完璧……。 意識の底に直接作用するようなヴォーカルとアレンジの溶け込み具合、新居昭乃さんの手がけた詞の「Tra ra Psi-Trailing」という美しい響き…これを聴いていると、自分だけの聖域を手に入れたような気持ちになります。 これはもっと知れ渡って良い超名曲だと思います。…この際だから言ってしまうと、「日本人なら全員聴け!!(命令)」
ヴォーカルは…これ最強でしょう(笑)。 こんなゴツいヴォーカル聴いた事ないです。 これ以上ないという位に野太い咆哮で、病んでるとか怖いとか思う以前にその迫力に驚いてしまう感じ。バーバリアンとかバーサーカーとかそういう雰囲気で、包丁渡したら今にも人どころかマンモスとかぶっ殺しそうな勢いです。TRIUMPHATORの「Wings of Antichrist」のラストにもイカツイ咆哮が入ってますが、イカツさではこっちのが上かも。 個人的にはMAYHEMの「Wolf's Lair Abyss」とFUNERAL MISTの「Salvation」がブラックのベストヴォーカルアルバムだったんですが、それらにも劣らないくらい気に入りました。 その2枚とこの作品でベスト3って感じです。
後半の、悲しみが胸の中で押さえきれなくなって圧倒されてしまうような悲痛な盛り上がりは、個人的にはこのアルバムのクライマックスと言っても良さそう。ヴォーカルも感極まっていつ泣いてもおかしくないほどエモーショナル。 ちなみに、作詞、作曲ともにヴォーカルが担当してますが、歌詞的には「Child's Play」とは関係無いのかな?「Child's Play」で「Torn between you and me」という詞を「Torn between me and me」と発音してた事を考えると、このタイトルはどうも無関係ではなさそうな印象を受けるのですが…。
アルバムのラストを飾る曲ですが、悲しいけど最後に希望が見えました的なありがちな終わり方ではなく、やはり沈痛な空気感の中幕を閉じます。息を呑むような美しさのピアノも、ただただ悲しい…。最後に「The game is...over...?」と「?」が付いてるのが救いかもしれませんが、そもそも救いといえるのかどうか…。