この曲を聴け!
Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5501-5600
WHEN

MyPage

Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77
モバイル向きページ 
Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 5501-5600

0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77


HEAD CONTROL SYSTEM - Murder Nature ★★ (2006-10-21 19:09:00)

2006年発表の1stアルバム。
ULVERの新作「BLOOD INSIDE」が余りにもメタルからかけ離れた音楽性だったため、
Garmはもうメタルをやらないのかと思ってましたが、こんな素敵なプロジェクトを始動させてたとは…。
音楽性的にはブラックではなく、どっちかというとゴシックでしょうか。
やはりGarmが関わっているだけあって、(特にヴォーカルアレンジ)一筋縄では行かない部分も
ありますが、彼がその朗々たる普通声で歌いまくっているせいもあって、かなりキャッチーな
作風になっていると思います。これぐらいキャッチーだと、案外EVANESSENCE辺りのファンでも
受け入れられてしまうかもしれません。MAYHEMのWolf's Lair AbyssやARCTURUSの
The Sham Mirrorなど、Garmが関わったアルバム、特に最近の音源って音質が良い事が多い
気がするんですが、このアルバムも多分に漏れず高音質です。各パートの音がクリアに
聴こえるのはもちろん、ギターは重低音がしっかりと効いていて、聴いてて耳に凄く心地良いサウンドです。
しかし、やっぱり注目すべきはGarmのヴォーカル。
今作は3曲目なんかでは軽いシャウトっぽい歌い方をしたりしていますが、基本的には
デスヴォイスはなくオール普通声。彼は低音域のダークなウィスパーから高音域のトリッキーな
情感を含むファルセットまでこなしていて音域が広いんですが、低域でも高域でも滑らかな
声質で発声出来るんですよね…。この歌の上手さ、表現力の高さには思わず聴き入らなければ
ならないものがあります。ブラック界ではやっぱりIhsahnやSimen辺りが普通声でも優れた
ヴォーカリストだと思いますが、好みは別としても彼らと比べても頭一つ抜けてる印象。
とにかく、個人的にはこのGarmのヴォーカルがメタルサウンドに乗るところを再び聴けただけでも至福。
もちろん楽曲の方も良いですし、大満足の作品です。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Black, White & Grey ★★★ (2006-10-21 03:32:36)

ここで聴けるのは抜粋バージョンですが…。
WHENはサンプリングと自前の音楽を組み合わせるのが上手いですね。サンプリングがメインのパートでもさりげなく雰囲気を煽る音楽を流していて、効果を跳ね上げているのが凄いです。展開が読めないどころか、聴いてもどういう脈絡で繋がってるのか分からない曲ですが、私的には8分以降からの展開が好き。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - The Death of Ase ★★ (2006-10-21 03:27:43)

ゆったりと破滅的なストリングスに乗る、心電図と呼吸音。
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピ——————————。
…ご臨終?


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Prefab Wreckage ★★★ (2006-10-21 03:25:21)

執拗に繰り返される、ストリングスによる主題は分かりやすいダークさがあって取っ付きやすいので、WHENの中では入っていきやすい曲といえるかも。とはいっても後半のノイズパートはどこに連れて行かれるのか分からないような不安感を伴いますが、慣れてくると逆に快感です。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Fogface (2006-10-21 03:21:56)

ARCTURUSに「DISGUISED MASTER」のイントロとして提供した曲。
タイトルはこのアルバムの為に変えたとか。原曲と比べると、僅かに短くなって約30秒程度の曲になってます。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Beardsoup in Tangier - Part Ⅱ (2006-10-21 03:19:28)

前後の曲が常軌を逸しすぎているため、えらく普通に聞こえましたが十分「変な曲」の範疇に入るでしょうね。前曲で脱力したテンションをクールダウンさせてくれますが、この後に続く曲がアレなので…


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Beardsoup in Tangier - Part Ⅰ ★★ (2006-10-21 03:16:56)

♪た~たん、た~たん、ららら、らっらら~。
…聴き手よりも先にヴォーカルの方が忘我状態になってしまっているトランスミュージック。ラストが近付くと更にヴォーカルの脱力感が増してきます。凄く印象に残るのは確かだけど、この歌は何を表しているのだろう…。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Frozen Atlantics ★★★ (2006-10-21 03:12:05)

シンセの音色自体はタイトル通り「凍てつくような」とでも表現したくなるようなキンキンした音色ですが、使い方がコミカルというかなんかズレてる感じなのでいまいち「凍てつく」感は薄いです。そしてそのズレ感はシンセのみになるパートで頂点に…。
でもこれ、普通にかっこいいと思うんですけど…私もWHENミュージックに大分洗脳されてきたかな(笑)


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Karius & Baktus ★★★ (2006-10-21 01:40:25)

この曲凄い好き。
不条理な歯痛を引き起こすバクテリアがテーマの、子供向けの話がベースとなっているらしいですが、チャイルディッシュな音色やメロディの中に潜む確かな悪意が素晴らしい。よくホラーで無邪気さをある種の残酷さと結びつけて少女のモチーフを使用するものを見かけますが、そんなものこの曲の前では児戯に等しいと言えるでしょう。


WHEN - Writercakebox-the Unblessed World of When (1983-1998) - Asylum (2006-10-21 01:31:23)

「今まではねぇ、×××(聞き取れない)の侵略の対象である、向こうの話をしましたねぇ」から始まる、訛った日本語でのおじさんの語りをサンプリングした曲。おそらく廃仏毀釈についてだと思いますが、なんでこれをサンプリングしたのか意味不明(笑)
ラストはおじさんの声にエフェクト掛けて闇金業者のインタビュー風に。


ZABADAK - Pieces of the Moon - ガラスの森 ★★★ (2006-10-20 23:15:31)

ここに収録されているのはライブバージョンですが…。
私的には木漏れ日が差し込む、樹海の昼って感じのイメージな曲。透き通ってるけど、妖しい。吉良さんの「ハッ」っていう掛け声と、ラストハモりのパターンが変わる所が特に好き。


BLUT AUS NORD - MoRT ★★★ (2006-10-19 08:30:00)

2006年発表の5th。
いきなりですが、これは凄まじい作品だと思います。

このバンドの作品は、今までに3rdと05年発表のミニを聴いてましたが、化けましたね…。路線としては前作ミニの暗黒アンビエントみたいな音楽とブラックメタルの折衷というか、前作ミニの2曲目でも聴かれた、怨霊の呻き声チックなギターの音をフィーチャーした基本スロー~ミディアムで進行していくブラックメタルという感じです。…最も、これをブラックの範疇に入れていいのかちょっと疑問の残る音楽性ではありますが。

今作で素晴らしいのは前述したようにギターの音。
音響的にかなり加工された音で、ちょっとサックスのような管楽器みたいな音色に聴こえる事もあったり。よくクラシックとかで「死」を表現するのにブラスを使ってダークなイメージを喚起させたりしますが、個人的にはそれに近い表現方法だと思いました。前作の2曲目よりもその音色がふんだんに使われていて、曲中ひっきりなしに鳴り響いていてかなり鬱な雰囲気。低音のディストーションもちゃんと効いてますが、そっちも普通のバンドと比べると不気味な音。

ヴォーカルも入ってますが、音の奥でうめいている感じであまり前には出てきません。やはり音全体で鬱だったり恐怖感だったりを表現する作風だと思います。個人的には、鬱度だったらBURZUMやXASTHURをも凌ぐ作品だと思います。CDをセットして流れてきた音に軽く感動してしまいましたもん(笑)

こんな作品に出会えたことが嬉しくて、スピーカーからは疫病のような不幸をそのまま形にしたかのような音が流れているのに、ちょっと嬉しい気分になってました(笑)。ともかく鬱ブラックで実験的な作風が好きならばこれは絶対に買った方がいいです。お勧め!


ALI PROJECT - 幻想庭園 - 幻想庭園 ★★★ (2006-10-16 23:27:11)

凄い…こんな短い曲なのに、メロディに起承転結があってドラマ性すら感じるほど。


ZABADAK - Pieces of the Moon - Walking Tour ★★★ (2006-10-16 23:24:04)

コーラスワークとヴォーカルの表現力が素晴らしく、聴き手を幻想の世界へ誘うような耽溺性の強い楽曲。表現方法は全く違いますが、リスナーに日常から乖離した世界を体験させてくれるという意味では、メタルとも共通する特性…なのかも。ちょっと、というかかなり強引な論ですが。


ZABADAK - Pieces of the Moon - 満ち潮の夜 ★★★ (2006-10-16 23:21:41)

荒野の夜を思わせるような、乾いた、でも叙情美溢れる曲想が印象的。
歌メロも全体的にキャッチーかつ愁いの篭もったものですし、情熱的なアコギの伴奏とも相まって取っ付きやすい世界観を持った曲だと思います。これは個人的には「一聴き惚れ」でした。切なくもかっこいいです。


ZABADAK - Pieces of the Moon - 私は羊 ★★ (2006-10-16 23:20:52)

一回聴いたらつい口ずさみたくなるような親しみやすいサビとアコーディオンの伴奏が何とも可愛らしい曲。上野さんのペンによる歌詞はちょっと不思議なタッチですね。寓意なのか、ファンタジーなのか…色々と解釈の余地がありそうです。


ZABADAK - Pieces of the Moon - 遠い音楽 ★★★ (2006-10-16 23:20:04)

イントロのシンセはちょっと可愛らしい感じですが、本編の歌メロや歌詞などは少し寂しげな印象も。またヴォーカルに僅かに掛かったエコーが何とも神秘的な雰囲気をも醸し出しているんですよね。聴いていると色々な感情を揺さぶられる名曲です。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - Sacrifice (2006-10-16 07:32:14)

ぶっちゃけて言うと、始めのうちは展開がのっぺりしてる気がしてあまり好きではなかったんですが、よく聴くと歌メロの幻想性が胸を打つような曲ですね。メロを実際に口ずさんでみると良く分かります。
個人的にはメロディからは歌詞に描かれている世界よりも、ライトゴシックなファンタジー世界の雰囲気を感じました。しかしラスト、ブラックメタラーでもないのに教会焼いてるし…(苦笑)。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - キミが生まれてくる世界 ★★ (2006-10-16 07:26:45)

なんかタイトル的にはテイルズっぽい世界観を感じます。
最初こそ普通のエンディングっぽい曲調で、どうってことない曲かと思ってたら…とんでもないですね、これ。「♪クロは全てを~」からの歌メロの煽情度は異常と言うよりないです。個人的には真エンディングテーマっぽい隠しトラックよりも、この曲の皮肉な「めでたし、めでたし。」で終わっちゃっても良かったかも。


SOUND HORIZON - 少年は剣を… - 終端の王と異世界の剣士~the Endia & the Knights~ ★★★ (2006-10-16 07:22:10)

威風漂うリズムに壮麗なヴァイオリンやフルートが絡んでいくパートは、まるでRPGなどの架空の世界のどこかの国の宮廷音楽みたい。騎士達はこの曲を聴いて士気を上げてそうな感じ。
それにしても、歌詞はやりすぎ(笑)。「地平線を渡る旋律」「支配権の正統性」「世界が失った可能性」「第五の地平線の旋律」これらは全て「ものがたり」と読みます(笑)。ある意味極まってますね…。


SOUND HORIZON - 少年は剣を… - 緋色の風車~moulin Rouge~ ★★ (2006-10-16 07:16:48)

サビメロを提示するオープニングから、ソプラノヴォイスを伴い軽やかに疾走!!そうそう、この大仰さ、分かりやすさを兼ね備えたアレンジこそSOUND HORIZONの真骨頂ですよ(笑)。間奏の華美なオーケストレーションもそれを象徴してます。


ALI PROJECT - 幻想庭園 - マリーゴールド・ガーデン ★★★ (2006-10-16 00:29:30)

マリーゴールド=聖母マリアと黄金、つまり清廉潔白の象徴で2重の意味で「無垢」を表す花でありながら、花言葉は「悲しみ」や「絶望」…。そう考えると、このアレンジも俄然意味を持って聞こえてくるような気がします。


ALI PROJECT - .hack//roots O.s.t.2 - Early Times ★★ (2006-10-11 08:55:59)

「少女趣味」とはまた違った可愛さを持ったインスト。
お洒落でキュートな雰囲気のカフェで流れてそうな曲…かな。
コーラスもメロディも可愛らしくて好きです。♪わわわわ、わわわわ~


ALI PROJECT - .hack//roots O.s.t.2 - Obliged with Virus ★★ (2006-10-11 08:53:24)

「ウィルス」の語源はラテン語の「virus(毒)」から由来している事からのイメージなのか、ピアノも弦も凄く毒々しい印象を残していく曲。この毒蛇とかが潜んでいそうな雰囲気、堪らないです。


ALI PROJECT - .hack//roots O.s.t.2 - Get Gold (2006-10-11 08:49:27)

ALI PROJECT流トランス・チューン?
シンセリフもそれっぽいし、らしくない感じはしますがギターの妖しげな音色なんかはやっぱり彼らの流儀なのかもしれません。


ALI PROJECT - .hack//roots O.s.t.2 - Previous Notice ★★★ (2006-10-11 08:47:01)

30秒の曲なのに、★3つで「ドラマティック」にチェック入れてしまった…(笑)。短い中にキャッチーさやゴシック性を詰め込んだ名曲。短いながらアルバムの締めくくりとして申し分なく機能してますね。


ALI PROJECT - Collection Simple Plus - 月夜のピエレット ★★★ (2006-10-11 05:55:29)

曲自体は月明りの下で子供たちがワルツを踊っている風景が浮かぶような、可愛らしいものですがどこかノスタルジックというか、懐かしさも感じさせる曲ですね。そうかと思えば、時折背筋に寒気が走るほどの耽美さの表情を見せる事も。
…一曲でここまで色々な感情を刺激するのは、やっぱりALI PROJECTならではだと思います。


CHAOS OMEN ★★ (2006-10-09 20:18:00)

2003年にスウェーデンで結成された(?)ブラックメタルバンド。
FUNERAL MISTのNecromorbusがVoを含め、全ての楽器を担当しています。
これを聴くと、Necromorbusがいかに多彩なミュージシャンか分かります。
FUNERAL MIST共々応援していきたいバンド。フル出さないかな…。


CHAOS OMEN - Let Clarity Succumb - Old Wounds ★★★ (2006-10-09 20:17:42)

この曲のみ約一年前に作られたとか。
Necromorbusの病みきったパフォーマンスが素晴らしい曲。
バンドサウンドで作り上げた暗闇の中に悲鳴を響かせるところは、あのSILENCERを思わせる…かも(流石にあそこまで逝っちゃてはいないですが)。


CHAOS OMEN - Let Clarity Succumb - Glare As I Reveal ★★★ (2006-10-09 20:16:29)

もう最初の一声だけで虜でした。
なんという恨みの篭もったヴォーカルなんでしょう…曲もブルータルで聴いていて気持ち良いし展開もしっかりしてますし、名曲。


CHAOS OMEN - Let Clarity Succumb ★★ (2006-10-09 20:15:00)

2006年発表の4曲入りミニアルバム。
音楽性的にはブルータル・ブラックに分類されるのでしょうか。

基本的にファスト&ブルータルですが、適度に展開を設け、一本調子にはならないブラックメタルをやっています。結構マイナーなバンドっぽいですが、聴かせどころではしっかりとトレモロリフでメロディを聴かせてくれたり、決してカルトなブラックメタルファンとアーティストの間での自己満足には終わらない、クオリティの高さのある音楽性を有していると思います。

音質は流石に日本盤が出るようなメジャーなブラックメタルバンドと比較するとちょっとノイジーでごちゃごちゃしてますが、おそらくこのバンドをチェックしているようなブラックファンであれば余裕で受け入れられるかと。低音もちゃんと効いていて、それがブラックの平坦リフと融け合って禍々しさを醸し出しながら疾走していく音楽性は、ブラック好きにはたまりません。

そして気になるNecromorbusのヴォーカルですが…
やっぱりFUNERAL MISTをやっていたので影響を受けているのでしょうか。TRIUMPHATORでのAriochを思わせるような、ネチっこい低音がなりで怨みを吐き出すような声。ドスの利き方はTRIUMPHATORでのAriochのそれに勝るとも劣らず、かなり邪悪。4曲目では悲鳴のような絶叫なども聴けます。個人的にはこのヴォーカルが一番の聴き所です。よく聴くと、このヴォーカルにエコーが掛かっていて、本ヴォーカルをもう一つの、音に溶け込んだ声が追いかけてくるような感じになってますね。これが更なる恐怖感を演出するのに効果を発揮してます。この辺のセンスの良さはちょっとFUNERAL MISTを思わせるかも。

しかしNecromorbusはほんと凄いミュージシャンですね…ヴォーカルも下手な専任Voよりも全然素晴らしいし、全ての楽器を一人でこなしているらしいです。北欧のブラックメタルシーンは一体どうなっているんでしょうか…。

ただこのアルバム、某有名CDショップで買ったんですが曲数の割に高い…4曲で2000円以上したので、一曲10分以上の大作でもあるのかと思ったら全曲4~7分台で普通の長さでした。とはいっても、これだけかっこいいブラックを聴かせてくれるのなら、充分満足ですけど。

ともかくTRIUMPHATORやFUNERAL MISTが好きなら必聴の音源です。


SOUND HORIZON - 少年は剣を… - 神々が愛した楽園~belle Isle~ ★★★ (2006-10-09 18:52:05)

個人的には、FFよりもどっちかというとアトリエシリーズな印象。
特にイリスの~シリーズ。これもう少し明るかったら本当にあのゲームのエンディングにも使えそうな感じがします。しかしヴォーカルの歌い上げが素晴らしいですね。裏声と表声の切り替えやその中間くらいの声を使用し、Aramaryさんとはまた違う神秘性を持った歌い方で世界観の表現に貢献していると思います。


SATYRICON - Volcano - With Ravenous Hunger ★★ (2006-10-07 12:21:10)

彼らの作品の中では、「VOLCANO」と「NOW, DIABOLICAL」が良く比較されますが、後者のタイトル曲とこの曲が両作品の作風の違いを如実に反映していると思います。ノイジーなイントロや長い間奏など、こっちの方がややマニアックな感じ。


SATYRICON - Volcano - Mental Mercury ★★★ (2006-10-07 12:18:22)

トレモロリフやブラストビートというブラック的なアイテムこそ使われているものの、全体的な印象はやはり一般的なブラックメタルバンドの曲とは違う感じ。でも後半のメロディなんて鬱や絶望系でありながら、哀愁要素がそれ以上に強いため、3rd辺りのメロブラ路線にハマった人にもお勧めです。


SATYRICON - Volcano - Fuel for Hatred ★★ (2006-10-05 18:17:58)

SATYRICONの曲の中では普通のメタル好きにもアピールしそうな曲。
鬱要素も少なく聴きやすいと思います…といっても、こういう曲でもやっぱり微妙に暗さがあるのがポイント。これはプロモも作られてますが、メンバー的にはこの曲をプッシュしているんでしょうか。この曲で一般メタラーを惹きつけてアルバムを買わせ、BLACK LAVA辺りで絶望を味あわせるのかも(笑)


SATYRICON - Volcano - Repined Bastard Nation ★★★ (2006-10-05 18:14:05)

なんかイントロ等のリフ…和を感じるんですが私だけでしょうか。
卒塔婆とか妖怪とかが思い浮かびます。トレモロリフも飛び出しますが、NEMESIS DIVINAの頃のような荘厳なものではなく、あくまで鬱メロ。分かりやすさとマニアックさが高い次元で同居している曲だと思います。何気にSATYRICONでは1、2を争うほど好き。


SATYRICON - Volcano - Black Lava ★★★ (2006-10-05 18:10:54)

脳を絶望が浸食していく…とは、言い得て妙ですね。
この14分の大作を聴いていると、ほんとに寿命が縮みそうな錯覚を覚えます。ライブでも結構演奏頻度が高いらしいですが、邪気に中てられすぎて戻す人とかいそうだし(笑)。SATYRICONはブラックの中でも売れているらしいですが、このコマーシャルとは対極にある曲調…素晴らしいです。


AKERCOCKE - Choronzon - Prince of the North (2006-09-29 21:44:58)

2つの音色の掛け合いから、妖しげに展開していくインスト。
でも全然「North」って感じがしないのがミソ(笑)。むしろミイラとか出てきそうな雰囲気に聞こえるんですが。


AKERCOCKE - Choronzon - Scapegoat ★★★ (2006-09-29 21:42:29)

確かに、思わず笑いが込み上げてくる凄まじさです。
暴虐と禍々しさを自由に行き来するリフも凄いし、スプリンクラーの様に吐瀉物を撒き散らしてる姿しか思い浮かばない中間部のヴォーカルもイっちゃってます。本人達は至って真面目でしょう(笑)


VIRUS(NORWAY) ★★ (2006-09-29 19:00:00)

日本にもVIRUSってバンドがいるんですね…知らなかった。
なのでこの表記でお願いします。
CADAVER INCやAURA NOIR、VED BUENS ENDEなど様々なバンドに関わっている
CzralことCarl-Michaelの在籍するバンド。メンバーの写真が犬にコラージュ
されているところからして、アヴァンギャルドな音楽性は想像が付くかと(笑)。
ブラックメタルというとEuronymousやCountに評価が集まりがちですが、この
Carl-MichaelやKOKのObsidian CやARCTURUSやDIMMUのSimenなんかは
もっと評価されても良いミュージシャンだと思います。


VIRUS(NORWAY) - CARHEART - ROAD ★★ (2006-09-29 18:55:15)

ギターもベースも陰気なメロディを奏でていて、全然「Road」って雰囲気じゃないですね(笑)。むしろ滅亡した世界で高速道路の残骸の上を歩いているような破滅的な雰囲気の曲。


VIRUS(NORWAY) - CARHEART - GUM MEET MOTHER ★★★ (2006-09-29 18:52:29)

「ガァァム、ミィィィ、マァザァー!!(語尾上がる)」の何とも熱のこもった、明らかに裏返った叫び声が印象に残る曲。まるで何かのエンジンの駆動音みたい。でもそれよりも素晴らしいのはその間のパートのリフ。Carl-Michaelはドラムだけでなく、ギターのセンスも凄いんですね…。このパート曲中でもう一回くらい聴きたかった。


VIRUS(NORWAY) - CARHEART - CARHEART ★★★ (2006-09-29 18:49:09)

不穏な空気感を醸し出すギターの裏で鳴るベースが、メロディアスながらかなり不気味で好き者ならばうっとりする事請け合いな曲です。ラストギターが主導権を握るパートもかっこいいですが、音色のアクセントの付け方がやっぱり変。


VIRUS(NORWAY) - CARHEART ★★★ (2006-09-29 18:46:00)

2003年発表の1st。

メンバーが3人ともVED BUENS ENDEに関連している上、CzralことCarl-Michael自身もVBEとの音楽的関連を認めている通り、グニャグニャした音像の向こうに人影が見えるようなダークなアンサンブルで聴かせるところはVBEとも共通した音楽性ですね。VBEと比べるとブラック色は薄めで、代わりにロック色が強くもっとメリハリの効いた展開や音色を取り入れた音楽になっていると思います。

ただそのメリハリの付け方がことごとく変態的なため、ブラック色が薄くなったにも関わらず全体的に更に奇形度を増している印象。明らかに変態音楽の類だと思いますが、時折凄くかっこよくトリッキーなリフが飛び出したりするので、普段からブラックメタルのようなリフ主体の音楽を聴いている人や、アンサンブルの気持ち悪さを楽しめる人にはお勧めです。

Carl-Michaelのヴォーカルも相変わらず妖しい普通声で良い感じ。やっぱり彼はスラッシュ声よりもこっちの方が合ってると思います。それにしても、「CARHEART」のラストや「GUM MEET MOTHER」のサビ(?)の間のリフなんてそれだけ取って見ても充分かっこいいと思うんですが…。DODHEIMSGARDの3rdなんかもそうですが、こういう基本的なセンスの高さが無いとアヴァンギャルドな音楽は出来ないのかもしれませんね。


BORKNAGAR - Quintessence - Colossus ★★★ (2006-09-28 17:24:43)

前作よりもSimenの普通声が少なくなってしまったアルバムですが、この曲はほぼ普通声で歌い上げてます。曲自体ギターも哀愁メロで威風がありますし、やっぱり彼の普通声は気品があって好きです。
でも、聴いているとどこか破滅が迫っているかのような不安感もありますが。


BORKNAGAR - The Archaic Course - The Black Token ★★★ (2006-09-28 17:21:06)

ICS VortexことSimenの歌の上手さが良く分かる曲。
声量はあるし、かなり複雑でしかも高音のメロをなんなく、独特の節回しを付けたヴォーカルで歌い上げていて素晴らしい。凍えるような寒さを感じさせるファルセットによるハイトーンも聴き所。


BORKNAGAR - The Archaic Course - Universal ★★★ (2006-09-28 17:17:40)

起伏のある歌メロを作らせたら日本人の右に出る者はいないんじゃないかと思ってましたが、こういう曲を聴くと北欧の人も凄いと思いますね。特にサビ部分、「complete wisdom」の所の急な音程移動を要するメロディが聴いていて耳に心地良いです。


BORKNAGAR - The Archaic Course - Ad Noctum ★★★ (2006-09-28 17:14:46)

タイトルはラテン語で「夜に」の意。
アルバムの中でも展開にメリハリの利いた曲なのではないかと思います。歌メロ自体もなかなかですが、「AD NOCTUM~」からの瘴気を纏いながら飛翔するような、妙な音色のギターリフを引き連れて絶叫するパートの切り込み方がドラマティックでお気に入りです。


AKERCOCKE - Choronzon - Enraptured by Evil ★★ (2006-09-28 17:10:07)

曲自体はいつも通りの彼らのそれなんですが、この曲は取り立ててヴォーカルの凄まじさが際立ってます。「ゲロゲロゲッゲ、ゲロゲロゲッゲ、ゲロゲロゲッゲ、ギャーギャーギャー!!!(←どの部分を歌ってるのか不明)」嘔吐寸前の低音デスと、×チガイ絶叫のハーモニーが堪能出来る曲(笑)。


MAPLE LEAF - 月追いの都市 - 花ひらく蒼天 ★★★ (2006-09-24 13:14:52)

同梱のコミックと同タイトルの曲。
おそらくコミックの内容を直接に反映した内容ではないかと思います。ふわふわと不思議な感じで歌った直後、強い意志を込めた歌唱を聴かせるヴォーカルの表現力が凄い。何気に曲をタイトに纏めるリズムもかっこよく、最後の切り返してサビに入る部分なんてメタラー的に言うとガッツポーズものです(笑)。


WHEN ★★ (2006-09-22 21:36:00)

SATYRICONの曲に使用されていたり、ULVERのGARMの運営するレーベルである
Jester Recordsに所属していたり、ブラックメタラーには縁のあるWHEN。
音楽的には非HR/HMだと思うんですけど…こっちで良かったのかな?


WHEN - Whenever - In Allmansland ★★★ (2006-09-22 21:33:42)

まるでホラー映画で怪物が登場したシーンのような恐怖を煽る音楽…なのかと思っていたら、いきなり雰囲気を弛緩させるようなアコギと歌メロが…。でもこういうノリ大好きです(笑)。


WHEN - Whenever - Clay Is Light & Light Is Matter ★★ (2006-09-22 21:29:53)

前半歌モノっぽいですが、後半はやっぱり不条理。
でもその後半はアコギのフレーズが何とも良い感じだし、ピアノなんかは結構綺麗でなかなか。不思議の国に迷い込んだアリスはこんな気持ちだったのではないでしょうか。


WHEN - Whenever - Modern Research Into Mummies ★★ (2006-09-22 21:26:23)

タイトルにもあるようにミイラ男を連想させるような妖しいメロディ、繰り返しによってトリップ感を出す手法…この曲はどこかアフリカ辺りの民族音楽みたい。WHENにしては分かりやすい曲だと思います。
私はこのアルバム何故かタワレコのワールドミュージックの棚で見つけたんですが、確かにこれだけ聴いたらそこに置きたくなるかも。


WHEN - Whenever - Stripped of Its Coverings (2006-09-22 21:22:37)

前半は変な語り(呪文?)と、ゴッドファーザー愛のテーマに似たメロディを練習してるかのような変なギター。後半は呪術的な雰囲気。意味不明なようでいて、次の曲とちゃんと繋がってるのが良いですね。でも前半はやっぱ意味不明。


WHEN - Whenever - E=mc² ★★ (2006-09-22 21:19:47)

タイトルは確かアインシュタインの相対性理論の公式。
…しかし曲とは全然関係無いような。歌メロが結構取っ付きやすいにも関わらず、ハンドクラップまで取り入れた微妙にズレたコミカルさを持ったパートもあってやっぱり変な曲。


ALI PROJECT - .hack//roots O.s.t.2 - King Knight ★★★ (2006-09-22 10:08:39)

ALI PROJECTのアップテンポな曲の中では、アレンジもメロディ自体もトリッキーな感じ。メロディがやや難解ですが、もうイントロの高音が冴え渡るクラシカルメロなスキャットから、耽美な音色に移行するオープニングの時点で、リスナーを異世界に引き込んでいくような凄みを感じる曲です。


ALI PROJECT - .hack//roots O.s.t.2 - 汚れなき悪意 ★★★ (2006-09-22 10:03:31)

この曲は歌詞が特に好き。
決して「悩みを抱える主人公が、君に出会って何かを悟りました」みたいな無害でありがちなものじゃなく、もっと精神的な領域に踏み込んでいるのが素晴らしい。何故このタイトルが付けられたか考えると、更に深みが増しますね。和なのか洋なのか良く分からない、不思議なメロディのAメロ部分も良いです。


ALI PROJECT - .hack//roots O.s.t.2 - 埋葬の森の黄昏坂 ★★★ (2006-09-22 09:59:31)

幽玄の極み。
スローテンポで聴かせる曲ですが、まるで逢魔ヶ刻の樹海の中で、幽霊の声とも自分の心の声とも知れないような音を聴いているかのような異様に張り詰めた雰囲気のある曲。ファルセットから表声に優雅に舞い降りるように歌い上げるサビがなんとも耽美です。


SOLEFALD - Pills Against the Ageless Ills - The Death of Father ★★★ (2006-09-21 21:32:33)

曲が始まった時点でもう異様にダークな雰囲気満点ですが、曲が進むとサビ的な取っ付きやすいパートも出てくるのが特徴。でもそこからまたダークなパートへ移行する落とし振りが凄いですね。飴と鞭を使い分けた曲でしょうか。
…でも、私みたいなリスナーには両パートとも飴ですが(笑)。そう感じるようになったら、もうこの世界観からは逃げられません。ただこの曲だけ歌詞カードが読みにくいのはマイナス。


ULVER - Lyckantropen Themes - Theme 10 (2006-09-21 21:26:46)

この曲だけ明らかに毛色が違いますね。
メロディックな要素はほぼ皆無で、アルバムを通して哲学的な思案をしていたのが、遂に考えすぎで発狂してしまったような感じ。ですがやっぱりアーティスティックな感じがするのは流石。


ULVER - Lyckantropen Themes - Theme 8 ★★ (2006-09-21 21:24:26)

この曲は音作りの妙も然ることながら、低音が効いている部分が耳に気持ち良いですね。ぼーっと聴いていても、ビリビリと緊張感が伝わってくるこの感覚が好き。


ULVER - Lyckantropen Themes - Theme 5 ★★★ (2006-09-21 21:22:08)

この曲もTHEME 3に負けず劣らず、リズムトラックの面白さが光ってます。ノイズがリズムを刻んだと思えば、それに呼応するように風のような音が聞こえてきたり、たまにノイズなしで風音だけだったり。それに乗るメロディもどこまでも幽玄。良い曲です。


ULVER - Lyckantropen Themes - Theme 4 ★★ (2006-09-21 21:19:03)

前曲のピンポン球の跳ねるかのようなリズムが、メロディアスな電子音に取って代わられるようにして引き継がれてますね。やっぱりこのアルバム、聴くとその度に発見があって楽しい。何より音色に浸れますし。


ULVER - Lyckantropen Themes - Theme 3 ★★★ (2006-09-21 21:16:36)

このごく小さな音で脳髄に染み込んでいくかのようなメロディを幾度となく繰り返す作風、かなりツボにはまりました。アルバムで最も長い曲ですがぼーっと聴けちゃいます。後半のピンポン球が弾むような音色のリズムトラックも面白くて惹かれます。


織田哲郎 ★★ (2006-09-20 20:56:00)

この間、「渚」でうたばんに出てましたね。
昔と変わらない色気たっぷりな声質で安心しました。
でも亜蘭さんの声は「渚」の頃とすっかり変わってしまっていてちょっとショック…。
彼女の歌うヴァージョンの「BOYS ON THE BEACH」、大好きだったので…。
しかしいつの間にかニューアルバム出てたんですね。
発売3日前に知ったんですけど…。
大御所なのにプレスでの扱い悪すぎるような。


織田哲郎 - Melodies - ボクの背中には羽根がある ★★★ (2006-09-20 20:52:31)

こういうフォークローレなアレンジって、荒野とか雄大な大地だとか異民族的なイメージを想起させるのに、不思議と懐かしさを感じるんですよね。しかも歌メロが織田さんの絶品メロディですから、名曲にならないわけがありません。一聴で虜でした。


織田哲郎 - Melodies - 愛のために。 ★★★ (2006-09-20 20:49:22)

この曲、上戸彩さんが歌っているときから「良いメロディだなー」と思っていたんですが、作曲は織田さんだったんですね。その曲が織田さんのセクシーヴォイスで聴けるとは…感無量の極みです。しかもあの元気溌剌とした曲がジャジーに生まれ変わって…これはたまりません。必聴です!!


SOLEFALD - Pills Against the Ageless Ills - Fuck Talks ★★★ (2006-09-20 20:38:21)

キーボードが緊張感を醸し出しながら盛り上げ、キメに繋げる展開がかっこよくて印象に残ります。「it blew me off the street」の部分のメロディ、Lazareの歌い方共に色気たっぷり。もう「官能的」どころか「エロい」と直接的な表現をしたくなる程です(笑)
ラスト近くの渋い泣きメロも聴き所。


SOLEFALD - Pills Against the Ageless Ills - Hierarch ★★ (2006-09-20 20:34:13)

一応メロディアスではあるけど、この歪曲空間的な不気味な雰囲気、まるで悪夢のようだと思っていたら、実際に曲中の登場人物のFuck氏が見た悪夢と言う設定みたいですね。この妖しげな雰囲気に生気を吸い取られ、衰弱していく彼の姿が思い浮かぶよう。


SOLEFALD - Red for Fire - An Icelandic Odyssey Part Ⅰ - Crater of the Valkyries ★★★ (2006-09-20 20:30:08)

このアルバム全体を貫いているヴァイキングや北欧神話的な世界観と、今までのSOLEFALDの作風が合わさり、見事に実を結んだと言える傑作。取り敢えず隙の無い曲展開、流石と言うほかないですね。他のメタルサイドの曲もこれぐらいドラマティックなら過去作を超える名盤になったと思うのになぁ…。


SOLEFALD - Red for Fire - An Icelandic Odyssey Part Ⅰ - There is Need (2006-09-20 20:26:26)

この曲もリフで引っ張っていく系ですが、そのリフが重々しくダークで結構聴き応えあり。でもこれ位のリフは他のデス/ブラックでも聴けちゃうので、もっと個性を出して欲しかった。キーボードや普通声が乗ってくる所はやっぱりらしくてかっこいいですが、正直名曲まではいかないかも。


SOLEFALD - Red for Fire - An Icelandic Odyssey Part Ⅰ - Where Birds Have Never Been (2006-09-20 20:23:01)

イントロからリフで引っ張っていく曲ですが、そのリフがあまり面白くないのがちょっと彼ららしくないかも…。タイトルもかっこいいし、ヴァイキングっぽいメロディの勇壮なノリも好きなので悪い曲ではないんですが。彼らならもっと上手くアレンジできたと思う。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 詩人バラッドの悲劇 (2006-09-19 19:04:24)

「辿りつく詩」のメロディを用いたインスト。
…このグループ、やっぱり幻想的なのに親しみやすいメロディ書くの上手いです。RPGのサントラとかインストアルバムとか作って欲しいかも。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 蒼と白の境界線 (2006-09-19 18:59:55)

RPGの陽気な港町のBGMに流れてそうなインスト。
マンドリンを使ってくれるのは嬉しいけど、ちょっとチリチリした音質で聞き取りづらいのが惜しい。もう少しこのマンドリンを強調してくれたらもっと良かったな。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 聖戦と死神 (2006-09-19 18:57:01)

4部構成からなる組曲…というよりは、音声ドラマにメロディとBGMを付けたような感じの曲。効果音やナレーションも非常に多く、曲の整合性よりもストーリーテリングを重視している印象。…ただ、第3部の長台詞のせいで目を眩まされてましたが、良く聴くと案外歌メロ部分も多く、「薔薇の騎士団」のテーマ部分や「約束の丘」のサビメロを用いた部分や、風雲急を告げる緊張感を醸し出すコーラスは普通にかっこいい。
…それにしても、第3部の会話パートの終わり方、ベタだなぁ(笑)。最初聴いた時余りの既聴感に吹き出しそうになりました。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 約束の丘 ★★ (2006-09-19 18:49:08)

シチュエーションはもうベタ過ぎですが(笑)、曲自体は素晴らしいバラードです。この曲のサビでのAramaryさんの優雅な歌唱、軽く寒気すら覚えます。一回しかサビメロが無いのが残念ですが、ハマるともうパブロフの犬状態で、「アーベルジュの戦い」で同メロディを聴いただけで鳥肌が立つようになってしまう…。
このサビはALI PROJECT辺りのバラードとタメを張れると思います。


SOUND HORIZON - Elysion ~ 楽園幻想物語組曲 ~ - エルの肖像 ★★★ (2006-09-19 18:43:33)

前半は静かで幻想的な曲調ですが、後半はキャッチーに疾走します。
この展開、この曲を境に物語が劇的に走り出していくようでとてもドラマティックです。ラストの語りの裏で鳴っているフルートのメロディと疾走するリズムの組み合わせが個人的に超ツボ。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - アーベルジュの戦い ★★ (2006-09-19 18:39:11)

「約束の丘」のサビメロを用いたインスト。
「約束の丘」ではバラード・アレンジでしたがこの曲や「聖戦と死神」では同じメロディでも勇壮なアレンジなので、使いまわし感が無いのが良いですね。ストーリーの登場人物アーベルジュのテーマソングとも言えるかも。


AKERCOCKE - Choronzon - Praise the Name of Satan ★★★ (2006-09-18 22:12:46)

少女に催眠術をかけて悪魔を召喚する様子と、鞭打ちのような音が響くSEから寒気がするぐらいに邪悪なリフへ。途中に挿入されるメロディの不気味さも際立ってます。3rdはやはり2ndより進歩してると思いますが、一曲のインパクトならこの曲がベストかもしれません。好き者ならこれを聴いただけで名盤確定。
…でもSEは2分もあって長すぎ。ぶっちゃけばっさりカットしたい。


AKERCOCKE - Choronzon - Leviathan ★★ (2006-09-18 22:11:26)

リヴァイアサン(レヴィアタン)は神が創った海の怪物で、時に鰐とも訳される存在ですが、ヴォーカルの普通声は海というよりも砂漠を彷徨う旅人の嘆きにも聞こえます。そこに異界的なフレーズも挿入され、空が極彩に染まった四次元の砂漠を延々と彷徨いつづけているような感覚を覚えさせる曲。


AKERCOCKE - Choronzon - Goddess Flesh ★★ (2006-09-18 22:10:29)

やはり終わりの曲も不気味ですね。
他の曲よりも実験色が濃く、メタルからも逸脱している感じ。
ホラー映画で言ったら主人公がゾンビに食われて終わり、みたいなエンディング。


SOUND HORIZON ★★ (2006-09-17 22:09:00)

このグループ、色々なレビューを見るとよくALI PROJECTが比較対象として
挙げられてますけど、個人的には犬神サーカス団の方が似てると思います。
HR/HMをベースにした曲作り、語り、よく人が死んだりそれを暗示する歌詞…
結構共通点は多いのではないでしょうか。
私的にはメタルベースの曲は犬神くらいリフにキレと多様性があると嬉しいかな。
まあ、歌メロの美しさやメロディアスなアレンジなど他に美点があるから、
今のままでも全然かっこいいですけどね。
それに「エルの天秤」「沈んだ歌姫」など非メタルの曲が魅力的なのも素晴らしいですし。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd (2006-09-12 13:18:00)

2001年に同人音楽として発表されたものを、2004年にリメイクしてリリースされたアルバム。

元が同人音楽であるせいか、音楽性はそう変わっていないものの、メジャーで出た2枚のアルバムと比較すると更に好き放題やっている印象。台詞やナレーションが曲に挿入されるのはこのグループの音楽の大きな特徴ですが、この作品ではそれがあまりにも多く、半分はドラマCDと化している感じで、ぶっちゃけ歌より台詞やナレーションの方が多いです。…台詞とかは嫌いじゃないけど、この人たちの一番の美点は歌メロの美麗さ、キャッチーさとそれを彩るアレンジのメロディアスさだと思うので、歌パートが少なめなのはちょっと残念。まあ、少ないとはいえどのメロディも良いんですけども。

今回もコンセプトアルバムですが…RPG的と言うよりも、これはRPGへのオマージュ的な作品なのではないかと思います。例えば「畏まる事を嫌う若き女王」だとか「武道会の最中に襲いくる敵」「陽気な海賊達と女頭」なんて設定は余りにもベッタベタ(笑)。ここまでされると鼻につくどころか、オマージュとして受け入れている自分がいます。そう考えると、ジャケに漫画的なイラストを据えていたり、台詞の演技が全体的に昼ドラなみにクサかったりするのも分かっていてやっているのではないかと思います。
「聖戦と死神」なんて初めて聞いた時は3回くらい吹き出してしまいましたし(笑)。ともかくRPG好きならばニヤリとするような台詞や設定が満載で、好きな人にはたまらないでしょう。

ただ前述したように歌メロが少なめで、世界観もベタなのでそういうのが嫌いな人は間違ってもこのCDから入ってはいけないかもしれません。個人的にはまあまあですね。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 黒の予言書 ★★★ (2006-09-12 12:56:05)

後の「ARK」にも繋がっていく、SOUND HORIZONらしい美しく、物凄くキャッチーなサビメロを特徴としつつもメタルからの影響が感じられる曲。このキャッチーさは他にない個性だなぁ…。途中のラップ(?)、なんか可愛らしい声で好き(笑)
どうでもいいけど、Aメロのウィスパー、「どこ見てるんだよこのクズ」って超早口で言ってるように聴こえるんですけど、本当は何を言ってるんだろ?


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 雷神の左腕 ★★ (2006-09-12 12:51:52)

「雷神の系譜」のメロディを用いたインスト。
同曲の最も盛り上がる部分(「♪ひとりでは~」から)のメロディが短い中で聴けるのでお気に入りです。このメロディ、勿論原曲の展開の中で聴いてもいいんですけど、こうして抜き出して聴いても素晴らしいですね。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 沈んだ歌姫 ★★★ (2006-09-12 12:46:52)

この曲も「魔法使いサラバント」同様、霜月はるかさんがゲスト参加。
Aramaryさん演じるロベリアが「紅く燃え上がる情熱の歌声」、霜月さん演ずるジュリエッタが「蒼く湧き出ずる清廉の歌声」と両人の声質と与えられたキャラクターがマッチしているのがいいですね。「清廉」は次曲などに登場するセイレーン(Siren)を思わせるのも上手い。
曲自体もアコーディオンやイタリア語を使用した、本当にイタリアの石畳の港町を思わせる情緒たっぷりのもので素敵。後半は寸劇パートが多く歌が少ないのが残念ですが、前半だけなら「比類なき名曲」だと思います。
…でも同人で発売されているせいか、カラオケに入ることは無いって本人が言い切っているのが残念。これ凄く歌いたかったのに…。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 書の魔獣 ★★ (2006-09-12 12:39:03)

「書の囁き」で提示しておいたコーラスを再現、それを従えつつ疾走していくパートが何とも言えないかっこよさ。ただ後半台詞になるし、折角歌メロが絶品なのに短いのが勿体無い。まあリピートすれば良いんですけども。「雷神の系譜」とこの曲がアルバムのクライマックスと言っても過言ではないでしょう。RPGでいうならラスボス戦みたいな。
後半、主人公が養父を「ノア」と呼んでますが…ノアと言えば箱舟。彼の所属する組織は、「ARK」での組織となにか繋がりがあるのかもしれませんね。Chronicle 2ndとELYSIONの世界観を繋ぐ掛け橋的な部分かも。


DODHEIMSGARD ★★ (2006-09-11 22:02:00)

私はTUBE、及び渚のオールスターズを家族が聴いていた所を横から一緒に聴いて
音楽に目醒めた、バリバリ歌謡サイドの人間なのであれはキツかったです(苦笑)。
MAYHEMの「WOLF'S LAIR ABYSS」やFUNERAL MISTの「SALVATION」が個人的に
名盤だと思うのは、ヴォーカルに惹かれるからと言う点が大きいですし。
しかし3rdですが、ブラックを解体・再構築して他に似た音源が無いアルバムを
作った事自体凄いんですが、よく聴いてみるとそこに込められているリフ捌きや
キーボードの叙情性とかブラック的な要素それ自体が何気にレベル高いのが
また凄いんですよね…。おそらく、作ろうと思えば普通にハイクオリティな
ブラックも作れてしまうのではないかと思います。
なのでこれまでの路線を踏襲するにしろ、原点回帰にしろ期待できそうですね。


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- - 辿りつく詩 ★★ (2006-09-09 22:04:52)

サビのメロディと歌の兼ね合いがなんとも素晴らしい曲。
メロディそのものもとても神秘的なのに、ヴォーカルもコブシやファルセットなど装飾的な技巧を凝らした歌い方でそれに追従していて、更に幽玄さを増しています。


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- - 魔法使いサラバント ★★★ (2006-09-09 22:01:43)

中近東系のメロディや音色を取り入れてますが、それをポップさと折衷させて聴きやすくアレンジする編曲能力は流石の一言。そういう意味ではゲーム音楽と通じるものもあるかも。
そしてなんか聴いた事ある声だと思ったら…霜月はるかさんがゲストヴォーカルに参加してますね。やっぱり彼女の声って神秘的なのに暖かみがあって素晴らしい。役どころといい良くハマっていると思います。


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- - 恋人を射ち堕とした日 ★★ (2006-09-09 21:58:03)

いきなり頭からあまりにもキャッチーなメロディ…これ、正直世界観の設定はちょっと共感できないんですが、このメロディだけで「名曲」入りの資格ありでしょう。


ARCTURUS - Sideshow Symphonies - Nocturnal Vision Revisited (2006-09-09 21:51:52)

確かインタビューでは本人達もお気に入りで、ライブで演奏するたびに寒気が走るほど…と言及されていた曲だったと思います。正直アルバムの音質だと折角のツーバス連打の音が潰れていていまいちですが、確かにライブDVDではかなりかっこよかったです。「To our death will fall」の所のSimenのヴォーカルが色気ありすぎでヤバい(笑)


ALI PROJECT ★★ (2006-09-03 21:41:00)

オフィに.hack//rootsの2枚目とニューシングルの情報出てますね。
「埋葬の森の黄昏坂」…う~ん、早く聴きたい。
しかし今度はお気に入りの他アーティストと発売日被らないで欲しいです。
ALI PROJECTと被るとどうしても印象が薄くなって、良さが分かるまで
時間が掛かってしまう傾向があるので(苦笑)


ARCTURUS - La Masquerade Infernale - Painting My Horror ★★★ (2006-09-02 04:51:55)

最初こそ結構地味な出だしですが、途中のシンセによって一気に雰囲気が奇術の世界に転換していくパートが物凄くシアトリカルで素晴らしい。Simenのヴォーカルもファルセットが変態的で良いですね。何気にギターも聴かせ所を弁えたフレーズ作りでやっぱりクオリティの高いアレンジです。


ARCTURUS - Shipwrecked in Oslo ★★★ (2006-08-27 17:54:00)

2006年発表の、オスロでのライブを収録したDVD。初回盤は缶ケース入り。NTSC、リージョンコード0なので国内機やPS2でも見られます!

選曲は4thを中心に、1stから1曲、2ndから4曲、3rdから2曲。「Deception Genesis」も演ってるあたりなかなかにマニアックです(笑)この曲、原曲の妖しさはそのままにバンド感を強調した仕上がりでとてもかっこいい。原曲は幽玄だけどちょっと地味だと思ってましたが、ライブだと化けてます。

このバンドは演奏力も然ることながら、演出も良いですね。
シアトリカルな要素の強い曲では白黒のビキニを着たピエロ(太り気味?セルライトが気になる・笑)が妙な踊りを踊ったり、林檎を投げたり、血糊を吹いたりと大活躍。圧巻は「The Chaos Path」でステージ上に大勢の人物が入り乱れ、正にサーカス団大集合といった様相を呈してます。犬の着ぐるみが女王様に襲い掛かって振り払われたり、客席に突き落とされたりしてオイシイ(笑)。他にもスモークに真っ赤な照明で雰囲気を出したり、視覚的にも魅せるステージング。もちろんメンバーは4thのアーティスト写真のようにスペース・ファンタジー系のコスプレ。っていうかHellhammer、あなたまで…(笑)それらライブ映像に加え、場面に応じて星空の映像が挿入されたりと言った画面効果も。

しかし、Simenはやっぱり歌上手いですよね。「Ad Absurdum」のような奇術的な歌が要求される曲にはピッタリだし、本来なら二人で歌うはずの「The Chaos Path」の難解なメロも風船を客席に投げながら歌いこなしていて素晴らしい。デス声の方は少し声量が無いかも。まぁ普通声がそれを補って上手いのでマイナスではないですが。加入前の曲もしっかりこなしていて、彼がいればARCTURUSのヴォーカルパートは安泰だと思いました。頬に手を当てて嘲るように言葉を発していく独特の動きもなんか好き(笑)。

勿論演奏も上手く、なかなか楽しそうなライブをしてます。また、メンバー3人のソロパートもあり。ただ、こうして全てのアルバムの曲を同列で見ていくと、2ndや3rdの曲と比べると4thの曲はどうも遊びが少ないような感じがします。例えば取っ付きやすいと言われる3rdの曲でも長くスペイシーな間奏があったり、2ndの曲はトリッキーな展開で聴き手を楽しませてくれますが4thの曲はちょっと真面目に作りすぎている印象。とはいっても、どれも充分かっこいいんですけどね。

ビデオクリップも収録した「Deamon Painter」や本人達もお気に入りだという「Nocturnal Vision Revisited」はもとより、アルバム中では何故か音圧が低く迫力に欠けていた「Shipwrecked Frontier Pioneer」もこのDVDでは聴き応え充分なかっこよさ。ちなみに音質は、バスドラが少し潰れ気味の音ながらクリアで良好。ただ、マスターヴォリュームが小さいので上げて聞く必要あり。MAYHEMのDVDもそうだったけど、SOMのDVDは皆そうなのかな?

ただ、MCがノルウェー語で何を言っているか分からないのはちょっと…。まぁ日本のバンドが日本で英語でMCするわけないし、しょうがないですけどね。字幕が欲しいです。


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- - 檻の中の花 ★★★ (2006-08-20 19:18:46)

雨垂れを思わせるようなピアノ、石畳の街に響き渡るアコーディオン、フランス語のフレーズを多用しアンニュイな感じを醸し出すヴォーカルのアンサンブルがリスナーを幻想の異国の街へと誘うような曲。
ラストの語りは人名を噛みそうになってるのがちょっとアレですが(もっと滑舌の良さを鍛えて欲しい)、その裏で鳴ってるサックスはなんともお洒落かつエロティック。メタル曲もいいけど、こういうのもほんと大好きです。


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- - 澪音の世界 ★★★ (2006-08-19 21:47:56)

イントロの台詞が終わるとともに、やりすぎとも思えるぐらいに派手でかっこいいヴァイオリンが!!でももっと素晴らしいのは歌メロ。いくらなんでも親しみやすすぎでしょう(笑)。こんなに疾走してるのに…。曲が終わった後脳内リピート掛かりまくりです。


SOUND HORIZON - Chronicle 2nd - 雷神の系譜 ★★ (2006-08-19 21:45:00)

…RPG的歌謡ミュージカルメタル。
ギターソロなんてやけにかっこいいし、キーボードと掛け合いするし、チェンバロ風の音色とユニゾンしたりするし、もうメタル以外の何?って感じ。リフもメタルとポップスの折衷音楽の中では凄く良い方だと思う。
雷神の台詞の声がエフェクト掛けてあるけどさっきのナレーションの人と同じ癖の喋りだったり、最後のおばあちゃんの声が劇団員が足りなくて若い人に役をやらせたような演技だったり、B級っぽさも魅力…かな(笑)


SOUND HORIZON - Elysion -楽園への前奏曲- ★★ (2006-08-19 11:43:00)

2004年発表のメジャー1stアルバム。
タイトル通り2ndの前菜的な位置付けでもあるようです。

内容は2ndから2曲と過去の再録というベスト盤と先行シングルを足した様な感じ。
2ndからの曲ですが、メタルの要素を含むアレンジで美しいメロディを聴かせてくれるArk、王道ではないものの、民謡的な親しみやすいメロディのYieldとシングルの表題曲とカップリングを2ndから選ぶとしたらこれしかない、という組み合わせで良い感じの選曲です。

過去の再録曲は…悪くはないけど、正直2ndである「楽園幻想組曲」の方が好きかも…。世界観の設定が「ある魔物に傷を負わされた者は次第に同じ魔物になってしまう」だとか、「ある一族の長の娘は部族一強い者の元へ嫁がなければならない」だとか、どこかのRPGから引っ張ってきたようなありがちなものが多く、はっきり言ってちょっと鼻につく感じ。別に文学が高尚でRPGのストーリーが俗とは言わないけど、もう少し深みが欲しい所。

あと今作では2ndのNHKドラマ風ナレーションに加えて、男性の死にかけたような擦れ声でナレーションが入るんですよね…しかもかなり頻繁に。明らかに2ndより人を選ぶと思います。個人的にはこの人歌ってる所はいいけど、ナレーションはNHKの人だけにして欲しいなぁ。

ただ、やっぱりメロディの親しみやすさやヴォーカルの甘美な声質は素晴らしいものですし、中近東風の「魔法使いサラバント」やお洒落な雰囲気の「檻の中の花」など、いかにこのグループが様々な音楽性を貪欲に取り込んでいるかを象徴するような曲もありますし、シアトリカルな音楽やRPGが好きな人なら嵌まれるのではないかと思います。
でも、個人的には2nd「楽園幻想物語組曲」を先に買うのを推奨。あれは傑作です。