78年発表のJETHRO TULL初のライヴアルバム。これ以前にも『Living In The Past』の中でライヴ音源を2曲発表したことがあったが、それにしてもここに来てのフルライヴ・アルバムはデヴューからのアルバム枚数と比較すると待たせた感がある。 内容は彼らの代表曲は一通り押さえてあり、その意味では入門編としても便利。なによりそのライヴ自体のテンションが高い!!!。決して自己満足に走るような姿勢ではなく、複雑な構成の中にもイアン・アンダーソンの「さあ楽しもうぜ!!!」という清濁併呑なお祭り感覚がこのアルバムの印象をとても良いものにしている。 最後に収められた「The Dambusters March」というのはイギリスの作曲家エリック・コーツ(1886-1957)が作曲した、映画の『ザ・ダム・バスターズ』のテーマ曲。とは行ってもバンドが演ってるのはイントロと第二主題だけですが。 変幻自在に音を操るロックンロール・サーカスが目の前で展開されているようなライヴです。
当時このアルバムの初回盤はCDサイズの本のようになっていた。その後メガ・エディションとしてA4版の限定盤が登場した。内容は60ページにわたってメンバーの写真や、それまでのBON JOVIの歴史を細部(本当によく調べたなぁと言いたくなるほどマニアック)まで網羅したヒストリーブック、解説付きディスコグラフィー、同プロモグラフィー、その他ミニ・アルバムや限定盤、ビデオ作品まで丁寧に解説してくれるというもの。ミニアルバムのライヴ音源の収録地や収録日時まで解説されているんだから凄い。 そして、最後におまけとして『Karaoke Days』と題し「Keep The Faith」「Bed Of Roses」「Saturday Night」「In These Arms」の4曲のヴォーカル抜きカラオケバージョンが収録されているCDが付いていた。 当時の雑誌ではなんだかんだ否定的な意見が出ていたけどファンの間ではそこまで悪い意見は聞かれなかったように思う。 曲単位ではなくアルバム思考で考えるとこれが一番まとまりがあって大好きです。 「Lie to me」のビデオがよかったなぁ~・・・。
僕の持ってる限定二枚組みリマスター盤にはこの曲のアコースティック・バージョンとスペイン語バージョン(その名もCAMA DE ROSAS)が収録されています。 アコーステック・バージョンはこのバージョンの為だけに歌ったジョンとリッチーのハモりが素晴らしく、彼らのハーモニーとアレンジの巧みさに改めて感動しました。 CAMA DE ROSASはおそらく大部分は英語バージョンの直訳のように聞こえるが、言語が違うだけでまったく違った曲に聞こえてしまう。 もし皆さん見つけたら聞いてみて下さい。 (それにしてもあの限定盤は値段は張ったけどお得だったなぁ。発売してから物凄い勢いで店頭から姿を消したのを覚えてます。)
STYXは最近沢山のライヴアルバムをリリースしている。「Return To Paradise」、「Styx World Tour 2001」、そしてREO SPEEDWAGONとの競演作「Arch Allies Live At Riverport」がそうだ。これらのアルバム、どれを聴いても素晴らしい。思いっきりロックしているし、メンバーが楽しみながら演奏しているのが音から聴き手に伝わってくる。正直言ってSTYXは大人しいバンドだと思っていた。しかしこれらのライヴアルバムを聴いて考え方が180度変わった。STYXはロックだ!しかも底抜けに楽しいライヴバンドだ! 個人的には「Return To Paradise」がお勧めです。昔のSTYXしか知らない人に聴いて貰いたい。今の彼らを。
88年発表の7thです。 前作から加入したジョセフ・ウィリアムズのヴォーカル・センスがここに来て開花したという感じの素晴らしい作品です。ジョセフの歌のうまさはいわずもがな。音の方もそれまでのTOTOの音楽性に、当時全盛であっただろう商業ハードロックの空気が加わって非常に面白いものになったと思います。 「Pamela」「Stop Loving You」「Home Of The Brave」はその中でも特によくできた作品だと思いますが、中でもお勧めな曲は5曲目の「Mushanga」です。切なさと寂寥を湛えたこの曲は他には類を見ない個性を放つ素晴らしい曲だと思っています。なんとも言えない、なんとも表現できないんだけれども心に訴えかけてくる曲です。イメージで言うならば夏の終わりの夕焼けの海岸で、やさしく吹き付ける冷たい風に秋を感じ、ひと夏の恋はもう過ぎ去ったことを悟る、というような感じでしょうか。 しかも個人的にこの曲にはかなりの思い入れがあって、聴くたびにいつも切なく、そして悲しくなってしまいます。とても大切な思い出がこの曲はあります。 とにかくTOTO随一の名曲(と僕が勝手に思っている)であるこの「Mushanga」が収録されたこのアルバムを皆さんもぜひご賞味あれ。
こういうバンドがアメリカから出てきたこと事態が事件である! そしてまたこれが売れに売れているという事実が信じ難い。 僕にとっては本当に素晴らしいアルバムとしか言いようのない説得力を持っている。 「Bring Me To Life」のPVも展開が面白くてなかなか楽しめた。 そうですね~、SENTENCEDの女性版といってもいいかもしれませんね。SENTENCEDが好きな人はこのアルバムも気に入ると思いますね。歌詞・曲調共に共通する部分が多いです。
↑同感です。あのリッチーのソロは本当に素晴らしいです。同様に僕はジョンがアドリブで歌う「Through The Wind. Through The Snow~」という部分も大好きです。顔をクシャクシャにしながら、まるで魂を吐き出すかのように感情を込めて歌うジョン。あんなにカッコいいエンディングのアドリブは他にない。
73年発表。絶頂期の正にその瞬間を捉えた歴史的名ライヴアルバム。 場所はロンドン・レインボー・シアター。 なんといっても圧巻は最後の「Hocus Pocus」~「Sylvia」~「Hocus Pocus(reprise)」の流れである。ものすごい疾走感と大木の壁をもぶち抜くようなヤケクソ気味の破壊力は凄い(笑)。 このときのレコーディングでアルバム収録時間の関係で「House Of The King」と「AnonymusⅡ」が収録されていないらしいが、これもいつか世に出ることを期待している。 オリジナルLPは変形ジャケで有名。
72年発表。4作目。 前作でスティーヴ・ハウが加入しバンドの方向性がひとつにまとまり、そしてここでリック・ウェイクマンが加入し我々が創造するYESの音が確立された歴史的名盤。ジャケットにもロジャー・ディーンを起用し始めた転機となる作品だ。 全9曲のうち4曲はバンドとしての作品、残りの5曲はメンバーが個々にアイデアを形にしたソロ曲である。 バンドサイドの4曲はどれも必聴!文句なし。ソロのほうで良いのはスティーヴ・ハウの⑧Mood For A Dayで、あとはそれほどでもない。しかし長い曲の間にソロの作品が挟まれる形になっているのであまり耳障りではない。 とにかく!、①Roundaboutと⑨Heart of the Sunriseだけで買う価値あり! DREAM THEATERファンは是非。彼らが登場する何十年も前にこんな音楽が存在していたのです。