元はデモ音源「WRATH OF THE TYRANT」収録の曲。 なので、音質的にはテープの歪みとしか思えないような音が入っていたり、ちょっと聴けたもんじゃないです(笑) ですが他のどのアルバム収録曲よりもボーカルが目立っていて、しかも初期衝動を感じさせる迫力と危なさを感じさせるため、それを聴きたいがために聴いてしまいます。
私は演奏技術に疎いので良く分からないですが、このアルバムのTrymのドラムには心底圧倒されてしまいました…「タリム」ってなんだか可愛らしい響きの名前なのに、やっていることはエゲツないです(笑) IHSAHNのノーマルボイスもとてもかっこよく、個人的には「Inno A Satana」をオリジナルより良い音で聴けるのが嬉しいです。選曲も3rdまでのベスト的内容で、EMPERORはこの盤から聴いても十ニ分にハマれます。オススメ!! (でもIHSAHN白いTシャツ着てない?ブラックとは思えない格好です・笑)
「The funeral is about to begin...」のナレーションとともに物凄いブラストが迫ってくる一曲。 タイトルトラック程の疾走感は無いですが、そのかわり緩急をつけた曲調でへヴィさに優れた楽曲だと思います。 歌詞は死者を攫う悪魔の霊柩車!?なんだか日本の妖怪「火車」を想起させるような詞です。
重々しいイントロから始まる、メロディアスなギターリフと疾走感がたまらなく格好良い一曲。 女性の笑い声とともに入るギターソロもかなり良いです。歌詞がヴァンパイアックかつロマンティックで格好良いですが、そのロマンティックさに合わずDaniはブチ切れてるとしか言い様の無い歌い方です(笑)。 「Listen to the thunder rage」のところで雷鳴のエフェクトが入るのもなかなか凝ってますね。
EPのカップリング曲、ライブ盤のボーナスディスク、サウンドトラックへの提供曲などアルバム未収録曲をまとめたアルバム。 ジョンレノンのカバー曲である「WORKING CLASS HERO」、マンソン屈指の名曲「LONG HARD ROAD OUT OF HELL」などはファンならば是非とも押さえておきたい曲です。他にも、何故か収録されている「LONG~」のインストバージョンの「INSTRU-MENTAL HELL」、恋人に捧げた「A ROSE AND A BABY RUTH」など、アルバムではお目にかかれないであろう、正に「THE OTHER SIDE OF...」といった風情の曲も収録されています。ただ、歌詞が付いていないので海外の歌詞サイトを参照しましょう。 アルバムを揃えてなお物足りない人には購入を勧めます。
ライブアルバムとリミックス+新曲が収録されたミニアルバムの2枚からなるアルバム。 ライブアルバムの方は音質が良好で、特に1st収録曲は曲にダイナミズムがプラスされ、さらにカッコ良さが増している印象があります。各アルバムからまんべんなく選曲されているセットリストもいいですね。また「MARCH OF THE PIG」はライブ用にアレンジされていて、最後に疾走パートが追加されていてこれもまたカッコ良いです。 「STILL」と名付けられたミニアルバムの方は、割と音数の少ない「雨の日曜に聴きたいメランコリックなアルバム(トレント談)」になっています。特に「THE FRAGILE」なんかはこっちの方が更に楽曲のメロディが堪能でき、しかもボーカルが歌いなおされているので聴く価値は十二分にあります。 いちおう「STILL」が付いていないライブアルバムも販売されていますが、断然2枚組をオススメします。
私がメタルで一番最初に購入した、記念すべきアルバムです(笑)。 ヨハンのデス声を追い詰められた人間の悲哀に満ちた慟哭、だとするとアンジェラは物陰から隙を伺う野獣の唸り声、といった風情ですね。どちらの声も好きですが、このアルバムに関して言えばアンジェラの声が合っているように思います(特に⑤のサビや、②の「It's the sign of the devil」の部分が良いです)。 私的にお気に入りの曲は、ピアノから疾走する①、キャッチーなギターメロディがカッコイイ④、陰鬱で暴虐な雰囲気の⑤、サビ部分のリフが蜘蛛の糸を紡ぐが如き⑦、などです。とにかく音質がよく、一聴しただけでそのブルータリティに触れることが出来るので嬉しいです。 私がこのアルバムを購入した当時、デスメタルもメロデスも区別がつかなかったのでこういうキャッチーなメロディがある事に驚き、こういう音楽があるんだ、と気に入ってしまいました(ちなみに今まで聴いた中で私の「デスメタル」のイメージに一番近かったのは「MARDUK」でした)。こういうのも良いですね。 これでブラストが欲しい所だけど、Arch Enemyの音楽性にはあまり適さないのかな?
まるで異世界の鎮魂歌のような不気味な曲。 静かな中でマンソンのボーカルと子供(?)のコーラスが不気味に響いています。歌詞のNumber7は七つの大罪を表しているという解釈を聞いた事があります(対訳のナンバーセブンってそのままじゃん・笑)。因みにタイトルの意味は「無睾丸症候群」だそうで…(笑) 「Never get to seven...」
EP扱いでありながら、40分弱の収録時間というオイシイアルバムです。 ライブの定番曲で勿論「LIVE BAIT FOR THE DEAD」にも収録された②、「BATHORY ARIA」と並ぶ大作の③、後に2回もリ・レコーディングされる初期の名曲である④、天使達の悲鳴が響き渡る(ただ、なんか痴漢にあったような声に聴こえるんですけど…)⑥と、捨て曲はまずありません。 Daniの声はやや線が細く感じますがその分いつにも増して高く、蝙蝠の超音波を連想してしまいます(笑) 輸入盤を買えば更に安く済むので、これは「買い」だと思います。
タイトルはラテン語で「哀しみの要塞」(多分)。 この曲も前曲「TO THE DEATH'S HEAD TRUE」と同様、退廃的な雰囲気を持った曲です。 「BLEACHED BONE」でも思いましたが、なんとなくボーカルにメロディが感じられます(ギターのフレーズのせいかもしれませんが)。このべちゃーっと歪んでへばり付く感じの歌い方が非常にカッコイイです。
ライブ盤+リミックス、カバー曲集という2枚組のCD。 このライブは以前出たVHSと全く同じらしいですが、VHSを持っていなかったのでとても楽しめました。Daniはライブでも高音と低音の使い分けが上手く、特に一曲目「LORD ABORTION」の第一声の低音デスボイスからして惹き付けられます。アルバムのハイライトを飾る曲が多く、納得のセットリストになっています(特に、1stや2ndのタイトルトラックは嬉しい…)。 DISC2は曲の展開を余りいじっていないリミックスもあれば、完全にテクノになっちゃっているものもあります。EMPERORのベストにもSWORNのリミックスが収録されていましたが、ブラックとテクノはなにか関係があるのでしょうか…。 アルバム最後を飾るTWISTED SISTERのカバー「THE FIRE STILL BURNS」はサビ部分でDaniが「DUSK...」の時以上のキレキレ具合を見せてくれてカッコイイです。