この曲を聴け!
Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5301-5400

MyPage

Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77
モバイル向きページ 
Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5301-5400

0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - 世迷言 ★★★ (2007-01-02 00:09:51)

これも烈火さんの曲の中ではトップクラスに好き。
ブラスを大々的にフィーチャーした、ジャジーでノリの良い曲ですが、最も感銘を受けたのは歌詞。「『奇蹟を起こすあの樹の下で永遠に結ばれたい』だなんて/首を枝に括り付けてあげる/お目出とうようやっと御望み通りに」物凄い毒と皮肉が効いていると思います。ほんと、この人の世界観には惹かれるものがあります。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - 無くなるものへの鎮魂歌 ★★★ (2007-01-02 00:04:46)

まるで「怒りの日」を思わせるような、激しいオーケストレーションのシンセが劇的な曲。ヴォーカルもクワイア風に歌い上げ、その表現力の高さを見せ付けてくれます。
これ、私的にはタイトルを「無垢なる者」と掛けていると思うんですがどうでしょう?「のこされた罪悪」の次に来ているせいか、その曲の主人公に宛てている様にも思えるんですよね。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - 軋地を渡れ祝福の祝詞 ★★ (2007-01-01 23:59:17)

イントロからしてZABADAK直系の幻想ポップスですね。
最初はサビメロがこの手にしては幾分インパクトに欠けるような気がしましたが、コーラスワークやシンセのメロディでしっかり補っていてちゃんと聴き応えのある曲になっていると思います。「幸福の童!」の部分が特に好き。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - のこされた希望 ★★ (2007-01-01 23:55:37)

このシンセのサイバーチックな音色とピアノのお洒落と言っても良い雰囲気の醸し出す絶妙なアンビエンス、bermeiさんの専売特許と言った所でしょうか。途中の様々な声が入ってくる所、物語が一気に加速していくようで良いですね。


片霧烈火 - 空の軋みと歪める世界の無き、声 - みちあふるままに ★★★ (2007-01-01 23:52:19)

ピアニカやピアノの音色やパーカッシブなリズムがフォークロアっぽい、個人的には「深淵舞踏」と並んで烈火さんの中では最も好きな曲。ポップなんですが、メロの泣き具合とヴォーカルの凛とした、かっこいい歌いまわしがたまりません。
しかし歌詞は曲からは想像が付かないくらいにダーク。「さあ踊れ 愚かなる民よ」「心満たし潤すは 痛ましき叫び」…こんな詞をノリノリで情感たっぷりに歌い上げる烈火さんって絶対S(笑)。よく「みちあふるるままに」と誤記される事の多い曲。


片霧烈火 - みんのうた。 - 金色ナリ我ガ姫ノ月 - awnglier maguielaw elir ★★★ (2007-01-01 23:45:59)

おそらく全造語と思われる、コーラス重視で展開する曲。
音そのものだけでなく、言葉の響きも美しく、しっかりと造語を生かしているのが凄い。コーラスと絡むその歌声は何かへの讃歌のようでもあり、切なる祈りのようでもあり。志方あきこさんの作風ともかなり共通する楽曲だと思います。


片霧烈火 - みんのうた。 - 深淵舞踏 ★★★ (2007-01-01 23:42:09)

神曲。
もしもゴシックメタルとJ-POPの両方が好きなメタラーで、この曲を聴いた事がないという人がいたならば同情を禁じえない。ゴシックの耽美さとポップスの取っ付きやすさを兼ね備えた歌メロが素晴らしい。アレンジもメタルから影響を受けつつ、途中チェンバロなどを配した美しいパートを挟んできたりプログレ的とも言える濃さ。
ゴシックとポップスの両方の美点を取り入れたらどのような音楽が出来上がるか、その答えがここにはあると言っても過言ではありません。この一曲の為にアルバム買っても良いレベルです、必聴!!


夢中夢 - 夢中夢 - 鉄ノ花束 ★★★ (2006-12-31 00:59:35)

執拗に繰り返される、有機的に蠢くベースの音に呻き声のサンプリングやキー、これまた繰り返し唱えるようなヴォーカルが乗り展開していく曲。ヴォーカルが催眠術をかけているような調子の上、ベースのメロも良い為良い感じに浸れますね。そうしてトリップした脳をシンセの光が焼き尽くしていく…。


夢中夢 - 夢中夢 - 楽園 ★★★ (2006-12-31 00:58:29)

12分オーバーの大作ですが、これは凄い…
最初はシンセと女性ヴォーカルがメインの幻想的な空気感に浸れる曲で、これだけでも世界観が成立してもおかしくない感じですが、8分を過ぎた辺りから徐々にメタルサイドに向けて離陸開始。ストリングス系のシンセの音がまるで空でも飛んでいるような高揚感をもたらすシンフォメタルに。これはもう、音に吸い込まれるより術はないですね。


夢中夢 - 夢中夢 ★★★ (2006-12-31 00:56:00)

2006年発表の1st。
…これが1stって凄いですね。かなりハイクオリティなアルバムです。

帯によると、このバンドは自分の音楽性を「フューネラルクラシカル」と称しているようです。しかし、コンポーザーが影響を受けたものに挙がっているのに久石譲とブラックメタルが同列に並んでいるのが凄い(笑)。そこからも分かるように、その音楽性はヴァイオリンやピアノ、フルート、マンドリンなどを配したヒーリング音楽/叙情プログレとブラック色の強いメタルを融合させた、ハイブリッド実験音楽と言うことが出来そう。

ブラック色が強いといっても、狂気やブルータリティよりも頽廃的でシンフォニック、ゴシックな色が濃く、叙情プログレサイドのパートとの相性もばっちり。ミニマルな要素が取り入れられた作風はちょっと好みが分かれるのかもしれませんが、とにかくメロディの質が素晴らしいため冗長さや難解さは感じられず取っ付きやすくインパクトの強い仕上がりの作品になっていると思います。ただメタルパートより叙情パートの締める割合が高いので、そこは注意が必要かもしれません。

ヴォーカルも声楽的な歌い方の女性ヴォーカルとポエトリーリーディング(こちらも女性)で、独自の世界観に花を添えてます。特に前者はもう個人的にはツボ過ぎるくらいツボ…反則です(笑)全体的に素晴らしい出来ですが、不満も無いわけではなく、メタルから強く影響を受けている割にはイマイチギターの音が良くないんですよね…。ヘヴィさは出ているけど、ちょっと音色がチープな印象。もっと立体的にするか、さもなくばプリブラ並にノイジーにしちゃって欲しい。

とはいえそれを差し引いても名盤確定。もう満点を差し上げてしまいたいぐらいですね。ちなみに値段も税抜き2000円で良心的。こういう心遣いも嬉しい所です(笑)


夢中夢 - 夢中夢 - クロノス∞カイレス ★★★ (2006-12-30 22:43:21)

この曲もブラックからの影響が強いですね。
美しいトレモロリフ、余りにも耽美なヴァイオリン、そして死にかけたような暗黒男性ヴォーカルを引き連れての疾走が強烈。ブラック的な部分以外でも、破滅的に耽美な濃いメロディが聴けるのが素晴らしい。


夢中夢 - 夢中夢 - 魔道院妄奏天使曲 ★★★ (2006-12-30 22:42:14)

これは…思いっきりブラックメタルしてますね。
正直デス声は片方は迫力に欠け、もう片方はエフェクト掛けすぎでイマイチなんですが、クワイアを用いた頽廃的な雰囲気作りがなんとも素晴らしい。特にトレモロリフとアトモスフェリックなキーボードが絡むパートが凶悪。単体でも充分凄いんですけど、「斬鉄」みたいな曲と同じアルバムに入っているというのが信じられない。


夢中夢 - 夢中夢 - 不浄幸福讃歌 ★★★ (2006-12-30 22:41:03)

こういうポピュラー音楽(メタル含む)に声楽的な歌唱を取り入れた曲って個人的に凄くツボなんですよね。更にそれが前半の痛烈なメタルサウンドでビルドアップされているとくれば…。メロディも感動的なまでの美しさと取っ付きやすさの両方を備えてますし、文句無く超名曲です。


夢中夢 - 夢中夢 - 白獄ノ夢 ★★★ (2006-12-30 22:39:28)

日本人って叙情性の濃いメロディを好むせいか、暗さとキャッチーさを両立させたメロディを書かせたらピカイチな、ゴシック向きな民族だと思ってたんですが、この曲を聴いて更にそれを確信しました。ゴシック好きならば「♪Dream of white hell…」のクワイアが響き渡る個所には恍惚必至。どうして日本のメタルバンドはこういう曲をもっと書かないんだろう…。


夢中夢 - 夢中夢 - 斬鉄 ★★★ (2006-12-30 22:38:27)

インストですが、シンセとフルートの鮮やかなメロディには、どこかZABADAKやその系譜にある民族ベースな幻想音楽系アーティスト、中でもKIRCHE辺りにも通じる叙情性が感じられます。後半は強烈なリズムとその叙情が溶け合い、何とも言えない世界観を作り上げています。でも、なんでタイトルが「斬鉄」なんだろう…。


MUTIILATION - Evil - the Gestalt of Abomination - Suffer the Gestalt ★★★ (2006-12-29 22:36:45)

これはヤバイ…CDのプレイボタンを押すと聴こえてくる、Meyhna'chの呪詛のような呻き声で、一気に暗黒世界と現実の境界が取り払われてしまう感じ。そしてその闇の中行われる儀式…そんな曲です。ギターのぶっ壊れ具合もいいですね。


MUTIILATION - Evil - the Gestalt of Abomination - The Fear That Freeze ★★★ (2006-12-29 22:33:53)

5曲目が終わり、この曲に移った時吹き出しそうになりました(笑)
ドラムの音が余りにも打ち込み丸出しの上に、何故か4つ打ちなのでトランスっぽく聴こえるんですが…しかもこの人、ブラックとトランスの融合とかじゃなくてなんか天然でやってそうな気がするし…私的には大好きですが、ドラムの音に萎える人もいるかもしれません。
でもタイトル…文法間違ってる気がするんですが。


MUTIILATION - Evil - the Gestalt of Abomination ★★ (2006-12-29 22:28:00)

MUTIILATIONはどれが何枚目なのか分からない…。
93年発表のアルバムに96年と99年発表の音源を足した物でいいのかな?確かバンド非公認の音源だったと思いますが、他に聴けるものがないので…。

5曲目までの93年の音源は、基本的な音楽性は1st同様でまだドラムが生。
ヴォーカルは1st同様の精神のタガが外れまくりながなり声を使ってますが、時折入れてくる逝ききったような金切り声での絶叫が凄い。その頭がイカレてしまったような悲鳴から歪んだ声に移行させたりする部分などはかなり狂気的でかっこいいです。

音質も1st同様にドラムが大きめですが、今回はノイジーとは言えギターの音量も負けておらずリフの輪郭が少し聴き取りやすくなってます。MUTIILATIONって何気にメロディのセンスのあるバンドだと思うので、これは嬉しいですね。

それ以降の音源は、ドラムが思いっきり打ち込みの音で、ヴォーカルスタイルも憑かれたまま呟いてる感じの、ダウナーな狂気を感じる歌唱。リフもクリアに聞き取れるようになっていて、6~8なんかはブラックのメロウなメロディが好きならば悶絶間違いなしかと思います。9はドラムの音がマシになってますが、ちょっと音が篭もり気味。それと7曲目のSEがバンドの音より大きくて耳障りなのはちょっとマイナス。

とは言え、プリミティブ好きには推薦できる作品です。


THE 3RD AND THE MORTAL - In This Room ★★ (2006-12-28 21:43:00)

何故かこのアルバムだけ買うのが遅れてしまいましたが…。
THE 3RD AND THE MORTALの作品では今まで「MEMOIR」が一番好きだったんですが、
この作品も負けず劣らずのアルバムだと思います。何故今まで聴かなかったんだろう…。
前作同様、ゴシック/ドゥームメタルというよりはプログレッシブロックとして扱った方が
しっくり来そうな内容。音作りが非常に上手く、浮世離れした雰囲気やその空気感に
リスナーを耽溺させる術は前作と比べてもかなり進歩しているのではないでしょうか。
確かに、女性Voのゴシックメタルとして聴こうとしたり、音を分析しながら聴いたりすると
難解に感じてしまうのかもしれません。しかし音に酔いながら聴くと、難解どころか
曲の中に取り込まれてしまうかのような感覚が味わえるはず。ヴォーカルも歌を歌として
聞かせるというよりは、曲に込められた感情を声で表現しているという感じ。そういう所が
フィメールゴシック好きには受けが悪いのかもしれませんが、心象風景を表現した幻想的な
音楽としては間違いなく一級品と言えるかと思います。
要所に良い感じの歌モノも入ってますし、騙されたと思って何度か聴いてみて欲しいですね。
段々と波長が合って、病み付きになってしまうかもしれませんよ?
しかしBURRN!のレビュー、これを聴いて70点くらいって…一体このアルバムの何を聞いたんでしょう(怒)
典型的なゴシックメタルの音じゃないから点数下げてるんだとしたらかなりムカつくかも。


THE 3RD AND THE MORTAL - In This Room - Hollow ★★★ (2006-12-28 21:27:15)

結構機械的な音が入ってるのに、超自然的な儀式に立ち会ってるような印象の曲。幽谷の、前が見えないほど霧の立ち込めた神社の社で、暗闇の中で霊を降ろす為に瞑想してるような感じ。遠くから巫女の声が響いてくる…。
…と書きましたが、こういう曲って絶対聴き手によって見えてくる景色に違いがあると思います。多分私みたいな印象を受ける人は他にいないんじゃないかと。でも名曲という事には変わりありません。必聴です。


THE 3RD AND THE MORTAL - In This Room - A Touch Of・・・ ★★★ (2006-12-28 21:22:21)

ほんと、そんな感じの曲ですね。
ここまで来ると、もう陶酔感のある音楽というよりは陶酔している精神状態を音で表現しているような感じ。リズムが入ってからの控え目な盛り上がりもその陶酔感を静かに盛り上げてくれます。


THE 3RD AND THE MORTAL - In This Room - Sort of Invisible ★★★ (2006-12-28 21:19:45)

この幽玄でダークなシンセの音色が入ってきた瞬間、脳が蕩けそうになりますね(笑)。その蕩けた脳に、ギターやヴォーカルによるメロディが流れ込んでくると何とも言えない快感。でも歌詞は…これは何を表現しているのだろう…。


THE 3RD AND THE MORTAL - In This Room - Sophisticated Vampires ★★ (2006-12-28 21:16:40)

この曲の嬌声や悲鳴にも似た狂的なヴォーカル、やはりタイトルの吸血鬼的なものを表現しているのでしょうか…。ギターのメロディもヴォーカルに負けず劣らずの狂気が感じられます。知性と狂性が同居した曲。


THE 3RD AND THE MORTAL - In This Room - So Pure ★★★ (2006-12-27 22:04:08)

ジャジーで、お洒落な雰囲気の曲なんですが…どうにもアレンジのせいで無重力感のような、不思議な感覚がありますね…。将来宇宙旅行が一般的になったら、宇宙ステーションの中のバーではこんな曲が流れてるといいな。


THE 3RD AND THE MORTAL - In This Room - Monody ★★★ (2006-12-27 22:01:39)

宇宙に向けて電波でメッセージを送っているような曲。
…と思ったら、電波で送った内容を曲解されて宇宙人が襲来、機械が打ち壊されてしまったみたい?しかし壊れて尚、機械は電波を出し続けるのでした…みたいな。


THE 3RD AND THE MORTAL - In This Room - Stream ★★★ (2006-12-27 21:59:28)

メタルから離れても、しっかりフィメールゴシック好きの心を鷲掴みする曲を作ってくれるのはやっぱり嬉しい所。ヴォーカルは中音域での歌唱で、曲も幻想的といえばそうなんですが、何となく現実の悲しみや苦しみが原因で幻想が作り出されたという雰囲気があるように思います。アコギとパーカッションの音色の組み合わせが特に好きです。


THE 3RD AND THE MORTAL - In This Room - Harvest ★★★ (2006-12-27 21:54:37)

ピアノが儚いメロディで、哀メロ好きにはたまらない1曲。
でも哀愁と同じか、それ以上にミステリアスな雰囲気があるのがまた良いんですよね。神秘的な曲想で、アルバム中でもヴォーカル重視の曲でなかなかに聴きやすいです。


WHEN - Svartedauen(the Black Death) ★★ (2006-12-26 21:56:00)

92年発表の4thアルバムで、38分の大作曲を一曲のみ収録。
この曲はベストにも収録されてますが、そちらでは約6分に短縮されています。
この大作主義と劇場的なサウンドはあるレビューでは北欧のDEVIL DOLLと紹介されていましたが
DEVIL DOLLがまず曲ありきなのに対し、このアルバムは陰鬱・狂的なサウンドスケイプを
偏執的なまでに執拗に表現しているという印象。現在ではWHENは(どこかが酷くズレてるけど)
結構ポップな面もある曲を作ってますが、この作品はひたすら暗黒世界が表現されています。
時々「ビヨヨーン」みたいなコミカルな音色のサンプリングも用いられていますが、笑えると
言うよりは魔界に拉致されて無理矢理へんてこりんなクリーチャーのダンスを見せられるような
笑うに笑えないような感じ。きっとTAAKEも(未聴ですが)こういう恐ろしさを表現したかったの
かもしれません。他にも奇形のダンスミュージックっぽい個所があったり、蛙の鳴き声から
奇妙なメロディで落とし込む個所があったり、Lars本人の演奏するチェロによるメロディアスな
パートもありと様々に展開していきますが、どの部分でも根底は非常に陰鬱。
後半のチェロパートなんてメロディは良い癖に、黒死病の到来を告げるようなジングルと
病気で苦しんでいるような呻き声がサンプリングされてますからね…。
ラスト付近も中世の北欧の、自分の住んでいるあばら家の中にまで、仲間を求めてやってきた
死者の行進の足音が聞こえてきているという感じでかなり怖い。
大作だし陰鬱だし、サンプリング中心の音楽なので勿論万人には勧められませんが、
鬱ブラックを喜んで聴くような人が聴いたらかなりの確立で気に入ると思います。
ただ、このアルバムはJESTERからじゃないのでもしかしたら見つけづらいかもしれません。


ALI PROJECT - Romance - L'oiseau bleu ★★ (2006-12-23 23:27:40)

ロワゾ・ブルー=青い鳥。
ストリングスアルバムの中の一曲でありながら、ピアノとヴォーカルによって綴られる楽曲。でもこの曲のアリカさんの歌声は、癖がなくて本当にストリングスのような清らかな上品さです。


中島みゆき - ララバイSINGER ★★ (2006-12-22 23:52:00)

ええと…通算34枚目の作品でいいのかな?
曰く「原点に回帰した作品」だとか、曰く「中島みゆきが自身の音楽性を見つめ、それを
再確認した作品」だとか、様々な意見が交わされていますけど、そのどちらの意見にも
共通しているのがこのアルバムが特別なものであるという認識。
でも、このアルバムはほんとにそういった「特別さ」を感じるぐらいの傑作だと思います。
何といってもメロディが素晴らしいです。
彼女の作品を全て聴いたわけではないですが、最も印象的なメロディが詰まった一枚と
言えるのではないでしょうか。前作の「メビウス~」のようなプチ難解な曲も嫌いでは
ないんですが、彼女の魅力はやはりその声質や歌唱だと思うので、それが最も活かせる
キャッチーなメロディの曲が並んだこの作品は本当に名盤だと思います。
特に「桜らららら」「ただ・愛のためにだけ」「宙船」「水」「あなたでなければ」
「重き荷を負いて」「ララバイSINGER」辺りはシングルでも行けそうな名曲。
とにかく印象的なメロが多い作品なので、彼女の音楽に初めて触れる人にもお勧め。


AVA INFERI - Burdens - The Wings of Emptiness ★★ (2006-12-22 23:14:01)

このヴォーカル…なんか新興宗教の女教祖って感じがします(笑)
たまに天使が降りてきて天上の歌声を響かせる…みたいな。


AVA INFERI - Burdens - A Glimpse of Sanity ★★ (2006-12-22 23:12:06)

どこかで聞いた事があると思ったら…ARCTURUSのDVD「SHIPWRECKED IN OSLO」の「Season of Mist」のレーベルロゴ表示時にこの曲のイントロが使われてますね。
曲自体はクリーントーンのギターの美しいメロディを伴って進行していくもので、ヘヴィではないですが…この泣き声、ヴォーカルの人でしょうか?しかも微妙に可愛い声のような(笑)。ちょっと面白いかも。


AVA INFERI - Burdens - The Shrine ★★★ (2006-12-22 23:08:19)

この曲は特にヴォーカルの表現力が光ってますね。
最初は魔女風の声でかなり怪奇趣味が強い感じを受けますが、後半の鳥の囀りを思わせるような綺麗なソプラノヴォイスが極上。Blasphemerは良いヴォーカル見つけてきましたね…。


AVA INFERI - Burdens - Ava Inferi ★★★ (2006-12-22 23:05:59)

オープニングを飾るのは、自らのバンド名を冠したこの曲。
ヴォーカルは語りスタイルでほぼインストと言ってもいい感じの曲ですが、ピアノの醸し出すあまりにも耽美な空気感には中毒を起こしてしまいそう。MAYHEMのBlasphemerの名前で手を出した人は彼の多才さに驚くだろう曲。


GREEN CARNATION - Light of Day, Day of Darkness ★★ (2006-12-21 22:39:00)

2001年発表の2nd…でいいのかな?
Tchortが自らの息子さんに捧げたという、60分の曲を一曲のみ収録。
そういうバックグラウンドで制作されたせいか、息子さんの声まで聴けちゃいます。
60分を一曲のみというとどうも取っ付きづらそうなイメージを抱いてしまいがちですが、
曲自体は叙情的な男声ヴォーカルのプログレ/ゴシック・メタルで、どのパートも良い
メロディがフィーチャーされている上に、大体5~7、8分くらいで一区切り付くような
展開が多いので聴きやすいです。曲は静謐なだけではなく、ブラックメタルを思わせる
トレモロリフの儚い旋律や、ディストーションギターの重々しい音色をバックにデス声が
炸裂する個所もあり、聴き応えはありすぎるくらいあります。徹頭徹尾かっこいい作品ですが、
特に序盤のクラシック的な狂気を感じさせる低音でのヴォーカルのメロディ、中盤の跳ねた
リズムの上に展開していく圧巻と言うほか無い間奏、五分にも及ぶサックスと最早トレモロと
言っても良いくらいに激しくビブラートを掛けた女性Voの絡みなどは聴き所でしょう。
ラストはオルゴールで儚く締め。出自が出自だけに、胎教にも良さそうかも(笑)。
全体的には、当然の様にクオリティが高くて満足なんですが、一つ不満も。
上記の様に5~7分位で一区切り付く展開が多いのだから、DEVIL DOLLの「DIES IRAE」の
様に展開ごとにトラック分けをして欲しかったです。一つのトラックに60分という点に
何かこだわりがあるのかもしれませんが、やっぱり聴く上での便利さは重要かも…。
とは言え素晴らしい作品には変わりありませんが。


AVA INFERI - Burdens ★★ (2006-12-17 23:53:00)

2006年発表の1st。
曲は全てBlasphemerのペンによるものですが、やっぱり彼は多才なミュージシャンですね。
初期のTHE 3RD AND THE MORTAL辺りを思わせる、女性ヴォーカルをフィーチャーした
スローテンポで陰鬱なゴシック/ドゥームで、メロディは主にギターが中心で時折ピアノなども
入ってます。Blasphemerの所属していたバンドって、MAYHEMもAURA NOIRもメロディで
聴かせるタイプではなかったので、彼がゴシックをやったらどんな感じの仕上がりになるのかと
思ってましたが…彼はメロディのセンスも良かったです。基本的に陰鬱なんですが、そこに
哀愁やガラス細工を思わせる繊細さが盛り込まれているメロディだと思います。
あそこまでヘヴィではないものの、MOURNFUL CONGREGATION辺りを好きな人が聴いても
ぐっと来るものがあるかもしれません。なんとなくアンティークな調度品に囲まれた部屋で、
電気消して真っ暗な中で落ち込んでる感じの雰囲気。MAYHEMの作風からして彼は結構ヤバい
人なのかと思ってましたが(失礼)、実は繊細なんでしょうか。
なんか不良が猫に餌あげてる所を見た感覚に似てるような…冗談です(笑)。
ヴォーカルは高音を普通に歌うと可憐といってもいいくらい綺麗ですが、魔女っぽい声で
語ったり泣いたり喘いだりでちょっとエキセントリックな部分も。
たまにAnne-Mary(3RD AND THE MORTAL)やMonika(ATROX)を思わせる妖しさもあって良い感じ。
ところでこのパッケージ裏の「High Resolution Sound」ってなんなんでしょう?
確かに各パート共に綺麗な音で録られていて、特にギターの音色がメロディに負けず
美しいんですが、音が小さめです。ARCTURUSの4thにも同様の表記があって、そっちも音が
小さかったんですよね…。「High Resolution」と言うからにはもうちょっと大きな音で
録って欲しいです。音量を上げればベースも気持ち良く効いてるいい音ですし、
全体的に見たらかなりお勧めですけど。


AVA INFERI ★★ (2006-12-17 23:50:00)

バンドの籍自身はポルトガルにあるらしいゴシック/ドゥームメタルバンド。
なんとリーダーはRune Eriksen、あのMAYHEMのBlasphemerです!!
彼がこういう方向に興味を持っていたとは、なんだか意外な感じ…
MAYHEMのファンがどう思うか分かりませんが、THE 3RD AND THE MORTALや
MOURNFUL CONGREGATION等が好きな人にお勧め。クオリティは高いと思います。


DIR EN GREY - 凌辱の雨 - 凌辱の雨 ★★ (2006-12-17 00:14:25)

相変わらず無茶な高音は冴えまくりだし、歌メロも渋めだけど悪くないし、スクリームも感情がこもっていて、曲自体は凄くかっこいいです。が、しかし。
もし京さんがあの事件を題材にこの詩を書いたんだったら、正直少なからず失望を感じます。そこに篭められた感情などを表現する為に、あえて不謹慎に捉えられかねない題材に挑戦するのは構わないんですけど、それで出来上がったのがこんな毒にも薬にもならない詩っていうのはちょっと…。最近のシングルも合わせて考えると、「fuck」「rape」「凌辱」とか単語の過激なイメージに頼りすぎて楽してる感が拭えません。エログロなら「ZOMBOID」「蜜と唾」、感情が伝わって来る詩なら「悲劇は~」「理由」「ザクロ」とか良い詩も書けるんだし、もっと頑張って欲しいです。


CLANDESTINE BLAZE - Clandestine Blaze / Deathspell Omega - Split - Raping the Innocent ★★★ (2006-12-17 00:03:49)

いきなりCLANDESTINE BLAZEにしては随分メロディアスなオープニングのメロディに驚き…と思ったら、疾走したらやはりメロディアスではなく、渋い雰囲気になりますが。とは言ってもちゃんとメロウな空気感はキープしてます。この曲の疾走パート、なんとなく幽鬼的な感じ。


CLANDESTINE BLAZE - Clandestine Blaze / Deathspell Omega - Split - Blasphemous Lust (2006-12-17 00:01:14)

渋いオールドスクールなブラックメタル。
Mikkoのヴォーカルこそ素晴らしいものの、それほど速いわけでもなく、メロウさがあるわけでもなく、なんでこれでかっこいいのか不思議(笑)。なんと言うか、いぶし銀とでも表現したくなるようなかっこよさですね。


CLANDESTINE BLAZE - Clandestine Blaze / Deathspell Omega - Split - Will to Kill ★★★ (2006-12-16 23:58:45)

溜めて溜めてから疾走開始なオープニング曲。
疾走曲にしては約8分と長め。でもCLANDESTINE BLAZEの疾走曲にしては稀なくらいメロウな雰囲気ですね。とはいっても、いわゆる「泣き」的なメロウさじゃなくて、幽霊とか出てきそうな感じの不気味さが先に立ってますが。ラストのギターの絡みなんか絶品です。この名スプリット盤のオープニングを飾るに相応しい曲。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - Ascent From Ghoulgotha ★★★ (2006-12-16 23:57:41)

まずタイトルの造語からして凄みがありますね。Ghoulgotha…。
元から濃い瘴気を醸し出すようなリフ捌きであるのに、それを執拗なまでに繰り返して得られる世界観といったらやはり血みどろですね…。ほんとジャケのような赤黒い雰囲気の曲です。「人間止めますか、ブラックメタルやめますか?」と訊かれて人間をあっさりやめてしまったような、殺気立ったヴォーカルも素晴らしい。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - VVytchdance ★★★ (2006-12-16 23:55:20)

これもタイトルトラックには及ばないものの、かなりの大作(11分)。
基本的にブラックとしては早歩きくらいの疾走感ですが、やはり醸し出される混沌とした雰囲気が凄い。リフの音質は吹雪的な荒涼感がありますが、飛んで来るのは氷の礫ではなく血と膿の塊って感じ。なんか、このバンドが演奏した後のスタジオって血塗れになってそう…そんな瘴気の感じられる曲。


KATHARSIS - VVorldVVithoutEnd - Kross Fyre ★★ (2006-12-16 23:53:04)

1曲目のエンディングからそのまま繋がるように入る2曲目。
ファストなパートは何もかも蹴散らすような迫力があるし、ミディアムなパートはオカルティックな不気味さがあって、カオスの中にもしっかりと秩序だった曲作りをしているのが素晴らしい。このバンド、やはりセンスありますね…。しかし近寄りたくない声のヴォーカルです(笑)


DEATHSPELL OMEGA - Clandestine Blaze / Deathspell Omega – Split ★★ (2006-12-16 23:51:00)

DEATHSPELL OMEGAの方が有名そうだし、こっちに登録して大丈夫かな?
フィンランドのプリミティブブラックバンド、CLANDESTINE BLAZEとのスプリット。
「CLANDESTINE BLAZE」
個人的にプリミティブの中でも大好きなバンド。
作風は、いつもとそう変わらず、ノイジーだけど紙のような薄い音質のギターと、
Mikko Aspaのロウ&ディープなデスヴォイスで聴かせるプリミティブスタイル。
4トラックアナログレコーダーで録音されたらしく、音は当然悪いですが、案外低音も
効いてて聴きやすいです。ファストに疾走する曲、ミディアムでオールドスクールな曲、
スローで陰鬱な曲で攻めてくる辺りもオリジナルアルバムと変わりません。
ただ、オリジナルアルバムでの作風と比べると、ミディアムの2曲目を除いて全体的に
メロウな雰囲気が感じられます。なのでそういう面ではオリジナルよりも取っ付きやすいかもしれません。
DSOの2ndが好きで、3rdのMikkoのヴォーカルがかっこいいと思ったなら間違い無く気に入るはず。
「DEATHSPELL OMEGA」
基本的には2nd同様のプリミティブスタイル。ヴォーカルも喚き系です。
音質は、プリミティブにしては芯が強い、厚みのあるもの。荒くて汚くはあるけど、一概に
悪い音とは言えないかも。もう少し低音が効いてたら3rdと似たプロダクションになりそう。
しかし何と言っても素晴らしいのはそのメロディセンスでしょう。3曲収録されてますが、
どの曲もメロディ方向に本気を出したときのDARKTHRONE並にメロディアス。
しかもそれだけではなく、独特の毒々しさのようなものが感じられる部分もありかなり邪悪です。
このバンド、ほんと何をやっても素晴らしいものを作ってきますね…。
特に「THE SUICIDE CURSE」の、高音域が余りにも切ないメロディは必聴。
この辺りは大傑作の3rdにも繋がっていく感じがします。
ともかく両バンドとも素晴らしい曲を持ち寄ってる名盤です。
プリブラ好きはここからDSOに触れても良いと思うくらい。
難点は、両バンドで音圧が違う為、CBを気持ち良く聴ける音量で聴いていると
DSOの方に移った時大きすぎてしまう事ぐらいですね。
しかしそんな事は些細な事に思えるほどの作品かと。


ANTAEUS - Cut Your Flesh and Worship Satan - Nihil Khaos ★★★ (2006-12-15 22:56:54)

アルバムが進むごとにヴォーカルの狂気が増してきてますが、この曲なんてもう血管がブチ切れてもおかしくないほどですね(笑)。一瞬ギターが引いて、溜めを作ってから畳み掛ける展開などもありますが、ブルータルさと同時にどこか陰鬱さも感じさせる曲。


ANTAEUS - Cut Your Flesh and Worship Satan - Specimen 23 ★★★ (2006-12-15 22:55:57)

全体的にこのバンドにしてはメロディアスで聴きやすい曲。
しかしヴォーカルから物凄いまでの憎しみが伝わってきます。


ANTAEUS - Cut Your Flesh and Worship Satan - Those With No Eyes ★★ (2006-12-15 22:52:57)

この曲のベースで溜めてからのメロデイアスな展開、素晴らしいですね。
ギターをここまでノイジーにすると音像が一定になって、単調になってしまいそうなものですが、展開が上手いのでそれを感じさせないのが良いです。やっぱり高い評価を受けるのも頷けるバンドだと思います。


ANTAEUS - Cut Your Flesh and Worship Satan - Inner War ★★ (2006-12-15 22:50:30)

SEから始まる1曲目。
このSEからフェイドインして重い音圧を叩きつけ、「ヴァーーーーーーー!!!!」とヴォーカルの咆哮が轟くというオープニング、ほんとセンスあって痺れますね。ヴォーカルが叫ぶだけでなく、パーカッシブに曲に魅力を与えているのも大きなプラスポイント。


ANTAEUS - Cut Your Flesh and Worship Satan ★★ (2006-12-15 22:47:00)

2000年発表の1stアルバム(多分…)。

先に3rdを聴いてましたが、この時点で音楽性は完成されてますね。キレのあるリフをノイジーな音質で聞かせるロウ・ファストブラックです。しっかりと低音も効いてて音圧がかなりありますね。ヴォーカルは3rdと比較すると喚き的な要素が強めかな?低音咆哮などもアクセントに時折使ってます。3rdと比べるとヴォーカルが好みな分あちらの方が好き(と言っても、特に後半は殺気立った雰囲気が感じられて十分にかっこいい)ですが、曲自体のかっこよさは劣らないかと。最初に非メロディックな曲を並べて、辛口な印象を与えるアルバム構成も上手いですね。ただ演奏時間は約30分とかなり短めですが。それにしても、ヴォーカルのMKM氏のアーティスト写真がやたらとセクシーに撮られててちょっと面白かったです(笑)

ちなみに、私が持っているのは2ndエディションで、パソコンに入れるとPVとライブ映像が見れますが、これはマジでかっこいいです。まずライブの方は何故かモノクロですが、MKM氏の存在感が光ってます。まず目がどことなく猟奇的な光を宿してる感じでヤバイし、この人も流血パフォーマンスをするのか、腕は生々しい創傷だらけで痛々しい。動きはそんなに派手ではないものの、ステージに立ってるだけで呑まれるような迫力ありです。声もスタジオ以上に出てますし。オーディエンスも、曲が終わると「Hail Satan!!」の大合唱でかなり熱い。PVはライブ映像(カラー)と戦争などの映像を組み合わせたもので、死体を片付けたりするシーンもあって結構グロいかも。まぁ、そのシーンはモノクロなのでそこまで衝撃的でもないですが。

どうやら1stよりも1曲少ないみたいですが、これだけかっこいい映像入りなら満足です。


ANGELO - シングル / カップリング / アルバム未収録曲 / その他 - REBORN ★★ (2006-12-15 22:42:10)

ヘヴィな音像に叙情的な歌メロを乗せるというパターンは、明らかに「FREEZE」辺りのPIERROTの作風と共通してますね。ギターシンセっぽい音も聴こえるし。起伏に欠けるサビメロは新生バンド一発目としてはやや刺激に欠けると思わなくもないけど、やっぱり音そのものはかっこいいです。特にバックのシャウトが好み。


Angelo - シングル / カップリング / アルバム未収録曲 / その他 - CRUCIFIX ★★★ (2006-12-15 22:39:58)

ヘヴィな音と叙情歌メロの対比はタイトル曲とも共通してますが、こっちの方がやや鮮やかかな?「パラノイア」辺りを思わせるノリの良いリフとダンサブルなリズムを組み合わせたパート、爽やかとも言えるサビパートのどちらも良い感じ。
安直かもしれませんが、やっぱりこの4曲って「決別」がテーマだと思うんですけど、このラストの曲のサビでそれを成し遂げた感じがしますね。


中島みゆき - ララバイSINGER - ララバイSINGER ★★★ (2006-12-15 01:46:15)

聞き覚えのあるフレーズだと思ったら、アザミ嬢ですか。
1曲目がデビュー前からある曲で、ラストがアザミ嬢のアンサーソングという事で原点回帰と言われているのも納得かも。しかし今回のアルバム、今まで聴いたオリジナルアルバムの中でも最も親しみやすいメロディが多いと思いますが、この曲はその最たるもの。みゆきさんの歌唱との相乗効果もあり、優しさに包み込まれるような感覚を覚えます。


中島みゆき - ララバイSINGER - 桜らららら ★★ (2006-12-15 01:42:56)

凄くレトロ感を覚えたんですが、本当に昔の曲だったんですね。
曲の元自体はデビュー前からあったとか。
鮮烈なメロディのオープニングで、すんなりアルバムの世界に入れます。


中島みゆき - ララバイSINGER - とろ ★★ (2006-12-15 01:39:37)

み、みゆきさんが…アニメ声…
これみゆきさんじゃなかったら絶対聴けない(苦笑)。っていうか彼女が歌ってさえちょっと引いたもん。でもポップ&キャッチーなメロディは凄くいいなぁ…★2つで。しかし「とろ」って、そういう名前のペットに愚痴ってるのかと思ったら、「トロい人」の愛称(もしくは蔑称)だったんですね。


中島みゆき - ララバイSINGER - ただ・愛のためにだけ ★★★ (2006-12-15 01:36:33)

そう、ソフトなんだけど王道メロディですよね。
耳に残る度合いは「銀龍」「地上の星」と比べても遜色無いレベル。
「♪た~だーあーいの~たーめーにだけー」口ずさみたくなります。


中島みゆき - ララバイSINGER - 水 ★★★ (2006-12-15 01:33:37)

みゆきさんのたおやかな歌唱…ほんと息を呑んでしまいますね…。
水は水でも、中国の河川を描いた水墨画のような、幽玄な「水のある風景」が浮かんでくる。中島みゆき=暗い、と勝手にレッテルを貼って忌避し、こんな名曲に出会えてない人はちょっと可哀想。


中島みゆき - ララバイSINGER - 重き荷を負いて ★★★ (2006-12-15 01:29:59)

比べるとバラード色が強めですが、「夜行」辺りの路線を引き継ぐ曲かと。
この曲の「がんばってから死にたいな」というフレーズ、宙船の「お前が消えて喜ぶ者に お前のオールを任せるな」というフレーズがアルバム中特に効きました。これらのフレーズって、どん底からでも這い上がってくるような、ポジティブやネガティブを超えた所での本当の意味での前向きさがあると思うんですよね。言っちゃ悪いけど、巷に溢れる前向きソングが物凄く空虚なものに思えてくる…


中島みゆき - ララバイSINGER - あなたでなければ ★★★ (2006-12-15 01:27:16)

なんか…すっごいストレートに響くラブソング。
幾つになってもいじらしいというか、可愛いというか…もうお慕い申し上げております、としか言えませんね(笑)。ラストの歌唱は勇ましいほどですが、なんだか無駄な事が分かっていて敢えて叫んでいるような、悲しい力強さがあります。


DEATHSPELL OMEGA - Clandestine Blaze / Deathspell Omega – Split - Seal of Perversion ★★★ (2006-12-12 22:14:13)

疾走→ミディアム→疾走→ミディアムと展開していく曲。
疾走パートでは荒涼感のある、ミディアムパートでは毒々しいメロディを聴かせてくれますが、特に後者は最高。聴いてると血とか紫色に変色してきそうな禍々しさです(笑)。


DEATHSPELL OMEGA - Clandestine Blaze / Deathspell Omega – Split - The Suicide Curse ★★★ (2006-12-12 22:11:31)

作風的にはいかにもなプリミティブなんですが、このメロディ…3rdの「SOLA FIDE」とか「JUBILATE DEO」辺りと比べても何ら遜色の無い、マジで聴いてて切なくなってくる素晴らしいメロディです。最早メロを担うギターの音質すらも美しく感じる…。疾走一辺倒でなく、ミディアムも交えて展開しますが、どのパートでもメロウさがあってほんとグッと来る名曲です。


CLANDESTINE BLAZE - Clandestine Blaze / Deathspell Omega - Split - Genocide Operation ★★★ (2006-12-12 22:05:18)

「Genocide Operation, Wiping out the Worthless」
まるで彼らによって「無価値」だと判断された人々が、列をなして処刑場に向かわされているかのような陰鬱なメロディ。CLANDESTINE BLAZEの曲の中でも最も暗い曲ではないかと思います。この雰囲気は酔えますね…。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity - CHURCH OF ATROCITY ★★ (2006-12-12 21:59:23)

もちろんオープニングは疾走曲!
王道だけど、それだけにキますね。前作や前々作の1曲目よりも血腥さが増している感じ。嫌いな奴を脳内で嬲り殺しにする時のテーマソングとして如何でしょうか(笑)。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity - LAST MORNING OF OLD NORTH ★★★ (2006-12-12 21:55:37)

暫く溜めた後、寒々しく疾走開始!!
Mikkoってもう他の地下ミュージシャンからかなり尊敬される立場にありそうですが、彼自身ブラックの創始者達を凄く尊敬してそうですよね。こういう曲の作風からは特にそれが伝わってくる気がします。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity - UNFORGIVEN ACTS ★★★ (2006-12-12 21:51:46)

来ましたね、ラストに疾走曲。
この曲の疾走パートはアルバムの中でも最も煽情度が高いのではないかと思います。ミディアムパートのサンプリングは何を表しているのだろう…とにかく、不気味な雰囲気を醸し出しているということは言えます。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity - FROZEN ANGEL ★★ (2006-12-12 21:49:09)

ミディアムテンポですが、かなり荒涼感の感じられる曲。
この曲は歌詞を見ながら聴くと更に雰囲気出ますね。「彼女の死んだ瞳は忘却を見つめ、血塗れの歯の欠片が付いたままの唇が僅かに開く」…ぐ、グロい…(笑)。歌詞カード裏のグロ画像(胴体から上と両足を切断された女性の子宮に二体の天使が入ってるやつ)見ながらでもいいかも。私的にはあっちはグロ過ぎてちょっとキツイですが。


ムック - 極彩 ★★ (2006-12-11 22:09:00)

「6」を入れなければ6thになるアルバムですね。
感情過多なヴォーカルや、骨のあるアレンジなど今までのムックらしさも残しつつ、
かなり音楽性を変化させたアルバム。大きな変化は以下の3つ。
まず第一に、前作よりも音質が良くなりました。
「是空」「朽木」にも通じるドラムが大きく、ギターがヘヴィなミックスで迫力あり。
音量も丁度良く、気持ち良く聴ける音…っていうか前作が悪すぎな気がします(苦笑)。
第二に、音楽性の幅が広がった事。
今までもジャジーだったり、懐メロっぽい歌メロがあったりと単なるKORNなどへヴィな
バンドの模倣に留まらない個性がありましたが、今回は沖縄(?)っぽいメロあり、
トーキングスタイルのヴォーカルあり、童歌にも通じる程「和」なメロあり、ループを
用いた曲もありでかなり多彩。通常盤ボーナストラックなんて一曲は「ど」メタル、もう一曲は
「ガーベラ」のサーフ版ですからね(笑)個人的には苦手な曲もあって、音楽性が拡散しすぎな
印象もなきにしもあらずですが、バンドの更なる可能性を見せてくれたのではないでしょうか。
第三に、絶望感が希薄になり、全体的に詩が前向きになった事。
前向きと言われる「是空」や「鵬翼」でも「我、在ルベキ場所」「9月3日の刻印」「赤線」
など悲痛な訴えが聴かれる曲が少なからずありましたが、今回はほとんどありません。
また、「是空」の時のような「前向きになる為の前向きさ」もあまり感じられず、「鵬翼」の
延長線上にある前向きさだと思います。シングルの「ホリゾント」などで顕著ですが、
日常の感情の機微を歌おうとしている印象。ただこれに関しては、手放しで歓迎は出来ないですね…
「葬ラ謳」「朽木」の様に、絶望感・悲壮感の漂う作品を作らせたら彼らの右に出る者は
いないと思いますが、日常の機微や前向きな感情をムック以上に表現できるアーティストは
V系のフィールドを離れれば他にも沢山いると思います。正直、この路線で行くには、
もう一段階のステップアップが必要ではないかと…。
取り入れた要素をもっと上手く昇華させれば、更に進化出来ると思うので今後も期待してます。


CACCINICA - 赤いカバン - 躾け糸 ★★★ (2006-12-08 20:12:25)

これは…SMの監禁プレイがテーマな曲でしょうか。
V系でもこういうテーマはたまに見かけますが、殆どの場合この曲の足元にも及ばないでしょう。歌詞が女性視点で妙にリアルなのが怖すぎ。「赤いカバン」と比べると曲自体は狂気的という訳でもないですが、それは周りから見れば狂気でも、主人公にとってはそうではないという事でしょう。そこがまたリアリティがあって、ゾクっとするんですよね。


CACCINICA - 赤いカバン - 赤いカバン ★★★ (2006-12-08 20:06:56)

熟れぬ果実を汚す舌
潰れた果実を啜る舌
…怖ぇぇぇぇぇぇ!!!
これ、歌詞を字面通りに受け取ると、明らかに子供を誘拐して…って話なんですが(笑)。いや、ロックにも攻撃的な歌詞はありますが、この曲の場合その攻撃性が「弱者」に向けられている所が陰湿で陰惨。つまりダークな音楽好きは必聴ということです。クラシックって、時にアングラメタルも及ばないほどの恐ろしさを見せますが、この曲は正にそれ。
曲の方もかっこよく、間奏の狂気から優雅なパートに移行する部分は狂気だけよりも怖いし、ラストの盛り上がり振りも凄い(特にヴォーカルが)。リピート必至の超名曲。


ALI PROJECT - Romance - ダリの宝石店 ★★★ (2006-12-08 08:44:32)

この一見親しみやすそうなのに一度虜になったら離れられない感じ、正にALI PROJECTそのものを象徴しているかのよう。クラシカルで華美なメロディに惹きつけられたが最後、後は彼らの作り出す耽美の世界に取り込まれるより術は無し。もっとも、私は「心も肉体も売り捌いても」逃れられそうにありませんが(笑)。


ALI PROJECT - Romance - ロマンス [Instrumental] ★★★ (2006-12-08 08:40:20)

優雅さの中に可愛らしく取っ付きやすいメロディもフィーチャーした、オープニングを飾るインスト。この可愛らしいメロディが次曲「ビアンカ」のコケティッシュさと上手くつながってて良い感じです。「神々の黄昏」の、「Visconti Chic~病める薔薇」の病的なまでに美しい流れとはまた違った魅力。
…っていうか、メロディ自体は「今宵~」と一緒なんですよね。結構雰囲気が違っていて面白いです。


ALI PROJECT - Romance - 楽園喪失 ★★★ (2006-12-08 08:36:59)

タイトルはミルトンの著作から。
「失楽園」じゃなくて「楽園喪失」なのがらしいですね。
油絵の様に濃厚なオーケストレーションが堪能出来る曲。
時には狂気さえも感じられるほどです。


ALI PROJECT - Romance - 今宵、碧い森深く ★★★ (2006-12-08 08:33:31)

これは素晴らしい!!
歌メロはそこら辺の自称歌姫では歌い上げるどころか追う事さえ難しそうな複雑さですが、同時に非常に求心力の強い鮮烈さもあって抵抗することも出来ずに惹きつけられてしまいます。ほんと、寒気のするようなメロディセンスです。歌われる情景もメロに負けない美しさ。やっぱりALI PROJECTのバラードは最高…と、月並みな結論に落ち着くのでした(笑)。


ムック - 極彩 - ガーベラ SURF VER. ★★★ (2006-12-07 22:05:39)

遊び心たっぷりながら、しっかり聴かせるガーベラ別バージョン。
まさかあの「ガーベラ」が、サーフロックになってしまうなんて…。
ラストのサビメロを少し変えて繰り返しに持っていく辺り、かなりこだわってますね。


ムック - 極彩 - レイブサーカス-instrumental- ★★★ (2006-12-07 22:03:30)

ムック会心のインスト・オープニング!!
インパクトのある印象を残していくインストで、メロは個人的に最近のシングルのサビメロよりも良かったと思うくらい。それにしても、ミヤさんはちょっとした音作りやフレーズが上手いですね。職人的ともいえるかも。


ムック - 極彩 - ディーオージー ★★ (2006-12-07 21:59:35)

ワイルドな魅力…その一言。
歌詞は結構面白くて、笑っちゃいます。
♪前世 歴史の偉人かな~


ムック - 極彩 - 月光 ★★★ (2006-12-07 21:57:36)

ムックの曲名を上手く取り入れた歌詞にニヤりとしますね。
曲的には、サビはバラード並に哀愁に重きを置いてますが、アルバムの中では「極彩」辺りと並んで最もムックらしい曲といえるでしょう。重く歪みながら切ないギターメロなんかはモロにムック印(笑)。達瑯さんのヴォーカルスタイルが好きな者としては、サビのファルセットから表声への戻す時の哀愁篭もりっぷりがもう…ね(笑)。


ムック - 極彩 - 嘆きの鐘 ★★ (2006-12-07 21:53:40)

「極彩」に続く、結局は前向きになりながらもヘヴィな曲。
半ばヤケクソ気味ながなりがかっこいいです。でもサビメロはもう少しパンチが欲しい所。正直、譜割りの難しそうなAメロの方が印象に残ります。…今年はちょっと曲を作りすぎだったんじゃないかなぁ。


ALI PROJECT - Romance - 嵐ヶ丘 ★★★ (2006-12-07 04:53:18)

ビートが無くなっているのと、歌い方が更に癖を強く押し出したものになっているため、ポップ性は減退してますがより情熱的なアレンジで生まれ変わってます。…ストリングスアルバムの曲なのに、サビメロのあまりのかっこよさに頭を振りそうになってしまった…悲しきメタラーの性(笑)


ALI PROJECT - Romance - ビアンカ ★★★ (2006-12-07 04:49:02)

私的に「嵐ヶ丘」はどっちも同じくらい、「遊月恋歌」は原曲のほうが好きなんですが、ビアンカは絶対にこっち!!こっちの方がアリカさんの歌の表現力が増しているせいもあって、より可愛らしさやコケティッシュさと切なさが一緒になった世界観が強調されてる気がして良いんですよね。


ALI PROJECT - 薔薇獄乙女 - 極楽荊姫 ★★★ (2006-12-07 04:44:03)

こちらもタイトル曲に負けじとドギツい世界観(褒めてます)。
インダストリアルっぽい音色も取り入れた、ドロドロとしたある意味へヴィな音世界でねっとりと絡め取られます。本当にイバラって感じだ…。でも極楽どころか極悪な曲ですよ、これ(笑)。…なんか最近のALI PROJECTはかつてない程に濃さを増している気が…もちろん大歓迎ですけど。


ALI PROJECT - 薔薇獄乙女 - 薔薇獄乙女 ★★★ (2006-12-07 04:34:09)

シングル曲ですが、いつもと違いアップテンポではなく、ミディアムに妖しく攻めていくタイプの曲。タイトルも画数の多い漢字と少ない漢字の対比がなんだか綺麗。
最初聴いてまず感じたのは、ここまで耽美な曲を作った彼らへの畏敬の念。ほんと美の沼に沈んでいくみたい…並のゴシックメタルバンドでは束になっても敵わない美しさ・妖しさです。
…しかし、こんなズブズブに耽美な曲でよくタイアップ取れたなぁ…と、変に感心してしまいました(笑)。


ムック - 極彩 - 25時の憂鬱 ★★★ (2006-12-07 04:22:39)

確か「双心の声」の発展系って言ってた曲だったかな?
私は「双心」は正直嫌いだったんですが、この曲への踏み台としてだったら全く無駄ではなかったのではないかと思います。最初はループを使って妖しく攻める曲だと思いきや、いきなりヘヴィになり、ジャジーになり、変幻自在な展開を見せます。しかもサビメロは歌謡曲的な鮮烈さが…これは反則です(笑)。ラストは妖しい雰囲気で締め。


ムック - 極彩 - 極彩 ★★★ (2006-12-07 04:21:01)

まず、レイブサーカスからの繋がりが非常にかっこいいですよね。
リフも高揚感を伴うメロディアスなもの、歌メロの妖しさを際立たせるもの、へヴィに叩きつけるようなものなどを使い分けていて多彩。歌メロも、こぶしを用いて童歌並に「和」を感じられるものや乱暴にがなり散らす部分などがありこちらも負けじと多彩。インタビューによると、タイトル自体は他の曲から流用したらしいですが、ほんとタイトル通りの極彩の世界です。
「朽木」「葬ラ謳」で見られたような絶望感こそ希薄ですが、絶望感なしでもムックは凄いという事を示した一曲ではないでしょうか。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity - Ashes of the Eternal Wanderer ★★ (2006-12-02 18:25:59)

入りの寒々しいリフと、長大な演奏時間。
もうこれだけで説明不要の曲でしょう。
特にメロディアスでない部分でも寒さが感じられるのが凄い。


CLANDESTINE BLAZE - Church of Atrocity ★★★ (2006-12-02 18:21:00)

2006年発表の5th。

このバンドは前作が私的にプリミティブで一番のお気に入りで楽しみにしてたんですが、やっぱりMikko社長、期待を裏切らないクオリティのブラックを聞かせてくれます。基本的な路線は今までと全くと言って良いほど同じで、Mikkoのドスの効いたヴォーカルを据え、プリミティブな音質で疾走曲、スローな大作曲、ミディアムの3つを軸にアルバムを構成してます。まぁ、こういうバンドがそうやすやすと路線変更するはずもなく…。

まるで頑固な職人の作ったようなアルバムです。頑固職人の寿司、みたいな(笑)。…なんというか、音楽性に変化がないんだったら前作を聴いていればいいと思わなくもないんですけど、それでもCDを買ってしまいたくなる魅力がこのバンドにはあるんですよね。それが何故なのか、上手く説明は出来ないんですが。

ただ、前作と比べると音質の薄っぺらさが解消され気味なのはいただけない。あの音質も魅力だったので…。とはいえ、プリミティブな音質には変わりないですが。しかし、音が良くなって文句が出るのってこのジャンルぐらいでしょうね(笑)。曲自体は前作にも劣らないのでお勧めです。


KLAUS SCHULZE - Irrlicht ★★ (2006-11-30 21:33:00)

確か72年の作品だったかな?
評価が高いらしいので聴いてみましたが…
最初に、音を楽しむつもりで流して聴いてみた時は「ふーん。こんな感じか~」くらいの
感想だったんですが、意識を集中してもう一度聴いてみたら全く別の印象でした。
とにかく1曲目のオルガンのインパクトが絶大。良く聴くと単なるミニマリズムじゃなくて、
まるでオルガンが未知の有機生命体の様に形を変えながら浸食してくるような感覚を
覚えるような感じで、かなりグロテスクな印象を受けます。確かに自己破壊的ではあるんですが
内部から破壊されていく感じ。オルガンがこんなにグロい印象を与えるなんて…(笑)
3曲目はライナーでも指摘されていますが、時折入る「コツッ」という音が緊張感を
醸し出してますね。かなり変化に欠けるパートですが、1曲目で自己破壊が完了して、
荒涼とした風景が広がってる…みたいな雰囲気でしょうか。
ただ、やっぱり3曲目は長すぎると思うし、聴き所はやっぱり1曲目だと思います。
私には普通の鬼火どころかもっと恐ろしい物でした(笑)
何気にエクストリーム・メタルが好きな人にもお勧め出来る作品だと思います。
特にBURZUMの「TOMHET」辺りで鬱るのが好きな人とか、SUNN O)))の轟音に身を委ねるのが
好きな人なんかには良く合うんじゃないかと。そういえば、DARKTHRONEのFenrizが
「NEPTUNE TOWERS」というプロジェクトをやってましたが、作風殆ど一緒ですね。
結構感性的には共通する物があるのではないでしょうか。


黒百合姉妹 - 月の蝕 - 魔物 ★★ (2006-11-30 17:49:47)

タイトルのようなおどろおどろしい感じではなく、むしろファンタジックで明るめと言ってもいいような曲調。結構取っ付きやすいのに深く引き込まれる、この幻想的な雰囲気こそ魔物を象徴しているのかもしれませんね。


黒百合姉妹 - 月の蝕 - Four of Pentacles ★★★ (2006-11-30 17:48:58)

他の曲よりやや低めの声域で歌われるヴォーカルが特徴の曲。
この語りかけるような声、割とさらっと歌っているにも関わらずかなり妖艶な雰囲気があって良いですね。オケとも相まって魔性の美しさです。やっぱりゴシックはいいなぁ…。


黒百合姉妹 - 月の蝕 - White of Snow ★★ (2006-11-30 17:45:13)

曲から受けるのは、タイトルの雪のような寒々しさよりも、どちらかというと暖かな感じ。
雪の冷たさが、逆に暖炉の炎の暖かさを実感させてくれるという感じでしょうか。こういうの聴くと、暖炉のある家に住んでみたくなりますね(笑)。帰ってきてかじかんだ手を温めたりとかしたい。


黒百合姉妹 - 月の蝕 - 月の蝕 ★★★ (2006-11-30 17:43:50)

3分もない短めのインストですが、アルバムタイトルを飾るに相応しい超名曲。
とにかく美と狂気を両立させた音作りが素晴らしい。陰を落とすような低音の効いた音作りなんて聴いてて怖くなりますね。なにか取り返しのつかない破滅へと向かっていくような感触を覚えます。


黒百合姉妹 ★★ (2006-11-30 17:42:00)

日本のクラシカル/ゴシックユニット。
日本って探してみればこの黒百合姉妹とか黒色すみれとか、ALI PROJECTとか
良質なゴシック世界を築いてるアーティストは案外見つかるんですけど、
ゴシック「メタル」は少ないですよね。有名所ではMOI DIX MOISくらい?


WALTARI - Blood Sample - New York ★★★ (2006-11-29 20:01:13)

スラッシーでかっこいい曲だと思ってたら、間奏辺りからリフが禍々しさを帯び始め、絶叫も伴ったデスパートに。こうしたパートだけを集めてアルバム作っても名盤が出来そうなくらい、各要素のクオリティが高いです。特にリフに痺れる。


WALTARI - Blood Sample - All Roads Will Lead to Rome ★★ (2006-11-29 19:59:56)

まさかメタルバンドのアルバムでこんな曲が聴けるとは…(笑)
DJと思しき声やターンテーブルまで入ってかなり本格的なラップが聴けます。しかもサビは友人に「この曲最近流行りの洋楽で、車のCMにも使われてるんだよ」とか言って聴かせたら普通に信じそうなくらいキャッチーで、ほんとかっこいいです。かなりの名曲だと思いますがラストのヴォーカルが猫なで声みたいであまり好きじゃないので、★2つ。


WALTARI - Blood Sample - Helsinki ★★★ (2006-11-29 19:58:15)

私的WALTARI初体験。
このバンドはインダストリアルやテクノを始め、様々な要素を取り入れるのが上手いと各所で絶賛されてましたが、評判以上ですね。弾けるようなサンプリング音が心地良いです。他にも絶叫→ラップとかの展開も面白いですし、歌メロ自体もなかなかに良い。1曲目からセンスの良さが滲み出てます。


WALTARI - Blood Sample - Exterminator Warheads ★★★ (2006-11-29 19:57:16)

カミソリの様に鋭いリフ捌き、絶叫するヴォーカル、ブラストビート全開の非常にブルータルな楽曲…だと思ってたら、いきなり何かを哀願するような声でラップを始めやがった…面白すぎるんですが(笑)。★は幾つ付けても付けたりないくらいです。
しかしこれ、他には結構ポップな曲もあるのに、リフなんてエクストリーム路線のみを追い求めている、それも一流のバンドにも全く引けを取りませんね。凄い。


黒夢 - 迷える百合達〜Romance of Scarlet〜 - autism—自閉症— ★★★ (2006-11-28 22:38:29)

歌詞は…確かメディアにパッケージされて、実像とは異なる虚像の自分が広まってしまう事への当て付けだったかな?それをこういう比喩で歌っちゃう所は「親愛なるDEATH MASK」の放送禁止用語連発にも通じるイタさですが、かなりの反骨精神は感じられます。
音も後期の曲に負けないくらい出来上がっていてかっこいい。


ゆう - てんのみかく - 胡麻摺り ★★ (2006-11-28 22:31:36)

展開の面白さ、捻くれ具合も然ることながら三味線の音階で作ったかのようなメロディがなんとも言えない雰囲気を醸し出してますね。特にBメロが良い感じ。彼女の曲はポップでも他のポップスに無いトリップ感があって好きです。


ゆう - てんのみかく - 戦場のチェリー ★★ (2006-11-28 22:28:59)

ジャジーでお洒落な哀愁がある曲なんですけど、バーのようなお洒落さというよりも、下町の夜道をほろ酔い気分で歩いてるような泥臭さがあるように思います。月も笑ってるし、ネコが欠伸してる…みたいな(?)。


DEVIL DOLL - Sacrilegium ★★ (2006-11-28 20:23:00)

92年発表の3rd。
全1曲50分。無音部分を除いても43分…徹底してますな。
音楽的には、前作通り他に類を見ないほどシアトリカル/オペラティック/ドラマティックな
プログレゴシックという感じですが、やはり各要素はパワーアップしてますね。
特にヴォーカルは更にマッドサイエンティストっぷりに磨きが掛かってます(笑)。
「ressurect! ressurect!! ressurect!!」の部分の狂気の表現なんて嫌でも耳に残るし、
30分ぐらいのゴシックメタルパートの裏声なんて、もう気分は「オペラ座の怪人」の
ファントムといった所でしょうか。曲のほうも更に静と動のコントラストや、
展開の複雑さが強化され、ドラマティックさを増している感じですね。
…ただ、前作より好きかと問われると正直素直に頷けない部分も。
静と動のギャップがありすぎて、静のパートがほんとに静か過ぎる箇所もあるのと、
ゴシックメタル的な部分が減った為少しだれる部分も。最も、静のパートが無いとこの
ドラマ性は生み出せないとも思うんですけどね。前作より取っ付きにくいと思います。
しかし、前作もそうですが、中古で買ったら解説と対訳付いてたんですが…。
こんなマニアックな音なのに国内盤出てたんだ(笑)。ちょっと驚き。