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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4401-4500

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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4401-4500

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KUKUI ★★ (2007-11-18 19:01:00)

ZABADAKや新居昭乃などの幻想ポップスへの、トラッド方向ではなくエレクトロニカや、
アンビエント方向からのアプローチ、私的にはkukuiの音楽ってそう解釈出来ると思います。
普通にポップな曲もちゃんとやってますが、かなりプログレ色強めです。
ジャケやアートワークはメルヘンチックなのに、アルバム中にダークなインダストリアル寄りの
アレンジが施された曲が入ってくる辺り面白いアーティストです。
ただ、私はそこも魅力だと思いますが、メタラーにとってはファンシー要素が強すぎるかも…?


KUKUI - 箱庭ノート - cycle ★★ (2007-11-18 19:00:38)

ソロの「EXEC_SOL=FAGE/.」とはまた違った意味で歌い手が心配になる曲。
この人ソロにMaple Leafにkukuiにと色々なプロジェクトに参加してて、Mikko社長じゃないけど明らかに「一日が24時間以上ありそう」な働きぶりなんですが…体を壊さないように頑張って欲しいです…。


KUKUI - 箱庭ノート - 夜の奥底 ★★ (2007-11-18 18:59:58)

インダストリアル・ノイズを含むループを用いたダークなアレンジが施された曲で、ジャケやアートワークのメルヘンチックな雰囲気からは想像の付きにくい曲調。…kukuiが世間でどういう風に受け入れられてるのか、凄く気になるんですが…。


KUKUI - 箱庭ノート - コンコルディア ★★★ (2007-11-18 18:59:07)

Concordia=ラテン語で「共鳴」「協調」などを意味する単語。
アンビエントな感触の強い音の中、可憐に花開くシンセサイザーが素敵すぎ。アンビエント感を壊さない程度の控え目なキャッチーさのサビメロも良いですね。こういう曲でシングルを切ってくる辺り、kukuiの最も得意とするのはこういうタイプなのかも。


KUKUI - Leer Lied - Eden ★★★ (2007-11-18 18:57:50)

曲が始まると同時に、悲哀を含みながらもキャッチーなメロディで一気に虜にする曲。
kukuiの曲の中でもメロディの哀感、キャッチーさ共に随一で、何故これをシングルにしなかったのかはかなり疑問。…といっても、こういう泣き要素の強いメロディに惹かれてしまうのは、私がメタル好きだからかもしれませんが。


KUKUI - Leer Lied - 彼方からの鎮魂歌 ★★★ (2007-11-18 18:56:59)

聴き手を緩やかに陶酔へと引き込んでゆくリズム、その陶酔を更に深いものにするストリングス、哀しく美しいメロディを可憐に歌い上げるヴォーカル、祈りを捧げるようなコーラス…耽美ゴシック・バラードとして文句の付け所のない完成度。睡眠薬を沢山飲んだ時のような、意識が引っ張られていく酩酊感…ああ、死ぬ時はこの曲を聴きながらでもいいかも(笑)。
ただ一つの不満は曲順ですね。もっと余韻に浸っていたいので、この悲痛な美しさを引き継ぐ曲が次に来てれば良かったんですが…次曲は物凄くポップでかなり落差が…う~ん。


NARGAROTH - Amarok - As the Stars Took Me With'em (2007-11-18 18:54:44)

アンビエント色の強い曲なんですが、これはちょっと頂けない部分も。
こういうミニマルな大作ってどれだけ聴き手の意識とシンクロ出来るかが鍵だと思うんですが、そのシンクロを疎外するようなノイズが入ってるのがちょっと…彼なりのカルト性の表現なのかもしれませんが、聴いていて辛い部分も。


鼓太蝋 - 闇深祭~darkness Illusion~ - さくらさくら~japanize Dream... ★★★ (2007-11-18 18:51:47)

幻想的なキーボードの上を童謡のあのフレーズと酷似したメロディが流れる箇所は、空が見えないほどの桜吹雪を幻視出来そうな幽玄な雰囲気。この曲があるのと無いのとでは、アルバムの印象が全く違ってしまうと思います。


NUIT NOIRE ★★ (2007-11-17 17:13:00)

フランスのブラックメタル/フェアリカル(妖精的?)ブラスティングパンク。
このバンドも結構前から評判になってますが、噂以上にスゴい。
どう凄いかは是非自分の耳で確かめてみる事をお勧めします(笑)


NUIT NOIRE - Fantomatic Plenitude ★★ (2007-11-17 17:12:00)

おそらく2007年発表の3rd。
これは(ある意味)凄い(笑)!!
最初聴いた時笑いすぎで喉痛くなりましたもん。

曲の方は、プリブラ的な重さの無い音質やトレモロリフ、ブラストビートも絡めた疾走するリズムなんかはブラックメタルっぽいですが、メロディが明るめで軽い音質とも相まってパンキッシュな軽快さも感じられるサウンドで、これだけなら独特でかっこいいんですが…。あまりにもヘンなヴォーカルスタイルのせいで唯一無二の個性が確立されてしまってます(笑)

例えるなら…そこら辺の中学生にクレヨンしんちゃんの「野原しんのすけ」の物真似をさせつつ音程を無視して歌ってもらったら近いのではないでしょうか。もしくはカラオケで音痴な人をおだててたらその気になって、酒の力とも相まって本気で歌いだした…みたいな感じです(笑)。
普通下手なヴォーカルって耳障りなんですが、この人の場合突き抜けすぎてて「耳障り」に感じる領域を遥かに通り越してる感じ。ただ、時折悲痛でかっこいい絶叫を入れてくる辺り、わざとこういうヘンな歌い方をしてるんでしょう。

上ではネタっぽく書きましたが、冗談ではすまされないかっこよさや個性があるのも事実。聴き手を選びまくりますが、変わった物が聴きたい方にはお勧め。私は一発で気に入りました(笑)


LUNAR AURORA - Weltengänger ★★ (2007-11-17 17:08:00)

96年発表の1st。
2007年にリマスター・ボーナストラック追加でCold Dimensionより再発されました。

LUNAR AURORAってZYKLUSでは荒々しいRAWなプロダクションの中に空間的な広がりが感じられたり、ANDACHTではリスナーを押し潰さんばかりの真っ黒な音の中でトレモロやキーが神秘的に舞い踊る作風になっていたり、音響面でも邪悪さを増して聴かせるような工夫をする傾向のあるバンドだと思うんですが、この時点ではそういった音響的な特異さは希薄で、ごく真っ当でクオリティの高いシンフォニックブラックをやってます。

最近の作品と比べるとストレートですが、やはり後の作風にも繋がるような邪悪な黒さは感じられるし、初期LIMBONIC ARTにも肉薄する質の高さがあるように思います。
初期LIMBONIC ARTと比べると、こっちの方が出音がメタリックですね。最近元メンバーがTHORNGOTHというメロディック・ブラックを始めましたが、そっちは雰囲気がこの作品の延長線上にあると思うので、この作品が気に入った方にはそちらもお勧めです。


MARDUK - Rom 5:12 - Cold Mouth Prayer ★★★ (2007-11-14 22:02:07)

やはりMARDUKにはこの手の曲を求めてしまう…。
サビの掛け合いは、お互いの声質を活かしていて実にかっこいい…んですが、最後のSEがご臨終みたいでちょっと笑えます。妙にタイミング良く入ってくるし(笑)


HAGALAZ' RUNEDANCE ★★ (2007-11-14 21:59:00)

ノルウェーのペイガン/フォーク。
EMPERORのSamothの元奥さんのAndrea Nebel Haugenのプロジェクト。
なので作品によってはTrymが参加してたりGarmのリミックスがあったりします。


HAGALAZ' RUNEDANCE - Frigga's Web - Little Light ★★ (2007-11-14 21:58:29)

児童虐待について歌った曲らしいです。曲のテーマを読んだからかもしれませんが、虐待で亡くなった子供たちに対する「御魂送り」的な雰囲気があるように感じました。Rob Darkenがペイガンの戦士なら、この人はペイガンの祈祷師かも。


HAGALAZ' RUNEDANCE - Frigga's Web - Albion Autumn ★★★ (2007-11-14 21:57:47)

アルビオンは確かイギリスの事だったかな?
この曲は歌メロが凄く良いです。繰り返しのリズムが酩酊感を醸し出してて浸れます。


HAGALAZ' RUNEDANCE - Frigga's Web ★★ (2007-11-14 21:56:00)

2002年発表の3rd。

このプロジェクトは北欧のペイガニズムの神秘性、中でも冥界の女王ヘルやオーディンの妻フリッガなど、神話における女性の占める部分に特に焦点を当てたものとの事。特にこのアルバムでは生と死や死後の世界などがテーマで、その他にも児童虐待や愛犬の死など、社会的だったりパーソナルだったり、ペイガニズム以外の題材も扱っている模様。

サウンドの方は、トライバルなリズムにバグパイプなどの民族楽器が乗る、かなり本格的なペイガン/フォーク。Andreaのヴォーカルも中音域中心で、異境の民族の祈祷師が歌っているみたいな雰囲気。バグパイプが持続音的に鳴る箇所などもあり、シャーマニックな酩酊感の強い音ですが、割と歌の重要度が高い音なので案外聴きやすいかと思います。

手法は違っても、音を通じて見えてくる景色はGRAVELAND等に通じる物があるかも。個人的にはGRAVELANDやENSLAVEDなどのペイガン/ヴァイキングメタルバンドのファン以外にも、ZABADAKや新居昭乃辺りのファンにも敢えて勧めてみたい作品。ZABADAK→HAGAZ'RUNEDANCE→GRAVELAND→DARKTHRONE、みたいな異端の経緯でHR/HMにハマる人がいても面白いんじゃないかと思います(笑)。


鼓太蝋 - 闇深祭~darkness Illusion~ - 千年幻想郷~history of the Moon ★★★ (2007-11-14 21:52:31)

この曲を聴くと、何でそんなに上海アリス幻樂団のメタルアレンジが多いのか分かる気がする…この女性的で儚く、それでいてキャッチーなメロディはメタルのかっこよさと相性抜群。以前の作品よりもメロディの聞かせ方が劇的になってる気がします。


鼓太蝋 - 闇深祭~darkness Illusion~ - 永夜の報い~imperishable Night ★★★ (2007-11-14 21:51:43)

不思議変態プログレッシブソング…確かにそうなんですが、ほとんど全てのパートに扇情的なメロディが散りばめられているため、それを意識させる事なく聴かせ切ってしまう凄い曲。こういうアレンジでポピュラリティのあるかっこよさが出せる辺り、センスは抜群ですね。


鼓太蝋 - 闇深祭~darkness Illusion~ ★★ (2007-11-14 21:49:00)

2007年発表の…通算3rdでいいのかな?
アマチュアメタル界ではカヴァーする人がやたらと多い「上海アリス幻樂団」のカヴァー。
今回はヴォーカル入りの曲は無く、全曲インストアレンジの作品。
原曲の殆どは知らないんですが、他アーティストのカヴァーで聴いた事のあるものがちらほら。
原曲ファンにとっては、指揮者により解釈の変わるクラシックのような楽しみが出来るのかも。
路線的には、C-CLAYSでやっていたのとほぼ変わりませんね。
エレピによるリリカルなメロディを大フィーチャーしたHR/HMサウンドで、C-CLAYSでの
作品と比べると展開のプログレ度が上がり、それによってキーボードの醸し出す儚さや幽玄さが
今まで以上に強調された音になっていると思います。また、単純にシンフォ度も増してる感じです。
一人プロジェクトなので、楽器隊のテクニカルな絡みなどのような、メタルにアンサンブルの
濃さを求める分には不向きかもしれませんが、軽快なメタルサウンド+泣きメロの組み合わせが
好きな方にはかなりお勧め。また、以前の作品よりもリズムが打ちこみっぽい音になってる気が
するんですが、これもキーボードの音をより際立たせる為の工夫なのかもしれませんね。
あと、「水籠」で初めて彼の作品を聴いた時は、正直リフがいまいちだと思ったんですが、
今回かなり良くなっていると思います。6曲目のサビのキーとリード、リフの絡みなんかは
実に熱い!!でもまだちょっと物足りないというのも本音。メタルってメロデスなら「慟哭」、
鬱ブラなら「厭世・厭人」など、リフで感情を表す傾向がありますが、テクニカルでなくても
いいので、そういった何らかの「感情」が伝わってくるようなリフ捌きがもっと聴きたいところ。
結構きつい事も言ってますが、以前よりもスケールを増したシンフォ要素にビルドアップされた、
ゲーム音楽特有のキャッチーなメロディとメタルサウンドの融合が楽しめる傑作だと思います。
しかし、初心に戻って「上海~」のカヴァーとは、よっぽど好きなんですね…(笑)
メタルにありがちなハードさ故の聴き辛さは無いので、メタラー以外にもお勧めです。


LIFELOVER - Erotik - Nitlott ★★★ (2007-11-12 15:55:21)

11分の大作ですが、展開は普通じゃないです。
前半はメランコリックなピアノに謎の演説(咳き込んでるし…)ですが、後半になると本性を現したかのようにブラック色が強くなり、メロウなトレモロリフまで聴かせてくれます。相変わらず意図の分からない展開…。


LIFELOVER - Erotik - Sweet Illness of Mine ★★★ (2007-11-12 15:54:32)

ギターのフレーズやリズムだけ聴くとごく真っ当なかっこよさのあるディプレッシブ・ロックという感じですが…おそらくこの真っ当なかっこよさは罠でしょう(笑)。普通の洋楽ファンも意外と気に入ってしまいそう。


LIFELOVER - Erotik - Museum of Past Affections ★★★ (2007-11-12 15:53:06)

温かでアトモスフェリックな空気感を持った曲で、ALCESTやAMESOUERS辺りのバンドにも通じる雰囲気。ただ、ヴォーカルの物憂げな雰囲気といい、温かさの裏に不条理さも感じられる曲。


BEHERIT - H418ov21.C (2007-11-12 15:50:00)

94年発表の3rd。

極悪だったり神秘的だったり、個性的なプリミティブブラックからいきなりテクノ方面へ舵を切った一枚。正直、ネット上のレビューを読んでいてもあまり芳しい評価を聞かないし、実際リチュアル・ミュージックとしても微妙な感じだと思います。

ですが、「The Gate of Innana」などに見られる神秘性は、ブラックを脱却したのにも関わらず2ndの路線に通ずる物がありますし、「Fish」などのテクノなのにシンプル過ぎる作風は、知性的でないという意味で1stの路線に通ずるものがあるのではないでしょうか。

あまりお勧めは出来ないアルバムですが、BEHERITらしいといえばらしいと思います。94年の時点でこういう路線に舵を切っているというのも面白いですね。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - Paysage mauvais ★★★ (2007-11-11 23:50:34)

HORNAとのスプリットの曲をリマスターし、ボーナストラックとして収録したものらしいです。とにかくSE明けの爆走が強烈!!ドラムセットがぶっ壊れるんじゃないかと思うようなテンションの高さ。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - Amour ne m'amoit ne je li ★★ (2007-11-11 23:49:30)

作曲はFamineみたいですが、むしろ「La Cesarienne」よりもこっちの方がNeigeっぽい気が…Famineもメロディセンスに非常に長けたミュージシャンという事でしょうね。邪悪さとはまた違ったカタルシスが感じられるような曲。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - La césarienne ★★ (2007-11-11 23:48:36)

スラッシーなリフとヴォーカルの喉が心配になってくるような絶叫が絡む曲で、アルバムの中では叙情味がそれ程高い訳ではないこの曲がNeige作曲というのが結構以外。それにしても凄い声ですね…。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - Condamne a La Pondaison (legende Funebre) ★★★ (2007-11-11 23:47:49)

中世の劇場で、骸骨が輪舞を踊っている風景が浮かぶような、頽廃的で耽美なメロディにイントロから惹きつけられる曲。やっぱり叙情性の中にも不吉さが息づいている感じで、後半の疾走パートのメロディなんかは聴いていて生気が吸い取られるような感覚を覚えます。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - La fin del secle ★★ (2007-11-11 23:47:07)

この曲のメロディ、どこかスペインっぽい情熱的な叙情を感じられる気がするんですが…他の曲でもいくつかそういう箇所がありますが、こういうメロディをブラックの音に乗せてしまうところが独特で素晴らしい。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie - L'envol du grabataire (Ode à Famine) ★★★ (2007-11-11 23:46:18)

1曲目からかなりロマンティックなメロディが聴けます。
絶叫もトロモロリフもあるんですが、展開が普通のブラックっぽくなくて素敵。メロディは叙情的なんですが、ラストの弛緩したギターの音色などどこか病んでて不吉な雰囲気もあるのがポイント。


PESTE NOIRE - Folkfuck Folie ★★★ (2007-11-11 23:44:00)

2007年発表の2nd。

ALCESTやAMESOUERSなど、Neigeの在籍するバンドはどれも独自のブラック観を追及している音楽性を持つ傾向がありますが、このPESTE NOIREもかなり個性的ですね。上記のバンドと比べればまだ一般的なブラック観に近い感じですが、色々な所が独特。

まず、耳に付くのはメロディの独特さ。
MUTIILATIONの病んだ叙情をAMESOUERSの清浄さで中和しようとしたら、収拾が付かなくなって更に奇妙になってしまったかのような叙情味の中に不協性が混じったメロディで、フランスらしい耽美性や頽廃性も感じられてかなり耳を惹きます。時々ですがスパニッシュな情熱的な感情すら混じってる気も。…といっても、このメロディ人によって感じ方が全然違うんだろうなぁ…。

Famineのヴォーカルもメロディの独特さに呼応するかのような変態的な、無理矢理喉を絞るかのような高音スクリームで、Neigeのスタイルに結構近い歌い方だと思います。特に6曲目、声帯が引きちぎれそうな声で心配になってきますがこれが実にかっこいい。哀しげなNeigeの歌い方よりも、痛々しい自棄クソぶりが伝わってくるような声です。音質は分離は良い方ですが、ギターのガリガリした歪ませ方がいかにもブラックらしくて○。

言葉では表しにくい不思議な空気感を持ったブラックですが、基本的にメロディは独特だけど叙情的なのでそれ程敷居は高くないかと思います。私は正直言ってNeigeのネームヴァリューで購入したんですが、このバンドのメインの作曲家のFamineのセンスも負けじと素晴らしいです。
しかし、このバンドもそうですが、最近ブルータリティやネガティビティとは別の視点から世界観を追求するブラックが増えてますよね。個人的には大歓迎です。


FORGOTTEN WOODS - Forgotten Woods / Through the Woods - Inside the Witches Cave ★★ (2007-11-10 21:06:35)

前半の曲と比べると、多少はギターが聞こえるようになってる…気がします…が、この音質で10分の曲はかなり無謀な気も(笑)。ヴォーカルの力弱い、無理に捻り出したような叫びも妙に印象に残ります。


FORGOTTEN WOODS - Forgotten Woods / Through the Woods - Grip of Frost (2007-11-10 21:05:41)

ギターは相変わらず聴こえ辛すぎですが、ベースが石臼を挽くような音色である意味ドゥームに通じる感触も。一部で聴かれるトラッドを暗く暗くしたようなメロディは絶品。


FORGOTTEN WOODS - Forgotten Woods / Through the Woods - Winterly Battle over Northland ★★ (2007-11-10 21:04:53)

1分半くらいからのブラストビートに乗るトレモロリフは、震えが来るほどに戦慄を感じさせるメロディ…ですが、トレモロリフが聴ける以外のパートはギターが何を弾いているかかなり分かりづらく、マニアックな空気感な曲。


FORGOTTEN WOODS - Forgotten Woods / Through the Woods (2007-11-10 21:03:00)

93年に発表した二本のデモを、No Coloursが纏めてCD化したもの。ブックレットのタイトル表記は上の通りですが、CDケース側面の表記は「the demos '96」で、発表が93年である事を考えると完全に間違ってるんですが…。いい加減だなぁ…(笑)。

まず、どうしても耳が行ってしまうのが余りにもローファイな音質。基本的にテープ起こし特有のモコモコしたキレの無いサウンドで、ギターが聞こえ辛い上にドラムの金物がかなりうるさめだし、音の歪む箇所もときどき出てきたり。ただ、極めて低音質ですが、テープ起こしだからなのか低音部がどんよりと歪んで独特の雰囲気を醸し出しており、全くのマイナスという訳ではないと思います。

…とは言っても、多くのプリブラと違って意図してないような、純粋な汚さのサウンドなので結構聴いていてキツいものがあります…まあマニア向けでしょうね(笑)。曲の方は割と普通にブラックしていて、突然にブラストにトレモロリフを交えて疾走を開始したりする唐突な展開が前述した低音質とも相まって、いつメンバーが演奏を放り出して帰ってしまってもおかしくないような、妙に緊張感のある雰囲気(笑)。

ギターがかなり聴き取り辛いせいで、展開が唐突に聞こえるのかもしれませんね。ただ、鬱系の後続に影響を与えているといわれるだけあり、微かに聞こえるメロディは格別で、これだけでもCD化した価値は十二分にあったと言えるのではないでしょうか。

ちなみに1000枚限定ですが、マニアックさから言って妥当な枚数でしょう。マニア以外の方は他の音源を聴いてから聴く事をお勧めします。


FORGOTTEN WOODS - Race of Cain - The Principle and the Whip ★★ (2007-11-10 01:05:20)

女性ヴォーカルをフィーチャーしたメロウな曲。
メンバーがJOYLESSをやっていた事もあるし、そこからのフィードバックと考えることも出来そう。靄がかかったような音質やパーカッションが醸し出すムードは、やはり「あっちの世界の音楽」という雰囲気ですが。


FORGOTTEN WOODS - Race of Cain - Third Eye (New Creature) ★★ (2007-11-10 00:59:26)

この曲も前曲に続いてロック色の強い曲。
「ジーク・ハイル!」の所なんて一緒に叫んで拳を振り上げたくなります。…洗脳されてるかも(笑)。12分の曲ですが、中間部は語りが長々とサンプリングされていて、ぶっちゃけ飛ばしちゃいます(笑)。ブラックメタルの部分は文句無くかっこいいですが。


FORGOTTEN WOODS - Race of Cain - Nightly Paradise ★★★ (2007-11-10 00:58:22)

ロックなテイストを強く感じさせるブラックで、いきなりノリノリのギターソロが出てきたときは驚きました(笑)。最近のDARKTHRONE辺りにも通じそうなスタイルの曲ですが、こっちはノリが良い中にもやはり妙な不条理さがありますね…そもそもクレジットでギターソロについて「上手くてロックな方がNylonで下手な方がOlavかR」みたいな断りを入れる時点でなんか変(笑)


FORGOTTEN WOODS - Race of Cain - One Day ★★★ (2007-11-10 00:57:28)

ノイジーなインスト後の実質的な1曲目ですが、リフもリードギターもメロディがいきなり不吉すぎます。不吉なムードとグルーヴ感、音質のチープさ…これだけ異質な要素を組み合わせてしっかり聴かせるあたり、アルバム冒頭からかなりセンスのあるバンドである事を感じさせてくれます。


FORGOTTEN WOODS - Race of Cain - Here, in the Obsession ★★★ (2007-11-10 00:56:30)

ノイジーなミディアムテンポなブラックですが、リフに込められたメロディは、どうしようもなくやるせない気分になってしまうような寂寥感がありますね。最早鬱ブラックとは言えない音楽性のアルバムですが、こういうメロディセンスは鬱系好きからも評価が高いバンドだけありますね。


FORGOTTEN WOODS - Race of Cain ★★★ (2007-11-10 00:54:00)

07年発表の3rd。
DISK UNIONで配布の資料によると、このバンドはBURZUM等と並んで鬱系ブラックメタルに多大な影響を与えたらしいですが…前作から10年以上を経て発表された今作では最早鬱系にはカテゴライズされないであろう、個性派ブラックを演ってます。

作風はプリミティブらしい2ビート疾走あり、メランコリックな女性ヴォーカルを取り入れたメロウな曲あり、ロックンロールのテイストを取り入れた曲もあったりで結構バラエティに富んでますが、どの曲でも基本的な「ブラックらしさ」は崩していないように思います。

ただ一般的なブラックよりも、リフがどこかグルーヴィで…それが鬱系のパイオニアらしい鬱屈したメロディやチープで味わい深い音質とも相まって、ノリの良さといった健全な方向ではなく洗脳的なムードを醸し出している感じですね。ヴォーカルも攻撃性よりもサイコな気味悪さが感じられて、この雰囲気にはあっていると思います。

また、音楽性の奇妙さに負けない、凝ったブックレットも必見。最初のページには「私はアルファでありオメガである。最初の者であり最後の者、始まりであり終わりである」と黙示録の有名なフレーズがラテン語で書かれておりブラックらしい雰囲気ですが、一ページめくると黒地に赤で大きく「?」の文字(笑)。それからガスマスクを被った集団や不思議の国のアリスの挿絵、電子レンジ(?)に入ろうとする女性などが掲載され、最後にまた「?」で締め(笑)。奇妙すぎる…。

アートワークだけでなく、Nylon氏のイイ表情にも注目。ただ、歌詞の順番がバラバラなので、そこはちょっと読みにくいかもしれません。鬱ブラックよりもFURZEやLIFELOVER等の個性派が好きな方にお勧め。
LIFELOVERよりもブラックらしさが残っているので割と聴きやすいと思います。欲を言えば、もう少し録音レベルは上の方が良かったかも。まあ、十分許容範囲ですが。


DISSECTION - Reinkaos ★★★ (2007-11-08 22:14:00)

リアルタイムでの評価が賛否両論で、どちらかと言うと否定的意見が多めだったのでスルーしてしまっていたんですが、今になってようやく購入。最初に聴き通した時の感想は「案外変わってないなぁ…」でした(笑)

冷静に聴くとトレモロリフやブラストビートはほぼ駆逐されてしまっているし、寒々しい雰囲気はメタリックな力強さに取って代わられているし、曲がコンパクトになりサビ部分にインパクトのある呪文を用いていてキャッチーだし、殆ど別のバンドの作品みたい。

…なんですけど、あんまり変わってないという印象を受けたのは、メロディがどうにもこうにもDISSECTION節だからかもしれません。鳴らし方はトレモロリフではなく、メロデスっぽい泣きになってますが、やっぱり素晴らしいメロディセンスは健在です。

あと、ヴォーカルは以前にも増して凄みが効いてます。
Jonはこの作品の出来に満足してサタニストとしての死を選んだと言われていますが、制作の時点で「この作品が俺の声が入った最後のCDになる」ぐらいの気持ちがあったのではないでしょうか…それくらい気魄の篭もった歌唱で、Maha Kaliなんて殆ど別物。確かに作風はIN FLAMESに通じるかもしれませんが、ヴォーカル面では大きくDISSECTIONにアドバンテージがあるといっていいと思います。

確かに昔の寒々しく疾走する彼等を求めるとがっかりするのかもしれませんが、こういう物だと分かって聴けばかなり素晴らしい作品。もっと早く買っとけば良かった…。しかし、IN FLAMESやCRADLE OF FILTHがカラオケに入ってるんだから、DISSECTIONも入れて欲しいなぁ…個人的にはMaha Kaliがめっちゃ歌いたいです(笑)


CARPE TENEBRUM ★★ (2007-11-07 09:01:00)

ex-DIMMU BORGIRのAstennu、Nagashによるプロジェクト。
現在はNagashは脱退し、Astennuのソロになっている模様。


CARPE TENEBRUM - Mirrored Hate Painting - Void Dress ★★ (2007-11-07 09:00:37)

3分に満たない短めの曲ですが、キーやメロディックなリフが華々しく炸裂してます。雰囲気がいいので、ドラムのチープさもそれ程気になりません。


CARPE TENEBRUM - Mirrored Hate Painting - And Fever ★★★ (2007-11-07 08:59:42)

ジャケ裏では「And Forever」と誤記されてるのが何ともチープ(笑)
イントロからウットリするような美しいサウンド。この曲のキーボードとリフがメロディアスに絡むパートは、アルバム中でも最大の聴き所の一つと言っていいと思います。


CARPE TENEBRUM - Mirrored Hate Painting - Mirrored in Scarry Skies ★★★ (2007-11-07 08:58:45)

ブラックらしいメロディックなリフ、キーボードの醸し出す幽玄な雰囲気、憎しみがあふれて押さえきれないようなヴォーカル…やっぱりこういう曲はいいですね。とても次作でデス化する要因が見当たらないくらい真っ当にかっこいいシンフォニックブラックやってます。


CARPE TENEBRUM - Dreaded Chaotic Reign - Sense of Face (2007-11-07 08:57:37)

リフもヴォーカルも良く聴くとちゃんとかっこいいんですが…
聴いていていまいち感情移入できないのはドラムの打ち込みっぽいチープさが原因かも。


CARPE TENEBRUM - Dreaded Chaotic Reign - Aetherial Benefaction ★★ (2007-11-07 08:56:49)

唯一前作までとの接点が見えるような、シンフォなインスト。
…こういうのが出来るなら、いっそのことシンフォニックブラックとは一線を画する、「シンフォニック・デス」でもやってみれば良かったのに。一曲くらいはそういう実験をしても良かったのでは。


CARPE TENEBRUM - Dreaded Chaotic Reign (2007-11-07 08:53:00)

2002年発表の3rd。実質的にAstennuのソロになり、バンドロゴも変わり音楽性も大きく変化した一枚。具体的には、思いっきりデスメタルの方向に舵を切ってます。

4曲目のインストには元シンフォニックブラックバンドらしいキーボードがフィーチャーされてますが、その部分以外は完全にデスメタルとなってしまってます。ヴォーカルの歌い方もブラック声からデス声になってますし。

それだけなら良かったんですが、デスとして微妙な出来なのがちょっと…。最初の印象はBLOOD RED THRONEのヴォーカルの切れ味、リフのフック、音質の良さなどの各要素を弱めた感じ…でした。「このCDを買え」で言うのも何ですが、正直言ってこれならBLOOD RED THRONE辺りのバンドの作品を買った方がいいかもしれません。

前作では気にならなかったドラムのチープさも、この作風だと目立ってしまう印象。前作がもう少し突き詰めれば名盤が出来そうな雰囲気があっただけに、この変化は残念。デス化するのはまあ良いんですが、何かこのバンドにしかない売りが欲しかったです。


CARPE TENEBRUM - Mirrored Hate Painting ★★ (2007-11-07 08:50:00)

99年発表の2nd。

現在のDIMMU BORGIRがコアなブラックメタルファンから非難の対象となる要因として、攻撃性や音質の良さ、HR/HMとしてのクオリティの高さを得たのと引き換えに、初期や中期に持っていたアトモスフェリックな空気感を失ってしまったというのがありますが、その空気感をある程度キープしたまま攻撃性を増したシンフォニックブラック、このアルバムの内容を一言で表すと、そんな感じになるのではないでしょうか。

初期DIMMU BORGIRに劇的疾走の攻撃性を取り入れ、シンフォ要素を少し弱めた感じです。ただ、DIMMU BORGIRと比べると主題となるメロディが全体的に弱めで曲が印象に残りにくかったり、曲の合間に挿入される語りがダレを生む要因になっていたり、ドラムが打ち込みっぽい音色だったり(実際打ち込みかも)広くお勧めするにはちょっと小粒という感じも。この路線のままもっと雰囲気を濃くして、メロディの質も上げていけば、次作はかなり良いものが出来そうだったんですが…。

この後Nagashは脱退、何故かデスメタルになってしまいました…。


THORNGOTH - Thelema of Destruction - Purgatory ★★★ (2007-11-03 09:11:55)

これは結構意外。
リフに織り込まれたメロディはやっぱり邪悪なんですが、疾走感に妙な軽快さがあってかっこいいです。このかっこいい疾走があってこそ、怨念が渦巻くようなミディアムパートも活きてくるのかもしれませんね。


THORNGOTH - Thelema of Destruction - Son of Damnation ★★★ (2007-11-03 09:11:14)

約10分の大作…ですが、終盤はアルバムのエンディングに当たるキーボードのインストなので、実質的には7分半くらいの曲。緩急を付けつつも、一貫してリフのメロディが邪悪で重くのしかかってくる雰囲気があるのが良い感じ。でも、ラストのキーを本編でももっと聴きたかったと思わなくもない…かも。


THORNGOTH - Thelema of Destruction ★★ (2007-11-03 09:09:00)

2007年発表の1st。

バンドの中心人物であるAkhorahilはLUNAR AURORAのキーボーディストらしいですが、この作品はキーが用いられている曲は僅かで、しかもSE的な使い方に留まっている代わりに全体的にメロディアスなリフによって支配されたメロディックブラック。

メロウさの中に邪悪さをたっぷりと封じ込めたメロディは、どこかDARK FUNERALと共通する物があるように思います。音質はメジャーなバンドと比べれば軽めですが割とクリア。アルバム全体を通じて上手く緩急がつけられていて、ファストパートの速度もかなりの物だし、ミドルパートも禍々しさが渦巻いているような凄みがあるし、クオリティは高いと思います。ヴォーカルも鬼の形相が見えるような迫力ある歌い方でなかなかにかっこいい。

邪悪なんですが、1曲目のスラッシーでノリのいいパートや6曲目のファストパートでの疾走感など、随所にメタリックなかっこよさを感じさせるのもポイントですね。最初聴いた時はLUNAR AURORAのキーボード担当の主導のバンドという事で、シンフォな物を期待していたため肩透かしだと思ったんですが、頭を切り替えて邪悪なメロブラとして聴くとかなり良い出来。やっぱりLUNAR AURORAのメンバーだけあってメロディセンスは素晴らしいものがありますね。

演奏時間は63分と長めですが、低音が効きすぎだったりドラムが大きかったりしないブラックらしい音質のお陰で、あまり聴いていて疲れません。ドイツのバンドですが、スウェーデン辺りのメロブラがツボな方にお勧めです。


LIFELOVER - Erotik ★★ (2007-11-03 09:04:00)

2007年発表の2nd。

最近、不条理だったり摩訶不思議だったり、シュールだったりといった「邪悪」一辺倒ではない空気感を表現するブラックメタルバンドが頓に多くなってきている感がありますが、2005年に結成したというこの新星LIFELOVERも、その中の一つと言えるでしょう。

ロック的なダイナミズムを感じさせるリズムに、ブラック由来の平坦な摩擦リフや気だるくマイルドな普通声、妙に味のあるデスヴォイス、叙情的で不思議なピアノなどが乗り、女性の悲鳴や溺れ声、合唱などのSE等がところどころに配置されている事もあって独特な雰囲気。

音質もダイナミックかつクリアで、表面的にはブラック色はかなり希薄。…これだけでもかなり個性派なバンドですが、アンビエント志向になる前のBURZUMにも通じるアンダーグラウンド性や、AMESOUERSを思わせる邪悪さから離れたようなメランコリックさなどが感じられる部分まであるのが面白いです。

こう書くと、かなりマニア向けな音を想像するかもしれませんが、音質の良さもあって実際の耳当たりは割とキャッチーで、2曲目なんかはジャケ(夜景)通りのお洒落さすら感じるほど。
…逆にそこがシュールなのかもしれませんが。

他のバンドを引き合いに出すと、SHINING辺りが少し近いでしょうか。
あのバンドを鬱要素を弱めて不条理方向に傾けたら近い気もしますが…そうでもない気もします(笑)。言葉では表しにくいような独特の空気感を持った音を出しているバンドなので気になった方は是非。新世代ブラックらしい個性的な音が味わえます。


SHINING (SWEDEN) ★★ (2007-10-28 21:09:00)

このバンド、ライブでKvarforthが客にカミソリを手渡したり、尿を飲んだり
するって聴いたんですが、本当なんでしょうか…。
しかも最近のライブではManiacと共演して、Maniacが酷く酔っていた上に
非常に不機嫌な状態で、ステージでKvarforthを殴ったとか…。
この界隈、危ない人多すぎですね(笑)。だからああいう音楽が出来るんでしょうけど。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Method_implanta/. ★★★ (2007-10-28 13:57:30)

郷愁を呼び起こすような、心に沁みるメロディ…
このプロジェクトの音楽が評価されるのは、気が狂いそうになる程にコーラスを重ねたりちょっと前衛入ったアレンジだったり、プロジェクトの為に一つの言語を作り上げたりといったプログレッシブな側面も勿論ですが、「メロディの素晴らしさ」という基本が優れているからでしょうね。万人に聴いて欲しいです。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Method_metafalica/. ★★★ (2007-10-28 13:53:43)

この美しいサビメロ…タイアップ付きの曲では、「花帰葬」と並ぶ神曲なのではないでしょうか。メロディ的に今回の「謳う丘」よりもこっちの方が主題歌然としたキャッチーさがあります。
多重コーラスのもたらす芸術性と、キャッチーなサビメロの大衆性。その最も快い位置に立脚点を持つ名曲と言えるでしょう。志方さんのヴォーカルは、声質的には細めなのにどこか力強さを感じられますね。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Method_replekia/. ★★★ (2007-10-28 13:48:54)

コメントを読む限り、この曲はゲーム中では「人々の心を一つにするための歌」みたいな感じなんでしょうか。
…ナチス政権における鉤十字のシンボルやワーグナーの音楽など、政治において人々の支持を得るために感性に訴えかける要素を「ミランダ」と呼びますが、この曲をそうした意図で用いたらワーグナーの曲以上の効果を挙げてしまうのではないでしょうか。まあナチス政権は例えが悪すぎですが、それぐらい力のある曲だと思います。


BLUT AUS NORD - Odinist ★★★ (2007-10-27 11:06:00)

2007年発表の6th。

前作「MoRT」がリズムは半ば崩壊してるし、ギターは不気味な音響を表現するのに徹してるし、ブラックメタルを融解させて出来た粘液をそのままCDに封じ込めたような、前衛ブラックの傑作だったので今作も期待してたんですが、やっぱり彼等は期待を裏切りませんね。

路線で言うと「Thematic~」以前の作風に近いでしょうか。疾走はほぼありませんが、前作と比べるとリフがトレモロを弾いていたり、ちゃんとフレーズになっていて曲の展開もあってしっかり「ブラックメタル」になっている感じです。

ただ、前作の粘液質なムードはしっかりと継承されており、不気味な音作りの巧みさは以前よりも上がっているのではないでしょうか。前作に続いて鬱ブラックの傑作だと思います。鬱で病んでて抽象的なムードがある…みたいな、こういうブラック特有の雰囲気が好きな方である程度は「ブラックらしさ」があった方が良いと思う人にはこの作品をお勧め。

反対に、スタイルを崩壊させてまでムードを追求するような音楽に興味がある方は前作の「MoRT」をお勧め。…っていうか、どっちも素晴らしい作品なので両方買いましょう(笑)。しかし、このバンドってドラマーがいるんですね…。あんなインダストリアルっぽいフレーズを人が叩いてるとは…。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - 謳う丘~harmonics Frelia~ ★★ (2007-10-25 22:31:24)

「謳う丘」ももう3バージョン目ですね。
今回は原曲とはかなり歌メロが変わっており、よりムード重視になってキャッチーさは少し減退してます。主題歌らしいですが、あんまりそういう雰囲気の感じられない曲。ただラストのメロディがちょっと半端な感じも。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Exec_over.method_sublimation/.~omness Chs Ciel Sos Infel ★★★ (2007-10-25 22:22:06)

三部作の第三章。
狂気の2曲が去った後は、憑き物が落ちたかのような美しく安らかな曲…なんですが、メロディに込められた感情はどこか切実に感じられて、3曲続けて聴いてたら涙出そうになりました…。
コメントには「愛故の狂気…」みたいにありましたが、この曲が狂気的であるにしろそうでないにしろ、3曲を通じて昔のアングラ音楽以上にリスナーに「本気で音楽に付き合うこと」を強いるかのような濃いムードがあるのが素晴らしい。それもゲームのタイアップ曲なのに。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Exec_over.method_sublimation/.~ee Wassa Sos Yehar ★★★ (2007-10-25 22:16:47)

三部作の第二章。
聴く者に圧迫感や閉塞感を与えるインダストリアルなサンプリングと、老婆のような呪詛「壊れろ壊れ壊れ壊れてゆけ…」が同期する、前衛的で禍々しい楽曲。この呪詛ヴォイス、加工されてますが志方さんの声ですよね…この人、やればデス声でもなんでも出来るんじゃないでしょうか(笑)。メタラーにもお勧めな一曲です。


志方あきこ - 澪~ミオ~ - Exec_over.method_sublimation/.~lamenza ★★★ (2007-10-25 22:12:57)

曲タイトル長すぎな三部作の第一章。
儀式的な雰囲気が醸し出されているのは「EXEC_PAJA~」とも共通してますが、向こうは退魔師的な、「魔を払う」ような感じなのに対し、こっちは逆に魔が寄ってくる感じ。志方さんの挑発的に吐き捨てるロックなヴォーカルも印象的。


MAPLE LEAF - 焔~ホムラ~ - Exec_sol=fage/. ★★★ (2007-10-23 21:55:27)

面妖、狐火的、鬼火的…そんな形容が次々に浮かんでくる、コブシかかりっぱなしの変態的ヴォーカルとエスニックなキーボードが、読経を思わせるシャーマニックなコーラスに乗る百鬼夜行な曲。
「EXEC_PAJA~」の発展形とも言えそうな曲ですが、ここまで普通のポップスである事を放棄しているような曲調だといっそ清々しいです。取りあえず、聴いているとヴォーカリストの体調が心配になってくる曲(笑)。


MAPLE LEAF - 焔~ホムラ~ - Hartes Ciel, Melenas Walasye ★★★ (2007-10-23 21:49:40)

偏執的なまでにコーラスを重ねた作風が高く評価されるこのプロジェクトにおいては、ハモりがシンプルで異端とも言える曲。
…普段ブラックみたいな厭人的な音楽聴いている私が言うのも何ですが(笑)、「人を幸せにする歌声」ってあると思う。この曲は正にそう。これをウォークマンで聴いていれば、満員電車で足を踏まれても許せちゃいそう(笑)。


SAMAEL - Solar Soul ★★★ (2007-10-22 16:16:00)

2007年発表の8th。
これ、何気に大傑作なんじゃないでしょうか…。

作風は、一言で言うならブラック的感性によって描かれた、スペイシーなインダストリアルメタルという感じの音楽性ですが、掛け声や押韻などを巧みに用いたヴォーカルラインや基本ミディアムでかっちりとしたダンサブルで力強いリズム、殆どの曲に明確なサビがある構成、硬質で非常にクリアな音質など、総じてキャッチーかつハイクオリティ。

これくらいキャッチーであれば、ブラックファンではない洋楽ファン…例えばMARILYN MANSON辺りを聴いているリスナーにも受け入れられるんじゃないでしょうか。それ位知名度の高いバンドと比較しても、キャッチーさやクオリティは劣らないと思います。そうした取っ付きやすさがありながらも、キーボードの妖しい音色だったり、全体的に「悪」の雰囲気が漂っている空気感だったり、ヴォーカルの威厳と色気のあるデスヴォイスだったり、底に流れているのはやはりブラック的な感性というのが素晴らしいです。

ぱっと聴きのキャッチーさに騙されて聴き込んでいると、いつの間にか洗脳されそうな感じ。曲レビューの方でも似たようなことを書きましたが、私は1曲目を聴いた時、悪魔の大群が全体主義国家を作り上げてマスゲームをしてるような映像が脳裡に浮かびましたし(笑)。こうしたブラック的感性でメジャー志向な音楽性というのは、SATYRICONの最新アルバム「Now, Diabolical」とも共通するのではないでしょうか。ダンサブルなリズムやヴォーカルの威厳もよく似てると思います。

ちなみに、この後ベストも聴いたんですが、以前の同路線の曲と比べるとこのアルバムの曲は大分洗練されている印象。なのでSAMAELはまずこのアルバムを聴く事をお勧めします。


FURZE - Trident Autocrat ★★★ (2007-10-22 16:12:00)

2000年発表の1st。
2006年にスリップケース仕様で再発。一部は新レコーディングされてるのかな?収録時間は約31分で、2ndが70分超えだったことを考えると、かなり極端…。

「Necronanzee Cogent」「UTD」ではブラックメタルをベースに、独特の病んだ音楽を作っていたFURZEですが、このアルバムはいかにもな2ビート疾走にトレモロリフを乗せたパートを多く含む、DARKTHRONE辺りの影響が顕著なプリミティブ・ブラック。DARKTHRONEと比べるとベースが聴き取りやすいのも特徴ですね。

ただ、この1枚目の時点でも、勿論FURZEらしい独特の病み方は感じられます。メロディはストレートに邪悪さや寒々しさに向かっていかず、妙に悪趣味な感じだし、ヴォーカルもデスヴォイスだけではない薄気味悪さがあるし、極めつけは最後の曲でラスト4分くらい、テクを見せるわけでもない謎のドラムソロが続いた後終わっちゃいます。

基本的なプリブラとしての要件は満たしながらも、しっかりと独特の雰囲気を構築しているという意味ではかなりお勧め出来る作品。でももっと独特なものを求めるなら2ndのが良いかも。ある程度プリブラらしさがあった方がいいと思う人はこの作品が入りやすいと思います。


ULVER - Shadows of the Sun - Solitude ★★★ (2007-10-22 16:10:24)

BLACK SABBATHカヴァー。
原曲は未聴ですが、ベースがメロウで、落ち着いたアダルトな雰囲気がある曲。歌詞もいつものULVERの抽象的なものとは違い、苦悩を具体的に描いているようで、聴いていると睡眠薬を大量に飲んだ後にウイスキーを飲みながら、意識の消失を待っているかのような絶望的な気分になってきます。


ULVER - Shadows of the Sun ★★★ (2007-10-19 14:06:00)

2007年発表の9th。

アルバム毎に音楽性をガラっと変えるのがULVERの特徴でもありますが、今作の音楽性は浮遊感のある雰囲気に統一されており、前作の「Blinded by Blood」で見せた羊水に包まれるかのようなムードを更に押し進めた感じといえると思います。多くの曲ではドラムすら使われておらず、メタルどころかロック色も希薄な作風。

全体に曲調が統一されていて、エレクトロニカ要素もかなり含んでいるので、6th「Lycantrpoen Themes」とどこか似た雰囲気のアルバムとも言えるかもしれません。あのアルバムはほぼ完全に打ち込みでしたが、今作はGarmのヴォーカルを始め弦楽カルテットやトランペット、ギターなども入っていて、ムードを引き継ぎつつも有機的になった感じでしょうか。7曲目はBLACK SABBATHのカヴァーらしいですが、完全にアルバムの作風に馴染んでいて、とてもHR/HMアーティストの曲が原曲とは思えません。

また、前作ではファルセットを多用していたGarmのヴォーカルですが、今作ではほぼ囁くような低音で歌っており、これが実に色気があって作品のムードに良く合ってます。こういう低音でムーディに聴かせられるヴォーカルって貴重。ほんとうっとりします。

…個人的にはサンプリングを上手く用いて雰囲気たっぷりに聴かせる曲や、偏執・変態的なアヴァンギャルドメタルまで幅広く入っていた前作のが好みですが、聴いてて心地良いのはこっち。メタル離れしてからのULVERが好きならば買って損はないでしょう。


FURZE - Necromanzee Cogent - Dødsrikets Fremtred ★★★ (2007-10-18 22:38:15)

前曲に続いて粘着質なブラック。こっちはこっちで12分あります。…このアルバム、正常な感性を持った人が72分全部聴いたらおかしくなるんじゃないでしょうか(笑)。途中、初期BURZUMを思わせるんだか思わせないんだか分からないパートが出てくる辺り素晴らしいですね。


FURZE - Necromanzee Cogent - For the Lust of Darkness ★★ (2007-10-18 22:35:45)

ブラックメタルを融解させ、ドロドロのまま流し込んだような粘着質な音が13分も続く、ある意味地獄のような曲。ギターをでろでろ言わせたりいきなり溺れだしたり、悪趣味にも程があります。スローでドロドロしてるので、ドゥーム好きにも受けるかも。


SAMAEL - Era One - Diamond Drops ★★★ (2007-10-18 22:31:45)

このヴォーカル、いくら褒めても褒めたりないくらい素晴らしいですね…マフィアのボスがスイートルームで女を抱きながらワインを片手に夜景を眺めているような、官能的で「悪」を感じられる深みのある低音。歌詞も官能的で。…正直、このエロヴォーカルを聴けただけでもこの作品を購入した価値はあったと言えると思うくらいです。


SAMAEL - Era One - Era One ★★ (2007-10-18 22:28:32)

Xyによるピアノが美しいインスト曲。
「Universal Soul」「Sound of Galaxsies」で宇宙に飛び出す前の、夜空の星を見上げているようなロマンティックな雰囲気。


SAMAEL - Era One ★★ (2007-10-18 22:24:00)

2006年発表の7th。2枚組です。
…というか、このアルバムはオリジナルにカウントしちゃっていいんでしょうか。名義もVorph&Xyの兄弟だけですし、特別なアルバムと考えた方がいいのかも。

「Era One」

SAMAELってある時期以降、メタルとエレクトロニカを上手く融合させたような音楽をやっていたと思うんですが、ここで聴けるのはギターやデスヴォイスなどメタル要素を排除し、更にエレクトロニカ要素を強めた作品。ULVERの4thやMANESの2nd辺りに近いと言えそうですがメタリックなギターが入ってない分、こちらの方がよりメタルから遠ざかってます。

メタルではなくなっても、曲から見えてくる宇宙的な風景はいつものSAMAELと共通してるのでファンならば楽しめるアルバムだと思います。また、このアルバムではVorphが普通声で歌ってますが、これがセクシーで実に素晴らしい。「Diamond Drops」なんて、もう声だけで悶絶もの(笑)。普段のアルバムでもこの声使って欲しいなぁ…。多分、この声だったら音楽性がメロスピだろうがドゥームだろうが絶賛してたと思います。それくらい素晴らしい声。

「Lesson in Magic #1」

こちらは「Era One」を更にエレクトロニカ方向に押し進めた、打ち込みによるオールインストの音楽で、実質的にはXy氏のソロと言えそう。殊にリズムが強調されていて、聴いていてトリップ出来そうな作品。メロディがほぼ無く、音響や効果音とリズムで聴かせる曲でもスペイシーさを感じられるのは、流石Xyという所でしょうか。


最初にこのアルバムから聴くのはお勧めしませんが、SAMAELのスペイシーな世界観に惹かれる方は是非。「Diamond Drops」の色気のある声で悶絶してください(笑)


ALI PROJECT - Psychedelic Insanity ★★ (2007-10-18 14:43:00)

前作「Dilettante」からシングル数枚、ベスト3枚、ストリングスアルバム2枚、
それからサントラなどを挟んで発表された新作オリジナルフル。
上で挙げた殆どを買ってる私は、一体このユニットにいくら使ったんだろう…(笑)
まあファンクラブ入るくらい入れ込んでるファンはもっとつぎ込んでそうですが。
作風的には、シングルで言うと「阿修羅姫」「禁じられた遊び」辺りから顕著な、
毒々しさとキャッチーさを兼ね備えた、原色的なドギつさを更に押し進めた感じでしょうか。
帰ってきた男さんもおっしゃっている通り、「Dilettante」の続編的ではありますが、
そのドギつさや毒々しさが更に上がっており、タイトル通りサイケデリックな作品。
音色、メロディ共に中近東っぽいものを取り入れているのも大きな特徴ですね。
…大体において通ぶりたい人って、抽象的ムードの濃い物や聴きにくいものをやたらと称え、
キャッチーさを幼稚なものとして切り捨ててしまう傾向があると思いますが、そういう
自称音楽通(笑)な人をスパッと切り捨てるような、潔いキャッチーさが素晴らしいです。
89年の時点で「幻想庭園」のようなプログレッシブな大名盤を残している事を考えると、
この人たちは通受けする抽象的ムードたっぷりのものも簡単に作れてしまいそうな気が
するんですが、敢えてそれをしない所が彼等らしいですね。普通、年を経ると円熟の方向に
行きそうなもんですが…アリカさんも片倉さんも大人しくしてられない性質なんでしょう(笑)
デビューして15年以上経てこんな瑞々しい禍々しさのアルバムなかなか作れません。
そういう訳で、二人がやりたい事をやっているのが伝わってくる好盤。
でも、メロディも原色的なサイケさや中近東系に傾倒してるので、ちょっと
「EROTIC & HERETIC」のゴシック的耽美さが個人的には恋しくもあったり。
…こんな事書いてますが、もし彼等が抽象的ムードたっぷりでアンキャッチーな作品を
出してたら、それはそれで褒めてたと思います(笑)だって信者ですから(笑)


ACID BLACK CHERRY - Spell Magic - シャイニン・オン 君が哀しい ★★ (2007-10-17 23:42:33)

彼のルーツにはやっぱり歌謡曲/ポップスがあるんだなぁ…と実感できる一曲。メロディが一昔前のポップスって感じで、聴いてて一回り前の世代の人たちとカラオケ行った時のような気分になってきます(笑)。


ACID BLACK CHERRY - BLACK LIST - SPELL MAGIC ★★ (2007-10-17 23:36:35)

JANNEのハードな曲が好きな方にも受けそうなかっこいい曲。
…ソロになると音楽的実験をしたり、自己の内面を描くような志向が強まったりするアーティストが多いですが、彼の場合(取り合えず現時点では…この曲はソロ第一弾シングル)バンドの時のキャッチーさを更に追求したような作風になっている所が「らしい」ですね。


Acid Black Cherry - BLACK LIST - Black Cherry ★★★ (2007-10-17 23:31:28)

「BLACK JACK」や「Dry?」にも通じる、アップテンポなシャッフルチューン。やっぱりこういう曲を聴くとyasuさんってメロディセンスに優れてると思いますね。早口で楽しそうだし、カラオケで歌っても面白そう。
…でも、「あっ、あっ、あっ、あっ、中に出して~♪」はエロはエロでもちょっと下品に聴こえるかも(笑)。まあ、インタビューで曲のタイトルに付いて臆面も無く「キ○○マ的な」とか言ってましたからね(笑)。それも持ち味ってことで。


FURZE - Necromanzee Cogent - Seance ★★ (2007-10-17 23:23:22)

CDをトレイに乗せてプレイボタンを押すと同時に、「あ~い、りめんば~…」と不気味すぎるアカペラ…こんな悪趣味なオープニングなかなか無いです。しかもどれだけ待っても普遍的なブラックが始まる気配無いし(笑)。


FURZE - Necromanzee Cogent - Sathanas' Megalomania ★★ (2007-10-17 23:20:13)

23分を超える大作…なんですが、どれだけ曲が進んでも全く曲の着地点というか、目標みたいなものが見えてこないのが恐い…精神を病んだ人の妄想に延々付き合わされてる、みたいな。曲が終わっても、何か不吉な体験をした感覚だけが残ってしまう感じ。


FURZE - Necromanzee Cogent ★★★ (2007-10-17 23:16:00)

2003年発表の2nd。
2006年にCandlelightからスリップケース仕様でリイシューされました。

このバンドは先に3rdのUTDを聴いていて、そのブラックの要素を使いながらも変態的に仕上げた独特の音楽性にはかなり惹かれるものがあったんですが、この時点でもう変態です。むしろUTDよりもこっちの方が変態度は高いかもしれません。

ブラックメタルを一度融かして、FURZEという鋳型に入れて再構築したかのような不思議な音楽が72分に渡り吹き込まれた作品で、曲によってホラー的な悪趣味さがあったり粘性が高いブラックになってたり、23分にも渡る大曲だったりしますが、基本的にはどの曲も病んだ雰囲気で、しかもその病み方がストレートでなくネジくれてます。

プリミティブブラック自体普遍的なHR/HMの楽しみ方とは随分かけ離れた音楽ですが、それに一捻り半ヒネりを加えたらどれだけ変になってしまうのか、推して知るべしです(笑)。シンフォパートの導入の仕方も謎過ぎるし、妖しく呟いていたと思ったらいきなりマジな絶叫をかますヴォーカルも精神病的な恐さがあるし…好きな人にはたまらないでしょうね、これ。

時折最初期のBURZUMやDARKTHRONEがちらつく場面もありますが、個性が強すぎてほとんどフォロワーっぽさは感じられません。CELTIC FROSTが褒めるのも分かる気がします。何か共鳴するものがあるのでしょう(笑)。独特で病んだブラックが聴きたい方にお勧め。


EPHEL DUATH - Pain Remixes the Known ★★ (2007-10-14 11:15:00)

フルアルバム「Pain Necessary to Know」のダブ・リミックス。2007年発表。

明らかに聴いた事の無いヴォーカルパートが入っていると思ったら、どうやらヴォーカルとギターは一部新録されている模様。原作の無機質を複雑に組み合わせて有機質のレベルに到達しているような、あの独特な雰囲気もある程度残したまま他のジャンルにリミックスされた面白い作品。強調されたリズムが実に気持ち良いです。

ただ、デスヴォイスは出来れば抜いて欲しかったなぁ…こういうリズムの気持ち良さを楽しむ作風にはちょっと合ってない気がします。新録のヴォーカルは妖しい低音の普通声でなかなか。もはやメタルからは離れまくってますが、「Pain Necessary to Know」が気に入った人でその楽曲が他ジャンルにリミックスされるのに興味があれば買って損はないかと思います。


MANES - Vilosophe (2007-10-14 11:03:00)

2003年発表の2nd。
もうこの時点で大分エレクトロ・ゴシック化してますね。

エレクトロニカ/ジャズに更に傾倒した3rdと比べると、こちらの方がギターがメタル寄りでその重量感とドラムンベースっぽいリズムまで取り込んだ打ち込みドラムやキーボードの醸し出す浮遊感が合わさって、かなり独特な空気感を成しているように思います。
3rdが破滅する都市の夜景なら、こちらは宇宙的な浮遊感を描写している感じでしょうか。

…ただ、音は好みなんですがヴォーカルが微妙なのが痛いですね…。
3rdでは酩酊感を助長する色気のある低音や仏語の響きを活かしたラップなどもあってそれなりに聴けたんですが、今作は男性ヴォーカルが猫なで声で歌っていて正直自分には何の魅力も感じられませんでした。
SAMAELやULVERのように色気があって聴き手を引き込めるヴォーカルがいれば…

そういう訳で、どうしてもヴォーカルのせいで似たような路線の音楽性だったらULVERの4th辺りに手が伸びてしまう作品。路線自体は良いと思うんですけどね…。


VELVET CACOON ★★ (2007-10-12 17:04:00)

2002年結成、アメリカ産ブラック。
…最近のアメリカ産ブラックって病んでますね(笑)
海外の投稿レビューサイトでも多くのレビューが投稿されてるし、結構話題なのかな?


VELVET CACOON - Genevieve ★★★ (2007-10-12 17:03:00)

2004年発表の2nd。
中古で格安(約500円)だったし評価も高いみたいなので購入しましたが、これは掘り出し物かも。

路線的には、同郷のXASTHURやKRIEGなどに通じる、ブラックのノイジーな音質を逆手に取った音像・音響で聴かせるタイプのブラックですね。前述のバンドの音楽はあくまでバンドサウンドでのノイジーさなのに対して、このアルバムはバンドの音に由来しないであろうノイズを重ねたパートがあったり、17分に及ぶアンビエントが収録されていたりして、より音像・音響を追求したような音楽性と言えると思います。

ほとんどのパートではメロディが不鮮明だし、展開も必要最小限という感じですが、まるで魔界の電波を受信して勝手に音を出すラジオを聞いているような不穏な雰囲気があって、ムードの濃さで言ったらブラックの中でも最高級と言えるかもしれません。囁くようなヴォーカルも、ラジオが亡霊の声を拾ってしまったように思え雰囲気を更に助長。ラストのアンビエントなんて心霊スポットで瞑想してるみたいな感じだし(笑)

割とマニアックな音楽性だとは思いますが、XASTHURが売れている事を考えるとブラック好き限定ですが意外と広く受け入れられるのかもしれません。XASTHURの音像重視の作風が気に入った方はこちらも聴いてみる事をお勧めします。しかしこんな良いアルバムがこんな安く手に入るとは…これだから中古漁りはやめられません(笑)


SAMAEL - Solar Soul - Quasar Waves ★★★ (2007-10-12 16:59:51)

電子音楽とメタルを融合させただけでなく、この曲ではミステリアスな音色やパーカッションによる民族的要素まで取り入れられてます。それでいてサビ部分はあくまでもキャッチー。Xyのセンスには脱帽せざるを得ません。


SAMAEL - Solar Soul - Valkyries' New Ride ★★★ (2007-10-12 16:59:04)

これは聞いた瞬間刀牙の烈海王が浮かんできた…(笑)
「フン!ハ!フン!ハ!」の掛け声が、僧兵が正拳付きの練習をしているように聴こえて、インパクトありすぎ。そのせいで音だけ聴くとヴァルキリーとかはとても出てきそうにないように聴こえます。


SAMAEL - Solar Soul - Solar Soul ★★★ (2007-10-12 16:57:58)

大量の悪魔が、一糸乱れぬ統制でマスゲームをしてる光景が浮かぶような、悪魔的でかつダンサブルな名曲。もしサタニズムを下敷きにした全体国家を作るならば、この曲に合わせてマスゲームをやらせれば人民を洗脳できそうな感じです。


中島みゆき - I Love You, 答えてくれ - 惜しみなく愛の言葉を ★★ (2007-10-11 22:18:11)

女声ヴォーカルを表すのに「天使の歌声」とはよく使われる表現ですが、この曲のそれは「菩薩の歌声」。歌に込められた愛情のレベルが「慈愛」にまで達してます。


中島みゆき - I Love You, 答えてくれ - ボディ・トーク ★★★ (2007-10-11 22:15:07)

曲的には、「土用波」辺りにも通じる、最近のシングル路線をヘヴィにした感じで文句無くかっこいい。しかし、歌詞も歌唱も「言葉なんて迫力がない」という歌詞に反して実に迫力満点。「僕がさし出せるのは命だけだ」…やっぱりこの人、サムライの血が流れてますよ(笑)


中島みゆき - I Love You, 答えてくれ - 本日、未熟者 ★★★ (2007-10-11 22:11:29)

「宙船」に続き、TOKIOに提供した曲のセルフカヴァー。
…もう歌いだしの一声の時点で、切腹の覚悟を決めた武士のような切迫した雰囲気が伝わってきます(笑)。流石、某誌のレビューで「修羅雪姫」とか呼ばれてただけあります。明らかにメタラーが嫌うような使い捨てポップではない情念の曲なので、メタラーも覚えてカラオケで歌ってみてはどうでしょう。


中島みゆき - I Love You, 答えてくれ - I Love You, 答えてくれ ★★★ (2007-10-11 22:06:50)

こんな豪快なI love youが他にあるでしょうか(笑)
ほとんど恫喝に近いような感情の入れ込み様ですが、それだけに真摯さが伝わってきて聴いていて心地良いんですよね。メタラーなら同じように感じる方も多いはず。
ただ、曲自体は文句無く★3つレベルなんですが、彼女のヴォーカルの力強さをブーストするのに、安易にサックス使いすぎているアレンジはちょっと…確かに曲に合ってるんだけど、これだけ続くと流石に飽きるかも。


ZABADAK - 宇宙のラジヲ - Psi-trailing ★★★ (2007-10-11 22:01:41)

個人的にZABADAKでもトップクラスに好きな曲が、吉良さんの囁くようなヴォーカルと生楽器によるアコースティックアレンジでリメイク…これだけでももう大満足。基本的にアコースティックながら、敢えてコーラスにエフェクトを用いている箇所もあって、それが曲の世界への耽溺をより強めてくれます。


ZABADAK - 宇宙のラジヲ - 双子の星 ★★★ (2007-10-11 21:57:32)

小峰さんの夜空の赤い星に向かって祈祷を捧げているかのような、シャーマニックなコブシの入った歌唱が非常にかっこいい曲。この人も本当に良いヴォーカリストだなぁ…吉良さんのハモリも懸命に付いていこうと頑張ってます(笑)。


ZABADAK - 宇宙のラジヲ - カシオピイア (2007-10-11 21:52:25)

ZABADAK版「たなばたさま」でしょうか。
メロディの感じがそっくり。見上げる星がベガとアルタイルじゃなくてカシオペアになった感じ。歌詞の「きつきとまはせ」という表現が好き。


ZABADAK - 宇宙のラジヲ - Deir Paidir ★★★ (2007-10-11 21:48:45)

ここでこの曲をリメイクしてくれたのが凄く嬉しい…
アコースティックなアレンジになっても、特に静かな曲調になっているわけでもなく、原曲と同様の民族的なメロディのキャッチーさを存分に楽しめる仕上がりになってます。こっちの方が民族的なフィーリングがアップしてるかも。


ZABADAK - 宇宙のラジヲ - 宇宙のラジヲ ★★★ (2007-10-11 21:45:31)

木漏れ日の降り注ぐ森のベンチで、父が子供に歌い聴かせているかのようなやさしい雰囲気の曲。なんだか、凄く作り手の人柄が偲ばれるような曲なんですけど(笑)。


THE 3RD AND THE MORTAL - Project Bluebook - Sort of Invisible ★★★ (2007-09-29 11:41:54)

ギターのザラついた質感が強く、スタジオ版とはまた違った陶酔感を演出するライブバージョン。スタジオ版ではAnne-Mary嬢が陶酔の中に現れる夢魔のようなヴォーカルで妖しさを醸し出してましたが、彼女が脱退した為こちらは男女ツインヴォーカル。男ヴォーカルが太くて怪しくて意外にも良い味。
MANESも男ヴォーカルでエレクトロゴシックやるならこういうヴォーカル取り入れて欲しいな…。


!T.O.O.H.! - Order and Punishment (rad a Trest) - Hanicka - Pribeh Nebozacky ★★★ (2007-09-29 11:31:05)

イントロのリフから一気に惹きつけられます。
解説によると、この曲のテーマは水の精に殺された女の子の話らしいですが…ヴォーカルがハッスルしてるせいで猟奇性とか悲劇性がいまいち伝わりません(笑)。むしろブラックジョーク的なイメージかも。


!T.O.O.H.! - Order and Punishment (rad a Trest) - Rad a Trest ★★★ (2007-09-29 11:29:30)

後半のジャジーな雰囲気が謎のタイトルトラック。
…HR/HMっていうジャンルって、ギターリフのかっこよさでは他ジャンルの追随を許さないといわれてますが…そのジャンル内にあっても彼等のこの作品でのそれは最高級ではないでしょうか。この曲に限った事ではないですが。


!T.O.O.H.! - Order and Punishment (rad a Trest) - Konec Kontinentalniho Kontejneru ★★★ (2007-09-29 11:27:48)

こっちが2曲目でいいのかな…?
普通声もフィーチャーした、呪術的な展開が印象に残る曲。
他の曲で聴けるファニーさとは別の意味で母国語の響きを活かしてますね。