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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4101-4200

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ぴずや ★★ (2008-06-06 22:50:00)

先日BURZUMの名を冠するアルバムを発表した日本のメタルサークル。
スタイルはメロデス/エクストリームメタル(と帯に書いてあった)。
未だにバンド/グループとサークルの違いって良く分からないんですけど、
活動領域が商業ベースか自主制作かによって呼び方が変わるんでしょうか。
ともかく、「サークル」の方がぴずやとか埼玉最終兵器とか、MYONMYONとか
変わった名前が多い気がします(笑)。
まあ、バンドの方にも「!.T.O.O.H.!」とかありますが(笑)。
…っていうか、アルバムタイトルにBURZUMとか付けるのは反則でしょう…


ぴずや - Symmetry Burzum - Pholus5150(from Kuiper Belt) ★★★ (2008-06-06 22:49:58)

ヴォーカル入りの曲ですが…全く歌い手に遠慮しない(笑)エクストリームメタルスタイルを貫いてますね。ヴォーカルもヴォーカルで安易にメタリックな歌唱をしたりしないあたり好感が持てます。ギターソロも曲の調和をぶち壊しにするような自慰的速弾きではなく、サビに向けて高揚していく感情を煽るものでセンスあると思います。


ぴずや - Eternal Circle Nine - Night Maze ★★★ (2008-06-06 22:48:59)

このアルバム、個人的には苦手なんですがこの曲は本当に素晴らしい。シンセパートでもリフからメロウさが消えないし、スラッシュビートとトレモロリフの組み合わせのパートがかっこよすぎ。このパート、もっと長ければよかったのに…。正直、この曲にいくまでに飽きちゃってて、2nd買って改めて聴き返すまで魅力に気付かなかったんですよね。これを頭に入れたらアルバムの印象も変わったかも。


ぴずや - Eternal Circle Nine - Bloody Flower Connection ★★ (2008-06-06 22:48:12)

このどこまでも上り詰めていくメロデスリフでの疾走のかっこよさは認めざるを得ない…ですが、混沌がコンセプトの筈なのにシンセが入るとシンセがメロディ、リフがグルーヴにはっきり分かれてしまう、整理されたアレンジなは如何なものかと…。何か混沌を感じさせるような工夫が欲しかった所。


ぴずや - Symmetry Burzum ★★ (2008-06-06 22:46:00)

2008年発表の2ndアルバム。
ゲーム音楽(上海アリス幻樂団)のインストメタル(一曲のみVo入り)でのカヴァーですが…
タイトルには伝説のブラックメタルバンドBURZUMの名前が!!!随分と自信満々ですね(笑)
率直に言うと、帯叩きのメロデス宣言に引かれて買った前作はソロ無しオブリ無し、リフも
シンセが入るパートの多くではメロウさが無くなる、シンセの音色がずっと一緒で単調、
音色自体も好みじゃない上に単旋律パート多すぎ、主・副旋律の絡みも音色が似通ってるので
今一つに聞こえる…と、私の苦手な要素を数え役満レベルで詰め込んだスタイルで、信頼してる
メタルレビューサイトで詳細なレビューが書かれるのを待ってから買えばよかったなぁ…と
後悔していたんですが、レビューサイトでの高評価とBURZUMのネームヴァリューに負け、
今作も購入してみたんですが…
前作で見限らなくて本当に良かった…と思いました。
前述した、前作で苦手だと思った部分が見事に解消されてるんですが…ちょっと信じられない
くらいクオリティ上がってます。まず長いピアノインスト明けの2曲目の冒頭のメロディアスな
ツインリードで「おっ」と思わせるし、その後のシンセメロが主旋律を担うパートでもシンセが
メロ、リフがグルーヴにキッチリ分かれてしまっているように感じた前作とは違い、リフが
ちゃんとメロディ面でも貢献するようになっていて、リフとシンセの距離が近付いたことで、
よりかっこいいアンサンブルが実現されてると思います。
しかもシンセの音色もトランス系一辺倒だった前作と違い、ムーグ風やハモンド風など多彩な
音色を取り入れ、聴き手を飽きさせない工夫が成されてるのは良いですね。
一方で音質のヘヴィさやパッと聴いての音像のかっこよさなど、前作で良かった部分は
しっかりと引き継いでいるのも嬉しい所。2曲目ではトランシーな疾走をバンドサウンドっぽい
音色の打ち込みでやっている(ように聞こえる)という二重に回りくどい事をしてたり、
7曲目では普通にエクストリームメタルの音にポップスのヴォーカルを入れたりなど、実験的な
部分も興味深く聴けました。前作は2、3曲聴いたら飽きちゃってたんですが、今作は32分が
あっという間で、聴き終わった後にもう一度最初から聴きたいと思える出来でした。
これで700円強とか安すぎだし…ゴチになりました(笑)
ただ、エクストリームメタルを目指しながら、打ち込みの利点を活かしてよりエクストリームに
するような発想のアレンジ(例えば、人間には無理な速度や持続時間のツーバスやブラストとか)
が無い辺り、どうもゲーム音楽ファンとの距離を考えて聴きやすくしてる感が
なきにしもあらず。個人的には遠慮しないでガンガンやっちゃって欲しいです。
それとアルバムタイトルにBURZUM、1曲目のピアノインストにOPETHの曲名を付けて
おきながら、ディプレッシブ/アンビエント・ブラックやプログレデスの要素が無いのは
どうなんでしょう(苦笑)。アルバムの完成度自体は文句無いんですが、これは流石に
羊頭狗肉というほかないのでは…。ぶっちゃけBURZUMって書いてなかったら買わなかったと
思うし(笑)。ゲーム音楽の鬱ブラックアレンジなんて聴いた事無いし、やって欲しかったです。


IHSAHN - angL - Unhealer ★★★ (2008-06-03 19:19:12)

OPETHのMikaelがリードヴォーカルを取る曲。
クリーンヴォーカルパートでは彼の官能的な歌唱のお陰で、高貴なOPETHっていう感じに聞こえます(笑)。デスヴォイスでの掛け合いパートも、発声の仕方が全く違う二人なので実に映えてますね。かっこいいです。


IHSAHN - angL ★★★ (2008-06-03 19:10:00)

2008年発表の2nd。
「Unhealer」にはなんとOPETHのMikaelがリードヴォーカルで参加してます!

路線的には前作同様、Ihsahnらしい品格に満ちたメロディをたっぷりと鏤めた、シンフォ&プログレッシブなブラックメタルですね。ソロ1stやPECCTATUMの3rdなど、EMPEROR4th以降のIhsahn主導の作品って、フレーズを複雑に組み合わせて世界観を構築する傾向が強いように思いますが、今回の作品はその傾向が今までよりも更に強まったように思います。

ただ漫然とトレモロや刻みリフを弾いてみました、アルペジオを入れてみましたみたいな箇所が一枚を通じても殆ど見られず、どの音にも必然性があって、印象的なフレーズが組み合わさって一つの芸術的な音世界を構築する様は正に圧巻。この人、やっぱり天才・異才の類ですよ…。

個人的にはPECCATUMの3rd等でも感じられた、圧倒的な芸術作品を前にしたときの我を忘れて取り込まれるような感覚がこの作品でも味わえました。バンドサウンドでこういう感動を味合わせてくれる作品ってほんと希少だと思います。また、リフもメロディアスなものが多いですし、ギターソロも多めなのでプログレメタルやブラックメタル好き以外にも、メロデス好きにもお勧め。

メロデスではグルーヴ重視の作風に走るバンドが多いですが、Ihsahnはあくまで構築美を重視してくれるのが良いですね。…非難するつもりはないですが、グルーヴってメタル以外の音楽でも味わえると思うんですよ…その点、こうした構築美とエクストリームな音像の両立はメタル以外には無い魅力ではないでしょうか。

そうした意味で、PECCATUMではアヴァンギャルド/アンビエント、HARDINGROCKではフォーク方面に接近してましたが、Ihsahnってやっぱりメタラーが本質なのかもしれませんね。
ただ、楽器の絡みを聴いているだけで恍惚となれるし、前作よりもクオリティを上げた素晴らしいアルバムだとは思うんですが、「Homecoming」のようなプログレッシブなメタルバラードや大作「The Pain Is Still Mine」を上手く配置し、ドラマティックな構成で聞かせてくれた1stの方が作品全体の流れは良いかもしれません。

とはいっても、十分名盤といえるアルバムだと思いますが。しかし、同時期に発売されたのにもかかわらず、国内ではメディアの盛り上がりはOPETHの方が断然上なのがちょっと悔しいかも(笑)。少なくともメロディセンスや構築美では全く引けを取らないと思いますが…昔のプログレを分かりやすく取り入れてないからでしょうか。
ギターのフレーズも凝りに凝ってるし、バンド雑誌とかにも載ってもいいくらいだと思うんですけど。


ZYKLON - Disintegrate ★★★ (2008-05-26 19:10:00)

2006年発表の3rd。
仏像ジャケが印象的ですが、これSUNN O)))のSOMAが手掛けてたんですね…。

2ndは聴いてないんですが、サイバー/インダストリアルな要素を取り入れたブラックメタルのスタイルで、プロダクションもEMPERORの3rdのものをトレースしたようだった1stと比べるとほとんどデスメタルと化してますね。音質も分離やバランスが良くなり、より直接的に暴虐さを伝えるようになって、その中でSecthdamonの低音咆哮デス、Samothのリフ、Destructhorのリードフレーズ、Trymの豪腕ドラムの4者全てが上手く噛みあい、激烈さを表現してます。

1stよりもブラックらしさは減退しましたが、より狙いが明確になった感じで好きです。
私はこの手の音源は聴いていて激しさが気持ち良さに繋がるかどうかや、演奏、特にリフがかっこいいかどうかを重要視してるんですが、この作品はどちらもかなりのレベルで流石というほかないですね。欲を言えば、ヴォーカルは低音デスと絶叫に専念して欲しかったかな…基本かっこいい声ですが、濁声でほんの少しメロ付けて歌うような所はちょっと微妙かも。
デス化に伴って、サイバー要素もほぼ駆逐されてますが、メロディから感じられる無慈悲さは1stのサイバー要素が醸し出す無機質な世界観と通じる物があるのかもしれません。

ただ…私は日本盤を買ったんですが、帯や解説がちょっとチープな感じなのはご愛嬌としても、対訳が余りにも直訳でバンドへの愛情が全然感じられないのが残念。「Ferocious circle of fiends」を「恐ろしい友達の輪」と訳してたり全く意味不明な所もあるし…。この人、COFのNymphetamineの対訳もやってましたが、全然ヴァンピリックでゴシックな世界観を表現できてなかったし、ブラックの対訳は向いてないんじゃないでしょうか。Faustの思想に影響された歌詞を、分かりやすく、かつそれらしく訳せる人材を使って欲しかったです。

とはいえ、音は一級品なのでエクストリームメタル好きなら買いのアルバムだと思います。


LURKER OF CHALICE - Lurker of Chalice - Vortex Chalice ★★★ (2008-05-24 20:46:53)

この曲はベースの音色が特に良いですね。地獄の血の池が泡立っているかのような音。メロディはどこか清浄さも感じられる気がするんですが、それが逆にこの世の物ではないような感覚を際立たせてますね。


LURKER OF CHALICE - Lurker of Chalice - Paramnesia ★★ (2008-05-24 20:44:58)

よくもまあアコギをこれだけ不気味に鳴らせるなぁ…と、変に感心したくなる曲(笑)。冥界の死体置き場にでも連れてこられたような気分。ラストのメロディアスな部分、気味悪すぎて癒されます。


LURKER OF CHALICE - Lurker of Chalice - Piercing Where They Might ★★★ (2008-05-24 20:42:50)

LEVIATHANでもかなり音響に気を使った音作りが成されていましたが、こっちでは更にリフの音色へのこだわりが伝わってきますね。ギターの音というよりも、昏い森の中に響く人面樹の叫び声に聞こえる。


ETHER - HAPPY - HANDS(REMIX VER.) ★★ (2008-05-19 21:53:51)

以前のシングル曲のピアノバラードアレンジ。
音数が少なくなり、ヴォーカルの声の良さを堪能出来るアレンジに。…ビブラートって、普通は音を豊かに響かせる為に用いるんですけど、この人の場合それだけでなく歌を更に感情的なものにしているように思います。上手いだけでは決してないって感じ。ちなみに、こっちのアレンジでもRevoさん風ハモりは入ってます(笑)


ETHER - HAPPY - HAPPY (2008-05-19 21:49:32)

おそらくETHER史上最もポップな曲。
ガールズバンドが高校の文化祭ライブのラストの締めにカヴァーしても合いそうな感じ。打ちこみっぽいですが、ドラムを始めとして各パートに見せ場もあるし。


LURKER OF CHALICE - Lurker of Chalice ★★★ (2008-05-18 20:15:00)

LEVIATHANのWrestによる別プロジェクトの2005年発表の1st。
2008年にSouthern Lordよりボーナストラック入りデジパック盤が再発。

LEVIATHANと比較すると、こちらの方はドローン/ドゥーム/ダークアンビエント/ノイズ色が強く、情景を描写するのにSEも多用するタイプといえますが、スタイル以上に異なるのは聴いていて受ける感触。

ギターやドラム等バンドの音が、怨霊の呻き声や異界の血や膿の臭いが漂うような生温い空気、闇の中に響く足音などバンドサウンド以外の「何か」に聴こえるような箇所が多く、LEVIATHANと比べると絶叫ヴォーカルやブラストビートなどエクストリームメタル的な魅力は控え目な代わりに、より情景描写に重きを置いてる感じです。

元々LEVIATHAN自体が単なる鬱だけではなく、心霊的、異界的、病的だったりと異形の感性が感じられるブラックをやっていたと思いますが、その異形性により焦点を絞った音と言えるように思います。不健康にも程がある!!と突っ込みたくなるような世界観(笑)。

NACHTMYSTIUMやXASTHURなど、この界隈のアメリカのブラックって抽象的な音像で世界観を構築する傾向が強いですが、その音像の中に蠢く「異形の何か」を感じさせる音作りにおいては、このWrestが頭一つ抜けているのではないでしょうか。

上記の2バンドは日本盤が発売され、XASTHURに至ってはEAT誌にインタビューが載るという快挙を成し遂げてますが、Wrest関連ももっと注目されて欲しいですね。XASTHURが受け入れられるならこの不気味で、健全からは程遠い音も行けると思うので…


KHLYST - Chaos Is My Name ★★ (2008-05-14 19:17:00)

2006年発表の1st。
メンバー3人のうち2人がKHANATEに在籍、もう一人もSUNN O)))に参加した
経歴を持っていることから期待される通りのドローン/ダークアンビエント。
ドローンパートは引き摺るというよりも引き絞るという方が正しいような独特の歪みの
ギターにより、ぶっ壊れた機械がランダムで音階を発しているような奇妙なメロディを
奏でた上に、Runhildの発狂ヴォーカルが乗るスタイル。KHANATEの日本盤ボーナス
ディスクに付いていたインプロヴィゼーションを更に発展させたような作風と言えるかも。
Runnhildのヴォーカルは、ブラック的な高音絶叫ですが声をひっくり返したり喘いだり
狂気の表現はかなり巧み。女性である事を上手く活かした表現力があると思います。
っていうか、この声…御伽噺に出てくる鬼婆とか夜叉とかそのもののイメージなんですが(笑)
LEVIATHANの2ndのジャケの怪物が歌ってそう。人肉とか好きそう。
ダークアンビエントパートは、真夜中に廃寺の境内で瞑想をしているかのような、物陰に
明らかに何かが潜んでいそうな気配があって、普通の人なら一発で引きそうなくらい
不気味な雰囲気が濃いです。やっぱりKHANATEのメンバーが絡んでいるだけあって、
音の広がりは気持ち良い。この気持ち悪い雰囲気が心地良く感じられるんですよね。
ただ、内容自体は良いんですが、演奏時間36分は短すぎると思う…1曲目なんか
始まったと思ったらすぐ終わっちゃうし。もう少し長くても良かったと思います。
ドローンにしろダークアンビエントにしろ、どこか妖怪的な雰囲気が感じられる作品。
ドローンパートは妖怪が実際に妖怪が出てきた感じ、アンビエントパートは物陰に
潜んでいる感じである意味「妖怪へヴィメタル」です(笑)。
という訳で、陰陽座好きにもお勧め…とか書いたら、誰か真に受けて買ってくれるかな(笑)
ぶっちゃけ、ジャンルは違えど最近の陰陽座よりもよっぽど異形で妖怪的だと思う…


MORBID ANGEL - Gateways to Annihilation ★★★ (2008-05-12 22:15:00)

疾走を軸とした展開ではなかったりインスト明けの2曲目が全然メロくない無愛想な曲だからなのか、中古で多く見かけたり(ぶっちゃけ、私は中古600円くらいで買いました)彼らのベスト作品に挙げる人が少なかったり、いまひとつ世間での評価が芳しくないように思われる作品…ですが、私的にはかなりの名盤。

スピードを敢えて押さえた作風は、威厳たっぷりの禍々しさを見せ付け、地獄で仏ならぬ地獄で閻魔とサタンに同時に遭遇したかのような感覚。Treyの感性が遺憾なく発揮されたリフ、Peteの激速ツーバス、敢えて曇ったようなギターのプロダクションなどが絡みあって出来る世界観は、単なる表面的な重さや速さだけではないおぞましさがあるように思います。「H」はその個性を更に発展させた形とも言えますが、インストやドラムチェックを挟んでた「H」と比べると、世界観の描写が一貫している分こっちの方が好きかもしれません。

…これを聴いて私が思い知らされたのは、「(真性)デスとメロデスの違いは単にメロディの多寡によって決まるものではない」という事。「Ageless, Still I Am」なんて全体的にかなりメロディアスですが、明らかにメロデスとは雰囲気が違いますよね。メロディがメロデスのような「泣き」「哀愁」に全く向かっていかず、只管に禍々しくて邪悪。リフが意志を持って蠢いた結果、それがメロディに聴こえるような感じ。こういう恐ろしさを感じさせるリフ捌きだけでも帝王と呼ばれる資格は十分にあると思いますが、それを際立たせる他パートの構成やプロダクションのセンスもあるんだから、もう向かう所敵無しでしょう。

どうでもいい事ですが…Treyってアニメとか割とオタクっぽい趣味にも理解がある事で有名ですが、昔のインタビューを読んだらそれらを好きな理由として「ハッピーな力があるから(大意)」みたいに言っていたのが意外でしたね…。これだけ邪悪な曲を書く人だし「(オタク系のアニメには)人を成長させない要素や社会と向き合わない事を良しとする要素が含まれていて、アノミーを生み出す可能性を高めるから」みたいな理由かと思った(笑)。
楽曲の邪悪さとは裏腹に、実生活では実はポジティブで良い人なんだったりして…(笑)。


MAPLE LEAF - 硝子鏡の夢 - 硝子鏡の夢 ★★★ (2008-05-09 22:00:07)

ソロ名義ではメジャー初となるシングル曲。
タイアップのゲームはやってないんですが、多分子育てのゲームだったと思います。だからなのか、母親の娘への思いのような、温かい思いが伝わってくる曲に仕上がってますね。…霜月さんって、子供出来たらめっちゃ愛情注いで育てそうなイメージがあります(笑)そんな感じの声だし(笑)


NACHTMYSTIUM - Demise ★★ (2008-05-07 18:54:00)

2004年発表の2nd。
2008年に3rdと共にCandlelightより再発されました。
このバンド、私は1stと3rdを先に聴いていたんですが、オーソドックスなプリブラスタイルを貫いていた1stとも、サイケデリックで独特の路線にシフトした3rdとも異なる音ですね。

BURZUMの4thやNARGAROTHを思わせる、金属質なギターの歪みを強調したサウンド。…物理的には今までの三枚の中で一番聴きづらい(高音ノイズが耳にキツい)音なんですが、NARGAROTH等と同様、聴いているうちに気持ち良くなってくるんですよね…(笑)

ミディアムを中心に、リフの凄みで押していく作風もNARGAROTHに通じる物があると思います。ヴォーカルは、正体の見えなさが恐怖を誘う3rdとは異なり、生々しい悲痛さが伝わる絶叫。3rdのミックスも好きだけど、こんな声が出せるのにもったいないような気も…。ラストの曲はドローンにも通じるサウンドで、音響を重視した音は以降への伏線と言えるかも。

私は彼らの3rdに最近ハマっていて、あの作品は大名盤だと思うようになったんですが、これを聴いてさらに彼らの音楽が好きになりましたね。1stも2ndも、その路線で評判を集められる質があるにもかかわらず、同じところに留まらず、しかも結果を出しているのが凄いです。


DRUDKH - Estrangement ★★ (2008-05-06 18:07:00)

2007年発表の6th。
私はこれしか持ってないですけど、02年結成でもう6作目になるんですね…。VINTERRIKETやSTRIBORG程ではないですが、結構多作。

音楽を聴いていると、音楽を聴いていることを一瞬忘れて、その音に込められた情景に対峙しているような気持ちになる事ってありますよね。そういう感覚って、VINTERRIKETやXASTHURなどのアトモスフェリックなバンドや、近年のULVERやMANESのような前衛的なバンド、プリミティブ系全般のような陶酔感志向の強いバンドなどに顕著ですが、このバンドはメロディを丁寧に折り合わせてそういう感覚を味あわせてくれます。

トレモロリフやアコギ、剰え長いギターソロまで入ったサウンドで、そこに込められたメロディは実に繊細。この前に「Anti-Urban」というタイトルのEPを出したり、自然の情景をアートワークに用いたりしてる事からも分かる通り、聴いていると雄大な自然を前にした哀しみのようなものが感じられる作品。丁寧にメロディを紡ぎ合わせて情景を描く作風は、MOURNFUL CONGREGATION辺りにも通じるかもしれません。情景描写に徹する為なら暫くヴォーカルが出てこなくなったりするのも一緒(笑)。

ただ、描写が丁寧なのはサウンドに入り込めなければ冗長に感じる(36分の作品なのに10分越えが3曲)かもしれません。メロディもキャッチーでインパクトがあるという訳ではないですし、私も最初聴いた時は正直微妙だと思いました。でも、何度か聴くうちに彼らの描く情景の美しさに気が付いて、良い作品だと思うように。

感性が合えば、末永く付き合える作品になると思います。


ANGELIQUE - 翼 - 薔薇迷宮 ★★★ (2008-05-05 22:27:31)

…ヘヴィな音といい、「アンドロギニュス」「シゾフレニア」「蠱惑の花」という単語の選び方といい、歌詞の結びをポジティブなものにしている事を除いたら何が犬神と違うのか…って感じの曲。メロディ、一部サザンの「エロティカ・セブン」を連想させる所があるんですけど…でもそこが好き。


ANGELIQUE - 翼 - 翼 ★★ (2008-05-05 22:26:41)

途中まではかなりポップな音像なのに、ラストハードロックアーティストの血が騒いでしまったかのようにツーバス連打するのはなんだか微笑ましいです(笑)


ANGELIQUE ★★ (2008-05-05 22:25:00)

乙女ゲームのタイトルみたいなバンド名ですが、犬神サーカス団の変名プロジェクト。
こないだデビューシングル出しましたが、凶子さんのゴスロリジャケが普通に可愛いです(笑)


ANGELIQUE - 翼 ★★ (2008-05-05 22:24:00)

2008年発表のデビュー(?)シングル。
インタビューなどでも犬神での路線よりももっとポップで一般的なものを目指すと
言っていた通り、犬神でのおどろおどろしい雰囲気や感情の篭もった語りなどは
ここでは排され、キャッチーで普遍的なロックを展開してます。やはり彼らの根は
ハードロックがあるのか、ポップであっても演奏に妥協が感じられないのが良いですね。
…でも、彼等が本当にこのプロジェクトで一般受けを狙ってるのかはかなり疑問が
残るんですけど…。白塗りメイクを落としたといっても今度はゴス/V系な衣装を
身に纏ってるし、演奏にはハードロックバンドの矜持が感じられるし…。
本人達の真意がどうであれ、私的にはポップな曲を作ることをメタ的に楽しんだり、
ファンの間で巻き起こるであろう賛否両論を面白がってるように思えるんですが…。
ただ、せっかくポップな路線をやるなら、もっと歌メロの扇情度は上げて欲しかったです。
犬神特有のどろどろした世界観を薄めた分、歌メロという普遍的な要素の魅力でそこを
埋めて欲しかったというか…。正直、これより歌メロが良い曲はチャート上にも
沢山あると思うので…。まあ悪くはないし演奏がかっこいいので良いですけどね。
犬神のメンバーがその演奏力や作曲力を利用して普遍的な魅力の曲をやるという
コンセプト自体は共感するし、面白いと思います。でも、こういう路線なら次は
いきものがかりやZARDを倒せる位のレベルの歌メロが欲しい所。


RED HARVEST - New World Rage Music - Move or Be Moved (Preview) (2008-05-04 21:35:34)

テクノ/インダストリアル寄りのインスト作品ですが…こういう曲でもどこかメタル由来のブルータリティが感じられますね。メタラーの感性で作ったテクノという感じの曲。


RED HARVEST - New World Rage Music - Ad Noctum ★★★ (2008-05-04 21:34:46)

凄い…ZYKLONにも比肩しうる、圧倒的なブルータリティ。
ヴォーカルにハードコアっぽいエモーショナルさ、野蛮さが感じられるのがZYKLONとは大きな違いですね。


RED HARVEST - New World Rage Music - Terrorsonic Zoidiac ★★ (2008-05-04 21:34:06)

インダストリアル要素の強い曲ですが…ギターノイズも、激烈なリズムトラックも、エフェクト掛けたヴォーカルも全てが耳に優しくない(笑)。なんか事故に巻き込まれたような気分(笑)。でもかっこいいです。


RED HARVEST - New World Rage Music - Absolut Dunkel: Heit ★★ (2008-05-04 21:33:23)

「Cold Dark Matter」収録曲のライブ盤。音質はかなりクリア。
…こういう曲って、客がどういうノリで楽しんでるのか気になりますね…。ダンサブルな箇所とヘドバンできそうな箇所が共存してます。


RED HARVEST - New World Rage Music - Final Scorn ★★ (2008-05-04 21:32:41)

Maniacがヴォーカルとしてゲスト参加。GDOWで聴けたような語りや、エフェクトかけた絶叫で貢献してます。曲自体はドラムンベースっぽい箇所があったり、リミックス的な手法で作られてる感じですが…やっぱり激烈で、メタラーのメタラーによるリミックス曲と言う趣き。


RED HARVEST - New World Rage Music - Pity the Bastard ★★★ (2008-05-04 21:31:54)

ギターリフに空間的な処理が施されている所とかもあって、アレンジは凝ってるんですが…この曲の場合、その凝り具合が全て、体感速度ならぬ「体感野蛮度」のようなものに転化されている感じがします。マッチョどころか、どんな筋肉男も歯が立たない機会兵士にぶっ殺される感じ。


ETHER - ETERNAL BLUE - DOLL ★★ (2008-05-03 00:36:47)

特殊な力を持つが故の軋轢や苦悩…小さい頃からFFやドラクエのRPGで育ってきた世代としては感情移入しやすいテーマですね(笑)。メロ自体もRPGに使われそうな幻想的な感じで歌詞の雰囲気と合ってると思います。


ETHER - ETERNAL BLUE - HARLOT ★★★ (2008-05-03 00:32:32)

このギターの音色…狙ってやってるんでしょうか。音自体はチープな感じが否めないんですが、映像に入るノイズのような視覚的効果も伴っていて、ダークな曲調に彩りを与えてるんですよね。
また、ヴォーカルはアルバム中でも渾身のパフォーマンスを聞かせてくれてると思います。「哀愁」を通り越して、「希求」のような感情が伝わってくる歌声。


ETHER - ETERNAL BLUE - CHAIN ★★★ (2008-05-03 00:28:59)

やっぱりETHERの曲ってV系の影響が強い気がする。とりわけこの曲は「heavenly」の頃のラルクの疾走曲の趣があるように思います。「CURELESS」辺りの曲をETHER流儀のシンフォ/ゴシック/コンセプチュアルな世界観でビルドアップした感じ。


ムック - 志恩 - ファズ (2008-05-02 18:16:26)

「東京 コイントス ダイブ」…ムックがこんな微っ妙~な歌詞を書いてしまうとは…ファズ掛かってるのは達瑯さんの作詞センスじゃないのかなぁ…ああ、「ママ」「幸せの執着」を書いた頃の反骨心は何処へ…。でも、曲がかっこいいので駄作と切り捨てられないのが悔しい。


ETHER - COPPELIA - CAGE AUX POUPEES ★★★ (2008-05-02 18:08:51)

タイトルは仏語で「人形の檻」。
1曲目同様、待ってましたのシンフォニックに疾走するゴシックチューン。サビよりもBメロの扇情度がヤバい!!こういうゴシック疾走って、創作における狂気表現とは良く合いますよね。SOUND HORIZONのArkとかも然り。


ETHER - HEART - 雪の檻 ★★★ (2008-05-02 18:00:01)

なんか、前作(Coppelia)と比べると音作りが随分と垢抜けた感じがするんですけど…でもメロディの煽情度の高さや、V系/ゴシック掛かったダークさもちょっと感じられる世界観などの長所は変わってないのが嬉しいですね。これ聴いて、次のアルバムが凄く楽しみになりました。


ETHER - COPPELIA - 涙雨の惑い ★★ (2008-05-02 17:56:03)

こういうバラード曲でもしっかり聴かせられるだけのメロディ・ヴォーカルの声質の魅力があるのは流石。なんですけど、音のバランスが悪く、他の曲が気持ち良く聴ける音量だとヴォーカルが大きすぎて耳が痛いのがマイナス。いくらエモーショナルで声質が良くても、少し辛いものがあるかも。


ETHER - HANDS - HANDS ★★ (2008-05-02 17:52:51)

世間で言う所の「桜系」にも通じる雰囲気の、ポップで、押し売りにならない程度のポジティブさが感じられる曲。…でも曲自体は良いんですけど、サビのハモりがRevoさん(SOUND HORIZON)そっくりの微妙な男ヴォーカルなのがちょっと…。まあ暑苦しいハイトーンよりは良いですけど…。


VRAIN - RENDEZ BLUE - 熊ん蜂の飛行~FLIGHT OF THE BUMBLEBEE~ ★★★ (2008-05-01 23:22:34)

有名なクラシック曲のカヴァー。
あの忙しないフレーズをど迫力のバンドサウンドで再現してかっこよくならない訳が無い!!脳味噌引っ掻き回される…どころかブッ掻き回されます(意味不明)。


VRAIN - RENDEZ BLUE - MOONLIGHT RENDEZVOUS ★★★ (2008-05-01 23:21:36)

何気にアルバム中一番好きな曲だったりします。
ちょっとジャズっぽいお洒落な雰囲気が感じられる曲ですが、キーボードと絡むギターの音色が凄くいい。フレーズやアンサンブルだけでなく、音色にまでしっかりと配慮が行き届いてるアレンジ能力の高さが窺えますね。


VRAIN - RENDEZ BLUE - SOARING REFRAIN ★★★ (2008-05-01 23:20:49)

このバンドって本当にメタルが好きなんでしょうね…。
キーボードが目立つフレーズを弾いている時や歌メロが前に出てる時でさえ、ギターが単調な刻みリフで援護に回ったりという事が無く、しっかりと存在感のあるフレーズを入れるバトル上等なアンサンブル。やっぱりメタルのアンサンブルはこうでないと!


VRAIN - RENDEZ BLUE - RISE ★★★ (2008-05-01 23:20:01)

オープニングからいきなりの離陸→飛翔でめっちゃ痺れる。
一旦飛び出したらラストまでテンションが落ちず飛翔しっ放し。ラストテンポ落とす所まで聴くと、曲を聴いただけなのに何かをやり遂げたような充実感(笑)。ただ、欲を言えばコーラスはもっと力強いほうが良かったなぁ。


VRAIN - RENDEZ BLUE ★★ (2008-05-01 23:18:00)

2007年発表の1st。
まずメンバーの宇宙船の乗組員と陰陽師を混ぜたような奇抜な格好に目が行きますが…
確かに、メタルをベースにサイバーなトランス風シンセや日本人らしいポップな歌メロを
混ぜたスタイルは、この奇抜極まりない格好に通じる物があるのかもしれませんね…。
自分達のスタイルをしっかりと持っていながら、リフやアンサンブルなどメタルとしての
根本的な魅力にも全く妥協は無く、クオリティの高い非常にかっこいいサウンドだと思います。
そのスタイルの中でも疾走するキャッチーな曲だけでなく、バラードを始めジャズっぽい
雰囲気の曲やクラシック曲のど迫力のカヴァーなんかもあったりして、アルバム一枚を通して
リスナーの興味を反らさせないバラエティに富んだ作品に仕上がってるのも良いですね。
ヴォーカルはアニソンっぽいと言われてるようですが…媚びた雰囲気は無く、しっかり
メタルのヴォーカリストしてると思います。低音で歌ってるときの黒猫さんに近い声質かも。
歌い方というより、一部の曲の歌メロがアニソンっぽいと言えるかもしれません。
私的にはアニソン的でも何でも歌メロをクサくするのは大歓迎。むしろもっとクサくして欲しい位です。
ただ、持ち上げて落とすわけじゃないですが、幾つか気になる点も…。
音質はダイナミックなのはいいんですが、普通に音割れしてるっぽいところがあったり、
ヴォーカルが膜が掛かったようでダイレクトに伝わってこなかったりするのが少しマイナス。
もっと良いマイクを使って欲しいです。あと歌詞は正直イマイチ…熱いのに何を訴えたいのか
伝わってこず、熱さが空回りしてしまってる印象。個人的にはかなり苦手なタイプの歌詞かも…。
とは言え、全体のクオリティは高いと思います。
X同様、キャッチーさが高いのでメタルファン以外にも受け入れられるのではないでしょうか。
…っていうか、聴いてて、X大好きでしょ?って思うところが結構あったりします(笑)


ムック - 志恩 - フライト -Album ver.- (2008-05-01 02:38:19)

う~ん…どうしてもこの曲にはポジティブな感情を作れないかも…
感情豊かなヴォーカルやアレンジ力の高さを除いたら、「青き春」で批判してるようなバンドと何が違うのか…。「七五三みたいになっちゃって」という歌詞も、最近の技巧に走りすぎな歌詞を思うと皮肉に聞こえて、笑えるやら哀しいやら…。


ETHER - COPPELIA - 歪む影 ★★★ (2008-05-01 02:29:34)

これも前作の1曲目に負けないくらい素晴らしい名曲。
ゴシックな世界観のストーリーが、このメロディと疾走に乗せて一気に動き出していくのが感じられる…ほんとにこのユニット、キラーチューンでの爆発力にかけては右に出るものがいないんじゃないかと思いますね。でもそれだけに、2ndも3rdも1曲目ばっかりリピートしてしまう…。他の曲も悪くないんですけど、これのインパクトが余りにも強いので…。


ETHER - ETERNAL BLUE - 邂逅する世界~SANCTUS~ ★★★ (2008-05-01 02:20:22)

最高級のゴシック/V系寄りのクサメロを纏って、クラシカルに疾走するドラマティックな曲…と言うのは簡単ですが、このメロディが疾走に乗ったのを聴いた時の高揚感はとても言葉なんかでは…!!今すぐにクサメロを愛する全ての人の頭にこの曲を響かせ、そして悶絶させたい…其の位メロディが素晴らしい。


ETHER - HEART - 邂逅する世界~SANCTUS~(PIANO ARRANGE) ★★ (2008-05-01 02:14:31)

2ndの神曲「邂逅する世界~Sanctus~」をピアノバラードにアレンジ。こっちのアレンジだと、哀愁が漂いすぎててどうも悲劇的な結末しか浮かんで来ないんですが…邂逅できなかった世界っていう感じがします(笑)。


ETHER - HEART - HEART ★★ (2008-05-01 02:10:14)

「雪の檻」ではなくこっちがタイトル曲なのが象徴的ですね…
ヤケクソなスラッシュビート+病み病みな語り+不穏なアルペジオ+ツーバス→メロディアスなサビな曲。このユニットがこんなにメタル志向だとは思わなかった…。構成的にはRaphaelの「人間不信」を思わせる曲。ただサビが浮いてる気がするのと、私は語りよりもクサメロが好きなので★は二つで。


COLDWORLD ★★ (2008-05-01 02:06:00)

ドイツのコールド/アンビエントブラック。
NOCTERNITY、ex-LUNAR AURORAのAndreasの主催するレーベルであるCold Dimensions
から1stを出してます。Cold Dimensions、業務再開したんですね…良かった。
最近VINTERRIKETが結構注目されてますが、強力なライバルが出現してしまったのかも…。


COLDWORLD - Melancholie² - Hymn to Eternal Frost ★★★ (2008-05-01 02:05:34)

サウンドスケープの美しさも然る事ながら、メロディ自体が凄く美しい。
身を切るような哀しみが感じられます…。


COLDWORLD - Melancholie² - Red Snow ★★★ (2008-05-01 02:04:45)

このノイズ質とメロディ質が半ば分離しかけてるようなギターの音質、凄く良いなぁ…。キーボードと溶け合って引き込まれる…というか吸い込まれます。疾走パートも走馬灯が駆け巡っているみたい。寝たら凍死するかも(笑)。


COLDWORLD - Melancholie² - Tortured by Solitude ★★★ (2008-05-01 02:03:55)

「孤独に苦しめられて」というタイトルですが…どう聴いても、友達がいないとか言うレベルの孤独じゃないですね、これ(笑)。全く日の光の届かない岩戸の中で、氷の中に閉じ込められて意識だけ永久に残る…という拷問を受けてるみたいな。


COLDWORLD - Melancholie² - Dream of a Dead Sun ★★★ (2008-05-01 02:02:50)

いきなりアトモスフェリックなキーに包まれるのではなく、電子音を絡めて始まるオープニングが期待を煽りますね…いかにも空間演出が上手そうで(笑)。そしてその期待を裏切らない質の高さ。この曲の普通声のコーラス、LUNAR AURORAにも通じる神秘性があっていいですね。出来れば他の曲にもこういうコーラスいれて欲しかったなぁ。


COLDWORLD - Melancholie² ★★★ (2008-05-01 02:00:00)

2008発表の1st。
タイトルの「2」は本当は2乗みたいな表記です。

一言で言うなら、XASTHURやVINTERRIKETの良いとこ取りをしたサウンド。シンセがバンドサウンドを包み込む、アンビエント寄りの音像や寒々しい情景を描写するメロディはVINTERRIKETにかなり近いですが、こっちの方が疾走も多くバンドの音が強めで、トレモロリフの存在感がしっかり有るので、VINTERRIKETの音楽性はアンビエントに寄り過ぎててちょっと…という人でも気に入るんじゃないかと思います。VINTERRIKETがアルバムを通して一つの情景を見せる傾向があるのに対し、このバンドは寒々しい情景は保ちつつも、曲毎に表情を変えながらアルバムを構築するのも異なるポイントですね。

また、このバンドはレーベル「Cold Dimensions」に所属しているだけあって、空間・音響の演出力が高いのも大きな魅力だと思います。時に奥行きを感じさせ、時にシンセの音色と溶け合いながら情景を演出し、時に歪みを弱めてトレモロを前に出す、ギターのノイズ質の使い方が実に上手い。基本的にはシャーシャー系の、高音域強調系のキツめの歪みなんですが、シンセが上手く包み込んでるせいでそれ程耳に痛くなく、むしろ気持ち良いくらいなのが良いですね。

私はレーベルに惹かれて買いましたが、これはかなり良質の物件ですよ。1stにして、今のXASTHURやVINTERRRIKETに負けない魅力が具わってると思います。コールド/ディプレッシブ系はブラックでも人気の高いサブジャンルですし、これから話題になってもおかしくないバンドなんじゃないかと思います。


ETHER ★★ (2008-05-01 01:58:00)

日本のシンフォ/ゴシック/ポップスユニット。
ASRIELやALI PROJECTと基本的には同質のサウンドとも言えますが、先日リリースされたEP
「Heart」では普通にヘヴィなリフやスラッシュビートを使っていて驚きました。
最近のポップスって結構メタル寄りのものが多いですよね。


ETHER - ETERNAL BLUE ★★ (2008-05-01 01:57:00)

2007年発表の2nd。
このユニットも、最近メジャーデビューしたASRIEL等と同様、ゴシック寄りの世界観を
演出しながらも歌を重視した作風をやってますね。ASRIELやALI PROJECT等のメジャー
クラスと比べると音質やアレンジに少し物足りなさがありますが、1曲目のサビのクサメロ&
疾走のもたらす高揚感など、ここぞという時の爆発力では勝るとも劣りません。
ヴォーカルの、ちょっと泣きの入った感じの、清楚に伸びる声質も大きな魅力だと思います。
…この人の声って、どこか歌う事への真摯さみたいなものが感じられて好きなんですよね。
また、アルバム一枚で一つのストーリーを構成する、コンセプチュアルな世界観も魅力的。
超大雑把に言えば、分断された世界に住む二人の主人公が出逢うまでの物語…みたいな感じで、
世界観の設定などはかなり凝ってて、壮大。
なのに6曲しかないので、オープニング、主人公1の境遇、主人公2の境遇、主人公1の物語、
主人公2の物語、邂逅と結末…みたいな感じでストーリーの進行が恐ろしく早いです(笑)
小説を読んでいるというよりも、物語の名場面をスクラップしたものを読んでいるような気分。
それだけに、捨て曲や不要な場面みたいなものが無く、個人的には3rdよりも入り込めました。
あっちは、どうも「STAGE」が浮いているような気がするんですよね…。
全体的にメロディの質が高く、つまらない曲とかはないですが私的には一曲目に尽きます。
本当に良いメロディは、どんなにキャッチーであっても何度聴いても飽きないという好例。
クサメタラーやマリス辺りのV系ファンならば聴く価値ありですよ。


LEVIATHAN - Massive Conspiracy Against All Life ★★★ (2008-04-28 05:57:00)

2008年発表の3rd。

XASTHUR等と同様、鬱ブラックとして評価されてるみたいですが、LEVIATHANの音楽はブルータルさもあるせいか、鬱や病気だけでなくどこか血腥さも漂ってる感じがしますね。XASTHURが漆黒の闇だったとしたら、こっちは明かりを付けたら実は死体置き場かもしれない…みたいな恐ろしさがあるように思います。

相変わらず、リフの歪め方の上手さは際立ってますね。
メタリックすぎる音になって雰囲気を損なったり、ノイジーながら歪みが耳に痛い音で気が散ったりといった事に決してならない音作りはブラックらしい酩酊感やアングラな魅力満載。リフ自体もまるで生きているかのような、有機的なグロテスクさをも感じさせるようになって更に凄みを増したんじゃないでしょうか。これを聴いて、Wrestは天才だと思いましたね…。はっきり言って、このアルバム、病んでる以前に芸術だと思いますもん。

私がこの作品について一番凄みを感じたのは、「音響とフレーズのバランス感覚」。音響で聴かせるべき所は音響で聴かせ、フレーズで聴かせるべき所はフレーズで聴かせる…そのどちらにも全く妥協をしない作風は本当に素晴らしい。箇所によっては音響を弄る事でそのままフレーズにしているような部分も見受けられるし…その二つをお互いに高めあわせ、一つの芸術に収束させていくという手法においては、ブラック界のみならず、HR/HM全体でもトップレベルにあるんじゃないでしょうか…。

作風はどす黒いしグロテスクですが、私には聴いててWrestの才能が眩しく感じられてしまいました(笑)。不気味なクリーチャーのアートワークも自ら手がける(らしい)Wrestの才能が遺憾なく発揮された力作。今、現代ブラックの名盤10選とかやったらランクインするかもしれません。

最近多くのブラックメタルバンドが日本盤を発売したり、MAYHEMやSATYRICON等が来日したりしてますが、これを聴けば何故ブラックが支持を集め始めているのか理解できると思う…そう言っても過言ではないくらいの作品だと思います。


HURUSOMA ★★ (2008-04-23 22:42:00)

大阪のプリミティブブラック。
HURUSOMAは漢字で書くと「古杣」で、妖怪の名前だそうです。


HURUSOMA - Sombre Iconoclasm - Storm(live) ★★★ (2008-04-23 22:41:58)

「Recorded at Osorezan」だそうですが…わざわざ恐山まで行ってライブレコーディングしたんでしょうか…徹底してますね…。この曲はギターの音色がかっこいいです。台風が来た時こんな感じだった気がするし、本当に嵐って感じの音。土地の霊的なパワーがギターに宿った!?


HURUSOMA - Sombre Iconoclasm - The Shadow ★★★ (2008-04-23 22:41:14)

これは名曲だと思います。
アングライズム放出しまくりのプリミティブ・ブラックから、落語か何かが始まってしまいそうな小粋なアコギパートが挿入され、またプリミティブブラックに変貌と言う展開に驚愕。プリブラパートも独特な雰囲気を纏ってるし、ほんと個性的で素晴らしいです。


HURUSOMA - Sombre Iconoclasm - Grudge -from the Black Forest- ★★★ (2008-04-23 22:40:31)

この曲のイントロのドラムと笛…いかにもって感じですね。
これを聴いて、三角頭巾を被って白装束を着てうらめしやなアレ以外を想像する人っているんでしょうか(笑)


HURUSOMA - Sombre Iconoclasm - The Call of Wood ★★ (2008-04-23 22:39:29)

終わり際のお経のようなSEが効果的で印象的な曲。
欲を言えば、こういう音をもっとバンドサウンドと絡み合わせて欲しかったかも。


HURUSOMA - Sombre Iconoclasm - Shade of Soul ★★ (2008-04-23 22:38:50)

このドラムの金物の音が凄く雰囲気があると思う。
妖怪たちが何かを打ち鳴らしながら百鬼夜行を敢行してる感じ。


HURUSOMA - Sombre Iconoclasm ★★ (2008-04-23 22:37:00)

2006年発表の音源集。
98年の1st「Welcome to Hurusoma World」に6曲を加えた14曲を収録。

妖怪の名前を冠するだけあって、メロディにはどこかMYSTICUMにも通じるオカルティックな神秘性や、日本特有の陰湿さ・陰惨さの篭もった叙情が感じられるプリミティブブラック。
音質も各パートが聴き取れる範囲の適度な荒さだし、ヴォーカルは割れ割れの絶叫だしいかにもな感じですが、お経めいた歌やいかにも幽霊が出てきそうな効果音といったSEを挿入したり、恐山でライブレコーディングされたらしい曲まで入ってたり、ジャケ(首なし地蔵)やバンド名から想起される恐怖感を煽るような雰囲気を醸し出す工夫もかなりなされていて、結構個性的だと思います。

また、所々狂ったようなギターソロが挿入されたり、Sabbatのカヴァー曲ではやけくそな疾走感が感じられたり、意外にもメタリックな魅力を放つパートが多いのも特徴ですね。ただ、こういった要素が音質のアングラさを「得体の知れない、陰湿な恐怖感」ではなく「ダーティなかっこよさ」に繋がってしまってるようにも感じられるので、そこは好みが分かれるところかもしれません。

ジャケからはひたすらに陰湿な作風を想像してたので、良くも悪くも驚きました。何となく、鬱系ブラックよりもメタル全般が好きな人が作ったという印象を個人的には受けた作品。


SINCERITY GREEN - Eternal Place ★★ (2008-04-23 22:34:00)

2007年発表の1stミニ。
公園に黒装束で佇むブックレットのメンバー写真がなんか面白い…(笑)
「黒ソプラノと邪悪な旋律」というキャッチコピーが目を引きますが、黒さ邪悪さ一辺倒ではなく、
邪悪さ・メロウさ・美しさが1:3:4くらいに混じりあったメロディで押す、アトモスフェリックで
意外にポップさも備えたゴシックメタル。ちょっとですがデスヴォイスも入ってたりします。
黒百合姉妹あたりをメタルにした感じというと近いでしょうか。因みに1曲目(イタリア語)以外は英詩。
ギターの音圧は控え目で、所々印象的なフレーズを入れつつも基本的に裏方で支えてる感じで、全体を
キーボードが包んでいる音像が大きな特徴になってますね。この音像、蜃気楼に包まれているような
感覚があって、ゴシックな雰囲気を更に高めていて良い感じ。私はこの手の雰囲気重視のメタルや
ロックでは、ギターの音が主張しすぎで雰囲気を壊しがちにも関わらず印象に残るフレーズが少ないと
いうのが最も興を殺ぐパターンだと思うんですが、このバンドはそういう位置からは遠い所にいると
思います。メンバーの殆どがゴシックメタルを愛好してる事もあり、センスが良いんでしょうね。
このアルバム、某所で買ったらデモと思しきCD-Rも付いて来たんですが、こっちもかなり楽しめる内容。
デモだからか音質は本編よりもぼやけた感じなんですが、その音質が抽象的なムードを醸し出してて
曲に良く合ってるんですよね。しかも1曲目は日本語詞で、メロディの美しさやキャッチーさがより
ダイレクトに楽しめるなかなかの曲。正直言って、本編よりも楽しめたかもしれません。
この日本語詞の曲が良かったので、個人的にはもっと積極的に日本語曲もやってもらいたいですね。


LAMENTED SOULS ★★ (2008-04-20 21:13:00)

BORKNAGARやDIMMU BORGIRを始めとしたバンドにその独特の歌声を吹き込み、
多くのリスナーを魅了したSimenや、CADAVER INC.やAURA NOIR、DHGなどに在籍し
ノルウェーのブラックシーンを支える重要人物であるAppolyonら(ブラック好きには)
豪華メンバーによるドゥームメタルプロジェクト。
彼等の音源集「The Origin of Misery」はARCTURUSのDVD「Shipwrecked in Oslo」と並んで、
Simenの声に魅了されたSimenフリークなら見かけたら是が非でも手に入れておきたい逸品。
やっぱり彼の声は最高ですよ…。


LAMENTED SOULS - The Origins of Misery ★★ (2008-04-20 21:12:00)

2004年発表の音源集。93年から97年にかけての音源を収録。

メンバーはノルウェーのブラック界の大物が集結したって感じですが、音楽性のほうはブラックというよりはドゥームメタル。鬱々と沈んでいくばかりではなく、ロックンロール的な躍動感やグルーブ、かっこよさが感じられたり渋めの泣きメロが結構多くフィーチャーされていたりして、かなりメタルとしては聴きやすい部類だと思います。ヴォーカルもノーマル声で歌い上げてますし。
私はドゥームはフューネラルやドローンの系統が好きなので、正直言うとこういう作風は好みから外れるんですが…それでもこのアルバムは素晴らしいと思います。

なんといっても、ヴォーカリストSimenのパフォーマンスがめちゃくちゃツボ。
高音の良く伸びる気品のある声質で、他のヴォーカリストにはこの声質だけでももう決定的なアドヴァンテージを得てると言えますが、彼はその恵まれた声で歌い上げながらコブシのような微細な音程移動をさせたり、声を荒げるように歪み気味にさせたりシアトリカルに魅せてくれるので聴き手としてはもう耳を奪われっぱなしです。気高さと気難しさを両方持った、哲学者を思わせる声。
人によってはこのヴォーカルだけで名盤指定しても良いくらいかと…。

ARCTURUSの「Sideshow Symphony」やBORKNAGARの「The Archaic Course」でも彼の独特のノーマルヴォイスが全編に渡って聴けますが、一番活かされていると思うのはこの作品。上記のバンドやDIMMU BORGIRなどを聴き彼の声に魅せられてしまった方は是非。


HORNA - Envaatnags Eflos Solf Esgantaavne - Kuoleva lupaus ★★★ (2008-04-19 07:18:18)

この曲、音像やヴォーカルはやっぱりプリミティブブラックらしい邪悪さに満ち溢れてるんですが…メロディがどこか前向きな感じのメロウさがあるような気がします。聴いていると浄化されていきそうな感じ。


HORNA - Envaatnags Eflos Solf Esgantaavne - Vihan tie ★★★ (2008-04-19 07:17:29)

一番プリブラとしての魅力を伝えやすい曲を頭に持ってきてますね。
CD掛けて最初の2秒でこんなリフが聴けてしまうのは反則でしょう。しかもサビ(?)では視界が開けるようなメロディ作りもあって更に叙情的に。北欧のメロウさを詰め込んだプリブラの名曲。


HORNA - Envaatnags Eflos Solf Esgantaavne ★★ (2008-04-19 07:15:00)

2005年発表の4th。
SATANIC WARMASTERやSARGEISTのメンバーが絡んでいたり、ジャケや使われているフォントの雰囲気からも想像される通りのメロウでストイックなプリミティブブラック。

CDのプレイボタンを押すといきなり口ずさめるくらいのメロディアスなリフが飛び出してくるし、メロウさの瞬間最大風速でいったらSATANIC WARMASTER以上と言えるかもしれません。音質も荒さを保ちつつ、ノイズが耳にそれほど痛くない歪ませ方で、作風のストイックさとも相まってプリミティブ特有の陶酔感を強く感じさせます。

また、SATANIC WARMASTERと異なる点としては、ペイガン系にも通じる勇壮なメロディが結構フィーチャーされているというのが挙げられます。曲によっては明るめとも言える気も。ヴォーカルは声がひっくり返る寸前みたいな狂犬じみたがなり声で喚きまくり。
ペイガン系の勇壮なメロディの下でも喚きまくりですが…この人、戦闘時には指揮官の命令なんか無視して敵陣に突っ込んでいきそう。それって兵士としてはどうなのよ、って感じです(笑)。

ブラックメタル好きなら棚に陳列されている状態で、ケース横のアルバム名とバンド名とそのフォントを見ただけで、ジャケを直接見なくとも想像が付くような音楽性。この手が好きな方には無論おすすめ。それほど癖の無い音質だと思うので、SxWxの3rdはノイジー過ぎると思う方も気に入るかも。


黒夜葬 ★★ (2008-04-16 19:32:00)

国産シンフォニック・ゴシック。
…こういうメタルとトランスを両方演っているようなアーティストは
HR/HMと非HR/HMのどっちに分類すればいいんだろう…。
トランス系の曲にもゴス的な美意識が感じられるので、HR/HMにしておきましたが…。


黒夜葬 - ∵Ga[Я]deN∵ ★★ (2008-04-16 19:28:00)

2007年発表の2nd。
デビューミニはオリジナルでしたが、今作や前作はゲーム音楽(上海アリス幻楽団)のカヴァー。
…黒夜葬お前もか(笑)。いや、プラスに作用してると思うし別にいいですけどね。
デビューミニではテクノビートにチェンバロやストリングスなど、クサメタラー御用達のキーを
濃厚に絡めたスタイルで、アーティスト名やコンセプト、アートワークなどからはゴスに傾倒しすぎて
リストカットとかしてそうな女の子が演ってるみたいなイメージがあったんですけど(笑)、どうやら
本性はメタラーだったようですね。
曲名も「Master of Puppet」「Paradise Lost」とかあからさまにメタルを意識するようになってるし、
音もクラシカルなキーボードを残しつつ強靭なリフとリズムで攻め立てるようになり、曲によっては
完全にメタルといってもいいと思います。テクノビートが導入された曲も相変わらずありますが。
デビューミニでは華美さの裏で、印象に残る主旋律が少ない事が欠点になってた感がありましたが、
ゲーム音楽のメロを導入した事で克服したように思います。そのゲーム音楽のクサメロがクッサクサな
キーボードで奏でられ、メタルサウンドに乗る音はやっぱりかっこいいです。テクノビートを導入してる
曲も、その無機質さが耽美な雰囲気を更に強めていて悪くないですね。
ただ、ゴシックを意識している割には、メタルサイドの曲においてゴシック特有の美意識や頽廃性が
様式美的なかっこよさに隠れてしまい、今ひとつ感じられないのは残念。一流のシンフォ系のバンド…
例えばMIRRORTHRONEやANOREXIA NERVOSA、「Midian」の頃のCRADLE OF FILTHなどは
煌びやかな音像の中でも耽美さや頽廃性とメタルとしてのかっこよさを見事に両立させていましたが、
黒夜葬もそうしたセンスの良さがあればもっと良くなるのに…と、多少物足りなく思ってしまいました。
個人的には、メタル曲において雰囲気作りにもう一声欲しい所です。


GRIS(NIFLHEIM) ★★ (2008-04-15 22:11:00)

カナダ、ケベック州出身のブラックメタルバンド。芸術的・哲学的でありながら鬱で絶望を
感じさせる音楽性が、耳聡いブラック好きからの支持を受け始めている模様。
以前はNIFLHEIMの名前で活動していて、1stやデモはそっちの名義で出してるみたいです。
名前以外は同バンドみたいなので纏めて登録しておきました。


GRIS(NIFLHEIM) - IL ETAIT UNE FORET... - VEUX-TU DANSER? ★★★ (2008-04-15 22:10:46)

この曲調だと、最初のSEは老人が異常をきたして幼児退行を起こしたように思えてしまいます(笑)。ヴォーカルも老人が無理矢理搾り出しているかのような痛々しさがあって素晴らしい。天国に召される最後の時まで、恨み言と助けを求める声の入り混じった意味不明の言葉を吐き出しながらもがいてる感じ。…といっても、この曲のタイトルは日本語に訳すと「踊りませんか?(Do you want to dance?)」なので、そのイメージは私の勝手な妄想ですが(笑)


GRIS(NIFLHEIM) - IL ETAIT UNE FORET... - LE GALA DES GENS HEUREUX ★★★ (2008-04-15 22:08:48)

人々の喝采のSEと、その上に乗る怒りと憎しみで表情が崩壊して半笑いの様になりながら涙目で何かを訴えてくるようなヴォーカルの対比が見事。こういうセンスがどこか哲学的な雰囲気を醸し出してるんですよね…。


GRIS(NIFLHEIM) - IL ETAIT UNE FORET... - IL ETAIT UNE FORET... ★★★ (2008-04-15 22:07:34)

このバンド、ギターノイズを上手く利用してるだけあって、やっぱり音の作り方が上手い。特に、途中ギターのディストーションの粒子とドラムの音が混ざり合って、波動を発しているように聴こえる箇所があるのが面白い。


GRIS(NIFLHEIM) - IL ETAIT UNE FORET... ★★ (2008-04-15 22:05:00)

2007年発表の2nd。

これは鬱ブラックとしてかなり凄い作品なのではないでしょうか。
…鬱ブラックで括ってしまうには美しさや芸術性が強い気もしますが。他のバンドを引き合いに出すなら…厚いギターノイズに覆われたプロダクションや悲痛なメロディセンスは近年のNARGAROTHに、嗚咽を漏らしながら悲鳴を上げて訴えかけるヴォーカルはSILENCERに、時々聴けるSEの、更に鬱な情景や不条理性を浮かび上げるような使い方はLIFELOVER辺りに通じるものがあるように思います。

でもそれらバンドの所を良い所を吸収して、新たなスタイルを提示したというよりは各バンドのキッツい所、鬱な所ばかりを集めて凝縮したような感じですね(笑)。殊にヴォーカルは、憎しみが募りすぎて声を震わせながら語ってる所とかもあって、ある意味SILENCERよりキてるかも。間違い無く名演と言えるでしょう。

また、このバンドはメンバーがピアノやヴァイオリン、チェロを担当している事もあるのかメロディのセンスがかなり素晴らしいです。ノスタルジックな情景が浮かぶという点ではALCESTにも通じるものがあるような気もしますが、ALCESTは追憶の情景によってカタルシスを得られるような癒し効果がありそうなのに対し、こっちは家族からも冷たくされた孤独な引き篭もり老人の憎しみの感情を、昔の良かった事へのノスタルジーが触発して部屋の壁に食事を塗りつけたりといった異常行動に掻き立てているかの様な絶望感とやるせなさ。

最近鬱系が注目を浴びてますが、このバンドの表現する鬱の感情ってどこか芸術性や哲学性も感じられて、それらが更に鬱を増してるような感じがするんですよね。NARGAROTHの3rd辺りがツボな方に特にお勧め。


CELESTIA ★★ (2008-04-14 21:03:00)

郊外の高級高層マンションみたいな爽やかな名前ですが、フランスのブラックメタルバンド。
Drakkar Productionsの社長で、以前NeigeとMORTIFERAをやっていた事でも知られる
Noktuと、日本盤も発売され絶好調なXASTHURのMaleficから構成されている模様。


CELESTIA - Frigidiis Apotheosia: Abstinencia Genesiis ★★★ (2008-04-14 21:02:00)

2008年発表の2nd。
ALCESTやMUTIILATIONを始め、フランスのバンドってメロディに独特の美的センスを持っているものが多い印象がありますが、このバンドもその特徴を色濃く持ってますね。

SATANIC WARMASTER辺りのメロウ/邪悪な感性を持ったプリミティブブラックに、ALCESTの清浄さをほんの少し加えて更に叙情味を増した感じというと近いでしょうか。そこにMaleficのキーボードがうっすらと花を添えてます。耽美的なメロディがかなりフィーチャーされている一方、視界が闇に閉ざされるような漆黒のメロディで押すパートも結構あったりしますが、決してちぐはぐにならずしっかり止揚させ曲のレベルをより高めているセンスが素晴らしいですね。トレモロのメロディだけでなく、時々聴けるアルペジオが醸し出す美しさも悶絶もの。一角獣の棲む森のような、幻想的で
どこか浮世離れした情景が浮かんできます。

また、ヴォーカルのエグみも特筆に価します。
極度に潰れきったガラガラした絶叫声で、獰猛さや陰湿さを伴いかなり粘着質。この声、闇から響いてくるような感じでモロに好み。あと、このバンドって曲調はプリミティブっぽいですが、音質はかなりクリアです。ベースもしっかり聴き取れメロディが堪能出来るし、ギターはブラックらしい閉塞感を伴う黒さのある音色で雰囲気たっぷり。音が小さかったりする事がないのもプラスですね。

メロウなプリブラやフレンチブラックのメロディセンスが好きな方は間違い無く買いの作品。MaleficやNoktuのネームヴァリューで買っても期待は裏切られないクオリティだと思います。


AVERSE SEFIRA - Advent Parallax - Vomitorium Angelis ★★★ (2008-04-13 23:27:07)

冒頭のメロディ、ラストに相応しいメロウさで良い感じ…ですが、曲が進むとやっぱりトレモロリフ弾いててもグロテスクな雰囲気が強くなってきます。珍しくリードギターがメロディ弾いてますが、このメロディが邪悪なものを神聖なものとして崇めているような、いびつな美しさがあって素晴らしい。アルバム最後にして一番の名曲かも。


AVERSE SEFIRA - Advent Parallax - Refractions of an Exploded Singularity ★★★ (2008-04-13 23:23:01)

演奏時間9分でアルバム最長の曲。分け入っても分け入っても混沌って感じです(笑)。二種類のデスヴォイスを使い分けた掛け合いの後、一瞬視界が開けたと思いきやそのまま混沌の中に飲み込まれ、宙吊りにされるようなパートが痺れる。


AVERSE SEFIRA - Advent Parallax - Séance in a Warrior's Memory ★★ (2008-04-13 23:19:43)

ブラスト→溜めを作ったあとで切り返してまたブラストで爆走、のサイクルを何度も繰り返すドラミングが印象に残る曲。このバンドの混沌としたムードは、リフ以上にこのドラマーの貢献によるものが大きいのではないでしょうか。


AVERSE SEFIRA - Advent Parallax - Descension ★★★ (2008-04-13 23:16:45)

入りの豪速ブラストを軸に絶妙なタイミングでカオティックなメロディのトレモロリフが入ってくる展開、インパクトがあって引き込まれますね。途中のメロディもメロウなだけでなく、どこか威風や風格を感じさせるもので実にかっこいいです。


CRAFT - Fuck the Universe ★★★ (2008-04-12 03:55:00)

このアルバムも、前作同様プリブラの傑作だと思います。

特に単にトレモロで押すだけに留まらないギターリフは、同系統のバンド…というより同系統のバンドでのトップクラスと比べても、かなり作りこまれてる感じがします。このリフこそが、このバンドの強味であり特徴と言えるのではないでしょうか。ギターの黒さが直接伝わってくるような歪ませ方や、ヴォーカルの悪意を吐き出すような邪悪極まりないがなりなんかは、どこかWATAINにも通じる物があるように思います。

あと、このバンドはリフだけでなく、リズム面にも相当気を使ってますよね。ファスト、スローだけでなく、所々ダンサブルと言ってもいいようなリズムが出てきますが、このバンドは、こういうリズムの酩酊感は、実はプリブラ特有の陶酔感にも繋がる事を深く理解していて、自分達の音楽に取り入れているという感じがします。それをファスト/スローなパートと上手く組み合わせる事で、更に強めているような印象。

…このバンドが本当に凄いのは、リフもリズムも相当作りこまれている感じなんですが、それでいながらプリミティブブラックの様式は遵守している事なんですよね。おそらく、プリブラについてかなり研究してて、明確なヴィジョンを持ってるんじゃないでしょうか。私なんかは聴いていて、「これが進化したプリミティブブラックの姿かもしれない…」とまで思わされたほど。もう隙がなさすぎて可愛げがないくらいです(笑)。

ただし、一聴しただけでも音に相当のこだわりがあって、凝ってる事が分かってしまうような音源なので、プリブラに衝動性を求めて聴いている人はもしかしたら不満かもしれません。でもDARKTHRONEの3部作辺りが行ける方なら、購入を迷う必要は無いかと思います。お勧め。


WINTERBLUT - Das Aas Aller Dinge ★★ (2008-04-11 23:03:00)

2007年発表の3rd。
ジャケやケースが真っ黒で一見誰のアルバムか分からないんですが…(笑)

端的に言うと、「VED BUENS ENDEの遺伝子がドイツで萌芽した感じ」。
VBE同様、ジャズ的なアンサンブルを取り入れたブラックで、VBEと比較するとブラストの頻度が高めだったり、ギターとベースのハモる箇所が多かったり、PESTE NOIRE辺りにも通じる夜中の墓場で骸骨が踊っているような頽廃的なメロディが多く聴かれたりといった特徴がありますね。

ブラストが炸裂するパートであっても、ベースがそれに同調するのを拒むかのようにマイペースに頽廃メロを弾いていたりして、凄く粘っこい雰囲気のある作品。ベースが意識しなくても聴き取れるような音質も、アンサンブル重視の音楽性にあってますね。またヴォーカルもデスヴォイス以外に生気の無い涎垂らしながら歌ってそうな普通声を使ったりして妖しさを演出。平日の昼間から、学校や仕事をサボってダラダラとこれを聴いていたら、どんどん駄目な方向へ落ちて行きそうな感じの音楽(笑)。

ブルータルブラックが一気にぶっ殺される感じだとしたら、こっちは窒息フェチのサディスト殺人者に首を締められて、生かさず殺さずの状態にされた中で見る悪夢…という感じでしょうか。VBEに衝撃を受けた人、頽廃的な空気感が好きな人にお勧め。
…あとブックレットの悪趣味なイラスト、LEVIATHANの作品で見れるものとそっくりだしWrestのデザインって書いてあるんですが…LEVIATHANのWrestが手がけたんでしょうか。LEVIATHANのジャケも自分でやってるのかな?Wrestのマルチな才能を発見。


KUKUI - 光の螺旋律 - 光の螺旋律 ★★★ (2008-04-11 00:22:50)

明らかにプログレに影響受けてる人が作ったようなバラード。
緻密に重ねられた音が、深い陶酔に誘っていく…。でもこれ、トラックの完成度が高すぎて、ヴォーカルなしでも世界観が完成してしまっているきらいがあるのはちょっと…(笑)。だってシングル盤のヴォーカルレス、アンビエントを聴く感じで普通に楽しめるんだもん。


TUBE - Tubest Ⅱ - だって夏じゃない ★★★ (2008-04-11 00:10:25)

粋でいなせなロックという感じの熱い(暑い?)曲調なのに、サビはどこか盆踊りの振付けが似合いそうなノリがあって独特。TUBEってマンネリを叩かれやすいアーティストかもしれないけど、やっぱり他のバンドに無い個性があると思いますね。「捨てたもんじゃない/粋におねだり」というフレーズもかっこいい。


SKITLIV ★★ (2008-04-11 00:02:00)

ex-MAYHEMのManiac、SHININGのKvarforthらによるプロジェクト。
EP「AMPETAMIN」にはAttilaも参加してます。
…なんか内輪で病んだ人たちが集まってしまったような人選(笑)。


SKITLIV - Amfetamin (2008-04-10 23:59:00)

2008年発表のEP。
おそらくデビュー作なのに、スタジオ2曲、ライブ6曲という変わった構成の作品。

ex=MAYHEMのManiacの新しいプロジェクトという事ですが、意外にも音楽性はブラックではなく、ドローン/ノイズ/ドゥームでKHANATE辺りに近い感じでしょうか。1曲目の終わり際の捻じ切るようなギターの音、KHANATEでも似たようなのを聴いた覚えが…。KHANATEほど音響面に特化してなくて、曲も短い分聴きやすいといえるかも。

スタジオテイクの2曲は、1曲目はドラムレスで不安を煽るようなクリーントーンやAttilaの「異世界的」ヴォーカルが入ってたり、2曲目はグズグズに歪んだギターとヘヴィリフで押したりといった違いはありますが、基本的にはManiacの絶叫声とノイズを引き摺るようなギターで聞かせるという路線には変わりがないですね。Maniacのヴォーカルはスタイル的にはMAYHEMの2ndの絶叫パートと3rdのうめき気味の声を混ぜた感じ。やっぱりこの人の声、歪み方に独特の粘着性や獰猛さ、陰湿さみたいなものが感じられて大好きです。

ライブテイクは、スタジオの2曲も演奏してるしスタイルは基本的には一緒なんですが、5曲目や7曲目のような、最近のEARTHにも通じるようなブルージーな絶望感を演出する曲も演っていて、意外と一本調子のライブにはなってない感じ。Maniacのヴォーカルはライブでは何故か麻薬中毒者系のダウナーなディストーションヴォイスに。…正直言ってスタジオテイクの絶叫の方が好みですが、こっちも悪くはないです。

…でも、私はこれ1stフルだと思って買ったので、ちょっと物足りない(笑)。70分くらいノイジーな陵遅リフの中でManiacが憎しみを囁いてくれるようなものを期待していて、EPというのは買ってから知ったので…とはいえ、後悔は全然してませんが。

しかし、インナーの髪を金に染めて逆立ててるのがManiacでしょうか…声は今もかっこいいけど、正直見た目は昔の方が良かったかも…なんか太った気がするし…


彩音 ★★ (2008-04-09 23:34:00)

レビューの方でも散々言ってますけど、この人のバックにいる志倉さんって人、
メロディの流れを作ること、特にBメロの使い方が凄く上手い。
DRAGON GUARDIANの勇者アーサーさんがブログで、ポップスからBメロの重要性が
減退しつつある事を嘆いてましたが、そんな彼が気に入るのも頷けます。
…ところで、こないだカラオケに行ったときこの人のページを見ていたら、
タイアップに「全裸水泳」みたいな事が書いてある曲があったんですが…(笑)
恐らくアニメかゲームかなにかだと思いますが、そんなAVみたいなフレーズの
入ったタイトルのアニメやゲームが存在するんでしょうか(笑)。
いや、書いてある以上はあるんでしょうけど…思わず吹き出しそうになりました。


ABSU - Tara ★★★ (2008-04-09 23:07:00)

2001年発表の4thアルバム。
このアルバムの日本盤が出たら、帯の表記が「亜不細工/鱈」だったりして(笑)

この作品の特徴は、皆さんも仰っている通り、とにかく速い!!しかもそれだけに留まらず、演奏が非常にテクニカルでかっこいいんですよね。スラッシュがルーツにあるらしく、ドラムはオカズ入れたり速い中で緩急つけたりして聴き応えありますが、その全てが体感速度を速めることに向けられてる感じ。その馬鹿っ速いドラムに連動するリフ捌きも実にテクニカルかつスリリング。ドラムとリフの絡みあいを聴いてるだけでどうにかなってしまいそうな程です(笑)。

ただ、曲は特A級なのにドラムの音やヴォーカルがイマイチだったり、どうにも微妙にB級感が漂ってるんですよね…特にヴォーカル、デス声が今ひとつなのは良いとして、3曲目冒頭の女の子が無理矢理絶叫マシーンに乗せられたかのようなハイトーンには思わず笑いが…。見た目のゴツさもあって、女装(ワンピースのスカート)したヒゲマッチョが突風でスカートを捲られて「イヤーン」っていう絵が浮かんでしまい、オカルティックな雰囲気が台無し(笑)。

…なんて散々な事を言ってますが、内容自体はスラッシーなハイスピードの中、メタルらしい楽器のスリルあるせめぎあいが堪能出来る名盤。KEEP OF KALESSINの近作や、CADAVER INC等ハイクオリティでテクニカル、かつ激速なブラックが好きならば間違い無くマスト盤かと。


彩音 - Ribbon - After Rain (2008-04-08 23:24:39)

アルバム中、この曲だけがちょっと物足りない…
「♪キミに~」を四回繰り返すサビは、印象深くしたいのは分かるんだけどちょっとクドい…。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - To the Moon ★★ (2008-04-08 23:22:30)

「Favorite」という単語を「フェバライト」と発音するのは明らかにヘン(笑)。でも「フェイバリット」って言うよりも響きがクールで、こういう発音の方が合ってるように思えるから不思議。


彩音 - Orange - ロマンシングストーリー ★★ (2008-04-08 23:19:42)

この曲、最初は似たようなフレーズを繰り返しすぎるのはどうかな~と思いましたが、Cメロのちょっと祭り入ったような和風メロディから間奏の朝のニュース番組で使われてそうな爽やかメロディに繋ぐ展開にやられました。この展開の巧みさのせいで、最後また繰り返しのサビが来てもクドくなっていないように思います。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - カカシ (Orchestra version) ★★★ (2008-04-08 23:16:21)

もう歌いだしからして「声質」「唱法」「メロディ」の鉄のトライアングル(笑)。ストリングスバラードなんですが、聴いていると感情が昂ぶるようなエモーショナルな曲。


彩音 - Film Makers - Film Makers ★★★ (2008-04-08 23:13:59)

この曲も「ORANGE」同様、サビよりもBメロの方が印象深いんですが…真に凄いのは、印象深いメロディを一曲にこれだけ入れられる事よりも、その繋がりが良い事。Bメロがサビを食ってしまうんじゃなくて、サビに瞬発力を与えて更に劇的にしてるように思います。


AVERSE SEFIRA - Advent Parallax ★★★ (2008-04-08 23:06:00)

2008年発表の4th。
このジャケ、アーティスティックでかっこいいですね。買おうか迷いましたが、ジャケを見て購入を決定してしまいました。

寒々しさよりもカオティックさを強く感じるメロディ、豪速ブラストを軸に押していく曲調、クリアーで極端にノイジーな訳ではないプロダクションと、以前聴いた「Battle's Clarion」同様、私的な印象はやっぱり「ANTAEUSを聴きやすくした感じ」。ただ、今作の方がメロディや演奏にメリハリが出て、ランニングタイムも長くなってクオリティがアップしたと思います。

何度も聴いていて気付いたんですけど、このバンドってリズムとリフの組み方が結構独特ですよね。リフとリズムが一丸となって襲い掛かるようなパートも少なくないんですけど、一つのリフの中でリズムを変えたり、リフとリズムのどちらかだけを変えたり、二つが普通のブラックよりも複雑に連動しているようなアレンジが多用されてるように思います。それがメロディのカオティックさやブラストの早さなどと相まって、不安を掻き立てるような予測できない、混沌とした雰囲気を醸し出してますね。

ただ、そういうアレンジは曲ごとの印象が纏まりにくくなってしまう可能性もあるし、リフの叙情性やヴォーカルの圧倒的な狂気で押していくみたいな分かりやすい魅力に欠けるきらいもあるので、パッと聴く分には少し取っ付きにくさを感じてしまうかも。私的には、聴く毎に味わいを増す混沌が楽しめるスルメ盤でかなりお気に入り。トレモロピッキングによるメロディには、混沌としているだけでなく意外と大仰で荘厳なものもありますし。欲を言えば、ドラムがこれだけ活躍してるんだから、もっとソリッドな音作りにしてくれたらより良かったかも。

しかし、このバンドも結構DEATHSPELL OMEGAの影響を受けてるかもしれませんね。アートワークや歌詞のレイアウトはDSOの3rd、カオティックなメロディやテクニカルで予測不能な演奏は4thに通じるものがありますし、ヴォーカルは以前よりMikkoっぽくなってる印象を受けますし。でも影響受けてるにしろ、このバンドは凄く上手く消化してると思いますが。


TUBE - Tubest Ⅲ - 花火 ★★★ (2008-04-08 13:47:54)

この曲の歌詞、「勝ち負けじゃない どいつもこいつも戯言」「泣かないで 結果だけじゃないネ」と矛盾した事を言ったあとで、「あれこれ言う奴なんか二枚舌よ」と二枚舌な人間を批判するのは正直どうなんでしょう(笑)。ある意味自虐的にも聴こえたりするんですが(笑)。でも曲がかっこいいので★3つで。


彩音 - Crystal 2-circus Vocal Collection Vol.2- - そよ風のシルエ (2008-04-01 22:53:47)

この雰囲気、どこか韓国のポップスと通じる雰囲気が…
キー下げたらジョンフンが歌っても違和感なさそう。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - アカシアの木の下で ★★ (2008-04-01 22:50:06)

スライドギターと打ち込みが妙にマッチしてる爽やかな曲。
海岸線をドライブ→水族館っていうコースでデートした日の夜、寝る時に「今日は楽しかったな~」と思いながら記憶を反芻してる時、その追憶の中で流れてそうな感じ(解りにくっ!)。


TUBE - Tubest Ⅲ ★★ (2008-04-01 22:42:00)

TUBEST、TUBESTⅡに続く2000年発表のベスト盤。
シングル曲の方は春畑さんが主導権を握ってからのTUBEの王道とも言うべき、熱くて格好良く
キャッチーなTUBEロックを中心とした内容で、骨の太さにメタラーも唸りそうな内容。
ですが今までTUBEを愛聴してきた人からすると、やっぱり昔のシングルのリメイクが
嬉しかったりしますね。ジャズ、ハワイアン、スパニッシュなど様々な要素を取り入れた
アレンジで、過去の名曲が大胆に生まれ変わってます。こういうアレンジをするとポップ度は
下がるし、ぶっちゃけ売れなそうですが、私的にはかなり面白く聴けました。
ただ、リメイク曲の歌唱はちょっと…明らかにコンディションが悪そうで、高音が辛そうだし、
歌唱力を見せつけるようなフェイクを多用していて正直くどいです。いつもの、熱く歌い上げ
ながらもどこか清涼感のある歌声だったら完璧なベストだったのになぁ…。