『RAISED ON RADIO』はかなりAORに傾いた作品でしたが、それでも全曲質の高いJOURNEY節が満載されていたと思います。 その中でもこの曲は大のお気に入りです。 スティーヴ・ペリーの渾身のヴォーカル・パフォーマンスが渋すぎます。しかも色気バリバリ!。むしろ色気を通り越してエロさを感じずにはいられません。
2枚組みベスト盤です。2003年発表です。 最近また新しいベストが発売されたJOURNEYですが、やっぱりこれが一番。 JOURNEYの楽曲は1枚で収めようとするとやはり無理がありますし、以前のベスト盤では十分に彼らの魅力を伝えることは出来ていなかったと思います。 こちらは全32曲。『INFINITY』から『TRIAL BY FIRE』までをカバーしています。そして嬉しいのはライヴ盤『CAPTURED』からの楽曲も収録されていること。ディスク1は先のベスト盤と内容は殆ど同じですが、「When You Love A Woman」が加えられてより密度が高くなりました。そしてディスク2は彼らの準名曲たちが並んでいます。「Message Of Love」「The Eyes Of A Woman」「Stone In Love」「Mother, Father」「Escape」など、ディスク1に入ってもおかしくない楽曲の連発です。「バイバイ・スージー」はライヴ・ヴァージョンですが、これはスタジオ版ははっきり言ってクソですので(ごめんなさ~い・・)、こうしてちゃんとファンの期待通りに選んでくれているのが嬉しいです。そして「ブルー・スカイ・パーティー」で締めるという構成もニクイ!!!。パーティーはひとまず終わり、だ(←パクリ・笑)。 意外に写真類も充実していますし、日本盤のライナーには解説と楽曲一つ一つについてのコメントまで付いてます!!!。素晴らしい。いい仕事してる。 しかしわがままをいうなら、もう少し頑張って「Remember Me」も収録して欲しかった。でもやはりあれはヴォーカルが違うから無理なんだろうな。 さぁ、JOURNEYに興味を持った方は迷わずこちらを。
PRIEST全作品中僕はこれが一番好きです。 「PAINKILLER」ももちろん好きで大傑作だとは思いますが、あっちは硬派過ぎると言うか、男臭さ全開といった感じで。一方こっちは美男子というか色男のようなアルバム。つまり言ってしまえば雰囲気の違いなんです。「PAINKILLER」「SCREAMING~」は近藤勇型、「DEFENDERS OF THE FAITH」は土方歳三・沖田総司型という感じでしょうか。要するに知的な色気があるんですね。 代表曲「The Sentinel」なんて色気の塊のような曲だと思います。バリバリのメタルですけどね。色気を通り越してエロさまで感じかねない曲だと思います。 とにかくメタル好きなら諸手をあげて喜ぶアルバムだと思います。 変な評価の仕方でごめんなさい(笑)。
とてもお得な作品だと思います。 そんなに多くはないですがB面曲の初CD化音源も入っているし、もちろん彼らの名曲はほぼ完璧におさえています。「ほぼ」と言ったのは「The Ripper」や個人的に好きな「Reckless」も収録してもよかったと思ったからです。まあ、そんなことはどうでもいい!!!。 ブックレットも沢山の写真が掲載されていて楽しめるし、ちゃんと読み物も付いているのが嬉しい。そして何と言ってもこの豪華な皮&鋲のケースだけで悶絶ものです。普通のCDラックには入らないし置き場所にも困るけど、その分目に付いて存在感バリバリです。メタル魂が怒号と共に胸の底から込み上げてきます。うぉぉぉぉ!!!(笑)。 そしてDVDですが、こっちも凄い!!!。映像的には手ぶれはあるし、カメラに残光は残るし、全体的に暗い照明で見えにくい部分もあるけど、そんなものはこのパフォーマンスの前では全く関係なし!。メンバーみんなまだ若くてハチャメチャな部分が出てるし、特にロブのこの世のものとは思えない超高音シャウトは聴く者の鼓膜を一瞬にして突き破ります。そしてC3さんの言及通り、「Hell Bent For Leather」ではロブ、子供がダダをこねるように暴れています(笑)。完全に何かにとりつかれています、この人は・・・。 しかし、このバンドはいつ聴いても曲の最後のシメの伸ばしが異常に長いなぁ~。「終わったか!?」と思っても全然終わらない(笑)。多分長いものでは2分以上伸ばしてますね。「いつまで続くねん!?」ってツッコミしたいんだけど、あまりにも長いので遂には笑けて来ます。 入門として聴くもよし、再結成のお祝いとして聴くもよし、ライヴの予習・復習として聴くもよし。人それぞれいろいろな聴き方があると思いますが、楽しめるんだからいいじゃないですか!!!。いろいろな意味で記念であり、素晴らしい作品だと思います。
あまり語られることの多くないアルバムですが、僕は結構好きです。 初期の独特の雰囲気の時代と『AQUALUNG』以降のプログレッシヴな時代との過渡期にあって正に微妙なアルバムです。でもこの雰囲気がこれはこれでまた独特なんですよね~。1曲目の「With You There To Help Me」なんてその典型で、とてもいい曲だと思います。 その後もそこそこの曲が続きますが、やっぱりこれ!という曲がないのは否めませんね~。でもそれだけに僕としては『AQUALUNG』なんかよりもすんなり聴けます。 まぁ正直、これは真っ先に聞くべきアルバムではないかもしれません。でもその他の代表作を聴いた後なら聴く価値はあると思います。
78年発表のJETHRO TULL初のライヴアルバム。これ以前にも『Living In The Past』の中でライヴ音源を2曲発表したことがあったが、それにしてもここに来てのフルライヴ・アルバムはデヴューからのアルバム枚数と比較すると待たせた感がある。 内容は彼らの代表曲は一通り押さえてあり、その意味では入門編としても便利。なによりそのライヴ自体のテンションが高い!!!。決して自己満足に走るような姿勢ではなく、複雑な構成の中にもイアン・アンダーソンの「さあ楽しもうぜ!!!」という清濁併呑なお祭り感覚がこのアルバムの印象をとても良いものにしている。 最後に収められた「The Dambusters March」というのはイギリスの作曲家エリック・コーツ(1886-1957)が作曲した、映画の『ザ・ダム・バスターズ』のテーマ曲。とは行ってもバンドが演ってるのはイントロと第二主題だけですが。 変幻自在に音を操るロックンロール・サーカスが目の前で展開されているようなライヴです。
>蛇メタルさん 僕はTOOLに関しては無知なのですが、アルバムで言えばまあ恐らく「THRAK」「THE CONSTRUKCTION OF LIGHT」「THE POWER TO BELIEVE」あたりではないでしょうか(「VROOOM」「SHOUGANAI」あたりも入るのかな?)。 間違っていたらすんません。
「ディシプリン・クリムゾンってこんなにカッコ良かったっけ!?」 と、聴いた方は必ず思うであろう素晴らしいライヴ盤。84年のツアー最終日の模様を捉えたもの。この夜で解散ということはメンバーは予期していたのかは知らないけれど、この日はもう燃え尽きるようなハイテンション&緊張感で、ディシプリン・クリムゾンのライヴの最高傑作といっても良いかと思います。コレクターズ・シリーズでもこれを越えるものは今のところ出ておりません。 そして、銘菓ひよこさんの仰る通り、ここではブラッフォードのドラムが爆発しております。とにかく聴いてて気持ちが良い。音も良いし、「叩いてるぜ~!!!」というのがひしひしと感じられます。冒頭の「Entry Of The Crims」→「太陽と旋律パートⅢ」→「セラ・ハン・ジンジート」の流れはホント、涙が出るほどカッコいいっす!。 80年代KCのオリジナルを聴いてピンと来なかった方、是非このライヴ盤を聴いてみてください。このラインナップに対する評価が変わると確信いたします。
これは雰囲気があって大好きです。 部屋の電気を暗くして、目を瞑って聞くとなんだか別次元の空間にいるような気にさせてくれます。 メロディアスな前半と即興的な後半に分かれますが、どちらも秀逸。一音たりとも聞き逃せない、というか曲がそうさせない。 そしてこの曲が次に導くのは「In The Court Of The Crimson King」!!!・・・こりゃ痺れるぜぃ!。
前作と似ているようで似ていない、これはこれで個性的なアルバムですね(傑作かと言われれば答えに悩みますが)。 そんな本作の中でも僕は小曲が大好きです。ここの小曲は「I Talk To The Wind」のような哀愁バリバリのようではなく、とっても可愛いんです。「Cadance And Cascade」なんてほんと可愛いじゃないですか。「Cat Food」も◎。 あと「The Devil's Triangle」は素晴らしいです!!!。元ネタは明らかにホルストの「あれ」ですけど(笑)。ミステリアスな雰囲気作りはこのバンドの最大の魅力です。 とりあえず真っ先に買うべきアルバムではないかもしれませんが、聴いて損なアルバムではないと思います。あまり前作と一緒に考えないほうがいいかもしれませんね。
ミニ・アルバムではあるが『THE POWER TO BELIEVE』を聴くにあたっては避けられない内容となっている。 「Eyes Wide Open」は『THE POWER TO BELIEVE』のヴァージョンとは全く違い、アコースティックな演奏である。個人的にはこっちの方が好き。とてもムーディーな雰囲気が良い。ところどころに散在する小曲もガッチリとしたメタル曲の間に挟まれ、緩衝材のような働きをしており、アルバムに統一感を生み出している。 そして何と言ってもハイライトは「太陽と旋律(パートⅣ)」になるだろう。コレクターズ・シリーズの第6弾でもこのナッシュビルのライヴは発表されていたが、聴き比べると明らかにミックスが異なっており、より強力なサウンドが強調されている。怒涛の展開は唖然である。この一曲がアルバムの価値を高めていることは否定できない。 とにかくまとまりがあって聴きやすく、決して予告編という存在に甘んじない秀作である。
ねぇ、ちょっと~、「She-wolf」が入ってないのはどういうこと~?。 ベスト盤を出すと言って「She-Wolf」が入らないのなんて、散らし寿司に錦糸玉子が入ってないぐらい色がないよ~。最後の「Capitol Punishment」なんてつまらないものはいらないから入れて欲しかったなぁ。 という僕もベスト盤には「もれ」があるのは十分承知の上です(笑)。 これまでにも「Born To Be My Baby」の入ってないBON JOVIのベストや「Eagle Fly Free」が入ってないHELLOWEENのベストなんかもありましたから・・・。 カラヤンがほとんど思いつきで勝手に決めてしまったCDの収録時間には、入れたくても入らない曲もあって当然ですよね。 このアルバム、その他の収録曲に関してはある意味90点を挙げたいのですが、はっきり言ってこのアルバムでMEGADETHの魅力は理解出来ないと思います。逆に出来たら表彰状ものです。なぜならMEGADETHは完全にアルバム・アーティストだからです。それぞれのオリジナル・アルバムに個性や色というものが存在して、その上でそこに収録された楽曲が輝きを放つという、正にコンセプト的なバンドなのですから。ジャケットから曲順まで全て計算しつくされたアルバムを聴いてこそ魅力を感じることの出来るヘヴィ・メタル然とした姿勢がそこにはあると思います。 だからこういう企画ものは入門編としては良いですが、そこから彼らの世界へ入っていこうという意欲は生まれにくいと考えております。 ですから、もしここにMEGADETHに興味があるという人がいるならば、これを聴く前にまずこのサイトでも人気の高いアルバムを聴いて頂きたいです。 ただし、結構いい曲であります「Kill The King」はここでしか聴けないので貴重といえば貴重。ただそれ以外の価値は皆無。 だからせめて「She-Wolf」だけでも・・・(クドいっ!!!)。
あぁ、この爺さんなんでこんなんになってもうたんやろな~。こんな独房で飯も食わせて貰えず痩せこけて、服さえ着せて貰えない。辛いやろな~。んっ?、よー見たらこのおっさん宙に浮いてもうてるやん!?。そのまま昇天か?。 さて5thアルバム。最高傑作と名高い一枚であります。 全曲素晴らしい出来です。以前よりもコンパクトに、そしてなるべく簡素化したリフで曲を作っていくという手法が取られている気がします。 「Skin O' My Teeth」は『So Far, So Good...So What!』の「Liar」をもっとポップにしたような曲ですが、これはこれでカッコいいです。「Architecture Of Aggression」はこのアルバムの中でも一番素晴らしいメロディを持っている曲ではないでしょうか。しかしあまり人気はないようで・・・。もう少し展開をドラマティックにしていたら他の代表曲にも負けていなかったと思います。 そして「狂乱のシンフォニー」と「Sweating Bullets」は以後のライヴでも必ず演奏される傑作です。それ以降MEGADETH印とされる、同じリフとリフの間にヴォーカルを挟んで繰り返し、展開していく手法はここで確立されたと思います。いいな~このスタイル。大好きです。 個人的には『Peace Sells~』が最高傑作なのですが、後期MEGADETHの中ではこれが一番ですね。婆さんアルバムもいいですが、やっぱり爺さんだ(笑)。