと思う。


UNLUCKY MORPHEUS - Hypothetical Box - Dragon Force ★★★ (2009-03-16 18:25:52)

原曲は、オリエンタルなフレーバー漂うクッサクサなメロディで知られる「上海紅茶館」ですが…その大陸的メロディをカンフーまで拡大解釈したような歌詞が面白い曲。「いざ咲き誇れ拳の華」…パワフルなヴォーカルもそんな歌詞を歌うのにピッタリな声だと思います。


UNLUCKY MORPHEUS - Hypothetical Box ★★ (2009-03-16 18:23:00)

2008年発表の5曲入りデビューミニ。
個人的に天地がひっくり返らんばかりの衝撃を受けた1st「REBIRTH」同様、メタルの
テクニカルでかっこいい演奏と、歌謡曲/ポップスでもトップレベルのクサメロをどちらの魅力も
全くスポイルさせることなく見事に融合させた、ハイパー歌謡メロスピスタイルでの
上海アリスカヴァー。…なんですけど、この作品はまだ音質がイマイチで、音が小さく
ピロピロした速弾きも泣きのリードも聴き取りづらい上に、ヴォーカルも少し演奏から
浮き気味に聴こえる。ヴォーカルの歌い方は1stよりも少し攻撃的で、陰陽座の
「煌神羅刹」の頃の黒猫さんに近い感じ…ですが、1stよりも少し歌唱が固めかも。
…と、煮え切らない評価になってしまうのは、これらの欠点が全て改善された神盤である
「REBIRTH」を先に聴いていたからで、ニュートラルな状態で聴いたならおそらくアレンジ、
演奏、ヴォーカル、メロディの活かし方の上手さの全てに感銘を受けていたと思います。
1stを聴いた上で、気に入ったらこちらもお勧め…と言いたい所ですが、この手の
アルバムって入手困難になりやすいんですよね…なので少しでも興味があれば、神盤1stと
一緒に買ってしまうのがお勧め。曲自体はかなり良いし、値段も安いので損はしないと思います。


UNLUCKY MORPHEUS - Rebirth - 神々が恋した幻想郷 ★★★ (2009-03-12 21:02:49)

この、ポップネスと郷愁の中に、少し寂しさを含んだようなメロディの曲をラストに持ってきたのはかなりセンス良いと思います。アルバムが終わる事に対する一抹の寂しさが表現されているようで、作品のエンディングテーマのように聞こえてくる。


UNLUCKY MORPHEUS - Rebirth - No Grudge Any More ★★★ (2009-03-12 20:58:54)

小学校の卒業式で、五年生が六年生に贈るために歌う歌みたいなメロディが、こんなドコドコなメタルサウンドに乗ってしまうという時点で、かなりの衝撃がありますね。聴いてて、体育館の匂いがしたような気がしてしまいました(笑)。


UNLUCKY MORPHEUS - Rebirth - 木葉天狗 ★★★ (2009-03-12 20:54:47)

原曲(フォールオブフォール~秋めく滝)の、水面に広がる波紋を思わせる美メロは他のアーティストのカヴァーで聴いた時から素晴らしいと思ってましたが、間奏のクラシカルなソロ、アウトロの泣きメロもかなり良いと思う。原曲のメロが良いだけじゃなくて、もともとセンスのあるアーティストである事を裏付けるような曲ではないでしょうか。


UNLUCKY MORPHEUS - Rebirth - Faith ★★★ (2009-03-12 20:51:11)

一分間に詰め込められる、最大限のドラマティックさが込められた曲。アルバムの流れでは「木葉天狗」のイントロダクション的な感じですが、とてもそんなもので済ませられる代物じゃないです…。演奏時間が1/3になると爆発します(笑)。


UNLUCKY MORPHEUS - Rebirth - Missing Girl ★★ (2009-03-12 20:48:30)

この曲は…サビメロが短い繰り返しで、あまり歌メロに向かなそうですが、ヴォーカルが上手くアクセントを付けた歌い方で劇的なものにしてると思います。メロの流れ自体は美しいし、全体的なクサさはかなりのもの。


MINSTRELIX - Reflections - Spiritus Mundi ★★★ (2009-03-11 22:19:09)

この曲に関しては、ただ単に完成度が高いというよりは…音楽のスタイルとして一つの完成を見ているような出来だと思う。既聴感ありまくりなサビメロが特に最高です。


COBALT ★★ (2009-03-11 17:42:00)

アメリカ産ブラックメタルバンド。
KRALLICEを始め、CAINAやWOLDなど個性的なブラックメタルバンドの作品を
数多くリリースし、ブラック好きからの注目も厚い、Profound Lore Recordsに所属。
このバンドもかなり個性の強いブラックをやっています。
先日3rdをリリースし、Metal Maniacs誌にもインタビューが載った模様。


COBALT - Gin ★★★ (2009-03-11 17:41:00)

2009年発表の3rd。
3/17発売って聞いてたんですけど、普通に店頭に並んでたのでゲット。話題のレーベルから出てるのでなんとなく買ってしまいましたが、やはり個性的ですね。

ブラックを構成する要素の中で最も大きなものを挙げるとしたら、やはり「リズム」と「リフ」がまず第一に挙がりそうですが、この作品はその両方がかなり独特。一聴してまず耳を引くのが、トライバルな響きを持つドラミング。アルバムを通じて民族的なパーカッシブなフレーズが聴かれ、ツーバスを入れて疾走するパートでも妙なフックというか、引っかかりのあるフレーズを入れてくる感じ。
プリブラのミニマリズムとはまた別の手法で陶酔感を演出しているのかもしれません。

また、リフもブラック特有の平坦気味のものを基調としながら、サイケデリックなフレーズが仕込まれていてかなり毒々しい雰囲気。スモークを焚いたような、靄の掛かったノイジーさも毒性を更に強めてます。煙のような音に巻かれていたと思ったら、いつの間にかサイケなメロに篭絡されているようなリフ捌きは見事。ロック的な感触もありますが、それがサイケな方向に向けられている感じでメタリックさは希薄。

…この二つや、呪術的なアコギ、ノーマル声を取り入れている事もあり、総じて儀式めいた音になってますね。儀式のお香の煙が立ち込める風景と、宗教的恍惚による幻覚を行ったり来たりしてる感じ。ヴォーカルも凶悪なブラック的絶叫ながらハードコアを通ったような感触がある気がするし、普通のブラックよりはむしろMINSKのようなスラッジに近い聴き心地だと思う。

ブラックのパーツを使ってブラック的でない情景を演出する作風は、確かにレーベルメイトのKRALLICEやCAINAに共通するものがあるかもしれません。…どうでもいいことですが、CDケースの横側、バンド名が「COBLAT」になってるんですが…「コブラット」っていうバンド名もなんかありそうな気がするし(笑)、発売日の件もあって一瞬違うバンドの作品買っちゃったのかと思いました。


ABSURD - RAUBRITTER / GRIMMIGE VOLKMUSIK - DES WOTANS SCHWARZER HAUFEN ★★★ (2009-03-11 07:46:41)

ペイガン/ヴァイキング/フォークメタルには哀愁メロディはつきものですが…ここまでの男泣きメロディはなかなか聴けるものではないと思う。最早演歌の「情念の世界」に足を突っ込みかけてます。ヴォーカルや掛け声の雄々しい雰囲気もたまらない。


ABSURD - RAUBRITTER / GRIMMIGE VOLKMUSIK - EIN JAGER AUS WALHALL ★★★ (2009-03-11 07:42:37)

これを聴いて衝撃を受けない人がいるのか…
古代の神々が闘っている神話的な情景…ではなくて、青空と太陽の下で汗を流している、青春な光景が浮かんでくる曲。キャッチーなコーラスパートはモンゴル800とか好きな人が聴いてもぐっと来そう。ラストはトレモロリフとブラストで締めますが、これが鬼かっこいい。最初は拒絶反応起こしそうでしたが、一回受け入れてしまうと凄く良い曲に思えてくる。


ABSURD - RAUBRITTER / GRIMMIGE VOLKMUSIK ★★ (2009-03-11 07:37:00)

04年、06年に発表したEPのカップリング再発盤。

ブラックメタルとしてはグルーヴィなリフとミディアムテンポ中心のリズムに、ヴァイキング系民謡メロが乗る作風で、ペイガン/フォークメタルを愛聴する人にお勧めできそうな音楽性。ヴォーカルは典型的なブラックのがなりでなかなか悪くないです。

このバンドはNS的な思想で知られてるようですが…この哀愁メロは、どこか日本の軍歌を思わせるところもあって、もしかしたら民族の種類には関係無く、民族的な高揚を促すための共通したメロディの感覚…みたいなものがあるのかもしれません。

…というような事を「Raubritter」の音源を聴きながら考えていましたが、真に衝撃を受けたのは「Grimmige Volkmusik」の1曲目(アルバムでは5曲目)を聴いた時。ヴォーカルこそ凶悪なものの、軽快なテンポに陽性のメロディ、キャッチーなシンガロングパート…まるっきりメロコアみたいなんですけど(笑)。ここだけ聴くとNS的な思想じゃなくて、普通に高校生が卒業式の後に音楽室借りて歌ってそうな感じがするんですが…(笑)。

ブラックとハードコアの融合はDARKTHRONEやTHE MEADS OF ASPHODELを聴いていたので慣れてたつもりでしたが、これには驚きましたね…その後はブラスト入れたりしてメタリックになりますが、最後の曲でまた衝撃。このメロディ、ヴァイキング風とか軍歌風を通り越して、ほとんど演歌の世界に足突っ込んでるような哀メロなんですが…。

ABSURDというと事件や思想が取り沙汰されがちですが、それがなくても独特なブラック観を持ってるバンドだと思う。ペイガン/ヴァイキング好きな人に推薦。ラストの男泣きの哀メロが炸裂する曲では、クサメタラーも悶絶間違いなし。


ABSURD ★★ (2009-03-11 07:21:00)

登録されてなかった…。
おそらくジャーマンブラックでは最も有名なバンド。
ブラックメタル研究本Lords of Chaosでもかなりのページが割かれていた
バンドです。…と言っても、音楽性よりも事件の方にスポットが当たってましたが。


UNLUCKY MORPHEUS - Rebirth ★★ (2009-03-10 20:55:00)

2009年発表の1st。みんな大好き上海アリス幻樂団カヴァー。
…店で流れていたのをたまたま聴いて、即レジに持っていってしまいました。
それこそ「稲妻に打たれたような衝撃」。「私の求めていたメロスピは、これだったんだ…」と。
作風は、ツーバスドコドコや様式美的なクッサクサなリードなど、お約束な要素をたっぷり
詰め込み、女性ヴォーカルによる歌謡的なメロディをフィーチャーしたパワーメタル…
という感じでしょうか。アレンジ、ギターを担当するyuki氏は、YOUNG GUITAR誌のお墨付きを
もらっているというだけあって、クラシカルな速弾きからトレモロリフまで、全編に渡って
聴き応えのあるかっこいいギターが聴けます。隙あらばクラシカルなリードやかっこいい
オブリを入れてくる感じで、思うままに弾いているような様は聴いていて爽快感すら覚えます。
それにもまして存在感があるのが、余りにもキャッチーでクサい歌メロ。
全曲にDRAGON GUARDIANの「我らが嘆きのカルミア」、MINSTRELIXの「Spiritus Mundi」
クラスの歌メロがある、と言えば良いでしょうか。カヴァーだしメロが良いのは当然、という
向きもあると思いますが、私はこれメロの活かし方も相当上手いと思う。
メロスピって、スピードに引きずられる形で歌メロが間延びしてしまう事が少なくない
(あのDRAGON GUARDIANでさえ、2ndではその傾向が見られた)と思うんですが、
このバンドはそこに陥らないし、陥る気配を見せる事すらありません。歌謡曲の中の、
トップレベルのクサメロをそのままメタルに乗せ、メタルとして成立させてしまってる感じです。
また、ここまでクサく聴こえるのは、ヴォーカリストの貢献も相当大きいと思う。
メタルに必要なパワーや上手さがあるのはもちろん、繊細さや歌謡的な親しみやすさまで
備えた素晴らしいヴォーカル。上手いヴォーカルって技巧的になるあまり妙にこじんまりした、
特徴のない歌い方になってる人が少なくないんですが、この人の歌い方はダイナミックで、
起伏のあるメロディをよりメリハリのあるものにしていると思う。
最近、ヴォーカルに「親しみやすさ」があるとメロのクサさが際立つことに気付いたんですが、
この人にはそれすらも備わってる。親しみやすくするあまり、「媚び」や「ヘタウマ」に
陥る事もありません。ああ、ほんと良いヴォーカルだわ…。
正直、上海アリス/東方系ってちょっと食傷気味で、もうYELLOW ZEBRAとか好きな
アーティストだけ追ってればいいかな…とか思いはじめてましたが、ここで開拓を止めなくて
本当に良かったと思う。こんな強烈なカウンターパンチを食らうことになるとは…。
最近ジャパメタも少しずつ聴きはじめてるんですが、ここまでレベルの高いアルバムは
なかなかないですよ。鼓太蝋「Live in the Nightmare」と並ぶ歌謡メタルの神盤。
クサメタラーならマジで聴いた方が良いです。


MINSTRELIX - Reflections ★★ (2009-03-10 20:50:00)

2009年発表の2ndアルバム。過去の再録曲などで構成されているようです。
クサメタラーの間では既に話題沸騰中の彼らですが…確かに、キーボードやクワイアを入れて
疾走する煌びやかな音像に、ややクサめの歌メロやクラシカルでクサいリードギターが
舞い踊る作風は評判に恥じないものがありますね。特にギターは、よっぽどクラシカルなメロを
弾き倒したいんだなぁ…と、聴いていて半ば呆れながら感心してしまうほど(笑)。
しかし、その弾き倒しが自己満足にはならず、曲全体が非常にドラマティックな響きを
持っている辺り、曲作りのセンスはかなり高いのではないでしょうか。
最初聴いた時は、ヴォーカルがプッシュされている割には、作風の特徴となる程の個性的な
ものではないことや、クサメタルシーンで話題になる割に歌メロが少し弱いような気が
したことに戸惑ってしまったんですが…聴いているうちに、これが「歌謡メタルにならない
ギリギリのクサさ」なんだろうな…と気付き、なんか納得してしまいました。
中でも「Spiritus Mundi」「Sky Flame」は、歌謡メタルにならず、しかも一流の歌謡曲と
勝負できるキャッチネスに満ちた歌メロがあるという二律背反を見事にクリアした、
稀有な曲だと思う。他の曲も淡白に聞こえるのは陰陽座のシングルやDRAGON GUARDIANの
1stと比べてであって、この手では十分クサいと言えるし、なによりバックのメロが
クサすぎなので問題なし。
パワーメタルなどのレビューを見てると、歌メロが歌謡的になることに対して否定的な意見を
持つ人が意外と多いみたいですが、そういう人でも楽しめるクサメタルだと思う。
私は歌謡メタル大好きなんですが、これも素晴らしいと思います。
NIGHTWISHやWITHIN TEMPTATIONに求めて、得られなかった世界観がそこにはあった。


FUNERAL MIST - Maranatha ★★★ (2009-03-09 21:39:00)

2009年発表の2nd。

二年くらい前から新作が出る事を噂されてたんですが、それから何の音沙汰もなくて半ば諦めてたんですが…突如新作発表のニュースが飛び込んできた時はほんと衝撃でした。ちなみに、二年くらい前の噂ではMARDUKのEmilがドラムを担当すると言われてましたが、現在はArioch独りの編成で、今作のドラムはセッションドラマーを起用したそうです。

まずFUNERAL MIST最大のウリであるAriochのヴォーカルですが、もう素晴らしいなんて言葉じゃたりないくらい素晴らしいですね…邪悪好きには垂涎・落涙ものですよ、これ…。世界の全ての「穢れ」を一身に背負った預言者が、苦悶しながら何かを訴えているような声。タイトル曲の「Anathema Maranatha」のタイトルを叫ぶ部分なんて、あまりに「穢れ」が強すぎて、人間の形を保てなくなった者の咆哮を聴いているような凄絶さが…。

どこかのサイトでAriochの素顔を見たらかなりのイケメンで驚いたんですが、この作品の彼の声を聴く限り、肉が爛れてゾンビ化した人間が歌ってるようにしか聞こえません(笑)。悪意に満ちた邪悪ながなりだけでなく、咳き込む寸前の声や吸い込み系の声を出したり、表現方法をかなり追及し、実践している感じ。それだけでなく、声に掛けるエフェクトやミックスにも物凄く拘ってそうな印象があります。HR/HMに限らず、ここまで表現力のあるヴォーカリストっていないですよ…しかもその表現力の全てが邪悪さに向けられてるという。

作風は、確かにミディアムが増えたものの、宗教性・神秘性を感じさせる邪悪極まりないファストブラックなのは変わりません。音質はフレーズやヴォーカルがよりくっきり聴こえるようにはなってますが、全ての音が殺意を持って襲いかかってくるような迫力は変わってないですね。SEを上手く使い、宗教的なムードを強めているのも一緒。

ただ、不満も無いわけではないですね…。アルバムの盛り上がる所でやけに長いSEを挿入したり、約12分の大作が邪悪一色でなく、ロック的リズムを導入したものだったり、実験的な要素が多少空回りしている印象。加えて、前作の「Qui tollis peccata mundi…Agnus Dei」「death and darkness, funeral mist, desolation」「Tibi soli peccavi」辺りで聞かれたキャッチー(かつ超エグい)なヴォーカルラインが減ってる気も。ヴォーカルの歌い方、聴かせ方自体には何の文句もないですけどね。

…とはいえ、そんなものは些細なことに過ぎず、期待を裏切らない作品だと思います。私は1stを聴いたときはその邪悪さに衝撃を受け、今でもブラックメタルのアルバムベスト3に入るし、神格化レベルで好きなんですが、そういうリスナーの期待を裏切らない作品を出してくれるバンドって稀有だと思う。もしブラックにほんの少しでも興味があるなら1stと纏めて買う事を勧めます。
そしてブラック界生え抜きの表現力を持つヴォーカリストである、Arioch様の妙技をとくと味わうがいい!!(笑)


UNLUCKY MORPHEUS - Rebirth - Heaped Heart ★★★ (2009-03-09 18:11:39)

泣くような曲じゃないんですが、最初泣きそうになりました…余りに理想的すぎて。
日本人らしい、繊細に、かつヒロイックに紡がれるメロディと、高揚感を煽りまくるメタルサウンド、ダイナミズムと巧さを備えたヴォーカルの「神聖なる三位一体」…クソっ、美しい…。人はあまりに理想的なものに出会うと、涙腺が緩くなるんですね…一つ勉強になりました(笑)。


UNLUCKY MORPHEUS - Rebirth - 奇子~unknown Child ★★★ (2009-03-09 18:10:27)

チェンバロやクワイアを従えた、ダークでゴシックなムードに満ちた曲。
キャッチーという言葉すら生温いサビや間奏と、それ以外の不吉な雰囲気のパートを違和感なく繋げる編曲能力も凄い。クワイアが微妙な音質なんですが、濁り気味の音は地の底からの喚び声にも聴こえ、むしろプラスに作用しているという印象。勢いやダイナミックさを保ったまま、秘めた狂気を表現するヴォーカルも上手い。


UNLUCKY MORPHEUS - Rebirth - 断罪は遍く人間の元に ★★★ (2009-03-09 18:09:27)

インスト明け1曲目。遂に理想のメロスピを見つけた…。
クサいリードギターにヴォーカルの突き抜けたシャウトが乗るオープニングの時点でいわゆる「ガッツポーズ」(笑)。A→Bと高揚感を次第に増しながら、サビで絶頂に達する歌メロの流れが素晴らしい。しかも、どのメロも流れを無視して単品で聴いても、普通のメロスピバンドじゃ敵わないクサさ。…海外にこの曲の足元にでも及ぶ歌メロが書けるメロスピバンドがいるなら是非知りたい、そういうレベルのメロディです。


GOJIRA - The Way of All Flesh - Oroborus ★★★ (2009-03-07 19:43:05)

Terrorizer誌の付録のサンプラーで聴いたんですが、これは良いですね。妖気を放つような、謎めいたギターワークがかっこいいです。ちなみにこのサンプラー、他にもENSLAVEDやSONATA ARCTICA、DESTRUCTIONなど有名バンドの音源も入ってるのに、この曲が一番プッシュされてます。そこからも注目度の高さが伺えますね。


INCANTATION - Decimate Christendom ★★ (2009-03-07 19:36:00)

2004年発表の6th。
デスメタルを愛聴する者の多くが、このバンドを挙って激賞しているので、
ミーハー根性丸出しで(笑)聴いてみましたが…評判通りの素晴らしい作品でした。
私がデスを好きな、最も大きな理由としては「リフにメロデスの哀愁や普遍的なかっこよさ
とは違う、禍々しい魔性のメロディや、うねりのあるダイナミズムが込められている」と
いうのがあるんですが、この作品にはそれが物凄く高純度で込められていると思います。
このバンドは鬼のようなファストパートとドゥーミーなミドルパートを組み合わせて
展開していく作風を取ってるんですが、このリフ捌きが前者に血が飛び散るような血腥さを、
後者に瘴気が粘液質となって纏わりつくような粘性を与えていて、更に凶悪にしているんですよね。
デスですが、ブラックメタルも真っ青な黒さです。ヴォーカルは作風の禍々しさの割には
普通っぽい気もしますが、低音咆哮と絶叫を使い分けるスタイルで水準は軽く越えてると思う。
まだこの一枚しか聴いてないんですけど、これ聴く限りではMORBID ANGELやSLAYER辺りの
大御所と同列に語られるべきバンドだと思う。エクストリームメタルやデスメタル好きで
まだ聴いていない人がいたら是非彼らの音に触れて欲しいです。サタニックな雰囲気が
立ち込めているのでブラックメタルのファンにも大推薦。


DODSFERD - Cursing Your Will to Live - Under a Broken Cross, I Buried Your World (2009-03-07 06:32:51)

SEと狂気Voを組み合わせた狂った寸劇。
アルバムの流れを壊してる気もしますが、ヴォーカルの表現力は凄いと思う。聴いてて本気で体調おかしくなりそうな曲。


DODSFERD - Cursing Your Will to Live - I Kept Staring With Disgust ★★ (2009-03-07 06:31:52)

ラストに狂気をもうひと爆発させるような曲。
…アルバム始まってから、爆発ばっかしてるような気もしますが(笑)。


DODSFERD - Cursing Your Will to Live - Cursing Your Will to Live ★★★ (2009-03-07 06:31:03)

トレモロリフによって奏でられるメロディは口ずさめる程にフックがありながら、スピードやヴォーカルは狂気そのもの。ブラックの良い所が詰まった名曲だと思います。


DODSFERD - Cursing Your Will to Live - Standing at the Ashes of a Forsaken Kingdom ★★ (2009-03-07 06:30:18)

このグルーヴィなリズムは近年のDARKTHRONEに通じるものがあるかも。
DARKTHRONEが昔のアングラメタルへの愛に溢れたダーティさを表現してるのに比べ、こっちは狂気に満ちていて感性が今風だと思う。


DODSFERD - Cursing Your Will to Live - I Was Challenged to Enter the Gates of Blasphemy ★★★ (2009-03-07 06:29:29)

哀しみに満ちたメロディが、トレモロリフに乗って派動になって伝わってくるかのような曲。…トレモロリフってブラックみたいなアングラなジャンルで多用されてますけど、「悲哀」の感情を伝えるにはこれ以上ないくらい適切な音色なのかもしれませんね。


DODSFERD - Cursing Your Will to Live ★★★ (2009-03-07 06:27:00)

2007年発表の3rd。

…一聴して、まずヴォーカルの凄まじい狂性に圧倒されるアルバム。BURZUMやSILENCERなどに近い、裏返りかけた悲鳴ヴォーカルなんですが、前述のバンドが鬱から狂気に発展したような歌い方なのに対し、このヴォーカルはWrathという名前の通り、怒りと憎しみに満ちている感じ。咳き込んだりはしないものの、直接的な攻撃性はSILENCERよりも上。最近、SILENCER的な高音絶叫を取り入れたバンドが増えてますが、本家に匹敵するものって少ないんですよね。これは珍しく本家に比肩するくらい狂ってると思う。
XASTHURやLEVIATHANと同じスタジオで制作したそうですが、こんな声出す人にスタジオ貸したら機材ぶっ壊されそうで恐いです(笑)。

曲の方は狂的なスピードとメロウなトレモロで攻める、スウェーデン勢に近いブラックですが、ロック(ンロール)的なグルーヴ感のあるリフやリズムを一部に取り入れているのが特徴でしょうか。こういうグルーヴを取り入れるバンドって、鬱系やプリミティブ系と比べてどうも「健全なアングライズム」に陥りがちな気がしますが、このバンドは圧倒的な狂気に満ちたヴォーカルやファストパートを多用する展開のせいで、「健全さ」が跡形もなくぶっ飛んでいるのが気持ちいいです。

SILENCERやBURZUMだけでなく、NARGAROTHやGRISなどの感情の篭もったブラックメタル、CLANDESTINE BLAZE、CRAFT辺りのプリミティブブラック、最近のハードコアに目覚めたDARKTHRONEが好きな方などに幅広くお勧め。リフのフック、迫力のある音質など基本的な質も非常に高く、ブラック好きなら聴いて損はない作品。ただ、頭から終わりまで約70分弱ずっと狂気が渦巻いてるような作品なので、免疫がないと聴き終わって体調を崩すかもしれません(笑)。


MYPOLLUX - Dedales ★★ (2009-03-06 21:54:00)

2008年発表の3rd。
…前作までを聴いてた人は、頭を聴いて開いた口が塞がらなくなるんじゃないでしょうか(笑)。
いきなりロックンロールっぽい、キャッチーでノリの良い音に驚かされます。勿論、その後
聴きすすめると以前から持っていた頽廃性や狂気、倦怠感なども少し減退してるものの、
しっかり根付いてる事が分かるんですが、以前にはあまり見られなかったステージ栄えしそうな
キャッチーなパートが増え、歌メロも取っ付きやすくなった感じがあって今までよりも
格段にメジャー志向な音になったと思います。解説によると前作発表以降、かなりの本数の
ライブをこなしていたみたいなので、その勢いが音にも現れているのかもしれませんね。
…もはやゴシックメタルファンだけでなく、INROCK辺りを購読してる、普通の洋楽ファンにも
受けそうなポップな作風になったのは賛否ありそうですが、私的にはこれはこれでアリですね。
元々アングラ志向のバンドではないと思うし、ポップでノリが良くなってはいるものの、
あっけらかんとした感じではなく、仏産ゴスらしい屈折した感性は息づいていると思うし、
悪くない方向に舵を切ったんじゃないかと。ただ、ヴォーカルがデスヴォイス手前の声など
あからさまな狂気表現をしてくれなくなってしまったのは結構不満かも。
タイトルトラックの歌声を聴くと、歌唱力が向上してるのは分かるんですけどね…。


MYPOLLUX - Dedales - Mrs Jekyll ★★★ (2009-03-06 21:41:44)

今作の歌メロ重視志向と、バンドが元々持っていた頽廃性や狂気が見事に結実した曲。サビのキャッチーながら倦んだ雰囲気のあるスキャットに巻かれて、螺旋を落ちていくような感覚を味わえます。


MYPOLLUX - Dedales - Aux Ames ★★ (2009-03-06 21:39:33)

今作のメロディ志向を象徴するかのような曲。
もう歌謡メタルに足を突っ込みかけてます。キャッチーなノリノリな曲→ダークな疾走曲→この歌メロ重視な曲、という頭からの流れは、一見のリスナーでも一気に引き込める愛想の良さがあると思います。


MYPOLLUX - Dedales - Allegories ★★★ (2009-03-06 21:36:41)

ゴシック的な頽廃をキャッチーさに代えて疾走するサビがかっこいい曲。間奏もダークなエネルギーが音に惹かれて集まってくるようなかなりへヴィなもので、聴き応えと取っ付きやすさを両立した、なかなかの曲だと思います。


MYPOLLUX - Dedales - Reveille ★★ (2009-03-06 21:33:51)

アルバムの幕開けは、リフ、リズム、メロディ、歌詞の乗せ方に至るまでノリノリなキャッチーな曲。ステージを駆け回りながら、オーディエンスを煽りまくるLussi嬢の姿が目に浮かぶようです。


分島花音 - 侵食ドルチェ - L'espoir ~魔法の赤い糸~ ★★ (2009-03-05 17:20:37)

こういう、少女漫画っぽい幼気な恋愛の歌って好きなんですよね。
女の子がお洒落なカフェで聴く曲…というか、思春期の女の子がお洒落なカフェにいる自分を想像しながら聴く曲にぴったりだと思う。…でも、「espoir(希望)」を逆さから読んだら意味も逆さまになってしまうのでは…とか、余計な突っ込みが浮かんできてしまいます(笑)。


分島花音 - 侵食ドルチェ - 真紅のフェータリズム ★★★ (2009-03-05 17:15:22)

打ち込みビート+シンフォな音+ゴス的な狂気という組み合わせが、EMILIE AUTUMNを思わせる曲。無垢な狂気をキャッチーに描き出す曲…こういうのは今風に言うと「ヤンデレ」って言うんでしょうか(笑)。「♪あなたは私だけ~」の歌い方とか、こっちの言う事を全然聞いてくれなそうな恐さがある(笑)。


分島花音 - 侵食ドルチェ ★★ (2009-03-05 17:10:00)

2009年発表の1st。
「シングルで聴いた時よりも"ex-MALICE MIZER、MOI DIX MOISのManaさんが、
女性チェリストをプロデュースした、ゴシックなポップス"というイメージから期待される
世界観に、忠実に応えてくれる作品だなあ」というのがアルバムを聴いての第一印象。
Manaさんの耽美さとキャッチーさを兼ねたメロディと、チェロを軸にストリングスを
ふんだんに用いた上品な音像で、EMILIE AUTUMN風のシンフォ/インダストリアルな狂気を
前面に押し出した曲から、メランコリックなバラード、少女漫画っぽい可愛らしい世界観の
ポップな曲まで、色々な視点でゴスロリっぽい世界を描いてますね。
シングルは割と地味だと思ったんですが、アルバムを通して聴くとどの曲も個性があって
キャッチーなメロ、狂気、可愛らしさなど、アーティストのヴィジュアルや経緯から
期待する要素がいっぱいに詰め込まれているという感じ。結構アクは強いんですが、割と
1曲1曲は短めで、バラエティ豊かなカラフルな世界観を持ってるので聴きやすいと思う。
ヴォーカルは少し幼気な、半泣き気味の歌い方で、喉を締めて歌う感じがちょっと素人っぽい…
けど、これが少女漫画の主人公のお嬢様が歌ってるみたいな、アンニュイな繊細さがあって
音や彼女のキャラクターに良く合ってると思います。無垢な狂気からロマンティックなSF、
少女漫画的恋愛まで、幅広いテーマに挑みながら、キャラが破綻してない歌詞も良いですね。
…失礼かもしれないけど、EMILIE AUTUMNや黒色すみれ辺りがリアルなゴスライフを
送ってそうなイメージがあるのに対し、なんとなくこの人は私生活が普通っぽそう(笑)。
こういう取っ付きやすいゴスも良いと思います。


QUEST FOR BLOOD (捜血鬼) - Quest for Blood with Yukihiro Isso (捜血鬼 with 一噌幸弘) - 落石覚悟 (rakuseki Kakugo) ★★★ (2009-03-04 07:36:03)

サビ(?)の雰囲気が、人食い獅子ならぬ「人食い獅子舞」が舞っているようで印象に残る曲。ファストパートは普通のファストブラックよりもファストで、まるで土砂崩れに巻き込まれるかのよう。タイトル通り、落石覚悟の心構えを持って聴くべし。


QUEST FOR BLOOD (捜血鬼) - Quest for Blood with Yukihiro Isso (捜血鬼 with 一噌幸弘) - Uchina ★★★ (2009-03-04 07:33:22)

えいさか、えいさか、えいさか、ほやさ。
…なんてかっこいいんだ…これ聴くと、何で日本にメタルが入ってきた時点で誰もこういうコラボをやらなかったのか疑問だわ…。御囃子調の掛け声も、こういう展開で聴くと「黄泉の扉開闢せり」みたいな雰囲気にしか聴こえないのが面白いです。


QUEST FOR BLOOD (捜血鬼) - Quest for Blood with Yukihiro Isso (捜血鬼 with 一噌幸弘) - Yayema ★★★ (2009-03-04 07:30:26)

明るめなメロディが、どこかサイケデリックな感覚を与える曲。
他の曲は現世と幽世の狭間みたいな音なんですけど、これは向こうに行ってしまってる感じ。あっち側の世界は、人間の脳には多幸感に満ちた幻覚として知覚される…みたいな。


QUEST FOR BLOOD (捜血鬼) - Quest for Blood with Yukihiro Isso (捜血鬼 with 一噌幸弘) - Purpurke ★★★ (2009-03-04 07:27:31)

テクニカルな楽器のせめぎあいは、能楽とメタルのコラボという特殊な音楽という以前に、普遍性のあるかっこよさがあると思う。ほんと、このアンサンブルで何も滾るものがないなら、ロックファンとしてどうかと思う…っていうくらい鬼かっこいいです。


QUEST FOR BLOOD (捜血鬼) - Quest for Blood with Yukihiro Isso (捜血鬼 with 一噌幸弘) - 能伊勢 (noise) ★★★ (2009-03-04 07:24:58)

日本の伝統音楽+暗黒メタル=黄泉メタル?
こういう音楽を聴いていると、現世と幽世を繋ぐ世界というのは、案外能の舞台のような風景なんじゃないかと思えてきます。タイトルは「ノイズ」と掛けてるんでしょうか。MERZBOWとも交流があるみたいだし。


QUEST FOR BLOOD (捜血鬼) - Quest for Blood with Yukihiro Isso (捜血鬼 with 一噌幸弘) - 高砂 (takasago) ★★★ (2009-03-04 07:21:16)

テクニカルなアンサンブルをひとしきり見せつけた後の能管ソロが、1曲目にして強烈なインパクトを放ってます。…こういう曲を聴かせたら、今の若者にも日本の伝統芸能がどれだけ素晴らしいものか伝わるんじゃないかと思う。


QUEST FOR BLOOD (捜血鬼) - Quest for Blood with Yukihiro Isso (捜血鬼 with 一噌幸弘) ★★★ (2009-03-03 22:03:00)

日本のブラックメタルバンド凶音のメンバー絡みのバンドが、能楽師である一噌幸弘さんと組みリリースした1stアルバム。2008年発表。

作風は、一噌さんの能管や伝楽笛などの笛が、ブラックメタルサウンドに乗り乱舞する…という内容ですが、ブラストやトレモロリフなど、ブラックメタルの手法は用いているものの、余り「暴虐性」「邪悪さ」にそれらが向かっていかない印象。御囃子調の掛け声などはあるものの、デスヴォイスもほぼ無いですし、割とブラックから離れた音。

むしろテクニカルなアンサンブルで聴き手を翻弄し、能管のような個性の強い楽器が前面に出された音は、プログレ/アヴァンギャルドメタルのファンにこそ受けると思う。アンサンブルの中核にキーボードが絡んでいく音像は、五人一首にも通じると思います。

…こういう伝統芸能的な音楽って、テレビで見たり学校で習ったりする分には、どうも退屈な音楽…というより、現代人と時間感覚の違うライフスタイルを送っている人のみ楽しめる音楽で、自分には縁の無いジャンルだと思ってたんですが…こうやってテンポを現代のロック/メタルに合わせた速いものにして、音像もハードなものにすると十分…というより、一般的なロック/メタルよりも万倍かっこいいです。学校とかで伝統芸能音楽を教えるにしても、こういう現代風にカスタマイズした音を聴かせた方が、絶対子供達も愛着が沸くと思うんだけどなぁ…まあ、白塗りは子供には厳しいかもしれませんが(笑)。

私がこういう事を思うのも、日本人で日本の音楽教育を受けたからで、もし何の予備知識もない外国人が聴いたら、おそらくペイガンメタル、それもかなり徹底したものに聞こえると思うんですよね。PERUNWITやGRAVELANDは、異境描写に徹底する事である程度メタルから逸脱した価値観を持った音を実現したバンドだと思いますが、この音も同じように受け入れられそうな感じがします。なのでペイガン好きにも推薦。

どっちかと言うと、BURRN!やTerrorizer辺りよりもEURO ROCK PRESSを好む層にお勧め。個性的なメタル、和風プログレメタルを探している人ならばマストだと思います。


HAKUJA - Legacy - Kanata ★★★ (2009-03-01 07:27:49)

曲自体はメロウな疾走で、このアルバムの典型と言える曲調ですが…このタイトル、「外国人から見た日本の文化」を意識してるのかもしれませんね。「刀」とか「the Blade」とかにしないあたりそう思います。
本当だ、「Kanata」ですね…変な分析までしてしまって恥ずかしい(汗)修正依頼を出しておきました。


HAKUJA - Legacy ★★★ (2009-03-01 07:26:00)

FUNERAL ELEGYのメンバーによる独りブラックの1st。

メロウ/ディプレッシブなリフ捌きを前面に押し出した作風は、MUTIILATIONなどのLes Legion Noire関連のバンドが良く引き合いに出されているようですが…個人的にはこのバンドのメロディからは、LLN的な毒々しさと耽美さの秘められたメロウさというよりは、新世代ブラック(KRALLICE、LANTLOS辺り)にも通じる、聴いていて浄化されるようなメロウさを強く感じられるんですよね。ヴォーカルはモロにBURZUMやSILENCER系の真に迫った悲鳴で、このエモーショナルなメロディが終始鳴り響く作風と良く合っていると思います。

曲自体はプリブラ的ミニマルな2ビート疾走を軸に据えたスタイルで、プリミティブブラックと定義できそうなんですが、音質はかなり良いですね。特にリフの良い感じにラフでいて、尚且つメロディの魅力を損なわない歪め方は、プリブラではCRAFTに匹敵するくらいレベル高いと思う。ベースが非常に良く聴こえ、歌心のあるメロディを弾いているのも大きな特徴で、これがメロディアスなリフと相まってメロウさを更に際立ててます。

これは日本産ブラックの名盤が新たに誕生したのではないでしょうか…なんだかんだ言って、やっぱり日本のブラックは質が高いと思う。「メロウなプリブラ」「日本産ブラック」のカテゴリに興味があるなら間違いなく楽しめると思います。


VULTURE INDUSTRIES ★★ (2009-03-01 07:23:00)

ENSLAVEDのライブメンバーが在籍するプログレブラック。
ARCTURUSやIhsahnのソロが好きな方にお勧め。
有名バンドのライブメンバー在籍のバンドって、何気に質が高いのが多い気がする。


VULTURE INDUSTRIES - The Dystopia Journals - Grim Apparitions ★★★ (2009-03-01 07:22:07)

ベースの深い音色が、聴いていて気持ちの良い曲。
声質が変わって聴こえるほどにメロディに抑揚を付けて歌うヴォーカルも面白いです。


VULTURE INDUSTRIES - The Dystopia Journals - The Benevolent Pawn ★★ (2009-03-01 07:21:18)

宇宙的浮遊感の丁寧な描写はARCTURUSの4thに通じるものも。
やっぱり色々な作品が混じってる気がする。


VULTURE INDUSTRIES - The Dystopia Journals - Blood Don't Flow Streamlined ★★★ (2009-03-01 07:20:20)

Garm風の低音ヴォーカルで早口で歌い上げたり、ヴォーカルはなかなか器用。
これを聴くと、「La Masquerade Infernale」でのGarmの歌い方で少しがなり入れると、Attilaの声にちょっと近くなるんだなぁ…と思えてきます。


VULTURE INDUSTRIES - The Dystopia Journals - Pills of Conformity ★★ (2009-03-01 07:19:27)

SF的宇宙観のケレン味と、曼荼羅的宇宙観の神秘性の両方を持ってる曲。
しかし、ヴォーカルの第一声にはびっくり。あまりにもGarmにそっくりで…ARCTURUSを知っているなら少なからず驚くと思います。


VULTURE INDUSTRIES - The Dystopia Journals ★★ (2009-03-01 07:17:00)

2007年発表の1st。

「ARCTURUSっぽい」と前から評判の彼らですが…そう前置きされても、実際に聴いてみるとかなりの驚きがあるくらい、ARCTURUSソックリのプログレブラックですね(笑)。しかも特定のアルバムじゃなく、SFっぽい情景が垣間見えるキャッチーなリフやキーボードの音色は「The Sham Mirrors」に、気難しい賢者のような低音ノーマル声や全体に漂うリスナーを幻惑するようなムードは「La Masquerade Infernale」に通じるものがあるなど、ARCTURUSが今までにリリースしてきた作品全体から影響を受けたような仕上がりの音なのが面白いです。

…でも、ヴォーカルはGarm風に低音で歌い上げられる時点で歌唱力あると思う上、ブラック声もバリエーション豊かでかなりの実力者だし、曲自体もARCTURUSが3rdリリース後にメンバーを替えず出したアルバム…という嘘が罷り通りそうな程クオリティも高いと思うし、実はかなり凄まじい作品なのかもしれません。ARCTURUSで言う「The Chaos Path」や「Radical Cut」のようなスペシャルな曲に欠けるきらいはあるんですが、単なるフォロワーで片付けられない力作に仕上がっていると思います。

当然、ARCTURUSを知らなくてもプログレメタル好きなら楽しめる質の高さはありますが、やはりARCTURUSの主要な作品を押さえた上で聴くのがお勧め。特にARCTURUSファンにとっては衝撃作だと思います。


HELLVETO ★★ (2009-02-27 21:53:00)

ポーランドの独りペイガン/シンフォブラック。
GRAVELAND、EQUILIBRIUM、ELUVEITIE、PERUNWITなど、ペイガン系の
バンドは幾つか聴きましたが、一番衝撃を受けたのはこのバンドですね。
ペイガン好きなら、マジでこれは聴いておいた方がいいですよ。