上の方々も仰るとおり、捨て曲が一つも無い傑作です。 産業ロックの透明感と分かりやすさ、アメリカンロックのエンターテイメント性、そして彼女らの70年代英ロックへの憧れをちょっとだけ含ませた、壮大で可憐な音に酔いしれます。 いきなり「Wild Child」の豪快なハード・ロックで聴く者を惹きつけ、続けざまにヒット曲「All I Wanna Do Is Make Love To You」でたたみ込んで、駄目押しに超甘甘バラード「Secret」でトドメを刺します!!!。もうこの3曲だけで元は取れます(笑)。 続く「Tall, Dark Handsome Stranger」「I Didn't Want To Need You」はBON JOVIのような軽快爽快な曲。しかしクオリティは依然として高し。 そして個人的には「Fall From Grace」~「Stranded」の4曲も聴きものです。特に「Stranded」の星空の中をゆりかごに揺られながら浮遊するような夢見心地の感覚は堪りません。 そして12曲目の「I Want Your World To Turn」の哀愁!!!。このナンシーのヴォーカル!!!。この切ない歌声!!!。「There's The Girl」でもそうでしたが、彼女の声は本当に魅力的です。特に派手なところもないこの曲ですが、終始憂いを漂わせながら悲哀的な歌詞を歌い上げる美声と相まって、僕の中ではかなりランクの高い曲です。 全体的なレベルから言えば3部作の中でも一番高いと思います。 いいメロディーがいっぱい詰まった、これぞアメリカン・ロックの魅力的一枚。
このイントロはカッコ良過ぎでしょう!!!。 とてもシンプルな曲ですが、サビに入ってパッと花開く感じでとても豪華な感じがします。ギターソロ後のメロディーが特に好きです。 ↑でイントロを長くしても良いという意見がありますが、『ROCK THE HOUSE LIVE!』では実際1分ほどイントロが長くなってますよ。ゾクゾク感が増しています。
'90年はマサチューセッツで行われたライヴ録音盤です。 収録曲はやはり『BRIGADE』からの曲が多いですが、「How Can I Refuse」「Love Alive」「Barracuda」などの古めの曲も聴けます。また、この頃HEARTはバラードバンドと言われていたのがアンは嫌だったらしく、このライヴ盤ではロック色の強い楽曲が多く収録されています。 収録曲中一番カッコいいと思ったのは「If Looks Could Kill」で、これが速い速いっ!!!。オリジナルのミドルテンポが完全にスピードチューンに変わっています。そしてアンのヴォーカルもオリジナルを尊重することなくアドリブの連発で、これがカッコいい!!!。 そして締めはやっぱり「Barracuda」。この曲はいつ聴いても鼻血ブーですね。一瞬演奏がストップしてアンが「ば~らくーだっ!!!」というところでいつも、悪女の誘惑の矢に打たれた気がします(笑)。なんかキャバクラの女の子的感覚がこの曲にはありますね。キャバクラ・・・バラクーダ、そういえば語感も似てるっ(笑)。 現在は恐らくこのアルバムは廃盤だと思いますが、ファンは一聴の価値はあると思います。
このライヴ・バージョンはもの凄いですよ!。 めちゃくちゃ速いです。恐ろしく速いです。オリジナルの比じゃないです(笑)。そしてそれがカッコいいんです。 アンのボーカルも息継ぎの関係もあってか、サビの部分が「You'd Be Lying On The Floor~」の後に「Yeah!」が入るというアレンジしてあるのですが、それがまためっちゃカッコいいんです!。惚れます。 疾走感抜群です!!!。
オフィシャルHPでこんなものを見つけました。今年のヴァッケンについてですが・・・↓ Come check out Helloween as they are confirmed to play the Wacken open air festival. Also there will be a special guest for Helloween's show at Wacken! Who will it be? Thats for us to know and you to find out! The festival is August 4th 2004 and features a killer lineup of some of the best bands in heavy metal! 「スペシャル・ゲスト」「キラー・ラインナップ」というのが気になりますねぇ。誰が一緒にプレイするのでしょうか?。まさかカイやキスクが一緒にやる・・・そんなこと考えられないですが。 これが何か大きなことが起きる前兆なのでしょうか(舞台がヴァッケンだけに)。 気になります。非常に気になります!!!
98年に発表された、4枚組みボックス。 音源はデビューから『THE TIME OF THE OATH』までのベスト選曲がCD3枚に収められていますが、注目は「Victim Of Fate」と「Starlight」のマイケル・キスク・ヴァージョンか。どちらの曲もキスクのヴォーカルの凄さが体感出来るレア物。 そしてディスク4には「Helloween Special」と題した歴代メンバーのインタヴューを収録し、それをDJ・マサ・イトーが案内してくれるという、今となっては貴重なメンバーの肉声が聞ける。キスク君なんて自己紹介で「やあ!!。マイケル・キスクだよ。みんな僕のこと覚えてくれてるかな・・・」なんて言ってますが、忘れるわけねぇだろーーーっ!!!。 ブックレットも沢山の写真をフィーチャーしていて貴重。ディスコグラフィー、ファミリー・ツリー、年表、政則氏とキャプテンのライナー付き。 まあ、紹介しておいてなんですがこれは現在廃盤です。だからもし中古屋で見かけたら欲しい方はGETしてください。しかし、現在となってはこの商品の価値はあまりないでありましょう。とにかくこんな企画盤もあったぞよ、ということで・・・(笑)。
イチローが抜けて大リーグに行った後のオリックスは人気も低迷し、観客動員数も減り、戦力的にも良い結果が残せず、存在感すら薄くなった。そして結果としてここに来て、同様に経済的に苦しむ大阪近鉄との合併話が浮上し、球界を騒がせてる。 そんなことを踏まえてこのアルバム、個人的な見解から言うと正に「イチローがいないオリックスのようなアルバム」ということになる。つまりアンディ加入後のアルバムに必ず存在した、俗に言うキラーチューン、これぞHELLOWEEN!とファンが膝を叩いて喜ぶような楽曲が姿を消したということ。今までは各アルバムでの「Where The Rain Grows」「Power」「Midnight Sun」「Salvation」などの楽曲がその役割を十分に果たしていたと思う。そして僕も今まで、アルバム全体の内容はどうであれHELLOWEENのアルバムにはそういう悶絶ものの曲が必ず一曲は存在すると確信し、それが彼らの作品に期待する大きな要因となっていた。そういうイチローのような存在がアルバムの顔となり花となっていたのは事実だ。 しかしこのアルバムには正直そういう曲はない。「Just A Little Sign」が人気が高いが、この曲は谷にはなれてもイチローにはなれないと思う。しかもこれはアンディのペンによる作品だ。やっぱりHELLOWEENはヴァイキーが良い曲を書いてこそ持ち味がでるんじゃないかと再確認した。そしてこのアルバムに於けるヴァイキーの作品はやはり弱いということを残念ながら否めない。 メンバーチェンジが成功したのか否か、それもこのアルバムの音でははっきり見えてこない。しかし、「Open Your Life」でのサシャの活躍には期待できるし、彼にもっともっと良い曲を書いてもらってバンドに刺激を与えてくれれば、ヴァイキーも喚起されて本物のHELLOWEEN節が盛り返してくるんじゃないかなぁと思う。 野球もHELLOWEENもやっぱりイチローが戻ってこなければいけない。オリックスにはないがヴァイキーにはイチローを戻す力はまだまだあると思うから。 野球界の議論と同じくここでも熱い議論が交わされているけれど(本来ここはそのような場所ではないことは僕も十分わかっています)、これは皆やっぱりHELLOWEENが好きで期待してるから故の結果だと思う。僕ももちろんHELLOWEENには良い曲を期待している。一曲だけでも構わない。僕らを驚愕させ涙を誘うような曲を作ってくれ!、HELLOWEEN!!!
個人的に大好きなアルバム『CRUNCH』のトップ・バッター。 ザッ、ザッ、ザッ、ザッ!と刻み倒す怒涛のリフで聴く者を圧倒します。ソロは・・・ただ速いだけ。 確かこのギターは変則チューニングだったような。 カーステで聴きたい一曲ですね。絶対スピード上げてまうわ。 ほんで警察行き決定です。 まさか「Beware Of The Devil」の「デビル」ってパトカーのことか・・・!?。
思い出の作品です。なぜならこの作品で僕はIRON MAIDENの偉大なる扉を叩くことになったからです。 1996年、僕は高校1年生でした。それ以前にもさすがにこのバンドの名前はもちろん知っていましたし、CD屋では実際に彼らの過去のアルバムを手に取って眺めたりもしていました。しかし、何故か買う気にはなれなかったのです。それは何故かと言えば、はっきり言ってその当時僕はまだHMにある種の偏見というものを持っていたからです。HMを聴かない人にHMの話をすると、聴いてもいないのに「気持ち悪~い」とか「時代遅れ」とよく言われますが、その頃は僕も例に漏れずその状態でした(笑)。でも気になっていることは事実でした。 そんな時にこのベスト盤リリースの情報を入手しました。 とにかく買って聴いてみようと思いました。 発売後すぐさま購入した僕は、家に帰ってまず伊藤先生のライナーを読みました。まったく知識がないので先生が書いていらっしゃることがこれっぽっちも理解できませんでした。 でもまあ、それはさておき。その後CDをトレイに置き、再生。とりあえず感覚に任せて2枚ぶっ通しで聴きました。歌詞も追いかけながら・・・。 初めてのIRON MAIDEN。正直よく分かりませんでした。何か釈然としないものが心に残りました。 しかし僕は何度も聴き込みました。来る日も来る日も。そして一ヶ月後には彼らの創り出す音楽の素晴らしさ、音楽観、アティテュードが分かるようになって来ました。「一度聴いただけでは全く分からなかった」・・・その感覚が僕を思考と追及の世界に引きずり込みました。そしてこれはある意味クラシックと一緒だなと考えるようになりました。僕がロックにハマる前、少ない小遣いを必死で工面して買いあさったクラシックの交響曲の名作群のあの難解さ、複雑さ、気高さ、壮大さ、イマジネーション。音楽の精神的な面ではクラシックとメタルとは同等の位置で語られてもおかしくない程素晴らしいと思いました。この考えは今になっても変わっていません!!!。 あれから8年、彼らの作品は全て購入し、伊藤先生の解説も完璧に理解できるようになり、ライヴも2回見ました。僕にとってはBON JOVIと並んで一番好きなバンドに君臨しています。しかし出会いはこのアルバムでした。この作品がなかったとしてもおそらく近い将来IRON MAIDENの音楽に触れることはあったのでしょうが、僕はこの作品で彼らの音楽に出会えて本当に良かったと思います。それは何故かと言えばいろいろな理由が挙げられますが、あえて強調するならばブックレットへのこだわりの素晴らしさ!!!。沢山の歴史を追った豪華な写真とエディーの絵の数々が聴いている音楽とマッチして、より彼らの独自の世界を心の中で描き出すのに一役買ってくれたと思っています。「KILLERS」の不気味なジャケットや馬鹿でかいエディーの写真を見て、「なんじゃこりゃ!?」と思うたびにどんどんその魅力にとりつかれて行った気がします・・・。しかし、今思えばCD屋で彼らのアルバムを眺めていた時点で、もう既に彼らの創る世界に足を踏み入れていたのでしょう。 長々書いてしまいましたが、もう廃盤とは悲しいです・・・。確かにこれ以後にも新しいベスト盤が出ましたので、リマスターもされていないこの作品は売れなくなって当然だと思います。しかしこのアルバムのトータル・コンセプト的な製作過程を考えると、IRON MAIDENの一連の作品の中に含めても堂々と自分の場所を主張できる作品だと思います。新曲や未発表ライヴ、そしてサウンド・ハウスの音源などを考慮すると、歴史的価値は高いと考えています。「IRON MAIDEN A to Z」も勉強になったし・・・。ちなみに代表曲「Iron Maiden」は1stよりもこっちのヴァージョンの方が好きです。 このアルバムの目玉はやっぱり新曲の「Virus」とサウンド・ハウスの音源でしょうか。あ、あとブレイズの歌う「Afraid To Shoot Strangers」のライヴ音源も今となってはかなり貴重です。ちなみにこのライヴ音源、曲の終わりをよ~く聴いてみるとこの曲の次には「The Evil That Men Do」をやってるな~というのが分かります(笑)。 ともかく中古で見つけたなら是非お手元に。もしそれが限定ブックレット・バージョンなら、もう買い逃す手は無いと思いますよ。
曲もいいが歌詞も素晴らしい!!!。 「Fear Of The Dark」に近い世界を感じます。物語はブルースのストーリーテラー口調で語られます。 死者の舞踏に誘われ、そしてそこから逃げ出す場面の詞が曲調ととてもマッチしていて鳥肌ものです!。 そしてラストではゆったりとした雰囲気で正気に戻り、恐ろしい体験をしてきたにも関わらず、それがまるで夢であったような感覚を体験することが出来ます。 そして中間部のインスト・パートは感動しますね~!。いや~さすがです。この独特の世界観はメイデン以外には出せないでしょう。 間違いなくこのアルバムのハイライトであり、新生メイデンが生んだ屈指の名曲でしょう。
2002年発売のMAIDEN25周年の記念BOX。 内容は6枚のディスクにショットグラス、そしてファミリーツリーが書かれた巻物が付いている。 音源の方は彼らの初期(1st~3rd時代中心)のライヴ音源やB面集である。 ライヴの方はコアなファンはとても興味深いものばかり。特にポール・ディアノ時代のライヴ音源は今までオフィシャルなアルバムとして発売されていなかったので貴重!彼らの初期のライヴは現在と違って非常に攻撃的であり、オリジナルより何倍もの速さで演奏していたことが分かる。 ブルースが加入したての頃のライヴも、彼らが乗りに乗っている時代のものであり、とても生き生きとしている。特にブルースの声には張りがあり、高音も低音も余裕で出ている。今ではあまり聞けなくなったブルースの金切り声も全開!!!(「Wrathchild」や「The Number Of The Beast」でそれがよく分かる)。 B面集も貴重で、僕のようにかなり遅くファンになった人にはかなりお得である。 でもやっぱりこれは彼らのアルバムを全部聞いてそれから手を出さないと楽しめないと思う。あくまでもコアなファン向けのBOXある。値段も高いし。輸入盤の方が比較的安いのでそちらでもいいと思う。僕は日本盤を買ったが(本当に俺はMAIDEN馬鹿だな・・・)、日本盤はブックレットが付いているだけなので、どうしても政則先生のライナーが読みたいという人なら別だが、ある程度英語が読める人は輸入盤で良いと思う。(前田氏の楽曲解説もB!に載ってたのとまったく同じだし) とにかく熱狂的なMAIDENファンは買ってそんなし! そして自分がいかにMAIDENを愛しているか再確認しよう!
いい曲と駄曲があまりにもはっきりしているため、評判の悪い前作よりも更に焦点が定まっていない感のあるアルバムですが、タイトル曲などの掛け値なしの名曲も存在します。 初っ端の「Be Quick Or Be Dead」から6曲目の「Wasting Love」までは完璧です。しかしここからだ、ここからの中盤がいけない!!!。あまり捨て曲を書かないメイデンですが、「終わりなき逃亡」から「Weekend Warrior」までは、はっきり言いましょう、面白くないです。「Judas Be My Guide」は多少救われる気がしますが、取り立てて言う程の曲でもないと思います。でもこの駄曲連発を乗り越えれば感動のタイトル曲が待っているから、苦しくても乗り切ろう(笑)。 良い曲は非常に良いです。「Afreid To Shoot Strangers」は壮大なメロディーが駆け巡るとても感動的な曲ですし、終始暗さと哀愁を湛えて突き進む「Childhood's End」も、目立たないですが良い曲です。前述のタイトル曲も素晴らしいですが、ライヴ・バージョンに慣れた耳にはちょっと物足りない感じもします。『ROCK IN RIO』でのこの曲のもの凄い演奏を聴けばそれも納得でしょう。 このアルバムは前作『NO PRAYER FOR THE DYING』の延長線上の作品ですが、名曲とされる曲が多いだけに前作より評価は良いようです。でももう一度両アルバムを聴きなおしてみると甲乙つけがたいですね。全体の楽曲が一定レベルな前作、個々の楽曲の完成度の差が激しいこのアルバムか。・・・でも両方良いことには変わりないです。 そしてこのアルバムはニコのドラムの音がいいですね~。理想のスネアの音です。
ブルースが脱退する前のドニントンでのライヴです。 音は『A REAL LIVE DEAD ONE』よりは良いですが、それでもちょっとこもり気味です。しかしその臨場感は『A REAL LIVE DEAD ONE』の比ではありません。セットリストも殆ど同じなのでこっちを聴いたほうが良いと思います。 そして現時点では入手が困難かもしれませんがビデオ映像の方ももの凄いです。むしろ映像で見た方が何百倍もの興奮を味わえると思います。人、人、人。ヨーロッパ中のメタルファンが一同に集まり大合唱するこのドニントンは、その日世界で一番幸せな場所だったに違いありません(笑)。DVD再発してくれないかな~。しかし、このブルースの風貌ははっきり言って、汚らしいです(笑)。物乞いっぽくて・・・。 「Heaven Can Wait」のギターソロ明けで、ブルースが気を付けの姿勢で歌うところはいつも笑えます。指先までピシーッとズボンの線に沿ってます!!!(笑)。
メイデンの作品の中ではあまり人気の無いアルバムですね。評価もいまいち・・・。 とは言っても死にたくなる程の捨て曲があるわけでもありません。捨て曲なら次作『FEAR OF THE DARK』の方が多い気がします。結論はこれっ!というアルバムの顔になるような人気曲または名曲が存在しないこと。そして全体的な楽曲の完成度も高くないということでしょうか。 まず掴みの「Tailgunner」が弱い。だからといってこの代わりになるようなパンチのある楽曲を探しても見当たらない。やっぱり「Tailgunner」が妥当なんだろうが弱いな~。 でもそれから最後までは比較的いい曲が続きます。タイトル曲もなかなかだし、「悪魔か?神か?」もキャッチーでいい。英国でのヒット曲「Bring Your Daughter...To The Slaughter」もライヴ栄えする曲だし、ラストの「Mother Russia」も情景描写の妙が見て取れます。 でもやっぱり他の作品と比べると楽曲もジャケットも地味な感じは否めません。 ブルースの歌唱もこの頃になると意外に雑さが目立ってきてます。 しかし全体的な楽曲のレベルはそこそこあるので一聴をお勧めします。
最初と最後の2曲づつが人気があって、中間の4曲はあまり評価されていませんが、僕は『FEAR OF THE DARK』後半の捨て曲の連発に比べれば全く問題ないと思います。「誇り高き決闘」なんてかなりいい曲じゃないか!!!(現時点で2ポイントですが・・・)。 特に「撃墜王の孤独」は名曲中の名曲!!!。ライヴではやったりやらなかったりです。一度生で聴きたいな~。しかもこのアルバム通り、一曲目で。更にチャーチルの演説が付いていたら文句なしの悶絶でしょう。「悪夢の最終兵器」もライヴではよく演奏される名曲。ノリがいいから本当にライヴでは盛り上がります。このリフが聴こえてきただけで皆大喜びだもんね。 そして極めつけはトリを務める大作「暗黒の航海」。これは恐ろしいほどの一大叙事詩。メイデン風幻想交響詩と言ってもいいかもしれません。とにかく臨場感タップリで、語りも挟み、暗闇の嵐の中を悪魔に呪われながら漕ぎ続ける乗り合い船の苦難が見事に描き出されています。しかも歌詞を追っていくと自分も物語の中の登場人物になったような気がしてくるのだから凄い!!!。メイデンの大作ここに極まれり。ライヴ盤『LIVE AFTER DEATH』に収録のこの曲も見事ですが、僕はこのオリジナルの方が好きです。この曲だけは観客の声は入って欲しくない!!!。 そしてもっと素晴らしいのがこのジャケット!!!。人間一人の大きさを考えるとこのエディはもの凄くデカイ。裏ジャケもリンクしていて、見ているだけで楽しめます。 人気があるのはそれだけの理由があってこそ。聴けばその理由がわかります。
↑の補足として、「Children Of The Damned」と「Total Eclipse」は1982年3月20日、ロンドンはハマースミスでの音源です。後の『EDDIE'S ARCHIVE』でこの時のライヴの完全版が収録されるわけです。 「Total Eclipse」のライヴはかなり貴重ではないでしょうか。元々は「Run To The Hills」のB面曲扱いだったわけで、そのライヴとなるとかなり貴重です。
↑の補足として、「22 Acacia Avenue」と「The Prisoner」は1982年8月28日のレディング・フェスティバル出演時の演奏です。後にこの時のライヴの完全版が『EDDIE'S ARCHIVE』に収録されます。 「Run To The Hills」のアニメーションは正直面白くないな~。
全8曲、全ての楽曲がハイレベルな傑作です。これを最高傑作に上げる方も少なくありません。 前作同様、全編にわたってシンセ・ギターが導入されていますが、それもこのコンセプト・アルバムの雰囲気作りに一役買っています。 アコギとブルースのヴォーカルで意外にも静かに始まる「Moonchild」は、今までのアルバムのオープニングとは違い、物語を語るような切り口で聴く者を引き込みます。やけにポップな「Can I Play With Madness」も実はしっかりメイデンの要素が組み込まれていて、やっぱりどんな曲をやってもメイデン印になってしまうことを確認するにはもってこいの一曲です。 そして「The Evil That Men Do」はメイデン屈指の大傑作!!!。中期メイデンはこの曲を生み出しました。後に「Fear Of The Dark」という名曲も作り出しますが、この曲の完成度はそれをも上回ると思います。とにかく終始哀愁を湛えて疾走していく様は圧巻!!!。ライヴでも常連の最高峰の一曲です。 また、忘れてはならないのがラストを飾る「Only The Good Die Young」。これもメランコリックに疾走する曲ですが、その憂いたるや「The Evil That Men Do」に匹敵すると思います。ライヴであまり演奏されない(というか皆無?)為、影の薄い存在に甘んじていますが、メイデンの曲の中でも、いつか生で聴きたい曲の内の一つです。絶対盛り上がるよな~・・・。 というわけでこれは中期の傑作です。 しかしこのアルバムで実験し過ぎたと思ったのか、次のアルバムでは非常に生々しい路線の音になります。それまで持っていたダイナミックなHMは一時休止されます。
「VISIONS OF THE BEAST」に収録されているライヴバージョンもとてもかっこいいです。例の氷のセットの前で演奏されるこの曲はイメージがぴったりで最高です。 しかし、この映像はちょっと笑ってしまいます。 まぁそれはいつものブルースとニコのおふざけなんですが、ブルースがギターソロ入るとドラムの前で何かそわそわしてるんですが、よく見るとニコと一緒にチョ~ふざけています。 ステージの前の方では他のメンバーが戦戦兢兢と演奏してる中、あんたらは何やってんだ!!!(笑)。しかもいかにもスティーヴに見つからないように、二人ともこそこそっと遊んでます。子供かーっ!!!。 さぁ二人とも早く真面目にしないとスティーヴに怒られちゃうぞ(笑)。
イギリス、ノッティンガム生まれの作家、アラン・リシトーが1959年に発表した『The Lonliness Of A Long Distance Runner』(邦題・長距離走者の孤独)という短編集に収められている表題作が元。新潮文庫より。 この短編を読んでみましたが、メイデンの曲もだいたい小説の内容を尊重している様です。話はクロスカントリー競技会で優勝目前にしながらも走るのを止め、感化院長などの期待に見事に反抗を示した非行少年スミスの話です。 社会が築いたさまざまな規制への反発と、偽善的な権威者に対するアナーキーな憤りを、青春の生命の躍動感と照らし合わせて描き出した傑作です。 このような社会を風刺したような作風は作者自身の貧しい生い立ちが大いに影響していると僕は思います。彼の作品の中に出てくる主人公はその社会に対する憤りを、現在の階級からの脱却や既成の体制の破壊をもって晴らすのではなく、法律と道徳が創り上げた境界ギリギリの線を危うく歩き続け、最後には完全なる不道徳行為に全生命を掛けることで巨大な権威にぶつけています。 メイデンの曲の中ではその権力にプロテストするような歌詞は出てきませんが、少なからずこうして走ることへの疑問やその意味への問いかけを表現しているように思われます。 ただ、一人孤独に走る続けるランナーの強靭さ溢れる躍動感はメイデンも小説もとてもうまく表現出来ていると思います。 少なくとも『モルグ街の殺人事件』よりは原本に忠実だと思いました。
エイドリアンのお株が一気に上がった渾身の一曲ですね。 ちょっとホロッとさせる旋律がありますね。ギターソロもメロディアスでいい!!!。 また、シングルの『OUT OF THE SILENT PLANET』に収録されているブルース&エイドリアン復帰時のライヴバージョンがめちゃくちゃカッコいいです!!!。何がカッコいいかって曲が始まる前のブルースのMC。「Do not spend your time, Milano. Worrying about those WASTED BEERS!!!」なんて言ってます。 ほんと、この人のMCって「仕掛け」やら「裏」があって面白い。
UK盤は2種類ありました。一つは「Man On The Edge」と「Powerslave」のライヴが入ったバージョン、もう一つは「Futureal」と「Killers」の入ったバージョンです。日本盤のシングルは「Man On The Edge」と「Futureal」でした。ややこしい(笑)。その勿論歌っているのはブルースですね。 この4つの中で一番カッコいいなと思ったのは「Kiilers」です。この曲のブルース版はそれまで公式ライヴ音源では出ていなかったはず(汗)なので、これを聴いたときはぶったまげました!。ディアノの歌もいいんですが、この曲のライヴではブルースに軍配が上がります。イントロが終わって疾走するところの笑い声なんて鳥肌ものです!。
2002年も師走に来て最後にいいアルバムが出た! それがこのJEFF SCOTT SOTOのソロアルバム。95年発表の「LOVE PARADE」以来の約8年ぶりに彼が帰ってきた。 今までも様々なバンドで歌ってきているJEFFのことなので、やはりここでも素晴らしい歌唱パフォーマンスを披露している。 全体的にはJOURNEYを少しハードにしたようなハード・ロックをやっているのだが、中途半端なものではなく非常にクオリティーが高い。特に秀逸なのは①「EYES OF LOVE」。普通の人が歌えば平凡な曲になってしまうであろうこのメロディアスなハードチューンをJEFFはその個性を満遍なく発揮しながら名曲に仕上げている。 ⑫JOURNEYのカバー「Send Her My Love」も素晴らしい出来だし、⑭の「Stand Up」は映画『ROCK STAR』の挿入曲のGods Festivalでのライヴバージョンだ。 とにかく、聞いていて清々しくなるアルバムだ!全曲の完成度の高さ、そしてJEFFの素晴らしいヴォーカル。個人的には2002年はあまりよいアルバムがなかったと思っていたところに強力なアルバムが舞い込んできた!そして「EYES OF LOVE」は2002年ベストチューン候補に名乗りを挙げた!!!