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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4601-4700
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DARKSPACE ★★ (2007-08-15 22:33:00)

スイスのスペース・アンビエント・ブラック。
まだ2ndしか聴いてないんですが、このバンドマジで素晴らしいです!
JAZKAMERの「Heavy Metal Machine」がノイズの手法でメタルを演っているとしたら、
このバンドの音楽性はその逆で、ブラックメタルの手法を用いながらもノイズに接近した
音楽を演っているという感じでしょうか。
05年に500枚限定でリリースしたアルバムが、翌年すぐに再発された事からも彼らの音楽性の
高さ、評価の高さが良く分かりますね。っていうか、あんな素晴らしいアルバムを
たったの500枚限定にするなんて罪ですよ(笑)。それも万死に値する罪です(笑)
最近ではSUNN O)))やKTLが来日したり、XASTHURが日本盤を出している状況を
考えると、このバンドも十分日本のメタラーに受け入れられるのではないでしょうか。
こういうのがいるから、ブラックは止められませんね。かなりお勧めのバンドです。


DARKSPACE - Dark Space Ⅱ ★★★ (2007-08-15 22:32:00)

2005年発表の2ndアルバム。3曲入り54分。原盤は500枚限定で手書きナンバー入りでしたが、06年に再発されました。

このアーティストもアーティスト名の示す通り、ブラックメタルを通じて宇宙を表現する音楽を演っていると言えると思いますが、LIMBONIC ARTやARCTURUSの描く宇宙が星空や星雲だとするなら、DARKSPACEはブラックホールだと思います。他のシンフォブラックを引き合いに出すなら、LUNAR AURORAの最新作が感性的には近いかと。あっちよりメタル色は薄く、ノイズ色濃厚ですが。盤面も同じく黒ですし(笑)

音楽性はアンビエント・ブラックと言うカテゴライズからも分かるように、ブラックメタルとノイズ/アヴァンギャルドの中間という感じで、ブラックホールの持つ膨大な質量を表しているかのような非常にノイジーで暗いギターの音が特徴。パートによってはブラックの棚より、ノイズやアンビエントの棚に置くのが適切と思える音。もちろんブラストビートや絶叫など、ブラックの要素もちゃんと入ってますが、それらは全てギターのノイズに飲み込まれて、まるで一つの景色と化しているかのような印象。

また、キーボードもかなり使用されていますが、これがギターノイズと相まって、非常に奥行きのある、暗い美しさを秘めたサウンドスケープを描き出してます。ノイズの奥からとは言え、トレモロリフやキーボードによる神秘的なメロディも出てくるので、ブラック好きにはそれ程敷居は高くない音になっていると思います。

展開もミニマルだし、メタル要素を音像が飲み込んでいるような作風なので、メタル視点ではもしかするとあまり楽しめないかもしれません。2曲目なんて最早メタルじゃないし。しかし音響作品としての素晴らしさは一級品だと思います。私なんかMYSPACEで試聴後、次の日すぐに買いに走りましたもん(笑)。

この作品も、ALCESTやBLUT AUS NORDの近作と並んでブラックメタルの可能性が無限大である事を示した一枚といえるかもしれません。ブラックが好きで、ノイズにも抵抗が無ければ是非聴いてみてください。SEっぽい部分はちょっと長めですが、ブラックホールに接近するまでの宇宙遊泳だと思えば楽しめるのではないかと。


陰陽座 - 魔王戴天 - ひょうすべ ★★★ (2007-08-15 18:17:37)

個人的には、「魔王」「黒衣」などの一般的にキラーチューンとされているだろう曲を差し置いて、アルバム中で最も気に入ってしまいました。HR/HM要素、歌謡曲要素、妖怪要素の陰陽座らしい三位一体性が最も良く現れている曲だと思います。


ALCEST - Souvenirs d'un autre monde ★★★ (2007-08-15 18:14:00)

2007年発表の1stアルバム。

今作もまた、前EP同様、ブラックらしからぬジャケが目を惹きますね。今作のジャケは緑を基調としたものになっていますが、これは1曲目のタイトル「Primtemps Emeraude(エメラルド色の春)」を反映したものでしょうか。相変わらずセンスがいいです。今回デジパックに直接歌詞が書いてあるという形式のためブックレットが無いのはちょっと残念ですが、デジパック内側の自然の情景も音楽性にあったもので、やはり必見。

音楽性の方も変わらず独自のノスタルジーを貫いてます。
ただ、トレモロリフやノイジーなギターサウンドなどブラックの要素を使いながらも清浄な雰囲気を醸し出すサウンドの根幹は変わっていませんが、前作とは違いあの声帯の軋みが聴こえてくるような絶叫は排除され、代わりにNeigeは普通声で歌っていますが…これがより音のノスタルジックさに拍車を掛けるまろやかな声で、実に素晴らしいです。曲によっては女性Voも取り入れてますが、彼女の声もNeigeの声も本当に繊細。個人的には、聴いていて幼少の頃自然ので遊んだ情景の追憶だったり、妖精が出てきそうな森だったりと色々な景色が浮かんでくる作品。ある意味走馬灯っぽい情景です(笑)。

タイトルはフランス語で「異なる世界の記憶」という意味らしいですが、このサウンドはNeigeの心の中にある世界の景色を描いたものなのかもしれませんね。…ほんと素晴らしい感性を持った人だと思います。纏めると、ブラックは暴虐や鬱、寒々しさ等以外にももっと色々な情景を描く事が出来ると証明した名盤と言えるのではないでしょうか。そういう意味では、ブラックの様式が好きな人は
ともかく、ブラックそれ自体が好きな人なら必ず聴いた方が良い作品と言えるかもしれません。


ALCEST - Souvenirs d'un autre monde - Tir Nan Og ★★★ (2007-08-15 18:12:37)

パーカッシブなリズムに叙情的という言葉では済まされないくらい情感のあるメロディが乗る曲で、アルバム中最も民族色の強い曲でもあります。森の中、木漏れ日を浴びながら妖精たちと戯れているような雰囲気。
…と思ってたら、タイトルの「ティル・ナ・ノグ」って、調べてみたら本当に妖精の住む楽園の一つの事を言ってるみたいですね。予備知識が無い人にさえその情景を伝えてしまうNeigeの才能に脱帽…。


NACHTMYSTIUM - Instinct: Decay - Here's to Hoping ★★★ (2007-08-14 10:14:56)

このアルバムは要所でサイケな音色のギターが顔を出し、それが個性になっていると思いますが、この曲は最もそれが活きているのではないでしょうか。濁った音像にその音色でメロディアスなフレーズを入れ、独特な魔性を表現してます。
…途中、音が少なくてヴォーカルが良く聴こえる所がありますが…なんというか、もう死にそうですね、この人(笑)


NACHTMYSTIUM - Instinct: Decay - Chosen by No One ★★★ (2007-08-14 10:13:55)

音像こそいかにもアメリカの(カルトな)ブラックらしい濁ったものですが、寒々しい刻みリフといい展開のドラマティックさといい、メタルの視点で見ても十分にクオリティが高く、かっこいい曲だと思います。
…尤も、最初は音質と曲が噛み合ってない気がしてあまり好きではなかったんですが、何度か聴くうちにこの音質でこの曲と言うことに意味があるように思えて、好きな曲に。


NACHTMYSTIUM - Instinct: Decay - The Antichrist Messiah ★★ (2007-08-14 10:12:53)

メロディも殆ど無く、ほぼ人間性を失ったようなヴォーカルと音像の醸し出すカルト性による混沌で押していくような曲。…何故かギターソロがある辺り謎ですが…。この曲のヴォーカル、後に何かが憑いているようなエフェクトでかなり恐い。


NACHTMYSTIUM - Instinct: Decay - A Seed for Suffering ★★★ (2007-08-14 10:11:55)

1曲目に王道を持ってこない辺りは流石ですね…
と言っても楽曲自体は聴き辛い物ではなく、ミディアムが基本のテンポにトラッド的なメロディが乗る叙情的な曲で、プリミティブ路線が好きな人は逆に気に入らないかも…?このアルバムを語るのにULVERの1stが引き合いに出されているのを見たことがありますが、確かにあのアルバムの1曲目辺りの雰囲気をアメリカ産ブラックの瘴気で再構築したらこんな感じになるのかもしれません。あくまでパートによっては、ですが。


NACHTMYSTIUM - Instinct: Decay - Abstract Nihilism ★★★ (2007-08-14 10:10:04)

「抽象的虚無主義」タイトルからして魅力的ですね。
曲的には、Eternal Ground同様にメロウに疾走する、プリブラの王道とも言える曲ですが、向こうは結構展開があったのに比べ、こっちは一曲を通じて走りっぱなし。…何だかんだいっても、やっぱりこういう曲は魅力的。


NACHTMYSTIUM - Instinct: Decay - Eternal Ground ★★★ (2007-08-14 10:09:01)

メロウなリフと不鮮明な音像による疾走という、プリブラ好きのツボを突いた曲。
ミディアムテンポのパートはメロディに僅かにトラッドっぽい雰囲気が感じられたり、ラストの盛り上がりはある意味華々しいといえるサイケさだったり、単に王道なだけではない魅力があるように思います。


HARDINGROCK ★★ (2007-08-12 18:01:00)

PaganHordeさんの情報で知りました。情報提供ほんと感謝です!
まだアルバム出てないみたいですが、出たら絶対需要あると思うので追加しときますね。
EMPERORのIhsahnと彼の妻のIhriel、フィドル奏者のKnutからなるバンド。
試聴した限りではフォークメロの上にあのデス声が乗るスタイルで凄く良さそう。
ああ、早くアルバム出さないかな…。


NACHTMYSTIUM - Instinct: Decay ★★★ (2007-08-10 16:03:00)

2006年発表の3rd。
ブラックメタラーの間でも非常に評価の高いアルバムで、大手投稿型レビューサイトであるEncyclopaedia Metallumでは、今の所レビュアー8人中の平均点が93点という高得点振り。

曲的には、いかにもアメリカ産らしい、XASTHURやLEVIATHAN辺りにも通じる、靄が掛かったようなRAWなプロダクションと、遠めから聴こえてくる人間性を失ったようなヴォーカルがカルトな空気感を発散しているブラックメタルで、メンバーが4人いるとは思えないくらい鬱屈した雰囲気。
良く聴けば意外にバンドサウンドが魅力的だったりする箇所もありますが、人を寄せ付けない雰囲気は上記の独りブラックにも通じる物がありますね。

ただ、曲の方は上記のバンドよりも聴きやすく、かつバラエティ豊か。
音像こそいかにもアンダーグラウンドな感じですが、トラッド色も感じられる叙情的なメロあり、メタルとして充分にかっこいいようなバンドサウンドあり、Transylvanian Hungerタイプのトレモロリフをフィーチャーしたプリブラの必殺曲あり、サイケデリックかつメロウな音色のギターをフィーチャーした曲ありで聴いてて飽きる事はないでしょう。

そこそこの聴きやすさはあるのに、雰囲気の濃さは半端ではない名盤。
ある意味での芸術性とアメリカ産ブラック特有のカルト性が噛みあった作品だと思います。今度日本盤も出るらしいXASTHUR辺りの瘴気が体に馴染む人にはかなりお勧め。


FULLMOON(POLAND) ★★ (2007-08-10 16:00:00)

ポーランドのNSブラック。
日本にも同名のバンドがいるんですね…知らなかった。


FULLMOON(POLAND) - UNITED ARYAN EVIL - ...BLOOD FOR IMMORTALITY ★★★ (2007-08-10 15:59:20)

ドラムの音、チープすぎるにも程があるのでは(注・けなしてません)…(笑)まるで木魚みたい。しかしこの壮大さとメロディの良さは、ほんとペイガン好きならば必聴でしょう…戦士たちの士気と、戦いで亡くなった彼らへの哀悼の念までが伝わってくるかのような名曲。


FULLMOON(POLAND) - UNITED ARYAN EVIL - THE PAGAN MOUNTAIN ★★★ (2007-08-10 15:58:04)

いかにもプリミティブブラック的な疾走パートと、広がりのあるスローパートから構成される曲。ペイガン系特有のメロウなんだけど、どこか不吉さも感じさせるメロディが素晴らしい。戦いの予感を感じさせるようなメロディ。…でもヴォーカルの「わっ」はちょっと可愛いんだけど…(笑)


FULLMOON(POLAND) - UNITED ARYAN EVIL - THE WOLFISH INITIATION ★★★ (2007-08-10 15:57:01)

12分以上の時間を掛けて、NSブラックの邪悪で、心地良い波動を浴びせ続けるかのような曲。…こんな曲をずっと聴かされていたら、本当に彼らの思想に洗脳されてしまう人もいるかもしれません(笑)。タイトル通り儀式的な曲。


FULLMOON(POLAND) - UNITED ARYAN EVIL ★★★ (2007-08-10 15:56:00)

95年発表のデモ音源を、05年にCD化して再発した作品。
熱心なブラックメタラーの間での支持が非常に高いアルバムみたいです。

音質は当然チープなんですが、ある意味最高級かも…。
ノイジーすぎて聞きにくいこともないし、トレモロリフやキーボードのメロディもしっかり聴こえる音質で、特にギターの音は曲調に上手くフィットしており聴いてて心地良いです。肝心の曲の方も、ペイガンが好きな人にはたまらない質の高さがあると思います。

まず何と言ってもメロディが良いです。
アーリア人の優位を唱える思想を標榜しているNSバンドらしく、メロディも結構民族的な要素が感じられますが、これがメロウさ、壮大さ、邪悪さの全てを兼ね備えていて本当に素晴らしい。このメロディがチープな音質や潰れたヴォーカルと相まって、まるでスピーカーから邪悪な波動が吹き出てくるような、非常に瘴気の濃い作品になっていると思います。

バンドの思想に共鳴は出来なくても、彼らが描く音の景色に惹かれる人は多いはず。お勧め。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 ★★ (2007-08-10 06:53:00)

2007年発表の…帯によると3rdアルバム。
初CDとなるEPは公式にはアルバムとして扱ってるのかな?
アートワークや構成などを見る限り、かなりキッチュな雰囲気が増したと思います。
まず帯にちょいテクノと大々的に書いてある割には全然テクノじゃない(本当に「ちょい」)、
アーティストの紹介が「歌・アコーディオン・ヴァイオリンデュオ」でありながら、実は
アコーディオンは半分くらいの曲でしか使われてない、可愛らしくも日本的な
湿り気のある恐さを感じさせるイラスト、最初の3曲がカヴァーという変わった構成など
全てが彼女達の一筋縄では行かない音楽性を象徴しているかのよう。
…でもケースに入らない歌詞カードはホント勘弁して欲しいです。初回盤らしいですけど…。
さて、肝心の音楽性のほうもそれらから分かる通りの進歩をしていると思います。
クラシック出身らしい歌唱力・演奏力の高さ、ゴシック的な雰囲気など根幹は変わりませんが、
「お医者さんごっこ」辺りの曲に象徴されるように、狂気的な要素がもっと内部に
入り込み、表面的には明るめになった感じでしょうか。前作を象徴する名曲「純潔は赤」が
ストレートにゴシック的恐怖感を表現していたのとは好対照を成していると思います。
また、ドラムを取り入れてみたり全体的にロック色が強くなったのも特徴と言えるかも。
とにかく前作同様のクオリティの高さで、流石黒色すみれと唸らされる作品。
彼女達の音楽は割とゴス少女を中心に受けている(というか、アーティスト側もそういう層を
対象にしてる?)みたいですが、メタラーにも勧められる質の高さやゴシック性がありますよ。


HEAD PHONES PRESIDENT ★★ (2007-08-09 22:53:00)

日本のヘヴィロックバンド。
BURRN!などにも結構載ってますね。


HEAD PHONES PRESIDENT - vacancy - Groan and Smile ★★★ (2007-08-09 22:52:29)

前曲の不穏な空気感は受け継ぎつつも、そこにヴォーカルの祈りを振り絞るような歌唱や泣きメロを奏でるヴァイオリンが織り成す切迫した美しさ、バンドサウンドによるヘヴィネスを加えた曲。日本のバンドだと軽視して今まで聴かなかった人は、この一曲の前に平伏すでしょう。それくらいの名曲だと思います。


HEAD PHONES PRESIDENT - vacancy - PALAM Ya-Da ★★ (2007-08-09 22:51:37)

パーカッシブなリズムの上に乗る、シャーマニックな取り憑かれたようなヴォーカル。病んでる度合いではTHE 3RD AND THE MORTALの2ndとかATROXのような病みゴシックとタメ張れます。これを聴いただけで、ただものではない事が分かる曲。


HEAD PHONES PRESIDENT - vacancy - snares ★★ (2007-08-09 22:50:38)

時折挿入される、重い疾走パートが印象的な曲。
これで頭を振らずにいられるか、いやいれまい(笑)。
振りすぎてCDを音飛びさせないように(笑)。


HEAD PHONES PRESIDENT - vacancy - inside ★★★ (2007-08-09 22:49:37)

脳内で勝手に響く声を黙らせているかのような病んだオープニング曲を経て、叩きつけるようなバンドサウンドが入ってくる展開に痺れます。ほんと海外のバンド顔負けのかっこよさ。


HEAD PHONES PRESIDENT - vacancy ★★ (2007-08-09 22:48:00)

2005年発表のミニアルバム。
比較対象として良くKORNが挙げられている通り、女性ヴォーカルをフィーチャーした
モダンへヴィネスと定義できそうなサウンド。ですがオープニング曲といい5曲目といい、
ところどころ独特の病んだ感性が感じられる所もあり、個性的な音だと思います。
5曲目辺りを聴くと民族音楽的な要素も感じられるし、メンバーの音楽への造詣はかなり深そう。
そういえばMarty Friedmanが何かのインタビューで「日本の音楽はどれも根底には歌謡曲の
要素が感じられる」と言ってましたが、このバンドも例に漏れず良い歌メロを持っていると思います。
それでいてダサさは全く感じないですし、ヘヴィネスも海外のバンドに負けてません。
大体レビューなどを見るとヴォーカルも評価が高いようですが、確かに良いですね。
シャウトを多用した、力強くエモーショナルなものでありながら、力みすぎて女子プロ
レスラーやスケバンのような滑稽さに陥ってしまうという事も無く、女性らしいしなやかさを
しっかりと感じさせる歌唱で、音楽を更に魅力的なものにしていると思います。
…声質的には、ちょっと浜崎あゆみ似(歌い方はともかく)?
最近HIGH AND MIGHTY COLORや大鴉など、女性ヴォーカルをフロントに据えた
HR/HM、もしくはその要素の強いバンドが注目されてますが、このバンドもお勧めです。
日本も探せば、ちゃんとこういう良いバンドがいますよ。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - White Lolita ★★ (2007-08-09 03:34:07)

このアルバム、前作のように一発でグッと来るような曲には欠けるものの、長いスパンで聴いていくうちに気に入ってくる曲が多いような気がします。しかしこのタイトルは示唆的ですね。同じゴスロリ的美意識を取り入れているアーティストでも、黒色すみれが黒、ALI PROJECTが極彩色ならLOVE SOLFEGEは(少なくともこのアルバムでは)白って感じ。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - Memories Are Here ★★ (2007-08-09 03:33:00)

これも「林檎~」同様、初聴きでの印象はごく普通のバラード。
ですがサビメロ素晴らしい。いきなり「LOVE SOLFEGEはリスナーを祝福しているのでは…」と思うくらい、暖かな泣きメロで迫ります。こういう暖かさは前作には無かった要素かも。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - 不完全なスペクトラム (2007-08-09 03:31:52)

この細かく刻むリズム、やっぱりジャズの影響でしょうか。
リズムは面白いけど、正直歌メロは旨みに欠ける気も…。
煌びやかなピアノはかなり良い仕事してますが。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - チェックメイト ★★ (2007-08-08 16:15:18)

ヴァイオリンとアコーディオンによる演奏が優雅な曲。
ヴォーカルのビブラートも優雅で、聴いていて心地良いです。最初にメンバーのちょっとした会話が入ってますが、ゆかさんは喋っても良い声してますね…


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - ディゲルナライア ★★★ (2007-08-08 16:11:42)

これもクラシック(金婚式)のカヴァー。
優雅なメロディが、黒色すみれの音楽性にピッタリ過ぎるくらいマッチしてますね。しかしヴォーカル、ただ上手いだけじゃなくて味もあっていいなぁ…高音のハモりとか凄く良い声。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - ゆけ!少年十字軍! ★★★ (2007-08-08 16:08:00)

少年十字軍というと史実では悲劇的なイメージがありますが、この曲は近所の子供たちがなりきって遊んでいるような、可愛らしい勇壮さのある雰囲気。昭和時代の少年向け雑誌の付録のソノシートに収録されてそうな感じ。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - 月光恋歌 ★★★ (2007-08-08 16:05:03)

個人的には「お医者さんごっこ」と並んでアルバムのヒットソング。
優雅なメロディのスローパートを経て、ある意味メロスピ的な疾走するサビに行く構成がかなりドラマティック。サビなんて流れ星を思わせるようなキャッチーなメロ。間奏も東欧辺りの舞曲のような華麗さ。紛うことなき名曲です。ちょっと病んだミュージカルのエンディングテーマに使えそう。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - Echoes~鏡のオルゴール ★★ (2007-08-08 01:02:32)

宇多田ヒカルや倉木麻衣辺りの、少し前に流行ったR&B歌謡をちょっと髣髴とさせるような、クールな哀愁を感じる曲…ですが、バッキングに当り前の様にチェンバロとか使う辺り「らしい」ですよね。
しかしヴォーカルの観月さん、巧すぎ。他の曲でクラシカルなソプラノやポップな歌いまわしを聴かせるだけでは飽き足らず、こんな歌い方まで出来るとは…。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - Step by Step (2007-08-08 00:56:00)

歌詞の「♪ひらり回ってみる~」のメロディやピアノのフレーズから受ける、ポップで爽やかな高揚感はかなり好きなんですが、いかんせんサビがポップ過ぎるような…。あまり良い意味ではなく、アニメっぽいと思ってしまったり…。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - 燦然と輝く悲しき明日と… ★★ (2007-08-08 00:52:33)

今まで幻想・ゴシック的な世界観だったり、心の闇を歌ったり内向きの歌を歌っていたアーティストが、外に目を向けたポップな曲に挑戦すると、今までの魅力を失って凡庸になってしまう事が多いですが、この人たちはそんなことはないのが凄いと思います。
…でも、凡庸ではないにしろ、やっぱり現時点では「Hands of doom」や「たえなる光とともに」のようなゴシック色強い曲の方が魅力的かも。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - お医者さんごっこ ★★★ (2007-08-06 22:07:18)

クラシック寄りの音ですが、疾走感もありかっこいい曲。
途中のパートはサウンドこそ美しいものの、インセスト的な背徳も匂わせるあたり、CACCINICAの「躾け糸」にも通じる狂気を感じます…が、キッチュな雰囲気も強く、その狂気にビビるリスナーを影から嗤っている感じも。取りあえず普通に明るい曲という感じではないです(笑)。
でも、ヴァイオリンで救急車のサイレンっぽい音を再現した時は驚きましたね…


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - 宵待草 ★★ (2007-08-06 22:02:05)

個人的に「宵待草」をカヴァーするアーティストは実力があって、センスも高いというジンクスみたいなものを発見。この曲はあのALI PROJECTもカヴァーしてますが、大正ロマンとゴシックは何か通じる物があるんでしょうか。


黒色すみれ - 天氣輪組曲 - 恋は野の鳥 ★★★ (2007-08-06 21:57:47)

オペラ「カルメン」の歌曲のカヴァー。
…そう聞いてもピンとこなくても、聞けば絶対に原曲知ってるはず。その有名なメロディにオリジナルの日本語詞を付けたカヴァーで、タップダンスのイントロを付けたりわざと日本語っぽい発音のフランス語で歌うキッチュなパートを設けたり、やはり独特な感じ。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - Miss Rain ★★ (2007-08-06 16:26:30)

過去のバラードの再録。
原曲は英語でしたが、こちらは日本語。やっぱり普通に良いバラードだなぁとは思いますが、アルバム全体を通じてポップな雰囲気なので、更にそこにポップなこの曲を入れるのは個人的には少し不満も。とはいえ単品では良い曲ですよ。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - たえなる光とともに ★★★ (2007-08-06 16:22:50)

メタルのクラシカルな要素やゴスの頽廃的な雰囲気を辿ってこのアーティストに行き着いたリスナーにとっては、「hands of doom」と並ぶアルバムのキー曲。
宗教的とすらいえる荘厳な雰囲気と、ポップスと言うよりクラシックのメロにヴォーカルを乗せたような歌メロ、その複雑で早口なパートもしっかりこなし、伸びのある高音を聴かせるヴォーカル…曲を構成するパートが悉くツボを突きまくりの超名曲。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - 林檎、ヒトクチ。 ★★ (2007-08-06 16:16:14)

初聴きでの印象では、割と地味目のバラードかな…と思ってたんですが、とんでもない。サビメロが「泣き」のツボを心得すぎていて、聴いていて夢心地になれる名曲です。ヴォーカルの甘やかな声質も見事にマッチしてますね。


SOUND HORIZON - 聖戦のイベリア - 侵略する者される者 ★★★ (2007-08-03 14:26:24)

今までの曲の中では、最もベースの目立つサウンドではないでしょうか。しかし特に前半ですが、鳥肌が立つほどの華やかさは最早神がかり的というか悪魔じみているというか…史実と宗教、創作を混ぜ合わせた壮大な世界観を語るに相応しいサウンド。途中シングル収録3曲に共通して使われている主題が印象的に使用されるのも良いです。


SOUND HORIZON - 聖戦のイベリア - 石畳の緋き悪魔 ★★★ (2007-08-03 14:22:21)

展開の劇的さには磨きが掛かっているにも関わらず、なんとなくスッキリしてしまっている感じがしたんですが、この曲は日本語の語りはなしなんですね。英語のナレーションはSEとして聞き流せちゃうし、メロディの良さは保証できるし、語り入りと言う事で今まで敬遠してた人も聴いてみたらいいかも。


SOUND HORIZON - 聖戦のイベリア - 争いの系譜 ★★ (2007-08-02 23:15:05)

まず最初の前置きがちょっと長すぎ…やっと「♪レコンキスタレコンキスタ~」で盛り上がってきたと思ったら、歌パートになる頃にはミディアムに移行。また盛り上がりそうになるも、歌が入る頃にはミディアムに…なんかすっごい生殺し感があるんですけど(笑)。メロは相変わらず良いので聴けるけど、彼らにしては物足りないと言わざるを得ない。
しかし、聖書のモチーフが来たので「おっ」と思いましたが、結局は少女のモチーフに落ち着くんですね…この女好き!!!(冗談です)


DEATHSPELL OMEGA - Fas - Ite, Maledicti, in Ignem Aeternum - The Shrine of Mad Laughter ★★★ (2007-08-02 21:56:26)

この展開の落差の大きさ、最早「静と動」では済まされませんね。
仰る通り「静と激」って感じです。…もしくは、「死と殺」でもいいかも(笑)。しかしドラムが恐ろしい事になってますね…。


ZABADAK - Ikon ★★ (2007-08-01 03:31:00)

作品数が多い上にベストも多いので何枚目かは不詳ですが、2000年発表のアルバム。
これを聴く以前に「Something in the Air」を聴いて、男ヴォーカルのピンになったのは
良いとしても、幻想的な風景や民族的な叙情メロがすっかり減退してしまっていて、吉良さんの
ソロになったZABADAKはもう琴線に触れる曲は作ってくれないのかな…とかなり
がっかりしたんですが、これを聴いて思い直しました。やはりZABADAKはZABADAKだった!!
まず原点回帰した、と帯にキャッチコピーがある通り、民族的なメロディが復活、
更にゲストとして何人かの女性ヴォーカルを呼んでます。それ程目立つ訳ではないですが
個人的にフェイバリット・シンガーの一人である、KIRCHEのみとせのりこさんが
参加しているのは本当に嬉しい。もっと歌って欲しかったですけどね…。
そして見せる風景の方も進化、というか変化していると思います。
上野さん在籍時がアイルランド辺りの森を思わせるとするならば、このアルバムはジャケ通りの
夕暮れの砂漠だったり、小さな村の収穫祭であったり、人の心の裡であったり…
音を通じて描いている情景がより多彩になっている感じです。
特に13分を超える、三部構成の大作「遠い旅の記憶」は圧巻。
また、「DEIR PAIDER」「収穫祭」など民族メロを取り入れた曲は全体的に明るめで
ノリの良いものが多いため、クサメタラーへのアピール度は初期作よりも上かもしれません。
多くの曲で使われている、マリンバが特にクサメロを強調していてお気に入り。
ともかく、上野さんがいなくてもZABADAKは魅力的だと知り、安心した作品。
失礼ですが、「Something~」の路線を押し進めなくて良かった…とか思いました。
やはり吉良さんは凄いです。個人的には「桜」に匹敵するくらい好きです。


ZABADAK - Ikon - 収穫祭 ★★★ (2007-07-30 16:46:26)

2枚組ベストにも収録されている名曲。
小さな村が総出で、収穫を祝う祭りを楽しんでいるような、楽しげな風景が浮かんでくるインスト曲。…都会に住んでいたら、こういう楽しさって滅多に味わえないんだろうな~って思ってたら、なんか切なくなってきてしまいました。まあ、こうして音楽を通じて味わえているわけではありますが、やっぱり聴いてて楽しいだけじゃなく、一抹の寂しさも感じてしまう曲なんですよね…。


ZABADAK - Ikon - Paco ★★★ (2007-07-30 16:41:52)

1曲目からこの琴線に触れるメロディ…やっぱ吉良さんって凄い。
インストですが、個人的には初期の歌モノにも比肩するくらい好き。
CD掛けた瞬間、この作品は当たりだ!!と思いましたもん(笑)。


ZABADAK - Ikon - Deir Paider ★★★ (2007-07-30 16:38:52)

女性ヴォーカルでキャッチーな民謡系メロディ、これこそZABADAKの原点と言える曲なのかも。ただ、上野さん在籍時の曲と比べると、曲を通じて見える風景はもうちょっと楽しげになってますね。なのでクサメタラーは暖簾分け前の曲よりこっちの方が気に入るかもしれません。


ZABADAK - Ikon - 遠い旅の記憶 ★★★ (2007-07-30 16:35:40)

音楽を通じてなんらかの景色を聴き手に見せたり、体験させたりする事に関して非常に評価の高いZABADAKですが、この曲はそれを象徴する超名曲だと思います。様式としてのではなく、心性としてのプログレッシブ・ロックと言えるかもしれません。
…ただ、折角「みとせのりこ」という素晴らしい歌い手を呼んどいて、彼女の出番が少ないのはちょっと不満、というより勿体無いです。まぁ、吉良さん作曲&編曲でみとせさんヴォーカルっていう編成の曲は彼女のソロで聴けますけど。


みとせのりこ - Mana-khemia Original Soundtrack - Stigmata ★★★ (2007-07-30 15:46:15)

クラシカルなイントロから、みとせさんの音源には珍しいハードロック調のかっこいい本編へ。ギターとベースを国産プログレバンドKBBのDaniさんが担当しており、特にベースがかなり良いです。彼女の声を活かした神秘的な曲調に見え隠れするゴシック性に、「流石ガスト!」と喝采を送りたくなります。
ちなみに、このRPG(マナケミア)はプレイ済みですが、この曲はラスボス戦で使われてます。ボスと戦ってたら、いきなり聞き覚えのある声が来たので超ビビった(笑)。一発でサントラ買おうと思いましたね。


DEATHSPELL OMEGA - Fas - Ite, Maledicti, in Ignem Aeternum ★★ (2007-07-29 22:53:00)

2007年発表の、遂に発表された4thアルバム。
私を含め、心待ちにしていたブラックメタラーも多いはず!

作風的には、大量の膿が渦巻いて襲い掛かって来るようなグロテスクな、ブラックの中でもレベルが高いと思われるリフ捌き、トップスピードがちょっと有り得ない事になってるドラム、Mikko社長の威厳、野蛮さ、悪意を兼ね備えたがなり声、大作主義でカオティック、かつプログレッシブな曲構成と、基本的にはKENOSEやVA提供曲の路線を押し進めた感じですね。

今回はドラミングが更に凄くなり、疾走パートなんてブルデスやグラインド並みの、速さが記号化する寸前の凄まじさで音質もダイナミックになっているし、不協的なピアノやメロディアスなリードフレーズが恐い箇所もあったりしてしっかりレベルアップしてる印象。曲の展開も割と極端で、ほとんどが全力でブルータルに爆走するパートか、聴き手の不安を煽るような不穏な空気を含んだパートで、その中間の、普通に疾走…みたいなかっこよさがあるパートは余りないです。BURZUMのCountやDSO自身も詞に引用した事のあるイギリスの詩人William Blakeも「対立が力を生む」という発言をしていますが、それを音楽で実践している感じで、お互いがお互いを引き立てあい、更にサウンドの神秘性を増していると思います。

ただ、爆走パートが強化されたのは個人的には一概に喜べなかったり…KENOSE以降で特に顕著な、このバンドの不穏なリフ捌きが凄く好きなんですけど、今作はちょっとドラムの音が強すぎる印象も。とは言え、歌詞の一語一語、フレーズの一音一音に深い意味が込められていそうな、深遠で謎めいた雰囲気を感じさせる音は今作でも健在。

ブラック好きなら買いだし、爆走パートの凄まじさからデス好きも楽しめるのではないかと思います。


BEHEMOTH - Antichristian Phenomenon - Sathanas ★★ (2007-07-28 18:08:24)

SARCOFAGOのカヴァー。
この曲のヴォーカルにはエフェクトが掛かっており、それが実に悪魔的でかっこいいです。尤も、元の声がかっこいいからこそこういったエグさが出せるんでしょうね。


BEHEMOTH - Antichristian Phenomenon - Hello Spaceboy ★★ (2007-07-28 18:05:42)

謎のDAVID BOWIEカヴァー。
キーやクリーントーンのギターがスペイシーな空間を演出し、そこに炸裂する重低音ギターと野獣じみた咆哮。…半分ネタなのかマジなのか分かりませんが、面白い曲である事に間違いはないです。そんな恐ろしげな声で「Bye-bye」とか叫ばれても…(笑)


BEHEMOTH - Antichristian Phenomenon - Malice ★★ (2007-07-28 18:02:29)

ブラックからブルデスになるまでの過渡期の曲といった感じ。
…なんですけど、初期の曲にもブルデス化してからの曲にもない、この時期特有の魅力があるように思います。まぁ、BEHEMOTHの曲はどの時期の物を聴いても良いんですけど。


BEHEMOTH - Thelema.6 - From the Pagan Vastlands ★★★ (2007-07-28 17:59:36)

1st収録曲のリメイク。
キーボードやアコギを使い、寒々しい雰囲気たっぷりだったあの曲が、喰らい付いた後は骨も残さないようなテンションの強靭な曲となって生まれ変わってます。全然違うアレンジですが、どっちも魅力的ですね。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - Paradise Lost ★★ (2007-07-26 13:42:37)

今までのLOVE SOLFEGEらしい「毒」には欠けるものの、天国のオリコンチャートにおけるヒットソングって雰囲気の爽やかでクラシカルな曲。同じミルトンの著作のタイトルに準えるなら、「楽園喪失(失楽園)」より「楽園回復(復楽園)」のが近いような雰囲気。特にサビのコーラスが良い感じです。


KBB - Live 2004 - 白虹(shironiji) ★★★ (2007-07-26 00:11:33)

演奏時間も長くなり、更にスケールがアップした感のある白虹。
原曲からして非常に美しい曲でしたが、見える景色の鮮明さは更に上がっているのでは…犀の河原から三途の川を経て、お花畑の楽園に連れてこられるかのような美しさ。ある意味臨死体験です(笑)。


KBB - Live 2004 - I Am Not Here. ★★★ (2007-07-26 00:08:24)

やっぱりアンサンブルの魅力が伝わりやすい、こういう曲はライブで更に良くなりますね。中間のパートがかなり変わっていて、ジャジーでムードたっぷりになっているアレンジも良いですし、なにより音がより生き生きしているのでダークな質感が更にアップしてます。本気で恐くなる人もいるかも。


BEHEMOTH - The Apostasy - At the Left Hand ov God ★★★ (2007-07-21 16:56:15)

イントロのアコギの神秘的な響きがいいですね。前作にもエキゾチックなアコギをフィーチャーした曲はありましたが、雰囲気の濃さは着実に上がっていると思います。本編も少し使われているクワイアが神秘的な暴虐性を際立たせていてかっこいいです。


BEHEMOTH - The Apostasy - Slaying the Prophets ov Isa ★★★ (2007-07-21 16:55:11)

まず前作同様の力で捩じ伏せるようなブルータリティに安心。
そして途中のブラスが入るパートの、妖気が陽炎になって昇り立つような瘴気たっぷりのサウンドでしっかり進化しているのを確認。このバンド、全作聴いた訳ではないですが、ブルデス化してから出すたびに成長してますね。


BEHEMOTH - The Apostasy - Pazuzu ★★ (2007-07-21 16:54:04)

パズズ…ドラクエにそんなモンスターいたような…パズーだったかも(笑)
それはともかく、呪文からの重々しい畳み掛けが実にかっこいいですね。こういうのに弱いです。しかし呪文パート、何気にNergalの名前が…。短い曲ですが、聴き応え充分。


BEHEMOTH - The Apostasy - Christgrinding Avenue ★★★ (2007-07-21 16:52:53)

タイトルからしてかっこいい、アルバムのラス曲。
前半は適度にメロディもあるストレートな蹂躙サウンド、後半は力を称えるファンファーレのようなブラスが鳴る雰囲気たっぷりの音で、「Slay the whore! Slit the throat! Make `em crawl!」の所は一緒に叫びたくなる感じ。前作のタイトル曲や「Slave Shall Serve」に匹敵するアンセムが生まれたのではないでしょうか。


BEHEMOTH - The Apostasy ★★★ (2007-07-21 16:50:00)

2007年発表の8th。
基本的には前作とそう変わらない音ですね。

Nergalの鬼神のような咆哮デス、Infernoのガトリングガンで血肉を撒き散らすような凄まじいドラミング、邪悪で重く、時に中近東系のセンスの良いメロディを入れるリフ、それらの要素を際立たせる、へヴィ極まりなく抜けの良い、この手にぴったりの音質…相変わらずエクストリーム・メタルとして一級品のブルータルデスって感じです。

特にInfernoのドラミングは、Demigod以降の音源で顕著ですが、音質のせいもあって速さや重さだけではなく、グルーヴ感もあって素晴らしいです。今回はクワイアや管楽器なども積極的に取り入れ、更に魔性な雰囲気の濃さをアップさせてますね。とは言っても、当り前の事ながらシンフォになった訳では全くなく、バンドサウンドのエニグマティックで禍々しい雰囲気を際立たせている感じです。

しかし、このバンドそろそろ日本盤出てもいいと思うんですが…。日本盤出るアーティストって、ANAAL NATHRAKHやMARDUK、DARK FUNERALなどブルータリティ重視のバンドが多いですが、その基準で行けばBEHEMOTHも申し分なしかと。もう8枚目でキャリアも充分ですし、音もVADERやMORBID ANGELに劣らない貫禄があると思います。


KBB - Four Corner's Sky - 白虹(shironiji) ★★★ (2007-07-21 16:47:01)

アルバムの最後を飾る、作品中最も長く、最も美しい曲。
メロディの見せる景色を堪能しながら、ゆっくりと浸れる感じ。これを聴くと壷井さんがKIRCHEのサポートメンバーをやっている理由が良く分かる気がしますね。何気にドラムがかっこいい。


KBB ★★ (2007-07-21 16:47:00)

ヴァイオリニストの壷井彰久さん率いる、日本のプログレ。
ヴァイオリン・ロックともカテゴライズされるサウンドのバンドです。


KBB - Four Corner's Sky - I Am Not Here. ★★★ (2007-07-21 16:46:09)

不穏なアンサンブルで聴かせる、2曲目以上にダークな感触の曲。
即興演奏みたいなパートもありますが、どの音も綺麗に聴こえる良い音質なのでアンサンブルの魅力が良く伝わってくるのがいいですね。ちょっと中近東っぽい気もする(?)メロディも好み。


KBB - Four Corner's Sky - Slave Nature ★★★ (2007-07-21 16:44:29)

ハモンドの上をヴァイオリンが舞うプログレ的なかっこよさを感じるパートから、夜景が見えてきそうなお洒落でムードたっぷりなパートへ。音から喚起される景色は結構落差がありますが、パート毎の繋がりに違和感はなく、かなりセンスいいです。これは間違い無く名曲。


KBB - Four Corner's Sky - Kraken's Brain Is Blasting ★★★ (2007-07-21 16:43:39)

長めのギターソロもフィーチャーした、ロック色の強くダークな曲。
天地の開闢を思わせる、和っぽいようなそうでもないような暗めのメロディがちょっと恐くもかっこいい。後半、キーボードのフレーズから更にダークな展開に。


KBB - Four Corner's Sky - Discontinuous Spiral ★★ (2007-07-21 16:42:17)

この曲、最初の変拍子の所、キーとベース、ドラムだけ聴いてるとアカギ(漫画)っぽい雰囲気があると思うんですが…聴いてると雀卓が浮かんでくる…(笑)。そこから綺麗なメロディに。
雀卓の緑から、ヴァイオリンによって表現される美しい自然の緑への「連続性のない螺旋」。…無理矢理タイトルとこじつけてみた(笑)


KBB - Four Corner's Sky ★★ (2007-07-21 16:41:00)

2003年発表の2nd。
ヴァイオリン主体のサウンドと聞いていたのと、ヴァイオリニストの壷井さんが割とトラッドや
ヒーリング寄りの音のバンドにゲスト参加するのを多く聴いていたので、KBBもそっち系の、
同レーベル・同郷のASTURIAS辺りのような音を想像していたんですが、結構違いますね。
確かにそういう美しかったり癒される要素もありますが、もっとロック色が強い感じです。
サウンドの軸はやはり壷井さんのヴァイオリンにあると思いますが、パートによっては
かっこいいギターリフや長めのギターソロ、変拍子も普通に使うテクニカルなドラミング、
メロディアスに歌うようなベース、ムード満点のキーなど他の楽器もしっかり主張してます。
主張しながらもヴァイオリンを引き立てていて、そのバランス感覚が良い感じ。
曲自体も景色が見えるような美しいものから、ダークで攻撃的な物もあったりして結構多様性に
富んでいると思います。買って来たときインフルエンザで熱が40度くらいあったんですが、
癒し系だと勝手に思ってかけてみたら、2曲目辺りで悪夢見そうでした(笑)
意外とブラック好きの琴線にも触れる部分もあると思うんですがどうでしょうか。
6曲目の不穏な空気感とかなんかは、ちょっと来るものがあると思います。それでなくても
聴き応えのあるアンサンブルのインスト音楽なので、メタラーにも聴きやすいと思います。


ASTURIAS - Bird Eyes View - Adolescencia ★★★ (2007-07-20 21:46:01)

各楽器が、まるで輪唱するかのように主題を次々に演奏し、それに合わせてバッキングも変化する部分が鮮烈で、かつかっこいい曲。ヒーリングとかライト・クラシック寄りの美しい音なんですが、かっこいいです。


ARKHA SVA - Gloria Satanae - The Malicious Eye ★★★ (2007-07-19 20:51:42)

相変わらず多彩なヴォーカルが聴けますが、この曲の中音域デスのエグさは特に素晴らしい。Wolf's Lair Abyssの頃のManiacを思わせる、恐ろしいまでのヒズみ声。これだけ多彩なデス声を使いこなしながら、どれもレベル高いって言うのは凄いですね…。


ARKHA SVA - Gloria Satanae - Down in Blaze and Pain ★★★ (2007-07-19 20:48:55)

イントロのリフからして殺る気マンマンですね(笑)
このバンド独特の荒涼感や神聖なまでの邪悪さはもちろんあるんですが、意外なくらいキャッチー。例え初心者でも、ブラックのこういう音に少しでも理解があるなら、一発で虜にされてしまうのではないでしょうか。


ARKHA SVA - Gloria Satanae - 49 Evil Spirits ★★★ (2007-07-19 20:45:57)

あの記号みたいなの、どう読めば49なのか…
どうしてもソプラノなのかメンバーの裏声なのか分からない高音の普通声に耳を奪われてしまいますが、リフのメロディも凄くいいです。ブラック然とした荒涼感がありながらも独特で、かなりセンスあります。


ARKHA SVA - Gloria Satanae - Gloria Satanae ★★★ (2007-07-19 20:42:34)

タイトルトラックは、12分の大作。
後半一層メロディアスになりますが、最早邪悪通り越して神聖ですらあります。聖書って意外と神や天使が人に対して血みどろの虐殺を行うシーンが結構ありますが、そういうイメージの神聖な狂気。神聖かつ邪悪すぎて人が近寄れない雰囲気はある意味ミサンスロピックと言えるかもしれません。とにかく素晴らしい!


ARKHA SVA ★★ (2007-07-17 12:44:00)

謎の国産ブラックメタルバンド。
最近1stを出し、そのクオリティの高さから各所で話題を呼んでるバンドです。
1st出たのは今年ですが、96年結成でもう10年以上も活動してるバンドらしいです。


ARKHA SVA - Gloria Satanae ★★★ (2007-07-17 12:43:00)

2007年発表の1st。
かなり話題になっていたので、流行に乗るつもりで(笑)手を出してみましたが、確かにこれは噂に違わぬ、ブラックとしてクオリティの高いアルバムだと思います。

音質はジャケット通りのザラザラした質感の強い、オブスキュアな感じでドラムの音も雰囲気を壊さない程度の大きさで、邪悪な瘴気をたっぷりと含んだもので、ヴォーカルもちょっとFUNERAL MISTを思わせる邪悪エフェクト付き低音がなりや、歪みまくったエグい中音がなり、悲痛系の高音絶叫まで幅広く使いこなしてレベル高いです。時折入るソプラノは、メンバーが裏声でやっているかどうかで議論を呼んだようですが…どうなんでしょう?叫び声からそのままソプラノに移行する所はそう思えなくもないですが…そういう音の処理を施しているのかもしれませんし、難しい所ですね…。

しかし、上で挙げた要素も素晴らしいですが、一番の売りはメロディだと思います。よくDEATHSPELL OMEGAが引き合いに出されているようですが、確かに神秘的でかつ宗教的なイメージを喚起し、更に寒々しさも感じさせるメロディセンスは共通してますね。そのブラック的極上のメロディが雰囲気たっぷりの音質の中、トレモロで掻き鳴らされてます。DSOが2ndのプリミティブスタイルのまま、3rdでのメロディセンスを身に付けた感じと言うと、少し近いかもしれません。とても日本のバンドとは思えないです。

ともかく、超が付くほど邪悪で、かつメロディセンスも抜群なのでブラックが好きならば買って損はしないと思いますよ。人間性の排除された、宗教的邪悪さを求める方は是非。


MARDUK - Nightwing ★★★ (2007-07-15 01:11:00)

98年発表の5th。

4th以降、特にLegionとB War在籍時の8thまでの音源って、どれもブルータルブラックに音楽性を絞りながらも、4thなら中世的なメロディ、6thならひたすら暴虐に特化した作風、7thなら頽廃的な雰囲気、8thなら重さとファストさのバランスなどそれぞれに美点がありましたが、この作品のセールスポイントはずばり言って「コンセプト性」だと思います。

MARDUKみたいなブルータルな曲が続く作風で50分近くランニングタイムがあると、流石に少しダレてきそうな気がしますが、このアルバムは前半をアンチ宗教的な曲を集めたもの、後半をワラキア(今のルーマニア)公爵ブラド・ツェペシがモデルの史実を元にした物語を語るものという、二重のコンセプト性を持たせてメリハリを付けてそれを防いでると思います。

曲自体も流石MARDUKと思える充実振りで、よくライブでも演奏されるらしいSlay the Nazareneなんかは代表曲と並ぶかっこいい曲ですし、メロディもキャッチーなものこそ少ないものの前作の流れを汲む中世的なもので、音質も良くなっているのでアルバムとしての質は高いです。

6th辺りと比べるとスポットが当たりにくいですが、MARDUKが好きな人はもちろん、彼らの音楽に初めて触れる人が聴いても損は無いと思いますよ。まあMARDUKはどれも良いんですが(笑)


VINTERSORG - Solens rötter - Spirar och gror ★★★ (2007-07-13 22:42:03)

この曲のサビメロ、なんかどっかで聞いた事がありそうな感じの上に、かなりグッとくるメロディですね。やっぱり北欧にしろ日本にしろ、本能に還るようなメロディってあると思いますが、この曲のサビはそんな感じですね。デスヴォイスの入れ方も好き。


MAYHEM - Misanthropy Records "presumed Guilty" Compilation - Ancient Skin ★★★ (2007-07-13 22:38:43)

コンピ提供バージョンのANCIENT SKIN。
500枚限定シングルに収録されたものと同じテイクらしいですね。音はWolf's Lair Abyssのものより少し小さいですが、ややRAWで1stにも近い音象が非常にかっこいい。この時のManiacのパフォーマンスはブラックでも最も好きなヴォーカルなので、当り前だけどテイクの違うバージョンが聴けるのは凄く嬉しい。語りがWLAよりネチッこくて印象に残りますね。


BURZUM - Misanthropy Records "presumed Guilty" Compilation - Et Hvitt Lys over Skogen ★★★ (2007-07-13 22:34:16)

コンピ盤提供曲で、オリジナルには未収録の曲。
曲的にはいつも通りの、BURZUM流の邪悪な陶酔感が得られるブラックですが、途中からの展開の劇的さや力強いリズムなどはロック的に見ても充分かっこいいと言えそう。絶妙な所を突いた名曲だと思います。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - フタリノワタシ ★★★ (2007-07-12 19:36:23)

クラシカルなイタリア語ヴォーカルが格調高い叙情を顕現するオープニングから、鳥篭に閉じ込められていた鳥が窓から飛び立ち、雄大な景色を見下ろしているかのような爽やかな開放感を感じさせる本編へと繋がる1曲目。
キーボードの音の距離感とか、計算されたアレンジが見事で爽やかなだけではない歌詞の世界観も良いです。アルバム全体としてはともかく(と言うと失礼かな?)、このメジャーに対しての一撃目はクリティカルヒットと言えるのではないでしょうか。


MANES ★★ (2007-07-12 17:25:00)

ノルウェーの元シンフォニックブラックメタルバンド。
ATROXやTHE 3RD AND THE MORTALのメンバーが在籍。
現在はブラックを脱却、エレクトロニカやジャズに影響を受けた実験的な音を出してます。


MANES - How the World Came to an End - Transmigrant ★★★ (2007-07-12 17:24:30)

遂に終焉が訪れ、崩壊していく世界とそれをして移住(Transmigrant)していく者、そして彼らを導く主導者…といった感じでしょうか(注・勝手な妄想です)。アルバムの中でもダークで、かつ山場と言える曲ではないかと思います。


MANES - How the World Came to an End - The Cure-All ★★ (2007-07-12 17:23:34)

女性の語りとすすり泣きのサンプリングといいキーボードの音色といい、アンニュイな雰囲気を発する曲。終焉を前に絶望する者とそれを宥める者、みたいな音でしょうか。聴いてると勝手にストーリーが捏造されてきます(笑)。しかしラップはあくまでクール。


MANES - How the World Came to an End - My Journal of the Plague Years (Fuckmensch Warmensch) ★★★ (2007-07-12 17:22:33)

浮遊感は前曲同様あるんですが、纏う空気が重くなってきた感じですね。
本格的に終焉が近付いてきたようなイメージの曲。
ラストのトレモロにブラックの出自を確認。


MANES - How the World Came to an End - Nobody Wants the Truth ★★ (2007-07-12 17:21:32)

ギターリフの浮遊感が豊かなイメージを喚起する曲。
…なんとなく、ブラックに行き着く前にNIN辺りを通ってる人が聴いても受け入れられそうな感じだと思います。聴いてて想像力を刺激されるし、それほど敷居の高さはないかと…。


MANES - How the World Came to an End - Come to Pass ★★★ (2007-07-12 17:20:32)

大々的にラップをフィーチャーした曲。
…でも、こういう抽象画のような情景を浮き上がらせる手法の一つとしてラップを選択しているという感じなので、メタラーでも意外に受け入れられるんじゃないかと思います。メタラーがラップ嫌いを克服するのにいいかも。ARCTURUSの「Master of Disguise」のリミックスと合わせてどうぞ。


MANES - How the World Came to an End ★★★ (2007-07-12 17:19:00)

2007年発表の3rd。

5th以降のULVERが引き合いに出されていて興味を持ったんですが、確かにそっち系のエレクトロニカやトリップホップの要素が強い、近未来的情景を描写する架空のサントラという趣の作風ですね。
メンバーが共通している、THE 3RD AND THE MORTALの最近の作風ともかなり似ている音象。

ヴォーカルももちろんデスヴォイスなんて物は使わず、ソプラノや中~高音域のシアトリカルな男性ヴォーカルに加え、更にはラップなんかも入ってたりして…。
最早ブラックとはかけ離れまくってますが、厚めのギターの歪みやごく一部で聴けるトレモロ、何よりも空間を支配する不条理な空気感なんかはブラック的なのかもしれません。

聴いていると夜の風景が浮かんでくるのはULVERの5thとも共通してますが、摩天楼からワインを片手に煌びやかな夜景を見るようなお洒落さはこっちには希薄で、代わりに機械文明が行き着くところまで行き、タイトル通り終焉が刻々と近付いているような、無機質な恐怖感を感じさせる作風という感じでしょうか。

という訳なので最近のULVERやTHE 3RD AND THE MORTALなど、メタルに留まっていられなくなった感性を持つアーティストを追いかけるのが楽しい方には大推薦。そうでなくても、たまにはこういうメタル離れした音源を聴くのも面白いかもしれません。


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ - Hands of Doom ★★★ (2007-07-11 13:15:15)

やっぱり彼らの曲はこういうタイプが一番良いなぁ…。
妖しく可憐なヴォーカルと、クラシカルなピアノが絡むサビ部分が劇的過ぎる。メロディ、アレンジ、ヴォーカルどれをとっても全く隙の無い超名曲。にしてもヴォーカルが巧い。可愛らしいといえなくもないけど棘のある感じ。妖精帝國って本当はこんな感じに歌いたいんじゃないのかな…?


LOVE SOLFEGE - フタリノワタシ ★★ (2007-07-11 13:06:00)

2007年発表の、メジャーでは初となるフルレンス。
まさかこの人達がメジャーに行くとは…いや、実力的には当然過ぎるくらいなんですが、
前作を聞く限りどこか病んだ雰囲気があったので、今回のメジャー移行には驚きましたね。
打ち出しているジャンル名は「クラシカル・アート・ポップス」らしいですね。
その名の通り、コンポーザーの松本さんの音楽理論に精通した完成度の高く劇的なアレンジと
クラシック寄りのメロディをフィーチャーした曲を、華やかさの中にどこか残酷さや妖艶さを
感じさせる鮎さん、クラシック的歌唱とポップス的歌唱を使い分ける観月さん、ガールズ
ポップっぽいそれ程癖の無い声質の真理絵さんと、三者三様のヴォーカルが歌うという感じ。
メタラーには観月さん、ポップス好きには真理絵さんのヴォーカルが受けそうですが、私的には
鮎さんの歌声が凄く好きですね。巧いのは勿論、技術では図れない華のある声質の持ち主。
…ここまで書くと、完成度は凄く高そうに思える、というかめっちゃ高いんですが…。
メジャーに行った弊害なのか、前作「Le Blanc et Noir」での「kvlt」で病んだ雰囲気が
綺麗さっぱり無くなっている上に、前作のタイトル曲のような一撃必倒のキラーチューンの
数も大幅に減ってる…全体的にかなり普遍的なポップスに近付いてしまった感じがします。
例えて言うなら、メジャーのシーンに戦車で雑魚共を轢き潰しながら殴り込みをかけることが
出来る実力を持ったアーティストが、新入社員の面接の如く礼儀正しくシーンに入ってきた、
言葉は悪いし失礼だと思うけど、そういう印象を受けるアルバム。とはいえ、「hands of
doom」なんかは前作を基準にしても充分キラーと言えるし、孤高の名曲だとは思いますが。
まあSOUND HORIZON「ELYSION(組曲)」、志方あきこ「RAKA」、霜月はるか「ティンダーリアの
種」、片霧烈火「空の軋みと歪める世界の無き、声」など、アマチュアから実力でメジャーに
のし上がってきたアーティストって2ndで本領発揮するケースが多いから、次にも期待してます。


BEKHIRA ★★ (2007-07-07 08:40:00)

フランス産ブラックメタルバンド。
大手サイトの黒金属中毒さんでも紹介されてたし、マニアの間では有名なんでしょうか。


BEKHIRA - L'élu du mal - Prowler ★★★ (2007-07-07 08:38:14)

1曲目を戻すと聴ける、IRON MAIDENのカヴァー。
正統派とアンダーグラウンドなプリブラの共通点は、リフのメロウさでしょうか。ブラストも取り入れてるし音質はシャリシャリですが、然程浮いてるわけでもなく上手くアレンジしてると思います。
…もしかして、マイナストラックに曲入れるなんていうアングラブラックらしからぬ凝った事やったから、プレスミスでラス曲がカットされたんでしょうか(笑)だとしても、かっこいいから許します。


BEKHIRA - L'élu du mal - From the Most Devasted Lands ★★★ (2007-07-07 08:35:45)

最後だからか、メロウさを放出しまくりの名曲。
これはほんとリフもキーもメロディが良すぎです。プリブラなのにクサメタラーも倒せそう(笑)。欲を言えば、やっぱり「L'ere Noire」も聴きたかったなぁ。


BEKHIRA - L'élu du mal - The Devil And The Sorcerer ★★★ (2007-07-07 08:32:22)

仏蘭西産・頽廃芸術ブラック。
…プリブラにこんなにも情感たっぷりのキーボード入れちゃって良いんでしょうか。戦争の後の廃墟に雨が降り注いでいるみたいな、ダークな情感を湛えた曲。


BEKHIRA - L'élu du mal ★★★ (2007-07-07 08:30:00)

2005年発表の1st。
音楽性は、もちろんプリミティブブラック。

ゾンビがガナっているような生気の無い病んだヴォーカル、フランス産ブラックらしいメロウでどこかロマンティックな感じすらするメロディ、ジャリジャリした質感のディストーションと時々ハウリングを起こすギターをフィーチャーした、アングラど真ん中のブラックメタルです。メロウさといい音の荒さといい、ULVER3rdをもっと聴きやすくしたら近いでしょうか。頻度こそ少ないものの、うっすらと被さり情感を出したり頭どころか指揮棒を振りたくなる位メロく曲を彩ったり、要所要所で活躍するキーボードも特徴の一つですね。

ちなみに、プレスミスか何かでラストの曲「L'ere noire」はCD盤には収録されてません。でも、埋め合わせなのか何なのか嬉しいおまけも付いてます。1曲目を巻き戻すと…。それにしても、「No contact」「No interview」「No thanks」といかにも人間嫌いなコメントが載ってるかと思えば、読みにくいだろうと配慮してか、歌詞カードにはトゲトゲしい書き文字だけでなく普通のフォントでもタイトルが載ってます。親切なのかそうでないのか…(笑)


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 海の魔女 ★★ (2007-07-06 13:52:30)

霜月さんとのコラボからこのアーティストを知った私としては、彼女の語りが聴けるだけでも価値のある一曲。どんな役でもノリノリでこなすAramaryさんと違って、なんか初々しい感じで微笑ましい(笑)


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 薔薇の騎士団 (2007-07-06 13:49:49)

Rosa~の台詞、どうしてもセガサターンの某名作ARPGが浮かんでしまうんですが…懐かしいので一票。帝国が悪役っぽいのもお約束(笑)。歌メロは少ないですが、ペイガン系をクサくクサくクサくクサくしたようなメロディでやっぱりセンスあります。


GRAVELAND ★★ (2007-07-02 18:25:00)

ポーランドのペイガン/ブラック/ヴァイキングメタルバンド。
ペイガン系では最も有名なバンドの内の一つではないでしょうか。
初期の作品はまだ未聴ですが、プリミティブ好きにもかなり受けてるらしいです。