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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4201-4300

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4201-4300

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TUBE - 渚のカセット Vol.2 - Right On! ★★★ (2008-04-01 22:31:27)

作詞が湯川れい子さん、作曲が長戸大幸さん、ヴォーカルの一部にかまやつひろしさん参加とありえない豪華さ。やっぱり湯川さんの作詞は凄いですね。「ココナッツさやさや揺れてる」「まさか人魚のようだぜ」「快感指数は1500」とか、印象に残るフレーズが鏤められてて、ポップに盛り上がれる曲に合う詩としては最高レベルかも。


DODHEIMSGARD - Supervillain Outcast - 21st Century Devil ★★★ (2008-04-01 22:25:19)

AKERCOCKEの妖しさを機械で抽出しようとしたら、エラーが起きて更に悪性変異してしまったかのような曲。タイトルコールの掛け合いとか微妙にキャッチーさを設けてるのがまた変な感じ。


DODHEIMSGARD - Supervillain Outcast - All Is Not Self ★★★ (2008-04-01 22:21:25)

この何を考えてるんだか全く分からない普通声が怖い…
ロボコップ的なサイバーアーマーフル装備の浮浪者がお花畑の幻覚を見ながら廃墟の街をスキップしてる感じ。


DODHEIMSGARD - Supervillain Outcast - Apocalypticism ★★ (2008-04-01 22:17:39)

ででででっ、ででー♪
ででででっ、でーで♪
…何なんでしょう、このノリノリのベースライン(笑)
思わず「ポップ」にチェック入れちゃったんですが…。
変態性は前作を凌ぐかも。


SUNN 0))) - White1 - A Shaving of the Horn That Speared You ★★★ (2008-03-31 16:07:01)

一定の音量の中で、どれだけ聞き手に圧迫感を与えられるかという事においてはこの曲は最高のレベルに達してるのではないでしょうか。ボリュームが一番大きくなった時に、苦痛を感じるか感じないかの瀬戸際くらいの音量で聴くのが良いかも。M?(笑)


SUNN 0))) - White1 - The Gates of Ballard ★★ (2008-03-31 16:03:59)

女性の呪詛的な語りが入って妖しいですが、SUNN O)))にしてはリフの輪郭が分かりやすく、しかもメタリックなかっこよさも残ってますね。リズムトラックまで導入されてるし。それでもドローン的気持ち良さはちゃんと残ってるのが凄い。


TUBE - 渚のカセット Vol.2 - Be My Venus ★★★ (2008-03-31 11:46:09)

プールサイドでサングラスかけて、グラス片手に灼きながらデッキチェアに寝そべる男と、ピーカンの空がはっきりと見える…絶対この男プールには入ってなさそう(笑)。ここまではっきり情景が浮かぶ曲も珍しい。ある意味、情景描写能力はプログレ以上かも。


TUBE - HEAT WAVER - -純情- ★★★ (2008-03-31 11:40:49)

この曲は斎藤ノブさんのパーカッションが特に素晴らしいです。パーカッションだけに集中しててもうっとりできるレベル。それでいて歌メロは一介のメロスピバンドじゃ太刀打ちできないレベルのクサさ。ああ、ポップスって何て素晴らしいんだろう。


TUBE - Blue Reef - ひまわり ★★ (2008-03-31 11:36:42)

これってその時期に作った曲なんですか?
「♪絶対やり直せるI need you」
なんか可哀想になってきた…(笑)状況が反映されすぎです。


TUBE - HEAT WAVER ★★ (2008-03-31 11:24:00)

98年発表の18thアルバム。
TUBEって、初期は一夏の思い出だったり、海と近しい暮らしをしている人の日常だったりを
想起させるような情緒的な風景を描いていたのが、春畑さんがソングライティングの主導権を
握るようになってからは、そうした面もある程度は残しつつも夏の暑さを高揚感やノリの良さ、
かっこよさに転換した路線に切り替えていったような印象があるんですが、このアルバムは
後者の路線における傑作と言えると思います。
まずメロディはベストアルバムと遜色しても何ら遜色無いほど印象深いものが多く、特に
頭二曲のシングルメドレーや「Get Wild Love」~「罠(wanna)」のシームレスに繋がる
ハードロックメドレーが素晴らしい。このアルバム制作時の春畑さん、良いメロディが溢れて
溢れて止まらない状態だったんじゃないでしょうか。「旅人の詩」「Menthol Heaven」
辺りも明らかにシングルカットできるレベルのメロディだと思います。
前田さんの歌唱も、ハードロック調の曲では声を張ったハイトーンを多用しながらも、高音さえ
出れば線が細くなっても構わない…みたいな軟弱でつまらない歌い方ではなく、実に太くて
色気のある声でかっこいいです。人によっては暑苦しく感じるほどかも(笑)。
個人的には、ベスト3作と並んでTUBE入門にお勧めのアルバム。特にメタラーには。
実は雰囲気は初期の方が好きなんですけど、アルバム単位ではこれが一番好きです。


BOGUS BLIMP ★★ (2008-03-30 21:22:00)

ULVERのGarmの主催するJESTER RECORDS所属のアーティスト。
最近のULVERが好きな人にお勧め。


BOGUS BLIMP - Rdtr - Ministry of Police Affairs (2008-03-30 21:20:34)

妖しげな音の中、意図不明な質問が繰り返される曲。
…絶対話が通じないであろうマッドサイエンティストに実験される五秒前な気分。


BOGUS BLIMP - Rdtr - Automated Bathroom (2008-03-30 21:19:35)

キーボードの音色がどこかコミカルさを感じさせる曲。
個人的にはタコ型のアナクロな火星人を連想しました(笑)。


BOGUS BLIMP - Rdtr - Sci-Fi City ★★★ (2008-03-30 21:18:47)

この曲に関して言えば、「美しい」と形容しても間違いないんじゃないかと思います。低音で妖しげな音響を構築する事に貢献したり、お洒落かつ頽廃的に曲を彩ったりするピアノが美味。まあ、十分妖しいムードの曲ですけどね(笑)。


BOGUS BLIMP - Rdtr - POLICE CHASING POLICE ★★★ (2008-03-30 21:17:52)

トラック6と7で二部構成になっている曲。
Part1
左の耳から入ってリスナーの脳を撫でつつ、右に抜けていくような奇妙な音響処理の施されたストリングスが印象に残る曲。タイトルはこの変な音響と関連付けてのものでしょうか。なかなか洒落が効いてると思います。
Part2
今度は神経を逆撫でする…のではなく、優しく撫でるかのようなストリングスが心地良い。テクノビートの気持ち良さとも相まって、軽くトリップ出来そうな感じです。Part1でもストリングスが重要なモチーフとして使われていたことを考えると、ストリングスは警官の象徴なんでしょうか。意味不明(笑)。


BOGUS BLIMP - Rdtr ★★ (2008-03-30 21:15:00)

2004年発表の3rdアルバム。
このバンドもエレクトロニカやアンビエントなどにサンプリングを加えた、前衛的・実験的な
作風で、WHENや脱メタルしてからのMANESやULVERなどと同様に、聴いていて抽象的な
イメージを喚起させる音楽性ですね。特に「PERDITION CITY」の頃のULVERに似てますが、
こっちの方が見えてくる景色がより不条理で、妖しくて実体をつかめない感じ。
朝起きたらタイムトリップしてて、周りが全部人間の倫理の及ばない機械文明になったような
恐怖感だったり、意識だけ異次元に飛ばされて彷徨っているような浮遊感を味わえます。
こういう音楽をやっているだけあって、やっぱり音響やリズムでの心地良さの演出が上手い。
加えて、意外にもピアノやキーボード、一部トロンボーンなどによるメロディもあるので、
実験性やマニアックさの割に聴きやすいんじゃないかと思います。まあ、変な音響処理が
施されてる所とかもあって、全体的には妖しいんですが(笑)。こういうセンスもULVERと
共通してますね。この人たちがJESTER所属バンドなのは凄く自然だと思います。
前述したバンドの音楽性や、ブラック経由のアンビエントが好きならば聴いて損は無いかと。
この不条理性や頽廃性、アウトプットこそ違ってもブラックと共通する物が感じられるんですよね。
ちなみに、収録曲が10曲なのにプレイヤーに入れると12曲表示されるのは、6、7トラックの
「Police Chasing Police」と10、11トラックの「The Solitude of Space」が二部構成だからです。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - Private Place ★★★ (2008-03-29 20:31:17)

高揚感を煽りまくるようなアレンジでテンションを盛り上げておいて、サビで一気に頂点に達するような展開がめっちゃかっこいい曲。確かに、高揚感のある疾走曲という点では、陰陽座の「甲賀忍法帖」辺りの路線の曲と共通したものがあるかもしれませんね。


彩音 - 嘆きノ森 - 嘆きノ森 ★★★ (2008-03-29 20:27:46)

どこかオカルトっぽい雰囲気があって、アルバムの中では異色な曲。
こういうトラッドっぽい叙情的メロがあってちょっとゴス入った日本特有の曲調って個人的には凄くツボ。この人のヴォーカル、この手の曲にも良く合うんですね。アレンジも凝ってて、ムードのある曲なのでメタラーにもお勧め。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - コンプレックス・イマージュ ★★ (2008-03-29 20:20:54)

哀愁の中にもどこか溌剌とした感じがあるメロディ、ポップスとして理想的かも?ポップながらヴォーカルの歌い方もあって耳に引っかかるものに仕上がってるのが良いですね。ただ、4つ打ちのポップなオケに「遥かなるヤシロの神」みたいなオカルト的なフレーズが乗り、それをノリノリで歌いこなす彩音さんにちょっと違和感も(笑)


彩音 - Orange - Orange ★★★ (2008-03-29 20:17:01)

「これが正しいAメロ→Bメロ→サビの展開だ!!」と主張しているかのように、メロディの展開が綺麗。特にBメロ、決してサビへの繋ぎに留まらない良さがあると思います。正直、メロディ単体で見たらサビよりBメロの方がいいと思えるくらい。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - ARCHIVE LOVERS ★★★ (2008-03-29 20:11:56)

最初歌詞読んだ時はふざけてるのかと思いましたが(笑)、いざ聴いてみるとどこかクールな雰囲気が感じられる上質な曲で一発で気に入ってしまいました。無機質で近未来的なピコピコ&4つ打ちと、所々和を感じさせる情緒あるメロとちょっと癖のある歌声が見事にマッチ。特にサビ前の「♪カモンベイベー」が好き。


彩音 - ARCHIVE LOVERS - 龍刻の彼方へ ★★★ (2008-03-29 20:08:01)

アルバムの中でも彼女のヴォーカルの素晴らしさが際立っている曲だと思います。この声質で、この歌い方じゃないと成立し得ないであろう世界観。シンプルなオケでその歌声を堪能出来る前半、コーラスも入り感情移入せざるを得ないドラマティックな後半どちらも素晴らしい。最初の一声の時点で胸が苦しくなります。


鈴木雅之 ★★ (2008-03-29 17:10:00)

小学校や幼稚園のころ、親がよく夜のドライブに連れて行ってくれたんですが、
その時によく鈴木雅之さんや鈴木聖美さん、RATS&STARの音楽などを掛けていて
子供心にも夜景と音楽のマッチは風情があると感じてました。
彼がいなかったら、今頃ポップスというだけで否定する偏屈メタラーになってたかも(笑)
RATS&STARとか今でもよく聴きます。「今夜はフィジカル」とか大好き。


彩音 - ARCHIVE LOVERS ★★ (2008-03-29 17:00:00)

2007年発表の1stアルバム。
ブックレットによると、オリジナルフルにも関わらずタイトル曲以外の全てにタイアップが
付いているという、小田和正さん並に(笑)豪華な構成のアルバム。ちなみに、知る人ぞ知る
クサメタルバンド「DRAGON GUARDIAN」のブレインである勇者アーサーさんのお気に入りの
ミュージシャンでもある、志倉千代丸さんが全ての作詞・作曲を担当。
ALI PROJECTや新居昭乃さん、霜月はるかさんなどを始め、アニメやゲームなど創作性の強い
メディアに深く関わっているアーティストって、ゴシックやトラッド、プログレ辺りに強く
影響された音楽性を有している場合が多い印象がありますが、この人の作風は色々な要素が
入ってるとはいえ、純粋なJ-POPに近いんじゃないかと思います。
私はJ-POPの魅力ってキャッチーさとメロディの煽情性だと思っていて、だからこそそれらを
備えた初期TUBEや織田哲郎さん関連、ラッツ&スター(シャネルズ)が大好きなんですが、最近の
J-POPの流れってキャッチーさやノリの良さはあっても、全体的にメロディの煽情性が薄れて
いってる気がするんですよね…。その点彩音さんの音楽性は、その二つをしっかりと備えていて
J-POPとしてかなりレベルが高いと言ってもいいんじゃないでしょうか。
また、彩音さんの歌唱が魅力的であることもレベルの高さに貢献してると思います。
声質自体は嫌味にならない程度の、少し鼻に掛かり気味な感じで昔の浜崎あゆみさんにも
通じる物がありますが、高音での張った声やコブシっぽい微妙な音程変化を伴う節回し、
語尾のベンドっぽい処理の多用など、やや癖のある歌い方を自然にこなしていて、それらが
メロディの煽情性を多分に上げているんですよね。特に「龍刻の彼方へ」などが素晴らしい。
ただ、曲もヴォーカルもポップスとして文句の付け様の無い完成度なんですが、歌詞は正直
イマイチかも…恋愛っぽいのに最終的に何を言いたいのか、どんな景色を描きたいのかが余り
伝わってこないものが多く、J-POPの悪い部分も引き継いでしまってる気がするんですよね…。
とは言え、音楽自体は非常に魅力的で取っ付きやすいですし、よっぽどの音楽マニアの方でも
ポップスが好きであれば、CD棚でホコリを被って放置されるような事にはならないと思います。


DEATHSCYTHE - ANOTHERSIDE SQUEAL WITHIN - DWELL WITHIN ★★★ (2008-03-28 22:40:38)

日本人ってやっぱりメロディセンスが優れてると思いますが、この曲のそれは日本の一流のポップスと比べても何ら劣らないくらい素晴らしいと思います。そのメロディセンスと、北欧の一流のプリブラのエグさが融合して神曲が出来ないわけがありません。特に間奏のアコギ、夜桜の花びらの舞う下で踊るゲイシャの姿がはっきりと幻視出来る…(笑)。ラストBURZUMクラスの絶叫で締めるのも痺れる。


DEATHSCYTHE - ANOTHERSIDE SQUEAL WITHIN - BLACK STAR ★★★ (2008-03-28 22:39:25)

個人的には、このメロディからは寒々しさとか典型的なブラック観よりも、昭和の見世物小屋で本物の怪人がいて子供を攫ったりしているような、アングラで病んでて、なのにどこか風情のある風景を想起されます。ブラックの様式を踏襲しつつ、こんな感覚を味あわせてくれる曲なんてなかなか無いです。


DEATHSCYTHE - ANOTHERSIDE SQUEAL WITHIN - HE'S IN MY EYES ★★ (2008-03-28 22:38:27)

メロディは和風にも聴こえるし、ヴァイキングにも聴こえるかも。
どっちにしろ叙情的で素晴らしい事には変わりありませんが。爆走パートのド迫力も圧倒的で気持ち良いですね。結構展開を設けてますが、欲を言えばそれぞれの爆走パートがもっと長かったら良かったなぁ。


DEATHSCYTHE - ANOTHERSIDE SQUEAL WITHIN - CRUELTY PROMISE AND BLOODY RITUAL ★★ (2008-03-28 22:37:14)

刃物を連想させるようなリフの音色が実にかっこいいです。
ベッド上の処刑台に四肢を拘束されて、そこにいくつもの回転ノコギリが唸りを上げて突っ込んでくる感じ。もう血みどろです(笑)。


DEATHSCYTHE - ANOTHERSIDE SQUEAL WITHIN - CANDLELIGHT OF YOUR LIFE ★★★ (2008-03-28 22:35:50)

メロの良さそれ自体も然る事ながら、聞かせ方も巧みだと思います。
爆音の中でメロディに込められた叙情が、美しい軌跡を描いていくような視覚的効果がある感じ。


DEATHSCYTHE - ANOTHERSIDE SQUEAL WITHIN - ETERNAL SORROW ★★★ (2008-03-28 22:34:33)

冒頭の軍国主義という言葉を連想させるような勇ましいリズムとメロディいい、ワビサビの感じられる儚く美しい和メロのアコギといい、日本人特有の美学とブラックの凶悪さが融合した超名曲。一発目からブラック好きの心を掴んで離しません。常に極悪ながら、強弱をしっかりと付けたヴォーカルのパフォーマンスも見事。特に強く叫んでる所なんて、獣じみた…とでも形容したいところですが、獣はこんな邪悪な声出せません(笑)。


ASHDAUTAS VRASUBATLAT - Ashdautas Vrasubatlat ★★ (2008-03-27 21:32:00)

2008年発表の3曲入りデモCD-R。66枚限定だそうです。ジャケには黒字にバンド名しか書いてないけど、セルフタイトルでいいんでしょうか。

ネット上では日本のSORTSINDとかSILENCER似とか紹介されてる上に、店頭での紹介文にもその手のバンドの名前が載ってた事もあって、私も一口乗るつもりで(笑)購入してみましたが、確かにこれはそんな感じですね。というか、発狂ヴォーカルといい鬱メロといい、SILENCERのフォロワーというよりもパスティーシュしか思えないくらい似てるんですが…特に1曲目、静寂と病みを感じさせるインストでたっぷり気を持たせた後、悲鳴がそれを突き破って始まるオープニングからして余りにもそっくり。…心なしかドラムの音響すらも似てる気がします。ただ、こっちの方がギターの音色がプリミティブ寄りのガビガビした歪み方なのは大きな違いですね。

この手の音源のウリとも言える発狂ヴォーカルですが、やっぱ凄いですね。音が割れまくりの絶叫に嗚咽を交えた悲鳴タイプで、聴いていると、いつの間にか子供を殺された母親の霊が、人間だった頃の記憶を失って怨念だけが残った…みたいな物語が勝手に頭の中で生成されてました(笑)。曲の途中で何かがドンドン鳴ってる音が聴こえますが、ヴォーカルが叫びながらスタジオの壁を殴ったり、頭ぶつけたりしてる音だったりして…。また、ヴォーカル以外にも秒針の音がパラノイアックに響く静寂パートや、そのパートが崩壊していく様子、呪詛を唱えるように呟く声、3曲目の暗いドローン/アンビエントのインストなど、恐怖感や鬱、病的な雰囲気の演出がかなり巧みです。

勿論SILENCERを知らなくても病気音楽が好きならば楽しめると思いますが、SILENCERを知ってるとより楽しめるかと思います。絶対SILENCERを元ネタにして曲を作ってると思うんですが…。ただ、限定66枚はちょっと少なすぎるかも。


DEATHSCYTHE - ANOTHERSIDE SQUEAL WITHIN ★★★ (2008-03-22 20:23:00)

2006年発表の1st。
このバンドも、プリミティブな感触を強く打ち出したブラックメタルを追求しているのはARKHA SVAやSSORC、MANIERISME辺りと共通してると思いますが、このバンドが一番メロディに日本らしさを感じられますね。スタイル的にはノルウェイジャンっぽいですが、時々現れるメロだけ聴いたら桜と特攻隊員だとか昭和の街並みだとかいった風景が浮かんできそうな、レトロな日本的情緒を湛えたメロディが素晴らしく、個性になっていると思います。音質も上記のバンドと比べるとギターに少し金属的な響きがあって、独特な感じがしますね。

また、ヴォーカルもかなり素晴らしいです。
物陰から獲物を狙う猛獣のような狡猾さと、獲物を捕らえる蛇のようなしなやかさを備えた、声帯の軋む音がそのまま聴こえてきそうな生々しい絶叫。スタイル的にSIGHの川嶋さんのデスヴォイスとも似てる気がしますが、最初期(Wrath of the Tyrant期)のEMPERORのIhsahnにも通じる自棄くそな殺気も感じられて最高。全編渡って血管切れそうなくらいのテンション。

ちなみに、メディアはCD-R(しかも手書きっぽい?)でしたが、収録時間は64分と長めで、しかも値段は1000円でした。前述の様にメロディもヴォーカルも一級品だし、リフ捌きもトレモロ一辺倒でなく起伏のある展開で聴かせてくれるし、破格の値段だと思います。ジャパニーズブラックの名盤の一枚ではないでしょうか。これは買いですよ。


THORNS - Stigma Diabolicum ★★★ (2008-02-26 20:56:00)

91年、92年発表のデモを纏めた音源集。2007年発表。

…これを聴いて、Snorreは天才、それもEuronymousやCount、Ihsahn辺りの伝説的なミュージシャンと比較しても何ら劣る事の無い天才であることを確信しました。
まだこのデモが出た頃にはブラックは黎明期にも関わらず、「Grymyrk」の音源ではヴォーカルを敢えて排除し、ブラック特有のノイジーなリフやベースによる低音を強調した音響作品とでもいうべき、アヴァンギャルドなブラックの形態を聴かせてくれます。前衛性を保ちつつ、ヴォーカルも入れ普遍的なブラックに近付いた「Trondertum」の音源も絶品。

Euronymousがトゥルー方向、Countがアンビエント方向、Ihsahnがシンフォ方向にそれぞれブラックの可能性を押し広げたなら、前述のアーティストと同じ位のレベルでSnorreもアヴァンギャルド方向に可能性を広げる事に貢献したと言えるのではないでしょうか。
ブラックってシンフォだったり前衛的だったり、様々な形態があるところが大きな魅力だと思いますが、今これだけ百花繚乱の形態が楽しめるのは彼の貢献が大きいのかもしれません。特にFURZEとか、ああいうタイプの変態ブラックに対しては大きな影響を与えてると思います。

ちょっと音楽性はマニアックなので、ブラック好き万人が楽しめるとは言い難いですが、ブラックの歴史が感じられるという点ではMAYHEMやEMPERORの1stと並ぶ作品だと思います。


鼓太蝋 - 真遠の夜 - The String of Dolls ★★★ (2008-02-12 22:47:23)

この曲は前半、30秒を越えた辺りからの、サイケデリックなリフが右に左に空間を動き回って翻弄しつつ滑走、一瞬の刻みリフでそれを断ち切り一気に飛翔感溢れるサビへ離陸していく、一連のギターの流れだけでも悶絶モノ。それに彼流儀のシンフォなキーや劇的な展開まで付いてますからね…帯の「最高傑作」に恥じないクオリティを証明するかのような力作だと思います。


PERUNWIT - Wszystkie odcienie szarości - Nowe Pokolenie ★★ (2008-02-12 19:16:25)

ボーナストラックらしいですが、この曲が一番ギターの音がメタルっぽいですね。オーケストラヒットの多用が妙に耳につきますが…そういえばVELESにも妙なオーケストラヒットの使い方の曲があったし、共通する感性を感じます。まあ、メンバーも共通してますしね。


PERUNWIT - Wszystkie odcienie szarości - Wszystkie Odcienie Szarosci (kolejne Odsloniecie Ksiezyca / Za Szarym Cieniem) ★★★ (2008-02-12 19:15:40)

二部構成のタイトルトラック。
この曲も後半は結構メタリックですが、ドラムの金物の音が戦いの剣戟が森の木の葉を揺らしている音の様に聴こえたり、想像力を喚起するサウンドですね。ペイガン系って人が演奏している以上の情景を見せてくれるものが多いですが、中でもこのバンドは優れているのではないでしょうか。


PERUNWIT - Wszystkie odcienie szarości - Bys Wiedzial, Gdzie Zyjesz I Umrzesz ★★★ (2008-02-12 19:14:30)

10分を超える大作ですが、結構メタリックなリズムが入ってるパートも多いし、アコギ等のフレーズはいちいち高いセンスを感じざるを得ないくらいかっこいいし、普通にフォークメタル好きなリスナーにも受け入れられるのではないでしょうか。こういう曲でさえ普通にメタルっぽくせず、エレキギターよりもアコギやキーボードに重きが置かれた、ムードある質感のアンサンブルを用いているのがらしいですね。


PERUNWIT - Wszystkie odcienie szarości - Piesn O Sloncu, Plodnosci, Narodzinach, Zyciu I Smierci ★★★ (2008-02-12 19:13:06)

ドローンのような陶酔をもたらすリズムの音色といい、キーボード的に用いられる狩猟民族が狩りの時に発する声を思わせる声といい、異民族の住む森の中に迷い込んでしまったかのような恐怖感が…生きて出られるかどうかも分からない、みたいな(笑)。とてもこの曲が現代のスタジオで録音されたとは思えません。


PERUNWIT - Wszystkie odcienie szarości ★★★ (2008-02-12 19:11:00)

2000年発表の4thアルバム。

NOKTURNAL MORTUMがペイガン/フォーク要素を3~4割、メタル要素を6~7割位の配分だとしたら、このバンドはペイガン/フォークとメタルの割合が9:1位でしょうか。それくらいメタルから乖離した、アンビエント色の強い音楽性だと思います。曲によってはエレキギターが入ってすらいなかったりしますし。

浮かんでくる情景は、成仏しきれない民族の亡霊が寄り集まってなにかの儀式をしているようなムードがありかなり不気味。メタリックなパートもあるにはあるんですが…ストレートにフォーキーなクサメロを聴かせるメタルにはもちろんならず、霊障とでも表現したくなるような雰囲気があるため、KORPKLAANI辺りのファンよりはむしろEARTHの「HEX」辺りの暗黒系の音がツボにはまる人にお勧めできそう。

悲鳴のSEとかも入ってる部分がありますが、何を表しているのか読みきれないのがまた怖いんですよね…儀式の生贄かなんかでしょうか。このバンドの音楽性は本当の意味で「異教的」ですね…。異なる文化の深淵を覗いてみたい方にお勧めです。


VINTERRIKET - Berglandschaften 2001-2004 ★★★ (2008-02-11 22:59:00)

2007年発表の音源集。
タイトルの通り、01年から04年までの曲を集めたもので、「Wege~」がバンドサウンド入りの曲を集めた音源集だったのに対し、こちらはダーク・アンビエント作品を集めたアルバム。「Wege~」とはレーベルが違うみたいですが、対になっているアルバムなのかも。

空間的な広がりを持つ持続音(ドローン)と幻想的なメロディによりバンド名通りの「冬の王国」を描いていくようなインスト作品で、路線的には一緒にスプリットを出した事もあるPAYSAGE D'HIVERのアンビエント曲と似ている作風だと思います。こっちの方がメロディが前に出ているため、聴きやすい作風と言えるかもしれません。

空間演出の上手さもやはりかなりのもので、1曲目のメロディが一旦フェイドアウトし、ドローンだけが残るパートなんて本当に雪の降り積もる夜の中、世界が死に絶えてしまったかのような錯覚に陥ります。雪が降っている様を下から眺めてると、吸い込まれていきそうな感覚を覚える事がありますが、ああいう感覚を音で味あわせてくれる優れた作品であると思います。

疲れたときってメタルの轟音がうざくなってしまう時もあるんですが(メタラー失格?笑)、そういう時でさえ、この作品を聴くと情景に深く浸れてしまうんですよね…ある意味癒し系です(笑)。


黒色すみれ - ぜんまい少女箱人形 - サーカスの馬 ★★★ (2008-02-09 23:16:31)

「アンデルメルヘン歌曲集」の「悲劇のマリオネット」同様、退廃的な雰囲気を醸しながらも歌謡的で聴きいれやすい曲調で、私的にツボな路線。歌メロにはかなり急激な音程の飛びを設けた箇所もあって、歌唱力の高さに聴き入ってしまいますね。


黒色すみれ - 軌道の鉱夫と双子の星 - ジョゼット ★★★ (2008-02-09 23:06:27)

これは凄い…というか、完全にいっちゃってるじゃないですか(笑)。黒色すみれって可愛らしさも退廃性もキッチュさも飲み込んだ音楽をやっていると思いますが、この曲はその3つ全てをやりすぎな程強調する事によって、意図的にグロテスクなプロポーションを実現してしまった感じですね。最早狂気や不条理性はATROX辺りの域に達してます。


KUKUI - 箱庭ノート ★★ (2008-02-08 00:50:00)

2007年発表の1st。
同年に出た「LEER LIED」は企画盤でフルレンスではないみたいです。
まずジャケットの可愛らしいイラストが目を引きますね。
確かに、ジャケット通りの暖かくて、ファンシーな音が楽しめるんですが…中間にダークな
インダストリアル寄りのアレンジが施された曲や、歌い手が心配になってしまうほど後ろ向き
かつ繊細な詩の曲が入ってくる辺り、ただ可愛らしいだけな訳ではありません。
でも前述の2曲の歌詞の載ってるページでもイラストは可愛くて、ちょっと違和感(笑)。
このアルバムで特筆したいのは、やはりアレンジの凝り具合だと思います。
アンビエントやインダストリアルなどをファンシーに解釈したような、プログレ並に音に
拘ったアレンジで、曲のメロディを引き立てるだけでなく、そこにファンタジー的な空間を
成立させてしまいそうな音の質感を実現させてますね。中でも「コンコルディア」なんて、
サビを引き立てることよりもシンセのフレーズの蕾が花開くような視覚的表現や、心地良い空間の
演出に力点が置かれてるように感じられるし、タイアップ付きのシングル曲とは思えないです。
ただ、アレンジの素晴らしさに反して、メロディの良さ自体はどうもムラがある気も…。
いくらアレンジやヴォーカルの声質が良くても、少しダレを感じる部分がなきにしもあらず。
やっぱりこれだけ歌謡的な作風だしもっと印象に残るメロディを増やすか、歌謡的ポップスと
して成立しかねないくらいマニアックな方向に行っちゃって欲しいですね、個人的には。
そういえば、以前雑誌か何かにインタビューが載った事もあるらしいですね…。
こういうアレンジをする人がどんな音楽観を持ってるのか知りたいし、読みたかったなぁ。
クサメロを求めてこういうポップスを聴いている人には、ゴシック的耽美メロが聴ける
「空蝉ノ影」「彼方からの鎮魂歌」「EDEN」が聴ける「LEER LIED」の方がお勧め。
ファンシーで心地良く、暖かでちょっと陰もある世界観を求める人にはこっちがお勧めです。


UNEXPECT - In a Flesh Aquarium ★★★ (2008-02-08 00:18:00)

2006年の2nd。
これの前に出たEP「We, Invaders」との二枚組も出てるみたいですね。

ブラックをベースに、ジャズ的なアンサンブルやアヴァンギャルドかつ目まぐるしい展開、インダストリアル要素等を取り入れた変態的メタルという事で、EPHEL DUATHの「Pain Nessecary to Know」辺りと通じる音楽性を持っていると思いますが、こっちは可憐な女性Voやマイルドな男性Voなどのゴシック的要素、ピアノやストリングスが重要なパートを担うクラシック要素がかなり強いところが大きな違いでしょうか。そのせいか、EPHEL DUATHよりも大分聴きやすい音楽性といえると思います。

1曲目「Chromatic Chimera」が前EPではピアノインストのアレンジ収録されている事が象徴的ですが、これだけ前衛的で複雑な展開をしながら、そういうアレンジにしても破綻をきたさない程にメロディに一貫性があるためか、聴いていてそれほど難解さゆえの聴きづらさみたいなものを感じません。曲によっては、女性Voの押韻でキャッチーにさえ聴こえるパートすらあります。…これだけ質が高ければ、変態系好きじゃない人でも行けるかも。

メタルの魅力って色々ありますが、中でも「ミュージシャンシップの高さ」や「異形性」というのは大きな位置を占めると思うんですよ…そういった意味で、このアルバムはブラックメタルとしてでもエクストリームメタルとしてでもなく、「メタルとして大名盤」と言い切って差し支えないと思います。ああ、彼等がBURRN!の表紙を飾ればいいのになぁ(笑)


SATANIC WARMASTER - Black Metal Massacre - Carelian Satanist Madness ★★★ (2008-02-07 00:08:28)

原曲はギターの歪みが人工的で、ヴォーカルもちょっと細さを感じてましたが、こっちはRAW極まりない音に怒号のような声が乗ってて違ったかっこよさ。原曲は原曲でメロウさが際立っててかなり好きでしたが、このライブ版は更に良いかもしれません。


SATANIC WARMASTER - Black Metal Massacre - Take Me to the Top (2008-02-07 00:04:21)

MOTLEY CLUEカヴァー。
あのSATANIC WARMASTERが普通にハードロックやってる時点で驚き。ヴォーカルが酒が入ったメタル好きのおっちゃんのような熱いハイトーンで更に驚き。ああ、彼のイメージが崩れていく…(笑)でも好き。


SATANIC WARMASTER - Black Metal Massacre - Satanic Winter ★★ (2008-02-07 00:00:51)

以前在籍していたバンドの曲らしいですが…リフはSATANIC WARMASTERらしいメロウさはありつつ、客を煽り立てるかのようにキャッチー。でも5分を過ぎた辺り(終わる直前)、まるでサンプリングされたかのように客の声が入ってしまってるのはちょっと笑えます。


DRAGON GUARDIAN - 聖邪のドラゴン - 聖と邪の決戦 ★★ (2008-02-06 23:55:32)

私は語りは有っても無くてもいいと思ってる派なんですが、この曲の魔女の台詞はちょっとかっこいいと思ってしまった…すっかり彼等のペースに乗せられてるかも(笑)。間奏パート、ほんとに決戦してますが、場面を盛り上げつつ曲としてもしっかりかっこいいものにする編曲能力の高さが凄い。
…っていうか、CDのプレイボタン押してから、この曲が終わるまで一曲たりとて歌メロが印象に残らない曲がないのも凄い。これならゲームオーバーにならずに(笑)聴かせきってしまえるのでは。


DRAGON GUARDIAN - 聖邪のドラゴン - 魔法の書 ★★★ (2008-02-06 23:49:46)

歌メロの合間に入るフレーズといい、ソロといい、メタリックな音へのピアノの乗せ方はYoshikiにも通じるセンスを感じます。Aメロなんて、歌い方が例の媚びっぽい声で思いっきり私の苦手な声だし、明らかにフィクションの世界観なのに、子供が悲しみを押さえて無理して明るく歌ってるように思えてきて、リアルに目頭が熱くなってしまったり…。


DRAGON GUARDIAN - 聖邪のドラゴン - いざ! 旅立ち ★★ (2008-02-06 23:44:12)

この曲を聴いていると、メロ自体やアレンジだけでなく、歌詞にもクサさを表現するセンスがあるのが感じられますね。「♪魔女との闘いに敗れて~」が良いアクセントになって、更にメロディの劇的さをアップさせてます。
この曲で新しい人物が登場し、歌パートでは媚び声に聴こえてしまうのは残念ですが、ちゃんと別人の声になってるのは流石。この演技力は保ったまま、こういう演技しながら歌っても媚びに聴こえないような歌唱力の高さを身に付けたら、最早誰にも止められなくなってしまうのでは…。


SATANIC WARMASTER - Black Metal Massacre (2008-02-05 21:42:00)

2007年発表のライブ盤。
XASTHURやALCESTの日本盤にも驚きましたが、まさかSATANIC WARMASTERまで来るとは…。日本盤といってもブックレットはぺラ紙一枚だし、歌詞や対訳もないですけど。でもインナーで素顔のSatanic Tyrant Werewolf氏が拝めるのは嬉しいですね。

まず気になるのは音質ですが、まあプリブラバンドの、しかもライブ盤に音質の良さを期待する方が間違ってますね(笑)。以前高校の文化祭の出し物でバンド演奏を録音してもらった事がありますが、正にそんな感じのRAWな音。と言っても、音が大きく歪んだり音量が激しくブレたり、音が小さかったりはしないので原曲を知っていて、ある程度想像力で補完できればライブの熱気を楽しむのには全く差し障りは無いと思います。

ただ、MCなども録音されているのは嬉しいですが、客の緊張感の無い喋り声が曲の間でも聴こえるのはちょっと…箇所によってはヴォーカルと同じ位の音量で拾っちゃってるし。「My Kingdom of Darkness」なんてSatanic Tyrant Werewolf氏が必死に絶叫している合間に暢気な感じの喋り声が入って、変な掛け合いに聴こえて爆笑してしまいました(笑)。

しかし、彼等の曲ってプリブラにしてはメタリックさが結構高めなせいか、ライブ映えしますよね。特に「Carelian Satanist Madness」、原曲のような高音がなりではなく、怒号のような声で歌ってますが、それがライブの熱気と相まって実にかっこいい。スローミドルのパートでさえ観客が「オイオイオイオイ!!」とか叫んでるし…。原曲はメロウなリフで胸を締め付けてくれましたが、こっちは聴いていて熱くなります。

流石にこれをSxWx初体験にするにはお勧めしかねますが、彼等のアルバムを持っていて、しかもそれを気に入った方であれば購入する事をお勧めします。


LORD WIND - Atlantean Monument ★★ (2008-02-01 23:44:00)

2006年発表の4th。
後期BURZUMにも通じるキーボードによるアンビエント作品。
…正直言って、個人的にはBURZUMのアンビエントよりも断然好きです。
近年のGRAVELANDって、プリミティブ的な衝動性ではなく、中世の戦争の情景を
バンドサウンドとキーボードやクワイアを使って壮大に演出する作風になってきてますが、
こっちはバンドサウンドが無い分、情景描写に特化したプロジェクトになってると思います。
キーやクワイアによる荘厳、壮大な雰囲気を引き継いでいるのはもちろん、GRAVELANDでは
やや希薄だった明瞭なメロディが多用された事により、更にスケールの大きさを増してますね。
メロディは明瞭になっても、靄が掛かったような情景を連想させる幽玄さはしっかり保ってます。
博物館や美術館、または遺跡とかに行った時、その文化における人々の営みに思いを馳せて
目頭が熱くなってしまう事ってあると思うんですが、このアルバムを聴いていて喚起されるのは
まさにそういう感情。音を出しているうちのコンポがなにか神の像のような、神秘的なものに
思えてきて、思わず地に頭を付けて平伏したくなってしまうくらい(笑)。
ナチス政権は人々の心情に訴え、人心を掴む為に音楽も用いたことで有名ですが、この作品を
そうした意図で用いたらマジで危険だと思えるくらいのアルバム(例えが悪すぎですが)。
私なんて日本人なのにペイガンライフを追体験したような気分になってしまったし(笑)。
Rob Darkenは殊に思想を音で表現することにかけては、天才的な資質を持ったミュージシャン
なのではないでしょうか…。実際にポーランドに行くにはお金が掛かるし、ましてや中世に
タイムスリップするなんて不可能。しかし、このアルバムを買えば、たった約2000円で
その空気を味わえてしまいます。興味がある方は是非聴いて、中世のペイガン戦士の生活を体験しましょう。


SSORC - Infidel Eternal - Black Metal Terrorism ★★ (2008-01-29 20:47:09)

歌詞といい、MAYHEMのDeathcrushを思わせるリフ捌きといい、インナーサークルへのオマージュ的なものが感じられる曲。ボーナス曲もかっこいいけど、早送りするのが少し面倒かも。


SSORC - Infidel Eternal - Downwards the Roots of Darkness ★★ (2008-01-29 20:46:17)

この曲はリフにどこかメタリックな高揚を感じられます。
…が、その音色はやっぱり濃い血靄に包まれるような雰囲気でブラックらしい禍々しさ。


SSORC - Infidel Eternal - Before There Is Light ★★★ (2008-01-29 20:45:24)

イントロのドス黒いエナジーが集まってくるようなリフからヴォーカルの普通声の詠唱に繋がる部分からして、「何の儀式?」って思うくらい雰囲気ありますね…聴いているとなんかもうどうでも良くなってきます。


SSORC - Infidel Eternal - Caller of the Typhoon ★★★ (2008-01-29 20:44:39)

1曲目のイントロの時点でもう期待値の針が振り切れそうになってましたが…この曲に入ったとき、余りにも期待に応えすぎた音でにやけるのを押さえ切れないくらいでした(笑)。音も曲もブラックとして完璧ですね。


SSORC - Infidel Eternal - The Relentless Agony Intimidates Me Into the Black Silence as a New Moon ★★★ (2008-01-29 20:43:47)

本当の所はどうか分かりませんが、ヴォーカルの重ねた部分以外は一発録りで録音されたんじゃないかと思うほど、直接的な狂気が封じ込められた曲。でも後半のリフ捌きは病んだメロウさを演出していて、それだけでは終わらないセンスの良さが光ります。


SSORC - Infidel Eternal ★★★ (2008-01-29 20:39:00)

2005年発表の1st。

日本のバンドながら、よくノルウェーを始めとした北欧勢が比較対象にされているようですが…確かに、彼らはいかにも日本人好みなメタルをするつもりなんか、さらさら無さそうですね(笑)。禁欲的なくらい真っ黒なブラックメタルをやっております。

甘くなりすぎずに程よくメロウさを加味したリフといい、RAWな音色のドラムといい、どこかSATANIC WARMASTERの1st辺りを思わせるプリミティブな感性がある音だと思いますが、このバンドの場合、ブラスト率高めのブルータリティがあったり、狂気をぶちまけるような曲やメタリックな高揚をもたらす曲も挟み、飽きさせないアルバム構成にしていたりする辺り、ブラック好き以外のメタラーにもよりアピール出来る音ではないでしょうか。
個人的にはどこかMAYHEMのWolf's~とも似た聴き心地があるように思います。ヴォーカルの歌い方も粘りのある高音絶叫でかなり好み。

また、曲の良さだけでなく、音そのものの良さも特筆もの。
まずギターは、「7th strings northern blizzard warrior」のクレジットがある通り、吹雪を思わせる音ですが、DISSECTIONのような雪原にブリザードが吹き荒れる情景というよりも、酸化してドス黒くなった血の霙が打ち付けてくるような情景が浮かぶ禍々しさと太さを備えた音色だし、ドラムの音は前述の通りRAWで抜けがよく、曲のブルータリティを良く伝えてくれるし、ヴォーカルのミックスも丁度良い大きさだと思います。途中一瞬ベースのみになるパートもありますが、ベースだけでも気持ち良い…ブラックらしい黒さ満載で、もう音だけで悶絶できるくらい素晴らしい音質です。

北欧勢に引けを取らない所か、世界基準で名盤といっていいほどの作品ではないでしょうか。日本からこのアルバムが出たことを誇りに思いたいですね。


LOVE SOLFEGE - マリアスノニウムの謝肉祭 - 道化師 ★★ (2008-01-26 08:25:01)

鮎さんって表現力がある故に、こういう可愛らしい歌い方をするとちょっとトゥーマッチに感じてしまわなくもないですが…英語パートやそれに続くスキャットパートなどは実にかっこいい。
でも何よりいいのは歌詞。最後の一行を読んで温かいような切ないような、何とも言えない気分に…。


LOVE SOLFEGE - マリアスノニウムの謝肉祭 - プロムナード ★★★ (2008-01-26 08:21:52)

謝肉祭の皆が集まり、楽しく踊っている風景を描いたかのような曲で、ヴォーカルもアルバムに参加した人たちが大集合して歌っていて、聴いていると心が温かくなる曲。クリスマス前の街の楽しげな様子を見てるような気持ちになりますね(謝肉祭だけど)。
ヴォーカルが全員女性だからか、少女漫画的な柔らかさも感じられます。


LOVE SOLFEGE - マリアスノニウムの謝肉祭 - ネコ ★★★ (2008-01-26 08:16:31)

シンプルなタイトルですが、内容はドラマティック。
これ聴くと彼等が如何に音で情景や感情を描くのに長けているか良く分かりますね…「♪僕らは~」のメロディなんて、主人公のネコの歩んで来た旅の道程を追体験できるかのよう。個人的にはその風景の中に何故かアルプス山脈がありましたが…(笑)


LOVE SOLFEGE - マリアスノニウムの謝肉祭 - えんとつ掃除の少年 ★★ (2008-01-26 08:12:39)

舌足らずな歌い方のヴォーカルが印象的ですが…昔のイギリスの煙突掃除の少年の境遇の悲惨さを描いた詩に、彼等の「Sweep, Sweep, Sweep(煙突掃除しますよー)」という呼び込みの声が舌足らずゆえに「Weep, Weep, Weep」に聴こえ、まるですすり泣いているかのよう…みたいな内容の物がありましたが、それを意識しての事でしょうか…
曲的には、メロディが内容を端的に表してますね。辛い境遇でも純粋さを失わず夢を見る少年の心がそのまま旋律になったような感じ。


MALFEITOR - Unio Mystica Maxima - Black Magic Mushrooms ★★★ (2008-01-25 16:04:19)

MYSTICUMカヴァー。
ノイジーなプロダクションの中に神秘的な幻覚が見えるようだった原曲を、もっとメタリックでブルータルにアレンジ。それによって元々あったキャッチーなヴォーカルライン(絶叫だけど)が強調されてますね。「Come closer~」「Black Magic Mushrooms」の所とかカラオケで歌いたいくらい (笑)。


MALFEITOR - Unio Mystica Maxima - Jesus Christi to the Lions ★★★ (2008-01-25 16:03:23)

この曲の普通声がツボ過ぎて困るくらいにツボ(笑)。
低音でのちょっとヴァイキング入った歌声が渋カッコ良くてたまりません。ブラックの普通声ってこういうの多くて良いですよね。メロスピやメタルコアもこういうヴォーカルを取り入れてくれれば聴きやすいのになぁ…と思う私は少数派でしょうか。


MALFEITOR - Unio Mystica Maxima - Rex Bestia Fera ★★★ (2008-01-25 16:02:29)

オープニング明けの2曲目。
いきなりのメロウさを醸し出しつつ、禍々しく蠢くトレモロをフィーチャーした音像にブラック好きならガッツポーズ。後半の刻みから公序良俗に反するような(笑)邪悪メロディを編みこんでいくリフ捌きも素敵過ぎる。アルバムの頭から悶絶モノです。


MALFEITOR - Unio Mystica Maxima - Unio Mystica Maxima ★★★ (2008-01-25 16:01:23)

導入部からしてトレモロリフにブラスト全開で殺る気マンマンなタイトルトラック。曲の長さも4分とコンパクトですし、タイトル曲にこういうブラックの魅力を分かりやすく伝える部分があるというのは、ある意味メジャー志向といえるのかも?


MALFEITOR - Unio Mystica Maxima ★★ (2008-01-25 15:59:00)

ABORYMのベース/キー担当のMalfeitor Fabbanらによる新バンドの1st。2007年発表。
このバンドはサイドプロジェクトではなく、全く新たなバンドだそうです。

基本的にはファスト/ブルータルブラックなんですが、多用されるブラック特有の平坦リフのメロディが余りにも暗く、そこにトレモロリフが入ってくると有機的な何かが蠢いているような不気味さを感じられますね…。
インダストリアル要素は無いですが、感触としてはどこかABORYM(のGenerator)に通じる退廃性や、MYSTICUMに通じる神秘性もあると思います。ASMODUESや1349のような極端な速さがある訳ではないものの、雰囲気が物凄く濃いです。

また、M.Fabbanはこちらではベース以外にヴォーカルも担当してますが…
これがかなり憎々しさが滲み出た歌い方で素晴らしいです。CxFxのNattefrostの声をさらに粘着質にした感じの高音がなりで、こっちもABORYMのGeneratorでのPrime Evilのパフォーマンスに通じる物があるかも。ただ、こっちはよりヴォーカルが前に出て、憎しみをもっとストレートに伝える感じですね。幾つかの曲では呪文の詠唱めいた低めの普通声も入ってますが、これも渋い声で実に私好み。この人の声、ホント良いなぁ…。

音質の良さも見逃せませんね。
バンドサウンドの禍々しさやブルータリティ、ヴォーカルの憎しみを余す所無く伝えるような鮮明さがあって割と聴きやすいのも勿論良いんですが、何より音が大きめなのが良い(笑)。流石にBEHERITのベストよりは少し小さいですが、メタルとして理想的な音量。

あと個人的にツボだったのがMYSTICUMの「Black Magic Mushrooms」をカヴァーしてる事。ぶっちゃけて言うと、この曲をカヴァーしてることからこのバンドに注目しました。ブルータリティ重視で、原曲よりも分かりやすい曲調になっててかっこいいですよ。

オリジナル曲の方もこの名曲に負けないくらい良かったし、買って正解だったと思います。禍々しい雰囲気を重視したファストブラックが好きな方にお勧め。ちなみに、ケース側面にはタイトルしか書いてない上、ジャケのバンドロゴは読みにくいので探す時は注意。


鼓太蝋 - 真遠の夜 ★★ (2008-01-24 00:51:00)

2007年末にリリースされたおそらく4thアルバム。
前作同様、インストメタルによる上海カヴァー。路線的にも、エレピを始めとしてチェンバロや
チャーチオルガンなど、様々な音色を用いたキーボードやリードギターを絡ませてスケールの
大きさを演出するスタイルで、前作の流れを汲んでいると言えると思います。
前作ではリフが大分良くなった感じがしましたが、今作では更に6曲目の間奏のソロと曲の
展開の連動や、ボートラのドラムとリフの弾幕的サウンドなどアンサンブル的にも燃える箇所が
かなりあって、着実にメタルとしてのかっこよさが増してる印象を受けます。ぶっちゃけ、
歴史的メタルの名盤と呼ばれてるアルバムの多くよりも、この作品の方が好きかも。
ただ、スケールの大きさが増してると同時に、アレンジのプログレ寄りの複雑な展開も更に
増してるので、キャッチーさを重視する人には前作のほうが良いかも。以前よりも聞き流す事を
許さないというか、本気で付き合うことを要求するような作風になってきてると思います。
C-CLAYSの「水籠」辺りを聴いた時は割とライトで聴きやすい感じの作風だと思ってましたが、
段々コアな方向に進んできてる気がします。以前のような聴きやすい作風もそれはそれで
悪くないですが、メタラーとして聴いていて滾るのはこっちなので大歓迎です。
しかし、ライナーにはもう次回作への構想が書かれてるんですが…この作品も前作から
それほど時間を置いていないリリースなのにこの質の高さだし、実に頼もしいですね。


EMILIE AUTUMN - Laced/Unlaced - Revelry ★★ (2008-01-23 22:30:02)

彼女のオリジナル曲で、クラシックのカヴァー曲と比べるとコンパクトで取っ付きやすい作風の曲。なんとなく、青空の下で村の少年達が運動会をやってる風景が浮かんできます(笑)。なんだか長閑な雰囲気。


EMILIE AUTUMN - Laced/Unlaced - Face the Wall ★★ (2008-01-23 22:27:51)

エレキヴァイオリンによるソロ。
一心不乱にヴァイオリンを引き倒すような曲調は、テクニカルというよりはどこか近寄り難い狂気のようなものが感じられますね…。


EMILIE AUTUMN - Laced/Unlaced - Leech Jar ★★★ (2008-01-23 22:26:10)

チェンバロとヴァイオリンのメロディに手を引かれて、サイバースペースを進んでいき、視界が開けるとそこはワンダーランドだったような感じの展開を見せる曲。これはアルバムでもお気に入りですね。インパクトがあって好きです。


EMILIE AUTUMN - Laced/Unlaced - Unlaced ★★★ (2008-01-23 22:23:05)

「Liar / Dead is the New Alive EP」にもアルバムの触り的トラックとして提供されていた曲ですね。そういう経緯があるだけあって、アルバムを象徴するようなチェンバロとヴァイオリンの格調高いメロディの絡みが堪能出来る曲。


EMILIE AUTUMN - Laced/Unlaced ★★ (2008-01-22 16:12:00)

2007年発表の2枚組インストアルバム。
「LACED」
こちらはバロック・ヴァイオリンを軸に据えた、クラシック曲のカヴァーを中心とした作品で、
オリジナル曲も同様のスタイルで書かれているため、実質的にクラシックのアルバムと言って
いいかも。ただ、ミックスにロック的な骨太さがあり音が大きめで、一般のクラシックよりも
どこか聴きやすい音になっていると思います。個人的には一般的なクラシックのCDって音が
繊細すぎると思うので、これくらいダイナミックな音の方が好きですね。
格調の高い音が72分も封じ込められていて、かけていて雰囲気に浸れる作品。
「UNLACED」
こちらはエレキヴァイオリンを用いた、彼女の「ヴィクトリア調インダストリアル」な音楽性を
インストで表現したような作品。収録時間は30分強で短めですが、インダストリアルビートや
ノイズを用いつつ、チェンバロとエレキヴァイオリンが舞い踊る作風はクサメタラーや様式美
メタラーには待ってました!!って感じではないでしょうか。エレキヴァイオリンは音色が割と
ギターに近く、速弾きもかなりフィーチャーされていてメタルを聴いたとき同様の高揚感を
味わえる事請け合いです。Disk Hellの紹介によると、「PaganiniとYngwieの融合」が裏の
テーマらしいですが、もしかするとメタラーも対象に音楽を作っているのかもしれませんね。
お勧めのアルバムと言いたいところですが、やはり値段が高いのがネックですね…
ぶっちゃけ私は中古で安く手に入ったので良かったですが…財布と相談しての購入を推奨(笑)


鼓太蝋 - 真遠の夜 - With... ★★★ (2008-01-21 23:43:30)

雰囲気たっぷりで扇情的なメロディや、挑発的なリフ捌きも魅力的ですが、この曲は何と言っても3分辺りからのプログレッシブなパートに尽きるでしょう…この部分、神懸かってるんですが…。特にギターソロ、ただ弾くだけじゃなくて、曲の展開に連動したものになってて実にかっこいい。ただ速く弾くだけの人には出来ないセンスではないでしょうか。


鼓太蝋 - 真遠の夜 - Black Sky ★★★ (2008-01-21 23:39:27)

プログレッシブで凝った展開や、サイケデリックな多幸感すら感じるシンフォ疾走などの劇的な要素がありつつも、サビに当たるパートはC-CLAYSでの「水籠」での作風にも通ずる、取っ付きやすいエレピメロがあってキャッチーな曲。アルバムの中でも特にスタイル的に洗練・完成されてる感じがします。


鼓太蝋 - 真遠の夜 - The Elements ★★★ (2008-01-21 23:35:25)

ボーナストラック。オムニバスに提供した曲のリメイクらしいです。
ギターリフとリズム、そしてキーボードが連動して弾幕を張るようなアグレッシブなパートがかっこよく、印象に残りますね。このアレンジをアルバムのラストに聴いて、原曲が弾幕STGのBGMっていう事を思い出しました(笑)


DRAGON GUARDIAN - 聖邪のドラゴン - 遠い掌 ★★ (2008-01-20 23:29:58)

ラジオとかでオンエアしたら、本当にかなりの求心力を得てしまいそうな曲。主人公の心情を描いたものなので、語りや過剰演技しながらの歌が無くて一番一般受けしそう。メロディも最も歌謡曲に近く、個人的にはTUBEの「純情」が頭をよぎります(笑)


BORIS - Flood ★★★ (2008-01-20 23:21:00)

2000年発表の多分3rd。
小文字borisとしては一枚目になるんでしょうか。borisはまだSUNN O)))とのコラボ作品とこれしか聴いてないんですが、これはかなりの名作じゃないでしょうか…基本ドローンなのに、凄くドラマ性を感じる作品だと思います。

帯には一曲70分と書かれてますが、実際にはトラックが4つに分かれているし、曲間がシームレスに繋がってるとは言え、一つのフレーズが幽体離脱するように乖離しながら繰り返され、途中から現れたドローンに飲み込まれ行く狂気の展開を見せるトラック1、メロウな雰囲気に浸れるトラック2、静寂と轟音の圧倒的な対比が素晴らしい、ヴォーカルも入ったトラック3、その余韻を引き摺りつつ鈍足で終焉に向かうトラック4…と、トラックの繋ぎ目ではっきりと場面が変わるので、組曲的な作品と言えると思います。

この作品って、情景の描写が凄く繊細ですよね…
トラック2なんてもし死ぬ時はこういう音に身を委ねながら、ゆっくりと意識を蕩けさせて死んでいきたいなー…とか考えてしまうほどだし(笑)、トラック1のドローンに飲み込まれる感触も実に心地良い。トラック3の鈍足の展開でしか表現し得ないであろうダイナミズムやドラマティックさも素晴らしいですし、名盤と言っても良いんじゃないでしょうか。

まだ彼等の作品をこれしか聴いてないのに言うのもなんですが、このアルバムが日本から出たことを誇りに思いたいですね。やっぱり日本のメタルは素晴らしい。


L'ARC-EN-CIEL - The Best of L’Arc~en~Ciel c/w - a swell in the sun ★★ (2008-01-19 18:08:57)

ラルクの曲って、こういうインダストリアルでダークな曲や、リミックスにおいてでさえどこか取っ付き易さとか分かり易さがあるのがいいですね。リフのメロディのダークさが曲の世界観を如実に表しています。


L'ARC-EN-CIEL - Ectomorphed Works - Larva(ectomorphed Long Mix) (2008-01-19 18:06:39)

「曲を長くしたかった」と言うことで、8分弱の長さに拡張されてますが…時々こういう曲を延々と聴いていたくなる時があるんですけど、そういう時にはこれでもちょっと短く感じる。どうせならラストに置いて15分くらいにして欲しかったなぁ…。


L'ARC-EN-CIEL - Ectomorphed Works - 浸食~lose Control~(ectoborn Mix) ★★ (2008-01-19 18:03:42)

原曲は静と動の対比により狂気を演出してましたが、こっちはサイケデリックな情景を描く事で狂気を表現してますね。しかし、これ聴くとyukihiroさんがhydeさんの声をどれだけ大切に扱ってるかが良く分かる。「♪Good-morning Mr. Fear」の所とか特に。


L'ARC-EN-CIEL - Ectomorphed Works - Fate(everybody Knows But God Mix) ★★ (2008-01-19 18:00:23)

確かyukihiroさんはリミックスに当たり、ヴォーカルの声を大切にした…みたいな事を言っていたと思いますが、これを聴くと良く分かる。原曲が展開や歌のメロディが重視されたアレンジなら、こっちはヘヴィながらhydeさんの声質、ビブラートの波に至るまで声そのものの良さを引き出したアレンジになっていると思います。


DRAGON GUARDIAN - 聖邪のドラゴン - ~序幕~ ★★ (2008-01-17 01:20:52)

オープニングのインストですが、既にこの時点で鼻が曲がる通り越して鼻血吹きそうなレベルのクサさの悶絶メロディ!ああ、堪らない(笑)。でもSEの鳥の鳴き声は、サンプリングな音色丸出しでちょっと笑えるかも。


DRAGON GUARDIAN - 聖邪のドラゴン - 我らが嘆きのカルミア ★★★ (2008-01-17 01:16:58)

台詞があんまりにも恥ずかったり、サビの最高音でヴォーカルがめっちゃ辛そうだったりしてますが、そんなものはこのメロディの前ではただ無力!!X JAPANのDahliaを思わせる飛翔感がありながら、更にクサイメロディ…特にサビ後半で更にキーボードが絡んでくる所なんて、本当にカルミアの島民になって、リアルに郷愁を感じてるかのような気分に…


AVERSE SEFIRA ★★ (2008-01-17 01:09:00)

アメリカ産ブラック。
今年初頭に新作が出るみたいですね。


AVERSE SEFIRA - Battle's Clarion - ...Ablaze (2008-01-17 01:07:19)

ラストに相応しい、不吉さを撒き散らしながらの突進がかっこいいです。…が、終わり際のSEがうるさい!!なのでマイナス一点で(笑)


AVERSE SEFIRA - Battle's Clarion - The Nascent Ones (The Age Geburah) ★★★ (2008-01-17 01:06:08)

聴いていると肌が腐食して融け落ちていきそうな、薄気味悪い酸性のメロディが堪能出来る曲。特に前半、ねちっこい絶叫を聴かせるヴォーカルがいいですね。本作でのベストパフォーマンスだと思います。


AVERSE SEFIRA - Battle's Clarion - Deathymn ★★★ (2008-01-17 01:04:54)

Lord Imperial(KRIEG)とMkM(ANTAEUS)ゲスト参加の曲。
次元に穴が空き、魔が溢れ出してくるような音がバンドサウンドに絡み、かなり邪悪な雰囲気を醸し出してます。このSE(?)や最後の絶叫が二人が参加しているパートでしょうか。


AVERSE SEFIRA - Battle's Clarion ★★ (2008-01-17 01:03:00)

2001年発表の2nd。
KRIEGのLord Imperial、ANTAEUSのMkMがゲスト参加。

このアルバムに対する印象を一言で言えば「聴きやすいANTAEUS」。キレの良い絶叫スタイルのヴォーカル、トレモロリフを多用しながらも北欧のブラックと比べてカオティックさ、不穏さの強いメロディなど共通する要素の多いサウンドだと思います。こっちの方がメロディの不吉さが強い感じがしますね。

また、プロダクションはANTAEUSのようなRAWな感じではなく、各楽器の音がしっかり聴き取れるクリアさがあり、それが聴きやすさに繋がってますが、バスドラの音が丸っこく潰れ気味なため、全体としてチープな印象を受けてしまいますね…低音が効いている所やスネアのしばき倒すような音色は好みですが。

ちなみに、2007年にCandlelightからリマスター盤が再発された模様です。そっちの方は音質はどうなってるんでしょう…。寒々しさよりも混沌性や不吉さを好む人にお勧めのブラックです。でももう一押し欲しい気も。


快楽音楽堂 - 不明 - 謳う丘 -harmonics Eolia- ★★ (2008-01-17 00:58:08)

志方あきこカヴァー。
原曲はトラッドを幻想方向に解釈し、ゴシック的な神秘性を醸し出すような曲でしたが、こっちのバージョンはヴォーカルが幽玄さよりも力強さを重視してて、メタリックなアレンジに合ったものになってますね。正直原曲の方が好きですが、こっちも違った良さがあると思います。


快楽音楽堂 - 不明 - Eternal Story ★★★ (2008-01-17 00:53:39)

これは凄い!!
ギターリフやソロ、ヴァイオリンのフレーズまでSOUND HORIZONの「エルの楽園(→side:E→)」のそれを使用していて、最早原曲と渾然一体となって更なる高みへ昇ってます。特にサビで原曲の叙情メロを活かしながらあのヴァイオリンフレーズが来る所がヤバい!!いつもこの曲だけ4、5回リピートしちゃいます(笑)これだけで元は取れたかも…


快楽音楽堂 - 不明 - セガサターン、シロ! ★★★ (2008-01-17 00:49:08)

「指が折れるまで!」で有名なアレのカヴァー。懐かしいなぁ(笑)
しかし、ヴォーカルは聴けば聴くほど瞬火さんに似てますね…ひょっとして本人が別名義で参加してるんじゃないかと思う程に(笑)。がなりながらの熱唱ぶりや、台詞の言い方まで似てる。


快楽音楽堂 - 不明 - カルマ ★★ (2008-01-17 00:44:47)

BUMP OF CHICKENのカヴァー。
基本的にメドレーなのでワンコーラスしかないんですけど、ゲーム音楽のメタルアレンジでは避けがちなこういう曲をカヴァーしてくれるのは嬉しい。今度アニメ曲のカヴァーでB'zのギリギリchopとかラルクのDaybreaker's Bellとかホルモンのアカギとかやってくれないかなぁ。


快楽音楽堂 - 不明 - レッツゴー! 陰陽師 ★★★ (2008-01-17 00:41:21)

陰陽師がパラパラ踊るプロモで有名な曲のカヴァー。
これ、テレビでも紹介されてて、あまりにもインパクトが強くて原曲入ったCD買っちゃったんですけど、まさかこれをメタルにしてくれるバンドが存在するとは…
「ドーマン・セーマン」「悪霊退散・悪霊退散」がメタルサウンドで聞けるだけでも至福。原曲より勢いのあるヴォーカルやサンスクリット語のコーラスもかっこいいなぁ…。
しかし、改めて聴くとこの曲って歌メロが凄い平坦ですよね…それでこれだけキャッチーに出来るのは凄いと思う。


六弦アリス - Alice in the Necrosis - Alice in the Necrosis ★★★ (2008-01-10 01:55:37)

今作では「Innocent Black」と並ぶキラーチューン。
ツーバス疾走に刻みから広がっていくギターのフレーズといい、メタラーがガッツポーズしそうな曲調(笑)ヴォーカルのエモーショナルな歌声はどこか中性的でもあって、また新たな魅力を見せてくれます。本人もゴスロリとか好きみたいだから、こういう感情の入った歌が歌えるのかも?


六弦アリス - Alice in the Necrosis - 空想イデア ★★★ (2008-01-10 01:50:48)

「Innocent Black」「Alice in the Necrosis」等の即効性抜群のキラーチューンも素晴らしいですが、個人的にはこれが一番好きかも。サビに入ると同時に視界を開くようなフレーズといい、その後のメタリックなフレーズといい、メタルに負けないくらいギターがかっこいい。
打ち込みらしいですが、これだけ心に来るフレーズを書かれたら、打ち込みは生音に劣るなんて口が裂けても言えなくなりますね。


六弦アリス - Alice in the Necrosis - Innocent Black ★★★ (2008-01-10 01:42:47)

六弦アリス特有の才気に満ち満ちた哀愁メロディがストレートに炸裂するキラーチューン。彼等を知らない人でもこれを聴いたら一発で落ちるのではないでしょうか。
私はこの曲を聴いているとヴォーカルの櫻井アンナさんが羨ましくなります(笑)。だってこんなにも素晴らしいメロディを歌えるんだもん。そう思うくらいメロディが良い。ああ、六弦アリスカラオケに入らないかなぁ…この劇的極まりないメロディを熱唱したい(笑)


六弦アリス - Alice in the Necrosis - 月ハ照ラセド、少女知ラズ ★★★ (2008-01-10 01:37:21)

ヴォーカルの痛切な高音が切なく美しく響くバラード。
六弦アリスってほんっとメロディが語ります。月の光しか差し込まない仄暗い部屋で、少女の心が悲鳴を上げている…みたいなシーンがパっと浮かんでくる。
あとこの曲、何気にギターソロが素晴らしい。途中からのクラシカルなメロディに涙腺刺激されまくり。ソロだけで一つのドラマがあるといっても過言ではないかも。


六弦アリス - Alice in the Necrosis - Perfect 『EDEN』 ★★★ (2008-01-10 01:31:30)

中近東風のメロディと打ち込みによるパーカッシブなリズムで妖しさ、禍々しさを醸し出しつつも、やはりしっかりキャッチーさがあるところに並々ならぬセンスを感じます…。
この曲は歌詞も好きですね。「ソナタの理論」というのは、相手方を指す「其方」と音楽形式の「ソナタ」を掛けていて、後者は既存の価値観を象徴していると解釈してるんですが、どうでしょうか。


六弦アリス - Alice in the Necrosis ★★ (2008-01-10 01:17:00)

2007年末発表の4thアルバム。
デビュー以来クオリティの高いアルバムをコンスタントにリリースし続けてきた彼等ですが、
一周年を記念するに相応しいアルバムを完成させました!
路線的には、これまで同様シンフォニックロックからの影響が強い歌モノという部分は
崩していませんが、今回はグロテスクなものに美を感じ孤独を好むという、ゴアメタラーと
良い友達になれそうな感性を持った(笑)少女の内面を描くというコンセプトのせいなのか、
中近東的なメロディや無機質なテクノビートが多く導入されSOUND HORIZONやZABADAK辺りとは
似ても似つかないような、禍々しさと耽美さ、キャッチーさが同居する作風になってますね。
前作、前々作ほどではないとはいえ、今回も何曲かでメタルを感じさせる部分がありますが…
六弦アリスの場合、単にリフが刻んでるから重低音が効いてるから早弾きソロがあるから
メタルっぽいみたいなレベルの低いメタリックさではなくて、ギターのメロディが歌メロ並に
印象的かつ鮮やかで、フレーズに妥協しないアレンジセンスにメタルっぽさがあると思います。
六弦A助さんってメタルバンドに在籍していた過去とかあるのでは…(憶測)。
あと、毎度の事ながらメロディは本当に素晴らしい。
一回聴いただけで虜にする即効性があるだけじゃなくて、その場面場面の感情に合ったメロが
出てくるのが凄い。…この人、「執着」だとか「親愛」だとかある感情を提示して、それを
即興でメロディだけで表現して下さい、みたいな課題があったとしたら、難なくこなして
しまうんじゃないでしょうか…。ヴォーカルもエモーショナルに感情を吐露したり、美しい
高音で歌い上げたりでメロディに込められた感情を増幅させてます。ああ、音楽って良いなぁ…(笑)
唯一文句を付けるとしたら歌詞かなぁ…せっかくダークなテーマがあるんだし、もっと深く
心の裡に切り込んでいって欲しかったかも。それこそ「痛絶」「葬ラ謳」のムックレベルで。
テーマは面白いけど、感動までは行かなかったかも…いや、音楽自体には心動かされまくりですが(笑)
はっきり言って名盤です、必聴…と言いたい所ですが、特に2nd以降の彼等の音源って
どれもクオリティが高くてどれを勧めていいか迷うんですよね…いっそ全部買いましょう(笑)